JP3229470U - 防護面 - Google Patents
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Abstract
【課題】歌唱する場合、飛沫の拡散を抑制しつつ、減衰や歪のより少ない音声を伝達させ、歌唱しない場合、飛沫から保護することができる防護面を提供する。【解決手段】第1のアーム24−1、24−2は、それぞれ、耳介部からオトガイ部までの距離に相当する長さの棒状に形成され、前方に突出するようにヘッドバンド21の端部に接続されている。第2のアーム25−1、25−2は、それぞれ、オトガイ部から側頭部までの距離に相当する長さの棒状に形成され、上方に突出するように第1のアーム24−1、24−2のそれぞれに接続されている。第1のシールド27は、互いに重なり合う複数枚の透明の板状の樹脂の部材からなり、第2のアーム25−1、25−2の間の下側を囲う。第2のシールド26は、透明の板状の樹脂の部材からなり、第1のシールド27の上側と第2のアーム25−1、25−2の間の上側を囲う。【選択図】図3
Description
本考案は防護面に関し、特に、飛沫の拡散を抑制する防護面に関する。
ウィルスや細菌を含む飛沫から使用者の顔を保護するために防護面が使用されている。防護面は、フェイスシールドやフェイスガードなどとも称されている。
従来、作業者の鼻と両耳に架け渡して顔面に装着する固定具と、該固定具の外側に取り付けられて顔面を覆うシールドと、該シールドの下端部に保持されてシールドの下端と顔面との相互間に生じる隙間を覆うクリーン生地からなる受け部材と、を備え、該受け部材は、シールドの下端に配置される受け部と、シールドの下端から下方に垂れ下がる収容部と、からなることを特徴とするフェイスガードが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、歌唱に適した防護面はなかった。シールドを開閉するものも提案されているが、シールドを閉じた状態で歌唱すると、シールド越しで歌唱することになり、音声が遮蔽されてしまう。また、シールドを開いた状態で歌唱すると、飛沫が拡散してしまう恐れがあった。
本考案は、このような状況に鑑みてなされたものであり、歌唱する場合、飛沫の拡散を抑制しつつ、減衰や歪のより少ない音声を伝達させ、歌唱しない場合、飛沫から保護することができるようにするものである。
本考案の一側面の防護面は、外形がU字状に形成され、使用者の頭部に装着された場合、使用者の頭部の頭頂部、側頭部および耳介部を挟み込むヘッドバンド部と、耳介部からオトガイ部までの距離に相当する長さの棒状に形成され、ヘッドバンド部のU字状に開いている側の2つの端部とU字状の曲がりの頂点部分とで規定される面に交差する向きに突出するように、一方の端部側がヘッドバンド部のU字状の開いている側の一方の端部側に接続されている第1の支えと、第1の支えの長さと同じ長さの棒状に形成され、面に対して第1の支えが突出する向きと同様の向きに突出するように、一方の端部側がヘッドバンド部のU字状の開いている側の他方の端部側に接続されている第2の支えと、オトガイ部から側頭部までの距離に相当する長さの棒状に形成され、ヘッドバンド部の開いている側の端部側からU字状の曲がりの頂点部分側に向かう向きに突出するように、一方の端部側が第1の支えの他方の端部側に接続されている第3の支えと、第3の支えの長さと同じ長さの棒状に形成され、第3の支えが突出する向きと同様の向きに突出するように、一方の端部側が第2の支えの他方の端部側に接続されている第4の支えと、第3の支えおよび第4の支えの長手方向において互いに重なり合う複数枚の透明の板状の樹脂の部材からなり、ヘッドバンド部から離れる向きに突出するように湾曲させられて、第3の支えの一方の端部側と第4の支えの一方の端部側との間から第3の支えの長手方向の中央の付近の部分と第4の支えの長手方向の中央の付近の部分との間までの面を囲う第1のシールド部と、透明の板状の樹脂の部材からなり、ヘッドバンド部から離れる向きに突出するように湾曲させられて、第3の支えの他方の端部側および第4の支えの他方の端部側に対して開閉自在に軸支され、閉じられている場合、第1のシールド部の部分のうち第3の支えおよび第4の支えの長手方向の中央の付近の部分並びに第3の支えの他方の端部側と第4の支えの他方の端部側との間から第3の支えの長手方向の中央部分と第4の支えの長手方向の中央部分との間までの面を囲う第2のシールド部とを含む。
本考案の一側面においては、第1のシールド部が、互いに重なり合う複数枚の透明の板状の樹脂の部材からなり、第3の支えの一方の端部側と第4の支えの一方の端部側との間から第3の支えの長手方向の中央の付近の部分と第4の支えの長手方向の中央の付近の部分との間までの面を囲うので、第2のシールド部が開かれている場合、第1のシールド部が、歌唱する使用者の口を囲うことになり、飛沫の拡散を抑制できる。また、第1のシールド部が、互いに重なり合う複数枚の透明の板状の樹脂の部材からなるので、発声した音声による第1のシールド部の振動が抑制されるので、歪のより少ない音声を伝達させることができる。さらに、第2のシールド部が開かれると、第1のシールド部および第2のシールド部によって、歌唱する使用者の口から使用者の前側に、断面が半円状の折れ曲がった連通する空間が形成されるので、歌唱する使用者の音声の指向性を高めることができ、減衰のより少ない音声を伝達させることができる。歌唱しない場合、第2のシールド部が閉じられると、第2のシールド部が、第1のシールド部の部分のうち第3の支えおよび第4の支えの長手方向の中央の付近の部分を囲うので、第1のシールド部と第2のシールド部とが概ね一体となって使用者の前側を覆い、飛沫から保護することができるようになる。このように、歌唱する場合、飛沫の拡散を抑制しつつ、減衰や歪のより少ない音声を伝達させ、歌唱しない場合、飛沫から保護することができる。
第1の支えの一方の端部側を回動自在に軸支し、第2の支えの一方の端部側を回動自在に軸支し、第3の支えの一方の端部側を第1の支えの他方の端部側に回動自在に軸支し、第4の支えの一方の端部側を第2の支えの他方の端部側に回動自在に軸支することができる。このようにすることで、第1のシールド部および第2のシールド部の配置を使用者の顔の位置に合わせることができる。
ヘッドバンド部の開いている側の端部のそれぞれにおいて、U字状の湾曲している部分に対して、厚さまたは幅を大きく形成することができる。このようにすることで、防護面を使用者の頭に安定して装着することができる。
ヘッドバンド部のU字状の開いている側の一方の端部側と第1の支えとの間に設けられている、ヘッドバンド部の端部から面に交差する向きに突出するように延びる棒状の第5の支えと、ヘッドバンド部のU字状の開いている側の他方の端部側と第2の支えとの間に設けられている、面に対して第5の支えが突出する向きと同じ向きに突出するように延びる、第5の支えの長さと同じ長さの棒状の第6の支えとをさらに設けることができる。このようにすることで、使用者の顔に対して第1のシールド部および第2のシールド部をより適切に配置することができる。
第1のシールド部を、3枚乃至5枚の透明の板状の樹脂の部材からなるようにすることができる。このようにすることで、より幅広い音域で、発声した音声による第1のシールド部の振動が抑制されるので、歪のより少ない音声を伝達させることができる。
