JP3229400B2 - 無機質結合材及び該無機質結合材を用いた焼結ブロックとその製造方法 - Google Patents

無機質結合材及び該無機質結合材を用いた焼結ブロックとその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無機質結合材、及び該
無機質結合材を用いた意匠性に優れた建築、土木用の焼
結ブロックと、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、美観、意匠性に優れる建築、
土木用材料として、陶質ブロック、搬石平板、御影石ブ
ロック等があり、歩道、道路、公園等の都市環境整備の
ために広く用いられている。
【0003】これらの陶磁器質焼結体は、御影石、花こ
う岩、大理石などの天然石の微粉、或いは長石、陶石、
及び粘土を主原料とし、これらをアルミナセメントやポ
ルトランドセメントを結合材とし、型枠中で水和硬化さ
せるか、1000〜3000kgf/cm2 の高圧で加
圧成形し、その後1000〜1600°Cで焼結させる
ことにより製造している。これらの製造方法は、特公平
4−9747、特開平3−261649、特開平3−2
15350、特開平4−12076等に開示されてい
る。
【0004】また、常温で水硬性を持ち、耐熱性を有す
る無機質結合材としては、特開平4−65347のキャ
スタブル用結合材がある。このキャスタブル用結合材
は、普通ポルトランドセメントを用いたコンクリート品
が、600°C以上の温度で水和物の脱水反応により強
度が著しく低下するのに対し、800〜1000°Cの
温度範囲でも、その強度がむしろ向上するという特徴を
有し、アルミナセメント15〜60重量%、高炉スラグ
25〜75重量%、シリカ質物質5〜15重量%、ほう
素化合物をB2 3 換算で0.1〜5重量%、及びアル
カリ金属化合物をR2 O(Rは、Na及び/又はK)換
算で1.5〜4重量%を混合してなる無機質結合材であ
る。
【0005】さらに、耐火材料であるアルミナセメント
を結合材として用い、無機酸化物からなる耐熱性骨材を
主成分とした耐熱性を有するブロック表面に、ゆう薬を
溶着して美観を与えた建築用ブロックとしては、特開昭
48−99962の施ゆう建築用資材成形体等がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先ず上
記した陶質ブロック、搬石平板、御影質ブロック等の陶
磁器質焼結体にあっては、製造時におけるハンドリング
性、寸法安定性及び強度を確保するため、緻密な成形体
とする必要があり、得られる焼結体の組織も緻密なもの
とならざるを得ず、そのため、道路ブロックとして用い
た場合高強度ではあるが、比重が大きく扱いにくい、吸
水性が小さいため水はけが悪い、すべり抵抗値が低いた
め歩行用及び走行用材料として高い安全性が確保できな
い等の欠点を有していた。
【0007】また、特開平4−65347に記載された
キャスタブル用結合材にあっては、半溶融状態の石調表
面を得るためには、該結合材を原料として用いた成形体
を1200°C以上の高温で焼成する必要があり、かか
る高温焼成により得られた焼結体は、その表面が半溶融
状態の石調表面とはなるものの、黄色く変色してしま
い、表面美観が損なわれると共に、安定した強度及び寸
法の得られる焼成温度領域と、上記半溶融状態の石調表
面を得るための焼成温度領域とは食い違い、安定した強
度及び寸法を有し、しかも石調表面を有するブロックの
製造にはこれだけでは利用できないものであった。
【0008】さらに、耐熱性セメントの硬化体上に、施
ゆう処理を施すことにより美観を向上させる方法にあっ
ては、ゆう仕上げ用に用いられる陶磁器用ゆう薬は、陶
器やタイルに対しては良好な付着力を発揮するが、陶器
やタイルとはまったく性状の異なるセメント材料の場合
には、十分な付着力が期待できず、また、焼成によるゆ
う薬とセメント硬化層との収縮率の違いにより、焼成後
にゆう薬層の剥離、或いはそり等が発生することがあ
り、これらのゆう薬層の剥離、そり等は、著しく表面美
観を損なうものであった。
【0009】本発明は、上述した従来技術が有する種々
の欠点に鑑みなされたものであって、その目的は、自硬
成形性を有し、900〜1200°C程度の比較的低温
