JP3230493B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JP3230493B2 JP24353598A JP24353598A JP3230493B2 JP 3230493 B2 JP3230493 B2 JP 3230493B2 JP 24353598 A JP24353598 A JP 24353598A JP 24353598 A JP24353598 A JP 24353598A JP 3230493 B2 JP3230493 B2 JP 3230493B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記憶した情報を一括
して電気的に消去することができる不揮発性半導体記憶
装置に関し、特に、回路面積を小さくすることができる
不揮発性半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記憶した情報を一括して消去することが
できる不揮発性半導体記憶装置、即ちフラッシュメモリ
において、書込又は消去時にメモリセルの制御電極に負
電圧を印加するフラッシュメモリは公知である(特開平
6−168597号公報)。このフラッシュメモリにお
いては、書込及び消去時に電圧供給部により供給される
電位VCCよりも高い電圧及び負電圧を扱う必要があるの
で、レベル変換回路がロウデコーダに接続されており、
このレベル変換回路により入力電圧が所定の電圧に変換
されて、ロウデコーダに入力される。
【0003】一般的に、フラッシュメモリにおいては、
1アドレスの読み出し時間が数十nsec乃至数百ns
ecであるのに対し、書込時間及び消去時間はいずれも
数μsec以上である。従って、フラッシュメモリとし
ては、読み出し時にロウデコーダが高速で動作すること
が必要とされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
6−168597号公報に記載されたレベル変換回路の
スイッチング時間は数nsecであり、インバータ等の
論理ゲートのスイッチング時間である数百psecと比
較すると遅いので、例えば数十MHzの高速動作が必要
な場合には、上述の従来のロウデコーダを使用すること
は困難である。
【0005】なお、書込速度の高速化を図った不揮発性
半導体装置も提案されている(特開平6−309883
号公報)。また、消去動作時に制御電極に負電圧が印加
されるフラッシュメモリについて、消去動作の信頼性を
向上させることができるフラッシュメモリ用の行デコー
ダが提案されている(特開平5−205490号公
報)。
【0006】しかし、これらのいずれの不揮発性半導体
記憶装置を使用しても、読み出し時間を短縮することが
できないと共に、回路面積が大きくなることがあるとい
う問題点がある。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、回路面積を小さくすることができると共
に、動作速度を向上させることができる不揮発性半導体
記憶装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る不揮発性半
導体記憶装置は、情報が記憶される複数のメモリセル
と、各メモリセルに接続されたワード線と、各ワード線
に接続されたインバータと、前記インバータに接続され
前記ワード線の選択及び非選択を決定するプリインバー
タと、前記ワード線に接続され前記メモリセルへの情報
の書込及びメモリセルからの情報の消去を実行する書込
及び消去用デコーダと、1又は複数個の前記インバータ
からなる複数の群毎に1又は複数個設けられ夫々その群
に属するインバータの入力電圧を複数の電圧から選択し
たものに切り替える電圧切替え回路とを有することを特
徴とする。
【0009】前記電圧切替え回路の前記インバータへの
入力電圧の切替えのタイミングは、消去動作をすると
き、書込動作をするとき又は読み出し動作をするときで
あるものとすることができる。
【0010】前記書込及び消去用デコーダは入力された
電圧を所定の電圧に変換するレベル変換回路を有するこ
とが好ましい。また、前記インバータ及び前記プリイン
バータは前記メモリセルに記憶された情報を読み出す読
み出し用デコーダを構成するものとすることができる。
【0011】更に、前記プリインバータはロウアドレス
信号が入力されるNANDゲートを有することができ、
このとき、前記プリインバータは前記ロウアドレス信号
に基づいて前記ワード線の選択及び非選択を決定するこ
