JP3225680U - 係船索案内装置および摩耗防止用シート - Google Patents
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Abstract
【課題】係船索が損傷しにくい係船索案内装置および摩耗防止用シートを提供する。【解決手段】船舶の甲板に設置された係船金物台1に係船索を案内する左右一対のコマ2、2を立設したフェアリーダ20Aであって、係船金物台1の表面に、滑り性を有するシート8を設置している。係船金物台1の表面に設置したシート8が係船索Rと鋼製の係船金物台1との直接接触を避けると共に、シート8のもつ滑り性が係船索Rとの強いこすれによる摩耗を軽減する。スタンドローラのコマ2の胴部外周にシートを貼付した場合は、スタンドローラにおけるローラと係船索との摩擦を低減できるので、係船索の損傷を防止できる。パナマチョックの孔内面にシートを貼付した場合は、パナマチョックにおける筒状金物の内面との摩擦を低減できるので、係船索の損傷を防止できる。【選択図】図1
Description
本考案は、係船索案内装置および摩耗防止用シートに関する。さらに詳しくは、係船索に起因する摩耗を低減するようにした係船索案内装置および摩耗防止用シートに関する。
船舶の船首楼甲板と船尾楼甲板には、特許文献1に示すように、係船装置が設けられる。図9は船首または船尾の係船装置の一例を示している。甲板上には、3台の係船索巻取機101、102、103が設けられている。甲板上における船側外板近傍には、6台のフェアリーダ20が設けられており、また船側外板における船首(または船尾)中央と両側方には3カ所パナマチョック40が取付けられている。係船索巻取機101、102、103から繰り出されている係船索Rを方向転換するために甲板10上には2台のスタンドローラ30が立設されている。
係船索巻取機101、102、103から繰り出された係船索Rは、フェアリーダ111〜116に立設されているコマを通して船外へ延ばされ、岸壁上のボラード(索固定金物)等に巻き付けられる。また、別の係船索Rは左右のスタンドローラ30、30に巻き掛けられて方向転換し、3カ所のパナマチョック40、40、40から船外へ延ばされ、パナマ運河等を通航する際の船舶進路をガイドしている。
このように船外に引り出される係船索Rには、フェアリーダ20やスタンドローラ30、パナマチョック40等の案内装置を構成する金物と接触する際に係船索が強くこすれて摩耗により損傷しやすいという問題がある。
本考案は上記事情に鑑み、係船索が損傷しにくい係船索案内装置および摩耗防止用シートを提供することを目的とする。
第1考案の係船索案内装置は、船舶における係船索を案内する案内装置において、係船索が接触する接触部位に、滑り性を有する樹脂製シートが設置されていることを特徴とする。
第2考案の係船索案内装置は、第1考案において、前記案内装置が、甲板に設置された係船金物台に係船索を案内する左右一対のコマを立設したフェアリーダであって、前記接触部位が、前記金物台の上側表面を少なくとも含むことを特徴とする。
第3考案の係船索案内装置は、第2考案において、前記シートが、前記左右一対のコマに通す左右一対の孔を有することを特徴とする。
第4考案の係船索案内装置は、第2考案において、前記シートが、その左右両端縁において、前記左右一対のコマに当接する半円状の切欠きが形成されていることを特徴とする。
第5考案の係船索案内装置は、第2、3または第4考案において、前記接触部位が、前記コマの胴部外面を含むことを特徴とする。
第6考案の係船索案内装置は、第1考案において、前記案内装置が、甲板に設置されたスタンドと、該スタンドの上端に立設されたローラとからなるスタンドローラであり、前記接触部位が、前記ローラの胴部外面を含むことを特徴とする。
第7考案の係船索案内装置は、第1考案において、前記案内装置が、船体外板に取付けられた筒状金物からなるパナマチョックであり、前記接触部位が、前記筒状金物の内面を含むことを特徴とする。
第8考案の摩耗防止用シートは、係船索が接触する接触部位に滑り性を付与するために設置するシートであって、該シートが、超高分子量ポリエチレンを主材とする合成樹脂製であることを特徴とする。
第2考案の係船索案内装置は、第1考案において、前記案内装置が、甲板に設置された係船金物台に係船索を案内する左右一対のコマを立設したフェアリーダであって、前記接触部位が、前記金物台の上側表面を少なくとも含むことを特徴とする。
第3考案の係船索案内装置は、第2考案において、前記シートが、前記左右一対のコマに通す左右一対の孔を有することを特徴とする。
第4考案の係船索案内装置は、第2考案において、前記シートが、その左右両端縁において、前記左右一対のコマに当接する半円状の切欠きが形成されていることを特徴とする。
第5考案の係船索案内装置は、第2、3または第4考案において、前記接触部位が、前記コマの胴部外面を含むことを特徴とする。
第6考案の係船索案内装置は、第1考案において、前記案内装置が、甲板に設置されたスタンドと、該スタンドの上端に立設されたローラとからなるスタンドローラであり、前記接触部位が、前記ローラの胴部外面を含むことを特徴とする。
第7考案の係船索案内装置は、第1考案において、前記案内装置が、船体外板に取付けられた筒状金物からなるパナマチョックであり、前記接触部位が、前記筒状金物の内面を含むことを特徴とする。
第8考案の摩耗防止用シートは、係船索が接触する接触部位に滑り性を付与するために設置するシートであって、該シートが、超高分子量ポリエチレンを主材とする合成樹脂製であることを特徴とする。
第1考案によれば、係船索を案内する案内装置において、滑り性を有する樹脂製シートが係船索の接触する接触部位での摩擦を低減するので、係船索の損傷を防止することができる。
第2考案によれば、係船金物台の表面に設置したシートが係船索と鋼製の係船金物台との直接接触を避けると共に、シートのもつ滑り性が係船索との強いこすれによる摩耗を軽減するので、係船索の損傷を防止することができる。
第3考案によれば、シートに形成された左右一対の孔を金物台上のコマに通すことによって、簡単に係船金物台上に脱着できるので、取り扱いが容易となる。
第4考案によれば、シートに形成された左右両端の切欠きを係船金物台上の左右一対のコマに沿わせることによって、簡単に金物台上に脱着できるので、取り扱いが容易となる。
第5考案によれば、コマの胴部外面での係船索との摩擦を低減できるので、係船索の損傷を防止できる。
第6考案によれば、スタンドローラにおけるローラと係船索との摩擦を低減できるので、係船索の損傷を防止できる。
第7考案によれば、パナマチョックにおける筒状金物の内面との摩擦を低減できるので、係船索の損傷を防止できる。
第8考案によれば、摩耗防止用シートは超高分子量ポリエチレンを主材とすることにより滑り性を与えることができるので、その貼付部位での係船索の損傷を防止できる。
第2考案によれば、係船金物台の表面に設置したシートが係船索と鋼製の係船金物台との直接接触を避けると共に、シートのもつ滑り性が係船索との強いこすれによる摩耗を軽減するので、係船索の損傷を防止することができる。
第3考案によれば、シートに形成された左右一対の孔を金物台上のコマに通すことによって、簡単に係船金物台上に脱着できるので、取り扱いが容易となる。
第4考案によれば、シートに形成された左右両端の切欠きを係船金物台上の左右一対のコマに沿わせることによって、簡単に金物台上に脱着できるので、取り扱いが容易となる。
第5考案によれば、コマの胴部外面での係船索との摩擦を低減できるので、係船索の損傷を防止できる。
第6考案によれば、スタンドローラにおけるローラと係船索との摩擦を低減できるので、係船索の損傷を防止できる。
第7考案によれば、パナマチョックにおける筒状金物の内面との摩擦を低減できるので、係船索の損傷を防止できる。
第8考案によれば、摩耗防止用シートは超高分子量ポリエチレンを主材とすることにより滑り性を与えることができるので、その貼付部位での係船索の損傷を防止できる。
つぎに、本考案の実施形態を図面に基づき説明する。
(第1実施形態、フェアリーダ20A)
図1および図2に基づき、第1実施形態に係るフェアリーダ20Aを説明する。
フェアリーダ20Aは、係船金物台1とそれに立設されたコマ2とを備えている。フェアリーダ20Aの役割は船外に張り出す係船索Rの摩耗防止と過小曲げを避けるためにあり、そのため左右一対のコマ2を係船金物台1で支持する構造となっている。
係船金物台1は船首楼または船尾楼を構成する甲板10の端縁部適所に設置され、船体外板11から少し外に出っ張るように設置される。
(第1実施形態、フェアリーダ20A)
図1および図2に基づき、第1実施形態に係るフェアリーダ20Aを説明する。
フェアリーダ20Aは、係船金物台1とそれに立設されたコマ2とを備えている。フェアリーダ20Aの役割は船外に張り出す係船索Rの摩耗防止と過小曲げを避けるためにあり、そのため左右一対のコマ2を係船金物台1で支持する構造となっている。
係船金物台1は船首楼または船尾楼を構成する甲板10の端縁部適所に設置され、船体外板11から少し外に出っ張るように設置される。
