JP3231402U - 喫煙ブースおよび間仕切りユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】喫煙者間の空間を仕切って飛沫感染を防止しても、煙や飛沫を効率よく外部に排気することが可能であり、しかも、排気や火災対応のための装置の設置費用を軽減することが可能な喫煙ブースおよび間仕切りユニットを提供する。【解決手段】外部から区画された喫煙空間内に、天井排気装置と利用者間を間仕切り可能な間仕切りユニット30を備えた喫煙ブース10において、喫煙空間の天井部と間仕切りユニットとの間に、空間を仕切らない上部開口35を設けた。【選択図】図4

Description

本考案は、喫煙ブースおよび間仕切りユニットに関する。
従来の喫煙ブースとして、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。すなわち、屋内の床面上に直方形態の骨組構造からなる喫煙室において、骨組構造の上部には天板が設置され、中央に吸気口を設けた天井部が形成され、天井部と透明仕切壁で囲まれた骨組によって喫煙空間が形成されていた。喫煙空間内には、喫煙用の灰皿の他、小型テーブル、椅子等を設置することができる。
前記骨組の正面中央は開口されて、人の出入りが自由な扉のない開放出入口が設けられている。天井部の上部には、喫煙空間内の空気を清浄化して室外に排出するための空気清浄化設備を収納する収納部が設けられている。収納部は喫煙空間を形成する骨材を上方に延長して形成され、収納した空気清浄化設備が外部より視認できないように、外部と遮蔽するランマ化粧板が挿着されている。
また、別の喫煙ブースとして、例えば特許文献2に記載されたものも知られている。すなわち、喫煙ボックスは、喫煙空間が壁部および天井板によって非喫煙空間から隔離されると共に、負圧手段(換気扇や空気清浄機等)によって煙が吸い出され、内部が負圧状態に保持される。この喫煙ボックスには、喫煙空間へ出入りをするための通路となる連絡空間が形成されている。
前記連絡空間は、壁部と、内部仕切りと、天井板と、第一遮蔽手段と、第二遮蔽手段によって囲まれており、喫煙者が非喫煙空間から喫煙空間へ入るためには、第二遮蔽手段を開けて一旦、連絡空間に入り、その後で第一遮蔽手段を開けて喫煙空間へ入る必要がある。また、特許文献2の図1には、喫煙空間を内部仕切り壁によって一人用と二人用に区画して仕切っていることが記載されている。
実用新案登録第3155876号公報 特開2006−328842号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載のように、喫煙室に喫煙者間の空間を仕切るものが何もない場合には、他の喫煙者の煙や飛沫等との接触を防止することができないという問題があった。
また、上記の特許文献2に記載のように、喫煙ボックスに床から天井の間に隙間なく内部仕切り壁を設けて喫煙区画を設けたものでは、換気扇や空気清浄機による換気時の空気の流れも内部仕切り壁によって遮断されるため、換気効率が妨げられるという問題があった。
さらに、特許文献2に記載の喫煙ボックスでは、内部仕切り壁で仕切られる喫煙区画ごとにブロアや換気扇、空気清浄機を設置して飛沫や煙の排気の効率を上げたり、火災対応装置(火災報知器・スプリンクラー)も区画ごとに設けて安全性を確保することが考えられ、その場合、設置費用の負担が大きくなるという問題もある。
本考案は、このような問題点に着目してなされたものであり、喫煙者間の空間を仕切って飛沫感染を防止しても、煙や飛沫を効率よく外部に排気することが可能であり、しかも、排気や火災対応のための装置の設置費用を軽減することが可能な喫煙ブースおよび間仕切りユニットを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本考案の一態様は、
外部から区画された喫煙空間内に、利用者間の空間を仕切り可能な間仕切りユニットを備えた喫煙ブースにおいて、
前記喫煙空間の天井部と前記間仕切りユニットとの間に、空間を仕切らない開口を設けたことを特徴とする。
第1実施形態に係る喫煙ブースの全体を示す斜視図である。 第1実施形態に係る喫煙ブースの上面壁を下方から見た斜視図である。 第1実施形態に係る喫煙ブースの上面壁を上方から見た斜視図である。 第1実施形態に係る喫煙ブース内の喫煙空間を示す斜視図である。 第1実施形態に係る間仕切りユニットを示す斜視図である。 第1実施形態に係る喫煙ブースにおける利用者の移動を示す説明図である。 第2実施形態に係る喫煙ブースの全体を示す斜視図である。 第2実施形態に係る間仕切りユニットを示す斜視図である。
