JP3230401U - コイル部品 - Google Patents

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哲志 南舘
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Abstract

【課題】高い直流重畳特性を有して、コンパクトに形成されたコイル部品を提供する。【解決手段】コイル部品1は、コイル部2a及び複数の端子部2bを有する板片状の導電材2と、導電材2を上下に挟み込むように、上下に分割された磁性体であるコア3と、を備えて、下側に実装面4を有する。コア3は、その高さが奥行き及び幅より短い長さで形成されており、分割された上側コア3bと下側コア3aとで構成されている。上側コア3bと下側コア3aの少なくともいずれか一方には、板厚方向に突出して磁心となる突起部3cが形成されている。導電材2は、突起部3cの周囲に装着されている。【選択図】図1

Description

本考案は、コイル部品に関する。
コイル部品は、インダクタンス値の向上が図られており、例えば、特許文献1には、第1のコアと、第1のコアよりも長尺方向に長く形成された第2のコアと、第1のコアに巻回されたコイル(同文献には、巻線と記載。)を備えるものが開示されている。
特に、特許文献1のコイル部品は、その高さが奥行き及び幅よりも小さく、コイル部品の肉厚方向に対して直交する方向に第1のコアが延在している。
特開2008−277419号公報
大電流をインダクタに流したときに、より高い直流重畳特性を得るため(インダクタンスの低下を抑制するため)にはコアの実効断面積を大きくすることが望まれていた。
この場合に、特許文献1の構成では、コイルが巻回された第1のコアの実効断面積を大きくするためには、第1のコアの高さを大きくしなくてはならず、これに伴いコイル部品全体の高さ寸法が大きくなってしまっていた。このため、特許文献1に記載のコイル部品は、その高さに関して、配線基板に実装したときのスペース確保の都合上、改善の余地があった。
本考案は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、高い直流重畳特性を有して、コンパクトに形成されたコイル部品を提供するものである。
本考案に係るコイル部品は、
コイル部及び複数の端子部を有する板片状の導電材と、
前記導電材を上下に挟み込むように、上下に分割された磁性体であるコアと、を備えて、下側に実装面を有するコイル部品であって、
前記コアは、その高さが奥行き及び幅より短い長さで形成されており、分割された上側コアと下側コアとで構成されており、
前記上側コアと前記下側コアの少なくともいずれか一方には、板厚方向に突出して磁心となる突起部が形成されており、
前記導電材は、前記突起部の周囲に装着されていることを特徴とする。
本考案によれば、高さが奥行き及び幅よりも短い長さで形成されたコアにおいて、板厚方向に突出する突起部の板厚方向に直交する面積を広くとることができ、コア(コイル部品)の高さを変更することなく、高い直流重畳特性を得ることができる。
第1実施形態に係るコイル部品を示す図であり、上側コアを透過して下側コア及び導電材を示す斜視図である。 コイル部品の分解斜視図である。 コイル部品の正面図、背面図、左側面図及び右側面図である。 コイル部品の平面図である。 コイル部品の底面図である。 コイル部品の直流重畳特性を示す図である。 第2実施形態に係るコイル部品の分解斜視図である。 コイル部品の正面図及び左側面図である。 コイル部品の背面図及び右側面図である。
以下、本考案の実施形態に係るコイル部品1、10について説明する。
なお、本実施形態で用いる図面は、本考案のコイル部品の構成、形状、配置を例示するものであり、本考案を限定するものではない。
また、図面は、コイル部品1、10の長さ、幅、高さといった寸法比を必ずしも正確に表すものではない。また、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
