JP3229665U - ワーク保持具 - Google Patents
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Abstract
【課題】外周縁に曲面部の形成されたワークの保持に好適であって、研磨時のワークの脱落を防止しつつ、研磨終了時には容易にワークを離脱させることが可能なワーク保持具を提供する。【解決手段】表面にワークを密着させて保持する保持面9aが形成された樹脂製の保持部9を備えたワーク保持具であり、保持面9aの外周縁はワークの外周縁と同一形状を有するとともに、保持面9aの外周縁に沿って無端状に形成された粘着剤からなる無端状接着部G1と、無端状接着部G1の内側に穿設されるとともに押出部材が挿通可能に設けられた押出穴5aと、無端状接着部G1と押出穴5aとの間に形成された上記粘着剤を設けない非接着部Nと、非接着部Nの面積よりも小さな領域からなる小接着部G2とを形成した。【選択図】図3
Description
本考案はワーク保持具に関し、詳しくは外周縁に曲面部が形成されたワークを保持するのに好適なワーク保持具に関する。
今日、携帯電話やスマートフォンなどの携帯型端末を構成する筐体やその表面に設けられる透明なパネルには、デザイン上の差別化等を目的として、その外周縁に曲面部を形成することが行われている。
このような筐体や透明パネル等のワークに曲面部を形成するため、金属や樹脂からなるワークに切削加工や金型成形を行うが、これらの加工の際にワークに形成された切削跡やバリなどを研磨により除去する必要がある。
このような曲面部を有するワークを研磨する研磨装置は、保持定盤に保持されたワークに対して弾性を有する研磨パッドを押し付け、研磨パッドを曲面部に倣って変形させながら研磨するようになっている(特許文献1)。
このような筐体や透明パネル等のワークに曲面部を形成するため、金属や樹脂からなるワークに切削加工や金型成形を行うが、これらの加工の際にワークに形成された切削跡やバリなどを研磨により除去する必要がある。
このような曲面部を有するワークを研磨する研磨装置は、保持定盤に保持されたワークに対して弾性を有する研磨パッドを押し付け、研磨パッドを曲面部に倣って変形させながら研磨するようになっている(特許文献1)。
上記特許文献1の研磨装置において、上記ワークはワーク保持具を介して上記保持定盤に保持されている。このワーク保持具としては、研磨時にワークが脱落しないように保持する保持力が必要であるが、一方では研磨後に容易にワークを離脱させられることが望ましい。
そこで、本考案は外周縁に曲面部の形成されたワークの保持に好適であって、研磨時のワークの脱落を防止しつつ、研磨後には容易にワークを離脱させることが可能なワーク保持具を提供するものである。
そこで、本考案は外周縁に曲面部の形成されたワークの保持に好適であって、研磨時のワークの脱落を防止しつつ、研磨後には容易にワークを離脱させることが可能なワーク保持具を提供するものである。
すなわち請求項1の考案にかかるワーク保持具は、表面にワークを密着させて保持する保持面が形成された樹脂製の保持部を備えたワーク保持具において、
上記保持部の外周縁は上記ワークの外周縁と同一形状を有しており、上記保持面に、外周縁に沿って無端状に形成された粘着剤からなる無端状接着部と、当該無端状接着部の内側に押出部材が挿通可能に設けられた押出穴と、上記無端状接着部と押出穴との間に形成された上記粘着剤を設けない非接着部とを設けたことを特徴としている。
上記保持部の外周縁は上記ワークの外周縁と同一形状を有しており、上記保持面に、外周縁に沿って無端状に形成された粘着剤からなる無端状接着部と、当該無端状接着部の内側に押出部材が挿通可能に設けられた押出穴と、上記無端状接着部と押出穴との間に形成された上記粘着剤を設けない非接着部とを設けたことを特徴としている。
上記考案によれば、保持面を上記構成にすることにより、保持面全体で生じさせる保持力として、上記無端状接着部の粘着剤の保持力によってワークを保持しつつ、ワークに対して側方から作用する応力によるワークの脱落を防止することができる。
一方、上記無端状接着部の内側に上記非接着部を設けることで、過剰な保持力を抑制し、研磨後にワークを離脱させやすくすることができる。
さらに中央に押出穴を設けたことにより、当該押出穴に押出部材を挿通させてワークを押圧すれば、ワークをワーク保持具より容易に離脱させることが可能となっている。
一方、上記無端状接着部の内側に上記非接着部を設けることで、過剰な保持力を抑制し、研磨後にワークを離脱させやすくすることができる。
さらに中央に押出穴を設けたことにより、当該押出穴に押出部材を挿通させてワークを押圧すれば、ワークをワーク保持具より容易に離脱させることが可能となっている。
以下、図示実施形態について本発明を説明すると、図1はワーク1を研磨する研磨装置2の拡大した断面図を示し、この研磨装置2は、上方に設けられて研磨パッド3を保持する研磨定盤4と、下方に設けられるとともにワーク保持具5を介してワーク1を保持する保持定盤6と、上記ワーク1と研磨パッド3との間にスラリー(研磨液)を供給する図示しないスラリー供給手段とを備えている。なお、図1は説明のため、実際の縮尺に対して誇張したものとなっている。
本実施例のワーク1はスマートフォン、タブレット、電子書籍リーダ、タッチスクリーン、腕時計などの表面に設けられる透明な樹脂製もしくはガラス製のパネルとなっており、厚さは0.5〜2.0mmとなっている。
またワーク1の平面視形状は、図2に示すように円形となっているが、特に限定されるものでなく、三角形や四角形等の多角形状、楕円形状、環状等のいずれの形状であってもよく、いずれの平面視形状においても、外周縁には曲率半径0.2〜20.0mmの曲面部1aが形成されている。
上記ワーク1の曲面部1aは切削により成形されており、本実施例の研磨装置2では上記ワーク1の表面(図示上面)の研磨だけでなく、上記曲面部1aの加工の際に生じた切削痕やバリを除去する研磨も同時に行うようになっている。
本実施例のワーク1はスマートフォン、タブレット、電子書籍リーダ、タッチスクリーン、腕時計などの表面に設けられる透明な樹脂製もしくはガラス製のパネルとなっており、厚さは0.5〜2.0mmとなっている。
またワーク1の平面視形状は、図2に示すように円形となっているが、特に限定されるものでなく、三角形や四角形等の多角形状、楕円形状、環状等のいずれの形状であってもよく、いずれの平面視形状においても、外周縁には曲率半径0.2〜20.0mmの曲面部1aが形成されている。
上記ワーク1の曲面部1aは切削により成形されており、本実施例の研磨装置2では上記ワーク1の表面(図示上面)の研磨だけでなく、上記曲面部1aの加工の際に生じた切削痕やバリを除去する研磨も同時に行うようになっている。
本実施例の研磨装置2を構成する上記研磨定盤4および保持定盤6はそれぞれ略円盤状を有しており、それぞれ図示しない駆動手段によって相互に回転するとともに、上記研磨定盤4は保持定盤6に対して昇降可能に設けられている。なお、研磨装置2の構成としては従来公知の構成を採用でき、本実施例に記載した構成に限定されるものではない。
上記研磨定盤4の下面には、略円盤状を有した研磨パッド3が両面テープ等によって固定されており、上記研磨パッド3としては従来公知のものを使用することができるが、上記ワーク1の曲面部1aを研磨する必要があることから、研磨パッド3は所要の厚さを有するとともに所要の圧縮弾性を有したものとなっている。
