JP3233700B2 - 防食塗料組成物 - Google Patents

防食塗料組成物

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JP3233700B2 JP27361292A JP27361292A JP3233700B2 JP 3233700 B2 JP3233700 B2 JP 3233700B2 JP 27361292 A JP27361292 A JP 27361292A JP 27361292 A JP27361292 A JP 27361292A JP 3233700 B2 JP3233700 B2 JP 3233700B2
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/38Boron-containing compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D5/00Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, characterised by their physical nature or the effects produced; Filling pastes
    • C09D5/08Anti-corrosive paints
    • C09D5/082Anti-corrosive paints characterised by the anti-corrosive pigment
    • C09D5/084Inorganic compounds

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気防食を施した鋼構
造物等に塗装し、陰極剥離を防止するために有効な電気
防食塗膜用塗料組成物及び防食塗膜の陰極剥離を防止す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】海水や食塩水等の電解質を含む湿潤環境
下における鋼材の腐食を防止する手段の一つに電気防食
がある。電気防食は、鋼材を陰極に保って鉄のイオン化
を抑制することにより溶解を防止する方法であるが、鉄
部分が大面積になると電力や犠牲陽極の消費が増すため
通常は鋼材をそのまま電気防食することはなく、塗装や
ライニングのような有機被膜による防食手段と併せてお
こなうことが多い。この複合防食によれば、鋼材の大部
分が有機被膜により防食され、該有機被膜に発生する
傷、ピンホール等の欠陥部分を電気防食で補うことがで
き、補完的な機能を介して経済効率を高めることができ
る。
【0003】一般に、陰極に分極された金属表面では金
属イオンが還元されて溶解されなくなるため、溶解しよ
うとする金属イオンに見合うだけの電力を与えて電気防
食すれば十分な効果が得られる。この際、溶解しようと
する金属イオンの量は金属の表面積に比例し、塗装鋼材
では欠陥部分の表面積に相当することになる。しかし、
前記欠陥部分の表面積を知ることは極めて困難であるた
め、過剰な電気防食を施すのが通例とされている。とこ
ろが、過剰な分極化は陰極における水の電気分解により
水酸イオンを発生させる関係で、有機被膜の傷部が陰極
となり、常にアルカリ雰囲気に曝されることになる。こ
のような事態が生じると、鋼材−有機被膜ないしは有機
被膜間のいずれかの界面、とくに耐アルカリ性の弱い部
位で被膜の劣化や接着点の切断が起こり、陰極剥離現象
が発生する。
【0004】かかる陰極剥離現象を抑制するための手段
として、クロメート処理や特定の熱硬化性エポキシ樹脂
のジンクリッチプライマー塗布を施す方法が提案されて
いる〔特開昭59−222275号公報〕。しかし、これらの技
術は、近時における高水準の耐陰極剥離性の要求に対し
ては不十分であり、硼酸亜鉛系の顔料成分を含有させる
ものではない。また、特開昭55−142063号公報
には焼付用金属前処理組成物として、ポリビニルブチラ
ール樹脂、液状エポキシ樹脂、ホウ酸塩化合物、エポキ
シ系シランカップリング剤およびリン酸よりなる組成が
開示されている。しかしながら、この塗料組成物は本発
