JP3229650U - 自動掃除機 - Google Patents

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JP3229650U JP2020004078U JP2020004078U JP3229650U JP 3229650 U JP3229650 U JP 3229650U JP 2020004078 U JP2020004078 U JP 2020004078U JP 2020004078 U JP2020004078 U JP 2020004078U JP 3229650 U JP3229650 U JP 3229650U
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Abstract

【課題】制御手段を必要とせず、機械的な構成により、携帯情報端末の操作画面等の対象面から脱落せずに、的確に清掃動作を行うことが可能な安価な自動掃除機を提供する。【解決手段】自動掃除機1は、駆動部の回転駆動により回転する後輪6と、後輪の回転により装置1が前進することに従動して回転する前輪5と、前輪と後輪との間に設けられ、駆動部の回転駆動により後輪の回転の向きと直交する向きに回転する補助車輪7と、駆動部の回転駆動により回転して対象面に対して摺動することで対象面を清掃する清掃部材8とを備え、補助車輪は、前輪が対象面に当接している状態では対象面から離間し、前輪が対象面から脱落した状態では対象面に当接する位置に配置されている。【選択図】図2

Description

本考案は自動掃除機に関する。
近年、スマートフォンやタブレット端末等の、比較的大画面の操作画面を有する携帯情
報端末が広く出回っている。
これらの携帯情報端末では、ユーザが操作画面に指を接触させて画面操作を行ったり、
或いは、携帯情報端末を携帯電話として使用する場合には画面にユーザの顔が触れるなど
するため、携帯情報端末の操作画面にユーザの手や顔の脂や汗等が付着して汚れることが
多い。
通常は、携帯情報端末の操作画面上に付着した脂等をユーザが自ら拭き取るなどして清
掃するが、これを掃除機が自動的に行ってくれれば、ユーザにとっても便利である。そこ
で、これらの携帯情報端末の操作画面を自動的に清掃して、操作画面上に付着した脂等を
除去する自動掃除機の開発が進められている。
携帯情報端末の操作画面を清掃する自動掃除機に求められる機能としては、種々の機能
が考えられるが、少なくとも、操作画面の端部に来たら、いちいちユーザの手を借りずに
自動的に方向転換して、操作画面上から脱落せずに清掃動作を続けることができることで
ある。
そして、これを実現するためには、例えば特許文献1に記載されているように、自動掃
除機に、携帯情報端末の操作画面の端部の段差を検出する、例えば発光手段と操作画面か
らの反射光を検出する受光手段とを備える段差検出手段を設けておき、段差検出手段が段
差を検出すると自動掃除機が進行方向を変えることで、操作画面から脱落せずに清掃動作
を行う自動清掃機が知られている。
特開平5−224745号公報
しかしながら、自動掃除機に、上記のような段差検出手段を設けると、段差検出手段が
必ずしも安価ではない場合が多いため、自動掃除機のコストアップを招いてしまう。また
、段差検出手段が検出した信号を解析して、自動掃除機の進行方向を変えさせるマイクロ
コンピュータ等の制御手段が必要になり、自動掃除機がさらに高価なものとなってしまう
本考案は、上記問題点を解消するためなされたもので、制御手段を必要せず、機械的な
構成によって、携帯情報端末の操作画面等の対象面から脱落せずに、的確に清掃動作を行
うことが可能な安価な自動掃除機を提供することを目的とする。
請求項1に係る考案は、
駆動部の回転駆動により回転する後輪と、
前記後輪の回転により装置が前進することに従動して回転する前輪と、
前記前輪と前記後輪との間の位置に設けられ、前記駆動部の回転駆動により前記後輪の
回転の向きと直交する向きに回転する補助車輪と、
前記駆動部の回転駆動により回転して対象面に対して摺動することで前記対象面を清掃
する清掃部材と、
を備え、
前記補助車輪は、前記前輪が前記対象面に当接している状態では前記対象面から離間し
