JP3234502U - ユーザの携帯端末支持具 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが携帯する携帯端末をカーナビゲーションとして使用でき、運転中に電話がかかってきた場合に手元で携帯端末の表示画面に素早くタッチでき、携帯端末を略定位置の状態に維持させることができ、携帯端末を自由に差し込み、取出すことができ、ハンドルを回転しても携帯端末が容易に落下しないユーザの携帯端末支持具を提供する。
【解決手段】ユーザの携帯端末支持具Xは、車両のハンドルHのパッド部3の傾斜状上面に固定されるベース体11と、ベース体11の前面側に設けられ、かつ、少なくともユーザの携帯端末Yの背部及び下部を支持する携帯端末用支持枠体12と、ハンドルHが回転しても、携帯端末用支持枠体12がパッド部3の回転にそのまま追動しないようにベース体11と携帯端末用支持枠体12とを接続する軸及び軸に摺接自在に嵌合する軸受けとから成る。
【選択図】図1
【解決手段】ユーザの携帯端末支持具Xは、車両のハンドルHのパッド部3の傾斜状上面に固定されるベース体11と、ベース体11の前面側に設けられ、かつ、少なくともユーザの携帯端末Yの背部及び下部を支持する携帯端末用支持枠体12と、ハンドルHが回転しても、携帯端末用支持枠体12がパッド部3の回転にそのまま追動しないようにベース体11と携帯端末用支持枠体12とを接続する軸及び軸に摺接自在に嵌合する軸受けとから成る。
【選択図】図1
Description
本考案は、車両の内部におけるユーザの携帯端末支持具に関し、特に、操舵装置を構成するハンドルの中央部に設置されるユーザの携帯端末支持具に関する。
特許文献1の図1や図2には、自動車のハンドルHの中央部(ステアリングシャフトを覆うパッド部)の傾斜状上面に接着した略環状のハンドル支持部20と、このハンドル支持部20の中央部に形成された締結ホール22と、この締結ホールに該締結ホールの内周面等の周方向に形成された一対のオス・メス係合片を介して着脱自在に取付けられる略円形状の携帯端末支持部30とから成り、前記携帯端末支持部30の上面は、ユーザが携帯する携帯電話の背面に接着固定され得る携帯電話ホルダーが記載されている(第1実施形態)。
しかして、特許文献1の図6、段落0065、段落0066には、第1実施形態(請求項1に記載の構成の主要部)をそのまま含み、前記携帯端末支持部30の内側に円盤状の回動部或いは被回動部60を嵌め込むと共に、該回動部或いは被回動部の下端部に弧状のウエイト64を取付け、前記携帯端末支持部30の中心部に支軸又は軸受け62のいずれか一方を設け、一方、前記回動部60或いは被回動部の中心部に軸受け62又は支軸のいずれか一方を設け、ハンドルHが左右いずれの方向に回転した場合に於いて、携帯端末支持部30がハンドルHの中央部と同じ方向に回っても、該携帯端末支持部30の上面に位置する携帯端末10は、前記軸受け62を介してそのまま同じ位置の姿勢を維持することができる(符号は特許文献1のもの)。
特許文献1の各実施形態は、ユーザが携帯する携帯電話をカーナビゲーションとして使用することができる点、運転中に電話がかかってきた場合に携帯電話のボタンを手元で素早く行うことができる点、しかも、携帯電話を手に取って通話を行う必要がない点、ハンドルHが左右いずれの方向に回転した場合であっても、携帯端末10を略定位置で縦又は横状態の姿勢を維持することができる点等、非常に優れた利点を有するものである。
しかしながら、上記実施形態は、携帯端末10と回動部60或いは被回動部は接着手段で一体的に設けられているので、運転以外の時、携帯電話のみを自由に持ち歩くことができないという問題点がある。また携帯端末10の背面部に取付け板を一体的に固定しなければならず、仮に携帯端末10をホルダーから外した場合には、前記取付け板が邪魔になるという欠点がある。
