JP3231918U - 切断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】切断機構を効率よく回収することができる切断装置を提供する。【解決手段】被加工物ASを切断可能な切断機構10と、切断機構10を支持する支持機構20と、切断機構10を支持した支持機構20を移動させて被加工物ASを所定形状に切断する駆動機構30と、所定の位置で支持機構20の支持を解除することで、当該支持機構20の支持を失って落下する切断機構10を回収する回収機構60とを備え、回収機構60は、落下する切断機構10の姿勢を変位させる姿勢変位機構を備えている。【選択図】図1

Description

本考案は、切断装置に関する。
従来、切断手段を支持した支持手段を駆動手段で移動させ、被加工物を切断する切断装置において、当該切断手段の着脱を自動で行うものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2018−58153号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来の切断装置10では、カッター刃20(切断機構)が縦姿勢で回収箱71(回収機構)に落下するため、落下した切断機構が回収機構で先に回収されている切断機構群の隙間に突き刺さり、横倒し姿勢にならない場合がある。このような場合、回収した切断機構の満杯センサが回収機構に設けられていると、当該回収機構に回収容量が残っているにも拘わらず、満杯になったと誤認識してしまったり、横倒しにならなかった切断機構が本体フレーム51に引っ掛かり、回収箱71を本体フレーム51から引き出せなくなったりする等の不都合が生じ、切断機構を効率よく回収できなくなる。
本考案の目的は、切断機構を効率よく回収することができる切断装置を提供することにある。
本考案は、請求項に記載した構成を採用した。
本考案によれば、落下する切断機構の姿勢を変位させるので、切断機構が縦姿勢で落下するような場合があっても、当該切断機構を積極的に横倒し姿勢にして回収機構で回収することができ、切断機構を効率よく回収することができる。
なお、本考案における切断とは、被加工物を貫通する切込が連続的に続くことで当該被加工物が部分的に繋がることのない状態の完全な切断(以下、単に「完全な切断」という)だけではなく、例えば、被加工物を貫通する切込が断続的に続くことで当該被加工物が部分的に繋がった状態の擬似的な切断(以下、単に「擬似的な切断」という)、被加工物を貫通することのない切込が連続的または断続的に続く擬似的な切断、被加工物にレーザ光、電磁波、熱、薬品、化学物質等を付与して当該被加工物の特性、特質、性質、材質、組成、構成、寸法等を変更して脆弱化させた脆弱部が連続的または断続的に続く擬似的な切断および、被加工物を貫通する切込と当該被加工物を貫通することのない切込と脆弱部との少なくとも2つが規則的または不規則的に続く擬似的な切断等をも含むものとする。なお、上記の擬似的な切断は、振動、張力、光、熱等の外力が加わることで、完全な切断となる。
本考案の一実施形態に係る切断装置の概略斜視図。 切断装置の動作説明図。 本考案の変形例の説明図。
以下、本考案の一実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、図1に示すY軸と平行な矢印BD方向から観た場合を基準とし、図を指定することなく方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸の矢印方向で「後」がその逆方向とする。
本考案の切断装置EAは、被加工物としての接着シートASを切断可能な切断機構としてのカッター刃10と、カッター刃10を支持する支持機構20と、カッター刃10を支持した支持機構20を移動させて接着シートASを所定形状に切断する駆動機構30と、調整部材25が回転することを抑制する移動規制機構40と、支持機構20に取付けるカッター刃10を供給する供給機構50と、所定の位置で支持機構20の支持を解除することで、当該支持機構20の支持を失って落下するカッター刃10を回収する回収機構60とを備え、被着体WKに接着シートASが貼付された一体物WK1を支持する被加工物支持機構70および、カッター刃10の状態を検知するカッター刃検知機構80の近傍に配置されている。
