JP3233763U - ベルトアジャスタ - Google Patents
ベルトアジャスタ Download PDFInfo
- Publication number
- JP3233763U JP3233763U JP2021002401U JP2021002401U JP3233763U JP 3233763 U JP3233763 U JP 3233763U JP 2021002401 U JP2021002401 U JP 2021002401U JP 2021002401 U JP2021002401 U JP 2021002401U JP 3233763 U JP3233763 U JP 3233763U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- belt
- adjuster
- shaft
- main body
- arm portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Buckles (AREA)
Abstract
【課題】ベルト長さの微調整が可能であって、かつ、薄型化されたベルトアジャスタを提供する。
【解決手段】ベルトアジャスタ1は、第1ベルト10が挿通可能な挿通路20を形成するアジャスタ本体2と、第1ベルト10の表裏面の一方に設けられた複数の係合溝11のいずれかに係合可能である係合部材4と、を備える。アジャスタ本体2は、Z方向において挿通路20に対向し、Y方向に沿って配置される軸部272を備える。係合部材4は、軸部272に交差するようにX方向に沿って配置され、軸部272に対して回動可能に嵌合する凹状の軸受部413が形成されたアーム部41と、アーム部41の一端部に設けられ、Z方向に揺動可能である操作部43と、アーム部41の他端部から挿通路20に突出し、係合溝11に対してX方向に係合可能である爪部42と、を備える。
【選択図】図6
【解決手段】ベルトアジャスタ1は、第1ベルト10が挿通可能な挿通路20を形成するアジャスタ本体2と、第1ベルト10の表裏面の一方に設けられた複数の係合溝11のいずれかに係合可能である係合部材4と、を備える。アジャスタ本体2は、Z方向において挿通路20に対向し、Y方向に沿って配置される軸部272を備える。係合部材4は、軸部272に交差するようにX方向に沿って配置され、軸部272に対して回動可能に嵌合する凹状の軸受部413が形成されたアーム部41と、アーム部41の一端部に設けられ、Z方向に揺動可能である操作部43と、アーム部41の他端部から挿通路20に突出し、係合溝11に対してX方向に係合可能である爪部42と、を備える。
【選択図】図6
Description
本考案は、ベルトの長さを調整可能なベルトアジャスタに関する。
従来、ベルトの長さを調整可能な調節具として、特許文献1に記載のベルトアジャスタが知られている。このベルトアジャスタは、多数の係合溝が設けられたベルトと組み合わせて使用されるものであり、ベルトを挿通させるアジャスタ本体と、アジャスタ本体により揺動自在に支持され、いずれかの係合溝に係止可能である係止部材とを備えている。このようなベルトアジャスタは、ベルト穴に差し込まれるピンを有する美錠と比べて、ベルトの長さを微調整することが可能である。
しかし、上述の特許文献1に記載のベルトアジャスタは、薄型化が困難である。具体的には、特許文献1に記載のベルトアジャスタでは、アジャスタ本体が軸受部を有し、係合部材が軸受部に支持される軸部を有する。軸受部は、アジャスタ本体の支持壁に対して厚み方向に形成された凹状の溝であり、アジャスタ本体の支持壁は、当該溝を形成可能な程度の厚みを必要とする。このような肉厚の支持壁を有するアジャスタ本体の厚みは増大してしまい、その結果、ベルトアジャスタ全体の厚みが大きくなってしまう。このようなベルトアジャスタをベルトに取り付けた場合、ベルト表面からベルトアジャスタが大きく突出してしまい、外観上、好ましくないという問題が存在する。
本考案は、ベルト長さの微調整が可能であって、かつ、薄型化されたベルトアジャスタを提供することを目的とする。
本考案のベルトアジャスタは、ベルトが挿通可能な挿通路を形成するアジャスタ本体と、前記ベルトの表裏面の一方に設けられた複数の係合溝のいずれかに係合可能である係合部材と、を備えるベルトアジャスタであって、前記アジャスタ本体は、前記ベルトの挿通方向に交差する厚み方向において前記挿通路に対向し、前記挿通方向および前記厚み方向のそれぞれに交差する幅方向に沿って配置された軸部を備え、前記係合部材は、前記軸部に交差するように前記挿通方向に沿って配置され、前記軸部に対して回動可能に嵌合する凹状の軸受部が形成されたアーム部と、前記アーム部の一端部に設けられ、前記厚み方向に揺動可能である操作部と、前記アーム部の他端部から前記挿通路に突出し、前記係合溝に対して前記挿通方向に係合可能である爪部と、を備える。
