JP3224743B2 - 半導体ウエハ処理装置のクリーニング方法及び半導体ウエハ処理装置並びに半導体素子 - Google Patents

半導体ウエハ処理装置のクリーニング方法及び半導体ウエハ処理装置並びに半導体素子

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JP3224743B2 JP14727596A JP14727596A JP3224743B2 JP 3224743 B2 JP3224743 B2 JP 3224743B2 JP 14727596 A JP14727596 A JP 14727596A JP 14727596 A JP14727596 A JP 14727596A JP 3224743 B2 JP3224743 B2 JP 3224743B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、半導体製
造プロセスにおいて、ウエハ表面に回路作成を行う半導
体ウエハ処理装置のクリーニング方法に係わり、特に、
処理装置の反応管壁面に反応副生成物の付着堆積が生じ
得る場合に好適な半導体ウエハ処理装置のクリーニング
方法、及び半導体ウエハ処理装置、並びにその処理装置
を用いて製造した半導体素子に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子の製造において、ウエハに回
路作成を行うための処理装置として、CVD装置やエッ
チング装置等の種々の真空処理装置が用いられている。
これら装置によるウエハの処理過程において、反応容器
内に発生する反応副生成物等による微小塵埃がウエハ表
面に付着する。これが、半導体素子の製造過程の歩留ま
りや装置稼働率低下の主原因となっている。そこで、こ
のウエハ表面に付着する塵埃を低減するために、成膜に
より反応管の壁面に堆積する反応副生成物を適宜、クリ
ーニング(除去)することが行われる。
【0003】このような成膜及びクリーニングに関する
公知技術としては、例えば、特開平7−94419号公
報記載のものがある。この公知技術においては、2枚の
平行平板ヒータにより形成される加熱空間内に偏平な石
英製などの反応管を設け、その反応管内部に配置されウ
エハ領域にほぼ相当する部分が切り欠かれたウエハ支持
板上に、半導体ウエハを載置し、加熱しつつ反応管内に
ガスを供給しながら排気することにより、ウエハ表面に
薄膜形成(またはエピタキシャル成長)を行わせる。そ
してこの成膜処理が繰り返されて反応管壁面に反応副生
成物が堆積し、その量が限界量(厚さ)を越え堆積物が
剥がれ落ちてくるようになった場合には、適宜ガス反応
クリーニングを実施し、エッチングによって堆積物を除
去する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
知技術には、以下の課題が存在する。上記公知技術にお
ける、ガス反応クリーニング時の堆積物のエッチング速
度分布を図13に示す。この図13は、横軸には反応管
中心を0位置とするガス流れ方向の反応管内位置を、縦
軸にはエッチング速度を無次元化したものをとって表し
たものであり、ガス流れ方向及びウエハ支持板の位置を
概略的に併せて示している。図示されるように、反応管
入口部(図示左側)では、ガス温度が低いことからエッ
チング速度が低いが、温度が上昇すると共に反応が促進
されガス流れ方向にエッチング速度が急激に増加して第
1のピークを迎える。しかしその後、ウエハ支持板の上
流側縁部(以下適宜、前縁という)近傍領域になると、
反応管の壁面と共にウエハ支持板の表面もエッチングす
ることとなってエッチング表面積が約3倍に増加するこ
とから、エッチング速度が大幅に低下する。その後ウエ
ハ支持板前縁領域を通過すると、エッチング表面積が反
応管壁面だけになることから再びエッチング速度が増加
して第2のピークを迎える。その後、ウエハ支持板の下
流側縁部(以下適宜、後縁という)が配置される領域に
なると、前記同様、エッチング表面積の増加によって急
激にエッチング速度が再び低下し、これをすぎるとエッ
チング速度が再増加して第3のピーク値を迎える。そし
て、さらに下流では、温度低下と共にエッチング速度が
低下し、反応管出口部(図示右側)に至る。このよう
に、全体的には、図示するような3つの凸部があるよう
な不均一なエッチング速度分布となる。
【0005】すなわち、ガス反応クリーニングの際のエ
ッチング速度は上記のような不均一な分布となることか
ら、反応管壁面に付着した堆積物をもれなく全て除去し
ようとすると、相対的にエッチング速度の大きな反応管
中央部(0位置近傍)及びウエハ支持板前縁上流側・後
縁下流側で、反応管の壁面自体がエッチングされること
となり反応管が大きなダメージを受けるようになる。そ
してこのダメージ量が限界値を越えると成膜時における
ウエハの成膜分布が悪くなって異物が多発し、歩留まり
が低下し、生産性が低下するという課題がある。また、
真空容器としての強度不足などが生じて反応管等の部品
を交換する必要が生じ、交換頻度の増加によって装置稼
動率やスループットが低下し、生産性が低下するという
課題も生じる。
【0006】本発明の目的は、ガス反応クリーニングの
際のエッチング速度分布の均一化を図ることにより、生
産性を向上できる、半導体ウエハ処理装置のクリーニン
グ方法及び半導体ウエハ処理装置並びに半導体素子を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の概念によれば、長手方向両端に開口
部を設けた略偏平な反応管及び前記開口部に設けられた
フランジを備えた反応容器内に、ウエハを載置するため
の開口部が形成された少なくとも1枚のウエハ支持板を
配置し、前記反応管を挟むように対向配置された平行平
板ヒータで該反応管の加熱を行いつつ前記反応容器内に
ガスを供給しながら排気することによりウエハ処理を行
う半導体ウエハ処理装置の、前記反応管内壁面の付着堆
積物をエッチングし除去する半導体ウエハ処理装置のク
リーニング方法において、前記ウエハ支持板の開口部
に、大きさが前記ウエハと略同一である略円板状部材を
載置した状態で、前記エッチングを行うことを特徴とす
