JP3227543B2 - 電子部品の自動分類・テーピング装置 - Google Patents

電子部品の自動分類・テーピング装置

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JP3227543B2
JP3227543B2 JP20886592A JP20886592A JP3227543B2 JP 3227543 B2 JP3227543 B2 JP 3227543B2 JP 20886592 A JP20886592 A JP 20886592A JP 20886592 A JP20886592 A JP 20886592A JP 3227543 B2 JP3227543 B2 JP 3227543B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、電子部品の自動分類
・テーピング装置に関し、特性にばらつきのある電子部
品をあらかじめ設定された分類に自動的に分類分けし、
かつ、分類毎にテーピングを行うようにしたものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】たとえば、衛星放送受信用パラボナアン
テナ内に複数段にわたって組み込まれる電界効果トラン
ジスタ(FET)素子は、同一の製造過程を経て製造さ
れるにもかかわらず、雑音指数および利得においてばら
つきが生じる。利得が大きくかつ雑音指数が小さいもの
が最も性能的に優れており、このような特性をもつもの
は、衛星放送受信用パラボナアンテナにたとえば三段組
み込まれる場合、いずれの段にも使用することができ
る。一般に、利得が大きければ、雑音指数のばらつきに
関係なく三段目の素子として使用することができるが、
利得が小さければ、たとえ雑音指数が小さくとも、二段
目あるいは三段目用に使用することができず、初段用に
しか使用することができない。
【0003】したがって、利得および雑音指数の測定結
果に応じて、初段用に使用しうるもの、二段目用に使用
しうるもの、三段目用に使用しうるものに分類分けし、
その分類ごとにエンボステープにテーピングした出荷形
態をもって出荷されることになる。
【0004】従来、上記の測定工程、測定結果に応じた
分類分け工程、ないし分類ごとのテーピング工程は、そ
れぞれ独立した装置となっており、各工程間のFET素
子の搬送は、トレイ等に製品を並べて人手により行って
いた。
【0005】かかる従来のFET素子の取扱いの問題点
は明らかである。すなわち、第一に、人手による部分が
多く、作業者が多人数必要となって人件費が嵩む。第二
に、人手に触れる回数が多いことから静電破壊による不
良の発生が多く、歩留りが低下する。第三に、製造のリ
ードタイムが長く製造計画の設定が煩雑となる。
【0006】本願発明は、上述の事情のもとで考え出さ
れたものであって、電子部品の測定結果に応じて特性ラ
ンクごとに分類する作業と、分類ごとの電子部品のテー
ピングとを、簡略な構成により自動化し、電子部品の出
荷までの効率を著しく上げることをその課題としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本願発明では次の技術的手段を講じている。すなわ
ち、本願の請求項1に記載した電子部品の自動分類・テ
ーピング装置は、製造用フレームからリードカットされ
た電子部品単体の特性測定を行う測定装置と、測定され
た電子部品単体があらかじめ設定された複数の分類のい
ずれに該当するかを判定する判定手段と、少なくとも上
記あらかじめ設定された分類数に相当する数のテーピン
グ機構を多連に並設してなるテーピング装置と、上記測
定された電子部品単体を、上記判定手段による判定にし
たがって所定のテーピング機構に搬送するハンドリング
機構と、を備え、上記ハンドリング機構は、電子部品単
体を吸着する吸着コレットと、上記あらかじめ設定され
た分類を表す複数の標印スタンプとを備え、かつ上記吸
着コレットと上記複数の標印スタンプとを一体的に移動
させるとともに、上記測定された電子部品単体を、上記
判定手段による判定にしたがって所定のテーピング機構
に搬送する際、当該電子部品に対し、判定分類を表す標
印スタンプを選択してこれによる標印を行うように構成
したことを特徴とする。
【0008】
【0009】
【発明の作用および効果】ハンドリング機構は、測定装
置による測定を終えた電子部品が載置される受け取りス
