JP3226576B2 - ブロックポリエーテルアミド含有ポリマーブレンド - Google Patents
ブロックポリエーテルアミド含有ポリマーブレンドInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は成形または押出し加工に
より透湿性、非浸透性フィルムを製造できるポリマーブ
レンドに関するものである。さらに詳しくは、ポリマー
成分の一つとしてブロックポリエーテルアミド(block
poly(ether-co-amide))を含有するかかるポリマーブレ
ンドに関するものである。
より透湿性、非浸透性フィルムを製造できるポリマーブ
レンドに関するものである。さらに詳しくは、ポリマー
成分の一つとしてブロックポリエーテルアミド(block
poly(ether-co-amide))を含有するかかるポリマーブレ
ンドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】液体類、特に水に対するバリヤーとして
機能するが水蒸気は透過するような非浸透性ポリマーフ
ィルムの製造が多くの用途で望まれている。これらのフ
ィルムは手術用ガウンやドレープ、遮断性外傷手当用
品、おしめ・衛生ナプキンのような使い捨て吸収性物
品、および各種のヘルスケア商品の製造に使用される。
このフィルムは所定のポリマー組成物を押出しまたは成
形加工することにより製造する。
機能するが水蒸気は透過するような非浸透性ポリマーフ
ィルムの製造が多くの用途で望まれている。これらのフ
ィルムは手術用ガウンやドレープ、遮断性外傷手当用
品、おしめ・衛生ナプキンのような使い捨て吸収性物
品、および各種のヘルスケア商品の製造に使用される。
このフィルムは所定のポリマー組成物を押出しまたは成
形加工することにより製造する。
【0003】高い透湿度(以下「MVTR」という)を
示すフィルム類は親水性ポリマー類から製造される。し
かし親水性ポリマーフィルム類は水との接触に対して鋭
敏であって湿った状態では強度が著しく減少する。
示すフィルム類は親水性ポリマー類から製造される。し
かし親水性ポリマーフィルム類は水との接触に対して鋭
敏であって湿った状態では強度が著しく減少する。
【0004】親水性ポリマーフィルム類の湿潤強度が低
いことに起因する問題点を克服するために、これらのフ
ィルムを布地上にラミネートする試みがなされてきた。
例えば、米国特許第4,713,068号公報はポリ
(ビニルアルコール)の連続フィルムを布状非浸透性基
地上にラミネートしたものを開示し、また米国特許第
4,808,675号公報ではブロックコポリ(エーテ
ル・アミド)から成る呼吸性(breathable)フィルムを
親水−親油性ラミネートから成る織布繊維上にラミネー
トしたものを開示している。これらのラミネート類は耐
水性織物で該フィルムを補強することにより呼吸性フィ
ルムの湿潤強度を増加させようとする試みであるが、こ
れらのラミネート類は依然として湿潤強度が低く水性流
体中で膨潤する。
いことに起因する問題点を克服するために、これらのフ
ィルムを布地上にラミネートする試みがなされてきた。
例えば、米国特許第4,713,068号公報はポリ
(ビニルアルコール)の連続フィルムを布状非浸透性基
地上にラミネートしたものを開示し、また米国特許第
4,808,675号公報ではブロックコポリ(エーテ
ル・アミド)から成る呼吸性(breathable)フィルムを
親水−親油性ラミネートから成る織布繊維上にラミネー
トしたものを開示している。これらのラミネート類は耐
水性織物で該フィルムを補強することにより呼吸性フィ
ルムの湿潤強度を増加させようとする試みであるが、こ
れらのラミネート類は依然として湿潤強度が低く水性流
体中で膨潤する。
【0005】湿った状態で強度を維持するフィルムの製
法と高いMVTRを示すフィルムの製法の両者間に存在
する打消合い(trade-off)の欠点を克服するために、親
水性部分と親油性部分とを含有したポリマーを合成しよ
うとする多くの試みがなされてきた。このように、ポリ
マーの親水性部分はフィルムのMVTR特性の改良に寄
与し、親油性部分はフィルムの湿潤強度特性を強化する
のに寄与する。通常、親水性部分はポリエチレングリコ
ール(以下「PEG」という)セグメントにより供給さ
れる。PEGセグメントを有する新規な親水性/親油性
ポリマーの例には、アミド結合と連結したPEGユニッ
ト(米国特許第4,808,675号)、エステル結合
と連結したPEGユニット(米国特許第4,622,2
63号)、ウレタン結合と連結したPEGユニット(米
国特許第4,798,876号)、イミド−エステル結
合と連結したPEGユニット(米国特許第4,868,
062号)およびアミド−エステル結合と連結したPE
Gユニット(英国特許出願第2,112,789号)が
包含される。
法と高いMVTRを示すフィルムの製法の両者間に存在
する打消合い(trade-off)の欠点を克服するために、親
水性部分と親油性部分とを含有したポリマーを合成しよ
うとする多くの試みがなされてきた。このように、ポリ
マーの親水性部分はフィルムのMVTR特性の改良に寄
与し、親油性部分はフィルムの湿潤強度特性を強化する
のに寄与する。通常、親水性部分はポリエチレングリコ
ール(以下「PEG」という)セグメントにより供給さ
れる。PEGセグメントを有する新規な親水性/親油性
ポリマーの例には、アミド結合と連結したPEGユニッ
ト(米国特許第4,808,675号)、エステル結合
と連結したPEGユニット(米国特許第4,622,2
63号)、ウレタン結合と連結したPEGユニット(米
国特許第4,798,876号)、イミド−エステル結
合と連結したPEGユニット(米国特許第4,868,
062号)およびアミド−エステル結合と連結したPE
Gユニット(英国特許出願第2,112,789号)が
包含される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】残念ながら、望ましい
湿潤強度と高いMVTRとの間の好ましいバランスを有
するフィルムを親水性/親油性ポリマー類から製造する
のは常時可能であるわけではない。また、特殊な目的に
対してこれらのポリマーを個別に適合させるのは容易で
なく、時間の浪費でもある。したがって従来の技術の欠
陥に鑑みて、物性バランスに優れた非浸透性フィルムを
公知の押出しまたは成形加工技術により製造できるよう
なポリマー組成物が望まれている。
湿潤強度と高いMVTRとの間の好ましいバランスを有
するフィルムを親水性/親油性ポリマー類から製造する
のは常時可能であるわけではない。また、特殊な目的に
対してこれらのポリマーを個別に適合させるのは容易で
なく、時間の浪費でもある。したがって従来の技術の欠
陥に鑑みて、物性バランスに優れた非浸透性フィルムを
公知の押出しまたは成形加工技術により製造できるよう
なポリマー組成物が望まれている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、高い透
湿度(MVTR)を維持しつつ湿潤引張り強度が強化さ
れたフィルムを製造するためのポリマーブレンドが提供
され、このポリマーブレンドは、 1)ポリエーテルブロックとポリアミドブロックから構
成され、該ポリエーテルブロックはポリエチレングリコ
ール(PEG)繰り返しユニットから構成され、該ポリ
アミドブロックはナイロン6,66,612,11また
は12またはそれらのコポリアミドから構成され、か
つ、該ポリエチレングリコールブロックを当該ブロック
ポリエーテルアミド中に 20乃至80重量%含有する親
水性ブロックポリエーテルアミド30乃至80重量%
と、2) a)ポリエーテルブロックとポリアミドブロックか
ら構成され、該ポリエーテルブロックはポリテトラメチ
レンオキシドまたはポリプロピレンオキシドから構成さ
れ、該アミドブロックはナイロン6,66,11または
12またはそれらコポリアミドから構成されたポリエチ
レングリコールのブロックを実質的に含有しないブロッ
クポリエーテルアミド;またはb)ナイロン6,66,
11または12またはそれらのコポリアミドから構成さ
れたポリアミド;のいずれかから選択した親油性ポリマ
ー70乃至20重量%との混合物から成るものである。
湿度(MVTR)を維持しつつ湿潤引張り強度が強化さ
れたフィルムを製造するためのポリマーブレンドが提供
され、このポリマーブレンドは、 1)ポリエーテルブロックとポリアミドブロックから構
成され、該ポリエーテルブロックはポリエチレングリコ
ール(PEG)繰り返しユニットから構成され、該ポリ
アミドブロックはナイロン6,66,612,11また
は12またはそれらのコポリアミドから構成され、か
つ、該ポリエチレングリコールブロックを当該ブロック
ポリエーテルアミド中に 20乃至80重量%含有する親
水性ブロックポリエーテルアミド30乃至80重量%
と、2) a)ポリエーテルブロックとポリアミドブロックか
ら構成され、該ポリエーテルブロックはポリテトラメチ
レンオキシドまたはポリプロピレンオキシドから構成さ
れ、該アミドブロックはナイロン6,66,11または
12またはそれらコポリアミドから構成されたポリエチ
レングリコールのブロックを実質的に含有しないブロッ
クポリエーテルアミド;またはb)ナイロン6,66,
11または12またはそれらのコポリアミドから構成さ
れたポリアミド;のいずれかから選択した親油性ポリマ
ー70乃至20重量%との混合物から成るものである。
【0008】本発明の親水性および親油性ポリマーのブ
レンドは公知の押出しまたは成形技術を用いて溶融処理
することにより非浸透性、呼吸性フィルムを製造するこ
とができる。意外なことに、このようなブレンドから製
造したフィルムは親水性ポリマーだけから製造したフィ
ルムが示す湿潤引張り強度よりも遥かに大きな湿潤引張
り強度および高いMVTRを示す。
レンドは公知の押出しまたは成形技術を用いて溶融処理
することにより非浸透性、呼吸性フィルムを製造するこ
とができる。意外なことに、このようなブレンドから製
造したフィルムは親水性ポリマーだけから製造したフィ
ルムが示す湿潤引張り強度よりも遥かに大きな湿潤引張
り強度および高いMVTRを示す。
【0009】このポリマーブレンドから製造したフィル
ム類は、手術用ガウンやドレープの製造、および隔離用
外傷手当用品の製造のような各種の医療用途に使用でき
る。さらに、このようなフィルムは呼吸性バリヤー層を
必要とする他の分野に用途が開ける可能性がある。例え
ば、使い捨ておむつおよび衛生ナプキン類を包含する使
い捨て物品の製造に使用できる。
ム類は、手術用ガウンやドレープの製造、および隔離用
外傷手当用品の製造のような各種の医療用途に使用でき
る。さらに、このようなフィルムは呼吸性バリヤー層を
必要とする他の分野に用途が開ける可能性がある。例え
ば、使い捨ておむつおよび衛生ナプキン類を包含する使
い捨て物品の製造に使用できる。
【0010】この親水性ブロックポリエーテルアミドは
“ソフト”なポリエーテルブロックと“ハード”なポリ
アミドブロックが繰り返されたブロックコポリマーであ
る。このソフトポリエーテルブロックはコポリマーの柔
軟性、親水性および熱可塑性を向上させ、かつハードポ
リアミドブロックはコポリマーの物理的諸性質を向上さ
せる。ここで“親水性”なる用語はブロックコポリマー
が水中で膨潤して平衡時点で少なくとも50重量%の水
を吸収する能力を意味している。
“ソフト”なポリエーテルブロックと“ハード”なポリ
アミドブロックが繰り返されたブロックコポリマーであ
る。このソフトポリエーテルブロックはコポリマーの柔
軟性、親水性および熱可塑性を向上させ、かつハードポ
リアミドブロックはコポリマーの物理的諸性質を向上さ
せる。ここで“親水性”なる用語はブロックコポリマー
が水中で膨潤して平衡時点で少なくとも50重量%の水
を吸収する能力を意味している。
【0011】このコポリマーのポリエーテルブロックに
はポリエチレングリコール(PEG)のブロックが含ま
れている。ブロックコポリマー中のPEGの量は約20
乃至約80重量%の範囲である。ブロックコポリマー中
のPEGの量が約20重量%以下の場合には該コポリマ
ーに対して所望の程度の親水性を付与せず、したがって
該コポリマー類からフィルムを製造するためのポリマー
ブレンドは適切なMVTR値を有していない。ブロック
コポリマー中のPEGの量が約80重量%以上の場合に
は、得られたフィルムの寸法安定性が悪くなる。
はポリエチレングリコール(PEG)のブロックが含ま
れている。ブロックコポリマー中のPEGの量は約20
乃至約80重量%の範囲である。ブロックコポリマー中
のPEGの量が約20重量%以下の場合には該コポリマ
ーに対して所望の程度の親水性を付与せず、したがって
該コポリマー類からフィルムを製造するためのポリマー
ブレンドは適切なMVTR値を有していない。ブロック
コポリマー中のPEGの量が約80重量%以上の場合に
は、得られたフィルムの寸法安定性が悪くなる。
【0012】このポリエーテルブロックはPEGブロッ
クの繰り返しユニットを含有するのみでなく、同時にま
たポリプロピレンオキシドのような他のポリアルキレン
オキシドの別個の繰り返しユニットを含有することがで
きるが、この場合でもコポリマー中のPEGの全量は約
20乃至約80重量%の範囲である。同様に、PEGは
他のポリアルキレンオキシドと共重合させて適当なポリ
エーテルブロックを形成させることもできる。
クの繰り返しユニットを含有するのみでなく、同時にま
たポリプロピレンオキシドのような他のポリアルキレン
オキシドの別個の繰り返しユニットを含有することがで
きるが、この場合でもコポリマー中のPEGの全量は約
20乃至約80重量%の範囲である。同様に、PEGは
他のポリアルキレンオキシドと共重合させて適当なポリ
エーテルブロックを形成させることもできる。
【0013】このコポリマーのポリエーテルブロックは
PEGの繰り返しユニットからのみ成るのが好ましい。
このPEGブロックの各々の数平均分子量は約600乃
至8000の範囲、好ましくは約800乃至3000の
範囲である。分子量が約600以下では、得られるフィ
ルムが蒸気不透過性となり、約8000以上の分子量の
場合には得られるフィルムの寸法安定性が悪くなる。
PEGの繰り返しユニットからのみ成るのが好ましい。
このPEGブロックの各々の数平均分子量は約600乃
至8000の範囲、好ましくは約800乃至3000の
範囲である。分子量が約600以下では、得られるフィ
ルムが蒸気不透過性となり、約8000以上の分子量の
場合には得られるフィルムの寸法安定性が悪くなる。
【0014】このコポリマーのポリアミドブロックはナ
イロン6,66,612,11または12のようなポリ
アミドでありうる。このポリアミドブロックは異なった
ポリアミドの繰り返しユニットを含有してもよく、また
は少なくとも2種類の異なったポリアミドを反応させて
得られたコポリアミドを含有していてもよい。
イロン6,66,612,11または12のようなポリ
アミドでありうる。このポリアミドブロックは異なった
ポリアミドの繰り返しユニットを含有してもよく、また
は少なくとも2種類の異なったポリアミドを反応させて
得られたコポリアミドを含有していてもよい。
【0015】この親水性ブロックコポリマーの総体的分
子量は、許容できる程度の寸法安定性を示すフィルムが
得られる程度に充分に大きくなければならない。ゲル透
過クロマトグラフィーで測定した重量平均分子量は2
0,000以上であることが必要である。
子量は、許容できる程度の寸法安定性を示すフィルムが
得られる程度に充分に大きくなければならない。ゲル透
過クロマトグラフィーで測定した重量平均分子量は2
0,000以上であることが必要である。
【0016】本発明の範囲以内の親水性ブロックコポリ
マーは公知である。一つの例はこのポリエーテルブロッ
クがエステル結合を介してポリアミドブロックに連結し
ている場合であり、米国特許第4,252,920号お
よび同第4,115,475号公報に開示がある。他の
一例は、このポリエーテルブロックの末端がアミン基で
あり、ポリアミドブロックに直接連結している場合で米
国特許第4,808,675号公報に開示がある。最も
好ましいブロックコポリマーは「PEBAXTM4011
MA」(商品名)ブロックポリエーテルアミドであり、
北米のアトケミ社(Atochem)から入手できる。
マーは公知である。一つの例はこのポリエーテルブロッ
クがエステル結合を介してポリアミドブロックに連結し
ている場合であり、米国特許第4,252,920号お
よび同第4,115,475号公報に開示がある。他の
一例は、このポリエーテルブロックの末端がアミン基で
あり、ポリアミドブロックに直接連結している場合で米
国特許第4,808,675号公報に開示がある。最も
好ましいブロックコポリマーは「PEBAXTM4011
MA」(商品名)ブロックポリエーテルアミドであり、
北米のアトケミ社(Atochem)から入手できる。
【0017】本発明のポリマーブレンド中に必要な親水
性ブロックポリエーテルアミドの量は、該ブレンドから
得られるフィルムに対する所望のMVTR、ならびにこ
のブロックコポリマー中のPEGの分子量および重量%
に依存する。ブレンド中のブロックコポリマーの量は実
験的に容易に決定でき、かつ望ましい量は約20乃至約
90重量%、好ましくはポリマーブレンドの約30乃至
約80重量%である。
性ブロックポリエーテルアミドの量は、該ブレンドから
得られるフィルムに対する所望のMVTR、ならびにこ
のブロックコポリマー中のPEGの分子量および重量%
に依存する。ブレンド中のブロックコポリマーの量は実
験的に容易に決定でき、かつ望ましい量は約20乃至約
90重量%、好ましくはポリマーブレンドの約30乃至
約80重量%である。
【0018】このポリマーブレンド中の親油性ポリマー
成分は、親水性ブロックポリエーテルアミドの場合と同
様に、その重量平均分子量は約20,000以上であっ
て充分な寸法安定性を有するフィルムの製造に適するも
のでなければならない。ここでの“親油性”なる用語
は、平衡時点における水の吸収量が10重量%以下であ
ることを特徴とするポリマーを指す。
成分は、親水性ブロックポリエーテルアミドの場合と同
様に、その重量平均分子量は約20,000以上であっ
て充分な寸法安定性を有するフィルムの製造に適するも
のでなければならない。ここでの“親油性”なる用語
は、平衡時点における水の吸収量が10重量%以下であ
ることを特徴とするポリマーを指す。
【0019】本発明のポリマーブレンド中に使用できる
親油性ポリマーの一つはPEGブロックを実質的に含有
していないブロックポリエーテルアミドである。“実質
的に”なる用語は、このブロックポリエーテルアミドの
吸水量を10重量%以上に増加させないようなPEGの
最小量が包含されるものとする。好ましいブロックコポ
リマーはPEGブロックを含有せず、かつポリテトラメ
チレンオキシドまたはポリプロピレンオキシドのポリエ
ーテルブロックを含有するものであり、米国特許第4,
252,920号公報に開示がある。この好ましいコポ
リマーは「PEBAXTM 2533」,「PEBAXTM
4033」および「PEBAXTM 3533」(いず
れも商品名)ブロックポリエーテルアミドである。
親油性ポリマーの一つはPEGブロックを実質的に含有
していないブロックポリエーテルアミドである。“実質
的に”なる用語は、このブロックポリエーテルアミドの
吸水量を10重量%以上に増加させないようなPEGの
最小量が包含されるものとする。好ましいブロックコポ
リマーはPEGブロックを含有せず、かつポリテトラメ
チレンオキシドまたはポリプロピレンオキシドのポリエ
ーテルブロックを含有するものであり、米国特許第4,
252,920号公報に開示がある。この好ましいコポ
リマーは「PEBAXTM 2533」,「PEBAXTM
4033」および「PEBAXTM 3533」(いず
れも商品名)ブロックポリエーテルアミドである。
【0020】本発明に使用できる他の親油性ポリマー類
には、ポリエステル類、ポリアミド類およびポリウレタ
ン類が包含される。使用可能なポリエステル類はポリ
(アルキレンオキシド)をジカルボキシル酸と反応させ
て得られる公知のものであり、例えば米国特許第4,7
25,481号公報に開示のものである。特に好ましい
ポリエステル類には、ポリカプロラクトンおよびポリ
(テトラメチレングリコール)テレフタレートが包含さ
れる。最も好ましいポリエステルはポリカプロラクトン
である。使用可能なポリアミド類の例には、ナイロン
6,66,11および12、ならびにこれら2種以上を
共重合させたコポリアミド類が包含される。本発明に使
用可能なポリウレタン類は公知の親油性ポリエーテルま
たはポリエステルウレタン類である。一般に、これらの
ポリウレタン類は過剰のジイソシアナートを末端ヒドロ
キシルのポリエーテルまたはポリエステルと反応させて
製造され、これらのポリエーテルまたはポリエステルは
低分子量のジオールまたはジアミンと連鎖延長がなされ
る。ジイソシアナートの例には、トルエンジイソシアナ
ート(TDI)、4,4−ジフェニルメタンジイソシア
ナート(MDI)およびヘキサメチレンジイソシアナー
ト(HDI)が包含される。ポリエーテルポリオールの
例には、ポリプロピレングリコールおよびポリテトラメ
チレングリコールが包含される。ポリエステルポリオー
ル類の例には、エチレングリコールアジペート、ブタン
ジオールサクシネートおよびネオペンチルグリコールア
ゼレートが包含される。
には、ポリエステル類、ポリアミド類およびポリウレタ
ン類が包含される。使用可能なポリエステル類はポリ
(アルキレンオキシド)をジカルボキシル酸と反応させ
て得られる公知のものであり、例えば米国特許第4,7
25,481号公報に開示のものである。特に好ましい
ポリエステル類には、ポリカプロラクトンおよびポリ
(テトラメチレングリコール)テレフタレートが包含さ
れる。最も好ましいポリエステルはポリカプロラクトン
である。使用可能なポリアミド類の例には、ナイロン
6,66,11および12、ならびにこれら2種以上を
共重合させたコポリアミド類が包含される。本発明に使
用可能なポリウレタン類は公知の親油性ポリエーテルま
たはポリエステルウレタン類である。一般に、これらの
ポリウレタン類は過剰のジイソシアナートを末端ヒドロ
キシルのポリエーテルまたはポリエステルと反応させて
製造され、これらのポリエーテルまたはポリエステルは
低分子量のジオールまたはジアミンと連鎖延長がなされ
る。ジイソシアナートの例には、トルエンジイソシアナ
ート(TDI)、4,4−ジフェニルメタンジイソシア
ナート(MDI)およびヘキサメチレンジイソシアナー
ト(HDI)が包含される。ポリエーテルポリオールの
例には、ポリプロピレングリコールおよびポリテトラメ
チレングリコールが包含される。ポリエステルポリオー
ル類の例には、エチレングリコールアジペート、ブタン
ジオールサクシネートおよびネオペンチルグリコールア
ゼレートが包含される。
【0021】好ましい親油性ポリマー類はPEGを実質
的に含まないブロックポリエーテルアミド、ポリアミド
類、およびポリウレタン類である。最も好ましい親油性
ポリマーはブロックポリエーテルアミドおよびポリアミ
ド類である。
的に含まないブロックポリエーテルアミド、ポリアミド
類、およびポリウレタン類である。最も好ましい親油性
ポリマーはブロックポリエーテルアミドおよびポリアミ
ド類である。
【0022】本発明の主旨を逸脱しない範囲において、
追加成分を該ポリマーブレンド中に添加できる。例え
ば、ポリエチレン、または「SurlynTM」(商品
名)のようなアイオノマー樹脂をこのポリマーブレンド
中に添加してもよい。MIが3以下の直鎖低密度ポリエ
チレンのようなポリオレフィンを30重量%まで添加し
てこのブレンドの加工性を向上させてもよい。アイオノ
マー樹脂類をブレンド中に添加するとポリマー成分同士
の相容性を向上できる。さらに、酸化防止剤、滑剤、顔
料等の添加剤を加えることによりポリマーブレンドから
製造したフィルムの相対的な物性を改良することもでき
る。
追加成分を該ポリマーブレンド中に添加できる。例え
ば、ポリエチレン、または「SurlynTM」(商品
名)のようなアイオノマー樹脂をこのポリマーブレンド
中に添加してもよい。MIが3以下の直鎖低密度ポリエ
チレンのようなポリオレフィンを30重量%まで添加し
てこのブレンドの加工性を向上させてもよい。アイオノ
マー樹脂類をブレンド中に添加するとポリマー成分同士
の相容性を向上できる。さらに、酸化防止剤、滑剤、顔
料等の添加剤を加えることによりポリマーブレンドから
製造したフィルムの相対的な物性を改良することもでき
る。
【0023】本発明の範囲または主旨を逸脱することな
く添加できる他の追加成分としては、α,β−エチレン
性不飽和ポリカルボキシル酸または無水物をポリオレフ
ィンと反応させて得られるグラフト化ポリオレフィンが
挙げられる。ポリオレフィンの例には、ポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン−プロピレンゴムその他が包
含される。α,β−エチレン性不飽和ポリカルボキシル
酸または無水物の例には、マレイン酸無水物、マレイン
酸、およびフマル酸が包含される。このグラフト化ポリ
オレフィン類はポリマーブレンド中に40重量%以下、
好ましくは約5乃至25重量%の範囲で添加できる。グ
ラフト化ポリオレフィンを添加するとブレンド成分相互
の相容性が改善され、かつ加工性が向上する。
く添加できる他の追加成分としては、α,β−エチレン
性不飽和ポリカルボキシル酸または無水物をポリオレフ
ィンと反応させて得られるグラフト化ポリオレフィンが
挙げられる。ポリオレフィンの例には、ポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン−プロピレンゴムその他が包
含される。α,β−エチレン性不飽和ポリカルボキシル
酸または無水物の例には、マレイン酸無水物、マレイン
酸、およびフマル酸が包含される。このグラフト化ポリ
オレフィン類はポリマーブレンド中に40重量%以下、
好ましくは約5乃至25重量%の範囲で添加できる。グ
ラフト化ポリオレフィンを添加するとブレンド成分相互
の相容性が改善され、かつ加工性が向上する。
【0024】このポリマーブレンドは通常の押出しまた
は成形加工技術を用いて溶融処理することにより非浸透
性で呼吸性のフィルムに仕上げることができる。得られ
たフィルムをさらに処理して各種の所望製品に仕上げ
る。例えば、このフィルムを所望の織布基地に溶融接着
して手術用のガウンやドレープ、外傷手当用品ならびに
使い捨て用品等に加工することができる。
は成形加工技術を用いて溶融処理することにより非浸透
性で呼吸性のフィルムに仕上げることができる。得られ
たフィルムをさらに処理して各種の所望製品に仕上げ
る。例えば、このフィルムを所望の織布基地に溶融接着
して手術用のガウンやドレープ、外傷手当用品ならびに
使い捨て用品等に加工することができる。
【0025】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに具体的に説
明するが、これにより本発明が制限されるものではな
い。また、本発明の主旨を逸脱しない範囲において他の
各種の変更、修正をなしうるものである。
明するが、これにより本発明が制限されるものではな
い。また、本発明の主旨を逸脱しない範囲において他の
各種の変更、修正をなしうるものである。
【0026】実施例 親水性ブロックポリエーテルアミド[(商品名)「PE
BAXTM 4011MA」]を、ナイロン6、親油性ブ
ロックポリエーテルアミド[(商品名)「PEBAXTM
2533」]、親油性ブロックポリエーテルアミド
[(商品名)「PEBAXTM 4033」]、およびポ
リカプロラクトンのそれぞれと表1に示した割合で溶融
混合した。ポリマーはプラスチ・コーダーミキサー(商
品名「Plasti−Corder mixer」)
(Brabender社製のメルトミキサー)中で50
rpm、225℃においてブレンドした。それぞれのブ
レンドをパサデナプレス(商品名「Pasadena
press」)中で235℃、703Kg/cm2 において
圧縮成形してフィルムとした。
BAXTM 4011MA」]を、ナイロン6、親油性ブ
ロックポリエーテルアミド[(商品名)「PEBAXTM
2533」]、親油性ブロックポリエーテルアミド
[(商品名)「PEBAXTM 4033」]、およびポ
リカプロラクトンのそれぞれと表1に示した割合で溶融
混合した。ポリマーはプラスチ・コーダーミキサー(商
品名「Plasti−Corder mixer」)
(Brabender社製のメルトミキサー)中で50
rpm、225℃においてブレンドした。それぞれのブ
レンドをパサデナプレス(商品名「Pasadena
press」)中で235℃、703Kg/cm2 において
圧縮成形してフィルムとした。
【0027】次の測定法を用いて各試料の強度およびベ
ーパー透過度を測定した。 a)引張り強度−インストロン型万能試験機(クロスヘ
ッド速度12.7cm/分、および2.54cmギャップ)
使用;試料サイズ 1”×4”、厚さ5ミル b)MVTR−透湿試験機「Permatran−W」
(商品名)(Modern Controls In
c.製)使用;厚さ1ミルフィルムを直径1インチの円
形開口を有する2枚のアルミニウムフォイル間にラミネ
ートした試料を使用 c)湿潤引張り強度−フィルムを室温で90分間水中に
浸漬し、膨潤フィルムを上記のインストロン試験機で乾
燥フィルム同様に引張り試験した。 d)吸水試験−1”×1”試料を水中に90分間浸漬
し、重量増加を記録した。
ーパー透過度を測定した。 a)引張り強度−インストロン型万能試験機(クロスヘ
ッド速度12.7cm/分、および2.54cmギャップ)
使用;試料サイズ 1”×4”、厚さ5ミル b)MVTR−透湿試験機「Permatran−W」
(商品名)(Modern Controls In
c.製)使用;厚さ1ミルフィルムを直径1インチの円
形開口を有する2枚のアルミニウムフォイル間にラミネ
ートした試料を使用 c)湿潤引張り強度−フィルムを室温で90分間水中に
浸漬し、膨潤フィルムを上記のインストロン試験機で乾
燥フィルム同様に引張り試験した。 d)吸水試験−1”×1”試料を水中に90分間浸漬
し、重量増加を記録した。
【0028】これらの試験結果を親水性ブロックポリエ
ーテルアミド[(商品名)「PEBAXTM 4011M
A」]のみから得られたフィルムについて実施した結果
と比較した。組成物および物性を表1に示す。
ーテルアミド[(商品名)「PEBAXTM 4011M
A」]のみから得られたフィルムについて実施した結果
と比較した。組成物および物性を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】表1に示すように、このポリマーブレンド
(実施例2乃至7)は、親水性ブロックポリエーテルア
ミド[(商品名)「PEBAXTM 4011MA」]の
みから得られたフィルム(比較例1)に較べて、高い透
湿度(MVTR)を維持しつつ湿潤引張り強度が強化さ
れた、広い範囲の物性を提供する。また、親水性ブロッ
クポリエーテルアミド[(商品名)「PEBAXTM 4
011MA」]の膨潤度は親油性ポリマー類をブレンド
することにより高いMVTRを維持させながら著しく低
減させることができる。ブレンド中の成分および配合比
を単に変更するだけで物性の制御ができるので、新規な
フィルムの製造が手軽に行える。
(実施例2乃至7)は、親水性ブロックポリエーテルア
ミド[(商品名)「PEBAXTM 4011MA」]の
みから得られたフィルム(比較例1)に較べて、高い透
湿度(MVTR)を維持しつつ湿潤引張り強度が強化さ
れた、広い範囲の物性を提供する。また、親水性ブロッ
クポリエーテルアミド[(商品名)「PEBAXTM 4
011MA」]の膨潤度は親油性ポリマー類をブレンド
することにより高いMVTRを維持させながら著しく低
減させることができる。ブレンド中の成分および配合比
を単に変更するだけで物性の制御ができるので、新規な
フィルムの製造が手軽に行える。
【0031】この発明の具体的な実施態様はつぎのとお
りである。
りである。
【0032】1)ポリマーブレンド中の親水性ブロック
ポリエーテルアミドの量が約20乃至約90重量%であ
ることを特徴とする請求項1記載のポリマーブレンド。
ポリエーテルアミドの量が約20乃至約90重量%であ
ることを特徴とする請求項1記載のポリマーブレンド。
【0033】2)ポリマーブレンド中の親水性ブロック
ポリエーテルアミドの量が約30乃至約80重量%であ
ることを特徴とする上記実施態様第1項記載のポリマー
ブレンド。
ポリエーテルアミドの量が約30乃至約80重量%であ
ることを特徴とする上記実施態様第1項記載のポリマー
ブレンド。
【0034】3)親水性ブロックポリエーテルアミド中
のポリエチレングリコールブロックの量が約30乃至約
60重量%であることを特徴とする上記実施態様第2項
記載のポリマーブレンド。
のポリエチレングリコールブロックの量が約30乃至約
60重量%であることを特徴とする上記実施態様第2項
記載のポリマーブレンド。
【0035】4)親水性ブロックポリエーテルアミド中
のポリエチレングリコールブロックの数平均分子量が6
00乃至約8000であることを特徴とする請求項1ま
たは上記実施態様第1項〜第3項のいずれか一項に記載
のポリマーブレンド。
のポリエチレングリコールブロックの数平均分子量が6
00乃至約8000であることを特徴とする請求項1ま
たは上記実施態様第1項〜第3項のいずれか一項に記載
のポリマーブレンド。
【0036】5)親水性ブロックポリエーテルアミド中
のポリエチレングリコールブロックの数平均分子量が8
00乃至約3000であることを特徴とする請求項1ま
たは上記実施態様第1項〜第3項のいずれか一項に記載
のポリマーブレンド。
のポリエチレングリコールブロックの数平均分子量が8
00乃至約3000であることを特徴とする請求項1ま
たは上記実施態様第1項〜第3項のいずれか一項に記載
のポリマーブレンド。
【0037】6)親水性ブロックポリエーテルアミドが
「PEBAXTM 4011MA」(商品名)ブロックポ
リエーテルアミドであることを特徴とする請求項1また
は上記実施態様第1項〜第5項のいずれか一項に記載の
ポリマーブレンド。
「PEBAXTM 4011MA」(商品名)ブロックポ
リエーテルアミドであることを特徴とする請求項1また
は上記実施態様第1項〜第5項のいずれか一項に記載の
ポリマーブレンド。
【0038】7)更に、α,β−エチレン性不飽和ポリ
カルボキシル酸または酸無水物とポリオレフィンとを反
応させて製造したグラフト化ポリオレフィンをさらに含
有して成ることを特徴とする請求項1または上記実施態
様第1項〜第6項記載のポリマーブレンド。
カルボキシル酸または酸無水物とポリオレフィンとを反
応させて製造したグラフト化ポリオレフィンをさらに含
有して成ることを特徴とする請求項1または上記実施態
様第1項〜第6項記載のポリマーブレンド。
【0039】8)親油性ポリマーがポリエチレングリコ
ールブロックを実質的に含有しないブロックポリエーテ
ルアミド、またはポリアミドのいずれかであることを特
徴とする請求項1または上記実施態様第1項〜第7項の
いずれか一項に記載のポリマーブレンド。
ールブロックを実質的に含有しないブロックポリエーテ
ルアミド、またはポリアミドのいずれかであることを特
徴とする請求項1または上記実施態様第1項〜第7項の
いずれか一項に記載のポリマーブレンド。
【0040】9)親油性ポリマーがポリエチレングリコ
ールブロックを実質的に含有しないブロックポリエーテ
ルアミドであることを特徴とする上記実施態様第8項記
載のポリマーブレンド。
ールブロックを実質的に含有しないブロックポリエーテ
ルアミドであることを特徴とする上記実施態様第8項記
載のポリマーブレンド。
【0041】10)親油性ポリマーがポリエチレングリ
コールブロックを含有しないブロックポリエーテルアミ
ドであることを特徴とする上記実施態様第9項記載のポ
リマーブレンド。
コールブロックを含有しないブロックポリエーテルアミ
ドであることを特徴とする上記実施態様第9項記載のポ
リマーブレンド。
【0042】11)更に、親油性ポリマーがポリアミド
であることを特徴とする上記実施態様第8項記載のポリ
マーブレンド。
であることを特徴とする上記実施態様第8項記載のポリ
マーブレンド。
【0043】12)ポリアミドがナイロン6,66,1
1または12であることを特徴とする上記実施態様第1
1項記載のポリマーブレンド。
1または12であることを特徴とする上記実施態様第1
1項記載のポリマーブレンド。
【0044】13)ポリオレフィンまたはアイオノマー
樹脂をさらに含有して成ることを特徴とする請求項1ま
たは上記実施態様第1項〜第12項のいずれか一項に記
載のポリマーブレンド。
樹脂をさらに含有して成ることを特徴とする請求項1ま
たは上記実施態様第1項〜第12項のいずれか一項に記
載のポリマーブレンド。
【0045】14)請求項1または上記実施態様第1項
〜第13項のいずれか一項に記載のポリマーブレンドを
押出し、または成形して製造したフィルム。 15)請求項1または上記実施態様第1項〜第13項の
いずれか一項に記載のポリマーブレンドを押出し、また
は成形して製造した非浸透性フィルム。
〜第13項のいずれか一項に記載のポリマーブレンドを
押出し、または成形して製造したフィルム。 15)請求項1または上記実施態様第1項〜第13項の
いずれか一項に記載のポリマーブレンドを押出し、また
は成形して製造した非浸透性フィルム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ブルース・ジョンソン アメリカ合衆国、08759 ニュージャー ジィ州、ホワイティング、ベヨンヌ・ア ベニュー 2001 (56)参考文献 特開 昭61−31456(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/16
Claims (1)
- 【請求項1】 1)ポリエーテルブロックとポリアミド
ブロックから構成され、該ポリエーテルブロックはポリ
エチレングリコール繰り返しユニットから構成され、該
ポリアミドブロックはナイロン6,66,612,11
または12またはそれらのコポリアミドから構成され、
かつ、該ポリエチレングリコールのブロックを該ブロッ
クポリエーテルアミド中に20乃至80重量%含有する
親水性ブロックポリエーテルアミド30乃至80重量%
と、2) a)ポリエーテルブロックとポリアミドブロックか
ら構成され、該ポリエーテルブロックはポリテトラメチ
レンオキシドまたはポリプロピレンオキシドから構成さ
れ、該アミドブロックはナイロン6,66,11または
12またはそれらのコポリアミドから構成されたポリエ
チレングリコールのブロックを実質的に含有しないブロ
ックポリエーテルアミド;またはb)ナイロン6,6
6,11または12またはそれらのコポリアミドから構
成されたポリアミド;のいずれかから選択した親油性ポ
リマー70乃至20重量%との混合物から成る、高い透湿度を維持しつつ湿潤引張り強度が強化されたフ
ィルムを製造するための ポリマーブレンド。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US58430190A | 1990-09-18 | 1990-09-18 | |
US584301 | 1990-09-18 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH04298564A JPH04298564A (ja) | 1992-10-22 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26135191A Expired - Fee Related JP3226576B2 (ja) | 1990-09-18 | 1991-09-13 | ブロックポリエーテルアミド含有ポリマーブレンド |
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JP (1) | JP3226576B2 (ja) |
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AT (1) | ATE137788T1 (ja) |
AU (1) | AU651615B2 (ja) |
BR (1) | BR9103983A (ja) |
DE (1) | DE69119336T3 (ja) |
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NZ (1) | NZ239723A (ja) |
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US5416171A (en) * | 1993-03-22 | 1995-05-16 | Industrial Technology Research Institute | Blending compositions of polyamides and block copolyetheramides |
DE4410921C2 (de) * | 1994-03-29 | 1996-12-19 | Atochem Elf Deutschland | Polymermischung und deren Verwendung |
FR2752579B1 (fr) * | 1996-08-23 | 1998-10-30 | Atochem Elf Sa | Film et objet obtenus a partir d'un materiau comprenant un polyurethanne et un polymere a blocs polyamide et polyether, l'utilisation de ce dernier pour la fabrication desdits film et objet |
DE19645276A1 (de) | 1996-11-02 | 1998-05-07 | Kalle Nalo Gmbh | Handfüllbare Wursthülle auf Polyamidbasis |
FR2755970B1 (fr) * | 1996-11-19 | 1998-12-18 | Atochem Elf Sa | Materiau comprenant un polyamide, un polymere a blocs polyamide et polyether et une polyolefine fonctionnalisee, film et objet obtenus a partir de celui-ci |
DE19652037A1 (de) * | 1996-12-13 | 1998-06-18 | Wolff Walsrode Ag | Elastische Folien mit verbesserter biologischer Abbaubarkeit sowie Verfahren für ihre Herstellung |
US5900471A (en) * | 1997-04-03 | 1999-05-04 | Alliedsignal Inc. | Films of blended nylon resins and laminates therefrom |
EP1108753A3 (en) * | 1999-12-14 | 2002-05-02 | Bostik Inc. | Thermoplastic embossing materials and methods |
FR2812647B1 (fr) | 2000-08-04 | 2003-02-21 | Atofina | Film imper-respirant |
DE60136339D1 (de) * | 2000-12-01 | 2008-12-11 | Toray Industries | Polyesterzusammensetzung, damit hergestellte filme sowie verfahren zur herstellung der zusammensetzung |
FI114280B (fi) | 2001-01-11 | 2004-09-30 | Eriksson Capital Ab | Polyamidiin ja polyamidilohkoja ja polyeetterilohkoja sisältäviin polymeereihin perustuva makkarankuori, joka on savustettavissa |
DE10201903A1 (de) | 2002-01-19 | 2003-07-31 | Degussa | Formmasse auf Basis von Polyetheramiden |
EP1869125A1 (fr) | 2005-04-14 | 2007-12-26 | Arkema France | Melanges a base d elastomeres thermoplastiques |
FR2897354A1 (fr) * | 2006-02-16 | 2007-08-17 | Arkema Sa | Nouvelle utilisation d'un copolymere comprenant des blocs polyamide et des blocs polyethers provenant au moins en partie du polytrimethylene ether glycol |
US20110143003A1 (en) | 2009-12-16 | 2011-06-16 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Non-porous moisture and gas permeable films |
US20110300273A1 (en) | 2010-06-03 | 2011-12-08 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Non-Porous Moisture and Gas Permeable Films |
FR2992652B1 (fr) * | 2012-06-27 | 2014-06-20 | Arkema France | Utilisation d'un alliage d'amidon thermoplastique et de tpe pour la fabrication d'un film ultra-fin imper-respirant adhesif. |
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US4808675A (en) * | 1986-12-22 | 1989-02-28 | Allied-Signal Inc. | Moisture permeable film for lamination to a textile material |
US4868062A (en) * | 1987-12-28 | 1989-09-19 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Vapor permeable poly(etherimide) ester elastomer films |
FR2672053B1 (fr) * | 1991-01-30 | 1993-04-23 | Atochem | Polyether bloc amides, leur procede de synthese. |
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