JP3230203B2 - 固液分離装置 - Google Patents

固液分離装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、豆乳とおから、
水を含んだくずし豆腐原液などの固形分を含んだ各種液
体を対象とした新規な固液分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の固液分離装置は、特開平8−2
08号公報とか特開平8−10323号公報などで知ら
れるように、横方向または縦方向に配設される外筒内に
濾過筒(フィラメント)を配設し、この濾過筒内にスク
リュ羽根を回転自在に挿通し、一方より他方へ豆乳原液
とか、くずし豆腐原液などの被処理液を移送させる過程
で液体分を濾過筒より濾過させると共に固形分を濾過筒
の端部より給出できる構成を備える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来例では、単に濾過作用しか行っていないので効率的
なしかも能率的な濾過ができないという課題がある。
【0004】この発明は、叙上の点に着目して成された
もので、濾過作用の際、吸引減圧作用を与えて濾過作用
をより効率的に行えるようにした固液分離装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、下記構成を
備えることにより上記課題を解決できるものである。
【0006】(1)円筒状または円錐管状のフィルタエ
レメントの周面に沿って回転するスクリュ状羽根を備
え、このスクリュ状羽根の回転作用で被処理液を一方向
に移送させる過程で被処理液中の液体分を前記フィルタ
エレメントで濾過させかつ固形分をフィルタエレメント
の前方で取り出しできるようにした固液分離装置であっ
て、前記フィルタエレメントの外周に間隔を介して配設
される外筒の上部に吸引手段を接続すると共に濾過液を
排出できる排出手段を外筒の下部に接続するようにした
ことを特徴とする固液分離装置。
【0007】(2)吸引手段は、真空ポンプを介在させ
た吸引管を外筒の上部に接続させて外筒内を減圧できる
ようにしたことを特徴とする前項(1)記載の固液分離
装置。
【0008】(3)排出手段は、外筒の下部に接続させ
た導出管にバルブを介してリザーバタンクを接続し、こ
のリザーバタンクに大気開放用のバルブと導出用のバル
ブを備えた排出管を接続したことを特徴とする前項
(1)記載の固液分離装置。
【0009】(4)被処理液は、くずされた豆腐を水中
に分散させたくずし豆腐原液とすることを特徴とする前
項(1)記載の固液分離装置。
【0010】
【作用】フィルタエレメント内に供給された被処理液
は、スクリュ羽根の回転作用により一方より他方へ移送
する間に被処理液中の液体分は絞り作用を受けてフィル
タエレメントで濾過されて外筒内に抽出されているが、
外筒には真空ポンプなどによる吸引手段が接続されてい
るのでフィルタエレメント内に比しフィルタエレメント
以外の外筒内が減圧状態を呈している。したがって、フ
ィルタエレメント内の液体分は外筒側への吸引作用を受
けることとなるので、前記スクリュ羽根の絞り作用と相
乗的に作用し、固液分離作用が能率よく短時間に達成で
きる。なお、固形分はフィルタエレメントの他方より排
出取出すことができる。
【0011】外筒内に排出された分離液は、導出管によ
りレザーバタンク内に一時的に貯溜させた後、タンク上
方のバルブを閉じ、タンクに接続した大気開放用のバル
ブおよびタンク下方のバルブを開き、タンク内の分離液
を外筒内の減圧影響を受けることなく簡単に導出させる
ことができる。タンク内の分離液が排出させた後、再び
タンク上方のバルブを開き、他の二つのバルブを閉じて
再び外筒下部に濾過注出された分離液を同一の作用の下
に外部へ取り出すことができる。
【0012】ことに、くずし豆腐の製造の際に生ずる原
液中の水分の排出量の大小を自由に調整して有効な排水
除去ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の一実施の形態を
説明する。
【0014】図1は、この発明に係る固液分離装置の一
