JP3230095B2 - 焦点検出装置 - Google Patents

焦点検出装置

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JP3230095B2
JP3230095B2 JP29852091A JP29852091A JP3230095B2 JP 3230095 B2 JP3230095 B2 JP 3230095B2 JP 29852091 A JP29852091 A JP 29852091A JP 29852091 A JP29852091 A JP 29852091A JP 3230095 B2 JP3230095 B2 JP 3230095B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、焦点検出領域が変更可
能な焦点検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】撮影画面内に複数の焦点検出領域を有す
る焦点検出装置が知られている(例えば、特開昭63−
11906号公報参照)。この種の焦点検出装置では、
予定焦点面上の撮影画面に対応する範囲内に複数の焦点
検出領域が設定され、それぞれの焦点検出領域に対応し
て複数の焦点検出光学系と複数対のセンサー受光部とが
設けられる。そして、各焦点検出領域に対応する焦点検
出光学系によって各領域を通過した被写体からの光束を
各領域に対応する一対のセンサー受光部へ導き、それら
のセンサー受光部の出力信号に基づいて各焦点検出領域
ごとの撮影光学系の焦点調節状態を検出する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た焦点検出装置では次のような問題がある。 (1)複数の焦点検出領域に対応して、複数の焦点検出
光学系および複数対のセンサー受光部から成る焦点検出
モジュールを設けなければならないため、装置のコスト
が高くなる。 (2)大きな焦点検出モジュールの設置スペースを確保
しなければならないので、装置の小型化が困難である。 (3)複数の焦点検出領域は、対応する焦点検出光学系
および対のセンサー受光部と位置関係が固定されてお
り、任意に焦点検出領域の位置を変更することができな
い。 (4)複数の焦点検出光学系および複数対のセンサー受
光部が互いに干渉しないように、各焦点検出領域を適当
に離して配置する必要があり、任意の位置に焦点検出領
域を設定できない。
【0004】このような問題を解決するために、本出願
人によって特開平2−217811号に開示された焦点
検出装置では、撮影光学系を通過した光束をカメラボデ
ィー内のサブミラーで反射して、カメラボディー底部に
設けられた焦点検出モジュールへ導くとともに、サブミ
ラーの角度を変化させて焦点検出領域を変更している。
しかし、この焦点検出装置でも上記問題が完全に解決さ
れなく、次のような問題がある。 (1)サブミラーの角度変更によって、予定焦点面に対
する焦点検出モジュールの光軸方向の位置や角度がずれ
るために、焦点検出精度が低下する。 (2)サブミラーの角度を変更する方法では、撮影画面
の縦方向にしか焦点検出領域を変更できない。 (3)サブミラー角度変更で焦点検出領域を変更する場
合、予定焦点面に対する焦点検出モジュールの位置関係
が大幅にずれない範囲でサブミラー角度を設定する必要
があり、焦点検出領域の位置を大きく変更することがで
きない。
【0005】ところで、1つの焦点検出光学系と1対の
センサー受光部とから成る焦点検出モジュール自体を予
定焦点面と平行な面内で移動させることにより、焦点検
出領域を変更することが考えられる。しかし、この方法
には以下に述べる問題がある。 (1)焦点検出モジュールを正確に予定焦点面と平行な
面内で移動させることは困難であり、撮影光学系の光軸
方向に位置がずれると、そのずれ量が焦点検出誤差にな
る。 (2)焦点検出モジュール全体が移動するスペースを確
保する必要がある上に、駆動機構を設けなければなら
ず、装置が大型になる。 (3)焦点検出モジュールの移動にともなってセンサー
受光部が移動すると、そのたびにセンサー受光部に接続
されている配線材料に応力が加わるので、接続部が外れ
たり、配線材料が切れるおそれがある。
【0006】本発明の目的は、1組の焦点検出光学系と
1対のセンサー受光部とを用いて、撮影画面内の焦点検
出領域を変更可能な焦点検出装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】一実施の形態の構成を示
す図1に対応づけて本願発明を説明すると、本願発明
は、撮影光学系19の予定焦点面18上の撮影画面に対
応する範囲内に焦点検出領域を設定し、その焦点検出領
域を通過した被写体からの光束のみを所定の位置に固定
された光電変換手段5へ導き、被写体像を結像させる焦
点検出光学系3と、撮影光学系19の予定焦点面18か
ら光電変換手段5までの焦点検出光学系3の光路中に光
電変換手段5との相対的な位置を変更可能に設けられ、
焦点検出領域を変更したときに変更後の焦点検出領域を
通過した被写体からの光束のみを光電変換手段5へ導く
ことによって予定焦点面18上の焦点検出領域を変更す
る領域変更手段4と、光電変換手段5の出力信号に基づ
前記変更後の焦点検出領域における撮影光学系19の
焦点調節状態を演算する演算手段6とを備え、これによ
り、上記目的を達成する。
【0008】
【作用】予定焦点面18上の焦点検出領域を変更する領
域変更手段4は、撮影光学系19の予定焦点面18から
光電変換手段5までの焦点検出光学系3の光路中に光電
変換手段5との相対的な位置を変更可能に設けられてお
り、焦点検出領域を変更したときに変更後の焦点検出領