る半導体ウエハ処理装置のクリーニング方法が提供され
る。すなわち、略偏平な反応管及びフランジを備えた反
応容器内にウエハ支持板を配置し平行平板ヒータで加熱
しつつガスの供給・排気を行ってウエハ処理を行う半導
体ウエハ処理装置におけるクリーニングは、一般に、ウ
エハ支持板からウエハを取り去った後、ウエハ処理のと
きと同様、反応容器内にウエハ支持板を配置し平行平板
ヒータで加熱しつつエッチングガスの供給・排気を行う
ことにより行われる。このときウエハ支持板のウエハ載
置用の開口部は開放されたままとなるが、このようにし
てクリーニングを行った場合、一般に、ガス流れ方向に
おけるエッチング速度分布は、以下のようになる。ま
ず、反応管入口部では、ガス温度が低いことからエッチ
ング速度が低いが、温度が上昇すると共に反応が促進さ
れガス流れ方向にエッチング速度が急激に増加して第1
のピークを迎える。しかしその後、ウエハ支持板の前縁
近傍領域になると、反応管の壁面と共にウエハ支持板の
表面もエッチングすることとなってエッチング表面積が
約3倍に増加することから、エッチング速度が大幅に低
下する。その後ウエハ支持板前縁領域を通過すると、エ
ッチング表面積が反応管壁面だけになることから再びエ
ッチング速度が増加して第2のピークを迎える。その
後、ウエハ支持板の後縁近傍領域になってエッチング表
面積の増加によって再び急激にエッチング速度が低下
し、これをすぎるとエッチング速度が再増加して第3の
ピークを迎える。そして、さらに下流では、温度低下と
共にエッチング速度が低下して反応管出口部に至る。こ
こで、本発明においては、エッチングを行う際、例えば
反応管内の流れ方向中央部近傍に配置されるウエハ支持
板の、開口部に略円板状部材を載置している。すなわ
ち、ウエハ支持板の前縁と後縁との間にあるウエハ載置
用の開口部が略円板状部材で塞がれている。したがっ
て、上記のようなエッチング速度分布のうち、ウエハ支
持板前縁領域通過後からウエハ支持板後縁領域までの間
が、略円板状部材によってエッチング表面積が増加する
分エッチング速度が低下して第2のピークがほぼ消失
し、ほぼ平坦なエッチング速度分布となる。よって、全
体のエッチング速度分布をより均一化することができ
る。
【0008】好ましくは、前記半導体ウエハ処理装置の
クリーニング方法において、前記ウエハ支持板を、前記
反応管内壁面と略平行となるように配置し、かつ、該ウ
エハ支持板の数をnとしたとき、このウエハ支持板が前
記反応管内を高さ方向にn+1分割するように配置する
ことを特徴とする半導体ウエハ処理装置のクリーニング
方法が提供される。すなわち例えば、2つのウエハ支持
板を、反応管内壁面と略平行となるように、かつ反応管
内を高さ方向に3分割するように配置することにより、
ウエハ支持板により仕切られる3つの空間のガス流れに
対する横断面積を等しくできるので、エッチング速度の
均一化を確実に促進することができる。
【0009】また、好ましくは、前記半導体ウエハ処理
装置のクリーニング方法において、前記ウエハ支持板
を、前記反応管内の流れ方向中央部近傍に配置すること
を特徴とする半導体ウエハ処理装置のクリーニング方法
が提供される。すなわち、ウエハ支持板にウエハを載置
せずウエハ載置用の開口部を開放したままクリーニング
を行った場合の、ウエハ支持板前縁近傍領域〜後縁近傍
領域間の第2のピークは、ウエハ支持板が反応管内の流
れ方向中央部近傍に配置されたときに最も顕著となるこ
とから、このような場合にウエハ支持板に略円板状部材
を載置すれば、最も大きなエッチング速度分布均一化効
果を得ることができる。
【0010】また上記目的を達成するために、本発明の
第2の概念によれば、長手方向両端に開口部を設けた略
偏平な反応管及び前記開口部に設けられたフランジを備
えた反応容器内に、ウエハを載置するための開口部が形
成された少なくとも1枚のウエハ支持板を配置し、前記
反応管を挟むように対向配置された平行平板ヒータで該
反応管の加熱を行いつつ前記反応容器内にガスを供給し
ながら排気することによりウエハ処理を行う半導体ウエ
ハ処理装置の、前記反応管内壁面の付着堆積物をエッチ
ングし除去する半導体ウエハ処理装置のクリーニング方
法において、前記ウエハ支持板のガス流れ方向の長さ
を、前記反応管の長手方向に対する前記平行平板ヒータ
の有効長さの75%以上100%以下としたことを特徴
とする半導体ウエハ処理装置のクリーニング方法が提供
される。このような本発明においては、ウエハ支持板が
相対的に大きくなって、前縁がより上流側に移るととも
に後縁がより下流側に移ることとなるので、第1〜第3
のピークをもつエッチング速度分布のうち、第1及び第
3のピークの値が小さくなる。すなわち、反応管入口部
からガス流れ方向へ温度が十分に上がりきらないうち
に、ウエハ支持板の前縁近傍領域によるエッチング面積
が増加するので、エッチング速度の減少は少なく、そこ
で小さな第1のピークを迎えることとなる。そして、ウ
エハ支持板前縁〜後縁の間では従来同様の大きな第2の
ピークを迎える。その後は、ガス流れ方向の十分下流側
で温度が十分下がった後にエッチング面積が減少するこ
ととなるので、エッチング速度上昇は小さく、小さな第
3のピークを迎える。よって、このような2つのピーク
値の低下により、全体のエッチング速度分布をより均一
化することができる。
【0011】また、上記目的を達成するために、本発明
の第3の概念によれば、長手方向両端に開口部を設けた
略偏平な反応管及び前記開口部に設けられたフランジを
備えた反応容器内に、ウエハを載置するための開口部が
形成された少なくとも1枚のウエハ支持板を配置し、前
記反応管を挟むように対向配置された平行平板ヒータで
該反応管の加熱を行いつつ前記反応容器内にガスを供給
しながら排気することによりウエハ処理を行う半導体ウ
エハ処理装置の、前記反応管内壁面の付着堆積物をエッ
チングし除去する半導体ウエハ処理装置のクリーニング
方法において、前記ウエハ支持板のガス流れ方向の長さ
を、前記反応管の長手方向に対する前記平行平板ヒータ
の有効長さの75%以上100%以下とし、かつ、該ウ
エハ支持板の開口部に、大きさが前記ウエハと略同一で
ある略円板状部材を載置した状態で、前記エッチングを