本考案によれば、ベルト長さの微調整が可能であって、かつ、薄型化されたベルトアジャスタを提供することができる。
以下、本考案の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1および図2において、本実施形態のベルトアジャスタ1は、ベルトの長さを調整するものである。本実施形態のベルトは、ベルトアジャスタ1を介して連結される第1ベルト10および第2ベルト(図示省略)を有するものとする。第1ベルト10の表裏面の一方である第1面10Aには、板状のラック12が設けられており、このラック12には、第1ベルト10の長さ方向に並んだ複数の係合溝11が形成されている。
図1および図2において、本実施形態のベルトアジャスタ1は、ベルトの長さを調整するものである。本実施形態のベルトは、ベルトアジャスタ1を介して連結される第1ベルト10および第2ベルト(図示省略)を有するものとする。第1ベルト10の表裏面の一方である第1面10Aには、板状のラック12が設けられており、このラック12には、第1ベルト10の長さ方向に並んだ複数の係合溝11が形成されている。
本実施形態のベルトアジャスタ1は、第1ベルト10が挿通されると共に第2ベルトの端部(図示省略)が連結されるアジャスタ本体2と、第1ベルト10の任意の係合溝11に係合する係合部材4(図2参照)と、カバー部材6(図1参照)と、を備える。
本実施形態のベルトアジャスタ1は、係合部材4の係合対象となる係合溝11を変更することで、第1ベルト10に対する相対位置を調整し、これにより、第1ベルト10および第2ベルトからなるベルト全体の長さを調整可能である。
本実施形態のベルトアジャスタ1は、係合部材4の係合対象となる係合溝11を変更することで、第1ベルト10に対する相対位置を調整し、これにより、第1ベルト10および第2ベルトからなるベルト全体の長さを調整可能である。
以下の説明では、ベルトアジャスタ1の長さ方向をX方向とし、ベルトアジャスタ1の幅方向をY方向とし、ベルトアジャスタ1の厚み方向をZ方向とする。X方向、Y方向およびZ方向は、互いに直交する。また、X方向のうち、アジャスタ本体2に対する第1ベルト10の挿通方向を+X方向とし、第1ベルト10の抜去方向を−X方向とする。また、Z方向のうち、係合部材4からカバー部材6に向かう方向を+Z方向とし、カバー部材6から係合部材4に向かう方向を−Z方向とする。
[アジャスタ本体2の構成]
アジャスタ本体2について、図3〜図9を参照して説明する。なお、図3および図4は、ベルトアジャスタ1を示す斜視図であり、図5および図6は、ベルトアジャスタ1を第1ベルト10と共に示す断面図である。また、図7〜図9は、ベルトアジャスタ1のうちのアジャスタ本体2のみを示す図である。
アジャスタ本体2について、図3〜図9を参照して説明する。なお、図3および図4は、ベルトアジャスタ1を示す斜視図であり、図5および図6は、ベルトアジャスタ1を第1ベルト10と共に示す断面図である。また、図7〜図9は、ベルトアジャスタ1のうちのアジャスタ本体2のみを示す図である。
アジャスタ本体2は、第1ベルト10が挿通可能な挿通路20を形成するものである。このアジャスタ本体2は、Y方向に挿通路20を挟んで対向配置された一対の側壁部21,22と、Z方向における挿通路20の一方側(−Z方向側)において一対の側壁部21,22を連結する複数の連結部23〜25(第1連結部23、第2連結部24、中間連結部25)と、Z方向における挿通路20の他方側(+Z方向側)に配置されたカバー支持部26と、を備える。
一対の側壁部21,22は、XZ平面に沿って配置されており、+Z方向側の辺が−Z方向側の辺よりも小さい略台形形状を有する。
第1連結部23は、一対の側壁部21,22の+X方向側の各端部を連結している。この第1連結部23は、バー形状を有しており、図示を省略する第2ベルトが巻き付けられるベルト連結部としても機能する。
第2連結部24は、一対の側壁部21,22の−X方向側の各端部を連結している。この連結部24は、+X方向に突出する凸部241を有しており、凸部241は、係合部材4の後述する操作部43に対してZ方向に係合可能である(図6参照)。
中間連結部25は、X方向において第1連結部23と第2連結部24との間に配置され、一対の側壁部21,22の内側面同士を連結している。この中間連結部25は、−X方向に突出する一対の凸部251A,251Bを有しており、一対の凸部251A,251Bの間には、係合部材4の後述するアーム部41が配置される。
第1連結部23は、一対の側壁部21,22の+X方向側の各端部を連結している。この第1連結部23は、バー形状を有しており、図示を省略する第2ベルトが巻き付けられるベルト連結部としても機能する。
