JP3224193B2 - 着磁装置 - Google Patents
着磁装置Info
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ用ロータ等
に固着された未着磁の磁石用部材に着磁する装置に関す
る。
に固着された未着磁の磁石用部材に着磁する装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、モータ用ロータ等に固着された未
着磁の磁石用部材に対して着磁し、当該着磁された磁石
用部材から発生する磁束を測定して着磁状態を検出する
ために着磁装置が用いられている。この着磁装置は、円
筒状に形成された着磁用ヨークを備え、該着磁用ヨーク
は当該着磁用ヨークに対してモータ用ロータを挿入する
挿入装置の台座に固着される。前記着磁用ヨークの内周
には前記ロータの磁石用部材に対向する複数の着磁用磁
極が配設され、夫々の着磁用磁極には着磁用コイルと磁
束測定用コイルが巻回される。前記着磁用コイルには着
磁用電源が電気的に接続され、一方、磁束測定用コイル
にはスイッチを介して磁束測定器が接続される。
着磁の磁石用部材に対して着磁し、当該着磁された磁石
用部材から発生する磁束を測定して着磁状態を検出する
ために着磁装置が用いられている。この着磁装置は、円
筒状に形成された着磁用ヨークを備え、該着磁用ヨーク
は当該着磁用ヨークに対してモータ用ロータを挿入する
挿入装置の台座に固着される。前記着磁用ヨークの内周
には前記ロータの磁石用部材に対向する複数の着磁用磁
極が配設され、夫々の着磁用磁極には着磁用コイルと磁
束測定用コイルが巻回される。前記着磁用コイルには着
磁用電源が電気的に接続され、一方、磁束測定用コイル
にはスイッチを介して磁束測定器が接続される。
【０００３】この着磁装置によってロータに固着された
未着磁の磁石用部材を着磁する場合、先ず、モータ用ロ
ータを挿入装置に装着し、該挿入装置を付勢してモータ
用ロータを着磁用ヨークに挿入する。次に、着磁用電源
を接続して着磁用コイルに着磁電流を通電すると、着磁
用磁極に磁界が発生し、前記磁石用部材が着磁されるに
至る。次いで、着磁用電源を遮断して着磁電流の通電を
停止する。そして、スイッチをオンにして磁束測定用コ
イルと磁束測定装置を接続する。挿入装置を付勢してモ
ータ用ロータを着磁用ヨークから取り出すと、磁束測定
用コイルには起電力が発生し、磁束測定装置でこの起電
力を計ることにより、着磁された磁石用部材の磁束を測
定する。
未着磁の磁石用部材を着磁する場合、先ず、モータ用ロ
ータを挿入装置に装着し、該挿入装置を付勢してモータ
用ロータを着磁用ヨークに挿入する。次に、着磁用電源
を接続して着磁用コイルに着磁電流を通電すると、着磁
用磁極に磁界が発生し、前記磁石用部材が着磁されるに
至る。次いで、着磁用電源を遮断して着磁電流の通電を
停止する。そして、スイッチをオンにして磁束測定用コ
イルと磁束測定装置を接続する。挿入装置を付勢してモ
ータ用ロータを着磁用ヨークから取り出すと、磁束測定
用コイルには起電力が発生し、磁束測定装置でこの起電
力を計ることにより、着磁された磁石用部材の磁束を測
定する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の着磁装置では、着磁用電源を接続して磁石用部材
に着磁する際、スイッチが閉成していると、着磁用コイ
ルに着磁電流が通電されて着磁用磁極が磁化されたとき
に、電磁誘導によって磁束測定用コイルに起電力が発生
する。この場合、着磁電流は大きいため、磁束測定用コ
イルに発生する起電力も大きくなり、磁束測定装置に過
大な電流が流れて該磁束測定装置が破損する懸念がある
という問題があった。
従来の着磁装置では、着磁用電源を接続して磁石用部材
に着磁する際、スイッチが閉成していると、着磁用コイ
ルに着磁電流が通電されて着磁用磁極が磁化されたとき