とができる。
【0012】本発明においては、1又は複数個のインバ
ータからなる複数の群毎に1又は複数の電圧切替え回路
が設けられており、この電圧切替え回路により、夫々前
記群に属する1又は複数個のインバータへの入力電圧を
複数の電圧から選択したものに切り替えることができる
ので、1つの群に属するインバータが入力電圧によりパ
ンチスルーを起こしても、他の群に属するインバータに
影響を与えることがない。従って、インバータ及びこれ
に接続されたプリインバータを構成するトランジスタの
耐圧性を低く設定することができるので、チャネル幅及
びチャネル長を小さくして、回路面積を小さくすること
ができる。
【0013】また、本発明において、書込及び消去用デ
コーダが入力された電圧を所定の電圧に変換するレベル
変換回路を有していると、書込及び消去動作時において
は、入力された電圧よりも高い電圧又は負電圧が必要で
あるので、このレベル変換回路を介して所望の電圧を得
ることができる。また、読み出し動作時においては、ス
イッチング時間が長いレベル変換回路を使用する必要が
ないので、動作速度を向上させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に係る不揮
発性半導体記憶装置について、添付の図面を参照して具
体的に説明する。図1は本発明の第1の実施例に係る不
揮発性半導体記憶装置を示す回路図であり、図2は図1
に示す不揮発性半導体記憶装置の記憶回路を拡大して示
す回路図である。図2に示すように、情報を記憶するメ
モリセルMCは、ワード線WLに接続されており、メモ
リセルMCの1端にはビット線BLが接続され、他端に
はソース線SLが接続されている。
【0015】読み出し用デコーダRDは、ワード線WL
を介してレベル変換回路(図示せず)を有する書込/消
去用デコーダWDに接続されている。この読み出し用デ
コーダRDは、外部からNANDゲートNAND1にロ
ウアドレス信号が入力されるようになっている。また、
NANDゲートNAND1はPチャネル型MOSトラン
ジスタP3及びNチャネル型MOSトランジスタN4の
ゲートに接続されていると共に、Nチャネル型MOSト
ランジスタN1を介して、直列に接続されたPチャネル
型MOSトランジスタP6及びNチャネル型MOSトラ
ンジスタN7のゲートに接続されている。
【0016】更に、Pチャネル型MOSトランジスタP
3及びNチャネル型MOSトランジスタN4には、夫々
Pチャネル型MOSトランジスタP2及びNチャネル型
MOSトランジスタN5が直列に接続されている。な
お、本実施例においては、NAND回路NAND1、N
チャネル型MOSトランジスタN1、N4及びN5並び
にPチャネル型MOSトランジスタP2及びP3によ
り、プリインバータPINVが構成されており、Pチャ
ネル型MOSトランジスタP6及びNチャネル型MOS
トランジスタN7により、インバータ(ワード線駆動
段)INVが構成されている。即ち、ワード線WLはイ
ンバータINVを構成するPチャネル型MOSトランジ
スタP6とNチャネル型MOSトランジスタN7との間
に接続されている。
【0017】更にまた、Nチャネル型MOSトランジス
タN1、Pチャネル型MOSトランジスタP2及びPチ
ャネル型MOSトランジスタP5のゲートは、夫々、端
子A、B及びCに接続されており、読み出し用デコーダ
RDの外部から端子A、B及びCを介して信号が入力さ
れるようになっている。また、Pチャネル型MOSトラ
ンジスタP6の1端は端子VPに接続され、Nチャネル
型MOSトランジスタN7の1端は端子VNに接続され
ている。
【0018】本実施例に係る不揮発性半導体装置は、図
2に示す記憶回路を複数有しており、これらの複数の記
憶回路は、メモリセルに記憶された情報が一括して消去
される複数の消去ブロック(群)に分割されている
1に示すように、例えば、2個の消去ブロックB1及び
B2は、夫々、2本のワード線WL1及びWL2、ワー
ド線WL3及びWL4を有しており、各ワード線WL
1、WL2、WL3及びWL4には、夫々、メモリセル
MC1、MC2、MC3及びMC4が接続されている。
そして、全てのメモリセルMC1、MC2、MC3及び
MC4の1端は1本のビット線BLに接続されている。
【0019】各記憶回路の端子A、端子B及び端子Cは
全て接続されており、端子A、B及びCから入力される
信号は、全ての読み出し用デコーダRD1乃至RD4に
対して一括して入力されるように制御されている。ま
た、各消去ブロックB1及びB2には、端子VP及び端
