JP3233381U - 消火器操作具および消火器 - Google Patents

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慎也 山崎
山崎  慎也
健二 大木
健二 大木
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Abstract

【課題】消火剤を放出するための消火器のレバーの操作が硬く感じることを防止することができる消火器操作具を提供することを目的とする。【解決手段】消火器3のレバー17に係合するレバー係合部5と、人の足23が発する力が付与される力付与部7と、力付与部7に付与された力をレバー係合部5に伝達する力伝達部9とを有する消火器操作具1である。【選択図】図1

Description

本考案は、消火器操作具および消火器に関する。
従来の消火器での消火剤の放射(放出)は、まず、消火剤の誤放射やいたずらによる放射を防止する目的で設けられている安全ピンを取り外し、片手でホース持ち火元に向ける。
続いて、もう一方の手でレバーを握り、消火器内部に収容されている粉末薬剤あるいは不活性ガス、泡消火薬剤を火点に向けて放射する。
なお、従来の消火器に係る文献としてたとえば特許文献1を掲げる。
特開2016−163621号公報
ところで、防災意識が高くなったことにより消火器の使用方法は周知されているが、実際に使用した経験がある人は少ない。また、消火器で消火剤を放出させるためには、レバーで弁体を下側に移動させる必要があるので、消火器を扱うとレバーが予想以上に硬いと感じる人が多い。
本考案は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、消火剤を放出するための消火器のレバーの操作が硬く感じることを防止することができる消火器操作具および消火器を提供することを目的とする。
第1の考案は、消火器のレバーに係合するレバー係合部と、人の足が発する力が付与される力付与部と、前記力付与部に付与された力を前記レバー係合部に伝達する力伝達部と
を有する消火器操作具である。
第2の考案は、第1の考案に係る記載の消火器操作具において、前記消火器に対して着脱自在に構成されている消火器操作具である。
第3の考案は、第1または第2の考案に係る消火器操作具において、前記消火器のレバーは、上側レバーと下側レバーとで構成されており、前記レバー係合部は、前記上側レバーに係合するように構成されており、前記力伝達部は、前記下側レバーでガイドされるように構成されている消火器操作具である。
第4の考案は、第1〜第3のいずれか1の考案に係る消火器操作具において、前記力付与部は、たたみ込み自在に構成されている消火器操作具である。
第5の考案は、第4の考案に係る記載の消火器操作具において、常態では、前記力付与部がたたみ込まれており、前記消火器の安全栓が抜かれることで、前記力付与部が展開するように構成されている消火器操作具である。
第6の考案は、第1または第2の考案に係る消火器操作具において、前記消火器操作具は、前記消火器が設置される消火器設置台で構成されており、前記力付与部は、前記消火器が載置される消火器載置台で構成されており、前記力伝達部は、前記消火器載置台から上側に延出している支柱で構成されており、前記レバー係合部は、前記支柱の中間部で前記支柱に設けられ前記支柱から横方向に突出している突出部で構成されており、前記支柱の上端部には、前記消火器の存在を示す表示部が設けられている消火器操作具である。
第7の考案は、第1〜第5のいずれか1の考案に係る消火器操作具において、前記消火器に設置されている状態でも、前記消火器のレバーの操作が可能なように構成されている消火器操作具である。
第8の考案は、第1〜第5、第7のいずれか1の考案に係る消火器操作具が設置される消火器であって、前記レバーに前記レバー係合部を係合させるための貫通孔が設けられている消火器である。
第9の考案は、消火器のレバーに係合するレバー係合部と、人の手が発する力が付与される力付与部と、消火剤を放出するときの前記レバーの操作力を軽減するために、前記力付与部で付与された力を増幅して、前記レバー係合部に伝達する力伝達部とを有する消火器操作具である。
本考案によれば、消火剤を放出するための消火器のレバーの操作が硬く感じることを防止することができるという効果を奏する。