第1のシールド部の互いに重なり合う複数枚の透明の板状の樹脂の部材の隙間を、閉じられている第2のシールド部と重なる面側において、第2のシールド部と離れる向き側に開かせることができる。このようにすることで、第2のシールド部が閉じられている場合、第1のシールド部の重なりから飛沫が使用者の口元に入ってしまうことが防止できるので、外部の飛沫から保護することができ、また、第2のシールド部が開かれて、使用者が歌唱する場合、使用者の口から出た飛沫が、第1のシールド部の重なりから下向きに排出されることになり、使用者からの飛沫の拡散を抑制することができる。
第1の支えおよび第2の支えを、一方の端部側における第1の支えと第2の支えと間の距離に対して、他方の端部側における第1の支えと第2の支えと間の距離が短くなるように、設けることができる。このようにすることで、第1のシールド部によって囲われる使用者の口元の空間がより小さくなり、外部の飛沫から保護することができ、また、使用者からの飛沫の拡散を抑制することができる。
防護面は、ヘッドバンド部のU字状の開いている端部を結ぶ直線に直交する面に対して対称に形成することができる。このようにすることで、使用者の顔に対して第1のシールド部および第2のシールド部をより適切に配置することができる。
ヘッドバンド部、第1の支え、第2の支え、第3の支え、第4の支え、第1のシールド部および第2のシールド部を、それぞれ、樹脂で形成することができる。このようにすることで、防護面をより軽量に形成することができる。
第1のシールド部および第2のシールド部を、それぞれ、ポリエチレンテレフタレートで形成することができる。このようにすることで、より容易に、より軽量に防護面を形成することができる。
以上のように、本考案の一側面によれば、歌唱する場合、飛沫の拡散を抑制しつつ、減衰や歪のより少ない音声を伝達させ、歌唱しない場合、飛沫から保護することができる。
以下に本考案の実施の形態を説明するが、本考案の構成要件と、考案の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本考案をサポートする実施の形態が、考案の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、考案の詳細な説明中には記載されているが、本考案の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本考案の一側面の防護面(例えば、図3の防護面11)は、外形がU字状に形成され、使用者の頭部に装着された場合、使用者の頭部の頭頂部、側頭部および耳介部を挟み込むヘッドバンド部(例えば、図3のヘッドバンド21)と、耳介部からオトガイ部までの距離に相当する長さの棒状に形成され、ヘッドバンド部のU字状に開いている側の2つの端部とU字状の曲がりの頂点部分とで規定される面に交差する向きに突出するように、一方の端部側がヘッドバンド部のU字状の開いている側の一方の端部側に接続されている第1の支え(例えば、図3のアーム24−1)と、第1の支えの長さと同じ長さの棒状に形成され、面に対して第1の支えが突出する向きと同様の向きに突出するように、一方の端部側がヘッドバンド部のU字状の開いている側の他方の端部側に接続されている第2の支え(例えば、図3のアーム24−2)と、オトガイ部から側頭部までの距離に相当する長さの棒状に形成され、ヘッドバンド部の開いている側の端部側からU字状の曲がりの頂点部分側に向かう向きに突出するように、一方の端部側が第1の支えの他方の端部側に接続されている第3の支え(例えば、図3のアーム25−1)と、第3の支えの長さと同じ長さの棒状に形成され、第3の支えが突出する向きと同様の向きに突出するように、一方の端部側が第2の支えの他方の端部側に接続されている第4の支え(例えば、図3のアーム25−2)と、第3の支えおよび第4の支えの長手方向において互いに重なり合う複数枚の透明の板状の樹脂の部材からなり、ヘッドバンド部から離れる向きに突出するように湾曲させられて、第3の支えの一方の端部側と第4の支えの一方の端部側との間から第3の支えの長手方向の中央の付近の部分と第4の支えの長手方向の中央の付近の部分との間までの面を囲う第1のシールド部(例えば、図3のシールド27)と、透明の板状の樹脂の部材からなり、ヘッドバンド部から離れる向きに突出するように湾曲させられて、第3の支えの他方の端部側および第4の支えの他方の端部側に対して開閉自在に軸支され、閉じられている場合、第1のシールド部の部分のうち第3の支えおよび第4の支えの長手方向の中央の付近の部分並びに第3の支えの他方の端部側と第4の支えの他方の端部側との間から第3の支えの長手方向の中央部分と第4の支えの長手方向の中央部分との間までの面を囲う第2のシールド部(例えば、図3のシールド26)とを含む。
ヘッドバンド部のU字状の開いている側の一方の端部側と第1の支えとの間に設けられている、ヘッドバンド部の端部から面に交差する向きに突出するように延びる棒状の第5の支え(例えば、図3のアーム23−1)と、ヘッドバンド部のU字状の開いている側の他方の端部側と第2の支えとの間に設けられている、面に対して第5の支えが突出する向きと同じ向きに突出するように延びる、第5の支えの長さと同じ長さの棒状の第6の支え(例えば、図3のアーム23−2)とをさらに設けることができる。
以下、図1乃至図7を参照して、本考案の一実施の形態の防護面11を説明する。
図1および図2は、防護面11の使用状態を示す図である。図1は、後述するシールド26を閉じた状態の防護面11を示す。図2は、後述するシールド26を開いた状態の防護面11を示す。
防護面11は、使用者1の頭に装着されて、ウィルスや細菌などを含む飛沫や粉末などから使用者1の顔を保護する。また、防護面11は、歌唱する使用者1の頭に装着されて、歌唱する使用者1の口から飛散する飛沫の拡散を抑制する。防護面11は、防護面11を装着している使用者1が歌唱しない場合、図1に示されるように、シールド26が閉じられた状態(下した状態)で用いられる。防護面11は、防護面11を装着している使用者1が歌唱する場合、図2に示されるように、シールド26が開かれた状態(上げた状態)で用いられる。
図3、図4および図5は、それぞれ、防護面11の構成を示す斜視図、正面図および右側面図である。図3、図4および図5において、3次元空間(直交座標空間)を表すX軸、Y軸、およびZ軸からなる座標軸で示される方向のうち、図3中の左上と右下とを結ぶ方向はX軸方向を示し、図3中の左下と右上とを結ぶ方向はY軸方向を示し、図3中の上下方向はZ軸方向を示す。なお、右下方向がX軸の正の方向であり、右上方向がY軸の正の方向であり、上方向がZ軸の正の方向である。なお、以下、Z軸の正の方向を上側、Z軸の負の方向を下側、Y軸の正の方向を奥側、Y軸の負の方向を手前側、X軸の正の方向を右側、X軸の負の方向を左側とも称する。また、X軸の方向を単に左右方向とも称し、Y軸の方向を単に前後方向とも称し、Z軸の方向を単に上下方向とも称する。
防護面11は、ヘッドバンド21、補強部22−1および22−2、アーム23−1および23−2、アーム24−1および24−2、アーム25−1および25−2、シールド26並びにシールド27を含み構成される。
図6は、ヘッドバンド21、補強部22−1、アーム23−1、アーム24−1およびアーム25−1のそれぞれの部品図である。図6(A)は、ヘッドバンド21の正面図である。図6(B)は、ヘッドバンド21の右側面図である。図6(C)は、アーム23−1の右側面図である。図6(D)は、アーム23−1の上面図である。図6(E)は、アーム24−1の右側面図である。図6(F)は、アーム24−1の上面図である。図6(G)は、アーム25−1の右側面図である。図6(H)は、アーム25−1の正面図である。