なお、以下の説明では、コイル部品1、10を不図示の配線基板に実装する方向を下方として説明する。また、コイル部品1、10の各部の位置関係は、特に断りが無い限り、コイル部品1、10の各部が相互に組み付けられてコイル部品1、10が作製された状態での位置関係を説明したものである。
ただし、コイル部品1、10の製造時や使用時における各部の位置関係(特に上下の位置関係)は、本明細書で説明する位置関係に限らない。
<第1実施形態>
[概要]
まず、図1及び図2を主に参照して、第1実施形態に係るコイル部品1の概要について説明する。
図1は、第1実施形態に係るコイル部品1を示す図であり、上側コア3bを透過して下側コア3a及び導電材2を示す斜視図、図2は、コイル部品1の分解斜視図である。
本実施形態に係るコイル部品1は、コイル部2a及び複数の端子部2bを有する板片状の導電材2と、導電材2を上下に挟み込むように、上下に分割された磁性体であるコア3と、を備えて、下側に実装面4を有する。
コア3は、その高さが奥行き及び幅より短い長さで形成されており、分割された上側コア3bと下側コア3aとで構成されている。
上側コア3bと下側コア3aの少なくともいずれか一方には、板厚方向に突出して磁心となる突起部3cが形成されている。
導電材2は、突起部3cの周囲に装着されている。
なお、板片状の導電材2を構成するコイル部2aは、軸線方向視において、360度未満の長さの円弧で形成されたものである。また、板状の導電材2は、1枚に限らず、第2実施形態において後述するように複数設けられていてもよい。
また、突起部3cは、周囲に装着される導電材2に電流が流れることによって生じる磁束を通すことができればよい。
つまり、突起部3cは、本実施形態においては下側コア3aに設けられているが、上側コア3bに設けられていても、両方に設けられていてもよい。
上記構成によれば、高さが奥行き及び幅よりも短い長さで形成されたコア3において、板厚方向に突出する突起部3cにおいて板厚方向に直交する面積を広くとることができる。このため、コア3(コイル部品1)の高さを変更することなく、高い直流重畳特性を得ることができる。
つまり、板片状の導電材2が下側コア3aの突起部3c周囲に装着されていることで、磁路としては突起部3cを貫通して、実効断面積は、突起部3cの断面積となるため、実効断面積を広くするため、コイル部品1の高さを高くする必要がなくなる。
[各部の構成]
次に、コイル部品1の各部の構成について、図1及び図2に加え、図3から図5を主に参照して説明する。
図1は、第1実施形態に係るコイル部品を示す図であり、上側コアを透過して下側コア及び導電材を示す斜視図である。
図2は、コイル部品1の分解斜視図、図3は、コイル部品1の正面図、背面図、左側面図及び右側面図、図4は、コイル部品1の平面図、図5は、コイル部品1の底面図である。
〔コア〕
本実施形態に係るコア3は、上記のように、上下に分割された磁性体であり、その高さが奥行き及び幅より短い長さで形成され、全体として偏平状(高さの低い略直方体状)に形成されている。換言すると、コア3の外径形状は、平面視において矩形状に形成されている。
上記構成によれば、4つの端子部2bをコア3(下側コア3a)の側面に好適に沿わせて配置することができる。特に、コア3の外径形状が、平面視において矩形状であり、導電材2の外形形状が略八角形状であることで、コア3の四隅に隅部3dを設けることができ、コア3の磁路を形成することができる。
なお、コア3の平面視における外径形状は、矩形状に限定されず、6角形状その他の多角形状又は円形状であってもよい。そして、その形状に合わせて、隅部3dを形成できるように導電材2の外形形状を定め、磁路を形成できるようにすればよい。
また、コア3は、分割された上側コア3bと下側コア3aとで構成されている。上側コア3b及び下側コア3aは、相互に積み重ねて組み付けることにより構成されて、漏れ磁束を抑制するためのコイル部2a全体を囲むように構成されている。
上側コア3b及び下側コア3aのそれぞれは、例えば左右対称な形状に形成されており、それぞれの上面及び下面は、水平に延在している。
つまり、下側コア3aにおける後述する隅部3dの上面3g、突起部3cの上面3f、及び突起部3cと隅部3dとの間の上面、及び下面は水平に延在している。