域を通過した被写体からの光束のみを光電変換手段5へ
導く。そして、演算手段6は、光電変換手段5の出力信
号に基づき変更後の焦点検出領域における撮影光学系1
9の焦点調節状態を演算する。
【0009】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段および作用の項では、本発明を分か
りやすくするために実施例の図を用いたが、これにより
本発明が実施例に限定されるものではない。
【0010】
【実施例】図1は、一実施例の構成を示すブロック図で
ある。カメラボディ1に対しレンズ2は交換可能に構成
されており、図はレンズ2がカメラボディ1に装着され
た状態を示す。撮影光学系19を通る被写体からの光束
は、ハーフミラーから構成されるメインミラー16によ
りファインダー15とサブミラー17方向に分割され
る。表示部14は、ファインダー光路中に配置され、フ
ァインダー像にスーパーインポーズして焦点検出領域,
焦点状態の表示を行う。
【0011】サブミラー17によりさらにカメラボディ
底方向に偏向された光束は、撮影光学系19の予定焦点
面18の近傍に配置された後述する焦点検出光学系3,
焦点検出領域変更部4,センサー5へ導かれる。センサ
ー5は、被写体輝度に応じた電荷蓄積時間の間、電荷蓄
積を行い、光電変換された被写体像信号は焦点検出演算
部6に送られる。被写体像信号は、焦点検出演算部6で
演算処理され、撮影光学系19の結像面と予定焦点面1
8との間のデフォーカス量が算出される。駆動制御部7
は、算出されたデフォーカス量に基づいてレンズ駆動部
8の駆動方向と、駆動量を制御する。レンズ駆動部8
は、撮影光学系19と機械的に結合しており、その駆動
量と駆動速度が制御されることにより、撮影光学系19
が合焦位置へ移動する。
【0012】視線検出部13は、撮影者がファインダー
画面内のどこを注視しているかを検出する手段である。
操作部材12は、撮影者がマニュアルで焦点検出領域を
変更するための手段である。選択部9は、焦点検出演算
部6または操作部材12または視線検出部13の出力に
基づいて焦点検出領域の選択を行い、領域変更のための
制御を行う。駆動部10は、選択部9の制御に基づいて
焦点検出領域変更のために焦点検出領域変更部4に含ま
れる移動部材の駆動を行う。補正部11は、選択部9に
より選択された焦点検出領域の位置に応じて、焦点検出
演算部6の算出したデフォーカス量を補正する。
【0013】<表示部14について>表示部14は、図
2(A),(B)に示すように、ファインダー画面24
上の焦点検出領域21,22,23の中で、選択部9に
より選択された焦点検出領域を表示する。また、焦点検
出演算部6によって検出された焦点調節状態に応じて、
非合焦(図2(C)),合焦(図2(D)),焦点検出
不能(図2(E))を表示する。
【0014】<焦点検出光学系3について>図3は、焦
点検出光学系3の構成例を示す。焦点検出光学系3は、
開口部31を有する視野マスク30と、コンデンサーレ
ンズ32と、1対の絞り開口部36,37を有する絞り
マスク35と、1対の再結像レンズ46,47とから成
り、撮影光学系19により形成された1次像を1対の受
光部56,57から成るCCDなどのセンサー5上に1
対の2次像として再結像する。なお、受光部56,57
はそれぞれ複数の画素から構成されている。また、視野
マスク30およびコンデンサーレンズ32は、撮影光学
系19の予定焦点面18の近傍に配置される。開口部3
1の中心、コンデンサーレンズ32の中心(光軸)、1
対の絞り開口部36,37の中心を2等分する点、1対
の再結像レンズ46,47の中心を2等分する点、1対
の受光部56,57の中心を2等分する点は、それぞれ
撮影光学系19の光軸上に配置される。また図におい
て、X軸は撮影画面の長辺(横)方向、Y軸は短辺
(縦)方向である。開口部31は、撮影画面上の縦方向
の焦点検出領域を設定する。
【0015】以上のような構成において、1対の絞り開
口部36,37は、コンデンサーレンズ32により撮影
光学系19の射出瞳近傍の面60の光軸20に対して対
称な1対の領域66,67に投影されており、この領域
を通る光束は、視野マスク30付近でまず一次像を形成
する。視野マスク30の開口部31に形成された一次像
は、さらにコンデンサーレンズ32、1対の絞り開口部
36,37を通り、1対の再結像レンズ46,47によ
りセンサー5の1対の受光部56,57上に1対の二次
像として形成される。1対の二次像の光強度分布は受光
部56,57で光電変換され、電気的な被写体像信号と
なる。
【0016】図4は、図3に示す焦点検出光学系をX方
向へdだけ偏位させて焦点検出領域を画面上で変更した
例を示し、図5は、図4をY軸方向から見た図である。
開口部31を有する視野マスク30、1対の絞り開口部
36,37を有する絞りマスク35、1対の再結像レン
ズ46,47、および受光部56,57を有するセンサ
ー5がX軸方向へ光軸20からdだけ平行移動してお
り、コンデンサーレンズ32は、X軸方向へ光軸20か
らeだけ平行移動している。距離eは、コンデンサーレ
ンズ32から面60までの距離z1、コンデンサーレン
ズ32から絞りマスク35までの距離z2、および距離
dによって求められる。 e=d×z1/(z1+z2) ・・・(1)
【0017】このように配置することにより、1対の絞
り開口部36,37は、コンデンサーレンズ32によ
り、偏位dがない場合、すなわち焦点検出領域が光軸上
に設置されている図3の場合と同様に、撮影光学系19
の射出瞳近傍の面60の光軸20に対して対称な1対の
領域66,67に投影することができる。この領域を通
る光束は、視野マスク30付近でまず一次像を形成す