行うことを特徴とする半導体ウエハ処理装置のクリーニ
ング方法が提供される。
【0012】また、上記目的を達成するために、本発明
の第4の概念によれば、長手方向両端に開口部を設けた
略偏平な反応管及び前記開口部に設けられたフランジを
備えた反応容器内に、ウエハを載置するための開口部が
形成された少なくとも1枚のウエハ支持板を配置し、前
記反応管を挟むように対向配置された平行平板ヒータで
該反応管の加熱を行いつつ前記反応容器内にガスを供給
しながら排気することによりウエハ処理を行う半導体ウ
エハ処理装置の、前記反応管内壁面の付着堆積物をエッ
チングし除去する半導体ウエハ処理装置のクリーニング
方法において、前記ウエハ支持板の位置を前記反応管の
長手方向に移動させつつ、前記エッチングを行うことを
特徴とする半導体ウエハ処理装置のクリーニング方法が
提供される。これにより、第1〜第3のピークをもつ不
均一なエッチング速度分布が、クリーニング時間の経過
とともに反応管長手方向に移動していくこととなるの
で、全体のエッチング速度分布を最終的により均一化す
ることができる。
【0013】好ましくは、上記半導体ウエハ処理装置の
クリーニング方法において、前記略円板状部材として、
前記堆積物と同一材料で構成されたものを用いることを
特徴とする半導体ウエハ処理装置のクリーニング方法が
提供される。
【0014】さらに好ましくは、前記半導体ウエハ処理
装置のクリーニング方法において、前記略円板状部材と
して、石英板を用いることを特徴とする半導体ウエハ処
理装置のクリーニング方法が提供される。
【0015】また上記目的を達成するために、本発明の
第5の概念によれば、長手方向両端に開口部を設けた略
偏平な反応管及び前記開口部に設けられたフランジを備
えた反応容器内に、ウエハを載置するための開口部が形
成された少なくとも1枚のウエハ支持板を配置し、前記
反応管を挟むように対向配置された平行平板ヒータで該
反応管の加熱を行いつつ前記反応容器内にガスを供給し
ながら排気することによりウエハ処理を行う半導体ウエ
ハ処理装置において、前記ウエハ支持板のガス流れ方向
の長さを、前記反応管の長手方向に対する前記平行平板
ヒータの有効長さの75%以上100%以下としたこと
を特徴とする半導体ウエハ処理装置が提供される。
【0016】また上記目的を達成するために、本発明の
第6の概念によれば、長手方向両端に開口部を設けた略
偏平な反応管及び前記開口部に設けられたフランジを備
えた反応容器内に、ウエハを載置するための開口部が形
成された少なくとも1枚のウエハ支持板を配置し、前記
反応管を挟むように対向配置された平行平板ヒータで該
反応管の加熱を行いつつ前記反応容器内にガスを供給し
ながら排気することによりウエハ処理を行う半導体ウエ
ハ処理装置において、前記ウエハ支持板の位置を前記反
応管の長手方向に移動させる移動手段を設けたことを特
徴とする半導体ウエハ処理装置が提供される。
【0017】また上記目的を達成するために、本発明の
第7の概念によれば、ゲート電極配線のポリシリコン
膜、リンドープポリシリコン膜、層間絶縁のための酸化
膜・リンガラス膜、及びキャパシタ絶縁のためのSi3
4膜のうち少なくとも1つの膜を備えた半導体素子にお
いて、前記少なくとも1つの膜を請求項9又は10記載
の半導体処理装置を用いて成膜したことを特徴とする半
導体素子が提供される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しつつ説明する。これらの実施形態はいずれも、い
わゆるホットウォール式CVD装置におけるクリーニン
グ方法に関する実施形態である。
【0019】本発明の第1の実施形態を図1〜図6によ
り説明する。本実施形態のクリーニング方法の対象とな
るCVD装置100の構造を表す水平断面図及び側断面
図を図1及び図2に示す。なおこれら図1及び図2に
は、成膜処理対象であるウエハ3a,bも併せて示して
ある。これら図1及び図2において、CVD装置100
は、軸線をほぼ水平にして配置され、長手方向両端に開
口部を備えた偏平な反応管2と、その反応管2の内部に
反応管2壁面とほぼ平行となるように(例えばほぼ水平
に)上下2段に配置された矩形のウエハ支持板8a,8
bと、反応管2の上下に反応管2を挟んで対向して配置
され、反応管2を加熱する加熱炉を構成する平行平板型
のヒータ1と、反応管2の両端開口部に結合されたフラ
ンジ9a,9bと、そのフランジ9a,9bの肉厚内に
反応管2の軸線と垂直方向にかつ中心から上方に向かっ
て形成されたガス供給口4a,4bと、フランジ9a,
9bの中心から下方に向かって形成された排気口5a,
5bと、ヒータ1の外周に設けられた断熱材7と、フラ
ンジ9a,9bの外側に結合されそのフランジ9a,9
bの中心開口に当面するゲートバルブ10a,bと、反
応管2とフランジ9a,9bとの接触部のシールをそれ
ぞれ行うOリング18a,18bとを備えている。
【0020】ヒータ1は複数に分割された構造となって
おり、ウエハ3a,3bの温度分布が均一になるように
各々の発熱量が調整可能となっている。そしてこのヒー
タ1の外側に設けられた断熱材7により、ヒータ1から
周囲への放熱を減らし、消費電力を低減できるように配
慮されている。
【0021】上下2段に設けられたウエハ支持板8a,
8bには、成膜対象となるウエハ3a,3bを載置する
ための、ウエハ3a,3bとほぼ同一の開口部8aA及
び8bA(図示せず)がそれぞれ形成されており、ま
た、フォーク11(後述)が動く領域が切り欠かれた構
造となっている。各ウエハ支持板8にはそれぞれ1枚の
ウエハ3が載置可能となっており、これによって、1枚
あるいは2枚のウエハ3が同時に処理される。また、2
つのウエハ支持板8a,8bは、図2に示されるよう
に、反応管2内を高さ方向に3分割するように配置され
ており、また流れ方向に対しては、図1に示されるよう
に、反応管2の中央部近傍になるように配置されてい
る。さらに、これらウエハ支持板8a,bは、図2に示
されるガス流れ方向の長さL1が、反応管2の長手方向
に対する平行平板ヒータ1の有効長さL2の75%未満
となっている。
【0022】なお、以上の構成において、反応管2とフ
ランジ9a,9bとが反応容器を構成する。