支持機構20は、駆動機構30との接続を許容する嵌合穴21Aが形成された嵌合部材21と、嵌合部材21にブラケット22を介して支持され、外面に雄ねじ23Aが形成された基台23と、基台23の下面に弾性変形可能な弾性変形部24Aによって相互に離間するように支持され、カッター刃10を把持する把持部材24と、雄ねじ23Aに螺合する雌ねじ25Aが形成され、所定動作として把持部材24に対して相対的に回転させることで、当該把持部材24をカッター刃10に離間接近させ、カッター刃10の取付けおよび取外しが可能な断面形状6角形の外縁形状を有する調整部材25とを備えている。把持部材24は、その外面の一部に傾斜部24Bが形成され、調整部材25が雄ねじ23Aに沿って回転することで、調整部材25の内円端部25Bが傾斜部24B上を摺動し、弾性変形部24Aの弾性復元力を利用して把持部材24同士が離間接近する構成となっている。なお、双方の把持部材24におけるカッター刃10を挟み込むそれぞれの挟込面24Cには、カッター刃10が嵌り込み、当該カッター刃10の位置決めが可能な溝24Dが形成されている。また、調整部材25の上方には、平面視(Z軸方向上側から見て)円形の張出部25Cが設けられている。
駆動機構30は、複数のアームによって構成され、その作業範囲内において、作業部である先端アーム31Aで支持したものを何れの位置、何れの角度にでも変位可能な駆動機器としての所謂多関節ロボット31を備え、先端アーム31Aで支持機構20を支持した状態で調整部材25を把持部材24に対して相対的に回転させ、支持機構20へカッター刃10を取付ける動作および、支持機構20からカッター刃10を取外す動作の両方の動作を行うようになっている。なお、先端アーム31Aの先端部には、嵌合穴21Aに嵌り込んで当該先端アーム31Aに対する支持機構20の移動を規制するチャック31Bを駆動する駆動機器としてのチャックモータ31Cが設けられている。これにより、駆動機構30は、調整部材25と共に回転しないように把持部材24を支持した状態で、調整部材25を把持部材24に対して相対的に回転させることができるようになっている。
移動規制機構40は、本体フレーム41と、本体フレーム41の上面に形成され、支持機構20へカッター刃10を取付ける際、調整部材25が嵌合して当該調整部材25の回転を抑制可能な平面視6角形の内縁形状を有する2つの取付け嵌合孔42と、本体フレーム41の上面に形成され、支持機構20からカッター刃10を取外す際、調整部材25が嵌合して当該調整部材25の回転を抑制可能な平面視6角形の内縁形状を有する1つの取外し嵌合孔43とを備えている。
供給機構50は、取手51Aが設けられ、本体フレーム41の右側面に形成された第1開口部41Aを介して取付け嵌合孔42の下方に出し入れ可能な供給フレーム51と、供給フレーム51に形成された平面視円形の凹部51Bの底面に支持された付勢機構52と、付勢機構52の支持テーブル52Aに支持されて凹部51Bの側面を摺動回転可能な刃支持部材53と、刃支持部材53の上面に形成された凹部53Aから更に凹んでカッター刃10を位置決めして収容可能なカッター刃支持穴53Bと、刃支持部材53の下面に支持された当板54と、凹部51Bの底面に支持され、当板54が当接することで付勢機構52によって回転する刃支持部材53の回転を規制するストッパ55とを備えている。供給フレーム51は、第1開口部41Aから突き当る位置にまで差し込まれると、カッター刃支持穴53Bにセットされたカッター刃10が取付け嵌合孔42の直下である所定の位置に、所定の方向を向いて配置されるようになっている。なお、カッター刃支持穴53Bは、カッター刃10の4つの側面または、カッター刃10の3つの側面と刃先10Bを形成する面とが摺動して挿入されることで、当該カッター刃10の前後方向と左右方向との位置決めが可能となっている。また、カッター刃支持穴53Bの最下部には、カッター刃10の切先10Aを検出するカメラや投影機等の撮像機構や、光学センサや超音波センサ等の各種センサ等で構成された図示しない切先検知機構が配置され、当該図示しない切先検知機構によって、カッター刃10の上下方向の位置決めが完了していることを検知できるようになっている。
回収機構60は、取手61Aが設けられ、本体フレーム41の左側面に形成された第2開口部41Bを介して取外し嵌合孔43の下方に出し入れ可能な回収箱61と、本体フレーム41の内部に支持され、落下するカッター刃10の姿勢を変位させる姿勢変位機構としての姿勢変位ローラ62を備えている。
被加工物支持機構70は、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧機構(保持機構)によって被着体WKを支持可能な支持面71Aと、接着シートASを貫通したカッター刃10を受容する溝71Bとを備えた支持テーブル71を備えている。
