JP3229021B2 - 回路基板 - Google Patents

回路基板

Info

Publication number
JP3229021B2
JP3229021B2 JP17081892A JP17081892A JP3229021B2 JP 3229021 B2 JP3229021 B2 JP 3229021B2 JP 17081892 A JP17081892 A JP 17081892A JP 17081892 A JP17081892 A JP 17081892A JP 3229021 B2 JP3229021 B2 JP 3229021B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
wiring layer
layer
circuit board
insulating substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP17081892A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0616454A (ja
Inventor
正和 安井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP17081892A priority Critical patent/JP3229021B2/ja
Publication of JPH0616454A publication Critical patent/JPH0616454A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3229021B2 publication Critical patent/JP3229021B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Glass Compositions (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に第1及び第
2配線層の形成された配線回路基板に関する。
【0002】
【従来の技術】表面配線の高密度化を実現するための回
路基板として、絶縁性基板と、絶縁性基板上に形成され
かつ複数の配線層を重ねてなる積層配線層と、積層配線
層を構成する各配線層間に配置されかつ各配線層間を絶
縁するためのガラス層とを備えたものが知られている。
【0003】ところで、この種の回路基板では、積層配
線層を構成する配線層間を絶縁するためのガラス層が例
えばホウ珪酸鉛ガラスのように酸化鉛を含むガラス材料
から構成されている(例えば特公平4−6045号、特
公平1−21106号、特公昭63−16345号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の回路基板
は、絶縁性基板上に第1配線層、ガラス層、第2配線層
とを順に積層して積層配線層を設けていた。ここで、ガ
ラス層は、上述のガラス材料を含むペーストを印刷・乾
燥し、その後焼成することにより形成される。ところ
が、ガラス材料は還元され易い酸化鉛を含んでいるた
め、焼成時に有機ビヒクルに含まれているカーボンによ
り酸化鉛が還元され、その結果、COやCO2 が発生す
るので多孔質状のガラス層を形成し易い。多孔質状のガ
ラス層は、空気中の水分を吸収し易く、耐圧性や絶縁性
が低下する。
【0005】また、多孔質状のガラス層は、表面が凹凸
なため、その上面に第2配線層をファイン化して形成す
る場合の妨げになる。
【0006】本発明は上述の問題点に鑑みて案出された
ものであり、その目的は、絶縁性が高く、また繰り返し
焼成に耐え得るガラス層を形成し、絶縁性基板上の第1
配線層と第2配線層との間の絶縁性を高め、しかも、安
定して第2配線層を形成することができる回路基板であ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、絶縁性基板上
に、銀または銅からなる第1配線層を形成し、該第1配
線層上にガラス層を形成し、該ガラス層上に銀または銅
からなる第2配線層を形成した回路基板であって、前記
ガラス層は、SiO2 を43〜55モル%、Al23
を15〜24モル%、MgOを14〜21モル%、Zn
Oを3〜15モル%及びB23を2〜14モル%含むホ
ウ珪酸系ガラスフリットと、無機物フィラーとを含むガ
ラス材料からなる回路基板である。
【0008】
【作用】本発明の回路基板は、絶縁性基板上に設けられ
た第1配線層、ガラス層、第2配線層を順次形成し、絶
縁性基板上に積層構造の配線層を有している。そして、
第1配線層と第2配線層とは、上述のガラス材料からな
るガラス層により絶縁されている。上述のガラス材料
は、還元され易い酸化鉛を含んでいないため焼成時に発
泡しにくく、耐圧性及び絶縁性が良好で、しかも表面に
凹凸の発生のないガラス層を得ることができる。このた
め、ガラス層上に安定して第2配線層を形成でき、しか
も、第1配線層との絶縁性が高くなる。また、このガラ
ス材料は、焼成するとガーナイト及びコージェライトを
生成する。このため、このガラス材料により形成された
