JP3233614B2 - 量子島を用いる光感知素子及びその製造方法 - Google Patents

量子島を用いる光感知素子及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光デバイスにおけ
る光検出器に関するもので、特に、光感知素子面に対し
て垂直に入射される光を効率的に感知し得る、量子島
(Quantum dot )を用いる光感知デバイスたる光感知素
子及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、光の波長帯域別領域では、図1
に示すように、かなり多くの種々の周波数帯域の光が混
在しているが、目で確認し得る光の波長帯は約0.4〜
0.7μm程度である。また、紫外線領域は通常0.0
1〜0.4μmであり、赤外線領域は0.7〜1,00
0μmである。
【0003】図1は別の水平軸に光エネルギー(フォト
ンエネルギー)レベルを対応して表示している。各光波
長別エネルギーの変換は次の数式によりなされる。
【0004】
【数1】
【0005】上記数式において、cは真空中での光の速
度であり、vは光の振動数であり、hはプランク定数
(Planck's constant )であり、hvはeV単位で表示
された光エネルギーである。したがって、光の波長が
0.5cmである緑色の光エネルギーは2.48eVに
なる。このような光の検出又は特定光の発生のための光
デバイスは通常光子と電子間の相互作用により得られ、
固体内での光子と電子間の相互作用には、吸収、自然放
出、誘導放出などの基本的な3過程がある。
【0006】前述した固体内での光子と電子間の相互作
用を用いる光デバイスと呼ばれる素子は光の粒子である
光子により動作されるものであり、その種類には、電気
エネルギーを光エネルギーに変換する発光ダイオード及
びダイオードレーザーなどの素子と、電気的に光信号を
感知する光検出素子と、光エネルギーを電気的エネルギ
ーに変換する太陽電池などの素子が代表的であると言え
る。
【0007】以下に説明する光信号は一般的な可視光で
なく、赤外線であることを意味する(一般の可視光に対
する光検出素子は既存の素子又は製法によっても十分に
可能である)。このような多様な光デバイスのうち、光
検出素子は、光の有無によって素子内部で変化する温度
差を電気的信号に変換させる熱型光感知素子である焦電
(pyroelectric)素子と、入射する光の光子(photon)
に反応する光子型光感知素子とに区分し得るが、近年
は、量子効率が高く、その反応速度も非常に速い利点を
有する光子型光感知素子が主流をなしている。
【0008】前記のような光子型光感知素子を具現する
ため、人々は、図2(a)に示すように、小さいバンド
ギャップを得ることができる半導体の価電子帯域と伝導
帯域間の遷移を用いるか、図2(b)に示すように、比
較的大きいバンドギャップを有する半導体とより大きい
バンドギャップを有する半導体を交互に形成させて多重
量子井(quantum well)を形成し、その多重量子井から
得られる伝導帯域又は価電子帯域内の副バンド間の遷移
を用いるようにしていた。その一例がII−VI族化合物で
あるMCT感知素子であり、ほかの例がIII−V族化合
物であるGaAs/AlGaAs多重量子井感知素子で
ある。
【0009】ここで、MCT感知素子のように、バンド
ギャップが小さい半導体を使用する場合、バンドギャッ
プが小さい物質は取り扱いにくく、かつ処理も広い面積
に均一でなくて、広い面積の感知素子の配列を形成する
ことに適せず、収率もよくない。これに対し、多重量子
井形態の感知素子は、従来のシリコン(Si)又はガリ
ウム砒素(GaAs)基板をそのまま利用し得るので、
成熟した工程をそのまま利用することができ、これによ
り広い面積の基板に均一な処理を加えることができ、か
つ熱的均一度もよいので、広い面積の光感知素子配列を
形成することに適する(参照:R.Peopol et al., Appl.