本考案の実施形態に係る消火器操作具(ペダルが展開されている消火器操作具)が設置された消火器を示す図であって、(b)は正面図であり、(a)は平面図である。 本考案の実施形態に係る消火器操作具(ペダルがたたみ込まれている消火器操作具)が設置された消火器を示す図であって、(b)は正面図であり、(a)は平面図である。 本考案の実施形態に係る消火器操作具が設置される消火器を示す図であって、(b)は正面図であり、(a)は平面図である。 (a)は図3(a)におけるIVA部の拡大図であり、(b)は図3(b)におけるIVB部の拡大図である。 本考案の実施形態に係る消火器操作具示す図であって、(b)は正面図であり、(a)は平面図であり、(c)は(b)におけるVC部の拡大図である。 本考案の実施形態に係る消火器操作具が設置された消火器でレバーの操作がされ消火剤が放出される状態を示す図である。 1つ目の変形例に係る消火器操作具が設置された消火器を示す図であって、(b)は正面図であり、(a)は平面図であり、(c)は側面図である。 2つ目の変形例に係る消火器操作具を示す図であって、(a)は正面図であり、(b)は側面図である。 3つ目の変形例に係る消火器操作具(消火器が設置されている消火器操作具)を示す図であって、(a)は正面図であり、(b)は側面図である。 3つ目の変形例に係る消火器操作具が設置された消火器を示す図である。 (a)は、本考案の実施形態に係る消火器操作具(消火器操作具の力伝達部をガイドするガイド体を備えている)が設置された消火器の正面図であり、(b)は、ガイド体の平面図であって、ガイド体が閉じた状態を示しており、(c)は、ガイド体の平面図であって、ガイド体が開いた状態を示している。 4つ目の変形例に係る消火器操作具が設置されている消火器を示す正面図である。 5つ目の変形例に係る消火器操作具が設置されている消火器を示す正面図である。 6つ目の変形例に係る消火器操作具が設置されている消火器を示す正面図である。
本考案の実施形態に係る消火器操作具1は、図1等で示すように、消火器3に設置されて使用されるものであり、レバー係合部5と力付与部(ペダル)7と力伝達部9とを備えて構成されている。
消火器3は、初期の火災を消すための可搬式または半固定式の消防用設備であり、内部に消火剤が充填されている容器本体11と、容器本体11から延出し先端部から消火剤13(図6参照)を放出(放射)するホース15と、レバー17と、安全栓(安全ピン)19とを備えて構成されている。
レバー17は、上側レバー17Aと下側レバー17Bとで構成されている。正面視において、上側レバー17Aと下側レバー17Bとは、常態(消火器3から未だ消火剤が放出されていない待機状態)では、横向きになった「V」字状に形成されている。下側レバー17Bは容器本体11と一体化しているが、上側レバー17Aは、下側レバー17Bとの係合部(基端部)のところにある回動軸を回動中心にして、容器本体11や下側レバー17Bに対して回動する。
そして、常態から、安全ピン19を抜き取り、上側レバー17Aを下側に回動させることで、ホース15の先端から消火剤13が放出される(図6参照)。
消火器3として、蓄圧式や加圧式等を掲げることができる。また、消火剤13として、粉末薬剤や不活性ガス(ハロン514、CO2、N2等)や泡消火薬剤を掲げることができる。
消火器操作具1が設置される消火器3のレバー17(上側レバー17Aや下側レバー17B)には、図4等で示すように、貫通孔21(21A、21B)が設けられている。
上側レバー17Aに設けられている貫通孔21Aには、消火器操作具1のレバー係合部5が係合する。下側レバー17Bに設けられている貫通孔21Bには、消火器操作具1の力伝達部9が貫通する。
消火器3は、標準品(市販品)であり、貫通孔21は、たとえば、消火器3のレバー17にドリル加工等の機械加工をすることで設けられる。
なお、貫通孔21に代えて、切り欠きを設けてもよい。切り欠きは、消火器3のレバー17に鋸加工やフライス加工等の機械加工をすることで設けられる。
消火器操作具1のレバー係合部5は、消火器3のレバー17(上側レバー17A)に係合する。ペダル7には、人の足23(図6参照)が発する力(踏み力)が付与される。すなわち、ペダル7の上に足23をおいて体重をかけることで、ペダル7に踏み力が付与される。
力伝達部9は、上側レバー17Aに力を加えて上側レバー17Aを動かし消火器3から消火剤13を放出するために、ペダル7に付与された力をレバー係合部5(レバー係合部5が係合している上側レバー17A)に伝達する。
さらに説明すると、レバー係合部5が上側レバー17Aに係合している状態(消火器操作具1が消火器に設置されている状態)で、ペダル7に力が加えられると、消火器操作具1が消火器3に対して下側に移動し、上側のレバー17Aが下側に回動し、消火器3のホース15の先端から消火剤13が放出される(図6参照)。
