JP3228975B2 - 医療用x線画像検出装置 - Google Patents
医療用x線画像検出装置Info
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Description
装置、特に、歯牙撮影用に口腔内に装入されて使用され
る小型の歯科用X線画像検出装置に関する。
線を口腔内歯牙の背後に装入された小型のX線画像検出
装置内の蛍光面で光画像に変換し、ガラスファイバーに
よりCCD素子などの固体撮像素子の撮像面に投影し
て、デジタル信号に変換し、モニター画像上に歯科透過
画像を再生する口腔内X線撮影システムが広く使用され
つつある。
る歯牙部を透過して、X線蛍光体の蛍光面で、透過X線
強度に比例した明るさの光画像に変換されるが、X線蛍
光体を透過したX線はもはや不要であるばかりでなく、
不要のX線はCCD素子に対しても悪影響を及ぼすこと
があるので対策を必要とする。
ファイバーのクラッドをX線吸収材で覆ったり、ガラス
ファイバー自体を例えば鉛ガラスで成形して、X線遮蔽
能を付与する試みがあり、CCD素子へのX線照射量を
低減しようとするものがある。
像を伝送するガラスファイバーの光入力面或いは出力面
をフアイバー素線軸芯に対して斜交するように加工し
て、CCD素子の撮像面に縮小した光画像を投影する方
式を採用したものが知られている。この場合には、CC
D素子の撮像面をX線方向に平行に配置して、或いは蛍
光面の後方のX線透過域から離れた容器内場所に配置し
て、CCD素子へのX線の及ぼす影響を回避したものが
知られている(特開平2−249537号公報)。
形成して、CCD素子をX線照射領域から遠避けた上記
の従来装置は、被写体の蛍光面への投影画像を縮小する
には好都合であるが、他方、再生されたX線画像の解像
度を低下させ、更に装置が大型化するので、口腔内に装
入されて歯科治療に利用するX線画像検出装置には適当
でない。
達するまでに、X線の一部は、歯牙組織などの被写体中
を透過する際に、散乱され、低エネルギーの散乱X線が
発生する。CCD素子は数keV以下の低エネルギーの
軟X線にも感応して、電気信号を発生するので、蛍光面
の光画像をCCD素子で撮像して再生したモニター上の
X線画像は、歯牙組織等からの散乱X線による外乱を受
けて、その鮮明度が低下する。このような散乱X線は、
上記のようにX線源から直進するX線を回避するように
CCD素子を装置内に配置したとしても、回避し得ず、
CCD素子に入射し、画像信号を乱すことになる。ま
た、従来のX線画像検出素子では、CCD素子より後方
に抜けたX線が人体に照射されるので、X線の防護対策
を必要としている。
に悪影響を及ぼす不要な散乱X線照射を極力低減し又は
除去して、鮮明度・解像度の良好なX線画像が得られ、
且つ、人体を害する装置後方への透過X線の防護を図っ
た医療用のX線画像検出装置を提供しようとするもので
ある。
歯牙撮影用に口腔内に挿入されて使用される装置であ
る。この歯科用画像検出装置は、アルミニウム材又は該
アルミニウム材と合成樹脂との合板からなる軟X線吸収
材でできた前面部と、該前面部に水密的に接合された後
面部とで形成されており、口腔内に挿入可能な大きさの
容器を有する。容器内には、後面部上に、X線遮蔽材を
介して、固体撮像素子と、ガラスファイバーと、X線蛍
光体とを搭載したセラミック基板が固定されている。ま
た、ガラスファイバーは、一端がX線蛍光体にほぼ垂直
に面着され、他端が固体撮像素子にほぼ垂直に面着され
ている。
くともX線入射面が軟X線吸収材で形成されているか
ら、歯牙部と周辺組織を透過した特性X線などの高エネ
ルギーのX線は当該軟X線吸収材を透過して、蛍光面に
投影するが、歯牙部等で散乱した散乱X線はエネルギー
が低いので、軟X線吸収材に吸収されて、CCD素子や
蛍光面に到達しない。従って、CCD素子が、画像信号
中に上記散乱X線による不要な外乱信号を発生させるこ
とがない。
板が単独にもしくは合成樹脂板と合板とされて使用さ
れ、又は、希土類金属もしくはその化合物が適宜合成樹
脂板に貼設・添付し或いは混入されたものが使用され
る。その厚みは、概ね、X線源の放射X線強度とエネル
ギー分布を考慮して実験的に定めるが、実用的な口腔内
撮影用X線装置で、アルミニウム板の厚みは、0.5〜
5mmの範囲とするのが適当である。
該ガラスファイバーの一端面は、そのガラスファイバー
素線の軸芯が当該X線蛍光体の蛍光面にほぼ垂直である
ように、当該蛍光面に面着されているから、画像解像度
が低下しない。さらに、ガラスファイバーの他端面をそ
のファイバー軸芯と垂直に固体撮像素子の撮像面に面着
して、ガラスファイバーの軸方向長さ、即ち、ガラスフ
ァイバーの幅を短縮することができ、従って装置を薄く
小型にすることができる。また、X線蛍光体から、X線
照射方向にある当該容器後面部にX線遮蔽材を含ませる
ことにより、X線が装置背後まで通過して、例えば、人
体がX線に被爆するのを防ぐことができる。
明する。
用X線画像検出装置の横断面図と縦断面図を示すが、容
器1内には、容器内側の底部12(X線入射方向に対し
て反対側の内面)に鉛板によるX線遮蔽材13を介し
て、X線画像センサー一式を搭載したセラミック基板5
が固定されている。X線遮蔽材13は、本装置に照射さ
れたX線が装置背後まで透過して、例えば、人体がX線
を被爆するのを防ぐためのものである。
側の面は、容器側面部を含めて、アルミニウム板により
形成されており、このアルミニウム板は、水密的に上記
容器1の後面部である底部12と接合されている。この
容器前面部11のアルミニウム板が、軟X線吸収部材で
ある。
のチップが取着され、そのCCD素子4の撮像面には、
ガラスファイバー3の一端面が面着され、当該ガラスフ
ァイバー3の他端面には、薄いX線蛍光体2が塗着され
ている。このようなX線画像センサーは、当該軟X線吸
収部材の容器前面部11の背後に位置しており、また、
CCD素子4、ガラスファイバー3及び薄いX線蛍光体
2からなる3層構造全体が薄層化されている。
体と当該容器1の前面部11を透過したX線が投影され
て、蛍光画像を発光し、その画像がガラスファイバー3
に伝送されて、CCD素子4の撮像面で電気信号に変換
される。この出力信号はリード線71を含むケーブル7
により、装置外部の制御装置8に接続されている。
軟質組織93を透過する際に発生する低エネルギーの散
乱X線は、上記アルミニウム板の軟X線吸収部材の容器
前面部11により吸収されるので、CCD素子にはほと
んど到達しない。 この容器1の全部がアルミニウム板
など軟X線吸収部材で形成されていてもよい。又この容
器1の部材外面を合成樹脂体で形成し、その内面をアル
ミニウム板で覆う構造も適宜、採用することができる。
置10の利用態様を示しているが、本装置10の容器1
からのケーブル7が接続された制御装置8により、CC
D素子からの出力信号は集積・編集されて、モニター8
1のディスプレー上で画像に再生されるとともに、必要
により、プリンター82で用紙上にX線画像が印刷され
る。
線撮影を要する口腔内の目的歯牙92の背後に保持し
て、小型のX線発生器9のX線を当該歯牙92に照射す
れば、当該歯牙92の透過X線画像が、モニター81に
映し出される。
CD素子などの固体撮像素子が感応し電気信号を発生さ
せるような軟X線を、収容容器のX線入射側前面部に設
けた軟X線吸収材により吸収するので、X線の歯牙など
の通過時に散乱されるX線により固体撮像素子からのX
線画像が乱されることがなく、鮮明なX線画像が得られ
る。
ファイバーの端面は、そのガラスファイバー素線の軸芯
と垂直になる面で当該蛍光面に面着されていれば、固体
撮像素子の撮像面の投影画像は縮小されずに且つ画像分
解能が低下しない。従って、上記の散乱X線の影響排除
による効果とともに、X線画像の鮮明化・解像度の向上
に有効である。また、収容容器の後面部をX線遮蔽材を
含んで形成すれば、装置後方へ透過するX線を遮断で
き、治療の際のX線被爆を少なくすることができる。
の横断面図(A)と縦断面図(B)。
ステム図。
Claims (1)
- 【請求項1】 歯牙撮影用に口腔内に挿入される歯科用
画像検出装置であって、 前記歯科用画像検出装置は、アルミニウム材又は該アル
ミニウム材と合成樹脂との合板からなる軟X線吸収材で
できた前面部と、該前面部に水密的に接合された後面部
とで形成され、口腔内に挿入可能な大きさの容器を備え
ており、 前記容器内には、前記後面部上に、X線遮蔽材を介し
て、固体撮像素子と、ガラスファイバーと、X線蛍光体
とを搭載したセラミック基板が固定されており、 前記ガラスファイバーは、一端が前記X線蛍光体にほぼ
垂直に面着され、他端が前記固体撮像素子にほぼ垂直に
面着されていることを特徴とする歯科用画像検出装置。
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-
1991
- 1991-10-25 JP JP30697491A patent/JP3228975B2/ja not_active Expired - Fee Related
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