JP2607015B2 - ペアクロス圧延における自動板厚制御方法 - Google Patents

ペアクロス圧延における自動板厚制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上下のロールチョック
を独立に圧延水平方向に嫁働できるリバ−ス圧延機を用
いた厚板圧延に関するもので、自動的に板厚を制御する
圧延方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、バックアップロールおよびワークロ
ールをそれぞれペアにしたロール組を圧延材に対して平
行な面内で相対的に交差させてリバース圧延するペアク
ロス圧延機においては、圧延中に発生するストラス力の
影響によって左右の圧延荷重検出ロードセルに加わる荷
重にアンバランスが生じるために、スラスト荷重計を用
いて、影響を除外して左右独立に板厚を制御する方法
(特公昭63−23851号公報)が提案されている。
また、上下にロードセルを設置して、ミルヒステリシス
影響を軽減して板厚を制御する方法(特公昭63−11
28号公報)がある。さらに上下左右のロードセルより
荷重のアンバランスを相殺して真の圧延荷重(左右差、
左右和)を算出して制御する方法が提案されている。ま
た、ロール軸方向に発生するスラスト荷重を単体のロ−
ドセルで検出して設備上の耐荷重チェックに使用しなが
ら圧延を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した上下左右ロー
ドセルで荷重アンバランスを相殺する従来技術にあって
は、上下のミル剛性が均等な状態を前提として制御可能
であるが、実際の圧延機においては、ロールチョックの
当たり面の状況、ベアリング整備状況等により、検出荷
重偏差が生じるために、検出荷重の不平衡が厳密にスラ
ストによる偏荷重か、被圧延材の変形挙動による偏荷重
か分離できない問題がある。
【0004】また、上下のミルスプリング量に差がある
場合には、スラストモーメントによる荷重アンバランス
影響が均等でないために、実際の左右のミル伸び差が変
化し、そのために、特にリバース圧延が主体となる厚板
圧延では、正転時と後転時に性向が逆転するために、被
圧延材のウェッジコントロールが困難となる問題があっ
た。
【0005】本発明の目的は、自動的に板厚を制御する
場合において、上記の荷重アンバランスを正確に分離相
殺して、精度よく、板厚とウエッジを制御可能とするこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、上下荷重検出ロードセルとスラスト荷重検出ロード
セルの検出値より、スラスト荷重による影響を除いた真
の圧延実績荷重と左右の荷重差を算出して、これらの検
出値および算出値に基づいて板厚とキャンバーを制御す
る。
【0007】
【作用】以下、本発明の詳細をその作用と共に説明す
る。まず真の圧延実績荷重と左右の荷重差の算出の内容
を説明する。図1に、ペアクロス圧延機の正面概観と、
材料圧延時における圧延機およびロールに作用する荷重
を示す。まず、この圧延機において、材料圧延時におい
ては、 材料より鉛直方向の圧延荷重:P および ロール軸方向のスラスト荷重:F が発生する。
【0008】これらの材料からの発生荷重P,Fは、そ
れぞれワークロール5〜バックアップロール2、あるい
は、ワークロール5〜ワークロールチョック4を介し
て、ロードセル1および6により検出される。
【0009】ここで、実際の圧延中においては、被圧延
材7がロール軸方向のセンタ位置からaだけずれている
場合や、材料の左右塑性抵抗偏差が生じているため、P
は左右均等に分配されるとは限らない。このとき、荷重
のつりあい式ならびに左右ロ−ドセル間の点Aを中心と
する回転モーメント式より基本的な釣合条件式(1)〜
(8)が成立する。
