JP3226034U - 立体交差柿クリップ - Google Patents

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金子 博
博 金子
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ヤマサ農産有限会社
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Abstract

【課題】干し柿を製造する際、皮を剥いた柿を吊るす立体交差柿クリップを提供する。【解決手段】一本の針金線材で成り、長さの中央部で二つ折りに曲げて、左右対称に二股状にアーム片が下方へ伸びている柿クリップを、指当て操作部4を左右にして正面から見て、交差部6が接触交差して成る挟み部5において、前後間隔で立体交差するように、係止部下端8即ち湾口両端の部位から下方の左右のアーム片3a、3bを、相互に正対向する状態から対向角度がズレた形で形成されている。【選択図】図1

Description

干し柿を製造する際、皮を剥いた柿を吊るす道具に関するものである。
横にピンと張られた干し掛け紐に掛け留めて、下端において吊し柿のヘタを保持するクリップ体が知られており、以下これを「柿クリップ」と呼称する。(特許文献1参照)。
この「柿クリップ」は、弾性反発力ある一本の針金線材で成り、長さの中央部で二つ折りに曲げて、左右対称に二股状にアーム片が下方へ伸びているが、
折り曲げ部の頭頂から約10mm域が、下方に狭く開口した彎状になって、この口から掛け紐を跨ぐように掛け留められるところの係止部を成しており、
係止部下端即ち湾口両端から凡そ50°角度で左右背反に外側へ約20数ミリ斜降し、そこから柔らかくアール状に折れ曲がって同様の角度で左右対向的に接近しつつ約20数ミリ斜降し交差して交差部を成し、交差部からほんの数ミリ直進した地点で再びアール状に反転してすぐ数ミリ地点で両先端が接触して閉じられた小湾状を形成し、
二つの斜降線の分岐域即ち折れ曲がり部は、そこの外側に指を添え当ててアームを操作する指あて操作部をなし、
指当て操作部に力を加えたり離したりすることで、先端域の小彎を左右から閉じているアーム終端域が、開閉して柿のヘタを食わえこんで保持する爪の役割を果たすところの挟み部を成している。
このように構成してある「柿クリップ」は、確かに便利なのであるが、柿のヘタを掴んでいる爪から柿が外れて落ちてしまうことが有る。
特開平9−275926号公報
特許文献1に示される先行技術は、左右のアーム片の指当て操作部に外側から力を加えて挟み部を開き、爪で柿のヘタを掴み、指当て操作部の手を放すと自ずと挟み部は反発力でヘタを締め付けて離さないが、交差部における左右アーム片のくっ付き度合いが弱いため、重い柿を挟んだり、風で揺れたり、ちょっとしたはずみで交差が解け、柿が回転して、爪から外れて落ちてしまうという事がしばしば起こった。
本考案は、このような事態を防止する為に成されたものである。
課題を解決する為の手段
背景技術の項で記載された「柿クリップ」を、指当て操作部を左右にして正面から見て、交差部が接触交差して成る挟み部において、
約10ミリ程の前後間隔で立体交差するように、係止部下端即ち湾口両端の部位から下方の左右のアーム片を、相互に正対向する状態から対向角度がズレた形で形成され、
使用に際し、左右のアーム片相互の交差する前後関係を逆にして、立体交差から接触交差に強制的に変換した上で、後は「柿クリップ」と同様に、指当て操作部を介して挟み部で柿のヘタを食わえ挟めば、「柿クリップ」における交差部の接触摩擦の度合いが格段に大きくなったことにより、大きな柿を吊るしたり、揺れやはずみで自然に加わる力によっては、爪から柿が外れることは無い。
以上を特徴とする立体交差柿クリップである。
考案の効果
従来の「柿クリップ」では、交差部における左右アーム片の接触摩擦の度合いが弱い為、重い柿を吊るしたり、風で揺れたり、つい柿に触れたりすると柿が回転するように爪から外れて落ちてしまうことが度々あったが、[課題を解決する為の手段]の項で説明してあるように、本考案においては、相対する双方のアーム片の交差部では間隔距離を置いて立体交差しており、使用に際して必ず、左右のアーム片相互の交差する前後関係を逆にして、立体交差から接触交差に強制的に変換するので、交差部での接触摩擦の度合いが大きくなった為、柿が回転して落ちることは無くなった。
本考案の正面図 本考案において、非使用時の状態(イ)と、使用開始可能な形に変換された状態(ロ)とを、並置して示した側面図 本考案において、交差部が非接触的立体的に交差している時の、相互の間隔距離を置いている状態が分かり易いように、正面斜め上から見せて示した斜視図
考案を実施する為の形態
「柿クリップ」の指当て操作部(4)を左右にして正面から見て交差部(6)が接触交差して成る挟み部(5)において、
約10ミリ程の前後間隔で立体交差するように、係止部下端(8)即ち湾口両端の部位から下方の左右のアーム片(3a,3b)を、相互に正対向する状態から対向角度がズレた形で形成され、
使用に際し、左右のアーム片(3a,3b)相互の交差する前後関係を逆にして、立体交差から接触交差に強制的に変換しておく。
本考案は以上の様な構成であり、以下本考案の実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。
図1は本考案の正面図である。
図2(イ)は、非使用時の状態の側面図であるが、図1の正面図では表れないアーム片相互の前後間隔が、側面図に於いて左右間隔として表れる。
図2(ロ)は、使用開始可能な形に強制的に変換された状態の側面図であるが、使用に際して強制的に接触交差させたアーム片は、位置関係を逆転させて表れる。
図3は、本考案において、挟み部が非接触的立体的に交差している時の、相互の間隔距離をおいている状態が分かり易いように正面斜め上から見せて示した斜視図であり、交差部で相互のアーム片が間隔距離をおいている。
係止部下端(8)から下方の左右アーム片(3a,3b)を相互に正対向する状態から対向角度がズレた形で形成されているとしているが、それを係止部頭頂(1)から交差部(6)までの左右アーム片(3a,3b)のどの位置からでも相互に正対向する状態から対向角度がズレた形で形成しても良い。
これを使用するときは、使用開始可能な形に強制的に変換された状態にしてから係止部(2)の隙間よりやや太い紐に、本考案を任意の間隔に係止部(2)で紐を挟み取り付ける。
その上で、指当て操作部(4)に指を当て互いに近づくように力を加えると爪(7)が開き挟み部(5)も広がる。そこで挟み部(5)で柿のヘタを挟み、指当て操作部(4)より指を離すと挟み部(5)が狭くなり爪(7)で柿をしっかり保持でき、従来の「柿クリップ」のように簡単に柿が落ちるようなことは無い。
1 係止部頭頂, 2 係止部, 3a アーム片, 3b アーム片,
4 指当て操作部, 5挟み部, 6 交差部, 7 爪, 8 係止部下端,

Claims (1)

  1. 背景技術の項で記載された「柿クリップ」を、指当て操作部を左右にして正面から見て、交差部が接触交差して成る挟み部において、
    前後間隔で立体交差するように、係止部下端即ち湾口両端の部位から下方の左右のアーム片を相互に正対向する状態から対向角度がズレた形で形成されていることを特徴とする立体交差柿クリップ。
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