つまり上記研磨パッド3を用いてワーク1を研磨する際、上記研磨定盤4を回転させながら研磨パッド3をワーク1に押し当て、研磨パッド3をワーク1の形状に倣って変形させながら、ワーク1の表面や曲面部1aの研磨を行うようになっている。
またワーク1の研磨加工を行う際、スラリー供給手段がワーク1と研磨パッド3との間にスラリーを供給するようになっている。
上記研磨定盤4の下面には、略円盤状を有した研磨パッド3が両面テープ等によって固定されており、上記研磨パッド3としては従来公知のものを使用することができるが、上記ワーク1の曲面部1aを研磨する必要があることから、研磨パッド3は所要の厚さを有するとともに所要の圧縮弾性を有したものとなっている。
つまり上記研磨パッド3を用いてワーク1を研磨する際、上記研磨定盤4を回転させながら研磨パッド3をワーク1に押し当て、研磨パッド3をワーク1の形状に倣って変形させながら、ワーク1の表面や曲面部1aの研磨を行うようになっている。
またワーク1の研磨加工を行う際、スラリー供給手段がワーク1と研磨パッド3との間にスラリーを供給するようになっている。
上記ワーク保持具5は、上記保持定盤6に接着固定される板状の固定プレート8と、上記固定プレート8に対して所定の間隔で設けられるとともに、ワーク1を一つずつ保持可能に形成された保持部9とから構成されている。
また上記ワーク保持具5には、各保持部9の略中央に貫通穴からなる押出穴5aが穿設され、上記押出穴5aは上記ワーク保持具5よりワーク1を離脱させる際に、図示二点鎖線にて示す押出部材7を挿通させるために使用する。
具体的には、上記研磨装置2によるワーク1の研磨終了後、上記ワーク1を保持した状態でワーク保持具5を保持定盤6より取り外し、その後押出部材7をワーク保持具5の裏面側より上記押出穴5aに挿入して、ワーク1を裏面側より押圧することでワーク保持具5より離脱させるようになっている。
また上記ワーク保持具5には、各保持部9の略中央に貫通穴からなる押出穴5aが穿設され、上記押出穴5aは上記ワーク保持具5よりワーク1を離脱させる際に、図示二点鎖線にて示す押出部材7を挿通させるために使用する。
具体的には、上記研磨装置2によるワーク1の研磨終了後、上記ワーク1を保持した状態でワーク保持具5を保持定盤6より取り外し、その後押出部材7をワーク保持具5の裏面側より上記押出穴5aに挿入して、ワーク1を裏面側より押圧することでワーク保持具5より離脱させるようになっている。
図2に示すように、本実施例のワーク保持具5の固定プレート8は平面視において円形を有しており、本実施例のワーク保持具5は上記保持定盤6に対して複数装着可能となっており、円盤状を有している上記保持定盤6に対して上記ワーク保持具を同心上に配置するようになっている。また上記固定プレート8は保持定盤6に対して両面テープ等により接着固定されるようになっている。
また上記固定プレート8には上記保持部9が同心円状に複数配置されるようになっており、図1に示すように上記保持部9の位置には凹部8aが形成され、両面テープなどの手段を用いて保持部9が接着固定されるようになっている。また各凹部8aには上記押出穴5aが穿設されている。
また上記固定プレート8には上記保持部9が同心円状に複数配置されるようになっており、図1に示すように上記保持部9の位置には凹部8aが形成され、両面テープなどの手段を用いて保持部9が接着固定されるようになっている。また各凹部8aには上記押出穴5aが穿設されている。
上記保持部9の略中央には上下方向に貫通する上記押出穴5aが穿設され、また保持部9は上記ワーク1の厚さに対して2〜5倍の厚さに設定されており、これにより上記固定プレート8の表面よりも上方に突出するようになっている。
また各保持部9の平面視における外周縁の形状はワーク1の外周縁と同形状である円形に形成されており、保持部9の上面に形成されて上記ワーク1を密着保持する保持面9aは、上記ワーク1の外周縁がはみ出さないように保持されるようになっている。
これにより、研磨の際に研磨パッド3をワーク1に押し付けると、研磨パッド3がワーク1の曲面部1aの形状に倣って保持部9の基部まで覆うようになり、ワーク1の曲面部1aを良好に研磨することが可能となっている。
また各保持部9の平面視における外周縁の形状はワーク1の外周縁と同形状である円形に形成されており、保持部9の上面に形成されて上記ワーク1を密着保持する保持面9aは、上記ワーク1の外周縁がはみ出さないように保持されるようになっている。
これにより、研磨の際に研磨パッド3をワーク1に押し付けると、研磨パッド3がワーク1の曲面部1aの形状に倣って保持部9の基部まで覆うようになり、ワーク1の曲面部1aを良好に研磨することが可能となっている。
そして、上記保持部9の表面にはワーク1を密着させて保持する保持面9aが形成され、上記保持部9の表面に接着固定された樹脂シートの表面に、図3に示すワーク1の外周縁部に沿って無端状に形成された粘着剤からなる無端状接着部G1と、上記押出部材7が挿通可能に設けられた上記押出穴5aと、上記無端状接着部G1と押出穴5aとの間に形成された上記粘着剤を設けない非接着部Nと、非接着部Nの面積よりも小さな領域からなる小接着部G2とを形成したものとなっている。
上記樹脂シートとしては、厚さ0.15〜1.0mmのクッション性のあるポリウレタンからなる樹脂シートや、厚さ0.02〜0.5mmの可撓性のあるポリエチレンテレフタレートからなる樹脂シートを使用することができる。
上記樹脂シートには、上記保持部9側の面に接着剤や両面テープが貼付されており、上記保持部9の表面に接着されるようになっている。そして樹脂シートの上方側の面、すなわち保持面9aを形成する面には、スクリーン印刷に代表される公知の印刷技術を用いて、上記無端状接着部G1および非接着部G2が印刷により形成されるようになっている。
ここで樹脂シートを構成する上記ポリウレタン樹脂シートについては、特許第5421635号公報、特許第5844189号公報を参照してポリウレタン樹脂を湿式成膜することで得ることができ、湿式成膜により得られた樹脂シートの裏面側がバフ処理され、バフ処理がされた面に上記保持部9と接着するための両面テープが貼付されるようになっている。
上記樹脂シートとしては、厚さ0.15〜1.0mmのクッション性のあるポリウレタンからなる樹脂シートや、厚さ0.02〜0.5mmの可撓性のあるポリエチレンテレフタレートからなる樹脂シートを使用することができる。
上記樹脂シートには、上記保持部9側の面に接着剤や両面テープが貼付されており、上記保持部9の表面に接着されるようになっている。そして樹脂シートの上方側の面、すなわち保持面9aを形成する面には、スクリーン印刷に代表される公知の印刷技術を用いて、上記無端状接着部G1および非接着部G2が印刷により形成されるようになっている。
ここで樹脂シートを構成する上記ポリウレタン樹脂シートについては、特許第5421635号公報、特許第5844189号公報を参照してポリウレタン樹脂を湿式成膜することで得ることができ、湿式成膜により得られた樹脂シートの裏面側がバフ処理され、バフ処理がされた面に上記保持部9と接着するための両面テープが貼付されるようになっている。
そして上記無端状接着部G1と上記小接着部G2に用いられる粘着剤は、以下に説明するように無発泡性樹脂によって構成され、保持部9の保持面9aに、図3(a)〜(c)に示すように上記無端状接着部G1、非接着部N、小接着部G2をバランスよく配置することで、研磨中はワーク1が保持部9より脱落しないように保持し、研磨終了後にはワーク1を容易に保持部9より離脱させることが可能となっている。