防護面11は、左右対称に形成されている。ヘッドバンド21は、左右対称に形成されている。また、補強部22−2、アーム23−2、アーム24−2およびアーム25−2のそれぞれは、Y軸およびZ軸で規定される面に対して、補強部22−1、アーム23−1、アーム24−1およびアーム25−1と対称に形成されている。補強部22−2、アーム23−2、アーム24−2およびアーム25−2の詳細の図示は省略する。すなわち、防護面11は、ヘッドバンド21のU字状の開いている端部を結ぶ直線に直交する面に対して対称に形成されている。
ヘッドバンド21、補強部22−1および22−2、アーム23−1および23−2、アーム24−1および24−2並びにアーム25−1および25−2は、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)樹脂、アクリル(ポリメタクリル酸メチル樹脂)、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、若しくはポリカーボネートなどの樹脂、ガラス繊維若しくは炭素繊維などの繊維および樹脂などからなる複合材料、アルミニウム合金やマグネシウム合金、鋼などの金属、木材、竹材若しくは厚紙や段ボール紙などの紙またはこれらの組合せなど、比較的軽量で強度および剛性を有する素材により形成されている。シールド26およびシールド27は、アクリル(ポリメタクリル酸メチル樹脂)、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、若しくはポリカーボネートなどの光透過性の樹脂で形成されている。シールド26およびシールド27は、透明に形成されている。ここで、シールド26およびシールド27が透明であるとは、防護面11を装着している使用者がシールド26およびシールド27を通して、視覚によって外部の対象物を認識できればよく、着色されていても、反射や散乱が起きるものも含む。
ヘッドバンド21は、ヘッドバンド部の一例である。ヘッドバンド21の外形は、U字状に形成されている。ヘッドバンド21は、使用者1の頭部に装着された場合、使用者1の頭部の頭頂部、側頭部および耳介部を挟み込む。これにより、防護面11は、使用者1の頭部に止められる。ヘッドバンド21の前後方向の幅は、使用者1の頭部に装着された場合、より安定させるために、アーム23−1および23−2、アーム24−1および24−2並びにアーム25−1および25−2の幅に比較して幅広とされる。
ヘッドバンド21のU字状に開いている側の2つの端部のうち、右側の端部には、補強部22−1が設けられている。補強部22−1の前後方向の幅は、ヘッドバンド21のU字状の湾曲している部分の前後方向の幅に対して、幅広に形成されている。補強部22−1の左右方向の厚さは、ヘッドバンド21のU字状の湾曲している部分の厚さに対して、厚く形成されている。すなわち、補強部22−1は、ヘッドバンド21のU字状の湾曲している部分に対して、厚さまたは幅を大きく形成されている。補強部22−1の右側面の上下および左右方向の中央部分には、ネジ切り加工されている穴121−1が形成されている。
ヘッドバンド21のU字状に開いている側の2つの端部のうち、左側の端部には、補強部22−2が設けられている。補強部22−2の前後方向の幅は、ヘッドバンド21のU字状の湾曲している部分の前後方向の幅に対して、幅広に形成されている。補強部22−2の左右方向の厚さは、ヘッドバンド21のU字状の湾曲している部分の厚さに対して、厚く形成されている。すなわち、補強部22−2は、ヘッドバンド21のU字状の湾曲している部分に対して、厚さまたは幅を大きく形成されている。補強部22−2の左側面の上下および左右方向の中央部分には、ネジ切り加工されている穴121−2(図示せず)が形成されている。
なお、ヘッドバンド21並びに補強部22−1および22−2は、個々に形成するようにしても、一体に形成するようにしてもよい。
アーム23−1および23−2、アーム24−1および24−2並びにアーム25−1および25−2は、それぞれ、棒状に形成されている。例えば、アーム23−1および23−2、アーム24−1および24−2並びにアーム25−1および25−2のそれぞれの長手方向に直交する断面は、四角状とされている。より詳細には、アーム23−1および23−2、アーム24−1および24−2並びにアーム25−1および25−2のそれぞれの長手方向に直交する断面において、一方の対向する辺の長さは、他方の対向する辺の長さに対して十分に長い。すなわち、例えば、アーム23−1および23−2、アーム24−1および24−2並びにアーム25−1および25−2のそれぞれは、長手方向に長い平板状である棒状に形成されている。
アーム23−1および23−2のそれぞれは、第5の支えおよび第6の支えのそれぞれの一例である。アーム23−1の長さは、アーム23−2の長さと同じである。
アーム23−1の一方の端部(図3中の右側の端部、すなわち奥側の端部)には、キリ孔(いわゆるバカ孔)である孔122−1−1が設けられている。また、アーム23−1の他方の端部(図3中の左側の端部、すなわち手前側の端部)には、ネジ切り加工されている孔122−1−2が設けられている。アーム23−1の一方の端部は、雄ネジであるねじ41−1により、補強部22−1の右側の面に止められている。例えば、アーム23−1は、ねじ41−1により、補強部22−1の右側の面に回動しないように止められている。例えば、アーム23−1は、長手方向に長い平板状である棒状に形成され、幅広の面が補強部22−1の右側の面に接するように、補強部22−1の右側の面に止められている。この場合、ねじ41−1が、アーム23−1の孔122−1−1に通されて、さらに、補強部22−1の穴121−1に螺合されて固定される。
アーム23−2の一方の端部(図3中の右側の端部、すなわち奥側の端部)には、キリ孔(いわゆるバカ孔)である孔122−2−1(図示せず)が設けられている。また、アーム23−2の他方の端部(図3中の左側の端部、すなわち手前側の端部)には、ネジ切り加工されている孔122−2−2(図示せず)が設けられている。アーム23−2の一方の端部は、雄ネジであるねじ41−2により、補強部22−2の左側の面に止められている。例えば、アーム23−2は、ねじ41−2により、補強部22−2の左側の面に回動しないように止められている。例えば、アーム23−2は、長手方向に長い平板状である棒状に形成され、幅広の面が補強部22−2の左側の面に接するように、補強部22−2の左側の面に止められている。この場合、ねじ41−2が、アーム23−2の孔122−2−1(図示せず)に通されて、さらに、補強部22−2の穴121−2(図示せず)に螺合されて固定される。
アーム24−1および24−2のそれぞれは、第1の支えおよび第2の支えのそれぞれの一例である。アーム24−1および24−2のそれぞれは、人の耳介部からオトガイ部までの距離に相当する長さの棒状に形成されている。
また、例えば、アーム24−1および24−2のそれぞれは、長手方向の面のうち、幅狭の面が所定の角度でくの字状になるように、曲げられている。より詳細には、アーム24−1の一方の端部がアーム23−1の他方の端部に接続された場合、アーム24−1の他方の端部が、アーム24−1の一方の端部の左右方向の位置に対して、防護面11の左右方向の中央により近くなるように、アーム24−1は、所定の角度でくの字状になるように、曲げられている。同様に、アーム24−2の一方の端部がアーム23−2の他方の端部に接続された場合、アーム24−2の他方の端部が、アーム24−2の一方の端部の左右方向の位置に対して、防護面11の左右方向の中央により近くなるように、アーム24−2は、所定の角度でくの字状になるように、曲げられている。すなわち、アーム24−2は、図6(E)に示される、アーム24−1の曲がりに対して、逆向きに曲げられている。アーム24−1の長さは、アーム24−2の長さと同じである。
アーム24−1の一方の端部(図3中の右側の端部、すなわち奥側の端部)には、キリ孔(いわゆるバカ孔)である孔123−1−1が設けられている。また、アーム24−1の他方の端部(図3中の左側の端部、すなわち手前側の端部)には、ネジ切り加工されている孔123−1−2が設けられている。アーム24−1の一方の端部は、雄ネジであるねじ51−1により、アーム23−1の他方の端部に止められている。例えば、ねじ51−1は、軸の頭側がネジ切り加工されていない半ネジとすることができる。アーム24−1は、ねじ51−1により、アーム23−1の他方の端部に回動可能に軸支されている。例えば、アーム24−1は、長手方向に長い平板状である棒状に形成され、幅広の面がアーム23−1の右側の面に接するように、アーム23−1の右側の面に止められている。この場合、ねじ51−1が、アーム24−1の孔123−1−1に通されて、さらに、アーム23−1の孔122−1−2に螺合されて固定される。
アーム24−1は、前側に突出するようにアーム23−1を介して補強部22−1に接続されている。すなわち、アーム24−1は、X軸およびZ軸で規定される面、すなわち、ヘッドバンド21のU字状に開いている側の2つの端部とU字状の曲がりの頂点部分とで規定される面に交差する向きに突出するように、一方の端部側がヘッドバンド21のU字状の開いている側の一方の端部側に接続されている。
アーム24−2の一方の端部(図3中の右側の端部、すなわち奥側の端部)には、キリ孔(いわゆるバカ孔)である孔123−2−1(図示せず)が設けられている。また、アーム24−2の他方の端部(図3中の左側の端部、すなわち手前側の端部)には、ネジ切り加工されている孔123−2−2(図示せず)が設けられている。アーム24−2の一方の端部は、雄ネジであるねじ51−2により、アーム23−2の他方の端部に止められている。例えば、ねじ51−2は、軸の頭側がネジ切り加工されていない半ネジとすることができる。アーム24−2は、ねじ51−2により、アーム23−2の他方の端部に回動可能に軸支されている。例えば、アーム24−2は、長手方向に長い平板状である棒状に形成され、幅広の面がアーム23−2の左側の面に接するように、アーム23−2の左側の面に止められている。この場合、ねじ51−2が、アーム24−2の孔123−2−1(図示せず)に通されて、さらに、アーム23−2の孔122−2−2に螺合されて固定される。
アーム24−2は、前側に突出するようにアーム23−2を介して補強部22−2に接続されている。すなわち、アーム24−2は、X軸およびZ軸で規定される面、すなわち、ヘッドバンド21のU字状に開いている側の2つの端部とU字状の曲がりの頂点部分とで規定される面に交差する向きに突出するように、一方の端部側がヘッドバンド21のU字状の開いている側の一方の端部側に接続されている。X軸およびZ軸で規定される面に対してアーム24−2が突出する向きは、X軸およびZ軸で規定される面に対してアーム24−1が突出する向きと同じである。
アーム24−1は、所定の角度でくの字状になるように、左側向きに曲げられているので、アーム24−1の一方の端部がアーム23−1の他方の端部に接続された場合、アーム24−1の他方の端部の位置は、アーム24−1の一方の端部の左右方向の位置に対して、防護面11の左右方向の中央により近くなる。同様に、アーム24−2は、アーム24−1とは逆向き(右側向きに)に、所定の角度でくの字状になるように、曲げられているので、アーム24−2の一方の端部がアーム23−2の他方の端部に接続された場合、アーム24−2の他方の端部の位置は、アーム24−1の一方の端部の左右方向の位置に対して、防護面11の左右方向の中央により近くなる。すなわち、アーム24−1の他方の端部とアーム24−2の他方の端部との間の左右方向の幅は、アーム24−1の一方の端部とアーム24−2の一方の端部との間の左右方向の幅に比較して、狭くなる。アーム24−1の他方の端部およびアーム24−2の他方の端部は、左右方向の中央に向かって傾いているとも言える。
このように、アーム24−1およびアーム24−2は、一方の端部側におけるアーム24−1とアーム24−2と間の距離に対して、他方の端部側におけるアーム24−1とアーム24−2と間の距離が短くなるように、設けられる。このようにすることで、シールド27によって囲われる使用者1の口元の空間がより小さくなり、外部の飛沫から効果的に保護することができ、また、使用者1からの飛沫の拡散を抑制することができる。
アーム25−1および25−2のそれぞれは、第3の支えおよび第4の支えのそれぞれの一例である。アーム25−1および25−2のそれぞれは、人のオトガイ部から側頭部までの距離に相当する長さの棒状に形成されている。アーム25−1の長さは、アーム25−2の長さと同じである。
アーム25−1の一方の端部(図3中の下側の端部)には、キリ孔(いわゆるバカ孔)である孔124−1−1が設けられている。また、アーム25−1の他方の端部(図3中の上側の端部)には、ネジ切り加工されている孔124−1−2が設けられている。さらに、アーム25−1には、アーム25−1の一方の端部側からアーム25−1の長手方向の中央部分にかけて、孔125−1−1、孔125−1−2および孔125−1−3が設けられている。孔125−1−1、孔125−1−2および孔125−1−3は、それぞれ、ネジ孔である。例えば、孔124−1−1と孔125−1−3との距離、孔125−1−3と孔125−1−2との距離、孔125−1−2と孔125−1−1との距離は、ほぼ同じとされている。
アーム25−1の一方の端部は、雄ネジであるねじ52−1により、アーム24−1の他方の端部に止められている。例えば、ねじ52−1は、軸の頭側がネジ切り加工されていない半ネジとすることができる。アーム25−1は、ねじ52−1により、アーム24−1の他方の端部に回動可能に軸支されている。例えば、アーム25−1は、長手方向に長い平板状である棒状に形成され、幅広の面がアーム24−1の右側の面に接するように、アーム24−1の右側の面に止められている。この場合、ねじ52−1が、アーム25−1の孔124−1−1に通されて、さらに、アーム24−1の孔123−1−2に螺合されて固定される。
アーム25−1は、ヘッドバンド21の開いている側の端部側からU字状の曲がりの頂点部分側に向かう向きに突出するように、一方の端部側がアーム24−1の他方の端部側に接続されている。
