JP3224459B2 - 有機el素子および有機elディスプレイ - Google Patents

有機el素子および有機elディスプレイ

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JP3224459B2 JP22581293A JP22581293A JP3224459B2 JP 3224459 B2 JP3224459 B2 JP 3224459B2 JP 22581293 A JP22581293 A JP 22581293A JP 22581293 A JP22581293 A JP 22581293A JP 3224459 B2 JP3224459 B2 JP 3224459B2
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    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H10K2102/00Constructional details relating to the organic devices covered by this subclass
    • H10K2102/301Details of OLEDs
    • H10K2102/311Flexible OLED

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は有機EL素子および有機
ELディスプレイに係り、特に、基材として可撓性基材
を用いた有機EL素子および有機ELディスプレイに関
する。
【0002】
【従来の技術】EL(エレクトロルミネッセンス)素子
は、自己発光性であるために視認性が高い、完全固体素
子であるために耐衝撃性に優れている等の特徴を有する
ことから、発光材料として無機および有機化合物を用い
た種々のEL素子が研究、開発されている。
【0003】ところでEL素子の用途としては、面光源
としての用途や、例えば線、図面、画像等を表示するデ
ィスプレイの画素としての用途等があり、EL素子を利
用した面光源やディスプレイ等の形状は薄膜パネル、ベ
ルト状、円筒状等様々である。このような形状の面光源
やディスプレイ等にEL素子を利用する場合、素子の基
材としては、ガラス基板のように可撓性に乏しいものよ
りも、高分子フィルムのように可撓性に富んだものの方
が好ましい。例えば特開平2−251429号公報およ
び特開平2−253593号公報には、基材として高分
子フィルムを用い、この高分子フィルム上に透明導電性
膜からなる電極を形成し、この電極を一方の電極とし、
対向するもう1つの電極との間に有機化合物からなる発
光層を含む単一または複数層を設けることにより得た、
可撓性に富んだ有機EL素子が開示されている。この従
来技術文献に記載の有機EL素子は、基材温度をほぼ室
温として作製できるので、高温による基材の変形等の問
題が生じないという利点を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
文献に記載の有機EL素子には、基材である高分子フィ
ルムを所望形状(例えば円筒状)に曲げた状態で駆動さ
せると発光特性が経時的に大きく低下するという難点が
ある。本発明の目的は、基材を変形させた状態で駆動さ
せても発光特性の経時的低下が小さい有機EL素子、お
よびディスプレイパネルを変形させた状態で駆動させて
も表示特性の経時的低下が小さい有機ELディスプレイ
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の有機EL素子は、可撓性基材上に、所望の光透過性
を有する電気的に1つの第1電極、有機化合物からなる
発光材料を含有する有機単層部または有機多層部、およ
び所望の光透過性を有する電気的に1つの第2電極を順
次積層してなり、前記第1電極と前記第2電極との間に
所定の電位差を設けることにより前記発光材料を発光さ
せる有機EL素子であって、前記第1電極および前記第
2電極の少なくとも一方が、一または複数のスリット状
切欠き部を有していることを特徴とするものである。
【0006】また、上記目的を達成する本発明の有機E
Lディスプレイは、可撓性基材上にストライプ状に設け
られた複数本の第1電極兼用導線と、有機化合物からな
る発光材料を含有する有機単層部または有機多層部を介
して前記複数本の第1電極兼用導線と平面視上交差する
ようにストライプ状に設けられた複数本の第2電極兼用
導線との平面視上の各交差部を1つの画素とするディス
プレイパネルを備えるとともに、前記複数本の第1電極
兼用導線または前記複数本の第2電極兼用導線がそれぞ
れ独立に駆動用電源と接続されているX−Yマトリック
ス型の有機ELディスプレイであって、前記画素を形成
している部分の前記第1電極兼用導線および前記第2電
極兼用導線の少なくとも一方が、一または複数のスリッ
ト状切欠き部を有していることを特徴とするものであ
る。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。まず本発
明の有機EL素子について説明する。この有機EL素子
の層構成は、上述したように、基材側から順に可撓性基
材、所望の光透過性を有する電気的に1つの第1電極、
有機化合物からなる発光材料を含有する有機単層部また
は有機多層部、所望の光透過性を有する電気的に1つの
第2電極となっている。そしてこの有機EL素子は、前
記第1電極と前記第2電極との間に所定の電位差を設け
ることにより前記発光材料を発光させるものである。こ
のような層構成自体および発光のさせ方自体はそれぞれ
公知のものであり、可撓性基材も含めて、各層は公知の
材料および方法によって形成することができる。
【0008】例えば可撓性基材は、所望の可撓性を有し
かつ電気絶縁性のものであれば基本的によく、基材面側
(第1電極等を積層する面の反対側)を発光面とする場
合には所望の光透過性を有する透明ないし半透明のもの
を用いる。透明ないし半透明の可撓性基材の具体例とし
ては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカ
ーボネート(PC)、ポリエーテルスルホン(PE
S)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリ
フッ化ビニル(PFV)、ポリアクリレート(PA)、
ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、非晶
質ポリオレフィン、フッ素系樹脂等の高分子からなる膜
厚0.001μm〜1mmの高分子フィルムが挙げられ
る。また、有機EL素子用の可撓性基材として公知のも
のではないが、上で例示したような高分子フィルムの上
に、塗布法、蒸着法、スパッタ法等の任意の方法により
有機または無機材料膜を積層した膜厚0.001μm〜
1mmの積層フィルムを用いてもよい。前記有機材料の
具体例としては、エポキシ樹脂、ポリエステル、ウレタ
ン樹脂、メラミン樹脂、ポリアクリレート等が挙げら
れ、前記無機材料の具体例としては、SiO2 、Al2
3 等の無機酸化物や、SiN4 等の無機窒化物等が挙
げられる。
【0009】また、可撓性基材上に積層する第1電極の
材料は、公知のように、この第1電極を陽極として利用
するか陰極として利用するかによって一般に異なってく
る。すなわち、陽極として利用する場合には仕事関数の
大きい(4eV以上の)金属、合金、電気伝導性化合
物、またはこれらの混合物が好ましく用いられる。具体
例としてはAu等の金属、CuI、ITO、SnO2
ZnO等の誘電性透明材料等が挙げられる。また、陰極
として利用する場合には仕事関数の小さい(4eV以下
の)金属、合金、電気伝導性化合物、またはこれらの混
合物が好ましく用いられる。具体例としてはリチウム、
ナトリウム、マグネシウム、銅、ナトリウム−カリウム
合金、マグネシウム−銅混合物、Al/Al2 3 等が
挙げられる。目的とする有機EL素子が基材面側(第1
電極等を積層する面の反対側)を発光面とする場合に
は、第1電極としては所望の光透過性を有する透明ない
し半透明のものを用いる。また、第2電極側を発光面と
する場合には、第1電極は光透過性を実質的に有してい
なくてもよい。
【0010】この第1電極の上に、後述する有機単層部
または有機多層部を介して積層される第2電極は、第1
電極とは反対の極性を有する電極として機能させるもの
である。この第2電極の材料も、第1電極と同様に、陽
極として利用するか陰極として利用するかによって一般
に異なってくる。第2電極を陽極として利用する場合の
材料の具体例および陰極として利用する場合の材料の具
体例としては、それぞれ第1電極の説明の中で述べたも
のと同じものが例示される。目的とする有機EL素子が
第2電極側を発光面とする場合には、第2電極としては
所望の光透過性を有する透明ないし半透明のものを用い
る。また、基材面側(第1電極等を積層する面の反対
側)を発光面とする場合には、第2電極は光透過性を実
質的に有していなくてもよい。
【0011】なお、本発明の有機EL素子における第1
電極および第2電極は、前述したように、いずれも電気
的に1つの電極である。ここで「電気的に1つの電極」