消火器のレバー17は、上述したように、上側レバー17Aと下側レバー17Bとで構成されており、レバー係合部5は、上側レバー17Aに係合するように構成されている。また、力伝達部9は、下側レバー17Bにガイドされるように構成されている。
ペダル7は、図2で示すように、たたみ込み自在に構成されている。図1や図6で示すように、ペダル7がたたまれておらず(たたみ込まれておらず)展開している状態で、人の足23の踏み力がペダル7に付与される。また、図1や図2で示すように、ペダル7がたたまれている状態(たたみ込まれている状態)での消火器3からのペダル7の突出量は、ペダル7がたたまれていない状態の消火器3からのペダル7の突出量よりも小さくなっている。
ここで、消火器3や消火器操作具1についてさらに詳しく説明する。
消火器3の上側レバー17Aに設けられている貫通孔21Aは、上側レバー17Aの長手方向では中間部に設けられており、上側レバー17Aの幅方向では中央部に設けられている。消火器3の下側レバー17Bに設けられている貫通孔21Bも、下側レバー17Bの長手方向では中間部に設けられており、下側レバー17Bの幅方向では中央部に設けられている。
また、図3(a)、図4(a)で示すように、平面視すると、上側レバー17Aの貫通孔21Aと下側レバー17Bの貫通孔21Bとはお互いが重なっているとともに、たとえば、容器本体11の近傍で容器本体11の外側に位置している。
消火器操作具1の力伝達部9は、図5等で示すように、細長い円柱状に形成されている。消火器操作具1が消火器3に設置されている状態では、力伝達部9の長手方向が上下方向になっており、力伝達部9の長手方向の一端部(上端部)には、オスネジ25が形成されている。
ペダル7は、たとえば、矩形な平板状に形成されている。消火器操作具1が消火器3に設置されている状態では、ペダル7は、力伝達部9の長手方向の他端(下端)で、力伝達部9に係合している。そして、ペダル7が展開している状態では、ペダル7の厚さ方向が上下方向になっており、ペダル7が、力伝達部9から容器本体11とは反対側(容器本体11から離れる側)に突出している(図1参照)。
一方、ペダル7がたたまれている状態は、ペダル7が力伝達部9に係合部している部位のところにある回動中心軸を回動中心にして、展開している状態から90°上方に回動しており、ペダル7の厚さ方向が水平方向になっており、ペダル7の力伝達部9からの突出量が小さくなっている(図2参照)。
レバー係合部5は、図5(c)等で示すように、力伝達部9のオスネジ25と半球状のカラー27とワッシャ29とナット31とを備えて構成されている。
消火器操作具1が消火器3に設置されている状態では、レバー17Bの貫通孔21Bを力伝達部9が貫通して、力伝達部9の上端部が、上側レバー17Aから上側に突出している。この上側に突出している力伝達部9の部位に、半球状のカラー27とワッシャ29とナット31とが下から上に向かってこの順に設置されている。
さらに説明すると、力伝達部9の上端部は、半球状のカラー27とワッシャ29とを貫通しており、ナット31はオスネジ25に螺合しており、上側レバー17Aに半球状のカラー27が接しており、半球状のカラー27にワッシャ29が接しており、ワッシャ29にナット31が接している。
このようにして、レバー係合部5が上側レバー17Aに係合しており、力伝達部9が下側に移動することで、上側レバー17Aが下方に向かって回動する。
これにより、消火器操作具1が、消火器3に対して、容易に着脱自在に構成されている。また、レバー係合部5が、消火器3のレバー17に対して着脱自在になっている。すなわち、ナット31を回すことによって、力伝達部9をレバー17の貫通孔21やワッシャ29やナット31に通して、力伝達部9にナット31を取り付け、また、力伝達部9をレバー17の貫通孔21やカラー27やワッシャ29やナット31から抜くことで、消火器操作具1が、消火器3に対して容易に着脱自在になっている。
なお、半球状のカラー27やワッシャ29を用いない構成であってもよい。
また、上記説明では、力伝達部9の上端部が、ネジ等を用いて消火器3の上側レバー17Aに設置されるようになっているが、力伝達部9の上端部が、消火器3の上側レバー17Aに嵌り込むことで、上側レバー17Aに設置されるように構成されていてもよい。
たとえば、図8で示すように、力伝達部9の上端に環状の部位33を設け、上側レバー17Aが環状の部位33を貫通することで、力伝達部9の上端部が上側レバー17Aに係合するように構成されていてもよい。
