JP3231963B2 - 映画フィルムのチェンジオーバーシステムにおけるクロック発生装置 - Google Patents

映画フィルムのチェンジオーバーシステムにおけるクロック発生装置

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JP3231963B2 JP29347694A JP29347694A JP3231963B2 JP 3231963 B2 JP3231963 B2 JP 3231963B2 JP 29347694 A JP29347694 A JP 29347694A JP 29347694 A JP29347694 A JP 29347694A JP 3231963 B2 JP3231963 B2 JP 3231963B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映画フィルムの再生装
置等に設けて好適な映画フィルムのチェンジオーバーシ
ステムにおけるクロック発生装置に関し、特に、例えば
1本の映画を第1のロール及び第2のロールの計2つの
ロールに分割して記録し、第1のロールから第2のロー
ルを連続して再生する所謂チェンジオーバーを行う際
に、フィルム走行が不安定となるために不安定なシステ
ムクロックが形成されてしまい、オーディオデータが不
正確に再生されてしまう不都合等の改善を図った映画フ
ィルムのチェンジオーバーシステムにおけるクロック発
生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の映画フィルムは、該フィルムの略
々中央部に映像記録領域がコマ状に配設されており、こ
の映像記録領域の両脇にフィルム巻き取り用のフィルム
巻き取り孔であるパーフォレーションが設けられてい
る。また、上記映像記録領域と何れか一方のパーフォレ
ーションとの間に、該フィルムの巻き取り方向に沿って
直線的にアナログサウンドトラックが設けられており、
このアナログサウンドトラックにオーディオ信号がアナ
ログ記録されるようになっていた。
【0003】しかし、近年におけるデジタル技術の発達
にともない、オーディオ信号をデジタル記録する動きが
でてきた。上記映像記録領域やアナログサウンドトラッ
ク等の記録位置は、アメリカにおける映画及びテレビジ
ョン技術者の協会であるSMPTE(Society of Motio
n Picture and Television Engneers )により規格化さ
れているため、上記オーディオ信号をデジタル化したオ
ーディオデータは、上記映像記録領域やアナログサウン
ドトラック等の記録位置以外の位置に記録される。
【0004】具体的には、上記オーディオデータとし
て、右チャンネル用のオーディオデータ及び左チャンネ
ル用のオーディオデータが形成され、これらが、例えば
上記各パーフォレーションと映画フィルムの各エッジと
の間に、該映画フィルムの進行方向に沿って設けられて
いる各デジタルサウンドトラックにそれぞれ直線的に記
録される。
【0005】上記各デジタルサウンドトラックに記録さ
れる各オーディオデータは、上記映画フィルムの進行方
向に直交する方向に記録される同期データ,オーディオ
データ及びトラッキングパターン等で構成されている。
上記同期データは、所定データ数のブロックの先頭に記
録され、これに続いて上記オーディオデータが該ブロッ
ク単位で記録される。上記トラッキングパターンは、上
記オーディオデータの記録開始部分及び記録終了部分に
それぞれ記録されるようになっており、全体的にみると
上記デジタルサウンドトラックの両脇に映画フィルムの
進行方向に沿って帯状に記録されるようになっている。
【0006】このような映画フィルムから上記オーディ
オデータを再生する映画フィルムの再生装置は、上記映
画フィルムの各デジタルサウンドトラックを走査するよ
うに設けられた2つのCCDラインセンサにより上記各
チャンネルのオーディオデータ等を読み取るようになっ
ている。上記CCDラインセンサは、上記映画フィルム
の進行方向と直交する方向に設けられた1ライン分の読
み取り領域を有しており、再生時には、終始点灯される
ハロゲンランプから照射された光が映画フィルムのデジ
タルサウンドトラックを介すことにより再生光とされ上
記各読み取り領域に照射される。これにより、上記CC
Dラインセンサの読み取り領域には、上記デジタルサウ
ンドトラックに記録された同期データ,オーディオデー
タ及びトラッキングパターンが光化されて照射されるこ
ととなる。
【0007】上記CCDラインセンサは、上記同期デー
タ,オーディオデータ及びトラッキングパターン等の再
生光を受光し、これを読み出しパルスに応じて電気信号
に変換してデータ処理部に供給する。上記データ処理部
は、上記同期データに同期してブロック毎にオーディオ
データを再生し、これをD/A変換器に供給する。上記
D/A変換器は、上記オーディオデータをアナログ化し
てオーディオ信号を形成し、これをスピーカ装置に供給
する。これにより、上記スピーカ装置を介して上記オー
ディオデータに応じた音声出力を得ることができる。
【0008】また、上記データ処理部は、上記CCDラ
インセンサからのトラッキングパターンを検出し、トラ
ッキング制御を行う。上述のように、上記トラッキング
パターンは、1ライン分のオーディオデータの記録開始
位置及び記録終了位置に記録されている。このため、上
記データ処理部は、上記記録開始位置で再生されたトラ
ッキングパターンと、上記記録終了位置で再生されたト
ラッキングパターンとの例えばレベル差を検出すること
によりトラッキングエラーを検出する。そして、このト
ラッキングエラーに応じて上記CCDラインセンサの読
み出しタイミングを可変制御する。
【0009】これにより、トラッキングエラーを補正し
て、常にジャストトラックの状態で上記オーディオデー
タの再生を行うことができる。
【0010】次に、例えば1本の映画が、第1のロール
及び第2のロールの計2つのロールに分割して記録され
ている場合、該第1のロールから第2のロールへ再生動
作をチェンジする所謂チェンジオーバーを行う場合、映
像及び音声が途切れることがないようにスムーズに行う
必要がある。
【0011】従来の映画フィルムの再生装置は、上述の
ような第1の再生系及び第2の再生系の計2台の再生系
を有しており、上記第1の再生系に上記第1のロールが
セットされ、また、上記第2の再生系に上記第2のロー
ルがセットされる。そして、上記第1の再生系により再
生される第1のロールが再生終了近くなると、上記第2
の再生系により上記第2のロールの再生を開始する。
【0012】ここで、上記映画フィルムのパーフォレー
ションは、例えば96Hzの周波数で繰り返し設けられ
ており、上記各再生系は、上記パーフォレーションを検
出することにより上記96Hzの周波数の検出出力を形
成する。そして、この検出出力をフェーズ・ロックド・
ループ(PLL)回路でロックして安定化するととも
に、該検出出力に基づいて所定周波数のシステムクロッ
クを形成し、このシステムクロックを用いて上記オーデ
ィオデータ等の再生を行う。
【0013】上記第2のロールの再生開始部分には、所
定時間に亘って上記第1のロールの終了部分に記録され
ている映像情報及びオーディオデータと同じ情報が記録
