JP3227458U - 昇降装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】段差昇降時における操作性、安定性を向上させた昇降装置を提供する。【解決手段】重量物を支持しうる本体部10と、本体部から上方に向け延設され操作者が操作を行うハンドル部30と、本体部の後側幅方向における両端に回転自在に設けられた一対の車輪部21と、を備え、重量物を階段において昇降させる昇降装置200において、本体部の車輪部の間に所定間隔を開けて幅方向に並設され、両先端部に接地ローラ41を備え、階段を昇降する際に操作者の支持により回転駆動され重量物が固定された本体部の荷重を担う回転アーム部40と、回転アーム部を回転駆動させる駆動手段50と、操作者の指示により駆動部を制御して回転アーム部の回転方向及び回転の開始、停止を行わせる駆動制御部60と、階段を昇降するに際して操作者の操作により駆動制御部を制御して接地ローラの階段の接地面からの高さ位置を階段の段差寸法にあわせて変更する操作部と、を備える。【選択図】図1

Description

本考案は、重量物、特に人が着座した椅子を階段で昇降させるための昇降装置に関する。
従来、被介護者が搭乗した車椅子を階段で昇降させるための昇降装置が種々提案されている。このような装置としては、補助者なしで自動的に階段を昇降する装置や、補助者が車椅子の動作を補助することを前提として階段を昇降する装置がある。
補助者なしで階段の昇降を可能とする昇降装置は、安全性を確保するため、様々なセンサやアクチュエータを備えて複雑な制御を行う(例えば特許文献1参照)。
一方、補助者が介助することを前提とする昇降装置として、特許文献2には、二輪車椅子について、昇降アームを備え機体下面に固設した2本の脚体の下端に各々走行車輪を設ける一方、上記両脚体間に架設した支軸に、略S字状の昇降アームを回転自在に取り付け、且つ側面から見たとき上記走行車輪が上記昇降アームの回転中心よりその先端に至るまでの回転半径の内側にあるように構成し、且つ上記昇降アームの回転中心が上記走行車輪の回転中心よりも上方に位置し、また上記昇降アームを段差昇降の際に回転させる回転駆動手段を設けたものが記載されている。
また、同様に特許文献3には、支持ユニットと、該支持ユニットに連結された昇降ユニットと、昇降ユニットの運転を制御する制御ユニットを備え、昇降ユニットが、少なくとも一つの昇降要素を含み、該昇降要素が、駆動モータにより駆動可能であると共に、階段の次の段の上面に接触して、該次の段において前記昇降装置を持ち上げる又は下げるように構成され、階段の1又は複数の段に対する前記支持ユニットの現在の位置を検出するための少なくとも一つの非接触センサを含む検出ユニットを備え、前記検出ユニットが、前記階段の1以上の段に対する支持ユニットの現在位置についての情報を含む信号を制御ユニットに提供し、制御ユニットが、検出ユニットの信号に応じた昇降ユニットの運転を制御する構成とするものが記載されている。
特許6089745号公報 特開平7−137638号公報 特開2011−251115号公報
ここで、補助者が補助して車椅子を階段で昇降させる場合、車椅子の操作性や昇降においての安定性を確保して搬送することが重要である。しかし、従来の補助者により階段を昇降する装置にあっては、特に昇降開始時に車椅子のバランスを取る際の操作性や安定性への配慮が十分ではないという問題がある。
本考案は上述した課題に鑑みてなされたものであり、段差昇降時における安定性及び操作性を向上させた昇降装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決する請求項1に記載の考案は、重量物が固定され前記重量物を支持しうる本体部と、前記本体部から上方に向け延設され操作者が把持して前記本体部の移動操作及び傾斜操作を行うハンドル部と、前記本体部の後側幅方向における両端に回転自在に設けられた一対の車輪部と、を備え、前記重量物を階段において昇降させる昇降装置において、前記本体部の前記車輪部の間に所定間隔を開けて幅方向に並設され、両先端部に接地ローラを備え、前記階段を昇降する際に前記操作者の支持により回転駆動され前記重量物が固定された前記本体部の荷重を担う回転アーム部と、前記回転アーム部を回転駆動させる駆動部と、前記操作者の指示により前記駆動部を制御して前記回転アーム部の回転方向及び回転の開始、停止を行わせる駆動制御部と、前記階段を昇降するに際して前記操作者の操作により前記駆動制御部を制御して前記接地ローラの前記階段の接地面からの高さ位置を前記階段の段差寸法にあわせて変更する操作部と、を備えることを特徴とする昇降装置である。
同じく請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の昇降装置において、前記重量物は椅子に着座した人であることを特徴とする。
同じく請求項3に記載の考案は、請求項2に記載の昇降装置において、前記椅子は前記本体部に固定されていることを特徴とする。
同じく請求項4に記載の考案は、請求項2に記載の昇降装置において、前記椅子はキャスターを備え、前記本体部に取り付け取り外しが可能であることを特徴とする。
同じく請求項5に記載の考案は、請求項1に記載の昇降装置において、上記車輪部の回転を阻止するブレーキ機構と、常時接地面に接触するパイロット車輪を備えて前記パイロット車輪の位置に基づいて圧接面の有無を検知し、接地を検知しないとき前記ブレーキ機構を作動させる接地検知部と、を備えることを特徴とする。
同じく請求項6に記載の考案は、請求項1に記載の昇降装置において、前記本体部の傾斜状態を検出する傾斜検出手段を備え、前記駆動制御部は、前記傾斜検出手段からの傾斜状体が予め定めた値を超えたとき、前記駆動制御部に前記駆動部の動作を停止させることを特徴とする。
同じく請求項7に記載の考案は、請求項1に記載の昇降装置において、前記本体部に前記操作者の足下を照明する光源を備えることを特徴とする。
同じく請求項8に記載の考案は、請求項1に記載の昇降装置において、前記操作部は前記ハンドル部に取り付けられていることを特徴とする。
同じく請求項9に記載の考案において、請求項1に記載の昇降装置において、前記ハンドル部には、操作者が把持する把持部が高さ位置可変に配置されていることを特徴とする。
本考案に係る昇降装置によれば、段差昇降時において安定性及び操作性を向上させることができる。
請求項1に記載の昇降装置によれば、昇降装置に階段を上昇させる際には、操作者は昇降装置の車輪部を階段の下段に配置して、回転アーム部の先端部に配置された接地ローラを階段上段面に接地させると共に、回転アーム部を回転させることで本体部の荷重を支持して昇降装置を階段の上段に持ち上げることができる。このとき、操作者は接地ローラが階段上段に接地した状態で、昇降装置を本体部の前方を持ち上げるように傾斜させバランスを取る。この傾斜動作は操作者がハンドル部を引くことにより行う。
このため、本考案によれば、操作部により駆動制御部を制御して、回転アーム部を回転させて接地ローラ−の高さ位置を階段の段差寸法にあわせて変更できるので、異なる階段の高さに対応して、上昇動作開始時における接地ローラの高さ位置を設定できる。よって、異なる高さ寸法の段差を有する様々な階段において、上昇開始時における接地ローラの位置を適正な高さに設定し、上昇動作時における昇降装置のバランスを取ることができ良好な操作性をもって昇降装置を上昇させることができる。
また、昇降装置に階段を下降させる際には、操作者は、昇降装置の車輪部を階段の上段に配置して、回転アーム部の先端部に配置された接地ローラを階段上段面に接地させると共に、回転アーム部を回転させることで本体部の荷重を支持して昇降装置を階段の下段に下ろすことができる。このとき、操作者は接地ローラが階段上段に接地した状態で、昇降装置を本体部の前方を持ち上げるように傾斜させバランスを取る。この傾斜動作は操作者がハンドル部を引くことにより行う。
このため、本考案によれば、操作部により駆動制御部を制御して接地ローラの階段の接地面からの高さ位置を変更できるので、接地ローラを段差上段面に確実に接地させることができる。よって、階段の下降時において、良好な安全性と操作性とをもって昇降装置を下降させることができる。
また、請求項2に記載の昇降装置によれば、人を椅子に着座させた状態で、良好な安定性と操作性をもって階段を昇降できる。
請求項3に記載の昇降装置によれば、椅子は本体部に固定されている。このため、椅子は安定して本体部に配置されることとなり良好な安定性と操作性とをもって階段を昇降できる。
請求項4に記載の昇降装置によれば、前記椅子はキャスターを備え、前記本体部に取り付け取り外しが可能である。このため、椅子を車椅子として使用できる他、椅子を着座した状態で本体部に配置して階段の昇降を行うことができる。
請求項5に記載の昇降装置によれば、車輪部の回転を阻止するブレーキ機構と、常時接地面に接触するパイロット車輪を備えてパイロット車輪の位置に基づいて圧接面の有無を検知し、接地を検知しないとき前記ブレーキ機構を作動させる接地検知部と、を備える。このため、接地検知部は、パイロット車輪が接地しない状態、即ち、前方に設置面がない段差や昇降装置が傾斜したことを検知してブレーキ機構を作動させ、昇降装置の車輪部を制動して、昇降装置の落下や傾斜状態での移動を防止でき、安全性を確保することができる。
請求項6に記載の昇降装置によれば、本体部の傾斜状態を検出する傾斜検出手段を備え、駆動制御部は、傾斜検出手段からの傾斜状体が予め定めた値を超えたとき、駆動制御部に駆動部の動作を停止させる。このため、昇降装置が階段昇降時に異常に傾斜した場合、昇降動作を停止して安全性を確保することができる。
請求項7に記載の昇降装置によれば、本体部に前記操作者の足下を照明する光源を備える。このため、操作者は暗所においても接地ローラの状態を確認できる。
請求項8に記載の昇降装置によれば、操作部はハンドル部に取り付けられている。このため、操作者はハンドル部で昇降装置に手を添えながら操作部の操作を行うことができる。
請求項9に記載の昇降装置によれば、ハンドル部には、操作者が把持する把持部が高さ位置可変に配置されている。このため、昇降装置の重心位置や操作者の体格に合わせて把持部の高さ位置を変更できる。
本考案の第1実施形態に係る昇降装置の要部を示す側面図である。 同昇降装置を示す斜視図である。 同昇降装置の要部を示す斜視図である。 同昇降装置の要部を示す背面図である。 同昇降装置の上方からの斜視図である。 同昇降装置の回転アーム部を示すものであり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図、(d)は(a)中のd−d線に相当する断面図である。 同昇降装置の制御系を示すブロック図である。 同昇降装置の接地検知の状態を示すものであり、(a)は接地状態の検知、(b)は階段検知、(c)は昇降装置の傾斜検知を示す図である。 同昇降装置の階段昇降状態を示すものであり、(a)〜(b)は昇降装置の状態を示す図である。 同昇降装置が階段を上昇する動作を示すフローチャートである。 同昇降装置が階段を下降する動作を示すフローチャートである。 本考案の第2実施形態に係る昇降装置を示す斜視図である。
本考案を実施するための形態に係る昇降装置について説明する。
<実施形態1>
以下、本考案の第1実施形態に係る昇降装置について説明する。図1は本考案の第1実施形態に係る昇降装置の要部を示す側面図、図2は同昇降装置を示す斜視図、図3は同昇降装置の要部を示す斜視図、図4は同昇降装置の要部を示す背面図、図5は同昇降装置の上方からの斜視図である。
第1実施形態に係る昇降装置200は、椅子90に着座した人を重量物として搬送する。昇降装置200は、図1及び図2に示すように、椅子90が固定された本体部10を備える。本体部10は、本体部10から前側(図1中の右側)に延設される2本の延長部11、11と、本体部10の後斜め上側(図1中の左上側)に延設されるハンドル部30、30とを備える。延長部11及び伸縮部12はアルミニウム角パイプ、ハンドル部30はアルミニウムパイプで構成される。
本体部10には、後述する回転アーム部40が配置され、駆動手段50、駆動制御部60が内蔵されている。また、ハンドル部30には、操作部70が配置されている。本例に係る昇降装置200は、重量物として椅子90に人を着座させた状態で平地を移動できる。また、階段の昇降を行うとき、昇降装置200の後側を階段側として、操作者がハンドル部30で昇降装置200を傾けると共に、操作部70を操作して回転アーム部40を駆動して階段を昇降させることができる。なお、図2中符号70aは、操作部70と本体部10を電気的に接続するケーブルを示している。以下、各部について説明する。
<本体部>
本体部10はアルミニウム板材等で形成された箱状部材であり、後端の両側に車輪部である一対の後輪21、21が配置されている。また、上述のように、駆動手段50、駆動制御部60の他、傾斜検出手段120等が内蔵されている。2つの延長部11にはそれぞれは前輪22、22が配置されている。更に、延長部11、11と本体部10との間には補強用のブレース13、13が配置されている。そして、延長部11、11から前方に向けて伸縮部12、12を伸縮自在に配置している。
伸縮部12、12の先端には、バンパゴム14が配置されている。後輪21は、本体部10に後輪軸15により本体部10に対して回転自在に配置される。また、前輪22は後輪21より小径であり、方向変換が自在なキャスターに配置されている。
後輪21、21及び前輪22、22により、昇降装置200は、操作者が押し引きすることで自由に方向を変えて前進後進できる他、ハンドル部30、30を傾けることで後輪21、21の接地箇所P(図1参照)を中心として、延長部11、11を上方に持ち上げた姿勢で全体を傾斜させることができる。
図4に示すように、本体部10の後側(操作者側)には、LEDランプで構成された照明130と、キーで本体部10をオンオフするキースイッチ131と、キースイッチ131による本体部10のオンオフ状態を示すパイロットランプ132とが配置されている。
また、ハンドル部30、30には、図2に示すように、取っ手32、32が取付位置を上下に変更可能に配置されている。これにより、操作者の体格や、搬送する重量物(人が乗った椅子90)の重量にあわせて取っ手32、32の位置を最適なものとできる。また、ハンドルバー31の一方端(本例では右端)には、操作部70が配置されている。
<回転アーム部>
本体部10の両側部であって後輪21、21の間には、2つの回転アーム部40、40が配置されている。図6は同昇降装置の回転アーム部を示すものであり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図、(d)は(a)中のd−d線に相当する断面図である。
回転アーム部40、40は、それぞれフレーム42の両端に接地ローラ41、41が配置されている。回転アーム部40、40は、駆動手段50により同じ方向に正逆転される。フレーム42の内部には、太陽スプロケット43、2つの遊星スプロケット44、44、2つのアイドルスプロケット45、45、チェーン46が配置されている。
太陽スプロケット43は、本体部10の側面から延設された駆動軸51で回転する。遊星スプロケット44、44は接地ローラ41、41に固定され、太陽スプロケット43の回転により、遊星スプロケット44、44が太陽スプロケット43の周囲を公転すると共に自転する。このため、接地ローラ41、41は、駆動軸51の周囲を公転し、且つ自転する。アイドルスプロケット45はチェーン46の方向を変更している。
駆動手段50により2つの回転アーム部40、40は同位相で回転する。また、回転アーム部40の寸法は、回転アーム部40が回転したとき、接地ローラ41、41の一方が、後輪21の接地面に接触するよう設定されている。
ここで、太陽スプロケット43の歯数をZ1とし、遊星スプロケット44の歯数をZ2とすると、Z1=Z2のとき、接地ローラ41、41は常に同じ方向を太陽スプロケット43に向けて公転し、且つ自転する。このため、接地ローラ41において接地ローラ41の外周における接地面との接地箇所は常に同じとなる。
<制御系>
回転アーム部40は、駆動手段50により回転駆動される。図7は同昇降装置の制御系を示すブロック図である。駆動手段50は、駆動軸51を正逆方向に回転駆動する回転アーム部駆動モータ52と、この回転アーム部駆動モータ52の動力源となるバッテリー53を備える。回転アーム部駆動モータ52の回転は、ウォームギヤ等の減速機構で減速され、駆動軸51に伝達される。
図7に示すように、バッテリー53からの電力は、駆動制御部60に制御されて回転アーム部駆動モータ52に入力される。駆動制御部60には、操作部70、傾斜検出手段120が接続されている。傾斜検出手段120は、本体部10に配置され、昇降装置200の傾斜状態を検出する。昇降装置200が一定量以上傾斜したとき、危険であるとして、回転アーム部40の動作を停止させる。傾斜検出装置としては傾斜センサを使用することができる。
操作部70には、起動ボタン71、上昇ボタン72、下降ボタン73、バッテリー状態表示ランプ74、傾斜警告ランプ75、後述する照明130の点灯表示ランプ76が配置されている。各ランプの下には各ランプの機能を示すピクトグラム77が表示されている。起動ボタン71を押下することで昇降装置200のシステムが起動する。
上昇ボタン72を押下すると駆動制御部60は回転アーム部40を上昇方向(図1中で反時計回転)に回転させると共に照明130を点灯させる。上昇ボタン72の押下を止めると、駆動制御部60は回転アーム部40の回転を停止すると共に照明130を消灯させる。
下降ボタン73を押下すると駆動制御部60は回転アーム部40を下降方向(図1中で時計回転)に回転させると共に照明130を点灯させる。下降ボタン73の押下を止めると、駆動制御部60は回転アーム部40の回転を停止すると共に照明130を消灯させる。
バッテリー状態表示ランプ74は、バッテリー53の充電量が一定値以下になると点灯して、バッテリー53の充電を促す。
傾斜警告ランプ75は、傾斜検出手段120が昇降装置200の一定量以上の傾斜を検知すると点灯する。このとき傾斜検出手段120が駆動制御部60に信号を送り、回転アーム部駆動モータ52の動作を停止させる。
点灯表示ランプ76は、照明130が点灯しているとき、点灯し、消灯しているとき消灯する。これにより、操作者は照明130の点灯状態を視認できる。
<ブレーキ機構及び接地面端部検知部>
後輪21は、ブレーキ機構100を内蔵している。このブレーキ機構100は、例えば一方クラッチで構成されている。ブレーキ機構100は、接地面端部検知部80の検知状態でオンオフされる。ブレーキ機構100として電磁ブレーキ、その他のブレーキ機構を使用することができる。
接地面端部検知部80は、検知アーム81と、パイロット車輪82とを備える。検知アーム81の先端にパイロット車輪82が配置され、検知アーム81の後端が本体部10に回転自在に保持される。接地面端部検知部80では、検知アーム81の位置を接触スイッチ、非接触スイッチで検知して、パイロット車輪82の接地状態を判定する。
図8は同昇降装置の接地検知の状態を示すものであり、(a)は接地状態の検知、(b)は階段検知、(c)は昇降装置の傾斜検知を示す図である。
図8(a)に示すように、昇降装置200が平坦な接地面Gに配置されているとき、パイロット車輪82が接地面Gに接触する。接地面端部検知部80はこれにより、パイロット車輪82の位置が後輪21の接地面Gと同じことを検知する。この状態で、接地面端部検知部80は、ブレーキ機構100を制動解除状態として後輪21の回転を許容する。
また、図8(b)に示すように、昇降装置200が段差に配置されているとき、パイロット車輪82は接地面Gに接触せず、検知アーム81は下方に傾斜する。接地面端部検知部80はこれにより、パイロット車輪82の位置が後輪21の接地面Gより低いことを検知する。この状態で、接地面端部検知部80は、ブレーキ機構100を制動状態として後輪21の回転を禁止する。
同様に、図8(c)に示すように、昇降装置200の前側を持ち上げ、昇降装置200を傾斜させた状態では、パイロット車輪82は接地面Gに接触せず、検知アーム81は下方に傾斜する。接地面端部検知部80はこれにより、パイロット車輪82の位置が後輪21の接地面Gより低いことを検知する。この状態で、接地面端部検知部80は、ブレーキ機構100を制動状態として後輪21の回転を禁止する。
このように、接地面端部検知部80は、昇降装置200が平坦な接地面Gに配置されていること、昇降装置200の後輪21より前方に低い箇所があること、更に昇降装置200の前側が持ち上がっていることを検知する。
<椅子>
本実施形態において、椅子90は本体部10の上側に配置された座面91と、ハンドル部30の前側に配置された背板92と、ハンドル部30、30に固定された肘掛け93と、シートベルト94と、延長部11、11に配置された脚板95とを備える。搬送される人はこの椅子90に着座して、シートベルト94を装着する。
<階段の上昇>
以下、本実施形態に係る昇降装置200により階段を上昇させる手順について説明する。図9は同昇降装置の階段昇降状態を示すものであり、(a)〜(f)は昇降装置の上昇状態を順次示す図、図10は同昇降装置が階段を上昇する動作を示すフローチャートである。
昇降装置200で階段を上昇させるには、まず、操作者が接地面Gに配置した昇降装置200を後ろ向きとして階段Sの下段フロアまで移動する(ステップSA1)。このとき、操作者は昇降装置200を引いて後ろ向きに進み、操作者は階段Sの上段側に移動して、昇降装置200の後輪21、21を階段Sの第1段の端面S1に接触させる(ステップSA2、図9(a))。この状態では、図9(a)に示すように、操作者は操作部70を操作して回転アーム部40、40の下側の接地ローラ41、41が階段Sの第1段のステップ面S2から離間している状態としておく。
次いで、操作者は昇降装置200のハンドル部30、30を手前側に引いて、昇降装置200の前方側を、後輪21、21を支点として傾斜して上昇させる(ステップSA3、図9(b))。このとき、図8(c)に示すように、本体部10の両側に配置された回転アーム部40、40の下側の接地ローラ41、41が接地面Gから離間するまで、昇降装置200を傾斜させる(ステップSA4)。これにより、後輪21、21はブレーキ機構100で制動状態となる(ステップSA5)。この状態で、操作者は昇降装置200の傾斜を停止し、昇降装置200をバランスよく保持する(ステップSA6)。
次いで、操作者は、操作部70の上昇ボタン72を押下して、回転アーム部40を上昇側に回転させて(ステップSA7)、接地ローラ41、41が階段Sの最初のステップ面S2に近接する位置で停止させる(ステップSA8、ステップSA9、ステップSA10、図9(b))。この接地ローラ41、41と端面S1との距離は、昇降装置200を更に傾斜して接地ローラ41、41をステップ面S2に接触させたとき、昇降装置200のバランスが取れる程度とする。この量は、予め定めておくとよい。
この状態で、操作者は、ハンドル部30を更に引いて昇降装置200を傾斜させ、回転アーム部40の接地ローラ41、41を階段Sの上段のステップ面S2に接触させる(ステップSA11、ステップSA12)。
そして、この状態で、操作者は操作部70の上昇ボタン72を押下し続け回転アーム部40を上昇方向(反時計方向)に回転駆動させて、下側の接地ローラ41、41でステップ面S2を押し出すようにして昇降装置200を持ち上げつつ接地ローラ41、41をステップ面S2まで移動させる(ステップSA13、図9(c)、(d))。そして、操作者は後輪21、21がステップ面S2に移動したら上昇ボタン72の押下を止め、回転アーム部40の回転を停止する(ステップSA14,ステップSA15、図9(e))。
これらの動作により、昇降装置200は、階段Sの第1段を上昇したことになる。その後、操作者は昇降装置200の傾斜を維持しつつ(ステップSA17)、操作部70の上昇ボタン72を操作して回転アーム部40、40の接地ローラ41、41を次段のステップ面に所定距離まで近接させて停止させる(ステップSA18、ステップSA19、ステップSA20)。
次いで、操作者は操作部70の上昇ボタン72を押下し続け、回転アーム部40、40を上昇方向(反時計方向)に回転駆動させて、接地ローラ41、41を次のステップ面に接触させ(ステップSA21、ステップSA22)、第1段のときと同様に昇降装置200を持ち上げつつ接地ローラ41を次のステップ面に移動させる(ステップSA23)。
そして、後輪21、21が次段のステップ面に移動したら上昇ボタン72の押下を止め、回転アーム部40、40の回転を停止する(ステップSA24のYes、ステップSA15)。
操作者はこれらの操作(ステップSA17〜ステップSA24)を最上段のステップまで続け(ステップSA16)、上階のフロアに到着したら(ステップSA25)、ハンドル部30、30を押して昇降装置200を水平に戻す(ステップSA26)。すると、図8(a)に示すように、接地面端部検知部80のパイロット車輪82が上階のフロアに接触して、検知アーム81が上がり、ブレーキ機構100が解除されて、後輪21、21の回転が許容され昇降装置200は操作者により移動可能な状態となる。
以上のように、本実施形態に係る昇降装置200によれば、一人の操作者の操作により、階段を安定した状態で良好な操作性で上昇させることができる。
<階段の下降>
次に、本実施形態に係る昇降装置200により階段を下降する手順について説明する。図9は同昇降装置の階段昇降状態を示すものであり、(a)〜(f)は昇降装置の下降状態を逆順に示す図、図11は同昇降装置が階段を下降する動作を示すフローチャートである。
昇降装置200で階段を下降するには、操作者は上段のフロアに配置した昇降装置200を前向きとして階段の近傍まで移動させる(ステップSB1)。このとき、操作者は操作部70の下降ボタン73を押下した回転アーム部40、40の下側の接地ローラ41、41をフロアに近接した位置に配置する(ステップSB2)。この接地ローラ41、41とフロアとの距離は、昇降装置200を傾斜させて接地ローラ41をステップ面S2に接触させたとき、昇降装置200のバランスが取れる程度とする。この量は、予め定めておくとよい。
そして、操作者は昇降装置200を押して前向きに進め、接地面端部検知部80のパイロット車輪82、82がフロアから飛び出す位置とする(ステップSB3、図9(f))。これにより、図8(b)に示すように、検知アーム81が下がり、後輪21、21がブレーキ機構100で制動状態となる(ステップSB5)。この状態で、操作者は、昇降装置200の前方側を、後輪21、21を支点として傾斜させて下降させ(ステップSB6、図9(e))、更に傾けることにより(ステップSB7)、昇降装置200を回転アーム部40の接地ローラ41によりフロア上で支持する(ステップSB8、ステップSB9)。
この状態で、操作者は、操作部70の下降ボタン73を押下して、回転アーム部40、40を駆動して、回転アーム部40の時計方向の回転と共に昇降装置200を降下させて後輪21、21が下段のステップに接地するまで回転アーム部40を回転させる(ステップSB10、ステップSB11、図9(d)、(c))。後輪21、21が下段のステップに配置されたら(ステップSB11のYes)、回転アーム部40、40の回転を停止する(ステップSB12)。これにより、操作者は昇降装置200を一段だけ下降させたことになる。
以下、同様に昇降装置200を傾斜させ(ステップSB14)、回転アーム部40、40の接地ローラ41、41をステップに接地させ(ステップSB15)、回転アーム部40、40を後輪21、21が更に下段のステップに接触するまで回転させて(ステップSB17)、昇降装置200を下段に下降させる。
これらの動作(ステップSB14〜ステップSB16)を最後の階段ステップに至るまで繰り返し(ステップSB17)、後輪21、21が下階のフロアに接触したら昇降装置200を水平にする(ステップSB18)。すると、接地面端部検知部80のパイロット車輪82が、図8(a)に示すように、上段のフロアに接触して、検知アーム81が上がり、ブレーキ機構100が解除されて(ステップSB19)、昇降装置200は、後輪21、21が回転可能となり操作者により移動可能な状態となる。
以上のように、本実施形態に係る昇降装置200によれば、一人の操作者の操作により、階段を安定した状態で良好な操作性で下降できる。
<第2実施形態>
次に本考案の第2実施形態に係る昇降装置について説明する。図12は本考案の第2実施形態に係る昇降装置を示す斜視図である。本実形態に係る昇降装置300は、本体部10に取り外し可能なキャスター付きの椅子310を配置したものである。
本実施形態に係る椅子310は、スチールパイプで構成された第1フレーム315と第2フレーム316とを接合し、第1フレーム315と第2フレーム316との間に座面311を配置し、第1フレーム315の立上り部に背板312とシートベルト314を配置したものである。また、第1フレーム315及び第2フレーム316の下端部には、それぞれキャスター車輪317を配置している。また、ハンドル部30、ハンドル部30の間にはヘッドレスト318を配置している。
椅子310は、脚板95を取り外した状態で人が座った状態で本体部10に配置できる。このため、階段以外では椅子310だけで人を移動できる。
このため、本実施形態に係る昇降装置300によれば、一人の操作者により、階段で人が着座した椅子310を、昇降装置300を使用して昇降できる他、段差のない平地での移動が可能である。また、昇降装置300から取り外した椅子310に人が着座した状態で移動させることができる。
本考案に係る昇降装置は、階段等の段差昇降時において安定性を向上させることができるので産業上の利用可能性がある。
10:本体部
11:延長部
12:伸縮部
13:ブレース
14:バンパゴム
15:後輪軸
21:後輪(車輪部)
22:前輪
30:ハンドル部
31:ハンドルバー
32:取っ手
40:回転アーム部
41:接地ローラ
42:フレーム
43:太陽スプロケット
44:遊星スプロケット
45:アイドルスプロケット
46:チェーン
50:駆動手段
51:駆動軸
52:回転アーム部駆動モータ(駆動部)
53:バッテリー(駆動部)
60:駆動制御部
70:操作部
70a:ケーブル
71:起動ボタン
72:上昇ボタン
73:下降ボタン
74:バッテリー状態表示ランプ
75:傾斜警告ランプ
76:点灯表示ランプ
77:ピクトグラム
80:接地面端部検知部
81:検知アーム
82:パイロット車輪
90:椅子
91:座面
92:背板
93:肘掛け
94:シートベルト
95:脚板
100:ブレーキ機構
120:傾斜検出手段
130:照明
131:キースイッチ
132:パイロットランプ
200:昇降装置
300:昇降装置
310:椅子
311:座面
312:背板
314:シートベルト
315:第1フレーム
316:第2フレーム
317:キャスター車輪
318:ヘッドレスト
G:接地面
P:接地箇所
S:階段
S1:端面
S2:ステップ面

Claims (9)

  1. 重量物を支持しうる本体部と、
    前記本体部から上方に向け延設され操作者が把持して前記本体部の移動操作及び傾斜操作を行うハンドル部と、
    前記本体部の後側幅方向における両端に回転自在に設けられた一対の車輪部と、を備え、
    前記重量物を階段において昇降させる昇降装置において、
    前記本体部の前記車輪部の間に所定間隔を開けて幅方向に並設され、両先端部に接地ローラを備え、前記階段を昇降する際に前記操作者の支持により回転駆動され前記重量物が固定された前記本体部の荷重を担う回転アーム部と、
    前記回転アーム部を回転駆動させる駆動部と、
    前記操作者の指示により前記駆動部を制御して前記回転アーム部の回転方向及び回転の開始、停止を行わせる駆動制御部と、
    前記階段を昇降するに際して前記操作者の操作により前記駆動制御部を制御して前記接地ローラの前記階段の接地面からの高さ位置を前記階段の段差寸法にあわせて変更する操作部と、
    を備えることを特徴とする昇降装置。
  2. 前記重量物は椅子に着座した人であることを特徴とする請求項1に記載の昇降装置。
  3. 前記椅子は前記本体部に固定されていることを特徴とする請求項2に記載の昇降装置。
  4. 前記椅子はキャスターを備え、前記本体部に取り付け取り外しが可能であることを特徴とする請求項2に記載の昇降装置。
  5. 上記車輪部の回転を阻止するブレーキ機構と、
    常時接地面に接触するパイロット車輪を備えて前記パイロット車輪の位置に基づいて圧接面の有無を検知し、接地を検知しないとき前記ブレーキ機構を作動させる接地検知部と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の昇降装置。
  6. 前記本体部の傾斜状態を検出する傾斜検出手段を備え、
    前記駆動制御部は、前記傾斜検出手段からの傾斜状体が予め定めた値を超えたとき、前記駆動制御部に前記駆動部の動作を停止させることを特徴とする請求項1に記載の昇降装置。
  7. 前記本体部に前記操作者の足下を照明する光源を備えることを特徴とする請求項1に記載の昇降装置。
  8. 前記操作部は前記ハンドル部に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の昇降装置。
  9. 前記ハンドル部には、操作者が把持する把持部が高さ位置可変に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の昇降装置。
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