JP3233586B2 - 圧延機の圧延方法及び圧延機 - Google Patents

圧延機の圧延方法及び圧延機

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JP3233586B2
JP3233586B2 JP25280796A JP25280796A JP3233586B2 JP 3233586 B2 JP3233586 B2 JP 3233586B2 JP 25280796 A JP25280796 A JP 25280796A JP 25280796 A JP25280796 A JP 25280796A JP 3233586 B2 JP3233586 B2 JP 3233586B2
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rolls
rolling
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佐 古田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は板材の圧延機に係
り、特に、良質な表面品質が求められる非鉄金属板材等
の板材の圧延に適した作業ロールがクロスする圧延機の
圧延方法及び圧延機に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム板材やチタン板材など非鉄
金属板材の圧延においては、鋼製のロールに金属材料が
移着してロール表面を覆うことが知られおり、ロールコ
ーティングと呼ばれている。ロールコーティング厚さは
圧延を重ねる毎に増加するが、ロールコーティング厚さ
が増加すると板材の表面を悪化させたり、圧延荷重が増
加して板厚分布が不均一になり板クラウンが増大するな
ど、板材品質を大幅に低下させる原因となる。
【0003】ロール表面を研削する従来の技術として
は、ワイヤーブラシや研磨剤を内包したナイロンブラシ
などのブラシロールを上下作業ロールへ押し付け、ロー
ル表面を研削する方法が用いられている。更に、専用の
圧延油を併用してロールコーティングの付着量を減らす
ことも一般的に行われている。
【0004】また、ブラシロールなどの研削工具を用い
ないで、ロール表面を研削する従来の技術としては、特
開昭57−85603号公報及び特開昭59−2094
11公報に記載の方法がある。
【0005】特開昭57−85603号公報に記載の方
法は、上下作業ロールが局部的に摩耗した場合、アイド
リング時に上下作業ロールをクロスさせ、圧下装置によ
り上下作業ロールを接触させて、上下作業ロール間にす
べりを発生させ、上下作業ロールを研削してそれらのロ
ール表面を均一にし、また上下補強ロールが局部的に摩
耗した場合には、それぞれ組となっている上作業ロール
と上補強ロール及び下作業ロールと下補強ロールをクロ
スさせ、圧下装置により上下作業ロールと上下補強ロー
ルとを接触させて、それらの間にすべりを発生させ、上
下補強ロールを研削してそのロール表面を均一にするも
のである。
【0006】特開昭59−209411公報に記載の方
法は、異周速圧延とクロス圧延を組み合わせた圧延機に
おいて、微粒研磨材を含む液体を上作業ロールと上補強
ロールとの間及び下作業ロールと下補強ロールとの間に
吹き付けることにより上下作業ロールや上下補強ロール
を研削してそのロール表面を均一にするものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術をロールコーティングの研削に適用すると次のよ
うな問題がある。
【0008】上記のブラシロールをロールに押し付けて
ロール表面を研削する従来技術や専用の圧延油を併用し
て付着量を減らす従来技術では、ロールコーティングの
研削量は圧延条件、圧延油、ブラシロールの押し付け力
及び回転速度などに影響を受けて変化するため、ブラシ
ロール条件の設定は複雑なノウハウを必要とし、容易に
行うことはできないという問題があった。また、板材表
面を観察し、板材の金属材料の減少度合によりロールコ
ーティング性状を推察してから、ブラシロール条件を変
更するなど時間を要するため、何らかの原因で急にロー
ルコーティングの厚さが変化しても、ただちに対策がと
れず、板材品質を悪化させるなど問題ががあった。
【0009】また、上記の特開昭57−85603号公
報に記載の従来技術では、アイドリング時に上下作業ロ
ールをクロスさせるため、上下作業ロールに付着したロ
ールコーティングの研削を圧延時に行うことができず、
ロールコーティングの研削を行う毎に圧延を停止しなけ
ればならないという問題があった。また、ロールコーテ
ィング厚さの検出および適正なロールコーティング厚さ
の保持という観点による十分な配慮がなされておらず、
何らかの原因で急にロールコーティング厚さが変化して
も、これを検出できないため、ただちにロールコーティ
ングを研削し、適正な厚さに保持することができないと
いう問題があった。
【0010】更に、上記の特開昭59−209411号
公報に記載の従来技術では、微粒研摩材が板材と上下作
業ロールの間に混入し、板材表面の性状を著しく悪化さ
せ、製品価値を大幅に低下させるという問題があった。
また、特開昭57−85603号公報に記載の従来技術
と同様に、何らかの原因で急にロールコーティング厚さ
が変化しても、これを検出できないため、ただちにロー
ルコーティングを研削し、適正な厚さに保持するするこ
とができないという問題があった。
【0011】本発明の目的は、非鉄金属板材の圧延に適
した上下作業ロールがクロスする圧延機において、圧延
中に何らかの原因で急にロールコーティング厚さが変化
しても、その変化をただちに検出してロールコーティン
グを研削することにより、適切なロールコーティング厚
さを保持することができ、良好な品質の板材を製造する
ことができる圧延方法及び圧延機を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】(1)本発明は、上記目
的を達成するため、一対の上下作業ロールと、これら上
下作業ロールをそれぞれ支持する一対の上下補強ロール
とを圧延スタンドに備え、前記上下作業ロールは、それ
らのロール軸線が前記上下補強ロールのロール軸線に対
して交差可能であり、かつ作業ロール自身のロール軸線
が相互に交差可能となるように構成され、前記上下作業
ロールと前記上下補強ロールとの間に潤滑剤を供給して
板材を圧延する圧延方法において、前記板材の圧延中に
前記上下作業ロールに板材材料が移着することにより生
じるロールコーティングの付着状況を検出する第1手順
と、検出されたロールコーティングの付着状況に基づき
ロールコーティング厚さを推定し、ロールコーティング
厚さが設定値を超えると、前記上下作業ロールを所定の
交差角に設定し、前記ロールコーティングを研削する第
2手順とを有し、前記第1手順は、圧延荷重を計測し、
その圧延荷重と予め入力された圧延条件から前記上下作
業ロールの摩擦係数を演算し、前記第2手順は、その摩
擦係数が設定値を超えるとロールコーティング厚さが設
定値を超えたと判断し、前記上下作業ロールを所定の交
差角に設定するものである。
【0013】以上のように構成した本発明においては、
第1手順により検出されたロールコーティングの付着状
況に基づいて、ロールコーティング厚さを推定し、これ
が設定値を超えると、上下作業ロールを所定の交差角に
設定して上下作業ロールの相対すべりによりロールコー
ティングを研削する。このため、何らかの原因でロール
コーティング厚さが急に増加しても、その変化をただち
に検出し、ロールコーティングを研削することができる
ので、適切なロールコーティング厚さを保持することが
でき、板材の表面品質が低下したり、圧延荷重の増加に
よる板厚分布の不均一などの板材品質の低下が防止でき
る。
【0014】(2)また、本発明は、上記目的を達成す
るため、一対の上下作業ロールと、これら上下作業ロー
ルをそれぞれ支持する一対の上下中間ロール及び一対の
上下補強ロールとを圧延スタンドに備え、前記上下作業
ロールは、それらのロール軸線が前記上下中間ロールの
ロール軸線に対して交差可能であり、かつ作業ロール自
身のロール軸線が相互に交差可能となるように構成さ
れ、前記上下作業ロールと前記上下中間ロールとの間に
潤滑剤を供給して板材を圧延する圧延方法において、前
記板材の圧延中に前記上下作業ロールに板材材料が移着
することにより生じるロールコーティングの付着状況を
検出する第1手順と、検出されたロールコーティングの
付着状況に基づきロールコーティング厚さを推定し、ロ
ールコーティング厚さが設定値を超えると、前記上下作
業ロールを所定の交差角に設定し、前記ロールコーティ
ングを研削する第2手順とを有し、前記第1手順は、圧
延荷重を計測し、その圧延荷重と予め入力された圧延条
件から前記上下作業ロールの摩擦係数を演算し、前記第
2手順は、その摩擦係数が設定値を超えるとロールコー
ティング厚さが設定値を超えたと判断し、前記上下作業
ロールを所定の交差角に設定するものである。
【0015】本発明においても、一対の上下作業ロール
と、一対の上下中間ロールと、一対の上下補強ロールと
を備えた6段圧延機において、上記(1)と同様の作用
が得られる。
【0016】
【0017】(3)また、本発明は、上記目的を達成す
るため、一対の上下作業ロールと、これら上下作業ロー
ルをそれぞれ支持する一対の上下補強ロールとを圧延ス
タンドに備え、前記上下作業ロールは、それらのロール
軸線が前記上下補強ロールのロール軸線に対して交差可
能であり、かつ作業ロール自身のロール軸線が相互に交
差可能となるように構成され、前記上下作業ロールと前
記上下補強ロールとの間に潤滑剤を供給して板材を圧延
する圧延方法において、前記板材の圧延中に前記上下作
業ロールに板材材料が移着することにより生じるロール
コーティングの付着状況を検出する第1手順と、検出さ
れたロールコーティングの付着状況に基づきロールコー
