JP3230457B2 - アーク溶接による溶接方法 - Google Patents

アーク溶接による溶接方法

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JP3230457B2
JP3230457B2 JP08166097A JP8166097A JP3230457B2 JP 3230457 B2 JP3230457 B2 JP 3230457B2 JP 08166097 A JP08166097 A JP 08166097A JP 8166097 A JP8166097 A JP 8166097A JP 3230457 B2 JP3230457 B2 JP 3230457B2
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裕司 杉谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、溶接ロボットの
溶接条件を適正に制御するアーク溶接による溶接方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】溶接ロボットの不可欠技術として装備さ
れているワイヤタッチセッサは、従来、継手の位置検出
に用いられ、溶接の開始点や終了点の設定に用いられる
のが一般的である。継手のギャップ設定では、開先幅の
比較的広い突合せ溶接での適用例がある。隅肉継手のギ
ャップの量は、突合せ継手に比べると遙かに小さいが、
ギャップのわずかな変化によって溶接結果が損なわれ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、精
度不良の生じやすい構造物の隅肉継手の、特に、溶接開
始点のギャップを設定して、溶接開始時の最適溶接条件
を決定することができるアーク溶接による溶接方法を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ワイヤ(13)およびワイヤタッチセンサを備える溶接
ロボットを用い、ルートギャップを開けて位置する隅肉
継手の立板(11)と下板(12)とを隅肉溶接するア
ーク溶接による溶接方法において、前記ワイヤ(13)
を前記立板(11)と接触させて前記立板(11)の位
置を検出し、次いで、位置から所定距離Aだけ立板
(12)と反対方向に後退させ、次いで、前記下板(1
2)の方向に下降させ前記下板(12)と接触させて前
記下板(12)の位置を検出し、次いで、位置から
所定距離Bだけ上昇させ、次いで、前記立板(12)の
方向に所定距離xだけ前記ワイヤ(13)を移動させて
前記立板(11)のコーナの位置を検出し、次いで、
下記式(1)、 G=atanθ+B+Dcosθ・・・(1) ただし、aは、距離xから距離Aを減じた距離、θは、
前記ワイヤ(13)の前記下板(12)に対する傾斜角
度、Dは、前記ワイヤ(13)の直径、 により隅肉継手のルートギャップGを検出することに特
徴を有するものである。
【0005】請求項2記載の発明は、請求項1記載の方
法によりGを検出し、距離Bを十分に小さく設定し、a
=0のときはG=0と判断し、a>0のときは前記
(1)式のGの値を用い、かくして得たGの値により最
適溶接条件を選択することに特徴を有するものである。
【0006】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、溶接開始点において、前記(1)式で求め
たGの値が溶接可能な最大ギャップの値を超えるとき
は、溶接不可能と判断して溶接を中止することに特徴を
有するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を図
面を参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の
形態を示す側面図である。ワイヤ13およびワイヤタッ
チセンサを備える溶接ロボットを用い、ルートギャップ
を開けて位置する隅肉継手の立板11と下板12とをア
ーク溶接により隅肉溶接する。そして、図1において
は、ワイヤ13が移動する位置を図1中の符号1〜6に
より順番に示されている。先ず、ワイヤ13を立板11
の方向に移動させて立板11と接触させ立板11の位置
を検出する。次いで、位置から所定距離Aだけ立板
12と反対方向に後退させる。次いで、下板12の方向
に下降させ下板12と接触させて下板12の位置を検
出する。次いで、位置から所定距離Bだけ上昇させ
る。次いで、立板12の方向に所定距離xだけワイヤ1
3を移動させて立板11のコーナの位置を検出する。
次いで、下記式(1)により隅肉継手のルートギャップ
Gを検出する。
【0008】G=atanθ+B+Dcosθ・・・
(1) ただし、 a:距離xから距離Aを減じた距離 θ:ワイヤ13の下板12に対する傾斜角度 D:ワイヤ13の直径。
【0009】また、図1中において、atanθ=y、
Dcosθ=Cで表示してある。上記によりGを検出し
たら、距離Bを十分に小さく設定し、例えば、0.5m
mとし、a=0のときはG=0と判断する。一方、a>
0のときは(1)式のGの値を用いる。かくして得たG
の値により最適溶接条件を選択し、溶接条件を制御す
る。
【0010】また、溶接開始点において、(1)式で求
めたGの値が溶接可能な最大ギャップの値を超えるとき
は、溶接不可能と判断して溶接を中止する。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、アーク溶接による溶接方法において、精度不良の生
じやすい構造物の隅肉継手の、特に、溶接開始点のギャ
ップを認識して、溶接開始時の最適溶接条件を決定する
ことができ、かくして、工業上有用な効果がもたらされ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す側面図である。
【符号の説明】
11 立板 12 下板 13 ワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 9/127 B23K 9/02 B23K 9/095

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤ(13)およびワイヤタッチセン
    サを備える溶接ロボットを用い、ルートギャップを開け
    て位置する隅肉継手の立板(11)と下板(12)とを
    隅肉溶接するアーク溶接による溶接方法において、前記
    ワイヤ(13)を前記立板(11)と接触させて前記立
    板(11)の位置を検出し、次いで、位置から所定
    距離Aだけ立板(12)と反対方向に後退させ、次い
    で、前記下板(12)の方向に下降させ前記下板(1
    2)と接触させて前記下板(12)の位置を検出し、
    次いで、位置から所定距離Bだけ上昇させ、次いで、
    前記立板(12)の方向に所定距離xだけ前記ワイヤ
    (13)を移動させて前記立板(11)のコーナの位置
    を検出し、次いで、下記式(1)、 G=atanθ+B+Dcosθ・・・(1) ただし、aは、距離xから距離Aを減じた距離、θは、
    前記ワイヤ(13)の前記下板(12)に対する傾斜角
    度、Dは、前記ワイヤ(13)の直径、 により隅肉継手のルートギャップGを検出することを特
    徴とするアーク溶接による溶接方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法によりGを検出し、
    距離Bを十分に小さく設定し、a=0のときはG=0と
    判断し、a>0のときは前記(1)式のGの値を用い、
    かくして得たGの値により最適溶接条件を選択すること
    を特徴とするアーク溶接による溶接方法。
  3. 【請求項3】 溶接開始点において、前記(1)式で求
    めたGの値が溶接可能な最大ギャップの値を超えるとき
    は、溶接不可能と判断して溶接を中止することを特徴と
    する請求項1記載の方法。
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US20160074970A1 (en) * 2014-09-16 2016-03-17 Arvinmeritor Technology, Llc System and Method of Making a Welded Assembly

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