実施の形態を示す縦断側面図、図2は同上のII−II線拡
大断面図、図3は、円筒状のフィルタエレメントの要部
の斜面図である。
【0015】図面について説明すれば、1は円筒状のフ
ィルタエレメントを示し、断面二等片三角形状のワイヤ
2のフラットな底面2aを内側に保持しながら、頂角尖
鋭部2bを外側にして多孔枠筒3の内周に穿ったスパイ
ラル状の溝4に係合して捲装し、隣り合うワイヤ2間に
所望の大きさのスリット孔5を形成すると共に、フラッ
トな底面2aにより捲回したワイヤ2の内周面をフラッ
トαに形成できる。
【0016】6は、所望の大きさのスリット孔5を有す
る円筒状のフィルタエレメント1の外周に間隔を介して
配設される外筒を示し、一側には被処理液体の導入口7
を、他側には濾カスの排出口8を有するは固形分取出機
構9をそれぞれ設けてある。そして、導入口7にはホッ
パー7aを接続してある。
【0017】10は、回転軸11にスクリュ状羽根12
を備えたスクリュを示し、前記円筒状フィルタトエレメ
ント1の内側に回転自在に縦装し、かつスクリュ状羽根
12の先端縁と直接または必要なスクレーパを介して前
記フィルタエレメント1のフラットαと摺接できるよう
になっている。なお、スクレーパは、必ずしも必要とし
ない。
【0018】13は外筒6の上部に接続した吸引手段
で、吸引管14を接続し、所望の真空ポンプ15を介装
させて外筒6内の圧力を減少させてフィルタエレメント
1よりの絞り作用に吸引作用を相乗させて濾過作用をよ
り有効に行わせている。
【0019】16は外筒6の下部に接続した排出手段を
示し、外筒6に導出管17を接続し、バルブ18を介し
てリザーバタンク19を連結すると共にこのリザーバタ
ンク19には大気開放用のバルブ20を設けると共に排
出管21を設けたバルブ22を介装させる。そして、前
記バルブ18,20,23はリザーバタンク19内に貯
溜する濾過液の量に応じて相互に関連しながら自動的に
開閉できるようになっている。
【0020】23は駆動機構で、電動モータ24をベル
ト、歯車などの減速手段を介して前記スクリュ10の回
転軸11と接続されている。25は公知のハンドル開閉
機構を示す。
【0021】なお、他の符号について、26は、支柱2
7を起立した台枠、28は支柱27に一端を固着した多
数の支持杆を示し、前記フィルタエレメント1および外
筒6を所謂片持ち構造で確固に支持できるようになって
いる。
【0022】叙上の構成に基づいて作用を説明する。
【0023】くずし豆腐の原料、例えばにがり等の凝固
剤を加えて固形化したものを崩し、冷水で曝した固液混
合状態の被処理液を、まずホッパー7a内へ投入する。
【0024】被処理液は導入口7より、スクリュ10の
作用を受けて筒状のフィルタエレメント1内を一方より
他方へ移送される。スクリュ10のスクリュ羽根12に
より絞り込まれながら、しかも外筒6に設けた吸引手段
13の働きでフィルタエレメント1内の被処理液は減圧
作用を相乗的に受けて液体分はフィルタエレメント1よ
り効率良く外部に抽出される。
【0025】抽出された液体分は、バルブ18を通って
リザーバタンク19内に流下貯溜されると共にリザーバ
タンク19内の貯溜量が設定される数値に達すると、バ
ルブ18は閉じバルブ20,22が開くので、貯溜液
は、排出管21より自動排出される。したがって、外筒
6内の減圧作用を受けることなくタンク19内の液体分
は排出される。
【0026】リザーバタンク19内の貯溜分がなくなる
と、バルブ20,22が閉じ、バルブ18が開いて再び
フィルタエレメント1より濾過抽出された液状分は導出
管17を通ってリザーバタンク19内に貯溜されて、同
一操作を反覆繰り返す。
【0027】なお、固形分となるべきくずし豆腐は、水
分をフィルタエレメント1の濾過作用で必要な量だけ調
節自在に排出させた後、固形分取出機構9を介して取り
出すことができる。
【0028】この取り出された固形分は、主にがんもど
きの原料として広く用いられる。
【0029】以上は、がんもどきの原料となるべきもど
し豆腐の製造を作用例として記述したが、豆腐製造の際
の豆乳やおからの固液分離にも実施できることは勿論で
ある。