カッター刃検知機構80は、カメラや投影機等の撮像機構や、光学センサや超音波センサ等の各種センサ等で構成され、カッター刃10の切先10Aの位置や刃先10Bの位置等を検知するとともに、カッター刃10の欠け、傷、曲がり、折れ等の変形や、カッター刃10の錆、腐食等による劣化や、カッター刃10に対する接着剤、その他物質等の異物の付着等が発生していることを検出できるようになっている。
以上の切断装置EAの動作を説明する。
先ず、本考案の切断装置EAの使用者(以下、単に「使用者」という)が取手51Aを持って供給フレーム51を本体フレーム41から引き出し、2体のカッター刃10をそれぞれ各カッター刃支持穴53Bにセットした後、当該供給フレーム51を第1開口部41Aから突き当る位置にまで差し込んだ後、操作パネルやパーソナルコンピュータ等の図示しない操作機構を介して自動運転開始の信号を入力する。すると、駆動機構30が多関節ロボット31を駆動し、カッター刃10が取り付けられ、図示しない所定の格納位置に格納されている支持機構20の嵌合穴21Aにチャック31Bを差し込んだ後、チャックモータ31Cを駆動し、チャック31Bを相互に離間させて当該支持機構20を先端アーム31Aで保持する。次いで、駆動機構30が多関節ロボット31を駆動し、図1中二点鎖線で示すように、カッター刃検知機構80の検出位置にカッター刃10を配置し、切先10Aの位置と刃先10Bの位置とを認識した状態で停止してスタンバイ状態となる(以下、この状態を単に「スタンバイ状態」という)。なお、駆動機構30は、カッター刃検知機構80の検知結果を基にして、次に切断の対象となる接着シートASに対し、切先10Aを突き刺す位置や刃先10Bで切断する軌道等が所定の位置、所定の軌道等となるように多関節ロボット31の動作を自動で補正するようになっている。これにより、万が一、カッター刃10が位置ずれを起こして支持機構20に支持されていても、接着シートASを所定形状に切断することができるようになっている。
その後、使用者または多関節ロボットやベルトコンベア等の図示しない搬送機構によって、一体物WK1が支持面71A上に載置されると、被加工物支持機構70が図示しない減圧機構を駆動し、当該一体物WK1の吸着保持を開始する。次に、駆動機構30が多関節ロボット31を駆動し、カッター刃検知機構80の検出結果を基にして切先10Aを接着シートASに突き刺し、当該切先10Aを溝71B内に位置させた後、支持機構20を所定の軌道に沿って移動させ、刃先10Bで接着シートASを所定形状に切断する。これにより、接着シートASは、当該接着シートASを貫通する切込が連続的に形成されて完全に切断され、当該切断が完了すると、駆動機構30が多関節ロボット31を駆動し、再びスタンバイ状態となる。そして、被加工物支持機構70が図示しない減圧機構の駆動を停止した後、使用者または図示しない搬送機構が所定形状に切断された接着シートASが貼付された被着体WKを別の工程に搬送するとともに、支持面71A上に残った接着シートAS部分を支持面71A上から取り去り、以降上記同様の動作が繰り返される。
ここで、スタンバイ状態となった際、支持機構20で支持されているカッター刃10に変形や劣化または異物の付着等が発生していることをカッター刃検知機構80が検出すると、切断装置EAは、カッター刃10を交換する動作を行う。この動作は、先ず、駆動機構30が多関節ロボット31を駆動し、先端アーム31Aで支持している支持機構20を移動させ、図2(A)に示すように、調整部材25を取外し嵌合孔43に差し込んで当該調整部材25が回転することを抑制する。このとき、駆動機構30は、張出部25Cを本体フレーム41の上面に当接させてもよいし、当接させなくてもよい。次いで、駆動機構30が多関節ロボット31を駆動し、把持部材24によるカッター刃10の把持力が緩む方向に調整部材25を把持部材24に対して相対的に回転させると、調整部材25の内円端部25Bが傾斜部24Bを摺動し、把持部材24が弾性変形部24Aの弾性復元によって相互に離間し、カッター刃10が回収箱61内に落下して回収される。この際、カッター刃10は、縦姿勢で落下を開始するが、その後、図2(B)に示すように、姿勢変位ローラ62に接触して落下姿勢が変位し、先に回収されているカッター刃10群の隙間に突き刺さり難くなり、横倒し姿勢となって回収箱61内に回収される。その後、駆動機構30が多関節ロボット31を駆動し、図2(C)に示すように、調整部材25を取付け嵌合孔42に所定深さに達するまで差し込んで調整部材25が回転することを抑制すると、供給機構50にセットされているカッター刃10が相互に離間した把持部材24間に位置するようになる。このとき、駆動機構30は、張出部25Cを本体フレーム41の上面に当接させてもよいし、当接させなくてもよい。なお、駆動機構30は、供給機構50の図示しない切先検知機構の検知結果を基にして、カッター刃10が位置決めされて、所定の姿勢でセットされている刃支持部材53から当該カッター刃10を支持するようになっている。
