JP3226910B2 - 半導体製造・検査装置用セラミック基板 - Google Patents
半導体製造・検査装置用セラミック基板Info
- Publication number
- JP3226910B2 JP3226910B2 JP36061299A JP36061299A JP3226910B2 JP 3226910 B2 JP3226910 B2 JP 3226910B2 JP 36061299 A JP36061299 A JP 36061299A JP 36061299 A JP36061299 A JP 36061299A JP 3226910 B2 JP3226910 B2 JP 3226910B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ceramic substrate
- ceramic
- semiconductor manufacturing
- weight
- carbon
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
- Resistance Heating (AREA)
- Ceramic Products (AREA)
- Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
Description
ート、静電チャック、ウエハプローバなど、半導体の製
造用や検査用の装置として用いられるセラミック基板に
関し、特に電極パターン等の隠蔽性と高温での体積抵抗
率、サーモビュアによる温度測定精度に優れる半導体製
造・検査装置用セラミック基板に関する。
等を含む半導体製造、検査装置等においては、従来、ス
テンレス鋼やアルミニウム合金などの金属製基材を用い
たヒータや、ウエハプローバ等が用いられてきた。しか
しながら、金属製のヒータでは温度制御特性が悪く、ま
た厚みも厚くなるため重く嵩張るという問題があり、腐
食性ガスに対する耐蝕性も悪いという問題を抱えてい
た。
報等では、金属製のものに代えて、窒化アルミニウムな
どのセラミックを使用したヒータが開示されている。と
ころが、このヒータを構成する基材の窒化アルミニウム
自体は、一般に白色または灰白色であることから、ヒー
タやサセプタとしては好ましくない。むしろ、黒色の方
が輻射熱量が大きいため、この種の用途には適してお
り、また電極パターンの隠蔽性が高いため、ウエハプロ
ーバや静電チャックには特に好適であった。さらに、ヒ
ータの表面温度の測定は、サーモビュア(表面温度計)
で行われるが、白色や灰白色の場合、輻射熱も測定され
てしまうため、正確な温度測定が不可能であった。
9─48668号公報等に記載の従来の発明の中には、
窒化アルミニウム基板中にX線回折チャート上の44〜
45°の位置にピークが検出されるような結晶質のカー
ボンを含有するものが提案されている。
うな結晶質のカーボン(グラファイト)を添加した従来
の窒化アルミニウム基板は、高温時での体積抵抗率、例
えば、500℃の高温領域における体積抵抗率が108
Ω・cm未満に低下するため、その内部に抵抗発熱体等
が配設されたセラミック基板では、短絡が発生してしま
うという問題点があった(図1参照)。
ている問題点を解決することにあり、特に200℃以上
の高温時における体積抵抗率が充分に大きいためリーク
電流や短絡が発生せず、また、隠蔽性、大輻射熱量、お
よび、サーモビュアによる測定精度を保証することがで
きる半導体製造・検査装置用セラミック基板を提供する
ことにある。また、本発明の他の目的は、ホットプレー
ト、静電チャック、ウエハプローバ等として好適に用い
ることができる半導体製造・検査装置用セラミック基板
を提供することにある。
応えるために開発された半導体製造・検査装置用セラミ
ック基板に関し、特に酸化物、窒化物、炭化物等の結晶
からなるマトリックス中に、X線回折チャートの2θ=
10〜90°の位置にピークが検出できないか、検出限
界以下である非晶質カーボンを含有するセラミック基板
に、導電体を配設してなる半導体製造・検査装置用セラ
ミック基板である。
板(以下、単に半導体装置用セラミック基板ともいう)
において、上記導電体は、静電電極であって、上記セラ
ミック基板が静電チャックとして機能するか、抵抗発熱
体であって、上記セラミック基板がホットプレートとし
て機能することが望ましい。
面および内部に形成され、上記内部の導電体は、ガード
電極またはグランド電極のいずれか少なくとも一方であ
って、上記セラミック基板がウエハプローバとして機能
することが望ましい。
おいて、上記X線回折チャート上ではピークを検出でき
ないか、検出限界以下であるカーボンは、非晶質カーボ
ンおよびセラミック結晶相に固溶したカーボンのいずれ
か少なくとも1種であり、このカーボンの含有量は、2
00〜5000ppmであることが望ましい。
には、アルカリ金属酸化物、アルカリ土類金属酸化物お
よび希土類酸化物のいずれか少なくとも1種からなる焼
結助剤を含み、このセラミック基板のJIS Z 87
21に規定される明度は、N4以下であることが望まし
い。
ば、X線回折チャート上において、回折角度2θ=10
〜90°、特に2θ=44〜45°の位置でピークが検
出されるようなカーボンを含有するセラミック基板は、
200℃以上の高温における体積抵抗率が大きく低下す
るため、加熱時に発熱体パターン間や電極パターン間で
リーク電流や短絡が発生してしまう場合がある。
るに従って体積抵抗率が低下することに加え、結晶質カ
ーボンは、金属結晶に類似した結晶構造を持ち、かつ、
高温での電気伝導性が大きいため、この2つの特性が相
乗的に作用し合って上記のような短絡を招くものと考え
られる。
の電気抵抗率を増大させるために本発明者らがさらに研
究をつづけた結果、カーボンを含む焼結体の高温での電
気抵抗率を増大させるには、X線回折チャート上におい
てピークが検出されない程度に結晶性を低下させたカー
ボン、または、結晶相に固溶させたカーボン、すなわ
ち、X線回折チャート上において、ピークが検出されな
いようなカーボンにすればよいことを知見した。
