JP3232433U - 鍋用取手 - Google Patents
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Abstract
【課題】鍋において取手を取り付けるための所定位置や取手の取り付け方向が限定されない、機能的な取手を提供する。【解決手段】内部に中空部が形成されてなる持ち手部2と、前記持ち手部から先端方向に延出してなる腕部3と、前記腕部の先端に形成されて鍋の外縁部を着脱自在に挟持可能な挟持部4とを備える鍋用取手を提供する。さらに、前記中空部に収容され、前記持ち手部から着脱可能である駒体6と、前記駒体に装着されてなる磁石と、を備えてなることにより、駒体は蓋用取手として用いることができ、蓋を持ち上げることができる鍋用取手を提供する。【選択図】図1
Description
本考案は、鍋に対して着脱自在に取付けることができる鍋用取手に関する。
調理用鍋に着脱可能に取付けることができる取手が考案されている。
しかし、鍋において取手を取り付けるための所定位置や取手の取り付け方向が限定されているなど、機能性が限定されることがあった。また、鍋の外縁部を掴むことに機能が特化することで、一見して外縁部を掴むことができない構造を有する鍋及び鍋蓋などには適用できないといった問題もあった。
そこで、上記課題を解決するための手段として本考案に係る鍋用取手は、内部に中空部が形成されてなる持ち手部と、前記持ち手部から先端方向に延出してなる腕部と、前記腕部の先端に形成されて鍋の外縁部を着脱自在に挟持可能な挟持部と、前記中空部に収容され、前記持ち手部から着脱可能である駒体と、前記駒体に装着されてなる磁石と、を備えてなることを特徴とする。なお、駒体はシリコンなど、加熱された機器の表面温度によっても熱変形しないような素材によって構成されることが好ましい。
また、前記中空部の外壁の少なくとも一部が強磁性体からなり、前記中空部に収容された前記駒体を、前記磁石によって前記外壁に固定可能とすることとしても好ましい。
さらに、前記持ち手部が、その左右外縁を枠体によって形成されてなり、前記枠体に囲まれた空間が前記中空部を形成してなることとしても好ましい。
さらにまた、前記挟持部が、前記腕部から上下に分岐した上爪部と下爪部とによって構成されてなることとしても好ましい。
また、前記下爪部の先端が、前記上爪部の先端よりも前方位置まで延出してなると共に、前記上爪部の下方から上向きに屈曲されてなり、前記上爪部の先端部と前記下爪部の先端部との間に鍋の外縁部を挿し入れ可能な隙間が形成されてなることとしても好ましい。
挟持部を鍋の外縁部に挿し入れることによって、水平方向、若しくは上方から鍋を挟持することができる着脱自在の取手を提供することができる。
本考案に係る鍋用取手の持ち手部から駒体を取り外し、取り外した駒体を取手本体とは別に用いることができる。持ち手部から取り外した駒体は、鉄などの強磁性体によって形成されてなる取手のない鍋蓋に磁力によって取り付けることができる。取り付けられた駒体は蓋用取手として用いることができ、蓋を持ち上げることができる。また、駒体は、鍋に覆いかぶされることによって、一見して外縁部を挟持することができない鍋蓋の鍋用取手として用いることができる。
以下、本考案に係る実施の形態を、図を参照しながら詳しく説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本考案に係る鍋用取手1は、図1の斜視図に示すように、持ち手部2から先端方向に延出してなる腕部3と、腕部3の先端に形成されてなる挟持部4と、を備える。なお、以下において先端方向を前方といい、基端方向を後方ということがある。また、持ち手部2の内部には中空部5が形成されてなる。中空部5には、持ち手部2から着脱可能である駒体6が収容されてなる。さらに、駒体6の底部には、図7の断面図に示すように、磁石7が埋め込まれた状態に装着されてなる。
本実施の形態において、図6に示すように、駒体6はシリコン樹脂からならなる塊体であり、以下に説明するように、駒体6を持ち手として使用する際に手指をもちいて掴みやすい大きさに形成されてなる。また、駒体6の形状を前後側端面が下面から上面にかけて丸みのある曲面に形成されてなることによって、指を前記曲面に掛けることで力が入れやすく、中空部5から駒体6を取り出しやすい。さらに、駒体6の表面に凹凸構造を形成することで、持ち手として使用する際にしっかりとつかむことができる。
本実施の形態において、持ち手部2及び腕部3は、図1〜図3、図6に示すように、金属製の棒体を折り曲げ加工することにより形成されてなる。持ち手部2は、中空部5を左右から挟み込むように、中空部5の左右側面に沿って平行なループ状の枠体を形成して構成されてなる。また、持ち手部2の後端面は解放されてなることにより、中空部5に収容された駒体6に、前記解放された後端面から指を掛けることができ、駒体6の着脱を行い易い。また、中空部5の下面には、図3、図6に示すように、前記左右に配置されたループ状の枠体の下側縁同士の間を連接してなる強磁性体からなる金属板8が配設されてなる。
中空部5に収容された駒体6は、持ち手部2が中空部5を構成する左右の枠体に挟み込まれて保持されてなる。また、図3に示すように、磁石7によって駒体6を金属板8に吸着することができ、中空部5からの不意な脱離を効果的に防止することができる。