第2連結部24は、一対の側壁部21,22の−X方向側の各端部を連結している。この連結部24は、+X方向に突出する凸部241を有しており、凸部241は、係合部材4の後述する操作部43に対してZ方向に係合可能である(図6参照)。
中間連結部25は、X方向において第1連結部23と第2連結部24との間に配置され、一対の側壁部21,22の内側面同士を連結している。この中間連結部25は、−X方向に突出する一対の凸部251A,251Bを有しており、一対の凸部251A,251Bの間には、係合部材4の後述するアーム部41が配置される。
カバー支持部26は、カバー部材6が配置される開口を有する枠状に形成されている。カバー支持部26の開口縁には、カバー部材6を支持するための凸部261が設けられている(図9参照)。
なお、カバー支持部26は、X方向において、第1連結部23と第2連結部24との間に配置される。
なお、カバー支持部26は、X方向において、第1連結部23と第2連結部24との間に配置される。
アジャスタ本体2は、係合部材4を回動可能に支持する支持部27と、係合部材4を挿通路20側に付勢する一対の付勢部28A,28Bとをさらに備える。
支持部27は、Z方向における挿通路20の一方側(−Z方向側)においてY方向に沿って配置されており、一対の側壁部21,22を連結する。また、支持部27は、一対の側壁部21,22にそれぞれ接続された一対の軸保持部271A,271Bと、一対の軸保持部271A,271Bの間に接続された軸部272と、を含む。換言すると、軸部272の両端部には、一対の軸保持部271A,271Bが接続されている。
支持部27は、Z方向における挿通路20の一方側(−Z方向側)においてY方向に沿って配置されており、一対の側壁部21,22を連結する。また、支持部27は、一対の側壁部21,22にそれぞれ接続された一対の軸保持部271A,271Bと、一対の軸保持部271A,271Bの間に接続された軸部272と、を含む。換言すると、軸部272の両端部には、一対の軸保持部271A,271Bが接続されている。
軸部272は、後述の係合部材4の回動中心として機能する。この軸部272は、一対の軸保持部271A,271BよりもZ方向およびX方向の各寸法が小さく形成されており、また、軸保持部271A,271Bよりも+Z方向側および−X方向側に偏心するように配置されている。
また、軸部272のXZ断面形状は、円ではなく、+Z方向側が直線状になった略半円形状である。すなわち、軸部272は、−Z方向側に面する円弧状の軸面272Aと、+Z方向側に面する平面状の側面272Bと、を有する(図9参照)。
また、軸部272のXZ断面形状は、円ではなく、+Z方向側が直線状になった略半円形状である。すなわち、軸部272は、−Z方向側に面する円弧状の軸面272Aと、+Z方向側に面する平面状の側面272Bと、を有する(図9参照)。
なお、支持部27は、一対の側壁部21,22および第2連結部24と共に、係合部材4の後述する操作部43が配置されるアジャスタ本体2の開口291を形成する。また、支持部27は、一対の側壁部21,22および第1連結部23と共に、一対の付勢部28A,28Bが配置されるアジャスタ本体2の開口292を形成する。
付勢部28Aは、側壁部21の内側面からY方向内側に延出した片持ち梁形状を有する。同様に、付勢部28Bは、側壁部22の内側面からY方向内側に延出した片持ち梁形状を有する。付勢部28A,28Bは、それぞれ、Z方向に弾性変形可能である。また、後述するが、付勢部28A,28Bは、係合部材4のアーム部41を介して、係合部材4の爪部42を挿通路20側に(+Z方向に)付勢する。
[係合部材4の構成]
係合部材4の構成について、図3〜図6および図10〜図12を参照して説明する。なお、図10〜図12は、係合部材4を示す図である。
係合部材4は、上述の軸部272により回動可能に支持されたアーム部41と、アーム部41に設けられた爪部42および操作部43と、を備える。
係合部材4の構成について、図3〜図6および図10〜図12を参照して説明する。なお、図10〜図12は、係合部材4を示す図である。
係合部材4は、上述の軸部272により回動可能に支持されたアーム部41と、アーム部41に設けられた爪部42および操作部43と、を備える。
アーム部41は、例えばバー形状を有しており、軸部272の−Z方向側を通って軸部272に交差するように、Y方向に沿って配置されている。アーム部41の第1端部411には爪部42が設けられ、アーム部41の第2端部412には操作部43が設けられている。なお、アーム部41の第2端部412は、アーム部41の一端部に対応し、アーム部41の第1端部411は、アーム部41の他端部に対応する。
