JP3225992U - コード巻掛装置 - Google Patents

コード巻掛装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3225992U
JP3225992U JP2019003712U JP2019003712U JP3225992U JP 3225992 U JP3225992 U JP 3225992U JP 2019003712 U JP2019003712 U JP 2019003712U JP 2019003712 U JP2019003712 U JP 2019003712U JP 3225992 U JP3225992 U JP 3225992U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cord
hook
slide hook
slide
predetermined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019003712U
Other languages
English (en)
Inventor
雅勝 平林
雅勝 平林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tachikawa Corp
Original Assignee
Tachikawa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tachikawa Corp filed Critical Tachikawa Corp
Priority to JP2019003712U priority Critical patent/JP3225992U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3225992U publication Critical patent/JP3225992U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Blinds (AREA)

Abstract

【課題】所定のコードにより遮蔽材の移送を行う遮蔽装置にて、当該所定のコードの巻掛け及び取り外しに係る手間を軽減したコード巻掛装置を提供する。【解決手段】本考案のコード巻掛装置8は、ヘッドボックス1からチルト操作棒15を経て導出される昇降コード10を巻掛け可能とするスライドフック81について、チルト操作棒15に沿ってスライド可能とし、尚且つこのスライドフック81をチルト操作棒15に沿って可動させる可動機構とチルト操作棒15に沿って可動させるよう操作する操作機構のいずれか一方又は双方を備える。【選択図】図2

Description

本考案は、所定のコードにより遮蔽材の移送を行う遮蔽装置におけるコード巻掛装置に関する。
所定のコードにより遮蔽材の移送を行う遮蔽装置として、典型的には横型ブラインドがある。
横型ブラインドは、ヘッドボックスから吊り下げられるラダーコードに支持された多数段のスラットを昇降させたり、チルトさせたりすることによって、室内に取り込む日射量の調整が可能となっている。
例えば、ラダーコードの下端にボトムレールが配置され、ボトムレールに取着された昇降コードをヘッドボックス内への引き込み、或いはヘッドボックスからの引き出しを行って、ボトムレールを昇降させることによりスラットを昇降させることができる。
そして、横型ブラインドの一種として、ヘッドボックス内に設けられる操作部から多数段のスラットの角度調節のためにチルト操作棒を吊下し、このチルト操作棒内にヘッドボックスから導出される昇降コードを挿通しチルト操作棒の下端に位置する操作つまみに接続して操作可能とすることで、多数段のスラットを昇降可能とする横型ブラインドがある。
このような昇降コードの移動を手引き操作する横型ブラインドでは、ボトムレール及びスラットの自重によりスラットを下降させることになる。このため、ヘッドボックス内には昇降コードの移動をロック可能とするストッパー装置が設けられる。
従って、昇降コードの引き出し操作を停止すれば、ストッパー装置が作動して、スラット及びボトムレールの自重降下が防止される。また、ストッパー装置の作動を解除すれば、スラット及びボトムレールはその自重に基づいて下降する。
ところで、昇降コードの引き出し操作を行い、当該ストッパー装置を作動させると、チルト操作棒の下端から余分な昇降コードが引き出された状態となる。このため、このチルト操作棒に固定のフックを設け、当該余分に引き出された昇降コードを巻掛けることで、その取扱いの利便性を高める工夫が為されることがある。
例えば、チルト操作棒の上下方向に所定間隔をあけた2箇所に、個別のフックを固定したものがある(例えば、特許文献1参照)。2つの固定のフックを利用することで、当該余分に引き出された昇降コードの長さに応じて適宜、2つの固定のフックを使い分けることができる。
また、コードを巻掛け可能とするコード巻掛部の形状を工夫してバネ付きワニ口クリップ状の固定のフックとし、当該余分に引き出された昇降コードを手巻きした後、掴持可能とし、その取り外しを容易化したものがある(例えば、特許文献2参照)。
特実第3001406号明細書 特開2016−56583号公報
前述したように、チルト操作棒内にヘッドボックスから導出される昇降コードを挿通しチルト操作棒の下端に位置する操作つまみに接続して操作可能とした横型ブラインドにおいて、チルト操作棒に固定のフックを設け、当該余分に引き出された昇降コードを巻掛可能とするものがある。
しかしながら、例えば特許文献1のように複数の固定のフックを設けた場合でも、当該余分に引き出された昇降コードが長くなるほど、その昇降コードの巻掛け及び取り外しに手間がかかり、利便性の観点からは更なる改善が求められる。
また、特許文献2の技法では、コードを巻掛するコード巻掛部の形状を工夫してバネ付きワニ口クリップ状の固定のフックとしているため、当該コード巻掛部からの昇降コードの取り外しは容易化されるものの、当該余分に引き出された昇降コードが長くなるほど、手巻きして掴持させるのに手間取るようになり、利便性の観点からは更なる改善が求められる。
本考案の目的は、上述の問題に鑑みて、所定のコードにより遮蔽材の移送を行う遮蔽装置にて、当該所定のコードの巻掛け及び取り外しに係る手間を軽減したコード巻掛装置を提供することにある。
本考案のコード巻掛装置は、所定のコードにより遮蔽材の移送を行う遮蔽装置におけるコード巻掛装置であって、遮蔽材を移送するために遮蔽装置の外部に導出される当該所定のコードを巻掛け可能なコード巻掛部を有し、所定の棒体に沿ってスライド可能としたスライドフックを備えるとともに、前記スライドフックを前記所定の棒体に沿って可動させる可動機構と前記所定の棒体に沿って可動させるよう操作する操作機構のいずれか一方又は双方を備えることを特徴とする。
また、本考案のコード巻掛装置において、前記スライドフックとは異なる第2のフックが前記所定の棒体に設けられ、前記第2のフックは、当該所定のコードを巻掛け可能なコード巻掛部を有し、前記所定の棒体に固定した固定フックからなり、前記可動機構、或いは前記操作機構は、前記スライドフックと前記第2のフックとの間の距離を前記所定の棒体に沿って可変させるように構成されていることを特徴とする。
また、本考案のコード巻掛装置において、前記スライドフックとは異なる第2のフックが前記所定の棒体に設けられ、前記第2のフックは、当該所定のコードを巻掛け可能なコード巻掛部を有し、前記所定の棒体に沿ってスライド可能とした第2のスライドフックからなり、前記可動機構、或いは前記操作機構は、前記スライドフックと前記第2のスライドフックとの間の距離を同期して互いに離間又は接近させるよう構成されていることを特徴とする。
また、本考案のコード巻掛装置において、前記可動機構は、前記第2のスライドフックのスライド操作で、前記スライドフックを同期してスライドさせるように構成されていることを特徴とする。
また、本考案のコード巻掛装置において、前記第2のスライドフックは、前記所定の棒体に対し直接又は間接的にロック可能に構成されていることを特徴とする。
また、本考案のコード巻掛装置において、前記第2のスライドフックは、前記所定の棒体に対し相対回転させる操作でロック可能に構成されていることを特徴とする。
また、本考案のコード巻掛装置において、前記スライドフックと前記第2のフックのいずれか一方又は双方におけるコード巻掛部に、当該所定のコードを巻掛け可能な滑車が設けられていることを特徴とする。
また、本考案のコード巻掛装置において、前記スライドフックと前記第2のフックのいずれか一方又は双方におけるコード巻掛部が、当該所定のコードを着脱可能に掴持させるクリップ構造を有することを特徴とする。
また、本考案のコード巻掛装置において、前記可動機構は、前記スライドフックに一端を取着する第1の移送コードと、前記第2のスライドフックに一端を取着する第2の移送コードと、前記所定の棒体の上方に設置され、前記第1の移送コードを掛装する滑車を有し、前記第1の移送コードの他端を前記第2のスライドフックに取着させるよう案内する第1の駆動支持部材と、前記所定の棒体の下方に設置され、前記第2の移送コードを掛装する滑車を有し、前記第2の移送コードの他端を前記スライドフックに取着させるよう案内する第2の駆動支持部材と、を備えるよう構成されていることを特徴とする。
また、本考案のコード巻掛装置において、前記可動機構は、前記スライドフックを取着する第1の歯車ラックと、前記第2のスライドフックを取着する第2の歯車ラックと、前記所定の棒体の所定位置にて回転可能に軸支され、互いに対向するよう配置させた前記第1の歯車ラックと前記第2の歯車ラックの各歯部と噛合する歯車と、を備えるよう構成されていることを特徴とする。
