JP3232312B2 - 導線装置 - Google Patents

導線装置

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JP3232312B2 JP28937892A JP28937892A JP3232312B2 JP 3232312 B2 JP3232312 B2 JP 3232312B2 JP 28937892 A JP28937892 A JP 28937892A JP 28937892 A JP28937892 A JP 28937892A JP 3232312 B2 JP3232312 B2 JP 3232312B2
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岩本裕彦
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、土木,建築,各種産
業設備の工事現場で、所定の配管工事の後、該管内に光
フャイバーケーブル,電線,各種チューブ等の線材類を
通す際、最初に行うパイロットワイヤーの挿通作業に利
用される導線技術に関する。また、給排気管、給排水管
など種々の管をして、詰まり除去,清掃,検査,補修の
作業で利用される導線技術に関する。また、高所工事,
電柱工事,天井裏工事など足場や空間に制限ある現場
で、溝内を対象とし、あるいは目的個所に向けて空中導
線する導線技術に関する。更に、物品の管内搬送分野で
利用されることもある。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば前記パイロットワイヤーの
挿通作業では気密性のある管に対してはパラシュートと
称する道具を用いる。吹き矢の原理にて管の一方から圧
縮空気を送り込み貫通させる。パラシュートの中央部に
付けた糸がパイロットワイヤーとして機能する。このパ
イロットワイヤーの一端に、より強いワイヤーを結び、
他端を引っ張る。この作業を繰り返し、順次強いワイヤ
ーに交換していく。そして最後に電線など正規の線材を
通す。尚、この種の管は軟質塩ビやナイロン製で巻取り
自在の長尺軟管であるが、使用される用途は限定されて
いる。一方、巻とることが出来ない硬管の場合、例えば
土管や陶管、あるいはスチール管やステンレス管などが
そうであるが、多くは接続配管される。また、管内の気
密性ならびに平滑度は前記軟管に比べ非常に悪い。従っ
て、パイロットワイヤーの挿通は手作業に依る。土中配
管された150メートルもの管内に手作業でスチール製
のパイロットワイヤーを押し込んで挿通させているのが
実状である。一方、給排水管の詰まり除去や清掃作業で
も、手作業でワイヤーや長尺棒を挿通していることは周
知のとうり。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記、パラシュート技
術は限定された範囲で貢献しているが、管内に砂やドロ
あるいは雨水が入ってしまえば、途中で気密性を失い失
速する傾向がある。また、管の内直径に応じた各種のパ
ラシュートを必要とする。一方、この種分野はいずれも
作業環境が悪い。管内条件に左右されにくい導線技術の
提供こそが、実用的であり係る産業に貢献できる。本願
は、主として各種の管を対象とし、管内に多少の水やド
ロがあっても、管内の平滑度が悪くても、あるいは気密
性の有無に関係なく利用でき、安価にして速く管を貫
通,あるいは管内所定の位置まで挿通できる技術を提供
する。また、管に限らず同技術で溝内あるいは空中導線
をも可能にする導線技術を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】先ず、本願導線技術の線
部材は、膨らんで筒状を成すチューブである。例示する
ならポリエチレン製の安価なインフレーションチューブ
で、膨らんで筒状を成すも常態で帯状をしているチュー
ブである。そして、導線後、このチューブはチューブと
して利用されることもあるが、線部材として扱われるこ
とが多い。その本願導線技術にあっては、これらチュー
ブの先端開口部を環状に固定し、該環状固定部の内部に
向けて圧縮空気を噴射しつつ順次前記チューブを供給
し、チューブの内面を外側に反転しつつ膨らませながら
伸張させる装置である。
【0005】そして本願導線装置の構成は、チューブを
供給すべくチューブ供給孔を備え、供給方向下手位置に
前記チューブの先端開口部を環状に固定する係止部を設
け、前記環状に固定したチューブ開口でチューブの供給
方向下手に向かって圧縮空気を噴出する給気孔を設けた
導線装置にあって、膨らみチューブの内部圧力を検出す
るパイロット孔ならびに圧力検出器、更に膨らみチュー