図3(a)〜(c)に共通して、上記無端状接着部G1は上記保持部9の保持面9aの外周縁に沿って無端状に形成されており、その幅は必要とされるワーク1の保持力に応じて任意に設定することができる。
つまり無端状接着部G1の幅が細すぎると研磨中にワーク1が脱落しやすくなり、幅が広すぎるとワーク1の保持力が過大となって研磨終了後にワーク1をワーク保持具5から離脱させるのが煩雑となってしまう。
図3(a)〜(c)に共通して、上記無端状接着部G1は上記保持部9の保持面9aの外周縁に沿って無端状に形成されており、その幅は必要とされるワーク1の保持力に応じて任意に設定することができる。
つまり無端状接着部G1の幅が細すぎると研磨中にワーク1が脱落しやすくなり、幅が広すぎるとワーク1の保持力が過大となって研磨終了後にワーク1をワーク保持具5から離脱させるのが煩雑となってしまう。
次に上記小接着部G2について、図3(a)に示す小接着部G2は、上記保持面9aと略相似形を有した円形の領域によって構成され、小接着部G2は上記非接着部Nの形成される領域の内側に形成されたものとなっている。
これに対し、図3(b)、(c)に示す小接着部G2は、上記非接着部Nの形成された領域内に形成した複数の小円状の領域によって構成されている。
具体的に図3(b)の小接着部G2は、上記小円状の領域を上記押出穴5aを囲繞するように複数配置し、さらに上記非接着部Nに適宜小円状の領域を配置したものとなっている。
一方、図3(c)の小接着部G2は、上記小円状の領域を上記無端状接着部G1の内側に沿って等間隔に配置したものとなっている。
なお、上記小接着部G2の配置は、上記接着部G1、G2を構成する粘着剤の粘着力や、ワーク1の材質、研磨パッド3からワーク1に作用する研磨圧の大きさ、ワーク1が保持面9aに密着する面積など、様々な要素に対応して適宜変更することができる。
ここで上記小粘着部G2については、図3(b)、図3(c)のように押出穴5aから無端状接着部G1の内周縁にかけて非接着部Nが連続して形成されていることがより好ましい。
このようにすることで、研磨終了後にワーク1を押出部材7により垂直方向に押し出して取り外す際、空気が無端状接着部G1の内側まで速やかに入り込み、容易にワーク1をワーク保持具5より取り外すことができる。
これに対し、図3(b)、(c)に示す小接着部G2は、上記非接着部Nの形成された領域内に形成した複数の小円状の領域によって構成されている。
具体的に図3(b)の小接着部G2は、上記小円状の領域を上記押出穴5aを囲繞するように複数配置し、さらに上記非接着部Nに適宜小円状の領域を配置したものとなっている。
一方、図3(c)の小接着部G2は、上記小円状の領域を上記無端状接着部G1の内側に沿って等間隔に配置したものとなっている。
なお、上記小接着部G2の配置は、上記接着部G1、G2を構成する粘着剤の粘着力や、ワーク1の材質、研磨パッド3からワーク1に作用する研磨圧の大きさ、ワーク1が保持面9aに密着する面積など、様々な要素に対応して適宜変更することができる。
ここで上記小粘着部G2については、図3(b)、図3(c)のように押出穴5aから無端状接着部G1の内周縁にかけて非接着部Nが連続して形成されていることがより好ましい。
このようにすることで、研磨終了後にワーク1を押出部材7により垂直方向に押し出して取り外す際、空気が無端状接着部G1の内側まで速やかに入り込み、容易にワーク1をワーク保持具5より取り外すことができる。
以下、上記ワーク保持具5を構成する固定プレート8および保持部9を構成する樹脂について説明するとともに、上記保持面9aに形成される無端状接着部G1および小接着部G2を構成する粘着剤について説明する。
まず、本実施例の固定プレート8および保持部9は樹脂によって構成され、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、テフロン(登録商標)、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどの汎用プラスチックやポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、環状ポリオレフィン、ポリフェニレンスルファイド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、非晶ポリアリレート、液晶ポリマー、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、ポリアミドイミドなどのエンジニアリングプラスチックでもよく、それらプラスチックに繊維を添加した繊維強化プラスチックを使用してもよい。
まず、本実施例の固定プレート8および保持部9は樹脂によって構成され、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、テフロン(登録商標)、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどの汎用プラスチックやポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、環状ポリオレフィン、ポリフェニレンスルファイド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、非晶ポリアリレート、液晶ポリマー、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、ポリアミドイミドなどのエンジニアリングプラスチックでもよく、それらプラスチックに繊維を添加した繊維強化プラスチックを使用してもよい。
次に、上記無端状接着部G1および小接着部G2を構成する粘着剤について説明する。本実施例では無端状接着部G1および小接着部G2に同じ粘着剤を用いているが、異なる組成または成分の粘着剤を用いることも可能である。
上記粘着剤としては実質的に発泡を有しない無発泡性樹脂を使用し、実際の製造工程上で混入し得る程度の気泡を有していてもよいが、気泡はより少ないことが好ましい。
具体的には、開孔面積率が3%以下、好ましくは2%以下、より好ましくは1%以下であればよい。開孔面積率は、例えば、保持面9aを175倍に拡大して観察し、得られた画像を画像処理ソフト(Image Analyzer V20LAB Ver. 1.3、ニコン製)により二値化処理して気泡個数を測定し、また、各々の気泡の面積(開孔径)を測定して、単位面積当たりの開孔面積率を算出することができる。
また本実施例において、上記粘着剤の厚さは20〜50μmとすることが望ましく、25〜45μmとすることがより望ましい。
上記粘着剤としては実質的に発泡を有しない無発泡性樹脂を使用し、実際の製造工程上で混入し得る程度の気泡を有していてもよいが、気泡はより少ないことが好ましい。
具体的には、開孔面積率が3%以下、好ましくは2%以下、より好ましくは1%以下であればよい。開孔面積率は、例えば、保持面9aを175倍に拡大して観察し、得られた画像を画像処理ソフト(Image Analyzer V20LAB Ver. 1.3、ニコン製)により二値化処理して気泡個数を測定し、また、各々の気泡の面積(開孔径)を測定して、単位面積当たりの開孔面積率を算出することができる。
また本実施例において、上記粘着剤の厚さは20〜50μmとすることが望ましく、25〜45μmとすることがより望ましい。
上記無発泡性樹脂としてウレタン樹脂組成物を使用することができ、より具体的にはイソシアネート基末端プレポリマーと3官能以上のポリオール化合物および3官能性イソシアヌレート化合物とにより架橋された網目状架橋構造を形成し、網目状構造にジオール化合物及び/又はポリオール化合物からなるダングリング鎖が結合されたものによって構成されている。
