JP3227147U - 倒伏農作穀物起立ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】刈刃と農作穀物を刈刃側へ掻き込む掻き込みリールを備えた大型コンバインにおいて、コストを格段に抑え、着脱の作業負担を大幅軽減でき、掻き込みリールとの干渉の虞なく、倒伏した農作穀物を起立させて収穫可能にする倒伏農作穀物起立ユニットの提供。【解決手段】農作穀物を刈り取る刈刃22と、プラットフォーム21の上方で農作穀物を刈刃側へ掻き込む掻き込みリールを備えたコンバインに取り付けるユニットである。根元側に向かって上向きに傾斜した傾斜部を有する起立部材1aと、複数個の起立部材を櫛歯状に並んだ状態に備えた第1の支持部材1bと、第1の支持部材の両端部に一体に設けられていて、第1の支持部材に備わる起立部材における全ての部位がプラットフォームにおける刈刃よりも前方且つ下方に位置するように、プラットフォームに取り付け可能な取付部を備えた第2の支持部材1cとからなる。【選択図】図1

Description

本考案は、農作穀物を刈り取る刈取部に、刈刃と、農作穀物を刈刃側へ掻き込む掻き込みリールを備えた、大型コンバインの刈取部に取り付けて、刈取部が走行させられている状態において、倒伏している農作穀物を起立させるための倒伏農作穀物起立ユニットに関する。
従来、大型コンバインには、例えば、図6、図7に示すように、本体を走行させる走行部10と、農作穀物を刈り取る刈取部20と、刈り取った農作穀物を搬送するコンベア31を備えた搬送部30と、搬送された農作穀物を脱穀する脱穀部40と、脱穀された穀粒を選別する選別部50と、脱穀部40により排出された排藁を細断する排藁処理部60を備えたものがある。
このタイプのコンバインの刈取部20は、例えば、図8、図9に示すように、プラットフォーム21と、農作穀物を刈り取る刈刃22と、農作穀物を刈刃22側へ掻き込む掻き込みリール23と、刈刃22で刈り取られた農作穀物を搬送部30に送り込む横送りオーガ24を備えている。
刈刃22は、左右方向にわたって延びたバリカン状の刃で構成され、プラットフォーム21の前側下縁部に設けられている。
掻き込みリール23は、一対のリール支持アーム23aと、リール支持アーム23aの先端部間に設けたリール支軸23bと、リール支軸23bの左右端部に放射方向に延びたリール形成アーム23cと、リール形成アーム23cを連結する連結片23dと、リール形成アーム23cの先端部間に架設されたタインバー23eと、タインバー23eに所定間隔をあけて吊るされたタイン23fと、リール支軸23bを回転駆動する回転駆動手段(符号省略)と、上下前後に位置を調節可能な位置調節手段(符号省略)を有して構成されている。そして、掻き込みリール23は、プラットフォーム21の上方で農作穀物を刈刃22側へ掻き込むことができるように配置されている。
横送りオーガ24は、円筒状部材24aの外周に、一対の螺旋状部材24bを左右対称に備えるとともに、掻き込みフィンガ24cを放射方向に備え、回転駆動手段(符号省略)により回転することで、刈刃22により刈り取られた農作穀物を搬送部30が設けられている部位に横送りするように構成されている。
その他、プラットフォーム21の前側の両側端部には、圃場における刈取範囲の農作穀物を分草する分草部材25が取り付けられている。
そして、このタイプのコンバインは、農作穀物の収穫作業を行う際には、走行部10を介して走行しながら、刈取範囲の農作穀物を分草部材25で分草し、分草部材25で分草された刈取範囲内の農作穀物を回転する掻き込みリール23により刈刃22側へ掻き込み、掻き込んだ農作穀物の茎の根元を刈刃22で刈り取る。刈り取った農作穀物を、回転する一対の横送りオーガ24が搬送部30の設けられている部位に横送りし、横送りされた農作穀物を、搬送部30のコンベア31が脱穀部40に搬送し、脱穀された穀粒を選別部50が選別するとともに、脱穀部40により排出された排藁を排藁処理部60が細断して外部に排出する。
