JP3228141U - 荷台スライド式トレーラー - Google Patents
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Abstract
【課題】ジャックナイフ現象が発生しにくい荷台スライド式トレーラーを提供する。【解決手段】トレーラー2のシャーシー上には前後にスライド可能な荷台7と、荷台をスライドさせるための油圧シリンダーのみを実質的に配置し、トレーラーをリフト腕6及び油圧シリンダー駆動装置10を設けたトラクター1と連結器5によって連結可能に構成した。【選択図】図1
Description
本考案は、トラクターで牽引されるトレーラーに関し、特にトレーラーの荷台が前後にスライドして荷物の積み降ろしが可能なトレーラーに関する。
荷台が前後にスライドしかつ傾斜する貨物自動車は実公昭55-10176号、実公昭61-43623号等が知られており、それらはシャーシー上に荷台を傾斜するための傾斜用レールや荷台をスライドさせるためのスライド用レール、さらにはシャーシー後端の固定フレーム等の各部材によって構成されている。
この技術をトレーラーに応用して、トレーラー全体を水平状態にしたまま荷台のみを前後に移動しかつ傾斜させたうえ、荷物の積み降ろし作業を行うことは可能である。そして、トレーラーをトラクターに連結して運搬されている。
最近荷台の長いトレーラーや荷重の重いトレーラーに関し、運行中の事故特にいわゆるジャックナイフ現象による事故が社会問題化されている。ジャックナイフ現象とは路面状態やブレーキングのアンバランス等の原因からトラクター側が後方のトレーラーより押し込まれてトラクター側が操縦制を失い、トラクターとトレーラーを結合する連結器を中心にトラクターが折れ曲がる状態である。原因としてはブレーキング能力のバランスと考えられており、近時アンチロックブレーキ(ABS)が取り付けられるなどその対策も考えられているが未解決の部分が多い。
本考案はトラクターとトレーラーの重量バランスの観点から上記問題点を検討し、安全なトレーラーを提供することを目的としたものであり、スライド式トレーラーのメリットをいささかもそこねることなく、運行時のジャックナイフ現象が発生しにくいトレーラーを提供することを目的とする。
本考案は、シャーシー、該シャーシー上に配置されかつシャーシーと平行に前後方向にスライド可能な水平な荷台、シャーシーの前端に連結器、後端に後軸輪をそれぞれ備え、トラクターに設けられたリフト腕を連結器に結合して荷台の荷重を該リフト腕及び該後軸輪で支持するトレーラーであって、シャーシーには該荷台及び該荷台をスライドさせるための油圧シリンダーのみが実質的に配置され、該リフト腕によって連結器が起伏して該荷台を傾斜するとともに荷台を後方にスライドさせて、荷台の後端を接地可能に構成し、トラクターの前・後輪の車軸にかかる荷重をトレーラーの該後輪軸にかかる荷重より大きくすることによって、トラクターとトレーラーの車軸にかかる重量配分のバランスをとって運行時におけるトラクターのブレーキング能力を高めたことを特徴とする荷台スライド式トレーラーである。
本考案は上記の構成を有する荷台スライド式トレーラーであるため、トラクターとトレーラーの車軸にかかる重量配分が適正になり、運行時におけるジャックナイフ現象が起こりにくい。
図1は本考案の実施例を示すトレーラー2であって、トラクター1の上に設けられた上下昇降するリフト腕6(ハイカプラー)によって連結器5の部分が持ち上げられた状態を示す側面図である。
シャーシー2の内部には油圧シリンダー(図示せず)が配置され、それを荷台7に結合して荷台7をシャーシーと平行に前後移動させている。荷台7の後端部が接地した後、荷物8を積載又は積み降ろしすることができる。油圧シリンダーを駆動するための装置10はトラクター1側に設けられており、パイプ9によって油圧シリンダーを駆動する。シャーシー2の基本的構造としては後軸輪3に関する装置を除いて荷台7と油圧シリンダーのみが配置されるから、従来のスライド式トラック又はトレーラーのような荷台を傾斜するための装置や油圧シリンダーを駆動するための装置がなく構造が極めて簡単であり、その分強度が強くなる。又、それらの装置の重量がない分トレーラーの自重が軽くなり、前記の問題点を解消することができる。本考案のトレーラーは従来のものより約2トン軽くすることができた。
本考案のトレーラーは、リフト腕6を積載したトラクター1で牽引することが必須であるため、トラクター1の後輪4にかかる荷重はより重くなり、油圧シリンダー駆動装置10の自重と併せて後輪4のブレーキング能力は極めて高い。トラクター1においては、リフト腕6の荷重中心W1 と連結器5からの荷重中心W2 によって前輪11と後輪4とに荷重配分されるため、それらの配置位置の設計によって適正な荷重分布を配分することができる。
本考案のトレーラーをリフト腕付トラクターで運転したとき、従来のスライド式トレーラーをリフト腕がないトラクターで牽引運転したときに比べ、ブレーキングの制動能力は約50%以上の違いがあった。
本考案は従来見落とされていた重量配分という観点から安全なトレーラーを創作したものである。従来、車輛規制(保安基準)上はトラクターとトレーラーは別々に車輛上の行政規制を受けてきており、そのため、実際に運行する状態であるトラクターとトレーラーを連結した状態における安全対策は考慮されていなかった。本考案はかような状況のもとに、従来の安全視点とは異なった技術思想を導入したものであり、最も重要な進路運行上の安全対策、交通事故防止の社会的要請に貢献すること大なるものがある。
図2はグーズネックタイプの一般的トレーラーの側面図を示すものである。同図において、1はトラクター、4は後輪である。トレーラーの積載重量は後軸輪3と連結器5(キングピン又は第5輪荷重)に分散されるがその配分は、トレーラー2の全長をL、ホイールベースをH、荷台の長さをm、荷重中心をW、荷台オフセット長をOとすると、後軸輪3にかかる荷重Aは、
A≡積載重量×(1-O/H)
となり、連結器5には
積載重量-A
の荷重がかかる。荷重中心Wがホイールベースの中間点にあれば連結器5と後軸輪3に均等に荷重がかかる。しかし、実際にはトレーラーの全長Lが長い場合や、荷物積載の作業効率から往々にして積載荷物は後方への偏重配置されることが多い。荷重中心は後方になり、その結果後軸輪3に多くの荷重がかかり、連結器5にはその分荷重が不足する現象が生ずる。
A≡積載重量×(1-O/H)
となり、連結器5には
積載重量-A
の荷重がかかる。荷重中心Wがホイールベースの中間点にあれば連結器5と後軸輪3に均等に荷重がかかる。しかし、実際にはトレーラーの全長Lが長い場合や、荷物積載の作業効率から往々にして積載荷物は後方への偏重配置されることが多い。荷重中心は後方になり、その結果後軸輪3に多くの荷重がかかり、連結器5にはその分荷重が不足する現象が生ずる。
一方、路面とタイヤとの関係において、ブレーキングによる摩擦力は軸荷重×0.6(乾燥状態時)と言われており、タイヤにかかる荷重が少なければその分グレーキング能力は低くなる。そして、前記のとおり、トラクター側のブレーキング能力がジャックナイフ現象に深くかかわっているところから、カプラーにかかる荷重不足は事故防止の観点からは好ましくない。
本考案において、トレーラーのシャーシー側には実質的に荷台と油圧シリンダーのみを配置して、トレーラーの重量を軽くし、トラクター側にはリフト腕、油圧シリンダーを駆動させるための油圧装置等を配置することによって荷重を重くすることが特徴となっており、あらかじめ、荷物が積載された状態の荷重配分のアンバランスをトラクター側とトレーラー側にそれぞれ配置される装置の荷重バランスによって緩和させようとする思想に基づくものである。かような構成は、トレーラーの自重を軽くするためトレーラーの積載能力に余分を生ずることになる。
トレーラーのシャーシー側には荷台、油圧シリンダーのみが配置され、従来のように傾斜用レール、スライド用レール等の部材がなく、構造もシンプルであるため極めて構造的に強いトレーラーを提供することができた。実質的に荷台と油圧シリンダーのみが配置されるとは、それ以外の部材が一切あってはならないという意味ではなく、荷台がスライドするために必要な主要部材のうち、荷重の観点から上記両者はその主たる部材であって最低限度シャーシー側に配置しなくては、目的とするスライド機能が発揮できないものであることから限定されたものである。
Claims (1)
- シャーシー、該シャーシー上に配置されかつシャーシーと平行に前後方向にスライド可能な水平な荷台、シャーシーの前端に連結器、後端に後軸輪をそれぞれ備え、トラクターに設けられたリフト腕を連結器に結合して荷台の荷重を該リフト腕及び該後軸輪で支持するトレーラーであって、シャーシーには該荷台及び該荷台をスライドさせるための油圧シリンダーのみが実質的に配置され、該リフト腕によって連結器が起伏して該荷台を傾斜するとともに荷台を後方にスライドさせて、荷台の後端を接地可能に構成し、トラクターの前・後輪の車軸にかかる荷重をトレーラーの後輪軸にかかる荷重より大きくすることによって、トラクターとトレーラーの車軸にかかる重量配分のバランスをとって運行時におけるトラクターのブレーキング能力を高めたことを特徴とする荷台スライド式トレーラー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020002623U JP3228141U (ja) | 2020-06-30 | 2020-06-30 | 荷台スライド式トレーラー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020002623U JP3228141U (ja) | 2020-06-30 | 2020-06-30 | 荷台スライド式トレーラー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3228141U true JP3228141U (ja) | 2020-10-15 |
Family
ID=72744966
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020002623U Expired - Fee Related JP3228141U (ja) | 2020-06-30 | 2020-06-30 | 荷台スライド式トレーラー |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3228141U (ja) |
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2020
- 2020-06-30 JP JP2020002623U patent/JP3228141U/ja not_active Expired - Fee Related
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