JP3226934U - 機械部品 - Google Patents

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義人 西野
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Abstract

【課題】寸法を確保しやすい表面構造を有する機械部品を提供する。【解決手段】母材30の表面上に、めっき層10及び溶射層20からなる表面構造100が形成されている。表面構造100は、母材30に対し、アンダーカット、脱脂、マスキング、下地処理、溶射、めっき前研磨、めっき、及び仕上げ研磨の各処理を施すことによって形成される。めっきには、例えば硬質クロムめっきが用いられてよい。【選択図】図1

Description

本考案は、機械部品等の物品の表面構造に関する。
従来、めっき処理は、機械部品の摺動部等、物品の表面にめっき層を形成することで、物品を摩耗や腐食等から保護するためや円滑な摺動等のために行われている。かかるめっき処理の一例として、摩耗等に対する耐性が高い硬質クロムめっきが油圧シリンダロッドやベアリングの嵌合部等に用いられている。特許文献1においては、合成繊維製造機に用いられる金属板に硬質クロムめっきが施されている。
特開2007−63654号公報
物品の表面に形成されためっき層が摩耗等により損傷した場合、めっきが施された物品全体の寸法が変化することで物品が適切に機能しなくなるおそれがある。例えば、機械部品の嵌合部に形成されためっき層が大きく損傷すると、部品の寸法が変化して部品同士が適切に嵌合しなくなるおそれがある。かかる場合、めっき層を再生させることで物品全体の寸法を元の状態に戻し、その機能を回復できることもある。しかしながら、めっき処理によって形成可能なめっき層の厚みには限界がある。したがって、物品表面に深い傷が形成されている場合等、損傷の程度が大きく、めっき処理を施すだけでは物品の寸法が十分に確保できず、物品の機能を回復できない場合もある。
本考案の目的は、物品の寸法を確保しやすい物品の表面構造を提供することにある。
本考案に係る物品の表面構造は、母材の表面上に形成された溶射層と、前記溶射層上に形成されためっき層とを備えている。
本考案に係る物品の表面構造によると、めっき層を形成する前の母材に溶射を施すことになる。溶射は、めっきと比較して層の厚みを確保しやすい。したがって、深い傷が形成されている場合等、表面の損傷が大きいときにも物品の寸法を回復しやすい。また、溶射層上にはめっき層が形成される。このため、物品表面の保護や、円滑な摺動等の機能の確保等、めっき層による物品の機能も併せて確保される。
また、本考案においては、前記めっき層が硬質クロムめっきによることが好ましい。これによると、摩耗等に対するめっき層の耐性が高くなる。
本考案の一実施形態に係る物品の表面構造の断面図である。 図1の表面構造の形成方法を示す工程図である。
以下、本考案の一実施形態に係る物品1について図1を参照しつつ説明する。物品1は、例えば、油圧シリンダロッドやベアリングの嵌合部等の機械部品である。物品1は、後述の溶射及びめっきが施されることにより、母材30上に表面構造100が形成されたものである。表面構造100はめっき層10及び溶射層20を有している。めっき層10は溶射層20の表面上に、溶射層20は母材30の表面上にそれぞれ形成されている。めっき層10は、0.05mm〜0.2mm程度の厚みのクロムからなる、又はほぼクロムからなる層である。溶射層20は、0.5mm〜10mm程度の厚みの各種金属又は合金からなる層である。溶射層20の材料としては、亜鉛、アルミニウム、炭素鋼、ステンレス鋼、モリブデン等が採用され得る。母材30は、摩耗等により表面に損傷が発生した機械部品等である。母材30の表面は、例えば、炭素鋼等の鉄鋼材料や非鉄金属、その他の材料からなる。表面構造100は、かかる母材30の表面上に形成されている。
物品1における表面構造100の形成方法について図2を参照しつつ説明する。まず、表面構造100を形成する前の母材30に、溶射膜厚を確保するためのアンダーカットを施す(ステップS1)。アンダーカットは、母材30の表面における表面構造100を形成する領域(以下、対象領域という。)を機械加工により切削する処理である。次に、母材30に脱脂を施す(ステップS2)。脱脂は、脱脂用の液剤に母材30を浸漬させること等により、母材30の対象領域に付着した油分等を除去する処理である。次に、母材30の表面における対象領域以外の領域にマスキングを施す(ステップS3)。次に、ブラスト処理や化成処理による下地処理を母材30に施す(ステップS4)。ブラスト処理は、母材30の対象領域に研削材を高速で吹き付けることでその領域から異物を除去したり、細かい凹凸を表面に形成したりする処理である。化成処理は、被膜形成用の液剤を用いて母材30の対象領域に被膜を形成する処理である。
次に、母材30に溶射を施す(ステップS5)。溶射は、母材30の対象領域上に溶射層20を形成する処理である。この処理は、例えば、溶射層20を形成するための金属材料からなる線材等を可燃性ガスの燃焼熱により溶融させ、溶融により液体状となった金属材料を母材30の対象領域に吹き付けることによって実施される。吹き付け後、金属材料が対象領域上で冷えて固まることにより溶射層20が形成される。
次に、バフ研磨やブラスト等によるめっき前研磨を、母材30上に形成された溶射層20の表面に施す(ステップS6)。次に、硬質クロムめっきにより溶射層20上にめっき層10を形成する(ステップS7)。硬質クロムめっきは、溶射層20が形成された母材30を、クロム酸を主成分とする浴に浸漬させると共に、溶射層20が形成された母材30を一方の電極とし、浴に浸漬させた鉛合金等を他方の電極としつつこれらの電極間に電流を流すことで実施する。これにより、溶射層20上にめっき層10が形成される。めっき後、水洗い、乾燥等の処理を経てから、バフ研磨等による仕上げ研磨をめっき層10の表面に施す(ステップS8)。
以上説明した本実施形態によると、めっき層10と母材30の間に溶射層20を形成する。つまり、めっき層10を形成する前の母材30に溶射を施すことになる。溶射は、めっきと比較して層の厚みを確保しやすい。したがって、深い傷が形成されている場合等、表面の損傷が大きいときにも物品1の寸法を回復しやすい。また、溶射層20上には、硬質クロムめっきによるめっき層10が形成されている。このため、物品1の表面の保護や、円滑な摺動等の機能の確保等も併せて確保される。特に、硬質クロムめっきが用いられていることにより、摩耗等によるめっき層10の耐性が高くなっている。
以上は、本考案の好適な実施形態についての説明であるが、本考案は上述の実施形態に限られるものではなく、課題を解決するための手段に記載された範囲の限りにおいて様々な変更が可能なものである。
例えば、上述の実施形態においては、めっき層10に硬質クロムめっきが用いられているが、めっきの種類はこれに限られない。
1 物品
10 めっき層
20 溶射層
30 母材
本考案は、機械部品に関する。
本考案の目的は、物品の寸法を確保しやすい表面構造を備えた機械部品を提供することにある。
本考案に係る機械部品は、母材の表面上に形成された溶射層と、前記溶射層上に形成されためっき層とを含んだ表面構造を備えている。

Claims (2)

  1. 母材の表面上に形成された溶射層と、
    前記溶射層上に形成されためっき層とを備えていることを特徴とする表面構造。
  2. 前記めっき層が硬質クロムめっきによることを特徴とする請求項1に記載の表面構造。
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