アーム部41の第1端部411と第2端部412との間には、軸受部413が形成されている。軸受部413は、アーム部41をY方向に貫通しかつ+Z方向に開口する凹状に形成され、軸部272に対して回動可能に嵌合する。また、軸受部413は、XZ断面が円弧形状である軸受面413Aを有する。この軸受面413Aは、軸部272の軸面272Aに対して回動方向に摺動可能に当接する。
ここで、アーム部41は、アジャスタ本体2の開口291から開口292にかけて一対の軸保持部271A,271Bの間を通るように配置されており、一対の軸保持部271A,271Bに対してY方向に当接可能である。また、アジャスタ本体2は、アーム部41を覆うような壁部を有さないため、アーム部41は、−Z方向に向かってアジャスタ本体2から外部に露出している。
アーム部41の第1端部411には、−Z方向およびY方向外側に開口する一対の凹部414A,414Bが形成されている。凹部414Aの内側には、付勢部28Aの先端部281Aが配置され、凹部414Bの内側には、付勢部28Bの先端部281Bが配置される。アーム部41の第1端部411は、これら付勢部28A,28Bの先端部281A,281Bから挿通路20側(+Z方向)への付勢力を受ける(図5参照)。
爪部42は、アーム部41の第1端部411から+Z方向に突出することで、挿通路20に突出している。この爪部42は、アーム部41の第1端部411を介して、付勢部28A,28Bからの付勢力を受け、挿通路20側(+Z方向)へ付勢される。ここで、第1ベルト10が挿通路20に挿通され、第1ベルト10の第1面10Aが−Z方向に向いた状態において、爪部42は、第1ベルト10におけるいずれかの係合溝11内に入り込む。これにより、爪部42は、係合溝11に対してX方向に係合可能である。
なお、本実施形態において、爪部42および係合溝11は、それぞれ、XY平面に対して垂直となる垂直面と、XY平面に対して傾斜した傾斜面との組み合わせによって形成されている。第1ベルト10に+X方向への力が加わった際には、爪部42および係合溝11の傾斜面同士が摺動して爪部42が押し上げられることで、第1ベルト10が+X方向へ移動することを許容する。また、第1ベルト10に−X方向への力が加わった際には、爪部42および係合溝11の垂直面同士が当接することで第1ベルト10の移動を制限する。
操作部43は、アーム部41の第2端部412に設けられた板状の部位であり、アーム部41が軸部272を中心に回動することで、Z方向に揺動可能である。この操作部43は、アジャスタ本体2の開口291に配置され、−Z方向に面する操作面431を有する。
操作部43のY方向の最大寸法W1、すなわち操作面431のY方向の最大寸法W1は、アーム部41のY方向の最大寸法W2よりも大きい。また、アーム部41の第2端部412は、操作部43の操作面431とは反対側の面に接続されており、係合部材4をZ方向からみた場合、操作面431は、アーム部41の第2端部412に一部重なるようにX方向に広がっている。また、操作面431は、−X方向に向かうほど−Z方向に位置するように、XY面に対して傾斜している。これにより、操作面431は、アジャスタ本体2における限られた範囲にできるだけ広く確保され、押込み操作が容易になる。
操作部43には、操作面431よりも+Z方向側において、−X方向に突出する凸部432が設けられている。この凸部432は、第2連結部24の凸部241に対して−Z方向に当接可能であり、操作部43がアジャスタ本体2から抜け出すことを規制する(図6参照)。
[カバー部材6の構成]
カバー部材6は、図6に示すように、アジャスタ本体2の中間連結部25や支持部27に対して挿通路20を挟んで対向配置される。このカバー部材6は、カバー支持部26の開口に嵌合すると共に、カバー支持部26の凸部261に支持される。
なお、カバー部材6は、ベルトアジャスタ1の外観を向上させるために設けられるものであるため、ベルトアジャスタ1の機能上、カバー部材6の設置は省略されてもよい。
カバー部材6は、図6に示すように、アジャスタ本体2の中間連結部25や支持部27に対して挿通路20を挟んで対向配置される。このカバー部材6は、カバー支持部26の開口に嵌合すると共に、カバー支持部26の凸部261に支持される。
なお、カバー部材6は、ベルトアジャスタ1の外観を向上させるために設けられるものであるため、ベルトアジャスタ1の機能上、カバー部材6の設置は省略されてもよい。
[ベルトアジャスタ1の動作]
本実施形態のベルトアジャスタ1の動作について、図6および図13を参照して説明する。
例えば、図6に示すように、第1ベルト10がアジャスタ本体2の挿通路20を挿通した状態では、係合部材4の爪部42がいずれかの係合溝11内に配置され、爪部42と当該係合溝11とがX方向に係合する。これにより、第1ベルト10に対するベルトアジャスタ1の相対位置が決定される。