出できないという意味は、回折角度2θ=10〜90
°、特に44〜45°でカーボンのピークが検出できな
いという意味である。なお、上記のように規定したの
は、カーボンには種々の結晶系が存在し、特開平9−4
8668号公報に開示されているように、単に回折角度
2θ=44〜45°に出現するピークのみならず、回折
角度2θ=10〜90°にピークが出現するカーボンの
結晶も考慮しなければならないからである(図2、図3
参照)。
みならずハローの出現も好ましくない。非結晶質体は通
常2θ=15〜40°付近にハローと呼ばれるゆるやか
な起伏を持つが、このようなハローが出現するというこ
とは、セラミック基板を構成する窒化物や酸化物等の結
晶中に非晶質カーボンが侵入していることを意味する。
そのため窒化物等の結晶性を低下させることになり、ま
た、焼結性を阻害して、明度が高くなってしまい、さら
には高温での強度低下をも招いてしまう。
いようなカーボンとする具体的な方法としては、(1) カ
ーボンをセラミックを構成する化合物の結晶相に固溶さ
せて、カーボンの結晶に起因するX線回折のピークが出
ないようにする方法、(2) 非晶質カーボンを用いる方
法、などが考えられる。
用いる方法が好ましい。この理由は、セラミック焼結体
中にカーボンが固溶すると結晶に欠陥が生じやすくな
り、その結果、焼結体の高温での強度低下を招くからで
ある。なお、特開平9−48668号公報では、185
0℃にて加熱すると結晶質カーボンが窒化アルミニウム
中に固溶してX線回折のピークが消失する現象が記載さ
れているが、特開平9−48668号公報に記載の発明
では、あくまでX線回折のピークが44〜45°に存在
するような結晶質のカーボンを含有する焼結体を発明と
して認識しているのである。また、この公報において、
高温時の体積抵抗率については記載も示唆もされていな
い。
板においては、カーボンを含み、X線回折チャートの回
折角度2θ=10〜90°においてピークが出現せず、
かつ、25〜500℃における体積抵抗率が、内部に配
設された発熱抵抗体にリーク電流や短絡が発生しないよ
うな大きな値(例えば、1×108 Ω・cm以上)を有
する焼結体であるため、特開平9−48668号公報の
記載を理由に本発明の新規性、進歩性がなんら阻却され
るものでない。
そのピークが検出できないか検出限界以下であるカーボ
ンの含有量は、200〜5000ppmとすることが望
ましく、200〜2000ppmとすることがより望ま
しい。200ppm未満では、黒色とは言えず、明度が
N4を超えるものとなり、一方、添加量が5000pp
mを超えると、セラミック基板の焼結性が低下するから
である。
成するセラミック材料は特に限定されるものではなく、
例えば、窒化物セラミック、炭化物セラミック、酸化物
セラミック等が挙げられる。
物セラミック、例えば、窒化アルミニウム、窒化ケイ
素、窒化ホウ素、窒化チタン等が挙げられる。また、上
記炭化物セラミックとしては、金属炭化物セラミック、
例えば、炭化ケイ素、炭化ジルコニウム、炭化チタン、
炭化タンタル、炭化タンステン等が挙げられる。
物セラミック、例えば、アルミナ、ジルコニア、コージ
ェライト、ムライト等が挙げられる。これらのセラミッ
クは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ミック、炭化物セラミックの方が酸化物セラミックに比
べて望ましい。熱伝導率が高いからである。また、窒化
物セラミックの中では窒化アルミニウムが最も好適であ
る。熱伝導率が180W/m・Kと最も高いからであ
る。
る焼結体中には、焼結助剤を含有することが望ましい。
その焼結助剤としては、アルカリ金属酸化物、アルカリ
土類金属酸化物、希土類酸化物を使用することができ、
これらの焼結助剤のなかでは、特にCaO、Y2 03 、
Na2 0、Li2 0、Rb2 03 が好ましい。これらの
含有量としては、0.1〜10重量%が望ましい。
ク基板は、明度がJIS Z 8721の規定に基づく
値でN4以下のものであることが望ましい。この程度の
明度を有するものが輻射熱量、隠蔽性に優れるからであ
る。ここで、明度のNは、理想的な黒の明度を0とし、
理想的な白の明度を10とし、これらの黒の明度と白の
明度との間で、その色の明るさの知覚が等歩度となるよ
うに各色を10分割し、N0〜N10の記号で表示した
ものである。そして、実際の測定は、N0〜N10に対
応する色票と比較して行う。この場合の小数点1位は0
または5とする。
半導体の製造や半導体の検査を行うための装置に用いら
れるセラミック基板であり、具体的な装置としては、例
えば、静電チャック、ウエハプローバ、ホットプレー
ト、サセプタ等が挙げられる。
は、導電性の金属または導電性セラミックからなる導電
体が配設されているが、この導電体が静電電極である場
合には、上記セラミック基板が静電チャックとして機能
する。
銀、白金、パラジウム)、鉛、タングステン、モリブデ
ン、ニッケルなどが好ましい。また、上記導電性セラミ
ックとしては、例えば、タングステン、モリブデンの炭
化物などが挙げられる。これらは、単独で用いてもよ
く、2種以上を併用してもよい。
す縦断面図であり、(b)は、(a)に示した静電チャ
ックのA−A線断面図である。この静電チャック20で
は、窒化アルミニウム基板3の内部にチャック正負電極
層22、23が埋設され、その電極上にセラミック誘電
体膜40が形成されている。また、窒化アルミニウム基
板3の内部には、抵抗発熱体11が設けられ、シリコン
ウエハ9を加熱することができるようになっている。な
お、窒化アルミニウム基板3には、必要に応じて、RF
電極が埋設されていてもよい。
ャック正極静電層22とチャック負極静電層23とにそ
れぞれ直流電源の+側と−側を接続し、直流電圧を印加
する。これにより、この静電チャック上に載置されたシ
リコンウエハが静電的に吸着されることになる。従っ
て、この静電チャック内に抵抗発熱体が形成されておれ
ば、シリコンウエハを吸着した状態で加熱等を行うこと
ができる。
ける静電電極を模式的に示した水平断面図であり、図5