しかしながら、上記実施形態は、携帯端末10と回動部60或いは被回動部は接着手段で一体的に設けられているので、運転以外の時、携帯電話のみを自由に持ち歩くことができないという問題点がある。また携帯端末10の背面部に取付け板を一体的に固定しなければならず、仮に携帯端末10をホルダーから外した場合には、前記取付け板が邪魔になるという欠点がある。
また特許文献2には、ユーザが携帯する携帯電話の背面の略中央部に雄型又は雌型の面状ファスナーを、接着層を介して一体的に取付け、一方、ハンドルの中央部に前記雄型又は雌型の面状ファスナーに着脱可能に係脱する雌型又は雄型の面状ファスナーを、接着層を介して一体的に取付ける技術が記載されている。
しかしながら、特許文献2に記載の技術は、道路交通法の改正趣旨(運転中に携帯電話を手に取って通話を行わないこと等)に適合するものの、車両のハンドルHの回転方向に携帯電話も回転するので、携帯電話をカーナビゲーションとして使用するのには不向きであるという問題点がある。
さらに、特許文献3に記載の考案の目的は、携帯電話機をワンタッチでハンドルに装着固定することによって、通話ボタンを押すのみにて、そのままの運転姿勢で通話可能とし、無理な姿勢や動作から起こる運転操作ミスによる交通事故を根絶することであり、その構成は、携帯電話機Aを密に収納できる合成皮革製等のケース体1に、操作ボタン用窓2と表示用窓3と通話用多孔窓4を設け、そのケース両端部に逆Y字状のハンドル固定用帯体5及び6・7を備えると共に、抜け落ち防止用の係止帯8を備えてなる、携帯電話機ハンドル固定装置である(符号と特許文献3のもの)」。
しかしながら、上記構成の考案は、ケース体1が逆Y字状のハンドル固定用帯体5及び6・7でもってハンドルの前面に一体的に固定されていることから、ハンドルを回転方向すると、そのまま同方向に位置変位し、カーナビゲーションには適しないという欠点がある。
そこで、本考案の主たる課題は、ユーザが携帯する携帯端末をカーナビゲーションとして使用することができる、運転中に電話がかかってきた場合、手元で携帯端末の表示画面に素早くタッチすることができると共に、携帯端末を手に取って通話を行う必要がない、ハンドルが左右いずれの方向に回転した場合であっても、携帯端末を略定位置の状態に維持させることができる、携帯端末用支持枠体に対して携帯端末を自由に差し込みや取出しをすることができる、ハンドルを回転しても携帯端末が携帯端末用支持枠体から容易に落下しない、携帯端末を車内で使用しない場合には、携帯端末用支持枠体から携帯端末を自由に取り出して持ち歩くことができる、携帯端末支持具をハンドルの中央部の上面に簡単に取付け又は外すことができる等の効果を得ることである。
本考案のユーザの携帯端末支持具は、車両のハンドルのパッド部の傾斜状上面に固定されるベース体と、このベース体の前面側に設けられ、かつ、少なくともユーザの携帯端末の背部及び下部を支持する携帯端末用支持枠体と、前記ハンドルが回転しても、前記携帯端末用支持枠体が前記パッド部の回転にそのまま追動しないように前記ベース体と前記携帯端末用支持枠体とを接続する軸及び該軸に摺接自在に嵌合する軸受けとから成ることを特徴とする。