本実施形態のベルトアジャスタ1の動作について、図6および図13を参照して説明する。
例えば、図6に示すように、第1ベルト10がアジャスタ本体2の挿通路20を挿通した状態では、係合部材4の爪部42がいずれかの係合溝11内に配置され、爪部42と当該係合溝11とがX方向に係合する。これにより、第1ベルト10に対するベルトアジャスタ1の相対位置が決定される。
ここで、付勢部28A,28Bは、アーム部41の第1端部411を介して、爪部42を第1ベルト10の係合溝11に押し付ける。このため、係合部材4が不要に回動することは抑制される。また、アーム部41は、操作部43の凸部432と第2連結部24の凸部241とが当接することにより、アジャスタ本体2からの脱落を防止される。
使用者が、操作面431に対して+Z方向への押圧を加えた場合、係合部材4は、軸部272を中心として、付勢部28A,28Bの付勢力に対抗するように回動する。これにより、爪部42は、係合溝11から抜け出し、互いの係合が解除される(図13参照)。
使用者は、操作面431に押圧を加えたまま、第1ベルト10に対するベルトアジャスタ1の位置を調整し、その後、当該押圧を解除する。これにより、係合部材4の爪部42は、直下に配置された係合溝11内に収まり、爪部42と当該係合溝11とがX方向に係合する。
なお、ベルトアジャスタ1に対して第1ベルト10を+X方向へ移動させる場合には、操作面431に押圧を加えずともよい。この場合、爪部42および係合溝11の傾斜面同士が摺動して爪部42が押し上げられることで、係合溝11を抜け出す。
[効果]
本実施形態のベルトアジャスタ1は、上述したように、第1ベルト10が挿通可能な挿通路20を形成するアジャスタ本体2と、第1ベルト10の表裏面の一方に設けられた複数の係合溝11のいずれかに係合可能である係合部材4と、を備える。アジャスタ本体2は、Z方向において挿通路20に対向し、Y方向に沿って配置された軸部272を備える。係合部材4は、軸部272に交差するようにY方向に沿って配置され、軸部272に対して回動可能に嵌合する凹状の軸受部413が形成されたアーム部41と、アーム部41の一端部に設けられ、Z方向に揺動可能である操作部43と、アーム部41の他端部から挿通路20に突出し、係合溝11に対してX方向に係合可能である爪部42と、を備える。
本実施形態のベルトアジャスタ1は、上述したように、第1ベルト10が挿通可能な挿通路20を形成するアジャスタ本体2と、第1ベルト10の表裏面の一方に設けられた複数の係合溝11のいずれかに係合可能である係合部材4と、を備える。アジャスタ本体2は、Z方向において挿通路20に対向し、Y方向に沿って配置された軸部272を備える。係合部材4は、軸部272に交差するようにY方向に沿って配置され、軸部272に対して回動可能に嵌合する凹状の軸受部413が形成されたアーム部41と、アーム部41の一端部に設けられ、Z方向に揺動可能である操作部43と、アーム部41の他端部から挿通路20に突出し、係合溝11に対してX方向に係合可能である爪部42と、を備える。
本実施形態のベルトアジャスタ1は、従来のベルトアジャスタ(国際公開第2014/024280号参照)と同様、ベルト長さの微調整を可能にするものであって、かつ、従来のベルトアジャスタよりも薄型化が可能なものである。
ここで、本実施形態のベルトアジャスタ1と、従来のベルトアジャスタとを比較して、本実施形態のベルトアジャスタ1の利点を説明する。
従来のベルトアジャスタでは、アジャスタ本体が軸受部を有し、係合部材が軸受部に支持される軸部を有する。軸受部は、アジャスタ本体の支持壁に対して厚み方向に形成された凹状の溝であり、アジャスタ本体の支持壁は、当該溝を形成可能な程度の厚みを必要とする。このような肉厚の支持壁を有するアジャスタ本体の厚みは増大してしまい、その結果、ベルトアジャスタ全体の厚みが大きくなってしまう。
一方、本実施形態のベルトアジャスタ1は、アジャスタ本体2が軸部272を有し、係合部材4が凹状の軸受部413を有する。このため、アジャスタ本体2は、従来のような肉厚の支持壁を必要としない。すなわち、アジャスタ本体2は、挿通路20および軸部272に要する厚みが確保されればよい。よって、本実施形態では、アジャスタ本体2の厚みを抑えることができ、その結果、従来よりもベルトアジャスタ1を薄型化できる。
このような本実施形態のベルトアジャスタ1を利用したベルトでは、ベルトアジャスタ1が突起として目立つことが抑制され、外観を向上させることができる。
また、本実施形態のベルトアジャスタ1は、上述の薄型化に伴って軽量化されるため、軽量化が望まれるベルト製品、ひいては軽量化が望まれる鞄製品に対して好適に利用することができる。