子VNに入力される電圧を切り替える電圧切替え回路C
H1及びCH2が接続されており、所定のブロック内の
全てのインバータに同電圧を入力することができる。な
お、電圧切替え回路CH1及びCH2は、夫々、端子V
Pに入力される電圧を電位VCCと開放(Open)との
間で切り替える第1切替え部(VCC/開放)と、端子V
Nに入力される電圧を電位VSS(接地電位GND)と開
放との間で切り替える第2切替え部(GND/開放)と
を有している。
【0020】なお、図1に示す読み出し用デコーダRD
1乃至RD4内のNANDゲートNAND11、NAN
D12、NAND13及びNAND14、Nチャネル型
MOSトランジスタN11、N12、N13及びN1
4、Pチャネル型MOSトランジスタP21、P22、
P23及びP24、Pチャネル型MOSトランジスタP
31、P32、P33及びP34、Nチャネル型MOS
トランジスタN41、N42、N43及びN44、Nチ
ャネル型MOSトランジスタN51、N52、N53及
びN54、Pチャネル型MOSトランジスタP61、P
62、P63及びP64、Nチャネル型MOSトランジ
スタN71、N72、N73及びN74、並びに書込/
消去用デコーダWD1、WD2、WD3及びWD4は、
夫々、図2に示す読み出し用デコーダWD内のNチャネ
ル型MOSトランジスタN1、Pチャネル型MOSトラ
ンジスタP2、Pチャネル型MOSトランジスタP3、
Nチャネル型MOSトランジスタN4、Nチャネル型M
OSトランジスタN5、Pチャネル型MOSトランジス
タP6、Nチャネル型MOSトランジスタN7、及び書
込/消去用デコーダWDに対応している。
【0021】このように構成された不揮発性半導体記憶
装置の動作について、図2を参照して以下に説明する。
本発明の実施例に係る不揮発性半導体記憶装置につい
て、各動作毎のワード線の電圧例を下記表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】上記表1及び図2に示すように、読み出し
動作において、図2に示される端子Aには電位VCC、端
子Bには電位VCC、端子Cには電位VSS、端子VPには
電位VCC、端子VNには電位VSSが入力される。ワード
線WLが選択された場合には、NANDゲートNAND
1に入力されるロウアドレス信号がすべてハイレベル
(電位VCC)となり、NANDゲートNAND1とNチ
ャネル型MOSトランジスタN1との間の節点11はロ
ウレベル(電位VSS)となり、Nチャネル型MOSトラ
ンジスタN1とPチャネル型MOSトランジスタP3及
びNチャネル型MOSトランジスタN4との間の節点1
2もロウレベル(電位VSS)となる。
【0024】従って、Pチャネル型MOSトランジスタ
P6及びNチャネル型MOSトランジスタN7により構
成されたインバータ(ワード線駆動段)INVの出力が
電位VCCとなるので、この電位VCCがワード線WLの電
圧となる。このとき、Pチャネル型MOSトランジスタ
P2のゲート電圧はVCC、Nチャネル型MOSトランジ
スタN5のゲート電圧はVSSであるから、Pチャネル型
MOSトランジスタP2及びNチャネル型MOSトラン
ジスタN5は共にオフ状態となっており、ワード線WL
と節点12とは電気的に切り離されている。
【0025】一方、ワード線が非選択の場合には、NA
NDゲートNAND1に入力されるロウアドレス信号の
うち、少なくとも1つがロウレベル(電位VSS)とな
り、節点11がハイレベル(電位VCC)となるので、節
点12の電位はVCC−Vtn1(Vtn1はNチャネル型
MOSトランジスタN1のしきい値)となる。なお、P
チャネル型MOSトランジスタP6及びNチャネル型M
OSトランジスタN7により構成されたインバータIN
Vは、この値をハイレベルと感知するように設定してあ
るので、ワード線WLの電圧はVSSとなる。この場合に
おいても、ワード線WLの選択時と同様に、Pチャネル
型MOSトランジスタP2及びNチャネル型MOSトラ
ンジスタN5は共にオフ状態となっており、ワード線W
Lと節点12とは電気的に切り離されている。
【0026】書込動作においては、端子Aには−9V、
端子Bには電位VSS、端子Cには電位VCCが入力され、
端子VPは開放、端子VNは開放に設定されている。ワ
ード線WLが選択された場合には、書込/消去用デコー
ダから−9Vが出力されて、この電位−9Vがワード線
WLの電圧となる。このとき、NANDゲートNAND
1に入力されるロウアドレス信号は全てハイレベル(電