【0030】また図示では外筒6およびフィルタエレメ
ント1を含むスクリュ濾過機構が横向きで構成してある
が、起立させた縦向きでも実施できると共に、フィルタ
エレメントは、図示の円筒状の構成はもちろんのこと、
円錐状にも同様に実施でき、しかもパンチングメタルと
かポーラス構造のものなど好みの濾過構造のものを用い
てることができる。
【0031】さらに、スクリュ羽根12の羽根間隔ピッ
チを導入口7から排出口8に向かうに従い小さくして絞
り作用力を高くしたり、図示のようにスクリュ羽根12
の羽根間隔ピッチは同一にして軸11の径の長さを漸次
大きくして同様に絞り効果を高めることもできる。
【0032】さらにまた、スクレーパ機構を設ける場合
は、スクリュ羽根12の端部に設けるものの他、隣り合
うスクリュ羽根12に斜め方向に向かって横架させるよ
うにしてもよい。 なお、前記真空ポンプ15も回転調
節自在の回転軸11と同様に、その設定圧を自由に変化
調節して被処理液の濾過に最適な状態を得ることができ
ることは勿論である。
【0033】
【発明の効果】この発明によれば、濾過作用は絞り作用
と真空吸引作用とによって相乗的に行われかつ独立した
排出手段によって濾過液は取り出されるので、濾過効果
はきわめて高く一般の豆腐製造にも用いられるが、殊に
がんもどきの原料となるべきもどし豆腐の製造に好適と
なると共に濾過効率が高いので、スクリュ羽根が低回転
数でも高能率短時間に処理できるという効果を呈する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例の形態を示す全体の縦断
面側面図
【図2】 この発明の一実施例の形態を示す全体の縦断
面側面図のII−II線拡大断面図
【図3】 フィルタエレメントの一部の切欠斜面図
【符号の説明】
1 円筒状のフィルタエレメント 6 外筒 10 スクリュ 12 スクリュ羽根 13 吸引手段 14 吸引管 15 真空ポンプ 16 排出手段 17 導出管 18,20,22 バルブ 19 リザーバタンク 21 排出管

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状または円錐管状のフィルタエレメ
    ントの周面に沿って回転するスクリュ状羽根を備え、こ
    のスクリュ状羽根の回転作用で被処理液を一方向に移送
    させる過程で被処理液中の液体分を前記フィルタエレメ
    ントで濾過させかつ固形分をフィルタエレメントの前方
    で取り出しできるようにした固液分離装置であって、前
    記フィルタエレメントの外周に間隔を介して配設される
    外筒の上部に吸引手段を接続すると共に濾過液を排出で
    きる排出手段を外筒の下部に接続するようにしたことを
    特徴とする固液分離装置。
  2. 【請求項2】 吸引手段は、真空ポンプを介在させた吸
    引管を外筒の上部に接続させて外筒内を減圧できるよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載の固液分離装置。
  3. 【請求項3】 排出手段は、外筒の下部に接続させた導
    出管にバルブを介してリザーバタンクを接続し、このリ
    ザーバタンクに大気開放用のバルブと導出用のバルブを
    備えた排出管を接続したことを特徴とする請求項1記載
    の固液分離装置。
  4. 【請求項4】 被処理液は、くずされた豆腐を水中に分
    散させたくずし豆腐原液とすることを特徴とする請求項
    1記載の固液分離装置。
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JP4688333B2 (ja) * 2001-04-09 2011-05-25 株式会社荒井鉄工所 軸流型絞り装置
DE10143004A1 (de) * 2001-09-03 2003-03-20 Christian Widmer Presse zur Entfeuchtung von Feuchtgut, insbesondere Restmüll
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