JP2019138965A - 消火器型コントローラ及び消火訓練システム - Google Patents

消火器型コントローラ及び消火訓練システム Download PDF

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Abstract

【課題】映像による模擬的な火災訓練が簡単に行える消火器型コントローラを提供する。【解決手段】消火器型コントローラとして、消火器本体のバルブに取り付けられたレバーが握られることによる距離又は角度の変化を検出するスイッチ又はセンサと、そのスイッチ又はセンサの検出信号を送信すると共に消火器本体の位置及び姿勢の情報を送信する送信ユニットとを備える。この消火器型コントローラから送信される検出信号と消火器本体の位置及び姿勢の情報に基づいて、消火状況を示す映像を作成して、火災訓練者に提示する。【選択図】図6

Description

本発明は、消火器による消火作業の訓練に適した消火器型コントローラ、及びその消火器型コントローラを使った消火訓練システムに関する。
火災発生時の消火器の適切な使用方法を習熟することを目的として、消火器を使った消火訓練が従来から消防機関などで行われている。
従来の消火器を使った消火訓練としては、例えば実際に火が燃えている箇所に、消火剤の代わりに水が入った訓練用の消火器を用意して、この訓練用の消火器からの放水で消火作業を擬似的に体験する訓練が行われている。また、時には、消火剤が入った消火器を使って、実際の火災時と同様の消火作業を体験する訓練も行われる。
消火剤が入った消火器を使って実際に火を消す作業は、実際の火災発生時と同じような消火体験が行え、訓練上は好ましいが、消火剤が入った消火器を使うため、用意できる消火器に限りがあり、誰でも手軽にできる訓練とは言えない。また、消火器に充填された消火剤は、地球環境から見て有害な物質が含まれている場合もあり、消火訓練において日常的に使用するのは好ましくない。
一方、水が入った訓練用の消火器は、水を放水するものであるため、環境上の問題はないが、火災の消火作業自体は、実際の消火器を使ったものとは同じにはならない。したがって、消火器の操作手順などは分かっても、火元の火炎に対して、どのような角度でどの程度の時間、消火器のホースの先端を向けたらよいか、などの詳細を訓練することは困難である。
これらの問題を解決するために、消火訓練者の前面に配置した大型のディスプレイと、実際の消火器と同様の構成の模擬消火器とを用意して、ディスプレイに火災の映像を表示させ、模擬消火器の操作に応じて、火災の消火を疑似体験できるシステムが提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたシステムでは、模擬消火器として、その消火器に取り付けられたホースの先端のノズルの向きを検出する検出器を備えている。そして、検出器が検出したノズルの向きに応じて、模擬消火器のノズルから出力される消火剤が、ディスプレイ上の映像(火災現場)のどこまで到達できるかを示す到達範囲をシステム側で算出して、火災の消火状態を映像で示すようにしている。
特開2018−4825号公報
特許文献1に記載されるように、従来から映像を使って火災の消火作業を疑似体験できるシステムは各種提案されている。しかし、特許文献1に記載されるシステムでは、大型のディスプレイの設置が必要とされ、またシステムに接続された専用の模擬消火器が必要とされるため、システム構成が大掛かりになってしまうという問題がある。
特に、特許文献1に記載されたシステムが必要とする模擬消火器は、ホースの先端のノズルに、そのノズルの向きを検出するセンサを取り付ける必要がある。したがって、模擬消火器として、ノズル部分の構成が大掛かりになってしまい、ノズルやノズルに接続されたホースの部分が大型で重量のある構成になってしまう問題があった。
火災訓練に使用する模擬消火器は、実際の消火器とできるだけ同じであることが、消火器の使い方を訓練する上で好ましいのであるが、ノズルにセンサを取り付けると、ノズルの操作感や持った感触などが実際と異なるため、好ましくない。また、非常に小型の部品であるノズルにセンサを組み込むためには、小型で高価なセンサを使う必要があり、模擬消火器を製作するコストを上昇させ、好ましくない。
本発明はかかる点に鑑み、実際の消火器と同じものを使って、低コストで模擬的な火災訓練が行える消火器型コントローラ及び消火訓練システムを提供することを目的とする。
本発明の消火器型コントローラは、消火器本体と、消火器本体のバルブに取り付けられたホースと、消火器本体のバルブに取り付けられた下レバー及び上レバーと、下レバーと上レバーとが握られることによる、下レバーと上レバーとの間の距離又は角度の変化を検出するスイッチ又はセンサと、消火器本体に取り付けられスイッチ又はセンサの検出信号を送信すると共に消火器本体の位置及び姿勢の情報を送信する送信ユニットとを備える。