上記構成に於いて、前記軸は、前記パッド部の中心部分及び前記携帯端末用支持枠体の傾斜部の上端部に位置付けられ、前記ハンドルが回転しても、携帯端末を定位置状態に支持している携帯端末用支持枠体は、前記定位置状態を略維持しているか、又はハンドルの回転に一瞬追動しても即時に定位置状態に戻るかのいずれかであることを特徴とする。この場合、望ましくは、前記軸は、車両のステアリングシャフトの略中心軸線と一致するように、並びに前記携帯端末用支持枠体を構成する傾斜部の上端部又は上端部寄りの部位に位置し、前記ハンドルが回転しても、携帯端末を縦状態又は横状態のいずれか一方の定位置状態に支持している携帯端末用支持枠体は、前記定位置状態を略維持しているか、又はハンドルの回転に一瞬追動しても即時に定位置状態に戻るかのいずれかである。また、携帯端末用支持枠体は、少なくとも前記ベース体の表面と対向する傾斜部及び該傾斜部の下端部に略直交する底部、前記傾斜部の左右端部に略直交する左右一対の側壁部を有し、さらに前記底部の先端部には立ち上がり状の係止部が設けられ、前記傾斜部と底部に前記携帯端末を載せた時、携帯端末の下端部は前記左右一対の側壁部の下端部と前記係止部に囲まれることを特徴とする。さらに、ハンドルの中央部の上面に接着層を介して雄型又は雌型の面状ファスナーを一体的に取付け、これに対して、ベース体の背面に接着層を介して前記面状ファスナーに係脱する雌型又は雄型の面状ファスナーを一体的に取付けていることを特徴とする。
ここで「パッド部の中心部分」とは、車両のステアリングシャフトの中心軸線と一致する箇所のみならず、発明の課題を逸脱しない範囲で、前記中心軸線の直近部分も含まれる。また「そのまま追動しない」とは、発明の課題を逸脱しない範囲で、ハンドルを回転した場合にハンドルの前面側のベース体の表面と携帯端末用支持枠体の背面との摩擦抵抗により、携帯端末用支持枠体がハンドルの回転方向に多少可動しても良い旨が含まれている。さらに「携帯端末の定位置状態」とは、運転手側から見た場合ハンドルの正面視に於いて、車両の直線走行中、携帯端末が略縦状態又は略水平状態のいずれか一方の姿勢を言う。
(a)請求項1に記載の考案は、ユーザが携帯する携帯端末をカーナビゲーションとして使用することができる、運転中に電話がかかってきた場合、手元で携帯端末の表示画面に素早くタッチすることができると共に、携帯端末を手に取って通話を行う必要がない、ハンドルが左右いずれの方向に回転した場合であっても、携帯端末を略定位置の状態に維持させることができる、携帯端末を車内で使用しない場合には、携帯端末用支持枠体から携帯端末を自由に取り出して持ち歩くことができる等の実用上の効果がある。
(b)請求項2に記載の考案は、ハンドルが回転しても、携帯端末を縦状態又は横状態のいずれか一方の定位置状態に支持している携帯端末用支持枠体は、前記定位置状態を略維持しているか、又はハンドルの回転に一瞬追動しても即時に定位置状態に戻る。したがって、携帯端末の表示画面が傾倒或いは逆様にならないので、携帯端末をカーナビゲーションとして使用している場合には、地図情報、誘導経路等の画面を一瞥し難いという問題が発生しない。
(c)請求項3及び請求項4に記載の考案は、携帯端末用支持枠体に対して携帯端末を簡単に支持させることができると共に、ハンドルを回転しても携帯端末が携帯端末用支持枠体から容易に落下しない。
(d)請求項5に記載の考案は、携帯端末支持具をハンドルの中央部の上面に簡単に取付け又は外すことができる。
(b)請求項2に記載の考案は、ハンドルが回転しても、携帯端末を縦状態又は横状態のいずれか一方の定位置状態に支持している携帯端末用支持枠体は、前記定位置状態を略維持しているか、又はハンドルの回転に一瞬追動しても即時に定位置状態に戻る。したがって、携帯端末の表示画面が傾倒或いは逆様にならないので、携帯端末をカーナビゲーションとして使用している場合には、地図情報、誘導経路等の画面を一瞥し難いという問題が発生しない。
(c)請求項3及び請求項4に記載の考案は、携帯端末用支持枠体に対して携帯端末を簡単に支持させることができると共に、ハンドルを回転しても携帯端末が携帯端末用支持枠体から容易に落下しない。