る。視野マスク30の開口部31に形成された一次像
は、さらにコンデンサーレンズ32、1対の絞り開口部
36,37を通り、1対の再結像レンズ46,47によ
りセンサー5の1対の受光部56,57上に1対の二次
像として形成される。したがって、図4の配置をとるこ
とにより、焦点検出領域を変更することができる。
【0018】図5に示す焦点検出光学系では、コンデン
サーレンズ32をeだけ移動させて焦点検出領域を変更
したが、図6に示す焦点検出光学系では、予め光軸20
から±eだけ偏位させた位置にコンデンサーレンズ3
3,34を配置し、偏位なしのコンデンサーレンズ32
を含めて3つのコンデンサーレンズを一体的に形成して
配置している。このようにすれば、焦点検出領域の変更
に伴ってコンデンサーレンズを移動する必要がない。
【0019】図7は、焦点検出領域を画面長辺方向に配
置した場合の焦点検出光学系の例であり、基本的には図
3に示す焦点検出光学系を90度回転したものである。
この焦点検出光学系は、画面長辺方向に配置された開口
部31を有する視野マスク30、コンデンサーレンズ3
2、1対の絞り開口部38,39を有する絞りマスク3
5、1対の再結像レンズ48,49から成り、撮影光学
系19により形成された1次像を1対の受光部58,5
9から成るセンサー5上に1対の2次像として再結像す
る。また、1対の絞り開口部38,39は、コンデンサ
ーレンズ32により撮影光学系19の射出瞳近傍の面6
0の光軸20に対して対称な1対の領域68,69に投
影される。
【0020】図8は、図7に示す焦点検出光学系をX軸
方向へdだけ偏位させて焦点検出領域を画面上で変更し
た例を示し、図9は、図7に示す焦点検出光学系の再結
像レンズおよびセンサーの受光部の配置を変えた例を示
す。一対の再結像レンズ48,49は、1つのレンズを
半分に分割した後に、分割面に沿って相対的な位置をず
らして配置される。2次像は、センサー5上で平行に配
置された受光部58,59上に形成されることになる。
第7図では受光部58、59が一直線上に配置されてい
るために、焦点検出領域の長辺方向の長さをむやみに長
くすると、2次像が干渉するおそれがあったが、このよ
うに配置したことにより2次像が干渉するおそれがなく
なり、焦点検出領域を長くすることができる。
【0021】図10は、焦点検出領域を画面長辺方向お
よび短辺方向に十字に配置した場合の焦点検出光学系の
例を示し、基本的には図3と図7に示す焦点検出光学系
を組み合わせたものである。十字型の開口部31を有す
る視野マスク30、コンデンサーレンズ32、2対の絞
り開口部36,37、38,39を有する絞りマスク3
5、2対の再結像レンズ46,47、48,49から成
り、撮影光学系19により形成された1次像を2対の受
光部57,58、58,59からなるセンサー5上に2
対の2次像として再結像する。
【0022】また、2対の絞り開口部37,38、3
8,39は、コンデンサーレンズ32により撮影光学系
19の射出瞳近傍の面60の光軸20に対して対称な2
対の領域66,67、68,69に投影される。図9,
図10に示す焦点検出光学系においても、開口部31を
有する視野マスク30、絞りマスク35、再結像レンズ
46〜49およびセンサー5をX軸、Y軸方向へ光軸2
0からdだけ平行移動させ、コンデンサーレンズ32を
X軸、Y軸方向へ光軸20からeだけ平行移動させるこ
とにより、焦点検出領域をdだけ変更することができ
る。
【0023】<焦点検出領域変更部の説明>上記図4,
6,8に示す焦点検出光学系では、焦点検出領域を光軸
20からdだけ偏位させるために、開口部31を有する
視野マスク30をX軸、Y軸方向に光軸20からdだけ
平行移動させるとともに、それに応じて絞りマスク3
5、再結像レンズ46〜49およびセンサー5をX軸、
Y軸方向に光軸20からdだけ平行移動させる必要があ
るが、図11に、焦点検出光学系中に配置したミラー7
0〜72,80〜82を視野マスク30の移動に伴って
移動させることにより、絞りマスク35、再結像レンズ
46〜49およびセンサー5を移動する必要がない焦点
検出光学系を示す。なお図11に示す焦点検出光学系
は、焦点検出領域が光軸20からdだけ偏位した図4に
示す光学系に対応するももである。視野マスク30の開
口部31付近に形成された1次像は、開口部31、コン
デンサーレンズ33を通り、光軸に対し45度に配置さ
れたミラー70で反射され、さらにミラー70に対し9
0度に配置されたミラー80で反射され、固定された1
対の絞り開口部36,37を通り、固定された1対の再
結像レンズ46,47により固定されたセンサー5の1
対の受光部56,57上に1対の二次像として形成され
る。すなわち、ミラー70,80での偏向を展開すると
図4に示す光学系と同様になる。
【0024】次に、焦点検出領域が図3の如く光軸上に
配置された場合は、視野マスク30の開口部31は光軸
上に移動されるとともに、ミラー70,80が光軸20
と垂直方向に、視野マスク30の移動量dに対しd/2
だけ移動される。この位置におけるミラーを71,81
とする。視野マスク30の開口部31付近に形成された
1次像は、開口部31、コンデンサーレンズ32を通
り、光軸に対し45度に配置されたミラー71で反射さ
れ、さらにミラー71に対し90度に配置されたミラー
81で反射され、固定された1対の絞り開口部36,3
7を通り、固定された1対の再結像レンズ46,47に
より固定されたセンサー5の1対の受光部56,57上
に1対の二次像として形成される。すなわち、ミラー7
1,81での偏向を展開すると図3に示す光学系と同様
になる。ここで、一次像面からセンサー5までの光路長
は、ミラー70,80で偏向された場合と同一である。