されている。従って、第1のロールの再生終了近くとな
ったときに、上記第2の再生系の再生を開始し、該第1
の再生系及び第2の再生系を並走させて、第1の再生系
により再生される映像情報,オーディオデータ及び第2
の再生系により再生される映像情報,オーディオデータ
を、タイミングを見計らって切り換える。これにより、
上記第1の再生系により再生される映像情報,オーディ
オデータが、上記システムクロックとともに、第2の再
生系により再生される映像情報,オーディオデータに切
り換わり、チェンジオーバーすることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記各再生系
は、上記映画フィルムに適当な張力を与えながら走行さ
せて再生を行うが、この張力は、ロールの巻き始め及び
巻き終わりに不安定なものとなる。このため、上記張力
は、上記ロールの巻き始め及び巻き終わりに係る上記チ
ェンジオーバーの際に、著しく不安定なものとなる。
【0015】上記各再生系は、上記パーフォレーション
の検出出力に基づいてシステムクロックを形成している
ため、上記張力が著しく不安定な状態となると、上記P
LL回路で該パーフォレーションの検出出力をロックす
ることができない。また、このような状態で形成された
不安定なシステムクロックにより上記オーディオデータ
等の再生が行われるため、正確なオーディオデータ等の
再生を行うことができない。
【0016】このようなことから、従来の映画フィルム
の再生装置は、理想的なチェンジオーバーに支障をきた
す問題があった。
【0017】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
のであり、チェンジオーバーの際に正確なシステムクロ
ックを形成して理想的なチェンジオーバーを実現するこ
とができるような映画フィルムのチェンジオーバーシス
テムにおけるクロック発生装置の提供を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係る映画フィル
ムのチェンジオーバーシステムにおけるクロック発生装
置は、第1の映画フィルムのデジタルサウンドトラック
からオーディオデータを読み取る第1のフィルムリーダ
と、第2の映画フィルムのデジタルサウンドトラックか
らオーディオデータを読み取る第2のフィルムリーダと
を切り換えてオーディオデータを再生する映画フィルム
のチェンジオーバーシステムにおけるクロック発生装置
である。
【0019】この映画フィルムのチェンジオーバーシス
テムにおけるクロック発生装置は、上記第1のフィルム
リーダによりオーディオデータが読み取られる第1の映
画フィルムのフィルム走行速度に比例して周波数が変化
する周波数信号に基づいて、フレーム周波数の所定数倍
の第1のクロックを形成するフェーズ・ロックド・ルー
プ構成の第1のクロック形成手段を有する。
【0020】また、上記第2のフィルムリーダによりオ
ーディオデータが読み取られる第2の映画フィルムのフ
ィルム走行速度に比例して周波数が変化する周波数信号
に基づいて、該フレーム周波数の所定数倍の第2のクロ
ックを形成するフェーズ・ロックド・ループ構成の第2
のクロック形成手段を有する。
【0021】また、チェンジオーバー時に、上記第1の
クロック形成手段からの第1のクロック及び上記第2の
クロック形成手段からの第2のクロックを切り換えて出
力する切り換え手段と、上記切り換え手段からの第1の
クロック或いは第2のクロックに基づいて、上記デジタ
ルサウンドトラックに記録されているオーディオデータ
のサンプリングクロック周波数の所定数倍の周波数のシ
ステムクロックを形成して出力するフェーズ・ロックド
・ループ構成のシステムクロック形成手段とを有する。
このシステムクロック形成手段は、上記第1,第2のク
ロック形成手段よりも大きな所定の時定数のループ特性
を有する。
【0022】また、本発明に係る映画フィルムのチェン
ジオーバーシステムにおけるクロック発生装置は、上記
切り換え手段からの各クロックの周波数と、上記システ
ムクロック形成手段からのシステムクロックの周波数と
の差に応じて、上記システムクロック形成手段に設けら
れている発振手段を制御する制御手段を有する。
【0023】また、本発明に係る映画フィルムのチェン
ジオーバーシステムにおけるクロック発生装置は、上記
第1,第2のクロック形成手段として、上記各フィルム
リーダから供給されるフレーム周波数信号及び/又は上
記オーディオデータのトラックピッチに対応するトラッ
ク周波数信号に基づいて、上記第1,第2のクロックを
形成するものを有する。
【0024】
【作用】本発明に係る映画フィルムのチェンジオーバー
システムにおけるクロック発生装置は、フェーズ・ロッ
クド・ループ構成を有する第1のクロック形成手段が、
第1のフィルムリーダによりオーディオデータが読み取
られる第1の映画フィルムのフィルム走行速度に比例し
て周波数が変化する周波数信号に基づいて、フレーム周
波数の所定数倍の第1のクロックを形成する。
【0025】また、上記第1のクロック形成手段と同じ
くフェーズ・ロックド・ループ構成を有する第2のクロ
ック形成手段が、上記第2のフィルムリーダによりオー
ディオデータが読み取られる第2の映画フィルムのフィ
ルム走行速度に比例して周波数が変化する周波数信号に
基づいて、フレーム周波数の所定数倍の第2のクロック
を形成する。
【0026】或いは、上記第1,第2のクロック形成手
段は、上記各フィルムリーダから供給されるフレーム周
波数信号及び/又は上記オーディオデータのトラックピ
ッチに対応するトラック周波数信号に基づいて、上記第
1,第2のクロックを形成する。
【0027】上記各クロック形成手段からの第1のクロ
ック及び第2のクロックは、それぞれ切り換え手段に供
給される。
【0028】上記切り換え手段は、チェンジオーバー時
となると、上記第1のクロック形成手段からの第1のク
ロック及び上記第2のクロック形成手段からの第2のク
ロックを切り換えてシステムクロック形成手段に供給す
る。
【0029】上記システムクロック形成手段は、フェー
ズ・ロックド・ループ構成を有しており、上記切り換え
手段からの第1のクロック或いは第2のクロックに基づ
いて、上記デジタルサウンドトラックに記録されている
オーディオデータのサンプリングクロック周波数の所定
数倍の周波数のシステムクロックを形成して出力する
が、上記第1,第2のクロック形成手段よりも大きな所
定の時定数のループ特性を有している。
【0030】このため、フィルムの巻き終わり及び巻き
始めが重なるチェンジオーバー時にフィルムの走行が著
しく不安定となり、上記切り換え手段を介して不安定な
第1のクロック或いは第2のクロックが供給されても、
上記システムクロック形成手段のフェーズ・ロックド・
ループが、上記大きな所定の時定数のループ特性により
スムーズに動作して該第1のクロック或いは第2のクロ
ックをロックすることができる。
【0031】従って、チェンジオーバー時であっても、
安定した正確なシステムクロックを形成することがで
き、正確なオーディオデータ等の再生を実現して理想的
なチェンジオーバーを達成することができる。
【0032】次に、本発明に係る映画フィルムのチェン
ジオーバーシステムにおけるクロック発生装置は、制御
手段が、上記切り換え手段からの各クロックの周波数