以下、図面に基づき本考案を代表する実施形態を説明する。
実施形態に係る喫煙ブース10は、外部から区画された喫煙空間内に、利用者(主に喫煙者)間を間仕切り可能な間仕切りユニット30を備えている。なお、各図面において、各構成要素の相対的な寸法関係や形状等は、適宜設計変更されるものであり実際のものとは異なる場合がある。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る喫煙ブース10の全体を示す斜視図であり、同図(a)は、出入口12aを閉鎖した状態を示し、同図(b)は、出入口12aを開放した状態を示している。図2は、上面壁13を下方から見た斜視図であり、同図(a)は、点検口13aを閉鎖した状態を示し、同図(b)は、点検口13aを開放した状態を示している。図3は、上面壁13を上方から見た斜視図であり、同図(a)は、上面壁13を上方かつ前方から見た角度で示し、同図(b)は、上面壁13を上方かつ後方から見た角度で示している。
<喫煙ブース10の概要>
図1に示すように、喫煙ブース10は、床部11に設置される直方体に形成され、その内部に複数の利用者(例えば3人)が喫煙できる大きさの喫煙空間を備えている。喫煙ブース10は、喫煙空間の四方を囲む周面壁12として、長手方向に平行な正面壁および背面壁と、短手方向に平行な両側面壁とを備え、平面視で長方形を成している。
喫煙ブース10の底面側は、開口した状態で床部11に設置されている。このように、本実施形態で床部11は、喫煙ブース10を設置する例えば遊技店等の施設内のフロア面のうち外部から区画された領域に相当するが、床部11を例えば床面板等によってフロア面上に敷設するように構成しても良い。
喫煙ブース10の周面壁12の上側には、上面壁13を含む天井部14が設けられている。喫煙ブース10内の喫煙空間は、床部11と周面壁12および上面壁13によって外部から区画されている。なお、周面壁12は、例えば強化ガラスやポリカーボネート等の樹脂製の板材により構成され、各面壁間の端縁同士をつなぐ支柱や梁は、例えば金属製のフレームにより構成されている。
周面壁12のうち正面壁の中央には、喫煙ブース10内の喫煙空間に利用者が出入りするための出入口12aが開設されている。出入口12aには、開閉可能な扉12bが設けられている。ここで扉12bは、例えばフレームの枠組みに板材を嵌めたスライド式の引き戸であり、開いた扉12bが自重や空圧等で自閉する半自動式、あるいは完全に手動式に構成しても良い。なお、喫煙空間を後述する排気ファン15によって常時負圧とすることで、出入口12aに扉12bを設けずに開放状態とすることも考えられる。
天井部14は、上面壁13を底面とする底浅な直方体に形成され、その内部に、排気ファン15や排気ダクト16等が収納されている。図2に示すように、上面壁13には、排気ファン15の点検口13aが開設されている。点検口13aには、点検扉13bが一端縁を回動中心として下方へ開閉可能に取り付けられている。点検扉13bの一部の領域には、数多の孔が穿設されて吸込部13cとして形成されている。なお、点検扉13bの内側には、吸込部13cから吸い込まれた空気を濾過するフィルタを着脱自在に設けると良い。
図3に示すように、上面壁13の上側には、前記点検口13a(図2参照)に連通する位置に排気ファン15が配設されている。排気ファン15は、直方体のケーシング15aの内部に、図示省略したファンと、ファンを回転駆動するモータ15b等を有してなる。ケーシング15aの底面側は開口しており、吸込部13c(図2参照)に対向するように配置されている。ここで排気ファン15は、本考案の「排気装置」の一例である。なお、排気装置として、他に例えばブロア(送風機)、換気扇、空気清浄機等を設けても良い。
図3(b)に示すように、ケーシング15aの一側面には、図1に示した円筒形の排気ダクト16の基端口を接続する取付口15cが開設されている。排気ダクト16の先端口は、天井部14の周面壁より外部に開口している。また、排気ファン15の傍らには、制御部20が配設されている。制御部20は、排気ファン15の駆動を制御する制御基板等を備えている。なお、排気ファン15には、制御部20からの信号を受信するためのアンテナ15dが取り付けられている。
