JPH0360255B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は小形充電式電気掃除機に係り、排気窓
の位置を、ハンドル手前の傾斜部側壁面に形設し
た構造に関する。

〔従来の技術〕

従来の小形充電式電気掃除機の排気窓位置は、
電動送風機な平坦あるいは一円弧側壁面に設けら
れていたため、電動送風機室の後隔壁にブロアー
からの排気風が一旦当接し迂回してから上記側壁
面の排気窓から機外へ放出する過程をへるため、
旋回流に伴い排気異音が発生し騒音が上昇した
り、排気流路が曲折しているため排気抵抗が大き
く従つて吸込出力が減少し吸込性能が低下する要
因があつた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は、上記欠点を解消するため排気窓に至
る排気流路を円滑な流路形態とする事により排気
圧損の低減に伴う吸込出力の向上及び低騒音が図
られた充電式電気掃除機を提供することを目的と
する。

すなわち電動送風機から送り出された排気窓に
対して排気窓の位置を垂直方向又は、傾斜方向に
形設すれば、排気流路抵抗は必然的に減少する。
従つて前述の吸込出力の向上及び低騒音化が実現
する。

〔問題点を解決するための手段〕

上記の目的を達成するために本発明は、電動送
風機のデイフユーザ後からハンドル開口前部に至
る側壁面形状を絞つた形態の傾斜面として、該傾
斜面に複数の窓を有する排気窓を形設する事によ
り、デイフユーザからの排気風に対して排気窓が
斜に位置するため排気流が何等抵抗なく流れるた
め排気抵抗が少なく、かつ排気風の旋回流が生じ
にくい構成とした。

〔作用〕 上記本発明の構成によれば、電動送風機のブロ
アーからの排気風が直接的に排気窓に通ずるため
排気流路形態が簡素化出来ると同時に排気窓面積
も減少出来、ブロアーからの排気音、モータから
の回転振動音を直接透過するのを阻止出来るもの
である。

〔実施例〕

以下、図面を参照して、この発明の実施例につ
いて説明する。

第１図から第３図において、小形充電式掃除機
２は、電動送風機４を内蔵した本体ケース６と、
この本体ケース６に着脱自在に装着した集塵ケー
ス８とを備えている。集塵ケース８内には、フイ
ルター１０を設ける。フイルター１０は、不織布
などのフイルター材１１と、このフイルター材１
１をほぼ箱状に支持する合成樹脂製の支持枠１２
と、この支持枠１２及びパツキング１３を備えて
いる。パツキング１３には、フイルター１０を集
塵ケース８から引き出すための把手１４が一体的
に成形されている。パツキング１３は、集塵ケー
ス８と本体ケース６を結合した際に、本体ケース
６側の結合面１６に当接するリツプと、集塵ケー
ス８の内壁に当接するリツプとを有し、この両リ
ツプによつて、集塵ケース８とフイルター１０と
の間の気密及び集塵ケース８と本体ケース６との
間の気密を維持する構成にしてある。

集塵ケース８の先端部分には、吸込口１８を形
成する。吸込口１８には、弾性部材からなる弁１
９が集塵ケース８の内壁に一体形成された２個の
取穴脚２０が用いて取付ける。集塵ケース８と本
体ケース６は、尾錠装置２２によつて着脱自在に
装着される。尾錠装置２２は、集塵ケース８の上
面に設けた軸２３を中心に回動自在に設けた係止
片２４た、本体ケース６の結合面１６に形成しと
係止爪２６と、この係止爪２６に係止する方向に
係止片２４が回動する付勢力を付与するバネ２７
を備えている。集塵ケース８の開口下部には、係
止突起２８を設ける。本体ケース６の結合面１６
の下部には、係止突起２８を受け入れる受け部30
を設ける。本体ケース６の結合面１６の中央部に
は、格子状の流入口３２を設ける。本体ケース６
の上面には、ハンドル３４を形成する。ハンドル
３４に近接して、電動送風機４の起動停止を行う
手動切換スイツチ３６を本体ケース６の上面に設
ける。

本体ケース６は、左右に２分割可能な構成にな
つている。本体ケース６内の下部には、シール鉛
蓄電池などからなる蓄電池３８を収納する部屋３
９を形成する部屋３９の上方には、一枚の充放電
回路を構成するプリント基板４０を設ける。プリ
ント基板４０には、交流を直流に変換するための
ダイオードや抵抗などを装着する。蓄電池３８
は、本体ケース６の後壁下部に設けた蓋体４１を
取りはずすことによつて、部屋３９内への出し入
れを行う。

本体ケース６と集塵ケース８の結合面１６は、
係止爪２６が受け部３０よりも前方に位置するよ
うに傾斜している。本体ケース６の後面７は、本
体ケース６の底面に対してほぼ90°の角度で立ち
上がつている。この本体ケース６の後面７の後面
には、充電装置１の底カバー１ａに設けた係止突
起１６に軽視する半球状の突起５を設ける。

電動送風機４は、モータ４ａとこのモータ４ａ
によつて回動するフアン４ｂをデイフユーザ４ｃ
を介して支持されている。フアン４ｂからの排気
流は、デイフユーザ４ｃの導入口４ｄをへてリタ
ーンベン４ｅを通りモータ４ａを冷却した後に、
本体ケース６の左右側面に設けた排気窓４２から
排気フイルター４３をへて機外へ放出される。

排気窓４２は、デイフユーザ４ｅ後端４c′から
ハンドル３４前方の開口壁４４に至る側壁面４６
に傾斜する傾斜壁面４６ａに形設する事により排
気流がスムーズに流れる。即ち第４図を用い第１
図から第３図を併用しながら説明すると、フアン
４ｂ回転にて生じた吸引気流は、集塵ケース８内
のフイルター１０を通り吸込口１８より被掃除面
上の塵埃を吸引し塵埃ケース８とフイルター１０
間に捕塵される。含塵排気流は、フイルター１０
により過された排気流は、フアン４ｂを通りデ
イフユーザ４ｃ排気流の導入口4d、リターンベ
ン４ｄを通過し、排気流路４８をへて排気フイル
ター４３、排気窓４２へ至る。ここで本実施のよ
うな傾斜を有する排気窓４２構造は、前述の如く
リターンベン４ｅを通過した排気流（図示矢印）
は、ほぼ直線的に流れるため排気抵抗損失が極め
て小さい。従つて第５図に示す従来の排気窓４２
のようにモータ４ａと並行に配設した場合、モー
タ４ａ後壁面５０に排気流が当たり、この所で排
気流が旋回流となり、モータ４ａ後壁面５０で渦
流が生じ、排気流がスムーズに排気フイルター４
３を通過しにくいため種々問題が生じる。すなわ
ち排気渦音が生じる問題と排気抵抗損失が増大す
るため、吸込出力が減少し、吸込性能が低下す
る。このような従来の問題起生が、前述した本実
施例の場合ほ起生しにくく吸込出力の上昇が見込
まれ従つて吸込性能の向上が計られる。

電動送風機４のデイフユーザ４ｃの外周は、パ
ツキング４ｆを介して本体ケース６の取付リブ５
２にて圧入支持する。

小形充電式電気掃除機では、取扱い性を配慮し
た製品構造する必要があり、製品重量、製品外形
寸法上の制約等により、電動送風機４のフアン４
ｂ外径およびデイフユーザ４ｃ外径により吸込出
力が一般の電気掃除機に比べ開放風量が1/2程度、
最大真空度が1/5〜1/7程度と極めて少ないもの
で、当然排気抵抗が少しでも増大すれば、吸込出
力にかなりの影響を与えるもので、本実施例で
は、この点を考慮し、吸込出力低減を押えた構成
としたものである。従つて従来の小形充電式電気
掃除機の吸込出力即ち吸込仕事率3^W前後であつ
たが、本実施例では、吸込仕事率５〜6^Wと約２
倍の出力向上が得られ、最大真空度は200mmH₂O
と従来の倍近い性能が得られ、小石等の比較的重
量物でも何なく吸込まれ車内掃除も実用性の高い
機能を備えている。又本実施例のように滑らかな
排気流路構成とする事により排気流路４８内に偏
向板等の整流効果を付与する部材を設ける必要が
ないため金型が簡素化出来る。更に組立性を考え
た場合、偏向板性の邪魔な部材がないため電気配
線の結束が容易でなる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、排気流が自然に整流化される
ため渦損等による排気抵抗損失が少なく、従つて
吸込出力が向上し重量物塵埃でも支障なく吸込ま
れるため、小形充電式電気掃除機の用途拡大が計
られ使い勝手のすぐれたものとなる。更に騒音低
減効果が計られる効果を有し、顧客に対して騒音
による不快感を与えない。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明の一実施例を示し、第１図は小
形充電式電気掃除機の断面図、第２図は上面図、
第３図は展開図、第４図は要部拡大横断面図、第
５図は従来例を示す要部拡大横断面図である。 ４……電動送風機、６……本体ケース、８……
集塵ケース、４ｃ……デイフユーザ、４c′……デ
イフユーザ後端、１０……集塵フイルター、１８
……吸込口、２２……尾錠装置、３４……ハンド
ル、４２……排気窓、４６ａ……傾斜壁面。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 電動送風機及び充放電機能を有するプリント
   基板、蓄電池、及びスイツチを内蔵する本体ケー
   スの後方部に、ハンドルを形設し、前記本体の前
   方には集塵フイルター及び吸収口を有する集塵ケ
   ースを尾錠装置を介して本体ケースに着脱自在に
   接合構成するとともに、電動送風機のデイフユー
   ザ後端からハンドルの前方にかけて傾斜壁面と
   し、該傾斜壁面に排気窓を形設した事を特徴とす
   る小形充電式電気掃除機。