上記ウレタン樹脂組成物としては、ポリエステル系ポリウレタン樹脂、ポリエーテル系ポリウレタン樹脂、及びポリカーボネート系ポリウレタン樹脂が挙げられ、これら1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
これらの中では、本発明の目的をより有効且つ確実に奏する観点から、ポリエーテル系ポリウレタン樹脂が好ましい。
上記ウレタン樹脂組成物としては、ポリエステル系ポリウレタン樹脂、ポリエーテル系ポリウレタン樹脂、及びポリカーボネート系ポリウレタン樹脂が挙げられ、これら1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
これらの中では、本発明の目的をより有効且つ確実に奏する観点から、ポリエーテル系ポリウレタン樹脂が好ましい。
そして粘着剤を構成するウレタン樹脂組成物のNCO当量は、好ましくは300〜600であり、より好ましくは350〜550である。ウレタンプレポリマーのNCO当量が上記範囲内であることにより、ワーク1の保持力およびクッション性がより向上する傾向にある。
さらに本実施例において、粘着剤を構成するウレタン樹脂組成物に含まれるイソシアネート基(NCO)の数と、上記ポリオール化合物に含まれる水酸基(OH)の数との当量比(NCO/OH)が0.7〜1.3の範囲であることが望ましい。
当量比(NCO/OH)が0.7以上とすることにより、架橋密度が高くなりすぎることなく適度な柔軟性を得ることができ、また1.3以下とすることにより、発泡樹脂層と結合するNCOを確保でき、凝集力を保ちつつ、一端が自由端となった後述するダングリング鎖が多く存在可能となるため、ダングリング鎖による濡れ性を確保することができる。
なお、本明細書中において、「NCO当量」とは、粘着剤を構成するウレタン樹脂組成物中の平均NCO当量を意味する。また、NCO当量は周知の方法で測定でき、例えばJISK7301(1995)に準拠して測定することができる。
さらに本実施例において、粘着剤を構成するウレタン樹脂組成物に含まれるイソシアネート基(NCO)の数と、上記ポリオール化合物に含まれる水酸基(OH)の数との当量比(NCO/OH)が0.7〜1.3の範囲であることが望ましい。
当量比(NCO/OH)が0.7以上とすることにより、架橋密度が高くなりすぎることなく適度な柔軟性を得ることができ、また1.3以下とすることにより、発泡樹脂層と結合するNCOを確保でき、凝集力を保ちつつ、一端が自由端となった後述するダングリング鎖が多く存在可能となるため、ダングリング鎖による濡れ性を確保することができる。
なお、本明細書中において、「NCO当量」とは、粘着剤を構成するウレタン樹脂組成物中の平均NCO当量を意味する。また、NCO当量は周知の方法で測定でき、例えばJISK7301(1995)に準拠して測定することができる。
また、上記イソシアネート基末端プレポリマーとともに、3官能性イソシアヌレート化合物を添加することにより、後述する網目状のポリウレタン架橋構造の形成に寄与することができる。
3官能性イソシアヌレート化合物としては、ヘキサメチレンジイソシアネート化合物のイソシアヌレート体、イソホロンジイソシアネート化合物のイソシアヌレート体、トリレンジイソシアネート化合物のイソシアヌレート体、キシリレンジイソシアネート化合物のイソシアヌレート体、水添キシリレンジイソシアネート化合物のイソシアヌレート体、からなる化合物群の中から選択された、少なくとも一種以上であることが好ましい。
そして3官能性イソシアヌレート化合物については、粘着剤を構成するポリウレタン樹脂組成物全体に対して2〜20質量%の範囲で含むことが望ましく、4〜15質量%の範囲で含むことがより望ましい。
2質量%より多くすることで、網目状ポリウレタン架橋構造を発達させて網目構造内にダングリング鎖を効率的に導入させることができ、20質量%以下とすることで、架橋密度が密になりすぎて脆くなることがなく、粘着剤の柔軟性を保つことができる。
3官能性イソシアヌレート化合物としては、ヘキサメチレンジイソシアネート化合物のイソシアヌレート体、イソホロンジイソシアネート化合物のイソシアヌレート体、トリレンジイソシアネート化合物のイソシアヌレート体、キシリレンジイソシアネート化合物のイソシアヌレート体、水添キシリレンジイソシアネート化合物のイソシアヌレート体、からなる化合物群の中から選択された、少なくとも一種以上であることが好ましい。
そして3官能性イソシアヌレート化合物については、粘着剤を構成するポリウレタン樹脂組成物全体に対して2〜20質量%の範囲で含むことが望ましく、4〜15質量%の範囲で含むことがより望ましい。
2質量%より多くすることで、網目状ポリウレタン架橋構造を発達させて網目構造内にダングリング鎖を効率的に導入させることができ、20質量%以下とすることで、架橋密度が密になりすぎて脆くなることがなく、粘着剤の柔軟性を保つことができる。
次に、鎖伸長剤として、本実施例では3官能以上のポリオールを用い、網目状のポリウレタン架橋構造の一部を形成するようになっている。
上記3官能以上のポリオールとしては、分子量3000〜6000のトリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ポリプロピレングリコールを使用することができる。
3官能以上のポリオールを用いることで、ある程度の柔らかさを持ちながら、凝集力を高めることができ、ワーク保持具5としての保持力を発揮させるとともに、ワーク1を離脱させる際において、接着剤のワーク1への残留を防止し、当該接着剤の再利用をすることが可能となっている。
上記3官能以上のポリオールとしては、分子量3000〜6000のトリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ポリプロピレングリコールを使用することができる。
3官能以上のポリオールを用いることで、ある程度の柔らかさを持ちながら、凝集力を高めることができ、ワーク保持具5としての保持力を発揮させるとともに、ワーク1を離脱させる際において、接着剤のワーク1への残留を防止し、当該接着剤の再利用をすることが可能となっている。
次に、上記網目状架橋構造とウレタン結合されてダングリング鎖として機能するポリオール化合物としては、炭素数10〜30の飽和又は不飽和脂肪族基のダングリング鎖を有するポリオールであれば特に限定されない。
例えば、炭素数10〜30の飽和又は不飽和脂肪族基のダングリング鎖を有するジオール化合物及び/又は水酸基を2つ以上有するポリオール化合物を含むものであればよく、その他のイソシアネート基と反応する活性水素基を2以上有する活性水素化合物を併用することもできる。
ポリオール化合物の水酸基などの活性水素基は、ウレタンプレポリマーのイソシアネート基と反応し、ウレタン結合を形成する。この際に、ジオール化合物の炭素数10〜30の飽和又は不飽和脂肪族基は、炭素数10〜30のダングリング鎖となる。
ジオール化合物及び/又はポリオール化合物を用いることにより、ジオール化合物及び/又はポリオール化合物の分子量に比例した長さのダングリング鎖を導入することができる。
例えば、炭素数10〜30の飽和又は不飽和脂肪族基のダングリング鎖を有するジオール化合物及び/又は水酸基を2つ以上有するポリオール化合物を含むものであればよく、その他のイソシアネート基と反応する活性水素基を2以上有する活性水素化合物を併用することもできる。