図2に示すように、上面壁13の下側には、人感センサ21が設けられている。人感センサ21は、喫煙ブース10内の喫煙空間における利用者の有無を検知可能なものである。人感センサの種類は、特に限定されるものではなく、既存のものを採用することができ、具体的には例えば、赤外線、超音波、可視光等により検知する構成が採用される。人感センサ21からの信号に基づいて、制御部20により排気ファン15の駆動を制御するように構成すると良い。なお、人感センサ21にサーモパイル型センサを採用した場合、喫煙空間における利用者の人数まで検知することが可能となる。
また、図示省略したが、天井部14(上面壁13の上側)には、火災対応装置を設けても良い。ここで火災対応装置とは、例えば火災報知器、火災通報装置、それにスプリンクラー等が相当する。火災対応装置を設ける場合には、例えば上面壁13の上側において、人感センサ21の傍ら等の天井部14の中央付近に設置すると良い。火災報知器からの信号に基づいて、制御部20により火災の報知を制御するように構成すると良い。
<間仕切りユニット30について>
図4は、第1実施形態に係る喫煙ブース10内の喫煙空間を示す斜視図であり、同図(a)は、出入口12aを閉鎖した状態を示し、同図(b)は、出入口12aを開放した状態を示している。図5は、第1実施形態に係る間仕切りユニット30を示す斜視図である。図6は、喫煙ブース10における利用者の移動を示す説明図である。
図4に示すように、喫煙ブース10内の喫煙空間には、喫煙する利用者間を間仕切り可能な間仕切りユニット30が設けられている。間仕切りユニット30は、喫煙空間に後から設置することが可能な別体のユニットとして構成されている。本実施形態では、喫煙空間は平面視で左右に長い長方形であり、喫煙空間を左右方向に3つの空間(以下「区画」)に等間隔で分けるように、左右に並ぶ2つの間仕切りユニット30が設けられている。間仕切りユニット30は、所定幅で上下方向に延びるように構成されており、喫煙空間で床部11と天井部14(図1参照)との間に固定される。
図5に示すように、間仕切りユニット30は、床部11に立設される一対の支持部材31,31と、両支持部材31,31の間に設けられた仕切り板34と、を備えている。支持部材31は、例えばアルミ等の金属製で上下方向へ直線上に延びる支柱状のフレームから構成されている。支持部材31は、より具体的には、所定外径の円形断面のパイプ材を任意の長さに加工すると良い。ここで所定外径は、例えば20mm等と適宜定め得る設計事項である。支持部材31の長さは、喫煙空間の天井高に合わせた間仕切りユニット30の全長にほぼ相当するものであり、例えば2400mm等と適宜設定される。
仕切り板34は、例えばポリカーボネート等の樹脂製で平面状に広がるパネルから構成されている。仕切り板34は、より具体的には、所定厚のパネルを一対の支持部材31,31間の長さに相当する横幅で、所定の縦幅の長方形に加工すると良い。仕切り板34の材質の色は、視認性の観点からは無色透明が適するが、これに限定されるものではない。仕切り板34の所定厚は、例えば3t(mm)等と適宜定め得る設計事項である。仕切り板34の横幅は、一対の支持部材31,31間の距離にほぼ相当するが、この距離は、喫煙空間を仕切る間仕切りユニット30全体の所定幅に応じて適宜定められる。
図6に示すように、本実施形態では、喫煙空間の奥行方向(図6の紙面上では上下方向)の中心Aより、間仕切りユニット30の所定幅は相対的に小さく設定されており、利用者Bが喫煙空間を移動しやすい。また、設置する遊技店等の施設の要望に応じて、間仕切りユニット30の所定幅を、喫煙空間の奥行方向の中心Aより大きくすることもできる。この場合、利用者B間の直接の煙や飛沫を防止する効果が大きくなる。なお、間仕切りユニット30は、その所定幅が例えば350mm、450mm等と予め複数のバリエーションを用意すると良い。
仕切り板34の縦幅は、一対の支持部材31,31間において、仕切り板34の上端より上側を「開口」として定めた位置から下方に向かって、どの程度まで利用者間の空間を仕切るかに応じて適宜定められる。このように、間仕切りユニット30と天井部14との間には、空間を仕切らない開口が設けられている。また、本実施形態では、間仕切りユニット30と床部11との間にも、空間を仕切らない開口が設けられている。以下、間仕切りユニット30の上側における開口を「上部開口35」とし、間仕切りユニット30の下側における開口を「下部開口36」とする。
