JP2607271Y2 - 荷台スライド式トレーラー - Google Patents

荷台スライド式トレーラー

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JP2607271Y2
JP2607271Y2 JP1993072775U JP7277593U JP2607271Y2 JP 2607271 Y2 JP2607271 Y2 JP 2607271Y2 JP 1993072775 U JP1993072775 U JP 1993072775U JP 7277593 U JP7277593 U JP 7277593U JP 2607271 Y2 JP2607271 Y2 JP 2607271Y2
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JP
Japan
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trailer
tractor
chassis
load
carrier
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JP1993072775U
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JPH0735270U (ja
Inventor
健二 能條
Original Assignee
株式会社花見台自動車
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、トラクターで牽引され
るトレーラーに関し、特にトレーラーの荷台が前後にス
ライドして荷物の積み降ろしが可能なトレーラーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】荷台が前後にスライドしかつ傾斜する貨
物自動車は実公昭55−10176号、実公昭61−4
3623号等が知られており、それらはシャーシー上に
荷台を傾斜するための傾斜用レールや荷台をスライドさ
せるためのスライド用レール、さらにはシャーシー後端
の固定フレーム等の各部材によって構成されている。
【0003】この技術をトレーラーに応用して、トレー
ラー全体を水平状態にしたまま荷台のみを前後に移動し
かつ傾斜させたうえ、荷物の積み降ろし作業を行うこと
は可能である。そして、トレーラーをトラクターに連結
して運搬されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】最近荷台の長いトレー
ラーや荷重の重いトレーラーに関し、運行中の事故特に
いわゆるジャックナイフ現象による事故が社会問題化さ
れている。ジャックナイフ現象とは路面状態やブレーキ
ングのアンバランス等の原因からトラクター側が後方の
トレーラーより押し込まれてトラクター側が操縦制を失
い、トラクターとトレーラーを結合する連結器を中心に
トラクターが折れ曲がる状態である。原因としてはブレ
ーキング能力のバランスと考えられており、近時アンチ
ロックブレーキ(ABS)が取り付けられるなどその対
策も考えられているが未解決の部分が多い。
【0005】本考案はトラクターとトレーラーの重量バ
ランスの観点から上記問題点を検討し、安全なトレーラ
ーを提供することを目的としたものであり、スライド式
トレーラーのメリットをいささかもそこねることなく、
運行時のジャックナイフ現象が発生しにくいトレーラー
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、シャーシー、
該シャーシー上に配置されかつシャーシーと平行に前後
方向にスライド可能な水平な荷台、シャーシーの前端に
連結器、後端に後軸輪をそれぞれ備え、トラクターに設
けられたリフト腕を連結器に結合して荷台の荷重を該リ
フト腕及び該後軸輪で支持するトレーラーであって、シ
ャーシーには該荷台及び該荷台をスライドさせるための
油圧シリンダーのみが実質的に配置され、該リフト腕に
よって連結器が起伏して該荷台を傾斜するとともに荷台
を後方にスライドさせて、荷台の後端を接地可能に構成
し、トラクターの前・後輪の車軸にかかる荷重をトレー
ラーの該後輪軸にかかる荷重より大きくすることによっ
て、トラクターとトレーラーの車軸にかかる重量配分の
バランスをとって運行時におけるトラクターのブレーキ
ング能力を高めたことを特徴とする荷台スライド式トレ
ーラーである。
【0007】
【作用】図2はグーズネックタイプの一般的トレーラー
の側面図を示すものである。同図において、1はトラク
ター、4は後輪である。トレーラーの積載重量は後軸輪
3と連結器5(キングピン又は第5輪荷重)に分散され
るがその配分は、トレーラー2の全長をL、ホイールベ
ースをH、荷台の長さをm、荷重中心をW、荷台オフセ
ット長をOとすると、後軸輪3にかかる荷重Aは、 A≡積載重量×(1−O/H) となり、連結器5には 積載重量−A の荷重がかかる。荷重中心Wがホイールベースの中間点
にあれば連結器5と後軸輪3に均等に荷重がかかる。し
かし、実際にはトレーラーの全長Lが長い場合や、荷物
積載の作業効率から往々にして積載荷物は後方への偏重
配置されることが多い。荷重中心は後方になり、その結
果後軸輪3に多くの荷重がかかり、連結器5にはその分
荷重が不足する現象が生ずる。
【0008】一方、路面とタイヤとの関係において、ブ
レーキングによる摩擦力は軸荷重×0.6(乾燥状態
時)と言われており、タイヤにかかる荷重が少なければ
その分グレーキング能力は低くなる。そして、前記のと
おり、トラクター側のブレーキング能力がジャックナイ
フ現象に深くかかわっているところから、カプラーにか
かる荷重不足は事故防止の観点からは好ましくない。
【0009】本考案において、トレーラーのシャーシー
側には実質的に荷台と油圧シリンダーのみを配置して、
トレーラーの重量を軽くし、トラクター側にはリフト
腕、油圧シリンダーを駆動させるための油圧装置等を配
置することによって荷重を重くすることが特徴となって
おり、あらかじめ、荷物が積載された状態の荷重配分の
アンバランスをトラクター側とトレーラー側にそれぞれ
配置される装置の荷重バランスによって緩和させようと
する思想に基づくものである。かような構成は、トレー
ラーの自重を軽くするためトレーラーの積載能力に余分
を生ずることになる。
【0010】トレーラーのシャーシー側には荷台、油圧
シリンダーのみが配置され、従来のように傾斜用レー
ル、スライド用レール等の部材がなく、構造もシンプル
であるため極めて構造的に強いトレーラーを提供するこ
とができた。実質的に荷台と油圧シリンダーのみが配置
されるとは、それ以外の部材が一切あってはならないと
いう意味ではなく、荷台がスライドするために必要な主
要部材のうち、荷重の観点から上記両者はその主たる部
材であって最低限度シャーシー側に配置しなくては、目
的とするスライド機能が発揮できないものであることか
ら限定されたものである。
【0011】
【実施例】図1は本考案の実施例を示すトレーラー2で
あって、トラクター1の上に設けられた上下昇降するリ
フト腕6(ハイカプラー)によって連結器5の部分が持
ち上げられた状態を示す側面図である。
【0012】シャーシー2の内部には油圧シリンダー
(図示せず)が配置され、それを荷台7に結合して荷台
7をシャーシーと平行に前後移動させている。荷台7の
後端部が接地した後、荷物8を積載又は積み降ろしする
ことができる。油圧シリンダーを駆動するための装置1
0はトラクター1側に設けられており、パイプ9によっ
て油圧シリンダーを駆動する。シャーシー2の基本的構
造としては後軸輪3に関する装置を除いて荷台7と油圧
シリンダーのみが配置されるから、従来のスライド式ト
ラック又はトレーラーのような荷台を傾斜するための装
置や油圧シリンダーを駆動するための装置がなく構造が
極めて簡単であり、その分強度が強くなる。又、それら
の装置の重量がない分トレーラーの自重が軽くなり、前
記の問題点を解消することができる。本考案のトレーラ
ーは従来のものより約2トン軽くすることができた。
【0013】本考案のトレーラーは、リフト腕6を積載
したトラクター1で牽引することが必須であるため、ト
ラクター1の後輪4にかかる荷重はより重くなり、油圧
シリンダー駆動装置10の自重と併せて後輪4のブレー
キング能力は極めて高い。トラクター1においては、リ
フト腕6の荷重中心W1 と連結器5からの荷重中心W2
によって前輪11と後輪4とに荷重配分されるため、そ
れらの配置位置の設計によって適正な荷重分布を配分す
ることができる。
【0014】本考案のトレーラーをリフト腕付トラクタ
ーで運転したとき、従来のスライド式トレーラーをリフ
ト腕がないトラクターで牽引運転したときに比べ、ブレ
ーキングの制動能力は約50%以上の違いがあった。
【0015】本考案は従来見落とされていた重量配分と
いう観点から安全なトレーラーを創作したものである。
従来、車輛規制(保安基準)上はトラクターとトレーラ
ーは別々に車輛上の行政規制を受けてきており、そのた
め、実際に運行する状態であるトラクターとトレーラー
を連結した状態における安全対策は考慮されていなかっ
た。本考案はかような状況のもとに、従来の安全視点と
は異なった技術思想を導入したものであり、最も重要な
進路運行上の安全対策、交通事故防止の社会的要請に貢
献すること大なるものがある。
【0016】
【考案の効果】本考案は上記の構成を有する荷台スライ
ド式トレーラーであるため、トラクターとトレーラーの
車軸にかかる重量配分が適正になり、運行時におけるジ
ャックナイフ現象が起こりにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のトレーラーの実施例を示す図。
【図2】トラクターとトレーラーの重量配分を説明する
図。
【符号の説明】
1 トラクター 2 トレーラー 3 後軸輪 4 後輪 5 連結器 6 リフト腕 7 荷台 8 荷物 9 ホース 10 油圧駆動装置

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャーシー、該シャーシー上に配置され
    かつシャーシーと平行に前後方向にスライド可能な水平
    な荷台、シャーシーの前端に連結器、後端に後軸輪をそ
    れぞれ備え、トラクターに設けられたリフト腕を連結器
    に結合して荷台の荷重を該リフト腕及び該後軸輪で支持
    するトレーラーであって、シャーシーには該荷台及び該
    荷台をスライドさせるための油圧シリンダーのみが実質
    的に配置され、該リフト腕によって連結器が起伏して該
    荷台を傾斜するとともに荷台を後方にスライドさせて、
    荷台の後端を接地可能に構成し、トラクターの前・後輪
    の車軸にかかる荷重をトレーラーの該後輪軸にかかる荷
    重より大きくすることによって、トラクターとトレーラ
    ーの車軸にかかる重量配分のバランスをとって運行時に
    おけるトラクターのブレーキング能力を高めたことを特
    徴とする荷台スライド式トレーラー。
JP1993072775U 1993-12-17 1993-12-17 荷台スライド式トレーラー Expired - Lifetime JP2607271Y2 (ja)

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JPH0735270U JPH0735270U (ja) 1995-06-27
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