次に、駆動機構30が多関節ロボット31を駆動し、把持部材24がカッター刃10を把持する方向に調整部材25を把持部材24に対して相対的に回転させると、調整部材25の内円端部25Bが傾斜部24Bを摺動し、把持部材24が相互に接近して、図2(D)に示すように、把持部材24でカッター刃10を把持する。そして、調整部材25が所定のトルクで把持部材24を締めつけたことを多関節ロボット31に設けられた図示しないトルクセンサが検知すると、駆動機構30が多関節ロボット31の駆動を停止する。これにより、カッター刃10が溝24Dに嵌り込んで支持機構20に位置決めされて支持される。なお、調整部材25を把持部材24に対して相対的に回転させると、刃支持部材53は、付勢機構52の付勢力に抗してカッター刃10と共に回転するので、供給機構50は、カッター刃10に過剰な負荷を加えることなく、当該カッター刃10を支持機構20へ受け渡すことができる。次いで、把持部材24でカッター刃10を把持すると、駆動機構30が多関節ロボット31を駆動し、再びスタンバイ状態となる。なお、カッター刃10がカッター刃支持穴53Bから抜け出ると、刃支持部材53は、付勢機構52の付勢力によって回転し、当板54がストッパ55に当接して係止する。
その後、供給フレーム51にセットされた2体目のカッター刃10も支持機構20で支持され、移動規制機構40の外部に搬送されたことをカメラや投影機等の撮像機構や、光学センサや超音波センサ等の各種センサ等で構成された図示しないカッター刃検知機構が検知するか、全ての図示しない切先検知機構がカッター刃10の切先10Aを検出しなくなると、切断装置EAは、例えば、光や音等のカッター刃供給要請を出力する図示しないカッター刃供給要請機構を駆動し、使用者にカッター刃10の供給を促すことができる。使用者は、カッター刃供給要請を確認すると、取手51Aを持って供給フレーム51を本体フレーム41から引き出し、2体のカッター刃10をそれぞれ各カッター刃支持穴53Bにセットした後、当該供給フレーム51を第1開口部41Aから突き当る位置にまで差し込んでおく。
また、回収箱61内に回収されたカッター刃10が所定量に達したことをカメラや投影機等の撮像機構や、光学センサや超音波センサ等の各種センサ等で構成された図示しない回収カッター刃検知機構が検知すると、切断装置EAは、例えば、光や音等のカッター刃廃棄要請を出力する図示しないカッター刃廃棄要請機構を駆動し、使用者にカッター刃10の廃棄を促すことができる。この際、カッター刃10が横倒し姿勢となって回収箱61内に回収されるので、回収箱61に回収容量が残っているにも拘わらず、図示しない回収カッター刃検知機構が満杯になったと誤認識することはない。使用者は、カッター刃廃棄要請を確認すると、取手61Aを持って回収箱61を本体フレーム41から引き出し、使用済みのカッター刃10を廃棄した後、当該回収箱61を第2開口部41Bから差し込んでおく。この際、カッター刃10が横倒し姿勢となって回収箱61内に回収されるので、横倒しにならなかったカッター刃10が本体フレーム41に引っ掛かり、回収箱61を本体フレーム41から引き出せなくなることはない。
以上のような実施形態によれば、落下するカッター刃10の姿勢を変位させるので、カッター刃10が縦姿勢で落下するような場合があっても、当該カッター刃10を積極的に横倒し姿勢にして回収機構60で回収することができ、カッター刃10を効率よく回収することができる。
本考案における機構および工程は、それら機構および工程について説明した動作、機能または工程を果たすことができる限りなんら限定されることはなく、まして、前記実施形態で示した単なる一実施形態の構成物や工程に全く限定されることはない。例えば、切断機構は、被加工物を切断可能なものであれば、どんなものでもよく、出願当初の技術常識に照らし合わせてその技術範囲内のものであればなんら限定されることはない(他の機構および工程も同じ)。