下側コア3a及び上側コア3bの各々は、例えば、フェライト等の磁性材料によって焼成されており、高透磁率を持ちながら、磁束が通りやすい性質をもつ。
下側コア3aの幅寸法は、上側コア3bの幅寸法と等しいことが好ましく、下側コア3aの奥行き寸法は、上側コア3bの奥行き寸法と等しいことが好ましい。
本実施形態の場合、下側コア3aの高さ寸法は、上側コア3bの高さ寸法よりも大きい。
下側コア3aの外周面(後述する隅部3dの外面)と、上側コア3bの外周面とは、互いに同一平面上に配置されている。
また、下側コア3aに装着された導電材2の外周面(端子部2bの外周面)と、上側コア3bの外周面とは、互いに同一平面上に配置されている。
コア3(下側コア3a)は、板厚方向に突出する突起部3cと、導電材2が装着される周囲部と、当該周囲部の四隅に形成され、後述する導電材2(のコイル部2a)よりも径方向外側に配置された複数の隅部3dと、を備える。周囲部は、突起部3cよりも低い高さで形成されており、本実施形態に係る下側コア3aの突起部3cは、複数の隅部3dと同じ高さで形成されている。
このような構成によれば、平板状の上側コア3bを下側コア3aに載せて接着させる際に、上側コア3bと突起部3c及び隅部3dとの間でギャップが生じない。このため、上側コア3bと突起部3c及び隅部3dとによって、導電材2を好適に保持することができる。
なお、突起部3cは、隅部3dよりも低い高さ(導電材2の肉厚よりも短い高低差)で形成されていてもよい。
なお、このような構成に限定されず、下側コア3aと上側コア3bの接着部分にギャップが生じなければよい。例えば、下側コア3aの突起部3cが隅部3dよりも高い位置にある場合には、上側コア3bにおける突起部3cに対向する部位の高さに対して、隅部3dに対向する部位の高さが、突起部3cと隅部3dの高さの差分だけ低ければよい。
本実施形態に係る突起部3cは、円柱状に形成されており、周囲部は、隅部3dに交差する部分が切り欠かれた略八角柱状に形成されており、隅部3dは、略三角柱状に形成されている。
具体的には、周囲部の側面3eと周囲部の上面及び下面のそれぞれとは傾斜した斜面3kで接続されていることで、周囲部の上下の縁はC面取り状に形成されている。このように形成されていることで、下側コア3aに導電材2が装着されたときに周囲部の上下の縁が導電材2に干渉しない構成となっている。
なお、周囲部の上下の縁は、装着された導電材2に干渉されない構成であればよく、C面取り状の他、階段状に形成されたものであったり、R面取り状に形成されたものであったりしてもよい。
隅部3dは、軸心(突起部3cの中心軸)側に向いた内向面3hと、装着された導電材2の後述する端子部2bに対向する対向面3iと、外周面として露出する周面3jと、を備える。
隅部3dにおける、軸心(突起部3c)側にある内向面3hは、軸心を中心とする接線方向に延在し、周囲部から鉛直に切り立った平面である。対向面3iは、対向面3iの逆側にある周面3jの平面と平行に形成され、鉛直方向に延在している。周面3jはR面取りを有して略L字状に形成されて、鉛直に延在している。平面視において、対向面3iの長さは、後述する導電材2のコイル部2aからの端子部2bの径方向外側への突出長さと等しい(略等しいを含む)長さで形成されており、内向面3hの長さ、及び略L字状の周面3jの一平面の長さよりも十分に短く形成されている。
板厚方向に直交する断面において、複数の隅部3dの合計断面積は、突起部3cの断面積と等しくなるように設計されている。
なお、「等しい」には、突起部3cの断面積を基準として10パーセント程度の差異を有する「略等しい」を含むものとする。
上記構成によれば、コア3によって画定されるループする磁路を、効率的に形成することができる。
突起部3cと複数の隅部3dの上面3gは、導電材2の上面2fよりも高い位置に配置されている。
なお、後述する導電材2は、上下方向に振れないように、下側コア3aに接着剤若しくは粘着テープ又はこれらの組み合わせ等によって接合されている。
上記構成によれば、下側コア3aと上側コア3bの間に導電材2を好適に収容することができ、かつ上側コア3bとの間に隙間ができ、導電材2の放熱性を高めることができる。