【0023】次に、上記構成のCVD装置100におけ
る成膜方法について説明する。まず、いずれか一方のゲ
ートバルブ10a(又は10b)を開放し、フォーク1
1に載せられたウエハ3a,3bが、ゲートバルブ10
a(又は10b)を通して反応管2の内部に水平状態で
挿入される。挿入されたウエハ3a,3bは、フォーク
11からウエハ支持板8に移し替えられ、開口部8aA
及び8bAに載置される。その後、フォーク11を引き
抜き、ゲートバルブ10a(又は10b)が閉められ
る。
【0024】載置されたウエハ3a,3bは、ヒータ1
により加熱され、同時に、ガス供給口4a(又は4b)
のいずれか一方から成膜ガスを供給してガスをウエハ3
a,3b表面に対し図1,2中白矢印(又は黒矢印)の
ようにほぼ平行に流すとともに、反応管2の両端に形成
された排気口5b(又は5a)から排気する。これによ
り、反応管2内を所望の温度と圧力にし、ウエハ3a,
3bの表面に熱反応により薄膜を形成し、あるいはエピ
タキシャル成長を行わせることで成膜を行う。このと
き、反応管2内の壁面には、反応副生成物が堆積してい
く。
【0025】ここで、このようなCVD装置100の成
膜時反応管壁面温度分布、及び反応副生成物の堆積厚さ
分布について、図3及び図4により詳細に説明する。ま
ず図3は、成膜時の反応管2壁面の温度分布を示す図で
ある。すなわち、図1及び図2に示されるCVD装置1
00において、ウエハ3a,3bの中心と反応管2の中
心とが一致するように配置し、ウエハ3a,3bの温度
をある設定温度にした場合における反応管2の壁面温度
分布の測定した結果である。なお横軸には、反応管2中
心位置を0として表した反応管2内のガス流れ方向にお
ける位置、縦軸に反応管2壁面温度をとって表してい
る。図示のように、反応管中央部に比べ、図示左右側の
反応管2開口部近傍の壁面温度が低くなっていることが
わかる。これは、反応管2とフランジ9a,9bとの接
触部のシール用に用いられるOリング18a,18bの
耐熱温度(現状技術では、200〜300℃)以下にシ
ール部の温度を下げるためにフランジ9a,bを冷却し
ており、これによって反応管2中央部から両端部に向か
って熱が流れ、両端部の温度が中央部の温度より下がる
からである。
【0026】図4は、上記のような温度分布のもとで成
膜ガスを反応管2の一方向から流しウエハ3a,3bに
成膜を行った場合の、反応管2壁面への反応副生成物の
堆積速度分布の測定結果である。この図4は、反応管2
内の圧力が、300Pa、200Pa、及び120Pa
の3つの場合についての結果を示しており、横軸には、
反応管2中心位置を0として表した反応管2内のガス流
れ方向における位置、縦軸には堆積速度を無次元化した
ものをとって表している。図4に示されるように、ガス
流入側(図示左側)の開口部では、温度が低いことから
堆積速度が遅いが、下流側になるほど温度が上昇して成
膜ガスの反応が促進され、徐々に堆積速度が増加してピ
ーク値に達する。その後、ウエハ3a,3bの領域でガ
ス消費とともになだらかに減少した後、排気側(図示右
側)の開口部に向かって堆積速度は急激に低下するよう
になる。
【0027】図1及び図2に戻り、成膜が終了したら、
ゲートバルブ10a(又は10b)を開放し、再びフォ
ーク11をゲートバルブ10a(又は10b)を通して
反応管2内部に挿入する。そしてウエハ3a,3bをウ
エハ支持板8の開口部8aA及び8bAからフォーク1
1に移し替えた後、フォーク11を引き抜いてウエハ3
a,3bを反応管2から取り出す。
【0028】以上のような成膜処理を繰り返すにつれ、
しだいに、反応管2の壁面に堆積した反応副生成物が厚
くなり、ある限界量(限界厚さ)を越えると、これら堆
積物が反応管2内に剥がれ落ちてくるようになる。よっ
て、この堆積物を除去するために、適宜、ガス反応クリ
ーニングを実施する必要がある。本実施形態の要部であ
る、ガスクリーニング方法について図5を用いて説明す
る。まず、大きさがウエハ3a,bと略同一である略円
板状の部材、例えばウエハ状の板12a,12bが用意
される。このときのウエハ状の板12a,12bの材質
としては、反応管2への堆積物と同質のものが最適であ
るが、これが困難である場合には、反応管2の汚染など
を考慮し石英板を用いることが好ましい。
【0029】そして、いずれか一方のゲートバルブ10
a(又は10b)を開放し、ウエハ状の板12a,12
bがフォーク11に載せられて、ゲートバルブ10a
(又は10b)を通して反応管2の内部に水平状態で挿
入される。挿入されたウエハ状の板12a,12bは、
フォーク11から、ウエハ支持板8に移し替えられ、ウ
エハ3a,3bの代わりに開口部8aA及び8bAに載
置される。その後、フォーク11を引き抜き、ゲートバ
ルブ10a(又は10b)が閉められる。
【0030】そして、図5に示されるように、反応管2
がヒータ1により加熱され、同時に、ガス供給口4a
(又は4b)からClF3等のクリーニングガスを供給し
てガスをウエハ状の板12a,12bの表面にほぼ平行
に流すと共に、反応管2の両端に形成された排気口5b
(又は5a)から排気する。これにより、反応管2内を
所望の温度と圧力にし、反応管2内壁面に付着した堆積
物をエッチングし除去する。
【0031】以上のようなクリーニングが終了したら、
ゲートバルブ10a(又は10b)を開放し、再びその
ゲートバルブ10aを通して、フォーク11を反応管2
の内部に挿入し、ウエハ状の板12a,12bをウエハ
支持板8a,8bの開口部8aA及び8bAからフォー
ク11に移し替えた後、フォーク11を引き抜いてウエ
ハ状の板12a,12bを反応管2から取り出す。
【0032】以上のような本実施形態のクリーニング方
法における作用効果を図6により説明する。図6は、本
実施形態のガス反応クリーニング時の堆積物のエッチン
グ速度分布を示したものであり、前述した図13と同様
に、横軸には反応管中心を0位置とするガス流れ方向の
反応管内位置を、縦軸にはエッチング速度を無次元化し
たものをとって表したものであり、ガス流れ方向及びウ
エハ支持板の位置を概略的に併せて示している。この図
6に示されるように、反応管2入口部(図示左側)で