明とは対象を異にする金属前処理用のウオッシュプライ
マーを目的とするものであり、使用する樹脂類は硬化剤
を用いない熱可塑性のものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、電気防食
時における形成塗膜の陰極剥離を防止する機構ならびに
有効成分について多角的に研究を進めた結果、硼酸亜鉛
化合物と熱硬化性樹脂からなる組成物が耐陰極剥離性の
塗料として優れた防止機能を発揮することを解明した。
【0006】本発明は、前記の知見に基づいて開発され
たもので、その目的は、電気防食時における防食塗膜の
陰極剥離を効果的に防止することができる電気防食塗膜
塗料組成物及び防食塗膜の陰極剥離を防止する方法
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による電気防食塗膜用塗料組成物は、下記の
(1)および(2)を含有し、外部電極により鋼材を陰
極に保つ電気防食時において用いられるものであって、
防食塗膜の陰極剥離防止能を有することを特徴とするも
のである。 (1)熱硬化性樹脂 100固形分重量部 (2)硼酸亜鉛化合物 5〜300固形分重量部 また、本発明の電気防食時における防食塗膜の陰極剥離
を防止する方法は、電気防食において、(1)熱硬化性
樹脂 100固形分重量部および(2)硼酸亜鉛化合物
5〜300固形分重量部からなる塗料組成物を鋼材に
塗布して防食塗膜を形成することを構成上の特徴とする
ものである。
【0008】本発明に用いられる熱硬化性樹脂は、基本
的に鋼材、ブラストクリーニング等の機械的処理を施し
た鋼材あるいはクロメート、リン酸亜鉛等の化成処理を
施した鋼材に強固に密着し得るものであればよい。対象
樹脂としては、エポキシ樹脂とエポキシ樹脂硬化剤、ポ
リオール樹脂とイソシアネート類、アクリル変性エポキ
シ樹脂と重合開始剤、アルキッド樹脂、湿気硬化型ウレ
タン樹脂等が挙げられる。
【0009】本発明に好適なエポキシ樹脂は、ビスフエ
ノールA、ビスフエノールF、ビスフエノールADとい
った4,4′−(ビスヒドロキシフェニル)アルカン類
にエピハロヒドリンを作用させて製造される4,4−
(ビスヒドロキシフェニル)アルカンのジグリシジルエ
ーテル類である。また、4,4−(ビスヒドロキシフェ
ニル)アルカンのグリシジルエーテルを主成分としてフ
ェノールノボラック型エポキシ樹脂やクレゾールノボラ
ック型エポキシ樹脂を併用してもなんら差し支えない。
これら4,4−(ビスヒドロキシフェニル)アルカンの
種類に応じて無溶剤型、溶剤型、粉体型などの塗料形態
とし、作業性に応じて任意に選択して使用に供する。な
お、この種のエポキシ樹脂は、商品名「エピコート」
〔油化シェルエポキシ(株)製〕、「エポトート」〔東
都化成(株)製〕、「アラルダイト」〔チバガイギー社
製〕、「エピクロン」〔大日本インキ化学工業(株)
製〕、「ダウエポキシ」〔旭ダウ(株)製〕として市販
されている。
【0010】エポキシ樹脂硬化剤は、エポキシ樹脂のエ
ポキシ基に対して付加重合性の官能基を分子内に複数個
含有する一般のエポキシ硬化剤を用いることができる。
この種のエポキシ樹脂硬化剤としては、脂肪族ジアミ
ン、芳香族ジアミン、複素環式ジアミンなどのジアミン
類とそれらの各種変性物、脂肪酸やその2量体と反応さ
せたポリアミド樹脂、酸無水物、チオール類、フェノー
ル類等が挙げられ、例えば「エポメート」〔油化シェル
エポキシ(株)製、各種複素環式ジアミン変性物〕、
「サンマイド」〔三和化学(株)製、各種アミンアダク
ト、ポリアミド〕、「トーマイド」〔富士化成(株)
製、各種ポリアミド〕、「エピキュア」〔油化シェルエ
ポキシ(株)製、各種アミンアダクト、チオール類、フ
ェノール類〕、「リカシッド」〔新日本理科(株)製、
酸無水物〕等の商品名で市販されている。また、付加反
応型ではなく、付加反応性とエポキシ基間の自己重合触
媒能を有するジシアンアミドやその誘導体、イミダール
類を硬化剤としても差し支えない。これらエポキシ樹脂
硬化剤は、塗料の形態や硬化条件(常温硬化、加熱硬
化)等に応じて適宜に選択使用される。