〔導電材〕
導電材2は、板片状の銅板等の金属材料によって形成され、打抜、屈曲加工が施されて形成されている。導電材2は、コイル部2a及び複数の端子部2bを有する。導電材2は例えば、その全体が均一な肉厚に形成されている。例えば、導電材2は、厚さ約0.5mmで形成されている。
コイル部2aは、コア3の突起部3cの周囲に装着されており、コイル部2aの内周面2gは、コイル部2aの板幅を略一定とするため、平面視において、コイル部2aの外周面における(端子部2b及びスリット2cを除いた)形状である略八角形状に合わせて、略八角形状に形成されている。
しかしながら、このような形状に限定されず、内周面2gは、他の多角形状、又は円形状に形成されていてもよい。
また、導電材2は、別材で形成された端子部2bとコイル部2aとを接合するようにして、複数の部材によって形成されていてもよい。
複数の端子部2bは、下側コア3aの少なくとも四つの側面3eに沿って配置されている。
上記構成によれば、端子部2bが少なくとも四つの側面3eに沿って配置されていることで、四箇所で放熱することができ、放熱効果を高めることができる。
また、端子部2bを下側コア3aの側面3eに沿わせて(換言すると、板厚方向に延在させて)配置することで、コア3の実効断面積に関わらず端子部2bの面積を大きくとることが可能になり、コイル部品1の直流抵抗を下げることができる。
なお、放熱効果を十分有するのであれば、端子部2bは、二つのみ設けられて、下側コア3aの二つの側面3eのみに沿って配置されているようにしてもよい。
また、例えば、複数の端子部2bの一対を選択的に使用するようにしてもよい。例えば、平面視において軸線を中心としてスリット2cを跨いで配設された270度位置の組み合わせと、180度位置にある端子部2bの組み合わせとを選択的に使用するようにしてもよい。このようにすれば、使用環境に応じて、コイル部品1のインダクタンスを選択することができる。
コイル部2aの外周形状は、少なくとも一部に直線部分2dを有して形成されている。
端子部2bは、コイル部2aの直線部分2dに連続しており、下側コア3aの少なくとも四つの側面3eに沿うように、コイル部2aから屈曲して(90度折り曲げられて)形成されている。
上記構成によれば、端子部2bがコイル部2aの外周形状の直線部分2dに連続して形成されていることで、コイル部2aから屈曲させて(プレス加工を施すことによって)、下側コア3aの側面3eに沿わせることができ、容易に加工することができる。
なお、端子部2bは、プレス加工によって形成されるものに限定されず、コイル部2aに溶接や半田によって接続されていてもよい。
図2に示すように、導電材2の外周形状は、下側コア3aの隅部3d(の内向面3h)に対向する部位に直線部分2eを有する。
上記構成によれば、導電材2の外周形状のうち、隅部3dに対向する部位が円弧状に形成されているものと比較して、隅部3d側への導電材2の張り出しを抑制できる。このため、隅部3dの面積を確保できることで、磁路を形成する突起部3cの断面積と隅部3dの断面積を近づけることができ、無駄なく磁路を形成することができる。
また、導電材2の直線部分2eと隅部3dとの隙間を小さいことで、導電材2を下側コア3aに装着する際に、隅部3dによって導電材2の位置決めをすることができる。
なお、隅部3dへの導電材2の張り出しを抑制する観点から、導電材2の外周形状は、隅部3dに対向する部位が周囲よりも軸心側に窪んで形成されていてもよい。
導電材2は、隅部3dの一つに向かう方向に延在するスリット2cを有し、平面視において、スリット2cによって離間した部位を有することでC字状に形成されている。
端子部2bの少なくとも2つは、下側コア3aのうちスリット2cが延在する先にある隅部3dの両隣にある2つの側面3eに沿って配置されている。
なお、本実施形態に係る導電材2は、平面視において、直線部分の組み合わせによって「C字状」に形成されているが、少なくとも一部に直線部分を含んで形成された角張ったC字状の他、円弧状に形成されたC字状で形成されていてもよい。