また、消火器3に設置された消火器操作具1は、上述したように、常態(消火器から未だ消火剤が放出されていない待機状態)では、ペダル7がたたみ込まれているが、消火器3の安全ピン19が抜かれることで、ペダル7のたたまれ状態が解除されてペダル7が展開するように構成されている。
たとえば、安全ピン19が抜かれる前の状態では、安全ピン19から延出している糸状のペダル支持部材(図示せず)でペダル7を吊って、ペダル7がたたまれた状態になっている。そして、安全ピン19を抜くことで、たとえば、糸状のペダル支持部材に大きな張力がかかり、糸状のペダル支持部材が切れて、ペダル7が重力で下方に回動し、ペダル7のたたまれ状態が解除されてペダル7が展開する。なお、重力に代えてもしくは加えてバネ等の弾性部材によってペダル7が下方に回動するように構成されていてもよい。
なお、このように安全ピン19と連動させることなく、消火器3を使用する者が別途手や足で、ペダル7のたたまれ状態を解除しペダル7を展開させる構成であってもよい。
また、すでに理解されるように、消火器操作具1が消火器3に設置されている状態であっても、消火器操作具1を用いることなく、消火器3のレバー17の操作が可能なように構成されている。
すなわち、ペダル7の代わりに、手によって上側レバー17Aを直接操作し下方に下げることで、消火器3から消火剤13を放出することができる。
ここで、消火器3への消火器操作具1の設置について説明する。
まず、レバー17の貫通孔21に、ペダル7が下側に位置し、オスネジ25が上側に位置するようにして、消火器操作具1の力伝達部9を通す。
続いて、上側レバー17Aの上側に突出している力伝達部9に半球状のカラー27とワッシャ29とナット31とを設置する。
これにより、消火器3への消火器操作具1の設置が終了するが、この状態では、図1に示す高さ寸法H1の値が、消火剤13を放出するときの上側レバー17Aに移動距離の値(半球状のカラー27やワッシャ29やナット31の下側への移動距離の値)とほぼ等しくなっている。高さ寸法H1は、上下方向での消火器3の下端とペダル7の下面との間の距離である。
なお、消火器3への消火器操作具1の設置が終了した時点では、図2で示すように、ペダル7がたたみ込まれている。
次に、消火剤13の放出動作について説明する。
まず、安全ピン19を抜くことで、ペダル7が展開する。続いて、ホース15を火点に向ける。続いて、ペダル7を踏んで、消火剤13を火点に向けて放出する(図6参照)。
消火器操作具1によれば、消火器3に設置されている消火器操作具1のペダル7を人が手よりも大きな力を容易に発生させることができる足23で踏みつけることによって、消火器3のレバー17が動くようになっているので、消火剤13を放出するための消火器3のレバー17の操作時にレバー17が硬く感じることを防止することができる。
また、従来の消火器の操作(使用)において、地域の消火訓練時に握力の弱い方は、レバーを胸や鳩尾付近に押し当て、体重を利用して押すことを推奨している消防団もあるが、レバーを胸や鳩尾に押し当てた場合、放射部に顔を近づけることになり、薬剤の吸い込みや薬剤が眼に入るなどのおそれがある。
しかし、消火器操作具1によれば、消火器3のレバー17に足23を掛けるペダル7を取り付けることで放射部(ホース15の先端)が顔から離れ、薬剤の吸い込みや眼に入るおそれがほぼ無くなる。また、ペダル7を使用することで安全に体重を掛けることが可能になり、握力が弱い人でも消火剤13を楽に放射できる。
また、従来の消火器の操作では、片手で消火器のホースを持ち、もう一方の手で消火器のレバーを握ることで、消火器内部の薬剤を放出する方式なので、使用者は消火器を両手で操作可能な人に限られている。しかし、消火器3にペダル7を備えている消火器操作具1を取り付けることで、片手片足で消火器3を使用することが可能になる。
また、消火器操作具1によれば、レバー係合部5が消火器3のレバー17に対して着脱自在に構成されているので、消火器3に対する消火器操作具1の移動が容易になり、消火器操作具1の設置を必要としている消火器3(たとえば、非力な女性のみで構成されている職場に設置されている消火器)を選んで、消火器操作具1を設置しなおすことができる。また、有効期限切れによる消火器3の交換時にも容易に消火器操作具1を設置しなおすことができる。
また、消火器操作具1によれば、レバー係合部5が上側レバー17Aに係合するように構成されており、力伝達部9が下側レバー17Bにガイドされるように構成されているので、力伝達部9のブレを防止することができる。特に、ペダル7を踏み込んで上側レバー17Aを動かすときにおける力伝達部9のブレを防止することができる。
また、消火器操作具1によれば、ペダル7がたたみ込み自在に構成されているので、常態において消火器操作具1が邪魔になることが極力回避される。
また、消火器操作具1によれば、消火器3の安全ピン19が抜かれることでペダル7が展開するように構成されているので、ペダル7のたたまれ状態を解除する操作を別途する必要がなくなり、消火器3における消火剤放出のための操作の段階を削減することができる。
また、消火器操作具1によれば、消火器操作具1が消火器3に設置されている状態でも、消火器3のレバー17の操作が可能なように構成されているので、消火器操作具1が設置されている消火器3での消火剤13の放出を、消火器操作具1について知識の無い人でも確実に行うことができる。
なお、消火器操作具1が、図11で示すように、ガイド体35を備えていてもよい。
ガイド体35は、径の大きな円筒状の大径部37と径の小さな円筒状の小径部39とを備えて構成されている。大径部37の内径は、容器本体11の外径とほぼ等しくなっており、小径部39の内径は、細長い円柱状の力伝達部9の外径よりも僅かに大きくなっている。
大径部37と小径部39とは、これらの中心軸の延伸方向がお互いに一致し、これらの外周の一部がお互いに接するようにして、お互いが一体化している。
また、容器本体11に対して着脱するために、大径部37は、図11(b)(c)で示すように、2つの半円弧状の部位と構成されている。
ガイド体35を消火器3に設置した状態では、大径部37の内周が容器本体11の外周に接触し、ガイド体35と消火器3とが一体化しており、力伝達部9が小径部39を貫通している。
次に変形例に係る消火器操作具1について説明する。
図7で示す消火器操作具1aは、ペダル7の形状が図1等で示す消火器操作具1と異なっている点を除いて、図1等で示す消火器操作具1と同様に構成されている。
図7で示す消火器操作具1aでは、平面視において、図7(a)で示すように、たたまれているペダル7が、容器本体11に沿った円弧状に形成されている。ペダル7の円弧は、たとえば、容器本体11の円と同心円の円弧であり、ペダル7の円弧の半径は、容器本体11の円の半径よりも僅かに大きくなっている。
また、ペダル7が展開されている状態では、図7(c)で示すように、ペダル7の円弧が下側に凸になっている。すなわち、円弧の中央が円弧の両端よりも下側に位置している。
図12で示す消火器操作具1bは、レバー17に貫通孔21を設け、力伝達部9の上端部を半球状のカラー27やワッシャ29やナット31を用いて、レバー17に係合させている点は、図1等で示す消火器操作具1と同様に構成されている。
しかし、図12で示す消火器操作具1bでは、容器本体11の下部にペダル支持体41が一体的に設けられている。ペダル支持体41は、図11で示したガイド体35と同様にして、容器本体11に対して着脱自在に構成されている。
ペダル7は、一方の端部(基端部)がペダル支持体41に回動自在に係合しており、ペダル7の中間部には、力伝達部9の下端が回動自在に係合している。そして、てこの原理により、踏み力を増幅して上側レバー17Aに伝達することができる。
図9で示す消火器操作具1cは、消火器3が設置される消火器設置台(消火器設置具)で構成されている。そして、ペダル(力付与部)7は、消火器3が載置される消火器載置台で構成されており、力伝達部9は、消火器載置台7から上側に所定の長さ延出している棒状の支柱で構成されている。
また、レバー係合部5は、突出部で構成されている。突出部5は、支柱9の上下方向の中間部で支柱9に一体的に設けられており、支柱9から横方向に突出している。突出部5には、上側レバー17Aが入り込む凹部43が設けられている。支柱9の上端部には、消火器3の存在を示す表示部45が設けられている。
図9で示す消火器操作具1cを用いて消火剤は13を放出するときには、図10で示すように、消火器載置台7を下にして表示部45を上にし、突出部5の凹部43内に上側レバー17Aを挿入し、消火器載置台7を踏み込んで、上側レバー17Aを下方に回動させる。
図9で示す消火器操作具1cによれば、消火器操作具1cが消火器設置台で構成されているので、消火器操作具1cを別途備える必要がなくなるとともに、消火器3への消火器操作具1cの着脱が一層容易になる。