図5に示すように、一対の支持部材31,31間で仕切り板34の上端縁に合致する位置には、各支持部材31,31間に渡る上側杆32が架設されている。同様に、仕切り板34の下端縁に合致する位置にも、各支持部材31,31間に渡る下側杆33が架設されている。ここで一対の支持部材31,31間において、上側杆32より上側に位置するいわゆるランマ(欄間)が上部開口35に相当し、下側杆33より下側に位置するいわゆるランマ(欄間)が下部開口36に相当する。なお、上部開口35および下部開口36の上下方向の寸法、言い換えれば仕切り板34の縦幅は、例えば利用者の平均的な身長から飛沫感染の経路となる口や鼻の高さを考慮して適宜定めると良い。
また、支持部材31の下端には、図示省略したが、例えば樹脂製でキャップ状の下部カバーが装着され、下部カバーの下端面には床部11に固定する固定金具が設けられている。ここで固定金具は、例えばネジ状で高さ調整可能なジャッキの下端に、床部11に当接するプレートを取り付けて構成されている。同様に、支持部材31の上端にも、上部カバーと、上面壁13に固定する固定金具を設けると良い。なお、一対の支持部材31,31間における仕切り板34の取り付けは、図示省略したが、例えば各支持部材31が対向し合う側に、それぞれ長手方向に延びて仕切り板34の両側端を嵌め込み可能な縦凹溝を設けると良い。
<喫煙ブース10のその他>
図6に示すように、間仕切りユニット30によって喫煙空間は、本実施形態では平面視で3つ領域に区画されている。各区画は、それぞれ扉12bがある正面壁側に向かって開放されている。各区画を仕切る間仕切りユニット30においても、その上側は上部開口35として空間を仕切らず、同様に下側も下部開口36として空間を仕切っていない。喫煙空間において、平面視で間仕切りユニット30によって区画されていない領域、すなわち図6(a)で喫煙空間の奥行方向の中心Aより正面壁側の領域は、各区画への通路となる。
また、喫煙空間の各区画ごとに、灰皿17が設置されている。さらに、図示省略したが、喫煙空間の各区画ごとに、使用者が凭れ掛かれるようなバー状等の簡易な構成の椅子を設置しても良い。なお、前述したが各区画を仕切る間仕切りユニット30は、所定幅が異なる複数のバリエーションを用意すると良く、その選択により区画の大きさを適宜変えることができる。
<喫煙ブース10の使用について>
次に、第1実施形態に係る喫煙ブース10の使用について説明する。
第1実施形態に係る喫煙ブース10によれば、前述した構成により、例えば遊技店等の施設において、壁際の空きスペースを利用して簡単に設置することが可能である。従って、施設内の既存の設備を変更工事することなく、容易に喫煙のスペースを提供することができる。これにより、タバコを吸わない人の受動喫煙を防止することが可能となる。
図4に示すように、喫煙ブース10内の喫煙空間は、間仕切りユニット30によって利用者(主に喫煙者)ごとの区画に仕切られている。ここで間仕切りユニット30は、喫煙ブース10自体の構成要素(例えば周面壁12等)とは別体であるから、既存の喫煙ブース10にも容易に設置することが可能となる。また、喫煙ブース10の組み立てが複雑にならず容易となる。さらに、間仕切りユニット30の配置に自由度があり、後から容易に変更することも可能となる。
このような喫煙ブース10と間仕切りユニット30とは、必ずしも製造元・発売元・販売元が同じ製品である必要はない。すなわち、喫煙ブース10と間仕切りユニット30とは、それぞれ異なる会社の製品であっても対応可能であり、製品間の組み合わせの自由度も高くなる。
図5に示すように、間仕切りユニット30が、一対の支持部材31,31と、両支持部材31,31の間に設けられた仕切り板34と、を備えて成る場合には、間仕切りユニット30の構成は簡易であり、容易に組み立てることが可能となる。また、間仕切りユニット30を喫煙ブース10に設置するには、各支持部材31の上下端を、それぞれ喫煙空間の床部11と天井部14とに固定すれば良い。ここで各支持部材31の上下端に図示省略した固定金具がある場合は、全高寸法の誤差にも対応可能であり、容易に取り付けないし取り外しすることもできる。