ティング厚さを推定し、ロールコーティング厚さが設定
値を超えると、前記上下作業ロールを所定の交差角に設
定し、前記ロールコーティングを研削する第2手順とを
有し、前記第1手順は、前記上下作業ロールと前記上下
補強ロールのうち一方のロールの表面に光を放射し、そ
の反射光からロール表面性状を計算し、前記第2手順
は、そのロール表面性状が設定値を下回るとロールコー
ティング厚さが設定値を超えたと判断し、前記上下作業
ロールを所定の交差角に設定し、前記第1手順は、前記
ロールの軸線に直交する平面内の一方向からロール表面
に光を放射し、前記平面内で反射光を受光するものであ
る。上下作業ロール表面には上下補強ロールとの交差に
よるロールコーティング研削時に生じたマーク(傷)が
ロール軸方向に垂直な方向に常に存在する。このため、
第1手順により放射される光をロールの軸線に直交な平
面内の一方向から放射し、同じ平面内で反射光を受光す
ると、そのマークの影響を受けず、ロール表面性状の計
測値は初めから高い値となり、ロールコーティングの成
長に伴う光沢度の低下の割合は大きく、より精度の高い
ロール表面性状の計測が可能となる。
【0018】(4)更に、本発明は、上記目的を達成す
るため、一対の上下作業ロールと、これら上下作業ロー
ルをそれぞれ支持する一対の上下中間ロール及び一対の
上下補強ロールとを圧延スタンドに備え、前記上下作業
ロールは、それらのロール軸線が前記上下中間ロールの
ロール軸線に対して交差可能であり、かつ作業ロール自
身のロール軸線が相互に交差可能となるように構成さ
れ、前記上下作業ロールと前記上下中間ロールとの間に
潤滑剤を供給して板材を圧延する圧延方法において、前
記板材の圧延中に前記上下作業ロールに板材材料が移着
することにより生じるロールコーティングの付着状況を
検出する第1手順と、検出されたロールコーティングの
付着状況に基づきロールコーティング厚さを推定し、ロ
ールコーティング厚さが設定値を超えると、前記上下作
業ロールを所定の交差角に設定し、前記ロールコーティ
ングを研削する第2手順とを有し、前記第1手順は、前
記上下作業ロールと前記上下中間ロールのうち一方のロ
ールの表面に光を放射し、その反射光からロール表面性
状を計算し、前記第2手順は、そのロール表面性状が設
定値を下回るとロールコーティング厚さが設定値を超え
たと判断し、前記上下作業ロールを所定の交差角に設定
し、前記第1手順は、前記ロールの軸線に直交する平面
内の一方向からロール表面に光を放射し、前記平面内で
反射光を受光するものである。
【0019】(5)上記(3)又は(4)において、好
ましくは、前記ロール表面性状は、ロール表面の光沢度
又はロール表面の粗さである。
【0020】
【0021】
【0022】(6)また、本発明は、上記目的を達成す
るため、一対の上下作業ロールと、これら上下作業ロー
ルをそれぞれ支持する一対の上下補強ロールとを圧延ス
タンドに備え、前記上下作業ロールは、それらのロール
軸線が前記上下補強ロールのロール軸線に対して交差可
能であり、かつ作業ロール自身のロール軸線が相互に交
差可能となるように構成され、前記上下作業ロールと前
記上下補強ロールとの間に潤滑剤を供給して板材を圧延
する圧延方法において、前記板材の圧延中に前記上下作
業ロールに板材材料が移着することにより生じるロール
コーティングの付着状況を検出する第1手順と、検出さ
れたロールコーティングの付着状況に基づきロールコー
ティング厚さを推定し、ロールコーティング厚さが設定
値を超えると、前記上下作業ロールを所定の交差角に設
定し、前記ロールコーティングを研削する第2手順とを
有し、前記第1手順は、前記板材の表面に光を放射し、
その反射光から板表面性状を計算し、前記第2手順は、
その板表面性状が設定値を下回るとロールコーティング
厚さが設定値を超えたと判断し、前記上下作業ロールを
所定の交差角に設定し、前記第1手順は、前記板材の長
手方向に前記板材と直交する平面内の一方向から前記板
材の表面に光を放射し、前記平面内で反射光を受光する
ものである。 (7)また、本発明は、上記目的を達成するため、一対
の上下作業ロールと、これら上下作業ロールをそれぞれ
支持する一対の上下中間ロール及び一対の上下補強ロー
ルとを圧延スタンドに備え、前記上下作業ロールは、そ
れらのロール軸線が前記上下中間ロールのロール軸線に
対して交差可能であり、かつ作業ロール自身のロール軸
線が相互に交差可能となるように構成され、前記上下作
業ロールと前記上下中間ロールとの間に潤滑剤を供給し
て板材を圧延する圧延方法において、前記板材の圧延中
に前記上下作業ロールに板材材料が移着することにより
生じるロールコーティングの付着状況を検出する第1手
順と、検出されたロールコーティングの付着状況に基づ
きロールコーティング厚さを推定し、ロールコーティン
グ厚さが設定値を超えると、前記上下作業ロールを所定
の交差角に設定し、前記ロールコーティングを研削する
第2手順とを有し、前記第1手順は、前記板材の表面に
光を放射し、その反射光から板表面性状を計測し、前記
第2手順は、 その板表面性状が設定値を下回るとロール
コーティング厚さが設定値を超えたと判断し、前記上下
作業ロールを所定の交差角に設定し、前記第1手順は、
前記板材の長手方向に前記板材と直交する平面内の一方
向から前記板材の表面に光を放射し、前記平面内で反射
光を受光するものである。
【0023】(8)上記(6)又は(7)において、好
ましくは、前記板表面性状は、板表面の光沢度又は板表
面の粗さである。
【0024】
【0025】(9)本発明は、上記目的を達成するた
め、一対の上下作業ロールと、これら上下作業ロールを
それぞれ支持する一対の上下補強ロールとを圧延スタン
ドに備え、前記上下作業ロールは、それらのロール軸線
が前記上下補強ロールのロール軸線に対して交差可能で
あり、かつ作業ロール自身のロール軸線が相互に交差可
能となるように構成され、前記上下作業ロールと前記上
下補強ロールとの間に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置
を備えた圧延機において、前記板材の圧延中に前記上下
作業ロールに板材材料が移着することにより生じるロー
ルコーティングの付着状況を検出する計測手段と、検出
されたロールコーティング付着状況に基づきロールコー
ティング厚さを推定し、ロールコーティング厚さが設定
値を超えると、前記上下作業ロールを所定の交差角に設
定し、前記ロールコーティングを研削する交差角設定手
段とを備え、前記計測手段は、圧延荷重計測手段と、圧
延条件が予め入力された圧延条件設定手段と、前記圧延
荷重計測手段により計測された圧延荷重と前記圧延条件
設定手段に予め入力された圧延条件から前記上下作業ロ
ールの摩擦係数を演算する摩擦係数演算装置とを含み、
前記交差角設定手段は、摩擦係数の設定値を記憶してお
くデータ記憶装置と、前記摩擦係数演算装置により演算
された摩擦係数が前記データ記憶装置に記憶された設定
値を超えると、ロールコーティング厚さが設定値を超え
たと判断し、前記上下作業ロールを所定の交差角に設定
する交差角比較演算装置とを含む構成とする。
【0026】以上のように構成した本発明においては、
計測手段により検出されたロールコーティングの付着状
況に基づいて、交差角設定手段により、ロールコーティ
ング厚さを推定し、これが設定値を超えると、上下作業
ロールを所定の交差角に設定して上下作業ロールの相対
すべりによりロールコーティングを研削する。このた
め、上記(1)と同様の効果が得られる。
【0027】(10)また、本発明は、上記目的を達成
するため、一対の上下作業ロールと、これら作業ロール
をそれぞれ支持する一対の上下中間ロール及び一対の上
下補強ロールとを圧延スタンドに備え、前記上下作業ロ
ールは、それらのロール軸線が前記上下中間ロールのロ
ール軸線に対して交差可能であり、かつ作業ロール自身
のロール軸線が相互に交差可能となるように構成され、
前記上下作業ロールと前記上下中間ロールとの間に潤滑
剤を供給する潤滑剤供給装置を備えた圧延機において、
前記板材の圧延中に前記上下作業ロールに板材材料が移
着することにより生じるロールコーティングの付着状況
を検出する計測手段と、検出されたロールコーティング
付着状況に基づきロールコーティング厚さを推定し、ロ
ールコーティング厚さが設定値を超えると、前記上下作
業ロールを所定の交差角に設定し、前記ロールコーティ
ングを研削する交差角設定手段とを備え、前記計測手段
は、圧延荷重計測手段と、圧延条件が予め入力された圧
延条件設定手段と、前記圧延荷重計測手段により計測さ
れた圧延荷重と前記圧延条件設定手段に予め入力された
圧延条件から前記上下作業ロールの摩擦係数を演算する
摩擦係数演算装置とを含み、前記交差角設定手段は、摩
擦係数の設定値を記憶しておくデータ記憶装置と、前記
摩擦係数演算装置により演算された摩擦係数が前記デー
タ記憶装置に記憶された設定値を超えると、ロールコー
ティング厚さが設定値を超えたと判断し、前記上下作業
ロールを所定の交差角に設定する交差角比較演算装置と
を含む構成とする。
【0028】本発明においても、一対の上下作業ロール
と、一対の上下中間ロールと、一対の上下補強ロールと
を備えた6段圧延機において、上記(9)と同様の作用
が得られる。
【0029】
【0030】(11)また、本発明は、上記目的を達成
するため、一対の上下作業ロールと、これら上下作業ロ
ールをそれぞれ支持する一対の上下補強ロールとを圧延
スタンドに備え、前記上下作業ロールは、それらのロー
ル軸線が前記上下補強ロールのロール軸線に対して交差
可能であり、かつ作業ロール自身のロール軸線が相互に
交差可能となるように構成され、前記上下作業ロールと
前記上下補強ロールとの間に潤滑剤を供給する潤滑剤供
給装置を備えた圧延機において、前記板材の圧延中に前
記上下作業ロールに板材材料が移着することにより生じ
るロールコーティングの付着状況を検出する計測手段
と、検出されたロールコーティング付着状況に基づきロ
