JP3232613B2 - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP3232613B2
JP3232613B2 JP00531492A JP531492A JP3232613B2 JP 3232613 B2 JP3232613 B2 JP 3232613B2 JP 00531492 A JP00531492 A JP 00531492A JP 531492 A JP531492 A JP 531492A JP 3232613 B2 JP3232613 B2 JP 3232613B2
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章浩 平野
秀典 北村
真一 星出
征之 上野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、本体後面に後方へ突出
する凸部を有し、本体を直立して使用できる電気掃除機
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅の狭いところや高いところを
掃除するために、電気掃除機を床の上などに立てて使用
することが多くなってきた。また、電気掃除機を収納す
るときには収納スペースを節減するためにやはり立てて
収納することが多い。
【0003】従来、この種の電気掃除機は、特開平2−
59752号公報に示されている構成が一般的であっ
た。このような従来の電気掃除機の構成を以下に図面を
参照しながら説明する。図6〜図8に示すように、本体
下21は前部に上方が開口した集塵室(図示せず)を、
後部に塵埃吸引用のモータ(図示せず)などをそれぞれ
設置するよう構成されている。この本体下21の後部側
面には移動用のローラ22、前部底面にはキャスターロ
ーラ23が取りつけられている。
【0004】本体下21の後部開口部はビス締めなどに
よって本体下21に一体的に結合されている本体上24
によって覆われている。蓋25は本体下21前部の集塵
室の上方の開口部を覆うように、本体上24に回動自在
に取り付けられている。また、把手26は本体上24に
形成された回動中心によって、回動自在に支持され、電
気掃除機本体(以下、本体という)を持ち運びする時に
用いる。後部蓋27は本体後部に取りつけられ、下部に
は排気格子28を、上部には後方に向かって突出した凸
部29を備えている。後部蓋27の凸部29は図6に示
すように本体を立てたときにローラ22とともに本体が
直立するように支持し、排気格子28からの排気が流れ
るように隙間30を形成している。また、図8は後部蓋
27を用いずに本体を直立するように支持するための後
方凸部29を有する構成で、凸部をリブで形成するのが
一般的であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の構造では、凸部29の床接地側を面で形成するため
には、後部蓋27のような別部材が必要であり、別部材
を使用しない場合には、図8に示すように、成型時の金
型の抜き方向の関係で凸部はリブでしか構成できず、檜
の床など高価な床面を損傷する可能性があるほか、外観
を損ないデザインも見苦しくなるなどの問題があった。
【0006】本発明はこのような課題を解決するもの
で、後部蓋27などのような別部材を必要とせず、凸部
29の床接地側を面で形成して床面を損傷することを防
止し、かつデザインを向上させた電気掃除機を提供する
ことを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、前部に塵埃を集積する集塵室を、後部にモ
−タを収納する収納室を有する本体と、この本体に回動
自在に取付けた把手を備え、前記本体を本体上部材と本
体下部材とで構成し、前記本体の後面に設けた 排気部よ
り後方に突出する凸部を前記本体上部材あるいは本体下
部材のいずれかに一体成形し、この凸部は後面を有し
上方には開口部を形成すると共に前記凸部を前記排気
部より上方に設け、前記凸部の開口を把手の一部で覆う
ように構成したものである。
【0008】また、本体後面に形成された凸部を把手よ
りも後方に突出して配設するようにしたものである。
【0009】また、把手または凸部のいずれかに相手部
品と係合する突出部を形成するようにしたものである。
【0010】
【作用】この構成によれば、電気掃除機本体を立てて使
う場合に、ローラとともに本体を略直立状態で支持する
ために、本体後部に後方へ突出して形成された凸部を後
面を有するとともに上方に開口部を有して本体上部材ま
たは本体下部材のいずれかに形成することにより、従来
のように別部材を使わなくても床との接地側が面で形成
され、床面に傷を付けることがない。また、回動自在に
取付けられた把手の一部で前記凸部の開口部を覆うよう
構成することにより、凸部の開口部を把手で覆うのでデ
ザインを損なうこともない。また、排気部より上方に位
置させた凸部の上方に開口部を設けることにより、排気
部からの排気が凸部の開口部に流入することがなく、排
気と共に巻き上げられる塵が開口部内に溜まることを防
止できる。さらに、本体後上部の略両端に形成された凸
部の間は、凸部よりも低くなっているため、把手を回動
させるときの指の引っかけ部として兼ねることができ
る。
【0011】また、凸部を把手よりも後方に突出させる
ことにより、本体を立てたときに把手に力が加わらない
とともに把手が自然に回動するのを防止することができ
る。
【0012】また、把手と凸部の開口のいずれかに相手
部品と係合する突出部を形成することにより、電気掃除
機使用中に把手が振動するのを防止し使用性の向上を図
るとともにモータの震動と共振することがなく、騒音を
低減することができることとなる。
【0013】
【実施例】以下に本発明の一実施例の電気掃除機を図面
を参照しながら説明する。
【0014】図1〜図3に本実施例の電気掃除機の構成
を示す。図に示すように、本体下1は前部に上方に開口
した集塵室2を形成し、後部には塵埃吸引用のモータ3
などを収納し、本体下1の後部側面には移動用のローラ
4、前部底面にはキャスターローラ5が取りつけられて
いる。
【0015】モータ3などを組み込んだ本体下1の上方
に開口したビス締めなどにより本体下1に一体的に結合
されている本体上6によって覆われている。フロントカ
バー7はホースを接続する吸気口8を有し、本体下1に
ビス締めなどにより一体的に固定されている。蓋9は集
塵室2の上方開口部を覆い、本体上6に回動自在に取り
付けられており、集塵室2内に着脱自在に配設された集
塵袋10の着脱時に開閉される。本体上6の側面上方に
は本体の重心近傍に回動軸を形成した略コの字状の把手
11を回動自在に取着して本体の外郭の一部を構成して
いる。本体上6の後部にはモータ3からの排気を排出す
排気部である排気格子12が形成され、上方の略両端
にはローラ4と同等程度後方に突出した凸部13が形成
されている。また、凸部13は上方が開口した箱状に形
成されており、この開口部14を覆うように把手11の
握り部が配設されている。したがって、本体上6の後上
部の中央部は凸部13、把手11よりひっこんでおり凹
部15が形成されている。
【0016】つぎに、上記のように構成された本実施例
の電気掃除機の動作を説明する。使用時あるいは保管時
に本体を立てる時には、ローラ4と本体上6の後部に形
成した凸部13によって支持される。凸部13は上方に
開口部14を有する箱状に形成されることにより床面1
6と接地する部分を面で形成することができ、床面16
を損傷することはない。また、2個の凸部13の間には
凹部15が形成されることとなり、把手11の倒立時に
指の引っかけ部として兼用できる。
【0017】また、図4に示すように、本体上6後部に
形成した凸部13をその上方に配設した把手部の後方へ
の出っぱりより少し後方に突出(a寸法)させて構成さ
れている。この構成により、本体を立てたときに把手1
1が床面16に直接当たらないため、把手11に力がか
からず把手11を保護し、かつ把手11がずれるのを防
止する。
【0018】また、図5に示すように箱状の凸部13の
開口部14内にリブ17を把手11の内面と係合するよ
うに配設している。リブ17によって把手11を係合さ
せて仮固定することにより、電気掃除機使用中に把手1
1のがたつきを防止し、モータ3の振動と共振するのを
防止して騒音を低減することができる。
【0019】
【発明の効果】以上の実施例の説明からもあきらかなよ
うに本発明によれば、下記の効果が得られる。
【0020】本発明の請求項1記載の発明は、前部に塵
埃を集積する集塵室を、後部にモ−タを収納する収納室
を有する本体と、この本体に回動自在に取付けた把手を
備え、前記本体を本体上部材と本体下部材とで構成し、
前記本体の後面に設けた排気部より後方に突出する凸部
を前記本体上部材あるいは本体下部材のいずれかに一体
成形し、この凸部は後面を有しかつ上方には開口部を形
成すると共に前記凸部を前記排気部より上方に設け、前
記凸部の開口を把手の一部で覆うように構成したことに
より、別部材を用いなくても本体を立てたときの床接地
面が面で形成することができ、床面を損傷することを防
止でき、部品点数を少なくできることにより、コストダ
ウン、重量削減、小型化などが図れる。
【0021】また、前記凸部は上方に開口部を形成する
ことにより、凸部の強度アップが図れるとともに、弾性
を有し衝撃に対して緩衝作用を発揮し、また、排気部か
らの排気が進入することを防止できる
【0022】本発明の請求項2記載の発明は、電気掃除
機本体後面に形成された凸部を把手よりも後方に少し突
出して配設したことにより、本体を立てたときに把手が
直接床面に当たらないため、把手に力がかからず把手の
損傷を防止をし、把手が収納状態からずれるのを防ぐこ
とができる。
【0023】本発明の請求項3記載の発明は、把手と凸
部のいずれかに相手部品と係合する突出部を形成するこ
とにより、把手を収納状態で仮固定し、電気掃除機の使
用中に把手のがたつきを防止して使用性の向上が図れる
とともに、把手がモータの振動と共振するのを防止して
騒音の低減が図れるものである。さらに、把手が本体の
外郭の一部で形成するのでデザイン性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の電気掃除機の構成を示
す側断面図
【図2】同第1の実施例の電気掃除機の後面図
【図3】同第1の実施例の電気掃除機の要部断面図
【図4】同第2の実施例の電気掃除機の構成を示す側面
【図5】同第3の実施例の電気掃除機の要部断面図
【図6】従来の電気掃除機の構成を示す一部切欠断面図
【図7】同電気掃除機の斜視図
【図8】同電気掃除機の後面図
【符号の説明】
4 ローラ 6 本体上 11 把手 12 排気格子 13 凸部 14 開口部 15 凹部 16 床面 17 リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野 征之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−131725(JP,A) 実開 昭60−63150(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 9/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前部に塵埃を集積する集塵室を、後部に
    モ−タを収納する収納室を有する本体と、この本体に回
    動自在に取付けた把手を備え、前記本体を本体上部材と
    本体下部材とで構成し、前記本体の後面に設けた排気部
    より後方に突出する凸部を前記本体上部材あるいは本体
    下部材のいずれかに一体成形し、この凸部は後面を有し
    かつ上方には開口部を形成すると共に前記凸部を前記排
    気部より上方に設け、前記凸部の開口を把手の一部で覆
    う電気掃除機。
  2. 【請求項2】 本体後面に形成された凸部を把手よりも
    後方に突出して配設してなる請求項1記載の電気掃除
    機。
  3. 【請求項3】 把手または凸部のいずれかに相手部品と
    係合する突出部を形成してなる請求項1記載の電気掃除
    機。
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