ここで、本実施形態のベルトアジャスタ1と、従来のベルトアジャスタとを比較して、本実施形態のベルトアジャスタ1の利点を説明する。
従来のベルトアジャスタでは、アジャスタ本体が軸受部を有し、係合部材が軸受部に支持される軸部を有する。軸受部は、アジャスタ本体の支持壁に対して厚み方向に形成された凹状の溝であり、アジャスタ本体の支持壁は、当該溝を形成可能な程度の厚みを必要とする。このような肉厚の支持壁を有するアジャスタ本体の厚みは増大してしまい、その結果、ベルトアジャスタ全体の厚みが大きくなってしまう。
一方、本実施形態のベルトアジャスタ1は、アジャスタ本体2が軸部272を有し、係合部材4が凹状の軸受部413を有する。このため、アジャスタ本体2は、従来のような肉厚の支持壁を必要としない。すなわち、アジャスタ本体2は、挿通路20および軸部272に要する厚みが確保されればよい。よって、本実施形態では、アジャスタ本体2の厚みを抑えることができ、その結果、従来よりもベルトアジャスタ1を薄型化できる。
このような本実施形態のベルトアジャスタ1を利用したベルトでは、ベルトアジャスタ1が突起として目立つことが抑制され、外観を向上させることができる。
また、本実施形態のベルトアジャスタ1は、上述の薄型化に伴って軽量化されるため、軽量化が望まれるベルト製品、ひいては軽量化が望まれる鞄製品に対して好適に利用することができる。
本実施形態において、アーム部41は、−Z方向側に向かってアジャスタ本体2から外部に露出している。すなわち、アジャスタ本体2は、アーム部41を覆うための壁部を有さない。このため、アジャスタ本体2をより薄型化することができる。
本実施形態において、アジャスタ本体2は、一対の側壁部21,22のそれぞれから延出し、アーム部41を介して爪部42を挿通路20側へ付勢する付勢部28A,28Bをさらに備え、アーム部41には、付勢部28A,28Bの先端部281A,281Bが配置される凹部414A,414Bが形成されている。
このような構成によれば、アジャスタ本体2内において付勢部28A,28Bを配置するために必要な空間の少なくとも一部をアーム部41内に確保できるため、アジャスタ本体2を好適に薄型化することができる。
このような構成によれば、アジャスタ本体2内において付勢部28A,28Bを配置するために必要な空間の少なくとも一部をアーム部41内に確保できるため、アジャスタ本体2を好適に薄型化することができる。
本実施形態において、軸部272は、−Z方向側に面する円弧状の軸面272Aと、+Z方向側に面する平面状の側面272Bと、を有し、軸受部413は、軸面272Aに対して摺動可能に当接する軸受面413Aを有する。
このような構成によれば、軸部272のうち、爪部42および操作部43を揺動させるために必要な軸受面413Aの範囲のみを円弧状に形成すればよいため、Z方向における軸部272の厚みを小さくできる。これにより、アジャスタ本体2をより薄型化することができる。
このような構成によれば、軸部272のうち、爪部42および操作部43を揺動させるために必要な軸受面413Aの範囲のみを円弧状に形成すればよいため、Z方向における軸部272の厚みを小さくできる。これにより、アジャスタ本体2をより薄型化することができる。
本実施形態において、アジャスタ本体2は、軸部272の両端部に設けられた一対の軸保持部271A,271Bをさらに備え、軸部272は、一対の軸保持部271A,271BよりもZ方向の寸法が小さい。
このような構成によれば、軸部272のZ方向の寸法が抑えられ、アジャスタ本体2を好適に薄型化することができる。また、軸部272に交差するアーム部41は、一対の軸保持部271A,271Bに対してY方向に当接可能になるため、アーム部41がY方向に横ブレすることが抑制される。
このような構成によれば、軸部272のZ方向の寸法が抑えられ、アジャスタ本体2を好適に薄型化することができる。また、軸部272に交差するアーム部41は、一対の軸保持部271A,271Bに対してY方向に当接可能になるため、アーム部41がY方向に横ブレすることが抑制される。
本実施形態において、操作部43のY方向の最大寸法W1は、アーム部41のY方向の最大寸法W2よりも大きい。このような構成によれば、操作面431の面積が広く確保されるため、使用者が操作部43を容易に操作することができる。
[変形例]
前記実施形態において、アジャスタ本体2および係合部材4における各部位の寸法や形状は、任意に変更可能である。
例えば、前記実施形態において、操作面431のY方向寸法は、アーム部41のY方向寸法よりも大きいが、アーム部41のY方向寸法と同程度であってもよい。
前記実施形態において、アジャスタ本体2および係合部材4における各部位の寸法や形状は、任意に変更可能である。
例えば、前記実施形態において、操作面431のY方向寸法は、アーム部41のY方向寸法よりも大きいが、アーム部41のY方向寸法と同程度であってもよい。