【0011】ポリオール樹脂とイソシアネート類による
硬化系は、ポリオール樹脂の水酸基とイソシアネート基
の反応によりウレタン結合を形成させて塗膜とするもの
である。ポリオール樹脂としては、通常の合成法で得ら
れるポリエステルポリオール、アクリルポリオール、ポ
リエーテルポリオール等のポリオール樹脂の1種または
2種以上の混合物が用いられる。これらポリオール樹脂
の硬化成分は、多価アルコール化合物の水酸基数に対し
て等モルのジイソシアネート類を付加させたポリオール
ジイソシアネートアダクト体や、ジイソシアネート類に
対して水を作用させて自己重合させたジイソシアネート
重合体として一般に市販されている。
【0012】アクリル変性エポキシ樹脂は、エポキシ樹
脂のエポキシ基にアクリル酸を付加反応させて重合性の
二重結合を導入したものであり、各種グレードのものが
市販されている。これらのアクリル変性エポキシ樹脂
は、ラジカル重合によって重合することができ、重合開
始剤として有機過酸化物、光重合開始剤のような触媒を
使用して硬化させることができる。
【0013】アルキッド樹脂は、多価アルコール、多価
カルボン酸またはこれらの無水物を脂肪酸により脱水縮
合反応もしくは付加重合させて得られるものである。こ
のアルキッド樹脂の原料となる多価アルコールとして
は、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,
3−ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、
ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ネオ
ペンチルグリコール、トリエチレングリコール、水素添
加ビスフェノールA、ビスフェノールジヒドロキシプロ
ピルエーテル等の2価アルコール類、グリセリン、トリ
メチロールプロパン、トリスヒドロオキシメチルアミノ
メタン等の3価アルコール、ペンタエリトリットジペン
タエリトリット等の4価アルコール類を挙げることがで
きる。また多価カルボン酸としては、無水フタル酸、イ
ソフタル酸、テレフタル酸、無水コハク酸、アジピン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、テトラヒドロ無水フタ
ル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、テトラブロム無水フ
タル酸、テトラクロル無水フタル酸、無水ヘット酸、無
水ハイミック酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン
酸等の2塩基類、無水トリメリット酸、メチルミクロヘ
キセントリカルボン酸等の3塩基酸、無水ピロメリット
酸等の4塩基酸が挙げられる。脂肪酸は、カップリル
酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチ
ン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リシノール酸、リノ
ール酸、リノレン酸、エレオステアリン酸等の脂肪酸で
ある。
【0014】上記の多価アルコール、多塩基酸および脂
肪酸のみから合成されるアルキッド樹脂をそのまま用い
られることもあるが、多くは各種の変性を施して使用に
供される。これらの変性樹脂には、アルキッド樹脂にフ
ェノール類を付加し、耐薬品性や鋼材に対する付着性を
改善したフェノールアルキッド樹脂、ビスフェノール型
エポキシ樹脂、脂環式エポキシ化合物または脂肪族エポ
キシ化合物を付加させたエポキシ変性アルキッド樹脂
(このタイプは「エポキシポリエステル樹脂」と呼ばれ
ることもある)、スチレン、ビニルトルエン、アクリル
酸エステルまたはメタクリル酸エステルなどを付加させ
たビニルアルキッド樹脂等がある。これらの各種アルキ
ッド樹脂の硬化は、メラミン樹脂や尿素樹脂によってお
こなうことが可能である。また、有機酸と鉛、マンガ
ン、コバルト等の有機金属塩類を用いて空気酸化により
硬化させることもできる。本発明においてこれらアルキ
ッド樹脂を用いる場合には、耐陰極剥離性を除く性能や