【0010】 〔圧延荷重〕 オンロード時 上 PTWS +PTDS =P+PFT ・・・(1) 下 PBWS +PBDS =P−PFT ・・・(2) オフロード時 上 PTWS +PTDS =P−PFT ・・・(3) 下 PBWS +PBDS =P+PFT ・・・(4) 〔スラスト荷重〕 上 F=FTWR +FTBUR +FTHG ・・・(5) 下 F=FBWR +FBBUR +FBHG ・・・(6) 〔回転モーメント釣合〕 上 F〔d+(DB/2)+DW 〕−FTWR 〔d+(DB/2)+(DW /2)〕 −FTBUR d−PTDS(L/2)+PTWS(L/2)−Pa=0 ・・・(7) 下 F〔e+(DB/2)+DW 〕−FBWR 〔e+(DB/2)+(DW /2)〕 −FBBUR e−PBDS(L/2)−PBWS(L/2)+Pa=0 ・・・(8) (1)〜(8)式中の記号は図1に示すものである。こ
れらの荷重アンバランス式を用いて、実観測可能なロー
ドセル荷重(ロ−ドセル1,6の検出値)より、材料7
から受ける真の荷重Pを検出する方法を以下に示す。
【0011】スラスト荷重式(5),(6)において、
ワークロール5及びバックアップロール2にかかる分力
を、それぞれ分配係数α,βを用いて表わすと、 FTWR =αF ・・・(9) FTBUR =βF ・・・(10) FTHG =(1−α−β)F ・・・(11) となる。これらの(9),(10),(11)式を
(7)式に代入して整理すると、 F〔d+(DB/2)+DW 〕−αF〔d+(DB/2)+(DW /2)〕 −βF・d−(L/2)(PTDS −PTWS )−Pa=0 PTDS −PTWS =F・(1/L)〔2d(1−α−β)+DB(1−α) +DW(2−α)〕+(2Pa/L) ・・・(7’) となる。
【0012】ここで、スラスト荷重をハウジングそのも
ので受ける力FTHG ≒0と見なすと、他方、DB≒2DW
であるから、 PTDS −PTWS =F・(DW/L)(4−3α)+(2Pa/L) ・・・(12) となる。例えば、ワ−クロ−ル5(WR)にかかるスラ
スト荷重が観測可能であるとき、 PTDS −PTWS =FTWR (DW/L)(4−3α)/α+(2Pa/L) ・・・(13) で表わすことができる。
【0013】同様に下側についても整理すると、 PBDS +PBWS =−F(1/L)〔2e(1−α−β)+DB(1−α) +DW(2−α)〕+2Pa/L ・・・(8’) より PBDS −PBWS =−F・DW(4−3α)/L+(2Pa/L) ・・・(14) より PBDS −PBWS =−FBWR (DW/L)(4−3α/α) +(2Pa/L) ・・・(15) となり、(12),(14)式を合成すると、右辺第1
項(スラスト荷重影響項)を相殺することができ、 (PTDS −PTWS )+(PBDS +PBWS )=(4Pa/L)・・・(16) となる。(16)式よりオフロックによる真の圧延荷重
差を算出することができる。
【0014】さらに、(12),(14)式の差によ
り、右辺第2項(オフセンタ影響項)を相殺することが
でき、 (PTDS −PTWS )−(PBDS +PBWS )=2F・〔DW(4−3α)/L 〕 ・・・(17 ) となり、スラスト力によるアンバランス力を抽出でき
る。
【0015】例えば、ワ−クロ−ル5(WR)にかかる
スラスト荷重FWRを検出又は算出できた場合、 〔(PTDS −PTWS )−(PBDS −PBWS )〕/2 =FWR ・(DW/L)(4−3α/α) ・・・(18) であり、α値を推定できる。
【0016】ミルディメンジョンより、ワ−クロ−ル径
DW=985,左右軸受間距離L=5918を代入して
左辺≒ΔPmと表わすと、 α=4/〔(L・ΔPm)/(FWR ・DW)+3〕≒ 4/〔(6ΔPm)/(FWR +3)〕 ・・・(19) となる。例えば、
【0017】
【数1】
【0018】となる。さらに、(19),(9)式より
材料より受ける真のスラスト荷重Fを表わすと、 F=(3ΔPm/2)+(3FWR /4) ・・・(20) となり、例えば、上記のとき F≒375tonとなる。
【0019】また、バックアップロ−ル2(BUR)に
かかるスラスト荷重は、 FBUR =(3ΔPm/2)−(1FWR /4) ・・・(21) であり、さらに、ミルヒステリシスの影響を除いた真の
圧延荷重和は式(1)〜(4)の合成により容易に認識
できる。
【0020】以上の関係をまとめると、 ミル圧延系摩擦力影響(ヒステリシス)を除外した真の
圧延荷重和 P=(PTDS +PTWS +PBDS +PBWS )/2 ・・・(22) スラスト荷重影響を除外した材料から受ける真の左右圧
延荷重差 PREF =(PTDS −PTWS +PBDS −PBWS )/2 ・・・(23) 材料7から受ける真のスラスト荷重 F=(3ΔPm/2)+(3FWR /4) ・・・(24) バックアップロ−ル2が受けるスラスト荷重 FBUR =(3ΔPm/2)−(1FWR /4) ・・・(25) ワ−クロ−ル5が受けるスラスト荷重分配率 α=4/〔6(ΔPm/FWR )+3〕 ・・・(26) を、このような演算により得ることができる。本発明で
は、上下左右に配置した圧延荷重検出用ロードセル1な
らびにワ−クロ−ル2に作用するスラスト荷重検出ロー
ドセル6を用いて、上下荷重および横方向荷重を検出
し、検出値と上記(22)〜(26)式に従がって、材
料7から受ける真の荷重Pおよび左右荷重差PREFを算
出し、かつスラスト荷重F等を算出する。
【0021】次に、荷重アンバランスが左右ミル伸び量
差に及ぼす影響を以下に示す。上部,下部のバックアッ
プロール支持部のばね定数を、ワ−クサイド(WS)/
ドライブサイド(DS)それぞれKTD ,KTW ,KB
D ,KBW とすると、圧延荷重検出単体ロードセル荷重
がそのまま伸び量に影響反映される。
【0022】DS伸び量 SD =(PTDS /KTD )+(PBDS /KBD ) WS伸び量 SW =(PTWS /KTW )+(PBWS /KBW ) DS−WSの伸び量差 SREF =SD −SWREF =〔(PTDS /KTD )−(PTWS /KTW )〕 +〔(PBDS /KBD )−(PBWS /KBW )〕 =〔1(PTDS −PTWS )/KTD 〕 +〔1(PBDS −PTDS )/KBD 〕 +PTWS 〔(1/KTD )−(1/KTW )〕 +PBWS 〔(1/KBD )−(1/KBW )〕・・・(27) 例えば、左右のミル剛性が仮に等しいとき、 KT=KTD =KTW ,KB=KBD =KBW であり、(27)式は SREF =〔1(PTDS −PTWS )/KT〕+〔1(PBDS −PTDS )/KB〕 SREF =〔PREF (1/KT)+(1/KB)〕+〔ΔPm(1/KT) −(1/KB)〕 ・・・(28) ここでΔPmは、(24)式より、 ΔPm=〔(2/3)−α〕F ・・・(29) であり、 (1/KT)+(1/KB)=1/Kとする
と、 SREF =(PREF /K)+〔F(2/3)−α〕〔(1/KT) −(1/KB)〕 ・・・(30) となり、ばね定数が既知であれば、真の差荷重PREF
よびスラスト荷重Fが推定できれば、左右のミルストレ
ッチ量の偏差SREFが推定できる。
【0023】次に算出した荷重等の、板厚およびウエッ
ジ制御への反映(フィードバック:FB)を以下に示
す。
【0024】制御へのFBは、制御タイミングから大き
く2つに区分できる。
【0025】(1)パス間のプリセット制御への反映 (2)ロールバイト中のダイナミック制御への反映 以下では、上記(1)のパス間のプリセット制御への反
映を説明する。図2にこのプリセット制御を行なうシス
テム構成を示す。ビジネスコンピュータ12により、圧
延に必要な情報を受けたプロセスコンピュータ11は、
あらかじめまず、全パス分の圧下スケジュールを決定す
る(パススケジュール計算部)。
【0026】次いで、実際に板を圧延するタイミング
