JP3233707B2 - ダイヤモンドの選択形成法 - Google Patents

ダイヤモンドの選択形成法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はダイヤモンドの選択形
成法に関し、更に詳しくは、高性能な半導体デバイスや
光導波路等に好適なダイヤモンドを容易にかつ簡便に、
しかも所望の形状に再現性よく製造することができるダ
イヤモンドの選択形成法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】近時、気
相法によりダイヤモンドを基板の表面に選択的に形成す
る方法が開発されている。この方法によると、切削工具
等の超硬工具のみならず各種の分野に好適である、微細
なパターンのダイヤモンドを得ることができる。かかる
方法としては、例えば、特開平2−30697号公報に
は、基板の表面をダイヤモンド砥粒を用いて傷付け処理
し、前記基板の表面にマスク材によりパターンを形成す
ると共にアルゴンイオンビームによりエッチング処理を
し、前記パターンを溶剤により溶解除去した後、気相法
により前記基板の表面にダイヤモンドを選択的に形成す
る方法が開示されている。
【0003】しかしながら、前記公報に記載の方法にお
いては、傷付け処理を採用するので再現性が充分でない
という問題がある。
【0004】この発明は、前記問題を解決し、高性能な
半導体デバイスや光導波路等の電子材料・機器をはじめ
とする広い分野に好適なダイヤモンドを容易にかつ簡便
に、しかも所望の形状に再現性よく製造することができ
る、ダイヤモンドの選択形成法を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、この発明の
発明者が鋭意研究を重ねた結果、基板の表面におけるダ
イヤモンドを形成すべき部分にダイヤモンド状炭素によ
るパターンを形成し、この基板に特定の熱処理を施した
後、気相法によりダイヤモンド形成を行なうと、半導体
デバイスや光導波路等の高度な性能や品質が要求される
電子材料・機器をはじめとする広い分野で好適に用いる
ことができる微細なパターンのダイヤモンドを容易にか
つ簡便に、しかも所望の形状に再現性よく形成すること
ができることを見出し、到達したものである。
【0006】即ち、前記課題を解決するための前記請求
項1に記載の発明は、基板の表面におけるダイヤモンド
を形成すべき部分にダイヤモンド状炭素によるパターン
を形成し、前記基板を、圧力が10−7〜760Tor
rであり、温度が50〜1200℃であり、処理時間が
0.5分間〜10時間である条件で熱処理した後、気相
法により前記基板の表面にダイヤモンドを形成すること
を特徴とするダイヤモンドの選択形成法である。
【0007】以下に、この発明に係るダイヤモンドの選
択形成法につき詳細に説明する。
【0008】この発明の方法は、1)基板の表面におけ
るダイヤモンドを形成すべき部分にダイヤモンド状炭素
(以下、DLCと称する。)によるパターンを形成する
工程(以下、パターン形成工程と称する。)と、2)前
記基板の表面全体を熱処理する工程(以下、熱処理工程
と称する。)と、3)気相法により前記基板の表面にダ
イヤモンドを形成する工程(以下、ダイヤモンド形成工
程と称する。)との3つの工程を有する。
【0009】以下、前記各工程につき順を追って説明す
る。
【0010】1)パターン形成工程 パターン形成工程においては、以下のレジストパターン
の形成(A)、DLCの被覆形成(B)及びレジストの
除去(C)の3つの操作により、基板の表面に所望の形
状のDLCによるパターンが形成される。
【0011】パターンを形成するには、リソグラフィー
の技術を用いることができる。
【0012】前記基板としては、その材質等につき特に
制限はないが、例えばSi、ガリウム−ヒ素、SiC、
SiO2 、セラミックス、サファイヤ、超硬合金等を挙
げることができる。これらの中でもSiが好ましい。こ
の発明においては、前記基板としてシリコンウエハーを
好ましく用いることができる。
【0013】また、前記基板は、P型あるいはN型の半
導体であってもよい。前記基板の比抵抗としては、通常
10-6〜103 Ω・cmである。
