JP3229316B2 - シート取扱い装置 - Google Patents

シート取扱い装置

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JP3229316B2
JP3229316B2 JP50175491A JP50175490A JP3229316B2 JP 3229316 B2 JP3229316 B2 JP 3229316B2 JP 50175491 A JP50175491 A JP 50175491A JP 50175490 A JP50175490 A JP 50175490A JP 3229316 B2 JP3229316 B2 JP 3229316B2
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ディーボルド インコーポレイテッド
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、広くは取扱い/移送装置に関し、より詳し
くはシート媒体の取扱い/供給機構に関する。本発明
は、自動預金支払機(ATM)における、紙幣、チケッ
ト、クーポン等のシート媒体を移送する装置に特に有効
に適用でき、従って特に自動預金支払機に関連して説明
するけれども、シートの供給機構及び取扱い機構を用い
ている他の装置にも優れた適用性を見出すことができ
る。
発明の背景 本発明は、広くは、自動預金支払機(ATM)に使用す
るシート媒体の取扱い/分配装置(handling and dispe
nsing device)であって、紙幣、クーポン、チケット等
の個々のシート媒体の取扱い並びにこれらのシート媒体
のスタックを分配位置に供給することができるシート媒
体の取扱い/分配装置に関する。
これまでに知られているシート媒体移送装置(詳しく
は紙幣移送装置)は、該装置内でのシート媒体(紙幣)
の駆動及び供給を行うのに、一般にローラ装置又はベル
ト装置を用いている。一般に、ローラ移送装置は対向し
て配置されたローラの協働対で構成されており、各対向
ローラが反対方向に回転して両ローラ間でシート媒体を
駆動するようになっている。対向ローラからなるこれら
のローラ対は、一般に、連続的に並べて配置されていて
個々のシート媒体を供給する経路を形成している。ベル
ト装置も、互いに対向するベルトの対面間でシート媒体
を駆動することにより同様な方法で作動する。従って、
これらの両形式の装置は、シート媒体を摩擦的にグリッ
プして駆動することにより作動するものである。一般
に、これらの装置を適正に作動させるには、ローラ又は
ベルトの連続対同士の正確な整合(アライメント)が必
要になる。また、これらの装置は、各ローラ間又はベル
ト間の正確なタイミングが必要になる。なぜならば、も
しも特定のローラ又はベルトが、これに連続するローラ
又はベルトに対し非常にゆっくりと移動する場合には、
シート媒体は、当該連続ローラ又はベルトにより先端縁
が加速され、裂けてしまうことがあるからである。これ
に対し、ローラ又はベルトが次のローラ又はベルトに対
して非常に早く移動する場合には、シート媒体の先端縁
が減速され、これによりシート媒体に、装置を詰まらせ
る原因となる座屈や反復作動を生じさせる。従って、従
来知られている装置のローラ及びベルトは、一般に、タ
イミングチェーン又はタイミングベルトで相互連結され
ておりかつ単一の大型モータ(一般に電力消費が大き
い)により駆動されている。
これらの従来の装置は、複雑である上に通常高速で作
動するため、僅かでも不整合(ミスアライメント)や力
の不釣り合いがあると、構成部品間に過大な磨耗を引き
起こし、より重要なことは、書類(シート媒体)が移送
組立体中に詰まってしまうことである。更に、これらの
装置にみられる複雑さと正確な整合のため、詰まったシ
ート媒体へのアクセス及びその除去を困難にしている。
本発明は、これまでに知られている現在の紙幣供給/
取扱い装置よりも構造が簡単なシート媒体分配装置を提
供することにより、上記問題及び他の問題を解決するも
のである。本発明によれば、静止面に対して作動する複
数の移動ベルトを用いて、静止面により形成された経路
に沿ってシート材料(媒体)を移送するように構成され
たシート媒体分配装置が提供される。
発明の要約 本発明によれば、互いに平行に間隔を隔てて並べられ
た少なくとも2つの長い表面を備えた面を有しており、
前記長い表面が共通平面内にいありかつシートを駆動す
べき通路を形成していることを特徴とするシート媒体の
取扱い/供給装置が提供される。本発明のシート媒体取
扱い/供給装置には、互いに間隔を隔てて並べられた少
なくとも3本の無端駆動ベルトが設けられており、各駆
動ベルトは前記面に沿って延びている摩擦外面を備えて
いる。ベルトの一部及び摩擦外面は面に対しほぼ平行に
対面して配置されている。面に対面している駆動ベルト
の部分は、長い表面に対して平行に並べられていて、こ
れらの間に起伏状の通路を形成している。この通路は、
駆動ベルトの摩擦面と長い表面との間にシートを閉じ込
めている。ベルトを同時に駆動するベルト駆動手段が設
けられており、長い表面と移動するベルトの摩擦面との
間に閉じ込められたシートが、移動ベルトにより長い表
面に沿って駆動されるようになっている。
本発明の別の特徴によれば、上記のようなシート取扱
い/供給装置であって、貯蔵位置(貯蔵場所)からの個
々の媒体シートを受け取る第1位置と、媒体を単一のシ
ート又はシートのスタックとして与える第2位置と、第
1位置における所定のシートを貯蔵する第3位置と、個
々のシートをシートのスタックとして積層するスタッキ
ング手段と、第1位置からの個々のシートをスタッキン
グ手段に供給し又は第2位置からの個々のシートを第3
位置に供給する移送手段と、シートのスタックをスタッ
キング手段から第2位置に移動させる移動手段と、貯蔵
位置からの所定のシートを検出する検出手段と、該検出
手段に応答して、所定のシートをスタッキング位置から
第3位置に偏向させる偏向手段とを有しているシート取
扱い/供給装置が提供される。
本発明の主目的は、既存の機械よりも複雑でないシー
ト媒体取扱い/供給装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、上記のように定めた媒体移動組
立体(シート媒体移動組立体)を備え、媒体移動組立体
のタイミングおよび作動速度が厳格でなく、媒体移動組
立体が殆ど摩耗を受けることがないシート媒体取扱い/
供給装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、詰まりを生じさせることがない
上記シート媒体取扱い/供給装置を提供することにあ
る。
本発明の他の目的は、移動機構の作動部品が面対面係
合することがなく、かつ物理的なガイド(案内)を用い
ないで経路に沿ってシート媒体を指向させることができ
る上記シート媒体取扱い/供給装置を提供することにあ
る。
本発明の他の目的は、静止面に関連して配置された移
動ベルトからなる作動移動機構を備えた上記シート媒体
取扱い/供給装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、自動預金支払機(ATM)にシー
ト媒体を供給しかつ取り扱う上記シート媒体取扱い/供
給装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、ATM内で個々の紙幣をスタック
に積層しかつ該スタックを装置内の所定場所(所定位
置)に配置する手段を備えた上記シート媒体取扱い/供
給装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、ATMに使用できる上記シート媒
体取扱い/供給装置であって、一度に種々のサイズのシ
ート媒体を取り扱うことができるシート媒体取扱い/供
給装置を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、或る種の紙幣を検出して該
紙幣を貯蔵場所に偏向させる(そらせる)手段を備えた
上記シート媒体取扱い/供給装置を提供することにあ
る。
本発明の上記目的及び他の目的は、添付図面に関連し
て述べる本発明の実施例についての以下の説明から明ら
かになるであろう。
図面の簡単な説明 本発明は、或る部品及びそれらの構成の物理的形態に
構成することができ、以下、本発明の好ましい実施例を
本願明細書において詳細に説明し、かつ添付図面に示す
ことにする。
第1図は、本発明による自動預金支払機(ATM)の概
略斜視図であり、幾つかの主要部品が破線で示されてい
る。
第2図は、本発明の好ましい実施例によるシート媒体
分配機構を示す側面図である。
第3図は、第2図の3−3線方向から見た第2図のシ
ート媒体分配機構の平面図である。
第4図は、第2図の4−4線方向から見た端面図であ
る。
第5図は、第4図の5−5線に沿う拡大断面図であ
り、本発明の好ましい実施例による媒体キャニスタ及び
供給モジュールを示すものである。
第6図は、第4図の6−6線に沿う拡大断面図であ
る。
第7図は、第3図の7−7線に沿う断面図である。
第8図は、第3図の8−8線に沿う断面図である。
第9図は、第3図の9−9線に沿う断面図である。
第10図は、第3図の10−10線に沿う断面図である。
第11図は、第3図の11−11線に沿う断面図である。
第12A図は、第3図の12A−12A線に沿う断面図であ
り、垂直移送装置から水平移送装置に移動されるノート
(シート媒体)を示すものである。
第12B図は、水平移送装置のシートと係合する個々の
搬送ベルトを示す拡大断面図である。
第13A図は、本発明の好ましい実施例による制御輪を
示す第3図の13−13線に沿う断面図であり、制御輪が第
1位置にあり、スタックプレート(破線で示す)がスタ
ッキング位置にあり、かつ偏向板が正常位置にあるとこ
ろを示すものである。
第13B図は、第13A図の制御輪の断面図であり、制御輪
が第2位置にあり、スタックプレートがスタッキング位
置にあり、偏向板が紙幣偏向位置にあるところを示すも
のである。
第13C図は、第13A図の制御輪が第3位置にありかつス
タックプレートが紙幣移送位置にあるところを示す図面
である。
第13D図は、第13A図の制御輪が第4位置にありかつゲ
ート制御アームが作動されているところを示す図面であ
る。
第14A図〜第14D図は、本発明による媒体分配機構が種
々の作動段階にあるとこを示す図面である。
第15図は、本発明の別の実施例による媒体分配機構を
示す側面図である。
第16A図及び第16B図は、それぞれ、第2図の16A−16A
線及び16B−16B線に沿う断面図であり、媒体キャニスタ
内に収容された媒体のパラメータを識別するのに使用さ
れるスイッチ配列を示すものである。
第17図は、図示の実施例に使用する内部電子制御装置
を示すブロック図である。
好ましい実施例の詳細な説明 図面は、本発明の好ましい実施例を示すことのみが目
的であり、本発明を制限するものではない。図面には、
紙幣、トラベラーズチェック、チケット、クーボン等の
シート媒体を分配するための本発明によるカード操作形
自動預金支払機(ATM)10が示されている。以下の記載
においては、明瞭化及び便利性のため、紙幣、トラベラ
ーズチェック等の上記シート媒体を「ノート(単数又は
複数)」と呼ぶことにする。本発明は、これらと同等の
シート媒体及び他のシート媒体に有効に適用できるもの
であることを理解されたい。機械(ATM)10は、所定の
基準を満たす人からの要求があったときにノートを分配
できるようにしたものである。第1図に概略的に示す機
械10はキャビネットすなわちハウジング12を有してお
り、該ハウジング12は、ATMプロセッサ14、媒体分配機
構16(以下、「媒体ディスペンサ16」と呼ぶ)、及び該
媒体ディスペンサ16の作動を制御するディスペンサプロ
セッサ18を収容している。
ATMプロセッサ14は、基本的に、ATM10の分配ルーチン
(すなわち、アスペクト(特徴)を保つ会計記録及び顧
客インターフェース)についての個人のアスペクトを制
御する。これらの機能を果たすことができるようにする
ため、ATMプロセッサ14には、ハウジング12の外部に露
出しているスクリーン22を備えたビデオモニタ20と、AT
Mプロセッサ14に情報を入力するため顧客が使用する複
数の操作キー26を備えたキーパッド24と、コード化され
た識別データが入力された慣用的な既知のカードからの
情報を読み取るカード読取り器28とが接続されている。
カードは、ハウジング12に設けられたカードスロット30
を通してカード読取り器28に挿入される。ハウジング12
には、ATM10のユーザに紙幣を分配するための紙幣取出
し口32が設けられている。
第2図〜第8図の実施例に示すように、媒体ディスペ
ンサ16は、全体として3つの別々のモジュールで構成さ
れている。すなわち、底部モジュール(以下、「供給モ
ジュール」と呼び、図面に番号34で示す)と、中間モジ
ュール(以下、「スタッキングモジュール」と呼び、図
面に番号36で示す)と、頂部モジュール(以下、「移送
モジュール」と呼び、図面に番号38で示す)とで構成さ
れている。供給モジュール34(第5図に最も良く示して
ある)は、概略的にいえばATM10により分配すべき媒体
の貯蔵場所であり、側壁42、44を備えたハウジング40で
構成されている。ハウジング40の前端部は、垂直方向に
整合している1対のパネル46、48により形成されてい
る。パネル46、48は、外方に面しておりかつ互いに同一
平面内にある全体として平らな面46a、48aを備えてい
る。ハウジング40の後部は開放していて、普通に知られ
ているキャニスタ50を棚52上に受け入れることができる
ようになっている。キャニスタ50自体は本発明のいかな
る部分をも構成しないため、これ以上詳細な説明は省略
する。キャニスタ50は、基本的には、シート媒体(すな
わち、ノートN)のスタックを保持するための直方体の
箱である。スタックは、押圧板54及び押圧手段56によ
り、キャニスタ50の一端に設けられた開口58に向けて押
圧されている。キャニスタ50から個々のノートNを取り
出す(「ピック」する)ためのピッカ組立体60が、各キ
ャニスタ50の開口58に隣接して設けられている。ピッカ
組立体60は、軸64の回りで回転可能な円筒状ローラ62を
有している。ローラ62は隆起パッド62aを有しており、
該隆起パッド62aは、キャニスタ50の開口58に露出した
ノートNと係合して、該ノートNを取り出す。ローラ62
の各1回転毎に1枚のノートNが「ピック」される(取
り出される)。図示の実施例においては、各ローラ62
は、図面において番号72a、72bで概略的に示す、独立し
て作動する別々のモータにより駆動するのが好ましい。
モータ72a、72bはステップモータで構成するのが好まし
く、また、ローラ62の各回転並びに開口58に対する隆起
パッド62aの位置をモニタリングする検出手段(図示せ
ず)を備えている。各ローラ62の下には弧状壁74が設け
られている。弧状壁74の端部と各パネル46、48の下端部
との間にはスロットすなわち開口76が形成されている。
供給モジュール34内に挿入された特定のキャニスタ50
(特に、該キャニスタ50内のシート媒体)を識別するた
め、供給モジュール34には、複数のスイッチ67が配列さ
れたキーボード66が取り付けられており、該キーボード
66はディスペンサプロセッサ18に接続されている。キー
ボード66(第16A図)は、キャニスタ50の端部に設けら
れた着脱自在の操作ピン68(図16B図)の対応する列と
整合するように配置されている。操作ピン68をキャニス
タ50の特定位置において挿入しておけば、キャニスタ50
を供給モジュール34内に挿入してキーボード66に当たる
ときに、対応するスイッチ67のみが作動される。このよ
うな構成を用いることにより、供給モジュール34内に挿
入された特定のキャニスタ50を識別できると共に、該キ
ャニスタ50内に収容されたノートNの特定の種類、ノー
トNの高さ及び厚さ等の他のパラメータも一緒に識別で
きる。
本発明の1つの特徴によれば、キャニスタ50から取り
出された個々のノートNをスタッキングモジュール36へ
と搬送するための垂直な紙幣移送装置80(第14A図〜第1
4D図)が設けられている。この紙幣移送装置80は、基本
的に、静止表面と作動関係をなしている複数の無端ベル
トで構成されている。より詳しくは、図示の実施例にお
いては、互いに平行に並べて配置(並設)された3本の
無端ベルト82(第5図)がローラ84に取り付けられてい
る。ローラ84は軸86、88に固定されており、かつ第6図
に最も良く示すように、ベルト82のリブ82aを受け入れ
るための環状溝84aを備えている。両軸86、88は、ベル
ト82が2つの平行な走行部90a、90bを形成しかつ一方の
走行部90bがパネル46、48の表面46a、48aから所定距離
を隔てて隣接するように、ハウジング40に配置される。
すなわち、各ベルト82は、走行部90bに沿って表面46a、
48aに対面する摩擦外面を備えているといえる。第6図
に最も良く示すように、表面46a、48a(但し表面46aは
第6図には示されていない)の各々は、該表面46a、48a
から突出しておりかつ互いに平行に並設された1対のレ
ール92を備えている。これらのレール92は、互いに隣接
するベルト82の間に1つのレール92が配置されるように
して、互いに並べて配置されている。図示の実施例にお
いては、両レール92はパネル46a、48aに一体成形されて
いるが、これらのレール92は後述のように、平らな表面
に取り付けられる別体の部材で構成することもできる。
後で詳しく述べるように、ベルト82とレール92との間に
は起伏状すなわち波形通路94が形成される。ベルト82及
びレール92は、これらの間に閉じ込められたノートNを
レール92に沿ってベルト82の移動方向に駆動できる所定
寸法を有しておりかつ所定距離だけ互いに隔てられてい
る。従って、レール92及び表面46a、48aは、ノートNが
これらに沿って移動できるように滑らかであるのが好ま
しい。軸86は一般的に知られているブラシモータ96によ
り駆動するのが好ましい。このブラシモータ96は図面に
概略的に示されており、該モータ96に接続された普通の
速度検出手段(図示せず)を備えている。
第2図〜第4図及び第7図〜第12図を参照すると、特
に第7図に示すように、スタッキングモジュール36は、
全体として直方体のハウジング100からなり、該ハウジ
ング100は、2つの側壁104、106、底壁108、及び複数の
横壁110、112、114、116により形成されている。横壁11
0、112、114、116は、ハウジング100内に3つの隔室す
なわちチャンバ118、120、122を形成しており、これら
のうち隔室120、122は頂部が開放している。第11図に最
も良く示すように、側壁104、106の上端部には外方に延
びているフランジ105、107がそれぞれ設けられている。
また、横壁110、112は外方に向いた平らな面110a、112a
をそれぞれ備えている。図示の実施例においては、スタ
ッキングモジュール36は、ハウジング100の1つの端壁
に沿う垂直移送装置130(第7図)を有している。この
垂直移送装置130は、基本的には供給モジュール34の垂
直移送装置80と同じであり、該垂直移送装置80と整合す
る寸法を有している。より詳しくは、垂直移送装置130
は、互いに平行に並べられたほぼ同じベルト132(第12A
図)を備えており、これらのベルト132は軸136、138
(第7図)に固定されたローラ134に取り付けられてい
る。第7図に最も良く示すように、軸136、138は互いに
垂直方向に間隔を隔てていて、平行なベルト走行部140
a、140bを形成するように配置されている。これらのう
ち、ベルト走行部140bは横壁110の表面110aに対して平
行に隣接して配置されている。ベルト132は、走行部140
bに沿って平らな表面110aに対面している外側の摩擦面
を備えている。全体としてL形をなす2本のレール142
(第12A図及び第12B図に最も良く示す)が設けられてい
て、スタッキングモジュール36のハウジング100上に取
り付けられるようになっている。レール142は脚部142
a、142bを備えており、これらはそれぞれ横方向の壁部
分110、112上に取り付けられる。脚部142aは全体として
脚部142bよりも低く(すなわち平らであり)、横方向及
び長手方向にテーパした隆起部142cを備えている。ま
た、脚部142bは脚部142aよりも高いことに加え、より矩
形の断面形状を有している。レール142は、その脚部142
aがベルト132に対して平行になるように並べられ、かつ
脚部142aが各ベルト132の間に配置されるようにしてハ
ウジング100に取り付けられる。より詳しくは、垂直移
送装置80と同様に、ベルト132とレール142との間には起
伏状すなわち波形の通路が形成されている。図示の実施
例においては、軸136は、図示しない手段を介してモー
タ96により垂直移送装置80の軸86と同時に駆動される。
第12A図及び第12B図に最も良く示すように、各ベルト13
2には、横壁110に取り付けられたピンチローラ146が関
連している。これらのピンチローラ146は、ベルト132に
押し付けられて該ベルト132と係合できる寸法を有して
いる。
第7図に示すように、移送モジュール38は全体として
浅いフレーム150で構成されており、該フレーム150は互
いに平行な側壁152、154を備えている。これらの側壁15
2、154の上縁部には内方に延びているフランジ156、158
(第9図に最も良く示す)が設けられており、これらの
フランジ156、158は側壁152、154に沿って延びている。
フレーム150はその先端部に底壁162、164を備えてお
り、これらの底壁162、164の間には開放空間が形成され
ている。底壁162は上向きの全体として平らな面162aを
備えている。フレーム150は、その底壁154がハウジング
100のチャンバ122の上に載るようにしてハウジング100
に取り付けられる。フレーム150の底壁162は、これらの
底壁162の間の開口が横壁112、チャンバ120及びチャン
バ122の一部の上に配置されるようにして、ハウジング1
00を超えて延びている。各側壁152、154は浅い切欠き領
域を備えており、該切欠き領域は、その下縁部とハウジ
ング100のフランジ105、107との間に水平なスロット165
(第2図に最も良く示す)を備えている。底壁162の上
面162aは、ハウジング100の横壁112の表面112aとほぼ整
合しており、該表面112aと同一平面内にある。底壁162
は、その端部と横壁112との間にギャップすなわち空間1
66(第8図に最も良く示す)が形成される寸法を有して
いる。フレーム150の分配端部には、分配スロット170を
備えたプレート168が取り付けられている。分配スロッ
ト170は、ハウジング12(第1図)のスロット(紙幣取
出し口)32と同じ寸法を有している。プレート168はア
ングル部材169に取り付けられており、該アングル部材1
69は更にフレーム150の側壁に取り付けられていて、プ
レート168と側壁152、154の端部との間には空間が形成
されている。
移送モジュール38は、全体として水平な経路すなわち
平面Pに沿ってシート媒体Nを移動させるための水平移
送装置180を有している。より詳しくは、この水平移送
装置180は、高いレールが支持された静止面と作動関係
をなす複数の無端ベルトで基本的に構成されている点
で、供給モジュール34の垂直移送装置80及びスタッキン
グモジュール36の移送装置130と同様である。更に詳し
くは、水平移送装置180は、互いに平行に並べられた3
本のほぼ同じベルト182を有しており、該ベルト182は、
軸186、188に固定されたローラ184に取り付けられてい
る。第7図に最も良く示すように、軸186、188は互いに
間隔を隔てて配置されていて、全体として直線状の水平
ベルト走行部190a、190bを形成している。ベルト182
は、表面112a、162aに対面する外側の摩擦面を備えてい
る。軸186、188は、ベルト182の走行部190bが、全体と
して表面162a、112aに平行にかつ該表面から所定距離を
隔てて配置されるようにして側壁152、154に取り付けら
れている。より詳しくは、軸186は、側壁152、154の傾
斜した長いスロット187内に取り付けられている。図示
のように、ベルト182は、スタッキングモジュール36の
チャンバ120、122の上で、移送モジュール38のフレーム
150の全長にわたって延びている。第3図に最も良く示
すように、ベルト182は、L形部材142の脚部142bが各ベ
ルト182の間に配置されるようにして、脚部142bに対し
並べて配置されている。また、第3図に最も良く示すよ
うに、壁112には補完レール192が設けられている。この
補完レール192は、L形レール142の脚部142bに一致する
寸法を有している。フレーム150の底壁162は互いに並べ
られた2本のレール194を有しており、これらのレール1
94は脚部142bと整合しておりかつ該脚部142bに一致する
寸法を有している。重要なことは、レール142b、192、1
94の上面が、経路Pを形成する共通平面とほぼ整合して
いて該共通平面内にあるということである。換言すれ
ば、レール142b、192、194の上面が、分配すべきノート
Nを搬送する作業経路Pを形成しているということであ
る。垂直移送装置80、130と同様に、ベルト182とレール
142b、192、194との間には起伏状の通路が形成されてい
る。ベルト182は普通に知られているブラシモータ196に
より駆動するのが好ましい。ブラシモータ196は概略的
に図示されており、該モータ196には慣用的な速度検出
手段(図示せず)が接続されている。より詳しくは、図
示のように、水平移送装置180は、垂直移送装置80、130
とは独立して駆動される。しかしながら、所望ならば、
当業者の知り得る手段により、本発明を損なうことな
く、単一のモータを用いて水平移送装置180を水著移送
装置80、130と同時に駆動してもよい。
表面112a、162aと整合させることに加え、水平移送装
置180は、シート媒体をスタックする(積層する)スタ
ッキング組立体200と、ノートNを偏向させ(すなわ
ち、そらせ)又はノートNのスタックを「偏向/放出位
置(divert/dump location)」に放り出すための偏向組
立体300と、シート媒体のスタックを分配スロット170に
移送するプッシュプレート組立体400と、分配スロット1
70へのアクセスを制御するゲート組立体500と、前記ス
タッッキング組立体200、偏向組立体300、ゲート組立体
500の作用を調整する制御組立体600と作動関係をなすよ
うに配置される。
スタッッキング組立体200 本発明の好ましい実施例によれば、スタッキング手
段、例えば、スタッキング組立体200は、第7図に最も
良く示すように、スタックプレート210を有している。
スタックプレート210は、全体としてプラットホーム214
からなり、該プラットホーム214は、平らな上面214a
と、この上面214aを横切って延びている、互いに平行に
並べられた複数のレールとを備えている。図示の実施例
においては、スタックプレート210は、互いに平行に並
べられた4本のレール216を備えている。これらのレー
ル216は、基本的に、レール142b、192、194の断面に一
致しかつこれらのレールと整合して配置される寸法を有
している。第3図に最も良く示すように、レール216の
端部は、レール142b、192のアングル状端部に一致しか
つ該端部と整合する角度が付与されている。スタックプ
レート210は、全体として、スタッキングモジュール36
のチャンバ120内に配置されている。壁112、114には、
レール216の端部を収容するためのスロットが設けられ
ており、該スロットはチャンバ120を超えて延びてい
る。長いスロット218は、プラットホーム214及びレール
216を通って延びている。スロット218は、媒体ストッパ
222の垂直歯220を受け入れることができる寸法を有して
いる。媒体ストッパ222は、ガイド224に沿って再位置決
めされるように作動する。スタックプレート210は、該
スタックプレート210の側面に取り付けられた1対の長
いアーム226に取り付けられている。アーム226は、ハウ
ジング100の外面に沿って該ハウジング100の後部まで延
びておりかつ枢動できるように枢着ピン228(第2図)
に取り付けられている。より詳しくは、スタックプレー
ト210は、該スタックプレート210がベルト182から離れ
て配置されるスタッキング位置(第7図に最も良く示
す)と、スタックプレート210のレール216がレール142
b、192、194と整合してベルト182と作動関係をなす第2
位置との間で、枢着ピン228の回りでアーム226と共に枢
動することができる。第2位置においては、レール216
の上面は、レール142、192、194の上面により形成され
る平面Pとほぼ同一平面にある。スタッキングモジュー
ル36の壁106に隣接するアーム226は横方向に延びたカム
フォロワ234(第13A図〜第13D図に最も良く示す)を備
えており、該カムフォロワ234は、制御組立体600(これ
については後で詳述する)と作動係合するローラピンの
形態をなしている。
スタッッキング組立体200はまた、スタッッキング中
にノートNを整合させる機構を有している。図示の実施
例においては、スタッッキング組立体200は3つのパド
ル輪230(第7図に最も良く示す)を有しており、これ
らのパドル輪230は、個々のノートNをハウジング100の
壁114に当接させて整合させるべく作動する。各パドル
輪230は中央ハブ230aを有しており、該ハブ230aはこれ
を貫通するボアを備えている。パドル輪230は、ハウジ
ング100のチャンバ118を貫通して延びている軸232に取
り付けられている。ハブ230aからは、半径方向に間隔を
隔てて配置された薄くて幅狭の複数のベルト230bが延び
ており、第7図に最も良く示すようなパドル輪の形状を
形成している。パドル輪230は、しなやかでシート材料
にくっつく(すなわちグリップする)「スポンジー」な
外面(すなわち付着外面)をそなえたネオプレン材料又
は他の同等な材料で作るのが好ましい。第10図に示すよ
うに、パドル輪230は、ベルト182と壁112上のレール142
b、192との間に各パドル輪230が配置されるようにして
軸232に沿って間隔を隔てて配置されている。壁112、11
4にはスロットが設けられており、パドル輪230の回転中
に該パドル輪の半径方向端部230bが壁112、114を超えて
突出できるようになっている。パドル輪230はモータ196
により軸232を介して駆動される。前述のように、モー
タ196は水平移送装置180のベルト182をも駆動する。
偏向組立体300 本発明の他の特徴によれば、偏向組立体300が設けら
れており、この偏向組立体300は、スタッッキング組立
体200から、指定された「偏向/放出位置」に、個々の
ノートNをそらせ(偏向させ)又はノートNの群を放り
出す働きをする。本来、この偏向組立体300は、二重紙
幣(すなわち、一緒に重なり合った紙幣)を「偏向」さ
せて、そのような二重紙幣が顧客に手渡されることを防
止するためのものである。しかしながら、これに加え、
本発明の偏向組立体300は、移送組立体と組み合わせて
使用し、ノートN(このノートNは、既に顧客に分配さ
れたものであるが、未だ顧客が分配スロット170から取
り出してはいないものである)を、指定された偏向/放
出位置に放り出す機能をも有している。
偏向組立体300(第2図、第3図及び第7図に最も良
く示す)は、ハウジング100のフランジ105、107上で往
復運動できるように摺動自在に取り付けられた偏向板31
0を有している。偏向板310は全体として平らでありかつ
平らな上面310aを備えている。偏向板310は、その上面3
10aが表現112a、162aにほぼ整合しかつ該表面とほぼ同
一平面に位置する寸法を有している。偏向板310は、表
面310aを横切るように互いに平行に並べられた4本のレ
ール312を備えている。レール312は、スタックプレート
210上のレール216、表面112上のレール142b、192、及び
表面162a上のレール194に一致しかつこれらのレールと
整合する寸法を有している。より詳しくは、レール312
の上面は、レール142b、192、194、216により形成され
る経路Pと同一平面にある。図示のように、レール312
の端部はその長手方向軸線に沿ってアングル(角度)が
付されていて、スタックプレート210上のレール216の端
部と一致しかつ係合するようになっている。
第11図に最も良く示すように、偏向板310は、水平ス
ロット165を通って延びかつハウジング100のフランジ10
5、107上に載ることができる寸法を有している。偏向板
310の一方の側にはガイド314(第11図に最も良く示す)
が設けられており、このガイド314は、側壁154の低縁部
を受け入れることができる寸法を有しており、かつ偏向
板310をフレーム150と整合した状態に維持する働きをす
る。より詳しくは、偏向板310は、該偏向板がスタック
プレート210の一端においてチャンバ122上に配置される
第1位置と、偏向板310がチャンバ120及びスタックプレ
ート210上又はこれらの上方に配置される第2位置との
間で移動することができる。偏向板310が媒体ストッパ2
22の歯220上を移動できるようにするため、スタックプ
レート310は、レール242の下に形成された長い溝316を
備えている。偏向板310の一方の側には、垂直方向に向
いた全体として矩形のプレート318が取り付けられてい
る。このプレート318は垂直方向に整合したスロット320
を備えており(第2図に最も良く示す)、該スロット32
0は、後でより詳しく説明するように、制御機構(制御
組立体)600の制御ピンと作動係合する寸法を有してい
る。
プッシュプレート組立体400 プッシュプレート組立体400、すなわち、移動手段
は、プッシュプレート410と、移送モジュール38の長さ
だけプッシュプレート410を往復移動させる手段とを有
している。プッシュプレート410は、移送モジュール38
の側壁152と、154との間に延びている矩形のプラットホ
ーム412で構成されている。延長部414は全体としてL形
の凹部422を形成している。該凹部422は、フランジ156
及び側壁152を受け入れる寸法を有しており、一方、垂
直方向に間隔を隔てたタブ416は、第11図に最も良く示
すように、側壁154のフランジ158を受け入れるスロット
424を形成している。凹部422及びスロット424は、延長
部414によりプラットホーム412の横方向位置が維持され
た状態で、プラットホーム412がフランジ156上で自由に
摺動できるようにする寸法を有している。プレート426
は、平面P(すなわち、レール142b、216、192、194等
の上面)に対してほぼ垂直な平らな表面426aを備えてい
る。プレート426は、その下縁部が表面112a、162a、214
a、310aの直ぐ上(すなわち、これらの表面とは接触し
ない位置)にあって、これらの表面の上方で自由に摺動
できる寸法を有している。プレート426には、水平移送
装置180のベルト182と、スタックプレート210、偏向板3
10及びモジュール36、38上のレールとを収容するための
複数のノッチ428が形成されている。プラットホーム412
には歯付きベルト430が固定されている。この歯付きベ
ルト430は、図面に概略的に示すモータ432により駆動さ
れる。モータ432は普通のステッピングモータが好まし
く、該モータ432には、その速度を制御しかつモニタリ
ングできるように速度検出器が設けられている。モータ
432はフレーム150の壁152の外面(図示せず)に取り付
けられており、壁152を貫通して延びている軸434を有し
ている。この軸434には駆動スプロケット436が取り付け
られている。壁152には分配スロット170に隣接してアイ
ドルスプロケット438が取り付けられている。これらの
スプロケット436、438は、歯付きベルト430がベルト182
に対してほぼ平行になるように配置されている。
ゲート組立体500 第2図、第3図、第7図、第8図及び第10図に最も良
く示すように、ゲート組立体500はボックス状のゲート5
10を有しており、該ゲート510は底壁510aを備えてい
る。この底壁510aの一方の端壁510bは、プレート168と
スタッキングモジュール36の側壁152、154の端部との間
の空間内に受け入れられる寸法を有している。また、2
つの平行な側壁510cは、側壁152の外側に配置される寸
法を有している。ゲート510は、側壁152、154から延び
ている枢着ピン512によりスタッキングモジュール36に
枢着されている。移送モジュール38の側壁154に隣接す
るゲート510の側壁510cは、矩形の開口516(第8図に破
線で示す)を通り、長いリンク520の一端に設けられた
スロット518内に延入している。第8図に示すように、
リンク520は、該リンク520のスロット524を通って延び
ているピン522により側壁154に取り付けられていて、壁
154に沿って制限された長手方向移動が行えるようにな
っている。リンク520は下方に延びた2つのフィンガ52
5、526を備えている。フィンガ526は、リンク520及びゲ
ート510を第8図の位置(すなわち、端壁510bがプレー
ト168の開口170に隣接して配置されて該開口170を塞ぐ
位置)に向かって押圧しているばね527により押圧され
ている。
リンク520の他端を見れば、横方向に突出したアーム5
28が、リンク520から側壁154の矩形開口530を通って延
びている。第2図に最も良く示すように、アーム528は
全体としてL形をなす作動部材532に取り付けられてい
る。側壁154の他方の側には、側壁154のスロット536を
通って延びているピン534により作動部材532が取り付け
られている。この作動部材532の端部には外方に突出し
たピン538(第2図に破線で示す)が設けられていて、
後で詳述するように、制御機構600と作動係合するよう
になっている。
制御組立体600 スタックプレート210、偏向板310及びゲート510の運
動及び作動を調整するため、制御組立体600が設けられ
ている。この制御組立体600は制御輪610を有しており、
該制御輪610は、スタッキングモジュール36の壁106に固
定された軸612(第11図に最も良く示す)の固定軸線の
回りで回転できるように取り付けられている。制御輪61
0は円筒状部分614及びフランジ部分6161を備えている。
第13A図〜第13D図に最も良く示すように、円筒状部分61
4は長く湾曲したスロット618を備えており、該スロット
618はスタッキングモジュール36の壁106に向いて開口し
ておりかつ軸612の周囲に延びている。スロット618は3
つの別々の部分、すなわち、スロット618の大部分を形
成している、比較的長い同心状の第1部分618aと、該第
1部分618aより短くて、軸612に向かって第1部分618a
から内方に旋回している第2部分と、この第2部分より
更に短く、軸612の回りで同心状に配置された第3部分6
18cとで構成されている。スロット618は所定の形状を有
しており、この形状は、制御輪610の作動についての以
下の説明により完全に理解されよう。スロット618は、
スタックプレート210のアーム226のローラピン234及び
ゲート組立体500の作動部材532の制御ピン538を受け入
れることができる寸法を有している。また、制御輪610
は、フランジ部分616から壁106に向かって内方に延びて
いる作動ピン620を有しており、該作動ピン620は偏向板
310のスロット320内に受け入れられる寸法を有してい
る。更に制御輪610は、第11図に餅得も良く示すよう
に、内方に延びている環状壁622を有している。より詳
しくは、この環状壁622は軸612の軸線に対してほぼ同心
状に配置されておりかつスタッキングモジュール36の側
壁106に向かって突出している。制御輪610には、図面に
概略的に示すステップモータ624が連結されている。モ
ータ624はスタッキングモジュール36のハウジング100内
に配置して、駆動軸626を壁106に通すのが好ましい。軸
626は、歯付きベルト630を駆動する駆動スプロケット62
8を有している。歯付きベルト630は、制御輪610の円筒
状部分614に取り付けられた歯付きリング632(第3図に
最も良く示す)を駆動すべく作動する。
コンピュータ処理ユニット14、18 ATM10及び多媒体ディスペンサ16の作動は、第17図に
概略的に示すATMプロセッサ14及びディスペンサプロセ
ッサ18により制御される。本発明の好ましい実施例にお
いては、ATMプロセッサ14は、カード読取り器28、モニ
タ(ビデオモニタ)20、スクリーン22及びキーパッド24
と作動的に接続されている。概略的に説明すると、ATM
プロセッサ14は、ATM10の全体として別々の2つの機能
すなわち個人についての事務上の特徴すなわちアスペク
ト(会計上のアスペクト及び顧客インターフェース)の
アスペクトをモニタリングしかつ制御して、作動上の情
報をディスペンサプロセッサ18に与える。
前者について説明すると、一般にATM10は、例えば、
紙幣の分配及びチケットの購入のような会計事務を含む
媒体分配活動に使用される。より詳しくは、ATMプロセ
ッサ14は、見込み顧客(prospective patron、現段階で
は未だ正当な顧客であるとは断定されていない人)から
の情報データを受け入れること、このデータ及びそのよ
うな見込み顧客についての記録データ源からの他のデー
タと一緒に(できるならばコンピュータ網に関連し
て)、見込み顧客がATM10からノートNを受ける(一般
的には紙幣を引き出す)のに必要な所定の地位を有して
いるか否かを確認すること、ノートN又は紙幣の引出し
に関するデータを記録すること、及び顧客による引出し
に応答して記録データを調節することを行う。更にATM
プロセッサ14は、ビデオスクリーン22及び電子的ディス
プレイ20を用いて、見込み顧客に、ATM10の特徴及び機
能に関する情報を提供する。
一般に、見込み顧客からの情報データは、普通に知ら
れているクレジットカード(これに、識別データがコー
ド化されている)の形態をなしている。クレジットカー
ドはカードスロット30に挿入され、カード読取り器28に
より慣用的な方法で読み取られる。カードは、見込み顧
客の会計上の地位に関するカード所有者を識別する情報
及び他の情報(これらの情報は、会計上の記録ファイル
又は金融機関に関するデータの形態をなすものである)
を与える。記録ファイル又は外部のデータ源からのデー
タと一緒に利用されるこれらのデータにより、この見込
み顧客がATM10を利用できる正当な権限を有する者であ
るか否かを決定する。より詳しくは、ATMプロセッサ14
には、ATM10へのアクセスが許容される全ての顧客の口
座番号を含む内部記録ファイルを設けてもよいし、或い
は、ATMプロセッサ14を、モデル250を介して、自動預金
支払機において従来知られた方法で金融機関又は信託機
関のような外部記録源に接続してもよい。クレジットカ
ードからの情報及び内部記録源及び外部記録源からの情
報により、ATMプロセッサ14は、この識別された人が媒
体(すなわち紙幣)を引き出す正当な地位を有している
か否かを決定する。正当な人であると決定した場合に
は、分配のパラメータに関するデータ(すなわち、日
時、金額等)が、ATMプロセッサ14のファイル記憶装置
に記録される。顧客の会計上の記録は、分配されたノー
トN(すなわち紙幣)の数量(金額)に基づいて修正さ
れる(すなわち、帳簿の借方に記入される)。会計上の
記録についてのこの修正に関し、この記録がATM10によ
り内部的に維持される場合には、そのような修正はATM
プロセッサ14により行われる。一方、会計上の記録がAT
M10の外部(すなわち、金融機関又は信託機関)で行わ
れる場合には、引出し事務に関する情報は、ATMプロセ
ッサ14からそれらの機関の外部記録装置に伝送される。
上記のように外部記録装置との通信は、第17図に示すよ
うにモデム250を用いて行うこともできるし、或いは専
用回線(図示せず)を用いて直接行うこともできる。モ
デム250を用いる場合には、幾つかの事務に関する情報
が昼夜にわたってATMプロセッサ14のファイル記憶装置
に記憶された後、一度に外部記録装置に伝送されるた
め、通信コスト及びファクアップコストが節約される。
ATMプロセッサ14には、全ての事務上の記録を顧客に提
供するプリンタ手段(図示せず)を設けることもでき
る。
従って、本発明による金融機関と顧客とのインターフ
ェースのアスペクトに関し、ATMプロセッサ14は、基本
的に、顧客を識別する手段と、顧客と通信する手段と、
顧客の会計上の地位をチェックする手段と、引出し事務
をモニタリングする手段と、顧客の会計上の記録を修正
する手段とを提供する。
ATMプロセッサ14の作動上の機能に関しては、ATMプロ
セッサ14は、顧客からの情報に基づいて、基本的に、分
配すべきノートNの数、及び各キャニスタから分配すべ
きノートNの数(キャニスタ50が種々のノートNを保持
している場合)をディスペンサプロセッサ18に通知す
る。
次に、第17図に概略的に示すディスペンサプロセッサ
18を参照されたい。ディスペンサプロセッサ18は、基本
的に、ピッカ機構(ピッカ組立体)60、垂直移送装置8
0、130、水平移送装置180、スタッッキング組立体200、
偏向組立体300、プッシュプレート組立体400、ゲート組
立体500及び制御組立体600の作動を制御しかつモニタリ
ングする。これらのコンポーネンツは、ピッカモータ72
a、72b、垂直移送装置の駆動モータ96、水平移送装置の
駆動モータ196、プッシュプレートの駆動モータ432及び
制御輪の駆動モータ624により制御される。前述のよう
に、モータ72a、72b、96、196、432、624は検出手段
(図示せず)を備えていて、ディスペンサプロセッサ18
が上記コンポーネンツの相対位置をモニタリングできる
ようになっている。これらの検出手段に加え、媒体ディ
スペンサ16は他の幾つかのセンサ(検出器)を備えてい
る。第5図を参照すると、センサ710は各ピッカ機構60
の下に配置されている。センサ710は米国特許第4,664,3
69号(該米国特許は本願の譲受人が所有している)に開
示された形式のものであり、該センサ上を通って移送さ
れるノートの厚さを検出するように作動する。米国特許
第4,664,369号は、参考としてここに掲示する。センサ7
10はピッカ機構60により取り出されたノートNをモニタ
リングし、二重ノート(すなわち、2枚重なり合ったノ
ート)が顧客に分配されることを防止する。第3図に最
も良く示すように、L形レール142の脚部142bの上面に
は計数センサ720が設けられており、該計数センサ720は
ノートNがスタッッキング組立体200へと移動するとき
に計数センサ720上を通過するノートNを計数する。レ
ール194の上面には出口センサ730が設けられていて、顧
客の取出しスロット170に運ばれたノートNのスタック
の位置を検出する。第8図に最も良く示すように、側壁
154にはゲートセンサ740が設けられており、該ゲートセ
ンサ740はフィンガ525と作動関係をなしてゲート510の
位置をモニタリングする。制御輪センサ750が第13A図〜
第13D図に破線で示すように設けられていて、制御輪610
の位置をモニタリングするようになっている。制御輪セ
ンサ750は全体としてU形をなしており、壁622がセンサ
750の脚部同士の間に配置されるようにして配置されて
いる。センサ750は、壁622の所定位置に形成されたノッ
チ及び窓(図示せず)を検出すべく作動する。これらの
ノッチ及び窓は、制御輪610の特に重要な作動位置に一
致している。制御輪610の重要な作動位置は第13A図〜第
13B図に示されているが、これらについては後で詳述す
る。
センサ710、720、730、740、750に加え、ディスペン
サプロセッサ18はキーボード66からも情報を受け入れ
る。キーボード66は、多媒体ディスペンサ16に挿入され
る特定のキャニスタ50を識別する情報を与えるけれど
も、より重要なことは、キーボード66が、キャニスタ50
内の媒体の種類(ノート、紙幣等)、キャニスタ50内に
収容されたノートNの高さ及び厚さをも識別することで
ある。キーボード66からの情報は、ディスペンサプロセ
ッサ18によりATMプロセッサ14に通信される。
移送装置80、130、180 移送手段、すなわち、1以上の垂直移送装置80及び13
0及び水平移送装置180についてより詳しく説明する。各
移送装置は、基本的に、互いに平行に並べられた複数の
レールに対して並置された複数の平行なベルトで構成さ
れている。これらのベルト及びレールは互いに整合して
おりかつ同じ方向に延びている。第6図に最も良く示す
ように、レールはベルトから所定距離を隔てて、該ベル
トの間に配置されている。基本的に、レールは、ほぼ共
通平面内にあってノートNが搬送される経路を形成する
高い面を構成する。各移送装置において、ベルトの作動
摩擦面は、これらの間の空間内において、高いレール面
により形成された平面の下に配置されている。より詳し
くは、ベルト及びレールは互いに噛み合いかつ相互作用
して、両者の間に起伏状すなわち波形の通路を形成す
る。また、これらのベルトとレールとの間に配置される
ノートNは、ベルトと係合して該ベルトとの摩擦係合を
充分に維持し、ベルトがレール間を移動するときにベル
トに対して動かないようにするのが好ましい。また、高
い面は滑らかで、ノートNがその上を自由に摺動できる
ようになっている。
第4図〜第6図に最も良く示すように、垂直移送装置
80、130のレールは、それらの長手方向及び横方向の縁
部に沿ってテーパしている。水平移送装置180(該装置
は、スタックプレート210及び偏向板310のレールを備え
ていると同時にテーパ状でかつ角度が付された長手方向
縁部を備えている)のレールは、全体として矩形の断面
形状を有している(第10図及び第11図に最も良く示され
ている)。また、水平移送装置180のレールは、垂直移
送装置80、130のレールより僅かに高くなっている。こ
れらの相違は、基本的に、各移送装置の機能によるもの
である。
より詳しくは、垂直移送装置80、130は、第4図に最
も良く示すように、単一のノートNを垂直方向に移送す
るためのものである。そのような作動を行わせるには、
基本的に、連続するレールを整合させること及びレール
の上面を共通平面内に配置することのみが必要である。
第4図に示すように、連続するレール並びにベルトは、
これらが互いに整合しかつノートNを搬送できるように
変化させることができる。他方、水平移送装置180は、
ノートNのスタック(並びに単一枚のノートN)をプッ
シュプレート410に関連して搬送するためのものであ
る。より詳しくは、プッシュプレート410とそれぞれの
レールとを緊密に協働させるため、レールの側縁部は正
方形になっていて、プッシュプレート410に設けられた
ノッチの正方形の角部(コーナ)と一致している。ま
た、水平移送装置180のレールは高くなっていて、作動
時に、いかなるノートNもプッシュプレート410の底縁
部の下を通ることがなく或いは底縁部の下でクサビ止め
されることがないようにするのに充分な距離だけ、レー
ルの上面の下方にプッシュプレート410を配置すること
ができる。
従って、本発明にとって、レール自体の高さ及び断面
形状は重要ではない。重要なことは、レールとベルトと
が互いに作動関係をなすように整合させかつ並置して、
両者の間に起伏状の通路を形成し(すなわち、ベルトの
摩擦面をレールの高い面の下に位置させる)、かつベル
トと搬送すべきノートNとの間の摩擦係合を維持すべく
作動できるようにすることのみである。搬送すべきシー
ト媒体に基づいて、互いに隣り合うレールとベルトとの
間の横方向間隔を変えること、及びベルト及びレールの
本数を変えることが可能なことは理解されよう。図示の
各移送装置においては、3本のベルトと2本のレールと
が設けられている。より詳しくは、ノートNの整合を維
持するには少なくとも2本のレールが必要であると考え
られる。図示の実施例においては、スタックプレート21
0及び偏向板310には付加的なレールが設けられている。
これらの部材に設けられた付加的なレールによってノー
トNの横方向端部を支持することにより、良好なスタッ
キング(積層)が容易に行えるようになること、及びそ
のような支持によりノートNのスタックとプッシュプレ
ート410との適正な係合を確保できることが判明してい
る。図示の実施例においては、垂直移送装置80、130の
ベルト82、132は、非強化ウレタンで作られており、水
平移送装置180のベルト182はナイロンで強化した半伸縮
性ネオプレンで作られている。
作動 ATM10の作動について説明すると、先ず、第5図に示
すように、多媒体ディスペンサ16内に媒体キャニスタ50
を挿入する。該キャニスタ50のピン68が、キーボード66
の特定のスイッチ67と係合するように配置される。図示
の実施例においては、所定のスイッチ67の作動により、
ディスペンサプロセッサ18が、(1)機械(ATM)内に
挿入されている特定のキャニスタ50(すなわち識別コー
ド)、(2)キャニスタ50内に収容されている媒体(ノ
ートN)、(3)ノートNの厚さ、及び(4)ノートN
の高さを識別する。この情報は、ディスペンサプロセッ
サ18によりATMプロセッサ14に通信(伝送)される。図
示の実施例においては、2つのキャニスタ50を用いるこ
とができる。重要なことは、本発明によれば各キャニス
タ50が異種のノートNを収容できることである。例え
ば、幾つかのキャニスタ50には同一種類の紙幣を入れて
おくが、各キャニスタ50が異種の通貨単位をもつように
してもよい。或いは、1つのキャニスタ50には特定のサ
イウズ及び厚さの紙幣を入れ、他のキャニスタ50には全
く異なるサイズ及び厚さをもつクーポンを入れてもよ
い。すなわち、媒体ディスペンサ16は、2つの異種のノ
ートNについて作動できるものである。
ATM10の使用及び作動についての次の説明は、顧客が
所定の地位を満たさなくてはならないという会計上の価
値を含む分配事務に基づいている。もちろん、ATM10及
び媒体ディスペンサ16は、いずれかの個人による要求が
あった場合にのみ作動するようにプログラムしてもよ
い。
ATM10は、顧客が、従来知られているクレジットカー
ドをカードスロット30内に挿入することにより開始され
る。カード(カード読取り器28により読み取られるカー
ド)は、カード所有者を識別する情報を与えかつ見込み
顧客の会計上の地位に関する他の情報をも与える。ATM1
0内に収容される媒体が価値あるものである場合には、
一般に、顧客の会計上の地位の認可が必要になる。ATM
プロセッサ14には、ATM10へのアクセスが認可される全
ての人の口座番号を含む内部記録を入れておくことがで
きる。或いは、ATMプロセッサ14を、モデム250又は専用
回線を介して、金融機関又は信託機関のような外部記録
源に接続し、顧客の地位をチェックしてもよい。従来知
られている方法では、ATMプロセッサ14は、モニタ20の
スクリーン22により、顧客がATM10へのアクセスを容認
されたか否かを知らせ、かつATM10からノートNを受け
取るために顧客が続けるべき手順に関する情報を与える
ようになっている。ATM10との取引き操作は、(ATMプロ
セッサ14による俊敏な対応に応答して)、顧客が、キー
パッド24の操作キー26を用いて関連情報を入力すること
により続けられる。関連情報が入力されかつ処理される
と、ATMプロセッサ14は、キャニスタ50から分配すべき
ノートNの数量について、ディスペンサプロセッサ18に
通知する。
分配すべきノートNの数量についてATMプロセッサ14
からの通知を受けると、ディスペンサプロセッサ18は、
所定のシーケンスに従ってノートNの分配を開始する。
第14A図は、ノートNの分配が開始するときの、媒体
ディスペンサ16のそれぞれのコンポーネンツの全体的な
位置を示すものである。前述のように、制御輪610は、
スタックプレート210、偏向板310及びゲート510の作動
を調整する。より詳しくは、第13A図は、作動コンポー
ネンツすなわちスタックプレート210、偏向板310、プッ
シュプレート410及びゲート510を第14A図に示す位置に
位置決めするための制御輪610の位置を示している。第1
3A図は、制御輪610が第1位置にあるところ、すなわ
ち、スタックプレート210に関連しているピン234及びゲ
ート510に関連しているピン538がカムスロット618のス
ロット部分618a内に配置されているところを示してい
る。作動ピン620は、偏向板310のスロット320の底部に
配置されている。制御輪610がこの位置にあるとき、ス
タックプレート210は水平移送装置180のベルト182から
下方に間隔を隔てた第1位置にあり、偏向板310は第14A
図に示す位置にあり、ゲート510は通常の閉鎖位置にあ
る。ディスペンサプロセッサ18によりモータ432を介し
て独立的に制御されるプッシュプレート410は、第14B図
に示すように最後方位置に配置される。好ましくは、媒
体ストッパ222は、媒体ディスペンサ16内で、該媒体デ
ィスペンサ16に使用されることが期待される最大媒体を
収容する位置に固定して位置決めされる。本発明の好ま
しい作動によれば、偏向板310及びプッシュプレート410
は、スタックプレート210に対して所定位置に分配する
前に、第14A図に破線で示すように、ディスペンサプロ
セッサ18により再配置される。これらの位置は、分配す
べきノートNの高さに基づいてディスペンサプロセッサ
18により決定される(その情報はキーボード66により与
えられている)。プッシュプレート410は、ディスペン
サプロセッサ18によりモータ432を介して再配置され
る。偏向板310は、モータ624により制御輪610を回転さ
せて、ディスペンサプロセッサ18により再配置される。
第13A図で見るとき、制御輪610は、図示の位置から時計
回り方向に所定の角度で回転されるであろう。制御輪61
0の回転量は、ステップモータ624及び該ステップモータ
に接続された位置センサ(図示せず)及びセンサ750か
らの情報に基づき、ディスペンサプロセッサ18により計
算されかつモニタリングされる。制御輪610の回転によ
り、作動ピン620は、第13A図に示すように、弧状経路に
沿って右方に移動する。このとき、垂直スロット320を
通って移動する作動ピン620により、偏向板310は第13A
図で見て右方(第14A図で見るときは左方)に移動され
る。
ディスペンサプロセッサ18は、垂直移送装置のモータ
96及び水平移送装置のモータ196を始動させて、垂直移
送装置80のベルト82、垂直移送装置130のベルト132、及
び水平移送装置180のベルト182を第14A図に示す方向に
移動させる。次に、ディスペンサプロセッサ18はピッカ
機構60を始動させ、キャニスタ50から個々のノートNを
連続的に取り出させる。媒体ディスペンサ16が異なるサ
イズのノートNを収容している場合には、ディスペンサ
プロセッサ18は、最大のノートNが最初に分配されるよ
うにプログラミングされる。より詳しくは、個々のノー
トNは、該ノートNを垂直移送装置80のベルト82の走行
部90bに向けて供給するローラ62のパッド62aにより取り
出される。個々のノートNは厚さセンサ710の上に通さ
れ、該センサ710は、この厚さを走査して単一のノート
Nが移送されていることを保証する。このセンサ710
は、所定の厚さをモニタリングするように、ディスペン
サプロセッサ18によりプログラムされている。より詳し
くは、プログラムされる厚さは、キーボード66のスイッ
チ67によりディスペンサプロセッサ18及びATMプロセッ
サ14に与えられる情報により決定される。個々のノート
Nは、該ノートNを情報に曲げるベルト82の走行部90b
と係合し、ノートNはベルト82とレール92との間の起伏
状通路94内に捕捉される。ノートNは、ベルト82の摩擦
外面(外側摩擦面)によりレール92に沿って押される。
ノートNは垂直移送装置130へと駆動され、ここで、ノ
ートNは、ベルト132によりL形レール142に沿って水平
移送装置180に向けて押される。第12A図及び第12B図に
最も良く示すように、ベルト132は、ノートNをピンチ
ローラ146とローラ134との間に押しやる。ピンチローラ
146は、確実な摩擦力によりノートNを上方に押しやる
「強い駆動力」を発生する。この「強い駆動力」によ
り、ノートNの先端縁は、第12B図に最も良く示すよう
に、水平移送装置180のベルト182の走行部190bへと押し
やられる。
ベルト182がノートNの先端縁を移動ベルトの方向に
引っ張るとき、ノートNの先端縁は、全体として、ベル
ト182の走行部190bを上方に偏向させる。この偏向量
は、移送されるノートNの厚さ及び剛性に基づいて定め
られる。重要なことは、この弾性の特徴により、ディス
ペンサプロセッサ18が剛いカードのみならず柔軟な紙幣
をも移送できることである。水平移送装置180に移送さ
れたノートNは、ベルト182と、L形レール142及び補完
レール192の客部142bの上面との間に閉じ込められる。
ノートNは、ベルト182の摩擦外面によりレール142、19
2に沿って駆動される。また、ノートNは、該ノートN
がスタックプレート210の上方に位置するまで、水平移
送装置180により水平方向に駆動される。ノートNの水
平移動によってスタックプレート210の上方の位置まで
運ばれると、パドル輪230のベルト230bがノートNの上
面を捕らえて、これをスタックプレート210上で下方に
押し付ける。ノートNの上面を横切る可撓性ベルト230b
の移動により、ノートNは横壁114に押されて引き出さ
れ、その先端縁が整合される。重要なことは、上記のよ
うに、媒体ストッパ222の歯220との全体的な整合に続く
積層の前に、偏向板310とプッシュプレート410とを第14
A図に概略的に示すように位置決めすることである。よ
り詳しくは、媒体ストッパ222、偏向板310、及びプッシ
ュプレート410により確実なバリヤが形成されて、ノー
トNがスタッキング位置を超えて移送されることが防止
される。L形レール142の脚部142bの計数センサ720は、
ノートNがこのセンサ720上を通過するときに個々のノ
ートNを計数し、ピッカ組立体60により正しい数のノー
トNが取り出されてスタックプレート210に移送された
ことを保証する。
第2の種類(通貨単位)のノートN(より小さいノー
トNが好ましい)を分配する場合には、これらのノート
Nは、前述と同様にしてそれぞれのキャニスタ50から移
送される。重要なことは、小さいノートNの積層中に、
偏向板310及びプッシュプレート410がディスペンサプロ
セッサ18により再配置されること、すなわち、この小さ
なノートNのバリヤを形成すべく所定距離だけ水平方向
左方に移動されることである。繰り返すけれども、偏向
板310及びプッシュプレート410の位置は、小さなノート
Nの高さに関して受け入れられた情報に基づき、ディス
ペンサプロセッサ18により計算される。この小さな媒体
は、次に、前述の方法で、より大きな媒体の上に積層さ
れ、このとき、パドル輪230により、大小の両ノートN
の縁部が横壁114に押し付けられて整合される。
キャニスタ50からノートNを取り出す間、或るノート
Nが他のノートNにくっつくことがあり、このような二
重紙幣はセンサ710により検出される。このような場合
には、ディスペンサプロセッサ18によりピッカローラ62
の回転方向が逆転され、二重紙幣の分離が試みられる。
ピッカローラ62を反復逆転しても二重紙幣が分離されな
いときは、媒体ディスペンサ16が作動して、二重紙幣
を、スタッキングモジュール36の隔室122内に配置され
た「偏向/放出位置」に偏向させる。ノートNの「放り
出し(ダンピング)」及び「偏向」を行うため、偏向板
310が、第14B図に概略的に示すようにスタックプレート
210の上方の位置に向かって左放に移動される。偏向板3
10の移動は、第13B図に示すように制御輪610により開始
される。より詳しくは、偏向板310を第14B図に概略的に
示す位置まで移動させるため、制御輪610が、モータ624
により第13B図で見て時計回り方向に回転される。これ
により、作動ピン620が前述のようにプレート318のスロ
ット320を通って移動することにより、矩形プレート310
が第13B図で見て右方に移動される。ピン234、538が、
軸612の回りでほぼ同心状をなしているスロット部分618
cを通って移動するとき、スタックプレート210及びゲー
ト510の位置は同じ位置に維持される。二重紙幣は、垂
直移送装置80、130により水平移送装置180に搬送され
る。「二重紙幣」は、ベルト182により偏向板310のレー
ル312上で駆動され、スタッキングモジュール36のチャ
ンバ122内に入る。偏向されたノートNはディスペンサ
プロセッサ18及びATMプロセッサ14によりモニタリング
される。チャンバ122内には同様なキーボード配列をも
つ偏向/放出キャニスタ(divert/dump canister)を設
けて、特定のキャニスタ及び該キャニスタ内に放出され
た紙幣の数量をモニタリングするように構成してもよ
い。二重紙幣が偏向された後、偏向板310は、制御輪610
により第14A図に全体的に示すスタッキング位置に戻さ
れる。このスタッキング位置においては、適当な数量及
び種類のノートNが積層(スタッキング)されるまで、
ディスペンサプロセッサ18によりモニタリングされたノ
ートNの積層が更に行われる。
分配すべきノートNのスタッキングが完了すると、プ
ッシュプレート410がスタックプレート210を越えて後方
に移動され、スタックプレート210は、第14C図に概略的
に示すように、その第1スタッキング位置から第2の高
い位置(上昇位置)に移動される。この位置において、
レール216はレール142、192、194と整合されかつ水平移
送装置180のベルト182と作動係合する。この運動は、制
御輪610を第13C図に示す位置まで反時計回り方向に回転
させるディスペンサプロセッサ18により開始される。第
13C図に示すように、偏向板310は、作動ピン620(該作
動ピン620は、制御輪610が更に反時計回り方向に回転す
るときに、スロット320から離れる方向に回転する)に
よりその最後方位置まで移動されている。制御輪610の
反時計回り方向への回転により、アーム226のピン234
が、カムスロット部分618aの初期位置からカム部分618b
を通って移動され、これにより、ピン234が軸612の方に
押圧されて、アーム226がピン234の回りで枢動されかつ
スタックプレート210が作動平面Pと係合させられる。
スタックプレート210が第14C図に示す位置を占める
と、ディスペンサプロセッサ18によりプッシュプレート
410が始動され、ノートNのスタックをゲート組立体500
に向けて駆動する。同時に、水平移送装置180のベルト1
82が駆動されて、その走行部190bがゲート組立体500に
向かって移動する。本発明の作動方法の好ましい実施例
によれば、分配すべきノートNのスタックに問題がない
場合には、プッシュプレート410は水平移送装置180のベ
ルト182よりも高速で駆動される。これに対し、スタッ
クに2つの別サイズのノートN(両サイズのノートN
共、それらの先端部に沿って整合されている)が含まれ
ている場合には、ディスペンサプロセッサ18が、水平移
送装置180のベルト182及びプッシュプレート410を同一
速度で同時に駆動し、大きいノートNに対する小さいノ
ートNの相対運動が生じないようにするのが好ましい。
ノートNのスタックがゲート組立体500に向けて移動
されると、スタックの先端縁がレール194の出口センサ7
30に到達する。出口センサ730がスタックの先端縁を検
出すると、ディスペンサプロセッサ18により、制御輪61
0が第13D図に示す位置まで更に反時計回り方向に回転さ
れる。この回転により、ピン538がカムスロット部分618
bを通って移動され、これによりピン538は軸612の方に
押される。この運動により、作動部材532は第13D図に示
すように左方に押しやられる。ここで第8図を参照する
と、作動部材532の前記運動によって、リンク520は第8
図に示すように左方に移動される。リンク520のスロッ
ト518により、ゲート部材510のピン514は第8図に破線
で示す位置まで下方に移動され、これによりゲート510
がスロット170から離れて下方に移動される。次に、デ
ィスペンサプロセッサ18は、プッシュプレート410によ
り、ノートNのスタックをスロット170を通して所定距
離だけ移動させ、顧客がスタックにアクセスできるよう
にする。ここで「所定距離」とは、キーボード66のスイ
ッチ67により表示されるノートNのサイズパラメータに
基づいている。側壁152、154のスロット187は、軸186及
びベルト182が上方に移動してノートNの大きなスタッ
クを収容できるようにする。次に、顧客は、与えられた
ノートNを、スロット170(該スロット170はハウジング
12の分配開口32とほぼ整合している)から取り出すこと
ができる。ノートNが顧客により取り出されると、出口
センサ730はノートNが存在しないことを表示する。次
に、ディスペンサプロセッサ18により、制御輪610が第1
3C図に示す位置まで戻され、ここで、フィンガ526(第
8図に最も良く示す)に作用するばね527がリンク520を
押して、ゲート510を閉鎖位置に戻す。リンク520のフィ
ンガ525の位置をモニタリングするゲートセンサ740は、
ゲート510が閉鎖位置を占めた時点を表示する。次に、
プッシュプレート410がその原位置に戻る。
与えられたノートNのスタックが顧客により取り出さ
れない場合には、ディスペンサプロセッサ18は、プッシ
ュプレート410を所定距離だけ後方に移動しかつ水平移
送装置180のベルト182を逆方向に移動して、ノートNの
スタックをスロット170から離れる方向に移動させる。
出口センサ730は、全てのノートNがスロット170から離
れた方向に移動された時点を表示する。次に、前述のよ
うに制御輪610が作動され、ゲート510が閉鎖される。次
に、ディスペンサプロセッサ18により制御輪610が第13B
図に示す位置まで回転され、ここで、偏向板310がスタ
ックプレート210上に配置される。プッシュプレート410
は原位置に戻され、かつ水平移送装置180のベルト182が
作動されて、取り出されなかったノートNが、スタッキ
ングモジュール36のチャンバ122内の「偏向/放出位
置」に移送される。ノートNが取り出されなかったこと
に関する情報は、ディスペンサプロセッサ18を介してAT
Mプロセッサ14に通信される。顧客とATM10との取引き操
作が完了すると、ATMプロセッサ14は、プリンタ(図示
せず)により、取引きに関する印刷された要約書を顧客
に付与する。
以上の説明から理解されようが、本発明によれば、設
計及び操作が比較的簡単で、従来知られている媒体分配
装置に比べ幾つかの優れた利点を備えている媒体の取扱
い/供給装置が提供される。より詳しくは、前述のよう
に、従来の移送組立体は、他の移動エレメントと作動係
合する移動エレメント(すなわち、ローラ対ローラ又は
ベルト対ベルト)を備えている。こののような相互作用
により、これらのエレメント間に必ず磨耗が生じ、該磨
耗によって装置の全作動に影響が及ぶ。本発明による移
送装置は、これらの従来の装置とは異なり、面対面の相
互作用がない。すなわち、前述のように、ノートNは、
移動するベルトと静止レールとの間に形成される空間を
通って移送される。従って、いかなる表面も相互作用し
たり互いに擦れ合うことがなく、このため磨耗や静電気
を発生させることがない。また、本発明の移送装置は、
従来のベルト式装置又はローラ装置より消費動力はかな
り少なくて済む。
しかしながら、より重要なことは、ノートNを移送す
る方法にある。ベルトとレール表面との間の空間によ
り、各ノートNには極く僅かの摩擦力が作用する。すな
わち、本発明の移送装置によれば、ノートNに作用する
駆動力はかなり小さいといえる。そのような駆動力は、
レール表面に沿ってレールNを搬送するには充分な大き
さであるが、大きな摩擦力をノートNに加えるコンポー
ネンツからノートNを引っ張るには不充分な大きさであ
り、またノートNがこのようなコンポーネンツと係合す
るときにノートNの運動を遅延させるにも不充分な大き
さである。例えば、図示の実施例においては、ピッカ組
立体60が設けられていて、キャニスタ50から個々のノー
トNを取り出すようになっている。前述のように、紙幣
が互いにくっついて二重紙幣を形成するような場合に
は、ピッカローラ62の回転方向が反復して逆転され、二
重紙幣の分離が試みられる。そのような作動の間、「二
重紙幣」の一部は、ベルト82とレール92との間で垂直移
送装置30内に配置される。本発明によれば、ベルト82が
ノートNに対して作用する比較的小さな摩擦駆動力は、
ノートNをピッカ組立体60から引き出すには不充分であ
る。すなわち、ピッタ機構(ピッカ組立体)60によりノ
ートN又は「二重紙幣」が解放されるときにのみ、それ
らのノートN又は二重紙幣はベルト82によりレール92に
沿って搬送されるであろう。この点に関し重要なこと
は、ベルト82がピッカ機構60のローラ62と協働するよう
にベルト82のタイミングをとる必要はなく、従ってベル
ト82の速度がピッカ機構60の速度尾により制限されるこ
とはない。従って、ベルト82をピッカローラ62よりはる
かに高速で移動することができる。同様にして、水平移
送装置180ベルト182も、ベルト82とは異なる速度で移動
させることができる。従って、本発明によれば、それぞ
れのコンポーネンツ間に正確なタイミングを必要としな
いノート移送手段が提供される。
更に、本発明によれば、物理的なガイド(物理的なガ
イドは、一般に、ノートの詰まりの問題が生じる箇所で
ある)を必要としないでノートNの移動方向を変えるこ
とができる移送装置が提供される。より詳しくは、第12
A図及び第12B図に最も良く示すように、ノートNの方向
は、ノートNと移動するベルトとの係合により変えられ
る。従って、ノートNの方向を変えるのに物理的(すな
わち構造的)なガイドは何ら必要とされない。ノートN
は、1つの移送装置の駆動力及びベルトの横方向移動に
より、簡単、高効率かつ信頼できる方法により方向変換
される。
これらの各特徴は、基本的には、それぞれの移送装置
間の速度を同期させることなく、一方の移送装置から他
方の移送装置へとノートNを指向させる物理的ガイドを
必要とすることなく、かつ面接触コンポーネンツを必要
とすることなくしてノートを移送できる本発明のユニー
クな移送機構の結果である。重要なことは、本発明の移
送装置によれば、媒体移送装置と常時関連している他の
機構の容易化が図れることである。より詳しくは、本発
明の偏向組立体300は、スタッキング作業中に、スタッ
キング機構から個々のシートを偏向できるシート媒体分
配装置を提供するものである。一般に、これまでに知ら
れている装置は、問題のある紙幣(例えば「二重紙
幣」)が装置に導入されると、一部のスタックを「放り
出すこと」が必要であった。これに対し、本発明によれ
ば、そのような紙幣はスタッキング位置から「偏向」さ
れるため、部分的に出来上がったスタックを干渉するこ
とがない。これは偏向組立体300を用いて達成され、該
偏向組立体300は、ノートNの全スタックを「放り出
す」ようにも作動する(当該スタックが顧客により取り
出されない場合)。従って本発明は、従来知られている
装置よりも設計及び作動が簡単で、作動上の優れた利点
を有している媒体移送/取扱い装置を提供するものであ
る。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、
本願明細書を読みかつ理解することにより、当業者には
本発明の変更が可能であろう。例えば、本発明はスタッ
キング装置及び紙幣を「偏向/放出位置」に偏向させる
機構に関して説明したけれども、本願に記載した移送装
置を用いて、他の付加的な特徴のない媒体分配装置を提
供することができる。より詳しくは、第15図は本発明の
別の実施例を示す媒体分配装置を示すものであり、この
実施例では、供給モジュール34が、水平移送装置850を
備えた移送モジュール800と組み合わされており、該移
送モジュール800は、並設されたレール820と整合してい
る、互いに平行に並べられた複数の無端ベルト810で構
成されている。ベルト810は逆転可能なモータ830により
駆動される。ベルト810の方向に基づき、ノートNは移
送モジュール800のいずれかの端部から分配される。
第1図〜第14図に示した媒体ディスペンサは、移送モ
ジュール38の他端部からノートNのスタックを分配する
「フロント」装填/分配装置に容易に変更することがで
きる(第1図〜第14図には、「リア」装填装置が示され
ている)。このような変更を行うのに基本的に必要なこ
とは、移送モジュール38及びプログラムディスペンサプ
ロセッサ18の他端部にゲート組立体500を設けて、それ
ぞれのコンポーネンツを順番に配置(最初はプッシュプ
レート410)することのみである。より詳しくは、本質
的に全てのコンポーネンツは同じ機能をするであろう
が、プッシュプレート410の後側面がノートNのスタッ
クを分配開口に向けて押しやることになる。当業者なら
ば、本願明細書を読みかつ理解すれば、ゲート組立体50
0の再位置決め及びディスペンサプロセッサ18の再プロ
グラミングを行い得ることは明白である。また、媒体デ
ィスペンサ16は2つのキャニスタ50を有しているものに
ついて説明したが、媒体ディスペンサが2つより多い
(又は少ない)キャニスタを備えたものも本発明の範囲
内にある。これらの変更及び他の変更は、本願明細書を
読みかつ理解することにより当業者が行い得るものであ
る。そのような全ての変更は本願の請求の範囲に記載し
た範囲に含まれるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クルー ティモシー アール アメリカ合衆国 オハイオ州 44601 アリアンス バーカス アベニュー 10920 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 1/00 B65H 85/00

Claims (35)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート媒体を分配する装置において、 分配すべきシート媒体を貯蔵するための貯蔵手段と、 顧客にアクセスできる分配手段とを備え、該分配手段か
    ら前記シート媒体を受け取ることができ、 前記シート媒体を保持するための偏向/放出位置と、 前記シート媒体の個々のシートをスタックに積層するた
    めのスタッキング手段と、 前記シート媒体の個々のシートを前記貯蔵手段から前記
    スタッキング手段に順次移送し、かつ、前記シート媒体
    の個々のシートを前記分配手段から前記偏向/放出位置
    に移送するための移送手段とを備えており、 該移送手段は、 全体として平らな面と、 外側摩擦面を有しかつ間隔を隔てて並べられた少なくと
    も3本の無端駆動ベルトとを備えており、前記駆動ベル
    トの各々が前記面に沿って延びた前記駆動ベルトの部分
    を有し、前記駆動ベルトの前記外側摩擦面が前記面に対
    してほぼ平行に対面して配置され、前記駆動ベルトは、
    前記駆動ベルトと前記シート媒体との間の摩擦係合によ
    って、前記シート媒体を前記平らな面に沿って駆動する
    ように作動できるように構成されており、 前記シート媒体の1以上の前記個々のシートを前記スタ
    ッキング手段から前記分配手段に移動させるための移動
    手段と、 前記貯蔵手段から前記スタッキング手段に移送された前
    記シート媒体の選択されたシートを前記偏向/放出位置
    に偏向させるように作動でき、かつ、前記移送手段に関
    連した偏向手段とを備え、前記スタッキング手段及び前
    記偏向手段が、前記平らな面の一部を形成している、 ことを特徴とするシート媒体分配装置。
  2. 【請求項2】前記選択されたシートを検出するための検
    出手段を更に備え、前記偏向手段により、前記選択され
    たシートを前記偏向/放出位置に偏向させることを特徴
    とする請求の範囲第1項に記載の装置。
  3. 【請求項3】前記平らな面が、間隔を隔てて平行に並べ
    られた少なくとも2本のレールを構成し、前記レール
    は、該レールと前記ベルトとの間に起伏状通路を構成す
    るように前記ベルトに対して平行でありかつ前記ベルト
    と並置されていることを特徴とする請求の範囲第1項に
    記載の装置。
  4. 【請求項4】前記スタッキング手段及び前記偏向手段を
    調整し、かつ、それを制御するための制御手段を更に備
    えていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の装
    置。
  5. 【請求項5】前記分配手段へのアクセスを制御するため
    のゲート手段を更に備えていることを特徴とする請求の
    範囲第4項に記載の装置。
  6. 【請求項6】前記ゲート手段が前記制御手段により制御
    されることを特徴とする請求の範囲第5項に記載の装
    置。
  7. 【請求項7】シート媒体を分配する装置において、 分配すべきシート媒体を貯蔵するための貯蔵手段と、 顧客にアクセスできる分配手段とを備え、該分配手段か
    ら前記シート媒体を受け取ることができ、 前記シート媒体を保持するための偏向/放出位置と、 前記シート媒体の個々のシートをスタックに積層するた
    めのスタッキング手段と、 前記シート媒体の個々のシートを前記貯蔵手段から前記
    スタッキング手段に移送し、かつ、前記シート媒体の個
    々のシートを前記分配手段から前記偏向/放出位置に移
    送するための移送手段と、 シートのスタックを前記スタッキング手段から前記分配
    手段に移動させるための移動手段と、 前記貯蔵手段から前記スタッキング手段に移送されたシ
    ートを前記偏向/放出位置に偏向させるように作動で
    き、かつ、前記移送手段と関連した偏向手段と、 前記分配手段へのアクセスを制御するためのゲート手段
    と、 前記スタッキング手段及び前記偏向手段を調整し、か
    つ、それらを制御するための制御手段とを備え、前記制
    御手段が、固定軸線の周りで回転できる構造部材を備
    え、該構造部材が前記スタッキング手段、前記偏向手段
    及び前記ゲート手段と作動係合するカム手段を備えてい
    る、 ことを特徴とするシート媒体分配装置。
  8. 【請求項8】シート媒体を分配する装置において、 分配すべきシート媒体を貯蔵するための貯蔵手段と、 顧客にアクセスできる分配手段とを備え、該分配手段か
    ら前記シート媒体を受け取ることができ、 前記シート媒体を保持するための偏向/放出位置と、 前記シート媒体の1以上の個々のシートをスタックに積
    層するためのスタッキング手段とを備え、前記スタッキ
    ング手段が、全体として平らな部材を備え、該平らな部
    材が、その上に互いに間隔を隔てて並べられたレールを
    有し、前記平らな部材が、前記シート媒体の個々のシー
    トを積層する第1位置と第2位置との間で移動でき、 前記シート媒体の個々のシートを前記貯蔵手段から前記
    スタッキング手段に移送し、かつ、前記シート媒体の個
    々のシートを前記分配手段から前記偏向/放出位置に移
    送するための移送手段を備え、 該移送手段は、 全体として平らな面と、 外側摩擦面を有しかつ間隔を隔てて並べられた少なくと
    も3本の無端駆動ベルトとを備えており、前記駆動ベル
    トの各々が前記面に沿って延びた前記駆動ベルトの部分
    を有し、前記駆動ベルトの前記外側摩擦面が前記面に対
    してほぼ平行に対面して配置され、前記スタッキング手
    段の前記平らな部材は、前記平らな部材が前記第2位置
    にあるときに前記面に沿って延びる前記駆動ベルトの前
    記部分と平行でありかつこの部分と間隔を隔てており、
    前記平らな部材に設けられた前記レールが、前記ベルト
    に対して平行でありかつ前記ベルトと並置されており、 シートのスタックを前記スタッキング手段から前記分配
    手段に移動させるための移動手段と、 前記貯蔵手段から前記スタッキング手段に移送されたシ
    ートを前記偏向/放出位置に偏向させるように作動で
    き、かつ、前記移送手段と関連した偏向手段と、 を備えていることを特徴とするシート媒体分配装置。
  9. 【請求項9】前記偏向手段が、全体として平らな偏向部
    材を備え、該偏向部材はその上に互いに間隔を隔てて並
    べられた平行なもう1つのレールを有し、該もう1つの
    レールが、前記スタッキング手段に設けられた前記レー
    ルと整列され、前記平らな偏向部材が、前記もう1つの
    レールに対してほぼ平行な軸線に沿って移動できること
    を特徴とする請求の範囲第8項に記載の装置。
  10. 【請求項10】シート媒体の取扱い/供給装置におい
    て、 シートを駆動する直線状の経路を構成する細長い面を備
    え、前記面が、前記直線状の経路に沿って延びた共通平
    面内に位置し、互いに間隔を隔てて平行に並べられた少
    なくとも2つの細長い表面を有し、 外側摩擦面を有しかつ間隔を隔てて並べられた少なくと
    も3本の無端駆動ベルトを備え、前記駆動ベルトの各々
    が前記面に沿って延びた前記駆動ベルトの部分を有し、
    前記外側摩擦面が前記面に対してほぼ平行に対面して配
    置され、前記駆動ベルトの前記部分が、前記駆動ベルト
    の前記外側摩擦面と前記細長い表面との間にシートを閉
    じ込めるために起伏状の通路を形成するように、前記細
    長い表面に対して平行でありかつ前記細長い表面と並置
    されており、 前記駆動ベルトを同時に駆動するためのベルト駆動手段
    と、 シート媒体を積層するための、前記駆動ベルトと関連し
    たスタッキング手段とを備え、前記スタッキング手段
    が、共通平面内に位置して並べられた平行な複数の細長
    い表面を有し、かつ、シート媒体のシートを積層する第
    1位置と、前記スタッキング手段に設けられ、平行に並
    べられた細長い表面が、前記経路に沿って、前記細長い
    面の前記細長い表面と整列されかつこの細長い表面と同
    一平面になる第2位置との間で移動できる、 ことを特徴とするシート媒体の取扱い/供給装置。
  11. 【請求項11】前記スタッキング手段からシートを選択
    的に偏向させるための、前記駆動ベルト及び前記スタッ
    キング手段と関連した偏向手段を更に備えていることを
    特徴とする請求の範囲第10項に記載の装置。
  12. 【請求項12】前記偏向手段が、前記面の前記細長い表
    面で構成される平面内に位置しかつこの平面と整列され
    る、平行に並べられた複数の細長い表面を備え、前記偏
    向手段は、偏向を行わない第1位置と、前記偏向手段が
    前記スタッキング手段を遮る第2位置との間で、前記経
    路に沿って移動できることを特徴とする請求の範囲第11
    項に記載の装置。
  13. 【請求項13】シート媒体の取扱い/供給装置におい
    て、 シートを駆動する直線状の経路を構成する細長い面を備
    え、前記面が、前記直線状の経路に沿って延びた表通平
    面内に位置し、互いに間隔を隔てて並べられた平行な少
    なくとも2つの細長い表面を有し、 外側摩擦面を有しかつ間隔を隔てて並べられた少なくと
    も3本の無端駆動ベルトを備え、前記駆動ベルトの各々
    が前記面に沿って延びた前記駆動ベルトの部分を有し、
    前記外側摩擦面が前記面に対してほぼ平行に対面して配
    置され、前記駆動ベルトの前記部分が、前記駆動ベルト
    の前記外側摩擦面と前記細長い表面との間にシートを閉
    じ込めるために起伏状の通路を形成するように、前記細
    長い表面に対して平行でありかつ前記細長い表面と並置
    されており、 前記駆動ベルトを同時に駆動するためのベルト駆動手段
    と、 シート媒体を積層するための、前記駆動ベルトと関連し
    たスタッキング手段と、 前記スタッキング手段からシートを選択的に偏向させる
    ための、前記駆動ベルト及び前記スタッキング手段と関
    連した偏向手段と、 前記ベルトに対する前記スタッキング手段及び前記偏向
    手段の運動を調整するための制御手段とを備え、該制御
    手段が、前記スタッキング手段及び前記偏向手段と作動
    係合するカム手段を有し、かつ、固定軸線の周りで回転
    できる回転可能なエレメントを備える、 ことを特徴とするシート媒体の取扱い/供給装置。
  14. 【請求項14】前記スタッキング手段が、共通平面内に
    位置して平行に並べられた複数の細長い表面を有し、か
    つ、前記シート媒体のシートを積層する第1位置と、前
    記スタッキング手段に設けられた前記細長い表面が、前
    記経路に沿って、前記細長い面の前記細長い表面と整列
    されかつこの細長い表面と同一平面になる第2位置との
    間で移動でき、 前記偏向手段が、前記面の前記細長い表面で構成される
    平面内に位置しかつこの平面と整列される、平行に並べ
    られた複数の細長い表面を備え、前記偏向手段は、偏向
    を行わない第1位置と、前記偏向手段が前記スタッキン
    グ手段を遮る第2位置との間で、前記経路に沿って移動
    できる、 ことを特徴とする請求の範囲第13項に記載の装置。
  15. 【請求項15】シートのスタックを前記スタッキング手
    段から受取り位置に移動させるための、前記ベルトと関
    連した移動手段を更に備えていることを特徴とする請求
    の範囲第13項に記載の装置。
  16. 【請求項16】シート材料の取扱い/供給装置におい
    て、 シート材料を駆動する経路を構成する全体として平らで
    細長い第1の面と、 外側摩擦面を有しかつ間隔を隔てて並べられた少なくと
    も3本の無端駆動ベルトを備え、前記駆動ベルトの各々
    が前記第1の面に沿って延びた前記駆動ベルトの部分を
    有し、前記外側摩擦面が、前記駆動ベルトの前記外側摩
    擦面と前記第1の面との間にシート材料を閉じ込めるた
    めに、前記第1の面に対してほぼ平行に対面して配置さ
    れ、 前記駆動ベルトを同時に駆動するためのベルト駆動手段
    と、 前記駆動ベルトと作動関係をなしている前記第1の面に
    よって構成された経路に沿って位置決めされ、前記シー
    ト材料を均一なスタックに積層するためのスタッキング
    手段とを備え、 前記スタッキング手段が、 前記シート材料を積層する第1位置と、前記第1の面と
    ほぼ同一平面内にありかつ前記ベルトと作動係合する第
    2位置との間で往復運動できる、全体として平らなスタ
    ックプレートと、 前記シート材料の1つの縁部を均一なスタックに整列さ
    せる手段とを備えている、 ことを特徴とするシート材料の取扱い/供給装置。
  17. 【請求項17】前記整列手段が、前記スタックプレート
    と関連している、全体として平らな壁と、 全体としてシートの表面と係合して、前記シートを前記
    平らな壁に押し付けるパドル輪組立体と、 を備えていることを特徴とする請求の範囲第16項に記載
    の装置。
  18. 【請求項18】前記パドル輪組立体が、 半径方向に延びる複数の弾性ストラップを有する環状ハ
    ブを備え、前記弾性ストラップが、前記シート材料を把
    持することができる材料で作られている、 ことを特徴とする請求の範囲第17項に記載の装置。
  19. 【請求項19】シート材料の取扱い/供給装置におい
    て、 シート材料を駆動する経路を構成する全体として平らで
    細長い第1の面と、 外側摩擦面を有しかつ間隔を隔てて並べられた少なくと
    も3本の無端駆動ベルトを備え、前記駆動ベルトの各々
    が前記第1の面に沿って延びた前記駆動ベルトの部分を
    有し、前記外側摩擦面が、前記駆動ベルトの前記外側摩
    擦面と前記第1の面との間にシート材料を閉じ込めるた
    めに、前記第1の面に対してほぼ平行に対面して配置さ
    れ、 シート材料を分配するための分配手段と、 前記駆動ベルトを同時に駆動するためのベルト駆動手段
    と、 分配すべき前記シート材料を貯蔵するための貯蔵手段
    と、 前記シート材料のうちの所定のシートを保持するための
    保持手段と、 前記ベルトと作動係合するように前記経路に沿って配置
    され、前記所定のシートを前記分配手段から前記保持手
    段に偏向させるための偏向手段とを備え、該偏向手段
    が、全体として平らな偏向板を有し、該偏向板が、前記
    所定のシートを駆動させる前記経路の一部分を構成し、
    前記偏向板が、前記所定のシートを分配する第1位置か
    ら、前記所定のシートを前記保持手段に偏向させる第2
    位置まで、前記経路に沿って往復運動することができ
    る、 ことを特徴とするシート材料の取扱い/供給装置。
  20. 【請求項20】シート材料の取扱い/供給装置におい
    て、 前記シート材料を駆動する、全体として平らな直線状の
    経路を構成する全体として平らで細長い第1の面と、 前記経路に沿ってシート材料を移送するための移送手段
    と、 前記シート材料を均一なスタックに積層するための、前
    記経路に沿って配置されたスタッキング手段とを備え、
    該スタッキング手段が、前記経路に沿って作動可能に配
    置され、かつ、前記経路の一部分を形成するように前記
    第1の面と整列可能なスタッキング面を有しており、 選択されたシートを前記スタッキング手段から、前記選
    択されたシートを受入れかつ保持する偏向/放出位置に
    偏向させるための、前記経路に沿って配置された偏向手
    段を備え、該偏向手段が、前記経路に沿って作動可能に
    配置され、かつ、前記経路の一部分を形成するように前
    記第1の面と整列される偏向面を有し、 1以上の前記シートのスタックを分配するための、前記
    経路の一端に配置された分配手段を備え、該分配手段が
    ゲート手段を備えており、 前記スタッキング手段から前記第1の面に沿って前記分
    配手段まで、1以上の前記シート材料のスタックを駆動
    させるための、前記経路に沿って移動可能な移動手段を
    備える、 ことを特徴とするシート材料の取扱い/供給装置。
  21. 【請求項21】前記移動手段が、第1位置から前記分配
    手段に隣接した第2位置まで往復運動可能なプッシュプ
    レートを備えていることを特徴とする請求の範囲第20項
    に記載の装置。
  22. 【請求項22】前記分配手段及び前記スタッキング手段
    の運動を調整するための制御手段を更に備えていること
    を特徴とする請求の範囲第21項に記載の装置。
  23. 【請求項23】前記制御手段、前記プッシュプレート、
    前記移動手段、及び、前記ゲート手段が中央処理ユニッ
    トによって制御されることを特徴とする請求の範囲第22
    項に記載の装置。
  24. 【請求項24】前記スタッキング手段が、平らな上面を
    有する全体として平らなスタックプレートを備え、該ス
    タックプレートが、前記シートを積層する第1位置と、
    前記スタックプレートの前記上面が前記第1の面と整列
    される第2位置との間で移動することができ、 前記偏向手段が、前記第1の面と整列される平らな上面
    を有する全体として平らな偏向板を備え、該偏向板が、
    前記シート材料を分配する第1位置と、前記選択された
    シートを前記偏向/放出位置に偏向させる第2位置との
    間で移動することができる、 ことを特徴とする請求の範囲第21項に記載の装置。
  25. 【請求項25】シート媒体を分配する装置において、 分配すべきシート媒体を収容するためのハウジングと、 顧客にアクセスできる分配手段とを備え、該分配手段か
    ら前記シート媒体を受け取ることができるように構成さ
    れており、 顧客からの識別情報を受け取るための手段と、 前記識別情報を利用して、分配することについての正当
    な地位を顧客が有しているかどうかを決定するための手
    段と、 顧客からの分配情報を受け取るための手段と、 顧客からの識別情報及び分配情報を受け取るための手段
    を有し、かつ、出力命令情報と、それに応答する制御信
    号とを発生するコンピュータユニットと、 シート媒体分配手段とを備え、 該シート媒体分配手段が、 少なくとも1つのシート媒体移送装置を備え、該シート
    媒体移送装置が、並んでいる少なくとも2つの細長い表
    面を有する全体として平らな面を備え、前記少なくとも
    2つの細長い表面が、共通平面内にありかつ互いに平行
    に延びており、前記平らな面が、ほぼ直線状の経路を構
    成し、 外側摩擦面を有しかつ間隔を隔てて並べられた少なくと
    も3本の無端駆動ベルトを備え、前記駆動ベルトの各々
    が前記細長い表面と平行に延びた前記駆動ベルトの部分
    を有し、前記駆動ベルトが、前記シート媒体の個々のシ
    ートを受け取るために、前記駆動ベルトと前記細長い表
    面との間に起伏状の通路を形成するように、前記細長い
    表面に対して並置されかつ間隔を隔てており、 前記駆動ベルトを前記全体として平らな面に沿って移動
    させるための、前記制御信号に応答するベルト駆動手段
    を備え、前記駆動ベルトが、前記並んでいる細長い表面
    に沿って前記シートを移動させるように作動することが
    でき、 前記シート媒体を積層するためのスタッキング手段と、 前記スタッキング手段からの不均一なシート媒体を偏向
    させるための偏向手段とを備え、前記スタッキング手段
    及び前記偏向手段が、前記全体として平らな面の一部分
    を形成するように位置決め可能である移動可能なもう1
    つの面を備える、 ことを特徴とするシート媒体分配装置。
  26. 【請求項26】シート媒体を分配する装置において、 分配すべきシート媒体を収容するためのハウジングと、 顧客にアクセスできる分配手段とを備え、該分配手段か
    ら前記シート媒体を受け取ることができるように構成さ
    れており、 顧客からの識別情報を受け取るための手段と、 前記識別情報を利用して、分配することについての正当
    な地位を顧客が有しているかどうかを決定するための手
    段と、 顧客からの分配情報を受け取るための手段と、 顧客からの識別情報及び分配情報を受け取るための手段
    を有し、かつ、出力命令情報と、それに応答する制御信
    号とを発生するコンピュータユニットと、 シート媒体分配手段とを備え、 該シート媒体分配手段が、 少なくとも1つのシート媒体移送装置を備え、該シート
    媒体移送装置が、並んでいる少なくとも2つの細長い表
    面を有する平らな面を備え、前記少なくとも2つの細長
    い表面が、共通平面内にあり、かつ、ほぼ直線状の経路
    を構成するように互いに平行に延びており、 外側摩擦面を有しかつ間隔を隔てて並べられた少なくと
    も3本の無端駆動ベルトを備え、前記駆動ベルトの各々
    が前記細長い表面と平行に延びた前記駆動ベルトの部分
    を有し、前記駆動ベルトが、前記シート媒体の個々のシ
    ートを受け取るために、前記駆動ベルトと前記細長い表
    面との間に起伏状の通路を形成するように、前記細長い
    表面に対して並置されかつ間隔を隔てており、前記駆動
    ベルトが、前記表面に沿って前記シートを駆動するよう
    に作動することができ、 前記シート媒体を積層するための、前記経路に沿って配
    置されたスタッキング手段を備え、前記スタッキング手
    段が、細長い表面を有する高いレールを備え、前記細長
    い表面が、前記シート媒体のスタックを前記細長い表面
    に形成する第1位置と、前記細長い表面が、前記面の前
    記細長い表面と整列されかつ前記駆動ベルトと作動関係
    になる第2位置との間で移動でき、 前記スタッキング手段からの不均一なシート媒体を偏向
    させるための、前記経路に沿って配置された偏向手段を
    備える、 ことを特徴とするシート媒体分配装置。
  27. 【請求項27】前記スタッキング手段が、高いレールを
    有するスタッキングプレートを備え、前記レールの上面
    が、前記スタッキング手段の細長い表面を構成し、前記
    スタッキングプレートは、該スタッキングプレートが前
    記直線状経路から配置される、前記シートを積層するた
    めの第1位置と、前記スタッキングプレートの前記細長
    い表面が前記面の前記細長い表面と整列される第2位置
    との間で移動できることを特徴とする請求の範囲第26項
    に記載の装置。
  28. 【請求項28】前記スタッキング手段が、前記シートの
    一方の縁部を整列させるためのための整列手段を更に備
    えることを特徴とする請求の範囲第27項に記載の装置。
  29. 【請求項29】前記偏向手段が、前記面の前記細長い表
    面と整列されかつ前記直線状経路に沿って移動できるも
    う1つの細長い表面を構成する高いレールを備えること
    を特徴とする請求の範囲第28項に記載の装置。
  30. 【請求項30】前記スタッキング手段及び前記偏向手段
    の運動を調整するための、前記コンピュータユニットに
    より制御される制御手段を更に備えることを特徴とする
    請求の範囲第29項に記載の装置。
  31. 【請求項31】前記制御手段が、固定軸線の周りで枢動
    可能な回転部材を備え、前記回転部材が、前記スタッキ
    ング手段及び前記偏向手段と作動係合するカム面を備え
    ることを特徴とする請求の範囲第30項に記載の装置。
  32. 【請求項32】前記シートのスタックを前記スタッキン
    グ手段から前記分配手段に移動させるための移動手段を
    更に備えることを特徴とする請求の範囲第31項に記載の
    装置。
  33. 【請求項33】シート媒体を分配する装置において、 分配すべきシート媒体を貯蔵するための貯蔵手段と、 前記シート媒体を駆動する、全体として平らな直線状の
    経路を構成する細長い面と、 前記シート媒体を単一のシートとして、或いは、シート
    のスタックとして分配する前記経路の一端に設けられた
    アクセス手段と、 前記シート媒体を前記貯蔵手段から前記経路に個々に搬
    送するための手段と、 前記シート媒体の個々のシートをシートのスタックに積
    層するように作動できるスタッキング手段とを備え、該
    スタッキング手段が、前記細長い面と整列されかつ前記
    経路の一部分を形成する第1位置と、前記細長い面から
    移動される第2位置との間で、前記経路に対して移動で
    きる、全体として平らなスタッキング面を有しており、 前記シート媒体のうちの選択されたシートを前記スタッ
    キング手段から選択的に偏向させるための偏向手段を備
    え、該偏向手段が、前記経路に沿って往復運動でき、か
    つ、前記経路を形成する前記細長い面と整列される、全
    体として平らな偏向面を有しており、 前記経路に隣接したコンベヤベルト手段を備え、前記シ
    ート媒体を摩擦係合によって、前記細長い面及び前記偏
    向面に沿って、そして、前記スタッキング面が前記第1
    位置にあるときに前記スタッキング面に沿って搬送する
    ために、前記コンベヤベルト手段は、前記細長い面、前
    記スタッキング面、及び、前記偏向面と作動関係にあ
    る、 ことを特徴とするシート媒体分配装置。
  34. 【請求項34】前記スタッキング手段及び前記偏向手段
    を調整し制御するための制御手段を更に備え、前記制御
    手段が、前記偏向手段の作動を前記スタッキング手段に
    機械的に連結することを特徴とする請求の範囲第33項に
    記載の装置。
  35. 【請求項35】前記細長い面、前記スタッキング面、及
    び、前記偏向面は、互いにほぼ平行に並べられた細長い
    レールを備え、該レールの上面が、前記シート媒体を搬
    送する面を構成することを特徴とする請求の範囲第33項
    に記載の装置。
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