JP3230129B2 - 水辺の緑化方法 - Google Patents

水辺の緑化方法

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JP3230129B2
JP3230129B2 JP29389694A JP29389694A JP3230129B2 JP 3230129 B2 JP3230129 B2 JP 3230129B2 JP 29389694 A JP29389694 A JP 29389694A JP 29389694 A JP29389694 A JP 29389694A JP 3230129 B2 JP3230129 B2 JP 3230129B2
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protective sheet
futon basket
greening
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futon
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専次 西村
勝男 木村
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小岩金網株式会社
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Revetment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水辺の緑化方法に関し、
より詳細には布団篭や蛇篭(以下総称して『布団篭』と
いう)の敷設された水辺の緑化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】川底や川岸の洗掘防止を目的として網製
の篭体内に玉石等を詰めた布団篭を敷設する布団篭工法
は広く知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】前記した布団篭にあ
ってはつぎのような問題点がある。 <イ> 直接水流を受ける布団篭は防錆鍍金(一般には
亜鉛鍍金)が施されているが、篭体に表面に砂や小石類
が衝突して鍍金の消耗が激しく布団篭の耐久性が低い。 <ロ> 法面保護技術にあっては景観性が重視され、緑
化技術が種々提案されているが、これら地上での緑化技
術を布団篭へ適用しようとすると、布団篭の場合水流や
水位変化の影響を受けて植生基盤となる土砂が流されて
溜まり難いことから自然緑化が極めて困難な分野とされ
ている。
【0004】
【本発明の目的】本発明は以上の点に鑑みて成されたも
ので、その目的とするところは、布団篭の耐久性を向上
させ、且つ植生基盤の流出を抑制して自然緑化が可能
な、水辺の緑化技術を提供することにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明は網体製の布団
篭が敷設された水辺を緑化する方法において、前記布団
の表面を開口構造の保護シートで覆い、保護シートの
開口部を通じて布団篭内に土砂を取り込みつつ、開口部
を除いたシート面で土砂の流出を阻止して、布団篭内に
蓄積土砂による植生基盤を形成し、前記植生基盤に緑化
することを特徴とする、水辺の緑化方法である。さらに
本発明は、腐食性の素材で形成した保護シートを使用す
ることを特徴とする、水辺の緑化方法である。さらに本
発明は、水溶性の素材で形成した保護シートを使用する
ことを特徴とする、水辺の緑化方法である。
【0006】
【実施例1】以下図を参照しながら本発明の実施例につ
いて説明する。 <イ>布団篭 図1に水辺に敷設した布団篭10の一例を示す。布団篭
10は玉石11群の表面が連続した帯状網或いは矩形の
網体12で覆れている。編体12は表面に防錆鍍金が施
されている。尚、布団篭10は本実施例で示したものに
限定されるものではなく、公知の構造や施工法を含むも
のである。
【0007】<ロ>保護シート 本発明では布団篭10の表面を保護シート13で被覆す
ることで、網体12を水流や砂や小石の衝突による摩滅
から防護する。保護シート13は複数の開口部14が開
設されていて、この開口部14を通じて植生基盤の基に
なる土砂や泥等を取り込み、開口部14を除いたシート
面で以て土砂や泥等の流出を阻止できるようになってい
る。開口部14はスリットであっても構わない。保護シ
ート13は上記土砂の蓄積と網体12の保護機能を発揮
できる透水性又は非透水性のシート状物であればよく、
素材に制約を受けない。開口部14の形状、寸法、開設
間隔は現場の状況を考慮して適宜選択するものとする。
【0008】<ハ>保護シートの取付手段 図2は結束線15を介して保護シート13を網体12に
取り付ける一例を示す。 結束以外にクリップ留め、接
着、アンカーピン留め等の手段を採用しても良い。
【0009】<ニ>保護シートの取付範囲 保護シート13を取り付ける範囲は、水没範囲を含めた
網体12の全面、或いは水位の変化範囲より若干広い範
囲のみを覆うように取り付けても良い。
【0010】<ホ>機能 表面を保護シート13で覆った布団篭の機能について説
明すると、図1に示すように布団篭10の水没する範囲
は保護シート13を透過した水が玉石11内に入り込
み、布団篭本来の洗掘防止機能を発揮する。また網体1
2の表面を覆う保護シート13は網体10自体或いは鍍
金を水流や砂等の衝突による摩滅から守る。また保護シ
ート13の開口部14を通じて布団篭10内に入り込ん
だ土砂は、保護シート13のシート面で流出を阻止され
て布団篭10内で蓄積量を増していく。このようにして
布団篭10の表層に植生基盤16が形成される。植生基
盤16が形成されれば、環境に適した植物17が自然に
或いは人工的に植生する。
【0011】
【実施例2】本実施例は保護シート13が溶解性の素材
で形成する他の例である。保護シート13の素材として
例えば植生基盤となる土砂や泥等がある程度溜まるまで
の期間を経過した後に消滅する公知の水溶性のシート
や、植物が成育する際に肥料となる紙、植物製繊維、不
織布、麻布等の公知の腐食性シートを使用してもよい。
水溶性又は腐食性のいずれの素材を使用する場合も、植
生基盤となる土砂や泥等がある程度溜まるまでの期間、
或いは植物がある程度根付くまでの期間は消滅させない
ことが肝要である。 この消滅期間は素材の肉厚調整や
添加剤を使用する等の方法で容易に設定することができ
る。保護シート13が消滅した後は、植物の根部と植生
基盤の塊が一体化して流出を回避できると共に、植生基
盤の塊が土砂や泥を溜める堰部材として機能することか
ら布団篭10の他の範囲へ緑化範囲が自然と広がってい
く。
【0012】
【発明の効果】本発明は以上説明したようになるから次
のような効果を得ることができる。 <イ> 露出する網体を保護シートが覆って、網体自体
或いは網体の鍍金が流水や砂等の衝突により損傷を受け
ることを回避できる。そのため、布団篭の寿命が長くな
る。 <ロ> 保護シートが開口部を通じて布団篭内に入り込
んだ土砂や泥等の流出を阻止することから、布団篭の表
層部分に植生基盤を形成できる。そのため、これまで困
難とされてきた水辺の自然緑化が可能となる。 <ハ> 保護シートの素材に植物が根付く程度の期間が
経過すると水に溶ける性質の素材を使用すると、保護シ
ートが河川を汚す心配がない。 <ニ> 保護シートの素材に腐食して肥料化する素材を
使用すると、植生環境が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1に係る一部を破断した布団篭の斜視
【図2】 保護シートの取付手段の説明図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02B 3/12 E02B 3/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 網体製の布団篭が敷設された水辺を緑
    化する方法において、 前記布団篭の表面を開口構造の保護シートで覆い、保護シートの開口部を通じて布団篭内に土砂を取り込み
    つつ、開口部を除いたシート面で土砂の流出を阻止し
    て、布団篭内に蓄積土砂による植生基盤を形成し、 前記植生基盤に緑化することを特徴とする、 水辺の緑化方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、腐食性の素材で形
    成した保護シートを使用することを特徴とする、水辺の
    緑化方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、水溶性の素材で形
    成した保護シートを使用することを特徴とする、水辺の
    緑化方法。
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