ポリオール化合物の水酸基などの活性水素基は、ウレタンプレポリマーのイソシアネート基と反応し、ウレタン結合を形成する。この際に、ジオール化合物の炭素数10〜30の飽和又は不飽和脂肪族基は、炭素数10〜30のダングリング鎖となる。
ジオール化合物及び/又はポリオール化合物を用いることにより、ジオール化合物及び/又はポリオール化合物の分子量に比例した長さのダングリング鎖を導入することができる。
ジオール化合物としては、例えば、下記式(1)で表される化合物が挙げられる。
HO−(R(R”))−OH (1)
ジオール化合物の具体例としては、特に限定されないが、例えば、カプリン酸グリセリル、ラウリン酸グリセリル、ミリスチン酸グリセリル、ペンタデシル酸グリセリル、パルミチン酸グリセリル、マルガリン酸グリセリル、ステアリン酸グリセリル、アラキジン酸グリセリル、ヘンイコシル酸グリセリル、ベヘン酸グリセリル、リグノセリン酸グリセリル、セロチン酸グリセリル、モンタン酸グリセリル、メリシン酸グリセリルのようなグリセリン飽和脂肪酸エステル;パルミトレイン酸グリセリル、ステアリン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、バクセン酸グリセリル、リノール酸グリセリル、リノレン酸グリセリル、エレオステアリン酸グリセリル、アラキジン酸グリセリル、アラキドン酸グリセリル、ネルボン酸グリセリルのようなグリセリン不飽和脂肪酸エステルが挙げられる。
HO−(R(R”))−OH (1)
ジオール化合物の具体例としては、特に限定されないが、例えば、カプリン酸グリセリル、ラウリン酸グリセリル、ミリスチン酸グリセリル、ペンタデシル酸グリセリル、パルミチン酸グリセリル、マルガリン酸グリセリル、ステアリン酸グリセリル、アラキジン酸グリセリル、ヘンイコシル酸グリセリル、ベヘン酸グリセリル、リグノセリン酸グリセリル、セロチン酸グリセリル、モンタン酸グリセリル、メリシン酸グリセリルのようなグリセリン飽和脂肪酸エステル;パルミトレイン酸グリセリル、ステアリン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、バクセン酸グリセリル、リノール酸グリセリル、リノレン酸グリセリル、エレオステアリン酸グリセリル、アラキジン酸グリセリル、アラキドン酸グリセリル、ネルボン酸グリセリルのようなグリセリン不飽和脂肪酸エステルが挙げられる。
ポリオール化合物としては、上記式(1)におけるR”を有するポリオール化合物が挙げられ、より具体的には、特に限定されないが、例えば、モノオレイン酸ジグリセリル、トリオレイン酸デカグリセリルのようなポリグリセリン脂肪酸エステルが挙げられる。
ジオール化合物及び/又はポリオール化合物における脂肪族基(例えば上記R”)の炭素数は、好ましくは10〜30であり、より好ましくは15〜25であり、さらに好ましくは16〜24である。ジオール化合物の脂肪族基の炭素数が上記範囲内であることにより、ワーク1に対する保持力がより向上する傾向にある。
ジオール化合物及び/又はポリオール化合物の含有量は、無発泡ウレタン樹脂層を構成するウレタン樹脂組成物の総量に対して、好ましくは20〜45質量%であり、より好ましくは25〜40質量%である。
ジオール化合物及び/又はポリオール化合物の含有量を調整することで、導入されるダングリング鎖の本数を制御することができ、本数の制御により吸着力の調整を行うことができる。
上記ジオール化合物及び/又はポリオール化合物は、一端が上記網目状のポリウレタン架橋構造に結合され、他端が架橋構造と繋がっていない自由端となったダングリング鎖を構成する。
本実施例では、各ダングリング鎖の分子量が200〜400程度のものを使用しており、これにより粘着剤によるワーク1への粘着性を発現させるようになっている。
ダングリング鎖の分子量が上記範囲内であることにより、ワーク1に対する初期タック性に優れるとともに水平方向の応力に対し吸着力の向上が期待できる。
ジオール化合物及び/又はポリオール化合物における脂肪族基(例えば上記R”)の炭素数は、好ましくは10〜30であり、より好ましくは15〜25であり、さらに好ましくは16〜24である。ジオール化合物の脂肪族基の炭素数が上記範囲内であることにより、ワーク1に対する保持力がより向上する傾向にある。
ジオール化合物及び/又はポリオール化合物の含有量は、無発泡ウレタン樹脂層を構成するウレタン樹脂組成物の総量に対して、好ましくは20〜45質量%であり、より好ましくは25〜40質量%である。
ジオール化合物及び/又はポリオール化合物の含有量を調整することで、導入されるダングリング鎖の本数を制御することができ、本数の制御により吸着力の調整を行うことができる。
上記ジオール化合物及び/又はポリオール化合物は、一端が上記網目状のポリウレタン架橋構造に結合され、他端が架橋構造と繋がっていない自由端となったダングリング鎖を構成する。
本実施例では、各ダングリング鎖の分子量が200〜400程度のものを使用しており、これにより粘着剤によるワーク1への粘着性を発現させるようになっている。
ダングリング鎖の分子量が上記範囲内であることにより、ワーク1に対する初期タック性に優れるとともに水平方向の応力に対し吸着力の向上が期待できる。
図4は、粘着剤を形成するウレタン樹脂組成物を模式的に示したものとなっており、ポリウレタンからなる網目状架橋構造13に対し、一端が自由端になったダングリング鎖14が結合した構造となっている。
これを化学式で示すと、ポリウレタンの架橋構造中に、下記化学式(1)で表される繰り返し単位を有するものとなっている。当該化学式(1)において上記ダングリング鎖14は、R”で示す部分となる。
(式中、R及びR’は、ポリウレタンの主鎖を構成する有機基を示し、R”は、Rに結合したダングリング鎖を示す。)
これを化学式で示すと、ポリウレタンの架橋構造中に、下記化学式(1)で表される繰り返し単位を有するものとなっている。当該化学式(1)において上記ダングリング鎖14は、R”で示す部分となる。
このように、網目状架橋構造13にダングリング鎖14を導入すると、上記粘着剤をある程度の柔らかさに保つことができる。
ダングリング鎖14は一端が架橋構造に繋がっていないため、高い表面粘着性を示すとともに、一端が自由となった部分鎖が分子間内で相互に侵入することで、絡み合いによる凝集力を発現し、再剥離性が発揮されるようになっている。
そして、上記ダングリング鎖14は柔軟性が高く、ワーク1の表面の微細な凹凸に追従するよう密着することができ、ワーク1の表面と粘着剤との間に働く分子間力を大きくし、ワーク1の保持力に寄与する。
このワーク1との分子間力はダングリング鎖14が網目状架橋構造13と結合する力よりも弱いため、ワーク1を粘着剤より離脱させる際にダングリング鎖14が分断されにくく、再剥離性に優れるものとなっている。
ダングリング鎖14は一端が架橋構造に繋がっていないため、高い表面粘着性を示すとともに、一端が自由となった部分鎖が分子間内で相互に侵入することで、絡み合いによる凝集力を発現し、再剥離性が発揮されるようになっている。
そして、上記ダングリング鎖14は柔軟性が高く、ワーク1の表面の微細な凹凸に追従するよう密着することができ、ワーク1の表面と粘着剤との間に働く分子間力を大きくし、ワーク1の保持力に寄与する。
このワーク1との分子間力はダングリング鎖14が網目状架橋構造13と結合する力よりも弱いため、ワーク1を粘着剤より離脱させる際にダングリング鎖14が分断されにくく、再剥離性に優れるものとなっている。