は、ガス温度が低いことからエッチング速度が低いが、
温度が上昇すると共に反応が促進されガス流れ方向にエ
ッチング速度が急激に増加して第1のピークを迎える。
しかしその後、ウエハ支持板8a,8bの前縁近傍領域
になると、反応管2の壁面と共にウエハ支持板8a,8
bの表面もエッチングすることとなってエッチング表面
積が約3倍に増加することから、エッチング速度が大幅
に低下する。ここまでは図13に示された従来方法によ
る挙動とほぼ同様である。
【0033】しかしながら、これ以降のウエハ支持板8
a,8bの前縁領域通過後からウエハ支持板8a,8b
後縁領域までの間は、ウエハ支持板8a,8bの前縁と
後縁との間にあるウエハ載置用の開口部8aA,8bA
がウエハ状の板12a,12bで塞がれていることによ
り、エッチング表面積が増加する分エッチング速度が低
下し、図13に見られたような第2のピークがほぼ消失
し、ほぼ平坦なエッチング速度分布となる。
【0034】その後は、図13と同様、ウエハ支持板8
a,8bを過ぎてエッチング速度が再増加し第3のピー
ク値を迎え、そして、さらに下流では、温度低下と共に
エッチング速度が低下し、反応管出口部(図示右側)に
至る。
【0035】したがって、以上のように図13と図6と
の比較で明らかなように、本実施形態のクリーニング方
法によれば、ウエハ支持板8a,b前縁領域通過後から
ウエハ支持板8a,b後縁領域までの間の第2のピーク
がほぼ消失しほぼ平坦なエッチング速度分布となり全体
のエッチング速度分布がその分均一化する。よって、反
応管2壁面に付着した堆積物をもれなく全て除去する場
合でも、第1ピーク位置に相当するウエハ支持板8a,
b前縁のすぐ上流側、第3ピーク位置に相当するウエハ
支持板8a,b後縁のすぐ下流側以外は、大きなダメー
ジを与えることがない。したがって、異物発生等による
歩留まり低下を抑制し生産性を向上することができる。
また、反応管2等の部品交換・ウエット洗浄の頻度を低
減して装置稼動率やスループットを向上し、これによっ
ても生産性を向上することができる。
【0036】また本実施形態のCVD装置100のよう
にウエハ支持板8a,bが反応管2内の流れ方向中央部
近傍に配置した構成において、もし従来方法のようにウ
エハ支持板8a,bにウエハ載置用の開口部8aA,b
Aを開放したままクリーニングを行った場合、図13に
示したようなウエハ支持板8a,b前縁近傍領域〜後縁
近傍領域間の第2のピークが最も顕著となる。したがっ
て、このようなCVD装置100においてウエハ支持板
8a,bにウエハ状の板12a,bを載置することで、
最も大きなエッチング速度分布均一化効果を得ることが
できる。
【0037】なお、上記実施形態で用いたCVD装置1
00においては、2つのウエハ3を同時に処理すべく、
2つのウエハ支持板8a,bが反応管2内を高さ方向に
3分割するように配置されていたが、これに限られな
い。すなわち、ウエハ支持板8は、反応管2内に1つ配
置しても、3つ以上配置してもよい。但し、1つのウエ
ハ支持板8の場合は反応管2内を高さ方向に2分割する
ように配置し、3つのウエハ支持板8の場合は反応管2
内を高さ方向に4分割するように配置することが好まし
い。すなわち言い換えれば、ウエハ支持板8の数をn個
としたとき、このウエハ支持板8が反応管2内を高さ方
向にn+1分割するように配置することが好ましい。こ
れによって、n個のウエハ支持板8により仕切られるn
+1個の空間のガス流れに対する横断面積を等しくでき
るので、エッチング速度の均一化を確実に促進できると
いう効果がある。
【0038】本発明の第2の実施形態を図7〜図9を用
いて説明する。この実施形態は、ウエハ状の板を用いる
ことなくエッチング速度の均一化を図る場合の実施形態
である。第1の実施形態と同等の部材には同一の符号を
付す。まず、本実施形態のクリーニング方法の対象とな
るCVD装置200の構造を表す側断面図を図7に示
す。この図7において、CVD装置200が第1の実施
形態のCVD装置100と異なる点は、ウエハ支持板2
08a,bのガス流れ方向の長さL1が、反応管2の長
手方向に対する平行平板ヒータ1の有効長さL2の75
%以上100%以下とし、これによってヒータ1領域を
ウエハ3a,bの直径の2倍程度にしていることであ
る。このときウエハ支持板208a,bの開口部208
aA,bAは、第1の実施形態のウエハ支持板8a,b
の開口部8aA,bAとほぼ同じ位置に同じ大きさで設
けられている。その他の構成はCVD装置100とほぼ
同様である。
【0039】また、このような構成のCVD装置200
により行われる成膜方法も、第1の実施形態とほぼ同様
である。すなわち、反応管2内のウエハ支持板8の開口
部8aA及び8bAに載置されたウエハ3a,b(図7
では図示せず)がヒータ1により加熱され、ガス供給口
4a(又は4b)からの成膜ガスを供給するとともに排
気口5b(又は5a)から排気し、ウエハ3a,3bの
表面に成膜を行う。
【0040】そして、このような成膜処理が繰り返され
た後、CVD装置200に対してもガスクリーニングが
行われるが、この本実施形態のクリーニング方法が第1
のクリーニング方法と異なる点は、上記ウエハ支持板の
位置の違いのほかには、ウエハ状の板12a,bを使用
せず、ウエハ支持板208a,bの開口部208aA,
208bAを露出させたままエッチングを行う点であ
る。すなわち、ウエハ支持板208の開口部208aA
及び208bAを露出したまま、反応管2がヒータ1に
より加熱され、ガス供給口4a(又は4b)からClF3
等のクリーニングガスを供給するとともに排気口5b
(又は5a)から排気し、反応管2内壁面に付着した堆
積物をエッチングし除去する。
【0041】以上のようなCVD装置200を用いたク
リーニング方法における作用効果を図8及び図9により
説明する。まず、CVD装置200の成膜時の反応管2
壁面の温度分布を図8に示す。個の図は、第1の実施形
態における図3にほぼ相当する図であり、図3と同様、
CVD装置200においてウエハ3a,3bの中心と反
応管2の中心とが一致するように配置し、ウエハ3a,
3bの温度をある設定温度にした場合における反応管2
の壁面温度分布を測定した結果である。図8において、
図3と同様、反応管2中央部に比べ、図示左右側の反応
管2開口部近傍の壁面温度が低くなっている。これを詳
細にみると、ヒータ有効長さL2の75%に相当する位
置では反応管2の中央部の温度より約50℃温度が低下
しており、ヒータ有効長さL2の100%に相当する位
置では、反応管2の中央部の温度より約150℃温度が
低下することがわかった。ここにおいて、既に述べてき
たように、ガスクリーニングにおけるエッチング速度は
温度によって大きく変化し、例えばSi34膜の場合に
は50℃温度が低下するとエッチング速度が約半分にな
る。したがって、例えば本実施形態のようにウエハ支持
板208a,bのガス流れ方向の長さL1を、反応管2
の長手方向に対する平行平板ヒータ1の有効長さL2の
75%以上100%以下とし、ウエハ支持板108a,
bの前縁・後縁を反応管2のより開口部側に配置するこ
ととすれば、その分ウエハ支持板208a,bが低温領
域すなわちエッチング速度の低い領域に配置されること
となるので、エッチング表面積の変化に伴う局所的エッ
チング速度の増加を抑制できる。このことを具体的に図
9に示す。
【0042】図9は、本実施形態のガス反応クリーニン
グ時の堆積物のエッチング速度分布を示したものであ
り、第1の実施形態における図6に相当する図である。
図6と同様に、横軸には反応管中心を0位置とするガス
流れ方向の反応管内位置を、縦軸にはエッチング速度を
無次元化したものをとって表し、ガス流れ方向及びウエ
ハ支持板の位置を概略的に併せて示している。図9にお
いて、反応管2入口部(図示左側)ではガス温度が低い
ことからエッチング速度が低く、温度が上昇すると共に
反応が促進されガス流れ方向にエッチング速度が増加し
てくる。しかし十分に増加しないうちにウエハ支持板2
08a,bの前縁近傍領域となってエッチング表面積が
増加し、エッチング速度が低下するので、ウエハ支持板
208a,bの前縁近傍領域で小さな第1のピークを迎
える。その後、ウエハ支持板208a,8bの前縁領域
通過後からウエハ支持板208a,8b後縁領域までの
間は、図13に示した従来方法と同様、開口部208a
A,bAの存在によるエッチング表面積の減少、及びウ
エハ支持板208a,b後縁近傍領域のエッチング表面
積の増大により、大きな第2のピークを迎える。
【0043】そしてその後は、ウエハ支持板208a,
b後縁が下流側に広いことから、ガス流れ方向の十分下
流側で温度が十分下がった後にエッチング面積が減少す
るので、エッチング速度上昇は小さく、小さな第3のピ
ークを迎える。以上の挙動を、図6と比較すれば明らか
なように、本実施形態のクリーニング方法によれば、第
1のピーク及び第3のピークの2つのピーク値が低下し
全体のエッチング速度分布がその分均一化する。よっ
て、第1の実施形態同様、反応管2壁面に付着した堆積
物をもれなく全て除去する場合でも、第2ピーク位置に
相当するウエハ支持板208a,b開口部208aA,
bA中央部以外は、大きなダメージを与えることがな
い。したがって、異物発生等による歩留まり低下を抑制
し生産性を向上することができる。また、反応管2等の
部品交換・ウエット洗浄の頻度を低減して装置稼動率や
スループットを向上し、これによっても生産性を向上す
ることができる。全体のエッチング速度分布をより均一
化することができる。
【0044】なお、本願発明者等は、上記のような作用
効果を奏するウエハ支持板8a,bのガス流れ方向の長
さL1と、反応管2の長手方向に対する平行平板ヒータ
1の有効長さL2との比を種々変えて検討した結果、エ
ッチング速度分布の均一化という作用効果を得られるの
は75%以上100%以下であると判断した。これは、
75%未満では、ウエハ支持板208a,b前縁・後縁
によるエッチング速度低減効果が高温によるエッチング
速度増加に追いつかず、第1及び第3のピークを十分小
さくすることができないからである。また100%より
大きい場合はヒータ有効長さL2の外となるが、この領
域ではエッチング速度が中央部の1/8以下に低下して
おり、ウエハ支持板208a,b前縁・後縁によるエッ
チング速度低減を行ってもエッチング速度の均一化に対
する意義が薄いからである。
【0045】本発明の第3の実施形態を図10により説
明する。本実施形態は、第2の実施形態のCVD装置を
用い、第1の実施形態と同様の方法でクリーニングを行
う場合の実施形態である。第1及び第2の実施形態と同
等の部材には同一の符号を付す。本実施形態で用いるC
VD装置は、第2の実施形態のCVD装置200と同様
のものである。すなわち、ウエハ支持板208a,bの
ガス流れ方向の長さL1が、反応管2の長手方向に対す
る平行平板ヒータ1の有効長さL2の75%以上100
%以下となっている。そして、このような構成のCVD
装置により行われる成膜方法も第2の実施形態とほぼ同
様である。そして、このような成膜処理が繰り返された
後、CVD装置に対してガスクリーニングを行うが、こ
のとき、第1の実施形態と同様、ウエハ支持板208
a,bの開口部208aA,bAに、大きさがウエハ3
a,bと略同一であるウエハ状の板を載置して行う。
【0046】以上のような本実施形態においては、第1
の実施形態で述べたエッチング速度分布における第2の
ピークの消失効果と、第2の実施形態で述べた第1及び
第3のピークの低減効果との両方の相乗効果により、図
10に示すように、全体のエッチング速度分布を極めて
良好に均一化することができる。
【0047】本発明の第4の実施形態を図11及び図1
2により説明する。本実施形態は、クリーニング中にウ
エハ支持板を移動させる場合の実施形態である。第1〜
第3の実施形態と同等の部材には同一の符号を付す。本
実施形態のクリーニング方法の対象となるCVD装置3
00の構造を表す側断面図を図11に示す。この図11
において、CVD装置300が第1の実施形態のCVD
装置100と異なる点は、ウエハ支持板8a,bに移動
棒312を固定し、この移動棒312を駆動装置313
で駆動することにより、ウエハ支持板8a,bを反応管
2の長手方向に移動可能に構成していることである。そ
の他の構成はCVD装置100とほぼ同様である。
【0048】このCVD装置300で行われる成膜方法
は、第1の実施形態とほぼ同様であるので説明を省略す
る。すなわち駆動装置313は作動させず、ウエハ支持
板8a,bは静止させた状態で成膜を行う。
【0049】そして、このような成膜処理が繰り返され
た後、CVD装置300に対しガスクリーニングが行わ
れるが、この本実施形態のクリーニング方法が第1のク
リーニング方法と異なる点は、駆動装置313を作動さ
せてウエハ支持板8a,bを移動させつつエッチングを
行う点である。すなわち、ウエハ支持板8a,bを図1
2に示すように反応管2内の右端近傍に寄せておいた
後、駆動装置313で図12中の左側に移動させつつ、
反応管2をヒータ1で加熱し、さらにガス供給口4a
(又は4b)からClF3等のクリーニングガスを供給す
るとともに排気口5b(又は5a)から排気する。
【0050】その他の点は、第1の実施形態とほぼ同様
である。
【0051】本実施形態においては、図13に示したよ
うな第1〜第3のピークをもつ不均一なエッチング速度
分布が、クリーニング時間の経過と共に反応管2の長手
方向んび移動していくこととなるので、全体のエッチン
グ速度分布を最終的に均一化することができる。よっ
て、第1の実施形態同様、反応管2壁面に付着した堆積
物をもれなく全て除去する場合でも、反応管2に大きな
ダメージを与えることがないので、異物発生等による歩
留まり低下を抑制し生産性を向上することができる。ま
た、反応管2等の部品交換・ウエット洗浄の頻度を低減
して装置稼動率やスループットを向上し、これによって
も生産性を向上することができる。
【0052】なお、第1〜第3実施形態によるクリーニ
ング方法において、上記第4の実施形態のように駆動装
置及び移動棒を設け、クリーニング中にウエハ支持板を
移動させる方法もある。
【0053】その他の実施形態として、上記第1〜第4
の実施形態によるクリーニングを行ったCVD装置を用
いて製作した、半導体素子のゲート電極配線のポリシリ
コン膜、リンドープポリシリコン膜、層間絶縁膜のため
の酸化膜・リンガラス膜、及びキャパシタ絶縁膜のため
のSi34膜等を備えた半導体素子があり、これらは、
ウエハ3への塵埃の付着が極めて少ない、良好な品質の
半導体素子を得ることができる。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、反応管内における全体
のエッチング速度分布をより均一化することができる。
したがって、反応管壁面に付着した堆積物をもれなく全
て除去する場合にも、反応管の壁面自体をエッチングし
ダメージを与えることが少なくなるので、異物発生等に
よる歩留まり低下を抑制し生産性を向上することができ
る。また、反応管等の部品交換・ウエット洗浄の頻度を
低減して装置稼動率やスループットを向上し、これによ
っても生産性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のクリーニング方法の
対象となるCVD装置の構造を表す水平断面図である。
【図2】図1に示されたCVD装置の構造を表す側断面
図である。
【図3】図1に示されたCVD装置の成膜時の反応管壁
面温度分布を表す図である。
【図4】図1に示されたCVD装置の反応副生成物の堆
積厚さ分布を示す図である。
【図5】図1に示されたCVD装置でガス反応クリーニ
ングを行っている時の様子を表す側断面図である。
【図6】ガス反応クリーニング時の堆積物のエッチング
速度分布を示した図である。
【図7】本発明の第2の実施形態のクリーニング方法の
対象となるCVD装置の構造を表す側断面である。
【図8】図7に示されたCVD装置の成膜時の反応管壁
面温度分布を表す図である。
【図9】ガス反応クリーニング時の堆積物のエッチング
速度分布を示した図である。
【図10】本発明の第3実施形態によるガス反応クリー
ニング時の堆積物のエッチング速度分布を示した図であ
る。
【図11】本発明の第4の実施形態によるクリーニング
方法の対象となるCVD装置の構造を表す側断面図であ
る。
【図12】ガス反応クリーニング時の様子を表す断面図
である。
【図13】従来のクリーニング方法による堆積物のエッ
チング速度分布を示した図である。
【符号の説明】
1 ヒータ 2 反応管 3a,b ウエハ 4a,b ガス供給口 5a,b 排気口 7 断熱材 8a,b ウエハ支持板 8aA,bA 開口部 9a,b フランジ 10a,b ゲートバルブ 11 フォーク 12a,b ウエハ状の板 18a,b Oリング 208a,b ウエハ支持板 208aA,bA 開口部 312 移動棒 313 駆動装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内野 敏幸 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株式会社 日立製作所 半導体事業部内 (56)参考文献 特開 平7−169693(JP,A) 特開 平4−25015(JP,A) 特開 昭60−117736(JP,A) 特開 平4−109621(JP,A) 特開 平7−94419(JP,A) 特開 昭64−28295(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/205 H01L 21/285 H01L 21/304 645 H01L 21/3065 H01L 21/31

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向両端に開口部を設けた略偏平な
    反応管及び前記開口部に設けられたフランジを備えた反
    応容器内に、ウエハを載置するための開口部が形成され
    た少なくとも1枚のウエハ支持板を配置し、前記反応管
    を挟むように対向配置された平行平板ヒータで該反応管
    の加熱を行いつつ前記反応容器内にガスを供給しながら
    排気することによりウエハ処理を行う半導体ウエハ処理
    装置の、前記反応管内壁面の付着堆積物をエッチングし
    除去する半導体ウエハ処理装置のクリーニング方法にお
    いて、 前記ウエハ支持板の開口部に、大きさが前記ウエハと略
    同一である略円板状部材を載置した状態で、前記エッチ
    ングを行うことを特徴とする半導体ウエハ処理装置のク
    リーニング方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体ウエハ処理装置の
    クリーニング方法において、前記ウエハ支持板を、前記
    反応管内壁面と略平行となるように配置し、かつ、該ウ
    エハ支持板の数をnとしたとき、このウエハ支持板が前
    記反応管内を高さ方向にn+1分割するように配置する
    ことを特徴とする半導体ウエハ処理装置のクリーニング
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体ウエハ処理装置の
    クリーニング方法において、前記ウエハ支持板を、前記
    反応管内の流れ方向中央部近傍に配置することを特徴と
    する半導体ウエハ処理装置のクリーニング方法。
  4. 【請求項4】 長手方向両端に開口部を設けた略偏平な
    反応管及び前記開口部に設けられたフランジを備えた反
    応容器内に、ウエハを載置するための開口部が形成され
    た少なくとも1枚のウエハ支持板を配置し、前記反応管
    を挟むように対向配置された平行平板ヒータで該反応管
    の加熱を行いつつ前記反応容器内にガスを供給しながら
    排気することによりウエハ処理を行う半導体ウエハ処理
    装置の、前記反応管内壁面の付着堆積物をエッチングし
    除去する半導体ウエハ処理装置のクリーニング方法にお
    いて、 前記ウエハ支持板のガス流れ方向の長さを、前記反応管
    の長手方向に対する前記平行平板ヒータの有効長さの7
    5%以上100%以下としたことを特徴とする半導体ウ
    エハ処理装置のクリーニング方法。
  5. 【請求項5】 長手方向両端に開口部を設けた略偏平な
    反応管及び前記開口部に設けられたフランジを備えた反
    応容器内に、ウエハを載置するための開口部が形成され
    た少なくとも1枚のウエハ支持板を配置し、前記反応管
    を挟むように対向配置された平行平板ヒータで該反応管
    の加熱を行いつつ前記反応容器内にガスを供給しながら
    排気することによりウエハ処理を行う半導体ウエハ処理
    装置の、前記反応管内壁面の付着堆積物をエッチングし
    除去する半導体ウエハ処理装置のクリーニング方法にお
    いて、 前記ウエハ支持板のガス流れ方向の長さを、前記反応管
    の長手方向に対する前記平行平板ヒータの有効長さの7
    5%以上100%以下とし、かつ、 該ウエハ支持板の開口部に、大きさが前記ウエハと略同
    一である略円板状部材を載置した状態で、前記エッチン
    グを行うことを特徴とする半導体ウエハ処理装置のクリ
    ーニング方法。
  6. 【請求項6】 長手方向両端に開口部を設けた略偏平な
    反応管及び前記開口部に設けられたフランジを備えた反
    応容器内に、ウエハを載置するための開口部が形成され
    た少なくとも1枚のウエハ支持板を配置し、前記反応管
    を挟むように対向配置された平行平板ヒータで該反応管
    の加熱を行いつつ前記反応容器内にガスを供給しながら
    排気することによりウエハ処理を行う半導体ウエハ処理
    装置の、前記反応管内壁面の付着堆積物をエッチングし
    除去する半導体ウエハ処理装置のクリーニング方法にお
    いて、 前記ウエハ支持板の位置を前記反応管の長手方向に移動
    させつつ、前記エッチングを行うことを特徴とする半導
    体ウエハ処理装置のクリーニング方法。
  7. 【請求項7】 請求項1又は5記載の半導体ウエハ処理
    装置のクリーニング方法において、前記略円板状部材と
    して、前記堆積物と同一材料で構成されたものを用いる
    ことを特徴とする半導体ウエハ処理装置のクリーニング
    方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の半導体ウエハ処理装置の
    クリーニング方法において、前記略円板状部材として、
    石英板を用いることを特徴とする半導体ウエハ処理装置
    のクリーニング方法。
  9. 【請求項9】 長手方向両端に開口部を設けた略偏平な
    反応管及び前記開口部に設けられたフランジを備えた反
    応容器内に、ウエハを載置するための開口部が形成され
    た少なくとも1枚のウエハ支持板を配置し、前記反応管
    を挟むように対向配置された平行平板ヒータで該反応管
    の加熱を行いつつ前記反応容器内にガスを供給しながら
    排気することによりウエハ処理を行う半導体ウエハ処理
    装置において、 前記ウエハ支持板のガス流れ方向の長さを、前記反応管
    の長手方向に対する前記平行平板ヒータの有効長さの7
    5%以上100%以下としたことを特徴とする半導体ウ
    エハ処理装置。
  10. 【請求項10】 長手方向両端に開口部を設けた略偏平
    な反応管及び前記開口部に設けられたフランジを備えた
    反応容器内に、ウエハを載置するための開口部が形成さ
    れた少なくとも1枚のウエハ支持板を配置し、前記反応
    管を挟むように対向配置された平行平板ヒータで該反応
    管の加熱を行いつつ前記反応容器内にガスを供給しなが
    ら排気することによりウエハ処理を行う半導体ウエハ処
    理装置において、 前記ウエハ支持板の位置を前記反応管の長手方向に移動
    させる移動手段を設けたことを特徴とする半導体ウエハ
    処理装置。
  11. 【請求項11】 ゲート電極配線のポリシリコン膜、リ
    ンドープポリシリコン膜、層間絶縁のための酸化膜・リ
    ンガラス膜、及びキャパシタ絶縁のためのSi34膜の
    うち少なくとも1つの膜を備えた半導体素子において、 前記少なくとも1つの膜を請求項9又は10記載の半導
    体処理装置を用いて成膜したことを特徴とする半導体素
    子。
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