に示す静電チャック70では、セラミック基板71の内
部に半円形状のチャック正極静電層72とチャック負極
静電層73が形成されており、図6に示す静電チャック
80では、セラミック基板81の内部に円を4分割した
形状のチャック正極静電層82a、82bとチャック負
極静電層83a、83bが形成されている。また、2枚
の正極静電層82a、82bおよび2枚のチャック負極
静電層83a、83bは、それぞれ交差するように形成
されている。なお、円形等の電極が分割された形態の電
極を形成する場合、その分割数は特に限定されず、5分
割以上であってもよく、その形状も扇形に限定されな
い。
設された導電体が、抵抗発熱体である場合には、上記セ
ラミック基板がホットプレートとして機能する。図7
は、本発明の半導体装置用セラミック基板の一実施形態
であるホットプレート(以下、セラミックヒータともい
う)の一例を模式的に示す底面図であり、図8は、上記
セラミックヒータの一部を模式的に示す部分拡大断面図
である。
ており、抵抗発熱体92は、セラミック基板91のウエ
ハ載置面の全体の温度が均一になるように加熱するた
め、セラミック基板91の底面に同心円状のパターンに
形成されており、その表面には、金属被覆層92aが形
成されている。
い二重の同心円同士が1組として、1本の線になるよう
に接続され、その両端に入出力の端子となる端子ピン9
3が接続されている。また、中央に近い部分には、支持
ピン96を挿入するための貫通孔95が形成され、さら
に、測温素子を挿入するための有底孔94が形成されて
いる。
96は、その上にシリコンウエハ99を載置して上下さ
せることができるようになっており、これにより、シリ
コンウエハ99を図示しない搬送機に渡したり、搬送機
からシリコンウエハ99を受け取ったりすることができ
る。図7に示した抵抗発熱体92は、セラミック基板9
1の底面に配設されているが、抵抗発熱体92は、セラ
ミック基板91の内部で、その中心または中心よりウエ
ハ載置面に偏芯した位置に形成されていてもよい。
その上にシリコンウエハ等を載置した後、シリコンウエ
ハ等の加熱や冷却を行いながら、種々の操作を行うこと
ができる。
面および内部に導電体が配設され、上記内部の導電体
が、ガード電極またはグランド電極のいずれか少なくと
も一方である場合には、上記セラミック基板は、ウエハ
プローバとして機能する。
形態を模式的に示した断面図であり、図10は、その平
面図であり、図11は、図9に示したウエハプローバに
おけるA−A線断面図である。
形状のセラミック基板3の表面に同心円形状の溝7が形
成されるとともに、溝7の一部にシリコンウエハを吸引
するための複数の吸引孔8が設けられており、溝7を含
むセラミック基板3の大部分にシリコンウエハの電極と
接続するためのチャックトップ導体層2が円形状に形成
されている。
コンウエハの温度をコントロールするために、図7に示
したような平面視同心円形状の発熱体41が設けられて
おり、発熱体41の両端には、外部端子ピン191(図
13参照)が接続、固定されている。また、セラミック
基板3の内部には、ストレイキャパシタやノイズを除去
するために図11に示したような格子形状のガード電極
5とグランド電極6とが設けられている。
の上に集積回路が形成されたシリコンウエハを載置した
後、このシリコンウエハにテスタピンを持つプローブカ
ードを押しつけ、加熱、冷却しながら電圧を印加して導
通テストを行うことができる。
ラミック基板の製造方法の一例を説明する。 (1) 初めに、非晶質カーボンを製造する。例えば、C、
H、Oだけからなる炭化水素、好ましくは糖類(ショ糖
やセルロース)を、空気中、300〜500℃で焼成す
ることにより、純粋な非晶質カーボンを製造する。 (2) 次に、上記カーボンとマトリックス成分となるセラ
ミック粉末とを混合する。混合する粉末の好ましい大き
さは、平均粒径で、0.1〜5μm程度の小さいものが
よい。これは、微細なほど焼結性が向上するからであ
る。なお、カーボンの添加量は焼成時に消失する分を考
慮して添加する。また、窒化アルミニウム基板等を製造
する場合には、上記混合物に酸化イットリウム(イット
リア:Y2 03 )の如き焼結助剤を添加してもよい。
ク粉末、バインダー、糖類および溶媒を混合してグリー
ンシートを作製した後積層し、このグリーンシートの積
層体を300〜500℃で仮焼成することにより、糖類
を非晶質カーボンとしてもよい。また、この場合に、糖
類と非晶質カーボンの両方を添加してもよい。なお、溶
媒としては、α−テルピネオールや、グリコールなどを
用いることができる。
入れて成形体としたもの、または、上記グリーンシート
の積層体(いずれも仮焼成したもの)を、アルゴン窒素
などの不活性雰囲気下に1700〜1900℃、80〜
200kg/cm2 の条件で加熱、加圧して焼結する。
基本的にセラミック粉末の混合物からなる成形体やグリ
ーンシート積層体を焼成することにより製造することが
できるが、このセラミック粉末の混合物を成形型に入れ
る際に、発熱体となる金属板(箔)や金属線等を粉末混
合物中に埋没したり、積層するグリーンシートのうちの
1枚のグリーンシート上に発熱体となる導体ペースト層
を形成することにより、内部に抵抗発熱体を有するセラ
ミック基板とすることができる。また、焼結体を製造し
た後、その表面(底面)に導体ペースト層を形成し、焼
成することによって、底面に発熱体を形成することもで
きる。
は、発熱体の他、静電チャック等の電極の形状となるよ
うに、上記成形体の内部に金属板(箔)等を埋設した
り、グリーンシート上に導体ペースト層を形成すること
により、ホットプレート、静電チャック、ウエハプロー
バ、サセプタなどを製造することができる。
ペーストとしては特に限定されないが、導電性を確保す
るための金属粒子または導電性セラミックが含有されて
いるほか、樹脂、溶剤、増粘剤などを含むものが好まし
い。
(金、銀、白金、パラジウム)、鉛、タングステン、モ
リブデン、ニッケルなどが好ましい。これらは、単独で
用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの金