と、上記システムクロック形成手段からのシステムクロ
ックの周波数との差に応じて、上記システムクロック形
成手段に設けられている発振手段を制御する。
【0033】これにより、より正確且つ安定したシステ
ムクロックを形成することができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明に係る映画フィルムのチェンジ
オーバーシステムにおけるクロック発生装置の好ましい
実施例について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0035】本発明の実施例に係る映画フィルムのチェ
ンジオーバーシステムにおけるクロック発生装置は、例
えば1本の映画を複数のフィルムロールに分割して記録
し、1本目のフィルムロールから2本目のフィルムロー
ルに再生を移行する所謂チェンジオーバーの際に、正確
なシステムクロックを形成するものである。
【0036】このクロック発生装置は、図1に示すよう
に、第1,第2のフィルムリーダ1,2と、該第1フィ
ルムリーダ1からの所定の検出出力に基づいて所定周波
数のクロックを形成する第1のクロック形成回路3と、
該第2フィルムリーダ2からの所定の検出出力に基づい
て所定周波数のクロックを形成する第2のクロック形成
回路4とを有している。
【0037】また、上記第1,第2のクロック形成回路
3,4からのクロックを切り換えて出力する切り換えス
イッチ5と、チェンジオーバーの際に上記切り換えスイ
ッチ5を切り換え制御するチェンジオーバーコントロー
ラ6と、上記切り換えスイッチ5からのクロックに基づ
いて所定周波数のシステムクロックを形成するシステム
クロック形成回路7とを有している。
【0038】また、上記システムクロックを1/512
分周してオーディオデータの再生系のシステムクロック
を形成する1/512分周器8と、上記1/512分周
器8により分周されたシステムクロックを1/8192
分周して上記オーディオデータの誤り訂正系のシステム
クロックを形成する1/8192分周器9とを有してい
る。
【0039】上記第1のクロック形成回路3は、上記第
1のフィルムリーダ1により検出されたパーフォレーシ
ョンの繰り返し周波数を有するフレーム周波数信号FG
1及びオーディオデータのトラックピッチに対応する繰
り返し周波数のトラック周波数信号ft1と、第1の電
圧可変制御型発振器(VCO)14から発振される第1
のクロック512fs1との誤差に応じて該第1のVC
O14を発振制御する所謂フェーズ・ロックド・ループ
(PLL)回路の構成を有している。
【0040】また、上記第2のクロック形成回路4は、
上記第2のフィルムリーダ2により検出されたパーフォ
レーションの繰り返し周波数を有するフレーム周波数信
号FG2及びオーディオデータのトラックピッチに対応
する繰り返し周波数96Hzのトラック周波数信号ft
2と、第2のVCO24から発振される第2のクロック
512fs2との位相誤差に応じて該第2のVCO24
の発振位相を制御する所謂PLL回路の構成を有してい
る。
【0041】上記切り換えスイッチ5は、上記第1,第
2のフィルムリーダ1,2により読み取られた各オーデ
ィオデータを、上記チェンジオーバーコントローラ6か
らの切り換えパルスにより切り換えて出力する第1の切
り換えスイッチ30と、上記第1,第2のクロック形成
回路3,4からの第1,第2のクロックを、上記チェン
ジオーバーコントローラ6からの切り換えパルスにより
切り換えて出力する第2の切り換えスイッチ31とで構
成されている。
【0042】上記システムクロック形成回路7は、上記
第2の切り換えスイッチ31を介して供給されるクロッ
クから、システムクロックを形成する際の基準となるフ
レーム周波数のクロックである上記パーフォレーション
の繰り返し周波数の96Hzのクロックを新たに形成
し、このクロックと、第3のVCO39からの出力され
るシステムクロックを分周したクロックとの誤差分、及
び、上記96Hzのクロックと上記第3のVCO39か
ら出力されるシステムクロックに基づいて、メモリ容量
計測回路41により算出された計算結果に応じて、該第
3のVCO39の発振位相を制御する所謂PLL回路の
構成を有している。
【0043】上記映画フィルムには、映像記録領域を挟
むように、かつ、進行方向に沿って所定の間隔でパーフ
ォレーションが設けられており、また、上記各パーフォ
レーションと各フィルムエッジとの間に、該映画フィル
ムの進行方向に沿ってそれぞれ右チャンネル用のデジタ
ルサウンドトラック及び左チャンネル用のデジタルサウ
ンドトラックが設けられている。
【0044】上記左チャンネル用のデジタルサウンドト
ラックには、センターチャンネル(C)、左チャンネル
(L)、センター左チャンネル(LC)、サラウンド左
チャンネル(SL)、サブウーファチャンネル(SW)
が順に記録されるとともに、右チャンネル(R)、セン
ター右チャンネル(RC)、サラウンド右チャンネル
(SR)から形成された右ミックスチャンネル(RM)
が左チャンネル系の一纏まりのオーディオデータとして
記録されている。
【0045】また、上記右チャンネル用のデジタルサウ
ンドトラックには、センターチャンネル(C)、右チャ
ンネル(R)、センター右チャンネル(RC)、サラウ
ンド右チャンネル(SR)、サブウーファチャンネル
(SW)が順に記録されるとともに、左チャンネル
(L)、センター左チャンネル(LC)、サラウンド左
チャンネル(SL)から形成された左ミックスチャンネ
ル(LM)が右チャンネル系の一纏まりのオーディオデ
ータとして1ビットが1ドットで記録されている。
【0046】具体的には、上記各オーディオデータは、
それぞれ帯域分割符号化、直行変換符号化やビット割当
などを組み合わせた高能率符号化処理によりデータ量が
1/5程度に圧縮されており、記録の1単位であるフィ
ルムブロック毎にクロスインターリーブリードソロモン
コードを使用したC2パリティとC1パリティの誤り訂
正用符号が付加されるとともに、同期データ,トラッキ
ングパターン,識別情報等からなる先頭データが付加さ
れている。
【0047】そして、フィルムの幅方向の同位置におい
て、右チャンネル及び左チャンネルで、例えば17.8
フレーム分等のように物理的に記録位置がずらされて記
録されている。
【0048】すなわち、上記オーディオデータの記録を
行う場合、図2に示すように横43シンボル(1シンボ
ル=1ドット),縦20シンボルからなる圧縮処理ブロ
ックを16個単位で形成する。次に、前半8個の圧縮処
理ブロックをECCトップハーフブロックとして該EC
CトップハーフブロックにC2パリティを付加するとと
もに、各圧縮処理ブロック及び上記C2パリティに所謂
C1パリティを付加する。また、後半8個の圧縮処理ブ
ロックをECCボトムハーフブロックとして該ECCホ
トムハーフブロックにC2パリティを付加するととも
に、各圧縮処理ブロック及び上記C2パリティに所謂C
1パリティを付加する。
【0049】これにより、図3(a)に示すようにデー
タラインT000〜T191からなるECCトップハー
フブロックと、データラインB000〜B191からな
るECCボトムハーフブロックとで形成されるECCフ
ルブロックが形成される。
【0050】次に、図3(b)に示すように、上記EC