で焼成することにより半溶融状態の石調表面を呈する無
機質結合材を提供し、該無機質結合材を表層の原料とし
て用いることにより、意匠性が良好で、しかも半溶融部
分が比較的厚肉となり、欠けなどにより美観が損なわれ
ず、かつ湿潤状態でのすべり抵抗値が高く、寸法安定性
に優れ、高い強度を保ちながら吸水性の良好な焼結ブロ
ック及びその製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため、先ずアルミナセメント8〜46重量
%、ほう素化合物をB換算で5〜27重量%、シ
リカ質物質5〜65重量%、高炉スラグ5〜30重量%
(但し、前記シリカ質物質と該高炉スラグの合計が、7
0重量%以下)、及びアルカリ金属化合物をRO(R
は、Na及び/又はK)換算で0.5〜5重量%を混合
してなる無機質結合材(請求項1)を創案した。
【0011】そして、表層用の結合原料として用いた上
記無機質結合材と、基層用の原料とが一体成形物となっ
ており、しかも表層のみが半溶融の焼結状態である焼結
ブロック(請求項2)を創案した。
【0012】そして、上記焼結ブロックの製造方法とし
て、表層用の原料と基層用の原料とを加圧、又は振動加
圧により一体成形し、該一体成形物を900〜1200
°Cで焼成する焼結ブロックの製造方法(請求項4)を
創案した。
【0013】ここで、上記基層用の結合原料としては、
アルミナセメント15〜60重量%、高炉スラグ25〜
75重量%、シリカ質物質5〜15重量%、ほう素化合
物をB2 3 換算で0.1〜5重量%、及びアルカリ金
属化合物をR2 O(Rは、Na及び/又はK)換算で
1.5〜4重量%を混合してなる無機質結合材(請求項
3及び5)がより望ましい。これは、この配合割合の無
機質結合材は、焼成過程での熱膨張率が小さいため寸法
安定性が良好で、しかも本発明にかかる無機質結合材で
構成された表層と一体焼結でき、900〜1200°C
の焼成温度で十分強度を出すことができるためである。
【0014】上記した本発明にかかる無機質結合材及び
該無機質結合材を用いた焼結ブロックとその製造方法の
特徴は、乾燥、焼成による収縮率が低く寸法安定性があ
り、湿潤状態での表面のすべり抵抗値が大きく、十分な
強度を保ちながら表面に吸水性があり、一般の陶磁器質
焼結体よりも焼成温度が低温で、しかも焼結体の嵩比重
が小さい点である。
【0015】以上のような特徴を引き出せたのは、本発
明者らが新規な無機質結合材を創案し、該無機質結合材
を表層に用いた焼結ブロック、及びその製造方法を創案
したためである。
【0016】この新規な無機質結合材は、上記したよう
にアルミナセメント、ほう素化合物、シリカ質物質、高
炉スラグ、およびアルカリ金属化合物からなる。それら
の構成について、以下詳細に説明する。
【0017】アルミナセメントは、市販品の耐火物用及
び工事用のいずれを使用しても良い。このアルミナセメ
ントの無機質結合材に占める割合は、8〜46重量%の
範囲である。これは8重量%に満たない量では、成形後
の強度が低く、アルミナセメントの特徴である急硬性が
発現せず、ブロックとして即脱できないためであり、ま
た46重量%を超えると、1200°Cに満たない焼成
温度では半溶融状態の石調表面を呈しないためである。
【0018】また、ほう素化合物としては、酸化ほう
素、ほう酸、コレマナイト、ほう珪酸ガラス等が挙げら
れ、これらのほう素化合物の無機質結合材に占める割合
は、B2 3 換算で5〜27重量%である。これは、ほ
う素化合物の割合が5重量%に満たない量では、900
〜1200°Cの焼成温度では無機質結合材が溶融せ
ず、良好な半溶融状態とならないためであり、また、2
7重量%を超える量を混合すると、寸法安定性が得られ
にくく、また表面のすべり抵抗値が著しく低下して歩行
及び走行用材料としての機能が損なわれると共に、化学
的安定性も低下するためである。
【0019】また、アルカリ金属化合物としては、Na
またはK各々の炭酸塩、炭酸水素塩、硝酸塩、珪酸塩、
水素化合物等が挙げられる。また、ほう素とアルカリ金
属元素の双方を含有していても差し支えない。これらの
化合物としては、ほう砂、5水ほう砂、及びほう珪酸ア
ルカリガラス等が挙げられる。これらのアルカリ金属化
合物の無機質結合材に占める割合は、R2 O換算で0.