図5は粘着剤にワーク1が密着した際の作用を模式的に示したものであり、図示下方の線は網目状架橋構造13の一部を示し、当該網目状架橋構造13に対してダングリング鎖14が複数結合された状態を示している。
まず、粘着剤の表面でワーク1を保持する際の保持力は、ワーク1とダングリング鎖14との分子間力に由来するが、この分子間力は3〜5Å程度の極めて近い距離でしか作用しない。
このためワーク1を粘着剤に密着させた際に、ワーク1の表面の微細な凹凸が粘着剤の構成物質によって濡れた状態とすることで、高い保持力を生じさせることができる。
ここでは、一端が自由になったダングリング鎖14が液体のようにふるまうことにより、ダングリング鎖14がワーク1の表面を濡れた状態にさせることができ、これにより高い保持力を生じさせるものとなっている。
またワーク1の厚み部分に対して水平方向の応力が作用した場合、一部のダングリング鎖14の一端はワーク1から離脱するものの、他のダングリング鎖14の一端がワーク1に付着して濡れた状態が維持されることから、保持力が維持されるようになっている。
ここで、粘着剤による保持力は、網目状架橋構造13に連結しているダングリング鎖14の本数によって増減し、換言するとワーク1の保持力はダングリング鎖14の密度によって調整することが可能となっている。
まず、粘着剤の表面でワーク1を保持する際の保持力は、ワーク1とダングリング鎖14との分子間力に由来するが、この分子間力は3〜5Å程度の極めて近い距離でしか作用しない。
このためワーク1を粘着剤に密着させた際に、ワーク1の表面の微細な凹凸が粘着剤の構成物質によって濡れた状態とすることで、高い保持力を生じさせることができる。
ここでは、一端が自由になったダングリング鎖14が液体のようにふるまうことにより、ダングリング鎖14がワーク1の表面を濡れた状態にさせることができ、これにより高い保持力を生じさせるものとなっている。
またワーク1の厚み部分に対して水平方向の応力が作用した場合、一部のダングリング鎖14の一端はワーク1から離脱するものの、他のダングリング鎖14の一端がワーク1に付着して濡れた状態が維持されることから、保持力が維持されるようになっている。
ここで、粘着剤による保持力は、網目状架橋構造13に連結しているダングリング鎖14の本数によって増減し、換言するとワーク1の保持力はダングリング鎖14の密度によって調整することが可能となっている。
次に、図6は粘着剤からワーク1を離脱させる際の作用を模式的に示したものである。
図6(a)に示すように、ワーク1を上方に移動させると、一部のダングリング鎖14がまっすぐに伸びつつ、他のダングリング鎖はワーク1に密着した状態を維持するため、その間はワーク1が粘着剤に保持された状態が維持される。
その後図6(b)に示すように、さらにワーク1を上方に移動させると一部のダングリング鎖14が伸び切り、分子間力によるワーク1とダングリング鎖の相互作用が解除されることで、ワーク1が粘着剤より離脱する。
このとき、ダングリング鎖14の作用する距離はダングリング鎖14の分子量に依存し、つまり分子量によって粘着力を調整することが可能となっている。
またダングリング鎖14からワーク1が離脱する際、これらの間に作用していた分子間力は、ダングリング鎖14を構成している化学結合や、ダングリング鎖と網目状架橋構造とのウレタン結合よりも低いため、ダングリング鎖14が分断されることはなく、したがってワーク1に粘着剤を構成する密着成分が残留することはない。
つまり、ワーク1を離脱させてもダングリング鎖14が損傷しないことから、使用後の粘着剤に新たなワーク1を保持させることが可能となっている。
さらに、ダングリング鎖を構成するジオール化合物及び/又はポリオール化合物における脂肪族基の炭素数は、10〜30と大きく疎水性を示すため、ワーク1と無発泡ポリウレタン樹脂層11の間に水を介在させることによっても、容易にワーク1を離脱させることができる。
図6(a)に示すように、ワーク1を上方に移動させると、一部のダングリング鎖14がまっすぐに伸びつつ、他のダングリング鎖はワーク1に密着した状態を維持するため、その間はワーク1が粘着剤に保持された状態が維持される。
その後図6(b)に示すように、さらにワーク1を上方に移動させると一部のダングリング鎖14が伸び切り、分子間力によるワーク1とダングリング鎖の相互作用が解除されることで、ワーク1が粘着剤より離脱する。
このとき、ダングリング鎖14の作用する距離はダングリング鎖14の分子量に依存し、つまり分子量によって粘着力を調整することが可能となっている。
またダングリング鎖14からワーク1が離脱する際、これらの間に作用していた分子間力は、ダングリング鎖14を構成している化学結合や、ダングリング鎖と網目状架橋構造とのウレタン結合よりも低いため、ダングリング鎖14が分断されることはなく、したがってワーク1に粘着剤を構成する密着成分が残留することはない。
つまり、ワーク1を離脱させてもダングリング鎖14が損傷しないことから、使用後の粘着剤に新たなワーク1を保持させることが可能となっている。
さらに、ダングリング鎖を構成するジオール化合物及び/又はポリオール化合物における脂肪族基の炭素数は、10〜30と大きく疎水性を示すため、ワーク1と無発泡ポリウレタン樹脂層11の間に水を介在させることによっても、容易にワーク1を離脱させることができる。
上記粘着剤の製造方法を説明すると、最初に粘着剤を構成するウレタン樹脂組成物を形成するため、イソシアネート基末端プレポリマーと、3官能イソシアヌレート化合物、ダングリング鎖として機能するジオール化合物及び/又は3官能以上のポリオール化合物を混合させる。
イソシアネート基末端プレポリマーとしては、当業界でよく用いられるような、ポリイソシアネート化合物と(ウレタンプレポリマー用)ポリオール化合物との反応により調製されるイソシアネート基含有化合物が使用できる。また、市販されている多様なウレタンプレポリマーを使用してもよい。
ポリイソシアネート化合物としては、特に限定されないが、例えば、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート(2,6−TDI)、2,4−トリレンジイソシアネート(2,4−TDI)、ナフタレン−1,4−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート(MDI)、4,4’−メチレン−ビス(シクロヘキシルイソシアネート)(水添MDI)、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビフェニルジイソシアネート、3,3’−ジメチルジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、キシリレン−1,4−ジイソシアネート、4,4’−ジフェニルプロパンジイソシアネート、トリメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、プロピレン−1,2−ジイソシアネート、ブチレン−1,2−ジイソシアネート、シクロヘキシレン−1,2−ジイソシアネート、シクロヘキシレン−1,4−ジイソシアネート、p−フェニレンジイソチオシアネート、キシリレン−1,4−ジイソチオシアネート、エチリジンジイソチオシアネート等が挙げられる。
イソシアネート基末端プレポリマーとしては、当業界でよく用いられるような、ポリイソシアネート化合物と(ウレタンプレポリマー用)ポリオール化合物との反応により調製されるイソシアネート基含有化合物が使用できる。また、市販されている多様なウレタンプレポリマーを使用してもよい。