ブの内部空気を排気する排気孔ならびに排気弁とを設
け、前記圧力検出器の信号に呼応して排気弁を作動する
機構を備えたことにある。
【0006】また、前記構成に加え、膨らみチューブの
内部圧力が所定以上になるとチューブの供給孔を広げる
べく移動する逃がし弁を備えたことにある。
【0007】更に、前記構成に加え、給気孔に供給する
圧縮空気に滑り粉を混入させるべく構成した粉体混入器
を備えたことにある。
【0008】
【実施例】以下、添付の図面を参照して本発明の実施例
について具体的に説明する。図1は、実施例装置の断面
図で、図中10は本願の線部材として使用されるチュー
ブ例であり、常態では図2に例示したように帯状を成し
ている。
【0009】本実施例導線装置35には、前記チューブ
10を図面の右から左に向けて案内供給するためのチュ
ーブ供給孔3が機体1に形成されている。13はチュー
ブ10の先端開口部であり、機体1の一部に形成した係
止部(図番付さず)で円状に開口した状態で固定されて
いる。固定手段は粘着テープで巻き付け固定したり、後
述する実施例のようにクランプ部材で固定する。
【0010】2は給気孔で矢印20で指すとうり圧縮空
気が送り込まれ、チューブ10の内面12と外面11が
反転しつつ膨らまされていく。それに従い膨らみ先端部
15は、図面左方向に移動し、同時にチューブ10もチ
ューブ供給孔を通して順次と供給される。
【0011】チューブ10の供給は必要なら種々の送込
み機構を付加することもできるが、膨らみ内部14の圧
力でチューブが膨らむにつれて供給孔3から引き込まれ
ていく。勿論、チューブの内面外面の反転抵抗にも依存
するが、ポリエチレン,ポリプロピレンなどを代表とす
る公知のプラスチックフイルムのチューブ、薄いゴムチ
ューブ、あるいは気密処理された布チューブであれば、
比較的容易に引き込まれるように構成することができ
る。
【0012】一方、矢印21は前記供給孔3から膨らみ
内部14の空気が排気されている状態を図示している。
供給孔3が過大であると膨らみ内部14の圧力が高まら
ず膨らみ先端部15の伸張速度が遅くなる傾向、即ちチ
ューブの供給速度が落ちるし、逆に過小であれば圧力が
高まり過ぎてチューブ破裂を惹起する傾向にある。
【0013】チューブ破裂の防止自体は、給気孔2から
の供給空気圧を制限する圧力設定器を通して給気すれば
足りることであるが、その設定器をしてチューブ破裂圧
力以上に設定しても、チューブ供給孔3からの排気を適
正にすれば、膨らみ内部14の実質的な圧力を調整する
ことが可能であり、チューブ破裂を容易に防止できる。
尚、矢印21で指す排気はチューブ10の供給に対し
て空力抵抗を与える傾向にあるものの、供給孔3内の摩
擦抵抗を軽減するに寄与する。
【0014】一方、図3は図1の実施例装置と概ね同様
であるが、機体1にパイロット孔4を形成して圧力検出
器6を設け、更に排気孔5を形成して排気弁7を設け、
前記圧力検出器6の信号に呼応して排気弁7を作動し矢
印23で指すとうり適時排気する機構を設けて構成した
実施例装置である。電気制御系、空気制御系など公知の
制御機構で、膨らみ内部14の圧力状態を適度にするこ
とでより速く安定して膨らませるための構成を具備して
いる。
【0015】第4図は構造の異なる実施例を部分断面斜
視図で図示している。また、本実施例装置35の断面図
を図5並びに図6に、チューブの供給孔3の入口形状を
図示すべく図7に右側面図を例示した。
【0016】図中、30は機体、29は芯体であって両
者でチューブ10の供給孔3の一部を形成している。こ
の供給孔3は帯状チューブ10をして円弧状に案内供給
することができる。チューブ10の先端開口部13は機
体30のチューブ供給方向下手の位置でクランプ31に
よって円を成す環状に開口した状態で固定されている。
尚、チューブ10の先端開口部13は、その他楕円形
状、多角形形状など、任意の形状にて要は環状に固定で
きる構造であれば足りる。
【0017】一方、給気孔2は芯体29の中心部に形成
され矢印20で指す方向に圧縮空気が供給される。即
ち、前記開口状態で固定された環状内部に向い、且つチ
ューブ10の供給方向下手に向けて噴出するべく構成さ
れる。
【0018】更に、32は逃がし弁であって、図5並び
に図6からも明かなようにその外周面と機体30の内壁
とでチューブ10の供給孔3の一部を形成する。該逃が
し弁32は、芯体29に案内され、圧縮バネ27により
図面左方向に付勢され、止め輪28で移動制限されてい
る。また、逃がし弁32が図6の様に圧縮バネ27を圧
縮して右方向に移動すると、チューブ10の供給孔3の
実質断面積を大きくする。即ち、機体30の内壁がテー