、前記前輪が前記対象面から脱落した状態では前記対象面に当接する位置に配置されてい
ることを特徴とする自動掃除機である。
請求項2に係る考案は、請求項1に記載の自動掃除機において、
前記前輪は、2つの車輪とそれらを接続する車軸とで構成されており、前記各車輪が、
前記車軸の中間部位に設けられた支点を中心として上下方向に揺動可能に支持されている
ことを特徴とする。
請求項3に係る考案は、請求項1または請求項2に記載の自動掃除機において、
前記前輪の2つの車輪は、それぞれ内側に行くほど半径が小さくなるテーパ状に形成さ
れていることを特徴とする。
請求項4に係る考案は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の自動掃除機にお
いて、
前記前輪は、前記駆動部の回転駆動により、定期的に上下方向に移動するように構成さ
れており、
前記前輪が前記対象面から脱落していない場合であっても、前記前輪が上方向に移動す
ると、前記補助車輪が前記対象面に当接することを特徴とする。
請求項5に係る考案は、請求項4に記載の自動掃除機において、
前記清掃部材は、円板状に形成されており、前記駆動部の回転駆動により前記後輪の回
転の向きと直交する向きに回転して、前記円板状の清掃部材の端部が前記対象面に対して
摺動することで、前記対象面を清掃することを特徴とする。
請求項6に係る考案は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の自動掃除機にお
いて、
前記清掃部材は、保持部材により保持されるとともに、前記保持部材による保持を解除
することにより取り外して交換できるように構成されていることを特徴とする。
請求項7に係る考案は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の自動掃除機にお
いて、
前記各車輪および前記清掃部材が一面側に配置された基台と、
前記基台に取り付け可能なカバー部材と、
を備え、
清掃動作を行わない場合には、前記各車輪および前記清掃部材が前記カバー部材の内部
に収納される状態になるように前記カバー部材が前記基台に取り付けられ、
清掃動作を行う場合には、前記各車輪および前記清掃部材が外側に露出する状態になる
ように前記カバー部材が前記基台に取り付けられることを特徴とする。
請求項1から請求項6に係る考案によれば、モータ等で構成される駆動部の回転駆動に
より自動掃除機の進行方向と直交する向きに回転する補助車輪を、前輪が対象面に当接し
ている状態では対象面から離間し、前輪が対象面から脱落すると対象面に当接する位置に
配置したため、自動掃除機がスマートフォンやタブレット端末等の携帯情報端末の操作画
面等の対象面上を走行している際には、補助車輪は対象面から離間した位置で空転する状
態になる。そのため、自動掃除機は後輪の駆動により直進する。また、対象面の端部に差
し掛かって前輪が対象面から脱落すると、補助車輪が対象面と当接して、自動掃除機を対
象面の中央側を向くように方向転換させる。そのため、自動掃除機が対象面から脱落する
ことなく、的確に対象面上を移動するように構成することが可能となる。
また、駆動部の回転駆動により清掃部材を高速回転させて対象面に対して摺動させるこ
とで対象面を清掃するように構成したため、自動掃除機が軽量であっても、対象面上の汚
れに対して清掃部材をいわば何度も擦り付けて拭き取ることが可能となり、拭き取り能力
を向上させて的確に清掃動作を行うことが可能となる。
さらに、上記のように対象面上から脱落せずに的確に行う清掃動作を、前述した段差検
出手段を用いて対象面の端部を検出したりマイクロコンピュータを用いて自動掃除機の進
行方向を制御したりせずに、機械的な構造のみで行うように構成した。そのため、段差検
出手段やマイクロコンピュータ等を設けなくて済む分だけ、自動掃除機を安価に製造する
ことが可能となり、自動掃除機が高価になることを的確に防止することが可能となる。
また、上記の自動掃除機では、対象面の特定の部分しか清掃できず、清掃されない部分
が生じる可能性があるが(後述する図9参照)、請求項4に係る考案によれば、駆動部の
回転駆動により、前輪が定期的に上下方向に移動するため、前輪が対象面から脱落してい