【0025】次に、焦点検出領域を光軸20から反対側
にdだけ偏位された位置に設定する場合は、視野マスク
30の開口部31は光軸20から反対側にdだけ移動さ
れるとともに、ミラー71,81が光軸20と垂直方向
に、視野マスク30の移動量dに対しd/2だけ移動さ
れる。この位置におけるミラーを72,82とする。視
野マスク30の開口部31付近に形成された1次像は、
開口部31、コンデンサーレンズ33を通り、光軸に対
し45度に配置されたミラー72で反射され、さらにミ
ラー72に対し90度に配置されたミラー82で反射さ
れ、固定された1対の絞り開口部36,37を通り、固
定された1対の再結像レンズ46,47により固定され
たセンサー5の1対の受光部56,57上に1対の二次
像として形成されることになる。すなわち、ミラー7
2,82での偏向を展開すると、図4に示す光学系と同
様になる。ここで、一次像面からセンサー5までの光路
長は、ミラー70,80で偏向された場合、ミラー7
1,81で偏向された場合と同一である。
【0026】このように、コンデンサーレンズ32〜3
4と絞りマスク35との間に、互いの角度が90度で、
光軸20に対する角度が45度である2枚のミラー70
〜72,80〜82を挿入し、これらのミラー70〜7
2,80〜82を視野マスク30の移動量の1/2だけ
絞りマスク35と同方向に移動させることにより、1対
の絞り開口部36,37、1対の再結像レンズ46,4
7、センサー5を固定したままで、焦点検出領域を変更
することができる。
【0027】なおここで、2枚のミラーの90度の角度
精度が出ていれば、光軸20に対する角度が多少ずれて
いても、入射角度に対する出射角度は変化せず、また光
路長も変化しないので、移動に伴う光学的問題が少な
い。また、ミラーの移動に際しては、平行移動の精度を
維持すれば、移動量に多少誤差があっても構わない。
【0028】図11に示す焦点検出光学系では、焦点検
出領域が焦点検出領域の移動方向に対して垂直方向に配
置されていたが、焦点検出領域が焦点検出領域の移動方
向と同方向に配置された焦点検出光学系の例を図12に
示す。これは、上記図7,8に対応するものである。視
野マスク30からミラー70〜72,80〜82までの
構成は、図11に示す光学系と同様であり、異なる点
は、固定された1対の絞り開口部38,39の配置方
向、固定された1対の再結像レンズ48,49の配置方
向、固定されたセンサー5の1対の受光部58,59の
配置方向が、図11に示す光学系に対して90度回転し
ていることである。
【0029】このような構成においても、図11に示す
光学系と同様に、コンデンサーレンズ32〜34と絞り
マスク35との間に、互いの角度が90度で光軸20に
対する角度が45度である2枚のミラー70,80、7
1,81、72,82を挿入し、これらのミラーを視野
マスク30の移動量の1/2だけ絞りマスク35と同方
向に移動させることにより、1対の絞り開口部38,3
9、1対の再結像レンズ48,49、センサー5を固定
したままで、焦点検出領域を変更することができる。
【0030】図12に示す焦点検出光学系では、コンデ
ンサーレンズ32〜34を焦点検出領域に対応して配置
したが、コンデンサーレンズ32を焦点検出領域の変更
に応じて移動するようにした焦点検出光学系の例を図1
3に示す。コンデンサーレンズ32の偏位量は、視野マ
スク30の移動量dに対し(1)式の如く定められる。
【0031】図13では、コンデンサーレンズ32と絞
りマスク35との間に、互いの角度が90度である2枚
のミラー70,80、71,81、72,82を一体的
に光軸20と垂直方向に移動させることによって焦点検
出領域を変更したが、光軸20と垂直方向に移動させる
ことにより焦点検出領域を変更する焦点検出光学系の例
を図14に示す。焦点検出領域が光軸20からdだけ偏
位(図で左側)して設定された場合には、視野マスク3
0の開口部31付近に形成された1次像は開口部31、
コンデンサーレンズ33を通り、光軸に対し45度に配
置されたミラー90で反射され、さらにミラー70で9
0度偏向され、さらにミラー70に対し90度に配置さ
れたミラー80で反射され、固定された1対の絞り開口
部38,39を通り、固定された1対の再結像レンズ4
8,49により固定されたセンサー5の1対の受光部5
8,59上に1対の二次像として形成される。すなわ
ち、ミラー90,70,80での偏向を展開すると図8
に示す光学系と同様になる。
【0032】次に、焦点検出領域が図7に示すように光
軸上に配置された場合は、視野マスク30の開口部31
はdだけ移動して光軸上に移動されるとともに、ミラー
90がdだけ移動して光軸上に移動し、ミラー91とな
る。さらに、ミラー70,80が、視野マスク30の移
動量dに対しd/2だけ光軸方向に移動される。この位
置におけるミラーを71,81とする。視野マスク30
の開口部31付近に形成された1次像は、開口部31、
コンデンサーレンズ32を通り、光軸20に対し45度
に配置されたミラー91で反射され、ミラー71で90
度偏向され、さらにミラー71に対し90度に配置され
たミラー81で反射され、固定された1対の絞り開口部
38,39を通り、固定された1対の再結像レンズ4
8,49により固定されたセンサー5の1対の受光部5
8,59上に1対の二次像として形成されることにな
る。つまり、ミラー91,71,81での偏向を展開す
ると図7に示す焦点検出光学系と同様になる。またこの
とき、一次像面からセンサー5までの光路長は、ミラー
70,80で偏向された場合と同一である。
【0033】次に、焦点検出領域を光軸20から反対側
にdだけ偏位された位置に設定する場合(図で右側)
は、視野マスク30の開口部31が光軸20から反対側
にdだけ移動されるとともに、ミラー91がさらにdだ
け移動し、ミラー92となる。さらに、ミラー71,8
1が光軸20と視野マスクの移動量dに対しd/2だけ
垂直方向に移動される。この位置におけるミラーを7
2,82とする。視野マスク30の開口部31付近に形
成された1次像は、開口部31、コンデンサーレンズ3
3を通り、光軸に対し45度に配置されたミラー92で
反射され、ミラー72で90度偏向され、さらにミラー
72に対し90度に配置されたミラー82で反射され、
固定された1対の絞り開口部38,39を通り、固定さ
れた1対の再結像レンズ48,49により固定されたセ
ンサー5の1対の受光部58,59上に1対の二次像と
して形成されることになる。ここで、ミラー72,82
での偏向を展開すると図4と同様になる。また、一次像
面からセンサー5までの光路長は、ミラー70,80で
偏向された場合、ミラー71,81で偏向された場合と
同一になる。
【0034】以上のように、コンデンサーレンズと絞り
マスクの間に光軸を90度偏向するミラーを挿入し、こ
のミラーを視野マスク30の移動に連動して視野マスク
の移動方向に移動させるとともに、互いの角度が90度
で偏向された光軸に対する角度が45度である2枚のミ
ラーを挿入し、このミラーを視野マスクの移動量の1/
2だけ偏向された光軸方向に移動させることにより、1
対の絞り開口部38,39、1対の再結像レンズ48,
49、センサー5を固定したままで、焦点検出領域を変
更することができる。
【0035】なお、2枚のミラーの角度精度が出ていれ
ば、光軸に対する角度が多少ずれても、入射角度に対す
る出射角度は変化せず、また光路長も変化しないので移
動に伴う光学的問題が少ない。ミラー移動に際しては、
平行移動の精度を維持すれば、移動量にいては多少誤差
があっても構わない。
【0036】図14に示す焦点検出光学系では、1対の
絞り開口部38,39、1対の再結像レンズ48,49
が固定されていたが、互いの角度が90度で偏向された
光軸に対する角度が45度である2枚のミラーの間に1
対の絞り開口部38,39、1対の再結像レンズ48,
49を挿入し、ミラーと一体的に移動させる焦点検出光
学系を図15に示す。このような構成においても、焦点
検出領域の変更に関わらず、一次像面から1対の絞り開
口部38,39および1対の再結像レンズ48,49ま
での光路長、1対の絞り開口部38,39および1対の
再結像レンズ48,49からセンサー5までの光路長は
不変である。
【0037】ミラー90,91,92と、互いの角度が
90度で偏向された光軸20に対する角度が45度であ
る2枚のミラーとの間に1対の絞り開口部38,39、
1対の再結像レンズ48,49を挿入し、ミラー90,
91,92と一体的に移動させる焦点検出光学系を図1
6に示す。このような構成においても、焦点検出領域の
変更に関わらず、一次像面から1対の絞り開口部38,
39および1対の再結像レンズ48,49までの光路
長、1対の絞り開口部38,39および1対の再結像レ
ンズ48,49からセンサー5までの光路長は不変であ
る。
【0038】以上の実施例では、ミラー90,91,9
2を移動させる例を示したが、別々のミラーを切り換え
て光路中に挿入するようにしてもよい。
【0039】図17(A),(B)は、図11に示す光
学系をカメラボディ1内に配置した場合の配置図であ
り、(A)は側面図、(B)はサブミラー17方向から
見た図である。撮影光軸20は、メインミラー16を通
り、サブミラー17で90度偏向されカメラボディ底部
25に導かれる。図11に示す光学系は、カメラボディ
底部25に配置されている。視野マスク30と光学ブロ
ック85とが、焦点検出領域の変更に伴って移動される
ことになる。コンデンサーレンズ32,33,34とミ
ラー70との間にミラー41があり、光軸を本来の撮影
光軸20と平行にしている。このようにすることによ
り、ミラー70,80による偏向がカメラボディ底面と
平行な面内で行われることになるので、カメラボディ底
が厚くならず実装上有利である。また、絞りマスク前面
には赤外カットフィルターが配置されている。このよう
な位置に赤外カットフィルターを配置することにより、
焦点検出領域が移動したり、複数ある場合でも最小の大
きさの赤外カットフィルターで済ませることができ、コ
スト上有利である。また互いの角度が90度である2枚
のミラー70,80は、光学ブロック85に一体的に形
成されている。このようにすれば、角度精度も向上し、
移動に伴う誤差もなくなる。
【0040】図18(A),(B)は、図13に示す光
学系をカメラボディ1内に配置した場合の配置図であ
り、(A)は側面図、(B)はサブミラー17方向から
見た図である。撮影光軸20は、メインミラー16を通
り、サブミラー17で90度偏向され、カメラボディ底
部25に導かれる。図13に示す光学系は、カメラボデ
ィ底部25に配置されている。視野マスク30とコンデ
ンサーレンズ32と光学ブロック85とが、焦点検出領
域の変更に伴って移動されることになる。
【0041】図19(A),(B)は、図9に示す光学
系をカメラボディ1内に配置した場合の配置図であり、
(A)は側面図、(B)はサブミラー方向から見た図で
ある。撮影光軸20は、メインミラー16を通り、サブ
ミラー17で90度偏向され、カメラボディ底部25に
導かれる。図9に示す光学系は、カメラボディ底部25
に配置されている。コンデンサーレンズ32と光学ブロ
ック85とが、焦点検出領域の変更に伴って移動される
ことになる。
【0042】図20(A),(B)は、図14に示す光
学系(ただし焦点検出領域の方向は異なる)をカメラボ
ディ1内に配置した場合の配置図であり、(A)は側面