また、本発明の消火訓練システムは、消火器型コントローラと、その消火器型コントローラから送信される信号に基づいて、火災の消火訓練映像を生成して訓練者に提示する端末とを備えた消火訓練システムである。
本発明の消火訓練システムに用いられる消火器型コントローラは、上述した消火器コントローラと同じものであり、消火器本体、下レバー及び上レバー、下レバーと上レバーとの間の距離又は角度の変化を検出するスイッチ又はセンサ、スイッチ又はセンサの検出信号を送信すると共に消火器本体の位置及び姿勢の情報を送信する送信ユニットを備える。
また、火災の消火訓練映像を生成して訓練者に提示する端末は、検出信号と位置及び姿勢の情報を受信する受信部と、受信部が受信した検出信号及び情報に基づいて映像を作成する映像作成出力部を備える。
そして、映像作成出力部は、検出信号を受信している間、位置及び姿勢の情報で示される位置から消火剤を出射させて火災の消火が行われる映像を作成する。
本発明によれば、訓練者は、消火器型コントローラに取り付けたレバーを握って、ホースの先を映像内の火元に向けるだけで、消火器で消火剤を出射させて消火させる作業を疑似体験でき、実際の消火作業に近い消火訓練を行うことができる。
また、消火器型コントローラは、レバーが握られたことを検出するスイッチ又はセンサと、スイッチ又はセンサの検出信号と消火器本体の位置及び姿勢の情報を送信する送信ユニットとを消火器本体に取り付けるだけでよい。
したがって、本発明の消火器型コントローラは、非常に簡単に構成できると共に、操作感を実際の消火器と全く同じにすることができるので、実際に消火器を操作した場合と同様の、リアルな消火作業を擬似的に体験することができる。
本発明の一実施の形態例による消火器型コントローラを示す側面図である。 本発明の一実施の形態例による消火器型コントローラの要部を拡大して示す斜視図である。 本発明の一実施の形態例による消火訓練システムの概要を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例による消火訓練システムのブロック図である。 本発明の一実施の形態例による消火訓練システムの配置例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例による消火器型コントローラの使用例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例による映像の例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例による消火訓練システムの変形例のシステム構成を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例による消火器型コントローラの変形例を示す説明図である。
以下、本発明の一実施の形態例(以下、「本例」と称する)を説明する。
[1.消火器型コントローラの構成]
図1は、本例の消火訓練システムで使用する消火器型コントローラ10を示す図である。
消火器型コントローラ10は、消火器本体10aを使って構成される。本例の消火器本体10aの内部には、消火剤や水は充填されていない。
消火器本体10aの上部には、キャップ11及びバルブ12が取り付けられ、バルブ12にホース15の基端部15aが接続される。
ホース15の先端部15bには、ノズル16が取り付けられる。このホース15の先端部15b付近は、ホース止め部材18により消火器本体10a側に固定されている。消火器として使用する際には、ホース15はホース止め部材18から外される。
キャップ11の上側には、下レバー13と上レバー14で構成されるレバーが配置される。下レバー13と上レバー14との間には、安全栓17が配置される。この安全栓17を上側に引き抜くと、操作者は、上レバー14を下レバー13側に押し下げる操作を行うことができる。安全栓17が取り付けられた状態では、操作者は、上レバー14を押し下げることはできない。
実際の消火器では、上レバー14を押し下げたとき、ホース15の先端部15bのノズル16から消火剤が噴射される。本例の消火器型コントローラ10の場合には、消火剤が充填されていないので、上レバー14を押し下げても、ノズル16から何も噴射されない。ここまで説明した構成は、消火剤が充填されていない点を除くと、消火器として一般的な構成である。