位VCC)であるので、節点11はロウレベル(電位
SS)となる。従って、ゲート電圧がVCC、ソース電圧
が−9VであるNチャネル型MOSトランジスタN5が
オン状態となると共に、Nチャネル型MOSトランジス
タN4のソース電圧が−9Vとなって、Nチャネル型M
OSトランジスタN4もオン状態となるので、節点12
はワード線WLと同電位の−9Vとなる。これにより、
Pチャネル型MOSトランジスタP6及びNチャネル型
MOSトランジスタN7は共にオフ状態となっており、
Nチャネル型MOSトランジスタN1もオフ状態となっ
ている。
【0027】一方、ワード線WLが非選択の場合には、
書込/消去用デコーダからVSSが出力されて、この電位
SSがワード線WLの電圧となる。このとき、NAND
ゲートNAND1に入力されるロウアドレス信号のう
ち、少なくとも1つがロウレベル(電位VSS)となるの
で、節点11はハイレベル(電位VCC)となる。従っ
て、ゲート電圧がVCC、ソース電圧がVSSであるNチャ
ネル型MOSトランジスタN5がオン状態となると共
に、Nチャネル型MOSトランジスタN4のソース電圧
がVSSとなって、Nチャネル型MOSトランジスタN4
もオン状態となるので、節点12はワード線WLと同電
位のVSSとなる。これにより、Pチャネル型MOSトラ
ンジスタP6及びNチャネル型MOSトランジスタN7
は共にオフ状態となっており、Nチャネル型MOSトラ
ンジスタN1もオフ状態となっている。
【0028】消去動作においては、端子Aには電位
SS、端子Bには電位VSS、端子Cには電位VCCが入力
され、端子VPは開放、端子VNは開放に設定されてい
る。ワード線WLが選択された場合には、書込/消去用
デコーダより12Vが出力されて、この電位12Vがワ
ード線WLの電圧となる。このとき、NANDゲートN
AND1に入力されるロウアドレス信号は全てハイレベ
ル(電位VCC)であるので、節点11はロウレベル(電
位VSS)となる。従って、ゲート電圧がVSS、ソース電
圧が12VであるPチャネル型MOSトランジスタP2
がオン状態となると共に、Pチャネル型MOSトランジ
スタP3のソース電圧が12Vとなって、Pチャネル型
MOSトランジスタP3もオン状態となるので、節点1
2はワード線WLと同電位の12Vとなる。これによ
り、Pチャネル型MOSトランジスタP6はオフ状態と
なり、Nチャネル型MOSトランジスタN7はソースに
接続された端子VNに入力される電位が12V−Vtn
(Vtn7はNチャネル型MOSトランジスタN7のしき
い値)となった時点でオフ状態になる。また、Nチャネ
ル型MOSトランジスタN1はオフ状態である。
【0029】一方、ワード線WLが非選択の場合には、
書込/消去用デコーダからVSSが出力されて、この電位
SSがワード線WLの電圧となる。このとき、NAND
ゲートNAND1に入力されるロウアドレス信号のう
ち、少なくとも1つがロウレベル(電位VSS)となるの
で、節点11はハイレベル(電位VCC)となる。従っ
て、ゲート電圧がVCC、ソース電圧がVSSであるNチャ
ネル型MOSトランジスタN5がオン状態となると共
に、Nチャネル型MOSトランジスタN4のソース電圧
がVSSとなって、Nチャネル型MOSトランジスタN4
もオン状態となるので、節点12はワード線WLと同電
位のVSSとなる。これにより、Pチャネル型MOSトラ
ンジスタP6はソース電圧が|Vtp6|(Vtp6はPチ
ャネル型MOSトランジスタP6のしきい値)となった
時点でオフ状態となり、Nチャネル型MOSトランジス
タN7もオフ状態となる。また、Nチャネル型MOSト
ランジスタN1はオフ状態である。
【0030】このように動作する記憶回路を図1に示す
状態で接続した不揮発性半導体記憶装置においては、例
えば、消去動作時に消去ブロックB1が選択され、消去
ブロックB2が非選択の場合に、消去ブロックB1内の
ワード線WL1及びWL2は12Vとなり、消去ブロッ
クB2内のワード線WL3及びWL4はVssとなる。こ
のとき、読み出し用デコーダRD1乃至RD4のインバ
ータを構成するPチャネル型MOSトランジスタP61
及びNチャネル型MOSトランジスタN71、Pチャネ
ル型MOSトランジスタP62及びNチャネル型MOS
トランジスタN72、Pチャネル型MOSトランジスタ
P63及びNチャネル型MOSトランジスタN73、並
びにPチャネル型MOSトランジスタP64及びNチャ
ネル型MOSトランジスタN74は、いずれもオフ状態
となるので、選択されたワード線WL1及びWL2と、