このような間仕切りユニット30によって、喫煙空間を利用者ごとの区画に仕切ることにより、喫煙ブース10内の利用者間における飛沫防止対策を行うことが可能となる。また、喫煙ブース10内における利用者のプライベート空間を確保することが可能となる。図6に示すように、本実施形態における間仕切りユニット30の配置によれば、喫煙スペースを均等化することが可能となる。また、利用者Bごとの区画は、それぞれ正面壁側に向かって開放されているので、喫煙空間の奥行方向の中心Aより正面壁側の通路から各区画へアクセスしやすい。
図6(a)は、間仕切りユニット30で仕切られた3つの区画のうち、左右両端の区画には利用者Bがおり、真ん中の区画は空いている状態を示している。図6(b)は、喫煙ブース10の利用者Bが出入口12aの扉12bを開けて喫煙空間に入ろうとしている状態を示している。図6(c)は、喫煙ブース10の利用者Bが喫煙空間に入った時の移動の推移を示している。なお、前述したが、喫煙空間の奥行方向の中心Aより、間仕切りユニット30の所定幅を相対的に小さくすれば、利用者Bは喫煙空間を移動しやすくなる。逆に、間仕切りユニット30の所定幅を相対的に大きくすれば、利用者B間の直接の煙や飛沫を防止する効果が大きくなる。
そして、図5に示すように、喫煙ブース10の天井部14と間仕切りユニット30との間には上部開口35があるので、飛沫が余り届かない喫煙空間の天井付近では、間仕切りユニット30の設置に関わらず、空間が完全に仕切られることなく一連の空気の流れが可能となる。同様に、喫煙ブース10の床部11と間仕切りユニット30との間には下部開口36があるので、飛沫が余り届かない喫煙空間の床面付近でも、一連の空気の流れが可能となる。
これにより、喫煙空間の排気装置(例えば排気ファン15、ブロア、換気扇、空気清浄機等)および火災対応装置(例えば火災報知器・スプリンクラー等)を各区画ごとに設ける必要はなく、一カ所に設ければ足りる。そのため、喫煙ブース10の費用について、特に排気装置や火災対応装置等の付帯設備に関しては軽減することが可能となり、これらの付帯設備の取り付けも含めた喫煙ブース10の設置が容易となる。
図1において、喫煙ブース10の通常の使用時には、天井部14にある排気ファン15が作動して、喫煙ブース10内の喫煙空間に漂うタバコの煙は、空気と一緒に上面壁13にある吸込部13cから吸い込まれる。排気ファン15によって吸い込まれた空気や煙は、排気ダクト16を通して喫煙ブース10の外部に排出される。喫煙ブース10内の喫煙空間では、全体的に空気が上面壁13の吸込部13cに向かうように気流が生じている。
排気ファン15は常時作動させても良いが、人感センサ21によって利用者を検知している時だけ駆動するようにして、利用者がいない時は駆動しないように制御しても良い。あるいは、人感センサ21によって利用者が検知された場合に、排気ファン15の回転数を上げるように制御しても良い。なお、喫煙ブース10には照明を設けても良い。ここで照明は、制御部20による排気ファン15の制御と同様に、人感センサ21によって点灯ないし消灯を制御すると良い。
[第2実施形態]
図7は、第2実施形態に係る喫煙ブース10Aの全体を示す斜視図であり、同図(a)は、各出入口12cを閉鎖した状態を示し、同図(b)は、各出入口12cを開放した状態を示している。図8は、第2実施形態に係る間仕切りユニット30Aを示す斜視図である。なお、第1実施形態と同種の部位については、同一符号を付し重複した説明を省略する。また、図7では、上面壁13を含む天井部14を図示省略している。
<喫煙ブース10Aの概要>
図7に示すように、喫煙ブース10Aは、基本的には第1実施形態の喫煙ブース10と同様な構成であるが、周面壁12のうち正面壁には、間仕切りユニット30Aで仕切られた各区画ごとに出入口12cと扉12dが設けられている。ここで正面壁には、左右方向に並ぶ支柱18が設けられ、各扉12dは、それぞれ支柱18に対して一側縁が揺動可能に支持され、前方へ開けるように構成されている。なお、各扉12dは、例えばフレームの枠組みに板材を嵌めて構成されている。
<間仕切りユニット30Aについて>
図8に示すように、間仕切りユニット30Aは、基本的には第1実施形態の間仕切りユニット30と同様な構成である。すなわち、間仕切りユニット30Aは、一対の支持部材31A,31Aと、両支持部材31,31の間に設けられた仕切り板34と、を備え、上側には上部開口35が設けられ、下側には下部開口36が設けられている。
図7に示すように、間仕切りユニット30Aの所定幅は、喫煙空間の奥行方向の途中までの大きさではなく、奥行方向の全長に亘る寸法に設定されている。すなわち、間仕切りユニット30Aは、喫煙空間の平面視で正面壁と背面壁とに亘って空間を仕切る所定幅に構成されている。本実施形態の喫煙空間は、2つの間仕切りユニット30Aによって3人分の区画に仕切られている。
詳しく言えば、間仕切りユニット30Aの各支持部材31Aは、周面壁12のうち正面壁および背面壁のそれぞれの途中を支えるフレームを兼ねるように構成されている。また、一対の支持部材31A,31Aの上端間には、上面壁13(図1参照)に当接する上端杆37が架設されている。さらに、一対の支持部材31A,31Aの下端間には、床部11(図7参照)に当接する下端杆38が架設されている。なお、間仕切りユニット30Aでは、仕切り板34の上下端に接する上側杆32と下側杆33は省いている。
<喫煙ブース10Aの使用について>
次に、第2実施形態に係る喫煙ブース10Aの使用について説明する。
第2実施形態に係る喫煙ブース10Aによれば、前述した構成により、喫煙空間は3人分の区画に仕切られており、使用者ごとのパーソナルスペースを確保することが可能となり、いっそうプライベート感を高めることができる。ここで喫煙ブース10Aに、前述した第1実施形態と同様な排気装置や火災対応装置が備わる場合には、これらを各利用者ごとに共有する1人用の喫煙空間の確保が可能になる。
[本考案の構成と作用効果]
以上、本考案の各種実施形態について説明したが、本考案は前述した各種実施形態に限定されるものではない。前述した各種実施形態から導かれる本考案について、以下に説明する。
[1]先ず、本考案は、
外部から区画された喫煙空間内に、利用者間を間仕切り可能な間仕切りユニット30,30Aを備えた喫煙ブース10,10Aにおいて、
前記喫煙空間の天井部14と前記間仕切りユニット30,30Aとの間に、空間を仕切らない開口35を設けたことを特徴とする。
このように、喫煙ブース10,10Aの天井部14と間仕切りユニット30,30Aとの間に開口35があるので、飛沫が余り届かない喫煙空間の天井付近では、間仕切りユニット30,30Aの設置に関わらず、空間が仕切られることがなく一連の空気の流れが可能となる。
これにより、喫煙空間の排気装置(例えば排気ファン15、ブロア、換気扇、空気清浄機等)および火災対応装置(例えば火災報知器・スプリンクラー等)を各区画ごとに設ける必要はなく、一カ所に設ければ足りる。そのため、喫煙ブース10,10Aの費用について軽減でき、喫煙ブース10,10Aの設置も容易となる。
[2]また、本考案では、
前記間仕切りユニット30,30Aは、前記喫煙空間の床部11に立設される一対の支持部材31,31と、両支持部材31,31の間に設けられた仕切り板34と、を備えたことを特徴とする。
これにより、間仕切りユニット30,30Aは、簡易に構成することができ、容易に組み立てることが可能となる。
[3]また、本考案では、
前記喫煙空間の床部11と前記間仕切りユニット30,30Aとの間に、空間を仕切らない開口36を設けたことを特徴とする。
これにより、間仕切りユニット30,30Aの下方でも、空間が仕切られることがなく一連の空気の流れが可能となる。従って、喫煙空間における飛沫や煙の排気効率や火災対応装置の作動効率を良くすることが可能となる。
[4]また、本考案では、
前記間仕切りユニット30,30Aは、前記喫煙ブース10,10Aとは別体であることを特徴とする。
ここで別体であるとは、間仕切りユニット30,30Aが、喫煙ブース10,10A自体の主な構成要素、すなわち喫煙空間を外部から区画する周面壁12等とは独立に構成されていることを意味する。
これにより、間仕切りユニット30,30Aを既存の喫煙ブース10,10Aにも容易に設置することが可能となる。また、喫煙ブース10,10Aの組み立てが複雑にならず容易となる。さらに、間仕切りユニット30,30Aの配置に自由度があり、後から容易に変更することも可能となる。
[5]また、本考案では、
前記天井部14に排気装置を設けたことを特徴とする。ここで排気装置とは、例えば排気ファン15、ブロア、換気扇、空気清浄機等が該当する。
これにより、喫煙ブース10,10A内の喫煙空間の空気を清浄化することが可能となる。なお、排気装置の製造や喫煙ブースへの施工には、専門の設備や技術が必要となるが、間仕切りユニット30,30Aの製造や設置は、異なる会社でも対応可能である。