上記構成によれば、スリット2cが延在する先にある隅部3dの両隣にある側面3eに沿って設けられた2つの端子部2bを電流が流れることによって、突起部3cを通る磁束を多く生じさせることができ、インダクタンスを高めることができる。
図2に示すように、コイル部品1は、示標部5を備える。示標部5は、複数の端子部2bのうち、外部の端子(不図示のランド)と電気的に接続する対象である端子部2bを示す。
本実施形態において、示標部5は、外部の端子と電気的に接続する対象である端子部2bの場所を矢印で指し示すものであり、外部の端子と接続せずに、放熱のためにのみ用いる他の端子部2bについては、これを指し示す示標部5を設けていない。
このような構成によれば、使用者が誤って、放熱用の端子部2bに外部の端子に接続することを防ぐことができ、コイル部品1のインダクタンスが低下することを防止できる。
なお、示標部5としては、矢印の他、数字のみを示すもので、外部の端子との接続するもの数字で示された端子部2bとの関係性を、別個に用意された書類によって説明するものであってもよい。
本実施形態に係るコイル部品1においては、幅及び奥行きが11mm角の面積で、高さは約5mmであり、図6に示すように、インダクタンスが初期値の25%低下する直流重畳電流は、48Aとなっている。なお、図6は、コイル部品1の直流重畳特性を示す図である。このように、コイル部品1においては好適な直流重畳特性が得られている。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係るコイル部品10について、図7から図9を主に参照して説明する。
図7は、第2実施形態に係るコイル部品10の分解斜視図、図8は、コイル部品10の正面図及び左側面図、図9は、コイル部品10の背面図及び右側面図である。
なお、コイル部品10の平面図は、コイル部品1の平面図(図4参照)と等しく、コイル部品10の底面図は、コイル部品1の底面図(図5参照)と等しいため、これらの図を省略する。
本実施形態に係るコイル部品10を構成する導電材は複数(2つ)設けられている(導電材12、22)。
コイル部品10は、複数の導電材12、22の間に設けられた絶縁性のセパレータ15を備える。
複数の導電材12、22は、突起部3cを取り囲むように、突起部の突出方向に並んで配置されている。
具体的には、セパレータ15は、肉薄の平板リング状に形成されており、その内径は、突起部3cの外径よりも長く、その外径は、端子部2bの軸心からの距離よりも短い。なお、セパレータ15は、より薄い絶縁テープであってもよい。
また、上側にある導電材22の端子部2bは、下側にある導電材12の端子部2bの長さと比較して、セパレータ15の厚みに導電材12の厚みを加えた分、長く形成されている。
このように形成されていることで、導電材22の端子部2bと導電材12の端子部2bの下面は同じ高さとなるように形成され、配線基板への電気的及び物理的な接続が好適になされるものとなっている。
上記構成に係るコイル部品10においては、導電材12と導電材22との間にセパレータ15が設けられて電気的に絶縁される一方で、導電材12と導電材22は同磁路上で磁気的に結合している。したがって、コイル部品10はトランス又は、コモンモードチョークコイル又は結合インダクタ等の用途に使用できる。
なお、導電材の数は、2枚に限定されず、更に複数設けられていてもよい。この場合、各導電材の間にセパレータ15を設けるようにすればよく、中間部分にある導電材に端子部2bを設けるか否かは任意である。
そして、2つの導電材12、22に形成されたスリット12c、22cは、平面視において180度対向位置(コイル部品10の軸線を中心として逆側の位置)に配置されている。
上記構成によれば、スリット12c、22cの両隣の側面に配置される導電材12、22それぞれの端子部2bを、180度対向する両側に配置することができ、端子部2b同士が干渉することを抑制することができる。
以上、図面を参照して各実施形態を説明したが、これらは本考案の例示であり、本考案の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