非選択のワード線WL3及びWL4とが電気的に干渉し
あうことはない。従って、単純な消去動作により、所定
の消去ブロック内におけるメモリのみを一括して消去す
ることができる。
【0031】また、本実施例においては、消去ブロック
毎に、端子VP及びVNに入力される電圧を選択された
電圧に切り替える電圧切替え回路CH1及びCH2を有
しており、消去ブロック毎に独立して電圧が制御される
ので、消去動作時に選択された消去ブロックB1内のワ
ード線WL1及びWL2の電圧に対して、消去ブロック
B1内のインバータを構成するMOSトランジスタの耐
圧性を考慮する必要はない。但し、書込動作時は、ワー
ド線毎に選択/非選択を切り換えるので、選択されたワ
ード線の電圧は−9Vとなる。従って、全てのインバー
タを構成するトランジスタは、−9Vの電圧に対する耐
圧性を有するように構成すればよい。
【0032】更に、本実施例においては、書込/消去用
デコーダがレベル変換回路を有しており、スイッチング
時間が長いレベル変換回路を介することなく読み出し動
作を実行することができるので、従来の不揮発性半導体
記憶装置と比較して、動作速度を向上させることができ
る。
【0033】なお、図1に示す不揮発性半導体記憶装置
の他に、全ての端子VP及びVNに入力される電圧を一
括して制御することができる不揮発性半導体記憶装置が
考えられる。図3は全てのインバータに接続された電圧
切替え回路を有する不揮発性半導体記憶装置を示す回路
図である。なお、図3に示す回路が図1に示す本実施例
と異なる点は、消去ブロックB1内の端子VP及びVN
と、消去ブロックB2内の端子VP及びVNとが接続さ
れており、全てのインバータを一括して制御するように
なっている点のみであるので、図3に示す回路におい
て、図1に示すものと同一物には同一符号を付して、そ
の詳細な説明は省略する。
【0034】図3に示すように構成された不揮発性半導
体記憶装置であっても、図1に示す本実施例と同様に、
動作速度を向上させることができると共に、選択された
ワード線WL1及びWL2と、非選択のワード線WL3
及びWL4とが電気的に干渉しあうことはないので、消
去動作が容易である。
【0035】しかし、図3に示す不揮発性半導体記憶装
置においては、NAND回路11乃至14には電位VCC
以上の高電圧は印加されないが、読み出し用デコーダ内
のその他の全てのMOSトランジスタのドレイン電極に
電位VCC以上の高電圧または負電圧が印加されるので、
使用されているMOSトランジスタの耐圧性が低い場合
には、パンチスルーが発生することがある。従って、ト
ランジスタのパンチスルー耐圧を高めるために、全ての
MOSトランジスタのチャネル長を長く形成する必要が
ある。
【0036】上述の如く、消去動作時には、選択された
消去ブロック内のワード線WLの電圧は12Vとなるの
で、使用されるMOSトランジスタには12V以上のパ
ンチスルー耐圧が必要である。特に、ワード線WLに寄
生する大きな負荷を高速に駆動する必要があるMOSト
ランジスタ(図2に示すPチャネル型MOSトランジス
タP6及びNチャネル型MOSトランジスタN7に対応
するトランジスタ)に大きな駆動能力を持たせるために
は、更に一層チャネル幅を大きく形成する必要があり、
回路面積が大きくなる。
【0037】これに対して、本実施例においては、消去
ブロック毎に端子VP及びVNに入力される電圧を選択
されたものに切り替える電圧切替え回路を有しており、
消去ブロック毎にインバータに印加される電圧が独立し
ているので、選択された消去ブロック内のインバータを
構成するトランジスタがパンチスルーを起こしても、他
の消去ブロックに影響を与えることはなく、誤動作は発
生しない。従って、高速な読み出し動作を行うために最
も大きい駆動能力が必要であるインバータについても、
消去動作時よりもワード線の電圧が低い書込動作時に、
必要とされるパンチスルー耐圧を有していればよいの
で、チャネル幅及びチャネル長を小さく設定することが
でき、回路面積を小さくすることができる。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
1又は複数個のインバータからなる群が複数個設けら
れ、この群毎に1又は複数の電圧切替え回路が設けられ
ており、この電圧切替え回路により、前記各群に属する
1又は複数個のインバータへの入力電圧を複数の電圧か
ら選択したものに切り替えることができるので、1つの
群に属するインバータが入力電圧によりパンチスルーを
起こしても、他の群に属するインバータに影響を与える