作業性を満足させるため、任意に選択することができ
る。
【0015】湿気硬化型ウレタン樹脂とは、ポリオール
樹脂や多価アルコールに過剰のイソシアネートを反応さ
せて末端にイソシアネート基を残した樹脂を合成し、空
気中の水分によって樹脂間のイソシアネート基を反応さ
せて硬化させた樹脂を指す。ここで用いることができる
ポリオール樹脂としては、ポリエーテルポリオール樹
脂、ポリエステルポリオール樹脂、アクリルポリオール
樹脂などを、またイソシアネート化合物としては、トリ
レンイソシアネート、4,4′−ジフェニルイソシアネ
ート、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソ
シアネート等の芳香族イソシアネート、ヘキサメチルレ
ンジイソシアネート、ソジンジイソシアネート、前記の
芳香族イソシアネートに水素添加した各種イソシアネー
ト、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ダイ
マー酸ジイソシアネート等の脂肪族イソシアネートをそ
れぞれ挙げることができる。本発明においては、前記の
ポリオール樹脂と各種イソシアネート化合物を任意に選
択して合成された湿気硬化型ウレタン樹脂が用いられ
る。
【0016】このほか、本発明にはフェノキシ樹脂を利
用することもできる。フェノキシ樹脂とは、ビスフェノ
ールから誘導される極めて分子量の大きなエポキシ樹脂
である。その数平均分子量は10000以上であり、エ
ポキシ基は極く少ない。市販のフェノキシ樹脂には、
「DER684」〔ダウケミカル(株)製〕、「エポト
ートYD050」〔東都化成(株)製〕、「エポトート
YD040」〔東都化成(株)製〕などがある。
【0017】このうち本発明の目的に最も好適な樹脂
は、エポキシ樹脂とウレタン樹脂である。この理由は、
エポキシ樹脂およびウレタン樹脂は耐水性が優れてお
り、しかも鋼材に対する密着性が良好であるためであ
る。なお、これ以外の樹脂を用いた場合にも耐陰極剥離
性に対して効果があることは言うまでもない。
【0018】一方、本発明の防食塗料組成物を構成する
硼酸亜鉛化合物としては、メタ硼酸亜鉛〔Zn(BO2)2〕、
塩基性硼酸亜鉛〔ZnB4O7・2ZnO〕または硼酸亜鉛〔2ZnO
・3B2O3 ・3.5H2O〕の1種もしくは2種以上の混合物が
適用できるが、硼酸亜鉛を用いることが好ましい。硼酸
亜鉛は、酸化亜鉛と硼酸の混合原料を溶融する方法や混
合原料の水溶液を複分解する方法によって得ることがで
きる。
【0019】熱硬化性樹脂と硼酸亜鉛化合物との配合割
合は、熱硬化性樹脂100重量部固形分に対して硼酸亜
鉛化合物5〜300重量部の範囲、好ましくは10〜2
00重量部、より好ましくは10〜100重量部に設定
する。硼酸亜鉛化合物が5重量部未満では陰極剥離現象
に対する抑制効果が発現せず、300重量部を越えると
耐陰極剥離効果は発揮されるものの、塗膜が脆弱となっ
て実用することが不可能となる。
【0020】なお、硼酸亜鉛化合物にはリン酸カルシウ
ムを併用しても電気防食性を付与することができる。ま
た、熱硬化性樹脂と硼酸亜鉛化合物の組成成分のほか、
必要に応じて有機溶剤、着色顔料、表面調整剤等の成分
を添加することができる。本発明の塗料組成物の固形分
濃度は10〜100%で使用する。
【0021】上記の組成からなる防食塗料は、通常の塗
料製造と同一の方法で製造することができる。すなわ
ち、液状無溶剤型塗料の場合には、熱硬化性樹脂に所定
量の硼酸亜鉛化合物を加え、ロールミル、ディゾルバー
等で分散処理し、有機溶剤型塗料の場合にはロールミ
ル、ディゾルバー、SGミル、ポットミル等で分散処理
する。粉体塗料にする場合には、熱硬化性樹脂に硼酸亜
鉛の所定量を加え、予備混合したのち加熱混練し、冷却
後に粉砕、分級すればよい。
【0022】本発明による防食塗料組成物を塗布するに
は、刷毛、ローラー、エアレススプレー、エアスプレ
ー、粉体塗装機などを塗料の形態に合わせて選定し、常
法に従って塗装される。塗装後の塗膜面には、ポリエチ
レンライニング、重防食ウレタン被覆、エポキシ樹脂塗
料などの重防食塗膜や着色、美装のための上塗り層を形
成しても差し支えない。