ない場合であっても前輪が上方向に移動することで補助車輪が対象面に当接する。そのた
め、自動掃除機は、対象面の端部に到達した場合は勿論、対象面上の位置でも方向転換す
る状態になるため、自動掃除機が対象面上で同じ軌道のみを走行して対象面の特定の部分
しか清掃されない状態が生じることを的確に防止することが可能となり、対象面の全面を
的確に清掃することが可能となる。
本実施形態に係る自動掃除機の外観を表す斜視図である。 図1の自動掃除機を下側から見た図である。 図1の自動掃除機における各部材や動力の伝達経路等を表す図である。 図3の自動掃除機の清掃部材および保持部材を(A)斜め後方から見た図、および(B)側方から見た図である。 図3の自動掃除機の前輪部分を斜め後ろ側から見た図である。 図3の自動掃除機の側面図であり、前輪と後輪が対象面に当接している状態では補助車輪が対象面から離間する位置に配置されていることを説明する図である。 (A)図6の自動掃除機を正面から見た際の前輪や補助車輪等の位置関係を説明する図であり、(B)対象面の端部で前輪が脱落した際の前輪や補助車輪等の位置関係を説明する図である。 図1の自動掃除機が対象面の端部で方向転換し、その後、対象面の中央側に向かって直進する状態になることを説明する図である。 図1の自動掃除機が対象面上で同じ軌道のみを走行する状態になった場合の自動掃除機の軌跡の一例を表す図である。
以下、本考案に係る自動掃除機の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る自動掃除機の外観を表す斜視図、図2は自動掃除機を下側か
ら見た図、図3は、自動掃除機における各部材や動力の伝達経路等を表す図である。
本実施形態では、自動掃除機1は、各部材が取り付けられた基台3に、基台3に取り付
けられた各部材を保護するカバー部材2が取り付けられて構成されている。
なお、カバー部材2は、基台3に取り付けおよび取り外し可能に構成されているが、こ
の点については後で説明する。
また、以下の説明では、カバー部材2を基台3に対して図2に示したように取り付けて
形成された自動掃除機1を図1に示したように対象面上に載置した状態、すなわち、図2
に示したように上下を転倒させた状態ではなく、図1に示したように通常の使用状態で載
置した場合における進行方向を自動掃除機1における前後方向、進行方向に対する左右方
向を自動掃除機1における左右方向、また、その状態における上下方向を自動掃除機1に
おける上下方向として説明する。
基台3は、略円形状のプラスチック板で形成されており、その一面(図2で図示されて
いる面とは反対側の面)側にモータ等の駆動部4(図3参照)が配置されており、図示を
省略するが、基台3の同じ面側に、電池を取り付けて駆動部4に電力を供給する電池ホル
ダ等が設けられている。
基台3の他方側の面には、前輪5や後輪6、補助車輪7、清掃部材8等が配置されてい
る。以下、図3等に基づいて、自動掃除機1における後輪6等の各部材への動力の伝達の
仕方について説明する。なお、前輪5は、駆動部4による後輪6の回転により自動掃除機
1が前進することに従動して回転するようになっており、駆動部4から前輪5自体には動
力は伝達されない。
まず、駆動部4から後輪6への動力の伝達経路について説明する。
駆動部4であるモータは、その出力軸41が前後方向を向くように配置されている。そ
して、駆動部4の下方には、支持軸100が、駆動部4の出力軸41に対して平行に(す
なわち前後方向に)延在するように配置されており、駆動部4の出力軸41に取り付けら
れた平歯車42と支持軸100に取り付けられた平歯車101とが噛合している。
また、支持軸100にはねじ歯車102が取り付けられており、ねじ歯車102は、斜
歯歯車110と噛合している。斜歯歯車110の下方にはそれと同軸に平歯車111が設
けられており、平歯車111は、その下端部分で、前後方向に延在する支持軸120の先
端に取り付けられた冠歯車121と噛合している。
そして、支持軸120の後方側には平歯車122が取り付けられており、平歯車122
は、後輪6の車軸61と同軸で、後輪6の内側に内向きに設けられた冠歯車62と噛合し
ている。
このように構成されているため、駆動部4であるモータを回転駆動させると、その回転
が平歯車42と平歯車101とを介して支持軸100に伝達されて支持軸100が回転す
る。そして、支持軸100のねじ歯車102が回転するため、斜歯歯車110と平歯車1
11が回転し、平歯車111の回転が冠歯車121を介して支持軸120に伝達される。
そして、支持軸120の回転が平歯車122と冠歯車62とを介して後輪6に伝達される
。このようにして、駆動部4の回転駆動により後輪6が車軸61周りに回転するようにな
っている。
次に、駆動部4から補助車輪7への動力の伝達経路について説明する。
補助車輪7とは、図2や図3に示すように、前輪5と後輪6との間の位置に設けられ、
駆動部4の回転駆動により後輪6の回転の向きと直交する向きに回転する車輪のことであ
る。
本実施形態では、補助車輪7は、前述した冠歯車121に直接取り付けられており、或
いは冠歯車121と一体的に形成されている。なお、後輪6や補助車輪7が空転すること
を防止するために、後輪6と補助車輪7には、タイヤ部分にゴムリングが取り付けられて
いる。
このように構成されているため、補助車輪7は、上記のように駆動部4であるモータの
回転駆動が伝達されて回転する冠歯車121の回転にあわせて回転するようになっている
。そして、後輪6は自動掃除機1を前方向に推進するように回転するが、補助車輪7は、
それに直交し、自動掃除機1を左右方向(図3の場合は進行方向に対して右方向)に推進
するように回転する。
なお、後でも説明するが、補助車輪7は、前輪5と後輪6とが対象面に当接している状
態では対象面から離間し、後述するように前輪5が対象面から脱落すると対象面に当接す
るような位置に配置されている。
次に、駆動部4から清掃部材8への動力の伝達経路について説明する。なお、清掃部材
8は、駆動部4の回転駆動により回転して対象面に対して摺動することで対象面を清掃す
る。そして、本実施形態では、清掃部材8が2つ設けられている。
前述した支持軸100は、平歯車101の後方のクラッチCLを越えてさらに後方に延
設されており、支持軸100の後端部分に平歯車201が設けられている。そして、平歯
車201は平歯車202と噛合しており、平歯車202は、一方側の清掃部材8を回転さ
せるための回転軸210の端部に取り付けられた平歯車203と噛合している。
また、平歯車202は、平歯車204を介して、他方側の清掃部材8を回転させるため
の回転軸211の端部に取り付けられた平歯車205と噛合している。
各回転軸210、211の他端側にはそれぞれ保持部材81が取り付けられており、図
4(A)、(B)に示すように、保持部材81は、もう1つの保持部材82との間に清掃
部材8を挟み込むようにして清掃部材8を保持するようになっている。
その際、図4(B)に示すように、保持部材81、82の清掃部材8のうち、一方側(
図4(B)の場合は保持部材82)の保持面に突起Pが設けられており、他方側の保持面
にその突起に対応する凹部が設けられている。そして、保持部材81、82で清掃部材8
を保持する際に、上記の突起Pが他方の凹部に清掃部材8を押し込むようにして保持する
ことで、清掃部材8が保持部材81、82に対して動かない状態で清掃部材8を的確に保
持するようになっている。
図4(A)、(B)に示すように、保持部材82は、図4(A)、(B)では図示を省
略した基台2に取り付けられた支柱300に対して、支柱300の延在方向に移動可能に
取り付けられており、保持部材82の前方端(図では左側)と支柱300に固定された止
め具301との間に配置されたバネSaにより後方側(図では右側)に付勢されている。
なお、支柱300は、前述した清掃部材8を回転させるための回転軸210、211の延
長線上に配置されている。
そして、清掃部材8を取り付ける際には、保持部材82をバネSaの弾発力に反して前
方側に移動させ、保持部材81、82の間に清掃部材8を配置して保持部材82を後方側
に移動させる。すると、保持部材82がバネSaに付勢されて、上記のように突起Pが清
掃部材8を他方の凹部に押し込みながら保持部材81、82で清掃部材8を挟持する。
また、清掃部材8を取り外す際には、保持部材82をバネSaの弾発力に反して前方側
に移動させることで保持部材81、82による保持を解除することにより、清掃部材8を
容易に取り外すことができるようになっている。このようにして、清掃部材8を容易に取
り付けたり取り外したりして交換することができるようになっている。
ここで、清掃部材8について説明する。
図4に示すように、本実施形態では、清掃部材8は円板状に形成されており、不織布等
で形成されている。そして、清掃部材8の下端部が、清掃を行う対象であるスマートフォ
ンやタブレット端末等の携帯情報端末の操作画面等の対象面Aに接触して折れ曲がる状態
で用いられるようになっている。
また、図3に示した構成からも分かるように、清掃部材8は、駆動部4の回転駆動によ
り後輪6の回転の向き(すなわち前方向)と直交する向き(すなわち左右方向)に回転し
て、円板状の清掃部材8の端部が対象面Aに対して摺動するようになっている。そして、
このようにして、清掃部材8を高速に回転させ、清掃部材8の端部を対象面Aに対して摺
動させることで、対象面Aを清掃するようになっている。
なお、この場合、物体を巻き込むように清掃部材8を回転させると、すなわち、自動掃
除機1の左右の清掃部材8の各下端部(すなわち対象面Aとの接触位置)において、各清
掃部材8の回転方向がそれぞれ内側(すなわち後輪6の支持軸120に向かう方向)を向
くように各清掃部材8を回転させると、対象面A上に比較的大きな物体が存在する場合に
、この物体を自動掃除機1の下側に巻き込んでしまう状態になる。
そして、このような状態になると、物体に邪魔されて自動掃除機1が進行することがで
きなくなったり、物体の巻き込みで各部材が故障してしまったりする可能性がある。
そこで、清掃部材8やその回転のさせ方を上記のように構成する場合には、物体を巻き
込まないように清掃部材8を回転させる、すなわち、自動掃除機1の左右の清掃部材8の
各下端部(すなわち対象面Aとの接触位置)において、各清掃部材8の回転方向がそれぞ
れ外側を向くように各清掃部材8を回転させて、物体を外側に掃き出すように構成するこ
とが好ましい。
また、清掃部材8は、上記のように円板状に形成される場合に限定されず、例えば、円
筒状の清掃部材を対象面Aに擦り付けるようにして対象面Aを清掃するものであってもよ
く、駆動部4の回転駆動により回転して対象面Aに対して摺動することで対象面Aを清掃
するものであれば、特に形態は限定されない。
さらに、図3に示した支持軸100の平歯車101とクラッチCLの部分は、クラッチ
CLが支持軸100に固定されており、平歯車101は、支持軸100に対して空転可能
に取り付けられている。そして、通常の状態では、平歯車101がバネSにより付勢され
てクラッチCLに押し付けられることによって、駆動部4の回転駆動が平歯車101とク
ラッチCLを介して支持軸100に伝達されて、支持軸100が軸周りの回転するように
なっている。
そして、何らかの原因で物体が巻き込まれるなどして清掃部材8や後輪6、補助車輪7
等が回転することができなくなると、支持軸100が回転できなくなり、回転できなくな
ったクラッチCLと、駆動部4の回転駆動により回転する平歯車101との係合がはずれ
て平歯車101が空転する状態になる。
このようにして平歯車101が空転する状態になることによって、回転を停止した支持
軸100による回転を阻止する力が駆動部4に加わることを阻止することができるように
なっており、駆動部4が故障することを防止するようになっている。
なお、このような状態になった場合には、ユーザが図示しないスイッチを切るなどして
駆動部4の回転駆動を停止させたり、物体の詰まりなど、後輪6や補助車輪7、清掃部材
8等が回転しなくなった原因を除去する等の措置を行うことは改めて説明するまでもない
本実施形態では、前述したように、前輪5(図3参照)には駆動部4から動力が伝達さ
れず、自動掃除機1が後輪6の駆動により前進することに従動して回転するようになって
いる。
図3や、前輪部分を斜め後ろ側から見た図5に示すように、前輪5は、2つの車輪51
とそれらを接続する車軸52とで構成されている。また、前輪5は、車軸52の中間部位
に設けられた支点F1を中心として上下方向に揺動可能に支持されている。
また、本実施形態では、前輪5の2つの車輪51は、車軸52の延在方向において、そ
れぞれ内側に行くほど半径が小さくなるテーパ状に形成されている。
なお、カムCM等の、前輪5全体を上下方向に移動させるための機構等については、後
で説明する。
次に、ここで、自動掃除機1の作用について説明する。
自動掃除機1は上記のように構成されているため、ユーザが図示しないスイッチをオン
して、駆動部4が回転駆動を開始すると、後輪6が自動掃除機1を前進させる方向に回転
する。また、駆動部4の回転駆動により、補助車輪7も回転するが、補助車輪7は自動掃
除機1を左右方向に移動させる方向に回転する。
また、それと同時に、自動掃除機1の左右にそれぞれ設けられている清掃部材8、8も
駆動部4の回転駆動により回転する。
本実施形態では、自動掃除機1は、電力源である図示しない乾電池や、駆動部4である
モータ等を含めても数十グラム程度と軽量に形成されるため、清掃部材8が対象面Aに対
して摺動する際に清掃部材8から対象面Aに大きな圧力を加えて対象面Aの汚れを拭き取
ることができない。その代わりに、上記のように構成して清掃部材8、8を高速で回転さ
せることで、対象面A上の汚れに対して清掃部材8をいわば何度も擦り付けて拭き取るこ
とを可能として、拭き取り能力を向上させるようになっている。
その際、前述したように、左右の清掃部材8、8は、その対象面Aとの接触位置で、各
清掃部材8、8の回転方向がそれぞれ外側を向くように回転されるように構成されていれ
ば、仮に対象面A上に物体があったとしても、それを外側に掃き出す状態になる。そのた
め、自動掃除機1の下方に物体が巻き込まれて自動掃除機1の走行が妨害されたり自動掃
除機1が故障したりすることを的確に防止することが可能となる。
このように、駆動部4の回転駆動により後輪6と補助車輪7とが同時に回転するが、前
述したように、補助車輪7は、前輪5と後輪6とが対象面に当接している状態では対象面
Aから離間する位置に配置されている(図6や図7(A)参照)。そのため、補助車輪7
が回転しても空転するだけであり、それによって後輪6の回転による自動掃除機1の前進
動作が妨害されることはないため、自動掃除機1は直進する。
なお、図6では、基台3やカバー部材2(図1や図2参照)や、クラッチCLや支持軸
100以降の清掃部材8に至る経路等の図示が省略されている。また、図7(A)以下の
各図においても、自動掃除機1のうち、説明に必要な部分のみを示す。
一方、自動掃除機1が対象面A上を走行して対象面Aの端部に到達すると、図7(B)
に示すように、自動掃除機1の前輪5の一方の車輪51が対象面Aから脱落し、前輪5は
支点F1を中心に揺動して傾斜した状態になる。そして、前輪5が対象面Aから脱落する
と、補助車輪7が対象面に当接する。
前述したように、補助車輪7は、駆動部4の回転駆動によって自動掃除機1を左右方向
に推進するように回転している。図3や図7(B)に示した場合には、自動掃除機1の進
行方向(図7(B)では手前側に向かう方向)に対して右方向(図7(B)では向かって
左側)に推進するように回転している。
そのため、前輪5が対象面Aから脱落して補助車輪7が対象面Aに当接すると、補助車
輪7の回転により自動掃除機1は右側(図7(B)では向かって左側)に推進されるよう
になり、図8に示すように、それまで対象面Aの端部に向かって進行していた自動掃除機
1が、対象面Aの中央側に向かう方向に方向転換する。
また、補助車輪7の回転により、対象面Aの端部から脱落した車輪51が対象面A上に
引き戻される。その際、前述したように、本実施形態では、前輪5の車輪51が、車軸5
2の延在方向において、それぞれ内側に行くほど半径が小さくなるテーパ状に形成されて
いる。そのため、補助車輪7の回転により前輪5に対して左右方向に力が加わって対象面
A上に引き戻される際に、車輪51が対象面Aの縁に引っ掛かって前輪5を対象面A上に
引き戻せなくなることを的確に防止して、前輪5を的確に対象面A上に引き戻すことが可
能となる。
そして、前輪5が対象面A上に引き戻されて、前輪5が対象面Aから脱落した状態が解
消されると、補助車輪7は再び図6や図7(A)に示したように、対象面Aから離間した
状態に戻る。そのため、上記のようにして方向転換した自動掃除機1に対して、補助車輪
7からさらなる横向きの力は加わらなくなる。
そのため、自動掃除機1は上記のようにして方向転換した後は、図8に示すように、後
輪6の回転による前方向に推進する力によって進行方向に直進する状態になる。
このようにして、本実施形態に係る自動掃除機1は、対象面Aの端部に差し掛かると、
自動的に対象面Aの中央側を向くように方向転換するため、対象面Aから脱落することな
く対象面A上を移動しながら、清掃部材8、8で対象面Aの汚れを拭き取って的確に清掃
動作を行うことが可能となる。
以上のように、本実施形態に係る自動掃除機1によれば、モータ等で構成される駆動部
4の回転駆動により自動掃除機1の進行方向と直交する向きに回転する補助車輪7を、前
輪5が対象面Aに当接している状態では対象面Aから離間し、前輪5が対象面Aから脱落
すると対象面Aに当接する位置に配置した。
そのため、自動掃除機1がスマートフォンやタブレット端末等の携帯情報端末の操作画
面等の対象面A上を走行している際には、補助車輪7は対象面Aから離間した位置で空転
する状態になるため、自動掃除機1は後輪6の駆動により直進する。また、対象面Aの端
部に差し掛かって前輪5が対象面Aから脱落すると、補助車輪7が対象面Aと当接して、
自動掃除機1を対象面Aの中央側を向くように方向転換させる。
そのため、上記のように構成することで、自動掃除機1が対象面Aから脱落することな
く、的確に対象面A上を移動するように構成することが可能となる。
また、本実施形態に係る自動掃除機1では、駆動部4の回転駆動により清掃部材8、8
を高速回転させて対象面Aに対して摺動させることで対象面Aを清掃するように構成した

そのため、自動掃除機1が軽量であっても、対象面A上の汚れに対して清掃部材8をい
わば何度も擦り付けて拭き取ることが可能となり、拭き取り能力を向上させて的確に清掃
動作を行うことが可能となる。
さらに、本実施形態に係る自動掃除機1では、上記のように対象面A上から脱落せずに
的確に行う清掃動作を、前述した段差検出手段を用いて対象面Aの端部を検出したりマイ
クロコンピュータを用いて自動掃除機1の進行方向を制御したりせずに、機械的な構成の
みで行うように構成した。
そのため、段差検出手段やマイクロコンピュータ等を設けなくて済む分だけ、自動掃除
機1を安価に製造することが可能となり、自動掃除機1が高価になることを的確に防止す
ることが可能となる。
なお、本実施形態に係る自動掃除機1では、上記のように対象面Aの端部で自動掃除機
1が自動的に対象面Aの中央側を向くように方向転換するため、自動掃除機1が対象面A
から脱落することはないが、図9に示すように、自動掃除機1が、例えば対象面A上で同
じ軌道を走行する状態になる可能性があり、対象面Aの特定の部分しか清掃されず、清掃
されない部分が生じる可能性がある。
そこで、本実施形態では、上記の構成に加えて、さらに、前輪5が、駆動部4の回転駆
動によって定期的に上下方向に移動するように構成されている。
具体的には、図3や図5に示したように、前輪5は車軸52の中間部位の支点F1を中
心として上下方向に揺動可能に支持されているが、さらに、支点F1等を含む前輪5全体
が、前輪5を支持する支持板53の一端側に設けられた支点F2を中心として揺動可能と
されている。
また、支持板53の上方には、カムCMが設けられており、支持板53の上面に突設さ
せた突起54(図5参照)がカムCMに当接するようになっている。なお、自動掃除機1
の自重によってカムCMが上方から前輪5の支持板53に押し付けられる状態になってい
るため、カムCMと支持板53の突起54が常時接している状態になっている。
そして、カムCMと一体的に設けられた平歯車55は、平歯車56(図3参照)等を介
して前述した斜歯歯車110と同軸に設けられた平歯車112と噛合するように構成され
ている。
このように構成されているため、上記のようにして駆動部4の回転駆動により斜歯歯車
110が回転すると、その回転が平歯車56、55を介してカムCMに伝達され、カムC
Mが回転する。
そして、支持板53の突起54がカムCMの凹部部分に当接する状態になると、前輪5
全体が支点F2を中心として上方に揺動して上方に移動する。なお、上記のように自動掃
除機1の自重によってカムCMが上方から前輪5の支持板53に押し付けられる状態にな
っているため、支持板53の突起54がカムCMの凹部部分に当接する状態になると、実
