JP3226074U - 小型木造室内移動用介護椅子 - Google Patents

Abstract

【課題】トイレ等の狭い場所でも利用可能な、移動用介護椅子を提供する。【解決手段】木造の介護椅子本体１とキャスター２からなる移動用介護椅子であって、介護椅子本体１の脚部全箇所に、進行方向自在の回転軸を持つキャスター２を取り付け、全方位に移動を可能とした。【選択図】図１

Description

この考案は、高齢化社会での介護支援具であり、歩行困難な障害者の移動手段となる介護用車椅子に替わる物として、木造により小型化し、本体脚部四箇所全てに、小型キャスターを装備した、一般家庭でのトイレ等狭い場所での出入り使用や、部屋から部屋への移動その他での取り回しを容易に出来るようにした、室内移動用介護椅子に関するものである。

従来は、介護用車椅子に替わる本考案の様な、一般家庭での室内移動を専用とした、小型木造で全キャスター装備の、室内移動用介護椅子は無かった。

在宅介護、老々介護が一般化する高齢社会にあって、自らは歩行が困難で介護を必要とする障害者等の家庭内での移動には、介護用車椅子なる物が必須であるが、これらは一般的に通常の車椅子に準じた大きさがあって、それに加えて前後２個づつある車輪のうちの後輪の２個は、子供用自転車の車輪と同様の大きさで、しかも、前後方向のみの固定走行で、左右方向へは横車となって動けない構造となっており、被介護者を乗せての使用時には、方向転換等機微に亙る取り回しに、不便と体力を要する不具合に見舞われることとなり、特に、毎日何回となく使用するトイレに至っては、一般的家庭では狭い所が多く、乗せたまま中に入れない、入れても中で動きがとれないなど、一番大変なところで使えない不便を生じることになる。
そんな場合介護者は、目的場所の直前で被介護者を車椅子から降ろし、そこから目的場所の中までは自らが抱きかかえて移動するなど、僅か１〜２メートルの距離であっても、非常に困難と危険を伴うことになり、そのサイズ、車輪の構造等から、不都合と、使用に限界があるなどの問題点があった。
本考案は、以上のような欠点を無くすためになされたものである。

小型で木造の介護椅子本体（１）の脚部４箇所に、進行方向自在の回転軸を持つ小型の車輪、キャスター（２）を各取り付ける。
本考案は、以上の構成によりなる、小型で木造の室内移動用介護椅子である。

一般の車椅子や介護用車椅子に比べて、ほぼ全体のサイズが小さく、加えて本体脚部に装備の前後２個づつの小型キャスターは、４個共全てが、本体が押された方向に一斉に進行方向が揃う、全方向移動構造となっていることから、その場において、介護椅子の座面を中心にストレスなく３６０度回転可能であり、且つ、回転の有無に拘わらず、一々車体を持ち上げて方向転換するなどの必要はなく、その体勢のままどの方向へも移動することが可能となるので、本体のコンパクトな分と、車輪の構造とで相俟ってトイレ等の狭い中での取り回しも比較的容易になり、在宅介護に当たる人の苦労軽減に少なからず役立つものと思われる。

小型木造介護椅子本体の正面図である。 小型木造介護椅子本体の右側面図である。

以下、本考案の実施の形態について説明する。
介護用の椅子となる、箱状で小型、木造の本体（１）の脚部前後二箇所づつの計四箇所に小型のキャスター（２）を各取り付け、背部に手押し用の板と握り棒を取り付ける。
本考案は、以上のような構造である。
本考案の介護椅子の使用には、これの特性である、僅かな力で滑らかな走行と、狭所での容易な方向転換等の良好な取り回しを確保するため、段差のない、硬質床材のある室内での移動を専用とし、これにより、増加傾向にある在宅介護の日常の生活において、かかわる多くの人の受ける重圧も少なからず軽減される。

１ 小型木造介護椅子の本体
２ 小型木造介護椅子の脚部に取り付けられた小型キャスター

Claims (2)

1. 一般の車椅子や介護用車椅子よりも小型で、木造の介護椅子本体（１）。
2. 同本体（１）の脚部全箇所に、進行方向自在の回転軸を持つ、これ又小型の車輪、キャスター（２）を各取り付け、全方位に移動を可能とした、移動用介護椅子。

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