【0023】
【作用】本発明に係る防食塗料組成物が優れた耐陰極剥
離性を発揮する機構については詳しく解明するに至って
いないが、硼酸亜鉛化合物が陰極雰囲気の強アルカリ性
水溶液中で鋼材と塗膜の界面における拡散に対し効果的
な抑制作用を営むことは明白である。
【0024】すなわち、陰極剥離の現象は次のような機
構によるものと推測される。 (1) 欠陥部周囲の鋼材が陰極となるため、強いアルカリ
性雰囲気となる。 (2) 欠陥部分の断面から鋼材塗膜界面または塗膜自体に
水が拡散する。 (3) 水の拡散に伴って、水酸イオンが拡散する。 (4) 水酸イオンにより鋼−塗膜間の接着点が加水分解さ
れて結合が切れる。 したがって、陰極剥離を防止するためには水拡散を抑制
し、かつアルカリを中和することが有効な手段となる。
本発明の組成成分となる硼酸亜鉛化合物は、水に対する
溶解度が極めて小さいため、これを含有する塗膜は疎水
性が増して水を拡散するために有効機能する。そのう
え、硼酸亜鉛成分はアルカリに対するpH緩衝作用があ
り、この作用が水の拡散に伴って拡散する水酸イオンを
中和し、加水分解に対して接着点を十分に保護する。
【0025】このような作用が総合的に機能して電気防
食における形成皮膜の陰極剥離を効果的に防止すること
が可能となる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と対比して詳
細に説明する。
【0027】実施例1〜6、比較例1〜3 表1に示す成分組成の塗料液と硬化剤を混合した。この
うち、実施例1〜6、比較例2、3では、塗料成分を混
合溶解したのちサンドグランドミルで1500rpm で2
0分間分散処理し、ついで100メッシュの金網で濾過
した。また、比較例1および硬化剤成分は各配合部数に
応じて混合溶解したのち、400メッシュの金網で濾過
した。
【0028】塗料液と硬化剤の混合液をエアスプレーに
より膜厚30〜40μm になるようにサンドブラストし
た鋼材(SS−41)に塗布し、3日間自然放置したの
ち、80℃の温度で30分間強制乾燥した。このように
して塗布した巾70mm、長さ150mm、厚さ9mmの試験
片につき電防試験、1mm巾ゴバン目試験および衝撃試験
を、また巾70mm、長さ150mm、厚さ0.8mmの試験
片を用いて折り曲げ試験をおこなった。それらの測定結
果を表1に併せて示した。
【0029】なお、各試験の測定方法は下記によった。 (1) 電防試験1 試験片の被覆層に長さ7cmの素地に達する2本のカット
を交差するように切り込み、側面および裏面をJIS
K5664第1種のタールエポキシ樹脂塗料で保護コー
トする。試験片の1つの角部をやすりで磨き、コードを
スポット溶接してZn犠牲陽極と結線する。カット部お
よび犠牲陽極を食塩水に浸漬させた状態で、20℃で3
0日間放置する。放置後、試験片のカット部をナイフで
こじ上げ、剥離した片側巾を測定する。 (2) 電防試験2 ASTM G8−90に準拠して60℃で5日間試験を
おこない、人工欠陥による穴の周りからの剥離巾を上記
の電防試験1と同様にして測定する。
【0030】(3) 1mm巾ゴバン目試験 JIS K5400 8.5に準拠し、セロテープ剥離
後のゴバン目残率を評価する。 (4) 折り曲げ試験 JIS K5400 8.1に準拠し、直径10mmのシ
リンダーに沿って180°折り曲げ、曲げ部分の塗膜状
態を評価する。判定は次の基準でおこなった。 異常なし:◎ 微細なクラック:○ クラックおよ
び剥離発生:× (5) 衝撃試験 JIS K5400 8.3.2に準拠し、500g の
分銅を50cm高さから落下し、塗膜状態を評価する。判
定は次の基準でおこなった。 異常なし:◎ 微細なクラック:○ 剥離発生:×
【0031】
【表1】
【0032】表1から、エポキシ樹脂に所定量の硼酸亜
鉛(2ZnO ・3B2O5 ・3.5H2O) を配合した塗料組成物によ
る実施例1〜6の試験片は良好な耐陰極剥離性ならびに
塗膜性能を示したが、硼酸亜鉛を添加しない比較例1お
よび硼酸亜鉛の配合量が5固形分重量部を下廻る比較例
2では電防試験での剥離が大きく、また硼酸亜鉛配合量