このようなコンバインは、次の特許文献1、2に開示されている。
特開2009−1171851号公報 特開2009−1171917号公報 特開2012−143199号公報 特開2010−63442号公報 特開2010−104331号公報
「クロップリフター−全ての農業製品メーカー−動画−AgriExpo」、[online]、https://www.agriexpo.online/ja/seizomoto-agri/kiwado-5458.html、(2020年1月24日検索)
近年、台風により、稲、麦、大豆、小豆等の農作穀物が倒伏する被害が多くなっている。
農作穀物が倒伏すると、特許文献1、2に記載されている掻き込みリールを備えるタイプのコンバインでは、農作穀物の先端部が刈刃の下方を通過してしまい易くなり、農作穀物の茎の根元を刈刃で刈り取ることが難しくなる。
掻き込みリールを備えないタイプのコンバインにおいては、倒伏状態の農作穀物を引き起こすための技術として、例えば、刈取部の前面側に、チェーンを介して上下方向に周回する複数のタイン爪を有する引き起しケースを左右一対の組で備える引き起し装置が、特許文献3に提案されている。
この引き起し装置は、例えば、図10(a)、図10(b)に示すように、少なくとも左右一対の引き起しケース72c1を有している。なお、図10中、71は走行部、72bは刈刃である。
引き起しケース72c1は、刈取部72の前方、且つ、分草部材72dの後側に、刈取部72のフレーム72aに取り付けられた、分草部材72dを支持する取付金具(符号省略)に支持されて、上方を向いて斜めに傾斜した状態で立設配置されている。
引き起しケース72c1は、チェーン72c3と、タイン爪72c4を備えている。
チェーン72c3は、スプロケット72c2を介して懸け回されている。
タイン爪72c4は、チェーン72c3に一定間隙で多数取り付けられており、チェーン72c3の回転により上下方向に周回するように構成されている。
そして、図10の引き起し装置では、一対の分草部材72dを介して分草された刈取範囲内における倒伏した状態の農作穀物を、一対の引き起しケース72c1において回転するタイン爪72c4で引き起こして、梳き上げた状態とし、刈刃72bにより茎の根元を切断することができるようにしている。
しかし、特許文献3に記載の引き起し装置は、引き起しケースが立設配置された構成であり、特許文献1、2に記載されている掻き込みリールを備えるタイプのコンバインに適用しようとすると、引き起しケースが掻き込みリールと干渉してしまう。
このため、特許文献1、2に記載されている掻き込みリールを備えるタイプのコンバインには、刈取部に、特許文献3に記載のような構成の引き起し装置を備えることが難しい。
また、特許文献1、2に記載されている掻き込みリールを備えるタイプの大型コンバインにおいて、分草部材で分草された刈取範囲における倒伏した農作穀物を引き起こすために、特許文献3に記載の引き起し装置のような複数のタイン爪を回転駆動させる構成を備えるようにする場合、広範囲に及ぶ刈取範囲に対応できるように、そのような構成の引き起し装置が多数必要となるが、部品点数が多く動力を必要とする装置を多数設けたのでは、装置が大掛かりなものとなる上、コスト高となってしまう。
また、倒伏状態の農作穀物を引き起こすための他の技術として、例えば、特許文献4、5や非特許文献1に、刈刃の前方に着脱自在に構成されたピックアップ装置が提案されている。