前記実施形態において、一対の側壁部21,22を連結する支持部27は、軸部272と、軸部272の両端部に設けられた一対の軸保持部271A,271Bとを有するが、支持部27の全体が軸状に形成されることで軸部272として機能してもよい。
また、軸部272の断面形状は、半円形状であることに限られず、例えば円形であってもよい。
また、軸部272の断面形状は、半円形状であることに限られず、例えば円形であってもよい。
前記実施形態において、アーム部41には、付勢部28A,28Bの先端部281A,281Bが配置される凹部414A,414Bが形成されているが、本考案はこれに限られない。例えば、アジャスタ本体2が付勢部28A,28Bの一方のみを有する場合、アーム部41には当該一方に対応する凹部414Aまたは414Bが形成されればよい。また、アーム部41の第1端部411には凹部414A,414Bが形成されず、付勢部28A,28Bは、アーム部41の上面に当接してもよい。
また、前記実施形態では、アーム部41がアジャスタ本体2から外部に露出しているが、アジャスタ本体2は、アーム部41の一部または全部を覆うような壁部を有してもよい。
また、前記実施形態では、アーム部41がアジャスタ本体2から外部に露出しているが、アジャスタ本体2は、アーム部41の一部または全部を覆うような壁部を有してもよい。
前記実施形態では、第1ベルト10および第2ベルト(図示省略)がベルトアジャスタ1を介して連結されるベルトを例として用いたが、ベルトアジャスタ1はこのようなベルトに限られず、任意のベルトに利用できる。例えば、一本のベルトの一端部がアジャスタ本体2の第1連結部23に取り付けられ、当該ベルトの他端部がアジャスタ本体2を挿通して係合部材4に係合してもよい。
1…ベルトアジャスタ、10…第1ベルト、10A…第1面、11…係合溝、12…ラック、2…アジャスタ本体、20…挿通路、21,22…側壁部、23…第1連結部、24…第2連結部、241…凸部、25…中間連結部、251A,251B…凸部、26…カバー支持部、261…凸部、27…支持部、271A,271B…軸保持部、272…軸部、272A…軸面、272B…側面、28A,28B…付勢部、281A,281B…先端部、291,292…開口、4…係合部材、41…アーム部、411…第1端部、412…第2端部、413…軸受部、413A…軸受面、414A,414B…凹部、42…爪部、43…操作部、431…操作面、432…凸部、6…カバー部材。
Claims (6)
- ベルト(10)が挿通可能な挿通路(20)を形成するアジャスタ本体(2)と、前記ベルト(10)の表裏面の一方に設けられた複数の係合溝(11)のいずれかに係合可能である係合部材(4)と、を備えるベルトアジャスタ(1)であって、
前記アジャスタ本体(2)は、
前記ベルト(10)の挿通方向に交差する厚み方向において前記挿通路(20)に対向し、前記挿通方向および前記厚み方向のそれぞれに交差する幅方向に沿って配置された軸部(272)を備え、
前記係合部材(4)は、
前記軸部(272)に交差するように前記挿通方向に沿って配置され、前記軸部(272)に対して回動可能に嵌合する凹状の軸受部(413)が形成されたアーム部(41)と、
前記アーム部(41)の一端部に設けられ、前記厚み方向に揺動可能である操作部(43)と、
前記アーム部(41)の他端部から前記挿通路(20)に突出し、前記係合溝(11)に対して前記挿通方向に係合可能である爪部(42)と、を備える、ベルトアジャスタ。 - 前記アーム部(41)は、前記厚み方向の一方側に向かって前記アジャスタ本体(2)から外部に露出している、請求項1に記載のベルトアジャスタ。
- 前記アジャスタ本体(2)は、
前記幅方向において前記挿通路(20)を挟んで対向配置された一対の側壁部(21,22)と、
前記一対の側壁部(21,22)の少なくとも一方から延出し、前記アーム部(41)を介して前記爪部(42)を前記挿通路(20)側へ付勢する付勢部(28A,28B)と、をさらに備え、
前記アーム部(41)には、前記付勢部(28A,28B)の先端部(281A,281B)が配置される凹部(414A,414B)が形成されている、請求項1または請求項2に記載のベルトアジャスタ。 - 前記軸部(272)は、
前記厚み方向の一方側に面する円弧状の軸面(272A)と、
前記厚み方向の他方側に面する平面状の側面(272B)と、を有し、
前記軸受部(413)は、前記軸面(272A)に対して摺動可能に当接する軸受面(413A)を有する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のベルトアジャスタ。 - 前記アジャスタ本体(2)は、前記軸部(272)の両端部に接続される一対の軸保持部(271A,271B)をさらに備え、