ことがなく、インバータ及びこれに接続されたプリイン
バータを構成するトランジスタの耐圧性を低く設定する
ことができ、回路面積を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る不揮発性半導体記
憶装置を示す回路図である。
【図2】図1に示す不揮発性半導体記憶装置の記憶回路
を拡大して示す回路図である。
【図3】全てのインバータに接続された電圧切替え回路
を有する不揮発性半導体記憶装置を示す回路図である。
【符号の説明】
A,B,C,VP,VN;端子 B1,B2;消去ブロック BL;ビット線 CH,CH1,CH2;電圧切替え回路 MC,MC1,MC2,MC3,MC4;メモリセル RD,RD1,RD2,RD3,RD4;読み出し用デ
コーダ SL;ソース線 WD,WD1,WD2,WD3,WD4;書込/消去用
デコーダ WL,WL1,WL2,WL3,WL4;ワード線

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報が記憶される複数のメモリセルと、
    各メモリセルに接続されたワード線と、各ワード線に接
    続されたインバータと、前記インバータに接続され前記
    ワード線の選択及び非選択を決定するプリインバータ
    と、前記ワード線に接続され前記メモリセルへの情報の
    書込及びメモリセルからの情報の消去を実行する書込及
    び消去用デコーダと、1又は複数個の前記インバータか
    らなる複数の群毎に1又は複数個設けられ夫々その群に
    属するインバータの入力電圧を複数の電圧から選択した
    ものに切り替える電圧切替え回路とを有することを特徴
    とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記電圧切替え回路の前記インバータへ
    の入力電圧の切替えのタイミングは、消去動作をすると
    き、書込動作をするとき又は読み出し動作をするときで
    あることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体
    装置。
  3. 【請求項3】 前記書込及び消去用デコーダは入力され
    た電圧を所定の電圧に変換するレベル変換回路を有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の不揮発性半導
    体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記インバータ及び前記プリインバータ
    は前記メモリセルに記憶された情報を読み出す読み出し
    用デコーダを構成することを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれか1項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記プリインバータはロウアドレス信号
    が入力されるNANDゲートを有することを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の不揮発性半導体
    記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記プリインバータは前記ロウアドレス
    信号に基づいて前記ワード線の選択及び非選択を決定す
    るものであることを特徴とする請求項5に記載の不揮発
    性半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記インバータはPチャネル型MOSト
    ランジスタと、前記Pチャネル型MOSトランジスタに
    接続されたNチャネル型MOSトランジスタとを有する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載
    の不揮発性半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記電圧切替え回路は前記Pチャネル型
    MOSトランジスタに入力する電圧を切り替える第1切
    替え部と前記Nチャネル型MOSトランジスタに入力す
    る電圧を切り替える第2切替え部とを有することを特徴
    とする請求項7に記載の不揮発性半導体記憶装置。
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