ールコーティング厚さを推定し、ロールコーティング厚
さが設定値を超えると、前記上下作業ロールを所定の交
差角に設定し、前記ロールコーティングを研削する交差
角設定手段とを備え、前記計測手段は、前記上下作業ロ
ールと前記補強ロールのうち一方のロールの表面に光を
放射する光放射装置と、その反射光を受光する受光装置
とを有し、前記受光装置からの反射光によりロール表面
性状を計算するロール表面性状計測手段であり、前記交
差角設定手段は、ロール表面性状の設定値を記憶してお
くデータ記憶装置と、前記ロール表面性状計測手段によ
り計算されたロール表面性状が前記データ記憶装置に記
憶された設定値を下回ると、ロールコーティングが設定
値を超えたと判断し、前記上下作業ロールを所定の交差
角に設定する交差角比較演算装置とを含み、前記光放射
装置は、前記ロールの軸線に直行する平面内の一方向か
らロール表面に光を放射し、前記受光装置は、前記平面
内で反射光を受光する構成とする。
【0031】(12)更に、本発明は、上記目的を達成
するため、一対の上下作業ロールと、これら作業ロール
をそれぞれ支持する一対の上下中間ロール及び一対の上
下補強ロールとを圧延スタンドに備え、前記上下作業ロ
ールは、それらのロール軸線が前記上下中間ロールのロ
ール軸線に対して交差可能であり、かつ作業ロール自身
のロール軸線が相互に交差可能となるように構成され、
前記上下作業ロールと前記上下中間ロールとの間に潤滑
剤を供給する潤滑剤供給装置を備えた圧延機において、
前記板材の圧延中に前記上下作業ロールに板材材料が移
着することにより生じるロールコーティングの付着状況
を検出する計測手段と、検出されたロールコーティング
付着状況に基づきロールコーティング厚さを推定し、ロ
ールコーティング厚さが設定値を超えると、前記上下作
業ロールを所定の交差角に設定し、前記ロールコーティ
ングを研削する交差角設定手段とを備え、前記計測手段
は、前記上下作業ロールと前記中間ロールのうち一方の
ロールの表面に光を放射する光放射装置と、その反射光
を受光する受光装置とを有し、前記受光装置からの反射
光によりロール表面性状を計算するロール表面性状計測
手段であり、前記交差角設定手段は、ロール表面性状の
設定値を記憶しておくデータ記憶装置と、前記ロール表
面性状計測手段により計算されたロール表面性状が前記
データ記憶装置に記憶された設定値を下回ると、ロール
コーティング厚さが設定値を超えたと判断し、前記上下
作業ロールを所定の交差角に設定する交差角比較演算装
置とを含み、前記光放射装置は、前記ロールの軸線に直
行する平面内の一方向からロール表面に光を放射し、前
記受光装置は、前記平面内で反射光を受光する構成とす
る。
【0032】(13)上記(11)又は(12)におい
て、好ましくは、前記ロール表面性状計測手段は、ロー
ル表面の光沢度を計測するロール表面光沢計測手段又は
ロール表面の粗さを計測するロール表面粗さ計測手段で
ある。
【0033】
【0034】(14)本発明は、上記目的を達成するた
め、一対の上下作業ロールと、これら上下作業ロールを
それぞれ支持する一対の上下補強ロールとを圧延スタン
ドに備え、前記上下作業ロールは、それらのロール軸線
が前記上下補強ロールのロール軸線に対して交差可能で
あり、かつ作業ロール自身のロール軸線が相互に交差可
能となるように構成され、前記上下作業ロールと前記上
下補強ロールとの間に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置
を備えた圧延機において、前記板材の圧延中に前記上下
作業ロールに板材材料が移着することにより生じるロー
ルコーティングの付着状況を検出する計測手段と、検出
されたロールコーティング付着状況に基づきロールコー
ティング厚さを推定し、ロールコーティング厚さが設定
値を超えると、前記上下作業ロールを所定の交差角に設
定し、前記ロールコーティングを研削する交差角設定手
段とを備え、前記計測手段は、前記板材の表面に光を放
射する光放射装置と、その反射光を受光する受光装置と
を有し、前記受光装置からの反射光により板表面性状を
計算する板表面性状計測手段であり、前記交差角設定手
段は、板表面性状の設定値を記憶しておくデータ記憶装
置と、前記板表面性状計測手段により計算された板表面
性状が前記データ記憶装置に記憶された設定値を下回る
と、ロールコーティング厚さが設定値を超えたと判断
し、前記上下作業ロールを所定の交差角に設定する交差
角比較演算装置とを含み、前記光放射装置は、前記板材
の長手方向に前記板材と直交する平面内の一方向から前
記板材の表面に光を放射し、前記受光装置は、前記平面
内で反射光を受光する構成とする。 (15)また、本発明は、上記目的を達成するため、一
対の上下作業ロールと、これら作業ロールをそれぞれ支
持する一対の上下中間ロール及び一対の上下補強ロール
とを圧延スタンドに備え、前記上下作業ロールは、それ
らのロール軸線が前記上下中間ロールのロール軸線に対
して交差可能であり、かつ作業ロール自身のロール軸線
が相互に交差可能となるように構成され、前記上下作業
ロールと前記上下中間ロールとの間に潤滑剤を供給する
潤滑剤供給装置を備えた圧延機において、前記板材の圧
延中に前記上下作業ロールに板材材料が移着することに
より生じるロールコーティングの付着状況を検出する計
測手段と、検出されたロー ルコーティング付着状況に基
づきロールコーティング厚さを推定し、ロールコーティ
ング厚さが設定値を超えると、前記上下作業ロールを所
定の交差角に設定し、前記ロールコーティングを研削す
る交差角設定手段とを備え、前記計測手段は、前記板材
の表面に光を放射する光放射装置と、その反射光を受光
する受光装置とを有し、前記受光装置からの反射光によ
り板表面性状を計算する板表面性状計測手段であり、前
記交差角設定手段は、板表面性状の設定値を記憶してお
くデータ記憶装置と、前記板表面性状計測手段により計
算された板表面性状が前記データ記憶装置に記憶された
設定値を下回ると、ロールコーティング厚さが設定値を
超えたと判断し、前記上下作業ロールを所定の交差角に
設定する交差角比較演算装置とを含み、前記光放射装置
は、前記板材の長手方向に前記板材と直交する平面内の
一方向から前記板材の表面に光を放射し、前記受光装置
は、前記平面内で反射光を受光する構成とする。
【0035】(16)上記(14)又は(15)におい
て、好ましくは、前記板表面性状計測手段は、板材表面
の光沢度を計測する板表面光沢計測手段又は板材表面の
粗さを計測する板表面粗さ計測手段である。
【0036】
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態を
図1〜図4により説明する。
【0038】図1において、本実施形態による圧延機
は、一対の上作業ロール2及び下作業ロール2aと、上
作業ロール2を支持する上補強ロール3と、下作業ロー
ル3を支持する下補強ロール3aとを図示しない圧延ス
タンドに備え、上作業ロール2は、チョック91,92
により回動可能に支持され、下作業ロール2aは、チョ
ック93,94により回動可能に支持されている。ま
た、チョック91〜94を水平方向に移動可能であり、
上作業ロール2のロール軸線は、上補強ロール3のロー
ル軸線に対して交差可能となり、下作業ロール2aのロ
ール軸線は、下補強ロール3aのロール軸線に対して交
差可能となり、かつ上作業ロール2と下作業ロール2a
のロール軸線が相互に交差可能となるように構成されて
いる。本実施形態において、圧延中はクラウン制御等の
目的で上下作業ロールの軸線を交差させて圧延する。
【0039】また、本実施形態の圧延機は、上記ロール
軸線の交差により生じる相対すべりに起因する過大なス
ラスト力の発生を防止するため潤滑剤を上作業ロール2
と上補強ロール3との間に供給する上潤滑剤供給装置5
と、同じく潤滑剤を下作業ロール2aと下補強ロール3
aとの間に供給する下潤滑剤供給装置5aとを備えてい
る。
【0040】また、本実施形態による圧延機は、上補強
ロール3と図示しないハウジングとの間に設置され、操
作側の圧延荷重を計測する操作側ロードセル61及び駆
動側の圧延荷重を計測する駆動側ロードセル62と、操
作側ロードセル61により計測された操作側の圧延荷重
と駆動側ロードセル62により計測された駆動側の圧延
荷重との和荷重を求める荷重加算器63と、圧延条件を
予め入力した圧延条件設定装置84と、荷重加算器63
により求められた和荷重と圧延条件設定装置84に予め
入力された圧延条件から上作業ロール2と下作業ロール
2aと間の摩擦係数を演算する摩擦係数演算装置81
と、所定の摩擦係数(以下、適宜、設定値という)を記
憶したデータ記憶装置83と、摩擦係数演算装置81に
より演算された摩擦係数(以下、適宜、演算値という)
とデータ記憶装置83に記憶した設定値とを比較演算
し、上下作業ロール2,2aのロール軸線の交差角(以
下、適宜、単に上下作業ロール2,2aの交差角とい
う)の変更量Δθを計算する交差角比較演算装置82
と、交差角比較演算装置82により計算された交差角か
らチョック91〜94の位置の移動量をそれぞれ求める
位置移動装置85と、位置移動装置85で求められた移
動量に応じてチョック91〜94を水平方向に移動させ
る位置駆動装置21〜28とを備えている。位置駆動装
置21は、圧延材の出側方向へチョック91を押し込
み、位置駆動装置22は、圧延材の入側方向へチョック
91を押し込み、位置駆動装置23は、圧延材の出側方
向へチョック92を押し込み、位置駆動装置24は、圧
延材の入側方向へチョック92押し込み、位置駆動装置
25は、圧延材の出側方向へチョック93を押し込み、
位置駆動装置26は、圧延材の入側方向へチョック93
を押し込み、位置駆動装置27は、圧延材の出側方向へ
チョック94を押し込み、位置駆動装置28は、圧延材
の入側方向へチョック94押し込み、これらの押し込み
量(移動量)を調整することによって、上下作業ロール
2,2aの交差角が調整される。
【0041】なお、上記における上下作業ロール2,2
aの交差角とは、圧延方向に直角な圧延機中心線に対す
るロール軸線の交差角をいうものとする。
【0042】次に、図2〜図4により本実施形態におけ
る交差角の制御方法について説明する。図2は、交差角
の設定の手順を示し、図3は、摩擦係数とコーティング
厚さとの関係を示し、図4は、交差角比較演算装置82
での処理機能をフローチャートで示すものである。
【0043】まず、図2を用いて、圧延荷重を計測して
から、上作業ロール2と下作業ロール2a間の摩擦係数
を演算し交差角比較演算装置82に入力するまでの手順
について説明する。
【0044】操作側ロードセル61で操作側の圧延荷重
を計測し、駆動側ロードセル62で駆動側の圧延荷重を
計測し、荷重加算器63でそれらの和荷重Pを求め、圧
延条件設定装置84には、圧延条件として上下作業ロー
ル径D、上下作業ロール2,2aのヤング率E、上下作
業ロール2,2aのポアソン比ν、板幅B、入側板厚
H、出側板厚h、変形抵抗kmが予め入力される。そし
て、荷重加算器63からの和荷重Pと圧延条件設定装置
84からの圧延条件が摩擦係数演算装置81に入力さ
れ、Hillによる圧延荷重予測式を変形した下記の式
(1)を用いて上作業ロール2と下作業ロール2a間の
摩擦係数を演算し、その演算値μcを交差角比較演算装
置82に出力する。
【0045】 μc=(Qp+1.02・r−1.08)Φ/(1.79・r・√r)(1) ここでQpは圧延荷重関数値、rは圧下率、Φは接触角
であり、下記の式(2)〜(4)によりそれぞれ求めら
れる。 Qp=P/(km・l・B) (2) r=(H−h)/H (3) Φ= √((H−h)/R′) (4) ただし、R′は偏平後のロール半径で、下記の式(5)
により求められる。 R′=(1+C・P/(H−h)B)・R (5) ここで、C=16(1−ν2)/πE、Rは偏平前のロ
ール半径でR=D/2、πは円周率である。また、lは
投影接触長であり、下記の式(6)により求められる。 l=√((H−h)・R′) (6) ここで、ロールコーティング厚さが増大すると、操作側
及び駆動側の和荷重Pが増大し、上記(1),(2)式
より和荷重Pが増大すると摩擦係数は大きくなる。すな
わち、ロールコーティング厚さが増大すればするほど、
摩擦係数も大きくなる。このロールコーティング厚さと
摩擦係数との関係を図に示すと図3のようである。従っ
て、この関係から、上下作業ロール2,2a間の摩擦係
数を演算することによりその時のロールコーティング厚
さを推定することができる。
【0046】一方、データ記憶装置83には、最適のロ
ールコーティグ厚さにあるときの上作業ロール2と下作
業ロール2aとの間の摩擦係数の値μd(例えばμd=
0.2)が記憶されており、その摩擦係数μdを交差角
比較演算装置82へ出力する。
【0047】交差角比較演算装置82では、演算値μc
と設定値μdとを比較演算して、交差角の変更量Δθを
求める。
【0048】次に、図4のフローチャートを用いて交差
角比較演算装置82における処理機能について説明す
る。
【0049】摩擦係数演算装置81により演算された演
算値μc及びデータ記憶装置83に記憶された設定値μd
が入力される(手順101)。そして、演算値μcが設
定値μdより大きい場合には、上述の摩擦係数とロール
コーティング厚さとの関係から、ロールコーティング厚
さが最適の厚さを超えたと判断し(手順102)、現在
のロールコーティングの研削状況を示すフラグを調べ、
本発明の制御によるロールコーティングの研削中であれ
ば何も処理せず(手順104)、本発明の制御によるロ
ールコーティングの研削中でなければ研削中を示すフラ
グを立て(フラグON)、前もって決めておいた交差角
の変更量Δθ(例えば0.1゜〜0.2゜)を位置移動
装置85へ出力する(手順105)。一方、演算値μc
が設定値μd以下の場合には、上述の摩擦係数とロール
コーティング厚さとの関係から、ロールコーティング厚
さが最適の厚さ以下であると判断し(手順103)、現
在のロールコーティングの研削状況を示すフラグを調
べ、本発明の制御によるロールコーティングの研削をし
ていなければ何も処理せず(手順106)、本発明の制
御によるロールコーティングの研削中であれば研削中を
示すフラグを下げ(フラグOFF)、交差角の変更量Δ
θを0゜とし、これを位置移動装置85へ出力する(手
順107)。
【0050】位置移動装置85では、その交差角の変更
量Δθにより上作業ロール2及び下作業ロール2aを移
動する。以下その手順について説明する。
【0051】図2において、位置移動装置85では、交
差角比較演算装置82から得られた交差角の変更量Δθ
を初期交差角θiに加算し設定交差角θfを求め、その
設定交差角θfから、下記の式(7)〜(10)にてチ
ョック91の移動量C1、チョック92の移動量C2、
チョック93の移動量C3及びチョック94の移動量C
4を演算し、位置駆動装置21へ移動量C1、位置駆動
装置22へ移動量−C1、位置駆動装置23へ移動量C
2、位置駆動装置24へ移動量−C2、位置駆動装置2
5へ移動量C3、位置駆動装置26へ移動量−C3、位
置駆動装置27へ移動量C4及び位置駆動装置28へ移
動量−C4の駆動信号をそれぞれ出力する。
【0052】 C1=(sin(θf)−sin(θm))・Lw/2 (7) C2=−(sin(θf)−sin(θm))・Lw/2 (8) C3=−(sin(θf)−sin(θm))・Lw/2 (9) C4=(sin(θf)−sin(θm))・Lw/2 (10) ここで、θmは現在の交差角、Lwは作業ロールのチョ
ック間距離である。
【0053】そして、位置駆動装置21〜28により、
入力された駆動信号に応じて対応する各チョック91〜
94をそれぞれ移動して、所定の交差角になるように上
作業ロール2と下作業ロール2aとをそれぞれ移動させ
る。
【0054】以上のように本実施形態においては、圧延
荷重と予め設定された圧延条件から上作業ロール2及び
下作業ロール2aの摩擦係数を演算し、その演算値μc
が設定値μdを超えると、上下作業ロール2,2aそれ
ぞれの表面に形成されるロールコーティング厚さが最適
の厚さを超えたと判断して、本発明の制御によりロール
コーティング研削中でなければ、上作業ロール2及び下
作業ロール2aを所定の交差角に設定し、上作業ロール
2と上補強ロール3との間及び下作業ロール2aと下補
強ロール3aとの間に相対すべりを生じさせ、ロールコ
ーティングを研削する。
【0055】従って、圧延中に何らかの原因でロールコ
ーティング厚さが急に増加しても、摩擦係数演算装置8
1により演算される摩擦係数の演算値μcの変化によ
り、ただちにロールコーティングを研削するため、ロー
ルコーティング厚さの過大な成長や増加を防止し、適切
なロールコーティング厚さを保持することができ、板材
の表面品質が低下したり、圧延荷重の増加による板厚分
布の不均一などの板材品質の低下が防止できる。
【0056】なお、本実施形態では、圧延中にクラウン
制御等の目的で上下作業ロール2,2aを交差させ、ロ
ールコーティング厚さが増大して設定値を超えると交差
角を変更して、更にロールコーティングを研削する場合
について説明したが、圧延中は上下作業ロール2,2a
を交差させず、ロールコーティング厚さが設定値を超え
て、それを研削する制御が行われるときのみ、上下作業
ロール2,2aをそれぞれ交差させてもよい。
【0057】また、本実施形態では、Hillによる圧
延荷重予測式を変形した上記(1)式により、摩擦係数
の演算値μcを求めたが、この(1)式を用いる必要は
なく、実験データに基づく回帰式や繰り返し計算を用い
るようなより厳密な圧延荷重計算手法により圧延荷重と
圧延条件から演算値μcを求めても本実施形態と同様な
効果が得られる。
【0058】更に、本実施形態では、データ記憶装置8
3に設定される摩擦係数の値μdが一定の場合について
説明したが、圧延開始からの時間や圧延本数に応じて基
準となる設定値μdを変化させ、圧延開始からの時間や
圧延本数に応じて、対応する設定μdをデータ記憶装置
83から逐次出力しても良く、本実施形態より高精度の
調整が可能となる。
【0059】更に、本実施形態では、交差角比較演算装
置82において摩擦係数演算装置81で演算された摩擦
係数の演算値μcがデータ記憶装置83に設定された値
μdより大きいときに、一定の交差角の変更量Δθを出
力する場合について説明したが、演算値μcと設定値μd
との差Δμに応じて異なる交差角の変更量Δθを出力す
ることも可能であり、例えば、変更量Δθは、Δμに適
切な係数を乗じて求めても良いし、Δμに対する関数に
より求めても良く、この場合も本実施形態より高精度の
調整が可能になる。
【0060】本発明の第2の実施形態を図5に示し説明
する。図中、図1に示す部材と同等の部材には同じ符号
を付している。
【0061】図5において、本実施形態による圧延機は
6段圧延機であり、第1の実施形態の圧延機に対し、上
作業ロール2と上補強ロール3との間に設けられる上中
間ロール4と、下作業ロール2aと下補強ロール3aと
の間に設けられる下中間ロール4aとを更に備えてい
る。また、上潤滑剤供給装置5Aは、上作業ロール2と
上中間ロール4との間に潤滑剤を供給し、下潤滑剤供給
装置5Aaは、下作業ロール2aと下中間ロール4aと
の間に潤滑剤を供給する。その他の構成は第1の実施形
態と同様である。
【0062】本実施形態においては、上作業ロール2の
ロール軸線は、上中間ロール4のロール軸線に対して交
差可能となり、下作業ロール2aののロール軸線は、下
中間ロール4aのロール軸線に対して交差可能となり、
かつ上作業ロール2と下作業ロール2aのロール軸線が
相互に交差可能となる。
【0063】以上のように構成した本実施形態の圧延機
においても、第1の実施形態と同様に、摩擦係数演算装
置81により演算された摩擦係数の演算値μcがデータ
記憶装置83に記憶された設定値μdより大きくなる
と、上下作業ロール2,2aに移着したロールコーティ
ングが最適の厚さを超えたと判断して上下作業ロール
2,2aを所定の交差角に設定し、ロールコーティング
を研削する。
【0064】従って、本実施形態においても第1の実施
形態と同様な効果が得られる。
【0065】本発明の第3の実施形態を図6〜図8によ
り説明する。図中、図1に示す部材と同等の部材には同
じ符号を付している。
【0066】図6において、本実施形態による圧延機
は、第1の実施形態の圧延機における操作側ロードセル
61、駆動側ロードセル62、荷重加算器63、圧延条
件設定装置84及び摩擦係数演算装置81に代えて、上
作業ロール2の表面に光を放射する光放射装置6aとそ
の反射光を受光する受光装置6bにより構成される表面
光沢度計測センサ6と、表面光沢度計測センサ6からの
反射光の信号を受け、光沢度を計算するロール表面光沢
計測装置71と、所定の光沢度(以下、適宜、設定値と
いう)を記憶したデータ記憶装置73と、ロール表面光
沢計測装置71により計算された光沢度(以下、適宜、
計算値という)とデータ記憶装置73に記憶した設定値
とを比較演算し、上下作業ロール2,2aの交差角の変
更量Δθを計算する交差角比較演算装置72を備えてい
る。その他の構成は第1の実施形態と同様である。 こ
こで、光沢度とは放射光に対する反射光の受光の割合
(%)を示すものである。
【0067】また、上下作業ロール表面には上下補強ロ
ールとの交差により生じたマーク(傷)がロール軸方向
に垂直な方向に存在し、表面光沢度計測センサ6による
光を放射方向及びその反射光の受光方向を、上作業ロー
ルの軸線に直交しない平面内の一方向とすると、そのマ
ークの影響で、光沢度は初めから低い値となり、ロール
コーティングの成長に伴う光沢度の低下の割合が小さい
が、上作業ロールの軸線に直交する平面内の一方向(以
下、ロール回転方向という)とすると、そのマークの影
響を受けず、光沢度は初めから高い値となり、ロールコ
ーティングの成長に伴う光沢度の低下の割合は大きく、
より精度の高い光沢度の計算が可能となる。このため、
本実施形態では、光放射装置6aと受光装置6bは同じ
ロール回転方向の平面内に配置され、表面光沢度計測セ
ンサ6により上作業ロール2の表面に光を放射し受光す
る方向はロール回転方向とする。
【0068】以上のように構成した本実施形態の圧延機
における交差角の制御方法について説明する。
【0069】表面光沢度計測センサ6の光放射装置6a
により上作業ロール2の表面に光を放射し、表面光沢度
計測センサ6の受光装置6bによりその反射光を受光
し、その光量をロール表面光沢計測装置71に出力す
る。
【0070】ロール表面光沢計測装置71では、その入
力された光量から光沢度を計算し、交差角比較演算装置
72へ出力する。
【0071】データ記憶装置73には、最適のロールコ
ーティング厚さにあるときの上作業ロールの光沢度の値
Gdが記憶されており、その光沢度Gdを交差角比較演算
装置72へ出力する。
【0072】図7にロールコーティング厚さと光沢度と
の関係を示す。図7に示すように、ロールコーティング
厚さが増大すればするほど、光沢度は低下することがわ
かる。従って、上下作業ロール2,2aの光沢度を計算
することにより、その時のロールコーティング厚さを推
定することができる。
【0073】交差角比較演算装置72では、ロール表面
光沢計測装置71で計算された計算値Gcがデータ記憶
装置73に記憶された設定値Gdより小さい場合には、
光沢度が小さくなるとロールコーティング厚さが増大し
ていることになるので、ロールコーティング厚さが最適
の厚さを超えたと判断し、現在のロールコーティングの
研削状況を示すフラグを調べ、本発明の制御によるロー
ルコーティングの研削中であれば何も処理せず、本発明
の制御によるロールコーティングの研削中でなければ研
削中を示すフラグを立てて交差角の変更量Δθ(例えば
0.1゜〜0.2゜)を位置移動装置85へ出力する。
一方、計算値Gcが設定値Gd以上の場合には、光沢度が
大きくなるとロールコーティング厚さが減少しているこ
とになるので、ロールコーティング厚さが最適の厚さ以
下であると判断し、現在のロールコーティングの研削状
況を示すフラグを調べ、本発明の制御によるロールコー
ティングの研削をしていなければ何も処理せず、本発明
の制御によるロールコーティングの研削中であれば研削
中を示すフラグを下げて交差角の変更量Δθを0゜と
し、これを位置移動装置85へ出力する。
【0074】そして、第1の実施形態と同様に、位置移
動装置85により、入力された交差角の変更量Δθから
チョック91〜94の移動量を演算し、位置駆動装置2
1〜28により、チョック91〜94を移動して、上下
作業ロール2,2aを所定の交差角に設定する。
【0075】以上のように本実施形態の圧延機では、ロ
ール表面光沢計測装置71により上作業ロール2の表面
の光沢度を計算し、その計算値Gcが最適のロールコー
ティング厚さのときの設定値Gdより小さくなると、上
下作業ロール2,2aそれぞれの表面に形成されるロー
ルコーティング厚さが最適の厚さを超えたと判断して、
第1の実施形態と同様に、本発明の制御によりロールコ
ーティングを研削していなければ、上下作業ロール2,
2aを所定の交差角に設定し、ロールコーティングを研
削する。
【0076】従って、本実施形態においても、第1の実
施形態と同様な効果が得られる。
【0077】また、本実施形態においては、ロール表面
光沢計測装置71により、上作業ロール2の表面の光沢
度を計算し、ロールコーティング厚さを推定したが、上
下作業ロールの表面の凹凸の度合を示す表面粗さを求め
るロール表面粗さ計測装置を用いて表面粗さを計測し、
本実施形態と同様に交差角を制御してもよい。
【0078】更に、本実施形態では、データ記憶装置7
3に設定される光沢度の値Gdが一定の場合について説
明したが、図8の圧延本数の推移とロール表面の光沢度
変化との関係に示すように、圧延本数が増加することに
より光沢度は低下するので、圧延開始からの時間や圧延
本数に応じて基準となる設定値Gdを変化させ、圧延開
始からの時間や圧延本数に応じて、対応する設定値Gd
をデータ記憶装置73から逐次出力しても良く、本実施
形態より高精度の調整が可能となる。
【0079】また、本実施形態では、交差角比較演算装
置72において、表面性状計測装置71で計測された光
沢度の計算値Gcがデータ記憶装置73に設定された光
沢度の値Gdより小さいときに一定の交差角の変更量Δ
θを出力する場合について説明したが、計算値Gcと設
定値Gdとの差ΔGに応じて異なる交差角の変更量Δθ
を出力することも可能であり、例えば、変更量Δθは、
ΔGに適切な係数を乗じて求めても良いし、ΔGに対す
る関数により求めても良く、この場合も本実施形態より
高精度の調整が可能になる。
【0080】本発明の第4の実施形態を図9に示し説明
する。図中、図6に示す部材と同等の部材には同じ符号
を付している。
【0081】図9において、本実施形態による圧延機は
6段圧延機であり、第3の実施形態の圧延機に対し、上
作業ロール2と上補強ロール3との間に設けられる上中
間ロール4と、下作業ロール2aと下補強ロール3aと
の間に設けられる下中間ロール4aとを更に備えてい
る。また、上潤滑剤供給装置5Aは、上作業ロール2と
上中間ロール4との間に潤滑剤を供給し、下潤滑剤供給
装置5Aaは、下作業ロール2aと下中間ロール4aと
の間に潤滑剤を供給する。その他の構成は第3の実施形
態と同様である。
【0082】本実施形態においては、上作業ロール2の
ロール軸線は、上中間ロール4のロール軸線に対して交
差可能となり、下作業ロール2aののロール軸線は、下
中間ロール4aのロール軸線に対して交差可能となり、
かつ上作業ロール2と下作業ロール2aのロール軸線が
相互に交差可能となる。
【0083】以上のように構成した本実施形態の圧延機
においても、第3の実施形態と同様に、ロール表面光沢
計測装置71で計算された光沢度Gcがデータ記憶装置
73に記憶された設定値Gdより小さくなると、上下作
業ロール2,2aに移着したロールコーティングが最適
の厚さを超えたと判断して上下作業ロール2,2aを所
定の交差角に設定し、ロールコーティングを研削する。
【0084】従って、本実施形態においても第1の実施
形態と同様な効果が得られる。
【0085】本発明の第5の実施形態を図10に示し説
明する。図中、図6に示す部材と同等の部材には同じ符
号を付している。
【0086】図10において、本実施形態による圧延機
は、表面光沢度計測センサ6の光放射装置6aからの光
を上補強ロール3の表面に放射するものである。その他
の構成は第3の実施形態と同様である。
【0087】板材から作業ロールに移着したロールコー
ティングは作業ロールと補強ロールとの接触により補強
ロールの表面にも転写されてロールコーティング層を形
成するため、上補強ロール3の光沢度を求めることによ
り、第3の実施形態と同様に、その時の上下作業ロール
2,2aのロールコーティングの厚さを推定することが
できる。
【0088】以上のように構成した本実施形態の圧延機
においても、第3の実施形態と同様に、ロール表面光沢
計測装置71により計算された光沢度Gcがデータ記憶
装置73に記憶された設定値Gdより小さくなると、上
下作業ロール2,2aに移着したロールコーティングが
最適の厚さを超えたと判断して上下作業ロール2,2a
を所定の交差角に設定し、ロールコーティングを研削す
る。
【0089】従って、本実施形態においても第1の実施
形態と同様な効果が得られる。
【0090】本発明の第6の実施形態を図11に示し説
明する。図中、図9に示す部材と同等の部材には同じ符
号を付している。
【0091】図11において、本実施形態による圧延機
は、表面光沢度計測センサ6の光放射装置6aからの光
を上中間ロール4の表面に放射するものである。その他
の構成は第4の実施形態と同様である。
【0092】第6の実施形態で述べたように上中間ロー