持ち手部2を形成する左右のループ状の枠体は、それぞれ前方上端部において二本の棒体が近接して前方に延出する。持ち手部2から前方に延出した棒体は腕部3を形成する。そして、腕部3の先端部において、図2に示すように、近接していた棒体の一方が下方に一旦分岐し、さらに先端において上方に折り返されることによって下爪部9を形成してなる。
一方、前記分岐位置から他方の棒体は、図2に示すように、さらに前方に向かって延出し、下爪部9の手前で先端を構成する上爪部10を形成する。さらに、上爪部10の先端部と下爪部9の先端部との間には、図4に示すように、取手のない鍋12の外縁部を挿し入れ可能な隙間11が形成されてなる。これにより、下爪部9、上爪部10、及び隙間11によって挟持部4が構成される。
図4において、鍋12の鍋外縁部13は鍋12本体から水平外方に延出した鍔を形成してなる。隙間11に鍋12の鍋外縁部13が挿し込まれると、上爪部10が鍋12の鍋外縁部13の上面に当接した状態で、下爪部9の先端を鍋12の鍋外縁部13の下面を下方から押し当てることによって、鍋12の鍋外縁部13を挟持部4が挟持することができる。
そして、挟持部4が鍋12の鍋外縁部13を挟持した状態において、持ち手部2を握って持ち上げると、鍋用取手1と共に鍋12を持ち上げることができる。
一方、図5には鍋12の蓋として用いられる鍋兼用蓋14が上方に拡開した状態で上下逆さまに示されている。鍋兼用蓋14は、上下逆さまとすることで、鍋としても用いることができるものである。図5からもわかるように、鍋兼用蓋14にも取手はなく、その蓋外縁部15は上方に向かって延出してなり、鍋12の鍋外縁部13のような鍔を有しない。このような場合にあっても、鍋用取手1は、蓋外縁部15を上方から隙間11に挿し入れて、上爪部10が蓋外縁部15の内面に当接した状態で、下爪部9を蓋外縁部15の外面を外方から押し当てることによって、鍋兼用蓋14の蓋外縁部15を挟持部4が挟持することができる。
挟持部4が鍋兼用蓋14の蓋外縁部15を挟持した状態において、上方に向けられた持ち手部2を外方に倒しながら握って持ち上げると、鍋用取手1と共に鍋兼用蓋14を持ち上げることができる。なお、下爪部9は先端方向に向かって上爪部10の左右幅よりも拡開して形成されてなることにより、挟持部4が鍋12若しくは鍋兼用蓋14を3点支持によって安定して持ち上げることができる。
次に、本実施の形態において、鍋兼用蓋14は鍋12の蓋であり、図8に示すように、鍋12の鍋外縁部13の内側に鍋兼用蓋14を嵌め込むように乗せることで蓋としての機能を発揮することができる。ここで、鍋兼用蓋14は強磁性体によって構成されてなるが、鍋兼用蓋14には取手が備わっていないものとする。
このとき、図6に示すように、駒体6は持ち手部2の中空部5から任意に離脱させることができる。また、駒体6の底部には、図7に示すように磁石7が装着されてなる。そして、図8に示すように、磁石7の磁力によって、駒体6を強磁性体からなる鍋兼用蓋14の上面に取り付けることで、駒体6を鍋兼用蓋14の取手として構成することができる。
磁力によって鍋兼用蓋14に取り付けられた駒体6を掴めば、調理によって熱く熱せられた鍋兼用蓋14を直接触ることなく、図9に示すように鍋兼用蓋14を鍋12から取り外すことができる。
1 鍋用取手
2 持ち手部
3 腕部
4 挟持部
5 中空部
6 駒体
7 磁石
8 金属板
9 下爪部
10 上爪部
11 隙間
12 鍋
13 鍋外縁部
14 鍋兼用蓋
15 蓋外縁部
2 持ち手部
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12 鍋
13 鍋外縁部
14 鍋兼用蓋
15 蓋外縁部
Claims (5)
- 内部に中空部が形成されてなる持ち手部と、
前記持ち手部から先端方向に延出してなる腕部と、
前記腕部の先端に形成されて鍋の外縁部を着脱自在に挟持可能な挟持部と、
前記中空部に収容され、前記持ち手部から着脱可能である駒体と、
前記駒体に装着されてなる磁石と、を備えてなる
ことを特徴とする鍋用取手。 - 前記中空部の外壁の少なくとも一部が強磁性体からなり、
前記中空部に収容された前記駒体を、前記磁石によって前記外壁に固定可能とする
ことを特徴とする請求項1に記載の鍋用取手。 - 前記持ち手部が、その左右外縁を枠体によって形成されてなり、
前記枠体に囲まれた空間が前記中空部を形成してなる
ことを特徴とする請求項1または2に記載の鍋用取手。 - 前記挟持部が、前記腕部から上下に分岐した上爪部と下爪部とによって構成されてなる
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の鍋用取手。 - 前記下爪部の先端が、前記上爪部の先端よりも前方位置まで延出してなると共に、前記上爪部の下方から上向きに屈曲されてなり、
前記上爪部の先端部と前記下爪部の先端部との間に鍋の外縁部を挿し入れ可能な隙間が形成されてなる
ことを特徴とする請求項4に記載の鍋用取手。
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2021
- 2021-04-02 JP JP2021001226U patent/JP3232433U/ja active Active
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