JP3227231U - マスク用係止具およびマスク布固定キット - Google Patents
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Abstract
【課題】マスクに簡易に取り付け、取り外しすることができ、さらに、マスク紐が耳の上側および下側にも当たらないようにマスクを使用することができる、マスク用係止具およびマスク布固定キットを提供する。【解決手段】右側のマスク紐に係止する第1係止部11と、左側のマスク紐に係止する第2係止部12と、を有する、マスク用係止具10であって、第1係止部11および第2係止部12は、それぞれ、中央側に向かって広がる略V字状の切り欠き111、121と、切り欠き111、121から端部側に向けて切り込まれた切り込み112、122と、切り込み112、122を介して上下方向に隣接する一対の挟持部114、115、124、125と、を有し、マスクの紐を一対の挟持部114、115、124、125により挟持することが可能となっている。【選択図】図1
Description
本考案は、マスクを装着する使用者の後頭部側において、マスクの左右両紐を係止することで、マスクの紐が耳に当たり使用者の耳を痛めてしまうことを防止することができるマスク用係止具およびマスク布固定に関する。
従来、マスクを長時間装着する場合のマスク紐による耳の痛みを解消するために、マスクの両紐に係止することで、マスク紐が耳の裏側に当たらないようにするマスク用係止具が知られている(たとえば、特許文献1,2)。
しかしながら、特許文献1に記載のマスク用係止具では、マスク用係止具をマスク紐に取り付ける場合に引掛かり部分を係合孔に係合させる構成のため、マスク用係止具をマスク紐に取り付けることや、マスク用係止具をマスク紐から取り外すことが困難な場合があった。また、特許文献2に記載の弾性薄板片では、端部の切り込みにマスク紐を係止させる構成であるが、切込みにマスクを差し込むのが困難な場合があった。
さらに、マスクを耳の裏側だけではなく、耳の上側および下側にもマスク紐が当てたくないとのニーズがある。しかしながら、耳の上側および下側にもマスク紐が当たらないようするためには、環状となっているマスク紐を切り、マスク紐を耳から離れた位置で係止する必要がある。しかしながら、特許文献1,2に係る発明では、マスク紐が環状の場合にのみ、マスク紐を保持することが可能な構造であるため、マスク紐を切って使用することができず、耳の上側および下側にもマスク紐が当たらないようすることができないという問題があった。
さらに、マスクを耳の裏側だけではなく、耳の上側および下側にもマスク紐が当てたくないとのニーズがある。しかしながら、耳の上側および下側にもマスク紐が当たらないようするためには、環状となっているマスク紐を切り、マスク紐を耳から離れた位置で係止する必要がある。しかしながら、特許文献1,2に係る発明では、マスク紐が環状の場合にのみ、マスク紐を保持することが可能な構造であるため、マスク紐を切って使用することができず、耳の上側および下側にもマスク紐が当たらないようすることができないという問題があった。
本考案の目的は、マスクに簡易に取り付け、取り外しすることができ、さらに、マスクの紐が耳の上側および下側にも当たらないようにマスクを使用することができる、マスク用係止具およびマスク布固定キットを提供することである。
本考案に係るマスク用係止具は、右側のマスク紐に係止する第1係止部と、左側のマスク紐に係止する第2係止部と、を有する、マスク用係止具であって、前記第1係止部および前記第2係止部は、それぞれ、中央側に向かって広がる切り欠きと、前記切り欠きから端部側に向けて切り込まれた切り込みと、前記切り込みを介して上下方向に隣接する一対の挟持部と、を有し、マスクの紐を前記一対の挟持部により挟持することが可能となっている。
上記マスク用係止具において、前記切り込みは、端部側において切り込み方向が反転する、円弧上の切り返し部を有し、前記切り返し部の長さは、当該切り返し部の円弧の円の半周を超えない長さである構成とすることができる。
上記マスク用係止具において、ポリプロピレン樹脂から構成される構成とすることができる。
上記マスク用係止具において、全体の厚さが1.0mm以下である構成とすることができる。
上記マスク用係止具において、左右線対称である構成とすることができる。
上記マスク用係止具において、前記切り込みは、端部側において切り込み方向が反転する、円弧上の切り返し部を有し、前記切り返し部の長さは、当該切り返し部の円弧の円の半周を超えない長さである構成とすることができる。
上記マスク用係止具において、ポリプロピレン樹脂から構成される構成とすることができる。