図13で示す消火器操作具1dは、消火器3のレバー17(上側レバー17A)に係合するレバー係合部5と、人の手が発する力が付与される力付与部7と、力伝達部9とを備えて構成されている。力伝達部9は、消火剤13を放出するときの上側レバー17Aの操作力を軽減するために、てこの原理により、力付与部7で付与された力を増幅して、レバー係合部5(レバー係合部5が係合している上側レバー17A)に伝達する。
さらに説明すると、図13で示す消火器操作具1dは、上側レバー17Aと同じような形態になっており、上側レバー17Aの長手方向で上側レバー17Aに対して移動自在なように、上側レバー17Aに設置されている。
そして、常態では、上側レバー17Aに重なっており(図13(a)参照)、消火剤13を放出すべく上側レバー17Aを回動させるときには、上側レバー17Aが延長されるような態様で、上側レバー17Aから延出するようになっている(図13(b)参照)。
図14で示す消火器操作具1eも、図13で示す消火器操作具1dと同様にして、レバー係合部5と力付与部7と力伝達部9とを備えて構成されている。
さらに説明すると、図14で示す消火器操作具1eは、上側レバー17Aと同じような形態になっており、上側レバー17Aに対して回動自在なように、上側レバー17Aに設置されている。
そして、常態では、上側レバー17Aに重なっており(図14(a)参照)、消火剤13を放出すべく上側レバー17Aを回動させるときには、上側レバー17Aが延長されるような態様で、上側レバー17Aに対して回動し上側レバー17Aから延出するようになっている(図14(b)参照)。
1、1a、1b、1c、1d、1e 消火器操作具
3 消火器
5 レバー係合部
7 力付与部
9 力伝達部
17 レバー
17A 上側レバー
17B 下側レバー
19 安全栓
21 貫通孔
23 足
45 表示部

Claims (9)

  1. 消火器のレバーに係合するレバー係合部と、
    人の足が発する力が付与される力付与部と、
    前記力付与部に付与された力を前記レバー係合部に伝達する力伝達部と、
    を有することを特徴とする消火器操作具。
  2. 請求項1に記載の消火器操作具において、
    前記消火器に対して着脱自在に構成されていることを特徴とする消火器操作具。
  3. 請求項1または請求項2に記載の消火器操作具において、
    前記消火器のレバーは、上側レバーと下側レバーとで構成されており、
    前記レバー係合部は、前記上側レバーに係合するように構成されており、
    前記力伝達部は、前記下側レバーでガイドされるように構成されていることを特徴とする消火器操作具。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の消火器操作具において、
    前記力付与部は、たたみ込み自在に構成されていることを特徴とする消火器操作具。
  5. 請求項4に記載の消火器操作具において、
    常態では、前記力付与部がたたみ込まれており、前記消火器の安全栓が抜かれることで、前記力付与部が展開するように構成されていることを特徴とする消火器操作具。
  6. 請求項1または請求項2に記載の消火器操作具は、前記消火器が設置される消火器設置台で構成されており、
    前記力付与部は、前記消火器が載置される消火器載置台で構成されており、
    前記力伝達部は、前記消火器載置台から上側に延出している支柱で構成されており、
    前記レバー係合部は、前記支柱の中間部で前記支柱に設けられ前記支柱から横方向に突出している突出部で構成されており、
    前記支柱の上端部には、前記消火器の存在を示す表示部が設けられていることを特徴とする消火器操作具。
  7. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の消火器操作具が、前記消火器に設置されている状態でも、前記消火器のレバーの操作が可能なように構成されていることを特徴とする消火器操作具。
  8. 請求項1〜請求項5、請求項7のいずれか1項に記載の消火器操作具が設置される消火器であって、
    前記レバーに前記レバー係合部を係合させるための貫通孔が設けられていることを特徴とする消火器。
  9. 消火器のレバーに係合するレバー係合部と、
    人の手が発する力が付与される力付与部と、
    消火剤を放出するときの前記レバーの操作力を軽減するために、前記力付与部で付与された力を増幅して、前記レバー係合部に伝達する力伝達部と、
    を有することを特徴とする消火器操作具。
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