Phys. Lett. 61(9):1122(1992))。
【0010】しかし、多重量子井光感知素子は、多重量
子井の成長方向と一致する方向を有する偏光成分、つま
り多重量子井の表面に対して垂直な偏光成分に対してだ
け敏感に作用する特性(参照:C.L.Yang et al., J.App
l.Phys. 65:3253(1989))を有するので、多重量子井の
表面に対して水平な扁光成分のみが存在する多重量子井
の表面に垂直入射される光は効率的に感知し得ない欠点
を有していた。
【0011】前記従来の多重量子井光感知素子の問題点
を、添付図面を参照して多重量子井の成長方向と入射さ
れる光の偏光成分との関係からより具体的に調べると次
のようである。図3に示すように、多重量子井を用いる
従来の光感知素子は、基板上に多重量子井を形成し、多
重量子井の上下面に感知層及び接地層を形成して構成さ
れる。
【0012】この際に、前記多重量子井の特性上、多重
量子井の成長方向と一致する方向の偏光に対してだけ敏
感に作用するため、図3で垂直入射光と表示されている
光、つまり前記多重量子井の側面に垂直入射された光の
偏光成分(Z→)は前記多重量子井の成長方向と一致す
るため、効果的に探知し得る反面、前記多重量子井の上
面又は下面に垂直入射された光、つまり図3で水平入射
光と表示されている光の偏光成分(X→、Y→)は前記
多重量子井の成長方向に直交するため、感知効率が非常
に低下するという問題点を有していた。
【0013】したがって、多重量子井光感知素子の垂直
方向に入射される光を効率的に感知し得る光感知素子を
製造するための多様な試みが行われてきた。このような
従来技術としては、次に提示する3方式の技術が代表的
であると言え、その各々の技術についての特性と欠点を
調べると次のようである。まず、第1従来技術として、
多重量子井の側面を斜めに構成し、光をその傾斜面に入
射させて、発生する垂直偏光成分、つまり多重量子井の
成長方向と一致する偏光成分を用いて光を感知する光感
知素子が提案された(J.S.Park et al., Appl. Phys. L
ett. 61(6):681(1992) )。
【0014】しかし、上述したような第1従来技術にお
いては、多重量子井の斜め側面を形成するため、側面を
機械的方法で磨くか、化学的方法で食刻するか、又は両
方法を並行すべきであるので、その工程が非常に不安定
であり、大量生産が難しく、2次元以上の行列構造は実
現が不可能という問題点を有していた。上述した第1従
来技術が有する問題点を解消するために提案された第2
方式としては、光を多重量子井光感知素子の後面から垂
直入射させ、多重量子井光感知素子の上面に乱反射器を
設置して乱反射させた後、乱反射により発生した垂直偏
光成分、つまり多重量子井の成長方向と一致する偏光成
分を用いて光を感知する光感知素子が提示された(G.Sa
rusi et al., Appl. Phys. Lett. 64(8):960(1993)
)。
【0015】上記第2従来方式においても、多重量子井
光感知素子とは別に乱反射器を構成すべきであるため、
製造工程が複雑であり、製造費用が増加し、乱反射され
た光がほかの隣接素子に影響を及ぼし得るという問題点
を有していた。終わりに、第3従来方式としては、多重
量子井の上面をV字形態に食刻し、光を後面から入射さ
せて、V字形態の傾斜面で反射された光の垂直偏光成
分、つまり多重量子井の成長方向と一致する偏光成分を
用いて光を感知する光感知素子が提示された(C.J. Che
n et al., Appl. Phys. Lett. 68(11):1446(1996))。
【0016】しかし、上述した第3方式においても、多
重量子井を形成した後、方向性食刻を行うべきである点
と、効率を高めるために、単位面積にV字形状に形成さ
れたワイヤ数を多く形成すべきである点と、逆V字形状
の尖った部分に抵抗的接触を形成すべきである点などの
煩わしさが問題点として指摘された。さらに、近年まで
量子井で形成された光感知素子は暗電流(dark curren
t)が大きい関係で、効率的な光感知のためには、素子
の温度を液体窒素温度程度の非常に低い温度に維持させ
るべきであり、常温ではその動作が不可能であった。し
たがって、実際に多重量子井光感知素子を動作させるた
めには、素子を真空容器内に装着し、冷却器を用いて素
子を冷却させなければならなかった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】前述したような問題点
を解消するための本発明の目的は、量子島を用いる光感
知素子の具現時、別の附帯装備なくして、光感知素子面
に対して垂直に入射される光を効率的に感知し、常温で
も動作可能にするための、量子島を用いる光感知デバイ
スの具現方法と光感知素子及びその製造方法を提供する
ことにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の特徴は、異種物質間の接合又は不純物ドーピ
ングにより水平方向にキャリヤの移送方向とチャンネル
が設定され、フェルミ準位の制御により前記チャンネル
に流れる電流の大きさが決定されるように具現される半
導体素子を用いる光感知素子において、光の感知による
吸収過程によりそれに対応するキャリヤを放出する量子
島層をチャンネルの周辺に形成し、前記量子島層で光感
知による放出キャリヤが前記チャンネルに集まるように
するとともに、前記フェルミ準位は、既設定されている
チャンネルにはキャリヤ数を制限して、光が入射されて
いない状態では電流を最少化し、前記量子島層にはキャ
リヤを囲んで活性化させ得る位置に配置する点にある。
【0019】前記目的を達成するための本発明のほかの
特徴は、前記光が0.77μm〜100μmの波長を有
する赤外線であることにある。前記目的を達成するため
の本発明のさらにほかの特徴は、少なくとも一つの不純
物を任意に添加させなかった量子島を含む量子島層と、
前記量子島層とこの量子島層とはバンドギャップが異な
る物質とを交互に形成して、前記量子島層が少なくとも
一つ含まれるようにした光吸収層と、前記光吸収層に隣
接して、光吸収層で励起されたキャリヤが集まって水平
方向の伝導が起こるようにする伝導通路層と、前記光吸
収層にはキャリヤを供給し、伝導通路層にはキャリヤが
殆ど供給されないように調節された不純物の量と分布形
状を有する不純物層を含む層と、前記光吸収層から光を
受けて励起されたキャリヤが前記チャンネルに集まる
と、これを水平方向に伝導させるように形成された少な
くとも二つの検出電極とを含むことにある。
【0020】前記目的を達成するための本発明のさらに
ほかの特徴は、検出電極の距離と検出電極の幅が光の波
長より長いことにある。前記目的を達成するための本発
明のさらにほかの特徴は、前記不純物層を含む層におい
て、不純物の分布形態がデルタ関数形状であることにあ
る。前記目的を達成するための本発明のさらにほかの特
徴は、前記不純物を含む層において、不純物の分布形態
が不純物層の全体に均一であり、不純物層を含む層を食
刻して、量子島に供給されるキャリヤの量を調節するこ
とにある。
【0021】前記目的を達成するための本発明のさらに
ほかの特徴は、前記不純物層を含む層が前記伝導通路層
の上に形成され、前記光吸収層が前記伝導通路層の下に
位置することにある。前記目的を達成するための本発明
のさらにほかの特徴は、前記不純物層を含む層が前記伝
導通路層の下に位置し、前記光吸収層が前記伝導通路層
の上に位置することにある。
【0022】前記目的を達成するための本発明のさらに
ほかの特徴は、不純物層を含む層と光吸収層が相違した
バンドギャップを有し異種接合されることにある。前記
目的を達成するための本発明のさらにほかの特徴は、光
吸収層に供給されるキャリヤの量を調節するための少な
くとも一つの調節電極をさらに含むことにある。
【0023】前記目的を達成するための本発明のさらに
ほかの特徴は、一つ以上の調節電極を使用し、隣接した
調節電極に大きさの相違した電界を順次加えて、調節電
極下のチャンネルに集まっているキャリヤを検出電極で
順次感知し得るようにすることにある。前記目的を達成
するための本発明のさらにほかの特徴は、前記調節電極
を2層以上に形成し、各層間には抵抗の大きい物質があ
るようにし、各調節電極の位置がほかの層の調節電極と
全く重ならないようにし、調節電極に大きさの相違した
電界を順次加えて、調節電極下のチャンネルに集まって
いる電荷を検出電極で順次感知し得るようにすることに
ある。
【0024】前記目的を達成するための本発明のさらに
ほかの特徴は、前記調節電極の漏洩電流を減らすため、
調節電極の下に前記不純物層を含む層の反対タイプの不
純物を添加させたことにある。前記目的を達成するため
の本発明のさらにほかの特徴は、前記調節電極の漏洩電
流を減らすため、調節電極の下に高抵抗そうを添加させ
たことにある。
【0025】前記目的を達成するための本発明のさらに
ほかの特徴は、光吸収層の成長過程で自然に量子島が形
成されるようにする光吸収層成長工程と、水平伝導特性
が現れるように、少なくとも一つ以上の電極を接触層に
蒸着する工程と、前記電極と接触層間の抵抗を減らす工
程と、隣接したほかの素子との電気的結合を減らすた
め、所望素子の周囲を食刻する工程と、量子島に供給さ
れるキャリヤの量を調節するため、所望深さのみを食刻
する工程と、量子島に供給されるキャリヤの量を調節す
るための電極を蒸着する工程と、形成された電極間の異
常短絡を防止するため、絶縁膜を蒸着する工程と、所望
電気信号を絶縁膜の外に伝達するため、所望部分の絶縁
膜を食刻する工程とを含むことにある。
【0026】
【発明の実施の形態】まず、本発明で適用しようとする
技術的思想について述べる。本発明においては、量子井
が有する特性と制限的技術要件のため、量子島を使用し
ようとするものであり、量子島とは、図4に示すよう
に、特定の物理層中に島のような量子塊が存在するもの
を呼ぶものである。
【0027】前述したような概念により、図4を参照し
て量子島を用いる光感知素子の動作原理を述べると、量
子島は、その製作工程上の理由(量子島の形成のための
素材の自律的な凝集力により、その成長方向が単方向で
なく、その中心を基準に放射状である)のため、表面に
垂直に入射する光の水平偏光成分、つまり感知素子の表
面に水平な偏光成分に対しても光を量子化するのであ
る。
【0028】したがって、量子井を用いる光感知素子の
場合、量子井の表面に水平な偏光成分に対しては認識し
得ない問題点を解消するために必要であった乱反射器又
はV字形状の溝のような別の付加装置又は付加工程が、
量子島を用いる場合には不要であることが分かる。さら
に、量子島は、それ自体、感知素子の表面に垂直に入射
する光に対して敏感な素子を製造し得るだけでなく、別
の冷却器なしに常温でも動作が可能な光感知素子を製造
し得る。
【0029】このような量子島を用いる光感知素子が、
別の付加装置又は付加工程なしに、感知素子の表面に垂
直に入射する光に敏感に反応する理由は、図4に示すよ
うに、伝導帯域の副バンド間の遷移を用いる光感知素子
は、遷移の選択方式によって、量子化されている方向の
偏光成分のみを吸収し得るからである。さらに、量子島
を用いる光感知素子が別の冷却器なしに常温でも動作が
可能な理由は、図5(d)に示すように、量子島のエネ
ルギー密度関数は、エネルギーによってその密度がデル
タ関数(delta function)の形状を取り、この時、その
エネルギー間隔(E1−E0)を光振動子(optical ph
onon)のエネルギー(〜36meV)より大きくし得る
ので、その光振動子によるエネルギー遷移を防ぐことが
できる。これが暗電流を急に減らす理由となって、常温
でも動作し得るものである。
【0030】一方、図5(a)ないし図5(c)はバル
ク、量子線、量子井及び量子島に対するエネルギー密度
関数、フェルミ−ディラック(Fermi-Dirac )エネルギ
ー分布関数、そして両関数の関係により形成される搬送
子のエネルギーに対する分布関数を示すグラフであり、
詳しくは、図5(a)はバルクに対するエネルギー密度
関数であり、図5(b)は量子線に対するエネルギー密
度関数であり、図5(c)は順次に量子井に対するエネ
ルギー密度関数、フェルミ−ディラックエネルギー分布
関数、及び両関数の関係により形成される搬送子のエネ
ルギーに対する分布関数を示すグラフである。
【0031】また、図5(d)は前述した量子島を用い
る光感知素子が常温でも動作可能な理由を説明するのに
必要なグラフであり、順次に量子島に対するエネルギー
密度関数、フェルミ−ディラックエネルギー分布関数、
及び両関数の関係により形成される搬送子のエネルギー
に対する分布関数を示すグラフである。前述したよう
に、光感知素子を製造することにあって、量子島は相当
な魅力を有する方式であるため、従来にも量子島を用い
る光感知素子を製造しようとする幾つかの試みが行われ
てきたが、このような試みは量子島の光学特性を確認す
る程度で満足し得るものでない。量子島を用いる光感知
素子はまだ開発されておらず、特に常温での感知素子は
未だ報告されていない。
【0032】本発明を説明する前、現在まで進められて
いる量子島を用いる光感知素子の開発技術の代表的な幾
つかの技術についてその利点及び欠点を述べる。その第
1方式として、30回繰り返してn型のデルタドーピン
グ(delta doping)層を含む空間層と量子島層を交互に
形成した。そして、多重経路光導波管形状、つまり多重
量子井光感知素子に使用された第1従来技術(J.S.Park
などの提案方式)を適用して、素子の側面を斜めに形成
させた後、該構造を用いて素子の上面に水平な偏光成分
と垂直な偏光成分の光吸収を確認した(S.Sauvage et a
l., Appl. Phys. Lett. 71(19):2785(1997))。
【0033】しかし、前述した第1方式は、素子の側面
を斜めに形成するため、側面を機械的方法で磨くか、化
学的方法で食刻するか、又は両方法を並行すべきである
ので、その工程が非常に不安であり、大量生産が難し
く、2次元以上の行列構造は実現不可能である問題点を
有していた(従来の量子井を使用した光感知器形成の場
合と同様)。
【0034】前記第1方式とは異なり、第2方式は、1
0回繰り返して、直接ドーピングされた量子島層と空間
層を交互に成長させ、このように形成された光吸収層の
上部と下部に垂直方向の電界を加えた。この際に、素子
上面の金属層は中空に形成し、金属層の中空を通じて光
を入射させ、この時、励起された電子が垂直方向の電界
により伝導されることを用いて光を感知した(J.Philli
ps et al., Appl. Phys. Lett. 72(16) :2020(199
8))。
【0035】しかし、前記J.Phillipsが提示した第2方
式も素子の上面に垂直な方向への伝導を用いるため、量
子島層と不純物層が電気伝導に大きい影響を及ぼすの
で、雑音が大きく、垂直方向ダイオード構造の結晶欠陥
による漏洩電流が流れる可能性が非常に大きい。したが
って、まだ常温での光応答が報告されていない。終わり
に、J.Allam などは、多重量子井上に電極を使用して局
部的に空乏された領域と空乏されていない領域を形成し
て、量子島を形成したが(J.Allam andM.Wagner, UK pa
tent 9125727 :1991、US patent 5291034 :1994)、
水平方向の量子化を達成するためには電極の間隔が非常
に小さくならなければならず、このような小さい間隔の
電極を製造することが難しく、かつ空乏領域の境界が正
確に定義されない問題点を有していた。
【0036】したがって、本発明は、前述した本発明の
目的のように、別の附帯装置なく、光感知素子面に対し
て垂直入射される光を効率的で感度よく感知し得るだけ
でなく、別の冷却器がなくても動作し得る水平伝導特性
を有する量子島垂直入射光感知素子を提供するととも
に、単一型又は多次元行列構造を有する光子型垂直入射
光感知素子を経済的に製造するため、添付図面の図6
(a)ないし図7(b)に示すような概念を導入したも
のである。
【0037】図6(a)と図6(b)は一般の半導体素
子のチャンネル形成過程を説明するための例示図であ
り、点線で示されるフェルミ準位を伝導通路側に移動さ
せると、該当素子はチャンネルオン動作されて電気的導
通現象が発生し、それにより外部で対応素子が動作する
特定条件下でどの程度の条件を満足させたかを認識し得
ることになる。
【0038】したがって、本発明は、図7(a)及び図
7(b)に示すように、図6(a)及び図6(b)に示
す従来の半導体素子に量子島層を形成し、光が入射され
ていない状態では、チャンネル形成区域にはキャリヤが
ないようにするとともに量子島層には多量のキャリヤが
存在するようにした後、光子により量子島層がこれを認
識、つまり吸収して内部のキャリヤを放出すると、前記
量子島側から放出されるキャリヤが伝導通路側に集ま
り、それにより、図7(a)及び図7(b)に示す素子
はターンオン動作を行えることになる。
【0039】この際に、前記量子島層で認識する光の変
化によって、前記伝導通路側に集まるキャリヤ量が変化
し、この変化を外部で電気的に認識することで光の変化
を認識し得ることになる。前述した本発明による光感知
素子具現方式により具現された光検出素子を例として述
べる。
【0040】図8は本発明の一実施例による量子島光感
知素子の概略図である。参照符号101は成長方向00
1に正確に成長されたガリウムアルセナイド(GaA
s)半導体基板であり、参照符号102はガリウムアル
セナイドでなったバッファ層であり、103はガリウム
アルセナイド(GaAs)/アルミニウムガリウムアル
セナイド(AlGaAs)でなったスーパー格子バッフ
ァ層であり、前記参照符号102と参照符号103は基
板で、漏洩電流が流れることを防止するためのものであ
る。
【0041】また、参照符号104は“Stranski-Krast
anow”成長モードに成長されたインジウムアルセナイド
(InAs)量子島であり、参照符号105は参照符号
104で示される量子島間にポテンシャルバリヤの役割
をするガリウムアルセナイド(GaAs)でなった空間
層であり、前記参照符号104と105は交互に積まれ
たもので、参照符号104が5ヶ層であれば、参照符号
105は4ヶ層である。
【0042】また、参照符号106はガリウムアルセナ
イドでなった伝導通路層であり、参照符号107はn+
で不均一にドーピングされたガリウムアルセナイド層で
あり、参照符号108は抵抗接触を形成するために形成
されたn+ ガリウムアルセナイドオーミック(ohmic )
接触層である。そのほかに、参照符号109はドレイン
又はソース端子の役割を遂行するための検出電極であ
り、参照符号110はフェルミ準位の調整のための調節
電極である。
【0043】前述したように構成される量子島光感知素
子は、水平方向に伝達される信号を検出するための二つ
の電極109があり、その間に赤外線吸収層に供給され
るキャリヤを調節するための電極があるように製造され
て暗電流を減らし、素子の上面又は下面から入射される
赤外線を感知し得る構造に形成される。前記構造を基準
としてその動作原理を簡略に調べると、赤外線が入射さ
れないときは参照符号107で示される層から供給され
たキャリヤが伝導通路層106には殆ど集まらなく、参
照符号104で示される量子島内に囲まれる。この過程
は以降に図12(a)及び図12(b)を参照して説明
する。
【0044】この際に、赤外線が入射されると、その光
子のエネルギーを受けて、量子島内に囲まれていたキャ
リヤが量子島のポテンシャルバリヤーエッジ付近に励起
され、参照符号107で示されるアルミニウムガリウム
アルセナイド(AlGaAs)層のn+ で不均一にドー
ピングされることにより、ポテンシャルが曲がって、内
部的に形成された電界によりそのキャリヤがチャンネル
に集まる〔図7(a)及び図7(b)参照〕。
【0045】このようにチャンネルにキャリヤが集まっ
た状態で、参照符号109で示される電極に一定電界を
加えると、チャンネルに集まったキャリヤが電界の方向
によってソース端子又はドレイン端子で検出される。こ
の際に、チャンネルは量子島間の空間層105にも形成
されるが、大部分の2Dガスが参照符号106で示され
る伝導通路層に集まることになる。
【0046】したがって、本実施例においては、赤外線
で励起されたキャリヤを水平方向に伝導させてその信号
を検出するための電極を一定間隔をおいて蒸着した後、
ほかの素子との電気的結合を減らすため、電気的抵抗の
大きい層まで食刻し、赤外線吸収層に供給されるキャリ
ヤを1次調節するため、その電極間を再度所望深さまで
食刻した後、赤外線吸収層に供給されるキャリヤの量
を、外部で電気信号を用いて調節し得るように、再度そ
の上に電極を蒸着することにより、素子の上面又は下面
から入射された赤外線を感知し得ることになる。
【0047】図9は本発明のほかの実施例を示すもの
で、図8に示す一実施例の素子の調節電極110を省略
した例であり、量子島にキャリヤを供給する不純物層の
濃度と凹層の深さを適切に調節して、上面に入射される
赤外線の反応領域を極大化した構造である。図10
(a)及び図10(b)は本発明の一実施例により製造
された量子島光感知素子の測定グラフであり、検出電極
間の間隔は7μm、幅は200μmであった。不純物層
の濃度は1×1018/cm3 であり、凹層の深さは、量
子島にはキャリヤを供給するが、異種接合で形成された
擬似2次元伝導通路にはキャリヤを殆ど供給しなくて、
常温での暗電流が数nA以下となるように調節した。
【0048】このように測定された数値は、感知度(de
tectivity )が常温で3×107cmHz1/2/W であり、8
0Kで60×1010cmHz1/2 /W であった。また、図1
1(a)及び図11(b)は本発明の一実施例により製
造された量子島光感知素子のエネルギーバンドダイアグ
ラムを示すもので、実際には図7(b)に示すように量
子島層が存在するが、量子島層を省略した場合であり、
図12(a)及び図12(b)は量子島に電子が囲ま
れた状態を説明するためのグラフである。
【0049】また、図13は本発明のほかの実施例を示
すもので、二つの検出電極間に一つ以上の調節電極を形
成し、二つの調節電極間に大きさの相違した電界を順次
印加して、調節電極の下部に赤外線反応により形成され
た電荷を順次検出電極に伝達する素子である。図14
(a)及び図14(b)は本発明のほかの実施例による
光感知素子の概略断面図であり、異種二重構造伝導通路
を用い、これらは量子島光感知層らと重なっている。
ここでは不純物が添加されていないAlGaAs層ら1
11が追加される。
【0050】また、図15は本発明のほかの実施例によ
る光感知素子の概略断面図であり、Si/SiO2境界
面を伝導通路として用いる。この構造にはn形Si11
2、ドーピンされていないSi113,デルタドーピン
グされたSi114,n形基板115が追加される。
【0051】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
る量子島赤外線感知素子は、別の附帯装置なく、赤外線
感知素子又はその行列の面に垂直入射される光を効率的
で感度よく感知し、常温でもよく動作し、2次元配列を
形成しやすいだけでなく、電荷伝達を用いて赤外線反応
で生成されたキャリヤを検出電極で順次感知し得る構造
を提供することにより、赤外線感知素子を経済的に製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】紫外線から赤外線までの電磁気的スペクトル図
である。
【図2】光応答により電子が価電子帯域から伝導帯域
に、価電子帯域及び伝導帯域内で低いエネルギーを有す
る副バンドから高いエネルギーの副バンドに遷移する過
程を示す例示図である。
【図3】多重量子井構造に対する光の入射面と光の偏光
成分を示す概略図である。
【図4】量子島構造に対する光の入射面と光の偏光成分
を示す概略図である。
【図5】バルク、量子線、量子井及び量子島に対するエ
ネルギー密度関数、フェルミ−ディラックエネルギー分
布関数、そして両関数の関係により形成される搬送子の
エネルギーに対する分布関数を示すグラフである。
【図6】一般的な半導体デバイスのチャンネル形成過程
を説明するための例示図である。
【図7】本発明の量子島を用いる光検出器設計パターン
を説明するためのチャンネル形成過程の例示図である。
【図8】本発明の一実施例による量子島感知素子の概略
図である。
【図9】本発明のほかの実施例による量子島感知素子の
概略図である。
【図10】本発明の一実施例により製造された量子島感
知素子の測定グラフである。
【図11】本発明の一実施例により製造された量子島感
知素子のエネルギーバンドダイアグラムである。
【図12】本発明の一実施例により製造された量子島感
知素子において、量子島に電子が囲まれている状態を説
明するための実験グラフである。
【図13】本発明のほかの実施例において、調節電極を
多数提供して、各光反応領域での光応答により形成され
た電荷を順次検出電極に移し得るようにする素子の概略
図である。
【図14】本発明のほかの実施例による量子島らと異種
二重構造の伝導通路を用いる光感知素子の概略断面図で
ある。
【図15】本発明のほかの実施例による量子島らとSi
/SiO2伝導通路として用いる光感知素子の概略断面
図である。
【符号の説明】
101 半導体基板 102 バッファ層 103 超格子バッファ層 104 量子島 105 空間層 106 水平方向電気伝導通路 107 不純物供給層 108 接触層 109 検出電極 110 調節電極 111 AlGaAs層 112 n形Si 113 ドーピンされていないSi 114 デルタドーピングされたSi 115 n形基板
フロントページの続き (72)発明者 ホン,ソンチョル 大韓民国,テジョン−シ 305−333,ユ ソン−ク,オン−ドン,ハンビット エ ーピーティー.#107−1204 (56)参考文献 特開 平9−179237(JP,A) 特開 平7−94806(JP,A) 特開 平8−264825(JP,A) 特開 平10−326906(JP,A) Applied Physics L etters,Vol.72,No.16, p.2020−2022,20 April 1998,”Farinfrared ph otoconductivity in self−organized In As quantum dots”, J.Phillips et al. Applied Physics L etters,Vol.73,No.7, p.963−965,17 August 1998,”Growth and cha racterization of I nGaAs/InGaP quantu m dots for midinfr ared photoconducti ve detector”,S.Kim et al./ (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 31/00 - 31/119

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】その内部に周囲の物質とはバンドギャップ
    が異なる物質で構成された量子島を少なくとも一つ有
    し、光を吸収することでそれに対応するキャリアを励起
    する光吸収層と、 前記光吸収層に隣接して配置され、光吸収層で励起され
    たキャリアが水平方向に移動可能な伝導通路と、 前記伝導通路に隣接して配置され、不純物を含有し、前
    記光吸収層にキャリアを供給するキャリア供給層と、 前記キャリア供給層に隣接し間隔をあけて配置された少
    なくとも二つの検出電極とを備える、 量子島を用いる光
    感知素子。
  2. 【請求項2】前記検出電極の距離および各検出電極の幅
    を、感知する光の波長よりく設定している請求項1
    に記載の、量子島を用いる光感知素子。
  3. 【請求項3】前記キャリア供給層は、不純物の分布形態
    がデルタ関数形状である請求項1または2に記載の、
    子島を用いる光感知素子。
  4. 【請求項4】前記キャリア供給層は、不純物の分布形態
    が全体に均一であり、一部を食刻することによって量子
    島に供給されるキャリヤの量調節されている請求項1
    または2に記載の、量子島を用いる光感知素子。
  5. 【請求項5】前記キャリア供給層が、前記伝導通路の
    配置され、 前記光吸収層が前記伝導通路の下に配置されている請
    求項1から4までの何れかに記載の、量子島を用いる光
    感知素子。
  6. 【請求項6】前記キャリア供給層が、前記伝導通路の
    配置され、 前記光吸収層が前記伝導通路の上に配置されている請
    求項1から4までの何れかに記載の、量子島を用いる光
    感知素子。
  7. 【請求項7】前記キャリア供給層と前記光吸収層とが
    なるバンドギャップを有し異種接合されており、キャリ
    ア供給層と光吸収層との異種接合面が前記伝導通路とな
    っている請求項1から6までの何れかに記載の、量子島
    を用いる光感知素子。
  8. 【請求項8】前記光吸収層に供給されるキャリアの量を
    調節する少なくとも一つの調節電極をさらに備える請求
    項1から7までの何れかに記載の、量子島を用いる光感
    知素子。
  9. 【請求項9】前記調節電極を複数備え、 隣接する調節電極に大きさの相違した電界を順次加え
    ことで、調節電極の近くに構成されるチャンネルに集
    キャリヤを検出電極で順次感知する請求項8に記載
    の、量子島を用いる光感知素子。
  10. 【請求項10】前記複数の調節電極が、間に抵抗の大き
    い物質の層を介する複数層に、各調節電極の位置がほか
    の層の調節電極と全く重ならないように配置されている
    請求項9に記載の、量子島を用いる光感知素子。
  11. 【請求項11】前記調節電極と前記キャリア供給層との
    間に、キャリア供給層に含有する不純物とは反対タイプ
    の不純物を含有する層をさらに備える請求項8から10
    までの何れかに記載の、量子島を用いる光感知素子。
  12. 【請求項12】前記調節電極と前記キャリア供給層との
    間に、高抵抗層をさらに備える請求項8から11までの
    何れかに記載の、量子島を用いる光感知素子。
  13. 【請求項13】請求項1〜12のいずれか記載の、量子
    島を用いる光感知素子を製造する方法 であって、 前記光吸収層の成長とともに光吸収層の内部に前記量子
    島を形成させる工程と、 前記光吸収層の表面に伝導通路層を形成する工程と、 前記伝導通路層の表面に前記キャリア供給層を形成する
    工程と、 前記キャリア供給層の表面に接触層を形成する工程と、 前記接触層の表面に複数の検出電極を形成する工程と、 前記複数の検出電極の間で、前記接触層を食刻する工程
    と、 前記接触層の食刻部分で前記キャリア供給層を所定深さ
    で食刻する工程と、 前記キャリア供給層の食刻部分の表面に調節電極を形成
    する工程と、 前記電極の上部に絶縁膜を形成する工程と、 前記絶縁膜の一部を食刻して、前記電極の一部を露出さ
    せる工程とを含む、 量子島を用いる光感知素子の製造方
    法。
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