アーム25−2の一方の端部(図3中の下側の端部)には、キリ孔(いわゆるバカ孔)である孔124−2−1(図示せず)が設けられている。また、アーム25−2の他方の端部(図3中の上側の端部)には、ネジ切り加工されている孔124−2−2(図示せず)が設けられている。さらに、アーム25−2には、アーム25−2の一方の端部側からアーム25−2の長手方向の中央部分にかけて、孔125−2−1(図示せず)、孔125−2−2(図示せず)および孔125−2−3(図示せず)が設けられている。孔125−2−1、孔125−2−2および孔125−2−3は、それぞれ、ネジ孔である。例えば、孔124−2−1と孔125−2−3との距離、孔125−2−3と孔125−2−2との距離、孔125−2−2と孔125−2−1との距離は、ほぼ同じとされている。
アーム25−2の一方の端部は、雄ネジであるねじ52−2により、アーム24−2の他方の端部に止められている。例えば、ねじ52−2は、軸の頭側がネジ切り加工されていない半ネジとすることができる。アーム25−2は、ねじ52−2により、アーム24−2の他方の端部に回動可能に軸支されている。例えば、アーム25−2は、長手方向に長い平板状である棒状に形成され、幅広の面がアーム24−2の左側の面に接するように、アーム24−2の左側の面に止められている。この場合、ねじ52−2が、アーム25−2の孔124−2−1に通されて、さらに、アーム24−2の孔123−2−2に螺合されて固定される。
アーム25−2は、ヘッドバンド21の開いている側の端部側からU字状の曲がりの頂点部分側に向かう向きに突出するように、一方の端部側がアーム24−2の他方の端部側に接続されている。言い換えれば、アーム25−2は、X軸およびZ軸で規定される面、すなわち、ヘッドバンド21のU字状に開いている側の2つの端部とU字状の曲がりの頂点部分とで規定される面に対してアーム25−1が突出する向きと同様の向きに突出するように、一方の端部側がアーム24−2の他方の端部側に接続されている。
アーム24−1の他方の端部が、前方から見て時計回りに捻られているので、アーム25−1の一方の端部がアーム24−1の他方の端部に接続された場合、アーム25−1の他方の端部の位置は、アーム25−1の一方の端部の左右方向の位置に対して、防護面11の左右方向の中央から離れる。すなわち、アーム24−1は、一方の端部から他方の端部に向かって、左右に広がるように配置される。このようにすることで、使用者1が防護面11を装着した場合、アーム24−1は、使用者1のオトガイ部、頬部、頬骨部および側頭部に沿って配置されることになる。
同様に、アーム24−2の他方の端部が、前方から見て反時計回りに捻られているので、アーム25−2の一方の端部がアーム24−2の他方の端部に接続された場合、アーム25−2の他方の端部の位置は、アーム25−2の一方の端部の左右方向の位置に対して、防護面11の左右方向の中央から離れる。すなわち、アーム24−2は、一方の端部から他方の端部に向かって、左右に広がるように配置される。このようにすることで、使用者1が防護面11を装着した場合、アーム24−2は、使用者1のオトガイ部、頬部、頬骨部および側頭部に沿って配置されることになる。
従って、アーム24−1およびアーム24−2が、使用者1の眼の近辺においては左右に広がっているので、使用者1の視界を妨げることがなく、シールド26およびシールド27が、使用者1の顔の前面を全体的に囲うことができる。
シールド26は、第2のシールド部の一例であり、透明の板状の樹脂の部材からなり、アーム25−1とアーム25−1との間の面のうち、上側の面の前方を囲う。シールド27は、互いに重なり合う複数枚の透明の板状の樹脂の部材からなり、アーム25−1とアーム25−1との間の面のうち、下側の面の前方を囲う。シールド27は、第1のシールド部の一例であり、透明の板状の樹脂の部材である、透明樹脂板31、透明樹脂板32および透明樹脂板33からなる。
図7は、シールド26、透明樹脂板31、透明樹脂板32および透明樹脂板33のそれぞれの部品図である。図7(A)は、平らに広げられたシールド26の正面図である。図7(B)は、平らに広げられた透明樹脂板31の正面図である。図7(C)は、平らに広げられた透明樹脂板32の正面図である。図7(D)は、平らに広げられた透明樹脂板33の正面図である。
シールド26は、透明の板状の樹脂の部材からなる。シールド26の外形は、概ね四角状とされている。例えば、シールド26の四隅には、丸め加工が施されている。シールド26の右上の端部側には、丸孔である孔141−1が設けられている。シールド26の左上の端部側には、丸孔である孔141−2が設けられている。孔141−1および孔141−2は、シールド26に対して左右対称の位置に設けられている。シールド26は、ねじ53−1により、アーム25−1の他方の端部に回動可能に軸支されている。また、シールド26は、ねじ53−2により、アーム25−2の他方の端部に回動可能に軸支されている。この場合、ねじ53−1が、シールド26の孔141−1に通されて、さらに、アーム25−1の孔124−1−2に螺合されて固定される。また、ねじ53−2が、シールド26の孔141−2に通されて、さらに、アーム25−2の孔124−2−2に螺合されて固定される。シールド26は、90度以上の角度範囲で回動可能にするのが好ましい。
シールド26が、アーム25−1およびアーム25−2に軸支されると、シールド26の左右方向の中央部分は、前側に突き出すように湾曲させられる。すなわち、シールド26は、ヘッドバンド21から離れる向きに突出するように湾曲させられる。シールド26が閉じられている場合、すなわち、シールド26の平面がZ軸の方向に沿う位置にある場合、シールド26は、シールド27の部分のうちアーム25−1およびアーム25−2の長手方向の中央の付近の部分並びにアーム25−1の他方の端部側とアーム25−2の他方の端部側との間からアーム25−1の長手方向の中央部分とアーム25−2の長手方向の中央部分との間までの面を囲う。
シールド27の透明樹脂板31、透明樹脂板32および透明樹脂板33は、それぞれ、四角状に形成されている。より詳細には、例えば、透明樹脂板31、透明樹脂板32および透明樹脂板33は、それぞれ、左右対称の台形状であって、上辺に対して下辺の短い台形状とされている。透明樹脂板31の右の端部側の中央部分には、丸孔である孔142−1が設けられている。透明樹脂板31の左の端部側の中央部分には、丸孔である孔142−2が設けられている。孔142−1および孔142−2は、透明樹脂板31に対して左右対称の位置に設けられている。
透明樹脂板32の右の端部側の中央部分には、丸孔である孔143−1が設けられている。透明樹脂板32の左の端部側の中央部分には、丸孔である孔143−2が設けられている。孔143−1および孔143−3は、透明樹脂板32に対して左右対称の位置に設けられている。透明樹脂板33の右の端部側の中央部分には、丸孔である孔144−1が設けられている。透明樹脂板33の左の端部側の中央部分には、丸孔である孔144−2が設けられている。孔144−1および孔144−3は、透明樹脂板33に対して左右対称の位置に設けられている。
なお、シールド27は、3枚乃至5枚の透明樹脂板とすることが好ましい。透明樹脂板を2枚とすると、透明樹脂板に音声による振動が発生した。また、透明樹脂板を6枚以上とすると、1枚の厚い透明樹脂板と同様な状態になってしまい、音声がやや「くぐもった」(いわゆる抜けの悪い(本来の音声にノイズが加わった))ものとなってしまった。
シールド27は、アーム25−1およびアーム25−2に回動しないように止められている。