(d)請求項5に記載の考案は、携帯端末支持具をハンドルの中央部の上面に簡単に取付け又は外すことができる。
図1乃至図7は本考案の第1実施形態を示す各説明図、図8及び図9は本考案の第2実施形態を示す各説明図、図10乃至図13は本考案の第3実施形態を示す各説明図である。
第1実施形態の使用状態を示す正面視(携帯端末用支持枠体は縦型であり、携帯端末が定位置状態の場合)。
ハンドルの中央部の上面に雄型又は雌型の面状ファスナーのいずれか一方を一体的に取付けた概略説明図(運転席側から見た場合)。
ハンドルのパッド部の上面に固定手段(雄型及び雌型の面状ファスナー)を介してベース体を固定した概略説明図。
要部の分解斜視図。
概略断面説明図。
要部の斜視図(縦型の携帯端末用支持枠体、仮想線は縦状態の携帯端末)。
(a)ハンドルが時計方向に回転した場合に於ける携帯端末用支持枠体の姿勢(定位置状態)。(b)ハンドルが反時計方向に回転した場合に於ける携帯端末用支持枠体の姿勢(定位置状態)。
本考案の第2実施形態の使用状態を示す正面視(携帯端末用支持枠体は横型であり、携帯端末が定位置状態の場合)。
図6と同様の要部の斜視図(横型の携帯端末用支持枠体、仮想線は横状態の携帯端末)。
本考案の第3実施形態の図4と同様の要部の分解斜視図。
上方から見た雌型の筒状軸受け、雄ネジ型の軸、軸の基端部を支持する用支持片の接続構成を示す概略説明図。
図11における概略断面説明図。
図5と同様の概略断面説明図。
まず、図1乃至図7図面を参照にして、本考案の第1実施形態を説明する。図1に於いて、Xは携帯端末支持具、Yはユーザが所持する携帯端末(例えばスマートフォン)、Hは車両のハンドル(いわゆるステアリングホイール)である。周知(特開2013−18336号の図1、特表2017−523943号の図1、市販されている自動車等)の如く、ハンドルHは、環状のハンドル本体(リム部)1の内側に、図示しない中央のボス、ハンドル本体1と前記中央のボスを互いに連結する複数(3個)のスポーク部2、前記ボスの上部に設けられ、かつ、やや傾斜状の上面3aを有するパッド部3等を備え、前記パッド部3は、例えば発泡ポリウレタン等の軟質部材で形成されており、該パッド部3の内部には、図示しない警笛ホーン、インフレータ、及びエアバッグなどが収容固定されている。
実施形態の携帯端末支持具Xは、板状或いは盤状のベース体11と、携帯端末Yを自由に差し込み又は引き抜くことを許容する凹所部を有する携帯端末用支持枠体12(以下、「支持枠体12」という場合もある)と、前記ベース体11に取付けられた接続手段13としての軸13a又は軸受け13bと、一方、前記支持枠体12に取付けられた前記接続手段13としての軸受け13b又は軸13aと、前記ベース体11をハンドルHのパッド部3の上面3aに係脱自在に固定する固定手段14とから成る。
第1実施形態では、前記軸13aは支持枠体12の上端部(上端部寄りの部位も含む)に突出するように固定され、一方、前記軸受け13bはベース体11の略中央部に設けられ、好ましくは単式のスラスト玉軸受けが採用されている(図5を参照)。
さて、図1、図2及び図3の符号Oは、車両の操舵装置を構成するステアリングシャフトの中心軸線を意味する。図1は第1実施形態の使用状態を示す正面視であり、携帯端末支持具Xを構成する携帯端末用支持枠体12は縦型であり、携帯端末Yが定位置状態の場合であることを示す。そして、好ましくは、支軸13aと軸受け13bとから成る接続手段13は、ステアリングシャフトの中心軸線Oと略一致するように、並びに前記携帯端末用支持枠体12を構成する傾斜部の上端部(上端部寄りの部位も含む)に位置している。
実施形態では、図7の(a)、(b)で示すように、ハンドルHが時計方向又は反時計方向のいずれに回転しても、携帯端末Yを縦状態(第1実施形態)又は横状態(第2実施形態)のいずれか一方の定位置状態に支持している携帯端末用支持枠体12は、前記定位置状態を略維持しているか、又はハンドルHの回転に一瞬追動しても、重心の原理により、即時に定位置状態に戻るかのいずれかである。
以下、図2乃至図6を参照にして本考案の主要部を説明する。図2、図3、図4、図5等には、携帯端末支持具Xの固定手段14が示されている。例えば図4は、軸13a、軸受け13b、ベース体11、接着層16、18を有する雄型と雌型の面状ファスナー15、17の分解斜視図である。また図5は、左側に携帯端末用支持枠体12、右側にハンドルHのパッド部3の上面3aに固定手段14を介して取付けられた板状のベース体11が示されている。
そこで、まず、接着層16、18、雄と雌の面状ファスナー15、17とから成る固定手段14の具体的構成について説明する。15はパッド部3の上面3aに接着層16を介して一体的に取付け(好ましくは貼着)された雄型又は雌型のいずれか一方の面状ファスナーである。このハンドルH側の面状ファスナー15の形状、大きさ、厚さ、クッション性等は特に限定するものではないが、好ましくは多角形(例えば四角形)又は円形(楕円形も含む)であり、パッド部3の上面3aよりも面積が小さいものである(図2参照)。
一方、ベース体11側の雌型又は雄型のいずれか一方の面状ファスナー17は、接着層18を介してベース体11の裏に取付け(貼着)されている。前記雌型又は雄型の面状ファスナー15、17は、互いに係脱自在なので、好ましくは略同一の形状、大きさ、厚さ、クッション性等を有している。なお、雄型と雌型の面状ファスナー15、17は単数又は複数のいずれであっても良い。
一方、ベース体11側の雌型又は雄型のいずれか一方の面状ファスナー17は、接着層18を介してベース体11の裏に取付け(貼着)されている。前記雌型又は雄型の面状ファスナー15、17は、互いに係脱自在なので、好ましくは略同一の形状、大きさ、厚さ、クッション性等を有している。なお、雄型と雌型の面状ファスナー15、17は単数又は複数のいずれであっても良い。
次に、図6は縦型の携帯端末用支持枠体12と、縦状態の携帯端末Y示す。支持枠体12は、一つの部材又は二つの部材を組み合わせ、仮想線で示す携帯端末Yを、余裕をもって支持することができるものであれば良い。何故ならば、携帯端末Yの大きさや厚さは製造メーカによって多少異なるからである。また携帯端末Yの外周部に略矩形状の落下防止用弾性保護枠体を取付けると、携帯端末Yは前記弾性保護枠体の厚さ相当する分やや大きくなるからである。また、携帯端末Yにケース本体に開閉自在な折り返し片を有する携帯端末用保護具を装着する場合もあるからである。支持枠体12の板状傾斜部、下端部の凹所等は、前記の事情を考慮して任意に設定することができる。
さて、実施形態では、ユーザが所持している携帯端末Yをカーナビゲーションとして使用するので、ベース体11の表面と間隙を有して又は間隙を有しないで対向する傾斜部21の表面側は矩形状に開口22している。実施形態では、持枠体12は、少なくとも矩形板状の傾斜部21及び該傾斜部の下端部に略直交する板状底部23、前記傾斜部の左右端部に略直交する左右一対の板状側壁部24を有する。
そして、縦状態の携帯端末Yが運転者側に落下しないように、支持枠体12の底部23の先端部分には、立ち上がり状の係止部25が単数(実施形態)又は複数設けられ、前記傾斜部21と底部23に前記携帯端末Yを載せた時、携帯端末の下端部は前記左右一対の側壁部24の下端部と前記係止部25に囲まれる状態となる(支持枠体12の下端部が凹所状になる)。なお、支持枠体12の傾斜部21は全体して滑動し易い材料で形成されているか、又は傾斜部21の裏面には滑動し易い塗膜が設けられている。ベース体11も同様である。