また、本考案のコード巻掛装置において、前記可動機構は、前記第2のフックから前記スライドフックを離間させるための所定の付勢力を生じさせる圧縮バネを備えるよう構成され、前記スライドフックと前記第2のフックが接近するようロックする機構を有することを特徴とする。
また、本考案のコード巻掛装置において、前記操作機構は、操作用錘部材に一端を取着した所定の操作コードの他端を、前記所定の棒体に設けられる滑車を介して前記スライドフックに取着して構成され、前記操作用錘部材の操作により、前記スライドフックをスライド可能としたことを特徴とする。
また、本考案のコード巻掛装置において、前記可動機構、或いは前記操作機構は、前記所定の棒体における上方及び下方にそれぞれ設けられた滑車に掛装される無端状の操作コード、無端状のボールチェーン、又は無端状のベルトから構成され、当該無端状の操作コード、無端状のボールチェーン、又は無端状のベルトに、前記スライドフックが取着されていることを特徴とする。
また、本考案のコード巻掛装置において、前記操作機構は、前記スライドフックを軸支するスパイラルシャフトを備えるよう構成され、前記スパイラルシャフトの回転操作で、前記スライドフックを前記スパイラルシャフトの軸方向にスライド可能としたことを特徴とする。
本考案によれば、所定のコードにより遮蔽材の移送を行う遮蔽装置における、当該所定のコードの巻掛け及び取り外しに係る手間を軽減し、その利便性をより一層を高めることができる。
本考案による第1実施形態のコード巻掛装置を備える横型ブラインドの概略構成を示す正面図である。 (a)は本考案による第1実施形態のコード巻掛装置の概略構成を示す斜視図であり、(b),(c)は、それぞれコード巻掛装置における駆動支持部材及びスライドフックの概略構成を示す斜視図である。 (a),(b)は、それぞれ本考案による第1実施形態のコード巻掛装置の動作を示す概略図である。 (a),(b)は、それぞれ本考案による第1実施形態のコード巻掛装置の典型的な使用例を示す概略な斜視図である。 (a)は本考案による第1実施形態のコード巻掛装置におけるスライドフックのスライド時及びロック時の動作例を示す斜視図であり、(b),(c)は、それぞれスライドフックのスライド時及びロック時の動作を示す原理図である。 (a),(b)は、それぞれ本考案による第1実施形態のコード巻掛装置におけるスライドフック及び駆動支持部材に関するロック可能な第1変形例を示す斜視図である。 (a)は本考案による第1実施形態のコード巻掛装置における第2変形例のスライドフックの構成と、そのスライド時及びロック時の動作例を示す斜視図であり、(b),(c)は、それぞれ第2変形例のスライドフックのスライド時及びロック時の動作を示す原理図である。 (a)は本考案による第1実施形態のコード巻掛装置における第3変形例のスライドフックの構成を示す斜視図であり、(b)は本考案による第1実施形態のコード巻掛装置における第4変形例のスライドフックの構成を示す斜視図である。 (a)は本考案による第2実施形態のコード巻掛装置の概略構成を示す斜視図であり、(b),(c)は、それぞれ第2実施形態のコード巻掛装置の動作を概略的に示す斜視図である。 (a)は本考案による第3実施形態のコード巻掛装置の概略構成を示す斜視図であり、(b),(c)は、それぞれ第3実施形態のコード巻掛装置の動作を概略的に示す斜視図である。 (a)は本考案による第4実施形態のコード巻掛装置の概略構成を示す斜視図であり、(b),(c)は、それぞれ第4実施形態のコード巻掛装置の動作を概略的に示す斜視図である。 (a),(b),(c)は、それぞれ本考案による第5実施形態のコード巻掛装置としての実施例1乃至3の構成を示す概略図である。 (a)は本考案による第6実施形態のコード巻掛装置の概略構成を示す斜視図であり、(b),(c)は、それぞれ第6実施形態のコード巻掛装置の動作を概略的に示す斜視図であり、(d)は回転伝達式のクランクハンドルの概略構成を示す斜視図である。
以下、図面を参照して、本考案による各実施形態のコード巻掛装置を備える横型ブラインドを説明する。尚、本願明細書中、図1に示す横型ブラインドの正面図に対して、図示上方及び図示下方をスラットの吊り下げ方向に準じてそれぞれ上方向(又は上側)及び下方向(又は下側)と定義し、図示左方向を横型ブラインドの左側、及び、図示右方向を横型ブラインドの右側と定義して説明する。また、以下に説明する例では、図1に示す横型ブラインドの正面図に対して、視認する側を前側(又は室内側)、その反対側を後側(又は室外側)とする。
〔第1実施形態〕
(全体構成)
所定のコードにより遮蔽材の移送を行う遮蔽装置として、典型的には、昇降コードを手引き操作する横型ブラインドがある。そこで、図1には、本考案による第1実施形態のコード巻掛装置8を備える横型ブラインドの概略構成を示している。本実施形態の横型ブラインドは、ヘッドボックス1の左右両端部近傍及びその中央から、スラット4の前後方向に一対のラダーコード9が吊下され、各ラダーコード9を介して多数段のスラット4が支持される。各ラダーコード9の下端にはボトムレール5が吊下支持されている。ヘッドボックス1は、複数のブラケット6を介して天井面等の取付面へ固定される。
また、ヘッドボックス1の左右両側における室外側のラダーコード9やヘッドボックス1の中央側における室内側のラダーコード9に併設して、ヘッドボックス1から昇降コード10が垂下され、各昇降コード10の下端にボトムレール5が取着されている。
ヘッドボックス1内にはラダーコード9及び昇降コード10を支持する支持部材13が配設されている。各支持部材13には前後方向に一対のラダーコード9の上端を取着するチルトドラム13aが回転可能に支持され、このチルトドラム13aに六角棒状の角度調節軸12が相対回転不能に挿通されている。
従って、角度調節軸12が回転されると、当該チルトドラム13aが回転し、ラダーコード9により吊下支持された多数段のスラット4の角度が同位相で調節されるようになっている。尚、支持部材13には、ボトムレール5に一端を取着する昇降コード10の各他端をヘッドボックス1内の長手方向へ案内するよう転向させる転向滑車を設けるのが好適である。
ヘッドボックス1内の右端側には操作部3が設けられている。操作部3には入力軸の回転を出力軸に伝達するギヤ機構(図示せず)が設けられ、角度調節軸12の一端は、その出力軸に嵌合されている。ボトムレール5に一端部を取着した複数の昇降コード10の各々の他端部は、支持部材13を介してヘッドボックス1内の右端側に案内され、ストッパー装置14を介した後、操作部3へと案内され、この操作部3を介してヘッドボックス1の外部へ導出される。
当該ギヤ機構の入力軸3aは、ヘッドボックス1に設けられた開口部からヘッドボックス1外へ突出され、その入力軸3aの先端にチルト操作棒15が連結される。従って、チルト操作棒15を回転操作することで、角度調節軸12にその回転を伝達し、支持部材13を介してラダーコード9により吊下支持された多数段のスラット4の角度を調節することができる。
また、当該ヘッドボックス1内で案内された複数の昇降コード10は、操作部3内に形成されたコード案内経路(図示せず)を経て入力軸3aから導出され、チルト操作棒15内に挿通された後、チルト操作棒15の下端部において、操作つまみ7に接続される。
そして、操作つまみ7を操作して、昇降コード10をヘッドボックス1から引き出せば、ボトムレール5が引き上げられて、スラット4が上昇する。
このような昇降コード10の移動を手引き操作する横型ブラインドでは、ボトムレール5及びスラット4の自重によりスラット4を下降させることになる。このため、ヘッドボックス1内には昇降コード10の移動をロックするストッパー装置14が設けられる。
従って、昇降コード10の引き出し操作を停止すれば、ストッパー装置14が作動して、スラット4及びボトムレール5の自重降下が防止される。また、ストッパー装置14の作動を解除すれば、スラット4及びボトムレール5はその自重に基づいて下降する。
このように、図1に示す横型ブラインドでは、チルト操作棒15内にヘッドボックス1から導出される昇降コード10を挿通し、チルト操作棒15の下端に位置する操作つまみ7に接続して、スラット4及びボトムレール5の昇降操作を可能としているが、昇降コードの引き出し操作を行い、当該ストッパー装置を作動させると、チルト操作棒15の下端から余分な昇降コード10が引き出された状態となる。
特に、当該余分に引き出された昇降コード10が長くなるほどその取扱いに利便性が求められ、従来技法ではチルト操作棒15に1つ又は複数の固定のフックを設けるようにしていたが、依然としてその昇降コード10の巻掛け及び取り外しに手間がかかるものとなっていた。
そこで、図1に示す横型ブラインドでは、チルト操作棒15に、本考案による第1実施形態のコード巻掛装置8を設けるようにしている。第1実施形態のコード巻掛装置8は、チルト操作棒15上で同期してスライド可能な上下方向に一対のスライドフック81,82を備えており、尚且つ、このスライドフック81,82を駆動する可動機構として、一対のスライドフック81,82にそれぞれ端部が取着された2本の移送コード85,86を転向支持する上下方向に一対の駆動支持部材83,84がチルト操作棒15上で固定されている。
以下、より具体的に、図2乃至図8を参照して、第1実施形態のコード巻掛装置8の構成及び動作について説明する。
(コード巻掛装置)
図2(a)は、本考案による第1実施形態のコード巻掛装置8の概略構成を示す斜視図であり、図2(b),(c)は、それぞれコード巻掛装置8における駆動支持部材83(84)及びスライドフック81(82)の概略構成を示す斜視図である。
図2(a)に示すように、チルト操作棒15上には、その上端部近傍及び下端部近傍の位置に、それぞれ駆動支持部材83,84が固定されている。また、チルト操作棒15上で駆動支持部材83,84間に、同期して互いに離間又は接近するようスライド可能な一対のスライドフック81,82が上下方向に設けられている。また、駆動支持部材83,84は、それぞれ移送コード85,86を転向支持するよう構成されている。
駆動支持部材83は、図2(b)に示すようにチルト操作棒15の外周を掴持する略C字二股状の掴持部831を有しており、掴持部831の先端部831aと、掴持部831の基部830は、チルト操作棒15の六角外周の対応する面に当接するようになっている。尚、掴持部831の基部830は、接着剤等でチルト操作棒15に上端部近傍の位置における対応する面に固着される。駆動支持部材83には、横長リング状の滑車支持部832が設けられ、この滑車支持部832には滑車833の軸部833aを回転可能に軸支する軸孔834が形成されている。
そして、駆動支持部材83では、滑車支持部832の下方から移送コード85が挿入されて滑車833に掛装されるようになっている。
尚、駆動支持部材84についても、駆動支持部材83と同様に構成され、その掴持部831の基部830が接着剤等でチルト操作棒15の下端部近傍の位置における対応する面に固着される。
本例では、滑車支持部832には2箇所に軸孔834が形成されており、駆動支持部材83用には図示手間側の軸孔834にて滑車833の軸部833aが回転可能に軸支され、駆動支持部材84用には図示奥側の軸孔834にて滑車833の軸部833aが回転可能に軸支される。ただし、駆動支持部材84は、滑車833の位置を図2(b)に示すように軸支させた駆動支持部材83を上下反転させたものとし、同一形状のものとすることができる。
そして、駆動支持部材84では、滑車支持部832の上方から移送コード86が挿入されて滑車833に掛装されるようになっている。
一方、スライドフック81は、図2(c)に示すようにチルト操作棒15の外周を掴持する略C字二股状の掴持部811を有しており、掴持部811の先端部811aと、掴持部811の2点基部810は、チルト操作棒15の六角外周の対応する面に当接するようになっている。尚、スライドフック81の掴持部811は、図2(b),(c)を比較して理解されるように、駆動支持部材83の掴持部831とほぼ同様の断面形状を有しているが、弾性変形によってチルト操作棒15の外周を掴持するようになっており、チルト操作棒15上で上下方向にスライド可能となっている。
また、スライドフック81には、図示するような2孔筒状の移送コード案内部812が設けられ、この移送コード案内部812には長孔状の挿通孔813、及び丸孔状の挿通孔814が形成されている。更に、スライドフック81には、移送コード案内部812から延びる丸軸815と丸軸815から上下に突出する板状片816により、昇降コード10を巻掛け可能なコード巻掛部800が形成されている。尚、板状片816は、スライドフック81については上方へのみ突出し、スライドフック82については下方へのみ突出するものでもよい。
尚、スライドフック82は、スライドフック81と同様に構成され、本例では、図2(c)に示すスライドフック81を上下反転させたものとし、同一形状のものとしている。
そして、移送コード85の一端851は結び玉等でスライドフック82の挿通孔813の下端部に係止され、スライドフック82から上方へ案内される移送コード85の他端852は、スライドフック81に設けられる挿通孔814を経由して、駆動支持部材83に設けられる滑車833に掛装して転向され、結び玉等でスライドフック81の挿通孔813の下端部に係止される。
また、移送コード86の一端861は結び玉等でスライドフック81の挿通孔813の上端部に係止され、スライドフック81から下方へ案内される移送コード86の他端862は、スライドフック82に設けられる挿通孔814を経由して、駆動支持部材84に設けられる滑車833に掛装して転向され、結び玉等でスライドフック82の挿通孔813の上端部に係止される。
この一対のスライドフック81,82と一対の駆動支持部材83,84との間で、2本の移送コード85,86を配回させる概略図を図3(a)に示している。尚、図3において、板状片816について、スライドフック81については上方へのみ突出し、スライドフック82については下方へのみ突出するものとして簡略図示している。
ところで、スライドフック82については、予め想定された操作者の手の届く範囲内でチルト操作棒15上にてスライドさせるように構成される一方で、スライドフック81については、予め想定された操作者の手の届かない範囲まで、チルト操作棒15上にてスライドさせることができるようになっている。
そして、図3(a)に示す初期位置では、上下の駆動支持部材83,84間に配設される一対のスライドフック81,82が、チルト操作棒15上で互いに近接する位置にあるとする。
そして、図3(a)に示す初期位置から、図3(b)に示すように、操作者がスライドフック82を掴んで下方へとスライドさせると(白抜き矢印)、このスライドフック82のスライドに同期して、スライドフック81がスライドフック82から離間する上方へとスライドする(破線白抜き矢印)。
尚、図3(b)に示す状態から、操作者がスライドフック82を掴んで上方へとスライドさせた場合には、スライドフック81がスライドフック82に接近する下方へとスライドする。
このように、2本の移送コード85,86及び駆動支持部材83,84は、スライドフック81,82を駆動する可動機構として構成される。
そして、第1実施形態のコード巻掛装置8をチルト操作棒15に設けることで、昇降コード10の巻掛け及び取り外しに係る手間を軽減し、その利便性をより一層を高めることができる。
例えば図4(a)に示すように、操作者がスライドフック81のコード巻掛部800に昇降コード10を一回掛けした後に、スライドフック82を掴んで下方へとスライドさせるのみでスライドフック81を手の届かないような位置までスライドさせることができる。このため、チルト操作棒15の下端から引き出された状態の余分な昇降コード10を、当該スライドフック81のコード巻掛部800に容易、且つ十分に巻掛けることができる。
また、当該スライドフック81のコード巻掛部800に昇降コード10を一回掛けして上方へとスライドさせた状態から、操作者がスライドフック82を掴んで上方へとスライドさせるのみで、当該スライドフック81を手の届く位置まで下方へとスライドさせることができる。このため、チルト操作棒15の下端から引き出された状態の余分な昇降コード10を、当該スライドフック81のコード巻掛部800から容易に取り外すことができる。
尚、図4(a)に示す例において、操作者がスライドフック81のコード巻掛部800に昇降コード10を一回掛けする代わりに複数回巻き付けるようにしても同様に動作する。ただし、本実施形態においては、一回掛けでも十分に巻掛けることができ、昇降コード10の巻掛け及び取り外しがより容易になる。
このように、スライドフック81のコード巻掛部800に昇降コード10を一回掛け、或いは複数回の巻き付けによる利用形態の場合、スライドフック82については、単なる操作用として構成すればよく、図2(c)に示すような丸軸815及び板状片816よりなるコード巻掛部800を必ずしも設ける必要はない。
また、例えば図4(b)に示すように、操作者がスライドフック81,82の各コード巻掛部800に昇降コード10を巻掛けてスライドフック81のコード巻掛部800に対し二回掛けした後に、スライドフック82を掴んで下方へとスライドさせるのみでスライドフック81を手の届かないような位置までスライドさせることができる。このため、チルト操作棒15の下端から引き出された状態の余分な昇降コード10が著しく長くなるような場合でも、当該スライドフック81のコード巻掛部800に容易、且つ十分に巻掛けることができる。
また、本例においても、当該スライドフック81のコード巻掛部800に昇降コード10を二回掛けして上方へとスライドさせた状態から、操作者がスライドフック82を掴んで上方へとスライドさせるのみで、当該スライドフック81を手の届く位置まで下方へとスライドさせることができる。このため、チルト操作棒15の下端から引き出された状態の余分な昇降コード10を、当該スライドフック81のコード巻掛部800から容易に取り外すことができる。
ところで、スライドフック81,82は、チルト操作棒15上でスライド可能に構成しるが、そのスライド操作後に、スライドフック82についてチルト操作棒15に対しロックさせることができるようになっている。
図5(a)は、第1実施形態のコード巻掛装置8におけるスライドフック82のスライド時(図示A方向)及びロック時(図示B方向)の動作例を示す斜視図である。図5(b),(c)は、それぞれスライドフック82のスライド時及びロック時の動作を示す原理図である。
図5(a)において破線で示すチルト操作棒15は、昇降コード10を挿通可能な中空状の挿通孔15aが形成されている。そして、スライドフック82は、図5(a)に示すようにチルト操作棒15の外周を掴持する略C字二股状の掴持部811を有しており、掴持部811の先端部811aと、掴持部811の2点基部810は、チルト操作棒15の六角外周の対応する面に当接するようになっている。そして、スライドフック82の掴持部811は、図5(a)に示す図示A方向へのスライド時には、図5(b)に示すように、弾性変形によってチルト操作棒15の外周を掴持するようになっており、掴持部811の先端部811aと掴持部811の2点基部810の4箇所接触で、チルト操作棒15上で上下方向にスライド可能となっている。
一方、スライドフック82を図5(a)に示す図示B方向へチルト操作棒15に対し相対回転させると、図5(c)に示すように、掴持部811の2点基部810の間にチルト操作棒15の六角外周の角部を位置させることができる。このとき、掴持部811と2点基部810、並びに2点基部810の間にて、チルト操作棒15に対する接触箇所(図示する例では7箇所接触)が増大して摩擦が大きくなり、チルト操作棒15上での上下方向へのスライドがロックされる。また、図5(c)に示す状態から、図5(a)に示す図示B方向へチルト操作棒15に対し相対回転させることで、このロック状態を解除させることができる。そして、このように構成されるスライドフック82は、チルト操作棒15に対し、任意位置でロック可能である。
(ロックに関する第1変形例のスライドフック)
スライドフック82の回転操作でチルト操作棒15にロックさせる代わりに、図6(a)に示すようにスライドフック82の下方に係合片817を設け、図6(b)に示すように駆動支持部材84における掴持部831の基部830の反対面に係合受部835を設ける構成とすることもできる。
スライドフック82の下方に設けられる係合片817は、係合片817の上端板部817bの押圧操作で係合片817の下端爪部817aを揺動させることができる。そして、スライドフック82の下端爪部817aを、チルト操作棒15に固定される駆動支持部材84の係合受部835に対し着脱可能に係合させることで、ロック及びその解除の操作が可能となる。ただし、このように構成されるスライドフック82は、その下方に設けられる駆動支持部材84に対しロック可能であり、間接的にチルト操作棒15に対しロックするものとなる。
(ロックに関する第2変形例のスライドフック)
図7(a)は本考案による第1実施形態のコード巻掛装置8における第2変形例のスライドフック82の構成と、そのスライド時(図示A方向)及びロック時(図示B方向)の動作例を示す斜視図である。図7(b),(c)は、それぞれ第2変形例のスライドフック82のスライド時及びロック時の動作を示す原理図である。
前述した図5に示す本実施形態の例では、掴持部811についてチルト操作棒15の外周を掴持する略C字二股状に形成していたが、図7(a)に示すように、チルト操作棒15の外周を取り囲む環状に掴持部811を形成してもよい。この場合、互いに対向する一対の2点基部810が掴持部811に設けられている。
第2変形例のスライドフック82は、図7(a)の図示A方向へのスライド時には、図7(b)に示すように、掴持部811の対向一対の2点基部810が、チルト操作棒15の六角外周の対応する面に近接(当接してもよい)する状態となっており、チルト操作棒15上で上下方向にスライド可能となっている。
一方、スライドフック82を図7(a)に示す図示B方向へチルト操作棒15に対し相対回転させると、図7(c)に示すように、掴持部811の対向一対の2点基部810のそれぞれの間にチルト操作棒15の六角外周の角部を位置させることができる。このとき、掴持部811と対向一対の2点基部810の各先端及びその間にて、チルト操作棒15に対する接触箇所(図示する例では10箇所接触)が増大して摩擦が大きくなり、チルト操作棒15上での上下方向へのスライドがロックされる。また、図7(c)に示す状態から、図7(a)に示す図示B方向へチルト操作棒15に対し相対回転させることで、このロック状態を解除させることができる。そして、このように構成されるスライドフック82は、チルト操作棒15に対し、任意位置でロック可能である。
(コード巻掛部に関する第3変形例のスライドフック)
図8(a)は本考案による第1実施形態のコード巻掛装置8における第3変形例のスライドフック81(82)の構成を示す斜視図である。図8(a)に示す第3変形例のスライドフック81(82)は、図2(c)に示す構成と比較して、丸軸815上に環状の滑車818を設けてコード巻掛部800を構成している点で相違している。これにより、昇降コード10を第3変形例のスライドフック81(82)の滑車818に巻掛けた際に、上述した図4(a),(b)で説明したようなコード巻掛装置8の動作をより円滑化させることができる。
(コード巻掛部に関する第4変形例のスライドフック)
また、図8(b)は本考案による第1実施形態のコード巻掛装置における第4変形例のスライドフック81(82)の構成を示す斜視図である。図8(b)に示す第4変形例のスライドフック81(82)は、図2(c)に示す構成と比較して、移送コード案内部812におけるから延びる丸軸815及び板状片816について、板状片816の下方を屈曲させて丸状先端部819aを持つよう構成し、尚且つ丸軸815の下方に板片を延在させ丸状先端部819bを持つようにしてクリップ構造を有するコード巻掛部800としている。
これにより、丸軸815及び板状片816の下方にて、板状片816の上方に突出する部位の押圧操作で昇降コード10を、留めやすく外れにくい態様で着脱可能に掴持させることができる。これにより、数回程度の昇降コード10の手巻きを行った上で、昇降コード10を第4変形例のスライドフック81(82)の丸状先端部819a,819bにて掴持させることで、上述した図4(a),(b)で説明したようなコード巻掛装置8の動作を可能とし、且つ余分な昇降コード10の巻掛けに関する微調整が可能となり、より自由度が増大する。また、図8(b)に示す例では、丸軸815に対して昇降コード10の巻掛けも可能としており、上述した図4(a),(b)で説明したようなコード巻掛装置8の動作と同様とすることもできるようにしており、一層、巻掛けに関する自由動を増大させている。
そして、上述した各変形例について、適宜組み合わせた更なる変形例を構成することもできる。
以上のように構成した変形例を含む第1実施形態のコード巻掛装置8によれば、昇降コード10の移動を手引き操作する横型ブラインドにおける、昇降コード10の巻掛け及び取り外しに係る手間を軽減し、その利便性をより一層を高めることができる。
〔第2実施形態〕
(コード巻掛装置)
図9(a)は本考案による第2実施形態のコード巻掛装置8aの概略構成を示す斜視図であり、図9(b),(c)は、それぞれ第2実施形態のコード巻掛装置8aの動作を概略的に示す斜視図である。尚、第2実施形態のコード巻掛装置8aは、図1に示す横型ブラインドにおいて、第1実施形態のコード巻掛装置8から置き換えて設置可能であり、同様な構成要素には同一の参照番号を付している。
図9(a)に示すように、チルト操作棒15上には、一対の案内レール88aが固着され、この一対の案内レール88aの内壁に沿って上下に移動可能な一対の歯車ラック85a,86aが設けられている。チルト操作棒15の上下方向の略中央部には、歯車87aを回転可能に軸支する軸部871が、一対の歯車ラック85a,86a間の固定位置で形成されており、この歯車87aが一対の歯車ラック85a,86aの各歯部と噛み合うようになっている(図9(a),(b)参照)。
一対の歯車ラック85a,86aの各歯部は、歯車87aを中心に互いに対向するよう配置されているため、歯車87aが正逆方向に回転すると、その回転方向に応じて、一対の案内レール88aの内壁に沿って歯車ラック85aが上昇すれば歯車ラック86aが下降し、歯車ラック86aが上昇すれば歯車ラック85aが下降する。
また、歯車ラック85aの略中央部にはスライドフック81aの奥面が固着され、歯車ラック86aの略中央部にはスライドフック82aの奥面が固着されている。従って、スライドフック81aが上昇すればスライドフック82aが下降し、スライドフック82aが上昇すればスライドフック81aが下降する。
図9(b)には、スライドフック81a,82aが近接している状態を示し、図9(c)には、スライドフック82aの下方へのスライド操作(白抜き矢印)で、スライドフック81aが上方へとスライドフック82aから離間する様子を示している(破線白抜き矢印)。
スライドフック81a,82aには、図9(b),(c)にて図示するように、それぞれ丸軸815から上方又は下方に突出する板状片816により、昇降コード10を巻掛け可能なコード巻掛部800が形成されている。尚、図9(b),(c)に例示する板状片816は、スライドフック81aについては上方へのみ突出し、スライドフック82aについては下方へのみ突出する例を示しているが、図2(c)に示すものと同様に、上下に突出するものでもよい。
本例では、図9(a)に示すように、スライドフック81a,82aの各前面の水平方向両端部も、一対の案内レール88aの内側に支持され、この一対の案内レール88aの上下にそれぞれ形成されている開口端部881によって、スライドフック81a,82aの上下方向の可動域(スライド範囲)が規定される。
そして、チルト操作棒15の上下方向略中央部でスライドフック81a,82aが互いに最も近接する位置となるよう設定され、スライドフック81a,82aが互いに最も離間するのは、スライドフック81aが一対の案内レール88aの上方の開口端部881に位置して、スライドフック82aが一対の案内レール88aの下方の開口端部881に位置するときである。そして、スライドフック81a,82aが互いに最も離間する状態でも、歯車ラック85a,86aが、一対の案内レール88aから飛び出さないように設定するのが意匠性及び安全性の観点で好ましい。
このように、2本の歯車ラック85a,86a及び歯車87aは、スライドフック81a,82aを駆動する可動機構として構成される。
そして、本実施形態においても、スライドフック82aについては、予め想定された操作者の手の届く範囲内でチルト操作棒15上にてスライドさせるように構成される一方で、スライドフック81aについては、予め想定された操作者の手の届かない範囲まで、チルト操作棒15上にてスライドさせることができる。
従って、本実施形態のコード巻掛装置8aは、スライドフック81a,82aは同期して互いに離間又は接近するようスライド可能に構成されているため、上述した図4に示す第1実施形態の動作と同様となり、同様の作用・効果を得ることができる。
また、スライドフック81aのコード巻掛部800に昇降コード10を一回掛け、或いは複数回の巻き付けによる利用形態の場合、スライドフック82aについては、単なる操作用として構成すればよく、図9(b),(c)に示すような丸軸815及び板状片816よりなるコード巻掛部800を必ずしも設ける必要はない。
また、本実施形態において、スライドフック82aをロック可能とするために、スライドフック82aの面と、これを支持する一対の案内レール88aの内側の面にそれぞれ、上下方向に湾曲凹凸を波打ち形成して、スライドフック82aの段階的なスライドとロックを許容する構造とすることができる。
また、スライドフック82aをロック可能とする別例として、前述した図6に示す第1変形例のように、弾性変形可能な係合片817を設け、これと係合してロック可能とする係合受部835を、一対の案内レール88aの下方の開口端部881近傍に設けることができる。
そして、本実施形態においても、スライドフック81a,82aのコード巻掛部800について、図8(a),(b)に示したような変形例のように構成することができる。
以上のように構成した変形例を含む第2実施形態のコード巻掛装置8aによれば、昇降コード10の移動を手引き操作する横型ブラインドにおける、昇降コード10の巻掛け及び取り外しに係る手間を軽減し、その利便性をより一層を高めることができる。
〔第3実施形態〕
(コード巻掛装置)
図10(a)は本考案による第3実施形態のコード巻掛装置8bの概略構成を示す斜視図であり、図10(b),(c)は、それぞれ第3実施形態のコード巻掛装置8bの動作を概略的に示す斜視図である。尚、第3実施形態のコード巻掛装置8bは、図1に示す横型ブラインドにおいて、第1実施形態のコード巻掛装置8から置き換えて設置可能であり、同様な構成要素には同一の参照番号を付している。
図10(a)に示すように、チルト操作棒15の上下方向略中央部には、固定フック82bが固着され、その上側に、チルト操作棒15上でスライド可能なスライドフック81bが配置されている。また、チルト操作棒15には、スライドフック81bの可動域を規定するとともに、上下方向のスライドを案内するための案内溝15bが形成されている。そして、スライドフック81bの下面と固定フック82bの上面とは圧縮バネ87bで接続されている。
また、図10(b),(c)に示すように、スライドフック81bの奥面には矢尻状の係合片824が突出しており、この係合片824がチルト操作棒15に形成されている案内溝15bと係合して、スライドフック81bの可動域が規定され、スライドフック81bの上下方向のスライドが案内される。
また、チルト操作棒15上に奥面が固着される固定フック82bの両側面には、先端爪部822を有する弾性変形可能な係合片821が形成されている。そして、スライドフック81bの両側面には、先端爪部822と係合してロック可能とする係合孔823が形成されている。
図10(b)には、スライドフック81bと固定フック82bが近接している状態を示しており、この状態では、固定フック82bの係合片821における先端爪部822がスライドフック81bの係合孔823と係合して、圧縮バネ87bにおける伸長方向へ向かう付勢力が蓄勢されている。
そして、図10(b)に示す状態から、スライドフック81bを固定フック82bの方向に(即ち下方に)押し込むと、図10(c)に示すように先端爪部822と係合孔823との係合が解除される。そして、この係合が解除される当該押し込みを瞬時に開放すると(即ち、スライドフック81bを瞬時に手放すと)、圧縮バネ87bに蓄勢されている付勢力により、図10(c)に示すように、スライドフック81bが固定フック82bから離間する(白抜き矢印)。尚、先端爪部822と係合孔823とを係合させるときは、スライドフック81bを固定フック82bの方向に(即ち下方に)押し込み、ゆっくりと手放すことで、その係合が維持され、図10(b)に示す状態となる。
尚、図10(b),(c)に示す例では、スライドフック81bを固定フック82bに対しロックする(実質的にチルト操作棒15上にロックする)ために、先端爪部822と係合孔823との係合によりロックする機構を構成する例を示しているが、マグネットや面ファスナーなどの吸着力を利用してロックする機構を構成してもよい。
スライドフック81b及び固定フック82bには、図10(b),(c)にて図示するように、それぞれ丸軸815から上方又は下方に突出する板状片816により、昇降コード10を巻掛け可能なコード巻掛部800が形成されている。尚、図10(b),(c)に例示する板状片816は、スライドフック81bについては上方へのみ突出し、スライドフック82については下方へのみ突出する例を示しているが、図2(c)に示すものと同様に、上下に突出するものでもよい。
本例では、図10(a)に示すように、チルト操作棒15に形成されている案内溝15bによって、スライドフック81bの上下方向の可動域(スライド範囲)が規定される。
そして、本例ではチルト操作棒15の上下方向略中央部でスライドフック81b及び固定フック82bが互いに最も近接する位置となるよう設定され、スライドフック81b及び固定フック82bが互いに最も離間するのは、スライドフック81bの係合片824が案内溝15bの上端に位置するときである。尚、スライドフック81b及び固定フック82bの位置は、特にチルト操作棒15の上下方向略中央部でなくとも良く、例えばチルト操作棒15の下端部付近に設け、案内溝の上下範囲を長くするなどの構成とすることもできる。
このように、圧縮バネ87bは、スライドフック81bを駆動する可動機構として構成される。
本実施形態においても、スライドフック81bは、固定フック82bから離間又は接近するようスライド可能に構成されているため、上述した図4に示す第1実施形態の動作とほぼ同様となり、同様の作用・効果を得ることができる。
また、スライドフック81bのコード巻掛部800に昇降コード10を一回掛け、或いは複数回の巻き付けによる利用形態の場合、固定フック82bについては、単なる圧縮バネ87bの支持用として構成すればよく、図10(b),(c)に示すような丸軸815及び板状片816よりなるコード巻掛部800を必ずしも設ける必要はない。
ただし、本実施形態においては、スライドフック81b及び固定フック82bの双方とも、予め想定された操作者の手の届く範囲内でチルト操作棒15上にて操作可能に構成されるため、上述した第1及び第2実施形態よりも、チルト操作棒15の下端から余分に引き出されている昇降コード10の長さが比較的長いような場合にも対応するためには、図10(b),(c)に示すような丸軸815及び板状片816よりなるコード巻掛部800を設けて、上述した図4(b)に示すような二回掛けができるよう構成することが好ましい。
そして、本実施形態においても、スライドフック81b及び固定フック82bのコード巻掛部800について、図8(a),(b)に示したような変形例のように構成することができる。
以上のように構成した変形例を含む第3実施形態のコード巻掛装置8bによれば、昇降コード10の移動を手引き操作する横型ブラインドにおける、昇降コード10の巻掛け及び取り外しに係る手間を軽減し、その利便性をより一層を高めることができる。
〔第4実施形態〕
(コード巻掛装置)
図11(a)は本考案による第4実施形態のコード巻掛装置8cの概略構成を示す斜視図であり、図11(b),(c)は、それぞれ第4実施形態のコード巻掛装置8cの動作を概略的に示す斜視図である。尚、第4実施形態のコード巻掛装置8cは、図1に示す横型ブラインドにおいて、第1実施形態のコード巻掛装置8から置き換えて設置可能であり、同様な構成要素には同一の参照番号を付している。
図11(a)に示すように、チルト操作棒15上の上端部近傍の位置に、第1実施形態における駆動支持部材83とほぼ同様な構造の駆動支持部材83cが固定されている。一方、チルト操作棒15上の上下方向略中央部からやや下方の位置に、固定フック82cが固着され、駆動支持部材83cと固定フック82cとの間に、第1実施形態におけるスライドフック81とほぼ同様な構造で、チルト操作棒15上でスライド可能なスライドフック81cが配置されている。
そして、駆動支持部材83cでは、第1実施形態における駆動支持部材83と同様に滑車833が設けられているが、本実施形態では、手引き操作可能な操作コード85cの一端851cを操作用錘部材89cに接続し、操作コード85cの他端852cをスライドフック81cに結び玉等で係止して、この操作コード85cを駆動支持部材83cにおける滑車833に掛装されるようになっている。
また、スライドフック81cの自重は、操作用錘部材89cの自重より大きくなるように構成されている。このため、操作用錘部材89cの非操作時では、スライドフック81cは、その自重で、図11(a)に示すように固定フック82cの上部に置かれる。図11(b),(c)では、スライドフック81cについて簡略図示し、固定フック82cの図示についても省略しているが、図11(b)に示す状態は、スライドフック81cが、固定フック82cの上部に置かれている様子を示している。
また、スライドフック81cにおけるコード巻掛部800について、図11(b),(c)では、丸軸815から上方に突出する板状片816により形成されているように示しているが、スライドフック81c及び固定フック82cにおけるコード巻掛部800として、図11(a)に示すように、限定するものではないが、当該板状片816が上下に突出するよう構成としている。
スライドフック81cの動作として、図11(b)に示す状態から、図11(c)に示すように操作用錘部材89cを下方に引き出すと(白抜き矢印)、スライドフック81cが上昇し、固定フック82cから離間する(破線白抜き矢印)。
図11(c)に示すようにスライドフック81cを固定フック82cから離間するよう上昇させた状態で、操作用錘部材89cを手放してもスライドフック81cがその自重で下方に戻ることが無いよう、固定フック82cのコード巻掛部800に、操作コード85cを巻き付けてロックする。
本実施形態における操作用錘部材89c、操作コード85c及び駆動支持部材83cは、スライドフック81cをスライド操作する操作機構として構成される。
本実施形態においても、固定フック82cの位置を、予め想定された操作者の手の届く範囲内に設定しておくことで、スライドフック81cは、固定フック82cから離間又は接近するようスライド可能に構成されているため、上述した図4に示す第1実施形態の動作とほぼ同様となり、同様の作用・効果を得ることができる。
尚、スライドフック81cは、固定フック82cを利用して、上述した図4(b)に示すような二回掛けができるよう構成した場合でも、固定フック82cのコード巻掛部800に、操作コード85cを巻き付けてロックすることができる。
そして、本実施形態においても、スライドフック81c及び固定フック82cのコード巻掛部800について、図8(a),(b)に示したような変形例のように構成することができる。
以上のように構成した変形例を含む第4実施形態のコード巻掛装置8cでは、上述した第1乃至第3実施形態と比較して、操作コード85cを巻き付けてロックする手間が増えるものの、スライドフック81cは、固定フック82cから離間又は接近するようスライド可能に構成されているため、従来技法よりもその巻掛け回数を減らすことができ、その利便性を高めることができる。
〔第5実施形態〕
図12(a),(b),(c)は、それぞれ本考案による第5実施形態における実施例1乃至3のコード巻掛装置8d,8e,8fの構成を示す概略図である。尚、第5実施形態における実施例1乃至3のコード巻掛装置8d,8e,8fは、それぞれ図1に示す横型ブラインドにおいて、第1実施形態のコード巻掛装置8から置き換えて設置可能であり、同様な構成要素には同一の参照番号を付している。
(実施例1のコード巻掛装置)
まず、図12(a)に示す第5実施形態における実施例1のコード巻掛装置8dは、第1実施形態のコード巻掛装置8とほぼ同様であるが、第1実施形態における移送コード85,86の代わりに、手引き操作可能な無端状で紐状の操作コード85dを用いた例である。
実施例1のコード巻掛装置8dは、チルト操作棒15上の上端部近傍及び下端部近傍の位置に、それぞれ駆動支持部材83d,84dが固定されている。また、チルト操作棒15上で駆動支持部材83d,84d間に、同期して互いに離間又は接近するようスライド可能な一対のスライドフック81d,82dが上下方向に設けられている。また、駆動支持部材83d,84dは、それぞれ無端状の操作コード85dを掛装する滑車833dが設けられている。
そして、図12(a)に示すように、駆動支持部材83dの滑車833dから垂下される無端状(実質2本)の操作コード85dの一方を係止部851dでスライドフック81dに係止し、無端状(実質2本)の操作コード85dの他方を係止部852dでスライドフック82dに係止している。
駆動支持部材83d,84dの基本構造は、無端状の操作コード85dを掛装する滑車833dとするものであれば、図2(b)に示すものとほぼ同様とすることができる。
同じく、一対のスライドフック81d,82dの基本構造は、無端状の操作コード85dを挿通又は係止可能とするものであれば、図2(c)に示すものとほぼ同様とすることができる。
従って、第5実施形態における実施例1のコード巻掛装置8dによれば、第1実施形態における各変形例を含み、上述した図4に示す第1実施形態の動作と同様となり、同様の作用・効果を得ることができ、昇降コード10の巻掛け及び取り外しに係る手間を軽減し、その利便性をより一層を高めることができる。
(実施例2のコード巻掛装置)
また、図12(b)に示す第5実施形態における実施例2のコード巻掛装置8eのように、手引き操作可能な無端状のボールチェーン85eを用いることもできる。
実施例2のコード巻掛装置8eは、チルト操作棒15上の上端部近傍及び下端部近傍の位置に、それぞれ駆動支持部材83e,84eが固定されている。また、チルト操作棒15上で駆動支持部材83e,84e間に、同期して互いに離間又は接近するようスライド可能な一対のスライドフック81e,82eが上下方向に設けられている。また、駆動支持部材83e,84eは、それぞれ無端状のボールチェーン85eを掛装する凹凸状の滑車833eが設けられている。
そして、図12(b)に示すように、駆動支持部材83eの滑車833eから垂下される無端状(実質2本)のボールチェーン85eの一方を係止部851eでスライドフック81eに係止し、無端状(実質2本)のボールチェーン85eの他方を係止部852eでスライドフック82eに係止している。係止部851e,852eは、チェーンコネクタなどの係止部材830を用いてスライドフック81e,82eの各々に接続する構成とすることもできる。
駆動支持部材83e,84eの基本構造は、無端状のボールチェーン85eを掛装する滑車833eとするものであれば、図2(b)に示すものとほぼ同様とすることができる。
同じく、一対のスライドフック81e,82eの基本構造は、無端状のボールチェーン85eを挿通又は係止可能とするものであれば、図2(c)に示すものとほぼ同様とすることができる。
従って、第5実施形態における実施例2のコード巻掛装置8eによれば、第1実施形態における第1乃至第3変形例を含み、上述した図4に示す第1実施形態の動作と同様となり、同様の作用・効果を得ることができ、昇降コード10の巻掛け及び取り外しに係る手間を軽減し、その利便性をより一層を高めることができる。
(実施例3のコード巻掛装置)
また、図12(c)に示す第5実施形態における実施例3のコード巻掛装置8fのように、手引き操作可能な無端状のベルト85fを用いることもできる。
実施例3のコード巻掛装置8fは、チルト操作棒15上の上端部近傍及び下端部近傍の位置に、それぞれ駆動支持部材83f,84fが固定されている。また、チルト操作棒15上で駆動支持部材83f,84f間に、同期して互いに離間又は接近するようスライド可能な一対のスライドフック81f,82fが上下方向に設けられている。また、駆動支持部材83f,84fは、それぞれ無端状のベルト85fを掛装するベルト用の滑車833fが設けられている。
そして、図12(c)に示すように、駆動支持部材83fの滑車833fから垂下される無端状(実質2本)のベルト85fの一方を係止部851fでスライドフック81fに係止し、無端状(実質2本)のベルト85fの他方を係止部852fでスライドフック82fに係止している。
駆動支持部材83f,84fの基本構造は、無端状のベルト85fを掛装する滑車833fとするものであれば、図2(b)に示すものとほぼ同様とすることができる。
同じく、一対のスライドフック81f,82fの基本構造は、無端状のベルト85fを挿通又は係止可能とするものであれば、図2(c)に示すものとほぼ同様とすることができる。
従って、第5実施形態における実施例3のコード巻掛装置8fによれば、第1実施形態における第1乃至第3変形例を含み、上述した図4に示す第1実施形態の動作と同様となり、同様の作用・効果を得ることができ、昇降コード10の巻掛け及び取り外しに係る手間を軽減し、その利便性をより一層を高めることができる。
尚、第5実施形態における実施例1乃至3のコード巻掛装置8d,8e,8fにおいては、スライドフック82d,82e,82fを掴んでスライド操作できるだけでなく、紐状の操作コード85d、ボールチェーン85e、及びベルト85fを手引き操作可能な無端状で構成しているため、紐状の操作コード85d、ボールチェーン85e、及びベルト85fは、スライドフック81d(又は82d),81e(又は82e),81f(又は82f)の可動機構として機能するとともに、操作機構としても機能するよう構成される。尚、スライドフック82d,82e,82fは無くても良い。
〔第6実施形態〕
(コード巻掛装置)
図13(a)は本考案による第6実施形態のコード巻掛装置8gの概略構成を示す斜視図であり、図13(b),(c)は、それぞれ第6実施形態のコード巻掛装置8gの動作を概略的に示す斜視図である。尚、第6実施形態のコード巻掛装置8gは、図1に示す横型ブラインドにおいて、第1実施形態のコード巻掛装置8から置き換えて設置可能であり、同様な構成要素には同一の参照番号を付している。
図13(a)に示すように、チルト操作棒15上には、一対の案内レール88gが固着され、この一対の案内レール88gの内壁に沿って上下に移動可能な一対のスライドフック81g,82gが設けられている。また、一対のスライドフック81g,82gは、スパイラルシャフト85gの軸方向へ移動可能に軸支されており、スパイラルシャフト85gの上端は、一対の案内レール88gの上端を塞ぐ駆動支持部材83gに回転可能に支持される。一方、スパイラルシャフト85gの下端は、一対の案内レール88gの下端を支持する駆動支持部材84gに回転可能に支持されるとともに、一対の案内レール88gの下端(即ち、駆動支持部材84g)から下方に延びる巻掛操作棒851gに相対回転不能に連結されている。
図13(b)には、図13(a)における一対の案内レール88gの内壁に沿って上下に移動可能なスライドフック81gと、スパイラルシャフト85gとの関係を示している。
図13(b)に示す状態から、巻掛操作棒851gに連結されるスパイラルシャフト85gを正逆回転させると、この回転方向に応じてスライドフック81gを上下方向にスライドさせることができる。例えば、図13(c)に示すように、スパイラルシャフト85gを正回転させると(白抜き矢印)、スライドフック81gは上昇する(破線白抜き矢印)。一方で、図13(c)における図示を省略しているが、スパイラルシャフト85gを正回転させると(白抜き矢印)、スライドフック82gは下降する。
そして、スパイラルシャフト85gを逆回転させたときは、スライドフック81gは下降し、スライドフック82gは上昇する。
スライドフック81g,82gには、図13(b),(c)にて図示するように、それぞれ丸軸815から上方に突出する板状片816により、昇降コード10を巻掛け可能なコード巻掛部800が形成されている。尚、各スライドフック81g,82gの板状片816は、図2(c)に示すものと同様に、上下に突出するものでもよい。
そして、チルト操作棒15の上下方向略中央部でスライドフック81g,82gが互いに最も近接する位置となるよう設定され、スライドフック81g,82gが互いに最も離間するのは、スライドフック81gが一対の案内レール88gの上端に位置して、スライドフック82gが一対の案内レール88gの下端に位置するときである。
このように、スパイラルシャフト85gは、スライドフック81g,82gをスライド操作する操作機構として構成される。
そして、本実施形態においても、スライドフック81gについては、予め想定された操作者の手の届く位置から届かない範囲まで、チルト操作棒15上にてスライドさせることができる。
このように、スライドフック81g,82gは同期して互いに離間又は接近するようスライド可能に構成されているため、上述した図4に示す第1実施形態の動作と同様となり、同様の作用・効果を得ることができる。
また、スライドフック81gのコード巻掛部800に昇降コード10を一回掛けの巻き付けによる利用形態の場合、スライドフック82gについては必ずしも設ける必要はない。
また、本実施形態において、スライドフック82gのロックは、スパイラルシャフト85gの回転操作を停止するのみで実現できる。尚、巻掛操作棒851gに対して操作ハンドルを直接設けることもできるが、例えば図13(d)に示すように、巻掛操作棒851gに対して着脱可能な回転伝達式のクランクハンドル89gを利用する形態でも良い。図13(d)に示すクランクハンドル89gの例では、そのハンドル部891gを回転操作すると、コア部892gが回転するよう回転伝達される構成となっている。そして、六角棒状の巻掛操作棒851gの下端に、六角孔を有するコア部892gを嵌着させることで、ハンドル部891gの回転操作により巻掛操作棒851gを回転させることができる。
そして、本実施形態においても、スライドフック81g,82gのコード巻掛部800について、図8(a),(b)に示したような変形例のように構成することができる。
以上のように構成した変形例を含む第6実施形態のコード巻掛装置8gによれば、昇降コード10の移動を手引き操作する横型ブラインドにおける、昇降コード10の巻掛け及び取り外しに係る手間を軽減し、その利便性をより一層を高めることができる。
以上、特定の実施形態の例を挙げて本考案を説明したが、本考案は前述の実施形態の例に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、各実施形態のコード巻掛装置を構成する各部材の形状について特定の例を挙げて説明したが、上述した例に制限する必要はなく、各部材の機能を実現できる形状であれば任意である。
また、上述した各実施名帯の例では横型ブラインドを例示して説明したが、縦型ブラインド等の所定のコードにより遮蔽材の移送を行う遮蔽装置であって、当該所定のコードが遮蔽装置の外部に導出されるものであれば、本考案に係るコード巻掛装置を適用することができる。
即ち、上述した各実施形態及び各変形例におけるコード巻掛装置(8,8a,8b,8c,8d,8e,8f,8g)の特徴事項について総括するに、本考案に係るコード巻掛装置(8,8a,8b,8c,8d,8e,8f,8g)は、所定のコード(上述した例では昇降コード10)により遮蔽材(上述した例ではスラット4)の移送を行う遮蔽装置(上述した例では横型ブラインド)に適用される。
そして、当該遮蔽材を移送するために遮蔽装置の外部に導出される当該所定のコードを巻掛け可能なコード巻掛部800を有し、所定の棒体(上述した例ではチルト操作棒)に沿ってスライド可能としたスライドフック(81,81a,81b,81c,81d,81e,81f,81g)を備えるとともに、このスライドフック(81,81a,81b,81c,81d,81e,81f,81g)を当該所定の棒体に沿って可動させる可動機構と当該所定の棒体に沿って可動させるよう操作する操作機構のいずれか一方又は双方を備えるよう構成される。
そして、上述した各実施形態のように、当該所定のコードを巻掛け可能なコード巻掛部800を有する第2のフックが当該所定の棒体に設けられるときには、図4(a)のような一回掛けの利用形態だけでなく、図4(b)のような二回掛けの利用形態も可能となる。ここで、この第2のフックとして、上述した固定フック(82b, 82c)や、第2のスライドフック(82, 82a,82d,82e,82f,82g)とすることができる。
尚、コード巻掛部800は、このような固定フックやスライドフックに対し、当該所定のコードを巻掛け可能とする丸軸815と板状片816で構成される。
ただし、上述した各実施形態において説明したように、固定フック(82b, 82c)や、第2のスライドフック(82, 82a,82d,82e,82f,82g)については、必ずしもコード巻掛部800を設ける必要はなく、図4(a)のような一回掛けの利用形態のみとする構成も可能である。このような場合のコード巻掛部800を設けていない固定フック(82b, 82c)に相当する部材や、第2のスライドフック(82, 82a,82D,82e,82f,82g)に相当する部材については、当該可動機構、或いは当該操作機構の一部に含まれる。
従って、本考案に係るコード巻掛装置(8,8a,8b,8c,8d,8e,8f,8g)は、当該所定のコードが遮蔽装置の外部に導出されるものであれば適用することができ、当該所定のコードの巻掛け及び取り外しに係る手間を軽減し、その利便性をより一層を高めることができるようになる。
本考案によれば、昇降コードの巻掛け及び取り外しに係る手間を軽減し、その利便性をより一層を高めることができるので、所定のコードにより遮蔽材の移送を行う遮蔽装置の用途に有用である。
1 ヘッドボックス
3 操作部
4 スラット
5 ボトムレール
7 操作つまみ
8,8a,8b,8c,8D,8e,8f,8g コード巻掛装置
9 ラダーコード
10 昇降コード
12 角度調節軸
13 支持部材
14 ストッパー装置
15 チルト操作棒
81,81a,81b,81c,81d,81e,81f,81g スライドフック
82,82a,82d,82e,82f,82g スライドフック
82b,82c 固定フック
83,83c,83d,83e,83f,83g 駆動支持部材
84,84d,84e,84f,84g 駆動支持部材
85 移送コード
85a 歯車ラック
85c 操作コード
85d 紐状の操作コード
85e ボールチェーン
85f ベルト
85g スパイラルシャフト
86 移送コード
86a 歯車ラック
87a 歯車
87b 圧縮バネ
88a,88g 案内レール
89c 操作用錘部材
800 コード巻掛部
833,833d,833e, 833f 滑車
本考案のコード巻掛装置は、所定のコードにより遮蔽材の移送を行う遮蔽装置におけるコード巻掛装置であって、遮蔽材を移送するために遮蔽装置の外部に導出される当該所定のコードを巻掛けする軸(815)及び前記軸から垂直方向に突出する板状片(816)を持つコード巻掛部を有し、所定の棒体に沿ってスライドするように前記所定の棒体に係合する形状を有するスライドフックを備えるとともに、前記スライドフックを前記所定の棒体に沿って可動させる可動機構と前記所定の棒体に沿って可動させるよう操作する操作機構のいずれか一方又は双方を備えることを特徴とする。
また、本考案のコード巻掛装置において、前記スライドフックとは異なる第2のフックが前記所定の棒体に設けられ、前記第2のフックは、当該所定のコードを巻掛けする軸(815)及び前記軸から垂直方向に突出する板状片(816)を持つコード巻掛部を有し、前記所定の棒体に固定した固定フックからなり、前記可動機構、或いは前記操作機構は、前記スライドフックと前記第2のフックとの間の距離を前記所定の棒体に沿って可変させるように、前記所定の棒体に配置されていることを特徴とする。
また、本考案のコード巻掛装置において、前記スライドフックとは異なる第2のフックが前記所定の棒体に設けられ、前記第2のフックは、当該所定のコードを巻掛けする軸(815)及び前記軸から垂直方向に突出する板状片(816)を持つコード巻掛部を有し、前記所定の棒体に沿ってスライドするように前記所定の棒体に係合する形状を有する第2のスライドフックからなり、前記可動機構、或いは前記操作機構は、前記スライドフックと前記第2のスライドフックとの間の距離を同期して互いに離間又は接近させるように、前記所定の棒体に配置されていることを特徴とする。
また、本考案のコード巻掛装置において、前記第2のスライドフックは、前記所定の棒体に対し相対回転させる操作で直接的にロックする形状を有するか、又は間接的にロックする機構として前記所定の棒体に固定される駆動支持部材(84)の係合受部(835)に対し係合する係合片(817)を有することを特徴とする。
また、本考案のコード巻掛装置において、前記第2のスライドフックは、前記所定の棒体に対し相対回転させる操作でロックする形状を有することを特徴とする。
また、本考案のコード巻掛装置において、前記スライドフックと前記第2のフックのいずれか一方又は双方におけるコード巻掛部に、滑車支持部(832)が設けられ、前記滑車支持部に当該所定のコードを巻掛けする滑車が軸支されていることを特徴とする。

Claims (14)

  1. 所定のコードにより遮蔽材の移送を行う遮蔽装置におけるコード巻掛装置であって、
    遮蔽材を移送するために遮蔽装置の外部に導出される当該所定のコードを巻掛け可能なコード巻掛部を有し、所定の棒体に沿ってスライド可能としたスライドフックを備えるとともに、前記スライドフックを前記所定の棒体に沿って可動させる可動機構と前記所定の棒体に沿って可動させるよう操作する操作機構のいずれか一方又は双方を備えることを特徴とするコード巻掛装置。
  2. 前記スライドフックとは異なる第2のフックが前記所定の棒体に設けられ、
    前記第2のフックは、当該所定のコードを巻掛け可能なコード巻掛部を有し、前記所定の棒体に固定した固定フックからなり、
    前記可動機構、或いは前記操作機構は、前記スライドフックと前記第2のフックとの間の距離を前記所定の棒体に沿って可変させるように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のコード巻掛装置。
  3. 前記スライドフックとは異なる第2のフックが前記所定の棒体に設けられ、
    前記第2のフックは、当該所定のコードを巻掛け可能なコード巻掛部を有し、前記所定の棒体に沿ってスライド可能とした第2のスライドフックからなり、
    前記可動機構、或いは前記操作機構は、前記スライドフックと前記第2のスライドフックとの間の距離を同期して互いに離間又は接近させるよう構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のコード巻掛装置。
  4. 前記可動機構は、前記第2のスライドフックのスライド操作で、前記スライドフックを同期してスライドさせるように構成されていることを特徴とする、請求項3に記載のコード巻掛装置。
  5. 前記第2のスライドフックは、前記所定の棒体に対し直接又は間接的にロック可能に構成されていることを特徴とする、請求項3又は4に記載のコード巻掛装置。
  6. 前記第2のスライドフックは、前記所定の棒体に対し相対回転させる操作でロック可能に構成されていることを特徴とする、請求項5に記載のコード巻掛装置。
  7. 前記スライドフックと前記第2のフックのいずれか一方又は双方におけるコード巻掛部に、当該所定のコードを巻掛け可能な滑車が設けられていることを特徴とする、請求項2から6のいずれか一項に記載のコード巻掛装置。
  8. 前記スライドフックと前記第2のフックのいずれか一方又は双方におけるコード巻掛部が、当該所定のコードを着脱可能に掴持させるクリップ構造を有することを特徴とする、請求項2から7のいずれか一項に記載のコード巻掛装置。
  9. 前記可動機構は、
    前記スライドフックに一端を取着する第1の移送コードと、
    前記第2のスライドフックに一端を取着する第2の移送コードと、
    前記所定の棒体の上方に設置され、前記第1の移送コードを掛装する滑車を有し、前記第1の移送コードの他端を前記第2のスライドフックに取着させるよう案内する第1の駆動支持部材と、
    前記所定の棒体の下方に設置され、前記第2の移送コードを掛装する滑車を有し、前記第2の移送コードの他端を前記スライドフックに取着させるよう案内する第2の駆動支持部材と、
    を備えるよう構成されていることを特徴とする、請求項3、又は請求項3を引用する請求項4から8のいずれか一項に記載のコード巻掛装置。
  10. 前記可動機構は、
    前記スライドフックを取着する第1の歯車ラックと、
    前記第2のスライドフックを取着する第2の歯車ラックと、
    前記所定の棒体の所定位置にて回転可能に軸支され、互いに対向するよう配置させた前記第1の歯車ラックと前記第2の歯車ラックの各歯部と噛合する歯車と、
    を備えるよう構成されていることを特徴とする、請求項3、又は請求項3を引用する請求項4から8のいずれか一項に記載のコード巻掛装置。
  11. 前記可動機構は、前記第2のフックから前記スライドフックを離間させるための所定の付勢力を生じさせる圧縮バネを備えるよう構成され、
    前記スライドフックと前記第2のフックが接近するようロックする機構を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載のコード巻掛装置。
  12. 前記操作機構は、操作用錘部材に一端を取着した所定の操作コードの他端を、前記所定の棒体に設けられる滑車を介して前記スライドフックに取着して構成され、
    前記操作用錘部材の操作により、前記スライドフックをスライド可能としたことを特徴とする、請求項1又は2に記載のコード巻掛装置。
  13. 前記可動機構、或いは前記操作機構は、前記所定の棒体における上方及び下方にそれぞれ設けられた滑車に掛装される無端状の操作コード、無端状のボールチェーン、又は無端状のベルトから構成され、
    当該無端状の操作コード、無端状のボールチェーン、又は無端状のベルトに、前記スライドフックが取着されていることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載のコード巻掛装置。
  14. 前記操作機構は、前記スライドフックを軸支するスパイラルシャフトを備えるよう構成され、
    前記スパイラルシャフトの回転操作で、前記スライドフックを前記スパイラルシャフトの軸方向にスライド可能としたことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のコード巻掛装置。
JP2019003712U 2019-10-01 2019-10-01 コード巻掛装置 Active JP3225992U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019003712U JP3225992U (ja) 2019-10-01 2019-10-01 コード巻掛装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019003712U JP3225992U (ja) 2019-10-01 2019-10-01 コード巻掛装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016212587A Continuation JP2018071199A (ja) 2016-10-31 2016-10-31 コード巻掛装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3225992U true JP3225992U (ja) 2020-04-23

Family

ID=70286067

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019003712U Active JP3225992U (ja) 2019-10-01 2019-10-01 コード巻掛装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3225992U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6808448B2 (ja) 操作装置
CA2953344C (en) Devices and systems for accumulating lift cords used to lift architectural opening coverings
JP3225992U (ja) コード巻掛装置
JP6670540B2 (ja) 横型ブラインド
US20030192654A1 (en) Lift coard concealable venetian blind
JP6204214B2 (ja) セーフティツール
JP2018071199A (ja) コード巻掛装置
JP6473313B2 (ja) 遮蔽装置
WO2012137786A1 (ja) 日射遮蔽装置及びその操作装置
KR102071032B1 (ko) 블라인드 가동줄용 무게추 겸용 안전 손잡이
JP6800631B2 (ja) 自動巻上式把手及び遮蔽装置
EP1574660A2 (en) Corded architectural covering including cord actuator and locking system
JP6675842B2 (ja) 横型ブラインド及びコード調整装置
JP7018740B2 (ja) ロールスクリーン
JP6971680B2 (ja) 遮蔽装置用の速度調整装置
JP5934301B2 (ja) 日射遮蔽装置の遮蔽材昇降装置
JP6581406B2 (ja) 横型ブラインド及びストップ装置
JP2020002671A (ja) ブラインドの操作装置及びその操作具
JP5135105B2 (ja) テープ取付装置
CN220365507U (zh) 一种室内装修用扶梯
KR200429776Y1 (ko) 롤 스크린의 승하강 장치
JPH0727496U (ja) 吊掛装置
JP2005058473A (ja) 昇降カーテン装置
JP2016075100A (ja) 横型ブラインド
JP6416659B2 (ja) 辷り出し窓のロック装置

Legal Events

Date Code Title Description
A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20191120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200221

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3225992

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250