ル4にもロールコーティング層を形成するため、上中間
ロール4の光沢度を求めることにより、第4の実施形態
と同様に、その時の上下作業ロール2,2aのロールコ
ーティングの厚さを推定することができる。
【0093】以上のように構成した本実施形態の圧延機
においても、第4の実施形態と同様に、ロール表面光沢
計測装置71により計算された光沢度Gcがデータ記憶
装置73に記憶された設定値Gdより小さくなると、上
下作業ロール2,2aに移着したロールコーティングが
最適の厚さを超えたと判断して上下作業ロール2,2a
を所定の交差角に設定し、ロールコーティングを研削す
る。
【0094】従って、本実施形態においても第1の実施
形態と同様な効果が得られる。
【0095】本発明の第7の実施形態を図12に示し説
明する。図中、図6に示す部材と同等の部材には同じ符
号を付している。
【0096】図12において、本実施形態による圧延機
は、表面光沢度計測センサ6の光放射装置6aからの光
を板材1の表面に放射し、その反射光を受光装置6bに
より受光するものである。その他の構成は第3の実施形
態と同様である。
【0097】また、本実施形態では、第3の実施形態で
述べたようなマーク(傷)が板材1の長手方向にも存在
し、より精度の高い光沢度の計算を可能にするため、表
面光沢度計測センサ6により板材1の表面に光を放射し
受光する方向は、板材の長手方向に板材と直交する平面
の一方向とする。
【0098】更に、本実施形態では、作業ロールの表面
にロールコーティングが形成されるに伴い、板材の表面
の光沢度は低下するため、板材1の表面の光沢度を求め
ることにより、第3の実施形態と同様に、その時の上下
作業ロール2,2aのロールコーティングの厚さを推定
することができる。
【0099】本実施形態の圧延機における交差角の制御
方法について説明する。
【0100】データ記憶装置73Aには、上下作業ロー
ル2,2aが最適のロールコーティング厚さにあるとき
の板材1の表面の光沢度の値Gd′が記憶されており、
その光沢度Gd′を交差角比較演算装置72Aへ出力す
る。
【0101】交差角比較演算装置72Aでは、板表面光
沢計測装置71Aで計算された光沢度の計算値Gc′と
データ記憶装置73Aに記憶された設定値Gd′とを比
較し、第3の実施形態と同様な手順で、交差角の変更量
Δθを位置移動装置85へ出力する。
【0102】そして、第3の実施形態と同様に、位置移
動装置85により、入力された交差角の変更量Δθから
チョック91〜94の移動量を演算し、位置駆動装置2
1〜28により、チョック91〜94を移動して、上下
作業ロール2,2aを所定の交差角に設定する。
【0103】以上のように構成した本実施形態の圧延機
においても、板表面光沢計測装置71Aにより計算され
た光沢度Gc′がデータ記憶装置73Aに記憶された設
定値Gd′より小さくなると、上下作業ロール2,2a
に移着したロールコーティングが最適の厚さを超えたと
判断して、第3の実施形態と同様に、上下作業ロール
2,2aを所定の交差角に設定し、ロールコーティング
を研削する。
【0104】従って、本実施形態においても第1の実施
形態と同様な効果が得られる。
【0105】また、第3の実施形態と同様に、本実施形
態に板材表面の凹凸の度合を示す表面粗さを求める板表
面粗さ計測装置を用いて交差角を制御してもよい。
【0106】本発明の第8の実施形態を図13に示し説
明する。図中、図12に示す部材と同等の部材には同じ
符号を付している。
【0107】図13において、本実施形態における圧延
機は、本実施形態による圧延機は6段圧延機であり、第
7の実施形態の圧延機に対し、上作業ロール2と上補強
ロール3との間に設けられる上中間ロール4と、下作業
ロール2aと下補強ロール3aとの間に設けられる下中
間ロール4aとを更に備えている。また、上潤滑剤供給
装置5Aは、上作業ロール2と上中間ロール4との間に
潤滑剤を供給し、下潤滑剤供給装置5Aaは、下作業ロ
ール2aと下中間ロール4aとの間に潤滑剤を供給す
る。その他の構成は第7の実施形態と同様である。
【0108】本実施形態においては、上作業ロール2の
ロール軸線は、上中間ロール4のロール軸線に対して交
差可能となり、下作業ロール2aののロール軸線は、下
中間ロール4aのロール軸線に対して交差可能となり、
かつ上作業ロール2と下作業ロール2aのロール軸線が
相互に交差可能となる。
【0109】以上のように構成した本実施形態の圧延機
においても、第7の実施形態と同様に、板表面光沢計測
装置71Aにより計算された光沢度Gc′がデータ記憶
装置73Aに記憶された設定値Gd′より小さくなる
と、上下作業ロール2,2aに移着したロールコーティ
ングが最適の厚さを超えたと判断して、上下作業ロール
2,2aを所定の交差角に設定し、ロールコーティング
を研削する。
【0110】従って、本実施形態においても第1の実施
形態と同様な効果が得られる。
【0111】
【発明の効果】本発明によれば、非鉄金属板材の圧延に
適した上下作業ロールがクロスする圧延機において、圧
延中に何らかの原因で急にロールコーティング厚さが変
化しても、その変化をただちに検出して、ロールコーテ
ィングを研削することにより、適切なロールコーティン
グ厚さを保持することができ、良好な品質の板材を製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における圧延機を示す
図である。
【図2】交差角の設定の手順を示すブロック図である。
【図3】ロールコーティング厚さと摩擦係数との関係を
示す図である。
【図4】交差角比較演算装置での処理機能を示すフロー
チャートである。
【図5】本発明の第2の実施形態における圧延機を示す
図である。
【図6】本発明の第3の実施形態における圧延機を示す
図である。
【図7】ロールコーティング厚さと光沢度との関係を示
す図である。
【図8】圧延本数と光沢度との関係を示す図である。
【図9】本発明の第4の実施形態における圧延機を示す
図である。
【図10】本発明の第5の実施形態における圧延機を示
す図である。
【図11】本発明の第6の実施形態における圧延機を示
す図である。
【図12】本発明の第7の実施形態における圧延機を示
す図である。
【図13】本発明の第8の実施形態における圧延機を示
す図である。
【符号の説明】
1 板材 2 上作業ロール 2a 下作業ロール 3 上補強ロール 3a 下補強ロール 4 上中間ロール 4a 下中間ロール 5,5A 上潤滑剤供給装置 5a,5Aa 下潤滑剤供給装置 6 表面光沢度計測センサ 6a 光放射装置 6b 受光装置 21〜28 位置駆動装置 61,62 ロードセル 63 荷重加算器 71 ロール表面光沢計測装置 71A 板表面光沢計測装置 72,72A 交差角比較演算装置 73,73A データ記憶装置 81 摩擦係数演算装置 82 交差角比較演算装置 83 データ記憶装置 84 圧延条件設定装置 85 位置移動装置 91〜94 チョック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 二瓶 充雄 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株式会社 日立製作所 電力・電機開発 本部内 (72)発明者 平間 幸夫 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株式会社 日立製作所 電力・電機開発 本部内 (72)発明者 佐藤 宏司 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株式会社 日立製作所 電力・電機開発 本部内 (72)発明者 高倉 芳生 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 堀井 健治 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 近藤 繁俊 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 鈴木 和好 愛知県稲沢市小池1丁目11番1号 日本 軽金属株式会社 名古屋工場内 (72)発明者 古田 佐 愛知県稲沢市小池1丁目11番1号 日本 軽金属株式会社 名古屋工場内 (56)参考文献 特開 平5−329516(JP,A) 特開 昭60−6210(JP,A) 特開 昭60−18209(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 28/04 B21B 27/10 B21B 3/00

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の上下作業ロールと、これら上下作業
    ロールをそれぞれ支持する一対の上下補強ロールとを圧
    延スタンドに備え、前記上下作業ロールは、それらのロ
    ール軸線が前記上下補強ロールのロール軸線に対して交
    差可能であり、かつ作業ロール自身のロール軸線が相互
    に交差可能となるように構成され、前記上下作業ロール
    と前記上下補強ロールとの間に潤滑剤を供給して板材を
    圧延する圧延方法において、 前記板材の圧延中に前記上下作業ロールに板材材料が移
    着することにより生じるロールコーティングの付着状況
    を検出する第1手順と、 検出されたロールコーティングの付着状況に基づきロー
    ルコーティング厚さを推定し、ロールコーティング厚さ
    が設定値を超えると、前記上下作業ロールを所定の交差
    角に設定し、前記ロールコーティングを研削する第2手
    順とを有し、 前記第1手順は、圧延荷重を計測し、その圧延荷重と予
    め入力された圧延条件から前記上下作業ロールの摩擦係
    数を演算し、前記第2手順は、その摩擦係数が設定値を
    超えるとロールコーティング厚さが設定値を超えたと判
    断し、前記上下作業ロールを所定の交差角に設定する
    とを特徴とする圧延機の圧延方法。
  2. 【請求項2】一対の上下作業ロールと、これら上下作業
    ロールをそれぞれ支持する一対の上下中間ロール及び一
    対の上下補強ロールとを圧延スタンドに備え、前記上下
    作業ロールは、それらのロール軸線が前記上下中間ロー
    ルのロール軸線に対して交差可能であり、かつ作業ロー
    ル自身のロール軸線が相互に交差可能となるように構成
    され、前記上下作業ロールと前記上下中間ロールとの間
    に潤滑剤を供給して板材を圧延する圧延方法において、 前記板材の圧延中に前記上下作業ロールに板材材料が移
    着することにより生じるロールコーティングの付着状況
    を検出する第1手順と、 検出されたロールコーティングの付着状況に基づきロー
    ルコーティング厚さを推定し、ロールコーティング厚さ
    が設定値を超えると、前記上下作業ロールを所定の交差
    角に設定し、前記ロールコーティングを研削する第2手
    順とを有し、 前記第1手順は、圧延荷重を計測し、その
    圧延荷重と予め入力された圧延条件から前記上下作業ロ
    ールの摩擦係数を演算し、前記第2手順は、その摩擦係
    数が設定値を超えるとロールコーティング厚さが設定値
    を超えたと判断し、前記上下作業ロールを所定の交差角
    に設定することを特徴とする圧延機の圧延方法。
  3. 【請求項3】一対の上下作業ロールと、これら上下作業
    ロールをそれぞれ支持する一対の上下補強ロールとを圧
    延スタンドに備え、前記上下作業ロールは、それらのロ
    ール軸線が前記上下補強ロールのロール軸線に対して交
    差可能であり、かつ作業ロール自身のロール軸線が相互
    に交差可能となるように構成され、前記上下作業ロール
    と前記上下補強ロールとの間に潤滑剤を供給して板材を
    圧延する圧延方法において、 前記板材の圧延中に前記上下作業ロールに板材材料が移
    着することにより生じるロールコーティングの付着状況
    を検出する第1手順と、 検出されたロールコーティングの付着状況に基づきロー
    ルコーティング厚さを推定し、ロールコーティング厚さ
    が設定値を超えると、前記上下作業ロールを所定の交差
    角に設定し、前記ロールコーティングを研削する第2手
    順とを有し、 前記第1手順は、前記上下作業ロールと前記上下補強ロ
    ールのうち一方のロールの表面に光を放射し、その反射
    光からロール表面性状を計算し、前記第2手順は、その
    ロール表面性状が設定値を下回るとロールコーティング
    厚さが設定値を超えたと判断し、前記上下作業ロールを
    所定の交差角に設定し、 前記第1手順は、前記ロールの軸線に直交する平面内の
    一方向からロール表面に光を放射し、前記平面内で反射
    光を受光することを特徴とする圧延機の圧延方法。
  4. 【請求項4】一対の上下作業ロールと、これら上下作業
    ロールをそれぞれ支持する一対の上下中間ロール及び一
    対の上下補強ロールとを圧延スタンドに備え、前記上下
    作業ロールは、それらのロール軸線が前記上下中間ロー
    ルのロール軸線に対して交差可能であり、かつ作業ロー
    ル自身のロール軸線が相互に交差可能となるように構成
    され、前記上下作業ロールと前記上下中間ロールとの間
    に潤滑剤を供給して板 材を圧延する圧延方法において、 前記板材の圧延中に前記上下作業ロールに板材材料が移
    着することにより生じるロールコーティングの付着状況
    を検出する第1手順と、 検出されたロールコーティングの付着状況に基づきロー
    ルコーティング厚さを推定し、ロールコーティング厚さ
    が設定値を超えると、前記上下作業ロールを所定の交差
    角に設定し、前記ロールコーティングを研削する第2手
    順とを有し、 前記第1手順は、前記上下作業ロールと前記上下中間ロ
    ールのうち一方のロールの表面に光を放射し、その反射
    光からロール表面性状を計算し、前記第2手順は、その
    ロール表面性状が設定値を下回るとロールコーティング
    厚さが設定値を超えたと判断し、前記上下作業ロールを
    所定の交差角に設定し、 前記第1手順は、前記ロールの軸線に直交する平面内の
    一方向からロール表面に光を放射し、前記平面内で反射
    光を受光することを特徴とする圧延機の圧延方法。
  5. 【請求項5】請求項3又は4記載の圧延機の圧延方法に
    おいて、前記ロール表面性状は、ロール表面の光沢度又
    はロール表面の粗さであることを特徴とする圧延機の圧
    延方法。
  6. 【請求項6】一対の上下作業ロールと、これら上下作業
    ロールをそれぞれ支持する一対の上下補強ロールとを圧
    延スタンドに備え、前記上下作業ロールは、それらのロ
    ール軸線が前記上下補強ロールのロール軸線に対して交
    差可能であり、かつ作業ロール自身のロール軸線が相互
    に交差可能となるように構成され、前記上下作業ロール
    と前記上下補強ロールとの間に潤滑剤を供給して板材を
    圧延する圧延方法において、 前記板材の圧延中に前記上下作業ロールに板材材料が移
    着することにより生じるロールコーティングの付着状況
    を検出する第1手順と、 検出されたロールコーティングの付着状況に基づきロー
    ルコーティング厚さを推定し、ロールコーティング厚さ
    が設定値を超えると、前記上下作業ロールを所定の交差
    角に設定し、前記ロールコーティングを研削する第2手
    順とを有し、 前記第1手順は、前記板材の表面に光を放射し、その反
    射光から板表面性状を計測し、前記第2手順は、その板
    表面性状が設定値を下回るとロールコーティング厚さが
    設定値を超えたと判断し、前記上下作業ロールを所定の
    交差角に設定し、 前記第1手順は、前記板材の長手方向に前記板材と直交
    する平面内の一方向から前記板材の表面に光を放射し、
    前記平面内で反射光を受光することを特徴とする圧延機
    の圧延方法。
  7. 【請求項7】一対の上下作業ロールと、これら上下作業
    ロールをそれぞれ支持する一対の上下中間ロール及び一
    対の上下補強ロールとを圧延スタンドに備え、前記上下
    作業ロールは、それらのロール軸線が前記上下中間ロー
    ルのロール軸線に対して交差可能であり、かつ作業ロー
    ル自身のロール軸線が相互に交差可能となるように構成
    され、前記上下作業ロールと前記上下中間ロールとの間
    に潤滑剤を供給して板材を圧延する圧延方法において、 前記板材の圧延中に前記上下作業ロールに板材材料が移
    着することにより生じるロールコーティングの付着状況
    を検出する第1手順と、 検出されたロールコーティングの付着状況に基づきロー
    ルコーティング厚さを推定し、ロールコーティング厚さ
    が設定値を超えると、前記上下作業ロールを所定の交差
    角に設定し、前記ロールコーティングを研削する第2手
    順とを有し、 前記第1手順は、前記板材の表面に光を放射し、その反
    射光から板表面性状を計測し、前記第2手順は、その板
    表面性状が設定値を下回るとロールコーティング厚さが
    設定値を超えたと判断し、前記上下作業ロールを所定の
    交差角に設定し、 前記第1手順は、前記板材の長手方向に前記板材と直交
    する平面内の一方向から前記板材の表面に光を放射し、
    前記平面内で反射光を受光することを特徴とする圧延機
    の圧延方法。
  8. 【請求項8】請求項6又は7記載の圧延機の圧延方法に
    おいて、前記板表面性状は、板表面の光沢度又は板表面
    の粗さであることを特徴とする圧延機の圧延方法。
  9. 【請求項9】一対の上下作業ロールと、これら上下作業
    ロールをそれぞれ支持する一対の上下補強ロールとを圧
    延スタンドに備え、前記上下作業ロールは、それらのロ
    ール軸線が前記上下補強ロールのロール軸線に対して交
    差可能であり、かつ作業ロール自身のロール軸線が相互
    に交差可能となるように構成され、前記上下作業ロール
    と前記上下補強ロールとの間に潤滑剤を供給する潤滑剤
    供給装置を備えた圧延機において、 前記板材の圧延中に前記上下作業ロールに板材材料が移
    着することにより生じるロールコーティングの付着状況
    を検出する計測手段と、 検出されたロールコーティング付着状況に基づきロール
    コーティング厚さを推定し、ロールコーティング厚さが
    設定値を超えると、前記上下作業ロールを所定の交差角
    に設定し、前記ロールコーティングを研削する交差角設
    定手段とを備え、 前記計測手段は、圧延荷重計測手段と、圧延条件が予め
    入力された圧延条件設定手段と、前記圧延荷重計測手段
    により計測された圧延荷重と前記圧延条件設定手段に予
    め入力された圧延条件から前記上下作業ロールの摩擦係
    数を演算する摩擦係数演算装置とを含み、前記交差角設
    定手段は、摩擦係数の設定値を記憶しておくデータ記憶
    装置と、前記摩擦係数演算装置により演算された摩擦係
    数が前記データ記憶装置に記憶された設定値を超える
    と、ロールコーティング厚さが設定値を超えたと判断
    し、前記上下作業ロールを所定の交差角に設定する交差
    角比較演算装置とを含む ことを特徴とする圧延機。
  10. 【請求項10】一対の上下作業ロールと、これら作業ロ
    ールをそれぞれ支持する一対の上下中間ロール及び一対
    の上下補強ロールとを圧延スタンドに備え、前記上下作
    業ロールは、それらのロール軸線が前記上下中間ロール