しかして、図5で示すように、ベース体11の略中央部には単式のスラスト玉軸受け13bが埋設され、一方、所定長の軸13aは支持枠体12の傾斜部21の上端部の背面に突設されている。
上記構成に於いて、図7の(a)は、運転手がハンドルHを時計方向に回した場合である。これに対して、図7の(b)は、運転手がハンドルHを反時計方向に回した場合である。図7で示すように、ハンドルHが時計方向又は反時計方向のいずれに回転しても、携帯端末Yを縦状態の定位置状態に支持している支持枠体12は、その重心は軸13aの真下にあるので、前記定位置状態を略維持しているか、又は仮にハンドルHの回転に一瞬追動しても、即時に定位置状態に戻る。なお、上記の場合、携帯端末Yは縦向きモードに設定されている。また、支持枠体12Aの底部23の中心部に図示しない錘を設けても良い。さらに、傾斜部21の上辺に山形状の突片部分を設け、該突片部分に軸を位置付けても良い。
この欄では、本考案の第2実施形態及び第3実施形態を説明する。なお、第1実施形態と同一の部分には、同一又は同様の符号を付して重複する説明を割愛する。
まず、図8及び図9は本考案の第2実施形態を示す携帯端末支持具X1の各説明図である。図8は使用状態を示す正面視であり、携帯端末用支持枠体12Aは横型である。したがって、携帯端末Yが該支持枠体12Aに横状態に支持された時が定位置状態である。図9は図6と同様の要部の斜視図である。この第2実施形態の場合、携帯端末Yは自動回転モードに設定され、地図情報が横方向に幅広く見えるものとする。
まず、図8及び図9は本考案の第2実施形態を示す携帯端末支持具X1の各説明図である。図8は使用状態を示す正面視であり、携帯端末用支持枠体12Aは横型である。したがって、携帯端末Yが該支持枠体12Aに横状態に支持された時が定位置状態である。図9は図6と同様の要部の斜視図である。この第2実施形態の場合、携帯端末Yは自動回転モードに設定され、地図情報が横方向に幅広く見えるものとする。
しかして、第2実施形態の支持枠体12Aは、横長矩形状部分の上辺側に三角形、二等辺三角形、半円形、台形等の突片部分が連設する傾斜部21、横長の底部23、横長突片状の係止部25、左右一対の側壁部24を有し、所定長の軸13aは前記傾斜部21の上端部(突片部分)の背面に突設されている。第2実施形態の場合、ハンドルを回転すると、支持枠体12Aは、それに追動して回転する確率が第1実施形態よりも高くなる。何故ならば、軸13aを基準にすると、左右の一対の側壁部24が第1実施形態のそれよりも外側に位置し、かつ、底部23との間の距離が短くなるからである。したがって、ハンドルを回転した時、支持枠体12Aが極力追動しないように錘を底部23の中心部に設けるのが望ましい。
次に、図10乃至図13は本考案の第3実施形態を示す携帯端末支持具X2の各説明図である。図10は本考案の第3実施形態の図4と同様の要部の分解斜視図である。この図10に於いて、符号30は支持枠体12の裏面に固定された雌型の筒状軸受けで、この筒状軸受け30は金属又は硬質の合成樹脂で所定形状の筒状体に成形されている。実施形態では、支持枠体12の裏面に接着固定される鍔状の取付け部分30aと、この鍔状の取付け部分の略中央部に突設された雌螺合筒30bとから成る。
一方、符号31は前記雌螺合筒30bに螺合する雄ネジ型の軸である。この軸31の螺合端部と反対側の頭部状基端部は、端面或いは断面ややハット形状の支持片32に固定的に支持されている。前記支持片32の左右の端板部分は、ベース体11の上面に固着具32を介してそれぞれ固着されている。
したがって、雌型の筒状軸受け30、雄ネジ型の軸31及び支持片32が、支持枠体12とベース体11を接続する役割を果たす。なお、第3実施形態では螺合構造を採用しているが、もちろん、一方が単なる筒体であり、他方がネジを有しない単なる支持棒であっても良い。このように構成しても、第1実施形態と同一の課題及び効果を得ることができる。
本考案は車両の内部で、ユーザの携帯端末支持具として利用可能である。
X、X1…携帯端末支持具、
Y…携帯端末、
H…ハンドル、1…ハンドル本体(リム部)、2…スポーク部、
3…パッド部、3a…上面、
O…ステアリングシャフトの中心軸線、
11…ベース体、
12、12A…携帯端末用支持枠体(支持枠体12)、
13…接続手段、13a…軸又は13b…軸受け、
14…固定手段、
15、17…雄型又は雌型の面状ファスナー、
16、18…接着層、
21…傾斜部、22…開口、23…底部、24…左右の側壁部、25…係止部、
30…雌型の筒状軸受け、
31…雄ネジ型の軸、
3…支持片。
Y…携帯端末、
H…ハンドル、1…ハンドル本体(リム部)、2…スポーク部、
3…パッド部、3a…上面、
O…ステアリングシャフトの中心軸線、
11…ベース体、
12、12A…携帯端末用支持枠体(支持枠体12)、
13…接続手段、13a…軸又は13b…軸受け、
14…固定手段、
15、17…雄型又は雌型の面状ファスナー、
16、18…接着層、
21…傾斜部、22…開口、23…底部、24…左右の側壁部、25…係止部、
30…雌型の筒状軸受け、
31…雄ネジ型の軸、
3…支持片。
Claims (5)
- 車両のハンドルのパッド部の傾斜状上面に固定されるベース体と、このベース体の前面側に設けられ、かつ、少なくともユーザの携帯端末の背部及び下部を支持する携帯端末用支持枠体と、前記ハンドルが回転しても、前記携帯端末用支持枠体が前記パッド部の回転にそのまま追動しないように前記ベース体と前記携帯端末用支持枠体とを接続する軸及び該軸に摺接自在に嵌合する軸受けとから成るユーザの携帯端末支持具。
- 請求項1のユーザの携帯端末支持具に於いて、前記軸は、前記パッド部の中心部分及び前記携帯端末用支持枠体の傾斜部の上端部に位置付けられ、前記ハンドルが回転しても、携帯端末を定位置状態に支持している携帯端末用支持枠体は、前記定位置状態を略維持しているか、又はハンドルの回転に一瞬追動しても即時に定位置状態に戻るかのいずれかであることを特徴とするユーザの携帯端末支持具。
- 請求項1のユーザの携帯端末支持具に於いて、携帯端末用支持枠体は、少なくとも前記ベース体の表面と対向する傾斜部及び該傾斜部の下端部に略直交する底部、前記傾斜部の左右端部に略直交する左右一対の側壁部を有することを特徴とするユーザの携帯端末支持具。
- 請求項3のユーザの携帯端末支持具に於いて、携帯端末用支持枠体の前記底部の先端部分には立ち上がり状の係止部が設けられ、前記傾斜部と底部に前記携帯端末を載せた時、携帯端末の下端部は前記左右一対の側壁部の下端部と前記係止部に囲まれることを特徴とするユーザの携帯端末支持具。
- 請求項1のユーザの携帯端末支持具に於いて、ハンドルの中央部の上面に接着層を介して雄型又は雌型の面状ファスナーを一体的に取付け、これに対して、ベース体の背面に接着層を介して前記面状ファスナーに係脱する雌型又は雄型の面状ファスナーを一体的に取付けていることを特徴とするユーザの携帯端末支持具。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
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