係船金物台1は、断面略L形の表面板3とパイプ4とリブ板5とからなる。表面板3は天面板3aと内側板3bとが連続した鋼板であり、角部分は丸められている。内側板3bの下端は甲板に溶接等で固定されている。天面板3aの前端にはパイプ4が溶接等で固定されている。このパイプ4と表面板3には複数板のリブ板5が溶接止めされ、強固な鋼製構造物とされている。パイプ4の下端とリブ5の先端側下面には台板6を介して船体外板11に溶接止めされている。係船金物台1自体の構造は任意であって、ここに説明した以外の係船金物台1にも本考案を適用できる。
前記係船金物台1の表面板3には支軸7が垂直に立てられていて、これにコマ2が回転自在に支持されている。コマ2は、公知の索案内部材であり、胴部の上端部と下端部の直径が太く、胴部の直径がやや小さい鼓形となっている。
係船金物台1上には、このような鼓形のコマ2,2が左右一対設けられて、1本の係船索Rを案内し、係船索Rが左右どちらに振れても、2本一対のコマ2,2で定位置から外れないように案内されている。
1台の係船金物台1には、左右一対で2個のコマ2,2が設けられるのが基本であるが、一対2個を2セット設置して、4個のコマ2を設けたものや、3個のコマ2を設けたものもある。
本実施形態では、係船金物台1の表面に滑り性の良いシート8が設置されている。このシート8は、滑り性を有する合成樹脂シートで作製されている。この合成樹脂シートとしては滑り性があればどのようなシートであってもよいが、超高分子量ポリエチレンを用いた商品名「ハイモラー」(エスケーエスエンジニアリング(株)製)などが好ましい。このような超高分子量ポリエチレン製の合成樹脂シートは滑り性がとくに高いので、係船索Rの摩耗防止に効果が高い。また、柔軟性もあるので、取付け作業も容易に行える。
前記シート8は係船金物台1における表面板3の天面板3aおよび内側板3bを覆う上面部8aと内面部8bと船側外板11に対し平行に垂れ下る外面部8cとからなる。シート8の厚さは前面均一でもよいが、上面部8aをぶ厚くしておくと、最も摩耗しやすい上面部8aでも耐摩耗寿命が長くなるので好ましい。
シート8の表面板3への設置のし方は任意であり、単純に載せるだけでもよく、接着したり、ボルトやビス等で固定してもよい。接着の場合、ボルトやビス等の固定具が不要なので、ボルトやビスを通す孔から裂傷が生じやすい等の不具合が生じない。ボルトやビスを用いて着脱可能にした場合は、シート8が劣化したり損傷した場合の交換が簡単に行える。
単純に表面板3に載せて取付ける場合、シート8が、左右一対のコマ2,2に通す左右一対の孔9a,9aを形成しておくことが好ましい。これらの孔9a,9aがコマ2,2に通されると、シート8の取付けは安定し、係船索Rでこすられてもシート8が係船金物台1から外れ落ちることはない。
また、シート8が単純に表面板3に載せる場合は、シート8の裏面に摩擦係数の高いゴム等を貼付した積層構造としておけば、使用中に係船索Rでこすられても、シート8がズレたり落下したりしにくいので好ましい。
また、シート8が単純に表面板3に載せる場合は、シート8の裏面に摩擦係数の高いゴム等を貼付した積層構造としておけば、使用中に係船索Rでこすられても、シート8がズレたり落下したりしにくいので好ましい。
上記実施形態によれば、係船金物台1の表面に設置したシート8が係船索Rと鋼製の表面板3との直接接触を避けると共に、シート8の滑り性によって係船索Rとのこすれによる摩耗を軽減することができる。
また、シート8が柔軟性を有することから、左右一対の孔9a,9aを金物台上のコマ2に通すことによって簡単に金物台1上に脱着できる。そのため、取り扱いが容易となる。
また、シート8が柔軟性を有することから、左右一対の孔9a,9aを金物台上のコマ2に通すことによって簡単に金物台1上に脱着できる。そのため、取り扱いが容易となる。
(第2実施形態、フェアリーダ20B)
第2実施形態のフェアリーダ20Bを図3に基づき説明する。
本実施形態における係船金物台1は第1実施形態のものと実質同一であるが、シート8の形状のみ異なっている。本実施形態のシート8は、その左右両端縁において、左右一対のコマ2,2に当接する半円状の切欠き9b,9bが形成されている。
このシート8によれば左右両端の切欠き9b,9bを左右一対のコマ2,2に沿わせることによって、簡単に金物台1上に脱着できるので、取り扱いが容易となる。摩耗低減効果は第1実施形態と同様であり、その効果は高い。
第2実施形態のフェアリーダ20Bを図3に基づき説明する。
本実施形態における係船金物台1は第1実施形態のものと実質同一であるが、シート8の形状のみ異なっている。本実施形態のシート8は、その左右両端縁において、左右一対のコマ2,2に当接する半円状の切欠き9b,9bが形成されている。
このシート8によれば左右両端の切欠き9b,9bを左右一対のコマ2,2に沿わせることによって、簡単に金物台1上に脱着できるので、取り扱いが容易となる。摩耗低減効果は第1実施形態と同様であり、その効果は高い。
(第3実施形態、フェアリーダ20C)
第3実施形態のフェアリーダ20Cを図4および図5に基づき説明する。
本実施形態のフェアリーダ20Cでは、コマ2の胴部2aの外面にシート28を貼付したものである。係船金物台1と表面板3上のシート8の構成は、第1実施形態および第2実施形態のフェアリーダA、Bと実質的に異なることはなく、これらにコマ2用のシート28を追加したものが本実施形態である。
第3実施形態のフェアリーダ20Cを図4および図5に基づき説明する。
本実施形態のフェアリーダ20Cでは、コマ2の胴部2aの外面にシート28を貼付したものである。係船金物台1と表面板3上のシート8の構成は、第1実施形態および第2実施形態のフェアリーダA、Bと実質的に異なることはなく、これらにコマ2用のシート28を追加したものが本実施形態である。
コマ2は図5に示すように、コマ2の胴部2aと蓋部2bとからなり、胴部2aが鼓形となっている。つまり、胴部2aの上端部と下端部の直径が太く中間部が細くなっている。このような構造のコマ2を係船金物台1の天面板3aに取付けた支軸7で回転自在に支持されている。
本実施形態では、上記のようなコマ2の胴部2aの外周面にシート28を貼付している。シート28は柔軟性を有していることから、鼓形の胴部2a外周に貼付することが可能である。
シート28は、図1に示すシート8と同じく、超高分子量ポリエチレンを主材として用いた合成樹脂製シートであり、滑り性が良いことから係船索Rと接触してもこすれ摩耗することが少ない。したがって、係船索の損傷を防止しやすい。
シート28は、図1に示すシート8と同じく、超高分子量ポリエチレンを主材として用いた合成樹脂製シートであり、滑り性が良いことから係船索Rと接触してもこすれ摩耗することが少ない。したがって、係船索の損傷を防止しやすい。
(第4実施形態、スタンドローラ30)
本実施形態のスタンドローラ30を図6に基づき説明する。
本実施形態のスタンドローラ30は、甲板10上に固定した短円柱状のスタンド31の上端にコマ2を回転自在に軸支したものである。このスタンドローラ30は、係船索Rの方向転換を行うために設けられる案内装置であり、コマ2の支持構造は図5に示す支軸7を用いたものであり、コマ2自体の構造も図5に示す構成のものと実質同一である。
本実施形態のスタンドローラ30を図6に基づき説明する。
本実施形態のスタンドローラ30は、甲板10上に固定した短円柱状のスタンド31の上端にコマ2を回転自在に軸支したものである。このスタンドローラ30は、係船索Rの方向転換を行うために設けられる案内装置であり、コマ2の支持構造は図5に示す支軸7を用いたものであり、コマ2自体の構造も図5に示す構成のものと実質同一である。
コマ2の胴部にはシート38が貼付されているが、このシート38は図5に示すシート28と同じく、超高分子量ポリエチレンを主材として用いた合成樹脂製シートであり、滑り性が良いことから係船索Rと接触しても摩耗することが少ない。したがって、係船索の損傷を防止しやすい。また、シート38は柔軟性を有することから、コマ2の胴部への貼付が可能である。
(第5実施形態、パナマチョック40)
本実施形態のパナマチョック40を図7および図8に基づき説明する。
パナマチョック40は、運河内で船舶の進行方向を微調整するための案内装置であって、筒状金物41を船体外板11に取付けて構成されたものである。
本実施形態のパナマチョック40を図7および図8に基づき説明する。
パナマチョック40は、運河内で船舶の進行方向を微調整するための案内装置であって、筒状金物41を船体外板11に取付けて構成されたものである。
その詳細構成は、図8に示すとおりであり、筒状金物41は内部に横長の孔42を形成する鋼板構造物である。鋼板製の板材43は縦断面(B−B断面)も押断面(C−C断面)も円弧状に湾曲している。このため、孔42も内面は湾曲している。したがって、孔42に通された係船索は張力がかかっても緩やかに湾曲するので、係船索の損傷を防ぎやすくなっている。
さらに、本考案では、孔42の内面にシート48を貼付している。このシート48は図1に示すシート8と同じく、超高分子量ポリエチレンを主材として用いた合成樹脂製シートであり、滑り性が良いことから係船索Rと接触しても摩耗することが少ない。したがって、係船索の損傷を防止しやすい。また、シート48は柔軟性を有することから孔42の内面に貼付することが可能である。
(摩耗防止用シート)
本考案で用いられるシートは、係船索Rが接触する接触部位に滑り性を付与するために貼付するシート8、38、48であって、そのシート8、38、48は、超高分子量ポリエチレンを主材とする合成樹脂製である。この摩耗防止用シートは超高分子量ポリエチレンを主材とすることにより滑り性を与えることができるので、その貼付部位での係船索の損傷を防止することができる。この効果は、上記したフェアリーダやスタンドローラ、パナマチョックのほか、これら以外の係船索案内装置でも同様に奏することができる。
本考案で用いられるシートは、係船索Rが接触する接触部位に滑り性を付与するために貼付するシート8、38、48であって、そのシート8、38、48は、超高分子量ポリエチレンを主材とする合成樹脂製である。この摩耗防止用シートは超高分子量ポリエチレンを主材とすることにより滑り性を与えることができるので、その貼付部位での係船索の損傷を防止することができる。この効果は、上記したフェアリーダやスタンドローラ、パナマチョックのほか、これら以外の係船索案内装置でも同様に奏することができる。
これらのシート8,38,48の設置方法が、単純に載せるやり方であったり、接着したり、着脱自在に設置できることは、第2実施形態から第5実施形態においても第1実施形態と同様である。また、シート8,38,48の裏面にゴム等を貼付して摩擦により使用中のズレを防止すると好ましいことは、第2実施形態から第5実施形態においても第1実施形態と同様である。
1 係船金物台
2 コマ
3 表面板
8、38、48 シート
20A、20B、20C フェアリーダ
30 スタンドローラ
40 パナマチョック
R 係船索
2 コマ
3 表面板
8、38、48 シート
20A、20B、20C フェアリーダ
30 スタンドローラ
40 パナマチョック
R 係船索
Claims (8)
- 船舶における係船索を案内する案内装置において、係船索が接触する接触部位に、滑り性を有する樹脂製シートが設置されている
ことを特徴とする係船索案内装置。 - 前記案内装置が、甲板に設置された係船金物台に係船索を案内する左右一対のコマを立設したフェアリーダであって、
前記接触部位が、前記金物台の上側表面を少なくとも含む
ことを特徴とする請求項1記載の係船索案内装置。 - 前記シートが、前記左右一対のコマに通す左右一対の孔を有する
ことを特徴とする請求項2記載の係船索案内装置。 - 前記シートが、その左右両端縁において、前記左右一対のコマに当接する半円状の切欠きが形成されている
ことを特徴とする請求項2記載の係船索案内装置。 - 前記接触部位が、前記コマの胴部外面を含む
ことを特徴とする請求項2、3または4記載の係船索案内装置。 - 前記案内装置が、甲板に設置されたスタンドと、
該スタンドの上端に立設されたローラとからなるスタンドローラであり、
前記接触部位が、前記ローラの胴部外面を含む
ことを特徴とする請求項1記載の係船索案内装置。 - 前記案内装置が、船体外板に取付けられた筒状金物からなるパナマチョックであり、
前記接触部位が、前記筒状金物の内面を含む
ことを特徴とする請求項1記載の係船索案内装置。 - 係船索が接触する接触部位に滑り性を付与するために設置するシートであって、
該シートが、超高分子量ポリエチレンを主材とする合成樹脂製である
ことを特徴とする摩耗防止用シート。
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JP2020000105U JP3225680U (ja) | 2020-01-15 | 2020-01-15 | 係船索案内装置および摩耗防止用シート |
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CN114919692A (zh) * | 2022-06-28 | 2022-08-19 | 江苏省镇江船厂(集团)有限公司 | 一种全回转拖船压缆器 |
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- 2020-01-15 JP JP2020000105U patent/JP3225680U/ja active Active
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CN114919692A (zh) * | 2022-06-28 | 2022-08-19 | 江苏省镇江船厂(集团)有限公司 | 一种全回转拖船压缆器 |
CN114919692B (zh) * | 2022-06-28 | 2024-03-01 | 江苏省镇江船厂(集团)有限公司 | 一种全回转拖船压缆器 |
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