本例の消火器型コントローラ10は、上レバー14側に接点22を介してコイルスプリング21を取り付け、下レバー13側に接点23を取り付ける点に特徴がある。これらの接点22及び23は、対向した状態で配置され、上レバー14を押し下げて、上レバー14と下レバー13との間の距離が短くなったとき、両接点22,23がコイルスプリング21を介して接触する。したがって、接点22,23とコイルスプリング21は、上レバー14の押し下げを検出するスイッチとして機能する。
上レバー14側の接点22は、信号線24を介して送信ユニット30に接続され、下レバー13側の接点23は、信号線25を介して送信ユニット30に接続される。
送信ユニット30は、消火器本体10aの側面に貼り付けられる。この送信ユニット30は、信号線24,25で接続された接点(スイッチ)22,23の検出信号を無線送信する。また、送信ユニット30には、自らの位置や姿勢を検出する機能が内蔵され、位置及び姿勢を検出した情報も、無線送信されるようになっている。なお、送信ユニット30の詳細な構成については後述する。
図2は、消火器型コントローラ10の下レバー13と上レバー14とに配置したコイルスプリング21及び接点22、23の構成を示す。
図2に示すように、上レバー14の先端寄りの下側に、接点22が取り付けられ、この接点22に、コイルスプリング21の一端(上側の端)が接続される。
また、下レバー13の先端寄りの上側に、接点23が取り付けられる。各接点22,23を取り付ける際には、各レバー13,14と接点22,23との間に絶縁材を配置してもよい。
上レバー14側に接点22を介して取り付けられたコイルスプリング21の他端(下側の端)と、下レバー13側に取り付けられた接点23とは、図2に示すようにある程度の距離(数センチ程度)開けて対向している。そして、上レバー14が押し下げられたとき、両接点22,23がコイルスプリング21を介して接触して、信号線24側と信号線25側が導通する。上レバー14側にコイルスプリング21を配置したために、上レバー14を比較的弱い力で押し下げた状態から、上レバー14を強く押し下げた状態まで、いずれの状態でも両接点22,23が接触した状態を維持することができる。これにより、上レバー14が押し下げられたことを安定して良好に検出することができる。
[2.システム全体の構成]
図3は、本例の消火訓練システムの全体の概要を示す図である。
本例の消火訓練システムは、既に説明した消火器型コントローラ10と、その消火器型コントローラ10の送信ユニット30から無線送信される信号を受信して、火災の消火が行われる映像を作成する端末40を備える。また、端末40で作成された映像を表示するヘッドマウントディスプレイ50を備える。端末40は、コンピュータ装置により構成される。
端末40とヘッドマウントディスプレイ50は、有線の信号線で接続してもよいが、端末40で作成した映像を、無線伝送でヘッドマウントディスプレイ50に送信するようにしてもよい。
ヘッドマウントディスプレイ50は、自らの姿勢を検出する機能を備え、ヘッドマウントディスプレイ50の装着者が向いた方向の映像を表示する。したがって、端末40が映像を作成する際には、ヘッドマウントディスプレイ50の姿勢の情報を取得して、装着者が向いた方向の映像を作成する。
図4は、本例の消火訓練システムを構成する各装置の構成を示すブロック図である。
消火器型コントローラ10に取り付けられた送信ユニット30は、スイッチ検出部31、赤外線受信部32、位置検出部33、3軸センサ34、姿勢検出部35、及び無線送信部36を備える。
スイッチ検出部31は、信号線24,25に接続され、上レバー14が押し下げられたことによる接点22,23(図2)の接触状態の検出信号を無線送信部36に供給する。
赤外線受信部32は、本例の消火訓練システムの設置場所に配置された赤外線送信部61、62から送信される信号を受信し、受信信号を位置検出部33に供給する。
位置検出部33は、赤外線受信部32から供給される受信信号に基づいて、送信ユニット30の位置を検出し、検出した位置の情報を無線送信部36に供給する。
3軸センサ34は、直交する3軸(X軸、Y軸、Z軸)の加速度及び角速度を検出し、検出した各軸の加速度及び角速度を姿勢検出部35に供給する。このような3軸の加速度と角速度を検出するセンサは、6軸センサと称される電子部品である。
姿勢検出部35は、供給される3軸の加速度及び角速度に基づいて、送信ユニット30の姿勢を検出し、検出した姿勢の情報を無線送信部36に供給する。また、姿勢検出部35は、3軸に加わる加速度と角速度に基づいて、位置を検出する。この姿勢検出部35で検出した位置の情報は、位置検出部33で位置検出ができない状況のときに使用する。あるいは、赤外線送信部61、62を設置しないシステム構成のとき、姿勢検出部35で検出した位置の情報のみを使うようにしてもよい。