ポリイソシアネート化合物としては、特に限定されないが、例えば、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート(2,6−TDI)、2,4−トリレンジイソシアネート(2,4−TDI)、ナフタレン−1,4−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート(MDI)、4,4’−メチレン−ビス(シクロヘキシルイソシアネート)(水添MDI)、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビフェニルジイソシアネート、3,3’−ジメチルジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、キシリレン−1,4−ジイソシアネート、4,4’−ジフェニルプロパンジイソシアネート、トリメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、プロピレン−1,2−ジイソシアネート、ブチレン−1,2−ジイソシアネート、シクロヘキシレン−1,2−ジイソシアネート、シクロヘキシレン−1,4−ジイソシアネート、p−フェニレンジイソチオシアネート、キシリレン−1,4−ジイソチオシアネート、エチリジンジイソチオシアネート等が挙げられる。
イソシアネート基末端プレポリマー用のポリオール化合物としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオールなどのジオール;ポリテトラメチレングリコール(PTMG)、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどのポリエーテルポリオール;エチレングリコールとアジピン酸との反応物やブチレングリコールとアジピン酸との反応物等のポリエステルポリオール;ポリカーボネートポリオール;ポリカプロラクトンポリオール;等が挙げられる。
3官能イソシアヌレート化合物としては、ヘキサメチレンジイソシアネート化合物のイソシアヌレート体、イソホロンジイソシアネート化合物のイソシアヌレート体、トリレンジイソシアネート化合物のイソシアヌレート体、キシリレンジイソシアネート化合物のイソシアヌレート体、水添キシリレンジイソシアネート化合物のイソシアヌレート体、からなる化合物群の中から選択された、少なくとも一種以上であることが好ましい。
ダングリング鎖として機能するジオール化合物及び/又はポリオール化合物として、炭素数10〜30の飽和又は不飽和脂肪族基のダングリング鎖を有するポリオールであれば特に限定されない。
例えば、炭素数10〜30の飽和又は不飽和脂肪族基のダングリング鎖を有するジオール化合物及び/又は水酸基を2つ以上有するポリオール化合物を含むものであればよく、その他のイソシアネート基と反応する活性水素基を2以上有する活性水素化合物を併用することもできる。
ジオール化合物の具体例としては、特に限定されないが、例えば、カプリン酸グリセリル、ラウリン酸グリセリル、ミリスチン酸グリセリル、ペンタデシル酸グリセリル、パルミチン酸グリセリル、マルガリン酸グリセリル、ステアリン酸グリセリル、アラキジン酸グリセリル、ヘンイコシル酸グリセリル、ベヘン酸グリセリル、リグノセリン酸グリセリル、セロチン酸グリセリル、モンタン酸グリセリル、メリシン酸グリセリルのようなグリセリン飽和脂肪酸エステル;パルミトレイン酸グリセリル、ステアリン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、バクセン酸グリセリル、リノール酸グリセリル、リノレン酸グリセリル、エレオステアリン酸グリセリル、アラキジン酸グリセリル、アラキドン酸グリセリル、ネルボン酸グリセリルのようなグリセリン不飽和脂肪酸エステルが挙げられる。ポリオール化合物としては、モノオレイン酸ジグリセリル、トリオレイン酸デカグリセリルのようなポリグリセリン脂肪酸エステルが挙げられる。
例えば、炭素数10〜30の飽和又は不飽和脂肪族基のダングリング鎖を有するジオール化合物及び/又は水酸基を2つ以上有するポリオール化合物を含むものであればよく、その他のイソシアネート基と反応する活性水素基を2以上有する活性水素化合物を併用することもできる。
ジオール化合物の具体例としては、特に限定されないが、例えば、カプリン酸グリセリル、ラウリン酸グリセリル、ミリスチン酸グリセリル、ペンタデシル酸グリセリル、パルミチン酸グリセリル、マルガリン酸グリセリル、ステアリン酸グリセリル、アラキジン酸グリセリル、ヘンイコシル酸グリセリル、ベヘン酸グリセリル、リグノセリン酸グリセリル、セロチン酸グリセリル、モンタン酸グリセリル、メリシン酸グリセリルのようなグリセリン飽和脂肪酸エステル;パルミトレイン酸グリセリル、ステアリン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、バクセン酸グリセリル、リノール酸グリセリル、リノレン酸グリセリル、エレオステアリン酸グリセリル、アラキジン酸グリセリル、アラキドン酸グリセリル、ネルボン酸グリセリルのようなグリセリン不飽和脂肪酸エステルが挙げられる。ポリオール化合物としては、モノオレイン酸ジグリセリル、トリオレイン酸デカグリセリルのようなポリグリセリン脂肪酸エステルが挙げられる。
3官能以上のポリオール化合物としては、分子量3000〜6000トリメチロールプロパン、およびペンタエリスリトール、ポリプロピレングリコールを使用でき、混合液の総量に対し5〜20質量%含有することが望ましい。
なお、必要に応じてその他の添加剤を用いてもよい。その他の添加剤としては、シリコーン消泡剤等が挙げられる。
上記消泡剤の含有量は、混合液の総量に対して、好ましくは0.1〜3質量%であり、より好ましくは0.3〜2.5質量%であり、さらに好ましくは0.5〜2.0質量%である。消泡剤の含有量が上記範囲内であることにより、気泡の発生をより抑制することができる傾向にある。
上記消泡剤の含有量は、混合液の総量に対して、好ましくは0.1〜3質量%であり、より好ましくは0.3〜2.5質量%であり、さらに好ましくは0.5〜2.0質量%である。消泡剤の含有量が上記範囲内であることにより、気泡の発生をより抑制することができる傾向にある。
そして、上記保持部9の表面に保持面9aを形成するため、上記粘着剤を形成するための混合液を調整するとともに、上記保持部9の表面に接着固定される樹脂シートを構成するポリウレタン樹脂シートを準備し、一方の面に対してバフ処理を行う。
次に、上記ポリウレタン樹脂シートにおける上記バフ処理がされていないスキン層の表面に対し、上記粘着剤を形成するための混合液を、上記無端状接着部G1および小接着部G2の形状に合わせて、スクリーン印刷に代表される公知の印刷技術を用いて均一の厚みで塗布し、その後オーブンに投入して熱硬化処理を行う。
これにより架橋反応が生じ、上記網目状架橋構造13が形成されるとともに、当該網目状架橋構造13に上記ダングリング鎖14が結合されて、ポリウレタン樹脂シートの表面に無端状接着部G1および非接着部G2が形成される。
続いて、上記無端状接着部G1および小接着部G2が形成されたポリウレタン樹脂シートを、両面テープ接着面により保持部9の上面に貼り合わせ、これにより保持部9に保持面9aを形成することができる。
その後、上記保持部9の底面を上記固定プレート8に形成した凹部8aに両面テープによって固定し、さらに固定プレート8を保持定盤6に両面テープによって固定することで、ワーク保持具5が使用可能となる。
次に、上記ポリウレタン樹脂シートにおける上記バフ処理がされていないスキン層の表面に対し、上記粘着剤を形成するための混合液を、上記無端状接着部G1および小接着部G2の形状に合わせて、スクリーン印刷に代表される公知の印刷技術を用いて均一の厚みで塗布し、その後オーブンに投入して熱硬化処理を行う。
これにより架橋反応が生じ、上記網目状架橋構造13が形成されるとともに、当該網目状架橋構造13に上記ダングリング鎖14が結合されて、ポリウレタン樹脂シートの表面に無端状接着部G1および非接着部G2が形成される。
続いて、上記無端状接着部G1および小接着部G2が形成されたポリウレタン樹脂シートを、両面テープ接着面により保持部9の上面に貼り合わせ、これにより保持部9に保持面9aを形成することができる。
その後、上記保持部9の底面を上記固定プレート8に形成した凹部8aに両面テープによって固定し、さらに固定プレート8を保持定盤6に両面テープによって固定することで、ワーク保持具5が使用可能となる。
このような構成を有するワーク保持具5を用いることにより、上記曲面部1aを有するワーク1の研磨の際に以下の効果を得ることができる。
まずワーク1の研磨中、図1に示すように、研磨パッド3をワーク1に押し当てて変形させながら研磨を行うことから、ワーク1には研磨パッド3の押し付け方向(垂直方向)に作用する応力F2の他、ワーク1の曲面部1aに対して側方から作用する水平方向の応力F1が作用することとなる。
このため本実施例のワーク保持具5には、研磨作業中にワーク1に水平方向の応力F1が作用しても、ワーク1が脱落しないように保持する保持力が必要とされる。
一方、研磨終了後にはワーク1を保持定盤6より取り外さなければならないが、ワーク保持具5によって過剰な保持力でワーク1を保持してしまうと、ワーク1を離脱させる作業が煩雑となってしまうため、適度な力でワーク1をワーク保持具5より取り外せることが必要とされる。
まずワーク1の研磨中、図1に示すように、研磨パッド3をワーク1に押し当てて変形させながら研磨を行うことから、ワーク1には研磨パッド3の押し付け方向(垂直方向)に作用する応力F2の他、ワーク1の曲面部1aに対して側方から作用する水平方向の応力F1が作用することとなる。
このため本実施例のワーク保持具5には、研磨作業中にワーク1に水平方向の応力F1が作用しても、ワーク1が脱落しないように保持する保持力が必要とされる。
一方、研磨終了後にはワーク1を保持定盤6より取り外さなければならないが、ワーク保持具5によって過剰な保持力でワーク1を保持してしまうと、ワーク1を離脱させる作業が煩雑となってしまうため、適度な力でワーク1をワーク保持具5より取り外せることが必要とされる。
そこで本実施例のワーク保持具5では、上記保持部9の保持面9aに上記無端状接着部G1を形成するとともに、その内側に非接着部Nを形成したことで、水平方向に応力F1が作用した場合における、ワーク1の横ずれや脱落を防止するようになっている。
粘着剤を無端状に形成したことで、研磨に用いるスラリーが無端状接着部G1の内側に流入するのを防止し、スラリーの入り込みによるワーク1の脱落を防止するようになっている。
一方、上記無端状接着部G1の内側に非接着部Nを設けたことにより、粘着剤による過剰な保持力の発生が抑制され、上記押出部材7を保持面9aの上方に突出させることで、容易にワーク1を保持部9より離脱させることが可能となっている。
そして、上記非接着部Nに適宜上記小接着部G2を設けることにより、押出穴5a近傍における保持力を生じさせ、研磨中における保持力と離脱させる際の保持力の調整を行っている。
したがって、上記無端状接着部G1のみで十分な保持力が確保できる場合には、上記小接着部G2については省略することが可能である。
粘着剤を無端状に形成したことで、研磨に用いるスラリーが無端状接着部G1の内側に流入するのを防止し、スラリーの入り込みによるワーク1の脱落を防止するようになっている。
一方、上記無端状接着部G1の内側に非接着部Nを設けたことにより、粘着剤による過剰な保持力の発生が抑制され、上記押出部材7を保持面9aの上方に突出させることで、容易にワーク1を保持部9より離脱させることが可能となっている。
そして、上記非接着部Nに適宜上記小接着部G2を設けることにより、押出穴5a近傍における保持力を生じさせ、研磨中における保持力と離脱させる際の保持力の調整を行っている。
したがって、上記無端状接着部G1のみで十分な保持力が確保できる場合には、上記小接着部G2については省略することが可能である。
1 ワーク 1a 曲面部
2 研磨装置 3 研磨パッド
5 ワーク保持具 5a 押出穴
6 保持定盤 7 押出部材
8 固定プレート 9 保持部
9a 保持面 G1 無端状接着部
G2 小接着部 N 非接着部
2 研磨装置 3 研磨パッド
5 ワーク保持具 5a 押出穴
6 保持定盤 7 押出部材
8 固定プレート 9 保持部
9a 保持面 G1 無端状接着部
G2 小接着部 N 非接着部
Claims (4)
- 表面にワークを密着させて保持する保持面が形成された樹脂製の保持部を備えたワーク保持具において、
上記保持部の外周縁は上記ワークの外周縁と同一形状を有しており、上記保持面に、外周縁に沿って無端状に形成された粘着剤からなる無端状接着部と、当該無端状接着部の内側に押出部材が挿通可能に設けられた押出穴と、上記無端状接着部と押出穴との間に形成された上記粘着剤を設けない非接着部とを設けたことを特徴とするワーク保持具。 - 上記非接着部の形成される範囲に、当該非接着部の面積よりも小さな領域からなる小接着部を形成したことを特徴とする請求項1に記載のワーク保持具。
- 上記保持部の厚さを上記ワークの厚さに対して2〜5倍の厚さに設定したことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のワーク保持具。
- 上記非接着部が、上記押出穴から上記無端状接着部の内周縁にかけて連続して形成されている領域を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のワーク保持具。
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JP2020004105U JP3229665U (ja) | 2020-09-23 | 2020-09-23 | ワーク保持具 |
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JP3229665U true JP3229665U (ja) | 2020-12-17 |
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Family Applications (1)
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JP2020004105U Active JP3229665U (ja) | 2020-09-23 | 2020-09-23 | ワーク保持具 |
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- 2020-09-23 JP JP2020004105U patent/JP3229665U/ja active Active
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