テーション上の電子部品を、その測定分類に応じて、多
連のテーピング機構のうち、当該電子部品が該当する分
類用のテーピング機構を自動的に選択してその選択され
たテーピング機構に搬送する機能をもつ。各テーピング
機構においては、たとえば、エンボステープをステップ
送りしつつ、上記ハンドリング機構によって搬送されて
きた電子部品が装填され、エンボス部に装填された電子
部品が脱落しないように封止テープが添着されてゆく。
【0010】このように、本願発明によれば、まず、電
子部品の特性ランクごとの分類分けと、こうして分類分
けされた電子部品の各分類ごとのテーピングが、きわめ
て効率よく行われるのであり、従来での取扱いに比較
し、作業者の人員削減、出荷までのリードタイムの著し
い短縮、および搬送がすべて自動化されていることによ
る静電破壊に起因する不良の発生の低減が達成される。
【0011】また、本願発明によれば、上記ハンドリン
グ機構に、電子部品を搬送するための吸着コレットに加
え、電子部品の分類分け数に相当する複数の標印スタン
プを備えているので、各テーピング機構においてエンボ
ステープ内に装填された電子部品に対し、即座にその電
子部品が該当するべき分類を表す標印を行うことがで
き、これにより、測定を終えた電子部品の分類分け、標
印、およびテーピング機構への装填が、単一のハンドリ
ング機構の動作によって達成されることになる。
【0012】
【実施例の説明】以下、本願発明の実施例を、図面を参
照しつつ、具体的に説明する。なお、以下に説明する実
施例は、図12に示す形態をもつFET素子P単体を、
図11に示す製造用フレームFからリードカット処理を
して順次取り出し、これを測定した結果に基づいて、三
つのランクに分類分けして各分類ごとにテーピングする
操作を、一連かつ自動的に行うように構成したものであ
る。
【0013】図1は、測定装置から分類分けないしテー
ピングにいたる操作を一連に行うための装置群を模式的
に示す平面図である。図示しないリードカット装置によ
って順次部品単体として切り出されるFET素子Pは、
吸着コレットなどによって位置決めステーション1に運
ばれる。この位置決めステーションにおいて位置決めさ
れたFET素子Pは、ロータリ式のハンドリング機構2
によって測定装置3内に装填され、測定を終えた電子部
品Pは、受け取りステーション4に搬送される。
【0014】上記ロータリ式ハンドリング機構2は、9
0°の角度をもって延出する二つのハンドリングアーム
2a,2bを備えており、各ハンドリングアームの先端
部には、それぞれ吸着コレット(図示略)が設けられて
いる。このロータリ式ハンドリングアームは、90°ご
とに割出し回転させられ、第一のハンドリングアーム2
aは上記位置決めステーションから上記測定装置へのF
ET素子の搬送を、第二のハンドリングアーム2bは、
測定を終えた電子部品の上記受け取りステーション4へ
の搬送を、それぞれ担当する。
【0015】上記測定装置での測定結果は、制御装置5
に入力され、後述するように、当該FET素子Pが、三
つの分類ランクのいずれに該当するかが判定され、この
判定結果に基づいて、上記受け取りステーション4から
後述のテーピング機構まで当該FET素子を搬送するハ
ンドリング機構2が制御される。
【0016】上記ハンドリング機構2は、受け取りステ
ーション上に上記ロータリ式ハンドリングアームによっ
て運ばれてきたFET素子Pを、複数のテーピング機構
6a,6b…を多連配置してなるテーピング装置6内
の、上記特性判定結果に応じてこれが分類分けされるべ
きテーピング機構を選択して、このテーピング機構に搬
送する。
【0017】以下に、上記ハンドリング機構2および多
連式のテーピング装置6の詳細を、順次説明する。図2
ないし図4に表すように、このハンドリング機構2は、
直線状に延びるように配置されたガイドレール7に対し
てスライド支持体8を支持し、このスライド支持体8
に、上下駆動される吸着コレット9と、それぞれが上下
駆動される複数個の標印スタンプ10a,10b,10
c,10dとを支持させて大略構成される。
【0018】上記ガイドレール7は、断面横開きコ字状
をしており、そのチャンネル部に、スライダ11がスラ
イド可能に支持されている。そして、このスライダ11
には、垂直板状のスライド支持体8の上部側面が固定さ
れている。上記スライダ11ないしスライド支持体8
は、上記スライダ11に貫通状に螺合され、上記ガイド
レールと平行に延びるボールネジ12を、図示しないス
テッピングモータ等の回転アクチュエータによって回転
させることにより、ガイドレール7の方向に移動制御さ
れる。上記のアクチュエータは、制御装置5によって制
御される。
【0019】上記スライド支持体8の一側部に延出固定
したブラケット13には、筒状のコレクトホルダ14が
ベアリング15を介して回転可能に支持されており、こ
のコレットホルダ14の内部には、下端に吸着部をもつ
コレット軸16が、ボールスプライン17を介して垂直
方向往復移動可能かつコレットホルダ14に対して相対
回転不可能に支持されている。上記コレットホルダ14
の上部には、大径状のタイミングプーリ18が形成され
ており、スライド支持体8の他側側に支持されたモータ
19の出力軸に取付けられた駆動プーリ20との間に、
タイミングベルト21が掛け回されている。したがっ
て、上記モータ19を回転駆動することにより、上記コ
レットホルダ14ないしこれに内挿されるコレット軸1
6は、回転制御される。
【0020】上記コレット軸16の上下作動は、このコ
レット軸16に係合するコレットプッシャ22を上下駆
動することにより行われる。上記コレット軸16の上端
には、ナット23が螺合されることにより大径部が形成
されており、その下方には、止め輪24との間に介装さ
れるバネ24によって上方に向けて付勢されたスライド
ワッシャ25が套挿されている。上記コレットプッシャ
22の下端水平状ホーク部22aは、上記大径部23と
上記スライドワッシャ25との間において上記コレット
軸16に係合している。したがって、図3からわかるよ
うに、上記コレットプッシャ22のホーク部22aは、
大径部23とスライドワッシャ25との間に弾性的に挟
圧されていることになる。
【0021】コレットプッシャ22が下動させられる
と、その先端ホーク部22aがバネ24を介してコレッ
ト軸16を押下することになる。したがって、コレット
軸16の下動時において、このコレット軸16に対して
上向きに作用する外力は、上記バネ24が圧縮されるこ
とにより緩衝される。
【0022】上記コレットプッシャ22は、スライド支
持体8の側面に対して上下方向スライドガイド26を介
して上下往復スライド可能に支持されている。また、こ
のコレットプッシャ22の上下駆動は、このコレットプ
ッシャ22の適部に取付けたローラ状カムフォロア27
に、ロータリアクチュエータ28によって回転させられ
るカム29を当接させることにより行っている。
【0023】一方、上記吸着コレット9の軸線を通って
ガイドレール7の方向に延びる直線に沿うようにして、
下端に標印スタンプ10a,10b,10c,10dを
それぞれ取付けられた四個のスタンプ保持ブロック31
a,31b,31c,31dが、一定距離上下方向にス
ライド移動可能に支持されている。より具体的には、上
記各スタンプ保持ブロック31a,31b,31c,3
1dは、スライド支持体8に固定状に設けられたスライ
ドガイド32に対し、取付けられている。各スタンプ保
持ブロック31a,31b,31c,31dの下端に取
付けられている上記各標印スタンプ10a,10b,1
0c,10dは、平面視において上記吸着コレット9を
通り、かつガイドレール7の方向に延びる直線上に位置
させられている。また、各スタンプ保持ブロック31
a,31b,31c,31dは、バネ33によって常時
上向きに弾力付勢されている。
【0024】図4によく表れているように、各スタンプ
保持ブロック31a,31b,31c,31dの上端水
平延出部34には、バネ35によって常時上向きに付勢
されたプッシュピン36が上下方向移動可能に設けられ
ており、このプッシュピン36は、その上方に配置され
たエアシリンダ37a,37b,37c,37dによっ
てそれぞれ各別に下向きに押動されるようになってい
る。上記プッシュピン36を付勢するバネの弾力は、ス
タンプ保持ブロック31a,31b,31c,31dを
上向きに付勢するバネ33の弾力よりも大に設定されて
おり、したがって、上記プッシュピン36を下向きに押
動させると、スタンプ保持ブロック31a,31b,3
1c,31dがこれを上向きに付勢するバネ33の弾力
に抗して下向きに移動させられる。なお、このように下
方動させられているスタンプ保持ブロック31a,31
b,31c,31dに上向きの外力が作動すると、この
スタンプ保持ブロックは、上記バネ35を圧縮しながら
弾性的に退避動し、これにより、スタンプ保持ブロック
に対する上向きの外力に対して緩衝機能が発揮される。
【0025】そうしてエアシリンダ37a,37b,3
7c,37dのピストンロッドが上方動すると、各スタ
ンプ保持ブロック31a,31b,31c,31dは、
バネ33の弾力によって上方に復帰動する。
【0026】上記吸着コレット9を上下駆動するための
ロータリアクチュエータ28、ならびに各スタンプ保持
ブロック31a,31b,31c,31dを各別に上下
駆動するエアシリンダ37a,37b,37c,37d
は、制御装置5によって制御される。また、図2および
図4において符号38は、CCDカメラを示し、FET
素子の外形検査あるいは標印が適正になされているがど
うかの検査に供される。上に説明したハンドリング機構
2の具体的作動は、後述するテーピング装置6との関連
において、後に詳しく説明する。
【0027】テーピング装置6は、上記ハンドリング機
構2による搬送方向に平行にならぶ五個のテーピング機
構6a,6b,6c,6d,6eによって形成されてい
る。以下、このテーピング装置6の具体的構成を、図5
ないし図7を参照して説明する。
【0028】本実施例のテーピング装置6は、テーピン
グのための部材を搭載したテーピングカセット39a,
39b…を、適宜着脱できるように構成している。すな
わち、図5および図6に表れているように、正規位置
と、引き出し位置との間をスライド移動可能な五個のス
ライドサポート40a,40b…が一定間隔をもって並
列配置されており、各スライドサポートに、図7に示す
テーピングカセット39a,39b…を適宜着脱できる
ようにしている。
【0029】各スライドサポート40a,40b…は、
大略垂直板状をしており、その下端部に水平方向に延び
るように取付けたガイドバー41を、機枠42に設けた
各二箇所のガイド43,43にスライド可能に嵌合させ
ている。各スライドサポート40a,40b…の上部側
面には、水平方向に離れて位置する二本のピン44,4
4が突設されており、このピン44,44に図7のテー
ピングカセット39a,39b…が嵌合支持されるよう
になっている。なお、各スライドサポートの上部におい
て符号45で示される構成は、テーピングカセット39
a,39b…が取付けられた状態において、エンボステ
ープTa上に封止テープTbを融着させるためのアイロ
ン機構を示している。
【0030】一方、各テーピングカセット39a,39
b…は、図7に示すように、略垂直板状のシャーシ部材
46に、エンボステープロール47と、封止テープロー
ル48と、エンボステープの上面に封止テープTbが融
着された製品テープを巻取るための巻取りリール49と
が取付けられている。エンボステープロール47から引
き出されたエンボステープTaは、水平搬送部50を介
して上記巻取りリール49に巻取られるようになってい
る。上記水平搬送部50は、幾つかのガイドプーリ51
と、送りスプロケット52とに上記エンボステープTa
を掛け回すことにより形成している。
【0031】エンボステープTaは、図9に示すよう
に、図12の形態をもつFET素子Pががたつきなく収
納される略十字状をした収納凹部aが等間隔に形成され
るとともに、一側縁に送り孔bが等間隔に形成された形
態をもっており、上記送り孔bが上記送りスプロケット
52に噛み合うことにより、このテーピングカセット上
のエンボステープTaに間欠送り動が与えられるように
なっている。
【0032】上記送りスプロケット52の間欠的な回転
駆動は、軸53を中心として反時計回り方向に復帰付勢
されたベルクランク54に対してプッシュピン55の押
下動によって与えられるベルクランク54の時計回り方
向の回転動をリンクロッド56を介して伝達し、このリ
ンクロッドの往復動によって行われるようにしてある。
同時に、上記ベルクランク54の動きは、シーソアーム
57を介して巻取りリール49に伝達され、これを適宜
巻取り方向に回転させるようになっている。
【0033】上記エンボステープTaの水平搬送部50
の上面には、上記シャーシ部材46の上端を水平状に折
り曲げ形成された保護プレート58が位置させられてお
り、この保護プレート58に設けた窓孔59から、この
窓孔59に臨むエンボステープTaの収容孔aに、上記
ハンドリング機構2によって搬送されるFET素子Pが
順次収納される。
【0034】封止テープロール48から引き出された封
止テープTbは、ガイドピン60を介して上記保護プレ
ート58に設けた窓孔61からエンボステープTaの上
面に添着させられ、前述したように、スライドサポート
40a,40b…に設けたアイロン機構45によってエ
ンボステープTaに対して融着される。また、上記シャ
ーシ部材46には、上記スライドサポート40a,40
b…に設けた二本の支持ピ44,44に嵌合する円筒ボ
ス62,62が一体に設けられている。
【0035】上記エンボステープTaの送りおよび巻取
りリール49の巻取りを行うために上記プッシュピン5
5を押下させるためには、機枠42側に設けた図示しな
いアクチュエータが用いられる。このアクチュエータも
また、上述の制御装置5によって制御駆動されるのはい
うまでもない。
【0036】なお、本実施例において五個のテーピング
機構を並設しているのは、いずれかを予備用とし、たと
えばエンボステープまたは封止テープがなくなった場合
にテーピングカセットを交換する間にも、予備用のカセ
ットを用いて連続的な作動を行うことができるようにす
るためである。
【0037】図8に、上記ハンドリング機構2と、上記
多連式のテーピング機構6a,6b,6c,6d,6e
の関係を模式的に示す。受け取りステーション4上に載
っているFET素子Pは、すでにその前工程の測定装置
によって測定が終了しており、どの特性ランクに分類さ
れるかがわかっている。換言すると、複数のテーピング
機構6a,6b,6c,6d,6eのうち、どのテーピ
ング機構においてテーピングされるべきかがわかってい
る。
【0038】受け取りステーション上のFET素子P
は、図8に実線で示すように、吸着コレット9が上記受
け取りステーション4上の素子Pの直上に位置するよう
にして上記スライド支持体8が移動させられ、そうして
吸着コレット9を下動させるとともに吸引力を作用させ
ることにより、吸着コレット9に保持される。次に、制
御装置5は、上記スライド支持体8を、現在吸着コレッ
ト9が保持しているFET素子Pがテーピングされるべ
きテーピング機構を選択して、その直上(図7に示すテ
ーピングカセットの窓孔59の直上)に吸着コレット9
が位置するようにスライド移動させ、そうして、吸着コ
レット9を下動させるとともに、吸引力を解除して、上
記FET素子Pを当該テーピング機構におけるエンボス
テープTaの収容凹部a内に保持させる。
【0039】その直後に、上記四つの標印スタンプ10
a,10b,10c,10dのうち、当該FET素子P
の分類ランクを表す標印スタンプが選択され、この選択
された標印スタンプが上記エンボステープ上に装填され
た直後のFET素子Pの直上に位置するように上記スラ
イド支持体8がさらに逆方向に所定距離移動させられ
る。そうして上記標印スタンプが下動させられることに
より、上記FET素子Pの上面に所定の標印が行われ
る。
【0040】なお、各標印スタンプ10a,10b,1
0c,10dへのインク付けは、スライド支持体8が受
け取りステーション4からテーピング装置6まで移動す
る間に、その途中に設けられたスタンプ台(図示略)に
対して各標印スタンプ10a,10b,10c,10d
を下動させ接触させることにより行われる。なお、標印
のためのインクは、いわゆる紫外線硬化型インクを用い
ることが好ましい。標印後のインクを、紫外線照射する
ことにより瞬時にして硬化させることができるからであ
る。
【0041】上記のようにしてFET素子Pの装填なら
び標印が行われると、当該テーピング機構は、上記プッ
シュピン55を押下作動させることにより、エンボステ
ープTaを1ピッチ送り、次のFET素子Pの装填に備
える。
【0042】以上の作動を1サイクルとして、測定を終
えて、受け取りステーション4上に載せられるFET素
子Pが、その測定結果に基づいて、自動的に選択された
テーピング機構にまで搬送され、そしてそのエンボステ
ープTa内に装填保持されるともに、該当分類を表す標
印をも同時的に行われるのである。
【0043】次に、FET素子Pを、衛星放送受信用パ
ラボナアンテナに三段にわたって用いることを前提と
し、初段用、二段目用、三段目用に分類分けして出荷す
る場合を例にとり、分類制御例を説明する。図13に示
すように、同一の製造過程を経たFET素子Pであって
も、利得および雑音指数においてばらつきが存在する。
図13において、SA,SB,C,Dは、使用可能な範
囲を示しており、それ以外の領域に該当するものは、不
良品となる。特性としては、利得に優れ、雑音指数が小
さいものほど、優秀であるといえる。すなわち、図13
においてSAで示すものが、最も特性的に優秀であり、
この領域に該当するものは、図14に示すように、全て
の段において使用可能である。
【0044】一方、利得に優れてはいるが、雑音指数の
大きなもの(図13において符号Dで示す範囲に入るも
の)は、三段目に使用することはできるが、雑音指数が
大きいがために、初段および二段目には使用できない。
また、利得においてやや劣っているが、雑音指数の小さ
なもの(図13において符号SBで示す範囲に入るも
の)は、初段用には使用可能ではあるが、利得が不足す
るために、二段目または三段目には、使用できない。ま
た、利得に優れていて雑音指数が中程度のもの(図13
において符号Cで示す範囲に入るもの)は、二段目およ
び三段目用にのみ使用可能である。
【0045】図15に示すフローチャートは、図13の
ように利得および雑音指数との関係でSA,SB,C,
Dに分類されるFET素子を、図14に示す一段目用
(A)、二段目用(L)および三段目用(K)の三つの
ランクに、効率的に振り分けるための制御フローチャー
トである。
【0046】まず、ステップ101において、特性SB
に入るかどうかが判断され、YESの場合には、ランク
Aに分類される(ステップ105)。すなわち、上記五
連のテーピング機構のうち、ランクAを担当するテーピ
ング機構に当該FET素子Pがテーピングされるべく、
ハンドリング機構およびテーピング機構が制御されるの
である。
【0047】ステップ101で特性SB以外であると判
断された場合は、次に、ステップ102において特性S
Aに該当するかが判断される。ここで特性SAは、上述
したように全てのランクに使用可能である。そこで、ラ
ンクAの設定数量が越えていない場合(ステップ107
でNO)には、ランクAに振り分けられ、Aの設定数量
を既に越えている場合(ステップ107においてYE
S)には、ランクLの設定数量を越えているか否か(ス
テップ108)が判断され、越えていない場合にはラン
クLに分類される(ステップ109)。そうしてランク
Lの設定数量をも越えている場合には(ステップ108
でYES)、ランクKの設定数量を越えているかが判断
され(ステップ110)越えていない場合には(ステッ
プ110においてNO)ランクKに振り分けられる(ス
テップ113)。なお上記ステップ110においてラン
クKの設定数量をも越えている場合(ステップ110で
YES)には、ステップ111を介してランクAに強制
的に振り分けられる。
【0048】上記ステップ102において特性SAでも
ないと判断された場合には(ステップ102においてN
O)、次に、ステップ103において特性Cに該当する
か否かが判断され、YESの場合には、ステップ108
において、ランクLの設定数量を越えていない場合には
(同ステップでNO)ランクLに分類され(ステップ1
08)、越えている場合(ステップ108でYES)、
ステップ110においてランクKの設定数量を越えてい
るか否かが判断される。しかしながら、特性Cの場合に
は、ランクKの設定数量を越えている場合でもいない場
合でも、いずれの場合でも結局ランクKに分類されるこ
とになる(けだし、ステップ111においてNOとなる
から)。
【0049】上記ステップ103において特性Cでもな
いと判断された場合には(同ステップでNO)、次に、
ステップ104において特性Dに該当するかいなかが判
断され、ステップ110および111を介して、結局全
ての特性DのものがランクKに振り分けられることにな
る(ステップ113)。そうして、ステップ104にお
いて特性Dでもないと判断されたものは、使用可能ない
ずれの特性にも該当しないことになり、結局、不良品と
される(ステップ112)。
【0050】このようにして、測定装置3による測定結
果に基づいて、その特性(SA,SB,C,D)に応
じ、三つの出荷ランク(A,L,K)に自動分類され、
各出荷ランクを担当するテーピング機構においてテーピ
ングされることになる。なお、不良用品と判断されたも
のは、ハンドリング機構2が受け取りステーション4か
らテーピング装置6にいたるまで間に、不良品投入容器
(図示略)に落下させられる。
【0051】以上説明したように、本願発明の電子部品
の自動分類・テーピング装置によれば、測定結果に基づ
き、電子部品があらかじめ設定された複数の分類に自動
分類され、かつテーピングまでも行われる。また、測定
を終えてからテーピングに至るまで、単一のハンドリン
グ機構が全ての搬送を担当をしているので、機構が比較
的簡単であり、ハンドリングミス等も生じることが少な
い。
【0052】そして、測定、分類、ないしテーピングが
各独立に行われていた従来例に比較し、全てが一連に自
動化されるので、各工程間への部品搬送の人手が削減さ
れるし、静電破壊等による不良品の発生をほぼ完全に防
止でき、かつ、製造リードタイムを著しく短縮すること
ができる。
【0053】もちろん、本願発明の範囲は、上述の実施
例に限定されるものではない。ハンドリング機構の具体
的構成、あるいはテーピング機構の具体的構成は、上述
した実施例以外にも種々考えられる。また、対象とする
べき電子部品も、実施例のようなFETに限らず、特性
のばらつきを前提とし、このようなばらつきの存在のま
ま出荷するのではなく、特性のランク分けを行い、同一
ランク内に入る電子部品はほぼ同一の特性をもつように
するべく分類分けをするような場合の全てに適用可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施例の略示平面図である。
【図2】ハンドリング機構の側面図である。
【図3】図2のIII −III 線沿う断面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】テーピング機構の平面図であって、テーピング
カセットを取り外した状態を示す図である。
【図6】図5に示される機構の側面図である。
【図7】テーピングカセットの一例を示す略示全体斜視
図である。
【図8】上記実施例の作動説明図である。
【図9】エンボステープの一例の平面図である。
【図10】エンボステープの収容凹部に電子部品(FE
T素子)が装填された後、封止テープが添着されてゆく
様子の説明図である。
【図11】電子部品(FET素子)を担持する製造用フ
レームの一例の斜視図である。
【図12】本願発明装置が取り扱う電子部品の一例であ
るFET素子の斜視図であり、図11に示される製造用
フレームから切り出される。
【図13】FET素子の使用可能な特性範囲の例を示す
図である。
【図14】FET素子の分類ランク分けの例を示す表で
ある。
【図15】図13に示される特性をもつFET素子を図
14に示すランクに分類分けをする場合の制御例を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
F 製造用フレーム P 電子部品単体 2 ハンドリング機構 3 測定装置 6 テーピング装置 6a,6b… テーピング機構 9 吸着コレット 10a,10b… 標印スタンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 郁生 京都市右京区西院溝崎町21番地 ローム 株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−30340(JP,A) 特開 平4−152542(JP,A) 特開 昭53−104177(JP,A) 実開 平2−77677(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/26 H01L 21/66

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製造用フレームからリードカットされた
    電子部品単体の特性測定を行う測定装置と、 測定された電子部品単体があらかじめ設定された複数の
    分類のいずれに該当するかを判定する判定手段と、 少なくとも上記あらかじめ設定された分類数に相当する
    数のテーピング機構を多連に並設してなるテーピング装
    置と、 上記測定された電子部品単体を、上記判定手段による判
    定にしたがって所定のテーピング機構に搬送するハンド
    リング機構と、 を備え、 上記ハンドリング機構は、電子部品単体を吸着する吸着
    コレットと、上記あらかじめ設定された分類を表す複数
    の標印スタンプとを備え、かつ上記吸着コレットと上記
    複数の標印スタンプとを一体的に移動させるとともに
    上記測定された電子部品単体を、上記判定手段による判
    定にしたがって所定のテーピング機構に搬送する際、当
    該電子部品に対し、判定分類を表す標印スタンプを選択
    してこれによる標印を行うように構成したことを特徴と
    する、電子部品の自動分類・テーピング装置。
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