透明樹脂板33の右の端部側はアーム25−1の右側の面に止められ、透明樹脂板33の左の端部側はアーム25−2の左側の面に止められる。この場合、ねじ44−1が、透明樹脂板33の孔144−1に通されて、さらに、アーム25−1の孔125−1−3に螺合されて固定される。また、ねじ44−2が、透明樹脂板33の孔144−2に通されて、さらに、アーム25−2の孔125−2−3(図示せず)に螺合されて固定される。透明樹脂板33が、アーム25−1およびアーム25−2に固定されると、透明樹脂板33の左右方向の中央部分は、前側に突き出すように湾曲させられる。すなわち、透明樹脂板33は、ヘッドバンド21から離れる向きに突出するように湾曲させられる。
透明樹脂板32は、一部が透明樹脂板33に重なるようにアーム25−1およびアーム25−2に止められる。すなわち、透明樹脂板32の下側は、透明樹脂板33の上側の前側を囲う。
透明樹脂板32の右の端部側がアーム25−1の右側の面に止められ、透明樹脂板32の左の端部側がアーム25−2の左側の面に止められる。この場合、ねじ43−1が、透明樹脂板32の孔143−1に通されて、さらに、アーム25−1の孔125−1−2に螺合されて固定される。また、ねじ43−2が、透明樹脂板32の孔143−2に通されて、さらに、アーム25−2の孔125−2−2(図示せず)に螺合されて固定される。透明樹脂板32が、アーム25−1およびアーム25−2に固定されると、透明樹脂板32の左右方向の中央部分は、前側に突き出すように湾曲させられる。すなわち、透明樹脂板32は、ヘッドバンド21から離れる向きに突出するように湾曲させられる。
透明樹脂板31は、一部が透明樹脂板32に重なるようにアーム25−1およびアーム25−2に止められる。すなわち、透明樹脂板31の下側は、透明樹脂板32の上側の前側を囲う。
透明樹脂板31の右の端部側はアーム25−1の右側の面に止められ、透明樹脂板31の左の端部側はアーム25−2の左側の面に止められる。この場合、ねじ42−1が、透明樹脂板31の孔142−1に通されて、さらに、アーム25−1の孔125−1−1に螺合されて固定される。また、ねじ42−2が、透明樹脂板31の孔142−2に通されて、さらに、アーム25−2の孔125−2−1(図示せず)に螺合されて固定される。透明樹脂板31が、アーム25−1およびアーム25−2に固定されると、透明樹脂板31の左右方向の中央部分は、前側に突き出すように湾曲させられる。すなわち、透明樹脂板31は、ヘッドバンド21から離れる向きに突出するように湾曲させられる。
シールド27の透明樹脂板31、透明樹脂板32および透明樹脂板33は、アーム25−1およびアーム25−2の長手方向において互いに重なり合う。より詳細には、シールド27の互いに重なり合う複数枚の透明の板状の樹脂の部材である透明樹脂板31、透明樹脂板32および透明樹脂板33の隙間は、閉じられているシールド26と重なる面側において、シールド26と離れる向き側に開いている。これにより、シールド26が閉じられている場合、シールド27の重なりから飛沫が使用者の口元に入ってしまうことが防止できるので、外部の飛沫から保護することができ、また、シールド26が開かれて、使用者が歌唱する場合、使用者の口から出た飛沫が、シールド27の重なりから下向きに排出されることになり、使用者1からの飛沫の拡散を抑制することができる。
このように、シールド27が、アーム25−1およびアーム25−2に固定されると、シールド27の左右方向の中央部分は、前側に突き出すように湾曲させられる。すなわち、シールド27は、ヘッドバンド21から離れる向きに突出するように湾曲させられる。シールド27は、アーム25−1の一方の端部側とアーム25−2の一方の端部側との間からアーム25−1の長手方向の中央の付近の部分とアーム25−2の長手方向の中央の付近の部分との間までの面を囲う。
仮に、シールドが1枚のみである場合、発声した音声がシールドに直接あたり、シールドに振動が発生し、ビブラート状の異音が発生する。シールドが1枚のみである場合、顔面に対してシールドに角度を付けると、振動は軽減するが、発声した音声が分散して、音声が減衰する。また、この場合、曇りも発生して、楽譜などが見えにくくなる。
これに対して、防護面11においては、シールド27が互いに重なり合う複数枚の透明の板状の樹脂の部材からなるので、発声した音声によるシールド27の振動が抑制されるので、歪のより少ない音声を伝達させることができる。
防護面11においては、歌唱する場合、例えば、シールド26の面が顔面に対して約90度をなすようにシールド26を開く(上げる)と、シールド26およびシールド27が、使用者1の口元のシールド27の部分がホーンスロートに相当し、開いたシールド26の前側の端面がホーンマウスに相当するように、一種のホーン状の音道を形成する。これにより、使用者1が発した音声は、シールド27と口との間の空間からシールド26の下面にあたり、使用者1の前方に放音される。
シールド27およびシールド26が、ホーン状の音道を形成するので、使用者1から発された音声には、指向性が生じ、使用者1の前方に減衰のより少ない音声が伝達されることになる。
シールド27およびシールド26が曇りにくいので、多人数の合唱団の場合、使用者1が、明確に相互の顔を確認でき、楽譜が見えにくくなることもない。また、客席からは、使用者1の顔が見える。使用者1が、司会者である場合にも、同様である。
通常の不織布マスクを装着して大きい音量で発生した場合、呼気が左右の両側に抜けることが知られている。これは、口元の前方の呼気の流れが遮断された条件で起きる現象である。これに対して、防護面11においては、口元の前方において、呼気の流れに抵抗が少ないため、シールド27に曇りが生じにくい。
発明者が、食用赤色色素の水溶液で洗口し、防護面11を装着しないで、顔面から50cm離れた前面に白紙を貼って、独語の歌曲を約5分間歌唱した場合、白紙に複数の飛沫痕が確認できた。これに対して、発明者が、防護面11を装着して、同様の条件で歌唱した場合、白紙に飛沫(色素)が付着することはなかった。さらに、発明者以外の複数人について、防護面11を装着して、水で着色する書道用半紙を使用して確認したが、同様の結果が得られた。このように、大きい飛沫はほぼ遮蔽することができる。
また、細かい呼気は、シールド27で前面および両側面が囲われているので、後方に抜け、周囲への影響は少ない。
防護面11は、アルコールスプレーやいわゆる台所洗剤などの界面活性剤などで洗浄したり、次亜塩素酸希釈液に含侵して消毒したりして、反復して使用することができる。
アーム25−1および25−2において、孔124−1−2および孔124−2−2の位置を調整するか、または、さらにネジ孔を設けることができる。このようにすることで、アーム25−1および25−2のそれぞれの実質的な長さを調整することができる。
ヘッドバンド21とアーム24−1および24−2との角度、アーム24−1および24−2とアーム25−1および25−2との角度並びにアーム25−1および25−2のそれぞれの実質的な長さを調整することができるので、使用者1が男性、女性または未成年など体格が異なる場合であっても、シールド26およびシールド27が使用者1の顔の前に配置されるように調整することができる。また、防護面11の占める容積がより小さくなるように、ヘッドバンド21とアーム24−1および24−2との角度、アーム24−1および24−2とアーム25−1および25−2との角度を調整することで、持ち運びの負担をより小さくすることができる。