とは、素子駆動時において別個に電圧を印加することが
できる2つ以上の領域に分かれていないことを意味す
る。第1電極および第2電極としてそれぞれ「電気的に
1つの電極」を用いて有機EL素子を構成すること自体
は常法である。
【0012】上述した第1電極と第2電極との間に介在
させる、有機化合物からなる発光材料を含有する有機単
層部または有機多層部は、少なくとも発光層を有するも
のであり、各種の物理的または化学的な薄膜形成方法、
具体的には真空蒸着法、昇華法、塗布法、キャスト法、
スピンコート法等によって形成されるものである。前記
有機単層部または有機多層部の構成態様としては、前記
発光材料からなる発光層のみのもの、前記発光層と正孔
注入層とからなるもの、電子注入層と前記発光層とから
なるもの、前記電子注入層と前記発光層と前記正孔注入
層とからなるもの、接着層と前記発光層と前記正孔注入
層とからなるもの(特開平4−332787号公報参
照)、これらの機能を有する材料を混合または高分子材
料に分散させて得た層(発光層に相当)のみからなるも
の等が挙げられる。
【0013】発光層、正孔注入層、電子注入層、接着層
の材料としては、従来公知の材料を用いることができ
る。例えば、発光層の材料として使用可能な有機化合物
からなる発光材料の具体例としては、ベンゾチアゾール
系、ベンゾイミダゾール系、ベンゾオキサゾール系等の
系の蛍光増白剤や、金属キレート化オキシノイド化合
物、スチリルベンゼン系化合物、ジスチリルピラジン誘
導体、芳香族ジメチリジン化合物等が挙げられる。
【0014】正孔注入層の材料の具体例としては、トリ
アゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾー
ル誘導体、ポリアリールアルカン誘導体、ピラゾリン誘
導体、ピラゾロン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、
アリールアミン誘導体、アミノ置換カルコン誘導体、オ
キサゾール誘導体、スチリルアントラセン誘導体、フル
オレノン誘導体、ヒドラゾン誘導体、スチルベン誘導
体、シラザン誘導体、ポリシラン系化合物、アニリン系
共重合体、チオフェンオリゴマー等の特定の導電性高分
子オリゴマー等が挙げられる。
【0015】電子注入層の材料の具体例としては、ニト
ロ置換フルオレノン誘導体、アントラキノジメタン誘導
体、ジフェニルキノン誘導体、チオピランジオキシド誘
導体、ナフタレンペリレン等の複素環テトラカルボン酸
無水物、カルボジイミド、フレオレニリデンメタン誘導
体、アントラキノジメタン誘導体、アントロン誘導体、
オキサジアゾール誘導体、8−キノリノール誘導体、そ
の他特定の電子伝達性化合物等が挙げられる。
【0016】また、接着層の材料の具体例としては、8
−キノリノールまたはその誘導体の金属錯体、例えばト
リス(8−キノリノール)アルミニウム、ビス(8−キ
ノリノール)マグネシウム、ビス(ベンゾ−8−キノリ
ノール)亜鉛、ビス(2−メチル−8−キノリラート)
アルミニウムオキシド、トリス(8−キノリノール)イ
ンジウム、トリス(5−メチル−8−キノリノール)ア
ルミニウム、8−キノリノールリチウム、トリス(5−
クロロ−8−キノリノール)ガリウム、ビス(5−クロ
ロ−8−キノリノール)カルシウム、トリス(5,7−
ジクロル−8−キノリノール)アルミニウム、トリス
(5,7−ジブロモ−8−ヒドロキシキノリノール)ア
ルミニウム、ビス(8−キノリノール)ベリリウム、ビ
ス(2−メチル−8−キノリノール)ベリリウム、ビス
(8−キノリノール)亜鉛、ビス(2−メチル−8−キ
ノリノール)亜鉛、ビス(8−キノリノール)スズ、ト
リス(7−プロピル−8−キノリノール)アルミニウム
等が挙げられる。
【0017】本発明の有機EL素子は、以上説明した可
撓性基材、第1電極、有機単層部または有機多層部、お
よび第2電極による公知の層構成の素子であるが、前記
第1電極および前記第2電極の少なくとも一方が、一ま
たは複数のスリット状切欠き部を有している点で従来の
有機EL素子と異なる。
【0018】このスリット状切欠き部は、可撓性基材を
変形させた状態で素子を駆動させた場合に、当該素子に
かかる曲げ応力によって素子の発光特性が低下するのを
抑制するためのものである。したがって、スリット状切
欠き部を設けるべき電極の選択は、目的とする有機EL
素子の使用形態(可撓性基材をどのような形状に曲げて
使用するのか)や使用時に加わる曲げ応力の方向、ある
いは基材側と第2電極側のどちらを発光面とするのか等
に応じて適宜行われる。また、スリット状切欠き部の
数、形状、大きさ等も、目的とする有機EL素子の大き