上記マスク用係止具において、全体の厚さが1.0mm以下である構成とすることができる。
上記マスク用係止具において、左右線対称である構成とすることができる。
本発明の第1の観点に係るマスク布固定キットは、鼻および口を覆うマスク布を顔に固定するためのキットであって、左右の頬にマスク布の上方部を固定するシール部材と、上記マスク用係止具を備えてなる。
本発明の第2の観点に係るマスク布固定キットは、鼻および口を覆うマスク布を顔に固定するためのキットであって、左右の頬にマスク布の上方部を固定するシール部材と、マスク布から左右に延出される一対の紐を係止するネックホルダーを備えてなる。
上記マスク布固定キットにおいて、前記シール部材に絵柄が付されている構成とすることができる。
上記マスク布固定キットにおいて、前記シール部材が、両面テープからなる構成とすることができる。
本発明の第2の観点に係るマスク布固定キットは、鼻および口を覆うマスク布を顔に固定するためのキットであって、左右の頬にマスク布の上方部を固定するシール部材と、マスク布から左右に延出される一対の紐を係止するネックホルダーを備えてなる。
上記マスク布固定キットにおいて、前記シール部材に絵柄が付されている構成とすることができる。
上記マスク布固定キットにおいて、前記シール部材が、両面テープからなる構成とすることができる。
本考案によれば、マスクに簡易に取り付け、取り外しすることができ、さらに、マスクの紐が耳の上側および下側にも当たらないようにマスクを使用することができる。
本考案に係るマスク用係止具およびマスク布固定キットを、図面に基づいて説明する。なお、本考案においては、使用者が本考案に係るマスク用係止具を使用した場合に、使用者の顔の上側(頭部側)から下側(顎側)へ向かう方向(または下側から上側へ向かう方向)を上下方向、使用者の顔の右側から左側へ向かう方向(または左側から右側へと向かう方向)を左右方向として説明する。
(マスク用係止具)
図1は、本実施形態に係るマスク用係止具10を示す図であり、図2は、マスク用係止具10の第1係止部11の拡大図である。また、図3は、本実施形態に係るマスク用係止具10の使用方法を説明するための図である。本実施形態に係るマスク用係止具10は、図3に示すように、マスク2と組み合わせて使用されるものであり、マスク2の右紐21および左紐22に係止することで、マスク紐21,22による使用者の耳への負担や痛みを軽減するものである。
図1は、本実施形態に係るマスク用係止具10を示す図であり、図2は、マスク用係止具10の第1係止部11の拡大図である。また、図3は、本実施形態に係るマスク用係止具10の使用方法を説明するための図である。本実施形態に係るマスク用係止具10は、図3に示すように、マスク2と組み合わせて使用されるものであり、マスク2の右紐21および左紐22に係止することで、マスク紐21,22による使用者の耳への負担や痛みを軽減するものである。
本実施形態に係るマスク用係止具10は、図1に示すように、右側端部に形成された第1係止部11と、左側端部に形成された第2係止部12と、中央部13とを有する。また、本実施形態に係るマスク用係止具10は、図1に示すように、左右線対称となっているが、第1係止部11および第2係止部12を有するものであれば、形状はこれに限定されない。さらに、本実施形態に係るマスク用係止具10は、比較的薄いシート状の部材であり、平らな構造となっている。また、本実施形態に係るマスク用係止具1の素材は、特に限定されないが、ポリプロピレン樹脂などの樹脂素材から構成することが好ましい。また、マスク用係止具1の厚さも、特に限定されないが、1.0mm以下とすることが好ましく、0.2〜0.8mmの範囲がより好ましく、0.4〜0.6mmの範囲とすることがさらに好ましい。
第1係止部11は、図1および図2に示すように、切り欠き111と、切り込み112と、挟持部114,115とを有する。切り欠き111は、図1および図2に示すように、中央側に向かって広がる略V字状となっている。また、第1係止部11では、略V字状の切り欠き111の底部1110から連続して切り込み112が形成されている。このように、切り欠き111を略V字状に形成することで、マスク2の右紐21を、切り込み112へと案内することができる。
本実施形態において、切り込み112では、図1および図2に示すように、切り欠き111の底部1110(V字の底)から、端部側に向けて切り込みが形成されている。また、切り込み112は、端部側において、切り込み方向が反転する、円弧状の切り返し部113を有している。これにより、マスク2の右紐21は、切り欠き111から切り込み112へと案内され、切り込み112に沿って端部側へとスライドし、切り返し部113において保持される。
切り返し部113は、図2に示すように、円弧状になっている。切り返し部113の長さは、限定されないが、切り返し部113の円弧と重なる円を図2に示すように円Cとした場合に、切り返し部113が円Cの半周Lを超えない長さとすることが好ましい(切り返し部113の円弧の円の半周を超えない長さとすることが好ましい)。これにより、使用者がマスク2を取り外す場合に、使用者の頭の後ろ側において、切り返し部113において保持されたマスク紐21,22を一人で外す場合も、マスク紐21,22が切り返し部113に引っ掛かってしまい、マスク紐21,22が取り外しにくくなることを抑制することができる。
第1係止部11は、切り込み112により分断された上下一対の挟持部114,115を有する。上下一対の挟持部114,115は、図1および図2に示すように、切り込み112を介して上下方向において隣接しており、上側の挟持部114の下縁部1140と、下側の挟持部115の上縁部1150とでマスク2の右紐21を挟持する。これにより、マスク2の右紐21を、切り込み112の切り返し部113とともに、一対の挟持部114,115で強固に係止することができる。
第2係止部12は、第1係止部11と同様に、中央側に広がる略V字状の切り欠き121と、切り欠き121の底部1210から端部側に向けて切り込まれた切り込み122と、切り込み122を介して上下方向に隣接する一対の挟持部124,125とを有し、切り込み122は端部側に切り込み方向が反転した切り返し部123を有する。これにより、第2係止部12では、第1係止部11と同様に、マスク2の左紐22を、切り欠き121から切り込み122へと案内することができ、切り込み122に沿って端部側へとスライドさせることで、マスク2の左紐22を、切り返し部123とともに一対の挟持部124,125で強固に係止することができる。なお、第2係止部12においても、第1係止部11と同様に、切り返し部123の長さは、特に限定されないが、円弧状の切り返し部123と重なる円の半周を超えない長さとすることが好ましい。
(マスク用係止具の使用方法)
マスク用係止具10を使用する場合、図3に示すように、まず、マスク2の右紐21または左紐22に、第1係止部11または第2係止部12を係止させる。具体的には、マスク2の紐21,22を切り欠き111,121から切り込み112,122へと案内し、切り込み112,122に沿って端部側へとスライドさせ、切り返し部113,123および一対の挟持部114,115,124,125で挟持する。そして、マスク2を装着した状態で、使用者の後頭部側において、もう一方のマスク2の紐21,22をもう一方の係止部11,12に係止する。
マスク用係止具10を使用する場合、図3に示すように、まず、マスク2の右紐21または左紐22に、第1係止部11または第2係止部12を係止させる。具体的には、マスク2の紐21,22を切り欠き111,121から切り込み112,122へと案内し、切り込み112,122に沿って端部側へとスライドさせ、切り返し部113,123および一対の挟持部114,115,124,125で挟持する。そして、マスク2を装着した状態で、使用者の後頭部側において、もう一方のマスク2の紐21,22をもう一方の係止部11,12に係止する。
これにより、図3に示すように、マスク用係止具10により、マスク2の両紐21,22を使用者の後ろ側に引っ張ることができ、マスク2の紐21,22が使用者の耳の裏側に当たることを防ぐことができる。また、第1係止部11および第2係止部12で挟持するマスク2の紐21,22の位置(紐21,22の長さ方向の位置)を変えることで、マスク2の大きさに合わせてマスク2の紐21,22を後ろ側に引っ張ることができる。なお、本実施形態に係るマスク用係止具10では、中央側が広がる略V字状の切り込み112,122を有しているため、マスク2の紐21,22を切り込み112,122に案内することができ、第1係止部11および第2係止部12にマスク2の紐21,22を比較的容易に係止させることができる。
(マスク用係止具の製造方法)
次に、本実施形態に係るマスク用係止具10の製造方法について説明する。まず、ポリプロピレン樹脂シート(たとえば厚さ0.5mm)を準備する。そして、本実施形態に係るマスク用係止具10の金型を用いて、当該シートからマスク用係止具10を切り出す。本実施形態に係るマスク用係止具10は、単一の部材により構成されるため(複数の部材を組み合わせるものではないため)、一度の打ち抜き工程だけで製造することができ、簡易かつ低コストで製造することができる。また、本実施形態に係るマスク用係止具10は、ポリプロピレン樹脂から構成されるシート状の部材であり、平らな構造となっている。そのため、金型を準備するだけで、クリアファイルを製造するための既存の設備においても容易に製造することが可能となる。
次に、本実施形態に係るマスク用係止具10の製造方法について説明する。まず、ポリプロピレン樹脂シート(たとえば厚さ0.5mm)を準備する。そして、本実施形態に係るマスク用係止具10の金型を用いて、当該シートからマスク用係止具10を切り出す。本実施形態に係るマスク用係止具10は、単一の部材により構成されるため(複数の部材を組み合わせるものではないため)、一度の打ち抜き工程だけで製造することができ、簡易かつ低コストで製造することができる。また、本実施形態に係るマスク用係止具10は、ポリプロピレン樹脂から構成されるシート状の部材であり、平らな構造となっている。そのため、金型を準備するだけで、クリアファイルを製造するための既存の設備においても容易に製造することが可能となる。
なお、マスク用係止具10の大きさおよび長さは、特に限定されない。たとえば、子ども向き、女性向き、男性向きなどの各種サイズのマスク用係止具10を作成することができる。また、本実施形態に係るマスク用係止具10は、印刷により、または、凹凸を形成することで、ロゴや文字などを付与する構成とすることもできる。この場合、マスク用係止具10をノベルティとして提供することが可能となる。
(マスク布固定キット)
次に、本実施形態に係るマスク布固定キット1について説明する。図4は、本実施形態に係るマスク布固定キット1を説明するための図である。本実施形態に係るマスク布固定キット1は、図4に示すように、上述したマスク用係止具10と、マスク2を顔に固定するためのシール部材20とを有する。
次に、本実施形態に係るマスク布固定キット1について説明する。図4は、本実施形態に係るマスク布固定キット1を説明するための図である。本実施形態に係るマスク布固定キット1は、図4に示すように、上述したマスク用係止具10と、マスク2を顔に固定するためのシール部材20とを有する。
ここで、図3に示す例では、マスク2の紐21,22を環状のまま、マスク用係止具10をマスクの紐21,22に係止させる構成を説明した。この場合、使用者の耳の裏側にはマスク2の紐21,22は当たらないが、使用者の耳の上側または下側にマスク2の紐21,22が当たってしまう場合がある。これに対して、本実施形態に係るマスク布固定キット1は、以下のように使用することができるため、使用者の耳の上側および下側にマスク2の紐21,22が当たってしまうことも防止するものである。
(マスク布固定キットの使用方法)
以下において、図3に示すように、マスク2の紐21,22が環状であるものを用いて説明する。図5は、本実施形態に係るマスク布固定キット1の使用方法を説明するための図である。まず、図5に示すように、マスク2の紐21,22のうちマスク布から導出する上側導出部分をハサミなどで切断する。そして、使用者の後頭部側において、切断した右紐21または左紐22を、第1係止部11または第2係止部12で係止する。そして、マスク2の紐21,22が耳に当たらないように、マスク2の紐21,22を耳から離した下側の位置で係止させる。この際、第1係止部11および第2係止部12でマスク2の紐21,22の長さを調整することができる。
以下において、図3に示すように、マスク2の紐21,22が環状であるものを用いて説明する。図5は、本実施形態に係るマスク布固定キット1の使用方法を説明するための図である。まず、図5に示すように、マスク2の紐21,22のうちマスク布から導出する上側導出部分をハサミなどで切断する。そして、使用者の後頭部側において、切断した右紐21または左紐22を、第1係止部11または第2係止部12で係止する。そして、マスク2の紐21,22が耳に当たらないように、マスク2の紐21,22を耳から離した下側の位置で係止させる。この際、第1係止部11および第2係止部12でマスク2の紐21,22の長さを調整することができる。
マスク2の紐21,22の上側導出部を切断し、切断した紐21,22を後頭部下側において係止させた場合、マスク布23の上側が使用者の顔から離れ、浮いた状態となる場合がある。そこで、本実施形態に係るマスク布固定キット1では、図4に示すように、マスク布23と使用者の顔とを跨ぐように、シール部材20を貼ることで、マスク布23を使用者の顔に固定することができる。
なお、図4に示す例では、マスク2の紐21,22の上側導出部を切断し、マスク2の紐21,22を、使用者の耳よりも下側に離した状態で、マスク用係止具10で係止する構成を例示したが、この構成に限定されず、マスク2の紐21,22の下側導出部を切断し、マスク2の紐21,22が耳に当たらないように、マスク2の紐21,22を使用者の耳よりも上側に離した状態で、マスク用係止具10で係止する構成としてもよい。この場合、マスク布23の下側が使用者の顔から離れ、浮いた状態となる場合があるため、マスク布23の下側にシール部材20を貼ることで、マスク布23を使用者の顔に固定することができる。
(シール部材)
本実施形態に係るシール部材20は、図4に示すように、マスク布23および使用者の顔に貼ることができ、マスク布23を使用者の顔に固定できるものであれば、特に限定されないが、皮膚貼付用シールであることが好ましい。図4では、一対のシール部材20により、マスク布23の上部両端を固定しているが、細長いシール部材によりマスク布23の上辺を固定してもよい。このようなシール部材20としては、市販のサージカルテープやフェイスペンティングシールと同様の構成のシールを用いることができる。シール部材20を両面テープにより構成してもよく、この場合、マスク布の裏側(皮膚側)にシール部材20を隠れるように貼付することができる。本実施形態では、シール部材20として、皮膚貼付用アクリル系粘着層(下層)の上に、ポリエチレンフィルム(上層)を積層したものを用いている。なお、シール部材20の形状は特に限定されず、キャラクターの形などとすることもできる。また、シール部材20は、マスク用係止具10と同様に、印刷によりロゴや文字などを付与する構成とし、ノベルティとして提供することも可能である。
本実施形態に係るシール部材20は、図4に示すように、マスク布23および使用者の顔に貼ることができ、マスク布23を使用者の顔に固定できるものであれば、特に限定されないが、皮膚貼付用シールであることが好ましい。図4では、一対のシール部材20により、マスク布23の上部両端を固定しているが、細長いシール部材によりマスク布23の上辺を固定してもよい。このようなシール部材20としては、市販のサージカルテープやフェイスペンティングシールと同様の構成のシールを用いることができる。シール部材20を両面テープにより構成してもよく、この場合、マスク布の裏側(皮膚側)にシール部材20を隠れるように貼付することができる。本実施形態では、シール部材20として、皮膚貼付用アクリル系粘着層(下層)の上に、ポリエチレンフィルム(上層)を積層したものを用いている。なお、シール部材20の形状は特に限定されず、キャラクターの形などとすることもできる。また、シール部材20は、マスク用係止具10と同様に、印刷によりロゴや文字などを付与する構成とし、ノベルティとして提供することも可能である。
以上のように、本実施形態に係るマスク用係止具10は、中央側に向かって広がる略V字状の切り欠き111,121と、切り欠き111,121から端部側に向けて切り込まれた切り込み112,122と、切り込み112,122を介して上下方向に隣接する一対の挟持部114,115,124,125とを有しており、マスク2の紐21,22を切り欠き111,121から切り込み112,122へと案内し、切り込み112,122に沿って端部側へとスライドすることで、マスク2の紐21,22を切り返し部113,123および一対の挟持部114,115,124,125で挟持することができる。これにより、マスク2の紐21,22を後ろ方向に引っ張ることができ、マスク2の紐21,22が耳の裏側に当たり使用者に痛みを与えてしまうことを有効に防止することができる。また、本実施形態に係るマスク用係止具10では、中央側に向かって広がる略V字状の切り欠き111,121を有するため、マスク2の紐21,22を切り欠き111,121から切り込み112,122へと容易に挿し込むことができ、第1係止部11および第2係止部12にマスク2の紐21,22を比較的容易に係止させることができる。さらに、本実施形態に係るマスク用係止具10では、切り返し部113,123の長さを、切り返し部113,123の円弧の円の半周を超えない長さとすることで、使用者が頭の後ろ側でマスク2を取り外す場合においても、マスク紐21,22が取れにくくなることを抑制することができる。加えて、第1係止部11および第2係止部12では、マスク2の紐21,22の位置(紐21,22の長さ方向の位置)を自在に変えてマスク2の紐21,22を挟むことができ、マスク2の大きさに合わせてマスク2の紐21,22を後ろ側に引っ張ることができる。
さらに、本実施形態に係るマスク布固定キット1では、図4に示すように、マスク2の紐21,22を切断した状態で、マスク2の紐21,22をマスク用係止具10で係止することができるため、マスク2の紐21,22を使用者の耳の上側および下側に当たらない状態とすることができる。また、この場合、マスク布23の上側が使用者の顔から離れてしまい浮いてしまう場合もあるが、マスク布固定キット1に含まれるシール部材20を、マスク布23と使用者の顔とを跨ぐように貼ることで、マスク布23を使用者の顔に固定することができる。
以上、本考案の好ましい実施形態例について説明したが、本考案の技術的範囲は上記実施形態の記載に限定されるものではない。上記実施形態例には様々な変更・改良を加えることが可能であり、そのような変更または改良を加えた形態のものも本考案の技術的範囲に含まれる。
たとえば、上述した実施形態では、マスク2の両紐21,22が使用者の耳の上側および下側にも当たらないようにするため、シール部材20を有するマスク布固定キット1を用いる構成を例示したが、この構成に限定されず、たとえば、本実施形態に係るマスク用係止具10を2つ用いる構成とすることができる。たとえば、マスク2の両紐21,22をそれぞれ中央位置で切り、図6に示すように、切断された上側の紐21,22と下側の紐21,22とをそれぞれ別のマスク用係止具10で、使用者の耳から離れた位置で係止することで、マスク紐21,22による使用者の耳の痛みを防止することができる。なお、この場合、上側の紐21,22を係止するマスク用係止具10を、下側の紐21,22をマスク用係止具10よりも長手方向に長くすることが好ましい。
1…マスク布固定キット
10…マスク用係止具
11…第1係止部
111…切り欠き
112…切り込み
113…切り返し部
114,115…挟持部
12…第2係止部
121…切り欠き
122…切り込み
123…切り返し部
124,125…挟持部
13…中央部
20…シール部材
2…マスク
21…右紐
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23…マスク布
10…マスク用係止具
11…第1係止部
111…切り欠き
112…切り込み
113…切り返し部
114,115…挟持部
12…第2係止部
121…切り欠き
122…切り込み
123…切り返し部
124,125…挟持部
13…中央部
20…シール部材
2…マスク
21…右紐
22…左紐
23…マスク布
Claims (9)
- 右側のマスク紐に係止する第1係止部と、
左側のマスク紐に係止する第2係止部と、を有する、マスク用係止具であって、
前記第1係止部および前記第2係止部は、それぞれ、
中央側に向かって広がる略V字状の切り欠きと、
前記切り欠きから端部側に向けて切り込まれた切り込みと、
前記切り込みを介して上下方向に隣接する一対の挟持部と、を有し、
マスクの紐を前記一対の挟持部により挟持することが可能となっている、マスク用係止具。 - 前記切り込みは、端部側において切り込み方向が反転する、円弧状の切り返し部を有し、
前記切り返し部の長さは、当該切り返し部の円弧の円の半周を超えない長さである、請求項1に記載のマスク用係止具。 - ポリプロピレン樹脂から構成される、請求項1または2に記載のマスク用係止具。
- 全体の厚さが1.0mm以下である、請求項1ないし3のいずれかに記載のマスク用係止具。
- 左右線対称である、請求項1ないし4のいずれかに記載のマスク用係止具。
- 鼻および口を覆うマスク布を顔に固定するためのキットであって、
左右の頬にマスク布の上方部を固定するシール部材と、
請求項1ないし5のいずれかに記載のマスク用係止具を備えてなるマスク布固定キット。 - 鼻および口を覆うマスク布を顔に固定するためのキットであって、
左右の頬にマスク布の上方部を固定するシール部材と、
マスク布から左右に延出される一対の紐を係止するネックホルダーを備えてなるマスク布固定キット。 - 前記シール部材に絵柄が付されている請求項6または7のマスク布固定キット。
- 前記シール部材が、両面テープからなる請求項6または7のマスク布固定キット。
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JP2020001641U JP3227231U (ja) | 2020-05-07 | 2020-05-07 | マスク用係止具およびマスク布固定キット |
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2020
- 2020-05-07 JP JP2020001641U patent/JP3227231U/ja not_active Expired - Fee Related
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