【0014】A.レジストパターンの形成 ここでは、例えば、フォトレジスト等のレジスト剤を含
有するレジストパターン形成用塗布液を基板の表面に塗
布・乾燥してレジスト層を形成する。次に、所望の形状
のパターンと同じパターンのフォトマスクを介して、紫
外線等の光を前記レジスト層に照射して露光する。その
後、露光部分を溶剤等で除去することにより、所望の形
状のレジストパターンを基板の表面に形成する。
【0015】あるいは、図5に示すように、前記レジス
トパターン形成用塗布液を基板1の表面に塗布・乾燥し
てレジスト層4を形成する。次に、例えば図7に示すよ
うな、所望のパターンと逆のパターンであるフォトマス
ク6を介して、図6に示すように、紫外線等の光を前記
レジスト層5に照射して露光する。なお、図7に示すフ
ォトマスク6は、着色された合成樹脂やクロム等で構成
される遮光部6bとアクリル樹脂やガラス等の透明な板
からなる光透過部6aとを有する。その後、未露光部分
を溶剤により除去して図5に示すような所望のレジスト
パターン4を基板1の表面に形成する。
【0016】前記レジスト剤としては、フォトレジスト
の他、電子線やX線用のレジストを挙げることができ
る。
【0017】前記フォトレジストしては、ネガ型フォト
レジスト又はポジ型フォトレジストを挙げることができ
る。これらのレジストは一般に用いられているもののほ
か、各種公知の樹脂系やゴム系のフォトレジストを用い
ることができる。
【0018】前記ネガ型フォトレジストの市販品として
は、例えば、富士薬品工業(株)製のLMR−33や東
京応化工業(株)製のOMR−83、OMR−85等を
挙げることができる。また、前記ポジ型フォトレジスト
の市販品としては、東京応化工業(株)製のOFPR−
2やOFPR−800等を挙げることができる。
【0019】前記レジストパターン形成用塗布液の調製
方法としては、特に制限はなく、公知の種々の方法を採
用することができる。
【0020】前記レジストパターン形成用塗布液の塗布
方法としては、スプレー、スピンナー、デイップ等を用
いる方法などを挙げることができ、これらの中で好まし
いのはスピンナーを用いる方法である。
【0021】レジストパターン形成用塗布液を塗布した
後、通常の場合は乾燥することにより、レジスト層を得
る。このレジスト層の乾燥時の厚みとしては、特に制限
はないが、通常0.5〜3μm程度である。
【0022】前記レジストパターンは、フォトマスクを
介してレジスト層に紫外線などの光を照射して露光した
後、現像及びリンスすることにより、形成することがで
きる。
【0023】前記紫外線などの光を照射することによる
露光の方法としては、例えば、コンタクト露光方式、プ
ロキシミティー露光方式、プロジェクション露光方式等
を挙げることができ、目的に応じて種々の方法を適宜に
選択して用いることができる。
【0024】以上のようにして、例えば図5に示すよう
に、基板1の表面にレジストパターン4が形成される。
【0025】B.DLCの被覆形成 ここでは、前記レジストパターンを形成した基板の表面
全体にDLCを被覆形成する。
【0026】前記DLCの被覆形成を行なう方法として
は、特に制限はなく、例えばPVD法、RFプラズマC
VD法、ECRプラズマCVD法、イオン化蒸着法、イ
オンプレーディング法、スパッタリング法、プラズマC
VD法等の従来法を用いることができる。これらの中で
は、RFプラズマCVD法、イオン化蒸着法、スパッタ
リング法、プラズマCVD法が好ましい。
【0027】前記DLCの被覆形成を行なう条件として
は、目的に応じて種々の励起方法、原料ガス、反応圧
力、反応温度、成長時間等を適宜選択することができ
る。
【0028】前記励起方法としては、DC、AC、RF
(13.56MHz)、マイクロ波(2.45GHz)
などによる放電励起が好ましい。これらの中でもRFが
好ましい。
【0029】前記原料ガスとしては、メタン、エタン、
一酸化炭素などが好ましく、特に好ましいのは、メタ
ン、メタン/水素の混合ガス、メタン/アルゴン等の希
ガスの混合ガスである。混合ガス中のメタンの含有率は
1〜100vol.%が好ましく、特に好ましいのは、
10〜100vol.%である。
【0030】前記反応圧力(Pr)としては、合成法に