さやその使用形態、使用時に加わる曲げ応力の方向等に
応じて適宜設定される。ただし、少なくとも素子の発光
時において切欠き部の存在が視認できないよう、スリッ
ト状切欠き部の数、形状、大きさ等について配慮するこ
とが好ましい。スリット状切欠き部の幅について一例を
挙げるならば、ディスプレイの画素して利用する有機E
L素子の場合は100nm〜1mmであることが好まし
いが、下限については特に限定されるものではない。
【0019】スリット状切欠き部を設けた電極の具体例
を図4(a)〜(d)に示す。なお、図4(a)〜
(d)の各々はスリット状切欠き部を設けた第1電極を
示すものであり、これらの図は、可撓性基材(図示せ
ず)上に所定幅の第1電極兼用導線30を設け、有機単
層部または有機多層部(図示せず)を介して前記第1電
極兼用導線30と平面視上交差するように所定幅の第2
電極兼用導線31を設けることにより前記第1電極兼用
導線30と前記第2電極兼用導線31との平面視上の交
差部32に有機EL素子を形成する場合を想定したもの
である。この場合の第1電極は第1電極兼用導線30に
おける前記交差部32部分であり、第2電極は第2電極
兼用導線31における前記交差部32部分である。
【0020】図4(a)に示す第1電極には、この第1
電極を完全に横切る直線状のスリット状切欠き部33が
計6つ設けられており、図4(b)に示す第1電極に
は、櫛歯状に形成された1つのスリット状切欠き部33
が設けられている。また、図4(c)に示す第1電極に
は、この第1電極を斜め横切る直線状のスリット状切欠
き部33が計8つ設けられており、これらのスリット状
切欠き部33は第1電極を斜めに完全に横切るものでは
ない。そして、図4(d)に示す第1電極には、この第
1電極を完全に横切る波形のスリット状切欠き部33が
計6つ設けられている。
【0021】スリット状切欠き部の形成方法は特に限定
されるものではなく、所定のマスクを用いて電極を形成
する等の方法により電極形成と同時に所望のスリット状
切欠き部を形成してもよいし、膜状の電極を一旦形成し
た後に化学的手法あるいは物理的手法により所望のスリ
ット状切欠き部を設けてもよい。前記化学的手法の具体
例としてはエッチング法(乾式、湿式)等が挙げられ、
前記物理的手法の具体例としてはレーザリペアによって
熱的・機械的にパターニングする方法等が挙げられる。
【0022】上述したスリット状切欠き部を第1電極お
よび第2電極の少なくとも一方に設けることにより、有
機EL素子にかかる曲げ応力に起因して当該有機EL素
子の発光特性が低下するのを抑制することができる。し
たがって本発明の有機EL素子は、可撓性基材を変形さ
せた状態で素子を駆動させた場合でも発光特性の経時的
低下が小さい。また、製造過程での移送時等に不可避的
に可撓性基材に生じる変形に起因する発光特性の低下に
対しても耐性が高い。この有機EL素子は、薄膜パネル
状、ベルト状、円筒状等の種々の形状の面光源や、後述
する本発明の有機ELディスプレイの画素等として好適
である。
【0023】なお、有機EL素子を作製するにあたって
は、基材内、基材と第1電極との界面および第1電極の
表面における1μm以上の異物、突起物、穴、空孔等の
欠陥の合計数をできる少なくする(例えば1m2 当たり
の換算値で100個以下とする)ことが好ましい。前記
欠陥の合計数を少なくすることにより、素子の発光効率
や発光安定性を向上させることができる他、可撓性基材
を所望形状に曲げた状態で素子を駆動させた場合の発光
特性の経時的低下を抑制することができる。前記欠陥の
合計数を少なくするための手段としては、基材原料の純
度の向上、基材作製環境の向上(例えばクリーンルーム
の使用)、基材作製装置の改良(例えば基材としてフィ
ルムを使用する場合、装置のフィルム成形部の平坦度の
向上)、洗浄による基材の清浄化等が挙げられる。
【0024】本発明の有機EL素子のうちで第1電極に
スリット状切欠き部を設けたものは、同一断面積(基材
と平行な面の断面積)の従来品に比べて基材と第1電極
との界面の面積および第1電極の表面積(平面視した場
合の表面積)が少ない分、前記欠陥の数も減少する。し
たがって、発光効率や発光安定性が高く、かつ可撓性基
材を所望形状に曲げた状態で駆動させた場合でも発光特
性の経時的低下が小さい素子を得るうえからは、第1電
極にスリット状切欠き部を設けることが特に好ましい。
【0025】また、本発明の有機EL素子は、高分子フ
ィルムや蒸着膜、あるいは高分子フィルムと接着層とか
らなる封止フィルムにより封止することが好ましい(特
開平4−233192号公報、特開平5−101884
号公報参照)。このような封止を行うことにより、有機
単層部または有機多層部の劣化防止が図られるだけでな
く、曲げ、撓みに対する素子の耐久性が向上する。
【0026】次に、本発明の有機ELディスプレイにつ
いて説明する。本発明の有機ELディスプレイは、前述
したように、可撓性基材上にストライプ状に設けられた
複数本の第1電極兼用導線と、有機化合物からなる発光
材料を含有する有機単層部または有機多層部を介して前
記複数本の第1電極兼用導線と平面視上交差するように
ストライプ状に設けられた複数本の第2電極兼用導線と
の平面視上の各交差部を1つの画素とするディスプレイ
パネルを備えるとともに、前記複数本の第1電極兼用導
線または前記複数本の第2電極兼用導線がそれぞれ独立
に駆動用電源と接続されているX−Yマトリックス型の
有機ELディスプレイであって、前記画素を形成してい
る部分の前記第1電極兼用導線および前記第2電極兼用
導線の少なくとも一方が、一または複数のスリット状切
欠き部を有していることを特徴とするものである。
【0027】ここで、X−Yマトリックス型のディスプ
レイ自体は、液晶ディスプレイや無機ELディスプレイ
等の分野で公知である。本発明の有機機ELディスプレ
イは、上述したようにX−Yマトリックス型のディスプ
レイであるので、このディスプレイを構成するディスプ
レイパネルにおいては、前記複数の第1電極兼用導線と
前記複数の第2電極兼用導線とは、平面視した時の形状
が格子状になるよう、一方の電極兼用導線は縦(Y)方
向に、他方の電極兼用導線は横(X)にそれぞれストラ
イプ状に配設される。また、X−Yマトリックス型のデ
ィスプレイでは、平面視した時の形状が格子状になるよ
うに配設された電極兼用導線の交差部に画素が形成され
るわけであるが、本発明の有機ELディスプレイでは前
記画素は当然のことながら有機EL素子によって形成さ
れる。したがって、前記複数の第2電極兼用導線は、上
述したように、有機化合物からなる発光材料を含有する
有機単層部または有機多層部を介して前記複数本の第1
電極兼用導線と平面視上交差するように配設される。こ
のようにして形成された有機EL素子(画素)の第1電
極は画素を形成している部分の前記第1電極兼用導線で
あり、第2電極は画素を形成している部分の前記第2電
極兼用導線である。
【0028】本発明の有機機ELディスプレイの最大の
特徴は、上記画素を形成している部分の第1電極兼用導
線および第2電極兼用導線の少なくとも一方が、一また
は複数のスリット状切欠き部を有していることにある。
すなわち、画素が前述した本発明の有機EL素子からな
る点に最大の特徴がある。したがって、前記スリット状
切欠き部は当該切欠き部が設けられる電極兼用導線を電
気的に断線しないように設けられている。
【0029】このような画素を有するディスプレイパネ
ルは、X−Yマトリックス型とする点を除けば、前述し
た本発明の有機EL素子と同様にして作製することがで
きる。このときの材料としては、前述した本発明の有機
EL素子の材料と同じものを用いることができる。な
お、画素と画素の間には必要に応じて遮光膜を設けても
よい。遮光膜は、平面視上、画素と画素の間に位置して
いればよく、その配設位置は画素と実質的に同一の平面
上であってもよいし、画素よりも画面側の所望平面上で
あってもよい。
【0030】本発明の有機機ELディスプレイにおいて
は、画素の駆動方法は特に限定されるものではなく、用
途等に応じて適宜選択される。いずれの場合でも、前記
複数本の第1電極兼用導線および前記複数本の第2電極
兼用導線のいずれかが、それぞれ独立に駆動用電源と接
続される。他方の各電極兼用導線は、例えば1つのスイ
ッチング回路に接続されてそれぞれ独立に制御される。
【0031】このようにしてなる本発明の有機ELディ
スプレイは、画素が前述した本発明の有機EL素子から
なることから、ディスプレイパネルを変形させた状態で
駆動させた場合でも表示特性の経時的低下が小さい。ま
た、製造過程での移送時等に不可避的にディスプレイパ
ネルに生じる変形に起因する発光特性の低下に対しても
耐性が高い。この有機ELディスプレイは、表示画面の
形状をベルト状、円筒状、曲面等のようにフラットでな
い形状にして使用する用途の有機ELディスプレイとし
て、あるいは、軽量なフラット画面の有機ELディスプ
レイとして好適である。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 実施例1 まず、サイズ150mm×150mm、厚さ0.1mm
のポリエーテルスルホンフィルム(以下PESフィルム
と略記する)上に、厚さ200nm、幅9.77mmの
ITO蒸着膜からなる第1電極兼用導線を1mm間隔で
計8本ストライプ状に設けるとともに、各第1電極兼用
導線それぞれの画素形成予定箇所に、幅0.03mm、
長さ10mmの直線状のスリット状切欠き部を1箇所に
つき9つずつ形成したもの(以下ITO蒸着PESフィ
ルムという)を用意した。
【0033】このITO蒸着PESフィルムにおいて前
記画素形成予定箇所に設けられた9つのスリット状切欠
き部は、0.95mm間隔で互いに実質的に平行に並ぶ
のもであり、各スリット状切欠き部は第1電極兼用導線
の長手方向に延びている。したがって、画素形成予定箇
所における第1電極兼用導線は、幅0.95mm、長さ
10mmの短冊状を呈する計10の領域に分かれてお
り、これらの領域は0.03mm間隔で互いに実質的に
平行に並んでいる。また、各領域のエッジ部は、テーパ
ー状ないし曲面になっている。
【0034】次いで、上記ITO蒸着PESフィルムを
イソプロピルアルコール中にて5分間、純水中にて5分
間、それぞれ超音波洗浄し、さらに、(株)サコムイン
ターナショナル研究所製の装置を用いて10分間UVオ
ゾン洗浄した。これらの洗浄は全てクリーンルーム内で
行った。
【0035】このようにして洗浄したITO蒸着PES
フィルムを市販の蒸着装置(日本真空技術(株)製)の
基板ホルダーに固定し、モリブデン製の抵抗加熱ボート
にN,N′−ビス(3−メチルフェニル)−N,N′−
ジフェニル[1,1′−ビフェニル]−4,4′−ジア
ミン(以下TPDという)を200mg入れ、また違う
モリブデン製ボートに4,4′−ビス(2,2′−ジフ
ェニルビニル)ビフェニル(以下DPVBiという)を
200mg入れて、真空槽を1×10-4Paまで減圧し
た。その後TPD入りの前記ボートを215〜220℃
まで加熱し、第1電極兼用導線(ITO蒸着膜)を設け
た側のITO蒸着PESフィルム面上にTPDを蒸着速
度0.1〜0.3nm/sで蒸着して、膜厚60nmの
正孔注入層を得た。この時のITO蒸着PESフィルム
温度は室温であった。これを真空槽より取り出すことな
く、正孔注入層の上にもう一つのボートよりDPVBi
を蒸着して、膜厚40nmの発光層を得た。この時の蒸
着条件はボート温度が240℃で蒸着速度は0.1〜
0.3nm/s、ITO蒸着PESフィルム温度は室温
であった。
【0036】これを真空槽より取り出し、ITO蒸着P
ESフィルムと同じ大きさのステンレススチール製マス
ク(所定パターンの開口部を有するもの)を肉眼、手動
にて上記発光層上に配置した後、再び基板ホルダーに固
定した。また、トリス(8−キノリノール)アルミニウ
ム(以下Alq3 という)を200mg入れたモリブデ
ン製ボートを真空槽に装着した。さらに、マグネシウム
リボン1gを入れたモリブデン製抵抗加熱ボートと、銀
ワイヤー500mgを入れたタングステン製バスケット
とを真空槽に装着した。
【0037】この後、真空槽を1×10-4Paまで減圧
してから、Alq3 の入ったモリブデン製ボートを23
0℃まで加熱し、発光層の上に0.1〜0.3nm/s
の蒸着速度でAlq3 を蒸着して、膜厚20nmの接着
層を得た。さらに、この接着層の上に、タングステン製
バスケットから銀を0.1nm/sの蒸着速度で蒸着さ
せると同時にモリブデン製抵抗加熱ボートからマグネシ
ウムを1.4nm/sの蒸着速度で蒸着して、マグネシ
ウムと銀との混合金属からなる膜厚150nmの第2電
極兼用導線を得た。なお、前述したステンレススチール
製マスクを使用した結果、接着層と第2電極兼用導線と
は、接着層の上に第2電極兼用導線が積層された状態
で、第1電極兼用導線と平面視上交差する向きに1mm
間隔のストライプ状に設けられており、ストライプ1本
の幅は10mm、ストライプの総数は8本である。ま
た、第1電極兼用導線と第2電極兼用導線とは、第1電
極兼用導線の前述した画素形成予定箇所の上で平面視上
交差している。
【0038】このようにしてITO蒸着PESフィルム
上に正孔注入層(TPD層)、発光層(DPVBi
層)、接着層(Alq3 層)、およびマグネシウムと銀
との混合金属からなる第2電極兼用導線を設けることに
より、ディスプレイパネルが得られた。このディスプレ
イパネルの平面図を図1に示す。同図に示すように、デ
ィスプレイパネル1では、可撓性基材としてのPESフ
ィルム2の上にITO蒸着膜からなる計8本の第1電極
兼用導線3a,3b,3c,3d,3e,3f,3g,
3hがストライプ状に設けられており、これらの第1電
極兼用導線3a〜3hが設けられている側のPESフィ
ルム2面上および各第1電極兼用導線3a〜3h上に
は、TPD層からなる正孔注入層およびDPVBi層か
らなる発光層(いずれも図示せず)が順次積層されてい
る。そして、図示を省略した発光層の上には、Alq3
層からなる接着層(図示せず)を介して、マグネシウム
と銀との混合金属からなる計8本の第2電極兼用導線4
a〜4hが前記第1電極兼用導線と平面視上交差する向
きにストライプ状に設けられている。このディスプレイ
パネル1においては、第1電極兼用導線3a〜3hと第
2電極兼用導線4a〜4hの平面視上の各交差部5が画
素であり、その数は計64個である。
【0039】これらの画素はいずれも有機EL素子から
なっている。画素の一部切欠き斜視図を図2に示す。同
図に示すように、有機EL素子からなる画素10の層構
成は、基材側から順に、可撓性基材としてのPESフィ
ルム2、第1電極兼用導線の一部からなる第1電極1
1、TPD層からなる正孔注入層とDPVBi層からな
る発光層とAlq3 層からなる接着層とが順次積層され
てなる有機多層部12、およびマグネシウムと銀との混
合金属からなる第2電極兼用導線の一部からなる第2電
極13となっている。そして第1電極11には、この第
1電極11を完全に横切る直線状のスリット状切欠き部
14が計9つ設けられており(図2には8つのみを示
す)、各スリット状切欠き部14は第1電極兼用導線の
長手方向に延びている。この結果、第1電極11は計1
0の短冊状の領域(図2には7つのみを示す)に別れる
が、各スリット状切欠き部14は第1電極兼用導線を電
気的に断線させるものではないので、第1電極兼用導線
の一部からなる当該第1電極11は電気的には1つの電
極である。また、前記短冊状の領域のエッジ部は前述し
たようにテーパー状ないし曲面になっているので、当該
エッジ部の上にも前記有機多層部12および前記第2電
極13が積層されている。したがって、第2電極内での
電気的な断線およびの第2電極兼用導線内での電気的な
断線は生じていない。この有機EL素子(画素10)
は、第2電極13とは反対側の面を発光面とするもので
ある。
【0040】上述のようにしてディスプレイパネルを得
た後、図3に示すように、ディスプレイパネル1を構成
する第1電極兼用導線3a〜3hのそれぞれを別個のリ
ード線を介してスイッチング回路20に接続するととも
に、第2電極兼用導線4a〜4hのそれぞれを別個のリ
ード線を介して8つの駆動用電源21a,21b,21
c,21d,21e,21f,21g,21hのいずれ
か1つに接続した。さらに、図3に示したように、スイ
ッチング回路20と駆動用電源21a〜21hとは、こ
れらの動作を制御する機能を有するコンピュータ22に
接続した。これにより、X−Yマトリックス型の有機E
Lディスプレイ23が得られた。なお、各第1電極兼用
導線3a〜3hとリード線との接続、および各第2電極
兼用導線4a〜4hとリード線との接続には、導電性ペ
ースト(藤倉化成社製のドータイトD−500)を用い
た。また、スイッチング回路20にはアースをとった。
【0041】比較例1 第1電極兼用導線の画素形成予定箇所にスリット状切欠
き部を設けなかった以外は実施例1と同様にしてディス
プレイパネルを作製した後、このディスプレイパネルを
用いて実施例1と同様にしてX−Yマトリックス型の有
機ELディスプレイを得た。この有機ELディスプレイ
の各画素(有機EL素子)は、第1電極にスリット状切
欠き部がない点を除いて、実施例1の各画素(有機EL
素子)と同じ構成になっている。
【0042】発光特性試験 実施例1および比較例1で作製した各有機ELディスプ
レイのディスプレイパネルを、第1電極兼用導線の配列
方向を長手方向とし、第2電極兼用導線の配列方向を円
周方向とする円筒状に変形させて窒素雰囲気中に置き、
この状態で5mA/cm2 (直流換算値)の電流が各画
素に印加されるように各有機ELディスプレイを駆動さ
せた。そして、このときの輝度むらを輝度計(ミノルタ
カメラ社製のCS−100)で測定した。なお、このと
きの各有機ELディスプレイの駆動は、電流出力を命じ
る信号をコンピュータ22から各駆動用電源21a〜2
1hへ送信するとともに、第1電極兼用導線3a〜3h
のそれぞれとグラウンドとの間の回路を第1電極兼用導
線3aから順に3ms間ずつ閉じることを命じる信号を
コンピュータ22からスイッチング回路20へ送信し、
X−Yマトリックスの列単位で画素が点滅を繰り返すよ
うに行った(図3参照)。この点滅速度下では連続発光
に視認される。この後、上と同じ条件で各有機ELディ
スプレイをそれぞれ連続100時間駆動させ、100時
間駆動後の輝度むらを同様にして測定した。これらの測
定結果を表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】表1から明らかなように、実施例1の有機
ELディスプレイは、連続100時間駆動後においても
比較例1の有機ELディスプレイより高い輝度を有して
おり、かつ、輝度むらも比較例1の有機ELディスプレ
イより小さい。このことから、実施例1の有機ELディ
スプレイは、ディスプレイパネルを変形させた状態で駆
動させても表示特性の経時的低下が小さいものであるこ
とがわかる。また同時に、実施例1の有機ELディスプ
レイの画素は、基材を変形させた状態で駆動させても発
光特性の経時的低下が小さいものであることがわかる。
【0045】なお、駆動初期において各画素にかかる電
圧は、実施例1のものではほぼ9.0V、比較例1のも
のではほぼ10.0Vであり、このときの発光効率は実
施例1のものではほぼ0.7lm/W、比較例1のもので
はほぼ0.5lm/Wであった。このことから、実施例1
の有機ELディスプレイおよびこれを構成する画素は、
比較例1のものよりも発光効率に優れていることがわか
る。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の有機EL
素子は基材を変形させた状態で駆動させても発光特性の
経時的低下が小さい素子であり、本発明の有機ELディ
スプレイはディスプレイパネルを変形させた状態で駆動
させても表示特性の経時的低下が小さいディスプレイで
ある。しがって本発明によれば、発光特性の経時的低下
が小さい種々の基材形状の有機EL素子、および表示特
性の経時的低下が小さい種々のディスプレイパネル形状
の有機ELディスプレイを提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得たディスプレイパネルを第2電極
兼用導線側からみたときの平面図である。
【図2】実施例1で得たディスプレイパネルにおける画
素の一部切欠き斜視図である。
【図3】実施例1で得た有機ELディスプレイの駆動系
回路の概略図である。
【図4】スリット状切欠き部を設けた電極の例を示す平
面図である。
【符号の説明】
1…ディスプレイパネル、 2…ポリエーテルスルホン
フィルム、 3a,3b,3c,3d,3e,3f,3
g,3h,30…第1電極兼用導線、 4a,4b,4
c,4d,4e,4f,4g,4h,31…第2電極兼
用導線、 5,32…第1電極兼用導線と第2電極兼用
導線との平面視上の交差部、 10…有機EL素子から
なる画素、 11…第1電極、 12…有機多層部、
13…第2電極、 14,33…スリット状切欠き部、
20…スイッチング回路、 21a,21b,21
c,21d,21e,21f,21g,21h…駆動用
電源、 23…有機ELディスプレイ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 33/00 - 33/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性基材上に、所望の光透過性を有す
    る電気的に1つの第1電極、有機化合物からなる発光材
    料を含有する有機単層部または有機多層部、および所望
    の光透過性を有する電気的に1つの第2電極を順次積層
    してなり、前記第1電極と前記第2電極との間に所定の
    電位差を設けることにより前記発光材料を発光させる有
    機EL素子であって、前記第1電極および前記第2電極
    の少なくとも一方が、一または複数のスリット状切欠き
    部を有していることを特徴とする有機EL素子。
  2. 【請求項2】 可撓性基材上にストライプ状に設けられ
    た複数本の第1電極兼用導線と、有機化合物からなる発
    光材料を含有する有機単層部または有機多層部を介して
    前記複数本の第1電極兼用導線と平面視上交差するよう
    にストライプ状に設けられた複数本の第2電極兼用導線
    との平面視上の各交差部を1つの画素とするディスプレ
    イパネルを備えるとともに、前記複数本の第1電極兼用
    導線または前記複数本の第2電極兼用導線がそれぞれ独
    立に駆動用電源と接続されているX−Yマトリックス型
    の有機ELディスプレイであって、前記画素を形成して
    いる部分の前記第1電極兼用導線および前記第2電極兼
    用導線の少なくとも一方が、一または複数のスリット状
    切欠き部を有していることを特徴とする有機ELディス
    プレイ。
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