JP3225785B2 - 自動販売機の縦積式商品ラック - Google Patents

自動販売機の縦積式商品ラック

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rack case
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙パック入り商品の自
動販売機に搭載した縦積式商品ラックの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】頭記した縦積式商品ラックは、例えば特
開昭62−175892号公報などで公知であり、かか
る商品ラックを搭載した自動販売機が牛乳,コーヒーな
どの紙パック入り商品販売用として市場に多く展開して
いる。図2はかかる縦積式商品ラックの1コラム分の構
成概要図である。図において、1は下面を開放した前面
扉付きの箱形ラックケース(薄鋼板をコ字形に板金加工
してその前面に扉を取付けたもの)、2はケース内を左
右2室に画成するよう中央部に設けた仕切板であり、商
品3は図示のように左右2列に振り分けてラックケース
1の中に縦積み式に収納されている。また、その販売機
構は左右の商品列ごとに最下位に並ぶ商品を販売待機位
置に担持するフラッパ4と、最下位から2番目の商品を
ケース側壁に押しつけてその上位に並ぶ商品を収納位置
に支える商品保持板5と、ベンドモータ6のモータ軸上
に取付けて前記フラッパ4,商品保持板5を販売動作に
合わせて揺動操作する制御カム7,8とから構成されて
いる。
【0003】かかる構成で、販売指令が与えられるとベ
ンドモータ6が始動して最下位に並ぶ商品3から順に左
右列交互に販売する。図2は左側列に並ぶ商品3を搬出
する際の動作状態を表しており、制御カム7,8が待機
位置から略90度回転すると、左側のフラッパ4が下方
に開いて最下位の商品が落下搬出すると同時に、商品保
持板5が2番目の商品をラックケース1のケース側壁に
強く押しつけてその上位に並ぶ商品とともに収納位置に
保持する。なお、この場合にラックケース1に対して側
壁には横方向に大きな押圧荷重Fが加わるために、ラッ
クケース1の強度不足に起因してケース側壁が側方へ変
形すると、通路幅が広がって2番目に並ぶ商品をケース
側壁と商品保持板5との間に挟み込む力が弱まり、その
結果として収納商品が下方へずり落ちてしまうといった
搬出トラブルが発生する。
【0004】ところで、多セレクションの自動販売機に
搭載した縦積式商品ラックは、図3で示すように各独立
した複数コラム分のラックケースを横一列に配列して構
成しており、ここで前記搬出トラブルの対策として、隣
り合うラックケース1の間に補強部材(スペーサ)9を
介装して連結することにより、コラム集合体としての剛
性を強め、前記のように販売動作の際に加わる側方への
押圧力の一部を隣接するラックケースが分担し、販売動
作中のラックケース側壁が変形するのを防ぐようにして
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかして、前記のよう
に左右一列に並ぶラックケースの相互間に補強部材9を
介装してねじ止め締結することは組立工数,部品点数が
多くなってコトスを押し上げるほか、補強部材の組み込
み作業も面倒でその改善策が望まれている。本発明は上
記の点にかんがみなされたものであり、少ない部品点
数,組立工数でラックケースの実効的な剛性を高めて商
品の搬出トラブルを防げるようにした自動販売機の縦積
式商品ラックの組立構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、断面がコ字形であって下面が開放
されたラックケースの内部に、該ラックケース内部を左
右2室に仕切る仕切板と、該左右2室に縦積み式に収納
された最下位の商品を販売待機位置に担持する一対のフ
ラッパと、最下位から2番目の商品をケース側壁に押し
つけて上位商品を収納位置に支える一対の商品保持板
と、前記フラッパ,商品保持板を販売動作に合わせて揺
動制御する電動式のカム機構とを備え、前記断面コ字形
のラックケースを横1列に並ベて複数のコラムを形成
し、コラムごとに商品を販売指令に基づき最下位から順
に搬出する自動販売機の縦積式商品ラックにおいて、各
コラムごとに前記ラックケースの側壁下縁より隣接する
コラムに向けて突き出した補強用舌片を設け、ラックケ
ースを並置した状態で前記舌片同士を抱合せてラックケ
ースの側壁相互間を突き合わせ連結させるものとする。
【0007】また、前記構成において、補強用舌片はラ
ックケースの側壁下縁に一体形成することができる。
【0008】
【作用】上記の構成によれば、複数のコラムを横一列に
組合わせた集合状態では各コラムのラックケースの側壁
が舌片を介して互いに突き合わされるので、コラム集合
体としての実効的な剛性力が大となる。これにより、販
売動作時に制御カム,商品保持板,最下位から2番目に
並ぶ商品を介してラックケースの側壁に加わる押圧力
は、販売動作中のラックケース自身,および舌片を介し
て突き合う隣接ラックケースとで分担することになるの
で、販売動作中のラックケースが押圧力により変形して
収納位置に並ぶ商品がずれ落ちるといった搬出トラブル
が防げる。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を図1(a),(b)によ
り説明する。なお、実施例の図中で図2に対応する同一
部材には同じ符号が付してある。すなわち、図1では横
一列に並ぶコラム(#1,#2)に対して、各コラムご
とにラックケース1の側壁の下端中央には隣接するコラ
ムに向けて突き出すように補強用舌片10がL字形に切
り起こし形成されている。そして、複数のコラムを並置
して自動販売機に搭載した組立状態では、前記舌片10
同士が図1(b)で示すように互いに抱き合い式に重な
ってラックケース1の相互間を突き合わせ連結する。
【0010】かかる構成により、コラム集合体としての
ラックケースの実効的な剛性力が高まるので、販売動作
時に図2で述べたような押圧力Fがラックケース1の側
壁に作用しても、販売動作中のラックケースが不当に変
形して収納商品がずれ落ちるといった搬出トラブルを確
実に防止できる。しかも、組立時には特別な部品を追加
装備する必要もない。
【0011】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の構成によれ
ば、隣合うラックケースの間に独立部品の補強部材を介
装してねじ止め連結した従来の組立構造と比べて、部品
点数,組立工数を削減してコストダウンを図りつつ、コ
ラム集合体としての剛性力を高めることができ、これに
より販売動作時に作用する側方への押圧力でラックケー
スが不当に変形して収納商品がずれ落ちるといった搬出
トラブルを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の構成図であり、(a)はラック
ケース全体の外観斜視図、(b)は隣接するラックケー
ス相互間での突き合わせ連結部分の拡大断面図
【図2】本発明の実施対象となる縦積式商品ラックの1
コラム分の構成断面図
【図3】従来におけるコラム集合体のラックケース連結
構造を表す図
【符号の説明】
1 ラックケース 3 商品 4 商品保持板 5 フラッパ 6 ベンドモータ 7,8 制御カム 10 補強用舌片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07F 11/00 - 11/72 B65G 59/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面がコ字形であって下面が開放されたラ
    ックケースの内部に、該ラックケース内部を左右2室に
    仕切る仕切板と、該左右2室に縦積み式に収納された最
    下位の商品を販売待機位置に担持する一対のフラッパ
    と、最下位から2番目の商品をケース側壁に押しつけて
    上位商品を収納位置に支える一対の商品保持板と、前記
    フラッパ,商品保持板を販売動作に合わせて揺動制御す
    る電動式のカム機構とを備え、前記断面コ字形のラック
    ケースを横1列に並ベて複数のコラムを形成し、コラム
    ごとに商品を販売指令に基づき最下位から順に搬出する
    自動販売機の縦積式商品ラックにおいて、各コラムごと
    に前記ラックケースの側壁下縁より隣接するコラムに向
    けて突き出した補強用舌片を設け、ラックケースを並置
    した状態で前記舌片同士を抱合せてラックケースの側壁
    相互間を突き合わせ連結させたことを特徴とする自動販
    売機の縦積式商品ラック。
  2. 【請求項2】請求項1記載の商品ラックにおいて、補強
    用舌片はラックケースの側壁下縁に一体形成したもので
    あることを特徴とする自動販売機の縦積式商品ラック。
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