無線送信部36は、近隣の端末40と近距離無線通信を行い、スイッチ検出部31の検出信号と位置及び姿勢の情報を端末40に送信する。無線送信部36は、例えばBluetooth(登録商標)と称される無線通信方式を適用する。
コンピュータ装置で構成される端末40は、中央制御ユニット(CPU)41、RAM42、ROM43、操作部44、無線受信部45、及び映像作成出力部46を備える。
CPU41は、ROM43に記憶されたプログラムの実行により、RAM42を作業領域として使って、送信ユニット30との通信及び映像の作成を行う。
操作部44は、映像の作成開始や終了、各種設定などの操作指示を行う。
無線受信部45は、消火器型コントローラ10に取り付けられた送信ユニット30から無線送信される信号を受信する。
映像作成出力部46は、CPU41からの指示に基づいて、火災が発生した状態の映像を作成し、作成した映像を表示装置47及びヘッドマウントディスプレイ50に供給する。
映像作成出力部46が作成する映像は、無線受信部45が受信した接点22,23の接触状態の検出信号や位置及び姿勢の情報に基づいて、火災の消火状態や消火剤の噴射状態が変化する。また、ヘッドマウントディスプレイ50の姿勢によって、映像作成出力部46が作成する映像の画角が変化する。
表示装置47は、端末40の近傍に設置され、映像作成出力部46が出力する映像を表示する。
ヘッドマウントディスプレイ50は、映像入力部51、及び表示部52を備える。
映像入力部51は、端末40の映像作成出力部46が作成して出力した映像を入力し、入力映像を表示部52に供給する。
表示部52は、映像入力部51に供給された映像を表示する。
図5は、本例の消火訓練システムの設置例を示す図である。
本例の消火訓練システムを構成する消火器型コントローラ10と端末40とヘッドマウントディスプレイ50は、図5に示すように消火訓練を行うスペースに設置され、正面には表示装置47が配置される。表示装置47には、消火訓練を周囲で見ている人にも消火訓練状況が分かるように、ヘッドマウントディスプレイ50で表示される映像と同じ映像が表示される。なお、ヘッドマウントディスプレイ50が表示する映像は、装着者の動き(向き)に同期して画角が変化する映像であるが、表示装置47が表示する映像については、常に正面を向いた映像を表示するようにしてもよい。
消火器型コントローラ10が置かれた箇所の近傍には、消火器型コントローラ10の操作が可能な操作範囲71を示す枠が床面に記載されている。送信ユニット30の位置検出部33は、この操作範囲71内の位置を検出する。
また、消火器型コントローラ10に取り付けられた送信ユニット30が位置検出を行うための信号を送信する赤外線送信部61、62が、消火訓練を行うスペースの近傍に設置される。送信ユニット30内の位置検出部33は、この赤外線送信部61、62が送信する信号の受信状況から、操作範囲71内における送信ユニット30の位置を検出する。
[3.消火訓練状態]
次に、本例の消火器型コントローラ10を使って消火訓練を行う場合の例について説明する。
図6は、消火訓練を行う訓練者が、消火器型コントローラ10を持った状態を示す。訓練者は、頭部Hにヘッドマウントディスプレイ50を装着して、ヘッドマウントディスプレイ50に表示される映像が訓練者に見える状態とする。このようにヘッドマウントディスプレイ50を装着した状態で、訓練者は、右手Rで消火器型コントローラ10の下レバー13と上レバー14を掴み、消火器型コントローラ10を持った状態で、左手Lでホース15の先端のノズル16の近傍を持つ。
そして、訓練者が上レバー14を押し下げることで、端末40内で作成したヘッドマウントディスプレイ50に表示される映像中に、消火剤が出射される様子が表示される。このとき、映像中に表示される消火剤が出射される方向や角度は、消火器型コントローラ10に取り付けられた送信ユニット30で検出された消火器本体10aの位置と姿勢に基づいて設定される。そして、消火剤が映像中の火炎に照射されることで、映像中の火炎が徐々に消火される。
図7は、消火訓練時の映像の例を示す図である。
初期状態では、図7Aに示すように、室内の火元から火炎fが生じた様子を示す映像が、ヘッドマウントディスプレイ50に表示される。この映像中には、消火器のレバーを押す等の操作を指示するメッセージmが表示される。なお、ヘッドマウントディスプレイ50に表示される映像は、ヘッドマウントディスプレイ50を装着した頭部の方向に同期して変化し、図7Aの例は、頭部が正面の火元を向いたときの映像である。また、図7Aに示す映像の範囲では、メッセージmは、一部だけが見えた状態であり、頭部を若干下側に傾けて、映像の表示範囲を下側にずらすことで、メッセージmとして記載された文字列が全て表示される。
ここで、消火器型コントローラ10の正面(ホース15が取り付けられた面)を火炎fの方向に向けた状態で、訓練者が上レバー14を押し下げると、図7Bに示すように、映像中のノズルnの先端から火炎fに向けて消火剤xが噴射される様子が表示される。このとき、映像中には、火炎fが上がっている火元までの距離表示S1,S2が重畳され、火元からどの程度離れて消火器を操作しているのかが分かる。図7Bの例では、ノズルnの脇に、2mと記載された距離表示S2があり、火元から2m離れた箇所から消火剤が噴射されていることを示している。
このようにして、訓練者が上レバー14を押し下げて、消火剤xを火元に噴射した状態を続けることで、火炎fが徐々に小さくなり、最終的に消火された状態の映像になる。
なお、訓練者が持った消火器型コントローラ10の向きが、火元とは異なる方向を向いている場合には、消火剤xが噴射される方向が対応して変化し、消火剤xを噴射しても火元に届かず、消火される映像にはならない。
したがって、本例の消火訓練システムによると、火元から適切な位置及び方向で消火器型コントローラ10の上レバー14を押し下げる操作を行うことで、実際の火災時と同様の消火状態を示す映像が表示され、消火器の操作を適切に訓練することができるようになる。
もし、消火器型コントローラ10を操作する位置や方向が適切でない場合には、消火作業を行っても映像中の火炎を鎮火させることができない。これにより、火災を消火させる訓練が、実際の消火器を使った場合と同様に適切に行うことができる。
しかも、本例のシステムで使用する消火器型コントローラ10は、実際の消火器の操作と全く同じ操作で、上レバー14を押し下げたことを検出している。そして、消火器型コントローラ10の位置及び姿勢を検出して、端末40側に検出信号などを送信するだけでよいので、消火器型コントローラ10の構成を簡単にすることができる。
すなわち、上レバー14の押し下げは、上レバー14と下レバー13に配置した接点22、23及びコイルスプリング21による簡単な構成のスイッチで検出でき、消火器型コントローラ10の構成を簡単にすることができる。また、消火器型コントローラ10の位置や姿勢の検出は、送信ユニット30に内蔵されているため、消火器本体10aの内部に位置や姿勢を検出するための機構を配置する必要がなく、この点からも消火器型コントローラ10の構成の簡易化に貢献する。
また、本例の消火器型コントローラ10は、ノズル16の向きを検出するセンサなどがノズル16に内蔵されていないため、ホース15やノズル16を持ったときの操作感は、実際の消火器を持ったときと全く同じであり、実際の消火器を操作したときと同様の操作感でリアルな訓練を行うことができる。
なお、本例の消火器型コントローラ10は、ノズル16にはセンサが組み込まれていないため、消火器型コントローラ10から出射する消火剤の方向は、消火器型コントローラ10そのものの向きで決まる。このため、訓練者が手で持ったノズル16の向きを変えても、消火剤の出射方向は変化しない。しかしながら、実際の消火器の使用状態としては、図6に示すように、ホース15を消火器本体10aからほぼ水平に直線状に延ばして使用する状態が大部分であり、ノズル16にセンサを組み込まないことによって訓練者に違和感を与えることは殆どない。
[4.変形例]
ここまで説明した例では、コンピュータ装置で構成される端末40を使ったシステムとしたが、消火器型コントローラ10に取り付けた送信ユニット30から送信される信号を、直接、消火訓練者が装着して映像を表示する端末に送信するようにしてもよい。
例えば、図8に示すように、消火器型コントローラ10に取り付けられた送信ユニット30から送信されるスイッチの検出信号などを、スマートフォン100が受信するようにしてもよい。スマートフォン100は、受信した信号に基づいた火災訓練用の映像を作成して、表示部101に表示させる。スマートフォン100は、不図示のアダプタを使用して火災訓練者の頭部に装着することで、ヘッドマウントディスプレイ50を使った場合と同様の映像を表示部101に表示することができる。
この図8に示す構成とすることにより、より簡単に消火訓練システムを構築できるようになる。
あるいは、表示手段として、ヘッドマウントディスプレイ50やスマートフォン100のような火災訓練者の頭部に装着する装置を使用せず、図5に示す表示装置47のみを使ったシステム構成としてもよい。
また、図1や図2に示す消火器型コントローラ10の上レバー14の押し下げを検出する構成は、一例を示すものであり、その他の構成で、上レバー14の押し下げを検出するようにしてもよい。
例えば、図9Aに示すように、下レバー13側に圧力センサ81を取り付け、上レバー14側にコイルスプリング21及び接点22を配置するようにしてもよい。このように構成することで、上レバー14を押し下げたとき、上レバー14側のコイルスプリング21の端で、圧力センサ81を押す圧力が変化し、圧力センサ81が圧力から上レバー14の押し下げを検出するようになる。
また、例えば図9Bに示すように、上レバー14側に棒部材82を配置して、下レバー13側に押しボタンスイッチ84を配置するようにしてもよい。このように構成することで、上レバー14を押し下げたとき、棒部材82の先端部83が、押しボタンスイッチ84を押すようになり、押しボタンスイッチ84の出力から上レバー14の押し下げを検出するようになる。
さらに、例えば図9Cに示すように、下レバー13側に発光部材86を配置し、上レバー14側に光センサ85を配置してもよい。このように構成することで、光センサ85での光センサ85からの光の検出状態から、下レバー13と下レバー14との距離を検知して、上レバー14の押し下げを検出することもできる。
さらにまた、例えば図9Dに示すように、上レバー14側にジャイロセンサ87を取り付けて、ジャイロセンサ87が検出する角速度から、上レバー14の角度の変化を検出して、上レバー14の押し下げを検出するようにしてもよい。
あるいはまた、図1や図2に示す構成では、接点22と接点23とが、コイルスプリング21を介して間接的に接触するようにしたが、コイルスプリング21を省略して、上レバー14を押し下げたとき、接点22と接点23とが直接接触する機構としてもよい。
10…消火器型コントローラ、10a…消火器本体、11…キャップ、12…バルブ、13…下レバー、14…上レバー、15…ホース、15a…基端部、15b…先端部、16…ノズル、17…安全栓、18…ホース止め部材、21…コイルスプリング、22,23…接点(スイッチ)、24,25…信号線、30…送信ユニット、31…スイッチ検出部、32…赤外線受信部、33…位置検出部、34…3軸センサ、35…姿勢検出部、36…無線送信部、40…端末(コンピュータ装置)、41…中央制御ユニット(CPU)、42…RAM、43…ROM、44…操作部、45…無線受信部、46…映像作成出力部、47…表示装置、50…ヘッドマウントディスプレイ、51…映像入力部、52…表示部、61,62…赤外線送信部、71…操作範囲、81…圧力センサ、82…棒部材、83…先端部、84…押しボタンスイッチ、85…光センサ、86…発光部材、87…ジャイロセンサ、100…スマートフォン、101…表示部

Claims (4)

  1. 消火器本体と、
    前記消火器本体のバルブに取り付けられたホースと、
    前記消火器本体のバルブに取り付けられた下レバー及び上レバーと、
    前記下レバーと前記上レバーとが握られることによる、前記下レバーと前記上レバーとの間の距離又は角度の変化を検出するスイッチ又はセンサと、
    前記消火器本体に取り付けられ、前記スイッチ又は前記センサの検出信号を送信すると共に、前記消火器本体の位置及び姿勢の情報を送信する送信ユニットとを備える
    消火器型コントローラ。
  2. 前記スイッチは、前記上レバーに取り付けられた接点と、前記下レバーに取り付けられた接点との直接又は間接的な接触で導通することで、前記下レバーと前記上レバーとが握られることを検出する
    請求項1に記載の消火器型コントローラ。
  3. 前記上レバーに取り付けられた接点と、前記下レバーに取り付けられた接点のいずれか一方には、スプリングを配置した
    請求項2に記載の消火器型コントローラ。
  4. 消火器型コントローラと、前記消火器型コントローラから送信される信号に基づいて、火災の消火訓練映像を生成して訓練者に提示する端末とを備えた消火訓練システムであり、
    前記消火器型コントローラは、
    消火器本体のバルブに取り付けられたホースと、
    前記消火器本体のバルブに取り付けられた下レバー及び上レバーと、
    前記下レバーと前記上レバーとが握られることによる、前記下レバーと前記上レバーとの間の距離又は角度の変化を検出するスイッチ又はセンサと、
    前記消火器本体に取り付けられ、前記スイッチ又は前記センサの検出信号を送信すると共に、前記消火器本体の位置及び姿勢の情報を送信する送信ユニットとを備え、
    前記端末は、
    前記検出信号と前記位置及び姿勢の情報を受信する受信部と、
    前記受信部が受信した検出信号及び情報に基づいて映像を作成する映像作成出力部を備え、
    前記端末の映像作成出力部は、前記検出信号を受信している間、前記位置及び姿勢の情報で示される位置から消火剤を出射させて火災の消火が行われる映像を作成するようにした
    消火訓練システム。
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