パー形状に構成されており、移動することで8で指す間
隔が広がるからである。
【0019】しかして、図4に例示したように矢印20
で指すとうり圧縮空気を吸気孔2に供給すると、前記実
施例同様にチューブ10の外面11が内側に、また内面
12が外側に反転しつつ膨らみ、伸張していく。この
時、チューブ10の供給孔3から矢印21で指すとうり
排気しながらチューブ10が供給されていくことは前記
したとうりであるが、仮に膨らみ内部14の圧力が高ま
りすりたとしても、当該圧力で前記逃がし弁32の右方
向移動が惹起され、供給孔3の断面積を大きくしてより
多く排気できるように機能する。バネ27の特性を適度
に設計しておけば、膨らみチューブの内部圧力を適正に
自動調整できるのである。
【0020】また、この様な内部圧力の高まりは、チュ
ーブ10が供給孔3を通過していく過程で、チューブ形
状の変形やら、案内不十分で引っかかり、その供給に停
止傾向を生じた時に生起するが、前記逃がし弁の右移動
はチューブ10の供給孔3を広げる方向に機能する為、
同時に引っかかり解除も達成できる効果を伴う。従っ
て、膨らみ内部の圧力を適正制御するに、同時に供給孔
3を広げるべく移動する逃がし弁を具備した本願装置
は、給気する圧縮空気の圧力設定器をして高い圧力で高
速給気することが可能となり、膨らみチューブが伸張し
ていく速度も著しく速くできる効果があった。
【0021】一方、チューブ10の供給孔3についてで
あるが、可及的に供給抵抗を小さくできる構成が望まし
い。例えば、図7は円弧状を成す供給孔3の入口形状を
例示しているが、本例では供給孔3を通過する時、図8
に例示した様にチューブ10の断面形状が円弧状を維持
しつつ供給できる。勿論、チューブ材質やチューブ先端
開口部13の環状固定の形状にもよるが、好ましくはチ
ューブ外面どうしが接触せずに案内供給できる供給孔を
構成する。例えば、図9並びに図10の様に案内する供
給孔3を形成することもある。尚、図9のように変形を
伴う場合は、膨らみ内部の圧力で引き込み供給するだけ
でなく、必要に応じて外部送り込み機構を付加して強制
供給方式にすることもできる。
【0022】いずれにしても、本願導線装置に於いて
は、供給孔3からチューブを供給するに、チューブ10
にねじれを与えないで供給できる方が望ましい。膨らみ
先端部15付近で順次と内外面が反転されつつ伸張して
行く時、ねじれた部分の反転抵抗が大きくなるからであ
る。本願の実施例装置によっては供給前筒状を成したチ
ューブも使用可能であるが、望ましくは帯状を成すチュ
ーブ10を使用する。その方が、ねじれ供給の防止が簡
単な構成で可能なことは明白である。
【0023】従って、本願で使用する線としての部材
は、帯状チューブであって、しかも予め図2の如くジグ
ザグ集積されたものが最適である。図中、矢印22の方
向に引き出されていく訳であるが、ねじれ傾向は払拭で
きるし、またロール巻されたものに比べれば慣性負荷は
無視できる程小さくて済む。総じて、チューブ10の供
給抵抗を小さくする効果が大で、安定供給ならびに高速
導線に寄与すること確かなチューブである。尚、ロール
巻されたチューブの場合、必要に応じて巻戻しの機構を
付設する方がいい。
【0024】一方、材質については前記例示したとうり
であるが、安価で丈夫なオレフィン樹脂チューブ、例え
ばポリエチレンの厚さ10乃至500ミクロン程度、チ
ューブ幅10乃至150ミリ程度のものが汎用される。
勿論、本願発明の実施用途にもよるが、管に貫通するパ
イロットワイヤーとして利用する場合は、管内直径に鑑
み、且つ適度な引っ張り強度のあるチューブが選択使用
される。
【0025】実験によれば、チューブ厚さの薄いもの
程、内外面の反転抵抗は小さく、高速で膨らみ伸張させ
ることが可能である反面、勢いチューブ破裂しやすくな
る傾向がある。また、チューブの破裂強度からすれば、
膨らみチューブの直径が小さいもの、即ち幅狭チューブ
のほうが有利であり、総じて概ねチューブ幅の5千分の
1乃至3百分の1の厚さのものが、管内を貫通の後、該
チューブをパイロットワイヤーとして利用するに適して
いることが実験で確かめられている。
【0026】尚、本願発明を前記したとうり管の詰まり
除去や清掃目的で利用する場合、あるいは物品を管内搬
送する分野で利用する場合、膨らみチューブの伸張して
いく速度以上に、伸張していく力、換言すれば膨らみ先
端部15に負荷をかけた時の押し力が重視される。大き
な力が発生できる様にするには、チューブ強度を強く
し、また膨らみ内部14の圧力が高くできるような構
成、即ち前記給気ならびに排気に係る構成要件をしてそ
の用途向けに本願装置を構成する。
【0027】更に尚、本願では圧縮空気による給気なら