で、各パス毎に圧延機を制御する為のプリセット情報を
「適応制御計算部」で演算を行ない、シーケンサ10に
情報を伝送する。シーケンサ10では、プロコン11よ
り、各パス毎の設定値を受信し、実際の圧下位置制御を
実施する為の信号に変換し、圧延機の油圧機器ならびに
電動機を駆動させ、所定の位置,圧力に設定させる。以
上が、プリセット制御の概要である。なお、プロセスコ
ンピュータ11では、演算を行なう際、直前パスあるい
は更に前のパスを含むパスの圧延実績およびセンサの検
出値を記憶し、当パスの設定演算に反映する学習計算部
ならびにロールの摩耗や熱膨張による経時変化を推定す
るロールプロフィール計算部を併わせて有している。
【0027】次に、このプロセスコンピュータ11の設
定計算における、上記(1)のプリセット制御への反映
について詳細に説明する。
【0028】前パスでの、ロードセル1,6の検出情報
を受けたプロセスコンピュータ11は、前に示した式
(22)〜(26)により、該前パスの、材料からの真
の荷重等を算出する。
【0029】ここで、 真の圧延荷重和: P
m act (=P) 真の圧延荷重差: ΔPm act (=PDS
WS) 材料からのスラスト荷重:Fact(=F) 一方、前パスの実績圧下量,温度等の圧延実績情報か
ら、前パスにおける荷重を推定計算し、推定計算した荷
重と、上記ロ−ドセル1,6の検出値に基づいて算出し
た荷重との差値を算出し、この差値に基づいて、次パス
の荷重予測値を修正する。つまり荷重予測を学習更新す
る。
【0030】すなわち、前パスの計算値(荷重を推定計
算した値)をそれぞれPm cal ,ΔPcal ,Fcal とす
ると、 荷重和誤差 Ep =Pm act /Pm cal 荷重差誤差 EΔP =ΔPact −ΔPcal フラスト荷重誤差 EF =Fact /Fcal を算出し、次パスの予測値PEST ,ΔPEST ,FEST
対して、 PEST ’=PEST × sEp ΔPEST ’=ΔPEST + sEΔpEST ’=FEST × sEF なる式で修正を加える。ここで、sは誤差のスムージン
グ後の値を意味し、例えば、誤差=1.10のとき、5
0%学習反映ならば、1.05に縮小することを意味す
る。
【0031】以上が、前パスのパス情報(圧延実績値&
検出値)から次材への設定計算を学習修正する内容であ
る。これにより、材料が実際に圧延機に与える荷重(特
に左右荷重差)が板厚制御にフィ−ドバックされること
になり、次パス以降の板厚制御用設定値の信頼度が高く
なり、その結果、圧延板厚精度が高くなる。
【0032】一方、ロードセルの検出信号から前パスの
左右のミル伸び差を(27)式で算出するので、左右の
ミル伸び差と実際に測定した板厚ウェッジ量あるいはキ
ャンバー量から、(27)式における上下左右のミル剛
性(バネ定数)を学習修正する。次いで、次パスのロー
ルギャップ設定計算時に、次パスで予測される PREF :真の圧延荷重差 F:スラスト荷重 を算出し、(30)式により、荷重アンバランスによる
ミル伸び差を算出して、あらかじめそのミル伸び量偏差
をプリセットで打消すように左右のロールギャップを設
定する。これによりキャンバーが大幅に抑制される。
【0033】
【実施例】
(実施例1)前パスの実績検出荷重が、 PTDS PTWS PBDS PBWSWR 2222ton 2101ton 2105ton 2231ton 182ton のとき、(22)式より 真の圧延荷重 P=4330ton (23)式より 真の圧延荷重差 PREF =−5ton (24)式より材料から受ける真のスラスト荷重 ΔPm =124ton より F=323ton さらに、ワ−クロ−ルの受けるスラスト荷重分担は、α
=0.563 となる。 上記の材料から受ける真の荷
重群について、前パスの実績圧下量から、次パルスの設
定計算を学習修正した。すなわち、 Pcal =4250ton ΔPcal =0 Fcal =350ton であったとき、 EP =0.981 より sEpB