Cトップハーフブロック及びECCボトムハーフブロッ
クから1データラインづつ抜き出して24個のデータラ
インからなるフィルムブロックを形成するようなインタ
ーリーブ処理を施し、計16個のフィルムブロック(フ
ィルムブロック0〜フィルムブロック15)を形成す
る。そして、このフィルムブロック毎に上記各デジタル
サウンドトラックに記録する。
【0051】具体的には、上記フィルムブロックには、
図4に示すように先頭に先頭データ71が付され、両脇
にフィルムの進行方向に沿ってそれぞれ黒帯状に遮光領
域76a,76bが付されるとともに、上記一方の遮光
領域76aに隣接してフィルムの進行方向に沿って互い
に1ドット分ずれるようにされたトラッキングパターン
80a,80bが付されて記録される。
【0052】なお、オーディオデータ77は、上記先頭
データ71に続いて、フィルムの進行方向と直交するよ
うに、該フィルム進行方向に沿って並設されるように記
録される。
【0053】上記先頭データ71は、図5に示すように
例えばフィルムの進行方向に3ドット、フィルムの進行
方向と直交する方向に3ドットの白黒の繰り返しパター
ンとして記録されるプリアンブル72と、フィルムの進
行方向と直交する方向に記録された2ドットの白黒の繰
り返しパターン及び該繰り返しパターンに対してフィル
ムの進行方向と直交する方向に2ドット分ずれるように
記録された2ドットの白黒の繰り返しパターンで形成さ
れる傾斜検出パターン73と、そのフィルムブロックの
識別番号等からなるブロックID74とで形成されてい
る。
【0054】上記ブロックID74としては、図6に示
すようにフィルムの進行方向と直交する方向に24ドッ
トにわたって記録される、そのフィルムブロックのブロ
ック番号を示すフィルムブロックID74aと、該フィ
ルムブロックID74aに続いて32ドットにわたって
記録される該フィルムブロックID74aのパリティ7
4bと、上記フィルムブロックID74aとフィルムの
進行方向に沿って並設するように記録される、そのフィ
ルムブロックのブロック番号を示すフィルムブロックI
D74cと、該フィルムブロックID74cに続いて3
2ドットにわたって記録される該フィルムブロックID
74cのパリティ74dとが記録されている。
【0055】すなわち、上記ブロックID74として
は、フィルムブロックID及びそのフィルムブロックの
パリティが2重書きされている。
【0056】上記フィルムブロックID74a,74c
としては、図7に示すように、そのデジタルサウンドト
ラックが右チャンネル用のデジタルサウンドトラックで
あるか、左チャンネル用のデジタルサウンドトラックで
あるかを示す1ビットのトラックインジーケータと、映
画フィルムが巻かれているロールの番号を示す5ビット
のロールナンバーと、上記圧縮処理ブロック毎に付され
たアドレスを示す14ビットの圧縮処理ブロックアドレ
スと、そのフィルムブロックのアドレスを示す4ビット
のフィルムブロックアドレスが記録されている。
【0057】また、図8に示すように、上記映画フィル
ム100には、このようなフィルムブロックを右チャン
ネル用のデジタルサウンドトラック85Rと、左チャン
ネル用のデジタルサウンドトラック85Lとが対称的に
記録されている。
【0058】すなわち、図8に示すように左チャンネル
用のデジタルサウンドトラック85Lには、上記トラッ
キングパターン80a,80bが映画フィルム100の
左エッジ100L側となるように記録し、右チャンネル
用のデジタルサウンドトラック85Rには、上記トラッ
キングパターン80a,80bが映画フィルム100の
右エッジ100R側となるように記録されている。
【0059】そして、後に説明するが、再生時には、上
記左チャンネル用のデジタルサウンドトラック85Lは
映画フィルム100の左エッジ100L側から、また、
上記右チャンネル用のデジタルサウンドトラック85R
は映画フィルム100の右エッジ100R側から、それ
ぞれ各CCDラインセンサで読み取るようになってい
る。
【0060】次に、このような構成を有する映画フィル
ムのチェンジオーバーシステムにおけるクロック発生装
置の動作説明をする。
【0061】まず、上記図1において、例えば1本の映
画が第1,第2の計2本のフィルムロールに分割して記
録されている場合、該映画の前半部分が記録されている
上記第1のフィルムロールを上記第1のフィルムリーダ
1にセットし、また、該映画の後半部分が記録されてい
る上記第2のフィルムロールを上記第2のフィルムリー
ダ2にセットする。そして、まず最初は、上記チェンジ
オーバーコントローラ6により上記第1のフィルムリー
ダ1のみが動作状態とされ映画フィルムの再生が行われ
る。
【0062】上記図8において、映画フィルム100
は、1秒間に24個(24コマ)の映像記録領域90を
再生する速度で走行される。また、パーフォレーション
86L,86Rは、1コマ分の映像記録領域90に対し
て例えば4つのパーフォレーションが設けられている。
【0063】上記第1のフィルムリーダ1は、映画フィ
ルム100の再生中におけるパーフォレーション86
L,86Rを検出することにより、24(コマ/秒)×
4=96Hzの繰り返し周波数のフレーム信号FG1を
出力する。
【0064】また、上記映画フィルム100の右チャン
ネル用及び左チャンネル用の各デジタルサウンドトラッ
ク85R,85Lには、上記映画フィルム100の進行
方向と直交する方向に、例えば1バイト毎にオーディオ
データが記録されている。このオーディオデータのトラ
ックピッチは、例えば44100÷512×200=1
7.2(KHz)の繰り返し周波数となっている。
【0065】上記第1のフィルムリーダ1は、上記パー
フォレーションの検出により得られたフレーム信号FG
1とともに、上記オーディオデータのトラックピッチの
17.2KHzの繰り返し周波数のトラック周波数信号
ft1を出力する。
【0066】なお、上記トラック周波数信号ft1は、
上記映画フィルム100の右チャンネル用及び左チャン
ネル用の各デジタルサウンドトラック85R,85Lの
少なくとも一方から検出される。
【0067】上記フレーム信号FG1は位相比較器16
の非反転入力端子に供給され、上記トラック周波数信号
ft1は1/25分周器10に供給される。
【0068】上記1/25分周器10は、上記17.2
KHzの繰り返し周波数のトラック周波数信号ft1を
1/25分周し、その分周出力を位相比較器11の非反
転入力端子に供給する。
【0069】上記位相比較器11の反転入力端子には、
後に説明する第1のVCO14から出力される第1のク
ロック512fs1が分周器15により分周されて帰還
されている。上記位相比較器11は、上記1/25分周
器10により分周されたトラック周波数信号ft1と、
上記分周器15により分周された第1のクロック512
fs1とを位相比較し、その比較出力を抵抗12及びコ
ンデンサ13からなる積分回路を介して第1のVCO1
4に供給する。
【0070】また、上記位相比較器16の反転入力端子
には、上記第1のVCO14からの第1のクロック51
2fs1が分周器19により分周され帰還されている。
上記位相比較器16は、上記フレーム周波数信号FG1
と、上記分周器19により分周された第1のクロック5
12fs1とを位相比較し、その比較出力を抵抗17及
びコンデンサ18からなる積分回路を介して上記第1の
VCO14に供給する。
【0071】上記第1のVCO14は、上記位相比較器
11からの比較出力及び位相比較器16からの比較出力
に応じて512×44.1(KHz)の周波数の第1の
クロック512fs1を形成し、これを切り換えスイッ
チ5内の第2の切り換えスイッチ31の被選択端子31
aに供給する。
【0072】この第1のフィルムリーダ1が駆動されて
いるときには、上記第2の切り換えスイッチ31は、選
択端子31cにより被選択端子31aを選択するよう
に、上記チェンジオーバーコントローラ6により切り換
え制御されている。このため、上記第1のクロック51
2fs1は、上記第2の切り換えスイッチ31を介して
システムクロック形成回路7の分周器35及びメモリ容
量計測回路41に供給される。
【0073】上記分周器35は、上記第1のクロック5
12fs1から再び96Hzのクロックを形成し、これ
を上記メモリ容量計測回路41に供給するとともに、位
相比較器36の非反転入力端子に供給する。
【0074】上記位相比較器36の反転入力端子には、
後に説明する第3のVCO39からのシステムクロック
512fs3が分周器40を介して供給されている。上
記位相比較器36は、上記分周器35からのクロック
と、上記分周器40により分周されたシステムクロック
とを位相比較し、その比較出力を抵抗37及びコンデン
サ38からなる積分回路を介して上記第3のVCO39
に供給する。
【0075】上記メモリ容量計測回路41は、アップダ
ウンカウンタとなっており、上記分周器35からのクロ
ックをリセットパルスとして、第1のクロックをアップ
パルスとしてカウントし、上記第3のVCO39からの
システムクロック512fs3をダウンパルスとしてカ
ウントする。上記第1のクロック(或いは第2のクロッ
ク)と、上記システムクロックとの差は、オーディオデ
ータの時間軸補正のためのバッファメモリの量を示して
いる。このため、上記メモリ容量計測回路41は、この
数を規定容量以下となるように制御クロックを形成し、
これを抵抗42及びコンデンサ43からなる積分回路を
介して上記第3のVCO39に供給する。
【0076】上記第3のVCO39は、上記位相比較器
36からのクロック及びメモリ容量計測回路41からの
制御クロックに応じてオーディオデータのサンプリング
クロック周波数の整数倍の周波数のシステムクロック5
12fs3を形成し、これを1/512分周器8に供給
する。
【0077】上記1/512分周器8は、上記システム
クロック512fs3を512分周して1/8192分
周器9に供給するとともに、256fs,64fs,f
sの3種類のクロックを形成し(fsは、例えば44.
1KHz)これらを出力端子50〜52を介してそれぞ
れ出力する。
【0078】上記1/8192分周器9は、上記1/5
12分周器8により512分周されたクロックを、さら
に8192分周することにより、オーディオデータの復
号用の1/512fsのクロック,1/2エラー訂正用
の1/4092fsのクロック,エラー訂正用の1/8
192のクロックを形成し、これらを出力端子53〜5
5を介してそれぞれ出力する。
【0079】ここで、上記フィルムリーダ1は、図9に
示すようなオーディオデータの再生系を有しており、上
記映画フィルム100に記録されている各オーディオデ
ータを左チャンネル用のCCDラインセンサ101L及
び右チャンネル用のCCDラインセンサ101Rによ
り、該左チャンネル用のオーディオデータは、映画フィ
ルム100の左エッジ100L側から、また、該右チャ
ンネル用のオーディオデータは、映画フィルム100の
右エッジ100R側からそれぞれ読み取る。
【0080】図8に示したように、上記各デジタルサウ
ンドトラック85R,85Lに記録されるトラッキング
パターン80a,80bやオーディオデータ等は左右対
称的に記録されているため、このように上記各CCDラ
インセンサ101L,101Rで、それぞれフィルムの
エッジ側100L,100Rからデータを読み取ること
により、パーフォレーション86L,86R等に邪魔さ
れることなく、トラッキングパターン80a,80bや
オーディオデータ等を正確に読み取ることができる。従
って、上記トラッキングパターン80a,80bにより
正確にトラッキングをとりながら上記オーディオデータ
を正確に再生することができる。
【0081】上記各CCDラインセンサ101L,10
1Rにより再生された各オーディオデータは、上記図1
に示す切り換えスイッチ5内の第1の切り換えスイッチ
30の被選択端子30aに供給される。
【0082】上記第1の切り換えスイッチ30は、上記
第1のフィルムリーダ1が駆動されているときには、選
択端子30cにより被選択端子30aを選択するよう
に、上記チェンジオーバーコントローラ6により切り換
え制御されている。このため、上記第1のフィルムリー
ダ1により読み取られた各オーディオデータは、上記第
1の切り換えスイッチ30から出力端子32を介して図
9に示す各復調器102L,102Rに供給される。
【0083】上記復調器102L,102Rは、上記各
オーディオデータに復調処理を施し、これをエラー訂正
回路103L,エラー訂正回路103Rに供給する。
【0084】上記エラー訂正回路103Lは、上記図1
に示す1/8192分周器9からの1/8192fsの
クロックに基づいて、上記復調器102Lからの左チャ
ンネル系のオーディオデータに、上記C1パリティ,C
2パリティを用いて誤り訂正処理を施し、これをディレ
イメモリ104に供給するとともに、上記訂正を行えな
かった場合にエラーフラグを形成し、これをエラー検出
器106に供給する。また、上記エラー訂正回路103
Rは、上記1/8192fsのクロックに基づいて、上
記復調器102Rからの右チャンネル系のオーディオデ
ータに、上記C1パリティ,C2パリティを用いて誤り
訂正処理を施し、これをデマルチプレクサ105Rに供
給するとともに、上記訂正を行えなかった場合にエラー
フラグを形成し、これを上記エラー検出器106に供給
する。
【0085】上記映画フィルム100に記録されている
左チャンネル系のオーディオデータ及び右チャンネル系
のオーディオデータの記録位置は、17.8フレーム分
物理的に記録位置がずらされて記録されている。このた
め、上記ディレイメモリ104は、上記左チャンネル系
のオーディオデータに17.8フレーム分の遅延を施す
ことにより、上記右チャンネル系のオーディオデータと
のタイミングを合わせを行い、これをデマルチプレクサ
105Lに供給する。
【0086】上記デマルチプレクサ105Lは、上記デ
ィレイメモリ104からシリアルに供給される左チャン
ネル系のオーディオデータから、センターチャンネル
(C)のオーディオデータCn,左チャンネル(L)の
オーディオデータLn,センター左チャンネル(LC)
のオーディオデータLCn,左サラウンドチャンネル
(SL)のオーディオデータSLn,サブウーファチャ
ンネル(SW)のオーディオデータSWn,右ミックス
チャンネル(RM)のオーディオデータRMnを形成
し、これらをそれぞれ復号器107a〜107fに供給
する。
【0087】上記デマルチプレクサ105Rは、上記エ
ラー訂正回路103Rからシリアルに供給される右チャ
ンネル系のオーディオデータから、センターチャンネル
(C)のオーディオデータCn,右チャンネル(R)の
オーディオデータRn,センター右チャンネル(RC)
のオーディオデータRC,右サラウンドチャンネル(S
R)のオーディオデータSRn,サブウーファチャンネ
ル(SW)のオーディオデータSWn,左ミックスチャ
ンネル(LM)のオーディオデータLMnを形成し、こ
れらをそれぞれ復号器107g〜107lに供給する。
【0088】上記各復号器107a〜107dは、それ
ぞれ上記各左チャンネル系のオーディオデータCn,L
n,LCn,SLnを、上記図1に示す1/512分周
器9からの1/512fsのクロックに基づいて高能率
復号化し、これらを左チャンネル系のデータセレクタ1
08a〜108dに供給する。また、上記復号器107
eは、上記左チャンネル系のオーディオデータSWnを
上記1/512fsのクロックに基づいて高能率復号化
し、これを右チャンネル系のデータセレクタ109dに
供給する。また、上記復号器107fは、上記左チャン
ネル系のオーディオデータRMnを上記1/512fs
のクロックに基づいて高能率復号化し、これを右チャン
ネル系のデータセレクタ109a〜109cに供給す
る。
【0089】また、上記復号器107gは、上記右チャ
ンネル系のオーディオデータCnを上記1/512fs
のクロックに基づいて高能率復号化し、これを上記デー
タセレクタ108aに供給する。また、上記各復号器1
07h〜107kは、それぞれ上記各右チャンネル系の
オーディオデータRn,RCn,SRn,SWnを上記
1/512fsのクロックに基づいて高能率復号化し、
これらを右チャンネル系のデータセレクタ109a〜1
09dに供給する。また、上記復号器107lは、上記
右チャンネル系のオーディオデータRMnを上記1/5
12fsのクロックに基づいて高能率復号化し、これを
上記データセレクタ108b〜108dに供給する。
【0090】上記各データセレクタ108a〜108
d,109a〜109dには、上記エラー検出器106
からの検出出力が供給されている。このため、上記各デ
ータセレクタ108a〜108d,109a〜109d
は、上記検出出力により、誤り訂正の行えなかったデー
タを検出することができる。上記各データセレクタ10
8a〜108d,109a〜109dには、それぞれ各
オーディオデータが2つずつ供給されており、上記誤り
訂正を行えなかったデータ以外のデータを選択して出力
する。
【0091】すなわち、上記データセレクタ108a
は、右チャンネル系及び左チャンネル系のセンターチャ
ンネル(C)のオーディオデータCnのうち、誤り訂正
を行えた方を選択して出力する。また、上記データセレ
クタ108bは、上記左チャンネル(L)のオーディオ
データLn及び左ミックスチャンネル(LM)のオーデ
ィオデータLMnのうち、誤り訂正を行えた方を選択し
て出力する。また,上記データセレクタ108cは、左
センターチャンネル(LC)のオーディオデータLCn
及び左ミックスチャンネル(LM)のオーディオデータ
LMnのうち、誤り訂正を行えた方を選択して出力す
る。また、上記データセレクタ108dは、左サラウン
ドチャンネル(SL)のオーディオデータSLn及び左
ミックスチャンネル(LM)のオーディオデータLMn
のうち誤り訂正を行えた方を選択して出力する。
【0092】上記データセレクタ109aは、右チャン
ネル(R)のオーディオデータRn及び右ミックスチャ
ンネル(RM)のオーディオデータRMnのうち、誤り
訂正を行えた方を選択して出力する。また、上記データ
セレクタ109bは、右センターチャンネル(RC)の
オーディオデータRCn及び右ミックスチャンネル(R
M)のオーディオデータRMnのうち、誤り訂正を行え
た方を選択して出力する。また、上記データセレクタ1
09cは、右サブウーファチャンネル(SW)のオーデ
ィオデータSWn及び右ミックスチャンネル(RM)の
オーディオデータRMnのうち、誤り訂正を行えた方を
選択して出力する。また、上記データセレクタ109d
は、上記各サブウーファチャンネル(SW)のオーディ
オデータSWnのうち、誤り訂正を行えた方を選択して
出力する。
【0093】なお、上記各データセレクタ108a〜1
08d,109a〜109dは、それぞれ供給されるデ
ータが両方とも有効な場合には、何れか片方の所望のデ
ータを選択して出力し、また、各データが両方とも無効
な場合には、何れも出力しないか、或いは、図示しない
アナログ音声信号入力端子を介して供給されるアナログ
のオーディオ信号を選択して出力するように制御され
る。
【0094】上述のように、上記映画フィルム100に
は左チャンネル系のオーディオデータSLn,Ln,L
Cnが記録される左チャンネル用のデジタルサウンドト
ラック85Lには、右チャンネル(R)とセンター右チ
ャンネル(RC)とサラウンド右チャンネル(SR)と
が混合された右ミックスチャンネル(RM)のオーディ
オデータRMnが記録されており、また、右チャンネル
系のオーディオデータSRn,Rn,RCnが記録され
る右チャンネル用のデジタルサウンドトラック85Rに
は、左チャンネル(L)とセンター左チャンネル(L
C)とサラウンド左チャンネル(SL)が混合された左
ミックスチャンネル(LM)のオーディオデータLMn
が記録されている。さらに、デジタルサウンドトラック
85Rへ記録される各々のチャンネルのオーディオデー
タは、デジタルサウンドトラック85Lへ記録される各
々のチャンネルのオーディオデータに対して時間差をも
って記録されている。
【0095】このため、例えば一方のデジタルサウンド
トラック85Lに非常に長いバーストエラーが生じ、他
方のデジタルサウンドトラック85Rにエラーが存在し
ても左チャンネルの各オーディオデータLn,LCn,
SLnが混合されたオーディオデータLMnが再生可能
なので、これから左系統の信号を生成することができ
る。
【0096】次に、上記図1において、第1のフィルム
リーダ1にセットされた第1のフィルムロールの再生が
終了近くなり、第2のフィルムロールの再生を開始する
チェンジオーバー時となると、上記チェンジオーバーコ
ントローラ6は、該第2のフィルムリーダを再生状態に
制御する。上記第1のフィルムロールの終了部分及び第
2のフィルムロールの開始部分には、同じ情報(映像情
報及び音声情報)が所定時間分記録されている。
【0097】上記第2のフィルムリーダ2は、上記第1
のフィルムリーダ1と同じく、上記再生される映画フィ
ルムからパーフォレーションを検出して繰り返し周波数
が96Hzのフレーム周波数信号FG2を第2のクロッ
ク形成回路4内の位相比較器26の非反転入力端子26
に供給するとともに、オーディオデータのトラックピッ
チに対応する繰り返し周波数が17.2KHzのトラッ
ク周波数信号ft2を1/25分周器20に供給する。
【0098】上記1/25分周器20は、上記17.2
KHzの繰り返し周波数のトラック周波数信号ft2を
1/25分周し、これを位相比較器21の非反転入力端
子に供給する。
【0099】上記位相比較器21の反転入力端子には、
後に説明する第2のVCO24から出力される第2のク
ロック512fs2が分周器25により分周されて帰還
されている。上記位相比較器21は、上記1/25分周