[6]また、本考案では、
前記天井部14に火災対応装置を設けたことを特徴とする。ここで火災対応装置とは、例えば火災報知器、スプリンクラー等が相当する。
これにより、喫煙ブース10,10Aにおいて火災が発生した場合に安全に対応することが可能となる。なお、排気装置の製造や喫煙ブースへの施工には、専門の設備や技術が必要となるが、間仕切りユニット30,30Aの製造や設置は、異なる会社でも対応可能である。
[7]また、本考案では、
前記喫煙ブース10Aは、間仕切りユニット30Aにより仕切られた区画ごとに、利用者の出入口を開閉可能な扉を備えることを特徴とする。
これにより、使用者ごとのパーソナルスペースを確保することが可能となり、いっそうプライベート感を高めることができる。なお、喫煙ブース10Aに排気装置や火災対応装置が備わる場合には、これらを各利用者ごとに共有する1人用ブースの確保が可能になる。
[8]また、本考案は、前述した間仕切りユニット30,30Aである。
このように、間仕切りユニット30,30Aは、喫煙ブース10,10Aとは別に独立して前述した特徴を有する製品となる。従って、間仕切りユニット30,30Aと喫煙ブース10,10Aとの製造元・発売元・販売元等の組み合わせの自由度が高くなる。
以上、本考案の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本考案に含まれる。例えば、喫煙ブース10,10Aを設置する施設は、遊技店に限定されることはなく、他に例えば、公共または私設に限らず様々な施設等に設置することができる。
また、前記天井部14は、必ずしも喫煙空間の上面側を覆う喫煙ブース10自体の構成に限らず、例えば喫煙空間の四方を囲む周面壁12が遊技店等の設置施設の天井まで届く場合、この天井をそのまま喫煙空間の天井部としても構わない。この場合、排気装置や火災対応装置は、周面壁12の上側に設けるか、省略することになる。
さらに、前記間仕切りユニット30は、喫煙空間の床部11と天井部14との間に突っ張らせた状態で固定されるが、他に例えば、一対の支持部材31,31を床部11に自立させることが可能なベース構造を備える場合は、各支持部材31の上端を上面壁13に必ずしも当接させる必要はない。
本考案に係る喫煙ブースおよび間仕切りユニットは、遊技店に限らず様々な施設等において広く適用することができる。
10,10A…喫煙ブース
11…床部
12…周面壁
12a,12c…出入口
12b,12d…扉
13…上面壁
14…天井部
15…排気ファン
16…排気ダクト
17…灰皿
20…制御部
30,30A…間仕切りユニット
31,31A…支持部材
32…上側杆
33…下側杆
34…仕切り板
35…上部開口
36…下部開口

Claims (8)

  1. 外部から区画された喫煙空間内に、利用者間を間仕切り可能な間仕切りユニットを備えた喫煙ブースにおいて、
    前記喫煙空間の天井部と前記間仕切りユニットとの間に、空間を仕切らない開口を設けたことを特徴とする喫煙ブース。
  2. 前記間仕切りユニットは、前記喫煙空間の床部に立設される一対の支持部材と、両支持部材の間に設けられた仕切り板と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の喫煙ブース。
  3. 前記喫煙空間の床部と前記間仕切りユニットとの間に、空間を仕切らない開口を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の喫煙ブース。
  4. 前記間仕切りユニットは、前記喫煙ブースとは別体であることを特徴とする請求項1,2または3に記載の喫煙ブース。
  5. 前記天井部に排気装置を設けたことを特徴とする請求項1,2,3または4に記載の喫煙ブース。
  6. 前記天井部に火災対応装置を設けたことを特徴とする請求項1,2,3,4または5に記載の喫煙ブース。
  7. 前記喫煙ブースは、間仕切りユニットにより仕切られた区画ごとに、利用者の出入口を開閉可能な扉を備えることを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6に記載の喫煙ブース。
  8. 請求項1,2,3,4,5,6または7に記載した間仕切りユニット。
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