に、電磁誘導によって磁束測定用コイルに起電力が発生
する。この場合、着磁電流は大きいため、磁束測定用コ
イルに発生する起電力も大きくなり、磁束測定装置に過
大な電流が流れて該磁束測定装置が破損する懸念がある
という問題があった。
【０００５】本発明は前記の課題を解決すべくなされた
ものであって、過大な電流が磁束測定装置に流れること
を防止し、磁束測定装置が破損する懸念のない着磁装置
を提供することを目的とする。
ものであって、過大な電流が磁束測定装置に流れること
を防止し、磁束測定装置が破損する懸念のない着磁装置
を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、着磁用ヨークと、前記着磁用ヨークに
対して被着磁物であるモータ用ロータを挿脱する挿脱装
置と、前記挿脱装置に設けられ、前記モータ用ロータが
前記着磁用ヨークから取り出される際に信号を出力する
センサと、 前記着磁用ヨークに設けられる着磁用コイル
と、前記着磁用コイルに接続される着磁用電源と、前記
着磁用ヨークに設けられる磁束測定用コイルと、 前記磁
束測定用コイルに接続される磁束測定器と、前記磁束測
定用コイルと前記磁束測定器との間に配設される制御ス
イッチと、 前記挿脱装置、前記センサ、前記着磁用電源
および前記制御スイッチに接続され、前記挿脱装置、前
記着磁用電源および前記制御スイッチを制御する制御装
置と、を備え、前記制御装置は、前記モータ用ロータに
対する着磁の際、前記制御スイッチをオフとし、前記磁
束測定器と前記磁束測定用コイルとを電気的な遮断状態
として、前記着磁用電源を付勢して前記着磁用コイルに
通電し、着磁完了後、前記着磁用電源を滅勢し、前記セ
ンサの出力信号に基づいて前記制御スイッチをオンと
し、前記磁束測定器と前記磁束測定用コイルとを電気的
な接続状態にすることを特徴とする。
めに、本発明は、着磁用ヨークと、前記着磁用ヨークに
対して被着磁物であるモータ用ロータを挿脱する挿脱装
置と、前記挿脱装置に設けられ、前記モータ用ロータが
前記着磁用ヨークから取り出される際に信号を出力する
センサと、 前記着磁用ヨークに設けられる着磁用コイル
と、前記着磁用コイルに接続される着磁用電源と、前記
着磁用ヨークに設けられる磁束測定用コイルと、 前記磁
束測定用コイルに接続される磁束測定器と、前記磁束測
定用コイルと前記磁束測定器との間に配設される制御ス
イッチと、 前記挿脱装置、前記センサ、前記着磁用電源
および前記制御スイッチに接続され、前記挿脱装置、前
記着磁用電源および前記制御スイッチを制御する制御装
置と、を備え、前記制御装置は、前記モータ用ロータに
対する着磁の際、前記制御スイッチをオフとし、前記磁
束測定器と前記磁束測定用コイルとを電気的な遮断状態
として、前記着磁用電源を付勢して前記着磁用コイルに
通電し、着磁完了後、前記着磁用電源を滅勢し、前記セ
ンサの出力信号に基づいて前記制御スイッチをオンと
し、前記磁束測定器と前記磁束測定用コイルとを電気的
な接続状態にすることを特徴とする。
【０００７】本発明によれば、先ず、モータ用ロータを
挿脱装置に装着し、この挿脱装置を付勢してモータ用ロ
ータを着磁用ヨークに挿入する。次に、制御装置は、制
御スイッチをオフの状態に設定し、着磁用電源を付勢し
て着磁用コイルに着磁電流を通電すると、前記モータ用
ロータが着磁するに至る。着磁が完了すると、着磁用電
源を遮断して着磁電流の通電を停止する。次いで、制御
装置が挿脱装置を付勢してモータ用ロータを着磁用ヨー
クから取り出す。このとき、センサから信号が発生し、
制御装置は該信号が入力されることによって制御スイッ
チをオンにして磁束測定用コイルと磁束測定器とを接続
する。モータ用ロータが着磁用ヨークから取り出される
途上で、磁束測定用コイルには起電力が発生し、磁束測
定器でこの起電力を計ることにより、磁束を測定する。
