JP3228799U - 工作機械 - Google Patents

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博之 黒河
邦弘 池田
邦弘 池田
山崎 徹
徹 山崎
太樹 佐藤
太樹 佐藤
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Abstract

【課題】ワークの加工時だけでなく、工具交換時などの非加工時においても、切りくずやミストなどが非加工領域へ侵入するのを防止する工作機械を提供する。【解決手段】工作機械1は、ワークが加工される閉じられた空間をなす加工領域MSと、ワークが加工されない閉じられた空間をなす非加工領域CSと、加工領域MSと非加工領域CSとを連通させる開口部9aと、開口部9aを開閉するシャッター13とを備えている。シャッター13を閉じて開口部9aを遮蔽することにより、加工領域MSと非加工領域CSとが隔離される。工作機械1には、ワークの加工時および非加工時に、非加工領域CSの空間内へ風を送り込む送風機14が設けられている。【選択図】図1

Description

本考案は、切りくずやミストなどが非加工領域に侵入するのを防止する機能を備えた工作機械に関する。
工作機械では、ワークの加工領域において加工時に発生する切りくずや、ミスト(クーラントや潤滑剤の供給により発生する油煙およびその飛沫など)が、非加工領域へ侵入することがある。非加工領域には、たとえば自動工具交換装置や、主軸などの加工ユニットが設置されている。
切りくずやミストなどが、たとえば自動工具交換装置の収容スペースへ侵入すると、工具交換に際して、工具に切りくずが付着したり、工具がミストで汚れたりする。その結果、主軸に工具のテーパシャンク部を装着した際に、位置ずれなどが生じて精密な装着ができず、ワークの加工精度を悪化させるおそれがある。
そこで、特許文献1では、加工領域と非加工領域との間に、簡易な構造の遮蔽板を設けることにより、加工時に発生した切りくずなどが、工具マガジンやスライドベース後部などの非加工領域に入り込むのを防止している。
詳しくは、この遮蔽板は、スライドベース上に立設された背面板と、その左右に設けられた側面板とを有し、背面板には主軸ヘッドおよび工具が通過可能な開口部が設けられている。また、この開口部を閉鎖する閉鎖板が、工具マガジンの工具把持部に設けられている。ワーク加工時には、遮蔽板の開口部を閉鎖板で閉鎖して、加工領域と非加工領域とを隔離する。一方、工具交換時には、工具マガジンの回転により閉鎖板を退避させて遮蔽板の開口部を開放し、主軸ヘッドを開口部から非加工領域に進入させて、工具マガジンと主軸ヘッドとの間で工具交換を行う。
特開2013−248709号公報
特許文献1では、ワークの加工時に遮蔽板の開口部を閉鎖板で閉鎖することで、非加工領域への切りくずの侵入を防止している。しかしながら、たとえばアルミ合金のようなワークの加工時に発生する微細な切りくずやミストなどは軽いため、自重によって落下するのに時間がかかり、加工領域内を浮遊している。したがって、工具交換時に工具マガジンを回転させて遮蔽板の開口部を開放すると、加工領域内を浮遊している切りくずやミストなどが開口部から非加工領域に侵入してしまう。
そこで、本考案の目的は、ワークの加工時だけでなく、工具交換時などの非加工時においても、切りくずやミストなどが非加工領域へ侵入するのを防止できる工作機械を提供することにある。
本考案に係る工作機械は、ワークが加工される閉じられた空間をなす加工領域と、ワークが加工されない閉じられた空間をなす非加工領域と、加工領域と非加工領域とを連通させる開口部と、この開口部を開閉する開閉部材とを備えている。開閉部材で開口部を遮蔽することにより、加工領域と非加工領域とが隔離される。本考案は、このような工作機械において、ワークの加工時および非加工時に、非加工領域の空間内へ風を送り込む送風手段を設けたことを特徴としている。
送風手段により非加工領域の空間内へ風を送り込むことで、非加工領域内の圧力が加工領域内の圧力よりも高くなり、送り込まれた風は、たとえば開閉部材付近の隙間などを通って、非加工領域から流出する。この流出する風のため、加工領域内を浮遊している切りくずやミストは、上記の隙間を通って非加工領域内に侵入することができなくなる。
本考案において、送風手段により非加工領域の空間内へ送り込まれた風は、ワークの加工時に、開閉部材により開口部が遮蔽された状態において、非加工領域の隙間を通って非加工領域から加工領域へ流出し、ワークの非加工時に、開閉部材により開口部が開放された状態において、開口部を通って非加工領域から加工領域へ流出するようにしてもよい。
本考案において、送風手段は、非加工領域の近傍に設けられた送風機であってもよい。
本考案において、送風手段は、加工領域内のミストを集塵するミストコレクタであってもよい。
本考案において、ミストコレクタと加工領域との間に、当該加工領域内のミストを吸引する吸引ダクトが設けられ、ミストコレクタと非加工領域との間に、ミストコレクタから排気される清浄空気を非加工領域へ供給する供給ダクトが設けられていてもよい。
本考案において、非加工領域の空間内に、主軸との間で工具の交換を行うための自動工具交換装置が設置されていてもよい。
本考案において、開閉部材は、ワークの加工時に開口部を遮蔽し、工具の交換時に開口部を開放してもよい。
本考案によれば、ワークの加工時だけでなく非加工時においても、加工領域の切りくずやミストなどが非加工領域へ侵入するのを防止できるので、加工精度の向上を図ることができる。また、本考案は、消費電力の大きい圧縮空気源を用いる必要がないので、複雑な設備や制御を必要とせずに簡易に実現できるとともに、省エネルギー効果や効率の点でも非常に優れている。
本考案の第1実施形態に係る工作機械の正面図である。 図1の工作機械の側面図である。 本考案の第2実施形態に係る工作機械の斜視図である。 図3の工作機械の側面図である。 本考案の第3実施形態に係る工作機械の側面図である。 図5の工作機械の正面図である。 本考案の第4実施形態に係る工作機械の側面図である。
次に、本考案の実施形態を図1から図7に基づいて説明する。各図において、同一の部分または対応する部分には、同一の符号を付してある。
<第1実施形態>
図1および図2は、本考案の第1実施形態を示している。工作機械1は、主軸が水平方向に配置された横型の工作機械であり、図2に示すように、床上に設置されるベッド2と、このベッド2上に立設された門形のコラム3と、このコラム3の後面とベッド2の上面とに左右方向に移動可能に支持された第1サドル4と、この第1サドル4の前面に上下方向に移動可能に支持された第2サドル5と、この第2サドル5に前後方向に移動可能に支持された主軸ヘッド6と、この主軸ヘッド6に回転可能に支持され、先端に工具が装着される主軸7とを備えている。
コラム3の上部桁前面には、自動工具交換装置8が設置されている。この自動工具交換装置8は、箱状の収容カバー9内に収容されている。自動工具交換装置8は、所望の工具Tを割り出す工具マガジン10を備えている。工具マガジン10の周縁には、工具を把持する工具把持部11が設けられている。
図2において、MSは加工領域を表しており、CSは非加工領域を表している。加工領域MSは、ワークが加工される閉じられた空間であり、非加工領域CSはワークが加工されない閉じられた空間である。加工領域MSである門型コラム3前方には、被加工物であるワークをクランプして固定するテーブル12と、このテーブル12が設置される台12aとが設けられている。台12aは、ベッド2の前面に切りくずを排出するための図示しない貫通孔(通称トラフ)を有している。
収容カバー9は、加工によって発生する切りくずやミストが工具交換装置8に付着しないように、工具交換装置8全体を覆っている。この収容カバー9の内部は、切りくずのないクリーンな空間であり、非加工領域CSとなっている。収容カバー9の下面から後面下部にわたって、主軸7が出入りするための開口部9aが設けられている。この開口部9aには、L字形のシャッター13が備わっている。このシャッター13は、図1で左右方向に移動して開口部9aを開閉する。ワークの加工時には、シャッター13で開口部9aを遮蔽することで、加工領域MSと非加工領域CSとが隔離される。シャッター13は、本考案における「開閉部材」の一例である。
加工時には、主軸7は、加工領域MS内を上下・左右・前後方向に移動して、ワークを加工する。工具交換時には、主軸7は、加工領域MSから非加工領域CSである工具マガジン10の工具把持部11へ移動する。このとき、シャッター13が開いて開口部9aが開放され、加工領域MSと非加工領域CSとが連通状態となる。
本実施形態では、収容カバー9の上面に、送風機14が設けられている。この送風機14は、モータにより回転するファンを備えており、ワークの加工時・非加工時にかかわらず、ファンの回転によって外気を取り込み、収容カバー9の内部に風を送り込んでいる。送風機14は、本考案における「送風手段」の一例である。
ワークの加工時には、シャッター13が閉じているため、収容カバー9内へ送り込まれた風により、非加工領域CSである収容カバー9内の圧力が、加工領域MS内の圧力よりも若干高くなる。そして、収容カバー9内へ送り込まれた風は、たとえばシャッター13の付近にあるわずかな隙間を通って、収容カバー9から加工領域MSへ流出する。この流出する風のため、加工領域MS内を浮遊している切りくずやミストは、上記の隙間を通って非加工領域CSである収容カバー9内に侵入することができない。
一方、工具の交換時には、シャッター13が開いて開口部9aが開放されるので、送風機14からの風は、収容カバー9内から開口部9aを通って、加工領域MSへ流れ込む。このため、加工領域MS内を浮遊している切りくずやミストは、収容カバー9内に侵入することができない。
以上のように、第1実施形態では、ワークの加工時には、シャッター13で開口部9aが遮蔽されることに加えて、収容カバー9の隙間から風が流出するので、加工領域MS内の切りくずやミストが、当該隙間を通って収容カバー9内に侵入するのを防止できる。また、工具の交換時には、シャッター13が開いて開口部9aが開放されるが、収容カバー9内の風が開口部9aから加工領域MSへ流出するので、加工領域MS内の切りくずやミストが、開口部9aを通って収容カバー9内に侵入するのを防止できる。
このようにして、第1実施形態によれば、ワークの加工時だけでなく非加工時においても、切りくずやミストが非加工領域CSへ侵入するのを防止できるので、工具Tなどに切りくずやミストが付着するおそれがなく、ワークの加工精度が向上する。また、工作機械1に送風機14を付設するだけでよく、消費電力の大きい圧縮空気源を用いる必要がないので、複雑な設備や制御を必要とせずに簡易に実現できるとともに、省エネルギー効果や効率の点でも非常に優れている。
<第2実施形態>
図3および図4は、本考案の第2実施形態を示している。工作機械21は、主軸が水平方向に配置された横型の工作機械であり、床上に設置されるベッド22と、このベッド22の前方の左右方向にそれぞれ立設された柱状のコラム23と、ベッド22上に左右方向に移動可能に支持された第1サドル24と、この第1サドル24上に前後方向に移動可能に支持された第2サドル25と、この第2サドル25に前後方向に移動可能に支持された主軸ヘッド26と、この主軸ヘッド26に回転可能に支持され、先端に工具が装着される主軸27とを備えている。
主軸ヘッド26の上部には、自動工具交換装置28(図4)が設置されている。この自動工具交換装置28は、主軸ヘッド26に対し傾斜して設けられた工具マガジン29と、この工具マガジン29の周縁に設けられた工具把持部30とを備えている。工具マガジン29は、主軸ヘッド26の前後方向への移動と連動して、図4(a)〜(c)のように変位し、主軸ヘッド26が工具交換位置まで移動したときに最も傾いて(図4(c))、主軸27との間で工具Tの交換を行う。自動工具交換装置28や主軸ヘッド26などは、非加工領域CSにあって、この非加工領域CSはカバー31で覆われている。
図3に示すように、ベッド22に立設されたコラム23には、図示しないワークをクランプして固定するテーブル32が、上下方向に移動可能に設けられている。コラム23の前方は、加工領域MS(図4)となっている。また、コラム23の後面には、加工領域MSと非加工領域CSとを仕切る仕切板(通称XYカバー)33が設けられている。この仕切板33は、左右(X方向)・上下(Y方向)に広がる平面を有しており、加工領域MS内の切りくずやミストが、非加工領域CSへ侵入するのを防いでいる。
仕切板33には、主軸27が通過する開口部33a(図3)と、この開口部33aを挟んで設けられたスライドカバー33bとが備わっている。スライドカバー33bは、主軸ヘッド26の左右方向への移動と連動して左右へ移動し、巻き取りボックス33c(図4)に巻き取られる。
図4に示すように、第1サドル24には、主軸ヘッド26を覆う筒状のトンネルカバー34が設けられている。主軸ヘッド26は、このトンネルカバー34内を前後方向へ移動できるようになっている。トンネルカバー34の前端には、フランジ状の前面カバー34a(図3)が設けられている。この前面カバー34aは、仕切板33の開口部33aと主軸ヘッド26との隙間を塞ぐ役割を果たす。ワークの加工時には、トンネルカバー34は、図4(a)の位置にある。このとき、前面カバー34aによって開口部33aが遮蔽され、加工領域MSと非加工領域CSとが隔離される。前面カバー34aは、本考案における「開閉部材」の一例である。
トンネルカバー34は、主軸ヘッド26の駆動源(モータ)とは別の駆動源により駆動され、前後方向へ移動する。工具交換時に、工具マガジン29が最大角度傾斜して主軸27との間で工具の交換を行うときは、図4(c)のように、トンネルカバー34は、工具マガジン29と干渉しない後方位置まで後退する。このとき、仕切板33に設けられた開口部33aが開放され、加工領域MSと非加工領域CSとが連通状態となる。
本実施形態では、図4に示すように、非加工領域CSを覆うカバー31の上面に、送風機35が設けられている。この送風機35は、モータにより回転するファンを備えており、ワークの加工時・非加工時にかかわらず、ファンの回転によって外気を取り込み、カバー31の内部に風を送り込んでいる。送風機35は、本考案における「送風手段」の一例である。
ワークの加工時には、開口部33aが前面カバー34aで遮蔽されているので、カバー31へ送り込まれた風により、非加工領域CSであるカバー31内の圧力が、加工領域MS内の圧力よりも若干高くなる。そして、カバー31内へ送り込まれた風は、カバー31の隙間からカバー31の外へ流出する。この流出する風のため、加工領域MS内を浮遊している切りくずやミストは、カバー31の隙間を通って非加工領域CSであるカバー31内に侵入することができない。
一方、工具の交換時には、前面カバー34aが後退して開口部33aが開放されるので、送風機35からの風は、カバー31内から開口部33aを通って、加工領域MSへ流れ込む。このため、加工領域MS内を浮遊している切りくずやミストは、カバー31内に侵入することができない。
以上のように、第2実施形態では、ワークの加工時には、前面カバー34aで開口部33aが遮蔽されることに加えて、カバー31の隙間から風が流出するので、加工領域MS内の切りくずやミストが、当該隙間を通ってカバー31内に侵入するのを防止できる。また、工具の交換時には、前面カバー34aが後退して開口部33aが開放されるが、カバー31内の風が開口部33aから加工領域MSへ流出するので、加工領域MS内の切りくずやミストが、開口部33aを通ってカバー31内に侵入するのを防止できる。
このようにして、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、ワークの加工時だけでなく非加工時においても、切りくずやミストが非加工領域CSへ侵入するのを防止できるので、工具Tなどに切りくずやミストが付着するおそれがなく、ワークの加工精度が向上する。また、第1実施形態と同様に、工作機械21に送風機35を付設するだけでよく、消費電力の大きい圧縮空気源を用いる必要がないので、複雑な設備や制御を必要とせずに簡易に実現できるとともに、省エネルギー効果や効率の点でも非常に優れている。
<第3実施形態>
図5および図6は、本考案の第3実施形態を示している。工作機械41は、主軸が垂直方向に配置された縦型の工作機械であり、床上に設置される基台43と、この基台43の上面に前後方向に移動可能に支持された第1サドル44と、この第1サドル44の前面に左右方向に移動可能に支持された第2サドル45と、この第2サドル45に上下方向に移動可能に支持された主軸ヘッド46と、この主軸ヘッド46に回転可能に支持され、先端に工具が装着される主軸47とを備えている。
箱状の基台43の内部には、自動工具交換装置48が収容される収容空間が設けられており、この収容空間は非加工領域CSとなっている。この非加工領域CSにおいて、自動工具交換装置48の工具マガジン49は、主軸47の回転軸と平行な垂直軸を中心として回転する。工具マガジン49の周縁には、工具把持部50が設けられており、この工具把持部50に複数の工具Tが把持されている。
基台43の前面の上部には、図6に示すように、主軸47が通過する開口部43aと、この開口部43aを開閉するシャッター51とが設けられている。シャッター51は、図6で左右方向へ移動可能に設けられている。ワークの加工時には、シャッター51で開口部43aを遮蔽することで、加工領域MSと非加工領域CSとが隔離される。シャッター51は、本考案における「開閉部材」の一例である。
基台43の前面には、図示しないワークをクランプして固定するテーブル52が設置されている。加工領域MSは、基台43の前面とカバー53などで囲まれた空間である。カバー53は、アコーディオン状に形成されており、第1サドル44および主軸ヘッド46の前後方向への移動と連動して伸縮する。なお、工作機械41の外周カバー41aやカバー53などで囲まれた空間には、主軸ヘッド46の図示しない案内軌道や駆動源などが収容されており、この空間も非加工領域CS’となっている。
基台43の下部前方には、加工領域MSの切りくずを排出するための貫通孔(図示省略)を有するシューター54が設けられている。また、自動工具交換装置48の下方には、工具Tに付着した切りくずが非加工領域CS内で落下しても、この切りくずをシューター54へ案内できるように、前方に向って下るスロープ板55が設けられている。このスロープ板55の先端部と、基台43の前面カバー43cの下端部との間には、若干の隙間43bが設けられており、切りくずはこの隙間43bを通ってシューター54へ排出される。
本実施形態では、図5に示すように、自動工具交換装置48が設けられている非加工領域CSの後方に、送風機56が設けられている。この送風機56は、モータにより回転するファンを備えており、ワークの加工時・非加工時にかかわらず、ファンの回転によって外気を取り込み、非加工領域CSの空間に風を送り込んでいる。送風機56は、本考案における「送風手段」の一例である。
ワークの加工時には、シャッター51が閉じているため、送り込まれた風により、非加工領域CS内の圧力が、加工領域MS内の圧力よりも若干高くなる。そして、非加工領域CS内へ送り込まれた風は、シャッター51の隙間や、スロープ板55と前面カバー43cとの隙間43bなどから流出する。この流出する風のため、加工領域MS内を浮遊している切りくずやミストは、上記の隙間を通って非加工領域CSの空間に侵入することができない。
一方、工具の交換時には、シャッター51が開いて開口部43aが開放されるので、加工領域MSと非加工領域CSとが連通状態となり、送風機56からの風は、非加工領域CSから開口部43aを通って、加工領域MSへ流れ込む。このため、加工領域MS内を浮遊している切りくずやミストは、非加工領域CSに侵入することができない。
なお、カバー41a、53で囲まれた非加工領域CS’にも、送風機56とは別の送風機により風を送るようにしてもよい。
以上のように、第3実施形態では、ワークの加工時には、シャッター51で開口部43aが遮蔽されることに加えて、非加工領域CSの隙間43bなどから風が流出するので、加工領域MS内の切りくずやミストが、当該隙間を通って非加工領域CS内に侵入するのを防止できる。また、工具の交換時には、シャッター51が開いて開口部43aが開放されるが、非加工領域CS内の風が開口部43aから加工領域MSへ流出するので、加工領域MS内の切りくずやミストが、開口部43a通って非加工領域CS内に侵入するのを防止できる。
このようにして、第3実施形態によれば、第1実施形態と同様に、ワークの加工時だけでなく非加工時においても、切りくずやミストが非加工領域CSへ侵入するのを防止できるので、工具Tなどに切りくずやミストが付着するおそれがなく、ワークの加工精度が向上する。また、第1実施形態と同様に、工作機械41に送風機56を付設するだけでよく、消費電力の大きい圧縮空気源を用いる必要がないので、複雑な設備や制御を必要とせずに簡易に実現できるとともに、省エネルギー効果や効率の点でも非常に優れている。
ところで、第3実施形態の工作機械41では、第1サドル44が加工領域MS内で前後に移動すると、アコーディオン状のカバー53が伸縮して、加工領域MS内の容積が変化する。そして、第1サドル44が前進する場合は、加工領域MS内の圧力が増大して、当該領域内の空気が非加工領域CS内へ流れやすくなるため、加工領域MS内の切りくずやミストも非加工領域CS内へ侵入しやすくなる。しかるに、本実施形態のように、非加工領域CS内へ風を送り込むことで、加工領域MSの容積変化に影響されることなく、非加工領域CSへの切りくずやミストの侵入を防止することができる。
<第4実施形態>
図7は、本考案の第4実施形態を示している。第4実施形態の工作機械42は、第3実施形態の工作機械41の変形例であり、以下では、第3実施形態と異なる点についてのみ説明する。
工作機械42には、加工領域MS内のミストなどを集塵するミストコレクタ60が付設されている。ミストコレクタ60は、本考案における「送風手段」の一例である。ミストコレクタ60と加工領域MSとの間には、吸引ダクト61が設けられており、ミストコレクタ60と非加工領域CSとの間には、供給ダクト62が設けられている。吸引ダクト61は、加工領域MS内に浮遊するミストを含む空気を吸引して、ミストコレクタ60へ送る。ミストコレクタ60は、吸引ダクト61から送られた空気に含まれているミストなどを取り除いて、清浄空気を排出する。供給ダクト62は、ミストコレクタ60から排出される清浄空気を、基台43の後部上方から非加工領域CS内に供給する。
本実施形態では、第1ないし第3実施形態のような送風機14、35、56を設ける替わりに、ミストコレクタ60を利用して、その排気(清浄空気)を非加工領域CS内に送り込むようにしている。したがって、送風機を設けた場合と同様に、非加工領域CSから加工領域MSへ空気が流出するため、加工領域MSの切りくずやミストが非加工領域CSへ侵入するのを防止することができる。
<その他の実施形態>
本考案は、上述した実施形態に限定されるものではなく、他にも種々の実施形態を採用することができる。
たとえば、上述した各実施形態では、左右方向に開くシャッター13、51を例に挙げたが、これらは上下方向に開くシャッターであってもよい。
また、図7では、ミストコレクタ60を工作機械42の上部に設けて、加工領域MSの天井側から、当該領域内の空気を吸引ダクト61で吸引する例を挙げたが、ミストコレクタ60を工作機械42の下部に設け、加工領域MSの下方側から、当該領域内の空気を吸引ダクト61で吸引してもよい。この場合、吸引ダクト61は、加工領域MSに直接接続してもよいし、シューター54の下に設置される切りくず搬送用のチップコンベア(図示省略)に接続してもよい。
また、図7では、ミストコレクタ60の排気を非加工領域CSのみに供給したが、非加工領域CS’にもこの排気を供給することができる。
さらに、図7のようにミストコレクタ60の排気を循環させて、清浄空気を非加工領域CS内に送り込む方法は、図1〜図6の工作機械においても実施することができる。
1、21、41、42 工作機械
7、27、47 主軸
8、28、48 自動工具交換装置
9a、33a、43a 開口部
13、51 シャッター(開閉部材)
34a 前面カバー(開閉部材)
14、35、56 送風機(送風手段)
60 ミストコレクタ(送風手段)
61 吸引ダクト
62 供給ダクト
T 工具
MS 加工領域
CS、CS’ 非加工領域

Claims (7)

  1. ワークが加工される閉じられた空間をなす加工領域と、
    ワークが加工されない閉じられた空間をなす非加工領域と、
    前記加工領域と前記非加工領域とを連通させる開口部と、
    前記開口部を開閉する開閉部材と、を備え、
    前記開閉部材で前記開口部を遮蔽することにより、前記加工領域と前記非加工領域とを隔離する工作機械において、
    前記ワークの加工時および非加工時に、前記非加工領域の空間内へ風を送り込む送風手段を設けた、ことを特徴とする工作機械。
  2. 前記送風手段により前記非加工領域の空間内へ送り込まれた風は、
    前記ワークの加工時に、前記開閉部材により前記開口部が遮蔽された状態において、前記非加工領域の隙間を通って前記非加工領域から前記加工領域へ流出し、
    前記ワークの非加工時に、前記開閉部材により前記開口部が開放された状態において、前記開口部を通って前記非加工領域から前記加工領域へ流出する、ことを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
  3. 前記送風手段は、前記非加工領域の近傍に設けられた送風機であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の工作機械。
  4. 前記送風手段は、前記加工領域内のミストを集塵するミストコレクタであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の工作機械。
  5. 前記ミストコレクタと前記加工領域との間に、当該加工領域内のミストを吸引する吸引ダクトが設けられ、
    前記ミストコレクタと前記非加工領域との間に、前記ミストコレクタから排気される清浄空気を前記非加工領域へ供給する供給ダクトが設けられていることを特徴とする、請求項4に記載の工作機械。
  6. 前記非加工領域の空間内に、主軸との間で工具の交換を行うための自動工具交換装置が設置されていることを特徴とする、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の工作機械。
  7. 前記開閉部材は、前記ワークの加工時に前記開口部を遮蔽し、前記工具の交換時に前記開口部を開放することを特徴とする、請求項6に記載の工作機械。
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