器20により分周されたトラック周波数信号ft2と、
上記分周器25により分周された第2のクロック512
fs2とを位相比較し、その比較出力を抵抗22及びコ
ンデンサ23からなる積分回路を介して第2のVCO2
4に供給する。
【0100】また、上記位相比較器26の反転入力端子
には、上記第2のVCO24からの第2のクロック51
2fs2が分周器29により分周され帰還されている。
上記位相比較器26は、上記フレーム周波数信号FG2
と、上記分周器29により分周された第2のクロック5
12fs2とを位相比較し、その比較出力を抵抗27及
びコンデンサ28からなる積分回路を介して上記第2の
VCO24に供給する。
【0101】上記第2のVCO24は、上記位相比較器
21からの比較出力及び位相比較器26からの比較出力
に応じて512×44.1(KHz)の周波数の第2の
クロック512fs2を形成し、これを切り換えスイッ
チ5内の第2の切り換えスイッチ31の被選択端子31
bに供給する。
【0102】また、上記第2のフィルムリーダ2のオー
ディオデータの再生系は、上記図9と同じ構成を有して
おり、上述のように再生した各チャンネルのオーディオ
データを上記切り換えスイッチ5内の第1の切り換えス
イッチ30の被選択端子30bに供給する。
【0103】上述のように、このチェンジオーバー時に
は、上記第1のフィルムリーダ1及び第2のフィルムリ
ーダ2が並走されており、上記チェンジオーバーコント
ローラ6は、タイミングをはかって、上記選択端子30
cにより被選択端子30bを選択するように、また、上
記選択端子31cにより被選択端子31bを選択するよ
うに、該切り換えスイッチ5を切り換え制御する。
【0104】これにより、上記第1の切り換えスイッチ
31から出力端子32を介して上記第2のフィルムリー
ダ2により再生された第2のフィルムロールのオーディ
オデータが上記図9に示す各復調器102L,102R
に供給される。
【0105】また、上記第2の切り換えスイッチ31を
介して、上記第2のクロック形成回路4により形成され
た第2のクロック512fs2が上記システムクロック
形成回路7に供給される。
【0106】上記システムクロック形成回路7は、上述
のように上記第2のクロック形成回路4からの第2のク
ロック512fs2に基づいてシステムクロック512
fs3を形成する。
【0107】ここで、フィルムの巻き終わり及び巻き始
めが重なるチェンジオーバー時には、それまで一定の張
力を維持するように走行されていた映画フィルムの該張
力が乱れ、フィルムの走行が著しく不安定となる。この
ため、上記切り換えスイッチ5を切り換えて供給される
上記第2のクロック形成回路4からの第2のクロック5
12fs2も不安定なクロックとして上記システムクロ
ック形成回路7に供給される。
【0108】しかし、上記システムクロック形成回路7
は、上記第1,第2のクロック形成回路3,4が時定数
τ1A,τ1B,τ2A,τ2Bのループ特性を有して
いるのに対して、大きな時定数τM1,τM2のループ
特性を有している。
【0109】このため、このチェンジオーバー時に、上
記第2のクロック形成回路4から不安定な第2のクロッ
ク512fs2が供給されても、上記システムクロック
形成回路7のフェーズ・ロックド・ループが、該大きな
所定の時定数のループ特性によりスムーズに動作して該
第2のクロック512fs2をロックすることができ
る。
【0110】従って、チェンジオーバー時であっても、
安定した正確なシステムクロック512fs3を形成す
ることができ、正確なオーディオデータの再生を実現し
て理想的なチェンジオーバーを達成することができる。
【0111】また、上記システムクロック形成回路7に
おいて、上記第3のVCO39は、上記位相比較器36
からの比較出力、及び、上記メモリ容量計測回路41か
らの制御クロックに応じてシステムクロックを形成する
ようにしているため、上記オーディオデータの時間軸補
正のためのバッファメモリの残量に応じたシステムクロ
ックを形成することができる。このため、より正確且つ
安定したシステムクロックを形成することができ、上記
正確なオーディオデータの再生及び理想的なチェンジオ
ーバーの達成に貢献することができる。
【0112】また、上記第1,第2のクロック形成回路
3,4は、上記パーフォレーションの繰り返し周波数及
びオーディオデータのトラックピッチの繰り返し周波数
に基づいて、第1,第2のクロックを形成するようにし
ているため、正確な第1,第2のクロックを形成して出
力することができる。従って、上記正確なオーディオデ
ータの再生等に貢献することができる。
【0113】また、チェンジオーバー時において、上記
第1,第2のクロック形成回路3,4からの第1、第2
のクロックを切り換え、該第1のクロック512fs1
或いは第2のクロック512fs2から上記システムク
ロック形成回路7がシステムクロック512fs3を形
成するとともに、第1,第2のフィルムリーダ1,2で
形成されたオーディオデータも切り換えるようにしてい
るため、上記図9に示した各復調器102L,102R
以降のオーディオデータの再生系を1ユニットのみ設け
ればよく、映画フィルムのチェンジオーバーシステムの
構成の簡略化及びローコスト化に貢献することができ
る。
【0114】なお、上述の実施例の説明では、本発明に
係る映画フィルムのチェンジオーバーシステムにおける
クロック発生装置において、上記第1,第2のクロック
形成回路3,4は、パーフォレーションの96Hzの繰
り返し周波数及びオーディオデータの17.2KHzの
繰り返し周波数に基づいて第1,第2のクロックを形成
する等のように、具体的数値をあげて説明したが、これ
は、ほんの一例に過ぎない。従って、本発明に係る技術
的思想を逸脱しない範囲であれば種々の変更が可能であ
ることは勿論である。
【0115】例えば、上記第1,第2のクロック形成回
路3,4は、パーフォレーションの検出により得られる
各フレーム周波数信号FG1,FG2のみに基づいて上
記第1,第2のクロックを形成するするようにしたり、
オーディオデータのトラックピッチに対応する各トラッ
ク周波数信号ft1,ft2のみに基づいて上記第1,
第2のクロックを形成するするようにしてもよい。
【0116】
【発明の効果】本発明に係る映画フィルムのチェンジオ
ーバーシステムにおけるクロック発生装置は、フェーズ
・ロックド・ループ構成を有するシステムクロック形成
手段が、第1,第2のクロック形成手段よりも大きな所
定の時定数のループ特性を有しているため、チェンジオ
ーバー時にフィルムの走行が著しく不安定となり、切り
換え手段を介して不安定な第1のクロック或いは第2の
クロックが供給されても、該システムクロック形成手段
のフェーズ・ロックド・ループがスムーズに動作して該
第1のクロック或いは第2のクロックをロックすること
ができる。
【0117】従って、チェンジオーバー時であっても、
安定した正確なシステムクロックを形成することがで
き、正確なオーディオデータ等の再生を実現して理想的
なチェンジオーバーを達成することができる。
【0118】また、本発明に係る映画フィルムのチェン
ジオーバーシステムにおけるクロック発生装置は、制御
手段が、上記切り換え手段からの各クロックの周波数
と、上記システムクロック形成手段からのシステムクロ