図、(B)はサブミラー方向から見た図である。撮影光
軸20は、メインミラー16を通り、サブミラー17で
90度偏向され、カメラボディ底部25に導かれる。図
14に示す光学系は、カメラボディ底部25に配置され
ている。視野マスク30とミラー90と光学ブロック8
5とが、焦点検出領域の変更に伴って移動されることに
なる。
【0043】図21(A),(B)は、図12,図14
に示す光学系をカメラボディ1内に配置し、さらに2次
元で焦点検出領域の変更を可能とした場合の配置図であ
り、(A)は側面図、(B)はサブミラー方向から見た
図である。撮影光軸20は、メインミラー16を通り、
サブミラー17で90度偏向され、カメラボディ底部2
5に導かれる。図12,図14に示す光学系は、カメラ
ボディ底部25に配置されている。コンデンサーレンズ
は、2次元に配置される焦点検出領域に対応した個々の
コンデンサーレンズ32〜40に分割されている。ま
た、焦点検出領域のY軸方向の移動に対応して光学ブロ
ック85に一体的に形成された互いの角度が90度であ
る2枚のミラー70,80とミラー41が用意され、そ
の後にX方向の移動に対応して光学ブロック86に一体
的に形成された互いの角度が90度である2枚のミラー
73,83が用意されている。図において、Y軸方向の
焦点検出領域の移動に伴って、視野マスク30とミラー
41と光学ブロック85とがY軸方向に移動する。ま
た、X軸方向の焦点検出領域の移動に伴って、視野マス
ク30と光学ブロック86とがX軸方向に移動する。
【0044】図22は、図17に示すカメラボディ1内
に配置において光学部材の支持方法を示した図である。
視野マスク30、コンデンサーレンズ32,33,3
4、ミラー41、赤外カットフィルター42、絞りマス
ク35、再結像レンズ46,47、センサー5は、一体
の支持部材50により支持される。この例では、視野マ
スク30は移動せずに固定であり、各焦点検出領域に対
応して開口31,43,44が設けられる。また、光学
ブロック85は別の支持部材52に支持されており、支
持部材52の面53が支持部材50の面51に沿うこと
により、支持部材52が固定された支持部材50に対し
て移動することになる。
【0045】図22のA−A’,B−B’の切断面の図
を図23(A),(B)に示す。赤外カットフィルター
42、絞りマスク35、再結像レンズ46,47、セン
サー5は一体の支持部材50に図のように接着されてい
る。特に、絞りマスク35と再結像レンズ46,47と
は高い相対的位置精度が要求されるので、支持部材50
に形成されたボス54に共通して嵌合支持されている。
また、視野マスク30、コンデンサーレンズ32,3
3,34、ミラー41は、一体の支持部材50に図のよ
うに接着されている。このように固定部材を1つの支持
部材50により支持することにより、光学部材の相対的
位置の誤差を少なくすることができる。
【0046】図24は、上記焦点検出領域変更部の構成
において選択部9が駆動部10を用いて焦点検出領域を
変更する場合の詳細なブロック図である。選択部9は、
必要に応じて以下の駆動部を駆動して焦点検出領域の変
更を行う。選択部9は、駆動部100を駆動して偏向部
材、例えば図20に示す光学ブロック85を駆動し、位
置検出部105によって駆動量をフィードバックして所
望の駆動量に制御する。選択部9は、駆動部101を駆
動して偏向部材、例えば図20に示すミラー90を駆動
し、位置検出部106によって駆動量をフィードバック
して所望の駆動量に制御する。選択部9は、駆動部10
2を駆動して視野マスク30を駆動し、位置検出部10
7によって駆動量をフィードバックして所望の駆動量に
制御する。選択部9は、駆動部103を駆動してコンデ
ンサーレンズ32を駆動し、位置検出部108によって
駆動量をフィードバックして所望の駆動量に制御する。
選択部9は、駆動部104を駆動して再結像レンズ4
8,49および絞りマスク35(図15,16)を駆動
し、位置検出部109によって駆動量をフィードバック
して所望の駆動量に制御する。
【0047】図25は、駆動部10をレンズ駆動部8と
兼用した場合のブロック図である。選択部9は、焦点検
出領域変更時には、切換部110を切り換えてレンズ駆
動部8を焦点検出領域変更部4に連結してレンズ駆動部
8を制御する。通常のレンズ駆動時は、切換部110を
切り換えてレンズ駆動部8を撮影光学系19に連結し、
駆動制御部7がレンズ駆動部8を制御してレンズ駆動を
行う。通常、レンズ駆動と焦点検出領域の変更は同時に
行う必要がないので、駆動部を共通化することにより、
スペース及びコストの節約になる。
【0048】<焦点検出演算部について>焦点検出演算
部6では、被写体像データに対して周知の焦点検出相関
演算処理を施し、センサー5上で対になった二次像の受
光部画素並び方向の相対的位置関係を検出することによ
り、撮影光学系19のデフォーカス量を検出できる。
【0049】<補正部について>補正部11では、選択
部9の選択した焦点検出領域位置に応じて算出されたデ
フォーカス量を補正する。デフォーカス量をdとし、補
正後のデフォーカス量をd’とすると次式となる。 d’=d+L(n)+M(n) ・・・(2) ただし、nは焦点検出領域の位置を表し、L(n)は位
置nで正しく調整された焦点検出装置で焦点検出を行っ
た場合にレンズ種類毎あるいはレンズ個別に設定された
補正量であり、交換レンズ側に格納されたメモリからカ
メラボディ側の補正部に送られてくるデータである。こ
のデータはズーム位置、距離毎に変化する。また、M
(n)は焦点検出領域を変更した際に、光学ブロック8
5などの位置誤差のために生ずる誤差を補正する量であ
り、カメラボディごとに組立完了時に測定された値がE
EPROMにメモリされている。
【0050】図26は、焦点検出演算部6、駆動制御部
7、選択部9、補正部11をマイクロプロセッサーのプ
ログラムで構成した場合の動作フローチャートである。
ステップS100で、カメラの不図示のメインスイッチ
が投入され、電源が投入されるとこのプログラムの実行
を開始する。ステップS101で、操作部材12の操作
位置に応じて焦点検出領域を変更する。続くステップS
102で、選択された焦点検出領域を表示部14により
表示する。ステップS103で、センサー5の光電変換
動作を制御し、センサーデータを入力する。さらにステ
ップS104で、センサーデータに基づき焦点検出演算
を行い、デフォーカス量を算出する。
【0051】ステップS105で、焦点検出領域の位置
に応じてデフォーカス量の補正を行う。ステップS10
6で、合焦か否か、すなわち補正デフォーカス量の絶対
値が所定位置以下か否かを判別し、肯定されるとステッ
プS107へ進み、否定されるとステップS108へ進
む。ステップS107では、表示部14により合焦表示
を行ってステップS101へ戻る。一方、ステップS1
08では、表示部14により非合焦表示を行ってステッ
プS109へ進む。ステップS109で、補正デフォー
カス量に基づきレンズ駆動制御を開始し、続くステップ
S110で、レンズ駆動制御が終了したか否かを判別
し、終了したらステップS101へ戻る。
【0052】図27は、焦点検出領域の変更を操作部材
12の操作量および操作方向に応じて行う場合の動作フ
ローチャートであって、図26に示すプログラムのステ
ップS100〜S102を変更したものである。ステッ
プS200において、電源ONでS201へ進み、ステ
ップS201で、焦点検出領域の初期設定位置を画面中
央位置として、焦点検出領域の変更を行う。続くステッ
プS202で、画面中央の焦点検出領域を表示部14に
より表示する。ステップS203では、操作部材12の
操作量および操作方向を検出し、それに応じて焦点検出
領域を変更する。なお、操作部材12が操作されなけれ
ば焦点検出領域は変更されない。ステップS204で、
変更された焦点検出領域を表示部14により表示する。
以下、図26に示すプログラムと同様な処理を行なう。
【0053】図28は、焦点検出領域の変更を視線検出
部13の検出結果応じて行う場合の動作フローチャート
であって、図26に示すプログラムのステップS100
〜S102を変更したものである。ステップS300に
おいて、電源ONでステップS301へ進み、視線検出
結果に基づき視線位置に最も近い焦点検出領域に変更を
行う。続くステップS302で、選択された焦点検出領
域を表示部14により表示する。以下、図26に示すプ
ログラムと同様な処理を行なう。
【0054】図29は、焦点検出領域の変更を焦点検出
演算部6の検出結果応じて行う場合の動作フローチャー
トである。ステップS400において電源ONでステッ
プS401へ進み、焦点検出領域の初期設定位置を画面
中央位置として、焦点検出領域の変更を行う。続くステ
ップS402で、画面中央の焦点検出領域を表示部14
により表示する。ステップS403で、操作部材12の
操作量および操作方向を検出し、それに応じて焦点検出
領域を変更する。なお、操作部材12が操作されなけれ
ば焦点検出領域は変更されない。ステップS404で、
変更された焦点検出領域を表示部14により表示する。
【0055】ステップS405で、センサー5の光電変
換動作を制御し、センサーデータを入力する。ステップ
S406で、センサーデータに基づき焦点検出演算を行
い、デフォーカス量を算出する。ステップS407で、
焦点検出領域の位置に応じてデフォーカス量の補正を行
う。ステップS408で、合焦か否か、すなわち補正デ
フォーカス量の絶対値が所定位置以下か否かを判別し、
肯定されるとステップS409へ進み、否定されるとス
テップS410へ進む。ステップS409では、表示部
14により合焦表示を行ってステップS403へ戻る。
一方、ステップS410では、焦点検出が不能か否かを
判別し、肯定されるとステップS414へ進み、否定さ
れるとステップS411へ進む。ステップS411で、
表示部14により非合焦表示を行ってステップS412
へ進み、補正デフォーカス量に基づきレンズ駆動制御を
開始する。ステップS413で、レンズ駆動制御が終了
したか否かを判別し、終了したらステップS101へ戻
る。
【0056】ステップS414では、焦点検出領域を全
域走査したか否かを判別し、肯定されるとステップS4
16へ進み、否定されるとステップS415へ進む。ス
テップS415では、焦点検出領域を変更する。このと
き、最初に設定された焦点検出領域の近傍の領域から離
れた領域へと変更していく。その後、ステップS404
へ戻る。ステップS416では、表示部14により焦点
検出不能表示を行ってステップS403へ戻る。
【0057】上記のような動作により、設定された焦点
検出領域で焦点検出が不能な場合は、次々と焦点検出領
域を自動的に変更して焦点検出を行うので、設定された
焦点検出領域の近傍に焦点検出が可能な被写体像があれ
ば焦点検出が可能となり、焦点検出不能の確率が減少す
る。また全焦点検出領域を走査しても焦点検出不能な場
合のみ、焦点検出不能表示を行う。
【0058】以上の実施の形態の構成において、撮影光
学系19が撮影光学系を、センサー5が光電変換手段
を、焦点検出光学系3が焦点検出光学系を、焦点検出領
域変更部4が領域変更手段を、焦点検出演算部6が演算
手段をそれぞれ構成する。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、撮
影光学系の予定焦点面上の撮影画面に対応する範囲内
焦点検出領域を設定し、その焦点検出領域を通過した被
写体からの光束のみを所定の位置に固定された光電変換
手段へ導き、被写体像を結像させる焦点検出光学系に対
して、撮影光学系の予定焦点面から光電変換手段までの
焦点検出光学系の光路中に光電変換手段との相対的な位
置を変更可能に領域変更手段を設け、この領域変更手段
によって、焦点検出領域を変更したときに変更後の焦点
検出領域を通過した被写体からの光束のみを光電変換手
段へ導く。そして、演算手段によって光電変換手段の出
力信号に基づき変更後の焦点検出領域における撮影光学
系の焦点調節状態を演算する。これにより、 (1)複数の焦点検出領域に対して1つの焦点検出光学
系およびセンサー受光部から成る焦点検出モジュールを
設ければよく、低コストな焦点検出装置を提供できる。 (2)領域変更手段の光電変換手段に対する相対的な位
置を変更して焦点検出領域を変更するので、小さなスペ
ースですみ、装置の小型化が可能。 (3)焦点検出領域の位置を任意に変更することがで
き、使い勝手が向上する。 (4)焦点検出領域を任意の位置に変更しても、予定焦
点面に対する焦点検出モジュールの光軸方向の位置や角
度がずれないため、焦点検出精度が低下しない。 (5)画面縦横方向の任意の位置に焦点検出領域を変更
できる。 (6)焦点検出領域の位置を大幅に変更できる。 (7)センサー受光部が固定されているため、センサー
受光部の接続部が外れたり、配線材料が切れるおそれが
ない。 (8)焦点検出光学系が固定されているために、撮影光
学系との相対的位置、角度調整が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の構成を示すブロック図。
【図2】焦点検出領域の表示形態を説明する図。
【図3】焦点検出光学系を示す図。
【図4】焦点検出光学系を示す図。
【図5】焦点検出光学系の説明図。
【図6】焦点検出光学系を示す図。
【図7】焦点検出光学系を示す図。
【図8】焦点検出光学系を示す図。
【図9】焦点検出光学系を示す図。
【図10】焦点検出光学系を示す図。
【図11】焦点検出領域の変更方法を説明する図。
【図12】焦点検出領域の変更方法を説明する図。
【図13】焦点検出領域の変更方法を説明する図。
【図14】焦点検出領域の変更方法を説明する図。
【図15】焦点検出領域の変更方法を説明する図。
【図16】焦点検出領域の変更方法を説明する図。
【図17】焦点検出領域変更部のカメラボディ内の配置
例を示す図。
【図18】焦点検出領域変更部のカメラボディ内の配置
例を示す図。
【図19】焦点検出領域変更部のカメラボディ内の配置
例を示す図。
【図20】焦点検出領域変更部のカメラボディ内の配置
例を示す図。
【図21】焦点検出領域変更部のカメラボディ内の配置
例を示す図。
【図22】焦点検出領域変更部のカメラボディ内の配置
例を示す図。
【図23】焦点検出領域変更部のカメラボディ内の配置
例を示す図。
【図24】他の実施例の構成を示すブロック図。
【図25】他の実施例の構成を示すブロック図。
【図26】焦点検出演算部,駆動制御部,選択部および
補正部の処理をマイクロコンピュータのソフトウエアで
行なった場合のプログラムを示すフローチャート。
【図27】操作部材の操作量および操作方向に応じて焦
点検出領域を変更する場合のプログラムを示すフローチ
ャート。
【図28】視線検出部の検出結果に応じて焦点検出領域
を変更する場合のプログラムを示すフローチャート。
【図29】焦点検出演算部の演算結果に応じて焦点検出
領域を変更する場合のプログラムを示すフローチャー
ト。
【符号の説明】
1 カメラボディ 2 レンズ 3 焦点検出光学系 4 焦点検出領域変更部 5 センサー 6 焦点検出演算部 7 駆動制御部 8 レンズ駆動部 9 選択部 10,100〜104 駆動部 11 補正部 12 操作部材 13 視線検出部 14 表示部 15 ファインダー 16 メインミラー 17 サブミラー 18 予定焦点面 19 撮影光学系 20 光軸 21〜23 焦点検出領域 24 ファインダー画面 30 視野マスク 31 開口部 32 コンデンサーレンズ 35 絞りマスク 36,37,38,39 絞りマスク開口部 46,47,48,49 再結像レンズ 50,52 支持部材 51,53 面 54 ボス 56,57,58,59 受光部 60 面 66,67,68,69 領域 70,71,72,80,81,82,90,91,9
2 ミラー 85,86,90 光学ブロック(偏向部材) 105〜109 位置検出部 110 切換部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影光学系の予定焦点面上の撮影画面に対
    応する範囲内に焦点検出領域を設定し、その焦点検出領
    域を通過した被写体からの光束のみを所定の位置に固定
    された光電変換手段へ導き、被写体像を結像させる焦点
    検出光学系と、 前記撮影光学系の予定焦点面から前記光電変換手段まで
    の前記焦点検出光学系の光路中に前記光電変換手段との
    相対的な位置を変更可能に設けられ、前記焦点検出領域
    を変更したときに変更後の焦点検出領域を通過した被写
    体からの光束のみを前記光電変換手段へ導くことによっ
    て前記予定焦点面上の焦点検出領域を変更する領域変更
    手段と、 前記光電変換手段の出力信号に基づき前記変更後の焦点
    検出領域における前記撮影光学系の焦点調節状態を演算
    する演算手段とを備えることを特徴とする焦点検出装
    置。
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