びに排気で機能する装置について開示してはいるが、そ
の他の気体で代用することもできるし、あるいは水道の
水(加圧された水)並びに適当な加圧手段で加圧された
任意の液体で機能させることも可能である。従って、本
願における圧縮空気なる文言は、各種の加圧気体ならび
に加圧液体をも包含するものであることを明記してお
く。
【0028】さて、図11乃至図13は、接続された管
36内に本願導線装置35を設置し、チューブ10をし
て管内挿通する場合の状況を断面図で例示したものであ
る。前記実施例と同様に矢印20で指す給気により、チ
ューブ10の膨らみ先端部15が、管36の内部で図面
左方向に伸張していく様が理解できる。
【0029】ここで注目すべきは、膨らみ状態にあるチ
ューブが管36の内壁に対してスリップ移動することな
く管内に延在している点である。あたかも内から湧き出
るような状況で膨らみチューブは伸張し、しかも伸張の
ために供給されるチューブ10は膨らみチューブ内部1
4を滑りながら移動する。
【0030】この特性から認められることは、本願発明
工法によれば、対象とする管36の気密性に無関係。ま
た管内の平滑度や砂,ドロ,雨水の存在に影響されにく
い。以てチューブによる導線を著しく安定的に実施でき
ることである。
【0031】さて、図12は膨らみ先端部15が導線距
離の中程に至った時点の状態を図示している。この状態
で供給しつつあるチューブ10を切断する。すると図1
3で図示したようにチューブ終端16は膨らみチューブ
の内部を進行して行き、図示は略しているが、全長にわ
たって内外面の反転を完了して管36を貫通する。その
後は給気を停止し、導線装置35をチューブから取り外
し、管36を貫通したチューブをしてパイロットワイヤ
ーとして利用する。
【0032】尚、図12で例示した時点で、チューブ1
0を切断せずに継続すれば膨らみ先端部15が管36の
出口に至る。その時点でチューブ10を切断し、貫通し
たチューブをパイロットワイヤーとして機能させること
もできる。この場合、チューブが2重になっており、前
者をシングル導線工法、後者をダブル導線工法と称す
る。
【0033】また、前記導線装置にチューブの供給長さ
を計測する公知の測長計測器を具備すると長い距離を導
線するのに便利である。また、計測値を表示する表示器
と併設したり、あるいは必要に応じて設定長さになれば
供給チューブ10を自動切断する切断器と連動した導線
装置とすることもできる。勿論、図2で例示したよう
に、予め導線距離に合わせた所定の長さに切断したもの
を集積しておき、その都度使用すれば簡便ではある。
【0034】また、膨らみチューブ内にあって、滑りな
がら移動するチューブ10の摩擦抵抗を小さくすると、
チューブの伸張速度を高めることができる。従って、給
気孔から供給する圧縮空気に滑り粉を混入させると効果
的である。炭カル,タルク,小麦粉,米粉などの粉体が
適当で、チューブ供給孔3から適度に排気空気とともに
流出して、該供給案孔の摩擦軽減にも寄与する。従っ
て、導線距離が長い用途あるいは導線経路に曲がりが多
い用途には、粉体混入器を備えた導線装置が適してい
る。
【0035】一方、図12はチューブ先端開口部13を
導線装置35に環状固定して実施するものであるが、入
口付近の管36にチューブ先端開口部13をして環状に
固定し、同様に機能させることもできる。この場合、膨
らみ内部14からの排気が多大にならないよう管の固定
部付近の気密性を確保する。また、図示しないが環状の
部材に先端開口部13を固定し、管36と導線装置35
との間に介在させ、同様に実施することもできる。尚、
これらチューブ先端部13をして導線装置35以外に固
定して実施する場合、実質的に本願導線装置に固定して
実施しているものと認めるものである。
【0036】更に詳述するが、図11乃至図13からも
理解できるとうり、管36の存在は、伸張していく膨ら
みチューブのガイドとして機能するだけである。それに
対して、従来技術で述べたパラシュート工法では気密性
の維持が不可欠であり、管36は重要な気密維持要件で
ある。
【0037】本願装置を利用した工法の特徴は、管36
の内直径に対し、チューブ10の膨らみ直径が大幅に小
さくても何等支障ないことである。従って、管の種類毎
にチューブを交換する必要がほとんどない。逆に膨らみ
チューブの直径が管の内直径よりも幾分大きくなるチュ
ーブの使用も可能である。この場合、管36の内壁に当
接しシワが寄った状態で膨らむに過ぎない。かえってよ
り薄いチューブが使用でき、より速く導線できる。管3
6がチューブ破裂を防止するに寄与するからである。
【0038】また、このような工法は、管36に代わっ