ックの周波数との差に応じて、上記システムクロック形
成手段に設けられている発振手段を制御するため、より
正確且つ安定したシステムクロックを形成することがで
きる。
【0119】また、本発明に係る映画フィルムのチェン
ジオーバーシステムにおけるクロック発生装置は、第
1,第2のクロック形成手段が、各フィルムリーダから
供給される、上記オーディオデータのトラックピッチに
対応するトラック周波数信号及び上記フレーム周波数信
号に基づいて、上記第1,第2のクロックを形成するた
め、それぞれ正確な第1,第2のクロックを形成して出
力することができ、上記正確なオーディオデータ等の再
生及び理想的なチェンジオーバーに貢献することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る映画フィルムのチェンジ
オーバーシステムにおけるクロック発生装置のブロック
図である。
【図2】上記映画フィルムに記録されるオーディオデー
タの圧縮処理ブロックを示す図である。
【図3】上記圧縮処理ブロックにインターリーブ処理を
施してフィルムブロックを形成する様子を示す図であ
る。
【図4】上記映画フィルム上に実際に記録されたフィル
ムブロックの記録態様を示す図である。
【図5】上記フィルムブロックの先頭に記録される先頭
データの記録態様を示す図である。
【図6】上記フィルムブロックの先頭に記録される先頭
データを説明するための図である。
【図7】上記先頭データのフィルムブロックIDの内容
を説明するための図である。
【図8】上記映画フィルムの各デジタルサウンドトラッ
クに記録されたオーディオデータを示す図である。
【図9】上記映画フィルムのチェンジオーバーシステム
の再生系のブロック図である。
【符号の説明】
1 第1のフィルムリーダ 2 第2のフィルムリーダ 3 第1のクロック形成回路 4 第2のクロック形成回路 5 切り換えスイッチ 6 チェンジオーバーコントローラ 7 システムクロック形成回路 8 1/512分周器 9 1/8192分周器 10,20 1/25分周器 11,16,21,26,36 位相比較器 12,17,22,27,37,42 抵抗 13,18,23,28,38,43 コンデンサ 14 第1のVCO 15,25 分周器 19,29 分周器 24 第2のVCO 30 第1の切り換えスイッチ 31 第2の切り換えスイッチ 32 オーディオデータの出力端子 35 分周器 39 第3のVCO 40 分周器 41 メモリ容量計測回路 50〜55 各システムクロックの出力端子
フロントページの続き (72)発明者 ジェフリー イー. テイラー アメリカ合衆国 カルフォルニア カル バー シティ,ウエスト ワシントン ブルバード 10202 ソニー ピクチャ ーズ エンターテイメント カンパニー 内 (72)発明者 ハワード ジェー. フレミング アメリカ合衆国 カルフォルニア カル バー シティ,ウエスト ワシントン ブルバード 10202 ソニー ダイナミ ック デジタルサウンド インコーポレ ーテッド内 (72)発明者 舘 勝一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 31/00 - 31/08 G11B 7/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の映画フィルムのデジタルサウンド
    トラックからオーディオデータを読み取る第1のフィル
    ムリーダと、第2の映画フィルムのデジタルサウンドト
    ラックからオーディオデータを読み取る第2のフィルム
    リーダとを切り換えてオーディオデータを再生する映画
    フィルムのチェンジオーバーシステムにおけるクロック
    発生装置であって、 上記第1のフィルムリーダによりオーディオデータが読
    み取られる第1の映画フィルムのフィルム走行速度に比
    例して周波数が変化する周波数信号に基づいて、フレー
    ム周波数の所定数倍の第1のクロックを形成するフェー
    ズ・ロックド・ループ構成の第1のクロック形成手段
    と、 上記第2のフィルムリーダによりオーディオデータが読
    み取られる第2の映画フィルムのフィルム走行速度に比
    例して周波数が変化する周波数信号に基づいて、フレー
    ム周波数の所定数倍の第2のクロックを形成するフェー
    ズ・ロックド・ループ構成の第2のクロック形成手段
    と、 チェンジオーバー時に、上記第1のクロック形成手段か
    らの第1のクロック及び上記第2のクロック形成手段か
    らの第2のクロックを切り換えて出力する切り換え手段
    と、 上記切り換え手段からの第1のクロック或いは第2のク
    ロックに基づいて、上記デジタルサウンドトラックに記
    録されているオーディオデータのサンプリングクロック
    周波数の所定数倍の周波数のシステムクロックを形成し
    て出力するフェーズ・ロックド・ループ構成のシステム
    クロック形成手段とを有し、 上記システムクロック形成手段は、上記第1,第2のク
    ロック形成手段よりも大きな所定の時定数のループ特性
    を有することを特徴とする映画フィルムのチェンジオー
    バーシステムにおけるクロック発生装置。
  2. 【請求項2】 上記切り換え手段からの各クロックの周
    波数と、上記システムクロック形成手段からのシステム
    クロックの周波数との差に応じて、上記システムクロッ
    ク形成手段に設けられている発振手段を制御する制御手
    段を有することを特徴とする請求項1記載の映画フィル
    ムのチェンジオーバーシステムにおけるクロック発生装
    置。
  3. 【請求項3】 上記第1,第2のクロック形成手段は、
    上記各フィルムリーダにより検出されるフレーム周波数
    信号に基づいて、上記第1,第2のクロックを形成する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の映画フィ
    ルムのチェンジオーバーシステムにおけるクロック発生
    装置。
  4. 【請求項4】 上記第1,第2のクロック形成手段は、
    映画フィルムに形成されている2つのデジタルサウンド
    トラックの少なくとも一方から上記各フィルムリーダに
    より検出される上記オーディオデータのトラックピッチ
    に対応するトラック周波数信号に基づいて、上記第1,
    第2のクロックを形成することを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載の映画フィルムのチェンジオーバーシス
    テムにおけるクロック発生装置。
  5. 【請求項5】 上記第1,第2のクロック形成手段は、
    上記各フィルムリーダから供給される上記オーディオデ
    ータのトラックピッチに対応するトラック周波数信号及
    びフレーム周波数信号に基づいて、上記第1,第2のク
    ロックを形成することを特徴とする請求項1又は請求項
    2記載の映画フィルムのチェンジオーバーシステムにお
    けるクロック発生装置。
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