モータ用ロータが着磁用ヨークから取り出された後、制
御装置は制御スイッチをオフにし、磁束測定用コイルと
磁束測定器とを電気的に遮断する。
挿脱装置に装着し、この挿脱装置を付勢してモータ用ロ
ータを着磁用ヨークに挿入する。次に、制御装置は、制
御スイッチをオフの状態に設定し、着磁用電源を付勢し
て着磁用コイルに着磁電流を通電すると、前記モータ用
ロータが着磁するに至る。着磁が完了すると、着磁用電
源を遮断して着磁電流の通電を停止する。次いで、制御
装置が挿脱装置を付勢してモータ用ロータを着磁用ヨー
クから取り出す。このとき、センサから信号が発生し、
制御装置は該信号が入力されることによって制御スイッ
チをオンにして磁束測定用コイルと磁束測定器とを接続
する。モータ用ロータが着磁用ヨークから取り出される
途上で、磁束測定用コイルには起電力が発生し、磁束測
定器でこの起電力を計ることにより、磁束を測定する。
モータ用ロータが着磁用ヨークから取り出された後、制
御装置は制御スイッチをオフにし、磁束測定用コイルと
磁束測定器とを電気的に遮断する。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明に係る着磁装置について、
好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以
下詳細に説明する。
好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以
下詳細に説明する。
【０００９】図１において、参照符号１０は、本実施の
形態に係る着磁装置を示す。この着磁装置１０は筐体状
の基台１２を備え、該基台１２の上部にはモータ１６が
配設され、該モータ１６には当該モータ１６の回転を検
出するセンサ１８が設けられている。前記モータ１６の
回転駆動軸にはカップリング１７を介してボールねじ２
０が同軸的に設けられ、該ボールねじ２０にはスライダ
２２が噛合し、このスライダ２２は当該ボールねじ２０
の軸線方向に変位自在である。前記スライダ２２には長
尺状に形成された支持部材２４が固着され、該支持部材
２４は前記基台１２の内部から上方に延在するレール部
材２６に沿って摺動する。従って、前記レール部材２６
は前記支持部材２４に対する案内部材としての役割を果
たす。
形態に係る着磁装置を示す。この着磁装置１０は筐体状
の基台１２を備え、該基台１２の上部にはモータ１６が
配設され、該モータ１６には当該モータ１６の回転を検
出するセンサ１８が設けられている。前記モータ１６の
回転駆動軸にはカップリング１７を介してボールねじ２
０が同軸的に設けられ、該ボールねじ２０にはスライダ
２２が噛合し、このスライダ２２は当該ボールねじ２０
の軸線方向に変位自在である。前記スライダ２２には長
尺状に形成された支持部材２４が固着され、該支持部材
２４は前記基台１２の内部から上方に延在するレール部
材２６に沿って摺動する。従って、前記レール部材２６
は前記支持部材２４に対する案内部材としての役割を果
たす。
【００１０】前記支持部材２４の下部には固定部材２８
を介して円柱部材３０が立設される。該円柱部材３０は
前記基台１２に画成された孔部３２に挿通され、この孔
部３２内を上下方向に変位自在である。前記円柱部材３
０の上部は一旦縮径した後、テーパ状の係合部３４が形
成され、該係合部３４は後述するモータ用ロータ３６か
ら突出する回転軸３８の下端部に係合自在である。
を介して円柱部材３０が立設される。該円柱部材３０は
前記基台１２に画成された孔部３２に挿通され、この孔
部３２内を上下方向に変位自在である。前記円柱部材３
０の上部は一旦縮径した後、テーパ状の係合部３４が形
成され、該係合部３４は後述するモータ用ロータ３６か
ら突出する回転軸３８の下端部に係合自在である。
【００１１】前記支持部材２４の上部にはＬ字状に屈曲
した取付部材４０が固着され、該取付部材４０の水平方
向に延在する腕部４０ａにはシリンダ４２が固着され
る。該シリンダ４２のロッド４４は前記腕部４０ａに画
成されている図示しない孔部から下方へと延在し、前記
取付部材４０に上下方向に摺動自在に設けられたスライ
ダ４６に係着される。従って、前記シリンダ４２が付勢
されると、スライダ４６は前記取付部材４０の垂直面４
０ｂ上を摺動する。前記スライダ４６には保持部４８が
突出形成され、該保持部４８の下部には円柱部材５０が
突出形成され、その先端部はテーパ状の係合部５１とし
て形成されている。前記係合部５１は後述するモータ用
ロータ３６の回転軸３８の上端部に係合して前記ロータ
３６を保持する。前記基台１２の外壁の一部には、作業
者が押圧自在な押しボタンスイッチ５２が設けられてい
る。
した取付部材４０が固着され、該取付部材４０の水平方
向に延在する腕部４０ａにはシリンダ４２が固着され
る。該シリンダ４２のロッド４４は前記腕部４０ａに画
成されている図示しない孔部から下方へと延在し、前記
取付部材４０に上下方向に摺動自在に設けられたスライ
ダ４６に係着される。従って、前記シリンダ４２が付勢
されると、スライダ４６は前記取付部材４０の垂直面４
０ｂ上を摺動する。前記スライダ４６には保持部４８が
突出形成され、該保持部４８の下部には円柱部材５０が
突出形成され、その先端部はテーパ状の係合部５１とし
て形成されている。前記係合部５１は後述するモータ用
ロータ３６の回転軸３８の上端部に係合して前記ロータ
３６を保持する。前記基台１２の外壁の一部には、作業
者が押圧自在な押しボタンスイッチ５２が設けられてい
る。
【００１２】前記基台１２の上部には板状部材５４を介
して着磁用ヨーク５６が配設される。該着磁用ヨーク５
６は、図２に示すように、絶縁体で形成された板状部材
５８を有し、該板状部材５８には前記円柱部材３０が挿
通自在な孔部６０が画成されている。前記板状部材５８
の上部には、電磁鋼板の如き磁性体の鋼板からなる複数
の積層板６２が積層固着される。前記積層板６２には前
記孔部６０に連通する孔部６４が画成されるとともに、
該孔部６４を形成する壁部にはその軸線方向に沿って複
数の溝部６５が画成される。従って、前記複数の溝部６
５によって前記孔部６４の壁部が複数に離間され、夫々
断面略Ｔ字状の着磁用磁極６６として形成される。夫々
の着磁用磁極６６には、太い電線が巻回されて形成され
た着磁用コイル６８と、細い電線が巻回されて形成され
た磁束測定用コイル７０とが設けられる。前記積層板６
２の上部には、絶縁体で形成された板状部材７２が固着
され、該板状部材７２には前記孔部６４に連通する孔部
７４が画成される。
して着磁用ヨーク５６が配設される。該着磁用ヨーク５
６は、図２に示すように、絶縁体で形成された板状部材
５８を有し、該板状部材５８には前記円柱部材３０が挿
通自在な孔部６０が画成されている。前記板状部材５８
の上部には、電磁鋼板の如き磁性体の鋼板からなる複数
の積層板６２が積層固着される。前記積層板６２には前
記孔部６０に連通する孔部６４が画成されるとともに、
該孔部６４を形成する壁部にはその軸線方向に沿って複
数の溝部６５が画成される。従って、前記複数の溝部６
５によって前記孔部６４の壁部が複数に離間され、夫々
断面略Ｔ字状の着磁用磁極６６として形成される。夫々
の着磁用磁極６６には、太い電線が巻回されて形成され
た着磁用コイル６８と、細い電線が巻回されて形成され
た磁束測定用コイル７０とが設けられる。前記積層板６
２の上部には、絶縁体で形成された板状部材７２が固着
され、該板状部材７２には前記孔部６４に連通する孔部
７４が画成される。
【００１３】前記磁束測定用コイル７０には、図１に示
すように、リレー等の制御スイッチ８０の一方の端子が
接続され、該制御スイッチ８０の他方の端子には磁束測
定器８２が接続される。前記制御スイッチ８０には制御
装置８４が接続され、前記制御スイッチ８０は前記制御
装置８４から送られた信号によってオン・オフの切り替
えを行い、前記磁束測定用コイル７０と磁束測定器８２
とを電気的に接続、または遮断する。
すように、リレー等の制御スイッチ８０の一方の端子が
接続され、該制御スイッチ８０の他方の端子には磁束測
定器８２が接続される。前記制御スイッチ８０には制御
装置８４が接続され、前記制御スイッチ８０は前記制御
装置８４から送られた信号によってオン・オフの切り替
えを行い、前記磁束測定用コイル７０と磁束測定器８２
とを電気的に接続、または遮断する。
【００１４】前記着磁用コイル６８には着磁用電源８６
が電気的に接続される。該着磁用電源８６には前記制御
装置８４が接続され、該制御装置８４から送られた信号
によって前記着磁用電源８６がオン・オフ制御される。
が電気的に接続される。該着磁用電源８６には前記制御
装置８４が接続され、該制御装置８４から送られた信号
によって前記着磁用電源８６がオン・オフ制御される。
【００１５】前記制御装置８４は前記モータ１６、前記
シリンダ４２に接続され、該モータ１６およびシリンダ
４２は前記制御装置８４によって制御される。なお、前
記制御装置８４には前記センサ１８、前記押しボタンス
イッチ５２の出力が導入される。
シリンダ４２に接続され、該モータ１６およびシリンダ
４２は前記制御装置８４によって制御される。なお、前
記制御装置８４には前記センサ１８、前記押しボタンス
イッチ５２の出力が導入される。
【００１６】本実施の形態に係る着磁装置１０は、基本
的には以上のように構成されるものであり、次に、この
着磁装置１０で着磁される被着磁物であるモータ用ロー
タ３６について説明する。このモータ用ロータ３６は、
図２に示すように、回転軸３８と、前記回転軸３８に固
着され、後述する積層板９０を積層して全体的に略円柱
形に形成された鉄芯９２と、前記鉄芯９２の外周に固着
され、その軸線方向に沿って延在する複数の磁石用部材
９４を備える。前記鉄芯９２は、電磁鋼板の如き磁性体
の鋼板からプレス等を用いて形成された複数の積層板９
０が積層固着されて形成される。
的には以上のように構成されるものであり、次に、この
着磁装置１０で着磁される被着磁物であるモータ用ロー
タ３６について説明する。このモータ用ロータ３６は、
図２に示すように、回転軸３８と、前記回転軸３８に固
着され、後述する積層板９０を積層して全体的に略円柱
形に形成された鉄芯９２と、前記鉄芯９２の外周に固着
され、その軸線方向に沿って延在する複数の磁石用部材
９４を備える。前記鉄芯９２は、電磁鋼板の如き磁性体
の鋼板からプレス等を用いて形成された複数の積層板９
０が積層固着されて形成される。
【００１７】そこで、前記着磁装置１０の動作について
説明する。
説明する。
【００１８】制御装置８４は制御スイッチ８０をオフに
して磁束測定用コイル７０と磁束測定器８２とを電気的
に遮断しておく。一方、モータ１６を付勢してスライダ
２２を上昇させ、係合部３４が着磁用ヨーク５６の孔部
６４から上方に突出した状態にする。また、シリンダ４
２を縮退させてスライダ４６を取付部材４０に対して上
方に変位させておく。
して磁束測定用コイル７０と磁束測定器８２とを電気的
に遮断しておく。一方、モータ１６を付勢してスライダ
２２を上昇させ、係合部３４が着磁用ヨーク５６の孔部
６４から上方に突出した状態にする。また、シリンダ４
２を縮退させてスライダ４６を取付部材４０に対して上
方に変位させておく。
【００１９】以上のような準備段階を経て、先ず、モー
タ用ロータ３６を係合部３４と５１とで挟持する。この
場合、作業者が押しボタンスイッチ５２を押圧すると、
制御装置８４に押圧されたことを示す信号が送られ、制
御装置８４は、図示しない電磁弁を介して導入される圧
力流体によりシリンダ４２のロッド４４を縮退させ、ス
ライダ４６が取付部材４０に対して上昇する。回転軸３
８の下端部を係合部３４に係合させ、押しボタンスイッ
チ５２の押圧を停止すると、制御装置８４はシリンダ４
２を伸張させる。このため、スライダ４６が取付部材４
０に対して下降し、回転軸３８の上端部は係合部５１に
係合し、モータ用ロータ３６は係合部３４と係合部５１
によって挟持されるに至る。
タ用ロータ３６を係合部３４と５１とで挟持する。この
場合、作業者が押しボタンスイッチ５２を押圧すると、
制御装置８４に押圧されたことを示す信号が送られ、制
御装置８４は、図示しない電磁弁を介して導入される圧
力流体によりシリンダ４２のロッド４４を縮退させ、ス
ライダ４６が取付部材４０に対して上昇する。回転軸３
８の下端部を係合部３４に係合させ、押しボタンスイッ
チ５２の押圧を停止すると、制御装置８４はシリンダ４
２を伸張させる。このため、スライダ４６が取付部材４
０に対して下降し、回転軸３８の上端部は係合部５１に
係合し、モータ用ロータ３６は係合部３４と係合部５１
によって挟持されるに至る。
【００２０】次に、制御装置８４がモータ１６を付勢す
ると、ボールねじ２０が回動してスライダ２２が下降す
る。このため、支持部材２４はレール部材２６を下降
し、前記モータ用ロータ３６は着磁用ヨーク５６の内部
に挿入される。このとき、未着磁の磁石用部材９４の表
面は着磁用ヨーク５６の着磁用磁極６６の表面に接近す
る。
ると、ボールねじ２０が回動してスライダ２２が下降す
る。このため、支持部材２４はレール部材２６を下降
し、前記モータ用ロータ３６は着磁用ヨーク５６の内部
に挿入される。このとき、未着磁の磁石用部材９４の表
面は着磁用ヨーク５６の着磁用磁極６６の表面に接近す
る。
【００２１】制御装置８４が着磁用電源８６を付勢する
と、着磁用コイル６８に着磁電流が通電され、前記着磁
用磁極６６に磁界が発生し、磁石用部材９４が着磁され
る。このとき、制御スイッチ８０は切断されているた
め、磁束測定器８２に電流が流れることはなく、該磁束
測定器８２が破損することもない。着磁が完了すると、
制御装置８４は着磁用電源８６の付勢を停止する。
と、着磁用コイル６８に着磁電流が通電され、前記着磁
用磁極６６に磁界が発生し、磁石用部材９４が着磁され
る。このとき、制御スイッチ８０は切断されているた
め、磁束測定器８２に電流が流れることはなく、該磁束
測定器８２が破損することもない。着磁が完了すると、
制御装置８４は着磁用電源８６の付勢を停止する。
【００２２】次いで、制御装置８４を介してモータ１６
が駆動されると、ボールねじ２０が回転し、支持部材２
４がレール部材２６を摺動して上昇し、係合部３４と５
１によって挟持されているモータ用ロータ３６が上昇し
て着磁用ヨーク５６から取り出される。このとき、セン
サはモータ１６が所定方向に回動してモータ用ロータ３
６が着磁用ヨーク５６から取り出されることを示す信号
を発生し、該信号は制御装置８４に入力される。前記制
御装置８４はこの信号を受けて制御スイッチ８０を閉成
し、磁束測定器８２と磁束測定用コイル７０とを接続す
る。このとき、着磁用コイル６８にはすでに着磁電流は
通電していないため、磁束測定器８２に過大な電流が流
れて該磁束測定器８２が破損する懸念はない。
が駆動されると、ボールねじ２０が回転し、支持部材２
４がレール部材２６を摺動して上昇し、係合部３４と５
１によって挟持されているモータ用ロータ３６が上昇し
て着磁用ヨーク５６から取り出される。このとき、セン
サはモータ１６が所定方向に回動してモータ用ロータ３
６が着磁用ヨーク５６から取り出されることを示す信号
を発生し、該信号は制御装置８４に入力される。前記制
御装置８４はこの信号を受けて制御スイッチ８０を閉成
し、磁束測定器８２と磁束測定用コイル７０とを接続す
る。このとき、着磁用コイル６８にはすでに着磁電流は
通電していないため、磁束測定器８２に過大な電流が流
れて該磁束測定器８２が破損する懸念はない。
【００２３】また、着磁用ヨーク５６からモータ用ロー
タ３６が取り出されるとき、着磁用ヨーク５６の着磁用
磁極６６の磁束が変化し、磁束測定用コイル７０には磁
石用部材９４に着磁された磁力の大きさに対応した起電
力が発生する。磁束測定器８２はこの起電力の大きさを
測定し、この起電力から磁石用部材９４に着磁された磁
力の大きさが演算される。
タ３６が取り出されるとき、着磁用ヨーク５６の着磁用
磁極６６の磁束が変化し、磁束測定用コイル７０には磁
石用部材９４に着磁された磁力の大きさに対応した起電
力が発生する。磁束測定器８２はこの起電力の大きさを
測定し、この起電力から磁石用部材９４に着磁された磁
力の大きさが演算される。
【００２４】支持部材２４がレール部材２６を所定高さ
まで上昇させると、制御装置８４はモータ１６を停止さ
せる。このとき、制御装置８４は制御スイッチ８０を切
り替えて磁束測定用コイル７０と磁束測定器８２とを電
気的に切断する。作業者がスイッチ５２を押圧すると、
制御装置８４はシリンダ４２のロッド４４を縮退させ、
回転軸３８の端部と係合部３４、５１との係合が解除さ
れ、着磁されたモータ用ロータ３６が得られる。
まで上昇させると、制御装置８４はモータ１６を停止さ
せる。このとき、制御装置８４は制御スイッチ８０を切
り替えて磁束測定用コイル７０と磁束測定器８２とを電
気的に切断する。作業者がスイッチ５２を押圧すると、
制御装置８４はシリンダ４２のロッド４４を縮退させ、
回転軸３８の端部と係合部３４、５１との係合が解除さ
れ、着磁されたモータ用ロータ３６が得られる。
【００２５】
【発明の効果】本発明に係る着磁装置によれば、以下の
ような効果ならびに利点が得られる。
ような効果ならびに利点が得られる。
【００２６】モータ用ロータを取り出す際に発生する信
号によって制御スイッチをオフの状態からオンの状態に
切り換え、磁束測定用コイルと磁束測定器とを接続させ
るため、着磁電流が着磁用コイルに通電しているときに
誤って磁束測定器と磁束測定用コイルとを接続し、過大
な電流が磁束測定器に流れて該磁束測定器を破損させる
懸念がなくなる。
号によって制御スイッチをオフの状態からオンの状態に
切り換え、磁束測定用コイルと磁束測定器とを接続させ
るため、着磁電流が着磁用コイルに通電しているときに
誤って磁束測定器と磁束測定用コイルとを接続し、過大
な電流が磁束測定器に流れて該磁束測定器を破損させる
懸念がなくなる。
【図１】本発明の実施の形態に係る着磁装置を示す概略
縦断面図である。
縦断面図である。
【図２】図１の着磁装置の着磁用ヨークと、モータ用ロ
ータを示す一部分解斜視図である。
ータを示す一部分解斜視図である。
１０…着磁装置 １８…センサ ３６…モータ用ロータ ５６…着磁用ヨーク ６８…着磁用コイル ７０…磁束測定用コ
イル ８０…制御スイッチ ８２…磁束測定器 ８４…制御装置
イル ８０…制御スイッチ ８２…磁束測定器 ８４…制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H02K 15/03 H01F 13/00
Claims (1)
- 【請求項１】着磁用ヨークと、 前記着磁用ヨークに対して被着磁物であるモータ用ロー
タを挿脱する挿脱装置と、 前記挿脱装置に設けられ、前記モータ用ロータが前記着
磁用ヨークから取り出される際に信号を出力するセンサ
と、 前 記着磁用ヨークに設けられる着磁用コイルと、 前記着磁用コイルに接続される着磁用電源と、 前記着磁用ヨークに設けられる磁束測定用コイルと、 前 記磁束測定用コイルに接続される磁束測定器と、前記磁束測定用コイルと前記磁束測定器との間に配設さ
れる制御スイッチと、 前記挿脱装置、前記センサ、前記着磁用電源および前記
制御スイッチに接続され、前記挿脱装置、前記着磁用電
源および前記制御スイッチを制御する制御装置と、 を備え、前記制御装置は、前記モータ用ロータに対する
着磁の際、前記制御スイッチをオフとし、前記磁束測定
器と前記磁束測定用コイルとを電気的な遮断状態とし
て、前記着磁用電源を付勢して前記着磁用コイルに通電
し、着磁完了後、前記着磁用電源を滅勢し、前記センサ
の出力信号に基づいて前記制御スイッチをオンとし、前
記磁束測定器と前記磁束測定用コイルとを電気的な接続
状態にすることを特徴とする着磁装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10285896A JP3224193B2 (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | 着磁装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10285896A JP3224193B2 (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | 着磁装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09294355A JPH09294355A (ja) | 1997-11-11 |
| JP3224193B2 true JP3224193B2 (ja) | 2001-10-29 |
Family
ID=14338628
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10285896A Expired - Fee Related JP3224193B2 (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | 着磁装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3224193B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6642739B2 (en) | 2001-04-27 | 2003-11-04 | Kabushiki Kaisha Moric | Method and device for magnetizing and inspecting a rotor for magneto generators |
| FR2824964B1 (fr) * | 2001-05-16 | 2003-09-26 | Moric Kabushiki Kaisha | Procede et dispositif pour magnetiser et inspecter un rotor de magnetos |
| JP2003199274A (ja) * | 2001-12-25 | 2003-07-11 | Hitachi Ltd | 回転子とその製造法及び回転機 |
| CN102651593B (zh) * | 2012-05-15 | 2016-09-07 | 苏州汇川技术有限公司 | 为电机转子粘贴充磁磁钢的设备 |
| US10006974B2 (en) * | 2015-09-22 | 2018-06-26 | Apple Inc. | Automated system for magnet quality measurements |
| KR102078166B1 (ko) * | 2018-10-01 | 2020-02-18 | 계양전기 주식회사 | 고정 지그 및 이를 포함한 플럭스 검사장치 |
-
1996
- 1996-04-24 JP JP10285896A patent/JP3224193B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09294355A (ja) | 1997-11-11 |
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