属は、比較的酸化しにくく、薄膜状の電極等とした際に
は、充分に大きな導電性を有し、一方、図7に示したよ
うな線状(帯状)の抵抗発熱体とした場合には、発熱す
るに充分な抵抗値を有するからである。上記導電性セラ
ミックとしては、例えば、タングステン、モリブデンの
炭化物などが挙げられる。これらは、単独で用いてもよ
く、2種以上を併用してもよい。
子の粒径は、0.1〜100μmが好ましい。0.1μ
m未満と微細すぎると、酸化されやすく、一方、100
μmを超えると、焼結しにくくなり、抵抗値が大きくな
るからである。
リン片状であってもよい。これらの金属粒子を用いる場
合、上記球状物と上記リン片状物との混合物であってよ
い。上記金属粒子がリン片状物、または、球状物とリン
片状物との混合物の場合は、金属粒子間の金属酸化物を
保持しやすくなり、発熱体とセラミック基板との密着性
を確実にし、かつ、抵抗値を大きくすることができるた
め有利である。
例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂などが挙げられ
る。また、溶剤としては、例えば、イソプロピルアルコ
ールなどが挙げられる。増粘剤としては、セルロースな
どが挙げられる。
の表面に形成する際には、導体ペースト中に金属粒子の
ほかに金属酸化物を添加し、金属粒子および金属酸化物
を焼結させたものとすることが望ましい。このように、
金属酸化物を金属粒子とともに焼結させることにより、
セラミック基板と金属粒子とを密着させることができ
る。
ック基板と密着性が改善される理由は明確ではないが、
金属粒子表面や非酸化物からなるセラミック基板の表面
は、その表面がわずかに酸化されて酸化膜が形成されて
おり、この酸化膜同士が金属酸化物を介して焼結して一
体化し、金属粒子とセラミックとが密着するのではない
かと考えられる。また、セラミック基板を構成するセラ
ミックが酸化物の場合は、当然に表面が酸化物からなる
ので、密着性に優れた導体層が形成される。
鉛、酸化亜鉛、シリカ、酸化ホウ素(B 2 O3 )、アル
ミナ、イットリアおよびチタニアからなる群から選ばれ
る少なくとも1種が好ましい。
くすることなく、金属粒子とセラミック基板との密着性
を改善することができるからである。
素(B2 O3 )、アルミナ、イットリア、チタニアの割
合は、金属酸化物の全量を100重量部とした場合、重
量比で、酸化鉛が1〜10、シリカが1〜30、酸化ホ
ウ素が5〜50、酸化亜鉛が20〜70、アルミナが1
〜10、イットリアが1〜50、チタニアが1〜50で
あって、その合計が100重量部を超えない範囲で調整
されていることが望ましい。これらの範囲で、これらの
酸化物の量を調整することにより、特にセラミック基板
との密着性を改善することができる。
は、0.1重量%以上10重量%未満が好ましい。ま
た、このような構成の導体ペーストを使用して発熱体を
形成した際の面積抵抗率は、1〜45mΩ/□が好まし
い。
加電圧量に対して発熱量は大きくなりすぎて、表面に発
熱体を設けたセラミック基板では、その発熱量を制御し
にくいからである。なお、金属酸化物の添加量が10重
量%以上であると、面積抵抗率が50mΩ/□を超えて
しまい、発熱量が大きくなりすぎて温度制御が難しくな
り、温度分布の均一性が低下する。
る場合には、発熱体の表面部分に、金属被覆層が形成さ
れていることが望ましい。内部の金属焼結体が酸化され
て抵抗値が変化するのを防止するためである。形成する
金属被覆層の厚さは、0.1〜10μmが好ましい。
は、非酸化性の金属であれば特に限定されないが、具体
的には、例えば、金、銀、パラジウム、白金、ニッケル
などが挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2
種以上を併用してもよい。これらのなかでは、ニッケル
が好ましい。なお、発熱体をセラミック基板の内部に形
成する場合には、発熱体表面が酸化されることがないた
め、被覆は不要である。本発明の半導体装置用セラミッ
ク基板は、200℃以上で使用することができる。
Y2 O3 +非晶質カーボン) (1)ショ糖を酸化性気流中(空気中)で500℃に加
熱して熱分解させ、非晶質カーボンを得た。 (2)窒化アルミニウム粉末(トクヤマ社製、平均粒径
1.1μm)100重量部、酸化イットリウム(Y2 O
3 :イットリア、平均粒径0.4μm)4重量部、上記
(1)の非晶質カーボン0.09重量部を混合し、成形
型に入れて窒素雰囲気中、1890℃、圧力150kg
/cm2 の条件で3時間ホットプレスして窒化アルミニ
ウム焼結体を得た。 (3)上記(2)で得た焼結体の底面に、スクリーン印
刷にて導体ペーストを印刷した。印刷パターンは、図7
に示したような同心円状のパターンとした。導体ペース
トとしては、プリント配線板のスルーホール形成に使用
されている徳力化学研究所製のソルベストPS603D
を使用した。
り、銀100重量部に対して、酸化鉛(5重量%)、酸
化亜鉛(55重量%)、シリカ(10重量%)、酸化ホ
ウ素(25重量%)およびアルミナ(5重量%)からな
る金属酸化物を7.5重量部含むものであった。また、
銀粒子は、平均粒径が4.5μmで、リン片状のもので
あった。
体を780℃で加熱、焼成して、導体ペースト中の銀、
鉛を焼結させるとともに焼結体に焼き付け、発熱体92
を形成した。銀−鉛の発熱体92は、厚さが5μm、幅
2.4mm、面積抵抗率が7.7mΩ/□であった。 (5)硫酸ニッケル80g/l、次亜リン酸ナトリウム
24g/l、酢酸ナトリウム12g/l、ほう酸8g/
l、塩化アンモニウム6g/lを含む水溶液からなる無
電解ニッケルめっき浴に上記(4)で作製した焼結体を
浸漬し、銀−鉛の発熱体92の表面に厚さ1μmの金属
被覆層92a(ニッケル層)を析出させた。
を取り付ける部分に、スクリーン印刷により、銀−鉛半
田ペースト(田中貴金属製)を印刷して半田層を形成し
た。ついで、半田層の上にコバール製の端子ピン93を
載置して、420℃で加熱リフローし、端子ピン93を