なお、アーム23−1および23−2、アーム24−1および24−2、アーム25−1および25−2のそれぞれにおいて、断面形状は、シールド26およびシールド27を支えることができれば足り、四角断面に限らず、丸断面、楕円断面、H状断面などいずれの形状でもよい。また、ヘッドバンド21のU字状に湾曲している部分は、複数に分かれていても良い。
また、アーム23−1および23−2、アーム24−1および24−2、アーム25−1および25−2、シールド26並びにシールド27は、ねじ止めすると説明したが、これに限らず、固定または回動可能に接続できれば足り、例えば、リベット、ピンまたはグロメット(ハトメ)により止めるようにしてもよいし、所定の部分の接続では溶着や接着を利用することもできる。シールド26およびシールド27は、ピンまたはネジとクリップとで止めるようにしてもよい。
なお、ヘッドバンド21、補強部22−1および22−2、アーム23−1および23−2、アーム24−1および24−2並びにアーム25−1および25−2は、一体成型するようにしてもよい。この場合、使用者1の手で湾曲させるなど変形可能な材料を用いることが好ましい。
また、ヘッドバンド21、補強部22−1および22−2、アーム23−1および23−2、アーム24−1および24−2並びにアーム25−1および25−2は、射出成型、切削加工、プレス加工または積層造形法や光造形法などの三次元造形などにより、成形することができる。また、シールド26およびシールド27は、抜型による抜き加工、レーザー若しくは高圧の水による抜き加工またはプレス加工による抜き加工により成形することができる。
このように、防護面11は、ヘッドバンド21、アーム24−1および24−2、アーム25−1および25−2、シールド26並びにシールド27を含む。ヘッドバンド21は、外形がU字状に形成され、使用者1の頭部に装着された場合、使用者1の頭部の頭頂部、側頭部および耳介部を挟み込む。アーム24−1は、耳介部からオトガイ部までの距離に相当する長さの棒状に形成されている。アーム24−1は、ヘッドバンド21のU字状に開いている側の2つの端部とU字状の曲がりの頂点部分とで規定される面に交差する向きに突出するように、一方の端部側がヘッドバンド21のU字状の開いている側の一方の端部側に接続されている。
アーム24−2は、アーム24−1の長さと同じ長さの棒状に形成されている。アーム24−2は、ヘッドバンド21のU字状に開いている側の2つの端部とU字状の曲がりの頂点部分とで規定される面に対してアーム24−1が突出する向きと同様の向きに突出するように、一方の端部側がヘッドバンド21のU字状の開いている側の他方の端部側に接続されている。
アーム25−1は、オトガイ部から側頭部までの距離に相当する長さの棒状に形成されている。アーム25−1は、ヘッドバンド21の開いている側の端部側からU字状の曲がりの頂点部分側に向かう向きに突出するように、一方の端部側がアーム24−1の他方の端部側に接続されている。アーム25−2は、アーム25−1の長さと同じ長さの棒状に形成されている。アーム25−2は、アーム25−1が突出する向きと同様の向きに突出するように、一方の端部側がアーム24−2の他方の端部側に接続されている。
シールド27は、アーム25−1およびアーム25−2の長手方向において互いに重なり合う複数枚の透明の板状の樹脂の部材からなる。シールド27は、ヘッドバンド21から離れる向きに突出するように湾曲させられて、アーム25−1の一方の端部側とアーム25−2の一方の端部側との間からアーム25−1の長手方向の中央の付近の部分とアーム25−2の長手方向の中央の付近の部分との間までの面を囲う。
シールド26は、透明の板状の樹脂の部材からなる。シールド26は、ヘッドバンド21から離れる向きに突出するように湾曲させられて、アーム25−1の他方の端部側およびアーム25−2の他方の端部側に対して開閉自在に軸支される。シールド26は、閉じられている場合、シールド27の部分のうちアーム25−1およびアーム25−2の長手方向の中央の付近の部分並びにアーム25−1の他方の端部側とアーム25−2の他方の端部側との間からアーム25−1の長手方向の中央部分とアーム25−2の長手方向の中央部分との間までの面を囲う。
シールド27が、互いに重なり合う複数枚の透明の板状の樹脂の部材からなり、アーム25−1の一方の端部側とアーム25−2の一方の端部側との間からアーム25−1の長手方向の中央の付近の部分とアーム25−2の長手方向の中央の付近の部分との間までの面を囲うので、シールド26が開かれている場合、シールド27が、歌唱する使用者1の口を囲うことになり、飛沫の拡散を抑制できる。また、シールド27が、互いに重なり合う複数枚の透明の板状の樹脂の部材からなるので、発声した音声によるシールド27の振動が抑制されるので、歪のより少ない音声を伝達させることができる。さらに、シールド26が開かれると、シールド27およびシールド26によって、歌唱する使用者1の口から使用者1の前側に、断面が半円状の折れ曲がった連通する空間が形成されるので、歌唱する使用者の音声の指向性を高めることができ、減衰のより少ない音声を伝達させることができる。歌唱しない場合、シールド26が閉じられると、シールド26が、シールド27の部分のうちアーム25−1およびアーム25−2の長手方向の中央の付近の部分を囲うので、シールド27とシールド26とが概ね一体となって使用者1の前側を覆い、飛沫から保護することができるようになる。このように、歌唱する場合、飛沫の拡散を抑制しつつ、減衰や歪のより少ない音声を伝達させ、歌唱しない場合、飛沫から保護することができる。
アーム24−1の一方の端部側を、回動自在に軸支し、アーム24−2の一方の端部側を、回動自在に軸支することができる。アーム25−1の一方の端部側を、アーム24−1の他方の端部側に回動自在に軸支し、アーム25−2の一方の端部側を、アーム24−2の他方の端部側に回動自在に軸支することができる。これにより、シールド27およびシールド26の配置を使用者1の顔の位置に合わせることができる。
ヘッドバンド21の開いている側の端部に設けられている補強部22−1および22−2のそれぞれにおいて、ヘッドバンド21のU字状の湾曲している部分に対して、厚さまたは幅を大きく形成することができる。これにより、防護面11を使用者1の頭に安定して装着することができる。
アーム23−1は、ヘッドバンド21のU字状の開いている側の一方の端部側とアーム24−1との間に設けることができる。アーム23−1は、棒状とされている。アーム23−1は、ヘッドバンド21の端部から面に交差する向きに突出するように延びる。アーム23−2は、ヘッドバンド21のU字状の開いている側の他方の端部側とアーム24−2との間に設けることができる。アーム23−2は、アーム23−1の長さと同じ長さの棒状とされている。アーム23−2は、ヘッドバンド21のU字状に開いている側の2つの端部とU字状の曲がりの頂点部分とで規定される面に対してアーム23−1が突出する向きと同じ向きに突出するように延びる。これにより、使用者1の顔に対してシールド27およびシールド26をより適切に配置することができる。
シールド27は、3枚乃至5枚の透明の板状の樹脂の部材からなるようにすることができる。これにより、より幅広い音域で、発声した音声によるシールド27の振動が抑制されるので、歪のより少ない音声を伝達させることができる。
シールド27の互いに重なり合う複数枚の透明の板状の樹脂の部材の隙間を、閉じられているシールド26と重なる面側において、シールド26と離れる向き側に開かせることができる。これにより、シールド26が閉じられている場合、シールド27の重なりから飛沫が使用者1の口元に入ってしまうことが防止できるので、使用者1を外部の飛沫から保護することができ、また、シールド26が開かれて、使用者1が歌唱する場合、使用者1の口から出た飛沫が、シールド27の重なりから下向きに排出されることになり、使用者1からの飛沫の拡散を抑制することができる。
アーム24−1およびアーム24−2を、一方の端部側におけるアーム24−1とアーム24−2と間の距離に対して、他方の端部側におけるアーム24−1とアーム24−2と間の距離が短くなるように、設けることができる。これにより、シールド27によって囲われる使用者1の口元の空間がより小さくなり、外部の飛沫から保護することができ、また、使用者1からの飛沫の拡散を抑制することができる。
防護面11は、ヘッドバンド21のU字状の開いている端部を結ぶ直線に直交する面に対して対称に形成することができる。これにより、使用者1の顔に対してシールド27およびシールド26をより適切に配置することができる。
ヘッドバンド21、アーム24−1、アーム24−2、アーム25−1、アーム25−2、シールド27およびシールド26は、それぞれ、樹脂で形成することができる。このようにすることで、防護面11をより軽量に形成することができる。
シールド27およびシールド26は、それぞれ、ポリエチレンテレフタレートで形成することができる。このようにすることで、より容易に、より軽量に防護面11を形成することができる。
また、本考案の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
11 防護面, 21 ヘッドバンド, 22−1および22−2 補強部, 23−1および23−2,24−1および24−2並びに25−1および25−2 アーム, 26および27 シールド, 31,32および33 透明樹脂板, 41−1および41−2,42−1および42−2,43−1および43−2並びに44−1および44−2 ねじ, 51−1および51−2,52−1および52−2並びに53−1および53−2 ねじ, 121−1および121−2 穴, 122−1−1,122−1−2,122−2−1,122−2−2,123−1−1,123−1−2,123−2−1,123−2−2,124−1−1,124−1−2,124−2−1,124−2−2,125−1−1,125−1−2,125−1−3,125−2−1,125−2−2および125−2−3 孔, 141−1,141−2,142−1,142−2,143−1,143−2,144−1および144−2 孔
Claims (10)
- 外形がU字状に形成され、使用者の頭部に装着された場合、前記使用者の前記頭部の頭頂部、側頭部および耳介部を挟み込むヘッドバンド部と、
耳介部からオトガイ部までの距離に相当する長さの棒状に形成され、前記ヘッドバンド部のU字状に開いている側の2つの端部とU字状の曲がりの頂点部分とで規定される面に交差する向きに突出するように、一方の端部側が前記ヘッドバンド部のU字状の開いている側の一方の端部側に接続されている第1の支えと、
前記第1の支えの長さと同じ長さの棒状に形成され、前記面に対して前記第1の支えが突出する向きと同様の向きに突出するように、一方の端部側が前記ヘッドバンド部のU字状の開いている側の他方の端部側に接続されている第2の支えと、
オトガイ部から側頭部までの距離に相当する長さの棒状に形成され、前記ヘッドバンド部の開いている側の端部側からU字状の曲がりの頂点部分側に向かう向きに突出するように、一方の端部側が前記第1の支えの他方の端部側に接続されている第3の支えと、
前記第3の支えの長さと同じ長さの棒状に形成され、前記第3の支えが突出する向きと同様の向きに突出するように、一方の端部側が前記第2の支えの他方の端部側に接続されている第4の支えと、
前記第3の支えおよび前記第4の支えの長手方向において互いに重なり合う複数枚の透明の板状の樹脂の部材からなり、前記ヘッドバンド部から離れる向きに突出するように湾曲させられて、前記第3の支えの一方の端部側と前記第4の支えの一方の端部側との間から前記第3の支えの長手方向の中央の付近の部分と前記第4の支えの長手方向の中央の付近の部分との間までの面を囲う第1のシールド部と、
透明の板状の樹脂の部材からなり、前記ヘッドバンド部から離れる向きに突出するように湾曲させられて、前記第3の支えの他方の端部側および前記第4の支えの他方の端部側に対して開閉自在に軸支され、閉じられている場合、前記第1のシールド部の部分のうち前記第3の支えおよび前記第4の支えの長手方向の中央の付近の部分並びに前記第3の支えの他方の端部側と前記第4の支えの他方の端部側との間から前記第3の支えの長手方向の中央部分と前記第4の支えの長手方向の中央部分との間までの面を囲う第2のシールド部と
を含む防護面。 - 請求項1に記載の防護面において、
前記第1の支えの一方の端部側が回動自在に軸支され、
前記第2の支えの一方の端部側が回動自在に軸支され、
前記第3の支えの一方の端部側が前記第1の支えの他方の端部側に回動自在に軸支され、
前記第4の支えの一方の端部側が前記第2の支えの他方の端部側に回動自在に軸支されている
防護面。 - 請求項1に記載の防護面において、
ヘッドバンド部の開いている側の端部のそれぞれにおいて、U字状の湾曲している部分に対して、厚さまたは幅が大きく形成されている
防護面。 - 請求項1に記載の防護面において、
前記ヘッドバンド部のU字状の開いている側の一方の端部側と前記第1の支えとの間に設けられている、前記ヘッドバンド部の端部から前記面に交差する向きに突出するように延びる棒状の第5の支えと、
前記ヘッドバンド部のU字状の開いている側の他方の端部側と第2の支えとの間に設けられている、前記面に対して前記第5の支えが突出する向きと同じ向きに突出するように延びる、前記第5の支えの長さと同じ長さの棒状の第6の支えと
をさらに含む防護面。 - 請求項1に記載の防護面において、
前記第1のシールド部は、3枚乃至5枚の透明の板状の樹脂の部材からなる
防護面。 - 請求項1に記載の防護面において、
前記第1のシールド部の互いに重なり合う複数枚の透明の板状の樹脂の部材の隙間は、閉じられている前記第2のシールド部と重なる面側において、前記第2のシールド部と離れる向き側に開いている
防護面。 - 請求項1に記載の防護面において、
前記第1の支えおよび前記第2の支えは、一方の端部側における前記第1の支えと前記第2の支えと間の距離に対して、他方の端部側における前記第1の支えと前記第2の支えと間の距離が短くなるように、設けられている
防護面。 - 請求項1に記載の防護面において、
前記ヘッドバンド部のU字状の開いている端部を結ぶ直線に直交する面に対して対称に形成されている
防護面。 - 請求項1に記載の防護面において、
前記ヘッドバンド部、前記第1の支え、前記第2の支え、前記第3の支え、前記第4の支え、前記第1のシールド部および前記第2のシールド部は、それぞれ、樹脂で形成されている
防護面。 - 請求項1に記載の防護面において、
前記第1のシールド部および前記第2のシールド部は、それぞれ、ポリエチレンテレフタレートで形成されている
防護面。
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