てU字溝内やH鋼の溝内に前記管内配線と同様の線類を
敷設するに利用できる。特に高層建築現場や、天井裏工
事の現場では足場が悪く且つ空間的にも制限がある故
に、従来からの手通しに比べ著しく安全性が確保され
る。
【0039】更に付記するなら、空中に向けてチューブ
を伸張させることもできる。従来は例えば、階上にロー
プを投げ上げ、上で受け取る。次いでロープに所望のも
のを結びつけて、階上より引き上げる。このロープは本
願で言うパイロットワイヤーとして機能している訳であ
る。本願装置を利用した工法を実施すれば安全に作業す
ることができる。即ち、階上に向けてチューブを伸張さ
せ、上で膨らみチューブを捕らえる。膨らみチューブは
自立性があり、狙った個所に到達させることが容易であ
る。しかも、ソフトである。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本願導線技術は線
部材としてチューブを用いることが特徴的である。そし
てチューブの内外面を反転しつつ膨らませて伸張させて
導線する装置である。
【0041】従って、管内導線する場合にあっては管内
部に水やドロがあってもほとんど影響されることがな
い。また、従来全く手作業に依存していた気密性に欠け
る管でも関係なく導線することができる。管の太さが多
少代わっても同一工法、同一装置、同一チューブで導線
が実施できる。また、同一チューブを使用するに、シン
グル導線工法とダブル導線工法が、簡単にして選択実施
できる。管内に限らず溝内導線、あるいは空中導線をも
実施できる。
【0042】このように、本願導線技術は極めて幅広く
実施できことが特筆すべき効果であって、実施環境の悪
い作業現場で実際的に貢献できること確かである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る導線装置を示す断面図で
ある。
【図2】本発明で使用するチューブの実施例を示す斜視
図である。
【図3】図1に係る装置を一部変更して成る導線装置を
示す断面図である。
【図4】本発明の実施例に係る他の導線装置の使用状態
を示す斜視図である。
【図5】図4に係る導線装置の内部構造を説明するため
の断面図である。
【図6】図5に同じく内部構造を説明するための断面図
である。
【図7】図4に係る導線装置の供給孔入口形状を示す側
面図である。
【図8】本発明の実施例に係る導線装置に於て、案内供
給されている状態にある実施例チューブの断面図であ
る。
【図9】図8に同じく他の実施例チューブの断面図であ
る。
【図10】図8に同じく他の実施例チューブの断面図で
ある。
【図11】本発明の実施例工法に係る導線方法を説明す
るための説明図である。
【図12】図11に同じく導線方法を説明するための説
明図である。
【図13】図11に同じく導線方法を説明するための説
明図である。
【符号の説明】
1;機体 2;給気孔 3;チューブ供給孔 4;パイロット孔 5;排気孔 6;圧力検出器 7;排気弁 8;間隔 10;チューブ 11;チューブ外面 12;チューブ内面 13;チューブ先端開口部 14;膨らみ内部 15;膨らみ先端部 16;チューブ終端 20;矢印 21;矢印 22;矢印 23;矢印 27;圧縮バネ 28;止め輪 29;芯体 30;機体 31;クランプ 32;逃がし弁 35;導線装置 36;管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 1/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チューブを供給すべくチューブ供給孔を備
    え、供給方向下手位置に前記チューブの先端開口部を環
    状に固定する係止部を設け、前記環状に固定したチュー
    ブ開口でチューブの供給方向下手に向かって圧縮空気を
    噴出する給気孔を設けた導線装置にあって、膨らみチュ
    ーブの内部圧力を検出するパイロット孔ならびに圧力検
    出器、更に膨らみチューブの内部空気を排気する排気孔
    ならびに排気弁とを設け、前記圧力検出器の信号に呼応
    して排気弁を作動する機構を備えたことを特徴とする導
    線装置。
  2. 【請求項2】膨らみチューブの内部圧力が所定以上にな
    るとチューブの供給孔を広げるべく移動する逃がし弁を
    備えた請求項1記載の導線装置。
  3. 【請求項3】給気孔に供給する圧縮空気に滑り粉を混入
    させるべく構成した粉体混入器を備えた請求項1又は2
    記載の導線装置。
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