切断機構は、カッター刃10に代えてまたは併用して、ロータリカッター刃を採用してもよく、例えば、ミシン目ロータリカッター刃で接着シートASを貫通または貫通することのない切込が断続的に続くように当該接着シートASを疑似的に切断するものでもよい。
支持機構20は、上記の実施形態のように、先端アーム31Aの中心に対して把持部材24の中心がずれるように当該把持部材24を支持するブラケット22を採用してもよいし、先端アーム31Aの中心と把持部材24の中心とが同位置となるように当該把持部材24を支持するブラケット22を採用してもよいし、ブラケット22を介することなく、嵌合部材21で直接基台23を支持してもよいし、所定動作として把持部材24に対して相対的に直線移動させることで、当該把持部材24のカッター刃10に対する離間接近を可能とし、カッター刃10の取付けおよび取外しの少なくとも一方が可能な調整部材を採用してもよい。なお、所定動作が直線移動の場合、例えば、前記実施形態における基台23に雄ねじ23Aを設けずに円柱状部材とし、雌ねじ25A設けずに円柱状部材の軸線方向に摺動する内円が設けられた調整部材としての円筒状部材を採用すればよい。
駆動機構30は、支持機構20へカッター刃10を取付ける動作および、支持機構20からカッター刃10を取外す動作のうち一方の動作のみを行うようにしてもよく、この場合、それら動作のうち他方の動作は、使用者が行ったり、他の装置や他の駆動機器が行ったりすればよい。
移動規制機構40は、調整部材25を挟み込む駆動機器を備えていてもよいし、他の装置や他の部材で調整部材25の回転を抑制する場合、本考案の切断装置EAに備わっていなくてもよい。
供給機構50は、カッター刃10を1個ずつまたは、3個以上ずつ供給する構成でもよいし、本体フレーム41に対してスライドレールで支持された供給フレーム51を採用してもよいし、ばねやゴム等の弾性部材や駆動機器等で構成された付勢機構52を採用してもよいし、移動規制機構40と一体的に形成されてもよいし、刃支持部材53全体が移動することなく、その一部または全部が弾性変形することで、支持機構20へカッター刃10を取付ける動作に追従させて当該カッター刃10を移動させてもよいし、他の装置や他の部材で切断機構を供給する場合、本考案の切断装置EAに備わっていなくてもよい。
回収機構60は、本体フレーム41に対してスライドレールで支持された回収箱61を採用してもよいし、移動規制機構40と一体的に形成されてもよい。
姿勢変位機構は、駆動機器で姿勢変位ローラ62を回転させ、カッター刃10をさらに積極的に横倒し姿勢になり易くしてもよいし、駆動機器で姿勢変位ローラ62を所定の回転方向に回転させ、カッター刃10の横倒し姿勢の向きを揃えるようにしてもよいし、図3(A)に示すような傾斜面63Aを有する断面視三角形の当接部材63や、断面視四角形や五角形等の当接部材を採用してもよいし、図3(B)に示すように、ノズル64を介して加圧ポンプやタービン等の気体供給機構65から気体を吹き付け、落下するカッター刃10の姿勢を変位させてもよいし、図3(C)に示すように、駆動機器66の出力軸66Aで落下するカッター刃10の姿勢を変位させてもよいし、姿勢変位ローラ62の延設方向をカッター刃10の厚み方向としたり、その他の方向としたりしてもよいし、姿勢変位ローラ62が回収箱61に支持されていてもよい。
被加工物支持機構70は、被着体WKが上側となるように一体物WK1が載置されてもよいし、接着シートASが上側となるように一体物WK1が載置されてもよいし、被着体WKのある位置のみを吸着保持してもよいし、被着体WKのない位置のみを吸着保持してもよいし、それら両方の位置を吸着保持してもよいし、接着シートASに被着体WKが接着されていなくてもよいし、他の装置や他の部材で接着シートASを支持する場合、本考案の切断装置EAに備わっていなくてもよい。
カッター刃検知機構80は、カッター刃10の切先10Aの位置および刃先10Bの位置の何れか一方のみを検知する構成でもよいし、カッター刃10の変形、劣化および異物の付着のうち少なくとも1つを検知する構成でもよいし、本考案の切断装置EAに備わっていなくてもよい。
切断装置EAは、天地反転して配置したり横向きに配置したりして、接着シートASを切断してもよいし、被着体WKの外縁と同形状となるように接着シートASを切断してもよいし、被着体WKの外縁よりも内側で接着シートASを切断してもよいし、被着体WKの外縁よりも外側で接着シートASを切断してもよいし、被着体WKの外縁とは関係なく接着シートASを切断してもよいし、所定時間が経過した時点でカッター刃10の交換を行ってもよいし、所定枚数の接着シートASを切断した時点でカッター刃10の交換を行ってもよいし、所定の長さ以上の切込を形成した時点でカッター刃10の交換を行ってもよい。