この種のピックアップ装置は、例えば、図11(a)、図11(b)に示すように、棒状のリフター部81と、リフター部81の下側に配置されたリフター支持部82を有している。
リフター支持部82は、固定部82aと、取付部82bと、固定刃案内部82cを有している。
固定部82aは、リフター部81を、図11(c)、図11(d)に示す刈刃90側に向かって上向きに傾斜する状態に固定している。取付部82bは、刈刃90を支持する刈刃支持フレーム91に、ボルト及びナット100を介して取り付け可能な取付孔82b1を備えている。固定刃案内部82cは、刈刃90を構成するバリカン状の刃のうち、前方に突出する固定刃90aの先端部の輪郭に対応した形状を有している。なお、図11中90bは固定刃90aに対して相対駆動する可動刃である。
そして、図11のピックアップ装置80では、図示しないコンバインの刈取部の刈刃90が設けられている範囲内において、固定刃案内部82cを所定の固定刃90の先端に接するように位置合わせした状態で取付部82bの取付孔82b1にボルトを挿通し、支持フレーム91を挟んで反対側からナットで締めつけて、複数箇所の固定刃90aの延長線に沿って刈刃支持フレーム91に取り付けることによって、事前に刈り取られて横倒し姿勢にある農耕作物の下側にリフター部81の先端を潜り込ませることで拾い上げ作業を行うことができるようにしている。
しかし、図11に示すピックアップ装置80のように、個々の器具80ごとに、刈刃支持フレーム91への取り付けに際し、固定刃案内部82cを所定の固定刃90の先端に接するように位置合わせし、取付部82bの取付孔82b1にボルトを挿通しナットで締めつける構成では、倒伏した農耕作物を漏れなく引き起こすために、多数のピックアップ装置80を夫々別個に取り付ける必要が生じ、取り付け作業回数が増加する。また、ピックアップ装置80を刈刃支持フレーム91に取り付け後、通常の起立状態にある農耕作物を収穫する必要が生じたときには、刈刃支持フレーム91から多数のピックアップ装置80を夫々別個に取り外す必要が生じ、取り外し作業回数が増加する。
特に、刈刃を設けている幅が広範囲に及ぶ大型コンバインにおいては、ピックアップ装置80の取り付け及び取り外しの作業回数が増大し、作業者の負担が非常に大きなものとなる。
また、図11に示すピックアップ装置80のように、固定刃案内部82cを所定の固定刃90の先端に接するように位置合わせして刈刃支持フレーム91に取り付ける構成の場合、ピックアップ装置80を刈刃支持フレーム91に取り付けた状態において、リフター部81の所定位置から上端部に至るまでの部位が刈刃90よりも上側に位置することになる。
農耕作物を刈り取る効率を最大限に高めるためには、掻き込みリールをタイン爪等が刈刃に僅かに干渉しない位置にまで極力近づけることが望ましいが、リフター部81の所定位置から上端部に至るまでの部位が刈刃90よりも上側に位置する構成のピックアップ装置80では、掻き込みリールを備えたコンバインに取り付けた場合、掻き込みリールをタイン爪等が刈刃に僅かに干渉しない位置にまで近づけたときに、掻き込みリールにおける農耕作物を掻き込むためのタイン爪等の構成部材がリフター部81と干渉し、ピックアップ装置80や掻き込みリールの構成部材が破損する虞がある。
掻き込みリールにおける農耕作物を掻き込むタイン爪等の構成部材とリフター部81とが干渉しないようにするためは、掻き込みリールを刈刃から遠ざける必要があるが、掻き込みリールを刈刃から遠ざけたのでは、掻き込みリールによる農耕作物の掻き込みが不十分なものとなり、農耕作物を刈り取る効率が低下する。
本考案は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、農作穀物を刈り取る刈取部に、刈刃と、農作穀物を刈刃側へ掻き込む掻き込みリールを備えたタイプの大型コンバインにおいて、コストを格段に抑え、取り付け及び取り外しの作業負担を大幅に軽減でき、しかも、農耕作物を刈り取る効率が最大限となる位置にまで掻き込みリールを近づけても、掻き込みリールとの干渉の虞がなく、掻き込みリールによる掻き込みを十分に行わせながら、倒伏した農作穀物を起立させて収穫可能にする倒伏農作穀物起立ユニットを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本考案による倒伏農作穀物起立ユニットは、走行部と、前記走行部により走行させられながら農作穀物を刈り取る刈取部を装備し、前記刈取部が、プラットフォームの前側下縁部に設けられた、農作穀物を刈り取る刈刃と、前記プラットフォームの上方で農作穀物を刈刃側へ掻き込む掻き込みリールを備えた、コンバインに取り付けて、前記走行部により前記刈取部が走行させられている状態において、倒伏している農作穀物を起立させるためのユニットであって、根元側に向かって上向きに傾斜した傾斜部を有する起立部材と、複数個の前記起立部材を櫛歯状に並んだ状態に備えた第1の支持部材と、前記第1の支持部材の両端部に一体に設けられていて、前記第1の支持部材に備わる前記起立部材における全ての部位が前記プラットフォームにおける前記刈刃よりも前方且つ下方に位置するように、前記プラットフォームに取り付け可能な取付部を備えた第2の支持部材とからなることを特徴とする。
本考案によれば、農作穀物を刈り取る刈取部に、刈刃と、農作穀物を刈刃側へ掻き込む掻き込みリールを備えたタイプの大型コンバインにおいて、コストを格段に抑え、取り付け及び取り外しの作業負担を大幅に軽減でき、しかも、農耕作物を刈り取る効率が最大限となる位置にまで掻き込みリールを近づけても、掻き込みリールとの干渉の虞がなく、掻き込みリールによる掻き込みを十分に行わせながら、倒伏した農作穀物を起立させて収穫可能にする倒伏農作穀物起立ユニットが得られる。
本考案の第1実施形態に係る倒伏農作穀物起立ユニットの概略構成を分解して示す要部斜視図である、 図1の倒伏農作穀物起立ユニットの一構成例を示す説明図で、(a)は斜視図、(b)は倒伏農作穀物起立ユニットにおける起立部材の配置を示す上面図、(c)は起立部材における傾斜部を示す(b)のA−A断面図、(d)は倒伏農作穀物起立ユニットに備わる個々の起立部材の上面図である。 本考案の第1実施形態に係る倒伏農作穀物起立ユニットにおける起立部材の変形例を示す説明図で、(a)は倒伏農作穀物起立ユニットの斜視図、(b)は倒伏農作穀物起立ユニットに備わる個々の起立部材の上面図、(c)は(a)のB−B断面図である。 図1の倒伏農作穀物起立ユニットをコンバイン刈取部のプラットフォームに取り付けたときの、倒伏農作穀物起立ユニットに備わる個々の起立部材と、刈刃と、掻き込みリールとの位置関係を模式的に示す側面図である。 図1のコンバイン刈取部のプラットフォームに取り付けた倒伏農作穀物起立ユニットが倒伏した農作穀物を起立させるときの状態を示す説明図である。 従来の大型コンバインの全体構成の一例を示す側面図である。 図6の大型コンバインの平面図である。 図6の大型コンバインの刈取部の構成の一例を示す上面図である。 図8の大型コンバインの刈取部の側面図である。 従来の掻き込みリールを備えないタイプのコンバインに用いられている、倒伏状態の農作穀物を引き起こすための技術としての引き起こし装置の構成を示す説明図で、(a)は刈取部における引き起こし装置の位置関係を示す側面図、(b)は引き起こし装置の要部を簡略化して示す正面図である。 従来の倒伏状態の農作穀物を引き起こすための他の技術としてのピックアップ装置の構成を示す説明図で、(a)は分解斜視図、(b)は全体斜視図、(c)は(b)のピックアップ装置を刈刃支持フレームに取り付けた状態を示す断面図、(d)は(b)のピックアップ装置を刈刃支持フレームに取り付けた状態を示す部分上面図である。
以下、図面を参照して、本考案を実施するための形態の説明を行う。
図1は本考案の第1実施形態に係る倒伏農作穀物起立ユニットの概略構成を分解して示す要部斜視図、図2は図1の倒伏農作穀物起立ユニットの一構成例を示す説明図である。
なお、図1中、21は刈取部のプラットフォーム、22は刈刃、24は横送りオーガである。これらの構成は図6〜図9に示すコンバインにおけるものと略同じである。
本実施形態の倒伏農作穀物起立ユニット1は、起立部材1aと、第1の支持部材1bと、第2の支持部材1cとで構成されている。
起立部材1aは、図2(c)、図2(d)に示すように、根元側に向かって上向きに傾斜した面を有する細長形状の板状鋼材1a−1と、板状鋼材1a−1の根元側に向かって上向きに傾斜した状態で、板状鋼材1a−1の上面に少なくとも一つ(図示の例では二つ)固定された、V字又はU字形状の棒状鋼材1a−2と、を有している。
そして、起立部材1aの板状鋼材1a−1と棒状鋼材1a−2とが、根元側に向かって、上向きに傾斜した傾斜部となっている。
板状鋼材1a−1の先端は、凸状に湾曲した外形を有している。あるいは、板状鋼材1a−1の先端は、先細の外形を有していてもよい。
棒状鋼材1a−2は、板状鋼材1a−1の上面に溶着されている。なお、棒状鋼材1a−2は、取り付け穴を有する板状鋼材1a−1の面に差し込んだ状態で溶着されていてもよい。
起立部材1aの根元には、雄螺子部1a−3が設けられている。
第1の支持部材1bは、刈刃が設けられている長さに合わせた長さを有するとともにクランク状に折れ曲がった断面形状を有する、細長鋼材を用いて構成され、前面に、起立部材1aの雄螺子部1a−3と螺合可能な雌螺子からなる取付部1b−1を、所定間隔をあけて複数個備えている。そして、第1の支持部材1bは、夫々の取付部1b−1に起立部材1aの雄螺子部1a−3を螺合させることによって、複数個の起立部材1aを櫛歯状に並んだ状態に備えている。
なお、取付部1b−1を、起立部材1aの雄螺子部1a−3が通過可能な径の貫通孔で構成し、上記貫通孔を貫通した雄螺子部1a−3の先端部に雌螺子を螺合させることによって、第1の支持部材1bが複数個の起立部材1aを櫛歯状に並んだ状態に備えた構成となるようにしてもよい。
あるいは、起立部材1aの根元を、雄螺子部1a−3の代わりに螺子の設けられていない棒状部(図示省略)で構成するとともに、取付部1b−1を、上記棒状部が通過可能な径の貫通孔で構成し、上記棒状部が上記貫通孔を貫通した状態の起立部材1aを第1の支持部材1bに溶着することによって、第1の支持部材1bが複数個の起立部材1aを櫛歯状に並んだ状態に備えた構成となるようにしてもよい。
また、第1の支持部材1bの前側下端には、取付部1b−1に雄螺子部1a−3を螺合させた状態の起立部材1aの下側面を支持する縁部1b−2が形成されている。
第2の支持部材1cは、直角に折れ曲がった断面形状を有する、細長鋼材を用いて構成され、第1の支持部材1bの両端部に溶着されている。
そして、第2の支持部材1cは、夫々の面にプラットフォーム21の前側の両側端部に取り付け可能な取付部1c−1を備えている。
取付部1c−1は、第1の支持部材1bに備わる起立部材1aにおける全ての部位が、プラットフォーム21における刈刃22よりも前方且つ下方に位置することができ、さらには位置を調整することができるように、第2の支持部材1cをなす細長鋼材の夫々の面の長手方向に沿って形成された複数の貫通孔で構成されている。
なお、図1、図2の例では、第2の支持部材1cを直角に折れ曲がった断面形状を有する細長鋼材で構成したが、第1の支持部材1bに備わる起立部材1aにおける全ての部位が、プラットフォーム21における刈刃22よりも前方且つ下方に位置するようにプラットフォーム21の前側の両側端部に取り付けることができる構成であれば、第2の支持部材1cは、取り付け対象となるプラットフォーム21における前側の両側端部の形態に応じて、どのような形態に形成されていてもよい。また、取付部1c−1を構成する貫通孔も、第1の支持部材1bに備わる起立部材1aにおける全ての部位が、プラットフォーム21における刈刃22よりも前方且つ下方に位置することができ、さらには位置を調整することができれば、どのような配置で設けられていてもよい。
また、図1、図2の例では、本実施形態の倒伏農作穀物起立ユニット1における起立部材1aを、板状鋼材1a−1と、V字又はU字形状の棒状鋼材1a−2とで構成したが、図2の例の板状鋼材1a−1と同程度の傾斜角度で、根元側に向かって上向きに傾斜した面を有する細長形状の板状鋼材1a−1のみで構成してもよい。
あるいは、起立部材1aにおけるV字又はU字形状の棒状鋼材1a−2の代わりに、図3に示すような上側に幅が広がった形状の板状鋼材1a−2’を用いて、板状鋼材1a−1の根元側に向かって上向きに傾斜した状態で、板状鋼材1a−1の上面に少なくとも一つ(図示の例では二つ)固定した構成としてもよい。
このように構成された本実施形態の倒伏農作穀物起立ユニット1を、図6〜図9に示したような、掻き込みリールを備えたタイプのコンバインにおける、例えば図1に示す刈取部のプラットフォーム21に取り付けたとき、倒伏農作穀物起立ユニットに備わる個々の起立部材1aと、刈刃22と、掻き込みリール23との位置関係は図4に示すようになる。なお、図4では、便宜上、起立部材1aと、刈刃22と、掻き込みリール23の位置関係のみを示しており、夫々の部材に接続する構成部材は省略してある。
個々の起立部材1aと、刈刃22と、掻き込みリール23とが図4に示すような位置関係となっているコンバインを、倒伏した農作穀物に向けて走行させたときの起立部材1aの作用について、図5を用いて説明する。
図5(a)は個々の起立部材1aと、刈刃22と、掻き込みリール23と、倒伏した農作穀物Gの位置関係を示している。図5(a)の農作穀物Gは、茎の根元近傍が倒伏し、穂先G1が刈刃22よりも低い位置にある。
本実施形態の倒伏農作穀物起立ユニット1を取り付けていない、掻き込みリールを備えたタイプのコンバインでは、倒伏した農作穀物Gの穂先G1が刈刃22よりも低い位置にあるときにおいて、刈取部を農作穀物に向けて走行させても、刈刃22は農作穀物Gの穂先G1の上方を通過してしまい、穂先G1のついた茎を刈り取ることができない。また、倒伏している農作穀物Gの穂先G1が刈刃22と同程度の高さに位置するときも、刈刃22が倒伏している穂先G1と略平行に接するため穂先G1を刈り取ることが難しく、刈り取れたとしても、穂先G1の一部が残ってしまったり、穂の内部の穀粒を傷つけてしまったりし易い。
これに対し、本実施形態の倒伏農作穀物起立ユニット1を取り付けた、掻き込みリールを備えたタイプのコンバインでは、倒伏した農作穀物Gの穂先G1が刈刃22よりも低い位置にあるときにおいて、刈取部を農作穀物Gの方向(図5における矢印C方向)に向けて走行させると、まず、図5(b)に示すように、起立部材1aの板状鋼材1a−1が農作穀物Gの穂先G1と角度のない状態で緩やかに接しながら、穂先G1を上向きに押し上げ、次いで、起立部材1aのV字又はU字形状の棒状鋼材1a−2が、穂先G1をより一層上向きに押し上げる。
刈取部の矢印C方向への走行を続けると、図5(c)に示すように、起立部材1aの棒状鋼材1a−2が、穂先G1に続く部位の茎(及び葉)を上向きに押し上げる。これにより、農作穀物Gは穂先G1が刈刃22よりも高い位置に位置するように、徐々に引き起される。
さらに、刈取部の矢印C方向への走行を続けると、図5(d)に示すように、起立部材1aにおける板状鋼材1a−1の先端又は棒状鋼材1a−2が、農作穀物G1を起立部材1aの板状鋼材1a−1の側方に案内する。そして、両側の板状鋼材1a−1が案内された農作穀物Gの茎(及び葉)を保持しながら、棒状鋼材1a−2が茎の中央から茎の根元近傍を上向きに押し上げる。これにより、農作穀物Gは、穂先G1から茎の中央近傍に及ぶ部分が刈刃22の上方に位置し、穂先G1(更には茎の上部)が掻き込みリール23の掻き込みタイン23fに掻き込まれる高さに位置するように、起立した状態となる。このとき、矢印D方向に回転する掻き込みリール23が、掻き込みタイン23fを介して農作穀物Gの穂先G1を刈刃22側に掻き込む。このとき、農作穀物Gは、茎の根元側を両側の板状鋼材1a−1、穂先G1(及び茎の上部)を掻き込みタイン23fにより、夫々保持された状態となるため、例えば、矢印C方向等に倒伏することがない。
さらに、刈取部の矢印C方向への走行を続けることで、刈刃22が農作穀物Gの穂先G1を含む茎部分を刈り取る。
刈り取られた農作穀物は、図6〜図9に示したコンバインと同様、回転する一対の横送りオーガ24が搬送部30の設けられている部位に横送りし、横送りされた農作穀物を、搬送部30のコンベア31が脱穀部40に搬送し、脱穀された穀粒を選別部50が選別するとともに、脱穀部40により排出された排藁を排藁処理部60が細断して外部に排出する。
本実施形態の倒伏農作穀物起立ユニット1によれば、穂先G1が刈刃22よりも低い位置に位置し、従来の掻き込みリールを備えたタイプのコンバインでは刈り取ることが難しいほどに倒伏した農作穀物を、コンバイン刈取部のプラットフォーム21に取り付けることによって、刈り取ることができるようになる。
また、本実施形態の倒伏農作穀物起立ユニット1は、図10に示した従来の掻き込みリールを備えないタイプのコンバインに用いられている引き起こし装置のような大掛かりな装置ではなく、簡素な構成であり、しかもユニット自体の動力が不要であるため、図10のような引き起し装置を用いることを想定した場合に比べて、コストを格段に低減することができる。
しかも、本実施形態の倒伏農作穀物起立ユニット1は、掻き込みリールを備えたタイプのコンバインのプラットフォームに取り付けたときに、起立部材1aにおける全ての部位がプラットフォームにおける刈刃22よりも前方且つ下方に位置する構成としたので、図10のような引き起し装置とは異なり、掻き込みリールと干渉することがない。また、図11のようなピックアップ装置80とは異なり、掻き込みリールをタイン爪等が刈刃22に僅かに干渉しない位置にまで極力近づけても、起立部材1aにおける全ての部位が掻き込みリールと干渉しない。このため、本実施形態の倒伏農作穀物起立ユニット1によれば、掻き込みリールによる農耕作物の掻き込みを十分に行わせて、農耕作物を刈り取る効率を最大限に高めることが可能となる。
また、本実施形態の倒伏農作穀物起立ユニット1は、第1の支持部材1bが複数個の起立部材1aを櫛歯状に並んだ状態に備え、プラットフォームに取り付け可能な第2の支持部材1cが第1の支持部材1aの両端部に一体に設けられた構成となっている。このため、図11に示したピックアップ装置80とは異なり、多数の起立部材1aを、別個に取り付ける必要がなく、第2の支持部材1cをプラットフォームへ取り付ける作業を1回行うことで、多数個の起立部材1aが刈刃の前方に並んで配置された状態にすることができる。また、第2の支持部材1cをプラットフォームへ取り付け後、通常の起立状態にある農耕作物を収穫する必要が生じたときには、図11に示したピックアップ装置80とは異なり、多数の起立部材1aを、別個に取り外す必要がなく、第2の支持部材1cをプラットフォームから取り外す作業を1回行うことで、多数個の起立部材1aが刈刃の前方に並んで配置された状態を解除することができる。
従って、本実施形態の倒伏農作穀物起立ユニット1によれば、農作穀物を刈り取る刈取部に、刈刃と、農作穀物を刈刃側へ掻き込む掻き込みリールを備えたタイプの大型コンバインにおいて、コストを格段に抑え、取り付け及び取り外しの作業負担を大幅に軽減でき、しかも、農耕作物を刈り取る効率が最大限となる位置にまで掻き込みリールを近づけても、掻き込みリールとの干渉の虞がなく、掻き込みリールによる掻き込みを十分に行わせながら、倒伏した農作穀物を起立させて収穫可能にすることができる。
なお、農作穀物Gが倒伏していないときは、本実施形態の倒伏農作穀物起立ユニット1をコンバイン刈取部のプラットフォーム21から取り外すことによって、通常の農作穀物の刈り取りが可能である。
以上、本考案の倒伏農作穀物起立ユニットの実施形態を説明したが、本考案は、上記実施形態で示したような、コンバインに取り付け可能なユニットに限られるものではない。
本考案の倒伏農作穀物起立ユニットは、倒伏して穂先が刈刃より下方に位置する農作穀物を収穫することが必要とされる分野に有用である。
1 倒伏農作穀物起立ユニット
1a 起立部材
1a−1 細長形状の板状鋼材
1a−2 V字又はU字形状の棒状鋼材
1a−2’ 上側に幅が広がった形状の板状鋼材
1a−3 雄螺子部
1b 第1の支持部材
1b−1 取付部
1b−2 縁部
1c 第2の支持部材
1c−1 取付部
10 走行部
20 刈取部
21 プラットフォーム
22 刈刃
23 掻き込みリール
23a リール支持アーム
23b リール支軸
23c リール形成アーム
23d 連結片
23e タインバー
23f タイン
24 横送りオーガ
24a 円筒状部材
24b 螺旋状部材
24c 掻き込みフィンガ
25 分草部材
30 搬送部
31 コンベア
40 脱穀部
50 選別部
60 排藁処理部
71 走行部
72 刈取部
72a フレーム
72b 刈刃
72c 引き起し装置
72c1 引き起しケース
72c2 スプロケット
72c3 チェーン
72c4 タイン爪
72d 分草部材
80 ピックアップ装置
81 リフター部
82 リフター支持部
82a 固定部
82b 取付部
82b1 取付孔
82c 固定刃案内部
90 刈刃
90a 固定刃
90b 可動刃
91 刈刃支持フレーム
100 ボルト及びナット
G 農作穀物
G1 穂先

Claims (1)

  1. 走行部と、前記走行部により走行させられながら農作穀物を刈り取る刈取部を装備し、前記刈取部が、プラットフォームの前側下縁部に設けられた、農作穀物を刈り取る刈刃と、前記プラットフォームの上方で農作穀物を刈刃側へ掻き込む掻き込みリールを備えた、コンバインの前記刈取部に取り付けて、前記走行部により前記刈取部が走行させられている状態において、倒伏している農作穀物を起立させるためのユニットであって、
    根元側に向かって上向きに傾斜した傾斜部を有する起立部材と、
    複数個の前記起立部材を櫛歯状に並んだ状態に備えた第1の支持部材と、
    前記第1の支持部材の両端部に一体に設けられていて、前記第1の支持部材に備わる前記起立部材における全ての部位が前記プラットフォームにおける前記刈刃よりも前方且つ下方に位置するように、前記プラットフォームに取り付け可能な取付部を備えた第2の支持部材とからなることを特徴とする倒伏農作穀物起立ユニット。
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