=0.99 EΔP=5 より sEΔp =3 EF =0.923 より sEF =0.95 として学習値を決定した。
【0034】次いで、次パスの予測値について、学習修
正した。
【0035】PEST =4110ton は 4069t
on(修正値) ΔPEST =0 は 3ton(修正
値) FEST =315ton は 299ton(修正値) また一方、前パスの荷重アンバランスによるミル伸び差
について、 KT =KTB =KTW =1509ton/mm KB =KBD =KTW =1509ton/mm K=969 であり、 SREF 前パス =(2222−2101/1509)+
(210−2231/2708) SREF =0.0337mm 次いで、次パスにおいては(30)式より SREF =(3/969)+〔299×{(2/3)-0.563}{(1/1509)-
(1-/2708)}〕×(-1) SREF =−0.02758mm 上式において、第2項が真となることがリバース圧延の
特徴である。
【0036】上記態様で実際に圧延を実施した際のパス
毎の荷重およびロールギャップ実績を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】表1に示すように、実際の圧延荷重は、正
転時と逆転時でDS−WSの差荷重が上側と下側とで反
転する挙動が発生し、その影響でSREF として正逆交互
にミル伸び偏差が発生する。
【0039】このために、ミル正転時には板のフロント
部がWS側に曲がる方向にキャンバーが発生し、逆に逆
転時には、DS側に曲がることを繰り返すことになる。
圧延のパス進行とともに、この曲がりが極大方向に発散
し、従来の圧延では、図3に実線で示すように、キャン
バーが大きくなる。
【0040】これに対し、表1に示すSREF を、実施例
1のように毎パス毎にパス直前に予測し、その量をあら
かじめロールギャップ不平衡値として決定することで、
キャンバ−が、図3に点線で示すように、大幅に抑制さ
れた。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、材料が実
際に圧延機に与える荷重が板厚およびウェッジ制御にフ
ィ−ドバックされ、圧延板厚精度が高くなると共に、キ
ャンバーが大幅に抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用する1つの圧延機の概要を示す
正面図である。
【図2】 図1に示す圧延機の圧延制御システムを示す
ブロック図である。
【図3】 従来の厚板圧延で発生するキャンバ−と、本
発明に実施例において発生するキャンバ−を示すグラフ
である。
【符号の説明】
1:ロ−ドセル 2:バックアッ
プロ−ル(BUR) 3:バックアップロ−ル軸受 4:ワ−クロ−
ル軸受 5:ワ−クロ−ル(WR) 6:ロ−ドセル 7:圧延材 8:圧下装置 9:ワ−クロ−ルベンダ 10:シ−ケン
サ 11:プロセスコンピュ−タ 12:ビジネス
コンピュ−タ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下のバックアップロールおよびワークロ
    ールをそれぞれペアにしたロール組を圧延材に対して平
    行な面内で相対的に交差させてリバース圧延する圧延機
    において、上下左右の、圧延荷重検出のロードセルとロ
    ール軸方向に発生するスラスト荷重を検出するロードセ
    ルの検出値を用いて、スラスト荷重による影響を除いた
    真の圧延実績荷重と左右の荷重差を算出して、これらの
    検出値および算出値に基づいて自動的に板厚とウエッジ
    を制御することを特徴とするペアクロス圧延における自
    動板厚制御方法。
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