前記軸部(272)は、前記一対の軸保持部(271A,271B)よりも前記厚み方向の寸法が小さい、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のベルトアジャスタ。 - 前記操作部(43)の前記幅方向における最大寸法(W1)は、前記アーム部(41)の前記幅方向における最大寸法(W2)よりも大きい、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のベルトアジャスタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021002401U JP3233763U (ja) | 2021-06-22 | 2021-06-22 | ベルトアジャスタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021002401U JP3233763U (ja) | 2021-06-22 | 2021-06-22 | ベルトアジャスタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3233763U true JP3233763U (ja) | 2021-09-02 |
Family
ID=77454177
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021002401U Active JP3233763U (ja) | 2021-06-22 | 2021-06-22 | ベルトアジャスタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3233763U (ja) |
-
2021
- 2021-06-22 JP JP2021002401U patent/JP3233763U/ja active Active
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100907370B1 (ko) | 자동차 시트용 리클라이너 | |
JP3931404B2 (ja) | シートリクライニング装置 | |
JP3287454B2 (ja) | 両側リクライニング装置 | |
JP4895084B2 (ja) | シートリクライニング装置 | |
CA2582891A1 (en) | Reclining device | |
JPH09131240A (ja) | 内歯式リクライニングデバイス | |
KR101711826B1 (ko) | 밀림방지형 리클라이너 | |
KR20000016906A (ko) | 기울임의자용잠금구조 | |
US20100109412A1 (en) | Headrest and vehicle seat provided with the same | |
KR102504456B1 (ko) | 차량 시트를 위한 리클라이닝 장치 | |
JP2006008012A (ja) | 格納シート装置 | |
JP3233763U (ja) | ベルトアジャスタ | |
JP3533564B2 (ja) | カップホルダー | |
TWI487467B (zh) | 具線性作動之樞軸組件及滑蓋式電子裝置 | |
JP2003009978A (ja) | シートリクライニング装置 | |
US6764323B2 (en) | Card slot assembly with means for preventing insertion of erroneous card having thickness smaller than correct card | |
JP3859936B2 (ja) | 首振り式剃刀 | |
JP5266231B2 (ja) | 折り畳み機器 | |
JP3762188B2 (ja) | リクライニング装置 | |
JP6718481B2 (ja) | シートロック装置 | |
JP3774447B2 (ja) | 自動車座席の背当て部のための傾斜調節金具 | |
JP2705539B2 (ja) | ヒンジ | |
JPWO2005124168A1 (ja) | ヒンジ装置及びその取付け構造 | |
JP2007218410A (ja) | 折り畳み型機器 | |
EP0858927B1 (en) | Reclining device |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3233763 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |