JP3225872U - 竹酒 - Google Patents
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Abstract
【課題】運搬時等に酒が漏出してしまうのを防ぐことができる竹酒を提供する。【解決手段】竹酒1は、竹の節5、6間に形成される中空部7を有するとともに、中空部と外部とを連通する人工の貫通孔のない状態の竹筒2と、竹筒の中空部に封入された酒3、又は、酒及びスモーク4とで構成される。竹には、成長に必要な導水管として機能する維管束が自然に形成されており、維管束は、竹筒の上下端部の切断面8、9から中空部へと通じる連通路となっている。酒やスモークは、維管束を利用して中空部に封入(注入)される。【選択図】図1
Description
本考案は、竹の節間に形成される中空部を有する竹筒に酒を封入した竹酒に関するものである。
竹は、節と節との間に中空部が形成されているために、中空部の上下の節を残して竹を切断することで、竹の節間に中空部を有する竹筒を形成できる。この竹筒は、中空部に酒を注入することで酒の容器として利用できる。
竹筒の中空部に酒を注入した竹酒としては、外部から竹筒の中空部に連通する人工の貫通孔を形成し、貫通孔から酒を注入し、貫通孔に栓をしている(たとえば、特許文献1参照。)。
ところが、上記従来の竹酒では、外部から竹筒の中空部に連通する人工の貫通孔を栓で閉塞させているために、運搬時等に栓が外れて中空部から酒が漏出してしまうおそれがある。
そこで、請求項1に係る本考案では、竹酒において、竹の節間に形成される中空部を有するとともに、その中空部と外部とを連通する人工の貫通孔のない状態の竹筒と、前記竹筒の中空部に封入された酒とで構成することにした。
また、請求項2に係る本考案では、竹酒において、竹の節間に形成される中空部を有するとともに、その中空部と外部とを連通する人工の貫通孔のない状態の竹筒と、前記竹筒の中空部に封入された酒と、前記竹筒の中空部に封入されたスモークとで構成することにした。
また、請求項3に係る本考案では、竹酒において、竹の節間に形成される中空部を複数有するとともに、それぞれの中空部と外部とを連通する人工の貫通孔のない状態の竹筒と、前記竹筒の複数の中空部のそれぞれに封入された酒とで構成することにした。
また、請求項4に係る本考案では、竹酒において、竹の節間に形成される中空部を複数有するとともに、それぞれの中空部と外部とを連通する人工の貫通孔のない状態の竹筒と、前記竹筒の複数の中空部のそれぞれに封入された酒と、前記竹筒の複数の中空部のそれぞれに封入されたスモークとで構成することにした。
そして、本考案では、以下に記載する効果を奏する。
すなわち、本考案では、外部と中空部とを連通する人工の貫通孔のない状態の竹筒の中空部に酒が封入されているために、中空部から酒を漏出させずに運搬等をすることができる。
特に、竹筒の中空部に酒とともにスモークを封入することで、中空部の殺菌や酒の風味付けや香り付けを行うことができる。
また、竹の複数の中空部のそれぞれに酒を封入することで、1本の竹筒でより多くの酒を封入することができるとともに、酒を小分けして飲むことができる。
以下に、本考案に係る竹酒の具体的な構成について図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、竹酒1は、竹筒2の内部に液体の酒3や気体のスモーク4を封入したものである。
竹筒2は、竹に形成された上下に隣接する節5,6の上方及び下方で切断されたものであり、上下の節5と節6との間に中空部7が形成されている。
この竹筒2には、外部から中空部7へと連通する人工的な貫通孔が全く形成されていない。但し、竹には、成長に必要な導水管として機能する維管束が自然に形成されており、この維管束は、竹筒2の上下端部の切断面8,9から中空部7へと通じる連通路となっている。
酒3やスモーク4は、維管束を利用して中空部7に封入(注入)される。たとえば、容器内に竹筒2を載置し、容器内の圧力を下げることで竹筒2の中空部7を減圧し、その後、容器内に酒3やスモーク4を供給するとともに容器内を大気圧とすることで、竹筒2の中空部7の圧力(内圧)よりも高い容器内の圧力(大気圧)によって圧力差を利用して酒3やスモーク4を維管束を介して中空部7へと浸透させることができる。
ここで、酒3やスモーク4は、どのようなものでもよく、酒3のみであってもよく、殺菌や防腐作用等の機能性を有するスモーク4であってもよく、香り付けや味付けできるスモーク4でもよい。
酒3やスモーク4は、中空部7に封入されていればよく、その封入方法はどのようなものであってもよい。また、酒3とスモーク4は、中空部7に同時に注入してもよく、酒3を先に注入した後にスモーク4を注入してもよく、逆に、スモーク4を先に注入した後に酒3を注入してもよく、たとえば、殺菌作用を有するスモーク4を先に注入して竹筒2の中空部7や維管束を殺菌した後に酒3を注入することもできる。
以上に説明したように、上記竹酒1は、竹の節5,6間に形成される中空部7を有するとともに、その中空部7と外部とを連通する人工の貫通孔のない状態の竹筒2と、竹筒2の中空部7に封入された酒3、又は、酒3及びスモーク4とで構成されている。
上記竹酒1では、上下に隣接する節5,6の間に形成される単一の中空部7に酒3やスモーク4を封入した構成となっているが、中空部7が複数あってもよい。
図2に示すように、竹酒11は、竹筒12の内部に液体の酒13や気体のスモーク14を封入している。
竹筒12は、竹に形成された上下に並ぶ節15,10,16のうちの上部の節15の上方と下部の節16の下方で切断されたものであり、上部の節15と中途部の節10との間に第1の中空部17aが形成され、中途部の節10と下部の節16との間に第2の中空部17bが形成されている。
この竹筒12には、外部から中空部17a,17bへと連通する人工的な貫通孔が全く形成されていない。但し、竹には、成長に必要な導水管として機能する維管束が自然に形成されており、この維管束は、竹筒12の上下端部の切断面18,19から中空部17a,17bへと通じる連通路となっている。
酒13やスモーク14は、維管束を利用してそれぞれの中空部17a,17bに封入(注入)される。酒13やスモーク14は、どのようなものでもよく、酒13のみであってもよく、また、封入方法も限定されない。
以上に説明したように、上記竹酒11は、竹の節間15,10,16に形成される中空部17a,17bを複数有するとともに、それぞれの中空部17a,17bと外部とを連通する人工の貫通孔のない状態の竹筒12と、竹筒12の複数の中空部17a,17bのそれぞれに封入された酒13、又は、酒13及びスモーク14とで構成されている。
そして、上記竹酒1,11では、外部と中空部7,17a,17bとを連通する人工の貫通孔のない状態の竹筒2,12の中空部7,17a,17bに酒3,13が封入されているために、中空部7,17a,17bから酒3,13を漏出させずに運搬等をすることができる。
特に、竹筒2,12の中空部7,17a,17bに酒3,13とともにスモーク4,14を封入することで、中空部7,17a,17bの殺菌や酒の風味付けや香り付けを行うことができる。
また、竹の複数の中空部17a,17bのそれぞれに酒13を封入することで、1本の竹筒12でより多くの酒13を封入することができるとともに、酒13を小分けして飲むことができる。
1,11 竹酒
2,12 竹筒
3,13 酒
4,14 スモーク
5,6,10,15,16 節
7,17a,17b 中空部
8,9,18,19 切断面
2,12 竹筒
3,13 酒
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5,6,10,15,16 節
7,17a,17b 中空部
8,9,18,19 切断面
Claims (4)
- 竹の節間に形成される中空部を有するとともに、その中空部と外部とを連通する人工の貫通孔のない状態の竹筒と、
前記竹筒の中空部に封入された酒と、
で構成したことを特徴とする竹酒。 - 竹の節間に形成される中空部を有するとともに、その中空部と外部とを連通する人工の貫通孔のない状態の竹筒と、
前記竹筒の中空部に封入された酒と、
前記竹筒の中空部に封入されたスモークと、
で構成したことを特徴とする竹酒。 - 竹の節間に形成される中空部を複数有するとともに、それぞれの中空部と外部とを連通する人工の貫通孔のない状態の竹筒と、
前記竹筒の複数の中空部のそれぞれに封入された酒と、
で構成したことを特徴とする竹酒。 - 竹の節間に形成される中空部を複数有するとともに、それぞれの中空部と外部とを連通する人工の貫通孔のない状態の竹筒と、
前記竹筒の複数の中空部のそれぞれに封入された酒と、
前記竹筒の複数の中空部のそれぞれに封入されたスモークと、
で構成したことを特徴とする竹酒。
Priority Applications (1)
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020000306U JP3225872U (ja) | 2020-01-31 | 2020-01-31 | 竹酒 |
Publications (1)
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JP3225872U true JP3225872U (ja) | 2020-04-09 |
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Family Applications (1)
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JP2020000306U Active JP3225872U (ja) | 2020-01-31 | 2020-01-31 | 竹酒 |
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2020
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