    のロール軸線に対して交差可能であり、かつ作業ロール
    自身のロール軸線が相互に交差可能となるように構成さ
    れ、前記上下作業ロールと前記上下中間ロールとの間に
    潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置を備えた圧延機におい
    て、 前記板材の圧延中に前記上下作業ロールに板材材料が移
    着することにより生じるロールコーティングの付着状況
    を検出する計測手段と、 検出されたロールコーティング付着状況に基づきロール
    コーティング厚さを推定し、ロールコーティング厚さが
    設定値を超えると、前記上下作業ロールを所定の交差角
    に設定し、前記ロールコーティングを研削する交差角設
    定手段とを備え、 前記計測手段は、圧延荷重計測手段と、圧延条件が予め
    入力された圧延条件設定手段と、前記圧延荷重計測手段
    により計測された圧延荷重と前記圧延条件設定手段に予
    め入力された圧延条件から前記上下作業ロールの摩擦係
    数を演算する摩擦係数演算装置とを含み、前記交差角設
    定手段は、摩擦係数の設定値を記憶しておくデータ記憶
    装置と、前記摩擦係数演算装置により演算された摩擦係
    数が前記データ記憶装置に記憶された設定値を超える
    と、ロールコーティング厚さが設定値を超えたと判断
    し、前記上下作業ロールを所定の交差角に設定する交差
    角比較演算装置とを含む ことを特徴とする圧延機。
  11. 【請求項11】一対の上下作業ロールと、これら上下作
    業ロールをそれぞれ支持する一対の上下補強ロールとを
    圧延スタンドに備え、前記上下作業ロールは、それらの
    ロール軸線が前記上下補強ロールのロール軸線に対して
    交差可能であり、かつ作業ロール自身のロール軸線が相
    互に交差可能となるように構成され、前記上下作業ロー
    ルと前記上下補強ロールとの間に潤滑剤を供給する潤滑
    剤供給装置を備えた圧延機において、 前記板材の圧延中に前記上下作業ロールに板材材料が移
    着することにより生じるロールコーティングの付着状況
    を検出する計測手段と、 検出されたロールコーティング付着状況に基づきロール
    コーティング厚さを推定し、ロールコーティング厚さが
    設定値を超えると、前記上下作業ロールを所定の交差角
    に設定し、前記ロールコーティングを研削する交差角設
    定手段とを備え、 前記計測手段は、前記上下作業ロールと前記補強ロール
    のうち一方のロールの表面に光を放射する光放射装置
    と、その反射光を受光する受光装置とを有し、前記受光
    装置からの反射光によりロール表面性状を計算するロー
    ル表面性状計測手 段であり、前記交差角設定手段は、ロ
    ール表面性状の設定値を記憶しておくデータ記憶装置
    と、前記ロール表面性状計測手段により計算されたロー
    ル表面性状が前記データ記憶装置に記憶された設定値を
    下回ると、ロールコーティング厚さが設定値を超えたと
    判断し、前記上下作業ロールを所定の交差角に設定する
    交差角比較演算装置とを含み、 前記光放射装置は、前記ロールの軸線に直行する平面内
    の一方向からロール表面に光を放射し、前記受光装置
    は、前記平面内で反射光を受光することを特徴とする圧
    延機。
  12. 【請求項12】一対の上下作業ロールと、これら作業ロ
    ールをそれぞれ支持する一対の上下中間ロール及び一対
    の上下補強ロールとを圧延スタンドに備え、前記上下作
    業ロールは、それらのロール軸線が前記上下中間ロール
    のロール軸線に対して交差可能であり、かつ作業ロール
    自身のロール軸線が相互に交差可能となるように構成さ
    れ、前記上下作業ロールと前記上下中間ロールとの間に
    潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置を備えた圧延機におい
    て、 前記板材の圧延中に前記上下作業ロールに板材材料が移
    着することにより生じるロールコーティングの付着状況
    を検出する計測手段と、 検出されたロールコーティング付着状況に基づきロール
    コーティング厚さを推定し、ロールコーティング厚さが
    設定値を超えると、前記上下作業ロールを所定の交差角
    に設定し、前記ロールコーティングを研削する交差角設
    定手段とを備え、 前記計測手段は、前記上下作業ロールと前記中間ロール
    のうち一方のロールの表面に光を放射する光放射装置
    と、その反射光を受光する受光装置とを有し、前記受光
    装置からの反射光によりロール表面性状を計算するロー
    ル表面性状計測手段であり、前記交差角設定手段は、ロ
    ール表面性状の設定値を記憶しておくデータ記憶装置
    と、前記ロール表面性状計測手段により計算されたロー
    ル表面性状が前記データ記憶装置に記憶された設定値を
    下回ると、ロールコーティング厚さが設定値を超えたと
    判断し、前記上下作業ロールを所定の交差角に設定する
    交差角比較演算装置とを含み、 前記光放射装置は、前記ロールの軸線に直行する平面内
    の一方向からロール表面に光を放射し、前記受光装置
    は、前記平面内で反射光を受光することを特徴とする圧
    延機。
  13. 【請求項13】請求項11又は12記載の圧延機におい
    て、前記ロール表面性状計測手段は、ロール表面の光沢
    度を計測するロール表面光沢計測手段又はロール表面の
    粗さを計測するロール表面粗さ計測手段であることを特
    徴とする圧延機。
  14. 【請求項14】一対の上下作業ロールと、これら上下作
    業ロールをそれぞれ支持する一対の上下補強ロールとを
    圧延スタンドに備え、前記上下作業ロールは、それらの
    ロール軸線が前記上下補強ロールのロール軸線に対して
    交差可能であり、かつ作業ロール自身のロール軸線が相
    互に交差可能となるように構成され、前記上下作業ロー
    ルと前記上下補強ロールとの間に潤滑剤を供給する潤滑
    剤供給装置を備えた圧延機において、 前記板材の圧延中に前記上下作業ロールに板材材料が移
    着することにより生じるロールコーティングの付着状況
    を検出する計測手段と、 検出されたロールコーティング付着状況に基づきロール
    コーティング厚さを推定し、ロールコーティング厚さが
    設定値を超えると、前記上下作業ロールを所定の交差角
    に設定し、前記ロールコーティングを研削する交差角設
    定手段とを備え、 前記計測手段は、前記板材の表面に光を放射する光放射
    装置と、その反射光を受光する受講装置とを有し、前記
    受光装置からの反射光により板表面性状を計算する板表
    面性状計測手段であり、前記交差角設定手段は、板表面
    性状の設定値を記憶しておくデータ記憶装置と、前記板
    表面性状計測手段により計算された板表面性状が前記デ
    ータ記憶装置に記憶された設定値を下回ると、ロールコ
    ーティング厚さが設定値を超えたと判断し、前記上下作
    業ロールを所定の交差角に設定する交差角比較演算装置
    とを含み、 前記光放射装置は、前記板材の長手方向に前記板材と直
    交する平面内の一方向から前記板材の表面に光を放射
    し、前記受光装置は、前記平面内で反射光を受光するこ
    とを特徴とする圧延機。
  15. 【請求項15】一対の上下作業ロールと、これら作業ロ
    ールをそれぞれ支持する一対の上下中間ロール及び一対
    の上下補強ロールとを圧延スタンドに備え、前記上下作
    業ロールは、それらのロール軸線が前記上下中間ロール
    のロール軸線に対して交差可能であり、かつ作業ロール
    自身のロール軸線が相互に交差可能となるように構成さ
    れ、前記上下作業ロールと前記上下中間ロールとの間に
    潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置を備えた圧延機におい
    て、 前記板材の圧延中に前記上下作業ロールに板材材料が移
    着することにより生じるロールコーティングの付着状況
    を検出する計測手段と、 検出されたロールコーティング付着状況に基づきロール
    コーティング厚さを推定し、ロールコーティング厚さが
    設定値を超えると、前記上下作業ロールを所定の交差角
    に設定し、前記ロールコーティングを研削する交差角設
    定手段とを備え、 前記計測手段は、前記板材の表面に光を放射する光放射
    装置と、その反射光を受光する受光装置とを有し、前記
    受光装置からの反射光により板表面性状を計算する板表
    面性状計測手段であり、前記交差角設定手段は、板表面
    性状の設定値を記憶しておくデータ記憶装置と、前記板
    表面性状計測手段により計算された板表面性状が前記デ
    ータ記憶装置に記憶された設定値を下回ると、ロールコ
    ーティング厚さが設定値を超えたと判断し、前記上下作
    業ロールを所定の交差角に設定する交差角比較演算装置
    とを含み、 前記光放射装置は、前記板材の長手方向に前記板材と直
    交する平面内の一方向から前記板材の表面に光を放射
    し、前記受光装置は、前記平面内で反射光を受光するこ
    とを特徴とする圧延機。
  16. 【請求項16】請求項14又は15記載の圧延機におい
    て、前記板表面性状計測手段は、板材表面の光沢度を計
    測する板表面光沢計測手段又は板材表面の粗さを計測す
    る板表面粗さ計測手段であることを特徴とする圧延機。
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