ガラス層は、繰り返し焼成に耐え得る。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の一実施例に係る
回路基板を示す。図1において、回路基板1は、絶縁性
基板(以下、単に絶縁基板という)2と、絶縁基板2上
に形成された積層配線層3とから構成されている。積層
配線層3は、ガラス層4を含み、ガラス層4の下部に配
置される第1配線層5と、ガラス層4の上部に配置され
る第2配線層6とから構成されている。
【0010】絶縁基板2は、矩形の板状であり、例えば
アルミナセラミックス製である。この絶縁基板2は、例
えば複数のセラミックグリーンシートを積層して焼成す
ることにより得られた複数の一体化したシートからなる
多層基板であり、内部に内部配線層(図示せず)を有し
ている。
【0011】積層配線層3は、絶縁基板2上に形成され
た第1配線層5と、該第1配線層5の一部を被覆するガ
ラス層4、第1配線層5上にガラス層4を介して重ねて
設けられ、かつ第1配線層5と交差する第2配線層6と
を備えている。なお、図1では積層配線層3の一部のみ
表示し、詳細は省略している。第1配線層5及び第2配
線層6は、銀系や銅系の導体材料から構成されており、
所定の部位で絶縁基板2内に設けられた内部配線層とビ
アホールを介して接続している。
【0012】ガラス層4は、図2に示すように、第1配
線層5と第2配線層6との交差部において第1配線層5
と第2配線層6との間に配置されており、第1配線層5
と第2配線層6とを絶縁している。ガラス層4はホウ珪
酸系ガラスフリットと、無機物フィラーとして例えばア
ルミナフィラーとを含んでいる。
【0013】ガラス材料のホウ珪酸系ガラスフリット
は、SiO2を43〜55モル%、Al23を15〜2
4モル%、MgOを14〜21モル%、ZnOを3〜1
5モル%及びB23を2〜14モル%含んでいる。ここ
で、SiO2 は、ガラス材料の軟化点を下げ、ガラス材
料の焼結性を向上させるための成分である。Al2
3 は、ガラス層4中にガーナイト及びコージェライトの
結晶相を構成するための成分である。MgOは、ガラス
層4にコージェライトの結晶相を形成するための成分で
ある。ZnOは、ガラス層4にガーナイトの結晶相を形
成するための成分である。B23 は、SiO2 と同様
にガラス材料の軟化点を下げてガラス材料の焼結性を向
上させるための成分である。
【0014】アルミナフィラーは、ガラス層4の耐酸性
や緻密性を高め、また熱抵抗を低下するための成分であ
る。このようなガラス材料からなるガラス層4は、ガラ
ス材料が焼成時に発泡しにくいため多孔質状になりにく
く、その表面の凹凸が非常に少なくなる。このため、ガ
ラス層4は、耐圧性及び絶縁性が良好であり、積層配線
層3において第1配線層5と第2配線層6との絶縁性を
高めることができ、ガラス層4上の第2配線層6をファ
イン化しても安定して形成することができる。
【0015】次に、前記回路基板1の製造方法について
説明する。まず、絶縁基板2を用意する。絶縁基板2
は、例えばセラミックグリーンシートを焼成すると得ら
れる。絶縁基板2が多層回路基板の場合は、複数のセラ
ミックグリーンシートを用意し、各セラミックグリーン
シートに導体材料ペーストを用いて所定の内部配線パタ
ーンを印刷する。また、所定部位に内部配線相互を接続
するためのビアホールを形成する。そして、セラミック
グリーンシートを所定の順に積層し、一体焼成する。
【0016】次に、絶縁基板2上の所定部位に第1配線
層5を形成する。第1配線層5は、上述の導体材料から
なるペーストを絶縁基板2上に印刷して焼成すると得ら
れる。次に、第1配線層5上の所定部位にガラス層4を
形成する。ガラス層4は、上述のガラス材料を含むガラ
スペーストを第1配線層5上の所定部位に配置し、これ
を焼成すると得られる。
【0017】ガラス層4を形成するためのガラスペース
トは、上述のホウ珪酸系ガラスフリットと、アルミナフ
ィラーと、ビヒクルとを混練したものである。ホウ珪酸
系ガラスフリットは、上述の無機成分を所定の割合で混
合して熔解によりガラス化し、これを水冷することによ
り、又は厚い鉄板上に流してフレーク状に成形すること
により得られたガラス片をアルミナボールミル等を用い
て微粉末状に粉砕すると得られる。この際、微粉末の平
均粒径は1〜4μmに設定するのが好ましい。アルミナ
フィラーは、平均粒径が1〜4μm、好ましくは2〜3
μmのものを用いるのが好ましい。ビヒクルは、バイン
ダーとしてエチルセルロース、ポリビニルブチラール等
を含み、溶媒としてβ又はαテルピネオール、n−ブチ
ルカルビトール、ブチルカルビトールアセテート、エチ
ルカルビトールアセテート等を含む一般的なものが用い
られ得る。
【0018】なお、上述のガラス材料用ペーストを製造
するときは、ホウ珪酸系ガラスフリットとアルミナフィ
ラーとの混合割合をホウ珪酸系ガラスフリットが30〜
95重量%、アルミナフィラーが5〜70重量%になる
よう設定するのが好ましい。ホウ珪酸系ガラスフリット
の割合が30重量%未満の場合は、ガラス層4の空隙を
埋めるだけのガラスフリットが不足し、結果的にガラス