が300固形分重量部を越える比較例3では耐剥離性は
良好であるものの、1mm巾ゴバン目、折り曲げおよび衝
撃特性が劣化する結果を示した。
【0033】実施例7〜13、比較例4 表2に示す組成の塗料液100重量部に実施例1と同じ
硬化剤を30.9重量部加えて混合し、これを実施例1
と同様にして塗装試験片を作成した。
【0034】
【表2】 表注:1)「エピコート1001」〔油化シェルエポキシ
(株)製、固型〕
【0035】各試験片につき実施例1と同一の測定試験
をおこない、その結果を表3に示した。
【0036】
【表3】
【0037】表2および表3を対比して判るように、硼
酸亜鉛(2ZnO ・3B2O5 ・3.5H2O) に塩基性硼酸亜鉛(ZnB
4O7 ・2H2O) または/およびメタ硼酸亜鉛(Zn(BO2)2)を
混合使用した実施例7〜13は良好な電防性を示したが、
硼酸バリウムを用いた比較例4の塗料組成物では電防性
効果が著しく劣る結果であった。
【0038】実施例14 エポキシ樹脂〔「エピコート807」油化シェルエポキ
シ(株)製、液状〕100重量部に対して硼酸亜鉛10
0重量部を配合し、ロールミル1Passで分散処理して液
状無溶剤型のエポキシ樹脂塗料を調製した。この塗料液
100重量部に複素環式ジアミン変性物系エポキシ硬化
剤〔「エポメートB002」油化シェルエポキシ(株)
製〕23重量部を加えて撹拌混合し、鋼材(SS−4
1)面にバーコーター #50で膜厚30〜50μm にな
るように塗装し、200℃の雰囲気下で30分間加熱硬
化して試験片を得た。この試験片につき実施例1と同一
の試験測定をおこない、結果を表4に示した。
【0039】比較例5 実施例14と同一のエポキシ樹脂100重量部に実施例
14と同一の硬化剤46重量部を配合し、撹拌混合した
のち実施例14と同一操作で試験片を作製した。この試
験片につき同様に試験測定し、結果を表4に併載した。
【0040】実施例15 エポキシ樹脂〔「エピコート1004」油化シェルエポ
キシ(株)製、固型〕100重量部に対し硼酸亜鉛10
0重量部、ジシアンアミド〔「エピキュアDICY1
5」油化シェルエポキシ(株)製〕8重量部および2メ
チル4エチルイミダゾール〔四国化成(株)製〕1重量
部を加えてミキサーで混合粉砕し、ついでニーダーによ
り70〜90℃で分散予備反応させた。この反応物10
0重量部に酸化珪素微粉末〔「アエロジル300」日本
アエロジル(株)製〕3重量部を添加して粉砕分級し、
平均粒径38μm の粉体塗料を調製した。実施例1と同
一の鋼材を180℃に予熱し、前記組成の粉体塗料を静
電塗装したのち後焼きして塗膜200〜250μm の試
験片を得た。この試験片につき、実施例1と同様の試験
測定をおこない、結果を表4に併載した。
【0041】比較例6 硼酸亜鉛を添加しないほかは実施例15と全く同一組成
の粉体塗料(平均粒径40μm)を調製した。この粉体塗
料を用いて実施例15と同様に塗装処理して得た試験片
につき試験測定をおこない、結果を表4に併載した。
【0042】実施例16 分岐ポリエーテルポリオール〔「デスモフェン900
U」住友バイエル(株)製、OH8.8%〕100重量
部、トルエン20重量部、酢酸エチル20重量部、メチ
ルエチルケトン10重量部に硼酸亜鉛100重量部を加
え、サンドグラインドミルで分散させたのち100メッ
シュ金網で濾過して塗料液を調製した。この塗料液10
0重量部に芳香族ポリイソシアネート〔「スミジュール
L」住友バイエル(株)製、NCO13%〕24重量部
を混合して2液ウレタン塗料を作製した。この塗料組成
物を用いて実施例1と同様に塗装した試験片につき試験
測定をおこない、結果を表4に併載した。
【0043】比較例7 硼酸亜鉛を添加しないほかは実施例16と同一組成の塗
料液を調製し、この塗料液100重量部に実施例16と
同一の硬化剤40重量部を混合し、以下は実施例16と
同様にして得た試験片を試験測定した。その結果を表4
に併載した。
【0044】実施例17 湿気硬化型ポリイソシアネート〔「デスモジュールE1
160」住友バイエル(株)製、NCO5.5%〕10
0重量部に対し150℃で3時間乾燥したのちデシケー
タ中で放冷した硼酸亜鉛60重量部を加え、ディスパー
で20分間撹拌処理して湿気硬化型ウレタン樹脂塗料を
調製した。この塗料組成物を用い、実施例1と同様に塗
装処理をおこなって試験片を作製し、試験測定に供し
た。結果を表4に併載した。
【0045】比較例8 硼酸亜鉛を添加しないで実施例17と同様に試験片を作
製し、試験測定をおこなった。その結果を表4に併載し
た。
【0046】実施例18 エポキシ変性アクリル樹脂〔「ディクライトUE510
5L」大日本インキ化学工業(株)製〕100重量部に
硼酸亜鉛100重量部、スチレンモノマー10重量部、
6%ナフテン酸コバルト0.3重量、パラフィン(50
〜52℃)0.02重量部を加えてロール分散した。こ
の塗料液100重量部にMEKパーオキサイド2重量部
を混合してアクリル変性エポキシ樹脂塗料を調製した。
ついで、バーコーター #50を用いて塗料液を鋼材面に
膜厚が25〜35μm になるように塗装し、常温で3日
間放置し、更に80℃で30分間強制乾燥して試験片を
得た。この試験片につき試験測定をおこない、結果を表
4に併載した。
【0047】比較例9 硼酸亜鉛を添加しないほかは実施例18と同一組成のア
クリル変性エポキシ樹脂塗料を調製し、この塗料を用い
て実施例18と同様にして得た試験片の試験測定をおこ
なった。その結果を表4に併載した。
【0048】実施例19 ポリエステル樹脂〔「ベッコライト46−119S」大
日本インキ化学工業製〕100重量部に硼酸亜鉛100
重量部とシクロヘキサン20重量部を添加し、サンドグ
ラインドミルで分散処理したのち、さらにブチル化メラ
ミン樹脂〔「ユーバン20R」三井東圧化学(株)製〕
を15重量部混合し、100メッシュ金網で濾過してメ
ラミン・ポリエステル樹脂塗料を調製した。この塗料を
バーコータ #50により鋼材面に膜厚30〜35μm に
なるように塗布し、180℃で30分間硬化させて試験
片を得た。この試験片につき試験測定をおこない、結果
を表4に併載した。
【0049】比較例10 硼酸亜鉛を添加しないほかは実施例19と同一組成のメ
ラミン・ポリエステル樹脂塗料を調製し、この塗料を用
いて実施例19と同様にして得た試験片の試験測定をお
こなった。結果を表4に併載した。
【0050】実施例20 長油アルキッド樹脂〔「R708T」日本ペイント
(株)製〕100重量部にトルエン30重量部と硼酸亜
鉛70重量部を加えてサンドグランドミルで分散処理
し、濾過後、ナフテン酸コバルトの6%トルエン溶液お
よびナフテン酸マンガンの6%トルエン溶液を撹拌混合
してアルキッド樹脂塗料を調製した。この塗料を用いて
実施例1と同様に塗装試験片を作製し、試験測定した結
果を表4に併載した。
【0051】比較例11 硼酸亜鉛を添加しないほかは実施例20と同一組成のア
ルキッド樹脂塗料を調製し、この塗料を用いて実施例2
0と同様にして得た試験片の試験測定をおこなった。結
果を表4に併載した。
【0052】比較例12 塩素化ポリエチレン樹脂〔「スーパークロン773H」
山陽国策パルプ(株)製〕の45%トルエン溶解液10
0重量部に硼酸亜鉛45重量部とトルエン5重量部を混
合してサンドグラインドミルを用いて分散処理し、10
0メッシュ金網で濾過して塩素化ポリエチレン樹脂塗料
を調製した。この塗料を用いて実施例1と同様に試験片
を作製し、試験測定した結果を表4に併載した。
【0053】比較例13 ポリビニルブチラール樹脂〔「エスレックスBMS」積
水化学(株)製〕30重量部とフェノール樹脂〔「ベー
クライトPR207」住友ベークライト(株)製〕70
重量部をイソプロピルアルコール100重量部に溶解
し、これに硼酸亜鉛100重量部を加えてサンドグライ
ンドミルにより分散させたのち、100メッシュ金網で
濾過してブチラール樹脂塗料を調製した。この塗料を用
いて実施例1と同様に試験片を作製し、試験測定した結
果を表4に併載した。
【0054】
【表4】
【0055】実施例14〜20は、熱硬化製樹脂の種類
を変えた本発明の塗料組成物を用いた例であり、比較例
5〜11は硼酸亜鉛を添加しない場合の各対応例であ
る。また、比較例12および13は熱可塑性樹脂に硼酸
亜鉛を配合した塗料を用いた例である。表4の結果から
明らかなように、実施例では使用する熱硬化性樹脂の種
類によって若干の変動はあるものの、硼酸亜鉛を添加し
ない比較例に比べて格段に優れた電気防食性が得られて
いる。なお、熱可塑性樹脂をバインダーとした比較例1
2および13では硼酸亜鉛を混合しているにも拘わらず
比較例5〜11と同等ないしそれより劣る電防結果を示
し、実用に供し得ないものであった。
【0056】実施例21 実施例14で作製した試験片をホットプレス上で180
℃の温度に急昇温し、これに厚さ300μm の接着性ポ
リエチレンフィルム〔「アドマーNE060」三井石油
化学(株)製〕を積層し、さらに160℃に加温した低
密度ポリエチレンの成形板(厚さ3mm)を重ねてローラ
ー圧着した。この状態に30秒放置したのち水冷して、
三層構造によるポリエチレン被覆鋼材の試験片を作製し
た。この試験片につき、電防試験および密着力試験をお
こなった。密着力試験は、被覆層に1cm巾で鋼材に達す
るようなカットをカッターナイフで形成し、180°の
角度の引張り試験値を測定する方法により、初期密着
力、食塩水(60℃、3%)浸漬後の密着力および沸騰
水(95〜100℃)浸漬後の密着力をそれぞれ測定し
た。それらの測定結果を表5に示した。
【0057】比較例14 比較例5で作製した試験片を基材として実施例21と同
様に3層構造によるポリエチレン被覆鋼材の試験片を作
製した。この試験片につき実施例21と同様に試験をお
こない、結果を表5に併載した。
【0058】実施例22 実施例17の試験片にウレタンエラストマー塗料〔「ハ
イポン500」日本ペイント(株)製〕を乾燥膜厚3mm
になるように塗布し、常温で1週間乾燥させて重防食ポ
リウレタン被覆鋼材の試験片を作製した。この試験片に
つき、電防試験と密着力試験をおこなった。この場合の
密着力試験は、直径2cmのアルミニウム製ドーリーをエ
ポキシ系接着剤で取りつけ、ドーリーの周りに沿って素
材に達する切れ目を入れた状態で試験片とドーリーを上
下に引っ張った際の荷重を測定する方法によった。それ
らの試験結果を表5に併せて示した。
【0059】比較例15 比較例8の試験片を基材として実施例22と同様に重防
食ポリウレタン被覆鋼材の試験片を作製した。この試験
片につき実施例22と同様に試験し、結果を表5に併載
した。
【0060】実施例23 実施例3の試験片にエポキシ樹脂塗料〔「ハイポン30
HB」日本ペイント(株)製〕を乾燥膜厚100μm に
なるように塗布し、室温下に3日間放置したのち80℃
の雰囲気で30分間乾燥して試験片を作製した。この試
験片につき実施例22と同様な試験をおこない、結果を
表5に併載した。
【0061】
【表5】 表注:1)ポリエチレンが破断
【0062】表5の結果から、本発明の塗料組成物は塗
布面にライニングや有機被覆を施した場合にも硼酸亜鉛
化合物を含まない比較例に比べて優れた耐陰極剥離性を
発揮し、密着力も良好である。
【0063】
【発明の効果】以上のとおり、本発明の防食塗料組成物
は熱硬化性樹脂に所定量の硼酸亜鉛化合物を配合して構
成されており、この組成によって電気防食塗膜の耐陰極
剥離性を大幅に改善することが可能となる。したがっ
て、海洋構造物、埋設構造物あるいは船舶などを対象と
する鋼材の耐久性を効果的に向上させることができる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の(1)および(2)を含有し、外
    部電極により鋼材を陰極に保つ電気防食時において用い
    られるものであって、防食塗膜の陰極剥離防止能を有す
    電気防食塗膜用塗料組成物。 (1)熱硬化性樹脂 100固形分重量部 (2)硼酸亜鉛化合物 5〜300固形分重量部
  2. 【請求項2】 電気防食において、(1) 熱硬化性樹
    脂100固形分重量部および(2)硼酸亜鉛化合物5〜
    300固形分重量部からなる塗料組成物を鋼材に塗布し
    て防食塗膜を形成し、電気防食時における該防食塗膜の
    陰極剥離を防止する方法。
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