よって異なるので一概には規定できないが、例えばRF
プラズマ法においては、10-6〜10Torrが好まし
く、特に好ましくは10-4〜1Torrである。
【0031】前記反応温度としては、77K〜1100
℃が好ましく、特に好ましくは室温〜500℃である。
【0032】基板の表面に被覆形成されるDLCの被覆
膜の厚みとしては、通常100Å〜10μmであり、好
ましくは500Å〜1μmである。前記厚みが、100
Åよりも薄いと、充分な核発生密度でダイヤモンドが合
成されないことがあり、一方、10μmよりも大きい
と、DLCの合成に時間がかかりそれに見合う効果がな
いことがある。
【0033】以上により、例えば図4に示すように、前
記レジストパターン4を形成した基板1の表面全体にD
LC3が被覆形成される。
【0034】C.レジストの除去 ここでは、形成したレジストパターン及びその表面に被
覆形成したDLCを基板の表面から除去する。
【0035】前記レジストパターンの除去は、レジスト
が可溶な溶剤を用いて溶解除去することにより行なうこ
とができる。
【0036】前記溶剤としては、例えば、アセトン、ジ
メチルホルムアミド、硫酸と過酸化水素との2:1の混
合液などを挙げることができる。前記溶剤は、レジスト
の種類に応じて適宜選択することができ、例えばレジス
ト専用の市販の剥離液を使用することもできる前記溶剤
を使用すると前記レジストパターンが容易に溶解する。
すると、基板の表面に被覆形成されたDLCの中で前記
溶解したレジストパターンの表面に被覆形成されたDL
Cは、基板との間に空隙が存在する非常に不安定な状態
になるので容易に除去される。一方、基板の表面におけ
るレジストパターンが形成されていない部分に、直接、
被覆形成されたDLCは、基板と密着しているので前記
溶剤で処理しても除去されない。
【0037】以上により、例えば図3に示すように、基
板1の表面におけるレジストパターンが形成されなかっ
た部分に、DLCによるパターン3aが形成される。
【0038】2)熱処理工程 熱処理工程では、一定の条件下で基板を処理することに
より、基板の表面におけるDLCによるパターンをダイ
ヤモンド析出のための初期核に変化させる。
【0039】前記熱処理を行なう方法としては、特に制
限はないが、例えば、電気炉を用いる方法、赤外線ゴー
ルド・イメージ炉等を用いる方法を挙げることができ
る。これらの中でも、熱処理雰囲気を抑制することがで
きるような炉を用いる方法が好ましい。
【0040】前記熱処理は、圧力、温度、時間、雰囲気
等の条件を適宜選択することにより行なうことができ
る。
【0041】前記圧力としては、通常10-7〜760T
orrであり、好ましくは10-4〜760Torrが好
ましい。前記圧力が760Torrよりも高いと、加圧
式の炉を必要とし、装置が大がかりになる。一方、10
-7Torrよりも低くするためには、真空排気装置が大
がかりになる。いずれにしても、それに見合う効果は得
られない。
【0042】前記温度としては、通常50〜1200℃
であり、好ましくは80〜1000℃である。前記温度
が1200℃よりも高いとDLCがグラファイト化する
ことがあり、一方、50℃よりも低いと熱処理の効果が
充分でないことがある。
【0043】前記時間としては、通常30秒〜10時間
であり、好ましくは1分〜10時間である。前記時間が
30秒よりも短いと、DLCがダイヤモンドの核に充分
になりえないことがあり、一方、10時間よりも長くし
ても、それに見合う効果はない。
【0044】前記雰囲気としては、不活性ガス、水素等
の還元雰囲気あるいは真空が好ましい。
【0045】以上により、前記基板の表面に形成したD
LCによるパターンがダイヤモンド析出のための初期核
に変化する。
【0046】3)ダイヤモンド形成工程 ダイヤモンド形成工程においては、基板の表面にダイヤ
モンドを選択的に形成する。
【0047】ダイヤモンドの形成法としては、それ自体
公知である各種のダイヤモンド気相合成法を用いること
ができる。具体的には、CVD法、PVD法、PCVD
法又はこれらを組合せた方法等を用いることができる。
これらの中でも、通常EACVD法を含めた各種の熱フ
ィラメント法、熱プラズマ法を含めた各種の直流プラズ
マCVD法、熱プラズマ法を含めたマイクロ波プラズマ
CVD法等を好適に用いることができる。
【0048】これらのダイヤモンド形成法に用いる炭素
源ガスとしては、例えば、メタン、エタン、プロパン、
ブタン等のパラフィン系炭化水素;エチレン、プロピレ
ン、ブチレン等のオレフィン系炭化水素;アセチレン、
アリレン等のアセチレン系炭化水素;ブタジエン、アレ
ン等のジオレフィン系炭化水素;シクロプロパン、シク
ロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン等の脂環式
炭化水素;シクロブタジエン、ベンゼン、トルエン、キ
シレン、ナフタレン等の芳香族炭化水素;アセトン、ジ
エチルケトン、ベンゾフェノン等のケトン類;メタノー
ル、エタノール等のアルコール類;このほかの含酸素炭
化水素;トリメチルアミン、トリエチルアミン等のアミ
ン類;このほかの含窒素炭化水素;炭酸ガス、一酸化炭
素、過酸化炭素などを挙げることができる。
【0049】これらの中でも、メタン、エタン、プロパ
ン等のパラフィン系炭化水素、エタノール、メタノール
等のアルコール類、アセトン、ベンゾフェノン等のケト
ン類、トリメチルアミン、トリエチルアミン等のアミン
類、炭酸ガス、一酸化炭素が好ましく、特に一酸化炭素
が好ましい。
【0050】なお、これらは一種単独で用いてもよく、
二種以上を混合ガス等として併用してもよい。
【0051】また、これらは水素等の活性ガスやヘリウ
ム、アルゴン、ネオン、キセノン、窒素等の不活性ガス
と混合して用いてもよい。
【0052】ダイヤモンドの形成条件としては、特に制
限はないが、例えば反応圧力としては、通常10-6〜1
3 Torrであり、好ましくは1〜760Torrで
ある。前記反応圧力が10-6Torrよりも低い場合に
は、ダイヤモンドの形成速度が遅くなることがある。一
方、103 Torrより高い場合には、103 Torr
のときに得られる効果に比べて、それ以上の効果がない
こともある。
【0053】基板の表面温度としては、前記炭素源ガス
の活性化手段等により異なるので、一概に規定すること
はできないが、通常は室温〜1,200℃、好ましくは
室温〜1,100℃である。前記基板の温度が室温より
も低い場合には、結晶性のダイヤモンドの形成が不十分
になることがある。一方、1,200℃を超える場合に
は、パターン形成したDLCが消失したり、形成された
ダイヤモンドのエッチングが生じ易くなったりする。
【0054】反応時間としては、特に限定はなく、ダイ
ヤモンドが所望の厚みとなるように、ダイヤモンドの形
成速度に応じて適宜に設定するのが好ましい。
【0055】形成するダイヤモンドの厚みとしては、使
用目的等に応じて適宜選択すればよく、この意味で特に
制限はないが、通常1〜100μmである。前記厚みが
あまり薄すぎると、被覆部材としたときにダイヤモンド
による被覆効果が十分に得られないことがある。一方、
あまり厚すぎるとその使用条件によってはダイヤモンド
の剥離等を生じることがある。なお、得られたダイヤモ
ンドを切削工具等の過酷な条件で使用する場合には、こ
の厚みを5〜100μmに選定するのが好ましい。
【0056】以上より、図1及び図2に示すように、基
板1の表面に形成したDLCによるパターンの部分に所
望の形状及び大きさを有するダイヤモンド2が、寸法精
度よく選択的に形成される。なお、このとき前記DLC
によるパターンの一部はエッチングされ、残りはダイヤ
モンドに変換するので、かかるダイヤモンド形成工程の
後は、DLCは基板上に存在することはない。
【0057】この発明の方法によると、微細なパターン
のダイヤモンドを容易にかつ簡便に、任意の形状に再現
性よく形成することができる。そして、得られるダイヤ
モンドは、例えば半導体デバイス等の各種電子材料をは
じめとする広い分野において好適に用いることができ
る。
【0058】
【実施例】
(実施例1) 1)パターン形成工程 A.レジストパターンの形成 図6に示すように、シリコンウエハー基板1の表面に、
ポジ型フォトレジスト(東京応化工業(株)製:OFP
R−800)からなるレジスト層形成用塗布液を、スピ
ナーを用いて3×103 rpmの速さで厚みが約1μm
になるように塗布することによりレジスト層5を形成し
た。塗布後、前記レジスト層5を85℃で30分間かけ
てプリベークした。次に、透明なガラス板の表面に幅2
μmのライン状の光透過部6aが8μmの間隔で配列す
るように遮光部6bを設けてなる、図7に示すフォトマ
スク6を、前記レジスト層5の上に配置すると共に、マ
スクアライナー(キャノン販売(株)製:PLA−50
1FA)で90秒間露光(13mW/cm2 )した。露
光後、同社製の現像液NMD−3で60秒間現像し、純
水によりリンスし、その後100℃で30分かけて加熱
し、図5に示すように、レジストパターン4を基板1の
表面に形成した。
【0059】B.DLCの被覆形成 RF平行平板型のプラズマCVD装置(13.56MH
z)を用い、メタンガス供給量が50sccM、圧力が
10-1Torr、RF出力が150W、室温の条件に
て、15分間反応させることにより、図4に示すよう
に、厚みが約5000ÅのDLCを前記基板1の表面に
被覆形成した。
【0060】C.レジストの除去 前記基板1を専用の剥離液で洗浄し、基板1の表面に被
覆形成されたレジストパターン4を溶解除去することに
より、前記レジストパターン4の表面に被覆形成された
DLC3も同時に除去して、図3に示すように、基板1
の表面にDLCによるパターン3aを形成した。
【0061】2)熱処理工程 赤外線ゴールドイメージ炉を用い、アルゴンを処理ガス
として10sccmの流量で、圧力が10Torr、温
度が300℃、処理時間が1時間の条件下で基板に接触
させて、熱処理を行なった。
【0062】3)ダイヤモンド形成工程 マイクロ波プラズマCVD法(2.45GHz)によ
り、CO/H2 混合ガスを原料ガスとして10/90s
ccmの流量で使用し、反応圧力が40Torr、基板
温度が900℃、反応時間が1時間である条件下で反応
させることにより、図1及び図2に示すように、厚みが
約1μmである膜状のダイヤモンドを基板1の表面に形
成した。
【0063】結果としては、DLCによるパターンが形
成されていた部分には、108 個/cm2 程度の密度
で、一方前記パターンが形成されていなかった部分に
は、104 個/cm2 程度の密度でダイヤモンドが形成
された。即ち、2μmのライン状にダイヤモンドが得ら
れ、選択形成が達成された。
【0064】
【発明の効果】この発明に係るダイヤモンドの選択形成
法によると、高性能な半導体デバイスや光導波路等の電
子材料・機器をはじめとする広い分野に好適である、微
細なパターンのダイヤモンドを容易にかつ簡便に、しか
も所望の形状に再現性よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、基板の表面にダイヤモンドが形成され
た状態を示す概略説明図である。
【図2】図2は、基板の表面にダイヤモンドが形成され
た状態を示す断面概略説明図である。
【図3】図3は、基板の表面にDLCによるパターンが
形成された状態を示す断面概略説明図である。
【図4】図4は、レジストパターンが形成された基板の
全表面にDLCが被覆形成された状態を示す断面概略説
明図である。
【図5】図5は、基板の表面にレジストパターンが形成
された状態を示す断面概略説明図である。
【図6】図6は、基板の表面に塗布したレジスト層に露
光を行なっている状態を示す概略説明図である。
【図7】図7は、フォトマスクの一例を示す概略説明図
である。
【符合の説明】
1 基板 2 ダイヤモンド 3 DLC 3a DLCによるパターン 4 レジストパターン 5 レジスト層 6 フォトマスク 6a 光透過部 6b 遮光部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の表面におけるダイヤモンドを形成
    すべき部分にダイヤモンド状炭素によるパターンを形成
    し、前記基板を、圧力が10−7〜760Torrであ
    り、温度が50〜1200℃であり、処理時間が0.5
    分間〜10時間である条件で熱処理した後、気相法によ
    り前記基板の表面にダイヤモンドを形成することを特徴
    とするダイヤモンドの選択形成法。
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