層4が多孔質になる。逆に、95重量%を超える場合
は、繰り返し焼成時に、ガラス層4の保形性が損なわれ
る。
【0019】上述のガラス材料ペーストを焼成する際
は、焼成温度を850〜900℃に設定するのが好まし
い。焼成工程において、上述のガラス材料は、コージェ
ライト及びガーナイトの結晶相を形成する。次に、第2
配線層6を形成する。第2配線層6は、上述の導体材料
からなるペーストをガラス層4上で第1配線層5と交差
するよう絶縁基板2上に所定のパターンで印刷し、これ
を焼成すると得られる。ここで、ガラス層4は、再び焼
成処理を受けることになるが、コージェライト及びガー
ナイトの結晶相を含むため、繰り返し焼成に耐え得る。
【0020】〔実験例〕表1に示す組成の、平均粒径が
2μmのガラスフリットを用意した。そして、このガラ
スフリット70重量%と、平均粒径が1〜3μmのアル
ミナフィラー30重量%とを湿式混合した。この際、ア
ルミナポットミルとアルミナボールとを用い、混合時間
を6〜12時間に設定した。また、溶媒には水又はメタ
ノールを用いた。
【0021】次に、混合物乾燥し、100〜300メッ
シュのふるいに掛けてガラス材料を得た。このガラス材
料の平均粒径は、1〜3μmであった。次に、ガラス材
料85重量%と、エチルセルロース5重量%と、ターピ
ネオール10重量%とを混合し、3本ロールを用いてペ
ースト化した。得られたペーストを、絶縁基板2上に形
成された厚さ15μmの第1配線層5上に通常の厚膜手
法を用いて厚みが20〜40μmとなるよう印刷し、こ
のペーストを100〜120℃で10〜30分間乾燥し
た後に900℃で30分間焼成した。これにより、配線
層上にガラス層が得られた。
【0022】次に、ガラス層4上に、厚さ15μmの第
2配線層6を通常の厚膜手法により重ねて形成した。こ
のようにして得られた回路基板のサンプルについて、ガ
ラス層4に含まれるガーナイト及びコージェライトの結
晶量と、ガラス層の絶縁抵抗値及び耐電圧値を測定し
た。結果を表1に示す。なお、結晶量、絶縁抵抗及び耐
電圧は、次のように求めた。(結晶生成量)X線回折法
を用いた、具体的には、所定の結晶量を含む基準試料を
用いて検量線を作成し、この検量線に従って結晶生成量
を求めた。(絶縁抵抗)JIS−C2141に準拠して
測定した。
【0023】なお、1014Ω以上が合格である。(耐電
圧)JIS−C2141に準拠して測定した。なお、1
0KV以上が合格である。
【0024】
【表1】
【0025】表1において、サンプルNo.9,10,
11は比較例である。表1から明らかなように、本発明
のガラス材料からなるガラス層は、絶縁抵抗及び耐電圧
がいずれも良好なことがわかる。
【0026】
【発明の効果】本発明の回路基板は、絶縁性基板上に形
成された第1配線層、ガラス層及び第2配線層からなる
積層配線層で、第1及び第2配線層間を絶縁するための
ガラス層が、所定成分のホウ珪酸系ガラスフリットと無
機物フィラーとから構成されている。そして、ホウ珪酸
系ガラスフリット、無機物フィラーとを所定比率として
いる。このため、ガラス層が多孔質になり、表面が凹凸
になったり、また、繰り返し焼成時にガラス層が保形性
が損なわれたりすることがなく、第1配線層と第2配線
層との間の絶縁性を高く維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る回路基板の斜視図。
【図2】図1のII−II断面図。
【符号の説明】
1 回路基板 2 絶縁基板 3 積層配線層 4 ガラス層 5 第1配線層 6 第2配線層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基板上に、銀または銅からなる第
    1配線層を形成し、該第1配線層上にガラス層を形成
    し、該ガラス層上に銀または銅からなる第2配線層を形
    成した回路基板であって、 前記ガラス層は、SiO2 を43〜55モル%、Al2
    3 を15〜24モル%、MgOを14〜21モル%、
    ZnOを3〜15モル%及びB23を2〜14モル%含
    むホウ珪酸系ガラスフリットと、無機物フィラーとを含
    むガラス材料からなることを特徴とする回路基板。
JP17081892A 1992-06-29 1992-06-29 回路基板 Expired - Fee Related JP3229021B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17081892A JP3229021B2 (ja) 1992-06-29 1992-06-29 回路基板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17081892A JP3229021B2 (ja) 1992-06-29 1992-06-29 回路基板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0616454A JPH0616454A (ja) 1994-01-25
JP3229021B2 true JP3229021B2 (ja) 2001-11-12

Family

ID=15911906

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17081892A Expired - Fee Related JP3229021B2 (ja) 1992-06-29 1992-06-29 回路基板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3229021B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR970042353A (ko) * 1995-12-15 1997-07-24 김익명 절연용 유리조성물
JP3740158B2 (ja) * 2002-07-16 2006-02-01 Tdk株式会社 フラットパネルディスプレイ用基板および薄膜el素子
TW202248157A (zh) * 2021-06-14 2022-12-16 日商日本電氣硝子股份有限公司 半導體元件被覆用玻璃及使用其之半導體元件被覆用材料

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0616454A (ja) 1994-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5903671B2 (ja) コモンモードノイズフィルター
JPH0992983A (ja) セラミック多層基板の製造方法
JP2006165585A (ja) セラミック多層プリント回路基板
JP3229021B2 (ja) 回路基板
JP3127797B2 (ja) コンデンサ内蔵ガラスセラミック基板
JP2989936B2 (ja) ガラスフリット、抵抗体ペーストおよび配線基板
US4916261A (en) Circuit substrate and producing method of the same
JPH0632384B2 (ja) 積層セラミック基板の製造方法
JP2658356B2 (ja) 複合セラミックス基板の製法
JP3190111B2 (ja) 多層配線基板および誘電体層材料
JP3372061B2 (ja) 高周波誘電体材料ならびに共振器およびその製造方法
JPH0766563A (ja) 容量内蔵型多層回路基板
JPH0734504B2 (ja) 厚膜セラミック多層基板の製造方法
JP3164664B2 (ja) 多層回路基板
JP3103686B2 (ja) 多層回路基板
JPH06338686A (ja) 多層基板の製造方法
JP2652229B2 (ja) 積層回路セラミック基板
JPH0786079A (ja) 高周波用チップコンデンサ
JP2866508B2 (ja) コンデンサー内蔵複合回路基板
JPH09246722A (ja) ガラスセラミックス多層配線基板とその製造方法
JPH01204305A (ja) 誘電体磁器組成物
JP2000182886A (ja) キャパシタインキ、誘電体グリ―ンテ―プ、多層グリ―ンテ―プスタック、埋込み型キャパシタ及びその製造方法
JPH0513100B2 (ja)
JPH0658841B2 (ja) 抵抗体を有する電子回路基板
JPH0459260B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070907

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080907

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees