JP3224283U - 動的紐締めシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】締め付け状態と緩み状態との間で履物を移動させるための動的紐締めシステムを有する履物の物品を提供する。【解決手段】履物10の物品は、踵部分16、甲部分、および前足部分12を有するアッパー100と、アッパーの外面に配置される引張把持部310と、アッパーの外面に配置される緩み把持部314と、引張把持部に動作可能に連結される引張ケーブル302であって、アッパーを締め付け状態へと移動させるために引張把持部がアッパーから離れるように引っ張られるときに締め付け方向304に移動可能であり、且つ、アッパーを緩み状態へと移動させるために緩み把持部がアッパーから離れるように引っ張られるときに緩み方向に移動可能である引張ケーブルとを備える。【選択図】図1

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2016年7月22日に出願された米国仮特許出願第62/365,764号、2016年7月22日に出願された米国仮特許出願第62/365,781号、2016年10月26日に出願された米国仮特許出願第62/413,125号、および2017年7月20日に出願された米国仮特許出願第15/655,769号への優先権を主張し、それらの米国仮特許出願は、本明細書により、参照によってそれらの全体において組み込まれている。
本開示は、概して、締め付け状態と緩み状態との間で履物を移動させるための動的紐締めシステムを有する履物の物品に関する。
ここでは、必ずしも先行技術ではない本開示に関連する背景技術の情報を提供する。
履物の物品は、アッパー構造とソール構造とを従来から備える。アッパーは、ソール構造上の足を受け入れ、固定、および支持するために、任意の適切な材料から形成され得る。足の裏の面に近接するアッパーの下部分はソール構造に付着する。ソール構造は、耐摩滅性および地面との摩擦を提供するアウトソールと、足のためのクッションを提供するためにアウトソールとアッパーとの間に配置されるミッドソールとの間で延びる層状配列を概して備える。
アッパーは、足の周りでのアッパーの適合を調節するために、紐、ストラップ、または他の留め具と協働できる。例えば、紐が足の周りでアッパーを閉じるために締め付けられ、足の周りでのアッパーの所望の適合が達成されると結ばれ得る。紐が結ばれるたびに、アッパーが足の周りで緩すぎたりきつすぎたりしないことを確保するために、注意が必要である。さらに、紐は、履物の着用の間に緩んだり解けたりする可能性がある。面ファスナなどの留め具は、従来の紐よりも操作するのがより容易で速いが、これらの留め具は時間と共に痛んでくる傾向があり、アッパーを足に固定するときに所望の引っ張りを達成するために、さらなる注意を必要とする。
公知の自動締め付けシステムは、足の周りでアッパーを閉じるためにアッパーと相互作用する1つまたは複数のケーブルに引っ張りを加えるために操作され得る回転可能ノブなどの締め付け機構を典型的には備える。これらの自動締め付けシステムは、足の周りでのアッパーの所望の適合を得るために、1つまたは複数のケーブルの引っ張りの大きさを漸進的に増やすことができるが、足の周りでアッパーを固定するために、ケーブルを適切に引っ張るのに締め付け機構を操作するという時間の掛かる作業を必要とし、また、履物を足から脱ぐことが必要とされるとき、着用者は、ケーブルの引っ張りを解放するために、解放機構を押すことと、アッパーを足から引き離すこととを同時に行う必要がある。したがって、公知の自動締め付けシステムは、足の周りでアッパーを閉じるためにケーブルの引っ張りを素早く調節することと、履物を足から脱ぐためにアッパーが素早く緩められるように、ケーブルに加えられた引っ張りを素早く解放することとの両方を適切に提供することができていない。さらに、これらの公知の自動締め付けシステムによって採用される締め付け機構は、足の周りでアッパーの適合を調節するために着用者にとってアクセス可能となるように、アッパーの外部へと組み込まれる必要があり、それによって履物の全体的な外観および美観を損なっている。
ここに記載した図面は、選択された構成の図示の目的のためだけであり、本開示の範囲を限定するように意図されていない。
本開示の原理による、締め付け状態におけるアッパーを有する履物の物品の上からの斜視図である。 緩み状態におけるアッパーを示す、図1の履物の物品の上からの斜視図である。 締め付け方向において移動する引張ケーブルを示す、図1の線3-3に沿って切り取られた部分的な断面図である。 緩み方向において移動する引張ケーブルを示す、図2の線4-4に沿って切り取られた部分的な断面図である。 締め付け把持部を引っ張ることに応答して引張ケーブルが締め付け方向において移動するところを示す、図1の線5-5に沿って切り取られた断面図である。 緩み把持部を引っ張ることに応答して引張ケーブルが緩み方向において移動するところを示す、図2の線6-6に沿って切り取られた断面図である。 本開示の原理による、締め付け状態におけるアッパーを有する履物の物品の上からの斜視図である。 締め付け方向において移動する引張ケーブルの一部分を受け入れる第1の導路を示す、図7の履物の物品の後面図である。 引張ケーブルが締め付け方向において移動させられるときの、引張ケーブルによる束なりを収容する第1の導路を示す、図8の線9-9に沿って切り取られた断面図である。 緩み方向において移動する引張ケーブルの一部分を受け入れる第1の導路を示す、図7の履物の物品の後面図である。 引張ケーブルが緩み方向において移動させられるときの、第1の導路のうちの1つによって受け入れられる引張ケーブルの一部分が実質的にピンと張っているところを示す、図10の線11-11に沿って切り取られた断面図である。 引張ケーブルの外径より大きい内径を有する第1の導路のうちの1つを示す、図10の線12-12に沿って切り取られた断面図である。 締め付け把持部を引っ張ることに応答して引張ケーブルが締め付け方向に移動するときに、第1および第2の導路が引張ケーブルの一部分をそれぞれ受け入れるところを示す、図7の線13-13に沿って切り取られた断面図である。 引張ケーブルが締め付け方向において移動させられるときの、第2の導路によって受け入れられる引張ケーブルの一部分が実質的にピンと張っているところを示す、図13の線14-14に沿って切り取られた断面図である。 緩み把持部を引っ張ることに応答して引張ケーブルが緩み方向に移動するときに、第1および第2の導路が引張ケーブルの一部分をそれぞれ受け入れるところを示す、図7の線13-13に沿って切り取られた代替の断面図である。 引張ケーブルが緩み方向において移動させられるときの、引張ケーブルによる束なりを収容する第2の導路を示す、図15の線16-16に沿って切り取られた断面図である。 本開示の原理による、引張ケーブルの移動を規制するためのロック状態と、引張ケーブルの移動を許容するためのロック解除状態との間で移動可能であるロック装置を有する履物の物品の上からの斜視図である。 ロック装置の筐体およびロック部材を示す図17のロック装置の分解図である。 ロック部材がロック位置にあるときの、筐体内でスライド可能に配置されるロック部材を露出するために一部分が除去されている筐体を示す図17のロック装置の部分的な上からの断面図である。 ロック部材がロック解除位置にあるときの、筐体内でスライド可能に配置されるロック部材を露出するために一部分が除去されている筐体を示す図17のロック装置の部分的な上からの断面図である。 アウトソールとミッドソールとの間に配置されたロック装置が、付勢されているときにロック状態にあることを示す、図17の線21-21に沿って切り取られた部分的な断面図である。 ロック解除状態にあるときのアウトソールとミッドソールとの間に配置されたロック装置を示す、図17の線21-21に沿って切り取られた部分的な断面図である。 アウトソールとミッドソールとの間に配置されるロック装置と、力が加えられるときにロック装置をロック状態からロック解除状態へと移行するように動作可能である解放機構とを示す、図17の線21-21に沿って切り取られた部分的な断面図である。 本開示の原理による、引張ケーブルの移動を規制するためのロック状態と、引張ケーブルの移動を許容するためのロック解除状態との間で移動可能であるロック装置を有する履物の物品の上からの斜視図である。 引張ケーブルの第1および第2の部分を受け入れるロック装置の筐体を示す図24のロック装置の上面図である。 ロック装置の筐体に支持されるスプール、ラチェット機構、および爪を示す、図25の線26-26に沿って切り取られた断面図である。 筐体の一部分が除去されており、ロック装置がロック状態にあるときに第1の爪がラチェット機構の歯と係合させられているところを示す、図25のロック装置の部分的な上からの断面図である。 筐体の一部分が除去されており、ロック装置がロック解除状態にあるときに第1の爪がラチェット機構の歯から係合解除されているところを示す、図25のロック装置の部分的な上からの断面図である。 本開示の原理による、引張ケーブルの移動を規制するためのロック状態と、引張ケーブルの移動を許容するためのロック解除状態との間で移動可能であるロック装置を有する履物の物品の上からの斜視図である。 筐体と、筐体内に受け入れられるように適合され、引張ケーブルの第1の部分を纏めるように構成される第1の導管、および、引張ケーブルの第2の部分を纏めるように構成される第2の導管を有するスプールとを示す、図29のロック装置の分解図である。 ロック装置をロック状態において動作させるために、複数の歯と、ラチェット機構の複数の歯と係合するように付勢される第1の爪とを有するラチェット機構を示す、図29のロック装置の上からの斜視図である。 解放コードを筐体の下で通過させるために協働する、筐体を貫いて形成された送りスロットおよび弓形開口を示す、図29のロック装置の筐体の上面図である。 第1の爪がラチェット機構の複数の歯と係合させられるときのロック状態におけるロック装置を示す、図31のロック装置の部分的な上面図である。 第1の爪をラチェット機構の複数の歯から係合解除するために力が解放機構に加えられるとき、ロック装置をロック状態からロック解除状態へと移行させるように動作可能である解放機構を示す、図31のロック装置の部分的な上面図である。 本開示の原理による、引張ケーブルの移動を規制するためのロック状態と、引張ケーブルの移動を許容するためのロック解除状態との間で移動可能であるロック装置を有する履物の物品の上からの斜視図である。 引張ケーブルのループ締め付け区域を引っ張ることに応答して引張ケーブルが締め付け方向において移動するところを示す、図35の線36-36に沿って切り取られた断面図である。 解放力が解放コードに加えられることに応答して引張ケーブルが緩み方向において移動するところを示す、図35の線36-36に沿って切り取られた代替の断面図である。 アッパーに動作可能に連結される第1の紐区域についての第1の紐締めパターンと、アッパーに動作可能に連結される第2の紐区域についての第2の紐締めパターンとを示す、図35の履物の物品のアッパーの部分的な上面図である。 アッパーによって定められたスロート開口のための外縁および内縁によって定められる閉鎖距離を示す、図35の履物の物品のアッパーの部分的な上面図である。 図29〜図34のロック装置を支持する図35の履物の物品のアウトソールの部分的な断面の上面図である。 図17〜図23のロック装置を支持する図35の履物の物品のアウトソールの部分的な断面の上面図である。 本開示の原理による、引張ケーブルの移動を規制するためのロック状態と、引張ケーブルの移動を許容するためのロック解除状態との間で移動可能であるロック装置を有する履物の物品の上からの斜視図である。 アッパーと、アッパーに付着されたアウトソールとによって定められた内部空所へと挿入される差し込み式ミッドソールを示す、図42の履物の物品の分解図である。 ロック装置から延びる第1の紐区域についての第1の紐締めパターンと、ロック装置から延び、第1の区域に動作可能に連結される第2の紐区域についての第2の紐締めパターンとを示す、図42の履物の物品の上面図である。 ロック装置を受け入れ、ミッドソールを貫く引張ケーブルを経路決定するためのミッドソールの底面を貫いて形成された空洞および複数の通路を示す、図42の履物の物品のミッドソールの底面図である。 第1の引張ケーブルを履物の物品から離すように引っ張ることに応答して第1および第2の引張ケーブルが締め付け方向において移動するところを示す、図42の線46-46に沿って切り取られた断面図である。 解放力を解放コードに加えることに応答して第1および第2の引張ケーブルが緩み方向において移動するところを示す、図42の線46-46に沿って切り取られた代替の断面図である。 本開示の原理による、引張ケーブルの移動を規制するためのロック状態と、引張ケーブルの移動を許容するためのロック解除状態との間で移動可能であるロック装置を有する履物の物品の上からの斜視図である。 引張ケーブルが締め付け方向において移動するときにアッパーを緩み状態から締め付け状態へと移動させるように動作可能な外紐区域および内紐区域を有する引張ケーブルを示す、図48の履物の物品の上からの斜視図である。 シュトローベルの底面に配置されたロック装置を露出させるためにソール構造がアッパーから取り外されているところを示す、図48の履物の物品の下からの斜視図である。 緩み状態から締め付け状態へとアッパーを移動させるように動作可能な締め付け把持部と実質的に位置合わせされた、ロック装置をロック状態からロック解除状態へと移行させるように動作可能な緩み把持部を示す図48の履物の物品の代替の図である。 緩み状態にある間の図48の履物の物品のアッパーのパターンの上面図である。 締め付け状態にある間の図48の履物の物品のアッパーのパターンの上面図である。 ロック装置を受け入れ、ミッドソールを貫く引張ケーブルを経路決定するためのミッドソールを貫いて形成された空洞および複数の通路を示す、図48の履物の物品のミッドソールの底面図である。 本開示の原理による、引張ケーブルの移動を規制するためのロック状態と、引張ケーブルの移動を許容するためのロック解除状態との間で移動可能であるロック装置を有する履物の物品の上からの斜視図である。 図55の履物の物品の斜視図である。 弾性の材料と非弾性の材料との組み合わせから形成された、図55の履物の物品のアッパーのパターンの上面図である。 本開示の原理による、引張ケーブルの移動を規制するためのロック状態と、引張ケーブルの移動を許容するためのロック解除状態との間で移動可能であるロック装置を有する履物の物品の上からの斜視図である。 図58の履物の物品の斜視図である。 弾性の材料と非弾性の材料との組み合わせから形成された、図58の履物の物品のアッパーのパターンの上面図である。 本開示の原理による、引張ケーブルの移動を規制するためのロック状態と、引張ケーブルの移動を許容するためのロック解除状態との間で移動可能であるロック装置を有する履物の物品の上からの斜視図である。 図61の履物の物品の斜視図である。 弾性の材料と非弾性の材料との組み合わせから形成された、図61の履物の物品のアッパーのパターンの上面図である。 本開示の原理による、引張ケーブルの移動を規制するためのロック状態と、引張ケーブルの移動を許容するためのロック解除状態との間で移動可能であるロック装置を有する履物の物品の上からの斜視図である。 図64の履物の物品の斜視図である。 弾性の材料と非弾性の材料との組み合わせから形成された、図64の履物の物品のアッパーのパターンの上面図である。 本開示の原理による、引張ケーブルの移動を規制するためのロック状態と、引張ケーブルの移動を許容するためのロック解除状態との間で移動可能であるロック装置の上面図である。 ロック装置の筐体およびロック部材を示す図67のロック装置の分解図である。 ロック部材がロック位置にあるときの、筐体内でスライド可能に配置されるロック部材を露出するために蓋が取り外されている筐体を示す図67のロック装置の上面図である。 ロック部材がロック解除位置にあるときの、筐体内でスライド可能に配置されるロック部材を露出するために蓋が取り外されている筐体を示す図67のロック装置の上面図である。 図67のロック装置を履物の物品の踵領域に組み込んでいる履物の物品の後からの斜視図である。
対応する符号は、図面を通じて対応する部品を指し示す。
ここでは、例の構成は、添付の図面を参照してより十分となるように記載される。例の構成は、本開示が完全であって、当業者に本開示の範囲を完全に伝えるように提供される。具体的な詳細は、本開示の構成の完全な理解を提供するために、具体的な構成要素、装置、および方法の例などで明記される。具体的な詳細が採用されなくてもよいことと、例の構成は多くの異なる形態で具現化できることと、具体的な詳細および例の構成は開示の範囲を限定するように解釈されるべきではないこととは、当業者には明らかである。
ここで使用される専門用語は、具体的な例の構成を記載する目的のためだけであり、限定するように意図されていない。ここで使用されるとき、「1つ」、「その」という単数形のものは、文脈がそうでないことを明確に指示していない場合、複数の形態も含むように意図され得る。「備える」、「含む」、および「有する」という用語は、包括的であり、そのため、特徴、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を明示するが、1つまたは複数の他の特徴、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらの群の存在または追加を排除することはない。ここに記載した方法のステップ、工程、および動作は、実施の順番として明確に特定されていない場合、記載または図示した具体的な順番でのそれらの実施を必ず要求するとして解釈されるものではない。追加または代替のステップが採用されてもよい。
要素または層が別の要素または層に「ある」、「係合される」、「連結される」、「付着される」、または「結合される」とき、その要素または層は別の要素または層に、直接的にある、直接的に係合される、直接的に連結される、直接的に付着される、もしくは直接的に結合され得るか、または、介在する要素もしくは層が存在してもよい。対照的に、要素が、別の要素または層に「直接的にある」、「直接的に係合される」、「直接的に連結される」、「直接的に付着される」、または「直接的に結合される」とき、介在する要素または層は存在しない可能性がある。要素間の関係を記載するために使用される他の言葉は、同様の形で解釈されるべきである(例えば、「〜の間」と「〜の間で直接的に」、「隣接して」と「直接的に隣接して」など)。ここで使用されるとき、「および/または」の用語は、関連して列記した項目のうちの1つまたは複数のありとあらゆる組み合わせを含む。
第1、第2、第3などの用語は、様々な要素、構成要素、領域、層、および/または区域を記載するためにここで用いられ得る。これらの要素、構成要素、領域、層、および/または区域は、これらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、ある要素、構成要素、領域、層、または区域を、別の領域、層、または区域から区別するために用いられるだけであり得る。「第1」、「第2」などの用語、および、他の数字上の用語は、文脈によって明確に指示されていない場合、連続性または順番を暗示していない。したがって、後で詳述される第1の要素、第1の構成要素、第1の領域、第1の層、または第1の区域は、例の構成の教示から逸脱することなく、第2の要素、第2の構成要素、第2の領域、第2の層、または第2の区域と名付けられてもよい。
履物の物品のアッパーの少なくとも一部分、および、一部の実施形態ではアッパーの実質的に全体は、編まれた構成要素から形成され得る。編まれた構成要素は、例えば、ミッドソールなどの履物の物品の別の要素を追加または代替で形成してもよい。編まれた構成要素は、アッパーの内面を形成する第1の側(例えば、履物の物品の空所を向く)と、アッパーの外面を形成する第2の側(例えば、第1の側から概して離れる方を向く)とを有し得る。編まれた構成要素を含むアッパーは、履物の物品が使用中であるとき、人の足を実質的に取り囲むように空所を実質的に包囲できる。編まれた構成要素の第1の側および第2の側は、異なる特性を呈してもよい(例えば、後述するいくつかの有利な特性の中でも、第1の側は耐摩滅性と快適性とを提供でき、一方、第2の側は比較的硬く、耐水性を提供できる)。編まれた構成要素は、緯編み工程(例えば、横編機または丸編機による)、経編み工程、または任意の他の適切な編み工程など、編み工程の間に一体的なワンピース要素として形成されてもよい。つまり、編み工程は、重要な後の編み工程またはステップを必要とすることなく、編まれた構成要素の編み構造を実質的に形成できる。代替で、編まれた構成要素の2つ以上の部分が、一体的なワンピース要素として別々に形成され、それぞれの要素が付着されてもよい。一部の実施形態では、編まれた構成要素は、アッパーの所望の形を形成および保持するために(例えば、足の形とされた靴型を使用することで)、編み工程の後に成形されてもよい。成形工程は、編まれた構成要素を別の物体(例えば、シュトローベル)に付着すること、および/または、編まれた構成要素のある部分を編まれた構成要素の別の部分に、縫い付けることで、接着剤を使用することで、接合することで、または他の適切な付着工程によって、継ぎ目において付着することを含み得る。
アッパーを編まれた構成要素で形成することは、限定されることはないが、特定の弾性の度合い(例えば、ヤング率を単位として表される)、通気性、曲げ性、強度、吸湿性、重量、および耐摩滅性を含む有利な特性を、アッパーに提供できる。これらの特性は、特定の単一の層もしくは複数の層の編み構造(例えば、リブ付き編み構造、シングルジャージー編み構造、もしくはダブルジャージー編み構造)を選択することで、編み構造の大きさおよび引っ張りを変化させることで、特定の材料(例えば、ポリエステル材料、スパンデックスなどの弾性の材料)もしくは構造(例えば、多繊維もしくは単繊維)から形成される1つもしくは複数の糸を使用することで、特定の大きさ(例えば、デニール)の糸を選択することで、またはそれらの組み合わせによって、達成され得る。編まれた構成要素は、特定のパターンで配置された異なる色、織地、または他の視覚的特性を有する糸を組み込むことで、望ましい美的特性も提供できる。糸自体、および/または、編まれた構成要素の糸のうちの1つまたは複数によって形成された編み構造は、編まれた構成要素が異なる特性を伴う2つ以上の部分を有するように、異なる場所において異なってもよい(例えば、アッパーのスロート領域を形成する部分は比較的弾性であり得るが、他の部分は比較的非弾性であり得る)。一部の実施形態では、編まれた構成要素は、刺激(例えば、温度、水分、電流、磁場、または光)に応答して変化する特性を伴う1つまたは複数の材料を組み込んでもよい。例えば、編まれた構成要素は、その融点以上の特定の温度に曝されるときに固体の状態から柔らかい状態または液体の状態へと移行し、冷却されるときに固体の状態へと再び移行する熱可塑性高分子材料(例えば、ポリウレタン、ポリアミド、ポリオレフィン、およびナイロン)から形成された糸を含んでもよい。熱可塑性高分子材料は、例えば、比較的高い度合いの剛性、強度、および耐水性を含む特定の有利な特性を呈する接合または連続した材料の領域を形成するために、編まれた構成要素の一部分を加熱してから冷却するための能力を提供できる。
一部の実施形態では、編まれた構成要素は、編み工程の最中または後に編まれた構成要素の編み構造内に少なくとも部分的に埋め込まれるかまたは挿入される1つまたは複数の糸またはストランドを含んでもよく、ここでは「引張ストランド」と称される。引張ストランドは、実質的に固定された長さを有するように実質的に非弾性であり得る。引張ストランドは、編まれた構成要素の複数の進路、または、編まれた構成要素の内に形成された通路を通じて延びることができ、少なくとも一方の方向において編まれた構成要素の伸びを制限できる。例えば、引張ストランドは、外方向へのアッパーの伸びを制限するために、足の下の領域から、および/または、おおよそアッパーのバイトラインから、アッパーのスロート領域まで延び得る。引張ストランドは、紐を受け入れるための1つまたは複数の紐開口を形成し得る、および/または、編まれた構成要素の編み構造において形成された紐開口の少なくとも一部分の周りで延び得る。
本開示の一態様は、内部空所を定めるアッパーと、アッパーを締め付け状態へと移動させるために締め付け方向において移動可能であり、アッパーを緩み状態へと移動させるために緩み方向において移動可能である第1のケーブルとを備える履物の物品を提供する。履物の物品は、第1のケーブルを締め付け方向において移動させるために、第1の方向においてアッパーから離すように移動させられるように動作可能な締め付け把持部と、緩み方向における第1のケーブルの移動を規制するようにロック状態において動作可能であり、緩み方向における第1のケーブルの移動を許容するようにロック解除状態において動作可能であるケーブルロックとをも備える。履物の物品は、ケーブルロックをロック状態からロック解除状態まで移動させるために第2の方向においてアッパーから離すように移動させられるように動作可能であり、締め付け把持部とは別となっている解放把持部をさらに備える。
本開示の実施は、以下の任意選択の特徴のうちの1つまたは複数を含んでもよい。一部の実施では、ケーブルロックは、締め付け把持部から、および、解放把持部から遠くに配置される。履物の物品は、アッパーに付着されるソール構造をさらに備え得る。一部の例では、締め付け把持部はアッパーから延び、ケーブルロックはソール構造内に配置され、緩み把持部はアッパーから延びる。任意選択で、緩み把持部はアッパーから延びてもよく、ケーブルロックはソール構造内に配置されてもよい。
一部の構成では、ソール構造はミッドソールとアウトソールとを備える。ミッドソールは空洞を備えてもよく、ケーブルロックは空洞内に配置される。空洞は、アウトソールまたはアッパーと相対し得る。履物の物品は、アッパーに付着されるシュトローベルをさらに備えてもよく、空洞はシュトローベルと相対する。一部の例では、ケーブルロックはシュトローベルに付着される。
一部の実施では、締め付け把持部と解放把持部とはアッパーの足首開口の相対する側に配置される。解放把持部はアッパーの踵領域から延び得る。履物の物品は、締め付け把持部を形成する第1の部分と、ケーブルロックによって受け入れられる第2の部分とを有する第2のケーブルをさらに備え得る。一部の例では、締め付け把持部がアッパーから離すように移動させられるとき、第2のケーブルの有効長さが増加させられる。別の例では、締め付け把持部がアッパーから離すように移動させられるとき、第1のケーブルの有効長さが減少させられる。追加または代替で、締め付け把持部がアッパーから離すように移動させられるとき、第1のケーブルの一部分がケーブルロック内に引き込まれる。履物の物品の一部の構成では、第1の方向は第2の方向と異なる。
本開示の別の態様は、内部空所を定めるアッパーと、アッパーを締め付け状態へと移動させるために第1の締め付け方向において移動可能であり、アッパーを緩み状態へと移動させるために第1の緩み方向において移動可能である第1のケーブル部分とを備える履物の物品を提供する。履物の物品は、第1のケーブル部分を第1の締め付け方向において移動させるために第2の締め付け方向において移動可能であり、第1のケーブル部分が第1の緩み方向において移動させられるときに第2の緩み方向において移動可能である第2のケーブル部分も備える。履物の物品は、第1の緩み方向における第1のケーブル部分の移動と第2の緩み方向における第2のケーブル部分の移動とを規制するようにロック状態において動作可能であり、第1の緩み方向における第1のケーブル部分の移動と第2の緩み方向における第2のケーブル部分の移動とを許容するようにロック解除状態において動作可能であるケーブルロックをさらに備える。
本開示の実施は、以下の任意選択の特徴のうちの1つまたは複数を含んでもよい。一部の例では、第2のケーブル部分は、ループとして形成され、第2のケーブル部分を第2の締め付け方向において移動させるためにアッパーから離れるように第1の方向において移動させられるように動作可能である締め付け把持部を形成する。履物の物品は、ケーブルロックをロック状態からロック解除状態まで移動させるために第2の方向においてアッパーから離すように移動させられるように動作可能な解放把持部をさらに備え得る。この例では、解放把持部は締め付け把持部とは別とでき、第1の方向は第2の方向と異なり得る。追加または代替で、ケーブルロックは、締め付け把持部から、および、解放把持部から遠くに配置され得る。
一部の構成では、履物の物品は、アッパーに付着されるソール構造を備える。ここで、ケーブルロックはソール構造内に配置され得る。任意選択で、ソール構造はミッドソールとアウトソールとを備え得る。一部の例では、ミッドソールは空洞を備え、ケーブルロックは空洞内に配置される。空洞は、アウトソールまたはアッパーと相対し得る。履物の物品は、アッパーに付着されるシュトローベルをさらに備えてもよく、空洞はシュトローベルと相対する。一部の例では、ケーブルロックはシュトローベルに付着される。
一部の実施では、第2のケーブル部分が第2の締め付け方向において移動させられるとき、第2のケーブル部分の有効長さは増加させられる。追加または代替で、第1のケーブル部分が第1の締め付け方向において移動させられるとき、第1のケーブル部分の有効長さは減少させられ得る。別の例では、第1のケーブル部分が第1の締め付け方向において移動させられるとき、第1のケーブル部分の一部分がケーブルロック内に引き込まれる。同様に、第2のケーブル部分が第2の緩み方向において移動させられるとき、第2のケーブル部分の一部分がケーブルロック内に引き込まれ得る。一部の例では、第1のケーブル部分と第2のケーブル部分とは、同じ単一のケーブルの一部である。
本開示の別の態様は、空洞を定める筐体を備えるケーブルロック機構を提供する。ケーブルロック機構はさらに、空洞内に配置されるスプールと、第1のケーブルを受け入れるように動作可能な第1の環状溝と、第2のケーブルを受け入れるように動作可能な第2の環状溝とを備える。スプールは、第1のケーブルの第1の部分を筐体から繰り出すと共に第2のケーブルの第1の部分を第2の環状溝内に巻き取るために、筐体に対して第1の方向において回転可能である。スプールは、第2のケーブルの第2の部分を筐体から繰り出すと共に第1のケーブルの第2の部分を第1の環状溝内に巻き取るために、筐体に対して第2の方向において回転可能でもある。ケーブルロック機構は、第2の方向においての筐体に対するスプールの回転を規制するロック状態と、第2の方向においての筐体に対するスプールの回転を許容するロック解除状態との間で動作可能である第1のロック爪をさらに備える。
本開示の実施は、以下の任意選択の特徴のうちの1つまたは複数を含んでもよい。一部の例では、第1のケーブルの第1の部分と第1のケーブルの第2の部分とは、同じ単一のケーブルの一部である。第2のケーブルの第1の部分と第2のケーブルの第2の部分とは、同じ単一のケーブルの一部であり得る。別の例では、第1のケーブルの第1の部分の長さが第2のケーブルの第1の部分の長さと等しい。追加または代替で、第1のケーブルの第2の部分の長さが第2のケーブルの第2の部分の長さと等しい。
一部の構成では、第1のロック爪は、ロック状態にあるときに第1の方向においての筐体に対するスプールの回転を許容する。任意選択で、第1のロック爪は、ロック解除状態にあるときに第1の方向においての筐体に対するスプールの回転を許容してもよい。一部の例では、第1のロック爪は、ロック状態においてスプールと係合する一連の第1の歯を備える。第1のロック爪が、ロック状態においてスプールと係合する一連の第1の歯を備える場合、スプールは、第1のロック爪がロック状態にあるときに一連の第1の歯を嵌まり合うように受け入れる一連の第2の歯を備え得る。この例では、一連の第2の歯はスプールの内面に形成され得る。
一部の実施では、第1のロック爪は空洞内において筐体によって回転可能に支持される。第1のロック爪はロック状態へと付勢され得る。追加または代替で、第1のロック爪は付勢部材によってロック状態へと付勢される。この例では、付勢部材はバネであり得る。
ケーブルロック機構は、筐体内において、スプールから離間された第1の位置とスプールの制御面と接触している第2の位置との間で回転可能に支持される第2のロック爪をさらに備え得る。ここで、第2のロック爪は筐体によって回転可能に支持され得る。任意選択で、第2のロック爪は第1のロック爪によって回転可能に支持される。追加または代替で、第2のロック爪は第2の位置へと付勢される。別の例では、第2のロック爪は付勢部材によって第2の位置へと付勢される。この例では、付勢部材はバネであり得る。ケーブルロック機構が、筐体内において、スプールから離間された第1の位置とスプールの制御面と接触している第2の位置との間で回転可能に支持される第2のロック爪を備える場合、制御面はスプールの内面に形成され得る。筐体は、筐体から延びる少なくとも1つのフランジを備え得る。この例では、少なくとも1つのフランジは、フランジを貫いて形成される少なくとも1つの開口を備える。
一部の実施では、ケーブルロック機構は履物の物品へと組み込まれる。ケーブルロック機構は履物の物品のミッドソール内に配置され得る。ケーブルロック機構は履物の物品のアッパーに付着されてもよい。
本開示の別の態様は、空洞を定める筐体を備えるケーブルロック機構を提供する。ケーブルロック機構は、空洞内に配置されるスプールも備える。スプールは第1のケーブルおよび第2のケーブルを受け入れる。ケーブルロック機構は、ロック解除状態とロック状態との間で動作可能である第1のロック爪をさらに備える。ロック解除状態において、第1のロック爪は、第1の方向において、および、第1の方向と反対の第2の方向において、筐体に対するスプールの回転を許容するために、スプールから離間される。ロック状態では、第1のロック爪は、第2の方向においての筐体に対するスプールの回転を規制するために、スプールの内面と係合する。
本開示の実施は、以下の任意選択の特徴のうちの1つまたは複数を含んでもよい。一部の構成では、スプールは、第1のケーブルを受け入れる第1の環状溝と、第2のケーブルを受け入れる第2の環状溝とを備える。この構成では、スプールは、第1の方向において回転させられるとき、第1のケーブルの第1の部分を筐体から繰り出すと共に第2のケーブルの第1の部分を第2の環状溝内に巻き取るように動作可能であり得る。
一部の例では、スプールは、第2の方向において回転させられるとき、第2のケーブルの第2の部分を筐体から繰り出すと共に第1のケーブルの第2の部分を第1の環状溝内に巻き取るように動作可能である。ここで、第1のケーブルの第1の部分と第1のケーブルの第2の部分とは、同じであり得る。第2のケーブルの第1の部分と第2のケーブルの第2の部分とは、同じ単一のケーブルの一部であってもよい。追加または代替で、第1のケーブルの第1の部分の長さが第2のケーブルの第1の部分の長さと等しい。さらに、第1のケーブルの第2の部分の長さが第2のケーブルの第2の部分の長さと等しい。
一部の実施では、第1のロック爪は、ロック状態にあるときに第1の方向においての筐体に対するスプールの回転を許容する。第1のロック爪は、第1のロック爪がロック状態にあると共にスプールが第1の方向において回転させられるとき、内面の歯に沿って歯止めできる。第1のロック爪は、ロック状態においてスプールと係合する一連の第1の歯を備える。ここで、スプールは、第1のロック爪がロック状態にあるときに一連の第1の歯を嵌まり合うように受け入れる一連の第2の歯を備えてもよく、一連の第2の歯はスプールの内面に形成される。一部の例では、第1のロック爪は空洞内において筐体によって回転可能に支持される。第1のロック爪はロック状態へと付勢され得る。第1のロック爪は付勢部材によってロック状態へと付勢され得る。ここで、付勢部材はバネであり得る。
ケーブルロック機構は、筐体内において、スプールから離間された第1の位置とスプールの制御面と接触している第2の位置との間で回転可能に支持される第2のロック爪をさらに備え得る。この例では、第2のロック爪は筐体によって回転可能に支持され得る。任意選択で、第2のロック爪は第1のロック爪によって回転可能に支持され得る。第2のロック爪は第2の位置へと付勢され得る。第2のロック爪は付勢部材によって第2の位置へと付勢され得る。付勢部材はバネであり得る。制御面はスプールの内面に形成され得る。
一部の構成では、筐体は、筐体から延びる少なくとも1つのフランジを備える。この例では、少なくとも1つのフランジは、フランジを貫いて形成される少なくとも1つの開口を備える。ケーブルロック機構は履物の物品へと組み込まれてもよい。ここで、ケーブルロック機構は履物の物品のミッドソール内に配置される。ケーブルロック機構は履物の物品のアッパーに付着されてもよい。
本開示の別の態様は、ケーブルのためのケーブルロックを提供する。ケーブルロックは、第1の係合面と第2の係合面とを備える筐体を備える。第1の係合面と第2の係合面とは互いに向かって収束する。ケーブルロックは、筐体内にスライド可能に配置され、ロック状態とロック解除状態との間で移動可能であり、互いに向かって収束する第1のロック面および第2のロック面を備えるロック部材をさらに備える。第1のロック面は、ロック状態において、ケーブルの第1の部分を第1の係合面と第1のロック面との間で挟むように動作可能である。第2のロック面は、筐体に対する第1の方向におけるケーブルの移動を規制するために、ロック状態においてケーブルの第2の部分を第2の係合面と第2のロック面との間で挟むように動作可能である。ケーブルロックは、付勢力を加えるように、および、ロック部材をロック状態において付勢するように動作可能である付勢部材も備える。
本開示の実施は、以下の任意選択の特徴のうちの1つまたは複数を含んでもよい。一部の例では、付勢部材はバネである。ここで、バネはコイルバネであり得る。
ケーブルロックは、ロック部材に付着される解放コードをさらに備え得る。解放コードは、所定の大きさの力が解放コードに加えられるとき、ロック部材をロック状態からロック解除状態へと移動させるように動作可能であり得る。この例では、解放コードは、付勢部材とは反対のロック部材の端において、ロック部材に付着され得る。
一部の実施では、ロック部材は、筐体と選択的に係合するように、および、ロック部材をロック解除状態において維持するように動作可能な保持部を備え得る。この実施では、保持部は、付勢部材とは反対のロック部材の端に配置され得る。保持部はロック部材のタブ部分に形成され得る。タブ部分は、ロック部材に対して、休止状態と屈曲状態との間で移動可能であり得る。タブ部分は休止状態へと付勢され得る。タブ部分は、保持部を筐体から係合解除するために、休止状態から屈曲状態へと移動するように動作可能であり得る。ここで、ケーブルロックは、タブ部分に付着される解放コードをさらに備えてもよく、解放コードは、タブ部分を休止状態から屈曲状態へと移動させるように動作可能である。解放コードは、所定の大きさの力が解放コードに加えられるとき、ロック部材をロック状態からロック解除状態へと移動させるように動作可能であり得る。
一部の例では、ロック部材は、ロック部材をロック解除状態において維持するために、筐体の第1の保持部および第2の保持部を選択的に受け入れるように動作可能な第1の凹部および第2の凹部を備える。ここで、第1の保持部および第2の保持部は拡張状態と引込状態との間で移動可能であり得る。第1の保持部および第2の保持部は、第1の付勢部材および第2の付勢部材によって、拡張状態へと付勢されてもよい。第1の付勢部材および第2の付勢部材はバネであり得る。第1の付勢部材および第2の付勢部材はコイルバネであり得る。
一部の構成では、第1の保持部および第2の保持部は筐体と一体に形成される。任意選択で、第1の保持部および第2の保持部は、拡張状態と引込状態との間で移動可能であるリビングヒンジとして作用できる。追加または代替で、第1の保持部および第2の保持部は、第1の凹部内および第2の凹部内にそれぞれ受け入れられるとき、引込状態になり得る。
一部の実施では、第1のロック面および第2のロック面の少なくとも一方は、ロック部材がロック状態にあるときにケーブルを把持するように動作可能な突起を備える。ケーブルは、ロック部材がロック状態またはロック解除状態にあるとき、第1の方向と反対の第2の方向において移動可能であってもよい。
ケーブルロックは履物の物品に組み込まれてもよい。履物の物品はソール構造とアッパーとを備え得る。ケーブルロックは、ソール構造に形成された空洞内に少なくとも部分的に配置され得る。任意選択で、ケーブルロックはアッパーに付着されてもよい。
本開示の別の態様は履物の物品を提供する。履物の物品は、アッパーと、アッパーから延び、ループとして構成される引張把持部と、引張把持部と結合され、アッパーを締め付け状態および緩み状態の一方へと移動させるように動作可能な引張ケーブルとを備える。引張ケーブルは、アッパーを締め付け状態へと移動させるために締め付け方向において移動可能であり、アッパーを緩み状態へと移動させるために緩み方向において移動可能である。履物の物品は、引張ケーブルの外径より大きい内径を備え、引張ケーブルの一部分を受け入れる第1の導路をさらに備える。第1の導路は、引張ケーブルが締め付け方向と緩み方向との一方において移動させられるとき、引張ケーブルによる束なりを収容するように動作可能である。
本開示の実施は、以下の任意選択の特徴のうちの1つまたは複数を含んでもよい。一部の構成では、履物の物品は、引張ケーブルの外径より大きい内径を備え、引張ケーブルの一部分を受け入れる第2の導路をさらに備える。第2の導路は、引張ケーブルが締め付け方向と緩み方向との他方において移動させられるとき、引張ケーブルによる束なりを収容するように動作可能である。
一部の例では、履物の物品は、ロック状態とロック解除状態との間で動作可能なケーブルロックをさらに備える。ロック状態は、緩み方向と締め付け方向との両方において、緩み方向における引張ケーブルの移動を規制できる。ロック解除状態は、緩み方向と締め付け方向との両方において、引張ケーブルの移動を許容できる。一部の例では、ケーブルロックは、ケーブルロックがロック状態にあるとき、締め付け方向における引張ケーブルの移動を許容する。別の例では、ケーブルロックは、ケーブルロックがロック状態にあるとき、締め付け方向における引張ケーブルの移動を規制してもよい。一部の構成では、ケーブルロックはロック状態へと付勢される。任意選択で、ケーブルロックは、ケーブルロックをロック状態からロック解除状態へと移行させるように動作可能な解放部も備え得る。
履物の物品は、アッパーに付着され、地上係合面を含むアウトソールをさらに備え得る。履物の物品は、地上係合面とは反対のアウトソールの側に配置される内面も備え得る。内面は、ケーブルロックを受け入れる受入領域を定める。
一部の例では、履物の物品は、アッパーに付着され、地上係合面を含むアウトソールを備える。内面は、地上係合面とは反対のアウトソールの側に配置され得る。この例では、履物の物品は、中底と、中底とは反対のミッドソールの側に配置され、アウトソールの内面との間に空洞を定めるようにアウトソールの内面と相対する底面とを有するミッドソールを備え得る。ケーブルロックは、アウトソールの内面とミッドソールの底面との間の空洞内に配置され得る。
一部の実施では、引張ケーブルは、ケーブルロックと締め付け把持部との間の第1の長さと、ケーブルロックと緩み把持部との間の第2の長さとを定める連続したループを含む。締め付け方向における引張ケーブルの移動は、第1の長さを増加させ、第2の長さを縮小させる。緩み方向における引張ケーブルの移動は、第1の長さを縮小させ、第2の長さを増加させる。
一部の例では、ケーブルロックは、筐体と、筐体内においてスライド可能に配置されるロック部材とを備える。ロック部材は、筐体に対する引張ケーブルの移動を規制するロック位置と、筐体に対する引張ケーブルの移動を許容するロック解除位置との間で移動可能であり得る。ここで、ロック部材は、筐体の第1の係合面と相対する第1のロック面と、筐体の第2の係合面と相対する第2のロック面とを備え得る。ロック部材は、引張ケーブルをロック位置において第1のロック面と第1の係合面との間で挟むように動作可能であり得る。ロック部材は、引張ケーブルをロック位置において第2のロック面と第2の係合面との間で挟むように動作可能でもあり得る。第1のロック面と第2のロック面とは収束していてもよい。一部の例では、第1のロック面は第1の係合面と実質的に平行であり、第2のロック面は第2の係合面と実質的に平行である。任意選択で、ケーブルロックは、ロック部材をロック位置からロック解除位置へと移動させるように動作可能な解放部を備え得る。ここで、解放部は、解放部に加えられる力がロック部材を筐体に対して第1の係合面および第2の係合面から離す方向において移動させることができるように、ロック部材に付着され得る。筐体は、ロック部材が第1の係合面および第2の係合面から所定の距離で離されるように移動させられるとき、ロック部材と係合するように動作可能な保持部を備え得る。保持部は、ロック部材をロック解除位置において維持するように動作可能であり得る。一部の例では、ケーブルロックは付勢部材によってロック位置へと付勢される。
一部の構成では、ケーブルロックは、筐体と、筐体によって支持され、引張ケーブルが締め付け方向において移動するときに筐体に対して第1の方向において回転可能であり、引張ケーブルが緩み方向において移動するときに反対の第2の方向において回転可能であるスプールとを備え得る。スプールは、引張ケーブルの第1の部分を纏めるように構成される第1の環状溝と、引張ケーブルの第2の部分を纏めるように構成される第2の環状溝とを備え得る。この構成では、ケーブルロックは、スプールとの共通の回転のために支持され、スプールの軸の周りで周方向に位置決めされる複数の歯を備え得る。筐体によって支持されると共に第1の付勢部材を備える第1の爪は、スプールが第2の方向において回転するのを選択的に規制するために、第1の爪を複数の歯との係合へと付勢するように動作可能であり得る。複数の歯は、第1の爪が複数の歯と係合させられるときにスプールを第1の方向において回転させることができるように、傾斜させられ得る。追加または代替で、ケーブルロックは、第1の付勢部材の付勢力に打ち勝つ所定の力が解放部に加えられるとき、スプールを第2の方向において回転させるために第1の爪を複数の歯から選択的に係合解除させるように構成される解放部を、さらに備え得る。ケーブルロックは第2の爪を備えてもよく、第2の爪は、スプールを第2の方向において回転させるために第1の爪が複数の歯から係合解除されるとき、スプールと関連する制御面との係合へと第2の爪を付勢するように構成される第2の付勢部材を有する。第2の爪は第1の爪によって回転可能に支持され得る。一部の例では、締め付けケーブルの第1の部分と締め付けケーブルの第2の部分とは、反対の方向からスプールに接近する。
一部の実施では、ケーブルロックは、アッパーに付着されるアウトソールによって支持される。別の実施では、ケーブルロックは、履物のアウトソールとミッドソールとの間に配置され得る。
本開示の別の態様は、アッパーと、アッパーを締め付け状態へと移動させるために締め付け方向において移動可能であり、アッパーを緩み状態へと移動させるために緩み方向において移動可能である引張ケーブルとを備える履物の物品を提供する。履物の物品は、引張ケーブルによる束なりを収容するために、引張ケーブルが締め付け方向と緩み方向との一方において移動させられるとき、引張ケーブルの長さを受け入れるように動作可能な第1の導路をさらに備える。引張ケーブルが締め付け方向と緩み方向との一方において移動させられるときの第1の導路内で受け入れられ得る引張ケーブルの長さは、第1の導路の長さより大きい。
本開示の実施は、以下の任意選択の特徴のうちの1つまたは複数を含んでもよい。一部の例では、履物の物品は、引張ケーブルによる束なりを収容するために、引張ケーブルが締め付け方向と緩み方向との他方において移動させられるとき、引張ケーブルの長さを受け入れるように動作可能な第2の導路を備える。引張ケーブルが締め付け方向と緩み方向との他方において移動させられるときの第2の導路内で受け入れられ得る引張ケーブルの長さは、第2の導路の長さより大きい。
一部の構成では、履物の物品は、緩み方向における引張ケーブルの移動を規制するロック状態と、緩み方向および締め付け方向の両方において引張ケーブルの移動を許容するロック解除状態との間で動作可能なケーブルロックを備える。ケーブルロックは、ケーブルロックがロック状態にあるとき、締め付け方向における引張ケーブルの移動を許容してもよい。ケーブルロックは、ケーブルロックがロック状態にあるとき、締め付け方向における引張ケーブルの移動を規制してもよい。これらの構成では、ケーブルロックはロック状態へと付勢され得る。ケーブルロックは、ケーブルロックをロック状態からロック解除状態へと移行させるように動作可能な解放部も備え得る。
一部の実施では、履物の物品は、アッパーに付着され、地上係合面と、地上係合面とは反対のアウトソールの側に配置される内面とを備えるアウトソールをさらに備え、内面は、ケーブルロックを受け入れる受入領域を定める。別の実施では、履物の物品は、アッパーに付着され、地上係合面、および、地上係合面とは反対のアウトソールの側に配置される内面を備えるアウトソールと、中底、および、中底とは反対のミッドソールの側に配置され、アウトソールの内面との間に空洞を定めるようにアウトソールの内面と相対する底面を有するミッドソールとを備えてもよく、ケーブルロックは、アウトソールの内面とミッドソールの底面との間の空洞内に配置される。引張ケーブルは、ケーブルロックと締め付け把持部との間の第1の長さと、ケーブルロックと緩み把持部との間の第2の長さとを定める連続したループを含み得る。締め付け方向における引張ケーブルの移動は、第1の長さを増加させ、第2の長さを縮小させる。緩み方向における引張ケーブルの移動は、第1の長さを縮小させ、第2の長さを増加させる。
一部の例では、ケーブルロックは、筐体と、筐体内においてスライド可能に配置されるロック部材とを備える。ここで、ロック部材は、筐体に対する引張ケーブルの移動を規制するロック位置と、筐体に対する引張ケーブルの移動を許容するロック解除位置との間で移動可能であり得る。ロック部材は、筐体の第1の係合面と相対する第1のロック面と、筐体の第2の係合面と相対する第2のロック面とを備え得る。ここで、ロック部材は、引張ケーブルをロック位置において第1のロック面と第1の係合面との間で挟むように動作可能とでき、引張ケーブルをロック位置において第2のロック面と第2の係合面との間で挟むように動作可能とできる。第1のロック面と第2のロック面とは収束していてもよい。第1のロック面は第1の係合面と実質的に平行とでき、第2のロック面は第2の係合面と実質的に平行とできる。
一部の例では、ケーブルロックは、ロック部材をロック位置からロック解除位置へと移動させるように動作可能な解放部を備える。この例では、解放部は、解放部に加えられる力がロック部材を筐体に対して第1の係合面および第2の係合面から離す方向において移動させることができるように、ロック部材に付着され得る。筐体は、ロック部材が第1の係合面および第2の係合面から所定の距離で離されるように移動させられるとき、ロック部材と係合するように動作可能な保持部を備え得る。保持部は、ロック部材をロック解除位置において維持するように動作可能でもあり得る。ケーブルロックは付勢部材によってロック位置へと付勢され得る。
一部の実施では、ケーブルロックは、筐体と、筐体によって支持され、引張ケーブルが締め付け方向において移動するときに筐体に対して第1の方向において回転可能であり、引張ケーブルが緩み方向において移動するときに反対の第2の方向において回転可能であるスプールとを備える。スプールは、引張ケーブルの第1の部分を纏めるように構成される第1の環状溝と、引張ケーブルの第2の部分を纏めるように構成される第2の環状溝とを備え得る。ケーブルロックは、スプールの軸の周りで周方向に位置決めされる複数の歯と、筐体によって支持されると共に第1の付勢部材を備える第1の爪とを備えてもよく、第1の付勢部材は、スプールが第2の方向において回転するのを選択的に規制するために、第1の爪を複数の歯との係合へと付勢するように構成される。複数の歯は、第1の爪が複数の歯と係合させられるときにスプールを第1の方向において回転させることができるように、傾斜させられ得る。
一部の例では、ケーブルロックは、第1の付勢部材の付勢力に打ち勝つ所定の力が解放部に加えられるとき、スプールを第2の方向において回転させるために第1の爪を複数の歯から選択的に係合解除させるように構成される解放部を、さらに備える。ケーブルロックは第2の爪を備えてもよく、第2の爪は、スプールを第2の方向において回転させるために第1の爪が複数の歯から係合解除されるとき、スプールと関連する制御面との係合へと第2の爪を付勢するように構成される第2の付勢部材を有する。ここで、第2の爪は第1の爪によって回転可能に支持され得る。
一部の実施では、締め付けケーブルの第1の部分と締め付けケーブルの第2の部分とは、反対の方向からスプールに接近する。ケーブルロックは、アッパーに付着されるアウトソールによって支持されてもよい。別の例では、ケーブルロックは、履物のアウトソールとミッドソールとの間に配置されてもよい。
本開示の別の態様は、踵部分、甲部分、および前足部分を有するアッパーと、アッパーの甲部分および踵部分の一方に配置される締め付け把持部と、アッパーの甲部分および踵部分の他方に配置される緩み把持部とを備える履物の物品を提供する。履物の物品は、締め付け把持部および緩み把持部に動作可能に連結される引張ケーブルも備える。アッパーを締め付け状態へと移動させるために締め付け把持部がアッパーから離れるように引っ張られるとき、引張ケーブルは締め付け方向において移動可能である。さらに、アッパーを緩み状態へと移動させるために緩み把持部がアッパーから離れるように引っ張られるとき、引張ケーブルは緩み方向において移動可能である。
本開示の実施は、以下の任意選択の特徴のうちの1つまたは複数を含んでもよい。一部の実施では、履物の物品は、緩み方向における引張ケーブルの移動を規制するロック状態と、緩み方向および締め付け方向の両方において引張ケーブルの移動を許容するロック解除状態との間で動作可能なケーブルロックを備える。この実施では、ケーブルロックは、ケーブルロックがロック状態にあるとき、締め付け方向における引張ケーブルの移動を許容してもよい。ケーブルロックは、ケーブルロックがロック状態にあるとき、締め付け方向における引張ケーブルの移動を規制してもよい。ケーブルロックはロック状態へと付勢され得る。ケーブルロックは、ケーブルロックをロック状態からロック解除状態へと移行させるように動作可能な解放部をさらに備え得る。
一部の例では、履物の物品は、アッパーに付着され、地上係合面と、地上係合面とは反対のアウトソールの側に配置される内面とを備えるアウトソールをさらに備え、内面は、ケーブルロックを受け入れる受入領域を定める。別の例では、履物の物品は、アッパーに付着され、地上係合面、および、地上係合面とは反対のアウトソールの側に配置される内面を備えるアウトソールと、中底、および、中底とは反対のミッドソールの側に配置され、アウトソールの内面との間に空洞を定めるようにアウトソールの内面と相対する底面を有するミッドソールとを備えてもよく、ケーブルロックは、アウトソールの内面とミッドソールの底面との間の空洞内に配置される。
一部の構成では、引張ケーブルは、ケーブルロックと締め付け把持部との間の第1の長さと、ケーブルロックと緩み把持部との間の第2の長さとを定める連続したループを含む。締め付け方向における引張ケーブルの移動は、第1の長さを増加させ、第2の長さを縮小させることができ、緩み方向における引張ケーブルの移動は、第1の長さを縮小させ、第2の長さを増加させることができる。
履物の物品は、引張ケーブルが導路に対して移動するとき、第1の長さに沿って引張ケーブルの一部分を包囲するように構成される第1の導路をさらに備え得る。第1の導路は、締め付け方向における引張ケーブルの移動の間に第1の長さが増加するときに引張ケーブルによる束なりを収容するために、引張ケーブルの外径より大きい可能性のある内径を定める。履物の物品は、引張ケーブルが導路に対して移動するとき、第2の長さに沿って引張ケーブルの一部分を包囲するように構成される第2の導路も備え得る。第2の導路は、緩み方向における引張ケーブルの移動の間に第2の長さが増加するときに引張ケーブルによる束なりを収容するために、引張ケーブルの外径より大きい可能性のある内径を定める。
一部の例では、ケーブルロックは、筐体と、筐体内においてスライド可能に配置されるロック部材とを備える。ロック部材は、筐体に対する引張ケーブルの移動を規制するロック位置と、筐体に対する引張ケーブルの移動を許容するロック解除位置との間で移動可能であり得る。ロック部材は、筐体の第1の係合面と相対する第1のロック面と、筐体の第2の係合面と相対する第2のロック面とを備え得る。ロック部材は、引張ケーブルをロック位置において第1のロック面と第1の係合面との間で挟むように動作可能とでき、引張ケーブルをロック位置において第2のロック面と第2の係合面との間で挟むように動作可能とできる。ここで、第1のロック面と第2のロック面とは収束していてもよい。第1のロック面は第1の係合面と実質的に平行とでき、第2のロック面は第2の係合面と実質的に平行とできる。
ケーブルロックは、ロック部材をロック位置からロック解除位置へと移動させるように動作可能な解放部をさらに備え得る。解放部は、解放部に加えられる力がロック部材を筐体に対して第1の係合面および第2の係合面から離す方向において移動させることができるように、ロック部材に付着され得る。ここで、筐体は、ロック部材が第1の係合面および第2の係合面から所定の距離で離されるように移動させられるとき、ロック部材と係合するように動作可能な保持部を備えてもよく、保持部は、ロック部材をロック解除位置において維持するように動作可能である。ロック部材はロック位置へと付勢され得る。
一部の例では、ケーブルロックは、筐体と、筐体によって支持され、引張ケーブルが締め付け方向において移動するときに筐体に対して第1の方向において回転可能であり、引張ケーブルが緩み方向において移動するときに反対の第2の方向において回転可能であるスプールとを備える。スプールは、引張ケーブルの第1の部分を纏めるように構成される第1の環状溝と、引張ケーブルの第2の部分を纏めるように構成される第2の環状溝とを備え得る。この例では、ケーブルロックは、スプールの軸の周りで周方向に位置決めされる複数の歯と、筐体によって支持されると共に第1の付勢部材を備える第1の爪とを備えてもよく、第1の付勢部材は、スプールが第2の方向において回転するのを選択的に規制するために、第1の爪を複数の歯との係合へと付勢するように構成される。複数の歯は、第1の爪が複数の歯と係合させられるときにスプールを第1の方向において回転させることができるように、傾斜させられ得る。ケーブルロックは、第1の付勢部材の付勢力に打ち勝つ所定の力が解放部に加えられるとき、スプールを第2の方向において回転させるために第1の爪を複数の歯から選択的に係合解除させるように構成される解放部を、さらに備え得る。任意選択で、ケーブルロックは第2の爪を備えてもよく、第2の爪は、スプールを第2の方向において回転させるために第1の爪が複数の歯から係合解除されるとき、スプールと関連する制御面との係合へと第2の爪を付勢するように構成される第2の付勢部材を有する。第2の爪は第1の爪によって回転可能に支持され得る。
一部の構成では、締め付けケーブルの第1の部分と締め付けケーブルの第2の部分とは、反対の方向からスプールに接近する。ケーブルロックは、アッパーに付着されるアウトソールによって支持され得る。ケーブルロックは、履物のアウトソールとミッドソールとの間に配置され得る。
一部の例では、履物の物品は、引張ケーブルによる束なりを収容するために、引張ケーブルが締め付け方向と緩み方向との一方において移動させられるとき、引張ケーブルの長さを受け入れるように動作可能な第1の導路を備える。引張ケーブルが締め付け方向と緩み方向との一方において移動させられるときの第1の導路内で受け入れられ得る引張ケーブルの長さは、第1の導路の長さより大きい。ここで、履物の物品は、引張ケーブルによる束なりを収容するために、引張ケーブルが締め付け方向と緩み方向との他方において移動させられるとき、引張ケーブルの長さを受け入れるように動作可能な第2の導路をさらに備える。引張ケーブルが締め付け方向と緩み方向との他方において移動させられるときの第2の導路内で受け入れられ得る引張ケーブルの長さは、第2の導路の長さより大きい。
本開示のなおも別の態様は、アッパーと、アッパーに付着されるソール構造とを備える履物の物品を提供する。履物の物品は、アッパーとソール構造との間で延び、アッパーを締め付け状態へと移動させるために締め付け方向において移動可能であり、アッパーを緩み状態へと移動させるために緩み方向において移動可能である第1のケーブルも備える。履物の物品は、ソール構造内に配置され、緩み方向における第1のケーブルの移動を規制するようにロック状態において動作可能であり、緩み方向における第1のケーブルの移動を許容するようにロック解除状態において動作可能であるケーブルロックをさらに備える。
本開示の実施は、以下の任意選択の特徴のうちの1つまたは複数を含んでもよい。一部の例では、ソール構造は、地上接触面を有するアウトソールと、アウトソールとアッパーとの間に配置されるミッドソールとを備える。ここで、ケーブルロックはミッドソールの空洞内に受け入れられ得る。ケーブルロックはアウトソールと相対し得る、または、ケーブルロックはアウトソールと接触し得る。この例では、履物の物品は、アッパーとミッドソールとの間に配置されるシュトローベルを備え得る。ここで、ケーブルロックはミッドソールの空洞内に受け入れられ得る。追加または代替で、ケーブルロックは、シュトローベルに相対し得るか、シュトローベルと接触し得るか、またはシュトローベルに付着され得る。一部の構成では、ケーブルロックはミッドソールに付着される。ここで、履物の物品は、アッパーに付着されるシュトローベルを備え得る。シュトローベルは、ミッドソールとアウトソールとの間に配置され得る。シュトローベルは、ケーブルロックとアウトソールとの間に配置されてもよい。任意選択で、ケーブルロックは、ソール構造の踵領域、ソール構造の中間足領域、およびソール構造の前足領域のうちの1つの中に配置されてもよく、中間足領域は踵領域と前足領域との間に配置される。
本開示の別の態様は、アッパーと、ミッドソールを備えるソール構造とを備える履物の物品を提供する。履物の物品は、アッパーに付着される第1のケーブルも備える。第1のケーブルは、アッパーを締め付け状態へと移動させるためにアッパーに対して締め付け方向において移動可能であり、アッパーを緩み状態へと移動させるためにアッパーに対して緩み方向において移動可能である。履物の物品は、ミッドソール内に配置され、緩み方向における第1のケーブルの移動を規制するようにロック状態において動作可能であり、緩み方向における第1のケーブルの移動を許容するようにロック解除状態において動作可能であるケーブルロックをさらに備える。
本開示の実施は、以下の任意選択の特徴のうちの1つまたは複数を含んでもよい。一部の構成では、ソール構造は、地上接触面を有するアウトソールを備え、ミッドソールはアウトソールとアッパーとの間に配置される。ケーブルロックはミッドソールの空洞内に受け入れられ得る。この構成では、ケーブルロックは、アウトソールと相対し得る、または、アウトソールと接触し得る。
一部の例では、履物の物品は、アッパーとミッドソールとの間に配置されるシュトローベルを備える。この例では、ケーブルロックはミッドソールの空洞内に受け入れられ得る。ケーブルロックは、シュトローベルに相対し得るか、シュトローベルと接触し得るか、またはシュトローベルに付着され得る。
一部の実施では、ケーブルロックはミッドソールに付着される。ここで、履物の物品は、アッパーに付着されるシュトローベルも備え得る。シュトローベルは、ミッドソールとソール構造のアウトソールとの間に配置され得る。追加または代替で、シュトローベルは、ケーブルロックとソール構造のアウトソールとの間に配置され得る。任意選択で、シュトローベルは、ケーブルロックとソール構造のアウトソールとの間に配置され得る。ケーブルロックは、ソール構造の踵領域、ソール構造の中間足領域、およびソール構造の前足領域のうちの1つの中に配置されてもよく、中間足領域は踵領域と前足領域との間に配置される。
本開示のなおも別の態様は、アッパーと、地上接触面を有するアウトソールを備えるソール構造とを備える履物の物品を提供する。履物の物品は、アッパーに付着される第1のケーブルも備える。第1のケーブルは、アッパーを締め付け状態へと移動させるためにアッパーに対して締め付け方向において移動可能であり、アッパーを緩み状態へと移動させるためにアッパーに対して緩み方向において移動可能である。履物の物品は、ソール構造内に配置され、アウトソールと相対するケーブルロックをさらに備える。ケーブルロックは、緩み方向における第1のケーブルの移動を規制するようにロック状態において動作可能であり、緩み方向における第1のケーブルの移動を許容するようにロック解除状態において動作可能である。
本開示の実施は、以下の任意選択の特徴のうちの1つまたは複数を含んでもよい。一部の例では、ソール構造は、アウトソールとアッパーとの間に配置されるミッドソールを備える。ここで、ケーブルロックはミッドソールの空洞内に受け入れられ得る。ケーブルロックはアウトソールと接触し得る。任意選択で、ケーブルロックはアウトソールに付着されてもよい。
一部の実施では、履物の物品は、アッパーとアウトソールとの間に配置されるシュトローベルも備える。ケーブルロックはミッドソールの空洞内に受け入れられ得る。この実施では、ミッドソールはケーブルロックとシュトローベルとの間に配置され得る。ケーブルロックは、ソール構造の踵領域、ソール構造の中間足領域、およびソール構造の前足領域のうちの1つの中に配置されてもよく、中間足領域は踵領域と前足領域との間に配置される。
本開示の別の態様は、アッパーと、ソール構造と、アッパーに付着され、アッパーとソール構造との間に配置されるシュトローベルとを備える履物の物品を提供する。履物の物品は、アッパーに付着される第1のケーブルも備える。第1のケーブルは、アッパーを締め付け状態へと移動させるためにアッパーに対して締め付け方向において移動可能であり、アッパーを緩み状態へと移動させるためにアッパーに対して緩み方向において移動可能である。履物の物品は、ソール構造内に配置され、シュトローベルと相対するケーブルロックをさらに備える。ケーブルロックは、緩み方向における第1のケーブルの移動を規制するようにロック状態において動作可能であり、緩み方向における第1のケーブルの移動を許容するようにロック解除状態において動作可能である。
本開示の実施は、以下の任意選択の特徴のうちの1つまたは複数を含んでもよい。一部の実施では、ソール構造は、地上接触面を有するアウトソールと、アウトソールとアッパーとの間に配置されるミッドソールとを備える。ここで、ケーブルロックはミッドソールの空洞内に受け入れられ得る。任意選択で、ケーブルロックは、シュトローベルと接触し得るか、シュトローベルに付着され得るか、またはミッドソールに付着され得る。ケーブルロックがミッドソールに付着される場合、ケーブルロックはシュトローベルに付着され得る。ここで、ケーブルロックは、接着剤および留め具のうちの少なくとも1つによってシュトローベルに付着され得る。一部の例では、シュトローベルはミッドソールとアウトソールとの間に配置される。別の例では、シュトローベルはミッドソールとアウトソールとの間に配置され得る。任意選択で、シュトローベルは、ケーブルロックとアウトソールとの間に配置されてもよい。ケーブルロックは、ソール構造の踵領域、ソール構造の中間足領域、およびソール構造の前足領域のうちの1つの中に配置されてもよく、中間足領域は踵領域と前足領域との間に配置される。
本開示のなおも別の態様は、アッパーと、ミッドソールを備えるソール構造とを備える履物の物品を提供する。履物の物品は、アッパーに付着される第1のケーブルも備える。第1のケーブルは、アッパーを締め付け状態へと移動させるためにアッパーに対して締め付け方向において移動可能であり、アッパーを緩み状態へと移動させるためにアッパーに対して緩み方向において移動可能である。履物の物品は、ミッドソールに付着され、緩み方向における第1のケーブルの移動を規制するようにロック状態において動作可能であり、緩み方向における第1のケーブルの移動を許容するようにロック解除状態において動作可能であるケーブルロックをさらに備える。
本開示の別の態様は、アッパーと、アッパーを締め付け状態へと移動させるために締め付け方向においてアッパーから離れる方に移動可能であり、アッパーを緩み状態へと移動させるために緩み方向において移動可能である第1のケーブルとを備える履物の物品を提供する。履物の物品は、アッパーに配置され、緩み方向における第1のケーブルの移動を規制するようにロック状態において動作可能であり、緩み方向における第1のケーブルの移動を許容するようにロック解除状態において動作可能であるケーブルロックも備える。
本開示の実施は、以下の任意選択の特徴のうちの1つまたは複数を含んでもよい。一部の例では、ケーブルロックは履物の物品の踵に配置される。ここで、ケーブルロックは、ケーブルロックをロック状態からロック解除状態へと移動させるように動作可能な解放コードを備え得る。履物の物品は、アッパーに付着され、地上接触面を含むソール構造をさらに備え得る。この例では、解放コードは、地上接触面から離れる方向においてケーブルロックから延び得る。ケーブルロックは細長くてもよい。また、ケーブルロックの長手方向軸は、地上接触面に対して実質的に垂直であり得る。
一部の構成では、ケーブルロックは、ケーブルロックをロック状態からロック解除状態へと移動させるように動作可能な解放コードを備える。履物の物品は、アッパーおよび地上接触面に付着されるソール構造をさらに備え得る。ここで、解放コードは、地上接触面から離れる方向においてケーブルロックから延び得る。ケーブルロックは細長くてもよい。ケーブルロックの長手方向軸は、地上接触面に対して実質的に垂直であり得る。
一部の実施では、ケーブルロックは、第1の係合面と第2の係合面とを有する筐体を備える。第1の係合面と第2の係合面とは互いに向かって収束し得る。ケーブルロックは、筐体内にスライド可能に配置され、ロック状態とロック解除状態との間で移動可能であり、互いに向かって収束する第1のロック面および第2のロック面を備えるロック部材も備え得る。第1のロック面は、筐体に対する第1の方向における第1のケーブルの移動を規制するために、ロック状態において第1のケーブルの第1の部分を第1の係合面と第1のロック面との間で挟むように動作可能であり得る。第2のロック面は、筐体に対する第1の方向における第1のケーブルの移動を規制するために、ロック状態において第1のケーブルの第2の部分を第2の係合面と第2のロック面との間で挟むように動作可能であり得る。ケーブルロックは、付勢力を加えるように、および、ロック部材をロック状態において付勢するように動作可能である付勢部材をさらに備え得る。ここで、付勢部材はバネであり得る。バネはコイルバネであり得る。
一部の例では、履物の物品は、ロック部材に付着され、付勢部材の付勢力を超える張力がロック解除方向において解放コードに加えられるとき、ロック部材をロック状態からロック解除状態へと移動させるように動作可能な解放コードを備える。ここで、解放コードは、付勢部材とは反対のロック部材の端においてロック部材に付着され得る。ロック部材は、筐体と選択的に係合するように、および、ロック部材をロック解除状態において維持するように動作可能な保持部を備え得る。保持部は、付勢部材とは反対のロック部材の端に配置され得る。保持部はロック部材のタブ部分に形成され得る。タブ部分は、ロック部材に対して、休止状態と屈曲状態との間で移動可能であり得る。任意選択で、タブ部分は休止状態へと付勢され得る。タブ部分は、保持部を筐体から係合解除するために、休止状態から屈曲状態へと移動するように動作可能でもあり得る。履物の物品は、タブ部分に付着される解放コードを備えてもよく、解放コードは、タブ部分を休止状態から屈曲状態へと移動させるように動作可能である。ここで、解放コードは、所定の大きさの力が解放コードに加えられるとき、ロック部材をロック状態からロック解除状態へと移動させるように動作可能であり得る。
一部の構成では、ロック部材は、ロック部材をロック解除状態において維持するために、筐体の第1の保持部および第2の保持部を選択的に受け入れるように動作可能な第1の凹部および第2の凹部を備える。第1の保持部および第2の保持部は拡張状態と引込状態との間で移動可能であり得る。追加または代替で、第1の保持部および第2の保持部は、第1の付勢部材および第2の付勢部材によって、拡張状態へと付勢され得る。ここで、第1の付勢部材および第2の付勢部材はバネであり得る。第1の付勢部材および第2の付勢部材はコイルバネであり得る。
一部の例では、第1の保持部および第2の保持部は筐体と一体に形成される。第1の保持部および第2の保持部は、拡張状態と引込状態との間で移動可能であるリビングヒンジとして作用できる。第1の保持部および第2の保持部は、第1の凹部内および第2の凹部内にそれぞれ受け入れられるとき、引込状態になる。
一部の実施では、第1のロック面および第2のロック面の少なくとも一方は、ロック部材がロック状態にあるときに第1のケーブルを把持するように動作可能な突起を備える。任意選択で、第1のケーブルは、ロック部材がロック状態またはロック解除状態にあるとき、第1の方向と反対の第2の方向において移動可能であり得る。追加または代替で、第1のケーブルは、ロック部材がロック解除状態にあるとき、第1の方向と反対の第2の方向において移動可能であり得る。
本開示の別の態様は、第1の一連のケーブル案内部と第2の一連のケーブル案内部とを有するアッパーを備える履物の物品を提供する。履物の物品は、第1のケーブル案内部の隣接するものよって受け入れられ、その隣接するもの間で延びる第1の部分と、第2のケーブル案内部の隣接するものによって受け入れられ、その隣接するもの間で延びる第2の部分とを備える第1のケーブルも備える。アッパーを締め付け状態へと移動させるために、第1の部分は第1の締め付け方向において移動可能であり、第2の部分は第2の締め付け方向において移動可能である。また、アッパーを緩み状態へと移動させるために、第1の部分は第1の緩み方向において移動可能であり、第2の部分は第2の緩み方向において移動可能である。履物の物品は、第1の緩み方向における第1の部分の移動を規制し、第2の緩み方向における第2の部分の移動を規制するように、ロック状態において動作可能であるケーブルロックをさらに備える。ケーブルロックは、第1の緩み方向における第1の部分の移動を許容し、第2の緩み方向における第2のケーブルの移動を許容するように、ロック解除状態において動作可能である。履物の物品は、ケーブルロックをロック状態からロック解除状態へと移動させるように動作可能な解放ケーブルも備える。解放ケーブルは、ケーブルロックから遠くに位置付けられる解放把持部を備える。
本開示の実施は、以下の任意選択の特徴のうちの1つまたは複数を含んでもよい。一部の実施では、履物の物品は、ケーブルロックによって受け入れられる第1の部分と、ケーブルロックから遠くに位置付けられる締め付け把持部を形成する第2の部分とを備える第2のケーブルをさらに備える。この実施では、第2のケーブルは、所定の大きさの力が締め付け把持部に加えられるとき、第1の部分を第1の締め付け方向において移動させるために、および、第2の部分を第2の締め付け方向において移動させるために、第1のケーブルを引っ張り状態にするように動作可能であり得る。締め付け把持部は、アッパーの足首開口に近接して配置され得る。締め付け把持部は解放ケーブルから離間され得る。任意選択で、締め付け把持部は解放ケーブルに近接して位置付けられてもよい。追加または代替で、締め付け把持部は解放ケーブルよりアッパーの前足領域の近くに位置付けられ得る、または、締め付け把持部は解放ケーブルよりアッパーの踵領域の近くに位置付けられ得る。
ケーブルロックはアッパーの表面に配置され得る。ケーブルロックはアッパーの踵領域に配置されてもよい。一部の例では、履物の物品は、ミッドソールと、ここではアウトソールとを備えるソール構造を備え、ケーブルロックはミッドソール内に配置され得る。ケーブルロックはミッドソールの空洞内に受け入れられてもよい。任意選択で、ケーブルロックは、アウトソールと相対し得る、または、アウトソールと接触し得る。
一部の実施では、履物の物品は、アッパーとミッドソールとの間に配置されるシュトローベルをさらに備える。ここで、ケーブルロックはミッドソールの空洞内に受け入れられ得る。任意選択で、ケーブルロックは、シュトローベルに相対し得るか、シュトローベルと接触し得るか、またはシュトローベルに付着され得る。追加または代替で、ケーブルロックはミッドソールに付着されてもよい。一部の例では、履物の物品は、アッパーに付着されるシュトローベルをさらに備える。この例では、シュトローベルはミッドソールとアウトソールとの間に配置され得る。任意選択で、シュトローベルは、ケーブルロックとアウトソールとの間に配置されてもよい。
本開示の別の態様は、第1の一連のケーブル案内部と第2の一連のケーブル案内部とを有するアッパーを備える履物の物品を提供する。履物の物品は、第1のケーブル案内部の隣接するものによって受け入れられ、その隣接するもの間で延びる第1の部分と、第2のケーブル案内部の隣接するものによって受け入れられ、その隣接するもの間で延びる第2の部分とを備える第1のケーブルも備える。アッパーを締め付け状態へと移動させるために、第1の部分は第1の締め付け方向において移動可能であり、第2の部分は第2の締め付け方向において移動可能である。また、アッパーを緩み状態へと移動させるために、第1の部分は第1の緩み方向において移動可能であり、第2の部分は第2の緩み方向において移動可能である。履物の物品は、第1の緩み方向における第1の部分の移動を規制し、第2の緩み方向における第2の部分の移動を規制するように、ロック状態において動作可能であるケーブルロックをさらに備える。ケーブルロックは、第1の緩み方向における第1の部分の移動を許容し、第2の緩み方向における第2のケーブルの移動を許容するように、ロック解除状態において動作可能でもある。また、履物の物品は、ケーブルロックによって受け入れられる第1の部分と、ケーブルロックから遠くに位置付けられる締め付け把持部を形成する第2の部分とを備える第2のケーブルをさらに備える。第2のケーブルは、所定の大きさの力が締め付け把持部に加えられるとき、第1の部分を第1の締め付け方向において移動させるために、および、第2の部分を第2の締め付け方向において移動させるために、第1のケーブルを引っ張り状態にするように動作可能である。
本開示の実施は、以下の任意選択の特徴のうちの1つまたは複数を含んでもよい。一部の例では、履物の物品は、ケーブルロックをロック状態からロック解除状態へと移動させるように動作可能な解放ケーブルをさらに備える。ここで、解放ケーブルは、ケーブルロックから遠くに位置付けられる解放把持部を備え得る。締め付け把持部と解放把持部とは互いに近接して配置されてもよい。任意選択で、締め付け把持部と解放把持部とは互いから離間されてもよい。追加または代替で、締め付け把持部は、解放ケーブルよりアッパーの前足領域の近くに位置付けられ得る、または、解放ケーブルよりアッパーの踵領域の近くに位置付けられ得る。他の例では、締め付け把持部は、アッパーの足首開口に近接して配置され得る。
一部の構成では、ケーブルロックはアッパーの表面に配置される。他では、ケーブルロックはアッパーの踵領域に配置され得る。履物の物品は、ミッドソールとアウトソールとを備えるソール構造を備えてもよく、ケーブルロックはミッドソール内に配置される。ケーブルロックはミッドソールの空洞内に受け入れられ得る。任意選択で、ケーブルロックは、アウトソールと相対し得る、または、アウトソールと接触し得る。追加で、履物の物品は、アッパーとミッドソールとの間に配置されるシュトローベルを備え得る。ここで、ケーブルロックはミッドソールの空洞内に受け入れられ得る。一部の例では、ケーブルロックはシュトローベルに相対する。ケーブルロックは、シュトローベルと接触してもよく、シュトローベルに付着されてもよく、またはミッドソールに付着されてもよい。履物の物品は、アッパーに付着されるシュトローベルをさらに備え得る。任意選択で、シュトローベルはミッドソールとアウトソールとの間に配置され得る、または、シュトローベルはケーブルロックとアウトソールとの間に配置され得る。
本開示の別の態様は、内部空所を定めるアッパーと、第1のケーブルとを備える履物の物品を提供する。第1のケーブルは、アッパーを締め付け状態へと移動させるために締め付け方向において移動可能であり、アッパーを緩み状態へと移動させるために緩み方向において移動可能である。履物の物品は、緩み方向における第1のケーブルの移動を規制するようにロック状態において動作可能であり、緩み方向における第1のケーブルの移動を許容するようにロック解除状態において動作可能であるケーブルロックも備える。履物の物品は、アッパーに付着され、ケーブルロックを受け入れる空洞、および、空洞からソール構造の外部へと延びる少なくとも1つの導管を備えるソール構造をさらに備え、第1のケーブルは、空洞内のケーブルロックから少なくとも1つの導管を介してソール構造の外部へと延びる。
本開示の実施は、以下の任意選択の特徴のうちの1つまたは複数を含んでもよい。一部の例では、履物の物品は、第1のケーブルを締め付け方向において移動させるために、第1の方向においてアッパーから離すように移動させられるように動作可能な締め付け把持部をさらに備える。履物の物品は、ケーブルロックをロック状態からロック解除状態まで移動させるために第2の方向においてアッパーから離すように移動させられるように動作可能であり、締め付け把持部とは別となっている解放把持部も備え得る。ケーブルロックは、締め付け把持部から、および、解放把持部から遠くに配置され得る。任意選択で、解放把持部はアッパーから延び得る。
一部の実施では、ソール構造はミッドソールとアウトソールとを備える。ここで、ミッドソールは空洞を備え得る。空洞は、アウトソールまたはアッパーと相対し得る。追加または代替で、ソール構造はミッドソールとアウトソールとを備えるとき、履物の物品は、アッパーに付着されるシュトローベルを備えてもよく、空洞はシュトローベルに相対する。ここで、ケーブルロックはシュトローベルに付着されてもよい。
本開示のなおも別の態様は、内部空所を定めるアッパーと、第1のケーブル部分とを備える履物の物品を提供する。第1のケーブル部分は、アッパーを締め付け状態へと移動させるために第1の締め付け方向において移動可能であり、アッパーを緩み状態へと移動させるために第1の緩み方向において移動可能である。履物の物品は、第2の締め付け方向において移動可能であり、第1のケーブル部分が第1の緩み方向において移動させられるときに第2の緩み方向において移動可能である第2のケーブル部分も備える。履物の物品は、ロック状態およびロック解除状態において動作可能なケーブルロックをさらに備える。ロック状態において、ケーブルロックは、第1の緩み方向における第1のケーブル部分の移動と、第2の緩み方向における第2のケーブル部分の移動とを規制するように動作可能である。ロック解除状態において、ケーブルロックは、第1の緩み方向における第1のケーブル部分の移動と、第2の緩み方向における第2のケーブル部分の移動とを許容するように動作可能である。履物の物品は、アッパーに付着され、第1のケーブル部分を受け入れる第1のケーブル案内部も備える。第1のケーブル案内部は、第1のケーブルと係合し、アッパーに対する第1のケーブルの移動を方向付けるように動作可能な第1の凸状内面を備える。第2のケーブル案内部が、アッパーに付着され、第2のケーブル部分を受け入れる。第2のケーブル案内部は、第2のケーブルと係合し、アッパーに対する第2のケーブルの移動を方向付けるように動作可能な第2の凸状内面を備える。
本開示の実施は、以下の任意選択の特徴のうちの1つまたは複数を含んでもよい。一部の構成では、第2のケーブル部分は、ループとして形成され、第2のケーブル部分を第2の締め付け方向において移動させるためにアッパーから離れるように第1の方向において移動させられるように動作可能である締め付け把持部を形成する。履物の物品は、ケーブルロックをロック状態からロック解除状態まで移動させるためにアッパーから離れるように第2の方向において移動させられるように動作可能な解放把持部も備え得る。解放把持部は締め付け把持部とは別とされ得る。任意選択で、第1の方向は第2の方向と異なってもよい。追加または代替で、ケーブルロックは、締め付け把持部から、および、解放把持部から遠くに配置され得る。
一部の例では、履物の物品は、アッパーに付着されるソール構造をさらに備える。この例では、ケーブルロックはソール構造内に配置され得る。ソール構造はミッドソールとアウトソールとを備え得る。ここで、ミッドソールは空洞を備えてもよく、ケーブルロックは空洞内に配置される。一部の例では、空洞はアウトソールまたはアッパーに相対する。履物の物品は、アッパーに付着されるシュトローベルを備えてもよく、空洞はシュトローベルと相対する。ケーブルロックはシュトローベルに付着されてもよい。
一部の実施では、第2のケーブル部分が第2の締め付け方向において移動させられるとき、第2のケーブル部分の有効長さは増加させられる。第1のケーブル部分が第1の締め付け方向において移動させられるとき、第1のケーブル部分の有効長さは減少させられ得る。第1のケーブル部分が第1の締め付け方向において移動させられるとき、第1のケーブル部分の一部分がケーブルロック内に引き込まれ得る。第2のケーブル部分が第2の緩み方向において移動させられるとき、第2のケーブル部分の一部分がケーブルロック内に引き込まれ得る。第1のケーブル部分と第2のケーブル部分とは、同じ単一のケーブルの一部であり得る。
一部の構成では、第1のケーブル案内部および第2のケーブル案内部の少なくとも一方は、実質的にC字形を含む。第1のケーブル案内部はアッパーの内側に沿って配置でき、第2のケーブル案内部はアッパーの外側に沿って配置できる。ここで、第1の凸状面が内側に相対してもよく、第2の凸状面が外側に相対してもよい。さらに、第1のケーブル案内部は、第1の凸状面とは反対の第1のケーブル案内部の側に配置される第1の凹状面を備えてもよく、第2のケーブル案内部は、第2の凸状面とは反対の第2のケーブル案内部の側に配置される第2の凹状面を備えてもよい。第1の凹状面は外側に相対してもよく、第2の凹状面は内側に相対してもよい。追加または代替で、第1の凹状面は、内側と外側との間でアッパーを横切って延びる方向において第2の凹状面に相対してもよい。
本開示の1つまたは複数の実施の詳細は、添付の図面および以下の記載において明記される。他の態様、特徴、および利点は、記載および図面と、特許請求の範囲とから明らかである。
図1〜図6を参照すると、一部の実施において、履物10の物品が提供されており、アッパー100と、アッパー100に付着されたソール構造200と、アッパー100を締め付け状態(図1)と緩み状態(図2)との間で移動させるように動作可能な締め付け機構300とを備えている。履物10の物品は1つまたは複数の部分へと分割できる。それらの部分は、前足部分12と、中間足部分14と、踵部分16とを含み得る。前足部分12は、つま先と、中足骨を足の指骨と連結する関節とに一致できる。中間足部分14は、足の土踏まずの領域に一致でき、踵部分16は、踵骨を含む足の後部分に一致できる。履物10は、履物10の両側とそれぞれ一致し、部分12、14、16を通じて延びる外側18および内側20を備え得る。
アッパー100は、ソール構造200における支持のために足を受け入れて固定するように構成された内部空所102を定める内部面を備える。踵部分16における足首開口104は、内部空所102へのアクセスを提供できる。例えば、足首開口104は、足を空所102内に固定するために足を受け入れることができ、内部空所102への足の進入と、内部空所102からの足の抜き出しとを容易にすることができる。一部の例では、1つまたは複数の留め具106が、足の周りでの内部空所102の適合を調節し、足の進入および抜き出しの便宜を図るために、アッパー100に沿って延びる。例えば、留め具106を締め付けることで、足の周りで内部空所102を閉じるようにアッパー100を締め、一方、留め具106を緩めることで、足の抜き出しのために内部空所102を開けるようにアッパー100を緩める。アッパー100は、留め具106を受け入れる、織物または網のループなどの小穴および/または他の係合特徴部など、開口を含み得る。留め具106は、締め付け機構が締め付け状態および緩み状態の対応するもの間で移動するとき、アッパー100を締め付け状態(図1)と緩み状態(図2)との間で自動的に移動させるために、締め付け機構300に動作可能に連結され得る。
アッパー100は、内部空所102と留め具106との間で延びるタン部分110を備え得る。アッパー100は、内部空所102を形成するために一体に縫い付けまたは接着により接合される1つまたは複数の材料から形成され得る。アッパーの適切な材料は、限定されることはないが、布地、発泡体、皮革、および合成皮革を含み得る。材料は、耐久性、通気性、耐摩耗性、柔軟性、および快適性の特性を付与するように選択および位置付けされ得る。
一部の実施では、ソール構造200は、積層の構成で配置されるアウトソール210およびミッドソール220を備える。例えば、アウトソール210は、履物10の使用の間に地面と係合し、ミッドソール220はアッパー100とアウトソール210との間に配置される。一部の例では、ソール構造200は、履物10の快適性を高めるために、足の足底面を受け入れるようにアッパー100の内部空所102内に位置できるインソール216または中敷などの追加の層を組み込んでもよい。一部の例では、ミッドソール220の側壁230(例えば、壁230)がアッパー100とアウトソール210との間で延び、それらの間で空洞240(図5および図6)を少なくとも部分的に包囲する。
一部の例では、アウトソール210は、地上係合面212と、反対の内面214とを備える。アウトソール210はミッドソール220を介してアッパー100に付着され得る。例えば、ミッドソール220の側壁230は、アウトソール210の周辺から延びることができ、アッパー100に付着され得る。アウトソール210は、耐摩滅性と、地面との摩擦とを概して提供し、耐久性と耐摩耗性とを付与する他に、地面との摩擦を高める1つまたは複数の材料から形成され得る。例えば、ゴムがアウトソール210の少なくとも一部分を形成してもよい。
ミッドソール220は、底面222と、底面222とは反対のミッドソール220の側に配置される中底224とを備え得る。縫い付けまたは接着剤がミッドソール220をアッパー100に固定できる。また、ミッドソール220は、アッパー100とミッドソール220との間に概して配置されるシュトローベル(図示せず)に付着されてもよい。中底224は、足の底面(例えば、足底)の輪郭に合致するように輪郭付けられ得る。一部の例では、インソール216または中敷は、アッパー100の内部空所102の少なくとも一部分の中において、足の下の中底224に配置され得る。1つまたは複数の高分子発泡材料が、地面反力を弱めるように加えられた荷重の下で弾力のある圧縮性を提供するために、側壁230を形成してもよい。一部の例では、側壁230は、アウトソール210の内面214とアッパー100との間で履物10の部分12、14、16を通じて延在する。一部の実施では、締め付け機構300は、締め付け機構300を締め付け状態へと移動させるために締め付け方向304において移動可能であり、締め付け機構300を緩み状態へと移動させるために緩み方向306において移動可能である引張ケーブル302を備える。一部の例では、引張ケーブル302は、踵部分16においてアッパー100に付着される締め付け把持部310への付着位置309において動作可能に連結される第1の端308と、中間足部分14においてアッパー100(例えば、タン部分110)に付着されると共に留め具106に動作可能に連結される緩み把持部314への付着位置313において動作可能に連結される第2の端312との間で延びる連続したループである。例えば、第2の端312は、引張ケーブル302が引っ張りの下に置かれるときに、力がケーブル302を介して留め具106に加えられ、それによって、留め具106が着用者の足の周りでアッパー100を締め付けるように、緩み把持部314に近接する領域において留め具106に付着され得る。引張ケーブル302は、ロック装置350と締め付け把持部310との間の第1の有効長さ318と、ロック装置350と緩み把持部314との間の第2の有効長さ320とを定めるために、締め付け把持部310と緩み把持部314との間でソール構造200に配置されるロック装置またはケーブルロック350を通じて延び得る。
引張ケーブル302は、非常に滑らかであり得る、および/または、小さい弾性係数と大きい引張強度と有する1つもしくは複数の繊維から形成され得る。例えば、繊維は、大きな強度重量比と小さい弾性とを有する高弾性ポリエチレン繊維を含み得る。追加または代替で、ケーブル302は、成形モノフィラメントポリマ、および/または、他の潤滑被覆を伴うかもしくは伴わない織られた鋼から形成され得る。一部の例では、ケーブル302は、一体に織られた材料の複数のストランドを含む。
引張ケーブル302は、アッパー100およびソール構造200によって形成される様々な導管またはパネルを通じて経路決定され得る。一部の実施では、アウトソール210とミッドソール220とは、ロック装置350に近接する引張ケーブル302の経路部分のための通路を提供するために協働し、一方、アッパー100は、締め付け把持部310および緩み把持部314のそれぞれに動作可能に連結される端308、312への引張ケーブル302の経路部分と、留め具106とのために通路を定める。例えば、アッパー100の外側18および内側20は、第2の長さ320に沿う引張ケーブル302の案内部分のための通路を内部面と外部面との間に各々定め得る。同様に、アッパー100は、第1の長さ318に沿う引張ケーブル302の案内部分のための通路を踵部分に沿って定め得る。一部の構成では、引張ケーブル302の第1の長さ318は、アウトソール210およびミッドソール220によって提供される通路と、踵部分16におけるアッパー100の外部面に沿う外部通路とを通じて経路決定される。例えば、織物材料が、ソール構造200から延び出し、第1の端308において締め付け把持部310に動作可能に連結する引張ケーブル302の部分を案内および取り囲むためのスリーブまたは通路を定めるために、アッパー100の外部面に付着されてもよい。一部の例では、締め付け把持部310は、ソール構造200から延び出す第1の長さ318に沿う引張ケーブル302の部分を案内および取り囲むためのスリーブまたは通路を一体的に形成する。
図1を参照すると、締め付け把持部310をアッパー100から離すように引っ張って留め具106を締め付け、それによってアッパー100を締め付け状態へと移動させるために、引張力322が締め付け把持部310に加えられるとき、引張ケーブル302は締め付け方向304において移動可能である。例えば、足が内部空所102によって受け入れられ、ソール構造200において支持されると、アッパー100を締め付けるために靴紐を手で結んだり他の留め具を手で留め付けたりする必要なく、引張力322を締め付け把持部310に加えることで、アッパー100は足の周りでの内部空所102の適合を固定するために自動的に締め付けられ得る。図3は、図1の線3-3に沿って切り取られた断面図を提供しており、引張ケーブル302がロック装置350を通じて締め付け方向304においてアウトソール210の内面214に沿って移動するところを示す。図5を参照すると、図1の線5-5に沿って切り取られた断面図が、引張ケーブル302の第1の長さ318を増加させ、第2の長さ320を縮小させるために、引張ケーブル302が締め付け方向304において移動するところを示す。ここで、第2の長さ320における縮小は、足がソール構造200において支持されつつ内部空所102内で固定されるように、アッパー100を足の周りでしっかりと締め付けるために、留め具106を引っ張るように動作可能である。つまり、第2の長さ320の有効長さを縮小させることで、留め具106において張力を発揮させ、それによって、第2の長さ320が留め具106に付着されるため、留め具106にアッパー100を足の周りでしっかりと締め付けさせる。
一部の例では、足の周りでの内部空所102の所望の適合は、締め付け把持部310に加えられる引張力322の大きさに基づいて調節可能である。例えば、引張力322の大きさを増加させることで、アッパー100に沿う留め具106の締め付けが増加して足の周りでの内部空所102のよりきつい適合を達成するように、引張ケーブル302を締め付け方向304においてさらに移動させることができる。追加または代替で、足の周りでの内部空所102の適合は、締め付け把持部310に加えられる引張力322の期間に基づいて調節可能であってもよい。例えば、より長い期間にわたって締め付け把持部310に加えられる引張力322は、足の周りでの内部空所102のよりきつい適合を達成するために、引張ケーブル302が締め付け方向304においてさらなる距離で移動する結果となり得る。
図2を参照すると、緩み把持部をアッパー100から離すように引っ張って留め具106を緩め、それによってアッパー100を緩み状態へと移動させるために、引張力324が緩み把持部314に加えられるとき、引張ケーブル302は緩み方向306において移動可能である。例えば、アッパー100が図1の締め付け状態にある間の履物10からの足を抜き出しは、引張力324を緩み把持部314に加えてアッパー100を自動的に緩め、それによって、アッパー100を緩めるために靴紐をほどいたり1つまたは複数の留め具を留め付け解除したりする必要なく内部空所102を開けることによって、容易にさせられ得る。図4は、図2の線4-4に沿って切り取られた断面図を提供しており、引張ケーブル302がロック装置350を通じて緩み方向306においてアウトソール210の内面214に沿って移動するところを示す。図6を参照すると、図2の線6-6に沿って切り取られた断面図が、引張ケーブル302の第1の長さ318を縮小させ、第2の長さ320を増加させるために、引張ケーブル302が緩み方向306において移動するところを示す。ここで、第2の長さ320への増加は、留め具106を緩めさせて、足が内部空所102から足首開口104を通じて抜き出せるように、アッパー100の締め付け状態から緩み状態への移行を容易にすることができる。
一部の実施では、アウトソール210の内面214は、ロック装置350を受け入れる受入領域215を定める。一部の構成では、受入領域215は履物10の踵部分16に配置される。他の構成では、受入領域215は履物10の前足部分14に配置される。受入領域215は、履物10の踵部分16と前足部分14との両方に重なる場所に配置されてもよい。一部の例では、ミッドソール220の底面222とアウトソール210の内面214とはそれらの間に空洞240を定め、ロック装置350が空洞240内に配置される。他の実施は、外側18、内側20の一方に沿って、または、踵部分16において履物10の後部に沿ってアッパー100に配置されるロック装置350を備え得る。
ロック装置350は、緩み方向306における引張ケーブル302の移動を規制するロック状態と、緩み方向306および締め付け方向304の両方において引張ケーブル302の移動を許容するロック解除状態との間で動作可能である。一部の構成では、ロック装置350はロック状態へと付勢される。これらの構成では、ロック装置350は、ロック装置350をロック状態からロック解除状態まで移行させるように動作可能な解放機構352を備え得る。例えば、ロック装置350は、ロック装置350をロック状態からロック解除状態まで移行させるために、力が解放機構352に加えられ得る。
一部の実施では、ロック装置350は、ロック装置350がロック状態にあるとき、締め付け方向304における引張ケーブル302の移動を許容する。この配置構成は、引張力322が締め付け把持部310に加えられるたびに引張ケーブル302を締め付け方向304において移動させることができる一方で、引張力322が解放されるときに締め付け方向304または緩み方向306のいずれかへの移動を規制する。そのようにすることで、内部空所102は、所望の適合が達成されるまで足の周りで漸進的に締め付けられ得る。これらの実施では、引張力324が緩み把持部314に加えられるときに引張ケーブル302を緩み方向306において移動させることができるように、ロック装置350はロック状態からロック解除状態へと移行しなければならない。別の言い方をすれば、ロック装置350がロック解除状態にない場合に引張力324が緩み把持部314に加えられるとき、締め付けケーブル302は緩み方向306において移動することが規制される。
別の実施では、ロック装置350は、ロック装置350がロック状態にあるとき、締め付け方向304における引張ケーブル302の移動を規制する。この配置構成では、ロック装置350がロック状態にある間、引張ケーブル302は、引張力322が締め付け把持部310に加えられるときに締め付け方向304において移動しないし、引張力324が緩み把持部314に加えられるときに緩み方向306において移動しない。したがって、アッパー100を緩み状態から締め付け状態へと移動させるためには、締め付け方向304における引張ケーブル302の移動を有効とするために、引張力322が締め付け把持部310に加えられ得る前に、ロック装置350は最初にロック状態からロック解除状態まで移行しなければならない。同様に、アッパー100を締め付け状態から緩み状態へと移動させて履物からの足の抜き出しを容易にするためには、緩み方向306における引張ケーブル302の移動を有効とするために、引張力324が緩み把持部314に加えられ得る前に、ロック装置350はロック状態からロック解除状態まで移行しなければならない。
図7〜図16を参照すると、一部の実施において、履物10aの物品が提供されており、アッパー100aと、アッパー100aに付着されたソール構造200と、アッパー100aを締め付け状態(図8および図13)と緩み状態(図10および図14)との間で移動させるように動作可能な締め付け機構300とを備えている。履物10aの物品に関して、履物10の物品と関連付けられる構成要素の構造および機能における実質的な類似性に鑑みて、同様の符号が、同様の構成要素を特定するために、以後において、および、図面において使用されており、一方、文字の拡張を含む同様の符号が、変形されている構成要素を特定するために使用される。
ソール構造200は、積層の構成で配置されるアウトソール210およびミッドソール220を備え得る。アウトソール210は、地上係合面212とは反対のアウトソール210の側に配置された内面214を備え、一方、ミッドソール220は、中底224とは反対のミッドソール220の側に配置された底面222を備える。インソール216または中敷は、中底224において内部空所102a内に受け入れられる。
アッパー100aは、内部空所102aを形成するために1つまたは複数の柔軟な材料から形成されており、アッパー100aに沿って延びる1つまたは複数の留め具106は、進入および抜き出しの便宜を図るように足の周りでの内部空所102aの適合を調節するために、引張機構に動作可能に連結し得る。締め付け機構300は、1つまたは複数の対応する付着位置309において締め付け把持部310に動作可能に連結される第1の端308と、1つまたは複数の対応する付着位置313において緩み把持部314に動作可能に連結されると共に留め具106に動作可能に連結される第2の端312との間で延びる引張ケーブル302を備える。例えば、第2の端312は、履物10の物品に関して前述したのと同様の様態で、引張ケーブル302が引っ張りの下に置かれるときに、力がケーブル302を介して留め具106に加えられ、それによって、留め具106が着用者の足の周りでアッパー100aを締め付けるように、緩み把持部314に近接する領域において留め具106に付着され得る。
引張ケーブル302は、ロック装置350と締め付け把持部310との間に配置される第1の長さ318と、ロック機構350と緩み把持部314との間に配置される第2の長さ320とを定める連続したループを含み得る。締め付け方向304における引張ケーブル302の移動は、アッパー100aを締め付け状態へと移動させて使用者の足の周りの内部空所102aを閉じ、緩み方向306における引張ケーブル302の移動は、アッパー100aを緩み状態へと移動させて使用者の足の周りの内部空所102aの適合を緩める。ロック装置350は、アウトソール210の内面214において受入領域215によって受け入れることができ、ミッドソール220の底面222とアウトソールの内面214とによって定められた空洞240内で取り囲まれ得る。一部の例では、ロック装置350は、締め付け方向304と緩み方向306との両方において引張ケーブル302の移動を規制するために、ロック状態において付勢される。他の例では、ロック装置350は、緩み方向306のみにおける引張ケーブル302の移動を許容する。ロック装置350は、ロック装置350をロック状態からロック解除状態へと移行させ、それによって、履物10の物品に関して前述したように、引張ケーブル302を両方の方向304、306において移動させることができるように構成された解放機構またはコード352を備え得る。
一部の実施では、引張ケーブル302が第1の導路160に対して移動するとき、第1の導路160は第1の長さ318に沿う引張ケーブル302の一部分を包囲する。第1の導路160は、締め付け方向304における引張ケーブル302の移動に続く引張ケーブル302による束なりを収容するように動作可能である。図7は、第1の長さ318に沿う引張ケーブル302のそれぞれの部分を各々受け入れ、アッパー100の踵端に配置された一対の第1の導路160を含む履物10aを示す。図7の例は、アッパー100の外部に付着された一対の第1の導路160を備えるが、他の例は、第1の導路160を隠すためにアッパー100内に形成された通路内に受け入れられた第1の導路160を備え得る。第1の導路160は、柔軟性および耐久性の特性を付与する一方で、引張ケーブル302が第1の導路160に対して第1の導路160内で移動するとき、引張ケーブル302と第1の導路160の内部面との間の摩擦を低減する1つまたは複数の材料から形成され得る。一部の例では、第1の導路160の内部面は、引張ケーブル302との摩擦を低減するために被覆される。
追加または代替で、引張ケーブル302が第2の導路170に対して移動するとき、第2の導路170は第2の長さ320に沿う引張ケーブル302の一部分を包囲してもよい。第2の導路170は、緩み方向306における引張ケーブルの移動に続く引張ケーブル302による束なりを収容するように動作可能である。図7は、第2の長さ320に沿う引張ケーブル302のそれぞれの部分を各々受け入れる一対の第2の導路170を含む履物10aも示す。例えば、第2の導路170のうちの一方がアッパー100aの外側18に沿って延びる一方で、第2の導路170のうちの他方はアッパー100aの内側20に沿って延びる。第2の導路170は、外側18および内側20のそれぞれに沿ってアッパー100a内に形成される通路内に隠されてもよい。代替で、第2の導路170のうちの少なくとも一方はアッパー100aの外部に付着されてもよい。第2の導路170は、柔軟性および耐久性の特性を付与する一方で、引張ケーブル302が第2の導路170に対して移動するとき、引張ケーブル302と第2の導路170の内部面との間の摩擦を低減する1つまたは複数の材料から形成され得る。一部の例では、引張ケーブル302との摩擦を低減するために、被覆が第2の導路170の内部面に適用される。
図8は、締め付け把持部310に加えられる引張力322に応答してアッパー100aが締め付け状態へと移行するところを示す、図7の履物10aの後からの斜視図を提供する。引張ケーブル302は、ソール構造200(例えば、アウトソール210および/またはミッドソール220)を通じて形成された1つまたは複数の通路を通じて第1の長さ318に沿って延び、ソール構造200を貫いて形成された開口280を通じてソール構造200から出ることができる。一対の第1の導路160は、第1の長さ318に沿う引張ケーブル302のそれぞれの部分を各々包囲してもよい。図8は、アッパー100aの後踵端に沿って延びる長さを各々定める第1の導路160を示しており、第1の導路160のうちの少なくとも一方は、開口280を通じてソール構造200へと延び入ってもよい。引張ケーブル302は、縫い付けまたは他の適切な固定技術によって、2つの付着位置309において、第1の端308に近接して締め付け把持部310に固定され得る。
ロック装置350がロック解除状態にあるとき、または、ロック状態にある一方で締め付け方向304における引張ケーブル302の移動を許容するとき、引張ケーブル302は、引張力322を締め付け把持部310に加えることに応答して、締め付け方向304において移動する。締め付け方向304における引張ケーブル302の移動は、内部空所102aを足の周りで閉じるために、アッパー100を締め付け状態へと移動させる。前述した図1〜図6の履物10と同様に、締め付け方向304における引張ケーブル302の移動は、第1の長さ318を増加させ、第2の長さ320を縮小させる(図13に示される)。第1の導路160は、締め付け把持部310に加えられている力が除去され、第1の長さ318が増加させられると(つまり、締め付け方向304において移動する引張ケーブル302によって引き起こされる)、第1の長さ318に沿う引張ケーブル302による束なりを収容するように各々動作可能である。引張ケーブル302による束なりを収容するための第1の導路160の使用のない場合、第1の長さ318への増加は、引張ケーブル302が絡まる可能性があり、および/または、特徴部に引っ掛かりやすくなる可能性があり、そのため引張ケーブル302は、望まれるときに方向304、306のいずれかに応答よく滑らかに移動することが妨げられ得る。
図9は、締め付け把持部310に加えられる力の除去における第1の長さ318における増加を説明するために、締め付け方向304における引張ケーブル302の移動に続いて、引張ケーブル302の束なりが第1の導路160のうちの一方によって収容されるところを示す、図8の線9-9に沿って切り取られた部分的な断面図を提供する。第1の導路160は、中にある第1の長さ318に沿う引張ケーブル302の一部分を受け入れ、引張ケーブル302の受け入れた部分の束なりを収容するために、引張ケーブル302の外径303より大きい内径162を備える。したがって、第1の導路160によって受け入れられた引張ケーブル302の束なった部分は、第1の導路160の長さより長い長さと関係する。
図10は、ロック装置350がロック解除状態にある間、引張ケーブル302を緩み方向306において移動させるために緩み把持部314に加えられる引張力324に応答してアッパー100aが緩み状態へと移行するときの図7の履物10aの後からの斜視図を提供する。図8の締め付け状態へと履物10aを移動させるための締め付け方向304における引張ケーブル302の移動と対照的に、緩み方向306における引張ケーブル302の移動は、足の周りの内部空所102aの適合を緩めるために、アッパー100aを緩み状態へと移動させる。例えば、図10は、例えば、内部空所102aの大きさを増加させて履物10aからの足の抜き出しを容易にするために、アッパー100aのタン部分110が足首開口104から離れるように移動するところを示す。前述した図1〜図6の履物10と同様に、緩み方向306における引張ケーブル302の移動は、第2の長さ320が増加するにつれて第1の長さ318を縮小させる(図14に示される)。緩み方向306における引張ケーブル302の移動の間に第1の長さ318が縮小する結果として、アッパー100が締め付け状態にあった間に発生した、第1の導路160によって収容される引張ケーブル302の先の束なりは、第1の導路160によって受け入れられた引張ケーブル302の対応する部分が実質的にピンと張るまで徐々に消失する。図11は、緩み方向306における引張ケーブル302の移動によって第1の長さ318が縮小するとき、第1の導路160のうちの一方によって受け入れられる引張ケーブル302の一部分が実質的にピンと張るところを示す、図10の線11-11に沿って切り取られた部分的な断面図を提供する。図12は、締め付け方向304における引張ケーブルの移動に続いて第1の長さ318が増加するとき、引張ケーブル302による束なりを収容する(図8および図9)ために引張ケーブル302の外径303より大きい内径162を有する第1の導路160を示す、図10の線12-12に沿って切り取られた断面図を提供する。
図13は、締め付け把持部310に加えられる引張力322に応答してアッパー100aが締め付け状態へと移行するところを示す、図7の線13-13に沿って切り取られた断面図を提供する。引張ケーブル302は、ソール構造200(例えば、アウトソール210および/またはミッドソール220)を通じてアッパー100aの外側18および内側20に沿って形成された1つまたは複数の通路を貫いて、第2の長さ320に沿って延び得る。図13は、アッパー100aの内側20沿って延びる長さを定める第2の導路170を示しており、第2の導路170のうちの少なくとも一方は、ソール構造200へと延び入ってもよい。引張ケーブル302は、縫い付けまたは他の適切な固定技術によって、1つまたは複数の付着位置313において、第2の端312に近接して緩み把持部314に固定され得る。
ロック装置350がロック解除状態にあるとき、または、ロック状態にある一方で締め付け方向304における引張ケーブル302の移動を許容するとき、引張ケーブル302は、引張力322を締め付け把持部310に加えることに応答して、締め付け方向304において移動する。締め付け方向304における引張ケーブル302の移動は、内部空所102aを足の周りで閉じるために、アッパー100aを締め付け状態へと移動させる。前述した図1〜図6の履物10と同様に、締め付け方向304における引張ケーブル302の移動は、第1の長さ318を増加させ(図8に示される)、第2の長さ320を縮小させる。第2の長さ320へのこの縮小によって、アッパー100aを締め付け状態へと移動させるために留め具106を引っ張る間、第2の長さ320に沿う引張ケーブル302の一部分が実質的にピンと張られることになる。
図14は、締め付け方向304における引張ケーブル302の移動によって第2の長さ320が縮小するとき、アッパー100aの内側20に沿って第2の導路170のうちの一方によって受け入れられる引張ケーブル302の一部分が実質的にピンと張るところを示す、図13の線14-14に沿って切り取られた部分的な断面図を提供する。第1の導路160と同様に、第2の導路170も、引張ケーブル302が緩み方向306における移動へと移行することで第2の長さ320を増加させるとき、引張ケーブルによる束なり(図15および図16)を収容するために引張ケーブル302の外径303より大きい内径172を定めている。
図15は、緩み把持部314に加えられる引張力324に応答してアッパー100aが緩み状態へと移行するところを示す、図7の線13-13に沿って切り取られた代替の断面図を提供する。前述した図1〜図6の履物10と同様に、緩み方向306における引張ケーブル302の移動は、第2の長さ320を増加させて留め具106を緩めることができ、それによって、足が内部空所102aからより容易に抜き出せるように、締め付け状態から緩み状態へのアッパー100aの移行を容易にする。第2の導路170は、緩み方向306における引張ケーブル302の移動と、緩み把持部314に加えられている解放力の除去とに続いて第2の長さ320が増加するとき、第2の長さ320に沿う引張ケーブル302による束なりを収容するように各々動作可能である。引張ケーブル302による束なりを収容するための第2の導路170の使用のない場合、第2の長さ320への増加は、引張ケーブル302が絡まる可能性があり、および/または、履物10aの特徴部に引っ掛かりやすくなる可能性があり、そのため引張ケーブル302は、望まれるときに方向304、306のいずれかに応答よく滑らかに移動することが妨げられ得る。
図16は、緩み方向306における引張ケーブル302の移動に続いて(つまり、第2の長さ320が増加させられ、緩み把持部314に加えられている力が除去された後)、アッパー100aの内側20に沿って第2の導路170のうちの一方によって収容される引張ケーブル302の束なりを示す、図15の線16-16に沿って切り取られた部分的な断面図を提供する。第2の導路170は、中にある第2の長さ320に沿う引張ケーブル302の一部分を受け入れ、引張ケーブル302の受け入れた部分の束なりを収容するために、引張ケーブル302の外径303より大きい内径172を備える。したがって、第2の導路170によって受け入れられた引張ケーブル302の束なった部分は、第2の導路170の長さより長い長さと関係する。
図17〜図23を参照すると、一部の実施において、履物10bの物品が、アッパー100bと、アッパー100bに付着されたソール構造200bと、アッパー100bを締め付け状態(図21)と緩み状態(図22)との間で移動させるように動作可能な締め付け機構300とを備えている。履物10bの物品に関して、履物10の物品と関連付けられる構成要素の構造および機能における実質的な類似性に鑑みて、同様の符号が、同様の構成要素を特定するために、以後において、および、図面において使用されており、一方、文字の拡張を含む同様の符号が、変形されている構成要素を特定するために使用される。
ソール構造200bは、積層の構成で配置されるアウトソール210bおよびミッドソール220bを備え得る。アウトソール210bは、地上係合面212とは反対のアウトソール210bの側に配置された内面214bを備え、一方、ミッドソール220bは、中底224とは反対のミッドソール220bの側に配置された底面222bを備える。インソール216または中敷は、中底224において内部空所102b内に受け入れられる。
アッパー100bは、内部空所102bを形成するために、および、足の周りでの内部空所102bの適合を調節するために締め付け状態と緩み状態との間で移行するために、図1〜図6のアッパー100を形成する柔軟材料から形成され得る。アッパー100bに沿って延びる留め具106は、履物10bへの進入および履物10bからの抜き出しの便宜を図るために、締め付け状態と緩み状態との間でアッパー100bを自動的に移動させるための引張機構300に動作可能に連結し得る。締め付け機構300は、1つまたは複数の対応する付着位置309において締め付け把持部310に動作可能に連結される第1の端308と、1つまたは複数の対応する付着位置313において緩み把持部314に動作可能に連結される第2の端312との間で延びる引張ケーブル302を備える。例えば、第2の端312は、履物10の物品に関して前述したのと同様の様態で、引張ケーブル302が引っ張りの下に置かれるときに、力がケーブル302を介して留め具106に加えられ、それによって、留め具106が着用者の足の周りでアッパー100bを締め付けるように、緩み把持部314に近接する領域において留め具106に付着され得る。
引張ケーブル302は、ロック装置またはケーブルロック350bと締め付け把持部310との間に配置される第1の長さ318と、ロック機構350bと緩み把持部314との間に配置される第2の長さ320とを定める連続したループを含み得る。締め付け方向304における引張ケーブル302の移動は、アッパー100bを締め付け状態へと移動させて使用者の足の周りの内部空所102bを閉じ、緩み方向306における引張ケーブル302の移動は、アッパー100bを緩み状態へと移動させて使用者の足の周りの内部空所102bの適合を緩める。
一部の実施では、履物10bは、引張ケーブル302が導路160、170に対して移動するときに、第1の長さ318および第2の長さ320のそれぞれに沿う引張ケーブル302の一部分を受け入れて包囲するように各々構成された、図7〜図16の第1の導路160のうちの少なくとも一方および/または第2の導路170のうちの少なくとも一方を備える。図9に示すように、第1の導路160は、引張ケーブル302が締め付け方向304において移動されるときに増加する第1の長さ318に沿って引張ケーブル302による束なりを収容するように構成されており、一方、図14は、第2の導路170によって受け入れられた引張ケーブル302の一部分が、締め付け方向304における引張ケーブル302による移動の間に同時に縮小する第2の長さ320に沿って実質的にピンと張るところを示す。逆に、緩み方向304における引張ケーブル302の移動が、第1の長さ318を縮小させ、第2の長さ320を増加させるとき、図11は、第1の導路160によって受け入れられた引張ケーブル302の一部分が、縮小する第1の長さ318に沿って実質的にピンと張るところを示しており、図16は、第2の導路170が、増加する第2の長さ320に沿って引張ケーブル302による束なりを収容するところを示す。図7〜図16の履物10aを参照して前述したように、導路160、170は、締め付け方向304および緩み方向306のそれぞれにおいて引張ケーブル302による移動に続いて引張ケーブル302による束なりを収容するために、引張ケーブル302の外径303より大きいそれぞれの内径162、172を各々定め得る。さらに、導路160、170は、柔軟性および耐久性の特性を付与する一方で、引張ケーブル302による相対的な移動の間、引張ケーブル302と導路160、170のそれぞれの内部面との間の摩擦を低減する1つまたは複数の材料から形成され得る。一部の例では、導路160、170の少なくとも一方の内部面は、引張ケーブル302との摩擦を低減するために被覆される。
ロック装置350bは、履物10bのアウトソール210bとミッドソール220bとの間に配置でき、少なくとも緩み方向306における引張ケーブル302の移動を規制するためにロック状態で付勢され得る。解放機構352bが、ロック装置350bをロック状態からロック解除状態まで移行させ、それによって引張ケーブル302を両方の方向304、306において移動させることができる。例えば、解放機構352bは、解放コード352bが引っ張られたときにロック装置350bをロック状態からロック解除状態まで移行させるように動作可能な解放コードまたはケーブル352bを備え得る。解放コード352bは、ロック装置350bをロック状態からロック解除状態まで移動させるために使用者に解放コード352bを把持させて引っ張らせることができるように、ロック装置350bに付着させられた第1の端354bから、アッパー100bから露出された第2の端356bまで、アッパー100bによって形成された通路を通って延びることができる。一部の例では、解放コード352bの第2の端356bは、ロック装置350bをロック解除状態へと移動させること、および/または、ロック装置350bをロック解除状態から解放することが望まれるとき、使用者に解放コード352bを把持させて引っ張らせることができるように、ロック装置350bから遠くに位置付けられたループおよび/または把持特徴部を備える。図17は、解放コード352bがロック装置350bをロック解除状態へと移動させると、引張力324が緩み把持部314に続いて加えられ得るように、緩み把持部314に近接して位置付けられた解放コード352bの第2の端356bを示す。他の例では、解放コード352bの第2の端356bは、足首開口104、締め付け把持部310、アッパー100bの外側18、アッパー100bの内側20、もしくはソール構造200bにおいて、またはそれらの近くにおいてなど、履物10bの他の領域に近接して配置され得る。
一部の実施では、ロック装置350bは、筐体360と、筐体360内にスライド可能に配置されるロック部材380とを備える。図18は、筐体360から取り外されたロック部材380を示す、図17のロック装置350bの分解図を提供する。筐体360は、ソール構造200bの空洞240b内に配置されたとき、履物10bの踵端に相対する第1の端361と、履物10bのつま先端に相対する第2の端363との間で延びる長さを定めている。筐体360は、ケーブル受入面364と、ケーブル受入面364とは反対の基礎部分362の側に配置され、ミッドソール220bの底面222bまたはインソール216と相対するソール係合面366(図21〜図23)とを有する基礎部分362を備える。筐体360は、ロック部材380と引張ケーブル302とを受け入れるように構成されるロック部材空洞370を間に定めるために、基礎部分362のケーブル受入面364と相対するカバー部分368も備えている。一部の構成では、ロック部材空洞370は、筐体360の第1の端361に向かって先細りとなる楔形の構成と関連付けられるように、互いに向かって収束する第1の係合面371および第2の係合面372によって境界付けられる。したがって、第1の係合面371および第2の係合面372は、ロック部材空洞370を定めるために、カバー部分368と基礎部分362のケーブル受入面364との間で延び、互いに向かって収束する筐体360の対応する側壁を備える。
連続したループの引張ケーブル302は、ロック部材空洞370を通じて延び、第1の係合面またはロック面371に沿って延びる第1の部分321と、第2の係合面またはロック面372に沿って延びる第2の部分323とを備える。引張ケーブル302(例えば、第1の部分321および第2の部分323)は、ロック装置350bと締め付け把持部310との間に第1の長さ318を定めるために筐体360の第1の端361から外に出て、ロック装置350bと緩み把持部314との間に第2の長さ320を定めるために筐体360の第2の端363から外に出る。
一部の実施では、ロック部材380は、筐体360のロック部材空洞370内に配置されるとき、筐体360の第1の係合面371と相対する第1のロック面381と、筐体360の第2の係合面372と相対する第2のロック面382とを備える。一部の例では、第1のロック面381と第2のロック面382とは互いに向かって収束する。追加または代替で、第1のロック面381は第1の係合面371と実質的に平行とでき、第2のロック面382は第2の係合面372と実質的に平行とできる。付勢部材375(例えば、バネ)が、ロック部材380を筐体360に付着させるために、筐体360に付着させられる第1の端374と、ロック部材380の第1の端384に付着させられる第2の端376とを備え得る。
一部の実施では、ロック部材380は、筐体360内でスライド可能に配置され、ロック装置350bのロック状態と関連付けられるロック位置(図19)と、ロック装置350bのロック解除状態と関連付けられるロック解除位置(図20)との間で移動可能である。一部の例では、解放機構352b(例えば、解放コード352b)は、ロック部材380をロック位置(図19)からロック解除位置(図20)へと移動させるように動作可能である。一部の構成では、ロック部材380は、第1の端384とは反対のロック部材380の端から延びるタブ部分386を備える。図19に示すように、解放コード352bの第1の端354bはロック部材380のタブ部分386に付着され得る。タブ部分386は、ロック装置350bをロック解除状態において維持するために筐体360と関連付けられる1つまたは複数の保持特徴部369と係合するように動作可能な保持特徴部388を備えてもよく、後で詳細に記載するように、付勢部材375とは反対のロック部材380の端に配置されてもよい。
図19は、ロック位置にある間に筐体360のロック部材空洞370内に配置されたロック部材380を示すために、筐体360のカバー部分368が取り外されている状態での図17のロック装置350bの部分的な断面図を提供する。一部の例では、ロック部材380はロック位置へと付勢される。例えば、図19は、ロック部材380の第1の端384を筐体360の第1の端361に向けて押し進め、それによってロック部材380をロック位置へと付勢するために、ロック部材380に付勢力(方向378において表される)を発揮する付勢部材375を示す。ロック位置にある間、ロック部材380は、引張ケーブル302の第1の部分321を第1のロック面381と第1の係合面371との間で挟むと共に、引張ケーブル302の第2の部分323を第2のロック面382と第2の係合面372との間で挟むことで、筐体360に対する引張ケーブル302の移動を規制する。したがって、ロック部材380のロック位置は、引張力358が緩み把持部314に加えられるときに引張ケーブル302が緩み方向306において移動するのを規制する。ロック部材380は、引張力324が緩み把持部314に加えられるときに引張ケーブル302の移動を許容するが、これは、この方向が引張ケーブル302にロック部材380へと力を加えさせ、ロック部材380の概して楔状の形のため、ロック部材380をロック解除状態へと移動させるためである。付勢部材375によってロック部材380に付与される力のため、緩み把持部314に加えられる力が解放されると、ロック部材380はロック状態へと自動的に戻る。
図20は、ロック解除位置にある間に筐体360のロック部材空洞370内に配置されたロック部材380を示すために、筐体360のカバー部分368が取り外されている状態での図17のロック装置350bの部分的な断面図を提供する。一部の例では、ロック部材380のタブ部分386に付着された解放コード352bは、ロック部材380を筐体360に対して第1の係合面371および第2の係合面372から離すように移動させるために、所定の大きさの解放力398をロック部材380へと加えるように動作可能である。ここで、解放力398は、第1のロック面381と第1の係合面371との間での引張ケーブル302の第1の部分321における挟み付けと、第2のロック面382と第2の係合面372との間での引張ケーブル302の第2の部分323における挟み付けとが解除されるように、ロック部材380を筐体360に対して移動させることができるように付勢部材375の付勢力378に打ち勝つだけの大きさがある。一部の例では、解放コード352bによって加えられる解放力398が解放されるとき、付勢力378はロック部材380をロック位置へと戻すように移行させる。十分な大きさの引張力358が、図17の光景に対して解放コード352bをアッパー100bから離すように引っ張るために加えられるとき、解放コード352bは解放力398を加えることができる。例えば、使用者は、ロック部材380をロック位置からロック解除位置まで移行させるために、解放コード352bの第2の端356bを掴み、引張力358を加えることができる。一構成では、解放コード352bは、図19に示すように、付勢部材375とは反対の端においてロック部材380に付着される。
ロック解除位置にある間、ロック部材380は、引張ケーブル302の第1の部分321を第1のロック面381と第1の係合面371との間で自由に移動させることができ、引張ケーブル302の第2の部分323を第2のロック面382と第2の係合面372との間で自由に移動させることができることで、筐体360に対する引張ケーブル302の移動を許容する。引張ケーブル302の移動を規制する図19のロック部材380のロック位置と対照的に、ロック部材380のロック解除位置は、引張力322、324が締め付け把持部310および緩み把持部314のそれぞれに加えられるとき、締め付け方向304と緩み方向306との両方における引張ケーブル302の移動を許容する。前述した図1〜図6の履物10と同様に、締め付け方向304における引張ケーブル302の移動は、引張ケーブル302の第2の長さ320を縮小させて、留め具106を引っ張り、それによって、足の周りで内部空所102bを閉じるためにアッパー100bを締め付け状態へと移動させ、一方、緩み方向306における引張ケーブル302の移動は、第2の長さ320を増加させて、留め具106を緩め、それによって、足が内部空所102bから抜き出しできるように、締め付け状態から緩み状態へのアッパー100bの移行を容易にする。
図21は、緩み方向306における引張ケーブル302の移動を規制するためにロック状態にあるロック装置350bを示す、図17の線21-21に沿って切り取られた部分的な断面図を提供する。ロック装置350bは、ミッドソール220bの底面222bとアウトソール210bの内面214bとによって定められた空洞240b内に配置される。より具体的には、筐体360の基礎部分362の底面366は、ミッドソール220bの底面222bと相対して接触している。他の例では、ミッドソール220bは、ロック装置350bを受け入れるための空洞240bを定めるために中底224と底面222bとの間に中空領域を備え得る。例は、ロック部材380が付勢部材375によって加えられる付勢力378によってロック位置へと付勢されるところを示す。
図22は、締め付け方向304と緩み方向306との両方における引張ケーブル302の移動を許容するためにロック解除状態にあるロック装置350bを示す、図17の線21-21に沿って切り取られた代替の部分的な断面図を提供する。付勢力378に打ち勝ち、それによって、ロック部材380を筐体360に対して第1の係合面371および第2の係合面372から離れる方向において(例えば、図22の光景に対して履物のつま先端に向けて)移動させるために、解放機構352(例えば、解放コード352b)が解放力398をロック部材380に加えるとき、ロック部材380は図21のロック位置から図22のロック解除位置へと移行できる。
図17の光景に対して解放コード352bをアッパー100bから離すように引っ張るために第2の端356bにおいて解放コード352bに加えられる引張力358に応答して、解放コード352bは解放力398を加えることができる。一部の例では、解放コード352bは、引張力358が加えられるとき、筐体360の保持特徴部369によってテコ入れされる。保持特徴部369によって提供されるテコ入れによって、ロック部材380が筐体360に対して係合面371、372から離れるように移動するように、解放コード352bは付勢力378の方向と反対の方向において解放力398をロック部材に有利に加えることができる。したがって、解放コード352bは、ロック部材380をロック位置からロック解除位置まで移行させるために、アッパー100から幅広い範囲の方向にわたって引っ張られ得る。
一部の例では、筐体360の保持特徴部369のうちの少なくとも1つは、解放力398がロック部材380を筐体360の第1の係合面371および第2の係合面372から所定の距離で離すように移動させるとき、ロック部材380の保持特徴部388と係合する。ここで、ロック部材380の保持特徴部388と筐体の少なくとも1つの保持特徴部369との間の係合は、解放力398が解放されると、ロック部材380をロック解除位置において維持するように動作可能である。付勢部材375の付勢力378は、ロック部材380が所定の距離で移動し、解放力398がもはや加えられなくなった後、ロック部材380の保持特徴部388を筐体360の保持特徴部369との係合へと引っ張ることができる。
一部の状況では、第1の大きさと関連付けられる引張力358が、保持特徴部388、369が係合しないように所定の距離より小さい距離で係合面371、372からロック部材380を離すように移動させるために解放コード352bに加えられ得る。これらの状況では、足の周りでの内部空所102bの適合を調節するために、引張ケーブル302を緩み方向306(例えば、引張力324を緩み把持部314に加えることで)または締め付け方向304(例えば、引張力322を締め付け把持部310に加えることで)において移動させることが望ましいとき、第1の大きさと関連付けられる引張力358は維持され得る。足の周りでの内部空所102bの所望の適合が達成されると、引張ケーブル302の移動が規制されて所望の適合が持続され得るように、ロック部材380をロック位置へと戻すように移行させるために引張力358が解放され得る。他の状況では、第1の大きさより大きい第2の大きさと関連付けられる引張力358が、対応する保持特徴部369、388を係合させるように、係合面371、372から所定の距離で離すようにロック部材380を移動させるために解放コード352bに加えられ得る。これらの状況では、対応する保持特徴部369、388の間の係合は、引張力358が解放されるときにロック部材をロック解除位置において維持するように動作可能である。
図23は、ロック部材380をロック解除位置から解放させ、その後にロック位置へと移動させるために、ロック部材380の保持特徴部388が筐体360の保持特徴部369から係合解除するところを示す、図17の線21-21に沿って切り取られた代替の部分的な断面図を提供する。方向性のある引張力359が、筐体360の基礎部分362から離れる方向においてロック部材380を移動させ、それによって対応する保持特徴部369、388を係合解除させるために、解放コード352bに加えられ得る。一部の例では、筐体360の基礎部分362はソール構造200bに対して固定位置にあり、ロック部材380のタブ部分386は、解放コード352bに加えられる方向性のある引張力359に応答して基礎部分362と相互作用する。タブ部分386と筐体360の基礎部分362との間の相互作用は、タブ部分386をロック部材380に対して曲げさせて休止状態から屈曲状態へと移動させることができ、それによって、方向性のある引張力359が解放されるときに付勢力378がロック部材380を筐体360に対してロック位置へとスライド可能に移動させることができるように、タブ部分386に配置された保持特徴部388を、筐体360と関連付けられた保持特徴部369から離すように移動させて押しのけさせることができる。
図24〜図28を参照すると、一部の実施において、履物10cの物品が、アッパー100cと、アッパー100cに付着されたソール構造200cと、アッパー100cを締め付け状態と緩み状態との間で移動させるように動作可能な締め付け機構300とを備えている。履物10cの物品に関して、履物10の物品と関連付けられる構成要素の構造および機能における実質的な類似性に鑑みて、同様の符号が、同様の構成要素を特定するために、以後において、および、図面において使用されており、一方、文字の拡張を含む同様の符号が、変形されている構成要素を特定するために使用される。
ソール構造200cは、積層の構成で配置されるアウトソール210cおよびミッドソール220cを備え得る。アウトソール210cは、地上係合面212とは反対のアウトソール210cの側に配置された内面214cを備え、一方、ミッドソール220cは、中底224とは反対のミッドソール220cの側に配置された底面222cを備える。インソール216または中敷は、中底224において内部空所102c内に受け入れられる。
アッパー100cは、内部空所102cを形成するために、および、足の周りでの内部空所102cの適合を調節するために締め付け状態と緩み状態との間で移行するために、図1〜図6のアッパー100を形成する柔軟材料から形成され得る。アッパー100cに沿って延びる留め具106は、履物10cへの進入および履物10cからの抜き出しの便宜を図るために、締め付け状態と緩み状態との間でアッパー100cを自動的に移動させるための引張機構300に動作可能に連結し得る。締め付け機構300は、1つまたは複数の対応する付着位置309において締め付け把持部310に動作可能に連結される第1の端308と、1つまたは複数の対応する付着位置313において緩み把持部314に動作可能に連結される第2の端312との間で延びる引張ケーブル302を備える。また、第2の端312は、引張ケーブル302が引っ張りの下に置かれるときに、力がケーブル302を介して留め具106に加えられ、それによって、留め具106が着用者の足の周りでアッパー100cを締め付けるように、緩み把持部314に近接する領域において留め具106に付着され得る。引張ケーブル302は、ロック装置350cと締め付け把持部310との間の第1の長さ318と、ロック機構350cと緩み把持部314との間の第2の長さ320とを定める連続したループを含み得る。締め付け方向304における引張ケーブル302の移動は、アッパー100cを締め付け状態へと移動させて足の周りの内部空所102cを閉じ、緩み方向306における引張ケーブル302の移動は、アッパー100cを緩み状態へと移動させて足の周りの内部空所102cの適合を緩める。
一部の実施では、履物10cは、引張ケーブル302が導路160、170に対して移動するときに、第1の長さ318および第2の長さ320のそれぞれに沿う引張ケーブル302の一部分を受け入れて包囲するように各々構成された、図7〜図16の第1の導路160のうちの少なくとも一方および/または第2の導路170のうちの少なくとも一方を備える。図9に示すように、第1の導路160は、締め付け方向304における引張ケーブル302の移動に続いて増加する第1の長さ318に沿って引張ケーブル302による束なりを収容するように構成されており、一方、図14は、第2の導路170によって受け入れられた引張ケーブル302の一部分が、締め付け方向304における引張ケーブル302による移動の間に同時に縮小する第2の長さ320に沿って実質的にピンと張るところを示す。逆に、緩み方向304における引張ケーブル302の移動が、第1の長さ318を縮小させ、第2の長さ320を増加させるとき、図11は、第1の導路160によって受け入れられた引張ケーブル302の一部分が、縮小する第1の長さ318に沿って実質的にピンと張るところを示しており、図16は、第2の導路170が、増加する第2の長さ320に沿って引張ケーブル302による束なりを収容するところを示す。図7〜図16の履物10aを参照して前述したように、導路160、170は、締め付け方向304および緩み方向306のそれぞれにおいて引張ケーブル302による相対的な移動の間に引張ケーブル302による束なりを収容するために、引張ケーブル302の外径303より大きいそれぞれの内径162、172を各々定め得る。さらに、導路160、170は、柔軟性および耐久性の特性を付与する一方で、引張ケーブル302による相対的な移動の間、引張ケーブル302と導路160、170のそれぞれの内部面との間の摩擦を低減する1つまたは複数の材料から形成され得る。一部の例では、導路160、170の少なくとも一方の内部面は、引張ケーブル302との摩擦を低減するために被覆される。
ロック装置またはケーブルロック350cは、履物10cのアウトソール210cとミッドソール220cとの間に配置でき、緩み方向306における引張ケーブル302の移動を規制するためにロック状態で付勢され得る。アウトソール210cは、一部の例ではロック装置350cを支持する。図25は、連続したループの引張ケーブル302の第1の部分321および第2の部分323を受け入れる筐体360cを示す図24のロック装置350cの上面図を提供する。引張ケーブル302の第1の部分321は、第1の方向21から筐体360cに接近でき、引張ケーブル302の第2の部分323は、第1の方向21と反対の第2の方向22から筐体360cに接近できる。
一部の構成では、ロック装置350cは、ロック状態にある間に、締め付け方向304における引張ケーブル302の移動を許容する。解放機構352cが、ロック装置350cをロック状態からロック解除状態まで移行させ、それによって引張ケーブル302を両方の方向304、306において移動させることができる。例えば、解放機構352cは、解放コード352cが引っ張られたときにロック装置350cをロック状態からロック解除状態まで移行させるように動作可能な解放コードを備え得る。解放コード352cは、ロック装置350cをロック状態からロック解除状態まで移動させるために使用者に解放コード352cを把持させて引っ張らせることができるように、ロック装置350cに付着させられた第1の端354cから、アッパー100cから露出された第2の端356cまで、アッパー100cによって形成された通路を通って延びることができる。一部の例では、解放コード352cの第2の端356cは、ロック装置350cをロック解除状態へと移動させることが望まれるとき、使用者に解放コード352cを把持させて引っ張らせることができるように、ループおよび/または把持特徴部を備える。図24は、解放コード352cがロック装置350cをロック解除状態へと移動させると、引張力324が緩み把持部314に続いて加えられ得るように、緩み把持部314に近接して位置付けられた解放コード352cの第2の端356cを示す。他の例では、解放コード352cの第2の端356cは、足首開口104、締め付け把持部310、アッパー100cの外側18、アッパー100cの内側20、もしくはソール構造200cにおいて、またはそれらの近くにおいてなど、履物10cの他の領域に近接して配置され得る。
ロック装置350cは、筐体360cと、筐体360cによって支持されたスプール450とを備える。図26は、回転の軸456の周りで筐体360cに対してスプール450を回転させることができるようにスプール450を筐体360c内において支持する心棒454を示す、図25の線26-26に沿って切り取られた断面図を提供する。一部の例では、スプール450は、引張ケーブル302が締め付け方向304において移動するとき、筐体360cに対して第1の方向404において回転し(図27)、引張ケーブル302が緩み方向306において移動するとき、反対の第2の方向406において回転する(図28)。スプール450は、引張ケーブル302の第1の部分321を纏めるように構成される第1の導管451と、引張ケーブル302の第2の部分323を纏めるように構成される第2の導管452とを備える。第1の部分321は、第1の方向21からスプール450の第1の導管451に接近でき(図25)、第2の部分323は、第2の方向22からスプール450の第2の導管452に接近できる(図25)。第1の方向21と第2の方向22とは互いと反対であり得る。ロック装置350cは、回転の軸456の周りでスプール450と共通の回転のために支持される、それ自体の軸の周りで周方向に位置付けられる複数の歯462を有するラチェット機構460も備える。
一部の実施では、ロック装置350cは、筐体360cによって支持された第1の爪464と、第1の爪464をラチェット機構460の複数の歯462との係合へと付勢するように構成された第1の爪バネ466とを備える。第1の爪バネ466は、スプール450の回転の軸456と実質的に平行に延びる爪の回転の軸468の周りで第1の爪464を付勢できる。第1の爪464と複数の歯462との間の係合は、緩み方向306における引張ケーブル302による移動を規制するために、ロック装置350cをロック状態において動作させる。図27は、スプール450が第2の方向406において回転する(図28)のを選択的に規制することで、引張ケーブル302が緩み方向306において移動するのを規制するために、第1の爪464がラチェット機構460の歯462と係合する状態でロック状態にある間のロック装置350cの上面図を提供する。図示する例では、複数の歯462は、第1の爪464が歯462と係合されるときにスプール450を第1の方向404において回転させることができるように傾斜されており、それによって、締め付け把持部310に加えられる引張力322に応答して、引張ケーブル302を締め付け方向304において移動させることができる。一部の例では、スプール450の第1の導管451は引張ケーブル302の第1の部分321を纏め、一方、スプール450の第2の導管452は、スプール450が第1の方向404において回転するときに同時に引張ケーブル302の第2の部分323を解放する。他の例では、第1の導管451は引張ケーブル302の第1の部分321を解放し、一方、第2の導管は、スプール450が第1の方向404において回転するときに同時に引張ケーブル302の第2の部分323を纏める。
前述した図1〜図6の履物10と同様に、締め付け方向304における引張ケーブル302の移動は、引張ケーブル302の第2の長さ320を縮小させて留め具106を引っ張り、それによって、足の周りで内部空所102cを閉じるために、アッパー100cを締め付け状態へと移動させる。したがって、引張ケーブル302は、第1の爪464と歯462との間での各々の連続する係合の間、締め付け方向304において漸進的に移動し、それによって、アッパー100cが締め付け状態へと移動するとき、足の周りでの内部空所102cの適合を締め付けるために留め具106に加えられる引っ張りを漸進的に増加させる。
一部の構成では、解放コード352cの第1の端354cは、所定の力355(図28)が解放コード352cに加えられるとき、解放コード352cに第1の爪464をラチェット機構460の歯462から選択的に係合解除させるために、第1の爪464に付着される。例えば、使用者は、第1の爪464をラチェット機構460の歯462から係合解除させるために、解放コード352cの第2の端356cを掴み、所定の力355を加えることができる。図28は、ロック解除状態において、所定の力355が解放コード352cに加えられるとき、解放コード352cが第1の爪464をラチェット機構460の歯462から選択的に係合解除することに応答してロック解除状態にある間のロック装置350cの上面図を提供する。第1の爪464がラチェット機構460の歯462から係合解除される状態でロック装置350cがロック解除状態にある間、引張力324が緩み把持部314に加えられるとき、スプール450は第2の方向406において回転することが許容されて、引張ケーブル302を緩み方向306において回転させることができる。一部の例では、スプール450の第1の導管451は引張ケーブル302の第1の部分321を纏め、一方、スプール450の第2の導管452は、スプール450が第2の方向406において回転するときに同時に引張ケーブル302の第2の部分323を解放する。他の例では、第1の導管451は引張ケーブル302の第1の部分321を解放し、一方、第2の導管は、スプール450が第2の方向406において回転するときに同時に引張ケーブル302の第2の部分323を纏める。前述した図1〜図6の履物10と同様に、緩み方向306における引張ケーブル302の移動は、第2の長さ320を増加させて留め具106を緩めることができ、それによって、足が内部空所102cから抜き出せるように、締め付け状態から緩み状態へのアッパー100cの移行を容易にする。
図26および図28を参照すると、一部の実施では、ロック装置350cは第2の爪470をさらに備え、第2の爪470は、第1の爪464がラチェット機構460の歯462から係合解除されて、スプール450を第2の方向406において回転させることができるとき、スプール450と関連付けられる制御面474との係合へと第2の爪470を付勢するように構成される第2の爪バネ472と関連付けられる。図26の例は、第1の導管451と第2の導管452との間のスプール450の中間壁に対応する制御面474を示すが、制御面474は、ラチェット機構460に相対するスプール450の上壁、または、ラチェット機構460と相対する上壁とは反対のスプール450の側に配置されるスプール450の下壁に対応し得る。第2の爪470は第1の爪464によって回転可能に支持され得る。第2の爪470が制御面474と係合される場合、第2の方向406における回転の間にスプール450の第1の導管451および第2の導管452のそれぞれから纏められるとき(例えば、巻かれるとき)かまたは解放されるとき(例えば、巻き出されるとき)に引張ケーブル302の一部分321、323が絡まらないように、第2の爪470は、第2の方向406におけるスプール450の回転速度を制御するように動作可能である。一部の構成では、解放コード352cによって加えられる所定の力355が解放されることでロック装置350cをロック解除状態で維持するとき、第2の爪470は制御面474と係合したままとなり、第1の爪464はラチェット機構460の歯462から係合解除したままとなる。これらの構成では、スプール450が第1の方向404への回転へと移行することに応答して、第2の爪470は制御面474から係合解除でき、第1の爪464は歯462との係合へと回転できる。例えば、締め付けケーブル302が締め付け方向に移動するときにスプール450を第1の方向404へと回転させるために引張力322が締め付け把持部310に加えられるとき、ロック装置350cはロック状態へと選択的に移行して戻れる。他の構成では、解放コード352cによって加えられる所定の力355が解放されることでロック装置350cをロック状態へと自動的に移行させるとき、第1の爪464はラチェット機構460の歯462との係合へと付勢され、第2の爪470は制御面474から係合解除する。図27に戻って参照すると、第1の爪464がラチェット機構460の歯462と係合するためロック装置350cがロック状態で動作可能のとき、第2の爪470は制御面474から係合解除される。
図29〜図34を参照すると、一部の実施において、履物10dの物品が、アッパー100dと、アッパー100dに付着されたソール構造200dと、アッパー100dを締め付け状態と緩み状態との間で移動させるように動作可能な締め付け機構300dとを備えている。履物10dの物品に関して、履物10の物品と関連付けられる構成要素の構造および機能における実質的な類似性に鑑みて、同様の符号が、同様の構成要素を特定するために、以後において、および、図面において使用されており、一方、文字の拡張を含む同様の符号が、変形されている構成要素を特定するために使用される。
ソール構造200dは、積層の構成で配置されるアウトソール210dおよびミッドソール220dを備え得る。アウトソール210dは、地上係合面212とは反対のアウトソール210dの側に配置された内面214dを備え、一方、ミッドソール220dは、中底224とは反対のミッドソール220dの側に配置された底面222dを備える。インソール216または中敷は、中底224において内部空所102d内に受け入れられる。
アッパー100dは、内部空所102dを形成するために、および、足の周りでの内部空所102dの適合を調節するために締め付け状態と緩み状態との間で移行するために、図1〜図6のアッパー100を形成する柔軟材料から形成され得る。アッパー100dに沿って延びる留め具106は、前述したのと同様の様態で履物10dへの進入および履物10dからの抜き出しの便宜を図るために、締め付け状態と緩み状態との間でアッパー100dを自動的に移動させるための引張機構300dに動作可能に連結し得る。締め付け機構300dは、ロック装置350dと締め付け把持部310との間で締め付け機構300dのための第1の長さ318dを定める第1の引張ケーブル302dと、ロック装置350dと緩み把持部314との間で締め付け機構300dのための第2の長さ320dを定める第2の引張ケーブル502とを備える。一部の例では、第1の引張ケーブル302dは、1つまたは複数の対応する付着位置309において締め付け把持部310に動作可能に連結される一対の自由端308dおよび312dを有する。他の例では、第1の引張ケーブル302dは、第1の長さ318dを定める連続したループを備える。同様に、第2の引張ケーブル502は、1つもしくは複数の対応する付着位置309において緩み把持部314に動作可能に連結される一対の自由端508および512を備え得る、または、第2の長さ320dを定める連続したループを備え得る。さらに、端508、512は、引張ケーブル302dが引っ張りの下に置かれるときに、力がケーブル302dを介して留め具106に加えられ、それによって、留め具106が着用者の足の周りでアッパー100dを締め付けるように、緩み把持部314に近接する領域において留め具106に付着され得る。
締め付け方向304における第1の引張ケーブル302dの移動は、第2の引張ケーブル502も締め付け方向504において移動させ、それによってアッパー100dを締め付け状態へと移動させて、着用者の足の周りで内部空所102dを閉じる。反対に、緩み方向306における第1の引張ケーブル302dによる移動と、対応する緩み方向506における第2の引張ケーブル502による移動とは、アッパー100dを緩み状態へと移動させて、着用者の足の周りでの内部空所102dの適合を緩める。
引張ケーブル302d、502は、非常に滑らかであり得る、および/または、小さい弾性係数と大きい引張強度と有する1つもしくは複数の繊維から形成され得る。例えば、繊維は、大きな強度重量比と非常に小さい弾性とを有する高弾性ポリエチレン繊維を含み得る。追加または代替で、ケーブル302d、502は、成形モノフィラメントポリマ、および/または、他の潤滑被覆を伴うかもしくは伴わない織られた鋼から形成され得る。一部の例では、ケーブル302d、502は、一体に織られた材料の複数のストランドを含む。
一部の実施では、履物10dは、引張ケーブル302dおよび502が導路160、170に対して移動するときに、第1の長さ318dに沿う第1の引張ケーブル302dの一部分と第2の長さ320dに沿う第2の引張ケーブル502の一部分とのそれぞれを受け入れて包囲するように各々構成された、図7〜図16の第1の導路160のうちの少なくとも一方および/または第2の導路170のうちの少なくとも一方を備える。例えば、第1の導路160は、引張ケーブル302dが締め付け方向304において移動されるときに増加する第1の長さ318dに沿う第1の引張ケーブル302dによる束なりを収容でき(例えば、図9の導路160における引張ケーブル302によって示される)、一方、第2の導路170は、締め付け方向504における引張ケーブル502による移動の間に同時に縮小する第2の長さ320dに沿う第2の引張ケーブル502による束なりを収容できる。逆に、緩み方向306および506における引張ケーブル302dおよび502の移動が、第1の長さ318dを縮小させ、第2の長さ320dを増加させるとき、第1の導路160によって受け入れられた第1の引張ケーブル302dの一部分は、縮小する第1の長さ318dに沿って実質的にピンと張られることになり(例えば、図11の導路160において引張ケーブル302によって示される)、一方、第2の導路170は、増加する第2の長さ320dに沿って第2の引張ケーブル502による束なりを収容する。図7〜図16の履物10aを参照して前述したように、導路160、170は、締め付け方向304、504および緩み方向306、506のそれぞれにおいて引張ケーブル302dおよび502による相対的な移動の間に引張ケーブル302dおよび502による束なりを収容するために、引張ケーブル302dおよび502の外径より大きいそれぞれの内径162、172を各々定め得る。さらに、導路160、170は、柔軟性および耐久性の特性を付与する一方で、引張ケーブル302d、502による相対的な移動の間、引張ケーブル302d、502と導路160、170のそれぞれの内部面との間の摩擦を低減する1つまたは複数の材料から形成され得る。一部の例では、導路160、170の少なくとも一方の内部面は、対応する引張ケーブル302d、502との摩擦を低減するために被覆される。
ロック装置またはケーブルロック350dは、履物10dのアウトソール210dとミッドソール220dとの間に配置でき、緩み方向306、506における引張ケーブル302d、502の移動を規制するためにロック状態で付勢され得る。アウトソール210dは、一部の例ではロック装置350dを支持する。第1の引張ケーブル302dと第2の引張ケーブル502とは、反対の方向からロック装置350dの筐体360dに各々接近して通過する。一構成では、筐体360dは、おおよそ3インチの長さで3インチの幅である実質的な正方形を備え、おおよそ1インチである厚さを備える。一部の構成では、ロック装置350dは、ロック状態にある間に、締め付け方向304、504における引張ケーブル302d、502の移動を許容する。解放機構352dが、ロック装置350dをロック状態からロック解除状態まで移行させ、それによって引張ケーブル302d、502を両方の方向304、504、306、506において移動させることができる。例えば、解放機構352dは、ロック装置350dをロック状態からロック解除状態まで移動させるために使用者に解放コード352dを把持させて引っ張らせることができるように、ロック装置350dに付着させられた第1の端354dから、アッパー100dから露出された第2の端356dまで、アッパー100dによって形成された通路を通って延びることができる。一部の例では、解放コード352dの第2の端356dは、ロック装置350dをロック解除状態へと移動させることが望まれるとき、使用者に解放コード352dを把持させて引っ張らせることができるように、ループおよび/または把持特徴部を備える。図29は、解放コード352dがロック装置350dをロック解除状態へと移動させると、引張力324が緩み把持部314に続いて加えられ得るように、緩み把持部314に近接して位置付けられた解放コード352dの第2の端356dを示す。他の例では、解放コード352dの第2の端356dは、足首開口104、締め付け把持部310、アッパー100dの外側18、アッパー100dの内側20、もしくはソール構造200dにおいて、またはそれらの近くにおいてなど、履物10dの他の領域に近接して配置され得る。
図30は、スプール450dと、第1の爪464dと、第2の爪470dとを回転可能に受け入れるように構成される空洞365を定める筐体を示す、図29のロック装置350dの分解図を提供する。ロック装置350dは、筐体360dに留め付けられるときに空洞365へのアクセスを防止し、筐体360dから取り外されているときに空洞365へのアクセスを許容するために、筐体360dに取り外し可能に留め付けられる蓋367を備え得る。1つまたは複数の留め具70が、蓋367を筐体360dに固定するために、蓋367を貫いて延び、筐体360dにおけるネジ穴72(図31)に留め付けられ得る。
スプール450dは、筐体360dの空洞365内で支持され、筐体360dに対して回転できる。一部の例では、スプール450dは、第1の引張ケーブル302dが締め付け方向304において移動するとき、筐体360dに対して第1の方向404において回転し(図31)、第2の引張ケーブル502が緩み方向506において移動するとき、反対の第2の方向406において回転する(図31)。スプール450dは、第1の引張ケーブル302dの一部分を纏めるように構成される第1の導管または環状溝451dと、第2の引張ケーブル502の一部分を纏めるように構成される第2の導管または環状溝452dとを備える。筐体360dは、引張ケーブル302d、502の端308d、312d、508、512がそれぞれのケーブル保持部482を通って各々延びるように、複数のケーブル保持部482を支持できる。
スプール450dは、引張ケーブル302d、502の各々をスプール450dに付着させるために、導管451d、452dを分離する分割壁を通じて形成された1つまたは複数の係留スロット483を備え得る。例えば、第1の引張ケーブル302dは、第1の端308dと第2の端312dとの間の中間点において係留スロット483のうちの1つに付着でき、第2の引張ケーブル502は、第1の端508と第2の端512との間の中間点において係留スロット483のうちの別の1つに付着できる。ロック装置350dは、スプール450dと関連付けられ、ラチェット機構460の軸の周りで周囲方向に位置決めされてそこから径方向内向きに突出する複数の歯462を有するラチェット機構460dも備える。一部の実施では、ラチェット機構460dは、複数の歯462が導管451d、452dから径方向内向きに突出するように、スプール450dの内周壁に一体的に形成される。他の例では、ラチェット機構460dは、スプール450dとの共通の回転のために支持される。
一部の実施では、第1の爪464dは、第1の爪464dを第1の爪の回転の軸562の周りで筐体360dに対して回転させるために、第1の爪464dを筐体360d内で支持するように構成される第1の爪の心棒560を備える(図31〜図33)。第1の爪バネ466dが、第1の爪の心棒560と、第1の爪464dを爪の回転の軸562の周りで第1の方向564(図31および図32)において付勢するために筐体360dの空洞365内に配置された保持壁490とに動作可能に連結できる。第1の爪464dと筐体360dの保持壁490とを取り囲むためにスプール450dが空洞365によって受け入れられるとき、爪の回転の軸562はスプール450dの回転の軸と実質的に平行となり得る。したがって、第1の爪バネ466dは、第1の爪464dを爪の回転の軸562の周りで第1の方向564において枢動させ、ラチェット機構460dの複数の歯462dと係合させる付勢力を発揮するために、保持壁490および第1の爪464dと相互作用でき、それによって、引張ケーブル302d、502による緩み方向306、506における移動を規制するようにロック装置350dをロック状態において動作させる。一部の例では、第1の爪464dは、ラチェット機構460dの複数の歯462dとかみ合って係合するように構成される1つまたは複数の歯465を備える。保持壁490は、1つまたは複数の触知性半球体484を受け入れるように構成される触知性スロット494を定め得る。図31〜図33を参照して以下においてより詳細に記載されるが、第1の爪464dは、スプール450dが筐体360dに対して位置を変えたこと、および/または、ロック装置350dがロック位置からロック解除位置まで移行したことを指示するクリックまたは他の音を提供するために、触知性半球体484に係合できる。
図31は、スプール450dが第2の方向406において回転するのを選択的に規制することで、引張ケーブル302d、502がそれらのそれぞれの緩み方向306、506において移動するのを規制するために、第1の爪464dの第1の爪の歯465がラチェット機構460dの歯462dと係合する状態でロック状態にある間のロック装置350dの斜視図を提供する。筐体360dは、第1の引張ケーブル302dの端308d、312dと第2の引張ケーブル502の端508、512が通じて延びるケーブル保持部482のそれぞれを受け入れて支持するように各々構成される保持スロット492を定める。一部の例では、複数の歯462dは、第1の爪464dの歯465がラチェット機構460dの歯462dと係合させられるときにスプール450dを第1の方向404において回転させるために傾斜されており、それによって、引張力322が締め付け把持部310に加えられることに応答して、第1の引張ケーブル302dを締め付け方向304において移動させ、第2の引張ケーブル502を締め付け方向504において移動させる。ここで、スプール450dの第1の導管451dは第1の引張ケーブル302dを解放し、一方、スプール450dの第2の導管452dは、スプール450dが第1の方向404において回転するときに同時に第2の引張ケーブル502を纏める。したがって、引張ケーブル302d、502によるそれらの締め付け方向304、504における移動は、第1の長さ318dを増加させると共に第2の長さ320dを縮小させて留め具106を引っ張り、それによって、使用者の足の周りでの内部空所102dを閉じるためにアッパー100dを締め付け状態へと移動させる。したがって、第2の引張ケーブル502は、第1の爪464d(例えば、第1の爪の歯465)とラチェット機構460dの歯462dとの間での各々の連続する係合の間、締め付け方向504において漸進的に移動し、それによって、アッパー100dが締め付け状態へと移動するとき、足の周りでの内部空所102dの適合を締め付けるために留め具106に加えられる引っ張りを漸進的に増加させる。
図30および図31を参照すると、第2の爪の心棒471が、第2の爪470dを第2の爪の回転の軸473の周りで第1の爪464dと筐体360dとの両方に対して回転させるために、第2の爪470dを第1の爪464dに回転可能に支持させる。第2の爪の回転の軸473は、第1の爪の回転の軸562およびスプール450dの回転の軸と実質的に平行に延び得る。一部の例では、第2の爪470dは、第1の爪464dがラチェット機構460dの歯462dから係合解除されて、スプール450dを第2の方向406において回転させるとき、スプール450dと関連付けられる制御面474dとの係合へと第2の爪470dを付勢するように構成される第2の爪バネ472dと関連付けられる。
一部の例では、所定の力355d(図34)が解放コード352dに加えられるとき、解放コード352dは、第1の爪464dをラチェット機構460dの歯462dから係合解除するために、第1の爪464dの係留柱570に動作可能に連結する。第2の爪470dが制御面474dと係合される場合、第2の方向406における回転の間にスプール450dの第1の導管451dおよび第2の導管452のそれぞれから纏められるとき(例えば、巻かれるとき)かまたは解放されるとき(例えば、巻き出されるとき)に引張ケーブル302d、502が絡まらないように、第2の爪470dは、第2の方向406におけるスプール450dの回転速度を制御するように動作可能である。一部の構成では、第2の爪470dは、第1の爪464dが歯462dから係合解除されたままであるとき(つまり、ロック装置350dがロック解除状態において動作可能であるとき)、2つの制御面474dのそれぞれと係合されたままである2つのカム面を備える。各々の制御面474dは、歯462dが制御面474dの間に配置され、そこから径方向内向きに突出するように、ラチェット機構460dの反対側において軸方向に配置され得る。
図32は、筐体360dの両側に配置された一対の装着フランジ760、770を示す筐体360dの上面図を提供する。装着フランジ760、770は、ロック装置350dをソール構造200d内に装着するために、アウトソール210dの内面214dに(または代替で、差し込み式ミッドソール220fがアッパー100fによって定められる内部空所102fへと挿入されるとき、図42〜図47の構成におけるシュトローベル217に)位置できる。シュトローベル217は、アウトソール210fと空所102fとの間に少なくとも配置される履物10fの足の下の部分を形成する任意の支持構造であり得る。一部の例では、接着剤および/またはエポキシなどの接合剤が、筐体360dをアウトソール210dの内面214dに付着するために、フランジ760、770の接触面および/またはアウトソール210の内面214に適用され得る。追加または代替で、装着フランジ760、770は、それらフランジを貫通して形成され、筐体360dをソール構造200dに装着するための留め具(図示していない)を受け入れるように構成される1つまたは複数の装着孔762、772を定めてもよい。
図32は、爪462d、464d、ケーブル302d、502d、およびロック装置350dの他の構成要素が、筐体360dを通じて形成される弓形導管571を露わにするために取り外されている状態の筐体360dを示す。弓形導管571は、係留柱570によって定められた開口572(図33)と一列となり、解放コード352dを、筐体360dの下を通過させ、装着フランジ770によって定められる送りスロット774を通して上へと通過させることができる。装着フランジ770は、解放コード352d(および/または、図42〜図47の履物10fの物品の解放コード352fを取り囲む経路管325)に、より大きなクリアランスを提供して筐体350dから延ばすために、送りスロット774に近接する切り欠き領域773も定める。装着フランジ760、770は、筐体360dが下のソール構造200d(または、図42〜図47の履物10fのシュトローベル217)の若干上方に持ち上げられるように、筐体360dの周辺の周りにリップを定めてもよい。したがって、解放コード352dは、弓形導管571と送りスロット774との間において筐体360dの下で自由に延び得る。一部の例では、送りスロット774は、解放コード352dが、捕らえる、または、筐体360dによって規制されるのを防止するために、湾曲した縁776を有する。
図33および図34は、ロック装置350dの第1の爪464dの上面図を各々示す。第1の爪464dは、第1の爪バネ466d(図30および図31に示される)を支持するように構成される第1の受入面467を定める。第1の爪の心棒560は、第1の受入面467に対して実質的に垂直な方向において第1の受入面467から突出する。第1の爪の心棒560は第1の爪464dと一体に形成されてもよい。第1の爪464dは、第2の爪バネ472d(図30および図31に示される)を支持するように構成される第2の受入面477も定める。開口475が、第2の受入面477を通じて形成されており、第2の爪の心棒471(図30および図31に示される)を受け入れるように構成される。係留柱570は、第1の爪の心棒560と実質的に平行な方向において受入面467および477から離れるように突出し得る。係留柱570は、解放コード352dの第1の端354dを係留柱570に付着させるための付着位置を提供するために開口572を定め得る。係留柱570は第1の爪464dと一体に形成されてもよい。
図33を参照すると、ロック装置350dがロック状態にあるとき、第1の爪464dはラチェット機構460dの複数の歯462dとの係合へと付勢される。ここで、第1の爪464dは、第1の爪464dの歯465がラチェット機構460dの歯462dと係合するように、第1の方向564において第1の爪の回転の軸562の周りに枢動および回転する。一部の例では、第1の爪464dは、第1の爪464dと歯462dとの間の各々の連続する係合の間、スプール450dにおける位置の漸進的な変化を指示する「クリック」を提供するために、触知性半球体484と係合するように構成された触知性突起584を備える。
図34を参照すると、解放コード352dの第1の端354dは、所定の力355dが解放コード352dに加えられるとき、解放コード352dに第1の爪464dをラチェット機構460dの歯462dから選択的に係合解除させるために、第1の爪464dの係留柱570に付着される。例えば、使用者は、第1の爪464dをラチェット機構460dの歯462dから係合解除させるために、解放コード352dの第2の端356dを掴み、所定の力355dを加えることができる。ここで、所定の力355dは、第1の爪464dを爪の回転の軸562の周りで第2の方向525において回転させることができるように、第1の爪バネ466dの付勢力に打ち勝つ。また、所定の力355dがロック装置350dをロック解除状態へと移行させるために歯462dとの係合から第1の爪464dへ移動するとき、触知性突起は触知性半球体484と係合して「クリック」を提供することができる。図34は、ロック解除状態において、所定の力355dが解放コード352dに加えられるとき、解放コード352dが第1の爪464dをラチェット機構460dの歯462dから選択的に係合解除することに応答してロック解除状態にある間の図29のロック装置350dを示す。第1の爪464dがラチェット機構460dの歯462dから係合解除される状態でロック装置350dがロック解除状態にある間、引張力324が緩み把持部314に加えられるとき、スプール450dは第2の方向406において回転することが許容されて、第2の引張ケーブル502を緩み方向506において回転させることができる。一部の例では、スプール450dの第1の導管451dは第1の引張ケーブル302dを纏め、一方、スプール450dの第2の導管452dは、スプール450dが第2の方向406において回転するときに同時に第2の引張ケーブル502を解放する。したがって、緩み方向506における第2の引張ケーブル502の移動は、第2の長さ320dを増加させて留め具106を緩めることができ、それによって、足が内部空所102dから抜き出せるように、締め付け状態から緩み状態へのアッパー100dの移行を容易にする。
図30に戻って参照すると、ロック装置350dの蓋367および筐体360dは、第1の爪464dの第1の爪の心棒560を支持するように構成される開口580を各々備え得る。蓋367および筐体360dは、第1の爪464dが第1の方向404または第2の方向406のいずれかにおいて爪の回転の軸562の周りで枢動するときに第1の爪464dの係留柱570を筐体360dおよび蓋367に対して自由に回転させるために協働する対応した弓形導管574、571を各々備えてもよい。
図35〜図41を参照すると、一部の実施において、履物10eの物品が、アッパー100eと、アッパー100eに付着されたソール構造200eと、アッパー100eを締め付け状態(図36)と緩み状態(図37)との間で移動させるように動作可能な締め付け機構300eとを備えている。履物10eの物品に関して、履物10の物品と関連付けられる構成要素の構造および機能における実質的な類似性に鑑みて、同様の符号が、同様の構成要素を特定するために、以後において、および、図面において使用されており、一方、文字の拡張を含む同様の符号が、変形されている構成要素を特定するために使用される。
ソール構造200eは、積層の構成で配置されるアウトソール210eおよびミッドソール220eを備え得る。アウトソール210eは、地上係合面212とは反対のアウトソール210eの側に配置された内面214eを備え、一方、ミッドソール220eは、中底224とは反対のミッドソール220eの側に配置された底面222eを備える。インソール216または中敷は、中底224において内部空所102e内に受け入れられる。
アッパー100eは、内部空所102eを形成するために、および、足の周りでの内部空所102eの適合を調節するために締め付け状態と緩み状態との間で移行するために、図1〜図6のアッパー100を形成する柔軟材料から形成され得る。アッパー100eは、内部空所102eへのアクセスを提供するために、踵部分16において足首開口104を定めている。足の甲に対応するスロート開口140が、アッパー100eの外縁142と内縁144との間で、足首開口104から前足部分12に隣接する領域まで延びている。一部の例では、アッパー100eは、スロート開口140の外縁142に沿って延びる一連の外開口180(例えば、子穴)と、スロート開口140の内縁144に沿って延びる一連の内開口190(例えば、子穴)(図36〜図39)とを備える。一部の実施では、締め付け機構300eは、締め付け機構300eが締め付け状態の対応する状態と緩み状態の対応する状態との間で移動するとき、アッパー100eを締め付け状態と緩み状態との間で自動的に移動させるために、開口180、190を通って経路決定し、1つまたは複数の場所においてアッパー100eに付着する少なくとも1つの引張ケーブル302eを備える。例えば、締め付け状態における締め付け機構300eによる移動は、履物10〜10dの物品に関して前述したのと同様の様態で内部空所102eが使用者の足の周りで閉じるように、スロート開口140を閉じるかまたは締め付けるために外縁142と内縁144とを互いに向かって引き付けることで、アッパー100eを締める。ここで、引張ケーブル302eは、締め付け機構300eを締め付け状態へと移動させるために、締め付け方向304において移動可能である。逆に、緩み状態における締め付け機構300eによる移動は、内部空所102eをそこからの足の抜き出しのために開けるために、アッパー100eを緩める。ここで、引張ケーブル302eは、締め付け機構300eを緩み状態へと移動させるために、緩み方向306において移動可能である。他の構成では、アッパー100eは、開口180、190の代わりに、ループまたは他の係合特徴部を備えてもよい。
複数の留め部材106-1、106-2、106-3、106-4、106-5が、様々な位置において外縁142と内縁144との間でスロート開口140を横切って延び得る。例えば、留め部材106-1、106-2、106-3、106-4、106-5の各々は、対応する相対する一対の開口180、190の間で延び得る。留め部材106-1、106-2、106-3、106-4、106-5は、クッションを提供でき、着用者の足の上部に対して引張ケーブル302eによって加えられる引っ張りを分散させることができる。留め部材106-1、106-2、106-3、106-4、106-5は、スロート開口を横切って延びるとき、引張ケーブル302eの経路決定を隠すことで美的品質を提供してもよい。
一部の実施では、引張ケーブル302eは、内縁144または外縁142の一方に沿ってスロート開口140に隣接する対応する付着位置608および612においてアッパー100eに各々動作可能に連結される第1の端308e(図36〜図39)と第2の端312e(図36〜図39)との間で延びる長さを定める。ロック装置またはケーブルロック350はソール構造200eの中間足部分14内に配置でき、引張ケーブル302eは、引張ケーブル302eの第1の端308e(つまり、付着位置608において)とロック装置350との間に第1の紐区域320-1を定め、引張ケーブル302eの第2の端312e(つまり、付着位置612において)とロック装置350との間に第2の紐区域320-2を定めるために、ロック装置350を通じて延び得る。また、引張ケーブル302eは、足首開口104とスロート開口140とが交わる場所(つまり、着用者の足の甲の上方の場所)に近接してタン部分110の周りで延び得るループ締め付け区域318eを定める。
引張ケーブル302eは、非常に滑らかであり得る、および/または、小さい弾性係数と大きい引張強度と有する1つもしくは複数の繊維から形成され得る。例えば、繊維は、大きな強度重量比と非常に小さい弾性とを有する高弾性ポリエチレン繊維を含み得る。追加または代替で、ケーブル302eは、成形モノフィラメントポリマ、および/または、他の潤滑被覆を伴うかもしくは伴わない織られた鋼から形成され得る。一部の例では、ケーブル302eは、一体に織られた材料の複数のストランドを含む。
図1〜図6の引張ケーブル302と同様に、引張ケーブル302eは、アッパー100eおよびソール構造200eによって形成される様々な導管またはパネルを通じて経路決定され得る。一部の実施では、アウトソール210eとミッドソール220eとは、ロック装置350に近接する引張ケーブル302eの経路部分のための通路を提供するために協働し、一方、アッパー100eは、付着位置608、612のそれぞれにおいてアッパー100eに動作可能に連結(例えば、付着)される対応する端308e、312eへの引張ケーブル302eの紐区域320-1、320-2と、タン部分110の周りで延びる露出部分へのループ締め付け区域318eとのために通路を定める。例えば、アッパー100eの外側18および内側20は、紐区域320-1、320-2のそれぞれに沿う引張ケーブル302eの案内部分のために内部面と外部面との間に対応する通路を各々定め得る。これらの通路は、導路160、170に関して前述したのと同様の様態でケーブル302eの束なりを収容するために、ケーブル302eの直径より大きい断面積を備え得る。
さらに、アッパー100eは、引張ケーブル302eを両方の方向304、306において移動させるために、ロック装置350をロック状態からロック解除状態まで移行させる解放機構352e(例えば、解放コード)の案内部分のために通路を踵部分16に沿って定め得る。例えば、解放コード352eは、ロック装置350をロック解除状態まで移行させるために引っ張ることができ、ロック装置350をロック状態からロック解除状態まで移動させるために使用者に解放コード352eを把持させて引っ張らせることができるように、ロック装置350に付着させられた第1の端354eから、アッパー100eから露出された第2の端356eまで延びることができる。一部の例では、解放コード352eの第2の端356eは、ロック装置350をロック解除状態へと移動させること、および/または、ロック装置350をロック解除状態から解放することが望まれるとき、使用者に解放コード352eを把持させて引っ張らせることができるように、ループおよび/または把持特徴部を備える。例の履物10eは、ロック装置350をロック解除状態へと移動させるために、使用者に解放力358(例えば、所定の力)(図37)を鞘体357および/またはケーブル352eの第2の端356eへと加えさせる鞘体357(図36および図37)に付着されて鞘体357内で取り囲まれた解放コード352eの第2の端356eを示す。鞘体357は、ソール構造200eから延び出し、第2の端356eにおいて解放コード352eを動作可能に連結する解放コード352eの部分を案内および取り囲むためのスリーブまたは通路を定めるために、アッパー100eの外部面に付着される織物材料を備え得る。鞘体357によって定められた鞘体または通路は、引張力358が解放されるときに解放コード352eによる束なりを収容するために、および/または、通路内でのコード352eの移動を容易にするために、解放コード352eの外径より大きい断面積を有する内部空洞または空間を備え得る。他の例では、解放コード352eの第2の端356eは、タン部分110、アッパー100eの外側18、アッパー100eの内側20、もしくはソール構造200eにおいて、またはそれらの近くにおいてなど、履物10eの他の領域に近接して配置され得る。
一部の構成では、引張ケーブル302eは、ループ締め付け区域318eをアッパー100eから離すように引っ張ってスロート開口140の外縁142および内縁144を一体に引き付け、それによってアッパー100eを締め付け状態へと移動させるために引張力322eがループ締め付け区域318eに加えられるとき、締め付け方向304において移動可能である。例えば、足が内部空所102eによって受け入れられ、ソール構造200eにおいて支持されると、アッパー100eを締め付けるために靴紐を手で結んだり他の留め具を手で留め付けたりする必要なく、引張力322eをループ締め付け区域318eに加えることで、アッパー100eは足の周りでの内部空所102eの適合を固定するために自動的に締め付けられ得る。図36は、引張ケーブル302eの紐区域320-1、320-2の長さを縮小させ、ループ締め付け区域318eの長さを増加させるために、引張ケーブル302eが締め付け方向304においてロック装置350を通じて移動するところを示す、図35の線36-36に沿って切り取られた断面図を提供する。ここで、紐区域320-1、320-2による長さにおける縮小は、足がソール構造200eにおいて支持されつつ内部空所102e内で固定されるように、スロート開口140を閉じ、それによってアッパー100eを足の周りでしっかりと締め付けるように動作可能である。図1〜図6の締め付け把持部310に加えられる引張力322と同様に、足の周りでの内部空所102eの適合は、ループ締め付け区域318eに加えられる引張力322eの大きさおよび/または期間に基づいて調節可能であってもよい。
一部の実施では、引張ケーブル302eが第1の導路160eに対して移動するとき、少なくとも1つの第1の導路160eはループ締め付け区域318eに沿う引張ケーブル302eの一部分を包囲する。ここで、引張ケーブル302eが図7〜図16(つまり、図8、図9、および図13)の第1の導路160と同様の様態で締め付け方向304において移動するとき、第1の導路160eが引張ケーブル302eによる束なりを収容する。例えば、図36は、ケーブル302eを締め付け方向304において移動させた後に引張力322eが解放され、第1の導路160eがループ締め付け区域318eによる束なりを収容するところを示す。しかしながら、図7〜図16の第1の導路160は踵部分16に近接して延びているが、履物10eの物品の一対の第1の導路160eは、図7〜図16の第2の導路170と同様の様態で、アッパー100eの外側18および内側20のそれぞれに沿って延びている。引張ケーブル302eによる束なりを収容するための第1の導路160eの使用のない場合、引張力322eが解放されると、ループ締め付け区域318eの長さへの増加は、引張ケーブル302eが絡まる可能性があり、および/または、履物10eの特徴部に引っ掛かりやすくなる可能性があり、そのため引張ケーブル302eは、望まれるときに方向304、306のいずれかに応答よく滑らかに移動することが妨げられ得る。
図37は、解放コード352eに加えられる解放力358に応答してアッパー100eが緩み状態へと移行するところを示す、図35の線36-36に沿って切り取られた代替の断面図を提供する。例えば、足が移動するとき、および/または、使用者がタン部分110を引っ張って内部空所102eの適合を緩めるとき、ロック装置350がロック状態からロック解除状態へと移行するため、引張ケーブル302eは緩み方向306において移動することが許容される。ここで、緩み方向306における引張ケーブル302eによる移動は、区域320-1、320-2の長さを増加させてスロート開口140を開かせ、それによってアッパー100eを緩めて、足が内部空所102eから抜き出せるように、締め付け状態から緩み状態への移行を容易にする。履物10eの他の構成は、区域320-1、320-2が緩み方向306において移動されるとき、区域320-1、320-2の束なりを収容するために区域320-1、320-2の少なくとも一方の一部分を包囲する1つまたは複数の第2の導路170を備え得る。
図38は、スロート開口140の内縁144に隣接して配置された対応する付着位置608、612においてアッパー100eに付着される引張ケーブル302eの第1の区域320-1および第2の区域320-2の紐締めパターンを示すアッパー100eの部分的な上面図である。他の構成では、付着位置608、612の少なくとも一方は、スロート開口140の外縁142に隣接して配置され得る。対応する相対する一対の外開口180および内開口190の間でスロート開口140を横切って延びる留め部材106-1、106-2、106-3、106-4、106-5は、第1の紐区域320-1および第2の紐区域320-2のそれぞれの紐締めパターンを描写するための明確性を提供するために、仮想線として示される。外縁142と内縁144との間でスロート開口140を横切って延びる区域320-1、320-2の一部分は、留め部材106-1、106-2、106-3、106-4、106-5を通じて送り込まれ、留め部材106-1、106-2、106-3、106-4、106-5によって隠され得る。
図38は、アッパー100eの外側18に沿って延び、第3の外開口180-3を通り、外縁142から内縁144へとスロート開口140を横切って、内縁144に隣接する第3の内開口190-3を通って送り込まれる第1の紐区域320-1の第1の紐パターンを示す。その後、第1の紐区域320-1は、第3の内開口190-3からスロート開口140の内縁144に沿ってアッパー100eを通り、第2の内開口190-2から出て、内縁144から外縁142へとスロート開口140を横切り、外縁142に隣接する第2の外開口180-2を通って送り込まれる。最後に、第1の紐区域320-1は、第2の外開口180-2からスロート開口140の外縁142に沿ってアッパー100eを通り、第1の外開口180-1から出て、外縁142から内縁144へとスロート開口140を横切って送り込まれ、内縁144に隣接する第1の内開口190-1に近接する付着位置608においてアッパー100eに動作可能に連結する。一部の例では、第1の紐区域320-1の自由端と関連付けられる引張ケーブル302eの第1の端308eは、第1の紐区域320-1を付着位置608においてアッパー100eに係留するために、対応する第1の内開口190-1より大きい直径を有する装着特徴部(例えば、ボール)を備える。しかしながら、第1の紐区域320-1は、任意の付着/留め付け技術を用いて付着位置608においてアッパー100eに動作可能に連結できる。
第2の紐区域320-2の第2の紐パターンが、アッパー100eの内側20に沿って延び、第5の内開口190-5を通り、内縁144から外縁142へとスロート開口140を横切って、外縁142に隣接する第5の外開口180-5を通って送り込まれる。その後、第2の紐区域320-2は、第5の外開口180-5からスロート開口140の外縁142に沿ってアッパー100eを通り、第4の外開口180-4から出て、外縁142から内縁144へとスロート開口140を横切って送り込まれ、内縁144に隣接する第4の内開口190-4に近接する付着位置612においてアッパー100eに動作可能に連結する。一部の例では、第2の紐区域320-2の自由端と関連付けられる引張ケーブル302eの第2の端312eは、第2の紐区域320-2を付着位置612においてアッパー100eに係留するために、対応する第4の内開口190-4より大きい直径を有する装着特徴部(例えば、ボール)を備える。しかしながら、第2の紐区域320-2は、任意の付着/留め付け技術を用いて付着位置612においてアッパー100eに動作可能に連結できる。
一部の実施では、第1の紐区域320-1と関連付けられる第1の紐締めパターンと、第2の紐区域320-2と関連付けられる第2の紐締めパターンとは、第1の紐締めパターンに従うスロート開口140の外縁142と内縁144との間の全体の閉鎖距離が、第2の紐締めパターンに従うスロート開口140の外縁142と内縁144との間の全体の閉鎖距離とおおよそ等しくなるように選択される。さらに、引張ケーブル302eが締め付け方向304において移動するとき、第1の紐区域320-1の巻き上げ距離は第2の紐区域320-2の巻き上げ距離とおおよそ等しくなる。したがって、第1の紐区域320-1の巻き上げ距離は、第1の紐締めパターンに従うスロート開口140の外縁142と内縁144との間の全体の閉鎖距離におおよそ等しく、一方、第2の紐区域320-2の巻き上げ距離は、第2の紐締めパターンに従うスロート開口140の外縁142と内縁144との間の全体の閉鎖距離におおよそ等しい。したがって、引張ケーブル302eの第1の紐区域320-1および第2の紐区域320-2と関連付けられる紐締めパターンは、引張機構300eが締め付け状態へと移行するとき、スロート開口を横切って引っ張りを均一に分散できる。
一部の実施では、複数の留め部材106-1、106-2、106-3、106-4、106-5は、第1の紐区域320-1または第2の紐区域320-1がスロート開口の外縁142と内縁144との間で交差する位置を表すそれぞれの紐位置を各々定める。ここで使用されるように、紐位置および留め部材という用語は入れ替え可能に使用され得る。ここで、留め部材106-1、106-2、106-3、106-4、106-5は、従来の結ばれた紐を伴う従来の履物アッパーと同様の視覚的外観を履物10eに提供できる。
図39を参照すると、アッパー100eの部分的な上面図は、履物10eの前またはつま先端におけるスロート開口140から足首開口104に向かって連続した順番で延びる第1の紐位置106-1、第2の紐位置106-2、第3の紐位置106-3、第4の紐位置106-4、および第5の紐位置106-5を示す。スロート開口140が緩み位置にあるとき、スロート開口140の外縁142および内縁144は他方から最も遠くに離れている。スロート開口140の外縁142および内縁144は、スロート開口140が締め付け位置にあって外縁142および内縁144が互いに最も近いときの縁142、144の位置を図示するために、仮想線によって追加的に描写される。したがって、外縁142および内縁144は、緩み位置および締め付け位置におけるそれらのそれぞれの位置の間で移動するときに所定の距離を移動し、そのため、所定位置は、緩み位置と締め付け位置との間で移行するときに縁142,144の各々が進む閉鎖距離と関連付けられる。一部の構成では、第1の紐位置106-1は第1の閉鎖距離D1を有し、第2の紐位置106-2は第2の閉鎖距離D2を有し、第3の紐位置106-3は第3の閉鎖距離D3を有し、第4の紐位置106-4は第4の閉鎖距離D4を有し、第5の紐位置106-5は第5の閉鎖距離D5を有し得る。これらの構成において、外縁142と内縁144との間の閉鎖距離は、それぞれの紐位置についての全体の閉鎖距離の約2倍である。例えば、第5の紐位置106-5における外縁142と内縁144との間の全体の閉鎖距離は、第5の閉鎖距離D5の約2倍である。別の言い方をすれば、外縁142が締め付け位置と緩み位置との間を第5の閉鎖距離D5移動する一方で、内縁144も締め付け位置と緩み位置との間を第5の閉鎖距離D5移動する。
巻き上げ距離は、締め付け機構が緩み状態から締め付け状態へと移行するときに第1の紐区域320-1および第2の紐区域320-2の各々が締め付け方向304において移動する距離と言える。一部の例では、第1の紐区域320-1および第2の紐区域320-2の各々についての巻き上げ距離は、引張力を締め付けループ区域318eに加えることに応答してロック機構がまとめる対応する紐の量を言っている。一部の実施では、紐区域320-1、320-2の各々と関連付けられる巻き上げ距離は、締め付け機構300eが締め付け状態にあるときに互いと実質的に等しい。これらの実施では、第1の紐区域320-1の巻き上げ距離は、第1の紐締めパターンに従うスロート開口の外縁142と内縁144との間の全体の閉鎖距離と実質的に等しく、一方、第2の紐区域320-2の巻き上げ距離は、第2の紐締めパターンに従うスロート開口の外縁142と内縁144との間の全体の閉鎖距離と実質的に等しい。
一部の実施では、締め付け機構300eが締め付け状態にあるとき、スロート開口140の外縁142と内縁144との間の全体の閉鎖距離は、第1の紐位置106-1の第1の閉鎖距離D1と、第2の紐位置106-2の第2の閉鎖距離D2と、第3の紐位置106-3の第3の閉鎖距離D3との合計の2倍に等しい。同様に、スロート開口140の外縁142と内縁144との間の全体の閉鎖距離は、第4の紐位置106-4の第4の閉鎖距離D4と、第5の紐位置106-5の第5の閉鎖距離D5との合計の2倍に等しい。
図40は、ミッドソール220eが取り外されており、図29〜図34のロック装置350dがアウトソール210eの内面214eに配置され、引張ケーブル302d、502のそれぞれの緩み方向における移動を規制するためにロック状態で付勢されている状態でのソール構造200eの部分的に断面の上面図を提供する。図示して例では、第1の引張ケーブル302dは、引張ケーブル302d、502を締め付け方向304において移動させるための引張力322を受け入れるように構成されるループ締め付け区域318eに対応する連続したループである。さらに、第2の引張ケーブル502は、ロック装置350dと第1の端508との間で延びる第1の紐区域320-1と、ロック装置350dと第2の端512との間で延びる第2の紐区域320-2とを定めるためにロック装置350dから延び出す両方の自由端508および512を備える。ここで、第1の端508と第2の端512とは、対応する付着位置608、612においてアッパー100eに動作可能に連結される。解放機構352dは、ロック装置350dをロック状態からロック解除状態まで移行させるための解放力358を受け入れるために、踵領域16において履物10eの後部へと延び得る。
図41は、ミッドソール220eが取り外されており、図17〜図23の楔形のロック装置350bがアウトソール210eの内面214eに配置され、引張ケーブル302d、502のそれぞれの緩み方向における移動を規制するためにロック状態で付勢されている状態でのソール構造200eの部分的に断面の上面図を提供する。図示した例では、ロック装置350bは、筐体360がソール構造200eの空洞内に配置されるとき、筐体360の第1の端361が履物10eのつま先端と相対し、筐体360の第2の端362が履物10eの踵端と相対するように、図17〜図23に示した位置から180度(180°)回転させられている。図41は、引張ケーブル302eの第1の紐区域320-1および第2の紐区域320-2が楔形のロック装置350bの筐体360の第1の端361から延びる一方で、ループ締め付け区域318eが筐体360の第2の端362から延び出すところを示す。ここでは筐体360の第2の端362が履物10eの踵端に相対するため、解放コード352bは、ロック装置350bをロック状態からロック解除状態まで移行させるための解放力358を受け入れるために、踵領域16において履物10eの後部へと延び得る。
前述した図1〜図41のロック装置またはケーブルロック350、350b、350c、350dが、足の下の履物10〜10eのソール構造200〜200e内で、ソール構造200〜200eの踵部分16の内部に配置されるとして記載されるが、ロック装置350、350b、350c、350dは、本開示の範囲から逸脱することなく他の場所に配置されてもよい。例えば、ロック装置350、350b、350c、350dは、ソール構造200〜200dの中間足部分14もしくは前足部分12に位置付けられてもよく、または、他の構成では、ロック装置350、350b、350c、350dのうちの1つは履物10〜10eの外部面に配置されてもよい。例えば、ロック装置350、350b、350c、350dは、任意の適切な場所におけるアッパー100の外部面に配置されてもよい。一部の例では、ロック装置350、350b、350c、350dのうちの1つまたは複数は、アッパー100またはタン部分110において足の上部にわたって(例えば、甲の上方に)配置される。他の例では、ロック装置350、350b、350c、350dのうちの1つまたは複数は、アッパー100の踵部分に沿って配置される。引張ケーブル302〜302dおよび/または502の経路決定は、アッパー100が緩み状態と締め付け状態との間で移動され得るように、ロック装置350、350b、350c、350dの場所に基づいて適応させられ得る。さらに、緩み把持部314および締め付け把持部310の場所は他の場所に配置されてもよい。
図42〜図47を参照すると、一部の実施において、履物10fの物品が、アッパー100fと、アッパー100fに付着されたアウトソール210fと、ミッドソール220fと、アッパー100fを締め付け状態(図46)と緩み状態(図47)との間で移動させるように動作可能な締め付け機構300fとを備えている。履物10fの物品に関して、履物10の物品と関連付けられる構成要素の構造および機能における実質的な類似性に鑑みて、同様の符号が、同様の構成要素を特定するために、以後において、および、図面において使用されており、一方、文字の拡張を含む同様の符号が、変形されている構成要素を特定するために使用される。
アッパー100fは、内部空所102fを形成するために、および、足の周りでの内部空所102fの適合を調節するために締め付け状態と緩み状態との間で移行するために、図1〜図6のアッパー100を形成する柔軟材料から形成され得る。アッパー100fは、内部空所102fへのアクセスを提供するために、踵部分16において足首開口104を定めている。アッパー100fは、アッパー100fの周辺の周りで延び、アッパー100fに相対する内部面とアウトソール210fに相対する外面とを有するシュトローベル217をさらに備える。図43は、アウトソール210fが、アッパー100fの周囲の周りで外部面と、シュトローベル217の外面とに付着する一方で、シュトローベル217において内部空所102fによって受け入れられる差し込み式ミッドソールに対応するミッドソール220fを示す図42の履物10fの分解図を提供する。例えば、アウトソール210fは、地上係合面212と、地上係合面212とは反対のアウトソール210fの側に配置され、シュトローベル217の外面と相対する内面214fとを備える。ミッドソール220fは、シュトローベル217と相対する底面222fと、底面222fとは反対のミッドソール220fの側に配置される中底224fとを備える。一部の例では、インソールまたは中敷は、中底224fに配置され、足の底面を受け入れるように構成される。したがって、アウトソール210f、シュトローベル217、およびミッドソール220fは、シュトローベル217においてアッパー100fの内部空所102f内に配置されるミッドソール220fと積層の構成で配置される。
図44は、足の甲に対応し、アッパー100fの外縁142fと内縁144fとの間で、足首開口104から前足部分12に隣接する領域まで延びるスロート開口140fを備えるアッパー100fを示す履物10fの上面図である。一部の例では、アッパー100fは、スロート開口140fの外縁142fに沿って延びる一連の外係合特徴部またはケーブル案内部180fと、スロート開口140fの内縁144fに沿って延びる一連の内係合特徴部またはケーブル案内部190fとを備える。図42および図44を参照すると、一部の実施では、締め付け機構300fは、ロック装置またはケーブルロック350から延び出る長さ318fを定める第1の引張ケーブル302fと、係合特徴部またはケーブル案内部180f、190fを通じて経路決定し、締め付け機構300fが締め付け状態および緩み状態の対応する状態の間で移動するときにアッパー100fを締め付け状態と緩み状態との間で自動的に移動させるように互いに動作可能に連結される第1の端508fと第2の端512fとの間で延びる長さを定める第2の引張ケーブル502fとを備える。例えば、締め付け状態における締め付け機構300fによる移動は、内部空所102fが使用者の足の周りで閉じるように、スロート開口140fを閉じるかまたは締め付けるために外縁142fと内縁144fとを互いに向かって引き付けることで、アッパー100fを締める。図46は、締め付け機構300fを締め付け状態へと移動させるために対応する締め付け方向304および504において移動可能である第1の引張ケーブル302fおよび第2の引張ケーブル502fを示す。逆に、緩み状態における締め付け機構300fによる移動は、内部空所102fをそこからの足の抜き出しのために開けるために、アッパー100fを緩める。図47は、締め付け機構300fを緩み状態へと移動させるために対応する緩み方向306および506において移動可能である引張ケーブル302fおよび502fを示す。
一部の例では、第1の引張ケーブル302fは、足首開口104とスロート開口140fとが交わる場所に近接して(つまり、着用者の足の甲の上方に近接して)タン部分110の周りでロック装置350から延びる連続したループである。タン部分110の周りで延びる第1の引張ケーブル302fの露出された部分は、鞘体310f内で取り囲まれ得る。鞘体310fは、弾性的な特性を付与し、第1の引張ケーブル302fの露出された部分を案内および取り囲むためのスリーブまたは通路を定める織物材料を含み得る。一部の例では、鞘体310fは、使用者に引張力322f(図46)を加えさせて、第1の締め付けケーブル302fをアッパー100fから離すように引っ張ってスロート開口140fの外縁142fおよび内縁144fを一体に引き付け、それによってアッパー100fを締め付け状態へと移動させる締め付け把持部に対応できる。鞘体310fは、導路160、170に関連して前述したのと同様の様態で、ケーブル302fの外径より大きい断面積を有する内部空洞または空間を鞘体310fに提供することで、ケーブル302fの締め付けの後にケーブル302fの束なりを収容できる。
ロック装置350は履物10fの中間足部分14(甲部分とも称される)内に配置でき、第2の引張ケーブル502fは、引張ケーブル502fの第1の端508fとロック装置350との間に第1の紐区域320-1fを定め、第2の引張ケーブル502fの第2の端512fとロック装置350との間に第2の紐区域320-2fを定めるために、ロック装置350を通じて延び得る。したがって、両方の自由端508fおよび512fは、ロック装置350から延び出すことができ、足首開口104と反対のスロート開口140fの遠位端において(つまり、中足骨が足の指骨と連結する場所に対して近接および上方の前足部分12において)互いと動作可能に連結する前に、係合特徴部またはケーブル案内部180fおよび190fを通って経路決定され得る。
さらに、図42および図44を引き続き参照すると、アッパー100fは、第1の引張ケーブル302fを両方の方向304、306において移動させ、第2の引張ケーブル502fを両方の方向504、506において移動させるために、ロック装置350をロック状態からロック解除状態まで移行させる解放機構352f(例えば、解放コード)の案内部分のための通路を踵部分16に沿って定め得る。例えば、解放コード352fは、ロック装置350をロック解除状態まで移行させるために引っ張ることができ、ロック装置350をロック状態からロック解除状態まで移動させるために使用者に解放コード352fを把持させて引っ張らせることができるように、ロック装置350に付着させられた第1の端354fから、アッパー100fから露出された第2の端356fまで延びることができる。一部の例では、解放コード352fの第2の端356fは、ロック装置350をロック解除状態へと移動させること、および/または、ロック装置350をロック解除状態から解放することが望まれるとき、使用者に解放コード352fを把持させて引っ張らせることができるように、ループおよび/または把持特徴部を備える。例の履物10fは、ロック装置350をロック解除状態へと移動させるために、使用者に解放力358f(図47)を鞘体314fおよび/またはケーブル352fの第2の端356fへと加えさせる緩み把持部に対応する鞘体314fに付着されて鞘体314f内で取り囲まれた解放コード352fの第2の端356fを示す。鞘体314fは、ミッドソール220fから延び出し、第2の端356fにおいて解放コード352fを動作可能に連結する解放コード352fの部分を案内および取り囲むためのスリーブまたは通路を定めるために、アッパー100fの外部面に付着される織物材料を備え得る。鞘体314fによって定められたスリーブまたは通路は、解放力358fが加えられた後、解放コード352fによる束なりを収容できる。他の例では、解放コード352fの第2の端356fは、タン部分110、アッパー100fの外側18、もしくはアッパー100fの内側20、またはそれらの近くにおいてなど、履物10fの他の領域に近接して配置され得る。
図44は、スロート開口140fの遠位端において互いに動作可能に連結された第2の引張ケーブル502fの第1の区域320-1fおよび第2の区域320-2fの紐締めパターンを示す。一部の例では、連結器503(例えば、留め金)が、スロート開口140fの遠位端に近接する場所において、第1の紐区域320-1fの自由端508fを第2の紐区域320-2fの自由端512fに付着する。他の例では、紐区域320-1f、320-2fは、自由端508f、512fにおいて一体に結ばれ得る。外係合特徴部180fは、スロート開口140fの外縁142fに隣接して配置され、スロート開口140fの内縁144fに隣接して配置される内係合特徴部190fと相対する。例は、第2の引張ケーブル502fの端508f、512fの一方を、スロート開口140fを横切ってから受け入れるための対応する入口と、端508f、512fを、スロート開口140fを横切って戻すように方向付けるための対応する出口とを各々有する管の個々の区域を備える係合特徴部180f、190fを示す。一部の例では、各々の係合特徴部180f、190fは、実質的に90度(90°)で曲げられ、アッパー100fに付着された管の区域と関連付けられる。例えば、各々の特徴部180f、190fと関連付けられた管が、アッパー100fに、または、アッパー100fに付着された仲介材料に、縫い付けられ得る、または、接着剤で接合され得る。管は、実質的に硬い材料から形成でき、第2の引張ケーブル502fが締め付け方向504と緩み方向506との間で移動するとき、区域320-1f、320-2fのスライド性(つまり、区域320-1f、320-2fと特徴部180f、190fとの間の相対移動)を容易にするように構成される内部壁を定めることができる。一部の例では、管は、その中でのケーブル502fの移動を容易にする滑らかなポリマ(例えば、Teflon(商標))などの低摩擦材料で裏打ちまたは被覆される。他の例では、係合特徴部180f、190fは、アッパー100fを通じて形成された開口(例えば、子穴)、または、紐区域320-1f、320-2fを受け入れるためにアッパー100fに付着された織物もしくは網のループを備える。
第1の紐区域320-1fの第1の紐パターンは、アッパー100fの外側18に沿って延び、スロート開口140fの外縁142fに近接してアッパー100fを出て行き、スロート開口140fを横切って外縁142fから内縁144fへと延びる。次に、第1の紐区域320-1fは、第6の内係合特徴部190-6を通り、外縁142fへとスロート開口140fを横切り、外縁142fに隣接する第5の外係合特徴部180-5を通って送り込まれる。第1の紐区域320-1fは、対応する自由端508f、510fにおいて第2の紐区域320-2fに最終的に動作可能に連結する前に、第4の内係合特徴部190-4、第3の外係合特徴部180-3、第2の内係合特徴部190-2、および第1の外係合特徴部180-1を通って連続的に送り込まれるように、スロート開口140fを横切ってジグザグに進み続ける。連結器503は区域320-1f、320-2fを一体に連結できる、または、区域320-1f、320-2fは一体に結ばれ得る。
第2の紐区域320-2fの第2の紐パターンは、アッパー100fの内側20に沿って延び、スロート開口140fの内縁144fに近接してアッパー100fを出て行き、スロート開口140fを横切って内縁144fから外縁142fへと延びる。次に、第2の紐区域320-2fは、第6の外係合特徴部180-6を通り、内縁144fへとスロート開口140fを横切り、内縁144fに隣接する第5の内係合特徴部190-5を通って送り込まれる。第2の紐区域320-2fは、対応する自由端508f、510fにおいて第1の紐区域320-1fに最終的に動作可能に連結する前に、第4の外係合特徴部180-4、第3の内係合特徴部190-3、第2の外係合特徴部180-2、および第1の内係合特徴部190-1を通って連続的に送り込まれるように、スロート開口140fを横切ってジグザグに進み続ける。例の構成が、6対の相対する係合特徴部180f、190fと関連付けられた第1および第2の紐締めパターンを示すが、他の構成は、より多くの係合特徴部180f、190f、または、より少ない係合特徴部180f、190fを備えてもよい。
一部の実施では、第1の紐区域320-1fと関連付けられる第1の紐締めパターンと、第2の紐区域320-2fと関連付けられる第2の紐締めパターンとは、第1の紐締めパターンに従うスロート開口140fの外縁142fと内縁144fとの間の全体の閉鎖距離が、第2の紐締めパターンに従うスロート開口140fの外縁142fと内縁144fとの間の全体の閉鎖距離とおおよそ等しくなるように選択される。さらに、第2の引張ケーブル502fが締め付け方向504において移動するとき、第1の紐区域320-1fの巻き上げ距離は第2の紐区域320-2fの巻き上げ距離とおおよそ等しくなる。したがって、第1の紐区域320-1fの巻き上げ距離は、第1の紐締めパターンに従うスロート開口140fの外縁142fと内縁144fとの間の全体の閉鎖距離におおよそ等しく、一方、第2の紐区域320-2fの巻き上げ距離は、第2の紐締めパターンに従うスロート開口140fの外縁142fと内縁144fとの間の全体の閉鎖距離におおよそ等しい。したがって、第2の引張ケーブル502fの第1の紐区域320-1fおよび第2の紐区域320-2fと関連付けられる紐締めパターンは、引張機構300fが締め付け状態へと移行するとき、スロート開口を横切って引っ張りを均一に分散できる。
引張ケーブル302f、502fは、非常に滑らかであり得る、および/または、小さい弾性係数と大きい引張強度と有する1つもしくは複数の繊維から形成され得る。例えば、繊維は、大きな強度重量比と非常に小さい弾性とを有する高弾性ポリエチレン繊維を含み得る。追加または代替で、ケーブル302f、502fの少なくとも一方は、成形モノフィラメントポリマ、および/または、他の潤滑被覆を伴うかもしくは伴わない織られた鋼から形成され得る。一部の例では、ケーブル302f、502fの少なくとも一方は、一体に織られた材料の複数のストランドを含む。
一部の実施では、1つまたは複数の経路管325-1、325-2、325-3、325-4が、履物10fを通じてケーブル302f、502fを経路決定するために引張ケーブル302f、502fの一部分を受け入れるように構成される。各々の経路管325-1、325-2、325-3、325-4は、対応する引張ケーブル302f、502fの受け入れられる部分の外径より大きい内径を備え得る。一部の例では、経路管は、ケーブル302f、502fが締め付け方向304、504および緩み方向306、506において移動されるとき、アッパー100fに対するケーブル302f、502fの移動を容易にするように動作可能である。
図42および図44を参照すると、第1の経路管325-1が、第1の紐区域320-1fの一部分を受け入れて経路決定するように動作可能であり、第2の経路管325-2が、ミッドソール220fおよびアッパー100fを通じて第2の紐区域320-2fの一部分を受け入れて経路決定するように動作可能である。同様に、第3の経路管325-3が、第1の引張ケーブル302fの外部分を受け入れて経路決定するように動作可能であり、第4の経路管325-4が、ミッドソール220fおよびアッパー100fを通じて第1の引張ケーブル302fの内部分を受け入れて経路決定するように動作可能である。さらに、第5の経路管325-5が、解放コード352fの一部分を受け入れて経路決定することができる。例は、ミッドソール220fの踵部分16から中間足部分14においてアッパー100fの足首開口104に向かって、アッパー100fを通じて形成された通路を通ってすべて延びている管325-1、325-2、325-3、325-4を示すが、管のうちの1つまたは複数は、アッパー100fの外部面に配置されてもよい、または、内部空所102f内でアッパー100fの内部面に配置されてもよい。
一部の実施では、ミッドソール220fは、ロック装置350と、ケーブル302f、502fを経路決定するための通路/導管とを封入するための空洞240f(図43および図45)を定める。図45は、ミッドソール220fの底面222fに形成された空洞240fおよび複数の通路820-1、820-2、820-3、820-4、820-5を示すミッドソール220fの底面図を提供する。明確にするために、ロック装置350、ケーブル302f、502f、および解放コード352fは図45の描写から除去される。空洞240fは、ロック装置350の底面が履物10fの中間足部分14内でシュトローベル217に配置されるように、ロック装置350を受け入れるように構成される。一部の例では、ミッドソール220fはシュトローベル217にもロック装置350にも接合されず、一方、ロック装置350はシュトローベル217に付着/接合する。例えば、ロック装置350は、筐体360dが中間足部分14内でシュトローベル217に付着するように、図29〜図34のロック装置350dに対応してもよく、解放コード352fは、ミッドソール220fの底面222fに形成された通路820-5(および、対応する経路管325-5)を通って経路決定する前に、筐体360dの下で弓形開口571を介して送りスロット774(図32)を通って経路決定する。
通路820-1および820-2は、ロック装置350から延び出す第2の引張ケーブル302fの紐区域320-1fおよび320-2fを受け入れて経路決定するように構成される。ここで、通路820-1は、そこで取り囲まれる第1の紐区域320-1fを有する経路管325-1の一部分を受け入れることができ、通路820-2は、そこで取り囲まれる第2の紐区域320-2fを有する経路管325-2の一部分を受け入れることができる。一部の実施では、第1の通路820-1と、対応する第1の経路管325-1とは、ロック装置350からミッドソール220fの外側18に向かって第1の曲げ区域まで延びる第1の部分1と、第1の曲げ区域から踵部分16に向かって第2の曲げ区域まで延びる第2の部分2と、第2の曲げ区域から足首開口104(図45)に向かって延びる第3の部分3とを各々備える。経路管325-1の第3の部分3は、ミッドソール220fの通路820-1を出て行くことができ、アッパー100fの外側18に沿って延び、アッパー100fを通じて形成された対応する通路に入ることができる。同様に、第2の通路820-2と、対応する第2の経路管325-2とは、ロック装置350からミッドソール220fの内側20に向かって第1の曲げ区域まで延びる第1の部分1と、第1の曲げ区域から踵部分16に向かって第2の曲げ区域まで延びる第2の部分2と、第2の曲げ区域から足首開口104に向かって延びる第3の部分3とを各々備え得る。経路管325-2の第3の部分3は、ミッドソール220fの通路820-2を出て行くことができ、アッパー100fの内側20に沿って延びる、アッパー100fを通じて形成された対応する通路に入ることができる。したがって、図42を参照すると、アッパー100fは、スロート開口140fの外側142fおよび内側144fに沿って配置された係合特徴部180f、190fを通じて経路決定することの前に、露出された部分への第2の引張ケーブル502fの紐区域320-1f、320-2fのための通路を定める。
図45は、ロック装置350から延び出す第1の引張ケーブル302fの長さ318fに沿う外部分および内部分を受け入れて経路決定するように構成された通路820-3および820-4も示す。ここで、通路820-3は、そこで取り囲まれる第1の引張ケーブル302fの外部分を有する経路管325-3の一部分を受け入れることができ、通路820-4は、そこで取り囲まれる第1の引張ケーブル302fの内部分を有する経路管325-2の一部分を受け入れることができる。一部の実施では、第3の通路820-3と、対応する第3の経路管325-3とは、ロック装置350からミッドソール220fの外側18に向かって第1の曲げ区域まで延びる第1の部分1と、第1の曲げ区域から踵部分16に向かって第2の曲げ区域まで延びる第2の部分2と、第2の曲げ区域から足首開口104に向かって延びる第3の部分3とを各々備える。経路管325-3の第3の部分3は、ミッドソール220fの通路820-3を出て行くことができ、アッパー100fの外側18に沿って延び、アッパー100fを通じて形成された対応する通路に入ることができる。同様に、第4の通路820-4と、対応する第4の経路管325-4とは、ロック装置350からミッドソール220fの内側20に向かって第1の曲げ区域まで延びる第1の部分1と、第1の曲げ区域から踵部分16に向かって第2の曲げ区域まで延びる第2の部分2と、第2の曲げ区域から足首開口104に向かって延びる第3の部分3とを各々備え得る。経路管325-4の第3の部分3は、ミッドソール220fの通路820-4を出て行くことができ、アッパー100fの内側20に沿って延びる、アッパー100fを通じて形成された対応する通路に入ることができる。したがって、図42を参照すると、アッパー100fは、タン部分110の周りで延びる露出された部分に第1の引張ケーブル302fを経路決定するために、外側18および内側20に沿って延びる通路を定めている。
ミッドソール220fの底面222fに形成された対応する通路820-1、820-2、820-3、820-4、820-5を通って延びる経路管325-1、325-2、325-3、325-4、325-5の一部分は、1つまたは複数の場所におけるシュトローベル217の表面、および/または、ミッドソール220fの相対する表面に付着できる。経路管325-1、325-2、325-3、325-4、325-5は、実質的に硬い材料から形成でき、それらの対応する締め付け方向304、504と緩み方向306、506との間でのケーブル302f、502fの移動を容易にするように構成された内部壁を定め得る。一部の例では、管325-1、325-2、325-3、325-4、325-5は、それらを通るケーブル302f、502fの移動を容易にする滑らかなポリマ(例えば、Teflon(商標))などの低摩擦材料で裏打ちまたは被覆される。
一部の構成では、足が内部空所102fによって受け入れられ、ミッドソール220fの中底224fにおいて支持されると、アッパー100fを締め付けるために靴紐を手で結んだり他の留め具を手で留め付けたりする必要なく、引張力322fを第1の引張ケーブル302bに加えることで、アッパー100fは足の周りでの内部空所102fの適合を固定するために自動的に締め付けられ得る。図46は、第2の引張ケーブル502fを締め付け方向504において移動させ、それによって第2の引張ケーブル502fの紐区域320-1f、320-2fの長さを縮小させ、第1の引張ケーブル302fの長さ318fを増加させるために、第1の引張ケーブル302fが締め付け方向304においてロック装置350を通じて移動するところを示す、図42の線46-46に沿って切り取られた断面図を提供する。ここで、紐区域320-1、320-2による長さにおける縮小は、足がミッドソール220fの中底224fにおいて支持されつつ内部空所102f内で固定されるように、アッパー100fを足の周りでしっかりと締め付けることでスロート開口140fを閉じるように動作可能である。図1〜図6の締め付け把持部310に加えられる引張力322と同様に、足の周りでの内部空所102fの適合は、第1の引張ケーブル302fに加えられる引張力322fの大きさおよび/または期間に基づいて調節可能であってもよい。一部の状況では、使用者は、引張力322fを加えるために、タン部分110の周りで延びる第1の引張ケーブル302fの露出部分を取り囲む鞘体310fを把持する。
図47は、解放コード352fに加えられる解放力358fに応答してアッパー100fが緩み状態へと移行するところを示す、図42の線46-46に沿って切り取られた代替の断面図を提供する。例えば、足が移動するとき、および/または、使用者がタン部分110を引っ張って内部空所102fの適合を緩めるとき、ロック装置350がロック状態からロック解除状態へと移行するため、引張ケーブル302f、502fは緩み方向306、506において移動することが許容される。ここで、緩み方向506における第2の引張ケーブル502fによる移動は、区域320-1f、320-2fの長さを増加させてスロート開口140fを開かせ、それによってアッパー100fを緩めて、足が内部空所102fからより容易に抜き出せるように、締め付け状態から緩み状態への移行を容易にする。経路管325-2、325-4は、ロック装置350がロック解除状態にあるとき、ケーブル502f、302fを自由に移動させることができる。図42〜図47の履物10fの例のロック装置350は、前述したロック装置350〜350dのいずれか、または、後述するロック装置350eを含むことができる。
前述した図42〜図47のロック装置350が、ミッドソール220fとシュトローベル217との間で中間足部分14においてアッパー100fの内部空所102f内に配置されるとして記載されるが、ロック装置350は、本開示の範囲から逸脱することなく他の場所に配置されてもよい。例えば、足の下のロック装置350の場所は、中間足部分14から前足部分12または踵部分16のいずれかにずれてもよい。他の構成では、ロック装置350は、アッパー100fもしくはタン部分110において足の上部(例えば、甲の上方)にわたって、または、アッパー100fの踵部分に沿ってなど、任意の適切な場所においてアッパー100fの外部面に配置され得る。例えば、図17〜図23の楔形のロック装置350bまたは図59のロック装置350eは、これらの装置350b、350eの組立品の大きさのため、アッパー100fの外部面に位置付けるための適切な候補であり得る。引張ケーブル302f、502fの経路決定は、アッパー100fが緩み状態と締め付け状態との間で移動され得るように、ロック装置350cのための場所における変化(例えば、足の上のアッパー100fに、または、踵部分16に沿って配置される)を受け入れるように適合され得る。解放コード352fの第2の端356fを取り囲む鞘体314fは、ロック装置350が踵部分16においてアッパー100fに配置されるとき、アッパー100fの外側18もしくは内側20、または任意の他の適切な場所に配置され得る。例えば、解放コード352fは、ロック装置350がアッパー100fの踵部分に沿って解放コード352fとアウトソール210fとの間で概して位置決めされている状態で、図42に示したのと同じ位置で維持され得る。
図48〜図54を参照すると、一部の実施において、履物10gの物品が、アッパー100gと、アッパー100gに付着されたアウトソール210gと、ミッドソール220gと、アッパー100gを緩み状態(図52)と締め付け状態(図53)との間で移動させるための締め付け機構300gとを備えている。履物10gの物品に関して、履物10の物品と関連付けられる構成要素の構造および機能における実質的な類似性に鑑みて、同様の符号が、同様の構成要素を特定するために、以後において、および、図面において使用されており、一方、文字の拡張を含む同様の符号が、変形されている構成要素を特定するために使用される。
アッパー100gは、内部空所102gを形成するために、および、足の周りでの内部空所102gの適合を調節するために締め付け状態と緩み状態との間で移行するために、図1〜図6のアッパー100を形成する柔軟材料から形成され得る。アッパー100gは、内部空所102gへのアクセスを提供するために、踵部分16において足首開口104を定めている。アッパー100gは、アッパー100gの周辺の周りで延び、アッパー100gに相対する内部面とアウトソール210gに相対する外面とを有するシュトローベル217(図50)をさらに備える。図50は、ロック装置350が配置されるシュトローベル217の外面を露出するためにアウトソール210gおよびミッドソール220gがアッパー100gから取り外される/除去されるところを示す、図48および図49の履物10gの下からの斜視図を提供する。一部の構成では、ロック装置350は、図29〜図34のロック装置350dを含むが、前述したロック装置350〜350cのいずれか、または、後述するロック装置350eを含むことができる。
図43および図45のミッドソール220fと同様に、ミッドソール220gは、ロック装置350と、引張機構300gのケーブル302g、502gを経路決定するための通路/導管とを封入するための対応する空洞240g(図54)を定め得る。ロック装置350がシュトローベル217に付着されるため、空洞240gは、シュトローベル217に相対するミッドソール220fの表面に形成される。つまり、空洞240gは、アッパー100gに相対するミッドソール220fの上面に形成される。逆に、履物10の物品の空洞240は、ミッドソール220の反対側(つまり、底面)に形成され、アウトソール210に相対する(図5)。同様の構成は、図13、図21〜図23、図36、および図46に示される。前述の構成の各々において、ロック装置350は、それぞれのミッドソール220の上面に位置付けられる空洞240内に位置付けられ得る、または代替で、それぞれのミッドソール220の底面に位置付けられる空洞240内に位置付けられ得る。さらに、空洞240gはミッドソール220fの底面に位置付けることができ、ロック装置350は、シュトローベル217ではなくアウトソール210gに代替で付着されてもよい。
アウトソール210gは、ロック装置350の少なくとも一部分を収容するために、および/または、地上係合面212を通じて見たときにロック装置350の底面を視認可能にするために、ミッドソール220gの空洞240gと一列になる開口/空洞をさらに定め得る。他の構成では、ミッドソール220gは、シュトローベル217の内部面において内部空所102gによって受け入れられる差し込み式ミッドソールに対応し、一方、アウトソール210gは、履物10fの物品に関連して記載したのと同様の様態で、アッパー100gの周辺の周りで外部面と、シュトローベル217の外面とに付着する。
例のアッパー100gは、締め付け状態と緩み状態との間でのアッパー100gの移動を容易にするために、アッパー100gの異なる領域に配置される1つまたは複数の実質的に非弾性または非伸縮性の材料400と、1つまたは複数の実質的に弾性または伸縮性の材料500との組み合わせから形成できる。1つまたは複数の実質的に弾性の材料500は、限定されることはないが、スパンデックス、エラステイン、ゴム、またはネオプレンなど、1つまたは複数の弾性織物の任意の組み合わせを含み得る。1つまたは複数の非弾性の材料は、熱可塑性ポリウレタン、ナイロン、皮革、ビニル、または、伸縮の特性を付与しない他の材料/織物のうちの1つまたは複数の任意の組み合わせを含み得る。例えば、アッパー100gの外側18は、1つまたは複数の弾性の材料500から形成された弾性外領域518と、1つまたは複数の非弾性の材料400から形成された非弾性外領域418とを備え得る。図示した例では、非弾性外領域418は弾性外領域518を包囲する。例えば、非弾性外領域418は弾性外領域518の上方の外縁142gと下方の外縁143gとに沿って延びてそれら外縁142g、143gを縁取る。
同様に、アッパー100gの内側20は、1つまたは複数の弾性の材料500から形成された弾性内領域520と、1つまたは複数の非弾性の材料400から形成された非弾性内領域420とを備え得る。図示した例では、非弾性内領域420は弾性内領域520を包囲する。例えば、非弾性内領域420は弾性内領域520の上方の内縁144gと下方の内縁145gとに沿って延びてそれら外縁144g、145gを縁取る。一部の構成では、1つまたは複数の弾性の材料500から形成された甲領域505が、アッパー100gの外側18と内側20とを分割するために、アッパー100gに沿って足首開口104から前足領域12を通って、非弾性外領域418と非弾性内領域420との間で延びる。他の構成では、弾性の甲領域505は省略され、非弾性外領域418と非弾性内領域420とは、内部空所102g内で足の甲を覆うために協働する。一部の構成では、アッパー100g全体は1つまたは複数の弾性の材料500から形成され、1つまたは複数の非弾性の材料400が、アッパー100gの様々な領域418、420、502、518、520を定めるために所定の場所において弾性の材料に付着される(例えば、接合または留め付けされる)。
図49は、足の甲に対応し、弾性外領域518の下方の外縁143gと弾性内領域520の下方の内縁145gとの間で、足首開口104から前足部分12に隣接する領域まで延びるスロート閉鎖部140gを備えるアッパー100gを示す履物10gの上面図である。一部の例では、アッパー100gのスロート閉鎖部140gは、タン部分110を1つまたは複数の非弾性の材料400から一体的に形成する。したがって、スロート閉鎖部140gは、内部空所102gの一部分を定め、アッパー100gが締め付け状態または緩み状態のいずれか一方にあるとき、内部空所102g内の足を取り囲むことができる。一部の例では、アッパー100gの外側18は、スロート閉鎖部140gに沿って延びる一連の外係合特徴部またはケーブル案内部180gを備え、アッパー100gの内側20は、スロート閉鎖部140gに沿って延びる一連の内係合特徴部またはケーブル案内部190gを備える。
図49に示すように、ケーブル案内部180g、190gは、基部201と、基部201から延びるフランジ203とを各々備え得る。図49に示すように、基部201は、フランジ203がアッパー100gから延びるように、適切な接着剤を介してアッパー100gに付着させられ得る。フランジ203は、基部201と一体に形成でき、凸状の形を有する弓形の内面205を備え得る。基部201と、延いてはフランジ203とは、例えばナイロンなどの低摩擦材料から形成できる。さらに、基部201およびフランジ203は、基部201に対するフランジ203の移動を規制して、フランジ203をアッパー100gに対して所望の位置で留めることができ、それによってフランジ203にケーブル320-1g、320-2gをアッパー100gに対して適切に案内させるために、比較的硬い材料から形成され得る。最後に、フランジ203は、内面205と実質的に平行であり、凹状の形を備える弓形の外面を備え得る。凸状の内面205と凹状の外面207とは、凸状の内面205が、図49に示すように、ケーブル320-1g、320-2gを受け入れて案内するように作用する実質的にC字形を備えるように、全体で湾曲した輪郭をケーブル案内部180g、190gに提供するように協働し得る。
一構成では、ケーブル320-1g、320-2gは、それぞれのケーブル案内部180g、190gに入り、凸状の内面205に沿って延び、内面205に対する正接においてそれぞれのケーブル案内部180g、190gを出る。図49において示すように、ケーブル案内部180gは、凸状の内面205が外側18に相対し、凹状の外面207が内側20に相対するように、アッパー100gにおいて位置決めされ得る。同様に、ケーブル案内部190gは、凸状の内面205が内側20に相対し、凹状の外面207ga外側18に相対するように位置決めされ得る。ケーブル案内部180g、190gが、開いているとして、および、C字形を有するとして図示および記載されるが、ケーブル案内部180g、190gのうちの1つまたは複数は、内面が湾曲した管の内面によって定められるように、湾曲した管から形成されてもよい(図51)。このような構成では、管は内面205と同じまたは同様の半径で形成され得る。
図48〜図50を参照すると、一部の実施では、締め付け機構300gは、ロック装置350から延び出る長さ318gを定める第1の引張ケーブル302gと、係合特徴部180g、190gを通じて経路決定し、締め付け機構300gが締め付け状態および緩み状態の対応する状態の間で移動するときにアッパー100gを締め付け状態と緩み状態との間で自動的に移動させるように互いに動作可能に連結される第1の端508gと第2の端512gとの間で延びる長さを定める第2の引張ケーブル502gとを備える。第1の自由端508gおよび第2の自由端512gは、履物10gの前足領域12内においてシュトローベル217の底面に沿って互いに動作可能に連結できる。例えば、締め付け状態における締め付け機構300gによる移動は、弾性外領域518の上方の外縁142gと下方の外縁143gとの一方または両方を互いに向けて引き付ける一方で、弾性内領域520の上方の内縁144gと下方の内縁145gとの一方または両方を同時に互いに向けて引き付けて、内部空所102gが使用者の足の周りで閉じるようにスロート閉鎖部140gを締め付ける。ここで、弾性外領域518の幅(つまり、上方の外縁142gと下方の外縁143gとの間の距離によって測定される)と、弾性内領域520の幅(つまり、上方の内縁144gと下方の内縁145gとの間の距離によって測定される)とは、内部空所102g内の足に対してアッパー100の適合を締め付けるために締め付け機構300gが締め付け状態に向けて移動するとき、縮小できる。図48および図50は、締め付け機構300gを締め付け状態へと移動させるために対応する締め付け方向304および504において移動可能である第1の引張ケーブル302gおよび第2の引張ケーブル502gを示す。逆に、緩み状態に向けての締め付け機構300gによる移動は、アッパー100gを緩めてスロート閉鎖部140gを緩め、それによって足の抜き出しのために内部空所102gの容積を大きくする。図48および図50は、締め付け機構300gを緩み状態へと移動させるために対応する緩み方向306および506において移動可能である第1の引張ケーブル302gおよび第2の引張ケーブル502gを示す。
一部の例では、第1の引張ケーブル302gは、足首開口104とスロート閉鎖部140gとが交わる場所に近接して(つまり、着用者の足の甲の上方の領域に近接して)タン部分110の周りでロック装置350(例えば、ロック装置350d)から延びる連続したループである。タン部分110の周りで延びる第1の引張ケーブル302gの露出された部分は、鞘体310g内で取り囲まれ得る。鞘体310gは、弾性的な特性を付与し、第1の引張ケーブル302gの露出された部分を案内および取り囲むためのスリーブまたは通路を定める織物材料を含み得る。さらに、鞘体310gは、導路160、170に関して前述したのと同様の様態でケーブル302gの束なりを収容するために、ケーブル302gの外径より大きい断面積を有する内部空洞または空間を備え得る。
鞘体310gは、鞘体310gがアッパー100gから離れる方向において移動させられるとき(つまり、ケーブル302gが締め付け方向304において移動させられるとき)に鞘体310gを緩んだ状態から伸長または拡張した状態まで移動させる材料および/または編物から追加的に形成され得る。鞘体310gをアッパー100gから離すように移動させる力が除去されるとき、鞘体310gの材料および/または編物は、鞘体310gを緩んだ状態へと自動的に戻すように移動させ、ケーブル302gによる束なりを鞘体310gの中に収容させる。一例では、鞘体310gの材料は、鞘体310gをアッパー100gから離すように移動する力が除去されると、鞘体310gを拡張した状態から緩んだ状態へと自動的に戻すように移動させる弾性を備え得る。この点において、ケーブル302gの有効長さは長くさせられ、ケーブル502gの有効長さは短くさせられる。ケーブル302gの有効長さにおける増加は鞘体310gによるためであり、鞘体310gはケーブル302gを中で束ねさせることができる。この束なりは、ケーブル302gの有効長さが鞘体310gの長さより長いことによって引き起こされる。「有効長さ」という用語は、ロック装置350に対するケーブル302g、502gの長さを言っている。例えば、ケーブル302gの有効長さは、ケーブル302gが締め付け方向304において引っ張られる場合により多くのケーブル302gがロック装置350から巻き出されるとき、増加させられる。
図示した例では、別個の締め付け把持部311gが、タン部分110に近接する付着位置において鞘体310gに動作可能に連結することで、使用者に引張力322g(図48)を加えさせて第1の締め付けケーブル302gをアッパー100gから離すように引っ張り、それによって、対応する上方の外縁142gおよび下方の外縁143gと、対応する上方の内縁144gおよび下方の内縁145gとを互いに向かって同時に引き付けることで弾性外領域518および弾性内領域520を締め付けて、アッパー100gを締め付け状態へと移動させる。他の構成は、締め付け把持部311gを第1の引張ケーブル302gの長さ318gに沿って鞘体310gの他の部分へと動作可能に連結することを含んでもよい。一部の実施では、別個の締め付け把持部311gは省略され、鞘体310gは、第1の締め付けケーブル302gをアッパー100gから離すように引っ張るために使用者に掴ませて引張力322gを加えさせることで、締め付け把持部に対応する。
ロック装置350は、履物10gの中間足部分14(甲部分とも称される)内に配置でき、第2の引張ケーブル502gは、引張ケーブル502gの第1の端508gとロック装置350との間に第1の紐区域320-1gを定め、第2の引張ケーブル502gの第2の端512gとロック装置350との間に第2の紐区域320-2gを定めるために、ロック装置350を通じて延び得る。第1の紐区域320-1gは、ロック装置350から延び出し、外係合特徴部180gを通って経路決定する外紐区域320-1gに対応でき、一方、第2の紐区域320-2gは、ロック装置350から延び出し、内係合特徴部190gを通って経路決定する内紐区域320-2gに対応できる。したがって、両方の自由端508gおよび512gは、ロック装置350から延び出すことができ、中足骨が足の指骨と連結する場所に対して近接および上方の前足部分12においてシュトローベル217の下で互いと動作可能に連結する前に、対応する係合特徴部180gおよび190gを通って経路決定され得る。
さらに、図50を引き続き参照すると、アッパー100gは、第1の引張ケーブル302gを両方の方向304、306において移動させ、第2の引張ケーブル502gを両方の方向504、506において移動させるために、ロック装置350をロック状態からロック解除状態まで移行させる解放機構352g(例えば、解放コード)の案内部分のための通路を内側20に沿って定め得る。例えば、解放コード352gは、ロック装置350をロック解除状態まで移行させるために引っ張ることができ、ロック装置350をロック状態からロック解除状態まで移動させるために使用者に解放コード352gを把持させて引っ張らせることができるように、ロック装置350に付着させられた第1の端354gから、アッパー100gから露出された第2の端356gまで延びることができる。一部の例では、解放コード352gの第2の端356gは、ロック装置350をロック解除状態へと移動させること、および/または、ロック装置350をロック解除状態から解放することが望まれるとき、使用者に解放コード352gを把持させて引っ張らせることができるように、ループおよび/または把持特徴部を備える。例の履物10gは、緩み把持部をアッパー100gから離す方向において移動させることでロック装置350をロック解除状態へと移動させるために、使用者に引張力324g(図50)を鞘体314gおよび/またはケーブル352gの第2の端356gへと加えさせる緩み把持部に対応する鞘体314gに付着されて鞘体314g内で取り囲まれた解放コード352gの第2の端356gを示す。鞘体314gは、ミッドソール220gから延び出し、第2の端356gにおいて解放コード352gを動作可能に連結する解放コード352gの部分を案内および取り囲むためのスリーブまたは通路を定めるために、アッパー100gの外部面に付着される織物材料を備え得る。鞘体314gによって定められたスリーブまたは通路は、解放力324gが加えられた後、解放コード352gによる束なりを収容できる。他の例では、解放コード352gの第2の端356gは、タン部分110、アッパー100gの外側18、もしくはアッパー100gの踵部分16、またはそれらの近くにおいてなど、履物10gの他の領域に近接して配置され得る。
図51は、第1の引張ケーブル302gおよび解放コード352gが同じケーブル/コードに対応する外観を提供するために、アッパー100gの内側20に沿う通路から延び出す解放コード352gと、アッパー100gによって定められた対応する通路へと延び入る第1の引張ケーブル302gとを示す履物10gの代替の構成の斜視図を示す。ここで、タン部分110の周りで延びる第1の引張ケーブル302gの露出部分は、解放コード352gの露出部分と実質的に一列にされる。第1の引張ケーブル302gは、鞘体310g内で取り囲まれることができ、任意選択で、使用者に引張力322gを加えさせるための締め付け把持部311gを任意選択で備えることができ、解放コード352gは、鞘体314g内で取り囲まれることができ、ロック装置350をロック状態からロック解除状態まで移動させるために使用者に引張力324gを加えさせる緩み把持部を提供するためにアッパー100gに付着される第2の端356gを有することができる。鞘体310g、314gは、実質的に等しい厚さと実質的に等しい幅とを定め得る。したがって、緩み把持部を形成することに加えて、解放コード352gの第2の端356gを、内側20に沿う付着位置においてアッパー100gに付着することは、解放コード352gおよび第1の引張ケーブル302が互いから独立して動作するという事実にも拘らず、2つの鞘体310g、314gが同じケーブル/コードの露出部分を両方で経路決定するという認識を与える。代替の構成では図示されていないが、解放コード352gの第1の端354gはロック装置350に付着する。また、第2の引張ケーブル502gの内紐区域320-2gは、ロック装置350から、アッパー100gによって定められた対応する通路を通って延び、先に詳述したように内係合特徴部190gを通って経路決定される。
図52および図53は、履物10gの物品を形成するためにアッパー100gをソール構造200gに付着する前のアッパー100gのパターンを示す。弾性外領域518は、非弾性外領域418によって包囲された上方の外縁142gおよび下方の外縁143gを備え、弾性内領域520は、非弾性内領域420によって包囲された上方の内縁144gおよび下方の内縁145gを備える。図示した例では、非弾性外領域418は、弾性外領域518の上方の外縁142gに隣接して延びる上方部分418-1と、弾性外領域518の下方の外縁143gに隣接して延びる下方部分418-2とを備える。同様に、非弾性内領域420は、弾性内領域520の上方の内縁144gに隣接して延びる上方部分420-1と、弾性外領域520の下方の内縁143gに隣接して延びる下方部分420-2とを備える。1つまたは複数の非弾性の材料400から作られた追加の層が、図48〜図50に描写される履物10gによって明示される補強および美的特性を提供するために、弾性外領域518および弾性内領域520の一部分、および/または、非弾性外領域418および非弾性内領域420の一部分にわたって適用されてもよい。
引き続き図52および図53を参照すると、第2の引張ケーブル502gの外区域320-1gおよび内区域320-2gは、アッパー100gのスロート閉鎖部140gに沿って配置された外係合特徴部180gおよび内係合特徴部190gの対応するものを通って経路決定される。アッパー100gをシュトローベル217に付着させた後、外紐区域320-1gの自由端508gと内紐区域320-2gの自由端512gとは、前足部分12に近接する場所においてシュトローベル217の底面に沿って互いに動作可能に連結できる。例えば、連結器503(例えば、図50の留め金)は自由端508g、512gを互いに連結できる、または、自由端508g、512gは一体に結ばれ得る。他の構成では、自由端508g、512gはスロート閉鎖部140gの遠位端に近接する別々の場所においてアッパー100gに固定する。
外係合特徴部180gは、非弾性外領域418の上方部分418-1に配置された上方外係合特徴部またはケーブル案内部182-1、182-2、182-3のセットと、上方外係合特徴部またはケーブル案内部182-1、182-2、182-3のセットと相対し、非弾性外領域418の下方部分418-2に配置された下方外係合特徴部またはケーブル案内部183-1、183-2のセットとを備える。したがって、弾性外領域518は、下方外係合特徴部183-1、183-2と上方外係合特徴部182-1、182-2、182-3との間に配置される。例は、弾性外領域518を横切ってから外区域320-1gの自由端508gを受け入れるための対応する入口と、弾性外領域518を横切って戻すように端508gを方向付けるための対応する出口とを各々有する管の個別の区域を含む下方外係合特徴部183-1、183-2と上方外係合特徴部182-1、182-2、182-3とを示す。一部の例では、各々の外係合特徴部182,183は、実質的に90度(90°)で曲げられ、非弾性外領域418の対応する部分418-1、418-2に付着された管の区域と関連付けられる。例えば、特徴部182、183と関連付けられた管が、非弾性外領域418に、または、非弾性外領域418に付着された仲介材料に、縫い付けられ得る、または、接着剤で接合され得る。例は、3つの上方外係合特徴部182-1、182-2、182-3と2つの下方外係合特徴部183-1、183-2とを備える外係合特徴部180gを示すが、他の構成が、より多くの数の係合特徴部、または、より少ない数の係合特徴部を含む各々のセットを備えてもよい。一部の例では、下方外係合特徴部183は、上方外係合特徴部182より多くの数の係合特徴部を備える。なおも別の例では、上方外係合特徴部182および下方外係合特徴部183は、同じ数の係合特徴部を各々備える。
上方外係合特徴部182および下方外係合特徴部183の数は、第2の引張ケーブル502gが締め付け方向504において移動するとき、外紐区域320-1gの摩擦を低減するために最適化され得る。さらに、アッパー100gにおける上方外係合特徴部182および下方外係合特徴部183の配置は、ケーブルが締め付け方向504および緩み方向506において移動するときに、上方外係合特徴部182および下方外係合特徴部183の各々の対応する対の間で延びるケーブル502gの各々の区域が摩擦を低減するために実質的に真っ直ぐになるように選択され得る。
内係合特徴部190gは、非弾性内領域420の上方部分420-1に配置された上方内係合特徴部またはケーブル案内部192-1、192-2、192-3のセットと、上方内係合特徴部192-1、192-2、192-3のセットと相対し、非弾性内領域420の下方部分420-2に配置された下方内係合特徴部またはケーブル案内部193-1、193-2のセットとを備える。したがって、弾性内領域520は、下方内係合特徴部193-1、193-2と上方内係合特徴部192-1、192-2、192-3との間に配置される。例は、弾性内領域520を横切ってから内区域320-2gの自由端512gを受け入れるための対応する入口と、弾性内領域520を横切って戻すように端512gを方向付けるための対応する出口とを各々有する管の個別の区域を含む下方内係合特徴部193-1、193-2と上方内係合特徴部192-1、192-2、192-3とを示す。一部の例では、各々の内係合特徴部192,193は、実質的に90度(90°)で曲げられ、非弾性内領域420の対応する部分420-1、420-2に付着された管の区域と関連付けられる。例えば、特徴部192、193と関連付けられた管が、非弾性内領域420に、または、非弾性内領域420に付着された仲介材料に、縫い付けられ得る、または、接着剤で接合され得る。例は、3つの上方内係合特徴部192-1、192-2、192-3と2つの下方内係合特徴部193-1、193-2とを備える内係合特徴部190gを示すが、他の構成が、より多くの数の係合特徴部、または、より少ない数の係合特徴部を含む各々のセットを備えてもよい。一部の例では、下方内係合特徴部193は、上方内係合特徴部192より多くの数の係合特徴部を備える。
上方内係合特徴部またはケーブル案内部192および下方内係合特徴部またはケーブル案内部193の数は、第2の引張ケーブル502gが締め付け方向504において移動するとき、内紐区域320-2gの摩擦を低減するために最適化され得る。さらに、アッパー100gにおける上方内係合特徴部192および下方内係合特徴部193の配置は、ケーブルが締め付け方向504および緩み方向506において移動するときに、上方内係合特徴部192および下方内係合特徴部193の各々の対応する対の間で延びるケーブル502gの各々の区域が摩擦を低減するために実質的に真っ直ぐになるように選択され得る。
なおも別の例では、上方内係合特徴部またはケーブル案内部192および下方内係合特徴部またはケーブル案内部193は、同じ数の係合特徴部を各々備える。一部の実施では、アッパー100gが締め付け状態へと移動するときに締め付けの均等な分配を提供するために、上方内係合特徴部192-1、192-2、192-3の数が上方外係合特徴部182-1、182-2、182-3の数と等しく、下方内係合特徴部193-1、193-2の数が下方外係合特徴部183-1、183-2の数と等しい。
外係合特徴部180gおよび内係合特徴部190gの管は、実質的に硬い材料から形成でき、第2の引張ケーブル502gが締め付け方向504と緩み方向506との間で移動するときに区域320-1g、320-2gをスライド可能に受け入れる内部壁を定め得る。さらに、管は十分に取り囲まれなくてもよく、それによって係合特徴部180g、190gは、区域320-1g、320-2gが特徴部180g、190gに接触する場所において壁を含むだけである。例えば、係合特徴部193-1、193-2は、他の係合特徴部192-1、192-2、192-3と相対する側(つまり、区域320-1g、320-2gと接触している側)において閉じられ、係合特徴部193-1、193-2の反対の側において開いているように、図53においてこれらの要素を特定する引き出し線の端に近接して開いていてもよい。係合特徴部180g、190gの各々は、囲われた管から形成され得る、または、特徴部193-1、193-2に関連して前述したように、開いた側を有してもよい。
一部の例では、管の内部壁は、その中でのケーブル502gの移動を容易にする滑らかなポリマ(例えば、Teflon(商標))などの低摩擦材料で裏打ちまたは被覆される。管を低摩擦材料で被覆することで、各々の紐締めパターンによって取られる曲がりの数は増加されてもよい。例えば、外係合特徴部180gおよび内係合特徴部190gは、摩擦が締め付け方向504におけるケーブル502gによる移動に有害となる妨げとなることなく、ケーブル502gの5回の曲がりを各々提供する。他の例では、係合特徴部180g、190gは、アッパー100gの対応する非弾性の外領域418および内領域420を通じて形成された開口(例えば、子穴)、または、紐区域320-1g、320-2gを受け入れるためにアッパー100gの非弾性の外領域418および内領域420に付着される織物もしくは網のループを備える。織物または網のループ/ウェビングは、低摩擦材料で裏打ちされた管の摩擦と比較して、ケーブル502gが締め付け方向504において移動するときにケーブル502gとより大きい摩擦を発生させる可能性がある。したがって、係合特徴部180g、190gとしての使用のための織物または網のループの最大の数は、摩擦が締め付け方向504におけるケーブル502gによる移動に有害となる妨げとならないように、ケーブル502gの曲がりの閾数(例えば、3回の曲がり)を超えないように制限され得る。
図48、図49、図51、および図52を参照すると、外紐区域320-1gの外紐パターンは、中間足部分14におけるロック装置350から、アッパー100gの外側18に沿って、踵部分16に近接して配置された外経路特徴部187へと延びている。外経路特徴部187は、外紐区域320-1gを、アッパー100gの外側18に沿って足首開口104に近接する方向において、足首開口104とスロート閉鎖部140gとが交わる場所に近接して配置される第3の上方外係合特徴部182-3まで延ばすために、外紐区域320-1gのための係留点として作用する。次に、外紐区域320-1gは、第3の上方外係合特徴部182-3を通じて、弾性外領域518を横切って、上方の外縁142gから下方の外縁143gまで、第2の下方外係合特徴部183-2を通じて送り込まれる。外紐区域320-1gは、図50に示すように対応する自由端508g、510gにおいて第2の紐区域320-2gに最終的に動作可能に連結する前に、第2の上方外係合特徴部182-2、第1の下方外係合特徴部183-1、および第1の上方外係合特徴部182-1を通じて連続的に送り込まれるように、弾性外領域518を横切ってジグザグに進み続ける。連結器503は区域320-1g、320-2gを一体に連結できる、または、区域320-1g、320-2gは一体に結ばれ得る。別の構成では、第1の紐区域320-1gの自由端508gは、第1の上方外係合特徴部182-1を出るとアッパー100gの1つまたは複数の非弾性の材料400に直接的に固定してもよい。
図49〜図52を参照すると、内紐区域320-2gの内紐パターンは、中間足部分14におけるロック装置350から、アッパー100gの内側20に沿って、踵部分16に近接して配置された内経路特徴部189へと延びている。外経路特徴部187および内経路特徴部189は、アッパーの踵端に固定され、経路特徴部187、189の対応するものと関連付けられた一対のループを有する同じ材料(例えば、織物)に対応できる。外経路特徴部187と同様に、内経路特徴部189は、内紐区域320-2gを、アッパー100gの内側20に沿って足首開口104に近接する方向において、足首開口104とスロート閉鎖部140gとが交わる場所に近接して配置される第3の上方内係合特徴部192-3まで延ばすために、内紐区域320-2gのための係留点として作用する。次に、内紐区域320-2gは、第3の上方内係合特徴部192-3を通じて、弾性内領域520を横切って、上方の内縁144gから下方の内縁145gまで、第2の下方内係合特徴部193-2を通じて送り込まれる。内紐区域320-2gは、図50に示すように連結器503を介して対応する自由端508g、510gにおいて第1の紐区域320-1gに最終的に動作可能に連結する前に、第2の上方内係合特徴部192-2、第1の下方内係合特徴部193-1、および第1の上方内係合特徴部192-1を通じて連続的に送り込まれるように、弾性内領域520を横切ってジグザグに進み続ける。
図52および図53を参照すると、一部の実施では、外紐区域320-1gと関連付けられる外紐締めパターンと、内紐区域320-2gと関連付けられる内紐締めパターンとは、外紐締めパターンに従う弾性外領域518の上方の外縁142gと下方の外縁143gとの間の全体の閉鎖が、内紐締めパターンに従う弾性内領域520の上方の内縁144gと下方の内縁145gとの間の全体の閉鎖距離とおおよそ等しくなるように選択される。図52は緩んだ状態におけるアッパー100gを示しており、図53は締め付け状態におけるアッパー100gを示しており、それによって、弾性外領域518の上方の外縁142gと下方の外縁143gとの間の距離と、弾性内領域520の上方の内縁144gと下方の内縁145gとの間の距離とは、第2の引張ケーブル502gが締め付け方向504において移動するときに縮小させられる。
一部の実施では、第2の引張ケーブル502gが締め付け方向504において移動するとき、外紐区域320-1gの巻き上げ距離が内紐区域320-2gの巻き上げ距離と実質的に等しい。したがって、外紐区域320-1gの巻き上げ距離は、外紐パターンに従う弾性外領域518の上方の外縁142gと下方の外縁143gとの間の幅の減少に実質的に等しく、一方、内紐区域320-2gの巻き上げ距離は、内紐パターンに従う弾性内領域520の上方の内縁144gと下方の内縁145gとの間の幅の減少に実質的に等しい。したがって、第2の引張ケーブル502gの外紐区域320-1gおよび内紐区域320-2gと関連付けられる紐締めパターンは、引張機構300gがアッパー100gを緩み状態(図52)から締め付け状態(図53)まで移行させるとき、弾性外領域518および弾性内領域520を締め付けることで、スロート閉鎖部140gにわたって引っ張りを均一に分配できる。
引張ケーブル302g、502gは、非常に滑らかであり得る、および/または、小さい弾性係数と大きい引張強度と有する1つもしくは複数の繊維から形成され得る。例えば、繊維は、大きな強度重量比と非常に小さい弾性とを有する高弾性ポリエチレン繊維を含み得る。追加または代替で、ケーブル302g、502gの少なくとも一方は、成形モノフィラメントポリマ、および/または、他の潤滑被覆を伴うかもしくは伴わない織られた鋼から形成され得る。一部の例では、ケーブル302g、502gの少なくとも一方は、一体に織られた材料の複数のストランドを含む。
一部の実施では、1つまたは複数の経路管325-1g、325-2g、325-3g、325-4gが、履物10gを通じてケーブル302g、502gを経路決定するために引張ケーブル302g、502gの一部分を受け入れるように構成される。各々の経路管325-1g、325-2g、325-3g、325-4gは、対応する引張ケーブル302g、502gの受け入れられる部分の外径より大きい内径を備え得る。一部の例では、経路管は、ケーブル302g、502gが締め付け方向304、504および緩み方向306、506において移動されるとき、アッパー100gに対するケーブル302g、502gの移動を容易にする。
図48および図50を参照すると、第1の経路管325-1gが、外紐区域320-1gの一部分を受け入れて経路決定することができ、第2の経路管325-2gが、ミッドソール220gおよびアッパー100gを通じて内紐区域320-2gの一部分を受け入れて経路決定することができる。同様に、第3の経路管325-3gが、第1の引張ケーブル302gの外部分を受け入れて経路決定でき、第4の経路管325-4gが、ミッドソール220gおよびアッパー100gを通じて第1の引張ケーブル302gの内部分を受け入れて経路決定できる。さらに、第5の経路管325-5gが、ミッドソール220gおよびアッパー100gを通じて解放コード352gの一部分を受け入れて経路決定できる。例は、ミッドソール220gの中間足部分14から踵部分16においてアッパー100gのスロート閉鎖部140gまたはアッパー100gの足首開口104に向かって、アッパー100gを通じて形成された通路を通ってすべて延びている管325-1g、325-2g、325-3g、325-4gを示すが、管のうちの1つまたは複数は、アッパー100gの外部面に配置されてもよい、または、内部空所102g内でアッパー100gの内部面に配置されてもよい。
図54は、ロック装置350と、ケーブル302g、502gを経路決定するためにミッドソール220gを通じて形成された通路/導管820-1g、820-2g、820-3g、820-4g、820-5gとを封入するための空洞240gを示すミッドソール220gの底面図を提供する。図示した例では、空洞240gは、シュトローベル217に固定されるロック装置350が空洞240gに位置するように、中底およびミッドソール220gの底面222gを通じて形成される。他の構成は、底面222gを通じて延びることなく中底へと形成された空洞240gを備え得る。一部の例では、ミッドソール220gはシュトローベル217にもアウトソール210gの内面214gにも接合されず、一方、ロック装置350はシュトローベル217の底面に付着/接合する。例えば、ロック装置350は、筐体360dが中間足部分14内でシュトローベル217の底面に付着するように、図29〜図34のロック装置350dに対応してもよく、解放コード352gは、ミッドソール220gを通じて形成された通路820-5g(および、対応する経路管325-5g)を通って経路決定する前に、筐体360dの下で弓形開口571を介して送りスロット774(図32)を通って経路決定する。通路820-1g、820-2g、820-3g、820-4g、820-5gのうちの1つまたは複数の一部分は、底面222g、中底224を通じて形成され得るか、または、底面222gとミッドソール220gの中底224gとの間に形成され得る。
通路820-1gおよび820-2gは、中間足部分14に配置されたロック装置350から延び出す第2の引張ケーブル502gの紐区域320-1gおよび320-2gを受け入れて経路決定するように構成される。ここで、通路820-1gは、そこで取り囲まれる外紐区域320-1gを有する経路管325-1gの一部分を受け入れることができ、通路820-2gは、そこで取り囲まれる内紐区域320-2gを有する経路管325-2gの一部分を受け入れることができる。一部の実施では、第1の通路820-1gと、対応する第1の経路管325-1gとは、ロック装置350からミッドソール220gの外側18に向かって曲げ区域まで延びる第1の部分1と、曲げ区域から踵部分16における足首開口104に向かって延びる第2の部分2とを各々備える。経路管325-1gの第2の部分2は、ミッドソール220gの通路820-1gを出て行き、アッパー100gの外側18の一部分に沿って延びることができる。同様に、第2の通路820-2gと、対応する第2の経路管325-2gとは、ロック装置350からミッドソール220gの内側20に向かって曲げ区域まで延びる第1の部分1と、曲げ区域から踵部分16における足首開口104に向かって延びる第2の部分2とを各々備え得る。経路管325-2gの第2の部分2は、ミッドソール220gの通路820-2gを出て行き、アッパー100gの内側20の一部分に沿って延びることができる。したがって、図48および図50を参照すると、アッパー100gは、スロート閉鎖部140gの外側18および内側20に沿って配置された対応する外係合特徴部180gおよび内係合特徴部190gを通じて経路決定する前に、アッパー100gの外側18および内側20の対応する方に沿って紐区域320-1g、320-2gを方向付けるために、第2の引張ケーブル502gの紐区域320-1g、320-2gのための追加の経路決定特徴部を備える。
図54は、ロック装置350から延び出す第1の引張ケーブル302gの長さ318gに沿う外部分および内部分を受け入れて経路決定するように構成された通路820-3gおよび820-4gも示す。ここで、通路820-3gは、そこで取り囲まれる第1の引張ケーブル302gの外部分を有する経路管325-3gの一部分を受け入れることができ、通路820-4gは、そこで取り囲まれる第1の引張ケーブル302gの内部分を有する経路管325-2gの一部分を受け入れることができる。一部の実施では、第3の通路820-3gと、対応する第3の経路管325-3gとは、ロック装置350からミッドソール220gの外側18に向かって曲げ区域まで延びる第1の部分1と、曲げ区域から、スロート閉鎖部140gと足首開口104とが交差する場所に近接する場所に向かって延びる第2の部分2とを各々備える。経路管325-3gの第2の部分2は、ミッドソール220gの通路820-3gを出て行き、アウトソール210gから離れる方向においてアッパー100gの外側18に沿って延びることができる。同様に、第4の通路820-4gと、対応する第4の経路管325-4gとは、ロック装置350からミッドソール220gの内側20に向かって曲げ区域まで延びる第1の部分1と、曲げ区域から、スロート閉鎖部140gと足首開口104とが交差する場所に近接する場所に向かって延びる第2の部分2とを各々備え得る。経路管325-4gの第2の部分2は、ミッドソール220gの通路820-4gを出て行き、アウトソール210gから離れる方向においてアッパー100gの内側20に沿って延びることができる。
通路820-5gは、ロック装置350から延び出す解放ケーブル352gの一部分を受け入れて経路決定するように構成される。ここで、通路820-5gは、中に取り囲まれる解放ケーブル352gの一部分を有する経路管325-5gの一部分を受け入れることができる。一部の実施では、通路820-5gは、ロック装置350からミッドソール220gの踵部分16に向かって第1の曲げ区域まで延びる第1の部分1と、第1の曲げ区域からミッドソール220gの内側20に向かって第2の曲げ区域まで延びる第2の部分2と、第2の曲げ区域から、スロート閉鎖部140gと足首開口104とが交差する場所に近接する場所に向かって延びる第3の部分3とを備える。経路管325-5gの第3の部分3は、ミッドソール220gの通路820-5gから出て行き、ロック装置350をロック解除状態へと移行させるために使用者に引張力324g(図50)を加えさせる緩み把持部を提供するために、通路を出て第2の端356gにおいてアッパー100gに付着する前に、アッパー100gの内側に沿って延びる、アッパー100gを通じて形成された対応する通路に入る。
ミッドソール220gに形成された対応する通路820-1g、820-2g、820-3g、820-4g、820-5gを通って延びる経路管325-1g、325-2g、325-3g、325-4g、325-5gの一部分は、1つまたは複数の場所におけるシュトローベル217の表面、および/または、ミッドソール220gの相対する表面に付着できる。経路325-1g、325-2g、325-3g、325-4g、325-5gは、実質的に硬い材料から形成でき、それらの対応する締め付け方向304、504と緩み方向306、506との間でのケーブル302g、502gの移動を容易にするように構成された内部壁を定め得る。一部の例では、管325-1g、325-2g、325-3g、325-4g、325-5gは、それらを通るケーブル302g、502gの移動を容易にする滑らかなポリマ(例えば、Teflon(商標))などの低摩擦材料で裏打ちまたは被覆される。
一部の構成では、足が内部空所102gによって受け入れられ、シュトローベル217(例えば、シュトローベル217に配置された中敷)において支持されると、アッパー100gを締め付けるために靴紐を手で結んだり他の留め具を手で留め付けたりする必要なく、引張力322gを第1の引張ケーブル302gに加えることで、アッパー100gは足の周りでの内部空所102gの適合を固定するために自動的に締め付けられ得る。明確には、外紐区域320-1gと関連付けられる外紐締めパターンと、内紐区域320-2gと関連付けられる内紐締めパターンとは、引張力322gが第1の引張ケーブル302gに加えられるとき、弾性外領域518および弾性内領域520を締め付けることで、スロート閉鎖部140gにわたって引っ張りを均一に分配する。内紐締めパターンおよび外紐締めパターンの使用を通じて、足の甲および前足の周りでの内部空所102gの適合は、適用される引張力322gの大きさおよび/または期間に基づいて調整され得る。図48および図50を参照すると、締め付け方向304におけるロック装置350を通じた第1の引張ケーブル302gの移動は、第2の引張ケーブル502gの長さを締め付け方向504において移動させ、それによって、第2の引張ケーブル502gの外紐区域320-1gおよび内紐区域320-2gの長さを同時に縮小させ、第1の引張ケーブル302gの長さ318gを増加させる。
図53に示すように、外紐区域320-1gによる長さの縮小は、上方の外縁142gと下方の外縁143gとの間の距離を短くすることによって弾性外領域518を締め付けるように動作可能である。上方外係合特徴部182-1、182-2、182-3および下方外係合特徴部183-1、183-2のセットは、非弾性外領域418の対応する上方部分418-1および下方部分418-2に付着させられ、上方部分418-1および下方部分418-2を形成する1つまたは複数の非弾性の材料400は、補強を提供し、スロート閉鎖部140gの外側18に沿う内部空洞104gの適合を局所化および調整するためにアッパー100gによる束なりを防止する。同様に、内紐区域320-2gによる長さの縮小は、上方の内縁144gと下方の内縁145gとの間の距離を短くすることによって弾性内領域520を締め付けるように動作可能である。上方内係合特徴部192-1、192-2、192-3および下方内係合特徴部193-1、193-2のセットは、非弾性内領域420の対応する上方部分420-1および下方部分420-2に付着させられ、上方部分420-1および下方部分420-2を形成する1つまたは複数の非弾性の材料400は、補強を提供し、スロート閉鎖部140gの内側20に沿う内部空洞104gの適合を局所化および調整するためにアッパー100gによる束なりを防止する。図1〜図6の締め付け把持部310に加えられる引張力322と同様に、足の周りでの内部空所102gの適合は、第1の引張ケーブル302gに加えられる引張力322gの大きさおよび/または期間に基づいて調節可能であってもよい。一部の状況では、使用者は、引張力322gを加えるために、タン部分110の周りで延びる第1の引張ケーブル302gの露出部分を取り囲む鞘体310gを把持する。
アッパー100gは、ロック装置350をロック状態からロック解除状態まで移行させるために、解放コード352gに加えられる解放力324gに応答して緩み状態へと移行させられ得る。例えば、足が移動するとき、および/または、使用者がタン部分110を引っ張って内部空所102gの適合を緩めるとき、ロック装置350がロック状態からロック解除状態へと移行するため、引張ケーブル302g、502gは緩み方向306、506において移動することが許容される。ここで、緩み方向506における第2の引張ケーブル502gによる移動は、区域320-1g、320-2gの長さを増加させて、それぞれの弾性外領域518および弾性内領域520をそれぞれの緩んだ実質的に平坦な状態へと戻すことができ、それによってアッパー100gを緩めて、足が内部空所102gから抜き出せるように、締め付け状態から緩み状態への移行を容易にする。図48〜図54の履物10gの例のロック装置350は、前述したロック装置350〜350dのいずれか、または、後でより詳細に記載する図59〜図62のロック装置350eを含むことができる。
前述した図48〜図54のロック装置350が、中間足部分14においてシュトローベル217の底面に配置され、ミッドソール220gの空洞240gによって封入されるとして記載されるが、ロック装置350は、本開示の範囲から逸脱することなく他の場所に配置されてもよい。例えば、足の下のロック装置350の場所は、中間足部分14から前足部分12または踵部分16のいずれかにずれてもよい。他の構成では、ロック装置350は、アッパー100gもしくはタン部分110において足の上部(例えば、甲の上方)にわたって、または、アッパー100gの踵部分に沿ってなど、任意の適切な場所においてアッパー100gの外部面に配置され得る。例えば、図17〜図23の楔形のロック装置350bおよび図49〜図62の楔形のロック装置350eのうちの1つは、比較的小さい組立品の大きさを有する楔形のロック装置350b、350eのため、アッパー100gの外部面に位置を有するための適切な候補であり得る。他の構成では、ロック装置350は、図42〜図47の履物10fの物品を参照して前述したように、アッパー100gの内部空所102g内で、シュトローベル217の内面と差し込み式ミッドソールとの間に配置され得る。引張ケーブル302g、502gの経路決定は、アッパー100gが緩み状態と締め付け状態との間で移動され得るように、ロック装置350c、350eのための場所における変化(例えば、足の上のアッパー100gに、または、踵部分16に沿って配置される)を受け入れるように適合され得る。解放コード352gの第2の端356gを取り囲む鞘体314gは、ロック装置350が踵部分16においてアッパー100gに配置されるとき、アッパー100gの外側18もしくは内側20、または任意の他の適切な場所に配置され得る。
図57、図60、図63、および図66はそれぞれ、図48〜図54の履物10gの物品を形成するために、ソール構造200gへの付着のためのアッパー100h、100i、100j、100kの代替のパターンを示す。アッパー100h、100i、100j、100kに関して、アッパー100gと関連付けられる構成要素の構造および機能における実質的な類似性に鑑みて、同様の符号が、同様の構成要素を特定するために、以後において、および、図面において使用されており、一方、文字の拡張を含む同様の符号が、変形されている構成要素を特定するために使用される。
図55〜図57を参照すると、一部の実施において、履物10hの物品が、アッパー100hと、アッパー100hに付着されたアウトソール210gと、ミッドソール220gと、アッパー100hを緩み状態と締め付け状態との間で移動させるための締め付け機構300hとを備えている。履物10hの物品に関して、履物10の物品と関連付けられる構成要素の構造および機能における実質的な類似性に鑑みて、同様の符号が、同様の構成要素を特定するために、以後において、および、図面において使用されており、一方、文字の拡張を含む同様の符号が、変形されている構成要素を特定するために使用される。
アッパー100hは、内部空所102gを形成するために、および、足の周りでの内部空所102gの適合を調節するために締め付け状態と緩み状態との間で移行するために、図1〜図6のアッパー100を形成する柔軟材料から形成され得る。アッパー100hは、内部空所102gへのアクセスを提供するために、踵部分16において足首開口104を定めている。アッパー100hは、アッパー100hの周辺の周りで延び、アッパー100hに相対する内部面とアウトソール210gに相対する外面とを有するシュトローベル217をさらに備える。一構成では、シュトローベル217はそこに配置されるロック装置350を備える。例えば、ロック装置350は、図29〜図34のロック装置350dを含み得るが、前述したロック装置350〜350cのいずれか、または、後述するロック装置350eを含むことができる。
図43および図45のミッドソール220fと同様に、ミッドソール220gは、ロック装置350と、引張機構300hのケーブル302g、502gを経路決定するための通路/導管とを受け入れるための対応する空洞240gを定め得る。ロック装置350がシュトローベル217に付着されるため、空洞240gは、シュトローベル217に相対するミッドソール220fの表面に形成される。つまり、空洞240gは、アッパー100hに相対するミッドソール220fの上面に形成される。逆に、履物10の物品の空洞240は、ミッドソール220の反対側(つまり、底面)に形成され、アウトソール210に相対する(図5)。同様の構成は、図13、図21〜図23、図36、および図46に示される。前述の構成の各々において、ロック装置350は、それぞれのミッドソール220の上面に位置付けられる空洞240内に位置付けられ得る、または代替で、それぞれのミッドソール220の底面に位置付けられる空洞240内に位置付けられ得る。さらに、空洞240gはミッドソール220fの底面に位置付けることができ、ロック装置350は、シュトローベル217ではなくアウトソール210gに代替で付着されてもよい。
アウトソール210gは、ロック装置350の少なくとも一部分を収容するために、および/または、地上係合面212を通じて見たときにロック装置350の底面を視認可能にするために、ミッドソール220gの空洞240gと一列になる開口/空洞をさらに定め得る。他の構成では、ミッドソール220gは、シュトローベル217の内部面において内部空所102gによって受け入れられる差し込み式ミッドソールに対応し、一方、アウトソール210gは、履物10fの物品に関連して記載したのと同様の様態で、アッパー100hの周辺の周りで外部面と、シュトローベル217の外面とに付着する。
図57のアッパー100hは、図48〜図54のアッパー100gに関して前述したように、1つまたは複数の弾性の材料500から各々形成された弾性外領域518hおよび弾性内領域520hを備える。非弾性外領域418h(1つまたは複数の非弾性の材料400から形成される)は、弾性外領域518hの上方の外縁142hおよび下方の外縁143hを包囲しており、一方、非弾性内領域420h(1つまたは複数の非弾性の材料400から形成される)は、弾性内領域520hの上方の内縁144hおよび下方の内縁145hを包囲する。1つまたは複数の非弾性の材料400から作られた追加の層が、図48〜図50に描写される履物10gによって明示される補強および美的特性を提供するために、弾性外領域518hおよび弾性内領域520hの一部分、および/または、非弾性外領域418hおよび非弾性内領域420hの一部分にわたって適用されてもよい。第2の引張ケーブル502gの外区域320-1gおよび内区域320-2gは、アッパー100hの対応する外側18および内側20に沿って配置された外係合特徴部180hおよび内係合特徴部190hの対応するものを通って経路決定される。図48〜図54のアッパー100gの外係合特徴部180gおよび内係合特徴部190gは、潤滑物または低摩擦材料で被覆された配管の個別の区域を備え、図55のアッパー100hの外係合特徴部180hおよび内係合特徴部190hは、低摩擦材料から形成された個別のループまたはウェビングと関連付けられ、対応する非弾性外領域418hまたは非弾性内領域420hに付着される。低摩擦材料は、ナイロンなどの熱可塑性高分子材料を含み得る。
外係合特徴部180hは、弾性外領域518hの上方の外縁142hに相対する非弾性外領域418hにおいて配置される上方外係合特徴部182-1h、182-2hのセットと、弾性外領域518hの下方の外縁143hに相対する非弾性外領域418hにおいて配置される下方外係合特徴部183-1h、183-2hのセットとを備える。したがって、上方外係合特徴部182-1h、182-2hの数は下方外係合特徴部183-1h、183-2hの数と等しい。図示した例では、外紐区域320-1gの自由端508gは第1の下方外係合特徴部183-1hに結ばれる。他の例では、外紐区域320-1gの自由端508gはアッパー100hの非弾性外領域418hに付着され得る(例えば、縫い付けられ得る)。内係合特徴部190hは、弾性内領域520hの上方の内縁144hに相対する非弾性内領域420hにおいて配置される上方内係合特徴部192-1h、192-2hのセットと、弾性内領域520hの下方の内縁145hに相対する非弾性内領域420hにおいて配置される下方内係合特徴部193-1h、193-2hのセットとを備える。したがって、上方内係合特徴部192-1h、192-2hの数は下方内係合特徴部193-1h、193-2hの数と等しい。図示した例では、内紐区域320-2gの自由端512gは第1の下方内係合特徴部193-1hに結ばれる。他の例では、内紐区域320-2gの自由端512gはアッパー100hの非弾性内領域420hに付着され得る(例えば、縫い付けられ得る)。図48〜図54のアッパー100gの外係合特徴部180gおよび内係合特徴部190gは、外紐区域320-1gおよび内紐区域320-2gの各々によって5回の曲がりを提供するが、アッパー100hの外係合特徴部180hおよび内係合特徴部190hは、外紐区域320-1gおよび内紐区域320-2gの各々によって3回の曲がりを提供する。ここで、より少ない数の曲がりは、図48〜図50のアッパー100gの係合特徴部180g、190gを形成する管の織物のループまたはウェビングと比較して、係合特徴部180h、190hを形成する織物のループまたはウェビングと関連付けられる摩擦の増加を相殺する。
図58〜図60を参照すると、一部の実施において、履物10iの物品が、アッパー100iと、アッパー100iに付着されたアウトソール210gと、ミッドソール220gと、アッパー100iを緩み状態と締め付け状態との間で移動させるための締め付け機構300iとを備えている。履物10iの物品に関して、履物10の物品と関連付けられる構成要素の構造および機能における実質的な類似性に鑑みて、同様の符号が、同様の構成要素を特定するために、以後において、および、図面において使用されており、一方、文字の拡張を含む同様の符号が、変形されている構成要素を特定するために使用される。
アッパー100iは、内部空所102gを形成するために、および、足の周りでの内部空所102gの適合を調節するために締め付け状態と緩み状態との間で移行するために、図1〜図6のアッパー100を形成する柔軟材料から形成され得る。アッパー100iは、内部空所102gへのアクセスを提供するために、踵部分16において足首開口104を定めている。アッパー100iは、アッパー100iの周辺の周りで延び、アッパー100iに相対する内部面とアウトソール210gに相対する外面とを有するシュトローベル217をさらに備える。一構成では、シュトローベル217はそこに配置されるロック装置350を備える。例えば、ロック装置350は、図29〜図34のロック装置350dを含み得るが、前述したロック装置350〜350cのいずれか、または、後述するロック装置350eを含むことができる。
図43および図45のミッドソール220fと同様に、ミッドソール220gは、ロック装置350と、引張機構300iのケーブル302g、502gを経路決定するための通路/導管とを受け入れるための対応する空洞240gを定め得る。ロック装置350がシュトローベル217に付着されるため、空洞240gは、シュトローベル217に相対するミッドソール220fの表面に形成される。つまり、空洞240gは、アッパー100iに相対するミッドソール220fの上面に形成される。逆に、履物10の物品の空洞240は、ミッドソール220の反対側(つまり、底面)に形成され、アウトソール210に相対する(図5)。同様の構成は、図13、図21〜図23、図36、および図46に示される。前述の構成の各々において、ロック装置350は、それぞれのミッドソール220の上面に位置付けられる空洞240内に位置付けられ得る、または代替で、それぞれのミッドソール220の底面に位置付けられる空洞240内に位置付けられ得る。さらに、空洞240gはミッドソール220fの底面に位置付けることができ、ロック装置350は、シュトローベル217ではなくアウトソール210gに代替で付着されてもよい。
アウトソール210gは、ロック装置350の少なくとも一部分を収容するために、および/または、地上係合面212を通じて見たときにロック装置350の底面を視認可能にするために、ミッドソール220gの空洞240gと一列になる開口/空洞をさらに定め得る。他の構成では、ミッドソール220gは、シュトローベル217の内部面において内部空所102gによって受け入れられる差し込み式ミッドソールに対応し、一方、アウトソール210gは、履物10fの物品に関連して記載したのと同様の様態で、アッパー100iの周辺の周りで外部面と、シュトローベル217の外面とに付着する。
図60のアッパー100iは、外縁142iおよび内縁143iを定める弾性の甲領域505iと、外側18におけるアッパー100iの周辺から甲領域505iの外縁142iまで延びる非弾性外領域418i(1つまたは複数の非弾性の材料400から形成される)と、内側20におけるアッパー100iの周辺から甲領域505iの内縁143iまで延びる非弾性内領域420i(1つまたは複数の非弾性の材料400から形成される)とを備える。1つまたは複数の非弾性の材料400から作られた追加の層が、補強と、美的特性と、紐区域320-1g、320-2gの経路決定部分のための通路とを提供するために、弾性の甲領域505iの一部分、および/または、非弾性外領域418iおよび非弾性内領域420iの一部分にわたって適用されてもよい。
図示した例では、アッパー100iは、弾性の甲領域505iの外縁142iに隣接する非弾性外領域418iに配置される一連の外係合特徴部180iと、弾性の甲領域505iの内縁143iに隣接する非弾性内領域420iに配置される一連の内係合特徴部190iとを備える。図57のアッパー100hの係合特徴部180h、190hと同様に、図58のアッパー100iの係合特徴部180i、190iは、低摩擦材料(例えば、ナイロン)から形成された個別のループまたはウェビングと関連付けられ、対応する非弾性外領域418iまたは非弾性内領域420iに付着される。第2の引張ケーブル502gの外紐区域320-1gおよび内紐区域320-2gは、弾性の甲領域505iの内縁143iに隣接する対応する付着位置608i、612iにおいて、アッパー100iに非弾性内領域420iにおいて各々動作可能に連結し得る。例えば、外紐区域320-1gは、第2の引張ケーブル502gの第1の端508g(つまり、付着位置608iにおいて)とロック装置350との間で延びることができ、内紐区域320-2gは、第2の引張ケーブル502gの第2の端512g(つまり、付着位置610iにおいて)とロック装置350との間で延びることができる。
引き続き図60を参照すると、外紐区域320-1gの外紐パターンは、アッパー100iの外側18に沿って延び、第3の外係合特徴部180-3iおよび第2の外係合特徴部180-2iを通じて、外縁142iから内縁143iへと弾性の甲領域505iを横切って、第2の内係合特徴部190-2iを通じて、連続的に送り込まれる。一部の例では、外紐区域320-1gは、ロック装置350と第3の外係合特徴部180-3iとの間で非弾性外領域418iによって定められる通路を通じて延びる。第2の内係合特徴部190-2iを出ると、外紐区域320-1gは、内縁143iから外縁142iへと弾性の甲領域505iを横切って戻るように延び、第1の外係合特徴部180-1iを通り、外縁142iから内縁143iへと弾性の甲領域505iを横切って戻るように延びる。最後に、外紐区域320-1gは、第1の内係合特徴部190-1iを通って送り込まれ、弾性の甲領域505iの内縁143iに隣接する第1の内係合特徴部190-1iに近接する付着位置608iにおいて、アッパー100iの非弾性内領域520iに動作可能に連結する。一部の例では、外紐区域320-1gの自由端と関連付けられる第2の引張ケーブル502gの第1の端508gは、外紐区域320-1gを付着位置608iにおいてアッパー100iに係留するために、対応する第1の内係合特徴部190-1iのループまたはウェビングより大きい直径を有するように、装着特徴部(例えば、ボール)を備える、または、結ばれる。しかしながら、外紐区域320-1gは、任意の付着/留め付け技術を用いて付着位置608iにおいてアッパー100iに動作可能に連結できる。
内紐区域320-2gの内紐パターンは、アッパー100iの内側20に沿って、足首開口104に近接する場所まで、内縁143iから外縁142iへと弾性の甲領域505iを横切って、第4の外係合特徴部180-4iを通って延びる。一部の例では、内紐区域320-2gは、アッパー100iの内側20に沿って、非弾性内領域420iによって定められた通路を通って延び、足首開口104に近接する対応する通路を出て、弾性の甲領域505iを横断する。第4の外係合特徴部180-4iを出ると、内紐区域320-2gは、弾性の甲領域505iを横切って戻り、外縁142iから内縁143iまで第3の内係合特徴部190-3iを通るように延び、弾性の甲領域505iの内縁144iに隣接する第3の内係合特徴部190-3iに近接する付着位置610iにおいてアッパー100iに動作可能に連結する。一部の例では、内紐区域320-2gの自由端と関連付けられる第2の引張ケーブル502gの第2の端510gは、内紐区域320-2gを付着位置610iにおいてアッパー100iに係留するために、対応する第3の内係合特徴部190-3iのループまたはウェビングより大きい直径を有するように、装着特徴部(例えば、ボール)を備える、または、結ばれる。しかしながら、内紐区域320-2gは、任意の付着/留め付け技術を用いて付着位置610iにおいてアッパー100iに動作可能に連結できる。
図60のアッパー100iによって提供される例の外紐締めパターンおよび内紐締めパターンと、弾性の甲領域505iと関連付けられるパターンとは、足の甲および前足の周りでの内部空所102の適合を調整する。例えば、締め付け方向504における第2の引張ケーブル502gによる移動は、足の甲と関連付けられる第1の場所において、内紐区域320-2gの内紐締めパターンに従って外縁142iおよび内縁143iを互いに向けて引き付けることで、アッパー100iの内側20に向けて若干ずらすように、弾性の甲領域505iを締め付け、また、前足と関連付けられる第2の場所において、外紐区域320-1gの外紐締めパターンに従って外縁142iおよび内縁143iを互いに向けて引き付けることで、アッパー100iの外側18に向けてずらすように、弾性の甲領域505iを締め付ける。
図61〜図63を参照すると、一部の実施において、履物10jの物品が、アッパー100jと、アッパー100jに付着されたアウトソール210gと、ミッドソール220gと、アッパー100jを緩み状態と締め付け状態との間で移動させるための締め付け機構300jとを備えている。履物10jの物品に関して、履物10の物品と関連付けられる構成要素の構造および機能における実質的な類似性に鑑みて、同様の符号が、同様の構成要素を特定するために、以後において、および、図面において使用されており、一方、文字の拡張を含む同様の符号が、変形されている構成要素を特定するために使用される。
アッパー100jは、内部空所102gを形成するために、および、足の周りでの内部空所102gの適合を調節するために締め付け状態と緩み状態との間で移行するために、図1〜図6のアッパー100を形成する柔軟材料から形成され得る。アッパー100jは、内部空所102gへのアクセスを提供するために、踵部分16において足首開口104を定めている。アッパー100jは、アッパー100jの周辺の周りで延び、アッパー100jに相対する内部面とアウトソール210gに相対する外面とを有するシュトローベル217をさらに備える。一構成では、シュトローベル217はそこに配置されるロック装置350を備える。例えば、ロック装置350は、図29〜図34のロック装置350dを含み得るが、前述したロック装置350〜350cのいずれか、または、後述するロック装置350eを含むことができる。
図43および図45のミッドソール220fと同様に、ミッドソール220gは、ロック装置350と、引張機構300jのケーブル302g、502gを経路決定するための通路/導管とを受け入れるための対応する空洞240gを定め得る。ロック装置350がシュトローベル217に付着されるため、空洞240gは、シュトローベル217に相対するミッドソール220fの表面に形成される。つまり、空洞240gは、アッパー100jに相対するミッドソール220fの上面に形成される。逆に、履物10の物品の空洞240は、ミッドソール220の反対側(つまり、底面)に形成され、アウトソール210に相対する(図5)。同様の構成は、図13、図21〜図23、図36、および図46に示される。前述の構成の各々において、ロック装置350は、それぞれのミッドソール220の上面に位置付けられる空洞240内に位置付けられ得る、または代替で、それぞれのミッドソール220の底面に位置付けられる空洞240内に位置付けられ得る。さらに、空洞240gはミッドソール220fの底面に位置付けることができ、ロック装置350は、シュトローベル217ではなくアウトソール210gに代替で付着されてもよい。
アウトソール210gは、ロック装置350の少なくとも一部分を収容するために、および/または、地上係合面212を通じて見たときにロック装置350の底面を視認可能にするために、ミッドソール220gの空洞240gと一列になる開口/空洞をさらに定め得る。他の構成では、ミッドソール220gは、シュトローベル217の内部面において内部空所102gによって受け入れられる差し込み式ミッドソールに対応し、一方、アウトソール210gは、履物10fの物品に関連して記載したのと同様の様態で、アッパー100iの周辺の周りで外部面と、シュトローベル217の外面とに付着する。
図63は、足の甲および前足の周りで内部空所102gの適合を調整するように動作可能な外紐締めパターンおよび内紐締めパターンを提供するアッパー100jのパターンを示す。例のアッパー100jは、弾性の甲領域505jと、弾性の前足領域507jと、弾性の甲領域505jおよび弾性の前足領域507jの間に配置されてそれらの領域を包囲する非弾性領域450とを備える。1つまたは複数の非弾性の材料400から作られた追加の層が、補強と、美的特性と、紐区域320-1g、320-2gの経路決定部分のための通路509とを提供するために、弾性外領域418jおよび弾性内領域420jの一部分にわたって適用されてもよい。弾性の前足領域507jは、内部空所102gに位置する足の上部を覆うために、外側18におけるアッパー100jの中間足部分から前足部分まで内側へ延びている。弾性の前足領域507jはそれぞれの外縁142jとそれぞれの内縁144jとを備える。弾性の甲領域505jは、足首開口104に近接して内部空所102gに位置する足の甲を覆い、内部空所102gに位置する足の上側および内側を覆うために、足の甲から中間足部分まで内側へ延びている。弾性の甲領域505jはそれぞれの外縁143jとそれぞれの内縁145jとを備える。
一部の構成では、外紐区域320-1gは、前足紐締めパターンに従う一連の前足外係合特徴部180jと一連の前足内係合特徴部190jとを通って経路決定される。図示した例では、3つの前足外係合特徴部180jが、弾性の前足領域507jの外縁142jに隣接する非弾性領域450に配置されており、2つの前足内係合特徴部190jが、弾性の前足領域507jの内縁142jに隣接する非弾性領域450に配置される。一方、内紐区域320-2gは、甲紐締めパターンに従う一連の甲外係合特徴部181jと1つまたは複数の甲内係合特徴部191jとを通って経路決定される。図示した例では、2つの甲外係合特徴部181jが、弾性の甲領域505jの外縁143jに隣接する非弾性領域450に配置され、1つの甲内係合特徴部191jが、弾性の甲領域505jの内縁145jに隣接する非弾性領域450に配置される。図57のアッパー100hの係合特徴部180h、190hと同様に、図63のアッパー100jの係合特徴部180j、181j、190j、191jは、低摩擦材料(例えば、ナイロン)から形成された個別のループまたはウェビングと関連付けられ、非弾性領域450に付着される。第2の引張ケーブル502gの外紐区域320-1gおよび内紐区域320-2gは、弾性の前足領域507jの内縁144jおよび弾性の甲領域505jの外縁143jに隣接する対応する付着位置において、アッパー100jに非弾性領域450において各々動作可能に連結し得る。例えば、外紐区域320-1gは、第2の引張ケーブル502gの第1の端508gとロック装置350との間で延びることができ、内紐区域320-2gは、第2の引張ケーブル502gの第2の端512gとロック装置350との間で延びることができる。
図63を引き続き参照すると、外紐区域320-1gの前足紐締めパターンは、アッパー100jの外側18に沿って延び、第3の前足外係合特徴部180jを通じて送り込まれ、弾性の前足領域507jの外縁142jに沿って、第2の前足外係合特徴部180jを通じて内側へ延びている。第2の前足外係合特徴部180jを出ると、外紐区域320-1gは、外縁142jから内縁144jへと弾性の前足領域507jを横切り、第2の前足内係合特徴部190jを通り、内縁144jから外縁142jへと弾性の前足領域507jを横切って戻るように延びる。最後に、外紐区域320-1gは、第1の前足外係合特徴部180jを通り、外縁142jから内縁144jへと弾性の前足領域507jを横切り、第1の前足内係合特徴部190jを通って送り込まれ、弾性の前足領域507jの内縁144jに隣接する第1の前足内係合特徴部190jに近接する付着位置においてアッパー100jの非弾性領域450に動作可能に連結する。
内紐区域320-2gの甲の紐締めパターンは、アッパー100jの内側20に沿って、内縁145jから外縁143jへと弾性の甲領域505jを横切って、第2の甲外係合特徴部181jを通って延びる。一部の例では、内紐区域320-2gは、アッパー100jの内側20に沿って、非弾性領域450によって定められた通路を通って延び、足首開口104に近接する対応する通路を出て、弾性の甲領域505jを横断する。第2の甲外係合特徴部181jを出ると、内紐区域320-2gは、弾性の甲領域505jを横切って戻り、外縁143jから内縁145jまで前足内係合特徴部191jを通るように延び、弾性の甲領域505jを横切って、内縁145jから外縁143jまで第1の甲外係合特徴部181jを通って延び、弾性の甲領域505jの外縁143jに隣接する第1の甲外係合特徴部181jに近接する付着位置においてアッパー100jに動作可能に連結する。
図63のアッパー100jによって提供される例の前足紐締めパターンおよび甲紐締めパターンと、弾性の甲領域505jおよび弾性の前足領域507jと関連付けられるパターンとは、足の甲および前足の周りでの内部空所102の適合を調整する。例えば、締め付け方向504における第2の引張ケーブル502gによる移動は、内紐区域320-2gの甲紐締めパターンに従って外縁143jおよび内縁145jを互いに向かって引き付けることで、弾性の甲領域505jを締め付ける。同時に、締め付け方向504における第2の引張ケーブル502gによる移動は、外紐区域320-1gの前足紐締めパターンに従って外縁142jおよび内縁144jを互いに向かって引き付けることで、弾性の前足領域507jを締め付ける。
図64〜図66を参照すると、一部の実施において、履物10kの物品が、アッパー100kと、アッパー100kに付着されたアウトソール210gと、ミッドソール220gと、アッパー100kを緩み状態と締め付け状態との間で移動させるための締め付け機構300kとを備えている。履物10kの物品に関して、履物10の物品と関連付けられる構成要素の構造および機能における実質的な類似性に鑑みて、同様の符号が、同様の構成要素を特定するために、以後において、および、図面において使用されており、一方、文字の拡張を含む同様の符号が、変形されている構成要素を特定するために使用される。
アッパー100kは、内部空所102gを形成するために、および、足の周りでの内部空所102gの適合を調節するために締め付け状態と緩み状態との間で移行するために、図1〜図6のアッパー100を形成する柔軟材料から形成され得る。アッパー100kは、内部空所102gへのアクセスを提供するために、踵部分16において足首開口104を定めている。アッパー100kは、アッパー100kの周辺の周りで延び、アッパー100kに相対する内部面とアウトソール210gに相対する外面とを有するシュトローベル217をさらに備える。一構成では、シュトローベル217はそこに配置されるロック装置350を備える。例えば、ロック装置350は、図29〜図34のロック装置350dを含み得るが、前述したロック装置350〜350cのいずれか、または、後述するロック装置350eを含むことができる。
図43および図45のミッドソール220fと同様に、ミッドソール220gは、ロック装置350と、引張機構300kのケーブル302g、502gを経路決定するための通路/導管とを受け入れるための対応する空洞240gを定め得る。ロック装置350がシュトローベル217に付着されるため、空洞240gは、シュトローベル217に相対するミッドソール220fの表面に形成される。つまり、空洞240gは、アッパー100kに相対するミッドソール220fの上面に形成される。逆に、履物10の物品の空洞240は、ミッドソール220の反対側(つまり、底面)に形成され、アウトソール210に相対する(図5)。同様の構成は、図13、図21〜図23、図36、および図46に示される。前述の構成の各々において、ロック装置350は、それぞれのミッドソール220の上面に位置付けられる空洞240内に位置付けられ得る、または代替で、それぞれのミッドソール220の底面に位置付けられる空洞240内に位置付けられ得る。さらに、空洞240gはミッドソール220fの底面に位置付けることができ、ロック装置350は、シュトローベル217ではなくアウトソール210gに代替で付着されてもよい。
アウトソール210gは、ロック装置350の少なくとも一部分を収容するために、および/または、地上係合面212を通じて見たときにロック装置350の底面を視認可能にするために、ミッドソール220gの空洞240gと一列になる開口/空洞をさらに定め得る。他の構成では、ミッドソール220gは、シュトローベル217の内部面において内部空所102gによって受け入れられる差し込み式ミッドソールに対応し、一方、アウトソール210gは、履物10fの物品に関連して記載したのと同様の様態で、アッパー100kの周辺の周りで外部面と、シュトローベル217の外面とに付着する。
図66は、外縁142kおよび内縁144kを定める弾性の甲領域505kと、外側18におけるアッパー100kの周辺から甲領域505kの外縁142kまで延びる非弾性外領域418k(1つまたは複数の非弾性の材料400から形成される)と、内側20におけるアッパー100kの周辺から甲領域505kの内縁144kまで延びる非弾性内領域420k(1つまたは複数の非弾性の材料400から形成される)とを備えるアッパー100kを示す。図示した例では、弾性の甲領域505kは、非弾性内領域420kが足の内側20と足の甲の一部分とにわたって延びるように、アッパー100kの外側18に向かって若干ずれている。1つまたは複数の非弾性の材料400から作られた追加の層が、補強と、美的特性と、第2の引張ケーブル502gの経路決定部分のための通路509とを提供するために、非弾性外領域418kおよび非弾性内領域420kの一部分にわたって適用されてもよい。第2の引張ケーブル502gは、自由端508g、512gを任意の場所において一体に動作可能に連結することで定められるケーブルの連続したループを備え得る。
図示した例では、アッパー100kは、弾性の甲領域505kの外縁142kに隣接する非弾性外領域418kに配置される一連の外係合特徴部180kと、弾性の甲領域505kの内縁144kに隣接する非弾性内領域420kに配置される一連の内係合特徴部190kとを備える。一連の外係合特徴部180kおよび一連の内係合特徴部190kは3つの係合特徴部180k、190kを各々備えるが、一連の外係合特徴部180kおよび一連の内係合特徴部190kは、4つ以上または2つ以下の係合特徴部180k、190kを各々備えてもよい。図55のアッパー100hの係合特徴部180h、190hと同様に、図58のアッパー100kの係合特徴部180k、190kは、低摩擦材料(例えば、ナイロン)から形成された個別のループまたはウェビングと関連付けられ、対応する非弾性外領域418kおよび非弾性内領域420kに付着される。
図52、図57、図60、および図63の例のアッパー100g、100h、100i、100jが2つの紐締めパターン(つまり、外紐締めパターンおよび内紐締めパターン)を提供する一方で、図66のアッパー100kは、アッパー100kの外側18に沿って、第3の外係合特徴部180kを通って、外縁142kから内縁144kまで弾性の甲領域505kを横切って、第3の内係合特徴部190kを通って延びる第2の引張ケーブル502gの1つの紐締めパターンを提供する。一部の例では、第2の引張ケーブル502gは、ロック装置350と第3の外係合特徴部180kとの間で非弾性外領域418kによって定められる通路を通じて延びる。第3の内係合特徴部190kを出ると、第2の引張ケーブル502gは、非弾性内領域420kを横切って、非弾性内領域420kに配置された経路部材192kを通じて内側へ延びて第2の引張ケーブル502gをロック装置350に戻るように経路決定される前に、第2の外係合特徴部180k、第2の内係合特徴部190k、第1の外係合特徴部180k、および第1の内係合特徴部190kを通じて連続して送り込まれるために、弾性の甲領域505kを横切ってジグザグに進み続ける。第2の引張ケーブル502gは、アッパー100kの内側20に沿って、経路部材192kからロック装置350まで、アッパー100kによって定められる対応する通路を通じて延び得る。
第2の紐区域320-2fは、対応する自由端508f、510fにおいて第1の紐区域320-1fに最終的に動作可能に連結する前に、第4の外係合特徴部180-4、第3の内係合特徴部190-3、第2の外係合特徴部180-2、および第1の内係合特徴部190-1を通って連続的に送り込まれるように、スロート開口140fを横切ってジグザグに進み続ける。
図67〜図70を参照すると、一部の実施では、楔形のロック装置350eは、少なくとも緩み方向306における引張ケーブル302の移動を規制するために、履物10〜10kの物品のいずれかに組み込まれ得る。ロック装置350eは、履物10〜10kの物品のいずれかに組み込まれ得るが、図71に示すように、図48〜図54の履物10gを参照して記載される。解放機構352eが、ロック装置350eをロック状態からロック解除状態へと移行させ、引張ケーブル302を両方の方向304、306において移動させることができ、図71に示すように、履物10gに付着されるときに地上係合面212から離れる方向において延びることができる。例えば、解放機構352eは、解放コード352eが引っ張られたときにロック装置350eをロック状態からロック解除状態まで移行させるための解放コードを備え得る。解放コード352eは、露出された第2の端356eが所定の大きさの力を受け入れるときにロック状態からロック解除状態までロック装置350eを移動させるために、第1の端354eにおいてロック装置350eに付着し得る。例えば、解放コード352eがロック装置350eをロック解除状態へと移動させると、引張力324gが緩み把持部314gに続いて加えられ得るように、解放コード352eの第2の端356eは緩み把持部314gに近接して位置付けられてもよい。
一部の実施では、ロック装置350eまたはケーブルロックは、細長く、アッパー100gの踵端に沿ってなど(図71)、アッパー100gの外部面に配置されるが、ロック装置350eは、外側18または内側20に沿って、足首開口104にまたはその近くに配置されてもよい。ロック装置350eは、アッパー100gに位置決めされると、地上係合面212に対して実質的に垂直となり得る長手方向軸を含む。ロック装置350eがアッパー100gの外部面に配置されるとして記載および図示されるが、ロック装置350eは、前述のロック装置350〜350dのいずれかの代わりに位置決めおよび使用できる。
アッパー100gの踵端は、踵端において配置され、踵端においてアッパー100gでロック装置350eを受け入れて保持する発泡材受部または他の筐体511を含んでもよい。他の例では、ロック装置350eは、アッパー100gの踵端に付着される発泡体パッド513に配置され得る。他の構成では、ロック装置350eは、ミッドソールとアウトソールとの間でソール構造200に(つまり、ミッドソールおよび/またはアウトソール210に形成された対応する空洞内に)配置される。これらの例では、ロック装置350eはシュトローベル217の底面に付着してもよい。同様に、ロック装置350eは履物10gの内部空所102g内に配置されてもよく、差し込み式のミッドソールがロック装置350eの上で内部空所102によって受け入れられる。ここで、ミッドソールは、ロック装置350eを受け入れるために空洞/凹部を備えてもよい。ここでの実施は、アッパー100〜100gの踵端に沿ってアッパー100〜100gの外部面に配置/装着されたロック装置350eを参照して記載される。
一部の実施では、ロック装置350eは、筐体360eと、筐体360e内にスライド可能に配置され、筐体360eに取り外し可能に留め付けられる蓋368eによって取り囲まれるロック部材380eとを備える。図68は、筐体360eから取り外されたロック部材380eおよび蓋368eを示す、図67のロック装置350eの分解図を提供する。筐体360eは、筐体360eが履物10gの踵端に沿ってアッパー100gの外部に配置されるとき、履物10gの足首開口104に相対する第1の端361eと履物10gのアウトソール210gに相対する第2の端363eとの間で延びる長さを定めている。筐体360eは、ケーブル受入面364eと、ケーブル受入面364eとは反対の基礎部分362eの側に配置され、アッパー100eの外部面と相対する装着面366eとを有する基礎部分362eを備える。蓋368eは、ロック部材380eと引張ケーブル302とを受け入れるように構成されるロック部材空洞370eを間に定めるために、基礎部分362eのケーブル受入面364eと相対する。一部の構成では、ロック部材空洞370eは、筐体360eの第2の端363eに向かって先細りとなる楔形の構成と関連付けられるように、互いに向かって収束する第1の係合面またはロック面371e(図69および図70)および第2の係合面またはロック面372e(図69および図70)によって境界付けられる。したがって、第1の係合面371eおよび第2の係合面372eは、ロック部材空洞370eを定めるために、互いに向かって収束し、蓋368eと基礎部分362eのケーブル受入面364eとの間で延びる筐体360eの対応する側壁を備える。
引張ケーブル302は、ロック部材空洞370eを通じて延び、第1の係合面371eに沿って延びる第1の部分321と、第2の係合面372eに沿って延びる第2の部分323とを備えるケーブルの連続したループを定め得る。引張ケーブル302(例えば、第1の部分321および第2の部分323)は、着用者の足の甲に近接する、および上方のタン部分110の周りで延びる第1の長さ318を定めるために、第1の端361eに近接する筐体360eの相対する側壁を通じて形成された対応するスロット392(図69および図70)から出て行き、第2の長さ320を定めるために、第2の端363eに近接する筐体360eの相対する側壁を通じて形成された対応するスロット392(図69および図70)から出て行く。ロック装置360eが図48〜図54の履物10gの物品のアッパー100gへと組み込まれる場合、図69および図70は、外紐区域320-1gを定める第2の長さ320に沿う引張ケーブル302の第1の部分321と、内紐区域320-2gを定める第2の長さ320に沿う引張ケーブル302の第2の部分323とを示す。
一部の実施では、ロック部材380eは、筐体360eのロック部材空洞370e内に配置されるとき、筐体360eの第1の係合面371eと相対する第1のロック面381eと、筐体360eの第2の係合面372eと相対する第2のロック面382eとを備える。一部の例では、第1のロック面381eと第2のロック面382eとは互いに向かって収束する。追加または代替で、第1のロック面381eは第1の係合面371eと実質的に平行とでき、第2のロック面382eは第2の係合面372eと実質的に平行とできる。図示した例では、ロック面381e、382eは、締め付け方向304におけるケーブル302による移動を許容する(つまり、引張力322gが第1の長さ318に沿ってケーブル302に加えられるとき)一方で、ロック部材380eがロック状態にあるときに緩み方向306においてケーブル302を把持することでケーブル302による移動を規制するために、斜めにされた面を各々有する突起または歯を備える。付勢部材375e(例えば、バネ)が、ロック部材380eを筐体360eに付着させるために、筐体360eの第2の端363eに付着させられる第1の端374eと、ロック部材380eの第1の端384eに付着させられる第2の端376eとを備え得る。
一部の実施では、ロック部材380eは、筐体360e内でスライド可能に配置され、ロック装置350eのロック状態と関連付けられるロック位置(図69)と、ロック装置350eのロック解除状態と関連付けられるロック解除位置(図70)との間で移動可能である。一部の例では、解放機構352e(例えば、解放コード352e)は、ロック部材380eをロック位置(図69)からロック解除位置(図70)へと移動させる。ロック部材380eは、第1の端384eとは反対のロック部材380eの端から延びるタブ部分386eを備え得る。一構成では、解放コード352eの第1の端354eはロック部材380eのタブ部分386eに付着する。タブ部分386eは、第1のロック面381eおよび第2のロック面382eの対応する方に形成され、ロック装置350eをロック解除状態において維持するために、筐体360eと関連付けられる1つまたは複数の保持特徴部369eを選択的に受け入れる一対の保持特徴部または凹部388eを備え得る。筐体360eと関連付けられる保持特徴部369eは、筐体360eの両側に配置される第1の保持特徴部369eおよび第2の保持特徴部369eを備え、それによって、保持特徴部369eは、対応する付勢部材385eによって空洞370eおよび互いに向かって内向きに付勢される。保持特徴部369eは、引込状態(図69)と拡張状態(図70)との間で移動可能なリビングヒンジとして作用するように、筐体360eと一体に形成される突起であってもよい。
図69は、ロック位置にある間に筐体360eの空洞370e内に配置されたロック部材380eを示すために、蓋368eが取り外されている状態での図67のロック装置350eの上面図を提供する。一部の例では、ロック部材380eはロック位置へと付勢される。例えば、図69は、ロック部材380eの第1の端384eを筐体360eの第2の端363eに向けて押し進め、それによってロック部材380eをロック位置へと付勢するために、ロック部材380eに付勢力(方向378において表される)を発揮する付勢部材375eを示す。ロック位置にある間、ロック部材380eは、引張ケーブル302の第1の部分321を第1のロック面381eと第1の係合面371eとの間で挟むと共に、引張ケーブル302の第2の部分323を第2のロック面382eと第2の係合面372eとの間で挟むことで、筐体360eに対する引張ケーブル302の移動を規制する。したがって、ロック部材380eのロック位置は、引張力324gが緩み把持部314gに加えられるときに引張ケーブル302が緩み方向306において移動するのを規制する。図示した例では、ロック部材380eは、引張力322gが締め付け把持部311gに加えられるときに引張ケーブル302の移動を許容するが、これは、この方向が引張ケーブル302にロック部材380eへと力を加えさせ、ロック部材380eの概して楔状の形のため、ロック部材380eをロック解除状態へと移動させるためである。付勢部材375eによってロック部材380eに付与される力のため、締め付け把持部311gに加えられる力が解放されると、ロック部材380eはロック状態へと自動的に戻る。
図70は、ロック解除位置にある間に筐体360eの空洞370e内に配置されたロック部材380eを示すために、蓋368eが取り外されている状態での図67のロック装置350eの上面図を提供する。一部の例では、ロック部材380eのタブ部分386eに付着された解放コード352eは、ロック部材380eを筐体360eに対して第1の係合面371eおよび第2の係合面372eから離すように移動させるために、解放力398をロック部材380eへと加える。ここで、解放力398は、第1のロック面381eと第1の係合面371eとの間での引張ケーブル302の第1の部分321における挟み付けと、第2のロック面382eと第2の係合面372eとの間での引張ケーブル302の第2の部分323における挟み付けとが解除されるように、ロック部材380eを筐体360eに対して移動させることができるように付勢部材375eの付勢力378に打ち勝つだけの大きさがある。一部の例では、解放コード352eによって加えられる解放力398が解放されるとき、付勢力378はロック部材380eをロック位置へと戻すように移行させる。十分な大きさまたは所定の大きさの引張力324gが、図70の光景に対して解放コード352eをアッパー100gから離すように引っ張るために加えられるとき、解放コード352eは解放力398を加えることができる。
ロック解除位置にある間、ロック部材380eは、引張ケーブル302の第1の部分321を第1のロック面381eと第1の係合面371eとの間で自由に移動させることができ、引張ケーブル302の第2の部分323を第2のロック面382eと第2の係合面372eとの間で自由に移動させることができることで、筐体360eに対する引張ケーブル302の移動を許容する。ロック部材380eのロック解除位置は、引張力322g、324gがそれぞれ締め付け把持部311gおよび緩み把持部314gのそれぞれに加えられるとき、締め付け方向304と緩み方向306との両方における引張ケーブル302の移動を許容する。前述した図1〜図6の履物10と同様に、締め付け方向304における引張ケーブル302の移動は、引張ケーブル302の第2の長さ320(つまり、外紐区域320-1gおよび内紐区域320-2g)を縮小させて、アッパー100gの弾性外領域518および弾性内領域520を締め付け、それによって、足の周りで内部空所102gを閉じるためにアッパー100gを締め付け状態へと移動させ、一方、緩み方向306における引張ケーブル302の移動は、第2の長さ320(つまり、外紐区域320-1gおよび内紐区域320-2g)を増加させて、弾性外領域518および弾性内領域520をそれらの平坦な緩んだ状態へと戻し、それによって、足が内部空所102gから抜き出しできるように、締め付け状態から緩み状態へのアッパー100gの移行を容易にする。
一部の例では、解放コード352gに加えられる十分な大きさおよび/または期間の引張力324gによって、ロック部材380eが、筐体360eに対して係合面371e、372eから離れ筐体360eの第1の端361eに向けて移動するように、解放コード352gは解放力398(図70)を付勢力378(図69)と反対の方向でロック部材380eに加える。筐体360eの保持特徴部369eのうちの少なくとも1つは、解放力398がロック部材380eを筐体360eの第1の係合面371eおよび第2の係合面372eから所定の距離で離すように移動させるとき、ロック部材380eの保持特徴部388eと係合する。ここで、ロック部材380eの保持特徴部388eと筐体360eの少なくとも1つの保持特徴部369eとの間の係合は、解放力398の加えられているのを停止するために引張力324gが解放されると、ロック部材380eをロック解除位置において維持する。付勢部材375eの付勢力378と、一対の付勢部材385eによって保持特徴部369eに発揮される力とは、ロック部材380eが所定の距離で移動し、解放力398がもはや加えられなくなった後、ロック部材380eの保持特徴部388eを筐体360eの保持特徴部369eとの係合へとロックすることができる。
一部の状況では、第1の大きさと関連付けられる引張力324gが、保持特徴部388e、369eが係合しないように所定の距離より小さい距離で係合面371e、372eからロック部材380eを離すように移動させるために解放コード352eに加えられ得る。これらの状況では、足の周りでの内部空所102gの適合を調節するために、引張ケーブル302を緩み方向306(例えば、引張力324gを緩み把持部314gに加えることで)または締め付け方向304(例えば、引張力322gを締め付け把持部311gに加えることで)において移動させることが望ましいとき、第1の大きさと関連付けられる引張力324gは維持され得る。足の周りでの内部空所102gの所望の適合が達成されると、引張ケーブル302の移動が緩み方向において規制されて所望の適合が持続され得るように、ロック部材380eをロック位置へと戻すように移行させるために引張力358gが解放され得る。ロック部材380eがロック位置にあるときであっても引張ケーブル302が締め付け方向において移動できることは、留意されるべきである。このようにして、引張力324gが解放され、所望の適合が達成されると、ロック部材380eは、筐体360eに対するケーブル302の位置をロックすることによって所望の適合を自動的に保持する。
他の状況では、第1の大きさより大きい第2の大きさと関連付けられる引張力358gが、対応する保持特徴部369e、388eを係合させるように、係合面371e、372eから所定の距離で離すようにロック部材380gを移動させるために解放コード352eに加えられ得る。保持特徴部369e、388eの係合は、解放コード352eが所定の距離で引っ張られるときに付勢部材385eによって付与される付勢力に抗してロック部材380eに保持特徴部369eをより容易に移動させるために、ロック部材380eに相対する先細りとされた縁を保持特徴部369eに提供することで容易にされる。これらの状況では、対応する保持特徴部369e、388eの間の係合は、引張力358gが解放されるときにロック部材380eをロック解除位置において維持する。
ロック部材380eは、締め付け力が外紐区域320-1gおよび内紐区域320-2gに加えられるとき、ロック位置へと戻される。つまり、力が外紐区域320-1gおよび内紐区域320-2gに加えられるとき、これらの区域320-1gおよび320-2gは引っ張られ、これはさらに、図69および図70に示すように、区域320-1gおよび320-2gが保持特徴部369eの一部分を通過するときに保持特徴部369eを介して付勢部材385eに力を発揮する。そのようにすることで、保持特徴部369eは付勢部材385eを圧縮し、これによって、保持特徴部369eを互いから離すように移動させ、ロック部材380eの保持特徴部388eを係合解除させ、それによって付勢部材375eはロック部材380eをロック位置へと戻すことができる。一部の実施では、ロック装置350eが図17〜図23のロック装置350bに取って代わる。
以下の条項は、本開示の原理による履物の物品およびケーブルロックについての例示の構成を提供する。
条項1:内部空所を定めるアッパーと、アッパーを締め付け状態へと移動させるために締め付け方向において移動可能であり、アッパーを緩み状態へと移動させるために緩み方向において移動可能である第1のケーブルと、第1のケーブルを締め付け方向において移動させるために、第1の方向においてアッパーから離すように移動させられるように動作可能な締め付け把持部と、緩み方向における第1のケーブルの移動を規制するようにロック状態において動作可能であり、緩み方向における第1のケーブルの移動を許容するようにロック解除状態において動作可能であるケーブルロックと、ケーブルロックをロック状態からロック解除状態まで移動させるために第2の方向においてアッパーから離すように移動させられるように動作可能であり、締め付け把持部とは別となっている解放把持部とを備える履物の物品。
条項2:ケーブルロックは、締め付け把持部から、および、解放把持部から遠くに配置される、条項1に記載の履物の物品。
条項3:アッパーに付着されるソール構造をさらに備える、条項1または2に記載の履物の物品。
条項4:締め付け把持部はアッパーから延び、ケーブルロックはソール構造内に配置される、条項3に記載の履物の物品。
条項5:緩み把持部はアッパーから延びる、条項4に記載の履物の物品。
条項6:締め付け把持部はアッパーから延び、ケーブルロックはソール構造内に配置される、条項3に記載の履物の物品。
条項7:ソール構造はミッドソールとアウトソールとを備える、条項3に記載の履物の物品。
条項8:ミッドソールは空洞を備え、ケーブルロックは空洞内に配置される、条項7に記載の履物の物品。
条項9:空洞はアウトソールと相対する、条項8に記載の履物の物品。
条項10:空洞はアッパーと相対する、条項8に記載の履物の物品。
条項11:アッパーに付着されるシュトローベルをさらに備え、空洞はシュトローベルと相対する、条項10に記載の履物の物品。
条項12:ケーブルロックはシュトローベルに付着される、条項11に記載の履物の物品。
条項13:締め付け把持部と解放把持部とはアッパーの足首開口の相対する側に配置される、条項1から12のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項14:解放把持部はアッパーの踵領域から延びる、条項1から13のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項15:締め付け把持部を形成する第1の部分と、ケーブルロックによって受け入れられる第2の部分とを有する第2のケーブルをさらに備える、条項1から14のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項16:締め付け把持部がアッパーから離すように移動させられるとき、第2のケーブルの有効長さが増加させられる、条項15に記載の履物の物品。
条項17:締め付け把持部がアッパーから離すように移動させられるとき、第1のケーブルの有効長さが減少させられる、条項16に記載の履物の物品。
条項18:締め付け把持部がアッパーから離すように移動させられるとき、第1のケーブルの一部分がケーブルロック内に引き込まれる、条項17に記載の履物の物品。
条項19:締め付け把持部がアッパーから離すように移動させられるとき、第1のケーブルの有効長さが減少させられる、条項1に記載の履物の物品。
条項20:締め付け把持部がアッパーから離すように移動させられるとき、第1のケーブルの一部分がケーブルロック内に引き込まれる、条項1に記載の履物の物品。
条項21:第1の方向は第2の方向と異なる、条項1から20のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項22:内部空所を定めるアッパーと、アッパーを締め付け状態へと移動させるために第1の締め付け方向において移動可能であり、アッパーを緩み状態へと移動させるために第1の緩み方向において移動可能である第1のケーブル部分と、第1のケーブル部分を第1の締め付け方向において移動させるために第2の締め付け方向において移動可能であり、第1のケーブル部分が第1の緩み方向において移動させられるときに第2の緩み方向において移動可能である第2のケーブル部分と、第1の緩み方向における第1のケーブル部分の移動および第2の緩み方向における第2のケーブル部分の移動を規制するようにロック状態において動作可能であり、第1の緩み方向における第1のケーブル部分の移動および第2の緩み方向における第2のケーブル部分の移動を許容するようにロック解除状態において動作可能であるケーブルロックとを備える履物の物品。
条項23:第2のケーブル部分は、ループとして形成され、第2のケーブル部分を第2の締め付け方向において移動させるためにアッパーから離れるように第1の方向において移動させられるように動作可能である締め付け把持部を形成する、条項22に記載の履物の物品。
条項24:ケーブルロックをロック状態からロック解除状態まで移動させるために第2の方向においてアッパーから離れるように移動させられるように動作可能な解放把持部をさらに備え得る、条項22または23に記載の履物の物品。
条項25:解放把持部は締め付け把持部とは別である、条項24に記載の履物の物品。
条項26:第1の方向は第2の方向と異なる、条項24または25に記載の履物の物品。
条項27:ケーブルロックは、締め付け把持部から、および、解放把持部から遠くに配置される、条項24に記載の履物の物品。
条項28:アッパーに付着されるソール構造をさらに備える、条項22から27のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項29:ケーブルロックはソール構造内に配置される、条項28に記載の履物の物品。
条項30:ソール構造はミッドソールとアウトソールとを備える、条項28または29に記載の履物の物品。
条項31:ミッドソールは空洞を備え、ケーブルロックは空洞内に配置される、条項30に記載の履物の物品。
条項32:空洞はアウトソールと相対する、条項31に記載の履物の物品。
条項33:空洞はアッパーと相対する、条項31に記載の履物の物品。
条項34:アッパーに付着されるシュトローベルをさらに備え、空洞はシュトローベルと相対する、条項33に記載の履物の物品。
条項35:ケーブルロックはシュトローベルに付着される、条項34に記載の履物の物品。
条項36:第2のケーブル部分が第2の締め付け方向において移動させられるとき、第2のケーブル部分の有効長さは増加させられる、条項22から35のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項37:第1のケーブル部分が第1の締め付け方向において移動させられるとき、第1のケーブル部分の有効長さは減少させられる、条項22から36のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項38:第1のケーブル部分が第1の締め付け方向において移動させられるとき、第1のケーブル部分の一部分がケーブルロック内に引き込まれる、条項22から37のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項39:第2のケーブル部分が第2の緩み方向において移動させられるとき、第2のケーブル部分の一部分がケーブルロック内に引き込まれる、条項22から38のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項40:第1のケーブル部分と第2のケーブル部分とは、同じ単一のケーブルの一部である、条項22から39のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項41:空洞を定める筐体と、空洞内に配置され、第1のケーブルを受け入れるように動作可能な第1の環状溝、および、第2のケーブルを受け入れるように動作可能な第2の環状溝を備えるスプールであって、第1のケーブルの第1の部分を筐体から繰り出すと共に第2のケーブルの第1の部分を第2の環状溝内で巻き取るために、筐体に対して第1の方向において回転可能であり、第2のケーブルの第2の部分を筐体から繰り出すと共に第1のケーブルの第2の部分を第1の環状溝内で巻き取るために、筐体に対して第2の方向において回転可能である、スプールと、第2の方向においての筐体に対するスプールの回転を規制するロック状態と、第2の方向においての筐体に対するスプールの回転を許容するロック解除状態との間で動作可能である第1のロック爪とを備えるケーブルロック機構。
条項42:第1のケーブルの第1の部分と第1のケーブルの第2の部分とは、同じ単一のケーブルの一部である、条項41に記載のケーブルロック機構。
条項43:第2のケーブルの第1の部分と第2のケーブルの第2の部分とは、同じ単一のケーブルの一部である、条項41または42に記載のケーブルロック機構。
条項44:第1のケーブルの第1の部分の長さが第2のケーブルの第1の部分の長さと等しい、条項41から43のいずれか1つに記載のケーブルロック機構。
条項45:第1のケーブルの第2の部分の長さが第2のケーブルの第2の部分の長さと等しい、条項41から44のいずれか1つに記載のケーブルロック機構。
条項46:第1のロック爪は、ロック状態にあるときに第1の方向においての筐体に対するスプールの回転を許容する、条項41から45のいずれか1つに記載のケーブルロック機構。
条項47:第1のロック爪は、ロック解除状態にあるときに第1の方向においての筐体に対するスプールの回転を許容する、条項41から46のいずれか1つに記載のケーブルロック機構。
条項48:第1のロック爪は、ロック状態においてスプールと係合する一連の第1の歯を備える、条項41から47のいずれか1つに記載のケーブルロック機構。
条項49:スプールは、第1のロック爪がロック状態にあるときに一連の第1の歯を嵌まり合うように受け入れる一連の第2の歯を備える、条項48に記載のケーブルロック機構。
条項50:一連の第2の歯はスプールの内面に形成される、条項49に記載のケーブルロック機構。
条項51:第1のロック爪は空洞内において筐体によって回転可能に支持される、条項41から50のいずれか1つに記載のケーブルロック機構。
条項52:第1のロック爪はロック状態へと付勢される、条項41から51のいずれか1つに記載のケーブルロック機構。
条項53:第1のロック爪は付勢部材によってロック状態へと付勢される、条項41から52のいずれか1つに記載のケーブルロック機構。
条項54:付勢部材はバネである、条項53に記載のケーブルロック機構。
条項55:筐体内において、スプールから離間された第1の位置とスプールの制御面と接触している第2の位置との間で回転可能に支持される第2のロック爪をさらに備える、条項41から54のいずれか1つに記載のケーブルロック機構。
条項56:第2のロック爪は筐体によって回転可能に支持される、条項55に記載のケーブルロック機構。
条項57:第2のロック爪は第1のロック爪によって回転可能に支持される、条項55に記載のケーブルロック機構。
条項58:第2のロック爪は第2の位置へと付勢される、条項55に記載のケーブルロック機構。
条項59:第2のロック爪は付勢部材によって第2の位置へと付勢される、条項55に記載のケーブルロック機構。
条項60:付勢部材はバネである、条項59に記載のケーブルロック機構。
条項61:制御面はスプールの内面に形成される、条項55に記載のケーブルロック機構。
条項62:筐体は、筐体から延びる少なくとも1つのフランジを備える、条項41から61のいずれか1つに記載のケーブルロック機構。
条項63:少なくとも1つのフランジは、フランジを貫いて形成される少なくとも1つの開口を備える、条項62に記載のケーブルロック機構。
条項64:条項41から63のいずれか1つに記載のケーブルロック機構を組み込む履物の物品。
条項65:ケーブルロック機構は履物の物品のミッドソール内に配置される、条項64に記載の履物の物品。
条項66:ケーブルロック機構は履物の物品のアッパーに付着される、条項64に記載の履物の物品。
条項67:空洞を定める筐体と、空洞内に配置され、第1のケーブルおよび第2のケーブルを受け入れるスプールと、第1の方向および第1の方向と反対の第2の方向においての筐体に対するスプールの回転を許容するためにスプールから離間されるロック解除状態と、第2の方向においての筐体に対するスプールの回転を規制するためにスプールの内面と係合するロック状態との間で動作可能である第1のロック爪とを備えるケーブルロック機構。
条項68:スプールは、第1のケーブルを受け入れる第1の環状溝と、第2のケーブルを受け入れる第2の環状溝とを備える、条項67に記載のケーブルロック機構。
条項69:スプールは、第1の方向において回転させられるとき、第1のケーブルの第1の部分を筐体から繰り出すと共に第2のケーブルの第1の部分を第2の環状溝内で巻き取るように動作可能である、条項68に記載のケーブルロック機構。
条項70:スプールは、第2の方向において回転させられるとき、第2のケーブルの第2の部分を筐体から繰り出すと共に第1のケーブルの第2の部分を第1の環状溝内で巻き取るように動作可能である、条項67から69のいずれか1つに記載のケーブルロック機構。
条項71:第1のケーブルの第1の部分と第1のケーブルの第2の部分とは、同じ単一のケーブルの一部である、条項70に記載のケーブルロック機構。
条項72:第2のケーブルの第1の部分と第2のケーブルの第2の部分とは、同じ単一のケーブルの一部である、条項70または71に記載のケーブルロック機構。
条項73:第1のケーブルの第1の部分の長さが第2のケーブルの第1の部分の長さと等しい、条項70から72のいずれか1つに記載のケーブルロック機構。
条項74:第1のケーブルの第2の部分の長さが第2のケーブルの第2の部分の長さと等しい、条項70から73のいずれか1つに記載のケーブルロック機構。
条項75:第1のロック爪は、ロック状態にあるときに第1の方向においての筐体に対するスプールの回転を許容する、条項67から74のいずれか1つに記載のケーブルロック機構。
条項76:第1のロック爪は、第1のロック爪がロック状態にあると共にスプールが第1の方向において回転させられるとき、内面の歯に沿って歯止めする、条項67から75のいずれか1つに記載のケーブルロック機構。
条項77:第1のロック爪は、ロック状態においてスプールと係合する一連の第1の歯を備える、条項67から76のいずれか1つに記載のケーブルロック機構。
条項78:スプールは、第1のロック爪がロック状態にあるときに一連の第1の歯を嵌まり合うように受け入れる一連の第2の歯を備え、一連の第2の歯はスプールの内面に形成される、条項77に記載のケーブルロック機構。
条項79:第1のロック爪は空洞内において筐体によって回転可能に支持される、条項67から78のいずれか1つに記載のケーブルロック機構。
条項80:第1のロック爪はロック状態へと付勢される、条項67から79のいずれか1つに記載のケーブルロック機構。
条項81:第1のロック爪は付勢部材によってロック状態へと付勢される、条項67から80のいずれか1つに記載のケーブルロック機構。
条項82:付勢部材はバネである、条項81に記載のケーブルロック機構。
条項83:筐体内において、スプールから離間された第1の位置とスプールの制御面と接触している第2の位置との間で回転可能に支持される第2のロック爪をさらに備える、条項67から82のいずれか1つに記載のケーブルロック機構。
条項84:第2のロック爪は筐体によって回転可能に支持される、条項83に記載のケーブルロック機構。
条項85:第2のロック爪は第1のロック爪によって回転可能に支持される、条項83に記載のケーブルロック機構。
条項86:第2のロック爪は第2の位置へと付勢される、条項83に記載のケーブルロック機構。
条項87:第2のロック爪は付勢部材によって第2の位置へと付勢される、条項83に記載のケーブルロック機構。
条項88:付勢部材はバネである、条項87に記載のケーブルロック機構。
条項89:制御面はスプールの内面に形成される、条項83に記載のケーブルロック機構。
条項90:筐体は、筐体から延びる少なくとも1つのフランジを備える、条項67から89のいずれか1つに記載のケーブルロック機構。
条項91:少なくとも1つのフランジは、フランジを貫いて形成される少なくとも1つの開口を備える、条項90に記載のケーブルロック機構。
条項92:条項67から91のいずれか1つに記載のケーブルロック機構を組み込む履物の物品。
条項93:ケーブルロック機構は履物の物品のミッドソール内に配置される、条項92に記載の履物の物品。
条項94:ケーブルロック機構は履物の物品のアッパーに付着される、条項92に記載の履物の物品。
条項95:互いに向かって収束する第1の係合面および第2の係合面を備える筐体と、筐体内にスライド可能に配置され、ロック状態とロック解除状態との間で移動可能であり、互いに向かって収束する第1のロック面および第2のロック面を備えるロック部材であって、筐体に対する第1の方向におけるケーブルの移動を規制するために、第1のロック面は、ロック状態において、ケーブルの第1の部分を第1の係合面と第1のロック面との間で挟むように動作可能であり、第2のロック面は、ロック状態において、ケーブルの第2の部分を第2の係合面と第2のロック面との間で挟むように動作可能である、ロック部材と、付勢力を加えるように、および、ロック部材をロック状態において付勢するように動作可能である付勢部材とを備える、ケーブルのためのケーブルロック。
条項96:付勢部材はバネである、条項95に記載のケーブルロック。
条項97:バネはコイルバネである、条項96に記載のケーブルロック。
条項98:ロック部材に付着され、付勢部材の付勢力を超える張力がロック解除方向において解放コードに加えられるとき、ロック部材をロック状態からロック解除状態へと移動させるように動作可能な解放コードをさらに備える、条項95から97のいずれか1つに記載のケーブルロック。
条項99:解放コードは、付勢部材とは反対のロック部材の端において、ロック部材に付着される、条項98に記載のケーブルロック。
条項100:ロック部材は、筐体と選択的に係合するように、および、ロック部材をロック解除状態において維持するように動作可能な保持部を備える、条項95から99のいずれか1つに記載のケーブルロック。
条項101:保持部は、付勢部材とは反対のロック部材の端に配置される、条項100に記載のケーブルロック。
条項102:保持部はロック部材のタブ部分に形成される、条項100に記載のケーブルロック。
条項103:タブ部分は、ロック部材に対して、休止状態と屈曲状態との間で移動可能である、条項102に記載のケーブルロック。
条項104:タブ部分は休止状態へと付勢される、条項103に記載のケーブルロック。
条項105:タブ部分は、保持部を筐体から係合解除するために、休止状態から屈曲状態へと移動するように動作可能である、条項103に記載のケーブルロック。
条項106:タブ部分に付着される解放コードをさらに備え、解放コードは、タブ部分を休止状態から屈曲状態へと移動させるように動作可能である、条項105に記載のケーブルロック。
条項107:解放コードは、付勢部材の付勢力を超える張力がロック解除方向において解放コードに加えられるとき、ロック部材をロック状態からロック解除状態へと移動させるように動作可能である、条項106に記載のケーブルロック。
条項108:ロック部材は、ロック部材をロック解除状態において維持するために、筐体の第1の保持部および第2の保持部を選択的に受け入れるように動作可能な第1の凹部および第2の凹部を備える、条項95に記載のケーブルロック。
条項109:第1の保持部および第2の保持部は拡張状態と引込状態との間で移動可能である、条項108に記載のケーブルロック。
条項110:第1の保持部および第2の保持部は、第1の付勢部材および第2の付勢部材によって、拡張状態へと付勢される、条項109に記載のケーブルロック。
条項111:第1の付勢部材および第2の付勢部材はバネである、条項110に記載のケーブルロック。
条項112:第1の付勢部材および第2の付勢部材はコイルバネである、条項110に記載のケーブルロック。
条項113:第1の保持部および第2の保持部は筐体と一体に形成される、条項109に記載のケーブルロック。
条項114:第1の保持部および第2の保持部は、拡張状態と引込状態との間で移動可能であるリビングヒンジとして作用する、条項109に記載のケーブルロック。
条項115:第1の保持部および第2の保持部は、第1の凹部内および第2の凹部内にそれぞれ受け入れられるとき、引込状態になる、条項109に記載のケーブルロック。
条項116:第1のロック面および第2のロック面の少なくとも一方は、ロック部材がロック状態にあるときにケーブルを把持するように動作可能な突起を備える、条項95から115のいずれか1つに記載のケーブルロック。
条項117:突起は、ロック部材がロック状態にあるときにケーブルを把持するために、ロック部材の長手方向軸に対して斜めにされ、筐体に対する第1の方向におけるケーブルの移動を規制する、条項95から116のいずれか1つに記載のケーブルロック。
条項118:ケーブルは、ロック部材がロック状態またはロック解除状態のいずれかにあるとき、第1の方向と反対の第2の方向において移動可能である、条項95から117のいずれか1つに記載のケーブルロック。
条項119:条項95から118のいずれか1つに記載のケーブルロックを組み込む履物の物品。
条項120:ソール構造とアッパーとを備える、条項119に記載の履物の物品。
条項121:条項95から118のいずれか1つに記載のケーブルロックが、ソール構造に形成される空洞内に少なくとも部分的に配置される、条項120に記載の履物の物品。
条項122:ケーブルロックはアッパーに付着される、条項120に記載の履物の物品。
条項123:アッパーと、アッパーから延び、ループとして構成される引張把持部と、引張把持部と結合され、アッパーを締め付け状態および緩み状態の一方へと移動させるように動作可能な引張ケーブルであって、引張ケーブルは、アッパーを締め付け状態へと移動させるために締め付け方向において移動可能であり、アッパーを緩み状態へと移動させるために緩み方向において移動可能である、引張ケーブルと、引張ケーブルの外径より大きい内径を備え、引張ケーブルの一部分を受け入れる第1の導路であって、第1の導路は、引張ケーブルが締め付け方向と緩み方向との一方において移動させられるとき、引張ケーブルによる束なりを収容するように動作可能である第1の導路とを備える履物の物品。
条項124:引張ケーブルの外径より大きい内径を備え、引張ケーブルの一部分を受け入れる第2の導路であって、第2の導路は、引張ケーブルが締め付け方向と緩み方向との他方において移動させられるとき、引張ケーブルによる束なりを収容するように動作可能な、第2の導路をさらに備える、条項123に記載の履物の物品。
条項125:履物の物品は、緩み方向における引張ケーブルの移動を規制するロック状態と、緩み方向および締め付け方向の両方において引張ケーブルの移動を許容するロック解除状態との間で動作可能なケーブルロックをさらに備える、条項123または124に記載の履物の物品。
条項126:ケーブルロックは、ケーブルロックがロック状態にあるとき、締め付け方向における引張ケーブルの移動を許容する、条項125に記載の履物の物品。
条項127:ケーブルロックは、ケーブルロックがロック状態にあるとき、締め付け方向における引張ケーブルの移動を規制する、条項125に記載の履物の物品。
条項128:ケーブルロックはロック状態へと付勢される、条項125から127のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項129:ケーブルロックは、ケーブルロックをロック状態からロック解除状態へと移行させるように動作可能な解放部を備える、条項125から128のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項130:アッパーに付着され、地上係合面と、地上係合面とは反対のアウトソールの側に配置される内面とを備えるアウトソールをさらに備え、内面は、ケーブルロックを受け入れる受入領域を定める、条項125から129のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項131:アッパーに付着され、地上係合面、および、地上係合面とは反対のアウトソールの側に配置される内面を備えるアウトソールと、中底、および、中底とは反対のミッドソールの側に配置され、アウトソールの内面との間に空洞を定めるようにアウトソールの内面と相対する底面を有するミッドソールとをさらに備え、ケーブルロックは、アウトソールの内面とミッドソールの底面との間の空洞内に配置される、条項125から129のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項132:引張ケーブルは、ケーブルロックと締め付け把持部との間の第1の長さと、ケーブルロックと緩み把持部との間の第2の長さとを定める連続したループを含み、締め付け方向における引張ケーブルの移動は、第1の長さを増加させ、第2の長さを縮小させ、緩み方向における引張ケーブルの移動は、第1の長さを縮小させ、第2の長さを増加させる、条項125から131のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項133:ケーブルロックは、筐体と、筐体内においてスライド可能に配置されるロック部材とを備え、ロック部材は、筐体に対する引張ケーブルの移動を規制するロック位置と、筐体に対する引張ケーブルの移動を許容するロック解除位置との間で移動可能である、条項125から132のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項134:ロック部材は、筐体の第1の係合面と相対する第1のロック面と、筐体の第2の係合面と相対する第2のロック面とを備え、ロック部材は、引張ケーブルをロック位置において第1のロック面と第1の係合面との間で挟むように動作可能であり、引張ケーブルをロック位置において第2のロック面と第2の係合面との間で挟むように動作可能である、条項133に記載の履物の物品。
条項135:第1のロック面と第2のロック面とは収束している、条項134に記載の履物の物品。
条項136:第1のロック面は第1の係合面と実質的に平行であり、第2のロック面は第2の係合面と実質的に平行である、条項135に記載の履物の物品。
条項137:ケーブルロックは、ロック部材をロック位置からロック解除位置へと移動させるように動作可能な解放部を備える、条項133から136のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項138:解放部は、解放部に加えられる力がロック部材を筐体に対して第1の係合面および第2の係合面から離す方向において移動させることができるように、ロック部材に付着される、条項137に記載の履物の物品。
条項139:筐体は、ロック部材が第1の係合面および第2の係合面から所定の距離で離されるように移動させられるとき、ロック部材と係合するように動作可能な保持部を備え、保持部は、ロック部材をロック解除位置において維持するように動作可能である、条項138に記載の履物の物品。
条項140:ケーブルロックは付勢部材によってロック位置へと付勢される、条項125から139のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項141:ケーブルロックは、筐体と、筐体によって支持され、引張ケーブルが締め付け方向において移動するときに筐体に対して第1の方向において回転可能であり、引張ケーブルが緩み方向において移動するときに反対の第2の方向において回転可能であるスプールとを備え、スプールは、引張ケーブルの第1の部分を纏めるように構成される第1の環状溝と、引張ケーブルの第2の部分を纏めるように構成される第2の環状溝とを備える、条項125に記載の履物の物品。
条項142:ケーブルロックは、スプールとの共通の回転のために支持され、スプールの軸の周りで周方向に位置決めされる複数の歯と、筐体によって支持されると共に第1の付勢部材を備える第1の爪とを備え、第1の付勢部材は、スプールが第2の方向において回転するのを選択的に規制するために、第1の爪を複数の歯との係合へと付勢するように動作可能である、条項141に記載の履物の物品。
条項143:複数の歯は、第1の爪が複数の歯と係合させられるときにスプールを第1の方向において回転させることができるように、傾斜させられる、条項142に記載の履物の物品。
条項144:ケーブルロックは、第1の付勢部材の付勢力に打ち勝つ所定の力が解放部に加えられるとき、スプールを第2の方向において回転させるために第1の爪を複数の歯から選択的に係合解除させるように構成される解放部をさらに備える、条項142に記載の履物の物品。
条項145:ケーブルロックは第2の爪をさらに備え、第2の爪は、スプールを第2の方向において回転させるために第1の爪が複数の歯から係合解除されるとき、スプールと関連する制御面との係合へと第2の爪を付勢するように構成される第2の付勢部材を有する、条項144に記載の履物の物品。
条項146:第2の爪は第1の爪によって回転可能に支持される、条項145に記載の履物の物品。
条項147:締め付けケーブルの第1の部分と締め付けケーブルの第2の部分とは、反対の方向からスプールに接近する、条項141に記載の履物の物品。
条項148:ケーブルロックは、アッパーに付着されるアウトソールによって支持される、条項125から129および条項132から147のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項149:ケーブルロックは、履物のアウトソールとミッドソールとの間に配置される、条項125から129および条項132から147のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項150:アッパーと、アッパーを締め付け状態へと移動させるために締め付け方向において移動可能であり、アッパーを緩み状態へと移動させるために緩み方向において移動可能である引張ケーブルと、引張ケーブルによる束なりを収容するために、引張ケーブルが締め付け方向と緩み方向との一方において移動させられるとき、引張ケーブルの長さを受け入れるように動作可能な第1の導路であって、引張ケーブルが締め付け方向と緩み方向との一方において移動させられるときの第1の導路内で受け入れられる引張ケーブルの長さは、第1の導路の長さより大きい、第1の導路とを備える履物の物品。
条項151:引張ケーブルによる束なりを収容するために、引張ケーブルが締め付け方向と緩み方向との他方において移動させられるとき、引張ケーブルの長さを受け入れるように動作可能な第2の導路であって、引張ケーブルが締め付け方向と緩み方向との他方において移動させられるときの第2の導路内で受け入れられる引張ケーブルの長さは、第2の導路の長さより大きい、第2の導路をさらに備える、条項150に記載の履物の物品。
条項152:履物の物品は、緩み方向における引張ケーブルの移動を規制するロック状態と、緩み方向および締め付け方向の両方において引張ケーブルの移動を許容するロック解除状態との間で動作可能なケーブルロックをさらに備える、条項150または151に記載の履物の物品。
条項153:ケーブルロックは、ケーブルロックがロック状態にあるとき、締め付け方向における引張ケーブルの移動を許容する、条項152に記載の履物の物品。
条項154:ケーブルロックは、ケーブルロックがロック状態にあるとき、締め付け方向における引張ケーブルの移動を規制する、条項152に記載の履物の物品。
条項155:ケーブルロックはロック状態へと付勢される、条項152から154のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項156:ケーブルロックは、ケーブルロックをロック状態からロック解除状態へと移行させるように動作可能な解放部を備える、条項152から155のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項157:アッパーに付着され、地上係合面と、地上係合面とは反対のアウトソールの側に配置される内面とを備えるアウトソールをさらに備え、内面は、ケーブルロックを受け入れる受入領域を定める、条項152から156のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項158:アッパーに付着され、地上係合面、および、地上係合面とは反対のアウトソールの側に配置される内面を備えるアウトソールと、中底、および、中底とは反対のミッドソールの側に配置され、アウトソールの内面との間に空洞を定めるようにアウトソールの内面と相対する底面を有するミッドソールとをさらに備え、ケーブルロックは、アウトソールの内面とミッドソールの底面との間の空洞内に配置される、条項152から156のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項159:引張ケーブルは、ケーブルロックと締め付け把持部との間の第1の長さと、ケーブルロックと緩み把持部との間の第2の長さとを定める連続したループを含み、締め付け方向における引張ケーブルの移動は、第1の長さを増加させ、第2の長さを縮小させ、緩み方向における引張ケーブルの移動は、第1の長さを縮小させ、第2の長さを増加させる、条項152から158のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項160:ケーブルロックは、筐体と、筐体内においてスライド可能に配置されるロック部材とを備え、ロック部材は、筐体に対する引張ケーブルの移動を規制するロック位置と、筐体に対する引張ケーブルの移動を許容するロック解除位置との間で移動可能である、条項152から159のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項161:ロック部材は、筐体の第1の係合面と相対する第1のロック面と、筐体の第2の係合面と相対する第2のロック面とを備え、ロック部材は、引張ケーブルをロック位置において第1のロック面と第1の係合面との間で挟むように動作可能であり、引張ケーブルをロック位置において第2のロック面と第2の係合面との間で挟むように動作可能である、条項160に記載の履物の物品。
条項162:第1のロック面と第2のロック面とは収束している、条項161に記載の履物の物品。
条項163:第1のロック面は第1の係合面と実質的に平行であり、第2のロック面は第2の係合面と実質的に平行である、条項162に記載の履物の物品。
条項164:ケーブルロックは、ロック部材をロック位置からロック解除位置へと移動させるように動作可能な解放部を備える、条項160から163のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項165:解放部は、解放部に加えられる力がロック部材を筐体に対して第1の係合面および第2の係合面から離す方向において移動させることができるように、ロック部材に付着される、条項164に記載の履物の物品。
条項166:筐体は、ロック部材が第1の係合面および第2の係合面から所定の距離で離されるように移動させられるとき、ロック部材と係合するように動作可能な保持部を備え、保持部は、ロック部材をロック解除位置において維持するように動作可能である、条項165に記載の履物の物品。
条項167:ケーブルロックは付勢部材によってロック位置へと付勢される、条項152から166のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項168:ケーブルロックは、筐体と、筐体によって支持され、引張ケーブルが締め付け方向において移動するときに筐体に対して第1の方向において回転可能であり、引張ケーブルが緩み方向において移動するときに反対の第2の方向において回転可能であるスプールとを備え、スプールは、引張ケーブルの第1の部分を纏めるように構成される第1の環状溝と、引張ケーブルの第2の部分を纏めるように構成される第2の環状溝とを備える、条項152に記載の履物の物品。
条項169:ケーブルロックは、スプールの軸の周りで周方向に位置決めされる複数の歯と、筐体によって支持されると共に、第1の付勢部材を備える第1の爪とを備え、第1の付勢部材は、スプールが第2の方向において回転するのを選択的に規制するために、第1の爪を複数の歯との係合へと付勢するように構成される、条項168に記載の履物の物品。
条項170:複数の歯は、第1の爪が複数の歯と係合させられるときにスプールを第1の方向において回転させることができるように、傾斜させられる、条項169に記載の履物の物品。
条項171:ケーブルロックは、第1の付勢部材の付勢力に打ち勝つ所定の力が解放部に加えられるとき、スプールを第2の方向において回転させるために第1の爪を複数の歯から選択的に係合解除させるように構成される解放部をさらに備える、条項169に記載の履物の物品。
条項172:ケーブルロックは第2の爪をさらに備え、第2の爪は、スプールを第2の方向において回転させるために第1の爪が複数の歯から係合解除されるとき、スプールと関連する制御面との係合へと第2の爪を付勢するように構成される第2の付勢部材を有する、条項171に記載の履物の物品。
条項173:第2の爪は第1の爪によって回転可能に支持される、条項172に記載の履物の物品。
条項174:締め付けケーブルの第1の部分と締め付けケーブルの第2の部分とは、反対の方向からスプールに接近する、条項168に記載の履物の物品。
条項175:ケーブルロックは、アッパーに付着されるアウトソールによって支持される、条項152から154および条項159から174のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項176:ケーブルロックは、履物のアウトソールとミッドソールとの間に配置される、条項152から154および条項159から174のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項177:踵部分、甲部分、および前足部分を有するアッパーと、アッパーの甲部分および踵部分の一方に配置される締め付け把持部と、アッパーの甲部分および踵部分の他方に配置される緩み把持部と、締め付け把持部および緩み把持部に動作可能に連結される引張ケーブルであって、引張ケーブルは、アッパーを締め付け状態へと移動させるために締め付け把持部がアッパーから離れるように引っ張られるとき、締め付け方向において移動可能であり、アッパーを緩み状態へと移動させるために緩み把持部がアッパーから離れるように引っ張られるとき、緩み方向において移動可能である、引張ケーブルとを備える履物の物品。
条項178:履物の物品は、緩み方向における引張ケーブルの移動を規制するロック状態と、緩み方向および締め付け方向の両方において引張ケーブルの移動を許容するロック解除状態との間で動作可能なケーブルロックをさらに備える、条項177に記載の履物の物品。
条項179:ケーブルロックは、ケーブルロックがロック状態にあるとき、締め付け方向における引張ケーブルの移動を許容する、条項178に記載の履物の物品。
条項180:ケーブルロックは、ケーブルロックがロック状態にあるとき、締め付け方向における引張ケーブルの移動を規制する、条項178に記載の履物の物品。
条項181:ケーブルロックはロック状態へと付勢される、条項178から180のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項182:ケーブルロックは、ケーブルロックをロック状態からロック解除状態へと移行させるように動作可能な解放部を備える、条項178から181のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項183:アッパーに付着され、地上係合面と、地上係合面とは反対のアウトソールの側に配置される内面とを備えるアウトソールをさらに備え、内面は、ケーブルロックを受け入れる受入領域を定める、条項178から182のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項184:アッパーに付着され、地上係合面、および、地上係合面とは反対のアウトソールの側に配置される内面を備えるアウトソールと、中底、および、中底とは反対のミッドソールの側に配置され、アウトソールの内面との間に空洞を定めるようにアウトソールの内面と相対する底面を有するミッドソールとをさらに備え、ケーブルロックは、アウトソールの内面とミッドソールの底面との間の空洞内に配置される、条項178から182のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項185:引張ケーブルは、ケーブルロックと締め付け把持部との間の第1の長さと、ケーブルロックと緩み把持部との間の第2の長さとを定める連続したループを含み、締め付け方向における引張ケーブルの移動は、第1の長さを増加させ、第2の長さを縮小させ、緩み方向における引張ケーブルの移動は、第1の長さを縮小させ、第2の長さを増加させる、条項178から184のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項186:引張ケーブルが導路に対して移動するとき、第1の長さに沿って引張ケーブルの一部分を包囲するように構成される第1の導路であって、第1の導路は、締め付け方向における引張ケーブルの移動の間に第1の長さが増加するときに引張ケーブルによる束なりを収容するために、引張ケーブルの外径より大きい内径を定める、第1の導路をさらに備える、条項177から185のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項187:引張ケーブルが導路に対して移動するとき、第2の長さに沿って引張ケーブルの一部分を包囲するように構成される第2の導路であって、第2の導路は、緩み方向における引張ケーブルの移動の間に第2の長さが増加するときに引張ケーブルによる束なりを収容するために、引張ケーブルの外径より大きい内径を定める、第2の導路をさらに備える、条項186に記載の履物の物品。
条項188:ケーブルロックは、筐体と、筐体内においてスライド可能に配置されるロック部材とを備え、ロック部材は、筐体に対する引張ケーブルの移動を規制するロック位置と、筐体に対する引張ケーブルの移動を許容するロック解除位置との間で移動可能である、条項178に記載の履物の物品。
条項189:ロック部材は、筐体の第1の係合面と相対する第1のロック面と、筐体の第2の係合面と相対する第2のロック面とを備え、ロック部材は、引張ケーブルをロック位置において第1のロック面と第1の係合面との間で挟むように動作可能であり、引張ケーブルをロック位置において第2のロック面と第2の係合面との間で挟むように動作可能である、条項188に記載の履物の物品。
条項190:第1のロック面と第2のロック面とは収束している、条項189に記載の履物の物品。
条項191:第1のロック面は第1の係合面と実質的に平行であり、第2のロック面は第2の係合面と実質的に平行である、条項190に記載の履物の物品。
条項192:ケーブルロックは、ロック部材をロック位置からロック解除位置へと移動させるように動作可能な解放部を備える、条項189に記載の履物の物品。
条項193:解放部は、解放部に加えられる力がロック部材を筐体に対して第1の係合面および第2の係合面から離す方向において移動させることができるように、ロック部材に付着される、条項192に記載の履物の物品。
条項194:筐体は、ロック部材が第1の係合面および第2の係合面から所定の距離で離されるように移動させられるとき、ロック部材と係合するように動作可能な保持部を備え、保持部は、ロック部材をロック解除位置において維持するように動作可能である、条項193に記載の履物の物品。
条項195:ロック部材は付勢部材によってロック位置へと付勢される、条項178から194のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項196:ケーブルロックは、筐体と、筐体によって支持され、引張ケーブルが締め付け方向において移動するときに筐体に対して第1の方向において回転可能であり、引張ケーブルが緩み方向において移動するときに反対の第2の方向において回転可能であるスプールとを備え、スプールは、引張ケーブルの第1の部分を纏めるように構成される第1の環状溝と、引張ケーブルの第2の部分を纏めるように構成される第2の環状溝とを備える、条項178に記載の履物の物品。
条項197:ケーブルロックは、スプールの軸の周りで周方向に位置決めされる複数の歯と、筐体によって支持されると共に、第1の付勢部材を備える第1の爪とを備え、第1の付勢部材は、スプールが第2の方向において回転するのを選択的に規制するために、第1の爪を複数の歯との係合へと付勢するように構成される、条項196に記載の履物の物品。
条項198:複数の歯は、第1の爪が複数の歯と係合させられるときにスプールを第1の方向において回転させることができるように、傾斜させられる、条項197に記載の履物の物品。
条項199:ケーブルロックは、第1の付勢部材の付勢力に打ち勝つ所定の力が解放部に加えられるとき、スプールを第2の方向において回転させるために第1の爪を複数の歯から選択的に係合解除させるように構成される解放部をさらに備える、条項197に記載の履物の物品。
条項200:ケーブルロックは第2の爪をさらに備え、第2の爪は、スプールを第2の方向において回転させるために第1の爪が複数の歯から係合解除されるとき、スプールと関連する制御面との係合へと第2の爪を付勢するように構成される第2の付勢部材を有する、条項199に記載の履物の物品。
条項201:第2の爪は第1の爪によって回転可能に支持される、条項200に記載の履物の物品。
条項202:締め付けケーブルの第1の部分と締め付けケーブルの第2の部分とは、反対の方向からスプールに接近する、条項196に記載の履物の物品。
条項203:ケーブルロックは、アッパーに付着されるアウトソールによって支持される、条項178から182および条項185から202のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項204:ケーブルロックは、履物のアウトソールとミッドソールとの間に配置される、条項178から182および条項185から202のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項205:引張ケーブルによる束なりを収容するために、引張ケーブルが締め付け方向と緩み方向との一方において移動させられるとき、引張ケーブルの長さを受け入れるように動作可能な第1の導路であって、引張ケーブルが締め付け方向と緩み方向との一方において移動させられるときの第1の導路内で受け入れられる引張ケーブルの長さは、第1の導路の長さより大きい、第1の導路をさらに備える、条項177に記載の履物の物品。
条項206:引張ケーブルによる束なりを収容するために、引張ケーブルが締め付け方向と緩み方向との他方において移動させられるとき、引張ケーブルの長さを受け入れるように動作可能な第2の導路であって、引張ケーブルが締め付け方向と緩み方向との他方において移動させられるときの第2の導路内で受け入れられる引張ケーブルの長さは、第2の導路の長さより大きい、第2の導路をさらに備える、条項205に記載の履物の物品。
条項207:アッパーと、アッパーに付着されるソール構造と、アッパーとソール構造との間で延び、アッパーを締め付け状態へと移動させるために締め付け方向において移動可能であり、アッパーを緩み状態へと移動させるために緩み方向において移動可能である第1のケーブルと、ソール構造内に配置され、緩み方向における第1のケーブルの移動を規制するようにロック状態において動作可能であり、緩み方向における第1のケーブルの移動を許容するようにロック解除状態において動作可能であるケーブルロックとを備える履物の物品。
条項208:ソール構造は、地上接触面を有するアウトソールと、アウトソールとアッパーとの間に配置されるミッドソールとを備える、条項207に記載の履物の物品。
条項209:ケーブルロックはミッドソールの空洞内に受け入れられる、条項208に記載の履物の物品。
条項210:ケーブルロックはアウトソールと相対する、条項208または209に記載の履物の物品。
条項211:ケーブルロックはアウトソールと接触している、条項208または209に記載の履物の物品。
条項212:アッパーとミッドソールとの間に配置されるシュトローベルをさらに備える、条項208に記載の履物の物品。
条項213:ケーブルロックはミッドソールの空洞内に受け入れられる、条項212に記載の履物の物品。
条項214:ケーブルロックはシュトローベルと相対する、条項212または213に記載の履物の物品。
条項215:ケーブルロックはシュトローベルと接触している、条項212または213に記載の履物の物品。
条項216:ケーブルロックはシュトローベルに付着される、条項212または213に記載の履物の物品。
条項217:ケーブルロックはミッドソールに付着される、条項208に記載の履物の物品。
条項218:アッパーに付着されるシュトローベルをさらに備える、条項217に記載の履物の物品。
条項219:シュトローベルはミッドソールとアウトソールとの間に配置される、条項218に記載の履物の物品。
条項220:シュトローベルはケーブルロックとアウトソールとの間に配置される、条項218に記載の履物の物品。
条項221:ケーブルロックは、ソール構造の踵領域、ソール構造の中間足領域、およびソール構造の前足領域のうちの1つの中に配置され、中間足領域は踵領域と前足領域との間に配置される、条項207から220のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項222:アッパーと、ミッドソールを備えるソール構造と、アッパーに付着される第1のケーブルであって、第1のケーブルは、アッパーを締め付け状態へと移動させるためにアッパーに対して締め付け方向において移動可能であり、アッパーを緩み状態へと移動させるためにアッパーに対して緩み方向において移動可能である、第1のケーブルと、ミッドソール内に配置され、緩み方向における第1のケーブルの移動を規制するようにロック状態において動作可能であり、緩み方向における第1のケーブルの移動を許容するようにロック解除状態において動作可能であるケーブルロックとを備える履物の物品。
条項223:ソール構造は、地上接触面を有するアウトソールを備え、ミッドソールはアウトソールとアッパーとの間に配置される、条項207に記載の履物の物品。
条項224:ケーブルロックはミッドソールの空洞内に受け入れられる、条項222または223に記載の履物の物品。
条項225:ケーブルロックはアウトソールと相対する、条項223または224に記載の履物の物品。
条項226:ケーブルロックはアウトソールと接触している、条項223または224に記載の履物の物品。
条項227:アッパーとミッドソールとの間に配置されるシュトローベルをさらに備える、条項222から226のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項228:ケーブルロックはミッドソールの空洞内に受け入れられる、条項227に記載の履物の物品。
条項229:ケーブルロックはシュトローベルと相対する、条項227または228に記載の履物の物品。
条項230:ケーブルロックはシュトローベルと接触している、条項227または228に記載の履物の物品。
条項231:ケーブルロックはシュトローベルに付着される、条項227または228に記載の履物の物品。
条項232:ケーブルロックはミッドソールに付着される、条項207に記載の履物の物品。
条項233:アッパーに付着されるシュトローベルをさらに備える、条項232に記載の履物の物品。
条項234:シュトローベルはミッドソールとソール構造のアウトソールとの間に配置される、条項233に記載の履物の物品。
条項235:シュトローベルはケーブルロックとソール構造のアウトソールとの間に配置される、条項233に記載の履物の物品。
条項236:ケーブルロックは、ソール構造の踵領域、ソール構造の中間足領域、およびソール構造の前足領域のうちの1つの中に配置され、中間足領域は踵領域と前足領域との間に配置される、条項222から235のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項237:アッパーと、地上接触面を有するアウトソールを備えるソール構造と、アッパーに付着される第1のケーブルであって、第1のケーブルは、アッパーを締め付け状態へと移動させるためにアッパーに対して締め付け方向において移動可能であり、アッパーを緩み状態へと移動させるためにアッパーに対して緩み方向において移動可能である、第1のケーブルと、ソール構造内に配置され、アウトソールと相対するケーブルロックであって、ケーブルロックは、緩み方向における第1のケーブルの移動を規制するようにロック状態において動作可能であり、緩み方向における第1のケーブルの移動を許容するようにロック解除状態において動作可能であるケーブルロックとを備える履物の物品。
条項238:ソール構造は、アウトソールとアッパーとの間に配置されるミッドソールを備える、条項237に記載の履物の物品。
条項239:ケーブルロックはミッドソールの空洞内に受け入れられる、条項238に記載の履物の物品。
条項240:ケーブルロックはアウトソールと接触している、条項237から239のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項241:ケーブルロックはアウトソールに付着される、条項237から240のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項242:アッパーとアウトソールとの間に配置されるシュトローベルをさらに備える、条項237から241のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項243:ケーブルロックはミッドソールの空洞内に受け入れられる、条項242に記載の履物の物品。
条項244:ミッドソールはケーブルロックとシュトローベルとの間に配置される、条項243に記載の履物の物品。
条項245:ケーブルロックは、ソール構造の踵領域、ソール構造の中間足領域、およびソール構造の前足領域のうちの1つの中に配置され、中間足領域は踵領域と前足領域との間に配置される、条項237から244のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項246:アッパーと、ソール構造と、アッパーに付着され、アッパーとソール構造との間に配置されるシュトローベルと、アッパーに付着される第1のケーブルであって、第1のケーブルは、アッパーを締め付け状態へと移動させるためにアッパーに対して締め付け方向において移動可能であり、アッパーを緩み状態へと移動させるためにアッパーに対して緩み方向において移動可能である、第1のケーブルと、ソール構造内に配置され、シュトローベルと相対するケーブルロックであって、ケーブルロックは、緩み方向における第1のケーブルの移動を規制するようにロック状態において動作可能であり、緩み方向における第1のケーブルの移動を許容するようにロック解除状態において動作可能である、ケーブルロックとを備える履物の物品。
条項247:ソール構造は、地上接触面を有するアウトソールと、アウトソールとアッパーとの間に配置されるミッドソールとを備える、条項246に記載の履物の物品。
条項248:ケーブルロックはミッドソールの空洞内に受け入れられる、条項247に記載の履物の物品。
条項249:ケーブルロックはシュトローベルと接触している、条項247または248に記載の履物の物品。
条項250:ケーブルロックはシュトローベルに付着される、条項247または248に記載の履物の物品。
条項251:ケーブルロックはミッドソールに付着される、条項247に記載の履物の物品。
条項252:ケーブルロックはシュトローベルに付着される、条項251に記載の履物の物品。
条項253:ケーブルロックは、接着剤および留め具のうちの少なくとも1つによってシュトローベルに付着される、条項252に記載の履物の物品。
条項254:シュトローベルはミッドソールとアウトソールとの間に配置される、条項251から253のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項255:シュトローベルはミッドソールとアウトソールとの間に配置される、条項247に記載の履物の物品。
条項256:シュトローベルはケーブルロックとアウトソールとの間に配置される、条項247から255のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項257:ケーブルロックは、ソール構造の踵領域、ソール構造の中間足領域、およびソール構造の前足領域のうちの1つの中に配置され、中間足領域は踵領域と前足領域との間に配置される、条項246から256のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項258:アッパーと、ミッドソールを備えるソール構造と、アッパーに付着される第1のケーブルであって、第1のケーブルは、アッパーを締め付け状態へと移動させるためにアッパーに対して締め付け方向において移動可能であり、アッパーを緩み状態へと移動させるためにアッパーに対して緩み方向において移動可能である、第1のケーブルと、ミッドソールに付着され、緩み方向における第1のケーブルの移動を規制するようにロック状態において動作可能であり、緩み方向における第1のケーブルの移動を許容するようにロック解除状態において動作可能であるケーブルロックとを備える履物の物品。
条項259:ソール構造は、地上接触面を有するアウトソールを備え、ミッドソールはアウトソールとアッパーとの間に配置される、条項258に記載の履物の物品。
条項260:ケーブルロックはミッドソールの空洞内に受け入れられる、条項258または259に記載の履物の物品。
条項261:アッパーに付着されるシュトローベルをさらに備える、条項258から260のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項262:ケーブルロックはシュトローベルと相対する、条項261に記載の履物の物品。
条項263:ケーブルロックはシュトローベルと接触している、条項261に記載の履物の物品。
条項264:ケーブルロックはシュトローベルに付着される、条項261に記載の履物の物品。
条項265:シュトローベルはミッドソールとソール構造のアウトソールとの間に配置される、条項261から264のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項266:シュトローベルはケーブルロックとソール構造のアウトソールとの間に配置される、条項261から264のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項267:ケーブルロックは、ソール構造の踵領域、ソール構造の中間足領域、およびソール構造の前足領域のうちの1つの中に配置され、中間足領域は踵領域と前足領域との間に配置される、条項258から266のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項268:アッパーと、アッパーを締め付け状態へと移動させるために締め付け方向においてアッパーから離れる方に移動可能であり、アッパーを緩み状態へと移動させるために緩み方向において移動可能である第1のケーブルと、アッパーに配置され、緩み方向における第1のケーブルの移動を規制するようにロック状態において動作可能であり、緩み方向における第1のケーブルの移動を許容するようにロック解除状態において動作可能であるケーブルロックとを備える履物の物品。
条項269:ケーブルロックは履物の物品の踵に配置される、条項268に記載の履物の物品。
条項270:ケーブルロックは、ケーブルロックをロック状態からロック解除状態へと移動させるように動作可能な解放コードを備える、条項269に記載の履物の物品。
条項271:アッパーに付着され、地上接触面を含むソール構造をさらに備える、条項270に記載の履物の物品。
条項272:解放コードは、地上接触面から離れる方向においてケーブルロックから延びる、条項271に記載の履物の物品。
条項273:ケーブルロックは細長い、条項271または272に記載の履物の物品。
条項274:ケーブルロックの長手方向軸は、地上接触面に対して実質的に垂直である、条項273に記載の履物の物品。
条項275:ケーブルロックは、ケーブルロックをロック状態からロック解除状態へと移動させるように動作可能な解放コードを備える、条項268に記載の履物の物品。
条項276:アッパーに付着され、地上接触面を含むソール構造をさらに備える、条項275に記載の履物の物品。
条項277:解放コードは、地上接触面から離れる方向においてケーブルロックから延びる、条項276に記載の履物の物品。
条項278:ケーブルロックは細長い、条項276または277に記載の履物の物品。
条項279:ケーブルロックの長手方向軸は、地上接触面に対して実質的に垂直である、条項278に記載の履物の物品。
条項280:ケーブルロックは細長い、条項268に記載の履物の物品。
条項281:ケーブルロックは、互いに向かって収束する第1の係合面および第2の係合面を有する筐体と、筐体内にスライド可能に配置され、ロック状態とロック解除状態との間で移動可能であり、互いに向かって収束する第1のロック面および第2のロック面を備えるロック部材であって、筐体に対する第1の方向における第1のケーブルの移動を規制するために、第1のロック面は、ロック状態において、第1のケーブルの第1の部分を第1の係合面と第1のロック面との間で挟むように動作可能であり、第2のロック面は、ロック状態において、第1のケーブルの第2の部分を第2の係合面と第2のロック面との間で挟むように動作可能である、ロック部材と、付勢力を加えるように、および、ロック部材をロック状態において付勢するように動作可能である付勢部材とを備える、条項268から280のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項282:付勢部材はバネである、請求項281に記載の履物の物品。
条項283:バネはコイルバネである、条項282に記載の履物の物品。
条項284:ロック部材に付着され、付勢部材の付勢力を超える張力がロック解除方向において解放コードに加えられるとき、ロック部材をロック状態からロック解除状態へと移動させるように動作可能な解放コードをさらに備える、条項281から283のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項285:解放コードは、付勢部材とは反対のロック部材の端において、ロック部材に付着される、条項284に記載の履物の物品。
条項286:ロック部材は、筐体と選択的に係合するように、および、ロック部材をロック解除状態において維持するように動作可能な保持部を備える、条項281から285のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項287:保持部は、付勢部材とは反対のロック部材の端に配置される、条項286に記載の履物の物品。
条項288:保持部はロック部材のタブ部分に形成される、条項286に記載の履物の物品。
条項289:タブ部分は、ロック部材に対して、休止状態と屈曲状態との間で移動可能である、条項288に記載の履物の物品。
条項290:タブ部分は休止状態へと付勢される、条項288に記載の履物の物品。
条項291:タブ部分は、保持部を筐体から係合解除するために、休止状態から屈曲状態へと移動するように動作可能である、条項288に記載の履物の物品。
条項292:タブ部分に付着される解放コードをさらに備え、解放コードは、タブ部分を休止状態から屈曲状態へと移動させるように動作可能である、条項291に記載の履物の物品。
条項293:解放コードは、付勢部材の付勢力を超える張力がロック解除方向において解放コードに加えられるとき、ロック部材をロック状態からロック解除状態へと移動させるように動作可能である、条項292に記載の履物の物品。
条項294:ロック部材は、ロック部材をロック解除状態において維持するために、筐体の第1の保持部および第2の保持部を選択的に受け入れるように動作可能な第1の凹部および第2の凹部を備える、条項281に記載の履物の物品。
条項295:第1の保持部および第2の保持部は拡張状態と引込状態との間で移動可能である、条項294に記載の履物の物品。
条項296:第1の保持部および第2の保持部は、第1の付勢部材および第2の付勢部材によって、拡張状態へと付勢される、条項295に記載の履物の物品。
条項297:第1の付勢部材および第2の付勢部材はバネである、条項296に記載の履物の物品。
条項298:第1の付勢部材および第2の付勢部材はコイルバネである、条項296に記載の履物の物品。
条項299:第1の保持部および第2の保持部は筐体と一体に形成される、条項295に記載の履物の物品。
条項300:第1の保持部および第2の保持部は、拡張状態と引込状態との間で移動可能であるリビングヒンジとして作用する、条項295に記載の履物の物品。
条項301:第1の保持部および第2の保持部は、第1の凹部内および第2の凹部内にそれぞれ受け入れられるとき、引込状態になる、条項295に記載の履物の物品。
条項302:第1のロック面および第2のロック面の少なくとも一方は、ロック部材がロック状態にあるときに第1のケーブルを把持するように動作可能な突起を備える、条項281から301のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項303:第1の突起は、ロック部材がロック状態にあるときにケーブルを把持するために、ロック部材の長手方向軸に対して斜めにされ、筐体に対する第1の方向におけるケーブルの移動を規制する、条項281から301のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項304:第1のケーブルは、ロック部材がロック解除状態にあるとき、第1の方向と反対の第2の方向において移動可能である、条項281から301のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項305:第1の一連のケーブル案内部および第2の一連のケーブル案内部を有するアッパーと、第1のケーブル案内部の隣接するもの同士によって受け入れられ、その隣接するもの同士の間で延びる第1の部分、および、第2のケーブル案内部の隣接するもの同士によって受け入れられ、その隣接するもの同士の間で延びる第2の部分を備える第1のケーブルであって、アッパーを締め付け状態へと移動させるために、第1の部分は第1の締め付け方向において移動可能であり、第2の部分は第2の締め付け方向において移動可能であり、アッパーを緩み状態へと移動させるために、第1の部分は第1の緩み方向において移動可能であり、第2の部分は第2の緩み方向において移動可能である、第1のケーブルと、第1の緩み方向における第1の部分の移動を規制するように、および、第2の緩み方向における第2の部分の移動を規制するようにロック状態において動作可能であり、第1の緩み方向における第1の部分の移動を許容するように、および、第2の緩み方向における第2の部分の移動を許容するようにロック解除状態において動作可能であるケーブルロックと、ケーブルロックをロック状態からロック解除状態へと移動させるように動作可能な解放ケーブルであって、解放ケーブルは、ケーブルロックから遠くに位置付けられる解放把持部を備える、解放ケーブルとを備える履物の物品。
条項306:ケーブルロックによって受け入れられる第1の部分と、ケーブルロックから遠くに位置付けられる締め付け把持部を形成する第2の部分とを備える第2のケーブルをさらに備える、条項305に記載の履物の物品。
条項307:第2のケーブルは、所定の大きさの力が締め付け把持部に加えられるとき、第1の部分を第1の締め付け方向において移動させるために、および、第2の部分を第2の締め付け方向において移動させるために、第1のケーブルを引っ張り状態にするように動作可能である、条項306に記載の履物の物品。
条項308:締め付け把持部は、アッパーの足首開口に近接して配置される、条項306に記載の履物の物品。
条項309:締め付け把持部は解放ケーブルから離間される、条項306に記載の履物の物品。
条項310:締め付け把持部は解放ケーブルに近接して位置付けられる、条項306に記載の履物の物品。
条項311:締め付け把持部は、解放ケーブルよりアッパーの前足領域の近くに位置付けられる、条項306に記載の履物の物品。
条項312:締め付け把持部は、解放ケーブルよりアッパーの踵領域の近くに位置付けられる、条項306に記載の履物の物品。
条項313:ケーブルロックはアッパーの表面に配置される、条項305から312のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項314:ケーブルロックはアッパーの踵領域に配置される、条項305から313のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項315:ミッドソールとアウトソールとを備えるソール構造をさらに備え、ケーブルロックはミッドソール内に配置される、条項305から312-8のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項316:ケーブルロックはミッドソールの空洞内に受け入れられる、条項315に記載の履物の物品。
条項317:ケーブルロックはアウトソールと相対する、条項315または316に記載の履物の物品。
条項318:ケーブルロックはアウトソールと接触している、条項315または316に記載の履物の物品。
条項319:アッパーとミッドソールとの間に配置されるシュトローベルをさらに備える、条項315に記載の履物の物品。
条項320:ケーブルロックはミッドソールの空洞内に受け入れられる、条項319に記載の履物の物品。
条項321:ケーブルロックはシュトローベルと相対する、条項319または320に記載の履物の物品。
条項322:ケーブルロックはシュトローベルと接触している、条項319または320に記載の履物の物品。
条項323:ケーブルロックはシュトローベルに付着される、条項319または320に記載の履物の物品。
条項324:ケーブルロックはミッドソールに付着される、条項315に記載の履物の物品。
条項325:アッパーに付着されるシュトローベルをさらに備える、条項324に記載の履物の物品。
条項326:シュトローベルはミッドソールとアウトソールとの間に配置される、条項325に記載の履物の物品。
条項327:シュトローベルはケーブルロックとアウトソールとの間に配置される、条項325に記載の履物の物品。
条項328:ケーブルロックは、ソール構造の踵領域、ソール構造の中間足領域、およびソール構造の前足領域のうちの1つの中に配置され、中間足領域は踵領域と前足領域との間に配置される、条項315から327のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項329:第1の一連のケーブル案内部および第2の一連のケーブル案内部を有するアッパーと、第1のケーブル案内部の隣接するもの同士によって受け入れられ、その隣接するもの同士の間で延びる第1の部分、および、第2のケーブル案内部の隣接するもの同士によって受け入れられ、その隣接するもの同士の間で延びる第2の部分を備える第1のケーブルであって、アッパーを締め付け状態へと移動させるために、第1の部分は第1の締め付け方向において移動可能であり、第2の部分は第2の締め付け方向において移動可能であり、アッパーを緩み状態へと移動させるために、第1の部分は第1の緩み方向において移動可能であり、第2の部分は第2の緩み方向において移動可能である、第1のケーブルと、第1の緩み方向における第1の部分の移動を規制するように、および、第2の緩み方向における第2の部分の移動を規制するようにロック状態において動作可能であり、第1の緩み方向における第1の部分の移動を許容するように、および、第2の緩み方向における第2の部分の移動を許容するようにロック解除状態において動作可能であるケーブルロックと、ケーブルロックによって受け入れられる第1の部分と、ケーブルロックから遠くに位置付けられる締め付け把持部を形成する第2の部分とを備える第2のケーブルであって、第2のケーブルは、所定の大きさの力が締め付け把持部に加えられるとき、第1の部分を第1の締め付け方向において移動させるために、および、第2の部分を第2の締め付け方向において移動させるために、第1のケーブルを引っ張り状態にするように動作可能である、第2のケーブルとを備える履物の物品。
条項330:ケーブルロックをロック状態からロック解除状態へと移動させるように動作可能な解放ケーブルをさらに備える、条項329に記載の履物の物品。
条項331:解放ケーブルは、ケーブルロックから遠くに位置付けられる解放把持部を備える、条項330に記載の履物の物品。
条項332:締め付け把持部と解放把持部とは互いに近接して配置される、条項329から331のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項333:締め付け把持部と解放把持部とは互いから離間される、条項329から331のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項334:締め付け把持部は、解放ケーブルよりアッパーの前足領域の近くに位置付けられる、条項329から331のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項335:締め付け把持部は、解放ケーブルよりアッパーの踵領域の近くに位置付けられる、条項329から331のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項336:締め付け把持部は、アッパーの足首開口に近接して配置される、条項329に記載の履物の物品。
条項337:ケーブルロックはアッパーの表面に配置される、条項329から336のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項338:ケーブルロックはアッパーの踵領域に配置される、条項329から337のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項339:ミッドソールとアウトソールとを備えるソール構造をさらに備え、ケーブルロックはミッドソール内に配置される、条項329から336のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項340:ケーブルロックはミッドソールの空洞内に受け入れられる、条項339に記載の履物の物品。
条項341:ケーブルロックはアウトソールと相対する、条項339または340に記載の履物の物品。
条項342:ケーブルロックはアウトソールと接触している、条項339または340に記載の履物の物品。
条項343:アッパーとミッドソールとの間に配置されるシュトローベルをさらに備える、条項339に記載の履物の物品。
条項344:ケーブルロックはミッドソールの空洞内に受け入れられる、条項343に記載の履物の物品。
条項345:ケーブルロックはシュトローベルと相対する、条項343または344に記載の履物の物品。
条項346:ケーブルロックはシュトローベルと接触している、条項343または344に記載の履物の物品。
条項347:ケーブルロックはシュトローベルに付着される、条項343または344に記載の履物の物品。
条項348:ケーブルロックはミッドソールに付着される、条項339に記載の履物の物品。
条項349:アッパーに付着されるシュトローベルをさらに備える、条項348に記載の履物の物品。
条項350:シュトローベルはミッドソールとアウトソールとの間に配置される、条項349に記載の履物の物品。
条項351:シュトローベルはケーブルロックとアウトソールとの間に配置される、条項349に記載の履物の物品。
条項352:ケーブルロックは、ソール構造の踵領域、ソール構造の中間足領域、およびソール構造の前足領域のうちの1つの中に配置され、中間足領域は踵領域と前足領域との間に配置される、条項339から351のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項353:内部空所を定めるアッパーと、アッパーを締め付け状態へと移動させるために締め付け方向において移動可能であり、アッパーを緩み状態へと移動させるために緩み方向において移動可能である第1のケーブルと、緩み方向における第1のケーブルの移動を規制するようにロック状態において動作可能であり、緩み方向における第1のケーブルの移動を許容するようにロック解除状態において動作可能であるケーブルロックと、アッパーに付着され、ケーブルロックを受け入れる空洞、および、空洞からソール構造の外部へと延びる少なくとも1つの導管を備えるソール構造であって、第1のケーブルは、空洞内のケーブルロックから少なくとも1つの導管を介してソール構造の外部へと延びる、ソール構造とを備える履物の物品。
条項354:第1のケーブルを締め付け方向において移動させるために、第1の方向においてアッパーから離すように移動させられるように動作可能な締め付け把持部をさらに備える、条項353に記載の履物の物品。
条項355:ケーブルロックをロック状態からロック解除状態まで移動させるために第2の方向においてアッパーから離すように移動させられるように動作可能であり、締め付け把持部とは別となっている解放把持部をさらに備える、条項354に記載の履物の物品。
条項356:ケーブルロックは、締め付け把持部から、および、解放把持部から遠くに配置される、条項355に記載の履物の物品。
条項357:解放把持部はアッパーから延びる、条項355に記載の履物の物品。
条項358:解放把持部は締め付け把持部と位置合わせされる、条項355に記載の履物の物品。
条項359:ソール構造はミッドソールとアウトソールとを備える、条項353から358のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項360:ミッドソールは空洞を備える、条項359に記載の履物の物品。
条項361:空洞はアウトソールと相対する、条項360に記載の履物の物品。
条項362:空洞はアッパーと相対する、条項360に記載の履物の物品。
条項363:アッパーに付着されるシュトローベルをさらに備え、空洞はシュトローベルと相対する、条項360に記載の履物の物品。
条項364:ケーブルロックはシュトローベルに付着される、条項363に記載の履物の物品。
条項365:内部空所を定めるアッパーと、アッパーを締め付け状態へと移動させるために第1の締め付け方向において移動可能であり、アッパーを緩み状態へと移動させるために第1の緩み方向において移動可能である第1のケーブル部分と、第2の締め付け方向において移動可能であり、第1のケーブル部分が第1の緩み方向において移動させられるときに第2の緩み方向において移動可能である第2のケーブル部分と、第1の緩み方向における第1のケーブル部分および第2の緩み方向における第2のケーブル部分の移動を規制するようにロック状態において動作可能であり、第1の緩み方向における第1のケーブル部分および第2の緩み方向における第2のケーブル部分の移動を許容するようにロック解除状態において動作可能であるケーブルロックと、アッパーに付着され、第1のケーブル部分を受け入れる第1のケーブル案内部であって、第1のケーブル案内部は、第1のケーブルと係合し、アッパーに対する第1のケーブルの移動を方向付けるように動作可能な第1の凸状内面を備える、第1のケーブル案内部と、アッパーに付着され、第2のケーブル部分を受け入れる第2のケーブル案内部であって、第2のケーブル案内部は、第2のケーブルと係合し、アッパーに対する第2のケーブルの移動を方向付けるように動作可能な第2の凸状内面を備える、第2のケーブル案内部とを備える履物の物品。
条項366:第2のケーブル部分は、ループとして形成され、第2のケーブル部分を第2の締め付け方向において移動させるためにアッパーから離れるように第1の方向において移動させられるように動作可能である締め付け把持部を形成する、条項365に記載の履物の物品。
条項367:ケーブルロックをロック状態からロック解除状態まで移動させるために第2の方向においてアッパーから離すように移動させられるように動作可能な解放把持部をさらに備える、条項365または366に記載の履物の物品。
条項368:解放把持部は締め付け把持部とは別である、条項367に記載の履物の物品。
条項369:第1の方向は第2の方向と異なる、条項367または368に記載の履物の物品。
条項370:ケーブルロックは、締め付け把持部から、および、解放把持部から遠くに配置される、条項367に記載の履物の物品。
条項371:アッパーに付着されるソール構造をさらに備える、条項365から370のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項372:ケーブルロックはソール構造内に配置される、条項371に記載の履物の物品。
条項373:ソール構造はミッドソールとアウトソールとを備える、条項371または372に記載の履物の物品。
条項374:ミッドソールは空洞を備え、ケーブルロックは空洞内に配置される、条項373に記載の履物の物品。
条項375:空洞はアウトソールと相対する、条項374に記載の履物の物品。
条項376:空洞はアッパーと相対する、条項374に記載の履物の物品。
条項377:アッパーに付着されるシュトローベルをさらに備え、空洞はシュトローベルと相対する、条項376に記載の履物の物品。
条項378:ケーブルロックはシュトローベルに付着される、条項377に記載の履物の物品。
条項379:第2のケーブル部分が第2の締め付け方向において移動させられるとき、第2のケーブル部分の有効長さは増加させられる、条項365から378のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項380:第1のケーブル部分が第1の締め付け方向において移動させられるとき、第1のケーブル部分の有効長さは減少させられる、条項365から379のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項381:第1のケーブル部分が第1の締め付け方向において移動させられるとき、第1のケーブル部分の一部分がケーブルロック内に引き込まれる、条項365から380のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項382:第2のケーブル部分が第2の緩み方向において移動させられるとき、第2のケーブル部分の一部分がケーブルロック内に引き込まれる、条項365から381のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項383:一部の例では、第1のケーブル部分と第2のケーブル部分とは、同じ単一のケーブルの一部である、条項365から382のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項384:第1のケーブル案内部および第2のケーブル案内部の少なくとも一方は、実質的にC字形を含む、条項365から383のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項385:第1のケーブル案内部はアッパーの内側に沿って配置され、第2のケーブル案内部はアッパーの外側に沿って配置される、条項365から384のいずれか1つに記載の履物の物品。
条項386:第1の凸状面は内側に相対し、第2の凸状面は外側に相対する、条項385に記載の履物の物品。
条項387:第1のケーブル案内部は、第1の凸状面とは反対の第1のケーブル案内部の側に配置される第1の凹状面を備え、第2のケーブル案内部は、第2の凸状面とは反対の第2のケーブル案内部の側に配置される第2の凹状面を備える、条項386に記載の履物の物品。
条項388:第1の凹状面は外側に相対し、第2の凹状面は内側に相対する、条項387に記載の履物の物品。
条項389:第1の凹状面は、内側と外側との間でアッパーを横切って延びる方向において第2の凹状面に相対する、条項387に記載の履物の物品。
前述の記載は、例示および説明の目的のために提供されている。排他的となること、または、本開示を限定することは、意図されていない。具体的な構成の個々の要素または特徴は、その具体的な構成に概して限定されておらず、適用可能である場合、明確に図示または記載されていないときであっても、互いと置き換え可能であり、選択された構成で使用され得る。同じことは、多くの方法で変形されてもよい。このような変形は、本開示からの逸脱として解釈されることはなく、すべてのこのような修正は、本開示の範囲内に含まれるように意図される。
1 第1の部分
2 第2の部分
3 第3の部分
10、10a、10b、10c、10d、10e、10f、10g、10j、10k 履物
12 前足部分
14 中間足部分
16 踵部分
18 外側
20 内側
21 第1の方向
22 第2の方向
70 留め具
100、100a、100b、100c、100d、100e、100f、100g、100h、100i、100j、100k、100i、100j アッパー
102、102a、102b、102c、102d、102e、102f、102g 内部空所
104 足首開口
106 留め具
106-1 留め部材、第1の紐位置
106-2 留め部材、第2の紐位置
106-3 留め部材、第3の紐位置
106-4 留め部材、第4の紐位置
110 タン部分
140、140f スロート開口
140g スロート閉鎖部
142、142f、142j、143j、142k 外縁
142g、142h、142i 上方の外縁
143g、143h、143i 下方の外縁
144、144f、144j、145j、144k 内縁
144g、144h、144i 上方の内縁
145g、145h 下方の内縁
160、160e 第1の導路
162 内径
170 第2の導路
172 内径
180 外開口
180-1、180-1i 第1の外開口、第1の外係合特徴部
180-2、180-2i 第2の外開口、第2の外係合特徴部
180-3、180-3i 第3の外開口、第3の外係合特徴部
180-4、180-4i 第4の外開口、第4の外係合特徴部
180-5 第5の外開口、第5の外係合特徴部
180-6 第6の外係合特徴部
180f、180g、180h、180i、180k 外係合特徴部、外ケーブル案内部
180j 前足外係合特徴部
181j 甲外係合特徴部
182-1、182-1h 第1の上方外係合特徴部、上方外ケーブル案内部
182-2、182-2h 第2の上方外係合特徴部、上方外ケーブル案内部
182-3 第3の上方外係合特徴部、上方外ケーブル案内部
183-1、183-1h 第1の下方外係合特徴部、下方外ケーブル案内部
183-2、183-2h 第2の下方外係合特徴部、下方外ケーブル案内部
187 外経路特徴部
189 内経路特徴部
190 内開口
190-1、190-1i 第1の内開口、第1の内係合特徴部
190-2、190-2i 第2の内開口、第2の内係合特徴部
190-3、190-3i 第3の内開口、第3の内係合特徴部
190-4 第4の内開口、第4の内係合特徴部
190-5 第5の内開口、第5の内係合特徴部
190-6 第6の内係合特徴部
190f、190g、190h、190i、190k 内係合特徴部、内ケーブル案内部
190j 前足内係合特徴部
191j 甲内係合特徴部
192-1、192-1h 第1の上方内係合特徴部、上方内ケーブル案内部
192-2、192-2h 第2の上方内係合特徴部、上方内ケーブル案内部
192-3 第3の上方内係合特徴部、上方内ケーブル案内部
192k 経路決定部材
193-1、193-1h 第1の上方内係合特徴部、下方内ケーブル案内部
193-2、193-2h 第2の上方内係合特徴部、下方内ケーブル案内部
200、200b、200c、200d、200e、200g ソール構造
201 基部
203 フランジ
205 内面
207 外面
210、210b、210c、210d、210e、210f、210g アウトソール
212 地上係合面
214、214b、214c、214d、214e、214f 内面
215 受入領域
216 インソール
217 シュトローベル
220、220b、220c、220d、220e、220g ミッドソール
220f 差し込み式ミッドソール
222、222b、222c、222d、222e、222f、222g 底面
224、224f、224g 中底
230 側壁
240、240b、240f、240g 空洞
280 開口
300、300d、300e、300f、300g、300h、300i、300j、300k 締め付け機構、引張機構
302、302e 引張ケーブル、締め付けケーブル
302d、302f、302g 第1の引張ケーブル、第1の締め付けケーブル
303 外径
304 締め付け方向
306 緩み方向
308、308d、308e 第1の端
309 付着位置
310 締め付け把持部
310f、310g 鞘体
311g 締め付け把持部
312、312d、312e 第2の端
313 付着位置
314、314g 緩み把持部
314f、314g 鞘体
318、318d、318f、318g 第1の有効長さ
318e ループ締め付け区域
320、320d 第2の有効長さ
320-1、320-1f 第1の紐区域
320-1g ケーブル、第1の紐区域、外紐区域
320-2、320-2f 第2の紐区域
320-2g ケーブル、第2の紐区域、内紐区域
321 第1の部分
322、322e、322f、322g 引張力
323 第2の部分
324 引張力
324g 引張力、解放力
325 経路管
325-1、325-1g 第1の経路管
325-2、325-2g 第2の経路管
325-3、325-3g 第3の経路管
325-4、325-4g 第4の経路管
325-5、325-5g 第5の経路管
350、350b、350c、350d、350e ロック装置、ケーブルロック、ロック機構
352、352b、352d、352e、352f、352g 解放機構、解放コード、ケーブル
354b、354c、354d、354e、354f、354g 第1の端
355、355d 所定の力
356b、356c、356d、356e、356f、356g 第2の端
357 鞘体
358 引張力、解放力
359 方向性のある引張力
360、360c、360d、360e 筐体
361、361e 第1の端
362、362e 基礎部分
363、363e 第2の端
364、364e ケーブル受入面
365 空洞
366 ソール係合面、底面
366e 装着面
367 蓋
368 カバー部分
368e 蓋
369、369e 保持特徴部
370、370e ロック部材空洞
371、371e 第1の係合面、第1のロック面
372、372e 第2の係合面、第2のロック面
374、374e 第1の端
375、375e 付勢部材
376 第2の端
378 付勢力
380、380e ロック部材
381、381e 第1のロック面
382、382e 第2のロック面
384、384e 第1の端
385e 付勢部材
386、386e タブ部分
388e 保持特徴部、凹部
392 スロット
398 解放力
400 非弾性または非伸縮性の材料
404 第1の方向
406 第2の方向
418、418h、418i、418k 非弾性外領域
418j 弾性外領域
418-1 上方部分
418-2 下方部分
420、420h、420i、420k 非弾性内領域
420j 弾性内領域
420-1 上方部分
420-2 下方部分
450、450d スプール
450 非弾性領域
451 第1の導管
451d 第1の導管、第1の環状溝
452d 第2の導管、第2の環状溝
452 第2の導管
454 心棒
456 回転の軸
460、460d ラチェット機構
462、462d 歯
464、464d 第1の爪
465 歯
466、466d 第1の爪バネ
467 第1の受入面
468 爪の回転の軸
470、470d 第2の爪
471 第2の爪の心棒
472、472d 第2の爪バネ
473 第2の爪の回転の軸
474、474d 制御面
477 第2の受入面
482 ケーブル保持部
483 係留スロット
484 触知性半球体
494 触知性スロット
490 保持壁
492 保持スロット
500 弾性または伸縮性の材料
502、502f、502g、502k 第2の引張ケーブル
503 連結器
504 締め付け方向
505、505i、505j、505k 弾性の甲領域
506 緩み方向
507j 弾性の前足領域
508、508f、508g 第1の端、自由端
509 通路
511 発泡材受部、筐体
512、512f、512g 第2の端、自由端
513 発泡体パッド
518、518h 弾性外領域
520、520h 弾性内領域
520i 非弾性内領域
525 第2の方向
560 第1の爪の心棒
562 第1の爪の回転の軸
564 第1の方向
570 係留柱
571 弓形通路、弓形開口
572 開口
574 弓形通路
580 開口
584 触知性突起
608、610、610i、612、608i、612i 付着位置
760、770 装着フランジ
762、772 装着孔
773 切り欠き領域
774 送りスロット
776 湾曲した縁
820-1、820-2、820-3、820-4、820-5 通路
820-1g、820-2g、820-3g、820-4g、820-5g 通路/導管
D1 第1の閉鎖距離
D2 第2の閉鎖距離
D3 第3の閉鎖距離
D4 第4の閉鎖距離
D5 第5の閉鎖距離

Claims (30)

  1. 踵部分、甲部分、および前足部分を有するアッパーと、
    前記アッパーの外面に配置される引張把持部と、
    前記アッパーの前記外面に配置される緩み把持部と、
    前記引張把持部に動作可能に連結される引張ケーブルであって、前記アッパーを締め付け状態へと移動させるために前記引張把持部が前記アッパーから離れるように引っ張られるときに締め付け方向に移動可能であり、且つ、前記アッパーを緩み状態へと移動させるために前記緩み把持部が前記アッパーから離れるように引っ張られるときに緩み方向に移動可能である引張ケーブルと
    を備える履物の物品。
  2. 前記緩み方向における前記引張ケーブルの移動を規制するロック状態と、前記緩み方向および前記締め付け方向の両方において前記引張ケーブルの移動を許容するロック解除状態との間で動作可能なケーブルロックをさらに備える、請求項1に記載の履物の物品。
  3. 前記ケーブルロックは、前記ケーブルロックが前記ロック状態にあるときに、前記締め付け方向における前記引張ケーブルの移動を許容する、請求項2に記載の履物の物品。
  4. 前記ケーブルロックは、前記ケーブルロックが前記ロック状態にあるときに前記締め付け方向における前記引張ケーブルの移動を規制するために、前記ロック状態において前記引張ケーブルに係合する、請求項3に記載の履物の物品。
  5. 前記ケーブルロックは、前記履物の物品のソール構造に設けられた空洞の中に配置される、請求項2に記載の履物の物品。
  6. 前記ケーブルロックは、前記アッパーの前記踵部分、前記甲部分、およびタンの上のうちの1つに配置される、請求項5に記載の履物の物品。
  7. 前記引張ケーブルは、前記ケーブルロックと前記締め付け把持部との間の第1の長さと、前記ケーブルロックと緩み把持部との間の第2の長さとを含み、前記締め付け方向における前記引張ケーブルの移動は、前記第1の長さを増加させると共に前記第2の長さを縮小させ、前記緩み方向における前記引張ケーブルの移動は、前記第1の長さを縮小させると共に前記第2の長さを増加させる、請求項2に記載の履物の物品。
  8. 前記ケーブルロックは、筐体と、前記筐体の中にスライド可能に配置されるロック部材とを備え、前記ロック部材は、前記筐体に対する前記引張ケーブルの移動を規制するロック位置と、前記筐体に対する前記引張ケーブルの移動を許容するロック解除位置との間で移動可能である、請求項2に記載の履物の物品。
  9. 前記ロック部材は、前記筐体の第1の係合面と相対する第1のロック面と、前記筐体の第2の係合面と相対する第2のロック面とを備え、前記ロック部材は、前記ロック位置において、前記引張ケーブルを前記第1のロック面と前記第1の係合面との間で挟むように動作可能であり、且つ、前記ロック位置において、前記引張ケーブルを前記第2のロック面と前記第2の係合面との間で挟むように動作可能である、請求項8に記載の履物の物品。
  10. 前記ケーブルロックは、筐体と、前記筐体によって支持され、前記引張ケーブルが前記締め付け方向において移動するときに前記筐体に対して第1の方向において回転可能であり、且つ、前記引張ケーブルが緩み方向において移動するときに反対の第2の方向において回転可能であるスプールとを備え、前記スプールは、前記引張ケーブルの第1の部分を纏めるように構成される第1の環状溝と、前記引張ケーブルの第2の部分を纏めるように構成される第2の環状溝とを備える、請求項2に記載の履物の物品。
  11. 前記ケーブルロックは、前記スプールの軸の周りで周方向に位置決めされる複数の歯と、前記筐体によって支持されると共に第1の付勢部材を備える第1の爪とを備え、前記第1の付勢部材は、前記スプールが前記第2の方向において回転するのを選択的に規制するために、前記第1の爪を前記複数の歯との係合へと付勢するように構成される、請求項10に記載の履物の物品。
  12. 前記ケーブルロックは、前記アッパーに結合されるアウトソールによって支持される、請求項2に記載の履物の物品。
  13. 前記引張ケーブルは、前記ケーブルロックと前記引張把持部との間の第1の長さと、前記ケーブルロックと前記緩み把持部との間の第2の長さとを含み、請求項2に記載の履物の物品。
  14. 前記履物の物品が、前記第1の長さに沿って前記引張ケーブルの一部分を包囲するように構成される第1の導路をさらに備え、前記第1の導路が、前記締め付け方向における前記引張ケーブルの移動に続いて前記第1の長さが増加するときに前記引張ケーブルによる束なりを収容するために、前記引張ケーブルの外径より大きい内径を定める、請求項13に記載の履物の物品。
  15. 前記履物の物品が、前記第2の長さに沿って前記引張ケーブルの一部分を包囲するように構成される第2の導路をさらに備え、前記第2の導路が、前記緩み方向における前記引張ケーブルの移動に続いて前記第2の長さが増加するときに前記引張ケーブルによる束なりを収容するために、前記引張ケーブルの外径より大きい内径を定める、請求項14に記載の履物の物品。
  16. 前記第1の導路は、前記引張把持部の一部分を形成する、請求項14に記載の履物の物品。
  17. 前記引張把持部は、前記第1の導路を画定し、且つ、弾性の材料から形成される、請求項14に記載の履物の物品。
  18. 踵部分、甲部分、および前足部分を有するアッパーと、
    前記アッパーの外面に配置されて第1の導路を画定する引張把持部と、
    前記第1の導路の中に配置され、前記アッパーを締め付け状態へと移動させるために前記引張把持部が前記アッパーから離れるように引っ張られるときに締め付け方向に移動可能であり、且つ、前記アッパーを緩み状態へと移動させるために緩み方向に移動可能である引張ケーブルであって、前記第1の導路の断面積よりも小さい断面積を含み、且つ、前記締め付け状態への前記引張ケーブルの移動に続き前記第1の導路の中で束にするように動作可能である引張ケーブルと
    を備える履物の物品。
  19. 緩み把持部をさらに備える、請求項18に記載の履物の物品。
  20. 前記引張把持部および前記緩み把持部のうちの少なくとも一方が、前記アッパーの内側の上に位置している、請求項19に記載の履物の物品。
  21. 前記緩み把持部は、前記引張把持部の周りに少なくとも部分的に延在している、請求項19に記載の履物の物品。
  22. 前記引張把持部は、前記アッパーの足首開口の前部および前記足首開口の後部のうちの一方に位置しており、前記緩み把持部は、前記アッパーの前記足首開口の前部および前記足首開口の後部のうちの一方に位置している、請求項19に記載の履物の物品。
  23. 前記引張把持部および前記緩み把持部のうちの一方は、前記アッパーの内側から前記アッパーの外側まで延在している、請求項19に記載の履物の物品。
  24. 前記引張把持部は、前記アッパーの内側および前記アッパーの外側のうちの一方に配置され、前記緩み把持部は、前記アッパーの前記内側および前記アッパーの前記外側のうちのもう一方に配置される、請求項19に記載の履物の物品。
  25. 前記引張把持部は、弾性の材料から形成される、請求項18に記載の履物の物品。
  26. 前記引張把持部は、弛緩状態で前記アッパーに対して実質的に平らに置かれている、請求項25に記載の履物の物品。
  27. 前記緩み方向における前記引張ケーブルの移動を規制するロック状態と、前記緩み方向および前記締め付け方向の両方において前記引張ケーブルの移動を許容するロック解除状態との間で動作可能なケーブルロックをさらに備える、請求項18に記載の履物の物品。
  28. 前記ケーブルロックは、前記ケーブルロックが前記ロック状態にあるときに、前記締め付け方向における前記引張ケーブルの移動を許容する、請求項27に記載の履物の物品。
  29. 前記ケーブルロックは、前記履物の物品のソール構造に設けられた空洞の中に配置される、請求項27に記載の履物の物品。
  30. 前記ケーブルロックは、前記アッパーの前記踵部分、前記甲部分、およびタンの上のうちの1つに配置される、請求項29に記載の履物の物品。
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