所定の格納位置に格納されている支持機構20は、カッター刃10が取り付けられていなくてもよく、この場合、駆動機構30が多関節ロボット31を駆動し、支持機構20を先端アーム31Aで保持した後、前記実施形態と同様の動作で先に支持機構20でカッター刃10を支持してから、スタンバイ状態となるようにすればよい。
カッター刃供給要請機構が出力するカッター刃供給要請と、カッター刃廃棄要請機構が出力するカッター刃廃棄要請とは、同じでもよいし、異なっていてもよいし、カッター刃供給要請機構およびカッター刃廃棄要請機構のうち少なくとも一方がなくてもよい。
本考案における被着体WK、接着シートASおよび被加工物の材質、種別、形状等は、特に限定されることはない。例えば、被着体WK、接着シートASおよび被加工物は、円形、楕円形、三角形や四角形等の多角形、その他の形状であってもよいし、接着シートASは、感圧接着性、感熱接着性等の接着形態のものであってもよく、感熱接着性のものが採用された場合は、該当するシートを加熱する適宜なコイルヒータやヒートパイプの加熱側等の加熱機構を設けるといった適宜な方法で接着されればよい。また、このような接着シートASは、例えば、接着剤層だけの単層のもの、基材と接着剤層との間に中間層を有するもの、基材の上面にカバー層を有する等3層以上のもの、さらには、基材を接着剤層から剥離することのできる所謂両面接着シートのようなものであってもよく、両面接着シートは、単層又は複層の中間層を有するものや、中間層のない単層又は複層のものであってよい。また、被着体WK、被加工物としては、例えば、食品、樹脂容器、シリコン半導体ウエハや化合物半導体ウエハ等の半導体ウエハ、回路基板、光ディスク等の情報記録基板、ガラス板、鋼板、陶器、木板または樹脂等の単体物であってもよいし、それら2つ以上で形成された複合物であってもよく、任意の形態の部材や物品なども対象とすることができる。なお、接着シートASは、機能的、用途的な読み方に換え、例えば、情報記載用ラベル、装飾用ラベル、保護シート、ダイシングテープ、ダイアタッチフィルム、ダイボンディングテープ、記録層形成樹脂シート等の任意のシート、フィルム、テープ等でもよい。
前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、2軸または3軸以上の関節を備えた多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダおよびロータリシリンダ等のアクチュエータ等を採用することができる上、それらを直接的又は間接的に組み合せたものを採用することもできる。
前記実施形態において、ローラ等の回転部材が採用されている場合、当該回転部材を回転駆動させる駆動機器を備えてもよいし、回転部材の表面や回転部材自体をゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、回転部材の表面や回転部材自体を変形しない部材で構成してもよいし、ローラの代わりに回転するまたは回転しないシャフトやブレード等の他の部材を採用してもよいし、支持(保持)機構や支持(保持)部材等の被支持部材(被保持部材)を支持(保持)するものが採用されている場合、メカチャックやチャックシリンダ等の把持機構、クーロン力、接着剤(接着シート、接着テープ)、粘着剤(粘着シート、粘着テープ)、磁力、ベルヌーイ吸着、吸引吸着、駆動機器等で被支持部材を支持(保持)する構成を採用してもよい。
EA…切断装置
10…カッター刃(切断機構)
20…支持機構
30…駆動機構
60…回収機構
62…姿勢変位ローラ(姿勢変位機構)
AS…接着シート(被加工物)

Claims (1)

  1. 被加工物を切断可能な切断機構と、
    前記切断機構を支持する支持機構と、
    前記切断機構を支持した前記支持機構を移動させて前記被加工物を所定形状に切断する駆動機構と、
    所定の位置で前記支持機構の支持を解除することで、当該支持機構の支持を失って落下する前記切断機構を回収する回収機構とを備え、
    前記回収機構は、落下する前記切断機構の姿勢を変位させる姿勢変位機構を備えていることを特徴とする切断装置。
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