際には、前輪5が対象面Aに接触した状態のまま、自動掃除機1の前方側が沈み込む状態
になる。
そして、自動掃除機1の前方側が沈み込むと、補助車輪7が対象面Aに当接する状態に
なる。上記のように、補助車輪7が対象面Aに当接すると、自動掃除機1に左右方向に力
が加わるため、自動掃除機1が方向転換する。
また、支持板53の突起54がカムCMの凹部以外の部分に当接する状態になると、前
輪5全体が押し下げられて下方に移動するようになる。なお、上記と同様に、支持板53
の突起54がカムCMの凹部以外の部分に当接する状態になると、実際には、沈み込んで
いた自動掃除機1の前方側が上昇して元の状態に戻る。
すると、補助車輪7が対象面Aから離間する状態になるため、左右方向に加わっていた
力が自動掃除機1に加わらなくなる。そのため、自動掃除機1は直進するようになる。
本実施形態では、このようにして駆動部4の回転駆動によりカムCMを回転させること
で、前輪5を定期的に上下方向に移動させるようになっている。
そして、このようにして前輪5を定期的に上下方向に移動させることにより、補助車輪
7が定期的に対象面Aに当接する状態になるため、自動掃除機1は、前輪5が対象面Aか
ら脱落していない場合であっても、前輪5が上方向に移動すると、補助車輪7が対象面A
に当接して方向転換する状態になる。
そのため、自動掃除機1は、対象面Aの端部に到達した場合は勿論、対象面A上の位置
でも方向転換する状態になるため、図9に示したように、自動掃除機1が対象面A上で同
じ軌道のみを走行して対象面Aの特定の部分しか清掃されない状態が生じることを的確に
防止することが可能となる。そのため、対象面Aの全面を的確に清掃することが可能とな
る。
一方、自動掃除機1は、対象面Aの清掃動作を行わせる際には、図2に示したように、
前輪5や後輪6、補助車輪7、清掃部材8等が外側に露出する状態になるように、カバー
部材2が基台3に取り付けられて用いられる。しかし、自動掃除機1による対象面Aの清
掃が終了した後も、この状態にしておくと、埃が付着するなどして清掃部材8が汚れる等
の問題が生じ得る。
そこで、清掃動作が終了して、その後、清掃動作を行わないような場合には、カバー部
材2を基台3から取り外し、基台3を反対向きにして、すなわち、各車輪や清掃部材8等
がカバー部材2の内部に収納される状態にして、カバー部材2を基台3に取り付けること
が好ましい。
すなわち、この場合、基台5の、各車輪や清掃部材8等が設けられた面とは反対側の面
に設けられた図示しないモータ(駆動部4)や電池ボルダ等が外側に露出する状態になる

このように構成すれば、清掃部材8に埃が付着するなどして清掃部材8が汚れる等の問
題が生じることを的確に防止することが可能となり、次回の清掃動作を、清掃部材8が汚
れていない状態で行うことが可能となる。また、電池や電池ホルダが外側に露出している
ため、電池の交換等を容易に行うことが可能となるといったメリットもある。
なお、本考案が上記の実施形態等に限定されず、本考案の趣旨を逸脱しない限り、適宜
変更可能であることは言うまでもない。
1 自動掃除機
2 カバー部材
3 基台
4 駆動部
5 前輪
51 車輪
52 車軸
6 後輪
7 補助車輪
8 清掃部材
81、82 保持部材
A 対象面
F1 支点

Claims (1)

  1. 駆動部の回転駆動により回転する後輪と、
    前記後輪の回転により装置が前進することに従動して回転する前輪と、
    前記前輪と前記後輪との間の位置に設けられ、前記駆動部の回転駆動により前記後輪の
    回転の向きと直交する向きに回転する補助車輪と、
    前記駆動部の回転駆動により回転して対象面に対して摺動することで前記対象面を清掃
    する清掃部材と、
    を備え、
    前記補助車輪は、前記前輪が前記対象面に当接している状態では前記対象面から離間し
    、前記前輪が前記対象面から脱落した状態では前記対象面に当接する位置に配置されてい
    ることを特徴とする自動掃除機。
JP2020004078U 2020-09-19 2020-09-19 自動掃除機 Active JP3229650U (ja)

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