例えば、コア3が、フェライト系の磁性材によって構成されている例を説明したが、本考案はこの例に限らず、コア3は、他の金属磁性材料によって構成されていてもよい。
1 コイル部品
2 導電材
2a コイル部
2b 端子部
2c スリット
2d 直線部分
2e 直線部分
2f 上面
2g 内周面
3 コア
3a 下側コア
3b 上側コア
3c 突起部
3d 隅部
3e 側面
3f 上面
3g 上面
3h 内向面
3i 対向面
3j 周面
3k 斜面
4 実装面
5 示標部
10 コイル部品
12 導電材
12c スリット
15 セパレータ
22 導電材
22c スリット

Claims (12)

  1. コイル部及び複数の端子部を有する板片状の導電材と、
    前記導電材を上下に挟み込むように、上下に分割された磁性体であるコアと、を備えて、下側に実装面を有するコイル部品であって、
    前記コアは、その高さが奥行き及び幅より短い長さで形成されており、分割された上側コアと下側コアとで構成されており、
    前記上側コアと前記下側コアの少なくともいずれか一方には、板厚方向に突出して磁心となる突起部が形成されており、
    前記導電材は、前記突起部の周囲に装着されていることを特徴とするコイル部品。
  2. 前記複数の端子部は前記下側コアの少なくとも四つの側面に沿って配置されている請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記コイル部の外周形状は、少なくとも一部に直線部分を有して形成されており、
    前記端子部は、前記コイル部の前記直線部分に連続しており、前記下側コアの少なくとも四つの側面に沿うように、前記コイル部から屈曲して形成されている請求項1又は2に記載のコイル部品。
  4. 前記コアは、前記導電材よりも径方向外側に配置された複数の隅部を有し、
    前記導電材の外周形状は、前記隅部に対向する部位に直線部分を有する請求項1から3のいずれか一項に記載のコイル部品。
  5. 前記コアは、前記導電材よりも径方向外側に配置された複数の隅部を有し、
    前記板厚方向に直交する断面において、前記複数の隅部の合計断面積は、前記突起部の断面積と等しい請求項1から4のいずれか一項に記載のコイル部品。
  6. 前記コアは、前記導電材よりも径方向外側に配置された複数の隅部を有し、
    前記導電材は、前記隅部の一つに向かう方向に延在するスリットを有し、平面視において、前記スリットによって離間した部位を有することでC字状に形成されており、
    前記端子部の少なくとも2つは、前記下側コアのうち前記スリットが延在する先にある前記隅部の両隣にある2つの側面に沿って配置されている請求項1から5のいずれか一項に記載のコイル部品。
  7. 前記コアは、前記導電材よりも径方向外側に配置された複数の隅部を有し、
    前記突起部と前記複数の隅部とは、同じ高さで形成されている請求項1から6のいずれか一項に記載のコイル部品。
  8. 前記コアは、前記導電材よりも径方向外側に配置された複数の隅部を有し、
    前記突起部と前記複数の隅部の上面は、前記導電材の上面よりも高い位置に配置されている請求項1から7のいずれか一項に記載のコイル部品。
  9. 前記コアの外径形状は、平面視において矩形状に形成されている請求項1から8のいずれか一項に記載のコイル部品。
  10. 前記導電材は複数設けられており、
    前記複数の導電材の間に設けられた絶縁性のセパレータを更に備え、
    前記複数の導電材は、前記突起部を取り囲むように、前記突起部の突出方向に並んで配置されている請求項1から9のいずれか一項に記載のコイル部品。
  11. 前記導電材は2つ設けられており、
    2つの前記導電材に形成されたスリットは、平面視において180度対向位置に配置されている請求項10に記載のコイル部品。
  12. 示標部を更に備え、
    前記示標部は、前記複数の端子部のうち、外部の端子と電気的に接続する対象である前記端子部を示す請求項1から11のいずれか一項に記載のコイル部品。
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