5〜5重量%とする。アルカリ金属化合物の占める割合
が0.5重量%に満たないと、成形後のハンドリング性
が得られにくく、また5重量%を超えると、寸法安定性
が低下し、表面のすべり抵抗値も著しく損なわれ、化学
的安定性も低下するためである。
【0020】さらに、シリカ質物質としては、シリカフ
ューム、天然珪石の粉砕物等で、その物質中のSiO
含有量が80%以上であれば良い。このシリカ質物質の
無機質結合材中に占める割合は、5〜65重量%であ
る。
【0021】また、高炉スラグは、通常の高炉作業にお
いて副産物として得られたもので、その構成成分は、S
iO、Al、CaO及びMgOであり、無定形
の急冷スラグを微粉砕したものである。この高炉スラグ
の無機質結合材中に占める割合は、5〜30重量%であ
る。上記シリカ質物質及び該高炉スラグの占める割合
が、各々5重量%満たないと、溶融物の粘性が低くな
り、ブロックとしての寸法安定が得られなくなる。また
シリカ質物質及び高炉スラグが、各々65重量%、30
重量%を超える場合、或いは両者の合計が70重量%を
超える場合には、無機質結合材が溶融せず、半溶融状態
の表面が得られないこととなる。
【0022】なお、上記したほう素化合物、シリカ質物
質及びアルカリ金属化合物は、融剤及び焼結助剤として
作用することにより、1000°C程度の焼成温度で結
合材が溶融し、また骨材との界面において液相焼結を起
こすことにより、焼結体の焼結強度を発現させるもので
ある。これらの粉末度は、細かいものの方が好ましい。
【0023】また、上記無機質結合材を、表層結合原料
として用いた場合の意匠性を更に高めるために、上記構
成の無機質結合材に対して、外割で2〜5重量%程度、
市販の焼成用の無機質顔料を添加しても良い。
【0024】次に、上記本発明にかかる無機質結合材
を、表層用の結合原料として用いた焼結ブロック、及び
その製造方法について詳述する。
【0025】ここで、焼結ブロックの基層を構成する結
合原料としては、上記したようにアルミナセメント15
〜60重量%、高炉スラグ25〜75重量%、シリカ質
物質5〜15重量%、ほう素化合物をB2 3 換算で
0.1〜5重量%、及びアルカリ金属化合物をR2
(Rは、Na及び/又はK)換算で1.5〜4重量%を
混合してなる無機質結合材が望ましい。
【0026】表層用の結合原料としての本発明にかかる
無機質結合材、及び基層用の結合原料としての無機質結
合材の各混練において、無機質結合材、骨材、水の配合
比は特に限定するものではないが、その目安としては、
いずれも無機質結合材:骨材:水=1:1〜3:0.1
5〜0.6に配合すれば良い。
【0027】ここで、骨材としては、シャモット、鋳物
砂、高炉スラグの鉱宰物、れんが屑及び下水汚泥溶融ス
ラグ等の無機質結合材より高い融点を有するものを用
い、その粒度は、5mm以下が望ましい。また、基層の
補強材として、スチール、ガラス、アルミナ、炭素等の
繊維を、成形体の容積に対して外割で、2%前後添加す
ることも良い。また、必要に応じて高性能減水剤を、両
者の無機質結合材に対して外割で、0.5〜2%添加す
ることも差し支えない。
【0028】成形は、50〜500kgf/cm2 の加
圧力による加圧成形、振動成形、或いは両者を組み合わ
せた振動加圧成形により一体成形物を得るのが好まし
い。これらの成形方法によれば、即時に脱型が可能で、
成形直後にハンドリング性が付加され、焼結体の強度も
高くなるためである。
【0029】得られた一体成形物は、養生してもその性
能に差し支えない。またこの一体成形物を、焼成前に1
00〜300°Cで約2時間程度乾燥するのが望まし
い。これは、この方が焼結体の強度が高くなるためであ
る。
【0030】焼成は、900〜1200°Cの温度範囲
で、3〜6時間程度行なう。焼成温度が900°Cに満
たない場合には、表面が半溶融状態にならず、焼結体の
強度も低くなるためである。また焼成温度が高くなれ
ば、曲げ強度は増加するが、表層面が平滑になるためす
べり抵抗値が低くなり、1200°Cを超える焼成温度
では、これが顕著に表れ、本発明者らが目指しているす
べり抵抗値が50以上という特性を満足しなくなるため
である。また1200°Cを超える焼成温度では、表層
が緻密化するため吸水率が低下し、外観上も石調質を保
てなくなる。
【0031】得られた焼結体の放冷は、自然放冷による
徐冷で良い。
【0032】なお、上記焼成前までのブロックの製造
は、常法によって差し支えない。
【0033】また、焼結ブロックの表層と基層の割合
は、特に限定されるものではないが、容積比として表
層:基層=1:2〜8の割合が好ましい。
【0034】以上、詳述した本発明にかかる無機質結合
材及び該無機質結合材を用いた焼結ブロックとその製造
方法により、乾燥、焼成による収縮率が低く寸法安定性
があり、湿潤状態での表面のすべり抵抗値が大きく、十
分な強度を保ちながら表面に吸水性があり、一般の陶磁
器質焼結体よりも焼成温度が低温で、しかも焼結体の嵩
比重が小さい焼結ブロックを提供できる。
【0035】ここで、本発明での半溶融状態とは、表層
の無機質結合材が焼成によっても形状を維持しながら均
質に溶融しており、骨材との界面において液相を介して
焼結している状態を意味する。また、本発明での焼結ブ
ロックとは、900〜1200°C程度の焼成により表
面が半溶融の焼結状態となるブロックを意味する。
【0036】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と共に挙げ、
本発明を詳細に説明する。
【0037】無機質結合材の製造 (イ)使用材料 アルミナセメント───日本セメント(株)社製「アル
ミナセメント1号」 Al2 3 :53.2wt%、CaO:37.5wt% プレーン比表面積4900cm2 /g ほう砂 ───UNITED STATES
BORAX& CHEMICAL社製、純度99.5〜
100% シリカヒューム ───エファコ社製「エファコシリ
カ」 SiO2 :95.5wt% プレーン比表面積3500cm2 /g 粉末珪石 ───秩父鉱業(株)社製、プレーン
比表面積3500cm2 /g 炭酸ソーダ ───徳山ソーダ(株)社製「軽灰」 高炉スラグ ───第一セメント(株)社製「セラ
メント」 SiO2 :34.3wt%、Al2 3 :12.2wt
% CaO:41.9wt%、MgO:0.62wt% プレーン比表面積3600cm2 /g 焼成用顔料 ───日本硝子(株)社製「Y−89
0」 (ロ)混合方法 上記した使用材料を表1に示す種々の割合(実施例1〜
6は、本発明による無機質結合材の配合、比較例1〜4
は、本発明による無機質結合材の配合割合から逸脱する
配合、比較例5の従来品Aは、ポルトランドセメント1
0重量部,カオリン40重量部,長石30重量部,珪石
20重量部の配合、比較例6の従来品Bは、ポルトラン
ドセメント20重量部,長石80重量部の配合)にて配
合し、V型混合機を用いて約5分間混合した。
【0038】
【表1】
【0039】無機質結合材の焼結方法と評価方法 (イ)焼結方法 得られた種々の配合割合の無機質結合材に水を添加混合
し、ブロックに成形後、焼成前に200°Cで2時間乾
燥し、その後、昇温速度200°C/hrで、表1に示
す所定の焼成温度で約4時間保持し、炉内で自然放冷に
より徐冷した。 (ロ)評価方法 作製した焼結ブロックを、以下の評価方法により評価し
た。 a)表面性状(半溶融状態の判定) 焼結ブロック表面の状態を、目視により観察し評価し
た。 ○:表面の無機質結合材が完全に均質に溶融し、骨材と
液相焼結している。 ×:表面の無機質結合材が均質に溶融せず、骨材との液
相焼結が完全でない。 b)吸水率測定 JIS R 2205に準じた性能試験により測定し評
価した。 c)すべり抵抗値測定 ASTM E 303−69に準じたポータブルすべり
抵抗器によりすべり抵抗値を測定し評価した。 d)耐摩耗量測定 ASTM C 779の耐摩耗性試験に準じた性能試験
により、60分後の摩耗量を測定し評価した。
【0040】表2の実施例1〜6に、本発明による無機
質結合材から得られた焼結ブロックの各物性(表面性
状、吸収率、すべり抵抗値及び耐摩耗量)を示した。ま
た比較例1〜4に、本発明による無機質結合材の配合割
合から逸脱する配合のものから得られた焼結ブロックの
各物性、比較例5及び6に、従来品の各物性を各々併記
した。
【0041】
【表2】
【0042】2層の焼結ブロックの製造 (イ)使用材料 a)表層用 の(イ)と同様である。 b)基層用 ほう珪酸塩ガラス───井原興産(株)社製、粒度:#
20〜60メッシュ シャモット ───美濃窯業(株)社製、粒径2.
5mm以下 高性能減水剤 ───花王(株)社製、「マイティ1
00」 (ロ)製造方法 a)混合 上記した使用材料を表3に示す種々の割合(実施例1〜
6は、本発明による無機質結合材の配合、比較例1〜2
は、本発明による無機質結合材の配合割合から逸脱する
配合、比較例3の従来品Aは、ポルトランドセメント1
0重量部,カオリン40重量部,長石30重量部,珪石
20重量部の配合、比較例4の従来品Bは、ポルトラン
ドセメント20重量部,長石80重量部の配合)にて配
合し、V型混合機により十分混合し、表層用の無機質結
合材及び基層用の無機質結合材を各々製造した。 b)混練 表層用、又は基層用の無機質結合材:骨材(シャモッ
ト):水の各比率は、1:2:0.25とすべて一定と
した。これらをオムニミキサにより十分混練し、表層用
及び基層用のモルタルを各々製造した。 c)成形及び脱型 金属型枠中(長さ:200mm、幅:100mm、高
さ:150mm)に、基層用モルタル、表層用モルタル
の順で、高さ7cm:1cmとなるように盛り込み、5
0kgf/cm2 で約1分間加圧成形した後、即座に脱
型した。 d)乾燥、焼成 成形、脱型した一体成形ブロックを電気炉内に入れ、1
時間で200°Cまで昇温し、200°Cで2時間乾燥
を行なった後、これを200°C/hrで昇温し、表3
に示す焼成温度で4時間保持した後、炉内で自然放冷し
た。
【0043】
【表3】
【0044】2層の焼結ブロックの評価方法 得られた2層の焼結ブロックを、以下の評価方法により
評価した。 a)比重測定 焼結ブロックの外形寸法(長さ、幅、高さ)をノギスに
より測定し、秤量した重量をその体積で割ることにより
算出し評価した。 b)寸法精度測定 焼結ブロックの外形寸法をノギスにより測定し、ブロッ
ク間のバラツキを算出し評価した。 c)曲げ強度試験 インターロッキングブロック協会のブロックの曲げ試験
方法に準じた性能試験を行なった。曲げ強度試験は、ス
パンを160mmにとり、スパンの中央に荷重を毎分8
〜10kgf/cm2 加えて行ない、曲げ強度は、次式
により算出した。 σ=24P/bd
2 ここで σ:曲げ強度(kgf/cm2 ) P:最大荷重(kgf) b:ブロックの幅(cm) d:ブロックの厚さ(cm) である。
【0045】表4の実施例1〜6に、本発明による無機
質結合材を表層として用いた2層の焼結ブロックの各物
性(比重、寸法精度及び曲げ強度)を示した。また比較
例1〜2に、本発明による無機質結合材の配合割合から
逸脱する配合のものを表層として用いた2層の焼結ブロ
ックの各物性、比較例3及び4に、従来品の各物性を各
々併記した。
【0046】
【表4】
【0047】
【発明の効果】以上、詳述した本発明にかかる新規な無
機質結合材及び該無機質結合材を表層に用いた焼結ブロ
ックによれば、以下の効果を提供することができる。 表面のすべり抵抗値が高く、歩行及び走行において高
い安全性をもつ歩道及び道路用材料となる。 焼結体としての十分な強度を有しながら、表面に高い
吸水性を付加することができる。 十分な強度を有しながら、比重が小さいことから施工
作業において、作業者の労働を軽減することができる。 自硬効成形性があるために、複雑な形状にも成形が可
能である。 900〜1200°Cの比較的低温での焼成により半
溶融状態の焼結物が得られるため、表面に石調模様を有
する意匠性に優れた製品が、これまでより低エネルギー
で得られる。
【0048】また、本発明の焼成ブロックの製造方法に
よれば、上記焼成ブロックを容易に製造することができ
る。
【0049】さらに、本発明にかかる無機質結合材の諸
原料は、すぐに入手できるものであり、また焼結ブロッ
クの製造工程も、従来のものを使用できることから、直
ちにその製造及び実施が可能となる技術である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 35/63 - 35/632 C04B 35/00 - 35/22

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミナセメント8〜46重量%、ほう
    素化合物をB換算で5〜27重量%、シリカ質物
    質5〜65重量%、高炉スラグ5〜30重量%(但し、
    前記シリカ質物質と該高炉スラグの合計が、70重量%
    以下)、及びアルカリ金属化合物をRO(Rは、Na
    及び/又はK)換算で0.5〜5重量%を混合してなる
    ことを特徴とする、無機質結合材。
  2. 【請求項2】 表層用の結合原料が、上記請求項1記載
    の無機質結合材であって、基層用の原料と一体成形物と
    なっており、表層のみが半溶融の焼結状態であることを
    特徴とする、焼結ブロック。
  3. 【請求項3】 上記基層用の結合原料が、アルミナセメ
    ント15〜60重量%、高炉スラグ25〜75重量%、
    シリカ質物質5〜15重量%、ほう素化合物をB2 3
    換算で0.1〜5重量%、及びアルカリ金属化合物をR
    2 O(Rは、Na及び/又はK)換算で1.5〜4重量
    %を混合してなる無機質結合材であることを特徴とす
    る、上記請求項2記載の焼結ブロック。
  4. 【請求項4】 表層用の結合原料として、上記請求項1
    記載の無機質結合材を用い、基層用の原料と加圧、又は
    振動加圧により一体成形し、該一体成形物を900〜1
    200°Cで焼成することにより、表層のみを半溶融の
    焼結状態とした焼結ブロックを製造することを特徴とす
    る、焼結ブロックの製造方法。
  5. 【請求項5】 上記基層用の結合原料が、アルミナセメ
    ント15〜60重量%、高炉スラグ25〜75重量%、
    シリカ質物質5〜15重量%、ほう素化合物をB2 3
    換算で0.1〜5重量%、及びアルカリ金属化合物をR
    2 O(Rは、Na及び/又はK)換算で1.5〜4重量
    %を混合してなる無機質結合材であることを特徴とす
    る、上記請求項4記載の焼結ブロックの製造方法。
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