JP3226102U - エアーフライ調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】家庭で簡単に焼き芋調理ができる調理器具を提供する。【解決手段】本体1に電気ヒータ及びモーターファンからなる加熱部を内設し、本体下方部分に引出し状の食品収納部2を設け、加熱温度及び加熱時間を設定する設定スイッチ及び加熱部の動作開始スイッチ(主スイッチ)からなる操作部3を設け、設定数値を表示する表示部4と、設定温度並びに時間で加熱部を作動させる動作制御手段を備えたエアーフライ調理器であって、加熱部が設定温度で設定時間作動する単一加熱動作と、加熱部が設定温度と設定時間作動する予熱作動後に、別の設定温度で設定時間作動する高温加熱作動の二段階連続加熱動作の二方式の制御手段を備えると共に、二段階連続加熱動作の選択を決定する選択スイッチを備える。【選択図】図1
Description
本考案は、家庭でも美味しい焼き芋を簡単に作ることができるエアーフライ調理器に関するものである。
電気加熱による焼き芋製造装置は、従前より種々提案されている。例えば特許文献1には、遠赤外線を放射するヒータとセラミックボールを備えた高温加熱室と、高温加熱室の熱を利用した低温加熱室を備え、サツマイモを低温(60〜70℃)でゆっくり加熱した後に高温加熱室で急速加熱して柔らかいふっくらとした焼き芋を製造する装置が開示されている。
また特許文献2は、収納空間が二段の引き出し式で、下段空間の上下に電気発熱体を配置し、羽黒石などを敷いた引出しに芋を収納して加熱処理し、上段空間で保温を行う電気焼き芋機が開示されている。
また家庭用の加熱調理具としてエアーフライ調理器が知られている。エアーフライ調理器は、下方部分に引出し状の食品調理室を備え、内部上方に電気ヒータ及びモーターファンを備え、高温空気で食品を加熱調理するものである(特許文献3)。
上記の通り美味しい焼き芋をつくるには、低温での予熱を行いアミラーゼの活性化によりデンプンの分解を促進した後、高温で加熱処理を行うと良く、単に高温処理した焼き芋に比べてブドウ糖の含有量が多くなることが知られている。
しかし従前の焼き芋製造装置は、高温と低温の各加熱室を備え、美味しい焼き芋の製造に対応している業務用の製造装置で、各家庭での使用には適していない。
また従前のエアーフライ調理器による焼き芋調理は、調理器が単に温度と時間を設定して動作させているにすぎないので、事前にサツマイモを電子レンジの加熱(蒸し加熱)を行った後に、エアーフライ調理器での高温加熱調理を行っており、非常に煩瑣であり、且つ製出された焼き芋は十分な風味食感が得られるものではない。
そこで本考案は、従前のエアーフライ調理器に新規な加熱制御手段を組み込んで、焼き芋調理に対応する器具を提案したものである。
本考案の請求項1記載に係るエアーフライ調理器は、断熱構造の本体内の上方部分に電気ヒータ及びモーターファンからなる加熱部を内設し、本体下方部分に引出し状の食品収納部を設けると共に、本体適宜箇所に加熱温度及び加熱時間を設定する設定スイッチ及び加熱部の動作開始スイッチからなる操作部を設け、設定数値を表示する表示部、及び設定された温度並びに時間をもって加熱部を作動させる動作制御手段を備え、前記加熱部の作動による高温空気の高速対流で食品収納部の食品を加熱調理するエアーフライ調理器であって、加熱部が設定温度で設定時間作動する単一加熱動作と、加熱部が設定温度と設定時間作動する予熱作動後に、別の設定温度で設定時間作動する高温加熱作動の二段階連続加熱動作の二方式の制御手段を備えると共に、前記二段階連続加熱動作の選択を決定する選択スイッチを設けてなることを特徴とするものである。
而して上記調理器は、選択スイッチのON入力(制御手段へのON信号入力)を行わずに、動作開始スイッチによるON入力を行うと、所定の温度及び時間による加熱動作が行われ(通常使用)、選択スイッチのON入力(制御手段へのON信号入力)を行った後に、動作開始スイッチのON入力で設定されている所定の温度及び時間による予熱作動と高温加熱作動が連続的に行われる(焼き芋調理)もので、使用目的によって加熱動作を選択でき、特に予熱が必要である焼き芋調理を簡単に実現する。
本考案の請求項2記載に係るエアーフライ調理器は、上記調理器において、特に単一加熱動作及び二段階連続加熱動作の設定温度及び設定時間を予め設定しているものであり、また請求項3記載のエアーフライ調理器は、二段階連続加熱動作の設定温度及び設定時間を、80℃30分と200℃30分に設定してなるもので、設定スイッチの操作によって加熱温度加熱時間を設定しなくとも、予め設定した温度時間(標準設定値)で加熱調理がなされ、操作が簡単になる。
本考案の請求項4記載に係るエアーフライ調理器は、また二段階連続加熱動作決定の選択スイッチからの信号の長短で、予熱作動と高温加熱作動の加熱温度及び加熱時間の設定入力を切り替える制御手段を備えてなるもので、選択スイッチを単一化することができ、操作部の簡素化が実現できる。
また本考案の請求項5記載に係るエアーフライ調理器は、電源用の主スイッチが動作開始スイッチを兼用する制御手段を備えてなるもので、操作部のスイッチ設置の簡素化が実現できる。
本考案の構成は上記の通り通常使用のほかに二段階連続加熱の機能も備えるもので、予熱を必要とする焼き芋調理にも最適な家庭用の器具を提供できたものである。
次に本考案の実施形態について説明する。実施形態に示したエアーフライ調理器の基本構造は従前のものと同様で、断熱構造の本体1内の上方部分に電気ヒータ及びモーターファンからなる加熱部(図示せず)を内設し、本体下方部分に引出し状の食品収納部2を設けると共に、本体1の上面にスイッチ(信号入力部)からなる操作部3と、所定の表示をなす表示部4を備え、内部に制御部(温度センサ・タイマーなどを含む制御回路で構成される加熱部の動作制御手段)を組み込んで、所定の温度並びに時間をもって加熱部を作動させて、高温空気の高速対流で食品収納部2に収納した食品Aを加熱調理するものである。
操作部3には、スイッチオンで制御部に所定の信号を送り、加熱部の動作を決定するもので、主スイッチ(動作開始スイッチ)31、選択スイッチ32、温度設定スイッチ33、時間設定スイッチ34を備えてなる。なお温度設定スイッチ33、時間設定スイッチ34は設定数値を上下変更する一対のスイッチで構成されている。
表示部4は、設定された温度及び時間を表示する温度表示41及び時間表示42と、選択スイッチ32による加熱方式の選択に関連する焼き芋表示43を備えている。
次に操作部3の操作と加熱部の動作(制御部の制御手段)について図3に示したフローチャートに沿って説明する。
電源スイッチとなる主スイッチ31をオン信号で調理器に電源が入り、表示部4には、予め設定している一般的な標準加熱調理の「180℃/15分」が表示される(図2イ)。そのまま主スイッチ31のスイッチオンで通常加熱が開始する。加熱温度及び加熱時間を変更する場合は、主スイッチ操作の前に温度設定スイッチ33と時間設定スイッチ34によって所望の設定値に変更し(変更数は表示部4で表示される)、主スイッチ31のオン操作で所望の設定値での通常加熱が開始する。設定値による加熱調理が終了すると主電源がオフとなる。
焼き芋調理(2段階連続加熱)の場合には、主スイッチ31のオン操作の後、通常加熱の標準設定値が表示されているので(図2イ)、選択スイッチ32のオン操作で焼き芋調理に切り替わり、表示部4に予め設定している焼き芋調理の予熱調理の「80℃/30分」が表示される(図2ロ)。
焼き芋調理については予め「80℃/30分」(予熱)と「200℃/30分」(高温加熱)を標準設定としているので、標準設定で調理する場合には、そのまま主スイッチ31のスイッチオンで焼き芋調理が開始する。
加熱温度及び加熱時間を変更する場合は、予熱調理から高温加熱調理の順で所定の設定を行うことができ、前記の選択スイッチ32のスイッチオンで焼き芋調理に切り替わった後、「80℃/30分」から温度設定スイッチ33と時間設定スイッチ34によって所望の設定値に変更する。予熱の設定のみを変更する場合は設定変更後に主スイッチオンで焼き芋調理が開始する。
高温加熱調理の設定を変更する場合は、予熱設定後(標準設定も含む)に選択スイッチ32を長押しすると、高温加熱調理の標準設定である「200℃/30分」が表示部で表示される(図2ハ)。
そこで「200℃/30分」から温度設定スイッチ33と時間設定スイッチ34によって所望の設定値に変更する。設定操作を終了すると主スイッチオンで焼き芋調理が開始する。
また前記の選択スイッチ32のスイッチオンから加熱調理開始となる主スイッチ31のスイッチオンまでの間、焼き芋表示43が点滅し、前記の主スイッチ31のスイッチオンで焼き芋表示が連続点灯して焼き芋調理が行われていることを報知する。
上記の通り本考案に係るエアーフライ調理器は、温度及び時間の一設定に基づく通常加熱調理と、温度及び時間の二設定の連続加熱に基づく焼き芋調理を選択的に行うことができ、家庭での美味しい焼き芋を簡単に製造できる調理器を提供したものである。
1 本体
2 食品収納部
3 操作部
31 主スイッチ(動作開始スイッチ)
32 選択スイッチ
33 温度設定スイッチ
34 時間設定スイッチ
4 表示部
41 温度表示
42 時間表示
43 焼き芋表示
2 食品収納部
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41 温度表示
42 時間表示
43 焼き芋表示
Claims (5)
- 断熱構造の本体内の上方部分に電気ヒータ及びモーターファンからなる加熱部を内設し、本体下方部分に引出し状の食品収納部を設けると共に、本体適宜箇所に加熱温度及び加熱時間を設定する設定スイッチ及び加熱部の動作開始スイッチからなる操作部を設け、設定数値を表示する表示部、及び設定された温度並びに時間をもって加熱部を作動させる動作制御手段を備え、前記加熱部の作動による高温空気の高速対流で食品収納部の食品を加熱調理するエアーフライ調理器であって、
加熱部が設定温度で設定時間作動する単一加熱動作と、加熱部が設定温度と設定時間作動する予熱作動後に、別の設定温度で設定時間作動する高温加熱作動の二段階連続加熱動作の二方式の制御手段を備えると共に、前記二段階連続加熱動作の選択を決定する選択スイッチを設けてなることを特徴とするエアーフライ調理器。 - 単一加熱動作及び二段階連続加熱動作の設定温度及び設定時間を予め設定している請求項1記載のエアーフライ調理器。
- 二段階連続加熱動作の設定温度及び設定時間を、80℃30分と200℃30分に設定してなる請求項2記載のエアーフライ調理器。
- 二段階連続加熱動作決定の選択スイッチからの信号の長短で、予熱作動と高温加熱作動の加熱温度及び加熱時間の設定入力を切り替える制御手段を備えてなる請求項1乃至3記載のいずれかのエアーフライ調理器。
- 電源用の主スイッチが動作開始スイッチを兼用する制御手段を備えてなる請求項1乃至4記載のいずれかのエアーフライ調理器。
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2020
- 2020-02-18 JP JP2020000517U patent/JP3226102U/ja active Active
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