発熱体92の表面に取り付けた。 (7)温度制御のための熱電対を有底孔に挿入し、ポリ
イミド樹脂を充填し、190℃で2時間硬化させ、セラ
ミックヒータ10(図7参照)を得た。
結体を粉砕し、これを800℃で加熱して発生するCO
ガスを捕集することにより行った。この方法による測定
の結果、窒化アルミニウム焼結体中に含まれるカーボン
量は800ppmであった。また、明度はN=3.5で
あった。
+非晶質カーボン) (1)ショ糖を空気中で500℃に加熱して熱分解さ
せ、非晶質カーボンを得た。 (2)窒化アルミニウム粉末(トクヤマ社製、平均粒径
1.1μm)100重量部、上記(1)の非晶質カーボ
ン0.09重量部を混合し、成形型に入れて窒素雰囲気
中、1890℃、圧力150kg/cm2 の条件で3時
間ホットプレスして窒化アルミニウム焼結体を得た。こ
の後、焼結体の底面に実施例1と同様にして抵抗発熱体
92を設けた。得られた窒化アルミニウム焼結体中のカ
ーボン量は805ppmで、明度はN=3.5であっ
た。
ンの固溶) 窒化アルミニウム粉末(トクヤマ社製、平均粒径1.1
μm)100重量部、酸化イットリウム(Y2 O3 :イ
ットリア、平均粒径0.4μm)4重量部、グラファイ
ト(東洋炭素社製、GR−1200)0.09重量部を
混合し、成形型に入れて窒素雰囲気中、1890℃、圧
力150kg/cm2 の条件で3時間ホットプレスし、
さらにこの焼結体を常圧の窒素雰囲気中、1850℃で
3時間加熱してグラファイトを窒化アルミニウム相に固
溶させた。この後、焼結体の底面に実施例1と同様にし
て抵抗発熱体92を設けた。得られた窒化アルミニウム
焼結体中のカーボン量は810ppmで、明度はN=
4.0であった。なお、上記ホットプレス中において
は、カーボンの固溶現象は発生しないと考えられる。
+Y2 O3 ) 窒化アルミニウム粉末(トクヤマ社製、平均粒径1.1
μm)100重量部、酸化イットリウム(Y2 O3 :平
均粒径0.4μm)4重量部を混合し、これを成形型に
入れて窒素雰囲気中において1890℃、圧力150k
g/cm2 の条件で3時間ホットプレスして窒化アルミ
ニウム焼結体を得た。この後、焼結体の底面に実施例1
と同様にして抵抗発熱体92を設けた。得られた窒化ア
ルミニウム焼結体中のカーボン量は100ppm以下
で、明度はN=7.0であった。
ボン) この比較例は、特開平9−48668号公報の記載に従
い、バインダーとしてフェノール樹脂粉末を使用した。
なお、この従来技術において、上記フェノール樹脂を分
解して得られるカーボンは結晶性のものであると考えら
れる。まず、窒化アルミニウム粉末(トクヤマ社製、平
均粒径1.1μm)100重量部、フェノール樹脂粉末
5重量部を混合し、成形型に入れて窒素雰囲気中、18
90℃、圧力150kg/cm2 の条件で3時間ホット
プレスして窒化アルミニウム焼結体を得た。この後、焼
結体の底面に実施例1と同様にして抵抗発熱体92を設
けた。得られた窒化アルミニウム焼結体中のカーボン量
は810ppmで、明度はN=4.0であった。
のセラミックヒータにおいて、室温〜500℃までのセ
ラミック基板(焼結体)の体積抵抗率の推移を示したも
のである。この図1に示すように、比較例2として示す
結晶質カーボンのみが入っているセラミックヒータで
は、体積抵抗率が約1/10に低下し、500℃付近の
高温領域において抵抗発熱体92に10mAのリーク電
流が発生し、実用的なものとはならなかった。
とは次のように測定した。 (1) 体積抵抗率:焼結体を切削加工することにより、直
径10mm、厚さ3mmの形状に切出し、三端子(主電
極、対電極、ガード電極)を形成し、直流電圧を加え、
1分間充電した後のデジタルエレクトロメーターに流れ
る電流(I)を読んで、試料の抵抗(R)を求め、抵抗
(R)と試料の寸法から体積抵抗率(ρ)を下記の計算
式(1)で計算した。
さである。また、Sは、下記の計算式(2)および
(3)により与えられる。
いて、r1 は主電極の半径、r2 はガード電極の内径
(半径)、r3 はガード電極の外径(半径)、D1 は主
電極の直径、D2 はガード電極の内径(直径)、D3 は
ガード電極の外径(直径)であり、本実施例において
は、2r1 =D1 =1.45cm、2r2 =D2 =1.
60cm、2r3 =D3 =2.00cmである。
ャートを示すものであり、本発明の実施例1(図2)と
比較例2(図3)の焼結体のチャートを示す。これらの
図に示すように、実施例1の例では、回折角度2θ=1
0〜90°の位置にカーボンのピークは検出できない。
また、2θ=15〜40°でハローは出現していない。
しかしながら、比較例2では、2θ=44〜45°の位
置にカーボンのピークが観察される。
セラミックヒータを構成するセラミック基板の強度測定
結果を記載している。図14に示したように、カーボン
を固溶させたセラミックヒータ(実施例3)では、その
強度が低下している。なお、強度の測定は、インストロ
ン万能試験機(4507型 ロードセル500kgf)
を用い、温度が25〜1000℃の大気中、クロスヘッ
ド速度0.5mm/分、スパン距離L=30mm、試験
片の厚さ=3.06mm、試験片の幅=4.03mmで
実施し、以下の計算式(4)を用いて3点曲げ強度σ
(kgf/mm2 )を算出した。
したときの最大荷重(kgf)であり、Lは、下支点間
の距離(30mm)であり、tは、試験片の厚さ(m
m)であり、wは、試験片の幅(mm)である。
セラミックヒータについて、通電を行って500℃まで
加熱し、表面温度をサーモビュア(日本データム株式会
社 IR162012−0012)と、JIS−C−1
602(1980)K型熱電対で測定し、両者の温度差
を調べた。なお、熱電対で測定した温度とのずれ量が大
きいほど、サーモビュアの温度誤差が大きいと言える。
その測定の結果によると、実施例1では温度差0.8
℃、実施例2では温度差0.9℃、実施例3では温度差
1.0℃、比較例1では温度差8℃、比較例2では温度
差0.8℃であった。
13) (1)窒化アルミニウム粉末(トクヤマ社製、平均粒径
1.1μm)100重量部、イットリア(平均粒径0.
4μm)4重量部、実施例1で得られた非晶質カーボン
0.09重量部および1−ブタノールおよびエタノール
からなるアルコール53重量%を混合した組成物を用
い、ドクターブレード法を用いて成形することにより厚
さ0.47mmのグリーンシート30を得た。 (2)このグリーンシート30を80℃で5時間乾燥し
た後、パンチングを行い、発熱体と外部端子ピンと接続
するためのスルーホール用貫通孔を設けた。
ーバイド粒子100重量部、アクリル系バインダ3.0
重量部、α−テルピネオール溶媒3.5重量部、分散剤
0.3重量部を混合して導電性ペーストAを調製した。
また、平均粒子径3μmのタングステン粒子100重量
部、アクリル系バインダ1.9重量部、α−テルピネオ
ール溶媒3.7重量部、分散剤0.2重量部を混合して
導電性ペーストBを調製した。
導電性ペーストAをスクリーン印刷法により印刷し、格
子状のガード電極用印刷層50およびグランド電極用印
刷層60を形成した。また、外部端子接続用ピンと接続
するための上記スルーホール用貫通孔に導電性ペースト
Bを充填してスルーホール用充填層160、170を形
成した。そして、導電性ペーストが印刷されたグリーン
シート30および印刷がされていないグリーンシート3
0′を50枚積層し、130℃、80kg/cm2 の圧
力で一体化した(図12(a))。
時間脱脂し、その後、1890℃、圧力150kg/c
m2 の条件で3時間ホットプレスし、厚さ3mmの窒化
アルミニウム板状体を得た。この板状体を直径230m
mの円状に切り出してセラミック基板3とした(図12
(b))。なお、スルーホール16、17の大きさは直
径0.2mm、深さ0.2mmであった。また、ガード
電極5、グランド電極6の厚さは10μm、ガード電極
5の焼結体厚み方向での形成位置は発熱体から1mmの
ところ、一方、グランド電極6の焼結体厚み方向での形
成位置は、チャック面1aから1.2mmであった。
を、ダイアモンド砥石で研磨した後、マスクを載置し、
ガラスビーズのブラスト処理によって、表面に熱電対取
付け用凹部(図示せず)およびウエハ吸着用の溝7(幅
0.5mm、深さ0.5mm)を形成した(図12
(c))。
1aに対向する裏面に導電性ペーストを印刷して発熱体
用のペースト層を形成した。この導電性ペーストは、プ
リント配線板のスルーホール形成に用いられている徳力
化学研究所製のソルベストPS603Dを使用した。す
なわち、この導電性ペーストは、銀/鉛ペーストであ
り、酸化鉛、酸化亜鉛、シリカ、酸化ホウ素、アルミナ
からなる金属酸化物(それぞれの重量比率は、5/55
/10/25/5)を銀の量に対して7.5重量%含む
ものである。なお、この導電性ペースト中の銀として
は、平均粒径4.5μmのリン片状のものを用いた。
熱体41を形成したセラミック基板(ヒータ板)3を7
80℃で加熱焼成して、導電ペースト中の銀、鉛を焼結
させるとともにセラミック基板3に焼き付け、発熱体4
1を形成した(図12(d))。次いで、このセラミッ
ク基板3を、硫酸ニッケル30g/l、ほう酸30g/
l、塩化アンモニウム30g/l、ロッシェル塩60g
/lを含む水溶液からなる無電解ニッケルめっき浴中に
浸漬して、上記導電性ペーストからなる発熱体41の表
面に、さらに厚さ1μm、ホウ素の含有量が1重量%以
下であるニッケル層410を析出させて発熱体41を肥
厚化させ、その後120℃で3時間の熱処理を行った。
こうして得られたニッケル層410を含む発熱体41
は、厚さが5μm、幅2.4mmであり、面積抵抗率が
7.7mΩ/□であった。 (9)溝7が形成されたチャック面1aに、スパッタリ
ング法にてTi、Mo、Niの各層を順次積層した。こ
のスパッタリングは、装置として日本真空技術株式会社
製のSV−4540を用い、気圧:0.6Pa、温度:
100℃、電力:200W、処理時間:30秒〜1分の
条件で行い、スパッタリングの時間は、スパッタリング
する各金属によって調整した。得られた膜は、蛍光X線
分析計の画像からTiは0.3μm、Moは2μm、N
iは1μmであった。
基板3を、硫酸ニッケル30g/l、ほう酸30g/
l、塩化アンモニウム30g/l、ロッシェル塩60g
/lを含む水溶液からなる無電解ニッケルめっき浴に浸
漬して、チャック面1aに形成されている溝7の表面
に、ホウ素の含有量が1重量%以下のニッケル層(厚さ
7μm)を析出させ、120℃で3時間熱処理した。さ
らに、セラミック基板3表面(チャック面側)にシアン
化金カリウム2g/l、塩化アンモニウム75g/l、
クエン酸ナトリウム50g/l、次亜リン酸ナトリウム
10g/lからなる無電解金めっき液に93℃の条件で
1分間浸漬して、セラミック基板3のチャック面側のニ
ッケルめっき層上に、さらに厚さ1μmの金めっき層を
積層してチャックトップ導体層2を形成した(図13
(e))。
気吸引孔8をドリル加工して穿孔し、さらにスルーホー
ル16、17を露出させるための袋孔180を設けた
(図13(f))。この袋孔180にNi−Au合金
(Au81.5wt%、Ni18.4wt%、不純物
0.1wt%)からなる金ろうを用い、970℃で加熱
リフローさせてコバール製の外部端子ピン19、190
を接続させた(図13(g))。また、上記発熱体41
に半田合金(錫9/鉛1)を介してコバール製の外部端
子ピン191を形成した。 (12)温度制御のために、複数の熱電対を凹部に埋め
込み(図示せず)、ウエハプローバ付きヒータとした。
ーバ付きヒータをステンレス鋼製の支持台上にセラミッ
クファイバー(イビデン製、商品名、イビウール)から
なる断熱材を介して固定し、その支持台上には冷却ガス
の噴射ノズルを設けて該ウエハプローバの温度調製を行
うようにする。なお、このウエハプローバ付きヒータ
は、空気吸引孔8からの空気を吸引して、該ヒータ上に
載置されるウエハを吸着支持する。なお、このようにし
て製造したウエハプローバ付きヒータは、明度がN=
3.5を示し輻射熱量が多く、しかも、内部のガード電
極5やグランド電極6の隠蔽性にも優れる。
静電電極を内部に有するセラミックヒータ(図4) (1)窒化アルミニウム粉末(トクヤマ社製、平均粒径
1.1μm)100重量部、イットリア(平均粒径:
0.4μm)4重量部、実施例1で得られた非晶質カー
ボン0.09重量部、分散剤0.5重量部および1−ブ
タノールとエタノールとからなるアルコール53重量部
を混合したペーストを用い、ドクターブレード法による
成形を行って、厚さ0.47mmのグリーンシートを得
た。
で5時間乾燥させた後、パンチングにより直径1.8m
m、3.0mm、5.0mmの半導体ウエハ支持ピンを
挿入する貫通孔となる部分、外部端子と接続するための
スルーホールとなる部分を設けた。
ーバイト粒子100重量部、アクリル系バインダ3.0
重量部、α−テルピネオール溶媒3.5重量部および分
散剤0.3重量部を混合して導体ペーストAを調製し
た。平均粒子径3μmのタングステン粒子100重量
部、アクリル系バインダ1.9重量部、α−テルピネオ
ール溶媒3.7重量部および分散剤0.2重量部を混合
して導体ペーストBを調製した。この導電性ペーストA
をグリーンシートにスクリーン印刷で印刷し、導体ペー
スト層を形成した。印刷パターンは、同心円パターンと
した。また、他のグリーンシートに図4に示した形状の
静電電極パターンからなる導体ペースト層を形成した。
ホール用の貫通孔に導体ペーストBを充填した。上記処
理の終わったグリーンシートに、さらに、タングステン
ペーストを印刷しないグリーンシートを上側(加熱面)
に37枚、下側に13枚、130℃、80kg/cm2
の圧力で積層した。
中、600℃で5時間脱脂し、1890℃、圧力150
kg/cm2 で3時間ホットプレスし、厚さ3mmの窒
化アルミニウム板状体を得た。これを230mmの円板
状に切り出し、内部に厚さ6μm、幅10mmの発熱体
および静電電極を有するセラミック製の板状体とした。
得られた板状体の炭素含有量は、810ppmであっ
た。
ダイヤモンド砥石で研磨した後、マスクを載置し、Si
C等によるブラスト処理で表面に熱電対のための有底孔
(直径:1.2mm、深さ:2.0mm)を設けた。
一部をえぐり取って凹部とし、この凹部にNi−Auか
らなる金ろうを用い、700℃で加熱リフローしてコバ
ール製の外部端子を接続させた。なお、外部端子の接続
は、タングステンの支持体が3点で支持する構造が望ま
しい。接続信頼性を確保することができるからである。
対を有底孔に埋め込み、静電チャック付きセラミックヒ
ータの製造を完了した。このようにして製造した静電チ
ャック付きヒータは、明度がN=3.5を示し輻射熱量
が多く、しかも、内部の抵抗発熱体や静電電極の隠蔽性
にも優れる。
体製造・検査装置用セラミック基板は、非晶質のカーボ
ンを含有することから、高温での体積抵抗率が高く、か
つ、明度の低いセラミック基板が得られる。また、サー
モビュアによる正確な温度測定が可能である。従って、
本発明の半導体製造・検査装置用セラミック基板は、例
えば、ホットプレート、静電チャック、ウエハプロー
バ、サセプタなどの基板として有用である。
分と体積抵抗率との関係を示すグラフである。
図であり、(b)は、(a)に示した静電チャックのA
−A線断面図である。
一例を模式的に示す水平断面図である。
別の一例を模式的に示す水平断面図である。
板の一例であるセラミックヒータを模式的に示す底面図
である。
部分拡大断面図である。
板の一例であるウエハプローバを模式的に示す底面図で
ある。
平面図である。
図である。
明図である。
明図である。
依存性を示すグラフである。
Claims (6)
- 【請求項1】 X線回折チャート上ではピークが検出で
きないか、検出限界以下のカーボンであって、 非晶質カーボンおよびセラミック結晶相に固溶したカー
ボンのいずれか少なくとも1種 を含有するセラミック基
板に、抵抗発熱体を配設してなり、ホットプレートとし
て機能することを特徴とする半導体製造・検査装置用セ
ラミック基板。 - 【請求項2】 さらに、静電電極が形成されており、加
熱手段を備えた静電チャックとして機能する請求項1に
記載の半導体製造・検査装置用セラミック基板。 - 【請求項3】 さらに、表面にチャックトップ電極が形
成されており、加熱手段を備えたウエハプローバとして
機能する請求項1に記載の半導体製造・検査装置用セラ
ミック基板。 - 【請求項4】 前記カーボンの含有量は、200〜50
00ppmである請求項1〜3のいずれか1に記載の半
導体製造・検査装置用セラミック基板。 - 【請求項5】 前記セラミック基板中に、アルカリ金属
酸化物、アルカリ土類金属酸化物および希土類酸化物の
いずれか少なくとも1種からなる焼結助剤を含む請求項
1〜4のいずれか1に記載の半導体製造・検査装置用セ
ラミック基板。 - 【請求項6】 JIS Z 8721に規定される明度
がN4以下である請求項1〜5のいずれか1に記載の半
導体製造・検査装置用セラミック基板。
Priority Applications (9)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36061299A JP3226910B2 (ja) | 1999-09-06 | 1999-12-20 | 半導体製造・検査装置用セラミック基板 |
CNA2004100633212A CN1550477A (zh) | 1999-09-06 | 2000-05-12 | 含碳的氮化铝烧结体,用于半导体制造/检测设备的基材 |
EP00927747A EP1249433A4 (en) | 1999-09-06 | 2000-05-12 | BRIQUETTE AND CERAMIC SINTERED CARBON ALUMINUM NITRIDE SUBSTRATE FOR SEMICONDUCTOR MANUFACTURING OR VERIFICATION EQUIPMENT |
CNB008124647A CN1193961C (zh) | 1999-09-06 | 2000-05-12 | 含碳的氮化铝烧结体,用于半导体制造/检测设备的基材 |
US10/069,943 US6900149B1 (en) | 1999-09-06 | 2000-05-12 | Carbon-containing aluminum nitride sintered compact and ceramic substrate for use in equipment for manufacturing or inspecting semiconductor |
PCT/JP2000/003041 WO2001017927A1 (fr) | 1999-09-06 | 2000-05-12 | Briquette et substrat ceramique en nitrure d'aluminium carbone fritte destine a des equipements de fabrication ou de verification de semi-conducteurs |
US10/732,296 US6964812B2 (en) | 1999-09-06 | 2003-12-11 | Carbon-containing aluminum nitride sintered compact and ceramic substrate for use in equipment for manufacturing or inspecting semiconductor |
US10/876,665 US7015166B2 (en) | 1999-09-06 | 2004-06-28 | Carbon-containing aluminum nitride sintered compact and ceramic substrate for use in equipment for manufacturing or inspecting semiconductor |
US11/029,350 US20050153826A1 (en) | 1999-09-06 | 2005-01-06 | Carbon-containing aluminum nitride sintered body, and ceramic substrate for a semiconductor producing/examining device |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25184299 | 1999-09-06 | ||
JP11-251842 | 1999-09-06 | ||
JP34595399 | 1999-12-06 | ||
JP11-345953 | 1999-12-06 | ||
JP36061299A JP3226910B2 (ja) | 1999-09-06 | 1999-12-20 | 半導体製造・検査装置用セラミック基板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001230309A JP2001230309A (ja) | 2001-08-24 |
JP3226910B2 true JP3226910B2 (ja) | 2001-11-12 |
Family
ID=27334066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36061299A Expired - Lifetime JP3226910B2 (ja) | 1999-09-06 | 1999-12-20 | 半導体製造・検査装置用セラミック基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3226910B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6555605B1 (en) | 1996-09-23 | 2003-04-29 | Pirelli Cavi E Sistemi S.P.A. | Flame-retardant composition for polymer compounds |
KR101433566B1 (ko) * | 2013-04-18 | 2014-08-26 | 주식회사 테라세미콘 | 히터 및 이를 포함하는 배치식 기판처리 장치 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7288308B2 (ja) * | 2019-02-12 | 2023-06-07 | 日本特殊陶業株式会社 | 保持装置の製造方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0945753A (ja) * | 1995-07-28 | 1997-02-14 | Kyocera Corp | 物品保持装置 |
JP3037883B2 (ja) * | 1995-08-03 | 2000-05-08 | 日本碍子株式会社 | 窒化アルミニウム焼結体、その製造方法および半導体製造用装置 |
-
1999
- 1999-12-20 JP JP36061299A patent/JP3226910B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6555605B1 (en) | 1996-09-23 | 2003-04-29 | Pirelli Cavi E Sistemi S.P.A. | Flame-retardant composition for polymer compounds |
KR101433566B1 (ko) * | 2013-04-18 | 2014-08-26 | 주식회사 테라세미콘 | 히터 및 이를 포함하는 배치식 기판처리 장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001230309A (ja) | 2001-08-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3228924B2 (ja) | 半導体製造・検査装置用セラミックヒータ | |
JP3228923B2 (ja) | 半導体製造・検査装置用セラミックヒータ | |
WO2001017927A1 (fr) | Briquette et substrat ceramique en nitrure d'aluminium carbone fritte destine a des equipements de fabrication ou de verification de semi-conducteurs | |
JP2002076102A (ja) | セラミック基板 | |
JP3565496B2 (ja) | セラミックヒータ、静電チャックおよびウエハプローバ | |
WO2002042241A1 (fr) | Corps fritte de nitrure d'aluminium, procede de production d'un corps fritte de nitrure d'aluminium, substrat ceramique et procede de production d'un substrat ceramique | |
JP2001257200A (ja) | 半導体製造・検査装置用セラミック基板 | |
JP3226910B2 (ja) | 半導体製造・検査装置用セラミック基板 | |
JP2001223257A (ja) | 半導体製造・検査装置用セラミック基板 | |
WO2001047831A1 (fr) | Produit fritte a base de nitrure d'aluminium contenant du carbone et substrat ceramique utilise dans la production et la verification de semi-conducteur | |
JP3228922B2 (ja) | カーボン含有窒化アルミニウム焼結体 | |
JP3228921B2 (ja) | カーボン含有窒化アルミニウム焼結体 | |
JP2001148416A (ja) | 半導体製造・検査装置用セラミック基板 | |
JP2002145670A (ja) | 半導体製造・検査装置用セラミック基板 | |
JP2001189373A (ja) | 半導体製造・検査装置用セラミック基板 | |
JP3681628B2 (ja) | ウエハプローバ装置およびウエハプローバ装置に使用されるセラミック基板 | |
JP2001358205A (ja) | 半導体製造・検査装置 | |
JP2001345370A (ja) | 半導体製造・検査装置 | |
JP3514384B2 (ja) | ウエハプローバおよびウエハプローバに使用されるセラミック基板 | |
JP2001135681A (ja) | ウエハプローバ装置 | |
JP3320705B2 (ja) | ウエハプローバおよびウエハプローバに使用されるセラミック基板 | |
JP2001181050A (ja) | カーボン含有窒化アルミニウム焼結体 | |
JP2004253810A (ja) | セラミック基板 | |
JP2001189372A (ja) | 半導体製造・検査装置用セラミック基板 | |
JP2001196424A (ja) | ウエハプローバおよびウエハプローバに使用されるセラミック基板 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20010821 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3226910 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D04 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070831 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080831 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080831 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090831 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090831 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100831 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100831 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110831 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120831 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120831 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130831 Year of fee payment: 12 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |